JP2003069634A - ストリーム多重化伝送方法及びその装置 - Google Patents

ストリーム多重化伝送方法及びその装置

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JP2003069634A
JP2003069634A JP2001257253A JP2001257253A JP2003069634A JP 2003069634 A JP2003069634 A JP 2003069634A JP 2001257253 A JP2001257253 A JP 2001257253A JP 2001257253 A JP2001257253 A JP 2001257253A JP 2003069634 A JP2003069634 A JP 2003069634A
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Yuichi Onami
雄一 大波
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のスケジュールテーブルを不要とし、各
パケットの性質に適応したリクエスト信号を発生するよ
うにし、それらをプライオリティ制御して決定したパケ
ット化部をイネーブルするストリーム多重化装置を提供
する。 【解決手段】 複数のデータストリームをそれぞれパケ
ット化し1つのデータストリームに多重して伝送するス
トリーム多重化伝送において、複数のデータストリーム
の各パケットの多重化割り当てを、それぞれ予め定めら
れたパケット多重化の順位に基づき制御し、1つのデー
タストリームに多重化するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MPEG−2(Mov
ing Picture Experts Group-2)のトランスポートストリ
ームのように、複数のストリームを入力しパケット多重
化する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、伝送路のデジタル化が急速に進
み、ビデオ信号、オーディオ信号などをMPEG−2で
圧縮して伝送するシステムの要求が増加しており、これ
らのデジタル伝送においては、各ス卜リームをパケット
化して時分割多重するストリーム多重化が必須になる。
MPEG−2の圧縮装置内部では、トランスポートス
トリーム(MPEG−2の規格で定義されているストリ
ーム)多重化部が、このストリーム多重化に相当する。
また、複数のMPEG−2圧縮装置から個別のトラシ
スポートストリームを入力し、より大容量な伝送路にそ
れらのトランスポートストリームを多重化して伝送する
装置なども、ストリーム多重化に相当する。このストリ
ーム多重化の重要な機能の一つとして、多重化すべき各
ストリームを、各ストリームのレートに従って、均等に
パケット多重化するという機能がある。 これは、時間
軸上においてパケットがバースト的に多重化されている
と、このバースト性を吸収するために、必要以上のバッ
ファ容量が伝送路の受信側に要求されるためである。
また、このバースト性吸収のために、伝送遅延時間も増
加してしまう。MPEG−2圧縮装置内部のストリーム
多重化部を例に、この機能を実現する従来の技術を以下
に述べる。 図2に従来のストリーム多重化部の構成を
示す。図2では、ストリーム多重化部2−40、ビデオ
符号化部2−4、オーディオ符号化部2−5、プライベ
ート符号化部2−6、STC(System Time Clock)デー
タ発生部2−7がある。
【0003】ビデオ符号化部2−4は、ビデオ信号2−
1を入力して圧縮符号化し、ビデオストリーム2−9と
して出力する。 オーディオ符号化部2−5は、オーデ
ィオ信号2−2を入力して圧縮符号化し、オーディオス
トリーム2−10として出力する。 プライベート符号
化部2−6は、プライベートデータ2−3を入力して符
号化し、プライベートストリーム2−11として出力す
る。 このプライベートデータとは、ビデオ信号、オー
ディオ信号以外で、アプリケーションで必要とするデー
タを示す。 例えば、マラソン中継では距離データなど
が、これに相当する。 次に、STCデータ発生部2−
7は、ビデオ符号化部2−4から出力されるビデオ信号
2−1にロックした27MHzのクロック2−8を入力
し、そのクロックでカウントアップしたカウンタデータ
を、STCデータ2−12として出力する。ストリーム
多重化部2−40は、前記ビデオストリーム2−9、オ
ーディオストリーム2−10、プライベートストリーム
2−11、STCデータ2−12を入力して、各入力を
188バイトのトランスポートストリームのパケットに
パケット化し、時分割多重してトランスポートストリー
ム2−39として出力する。ここで、トランスポートス
トリームパケットの基本構成を図4に示す。 このパケ
ットは、184バイトのペイロードに4バイトのヘッダ
が付加された188バイト長のパケットとなる。
【0004】従って、パケット化は、各ストリームを1
84バイト単位に分割し、その先頭に4バイトのヘッダ
を付加することで実現する。 なお、STCデータ2−
12のパケット化は、パケットデータを出力する時点の
STCデータ2−12をホールドし、この値をパケット
のヘッダに付加して188バイト長のパケットとするも
ので、前述のパケット化処理とは少し異なる。 このパ
ケットをMPEG−2の規格では、PCR(Program Clo
ck reference)パケットと呼び、その構成も図4とは少
し異なる。 つまり、STCデータを付加するデータ量
だけヘッダは4バイトより長くなり、替わりにペイロー
ドの長さは184バイトより短くなる。何れにしても1
88バイト長のパケットにすることは同じである。 な
お、一般に、このPCRパケットにおけるペイロード部
分は、意味の無いデータとなっている。さらにストリー
ム多重化部2−40の内部では、上記入力に関係したパ
ケット以外に、固定データのパケットであるPAT(Pro
gram Association Table)パケット2−30、PMT(Pr
ogram Map Table)パケット2−31も多重化する。この
PATパケット2−30やPMTパケット2−31は、
MPEG−2で規格化されており各パケットの種別を示
すPID(Packet ID)が記述されている。受信側ではこ
の情報を解析して、そのIDからビデオ、オーディオ、
PCRなどに関係するパケッ卜を判別する。 従って重
要な情報ではあるが、そのデータは基本的に固定データ
である。
【0005】次に前述したストリーム多重化部2−40
の内部を説明する。 まず、ビデオパケット化部2−1
3、オーディオパケット化部2−14、プライベートパ
ケット化部2−15、PCRパケット化部2−16は、
それぞれ、ビデオストリーム2−9、オーディオストリ
ーム2−10、プライベートストリーム2−11、ST
Cデータ2−12を入力し、外部からのイネーブル信号
であるVIDEP2−19、AUDEP2−20、PR
IEP2−21、PCREP2−22により、前述した
トランスポートストリームのパケットにパケット化し、
ビデオパケット2−26、オーディオパケット2−2
7、プライベートパケット2−28、PCRパケット2
−29を出力する。 また、固定データのパケットを生
成するPATパケット化部2−17、PMTパケット化
部2−18も、外部からのイネーブル信号PATEP2
−23、PMTEP2−24に従って、PATパケット
2−30、PMTパケット2−31を出力する。 以上
全てのパケットを入力としているセレクタ2−38は、
上記全てのイネーブル信号のバスであるバス2−25を
入力し、イネーブルになつた入力パケットを選択し、ト
ランスポートストリーム2−39として出力する。次
に、バス2−25を発生する構成について説明する。
まず、伝送クロック2−37は、パケットカウンタ2−
36に入力されて、パケット周期のクロック2−35を
出力する。 テーブルアドレス発生部2−34は、クロ
ック2−35を入力し、アドレス2−33を出力する。
スケジュールテーブル2−32は、このアドレス2−
33を入力し、内部のテーブル値に記述された値をバス
2−25として出力する。
【0006】ここで、図2における従来の技術におい
て、均等にパケット多重化する動作について説明する。
まず、パケットカウンタ2−36は、伝送クロック2
−37をカウントし、トランスポートストリームのパケ
ット長である188バイト周期のクロック2−35を出
力する。 このクロック2−35を入力としたテーブル
アドレス発生部2−34は、クロック2−35をカウン
トして、スケジュールテーブル2−32に対するアドレ
ス2−33を発生する。 スケジュールテーブル2−3
2には、事前に各パケットの多重化順序を記述した内容
をテーブルとして記憶させておく。 一般的にはROM
が使用される。スケジュールテーブル2−32に記憶さ
せるテーブルの内容の1例を、図3に示す。このテーブ
ルへのアドレスは、パケット時間単位にテーブルアドレ
ス発生部2−34によりインクリメントされ、最終アド
レスの後はまた始めのアドレスに戻る。 データ部分に
は、列方向にそれぞれ各パケット化部に対応するイネー
ブル信号と対応する領域がある。 つまり、任意のアド
レスにおいてその領域で“1”となっている信号をイネ
ーブルとして、バス2−25を出力する。 なお任意の
アドレスにおいて2つ以上“1”になることは無い。
例えば、アドレス“0000”では、データのPCRE
P領域が“1”になっているので、PCREP2−22
が、イネーブルとなるバス2−25を出力する。 次
に、アドレス“0001”では、AUDEPの領域が
“1”になっているので、AUDEP2−20がイネー
ブルとなるバス2−25を出力する。 以下同様に、各
パケット化部で、このバス2−25に従って該当パケッ
トを出力し、セレクタ2−38で選択することで、テー
ブルに従った順序でパケットが時分割多重される。
【0007】次に、このテーブルに設定された各パケッ
トの割り当てアドレス数について、以下に説明する。
まず、下記(1)、(2)のように仮定する。 テーブルのアドレス範囲:0〜1023 …………………………………(1) 伝送クロック:16MHz(16Mbps) …………………………………(2) これにより、1つのアドレスに割り当てられるレートは
(3)のようになる。 1アドレス当たりのレート:16Mbps/1024=15.625Kbps ……(3) 次に、オーディオパケット2−27の割り当てアドレス
数について説明する。MPEGでの一般的なオーディオ
レートは、384Kbpsである。 しかし、このオー
ディオパケット2−27では、パケット化のためにヘッ
ダが付加され、実際は384Kbpsよりヘッダの冗長
分だけ高いレートになる。 ストリーム多重化部2−4
0の各パケット化部におけるトランスポートストリーム
のパケットの基本構成は、図4に示すように、184バ
イトのペイロードに、4バイトのヘッダが付加された1
88バイト長のパケットとなる。 したがって冗長分
は、188/184となる。 これより、オーディオパ
ケット2−27のレートを求めると、下記の式(4)に
示すようになる。 オーディオパケットレート:384Kbps×(188/184) =392.348Kbps ……………(4) 前記テーブルにおいて、この(4)のレートに相当する
必要最小限のレートを割り当てるには、(3)、(4)
より、次の(5)に示すように、26アドレス分の割り
当てが必要である。
【0008】 オーディオパケットへの割り当てアドレス数: 26アドレス=fint(392.384Kbps/15.625Kbps) …………(5) 但し、fint(x)は、xを切り上げて整数値とする関数
とする。 392.384Kbps<406.25Kbps=15.625Kbps×26アドレス 次にプライベートパケット2−28の割り当てアドレス
数について説明する。ここで、外部から入力されるプラ
イベートデータは、RS−232Cの調歩同期で19.
2Kbpsレートであるとする。 また、説明の都合
上、プライベート符号化部2−6の出力であるプライベ
ートストリーム2−11も同様に19.2Kbpsとす
る。 プライベートパケット2−28のレートは、オー
ディオパケットと同様に、ヘッダの冗長分を考慮して、
次の(6)式のようになる。 プライベートパケットレート:19.2Kbps×(188/184) =19.617Kbps ……………(6) 前記テーブルにおいて、この(6)式のレートに相当す
る必要最小限のレートを割り当てるには、前記(3)、
(6)より、下記(7)式に示すように、2アドレス分
の割り当てが必要である。 プライベートパケットへの割り当てアドレス数: 2アドレス=fint(19.617Kbps/15.625Kbps) ………………(7) 但し、fint(x)は、xを切り上げて整数値とする関数
とする。 19.617Kbps<31.25Kbps=15.625Kbps×26アドレス 続いて、PCRパケット2−29のアドレス割り当て数
について、説明する。PCRパケットは、MPEG−2
の規格でパケット間隔が最大100msと規定されてい
る。 そこで、仮定しているテーブルのアドレスが一周
した場合の時間を、前記(1)、(2)式より算出する
と、次の(8)式となる。
【0009】 テーブルアドレス一周の時間: (188バイト×1024アドレス×8ビット)/16Mbps =96.256ms …………(8) ここで、96.256ms<100msであるため、P
CRパケット2−29のアドレス割り当て数は1アドレ
ス以上であれば良い。 ここでは、1アドレスとする。 PCRパケットへの割り当てアドレス数: 1アドレス …………(9) なお、PATパケット2−30、PMTパケット2−3
1のアドレス割り当て数に関しては、ここでは、PCR
パケット2−29と同様の周期とする。 特に、MPE
G−2の規格でパケット間隔の制限は無い。従って、 PATパケットへの割り当てアドレス数:1アドレス …………(10) PMTパケットへの割り当てアドレス数:1アドレス …………(11) ビデオパケット2−26のアドレス割り当て数は、ビデ
オ以外で割り当てたアドレス数31(各式(5)、
(7)、(9)、(10)、(11)より)の残りとす
る。 ビデオパケットへの割り当てアドレス数: 993アドレス=(1024−31) ……………………(12) なお、この例ではビデオパケットレートは、15.51
5Mbps(933×15.625Kbps)となるの
で、これに適応する圧縮レートをデータ2−41でビデ
オ符号化2−4に設定する。以上が各パケットに対する
割り当てアドレス数を算出する例である。 そして、図
3に示したテーブルにおいて、前記算出した各アドレス
割り当て数に従い、データを“1”とすべきアドレス部
分をアドレス方向に均等に設定すれば、必然的に均等な
パケット多重化が可能となる。
【0010】しかし、このような従来の技術では、伝送
クロックレートの配分の精度が問題になる。 つまり、
前述したようにテーブル内に割り当てるアドレス数が、
各パケットに対する伝送クロックのレート配分となる。
この精度は、上記(3)式に示す値になる。 即ち、
前記(5)、(7)式で示した様に、実際に必要とするレ
ートより高いレートを割り当てることになり、これが無
駄なレートになる。前記(5)式では、13.866K
bps(406.25Kbps−392.384Kbps)、(7)式で
は、11.633Kbps(31.25Kbps−9.617Kbps)
が無駄なレートとなり、その合計は25.499Kbp
sである。なお、この無駄なレートに対し、MPEG−
2の規格におけるトランスポートストリームのパケット
では、NULLパケットが多重化されることになる。つ
まり、このNULLパケットは、無意味なパケット、所
謂ダミーパケットとして扱われる。 具体的には、図2
において実際に必要なレートより高いレートで、AUD
EP2−20、PRIEP2−21がイネーブルされる
ために、そのAUDEP2−20、PRIEP2−21
でイネーブルされても、オーディオパケット化部2−1
4、プライベートパケット化部2−15で出力可能なオ
ーディオパケット2−27、プライベートパケット2−
28が生成できていない状態になる。この時、オーディ
オパケット化部2−14とプライベートパケット化部2
−15が、本来のパケットの代わりにNULLパケット
をオーディオパケット2−27、プライベートパケット
2−28に出力することで、前記NULLパケットの多
重化がされる。何れにしても、この無駄なレートを利用
可能であれば、さらに他のストリーム(例えば、さらに
新たなプライベートデータなど)を多重化する事も可能
であり、またはビデオのレートをより高く割り当てる事
も可能である。
【0011】この伝送クロックレート配分精度の問題
は、伝送クロックレートに比例して悪くなる。 例え
ば、前述の例で、16Mbpsと仮定していた伝送クロ
ックを、仮に160Mbpsと10倍の高速な伝送路を
考えると、前記(3)式の1アドレス当たりのレート
は、160Mbps/1024=156.25Kbps
となり、無駄なレートは、無視できないオーダとなる。
一方、この160Mbpsに、前述と同様の精度を確
保するには、1024×10のアドレス範囲を有する大
容量なスケジュールテーブルが必要になる。また、前述
のように1アドレス当りのレートは、想定した伝送クロ
ックレートとアドレス範囲に依存するため、既存のスケ
ジュールテーブルの内容でより低速な伝送路に適応する
事ができない。 問題の一つは、明らかにオーディオや
プライベートのパケット割り当てレートが、本来必要と
するレートより低くなり伝送不可能となる問題が発生す
る。 もう一つの問題は、PCRパケット等パケット間
隔が規定されているパケットの間隔よりも長くなり、規
格をまもれないケースも発生する。つまり、想定と異な
る伝送クロックレートに対応するには、その都度スケジ
ユールテーブルの内容を変更する必要があり、柔軟性が
欠如する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、今後
急速に普及する高速な伝送路において、効率的な精度の
良い多重化伝送を実現するには、大容量のスケジュール
テーブルが必要となる。具体的には、大容量の伝送を実
現するために、複数個のROMを搭載するなど、ハード
ウェア規模が増大するという欠点がある。また従来の技
術で、スケジュールテーブルの変更無しに、多用な伝送
路の伝送クロックレートに適応した場合、オーディオや
プライベートのパケット割り当てレートが、本来必要と
するレートより低くなり伝送不可能となったり、PCR
パケットなどパケット間隔が規定されているパケットに
対し、この規定が守れなくなるという欠点がある。従っ
て従来の技術において、異なる伝送路のクロックレート
に対応するには、ROMのスケジュールテーブルをその
都度変更する必要がある。 このスケジュールテーブル
の変更では、以下、(a)〜(b)のような、何れかの
対応が必要になる。 (a) 変更した伝送レートに対応したスケジュールテ
ーブルを作成し、ROMを交換する。 (b) あらかじめ装置として設定している複数の伝送
レートに対応した複数のスケジュールテーブルROMを
実装しておき、該当するROMを選択する。 以上において、(a)は装置として柔軟性が欠如し、
(b)はハードウェア規模が増大する。さらには、オー
ディオストリーム/プライベートストリームなど、特定
のストリームを不要とするアプリケーションに対応する
場合にも、その不要としたストリームに関係したパケッ
トへの割り当てレートを、他のビデオなどへ再度割り当
てて、効率的な多重化を実現する場合も、同様にスケジ
ュールテーブルの変更が必要となる。本発明は、上記問
題に鑑み、従来のスケジュールテーブルを不要とし、各
パケットの性質に適応したリクエスト信号を発生するよ
うにし、それらをプライオリティ制御して決定したパケ
ット化部をイネーブルすることで、上記欠点を解決する
ストリーム多重化装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、複数のデータストリームをそれぞれパケット
化し1つのデータストリームに多重して伝送するストリ
ーム多重化伝送方法において、上記複数のデータストリ
ームの各パケットの多重化割り当てを、それぞれ予め定
められたパケット多重化の順位に基づき制御し、1つの
データストリームに多重化するようにしたものである。
また、パケット多重化順位を、パケットの多重される間
隔が規定されているデータストリームを最優先とし、次
にビットレートがコンスタントなデータストリームと
し、ビットレートがバースト的なデータストリームを最
も低い優先順位としてパケット多重化するようにしたも
のである。また、複数のデータストリームをそれぞれパ
ケット化し1つのデータストリームに多重して伝送する
ストリーム多重化伝送装置において、上記各データスト
リームをパケット化するそれぞれのパケット化部から出
力される各パケットの多重化割り当てを、それぞれ予め
定められたパケット多重化の順位に基づき制御し、1つ
のデータストリームに多重化するパケット優先順位制御
部を有するものである。更に、出力すべきパケットが少
なくても1パケット以上生成可能であることを示すリク
エスト信号を出力するデータストリームパケット化部
と、リクエスト信号を出力しない他の制御データパケッ
ト化部と、該制御データパケット化部に対する所定周期
のリクエスト信号を発生する制御データリクエスト信号
発生部と、上記データストリームパケット化部からのリ
クエスト信号と上記制御データリクエスト信号発生部か
らのリクエスト信号を入力し、当該各リクエスト信号が
競合した場合にビットレートがバースト的なデータスト
リームパケット化部に関係するリクエスト信号を最も低
い優先順位として出力パケットを決定し、該当するパケ
ット化部へイネーブル信号を出力するパケット優先順位
制御部を有するものである。
【0014】本発明は、MPEG−2のビデオストリー
ム、オーディオストリーム、プライベートストリームな
どに関しては、該当するデータストリームパケット化部
からの出力すべきパケットが少なくても1パケット以上
生成可能であることを示す信号をリクエスト信号とす
る。MPEG−2のパケット間隔に最大時間規定のある
PCRパケットや外部からのストリーム入力に関係しな
いPATパケット、PMTパケット等制御データに関し
ては、制御データリクエス卜信号発生部より所定時間周
期で出力される信号をリクエスト信号とする。これらリ
クエスト信号は、優先順位制御部に入力され、基本的に
はリクエストがあったストリームに対するパケット化部
をイネーブルする。 但し、MPEG−2のビデオスト
リームのように部分的にレートが変化するバーストスト
リームに対するイネーブルは、最も低い優先順位とす
る。つまり、MPEG−2のオーディオストリームな
ど、常に一定レートのストリームに関しては、ストリー
ムパケット化部からのリクエスト信号自身が一定周期と
なるために、そのリクエスト信号によってパケットを出
力すれば、ストリームレートに従った均等なパケット多
重化が可能になる。 また、リクエスト信号に従ってい
るため、必要とするパケットしか出力せず、無駄が発生
しない。PCR、PAT、PMTパケットなどの制御デ
ータに関しては、制御データリクエスト信号発生部から
の信号をリクエスト信号とするため、この信号によって
パケットを出力すれば、伝送クロックに依存することな
く、常に一定のパケット間隔で、かつ制御データリクエ
スト信号発生部のリクエスト周期に従った均等なパケッ
ト多重化が可能になる。
【0015】残りのバーストストリームのビデオストリ
ームについては、パケット優先順位制御部で最も低い優
先順位とする。 つまり、バーストストリームに関して
は、そのパケット化部からのリクエスト信号も、当然入
力されるストリームのバースト性に影響され、バースト
的な発生となる。 このリクエスト信号によってパケッ
トを出力すれば、均等なパケット多重化は実現できな
い。 そこで、パケット優先順位制御部で、最も低い優
先順位とする。 このことは、伝送レートに他の全ての
パケットを多重化した残りの部分に、ビデオストリーム
のパケットが多重化されることになる。 ビデオストリ
ーム以外は、前述のように均等なパケット多重化がされ
ているので、残りの部分も均等に残っていることにな
る。 従って、この残りの部分にビデオパケットを多重
化する(パケット優先順位制御部で最も低い優先順位と
する)と、ストリームのバースト性が自動的に平滑化さ
れ、均等なパケット多重化が可能になる。以上のよう
に、従来のスケジュールテーブルを不要とできるため、
伝送クロックレート配分の無駄も無く効率的な精度の良
い多重化ができ、またスケジュールテーブルを不要とし
ても均等にパケット多重化することが可能であり、伝送
レートの変更においても柔軟に対応することが可能とな
る。 さらに、パケット間隔に規定のあるパケットに関
しても伝送レートに依存することなく、常に規定を満足
することが可能になる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明によるストリーム多重化装
置の構成の一実施例を図1に示す。まず、本発明に関係
するストリーム多重化部1−42を含む、図1の構成に
ついて説明する。ビデオ符号化部1−43は、ビデオ信
号2−1とデータ2−41が入力され、ビデオストリー
ム2−9、クロック2−8、ビデオタイミング信号1−
29が出力される。 オーディオ符号化部2−5には、
オーディオ信号2−2が入力され、オーディオストリー
ム2−10が出力される。 プライベート符号化部2−
6には、プライベートデータ2−3が入力され、プライ
ベートストリーム2−11が出力される。 STCデー
タ発生部2−7には、クロック2−8が入力され、ST
Cデータ2−12が出力される。 ビデオパケット化部
1−4には、イネーブル信号であるVIDEP1−11
とビデオストリーム2−9が入力され、ビデオパケット
1−18、リクエスト信号1−1が出力される。オーデ
ィオパケット化部1−5には、イネーブル信号であるA
UDEP1−12とオーディオストリーム2−10が入
力され、オーディオパケット1−19、リクエスト信号
ビデオ1−2が出力される。プライベートパケット化部
1−6には、イネーブル信号であるPRIEP1−13
とプライベートストリーム2−11が入力され、プライ
ベートパケット1−20、リクエスト信号1−3が出力
される。
【0017】PCRパケット化部2−16には、イネー
ブル信号であるPCREPとSTCデータ2−12が入
力され、PCRパケット1−21が出力される。 PA
Tパケット化部2−17には、イネーブル信号であるP
ATEP1−15が入力され、PATパケット1−22
が出力される。 PMTパケット化部2−18には、P
MTEP1−16が入力され、PMTパケット1−23
が出力される。 NULLパケット化部1−10には、
イネーブル信号であるNULEP1−17が入力され、
NULLパケット1−24が出力される。 セレクタ1
−26には、ビデオパケット1−18、オーディオパケ
ット1−19、プライベートパケット1−20、PCR
パケット1−21、PATパケット1−22、PMTパ
ケット1−23、NULLパケット1−24と、バス1
−25が入力され、トランスポートストリーム1−27
が出力される。 前記バス1−25は、VIDEP1−
11、AUDEP1−12、PRIEP1−13、PC
REP1−14、PATEP1−15,PMTEP1−
16,NULEP1−17から構成される。次に、パケ
ットカウンタ2−36には、伝送クロック2−37が入
力され、クロック2−35が出力される。 パケット優
先順位制御部1−41には、クロック2−35と、前記
リクエスト信号1−1,1−2,1−3とリクエスト信
号1―40,1−43,1−44が入力され、前記バス
1−25が出力される。制御データリクエスト信号発生
部1−30には、PCREP1−14,PATEP1−
15,PMTEP1−16と、ビデオタイミング信号1
−29が入力され、リクエスト信号1−40,1−4
3,1−44が出力される。 なお、バス1−28はリ
クエスト信号1−1,1−2,1−3から構成される。
【0018】次に、図1の動作について説明する。 オ
ーディオ符号化部2−5,プライベート符号化部2−
6,STCデータ発生部2−7の各動作は、従来技術例
と同様なのでここでは省略する。 なお、ビデオ符号部
1−43の動作は、ビデオタイミング信号1−29を出
力する事以外は、図2のビデオ符号化部2−4と同様で
ある。ビデオパケット化部1−4には、ビデオストリー
ム2−9が入力され、トランスポートストリームのパケ
ットを生成する。 パケットを生成するには、前述した
ようにトランスポートストリームパケットのペイロード
に格納すべきデータ量のビデオストリーム2−9が、入
力されている必要がある。 これにより、少なくても、
1パケット分以上出力可能なビデオパケットが内部で生
成できていれば、リクエスト信号1−1をパケット優先
順位制御部1−41に出力する。 一方、ビデオパケッ
ト化部1−4は、そのパケット優先順位制御部1−41
からVIDEP1−11を入力し、その信号でビデオパ
ケット1−18出力が制御される。例えば、このVID
EP1−11が“1”の場合出力イネーブルで、“0”
の場合出力ディスエーブルとする。 この制御により、
ビデオパケット化部1−4は、パケット単位でビデオパ
ケット1−18を出力する。
【0019】次に、オーディオパケット化部1−5も同
様である。 オーディオパケット化部1−5には、オー
ディオストリーム2−9が入力され、トランスポートス
トリームのパケットを生成する。 少なくても1パケッ
ト分以上出力可能なオーディオパケットが内部で生成で
きていれば、リクエスト信号1−2をパケット優先順位
制御部1−41に出力する。 一方、オーディオパケッ
ト化部1−5は、そのパケット優先順位制御部1−41
からAUDEP1−12を入力する。 前記VIDEP
1−11と同様に、AUDEP1−12が“1”の場合
出力イネーブルで、“0”の場合出力ディスエーブルと
する。 この制御により、オーディオパケット化部1−
5は、パケット単位でオーディオパケット1−19を出
力する。また、プライベートパケット化部1−6も同様
である。 プライベートパケット化部1−6には、プラ
イベートストリーム2−11が入力され、トランスポー
トのパケットを生成する。 少なくても1パケット分以
上出力可能なプライベートパケットが内部で生成できて
いれば、リクエスト信号1−3をパケット優先順位制御
部1−41に出力する。 一方、プライベートパケット
化部1−6は、そのパケット優先順位制御部1−41か
らPRIEP1−13を入力する。 前記VIDEP1
−11と同様に、PRIEP1−13が“1”の場合出
力イネーブルで、“0”の場合出力ディスエーブルとす
る。この制御により、プライベートパケット化部1−6
は、パケット単位でプライベートパケット1−20を出
力する。
【0020】次に、PCRパケット化部2−16は、図
2で説明した動作と同様である。このパケット化部には
STCデータ2−12が入力される。 PCRパケット
化部2−16は、パケット優先順位制御部1―41から
のPCREP1−14を入力する。 ここでも、前記V
IDEP1−11と同様に、PCREP1−14が
“1”の場合出力イネーブルで、“0”の場合出力ディ
スエーブルとする。 PCREP1−14が“1”とな
り、出力をイネーブルにされた場合、PCRパケット化
部2−16は入力されているSTCデータ2−12のカ
ウントアップ値をホールドし、この値をパケットのヘッ
ダに付加してPCRパケット1−21として出力する。
次に、PATパケット化部2−17,PMTパケット化
部2−18も、図2で説明した動作と同様である。 こ
れらのパケット化部から出力されるデータは、基本的に
固定である。 従って、パケッ卜優先順位制御部1−4
1からのPATEP1−15,PMTEP1−16をそ
れぞれ入力し、出力イネーブルされた場合に、所定の定
められたデータをPATパケット1−22,PMTパケ
ット1−23として出力する。 なお、ここでも、前記
VIDEP1−11と同様に、PATEP1−15,P
MTEP1−16が“1”の場合出力イネーブルで、
“0”の場合出力ディスエーブルとする。
【0021】NULLパケット化部1−10も、PAT
パケット化部2−17,PMTパケット化部2−18と
同様に固定データのパケットである。 このパケット化
部から出力されるNULLパケット1−24は、卜ラン
スポートストリームにおいて、無意味なパケット、いわ
ゆるダミーパケットとして扱われる。 NULLパケッ
ト化部1−10は、パケット優先順位制御部1−41か
らのNULEP1−17を入力し、出力イネーブルされ
た場合に、所定の定められたデータをNULLパケット
1−24として出力する。 なお、ここでも、前記VI
DEP1−11と同様に、NULEP1−17が“1”
の場合出力イネーブルで、“0”の場合出力ディスエー
ブルとする。このように、ストリーム多重化部1−42
の各パケット化部は、パケット優先順位制御部1−41
からの出力により、パケット出力が制御される。 そし
て、バス1−25がセレクタ1−26に入力されイネー
ブルされたパケットを選択して、トランスポートストリ
ーム1−27として出力することで、パケット多重化さ
れる。
【0022】次に制御データリクエスト信号発生部1−
30であるが、ここにはビデオ符号化部1−43からビ
デオタイミング信号1−29が入力される。 制御デー
タリクエスト発生部1−30は、このビデオタイミング
信号1−29に同期してリクエスト信号1−40,1−
43,1−44を出力する。 このリクエスト信号1−
40,1−43,1−44は、PCRパケット化部2−
16,PATパケット化部2−17,PMTパケット化
部2−18に関するリクエスト信号である。また、制御
データリクエスト信号発生部1−30は、パケット優先
順位制御部1−41の出力であるPCREP1−14,
PATEP1−15,PMTEP1−16を入力し、そ
れぞれの信号がイネーブルになった場合、関係するリク
エスト信号1−40,1−43,1−44をインアクテ
ィブにする。ここで、ビデオタイミング信号1−29の
具体例としては、フィールドパルス(各フィールド毎に
発生するパルス)、フレームパルス(各フレーム毎に発
生するパルス)、などが考えられる。基本的には、上記
PCRパケット化部2−16から出力されるPCRパケ
ットの出力パケット間隔が規格で100ms以内と規定
されているため、これを満たすように発生するビデオタ
イミング信号1−29であれば良い。 例えば、フレー
ムパルスは33ms周期であり、十分に規格のパケット
間隔規定を満足することが可能である。 また、100
msに近い効率的なレートの周期として、3フレーム周
期のパルスをビデオタイミング信号1−29としても良
い。
【0023】次にパケット優先順位制御部1−41は、
各リクエスト信号1−1,1−2,1−3,1−40,
1−43,1−44を入力し、内部の論理に従って各イ
ネーブル信号1−11〜1−17をアクティブにする。
アクティブにする単位は、パケット毎である。 この
ためパケット優先順位制御部1−41には、パケットカ
ウンタ2−36の出力であるクロック2−35が入力さ
れる。 このクロック2−35は、パケットカウンタ2
−36が伝送クロック2−37を、パケット長である1
88バイト分カウントした周期クロックである。ここ
で、パケット優先順位制御部1−41の動作をさらに詳
細に説明する。パケット優先順位制御部1−41は、基
本的にリクエスト信号のあったパケット化部をイネーブ
ルにするように信号を出力する。 また、競合した場合
の制御においては、バーストストリームであるビデオス
卜リーム2−9に関するパケットついては、最も低い優
先順位とする。更に、何れのリクエストも発生しない場
合は、NULLパケット化部1−10をイネーブルにす
る。
【0024】以下に、パケット優先順位制御の1例を示
す。 順位1:パケット間隔が規定されている、制御データリ
クエスト信号発生部1−30のリクエスト(1−40,
1−43,1−44) 順位2:コンスタントレートストリームに関するオーデ
ィオパケット化部1−5、プライベートパケット化部2
−16のリクエスト(1−2,1−3) 順位3:バーストストリームに関する、ビデオパケット
化部1−4のリクエスト(1−1) この優先順位制御の例でも、ストリーム多重化部の重要
な機能である、パケット間隔が規定されているパケット
の多重化を伝送レートに依存させないで制御する機能
と、多重化すべき各ストリームを各ストリームのレート
に従って、均等にパケット多重化するという機能を実現
可能としている。前者の機能は、パケット間隔が規定さ
れているパケットを最優先とすることで、伝送レートに
依存することなく制御データリクエスト信号発生部1−
30からのリクエストに従った同期で常にパケットを多
重化することが可能となる。次に、後者について説明す
る。 まず、伝送路に何もパケットを出力しない場合を
考えると、使用可能な伝送レート(容量)は、伝送クロッ
ク2−37で示された一定のレートである。 ここにパ
ケット優先順位1のパケットが多重化されるが、本発明
ではこのパケットを周期性のあるパケットとなるよう
に、リクエスト信号を発生している。 このため、この
パケット自身のレートも常に一定であり、上記伝送レー
トからこのパケット自身が使用するレートを引いた残り
の使用可能なレートも一定である。
【0025】次に、優先順位2のパケットが多重化され
るが、このパケットはコンスタントレートのオーディオ
ストリーム2−10のオーディオパケット1−19とプ
ライベートストリーム2−11のプライベートパケット
1−20である。 このため、オーディオパケット化部
1−5,プライベートパケット化部1−6で発生するパ
ケットが1パケット以上生成できた時に発生するリクエ
スト信号1−5,1−6も常に一定周期で発生され、そ
の出力されるパケットも一定間隔で、そのレートも常に
一定レートとなる。従って、優先順位1に対するパケッ
ト出力後の残りの一定な伝送レートから、この優先順位
2に対するパケットのレートを引いた残りの使用可能な
レートも、一定である。 なお、ミクロな意味でのパケ
ット間隔は、最悪3パケット分、遅延することがある。
これは、優先順位1の3つのパケット(PCRパケッ
ト、PATパケット、PMTパケット)のリクエスト
と、この優先順位2のパケットのリクエストが完全に競
合した場合である。 しかし、この数パケットの遅延変
動は、パケット多重化方式での本質的なことであり、大
局的なパケット変動とは異なる。
【0026】残る最も低いパケット優先順位のバースト
ストリームのビデオストリーム2−9に関しては、その
ビデオパケット化部1−4からのリクエスト信号1−1
も、当然入力されるストリームのバースト性に影響さ
れ、バースト的な発生となる。このリクエスト信号1−
1によってパケットを出力すれば、均等なパケット多重
化は実現できない。 そこで、ここに説明するように、
パケット優先順位制御部1−41で最も低い優先順位と
する。 このことは、伝送レートに、他の全てのパケッ
トを多重化した残りの部分に、ビデオパケット化部1−
4からのビデオパケット1−18が多重化されることに
なる。 ビデオパケット1−18以外は、前述のように
均等なパケット多重化がされているので、残りの部分も
均等に残っていることになる。 従って、この残りの部
分にビデオパケット1−18を多重化する(パケット優
先順位制御部で最も低い優先順位とする)と、ストリー
ムのバースト性が自動的に平滑化され、均等なパケット
多重化が可能になる。なお、NULLパケット化部1−
10は、伝送レートがNULLパケット以外の各パケッ
トのレートの合計に完全に合わない場合に、その差分を
吸収するために使用される。 幾つかのアプリケ―ショ
ンの伝送レートでは、必ずしも完全にレートを合せるこ
とが困難で、クロック偏差ppmのオーダで、多少伝送
レートが高くなることがある。 この場合、ビデオパケ
ット化部1−4へのVIDEP1−11をイネーブルし
ようとした場合に、イネーブル1−1がアクティブにな
っていないという状態が発生する。 この時、パケット
優先順位制御部1−41が、NULEP1−17によ
り、NULLパケット1−24を出力することで、その
差分吸収が可能となる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来のスケジュールテーブルを不要とできるため、今後
急速に普及する高速な伝送路においても、ハードウェア
規模を増加させること無く、伝送クロックレート配分の
無駄も無く、効率的な精度の良い多重化ができる。 ま
たスケジュールテーブルを不要としても均等にパケット
多重化することが可能であり、伝送レートの変更におい
ても柔軟に対応することが可能となる。 さらに、パケ
ット間隔に規定のあるパケットに関しても、伝送レート
に依存することなく、常に規定を満足することが可能に
なる。加えて、オーディオストリーム/プライベートス
トリームなど、特定のストリームを不要とするアプリケ
ーションに対応する場合にも、その符号化部を停止すれ
ば該当するリクエスト信号が発生しないため、ビデオパ
ケットへのレートを増加させることができ、効率的な多
重化を容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるストリーム多重化装置の一実施例
を構成するブロック図
【図2】従来技術によるストリーム多重化装置の構成例
を示すブロック図
【図3】従来技術のスケジュールテーブルの例を示す図
【図4】トランスポートストリームパケットの構成を示
す図
【符号の説明】
1−4:ビデオパケット化部、1−5:オーディオパケ
ット化部、1−6:プライベートパケット化部、1−3
0:制御データリクエスト信号発生部、1−41:パケ
ット優先順位制御部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータストリームをそれぞれパケ
    ット化し1つのデータストリームに多重して伝送するス
    トリーム多重化伝送方法において、上記複数のデータス
    トリームの各パケットの多重化割り当てを、それぞれ予
    め定められたパケット多重化の順位に基づき制御し、1
    つのデータストリームに多重化することを特徴とするス
    トリーム多重化伝送方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のストリーム多重化伝送
    方法において、上記パケット多重化順位を、パケットの
    多重される間隔が規定されているデータストリームを最
    優先とし、次にビットレートがコンスタントなデータス
    トリームとし、ビットレートがバースト的なデータスト
    リームを最も低い優先順位としてパケット多重化するこ
    とを特徴とするストリーム多重化伝送方法。
  3. 【請求項3】 複数のデータストリームをそれぞれパケ
    ット化し1つのデータストリームに多重して伝送するス
    トリーム多重化伝送装置において、上記各データストリ
    ームをパケット化するそれぞれのパケット化部から出力
    される各パケットの多重化割り当てを、それぞれ予め定
    められたパケット多重化の順位に基づき制御し1つのデ
    ータストリームに多重化するパケット優先順位制御部を
    有することを特徴とするストリーム多重化伝送装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のストリーム多重化伝送装
    置において、出力すべきパケットが少なくても1パケッ
    ト以上生成可能であることを示すリクエスト信号を出力
    するデータストリームパケット化部と、上記リクエスト
    信号を出力しない他の制御データパケット化部と、該制
    御データパケット化部に対する所定周期のリクエスト信
    号を発生する制御データリクエスト信号発生部と、上記
    データストリームパケット化部からのリクエスト信号と
    上記制御データリクエスト信号発生部からのリクエスト
    信号を入力し、当該各リクエスト信号が競合した場合に
    ビットレートがバースト的なデータストリームパケット
    化部に関係するリクエスト信号を最も低い優先順位とし
    て出力パケットを決定し、該当する上記パケット化部へ
    イネーブル信号を出力するパケット優先順位制御部を有
    することを特徴とするストリーム多重化装置。
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