JP2003069644A - ネットワーク管理装置 - Google Patents

ネットワーク管理装置

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JP2003069644A
JP2003069644A JP2001258398A JP2001258398A JP2003069644A JP 2003069644 A JP2003069644 A JP 2003069644A JP 2001258398 A JP2001258398 A JP 2001258398A JP 2001258398 A JP2001258398 A JP 2001258398A JP 2003069644 A JP2003069644 A JP 2003069644A
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network
management device
network management
service
traffic
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JP2001258398A
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Masanori Watanabe
正徳 渡辺
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現在のネットワーク運用状態を監視して今後の
動向を予測して顧客に提示するサービスを実現する。 【解決手段】企業網として構築されたIP−VPN網5
のIP−VPNエッジルータ8a、8b、8c、8dの
中で管理対象として設定されたエッジルータからから送
受信トラヒック量などの品質管理に必要な情報を定期的
に収集し、将来のトラヒックの推移など今後の運用状況
の動向を予測し、その予測結果を通知する機能をIP−
VPN網5に接続されたネットワーク管理装置9に備え
る。これにより、顧客に対してスムーズなネットワーク
の拡張やQoSなどのサービスの更新、変更を提案で
き、将来の帯域不足や品質低下を未然に防ぐことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、企業の拠点間を結
ぶネットワークの運用状態を管理するネットワーク管理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の企業ネットワークは、求められる
品質、安定度の高さ、さらにセキュリティーの観点から
専用線を使用したネットワーク構築が一般的であった。
しかし、インターネットの普及、インターネットのバッ
クボーンの帯域、品質の進歩、インターネット上で仮想
的に企業網(VPN:Virtual Private Network)を構
築する技術の確立により、多くの企業が自社の広域ネッ
トワークをインターネット上に構築しようとしている。
これにより、企業網の中、遠距離の転送に要するコスト
を大幅に削減することが可能になり、通信事業者が提供
するアウトソーシングサービスを利用すれば、更なるコ
ストの削減が図れることから今後も多くの企業がVPN
の導入を進める傾向にある。
【0003】この通信事業者が提供するVPNには、暗
号化によりセキュリティーを考慮したインターネットV
PNと呼ばれるものや、暗号化によるセキュリティーだ
けではなく、インターネット上を転送される他のトラヒ
ックと論理的に分離することによって、より高いセキュ
リティーを提供し、さらに専用線のような高い品質を実
現するIP−VPNなどがある。
【0004】IP−VPNとは、通信事業者の閉域IP
ネットワーク網を通信経路として用いる仮想専用網のこ
とであり、複数のプロバイダのネットワークを経由する
必要があるインターネットを用いないため、エンド・ト
ゥ・エンドで機密性や通信品質に優れたIP接続が行え
る。
【0005】ここで、IP−VPNサービスでは、帯域
や品質、セキュリティーなど、顧客の多様な要求に対応
すべく様々なオプションが用意されており、これらをど
のように選択するかは、各企業にあったネットワークの
設計によって決定される。企業が企業網の一新、もしく
は変更を行うなど、新たなネットワークを設計する上で
もっとも必要となるのは、現状のネットワークの運用状
態の調査とその解析、今後のトラヒックの予測であり、
それらを基にその帯域や品質(トラヒック量や転送レー
トなど)を決定する。これらの情報が正確であればある
ほど、新ネットワークに移行した後の安定的な運用が保
証され、トラブルの発生を抑えることができる。
【0006】しかし、ネットワークに接続する端末、拠
点の増加とともにそのネットワーク設計が複雑化してお
り、ネットワークの運用状態の調査、解析、将来のトラ
ヒックの予測は困難で、正確に行おうとすれば多くの時
間と費用を要することになる。また、ネットワーク全般
の技術革新も著しく、その調査、解析および予測に時間
を掛けすぎると、次から次へと出てくる新たなサービス
に対応できなくなってしまう。かといって、不充分な調
査結果、予測でネットワークを設計してしまうと、導入
後のトラブル等で再度詳細な調査、解析が必要となり、
多大な損失を生んでしまう。
【0007】また、近年のネットワーク技術者の慢性的
な不足などにより、企業網の自営が困難となってきてお
り、通信事業者のアウトソーシングサービスを選択する
企業が現れており、今後この流れは加速するものと予測
される。アウトソーシングサービスを提供する通信事業
者としても、運用状態の正確な調査、解析、将来のトラ
ヒックの増加の予測は、将来のトラブルを回避するため
に必須ではあるが、ある程度の運用状態の監視は行って
いるものの、常に将来のトラヒックを念頭においての運
用監視は行えていないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従
来、企業網を新規もしくは変更する時点で、企業は独自
に、もしくは通信事業者やコンサルティング会社等に依
頼して現状の運用状態を監視することはあるが、それは
単にトラブルが発生していないかという観点からの監視
であって、将来のネットワークを設計する上で参考とな
る情報を収集しているものではない。
【0009】なお、ネットワークの品質を管理するもの
として、特開2001−69170号公報の「品質予測
値提示通信網」が知られている。しかしながら、上記公
報では、品質が保証されていないオープンなネットワー
クを前提とし、ルータ間のリンクのトラヒック情報に基
づいて遅延や損失の少ないデータの転送経路(ルート)
を検証するものであって、上述したIP−VPNのよう
に品質が保証された閉域ネットワークによって構築され
た企業網を対象として、現在のネットワーク運用状態を
監視することはできない。
【0010】そこで、本発明は、品質が保証されたネッ
トワークにより企業網が構築されている場合において、
現在のネットワーク運用状態を監視して今後の動向を予
測して顧客に提示するサービスを実現するネットワーク
管理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のネットワーク管
理装置は、企業網として各拠点間を結ぶ特定のネットワ
ークに接続されて、上記ネットワークの運用状態を監視
するネットワーク管理装置であって、上記拠点と上記ネ
ットワークとの間に介在して上記企業に関するデータを
論理的に他のデータと分離してルーティング処理する各
ルータのうち、管理対象として設定されたルータから品
質管理に必要な情報を定期的に収集する情報収集手段
と、この情報収集手段により収集された情報を解析して
今後のネットワーク運用状態の動向を予測する予測手段
と、この予測手段によって予測された結果を通知する通
知手段とを具備して構成される。
【0012】このような構成のネットワーク管理装置に
よれば、企業網を構成するネットワーク上の各ルータの
中で管理対象として設定されたルータから品質管理に必
要な情報が本装置によって定期的に収集される。上記品
質管理に必要な情報とは、例えば当該ルータにおける送
受信トラヒック量である。このようにして収集された情
報から今後のネットワーク運用状態の動向が予測されて
通知される。すなわち、例えば現在のトラヒック量から
今後のトラヒック量の増減が予測されて、契約時に保証
されたトラヒック量を超過するような場合にその旨が通
知される。したがって、管理者はその通知を受けること
で、顧客にネットワークの拡張などを提案でき、将来の
帯域不足や品質低下のトラブルを未然に防ぐことができ
ると共に、顧客側では企業網の運用状態がより正確に把
握できるため、スムーズな契約の更改を行うことができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。
【0014】図1は本発明の一実施形態に係るネットワ
ーク構成を示す図であり、IP−VPNサービスを使用
したA社の企業網の一例が示されている。
【0015】図1において、A社は、本社1と、全国に
点在する多数の支社2、工場3および販売店4などを結
んで企業網としてのIP−VPN網5を構築している。
また、IP−VPN網5内のNAT(Network Address
Translator)を利用して提携会社であるB社とのエクス
トラネット7も構築している。
【0016】通信事業者が提供するIP−VPNサービ
スは、インターネット上に論理的に切り離されたネット
ワークを構築し、それを企業網の中、長距離のデータ転
送路とする。図1では、IP−VPNエッジルータ8
a、8b、8c、8d間がこれに当たる。これらのIP
−VPNエッジルータ8a、8b、8c、8dは、キャ
リア側のネットワークと顧客側のネットワークとの間に
介在し、特にIP−VPNでは暗号化やトンネリングな
どによって他のデータと論理的に分離してルーティング
処理を行う機能を有する。
【0017】IP−VPN網5で結ばれた本社1、支社
2、工場3、販売店4の各拠点は、それぞれに対応した
IP−VPNエッジルータ8a、8b、8c、8dに接
続されており、例えば高速デジタル回線(HSD:High
Super Digital)、ATM(Asynchronous Transfer Mo
de)専用線、FR(Frame Relay)回線、ISDN(Int
egrated Services Digital Network)回線などを利用し
てIP−VPN網5にアクセスする。
【0018】また、このIP−VPN網5には、IP−
VPNエッジルータ8aを介して本発明のネットワーク
管理装置9が接続されている。このネットワーク管理装
置9は、IP−VPN網5に設けられた各IP−VPN
エッジルータ8a、8b、8c、8dから定期的に品質
管理に必要な情報を収集して蓄積し、その収集、蓄積さ
れた情報を分析して今後の運用状態の動向を予測する機
能を備える。
【0019】このような構成において、A社の企業網の
運用状態を調査する場合には、その企業網を構成するI
P−VPNエッジルータ8a、8b、8c、8dの動作
状態を管理することが重要となる。なお、IP−VPN
エッジルータ8a、8b、8c、8d間には、IP−V
PNサービスの基幹となるバックボーンに図示せぬIP
−VPNコアルータが多数存在している。このIP−V
PNコアルータはIP−VPNエッジルータ8で集約さ
れたデータを転送するものであり、別の顧客からのデー
タも含まれる。したがって、そこでの情報からはA社の
企業網に関する運用状態を解析するには精度の粗いもの
となるため、ここではIP−VPNコアルータは管理対
象外としている。
【0020】一般的に本社1、支社2、工場4などは頻
繁に増減するものではないが、販売店4ともなると頻繁
にその数が増減することが考えられる。また、経理シス
テムなどのアプリケーションを新しいものに変更する場
合には、全社一斉に変更するケースが多く、アプリケー
ション自体が一斉に変更されるため、転送されるパケッ
トの品質も激変することも考えられる。
【0021】このようなことを考慮すると、A社の企業
網の運用状態の調査では、IP−VPNエッジルータ8
a、8b、8c、8dから以下のような項目に関する情
報を定期的に収集する必要がある。
【0022】・Up−stream(アクセス側からバ
ックボーン側)のトラヒック量 ・Down−stream(バックボーン側からアクセ
ス側)のトラヒック量 ・アクセス側のルーティングキャッシュの送信元アドレ
ス数 ・アクセス側のルーティングキャッシュの送信先アドレ
ス数 ・バックボーン側のルーティングキャッシュの送信元ア
ドレス数 ・バックボーン側のルーティングキャッシュの送信先ア
ドレス数 ・アプリケーション毎のUp−streamの送受信ト
ラヒック量 ・アプリケーション毎のDown−streamの送受
信トラヒック量 ・各品質レベル毎のUp−streamの送受信トラヒ
ック量および廃棄トラヒック量 ・各品質レベル毎のDown−streamの送受信ト
ラヒック量および廃棄トラヒック量 ・IP−VPN網内の各種NATとの送受信トラヒック
量 などである。
【0023】これらの情報を定期的に収集して解析する
ことにより、企業網全体の現状の運用状態を把握でき、
その時間的推移を検証することにより、将来のトラヒッ
クの推移など今後の運用状態の動向を予測することが可
能となる。
【0024】すなわち、例えば、アクセス側の端末数や
どのアプリケーションのデータ転送が増加しているの
か、NATを使ってのインターネットアクセスがどの程
度増加しているのか、エクストラネットでのデータ転送
がどのくらい増えているのかなど、そのネットワークの
変動状況が判明する。これらの情報の収集、解析、予測
は図1のネットワーク管理装置9にて行われる。
【0025】ネットワーク管理装置9には、SNMP
(Simple Network Management Protocol)といったネッ
トワーク管理プロトコルが使用されている。SNMP
は、TCP/IPネットワークでネットワーク管理シス
テムを構成するためのプロトコルであり、ネットワーク
に接続されたルータやブリッジなどの各種管理対象とな
るネットワーク構成機器(エージェントと呼ばれる)か
ら管理に必要な情報を授受する方法が規定されている。
【0026】図1の例では、IP−VPNエッジルータ
8a、8b、8c、8dの中で管理対象として設定され
た任意のIP−VPNエッジルータから収集した所定の
情報を元に、例えば1ヵ月後、3ヵ月後、半年後、1年
後といったように、将来の企業網の運用状態の予測を行
うシステムがネットワーク管理装置9に搭載されてお
り、それをスムーズなネットワークの拡張、新規ネット
ワークの設計に役立たせるものである。
【0027】以下に、具体例を挙げて説明する。
【0028】例えば、図2に示すように、IP−VPN
エッジルータ8bに接続された支店2や販売店4からI
P−VPN網5を介してIP−VPNエッジルータ8a
に接続された本社1の顧客登録サーバ10へアクセスす
る場合において、高い品質での通信を保証するQoS
(Quality of service)サービスを利用しているケース
を考える。QoSとは、ネットワークのサービス品質の
ことであり、OSI参照モデルではネットワーク層(第
3層)で規定されており、例えば音声や動画などの一定
の帯域が必要なアプリケーションやリアルタイム性を要
求する通信に優先的に帯域を割り当てるなどの制御を行
う。
【0029】A社は、本社1と全支店2、全販売店4で
使用する顧客登録のアプリケーションの使用頻度が高
く、高いレスポンスを要求することから、これらに関す
るデータの転送に対し、優先度の高いトラヒックの帯域
を優先的に確保、転送するQoSサービスを5Mbps
の帯域だけ契約しているものとする。図2に示すIP−
VPNエッジルータ8a、8b(ルータAとルータB)
には、このQoSサービスを利用するトラヒックを他の
トラヒックと分離するために、その送信元アドレスと送
信先アドレスが登録されている。そして、IP−VPN
エッジルータ8bが支社2から本社1へのデータを受信
した際に、その受信したデータの送信元アドレスと送信
先アドレスがQoSサービス用として予め登録された送
信元アドレスと送信先アドレスに該当するか否かをチェ
ックする。そして、QoSサービスに該当する場合に
は、そのデータにQoSの高いデータを示すフラグを付
けてIP−VPNエッジルータ8aへ転送する。それを
受信したIP−VPNエッジルータ8aは、上記フラグ
に基づいて当該データを優先的に本社1の顧客登録サー
バ10に転送する。本社1から支社2へのデータ転送時
についても同様である。
【0030】<ケース1>ここで、上記図2のようなケ
ースでは、QoSサービスの利用によるデータの転送状
態を監視するためには、ネットワーク管理装置9では、
本社1に接続されたIP−VPNエッジルータ8aから
以下のような情報を収集する。
【0031】・QoSサービスを利用している送信元ア
ドレスと送信先アドレスのペアの数 ・QoSサービスを利用している各通信の送受信トラヒ
ック量 これらの情報を定期的に収集した結果、ネットワーク管
理装置9には、図3に示すような情報が蓄積される。図
3の例では、2001年1月21日〜同年4月21日ま
での3ヶ月間に亘って一定時間間隔(30分間隔)でI
P−VPNエッジルータ8aから情報を収集した場合の
Qos利用数、Qos利用時の送信トラヒック量と受信
トラヒック量との関係が示されている。
【0032】この情報収集結果から現状のQoSサービ
スの利用状況を具体的に把握することが可能になり、Q
oSサービスを利用するクライアントの台数の推移とそ
のトラヒック量の推移から以下のようなことを解析でき
る。
【0033】(1)2001.1.21から2001.
4.21の3ヶ月間で、QoSサービスを利用している
クライアントの数が最大71から83に増加している。 (2)2001.1.21から2001.4.21の3
ヶ月間で、QoSサービスを利用しているクライアント
からサーバ方向のトラヒック量が平均1.0031倍に
増加している。 (3)2001.1.21から2001.4.21の3
ヶ月間で、QoSサービスを利用しているサーバからク
ライアント方向のトラヒック量が平均1.0032倍に
増加している。
【0034】以上のような解析結果から、例えば2ヶ月
後の2001.8.4には、QoSサービスを利用する
トラヒックのうち、クライアントからサーバ方向のトラ
ヒックが契約時の5Mbpsを超える可能性が高くなる
ことなどを予測することができる。
【0035】このように、ネットワーク管理装置9はI
P−VPNエッジルータ8aから収集した情報に基づい
て、回帰計算などの所定の予測計算式を用いて今後の運
用状態を予測する。その際、図4に示すようなトラヒッ
ク予測図を作成して、契約している帯域の超過や品質が
SLA(Service Level Agreement:サービス品質保証
契約)よりも低下することなどを予測した場合に、通信
事業者の管理担当者に通知する。
【0036】通知方法としては、特に限定されるもので
はないが、例えばネットワーク管理装置9に備えられて
いるモニターに上記図4のトラヒック予測図を表示する
と共に、将来、SLAより低下することが予測される場
合にその旨をメッセージ表示するなどの方法がある。こ
れを受けて、通信事業者は、顧客に対し、ネットワーク
の拡張や、新たなサービス内容の契約、変更を提案する
ことで、帯域超過や品質の低下を未然に防ぐことができ
る。
【0037】なお、図2の例では、本社1に対するアク
セスを監視するためにIP−VPNエッジルータ8aを
情報を収集するものとしたが、IP−VPNエッジルー
タ8bや他のIP−VPNエッジルータに接続された支
社2や販売店4などに対するアクセスを監視する場合に
は、上記同様にして、そこでのIP−VPNエッジルー
タの情報を収集することで実現できる。どのルータを管
理対象とするのかは管理項目に応じて決定される。ネッ
トワーク管理装置9にはその管理対象として設定された
ルータの位置情報が登録されており、IP−VPNエッ
ジルータ8aを起点にして当該ルータの情報を収集する
ことになる。
【0038】<ケース2>次に、図5に示すように、A
社の本社1と支社2との間に低、中、高の3つのQoS
のサービスクラスの帯域が契約されている場合を想定す
る。低クラスの帯域は5Mbps、中クラスの帯域は1
0Mbps、高クラスの帯域は20Mbpsであり、こ
れらのクラスはアプリケーションに応じて使い分けされ
ている。アプリケーションとは、例えば経理システムな
どであり、複数のアプリケーションを使用する場合に
は、各アプリケーションの使用頻度、重要度などに応じ
て図5のようにサービスクラスを分けることがある。
【0039】ここで、ネットワーク管理装置9から以下
のような情報をIP−VPNエッジルータ8aから収集
する。
【0040】・複数のサービスクラス毎の送受信トラヒ
ック量 ・各サービスクラスでTCP/UDPポート番号毎の送
受信トラヒック量 ネットワーク管理装置9はこれらの情報を定期的に収
集、蓄積することで、現状のQoSサービスの利用状況
を分析し、各サービスクラス毎にアプリケーションの推
移とそのトラヒック量の推移から以下のような分析を行
う。
【0041】(1)2001.1.21から2001.
4.21の3ヶ月間で、QoSサービス:高を利用して
いる支社2から本社1向けのトラヒックが最大4.3M
bpsから2.1Mbpsに減少している。 (2)2001.1.21から2001.4.21の3
ヶ月間で、QoSサービス:中を利用している支社2か
ら本社1向けのトラヒックが最大6Mbpsから8.7
Mbpsに増加している。 (3)2001.1.21から2001.4.21の3
ヶ月間で、TCP・Port・Number:6539
の通信が1日平均1.021倍で増加している。
【0042】以上のような分析結果から、例えば45日
後の20001.6.5には、QoSサービス:中を利
用するトラヒックのうち、支社2から本社8向けのトラ
ヒックが契約している10Mbpsを超える可能性が高
いと予測できる。
【0043】また、既にQoSサービスクラス:高を利
用しているトラヒックが契約の5Mbpsの50%に到
達することはなく、15日後には契約帯域を2Mbps
にしても十分運用可能であると予測できる。
【0044】ネットワーク管理装置1は、このような予
測の結果から現在の契約されている帯域の超過などを予
測した場合に、通信事業者の管理担当者にその旨を通知
する。
【0045】上記ケース1、2のように、予測したいト
ラヒック量、品質に合わせて、測定するポイント、測定
項目を選び、それらをネットワーク管理装置9で収集、
蓄積、分析して予想を行うことで、将来のトラブルを未
然に防ぐことができ、かつ、顧客の満足度の高いサービ
スを提供することが可能となる。
【0046】また、上記ケース1、2以外には、以下の
ような例が考えられる。
【0047】・IP−VPNエッジルータ8a、8b、
8c、8dのそれぞれが転送しているトラヒック量を定
期的に測定することにより、エッジルータ自身の転送能
力の限界に達する時期を予測し、事前に、より転送能力
の高い機器への変更を推奨する。
【0048】・IP−VPNエッジルータ8a、8b、
8c、8dにおけるOSPF(OpenShortest path firs
t)等のダイナミックルーティングプロトコルの情報パ
ケットのロスなどを定期的に測定することにより、ルー
ティング情報の処理限界に達する時期を予測し、事前
に、より処理能力の高い機器への変更、ルーティングの
デザインの変更を推奨する。
【0049】・NATを経由するトラヒック量を定期的
に測定することにより、現在使用中のNATのアドレス
変換能力の限界に達する時期を予測し、事前に、より変
換能力の高い機器への変更を推奨する。
【0050】図6に上記の機能を実現するネットワーク
管理装置9の処理の概要を示す。
【0051】ネットワーク管理装置9は、情報収集機能
部21、情報蓄積部22、トラヒック予測機能部23、
運用状態表示部24を備えている。なお、このネットワ
ーク管理装置9は、例えば磁気ディスク等の記録媒体に
記録されたプログラムを読み込み、このプログラムによ
って動作が制御されるコンピュータによって実現され
る。
【0052】統計情報収集機能部21は、SNMP等の
ネットワーク管理プロトコルを使用して、IP−VPN
網5上の管理対象装置20から各種情報を定期的に収集
する。上記管理対象装置20とは、図1のIP−VPN
網5を構成する各IP−VPNエッジルータ8a、8
b、8c、8dの中で管理対象として設定されたIP−
VPNエッジルータのことである。収集情報蓄積部22
は、情報収集機能部21にて収集された情報を蓄積す
る。
【0053】トラヒック予測機能部23は、情報蓄積部
22に蓄積された情報を解析し、所定の計算式を用いて
今後のトラヒックを予測し、その結果を情報蓄積部22
に送って蓄積する。このとき、予測されたトラヒックが
契約時のトラヒックを越えるような場合に、トラヒック
予測機能部23はその旨を運用状態表示部24を通じて
管理者に通知する。
【0054】管理者はその通知を受けると、予測された
トラヒックの情報を元にして帯域の拡張やQoSなどの
各種オプションの変更などを顧客に提案する。これによ
り、将来のトラブルを未然に防ぐことができると共に、
通信事業者は契約内容の更新を効率的に行うことが可能
となる。また、このような予測結果を定期的に顧客に情
報提供すれば、顧客側では自社の企業網の運用状態がよ
り正確に把握できるため、スムーズな契約の更改を行う
ことができるようになる。
【0055】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、品
質が保証されたIP−VPNなどの特定のネットワーク
により構築された企業網において、ネットワーク上の管
理対象として設定されたルータから品質管理に必要な情
報を定期的に収集し、将来のトラヒックの推移など今後
の運用状況の動向を予測し、その予測結果を通知する機
能を同ネットワークに接続されたネットワーク管理装置
に備えることで、顧客に対してスムーズなネットワーク
の拡張やQoSなどのサービスの更新、変更を提案でき
る。これにより、将来の帯域不足や品質低下を未然に防
ぐことが可能となり、通信事業者は予測結果を顧客に提
供するサービスを行うことで、ネットワーク事業をさら
に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るネットワーク構成を
示す図であり、IP−VPNサービスを使用した企業網
の一例を示す図。
【図2】QoSサービスを利用している企業網の一例を
示す図。
【図3】QoSサービス利用状況の情報収集結果を示す
図。
【図4】情報収集結果に基づいて作成されたトラヒック
予測図。
【図5】複数のクラス別にQoSサービスを利用してい
る企業網の一例を示す図。
【図6】本発明のネットワーク管理装置の処理機能を示
すブロック図。
【符号の説明】
1〜4…A社の拠点 5…IP−VPN網(A社の企業網) 6…B社 7…エクストラネット 8a〜8d…IP−VPNエッジルータ 9…ネットワーク管理装置 10…顧客登録サーバ 20…管理対象装置(IP−VPNエッジルータ) 21…情報収集機能部 22…情報蓄積部 23…トラヒック予測機能部 24…運用状態表示部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 企業網として各拠点間を結ぶ特定のネッ
    トワークに接続されて、上記ネットワークの運用状態を
    監視するネットワーク管理装置であって、 上記各拠点と上記ネットワークとの間に介在して上記企
    業に関するデータを論理的に他のデータと分離してルー
    ティング処理する各ルータのうち、管理対象として設定
    されたルータから品質管理に必要な情報を定期的に収集
    する情報収集手段と、 この情報収集手段により収集された情報を解析して今後
    のネットワーク運用状態の動向を予測する予測手段と、 この予測手段によって予測された結果を通知する通知手
    段とを具備したことを特徴とするネットワーク管理装
    置。
  2. 【請求項2】 企業網として各拠点間を結ぶ特定のネッ
    トワークに接続されて、上記ネットワークの運用状態を
    監視するネットワーク管理装置であって、 上記各拠点と上記ネットワークとの間に介在して上記企
    業に関するデータを論理的に他のデータと分離してルー
    ティング処理する各ルータのうち、管理対象として設定
    されたルータから少なくとも送受信トラヒック量を定期
    的に収集する情報収集手段と、 この情報収集手段により収集された送受信トラヒック量
    を解析して今後のトラヒック量の増減を予測する予測手
    段と、 この予測手段によって予測された結果を通知する通知手
    段とを具備したことを特徴とするネットワーク管理装
    置。
  3. 【請求項3】 上記通知手段は、上記予測手段により契
    約時に保証されたトラヒック量を超過すると判定された
    場合にその旨を通知することを特徴とする請求項2記載
    のネットワーク管理装置。
  4. 【請求項4】 企業網として各拠点間を結ぶ特定のネッ
    トワークに接続されて、上記ネットワークの運用状態を
    監視するネットワーク管理装置であって、 上記各拠点と上記ネットワークとの間に介在して上記企
    業に関するデータを論理的に他のデータと分離してルー
    ティング処理する各ルータのうち、管理対象として設定
    されたルータから品質サービスを利用している送信元ア
    ドレスと送信先アドレスのペア数、それらの送受信トラ
    ヒック量を定期的に収集する情報収集手段と、 この情報収集手段により収集された送信元アドレスと送
    信先アドレスのペア数、送受信トラヒック量を解析して
    今後のサービス利用状況を予測する予測手段と、 この予測手段により予測された結果を通知する通知手段
    とを具備したことを特徴とするネットワーク管理装置。
  5. 【請求項5】 上記通知手段は、上記予測手段により契
    約時に保証されたサービス品質を低下すると判定された
    場合にその旨を通知することを特徴とする請求項4記載
    のネットワーク管理装置。
  6. 【請求項6】 企業網として各拠点間を結ぶ特定のネッ
    トワークに接続されて、上記ネットワークの運用状態を
    監視するネットワーク管理装置であって、 上記各拠点と上記ネットワークとの間に介在して上記企
    業に関するデータを論理的に他のデータと分離してルー
    ティング処理する各ルータのうち、管理対象として設定
    されたルータから品質サービスの各クラス毎の送受信ト
    ラヒック量、各クラスでのポート番号毎の送受信トラヒ
    ック量を定期的に収集する情報収集手段と、 この情報収集手段により収集された各クラス毎の送受信
    トラヒック量、各クラスでのポート番号毎の送受信トラ
    ヒック量を解析して、今後のサービス利用状況を各クラ
    ス別に予測する予測手段と、 この予測手段によって予測された結果を通知する通知手
    段とを具備したことを特徴とするネットワーク管理装
    置。
  7. 【請求項7】 上記通知手段は、上記予測手段により契
    約時に保証されたサービス品質を低下するクラスがある
    と判定された場合にその旨を通知することを特徴とする
    請求項6記載のネットワーク管理装置。
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