JP2003069574A - 家庭内広帯域lan方式 - Google Patents

家庭内広帯域lan方式

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JP2003069574A
JP2003069574A JP2001259090A JP2001259090A JP2003069574A JP 2003069574 A JP2003069574 A JP 2003069574A JP 2001259090 A JP2001259090 A JP 2001259090A JP 2001259090 A JP2001259090 A JP 2001259090A JP 2003069574 A JP2003069574 A JP 2003069574A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭内に設置された端末で、インターネット
を介して提供される広帯域情報を容易に入手できる、効
率よくかつ高速サービスの提供ができる。 【解決手段】 DMTベースのVDSLシステムを伝送
方式に利用し、家庭内2の複数端末3−1,3−2をバ
ス接続するための手段として、家庭内2に既設された安
価なアナログ電話ケーブルUTP30を使用する。ま
た、上流方向側搬送波の使用可否を端末3−1,3−2
毎に、互いに同一搬送波を使用することなく割り当て
て、上流方向側搬送波から互いの端末3−1,3−2に
割り当てられた搬送波を識別することにより、UTP3
0で複数端末3−1,3−2を互いの情報が輻輳するこ
となくバス接続することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭に既設さ
れたアナログ電話用ケーブルに家庭内で対象となるすべ
ての端末を接続して形成されるLAN(Local Area Net
work)を、外部のWAN(Wide Area Network)に接続す
る家庭内広帯域LAN方式に関し、特に、効率がよく、
かつ高速なサービスの提供ができる家庭内広帯域LAN
方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、本発明に係る家庭内LAN方式
は、家庭内に複数存在するPC(Personal Computer)端
末間を相互接続するために提供されていた。
【0003】このような家庭内LAN方式は、家庭内で
扱う情報量が比較的少なかったことから、一般的には広
く普及していた転送速度が10Mbpsベースのイーサ
ネット(Ethernet)(登録商標)を相互に接続すること
で実現されていた。しかし、最近のインターネットの普
及に伴い、また、例えば特開2000−242705に
開示されているように、家庭環境において、データを管
理して家庭と選択された遠隔施設との間でデータ通信を
実現するための通信システムが提案されている。すなわ
ち、あらゆる家庭用電気製品がインターネットに接続さ
れることが要求されている。従って、家庭内で、より高
速に効率よくサービスを提供できることが要求されてき
ている。
【0004】従来、この要請に応えるために、様々な技
術による実現方法が数多く提案され実用化されている。
広く採用されているこの種の一つの家庭内広帯域LAN
方式にイーサネット(登録商標)がある。イーサネット
(登録商標)は、IEEE(Institute of Electrical
& Electronics Engineers)におけるIEEE802.
3委員会により「IEEE802.3」として標準化さ
れている。また、早期の普及を望んで家庭内で既存のア
ナログ電話用ケーブルである同軸ケーブルまたはUTP
(Unshielded Twisted Pair:非シールドより対線)ケ
ーブルを利用する技術が開発されている。
【0005】例えば、図5に示されるようなLANで
は、100Mbpsの転送速度を許容するCAT−5
(Category−5)の同軸ケーブル131をイーサネット
(登録商標)ケーブルとして用いてゲートウェイ(Gate
way)100から端末側ノード111−1〜111−Lそ
れぞれへ接続する高速イーサネット(登録商標)があ
る。また、ゲートウェイ100のハブ(HAB)101
から上記CAT−5のUTP132−1〜132−Mそ
れぞれを用いて端末側ノード112−1〜112−Mそ
れぞれへ接続する高速イーサネット(登録商標)があ
る。
【0006】また例えば、図6に示されるようなLAN
は、プロトコルの参照モデルにIEEE802.xとし
て標準化された伝送方式にMAC(Media Access Contr
ol:媒体アクセス制御)副層を有して実現している。す
なわち、WAN側ノード210の802.xMAC21
1と端末側ノード220−1〜220−Nそれぞれの8
02.xMAC223との間は、変復調器およびH(ハ
イブリッド部)を介して無線ベースのイーサネット(登
録商標)または上記UTPケーブルを用いてHomeP
NA(Phoneline Networking Alliance:フォーンライン
ネットワーキングアライアンス)システムを構成してい
る。HomePNAシステムでは、一般の電話回線とは
異なる高い周波数帯域を用いており、電話と同時にイン
ターネットが接続できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の家庭内
広帯域LAN方式では、次のような問題点がある。
【0008】すなわち、図5に示されるような100M
bpsの高速イーサネット(登録商標)では、効率よい
サービス提供ができないという点である。
【0009】その理由は、一つの端末ノードは、各端末
に対応しており、かつゲートウェイと100Mbpsの
高速のデータ転送が可能なCAT−5のケーブルで直結
されるため、端末の増加に伴って家庭内で新たに同軸ケ
ーブルまたは複数のUTPケーブルを敷設する必要があ
るからである。
【0010】この問題を解決できる、図6に示されるよ
うなイーサネット(登録商標)の基本である伝送媒体ア
クセス方式では、高速なサービス提供ができないという
点である。
【0011】その理由は、イーサネット(登録商標)の
CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access /Col
lision Detection)方式が、異なる物理媒体に適用され
るものであり、下流方向側と上流方向側とを分離して伝
送する機能を有しておらず、最大転送速度を現在一般的
に知られた最大転送速度である約10Mbpsを上下方
向で共有したものとしているからである。
【0012】本発明の課題は、このような問題点を解決
し、効率がよく、かつ高速なサービスの提供ができる家
庭内広帯域LAN方式を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による家庭内広帯
域LAN方式は、一般家庭に既設されたアナログ電話用
ケーブルに家庭内で対象となるすべての端末を接続して
形成されるLAN(ローカルエリアネットワーク)を、
外部のWAN(広帯域加入者網)に接続するものであ
る。その特徴とするところは、前記端末それぞれに接続
する端末側ノードと、前記WANに接続するWAN側ノ
ードとを備え、すべての前記端末側ノードと前記WAN
側ノードとの間を前記アナログ電話用ケーブルによりバ
ス形式で接続すると共に各搬送波に複数ビットを送信す
る多重搬送波伝送方式を適用して、前記端末側ノードそ
れぞれは個別に、前記WAN側ノードへの搬送波それぞ
れを予め割当てられていることである。
【0014】この構成により、既存の電話用ケーブルを
用いてバス接続できるので効率よいケーブル配線が可能
であり、かつ多重搬送波伝送方式を適用して端末側ノー
ド個別に、WAN側ノードへの搬送波を予め割当てると
いう効率よいデータ伝送が可能である。具体的には、前
記アナログ電話用ケーブルは非シールドより線(UTP
ケーブル)であることにより、新規ケーブルの敷設を不
要にできる。
【0015】また、前記多重搬送波伝送方式は、高位Q
AM(直交振幅変調)配列を有する直交搬送波を使用す
ること、更にVDSL(ベリハイスピードデジタルサブ
スクライバーライン)システムであることが望ましい。
更に、このVDSLシステムは、DMT(離散的多周波
変調)方式に基づくことが望ましい。
【0016】また、家庭内広帯域LAN方式の各ノード
における具体的な手段の一つは、前記WAN側ノードと
してWAN側終端部、VDSL変調部、ハイブリッド部
(以後、Hと略称する)、ビットマップ部、VDSL復
調部、および信号多重部を有する。WAN側終端部はW
AN側との入出力信号を終端する。VDSL変調部は該
WAN側終端部によりWAN側から入力された信号を前
記VDSLシステムの各搬送波へビット割り当てを行
う。ハイブリッド部は該VDSL変調部から出力された
変調信号を前記既設アナログ電話用ケーブルへ重畳する
一方、変調信号を前記既設アナログ電話用ケーブルから
分離する。VDSL復調部は該ハイブリッド部で分離さ
れた変調信号から各搬送波に割り当てられたビットを端
末単位に復調する。ビットマップ部はデータベースであ
り該VDSL復調部で参照される複数の端末ノードに割
り当てた搬送波情報を保持する。信号多重部は前記VD
SL復調部から出力された端末単位のビット列を多重し
前記WAN側終端部へ出力する。
【0017】また、各端末ノードとして、ハイブリッド
部(H)、VDSL復調部、端末側終端部、ビットマッ
プ部、およびVDSL変調部を備える。端末側終端部は
端末側との入出力信号を終端する。VDSL変調部は該
端末側終端部により端末側から入力された信号を前記V
DSLシステムの各搬送波のうち、搬送波情報に基づい
て自端末に割り当てられた搬送波へビット割り当てを行
う。ビットマップ部は該VDSL変調部で参照される自
端末ノードに割り当てられた搬送波情報を保持する。ハ
イブリッド部は前記VDSL変調部から出力された変調
信号を前記既設アナログ電話用ケーブルへ重畳しかつ変
調信号を前記既設アナログ電話用ケーブルから分離す
る。VDSL復調部は該ハイブリッド部で分離された変
調信号から各搬送波に割り当てられたビットを復調し端
末側終端部へ出力する。
【0018】また、家庭内広帯域LAN方式の各ノード
における上述したとは別の具体的な手段の一つとして、
前記WAN側ノードは、前記WAN側終端部から入力さ
れた各端末への多重信号を分離して個別ビット列として
前記VDSL変調部へ出力する信号分離部を前記WAN
側終端部とVDSL変調部との間に追加して更に備えて
いる。従って、前記WAN側ノードでは、前記VDSL
変調部は、VDSLの各側搬送波へ端末単位にビット割
り当てを行うために変更され、かつ前記ビットマップ部
は、前記VDSL変調部で参照される複数の端末ノード
に割り当てた搬送波情報を加えて保持するように拡張さ
れる。また各端末側ノードでは、前記VDSL復調部は
VDSL変調信号から自端末に割り当てられた各搬送波
からビットを復調し端末側終端部へ出力するよう変更さ
れ、かつ前記ビットマップ部は前記VDSL復調部に新
たに参照される自端末ノードに割り当てられた下流方向
側搬送波の使用可否情報を保持する。
【0019】このような構成により、端末の必要性に応
じた最大転送速度に対応したインターフェイスを端末ノ
ードとの間に用意すればよく、すべての家庭内端末が必
要以上の広帯域転送速度に対応するインターフェイスを
必要としないので、それぞれの端末に対応する効率よい
高速のサービスを提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】図1は本発明の実施の一形態を示す機能ブ
ロック図である。
【0022】図示された家庭内広帯域LAN(Local Ar
ea Network)方式では、上記課題を解決することを目的
として、WAN(Wide Area Network)側ノード10とN
個の端末側ノード20−1〜20−Nとが一般の家庭に
既設されるアナログ電話ケーブルであるUTP(Unshie
lded Twisted Pair-cable:非シールドより線)30に
よりバス接続されている。
【0023】また、本発明では、家庭内の広帯域伝送方
式としてVDSL(Very high bit-rate Digital Subsc
riber Line)システムが採用されている。VDSLシス
テムは従来の通常電話を配線するためのメタル配線を基
本として電話信号に広帯域情報を重畳するもので、距離
範囲は小さいが伝送速度が高い。特に、本発明で採用す
るVDSLシステムは、高位QAM(Quadrature Ampli
tude Modulation:直交振幅変調)配列を持つ直交搬送
波を使用し、DMT(Discrete Multi-tone:離散的多
周波変調)方式をベースとしている。DMT方式は一つ
の搬送波につき複数のビットを送信する多重搬送波伝送
方式である。この結果、各端末への下流方向にはほぼ5
0Mbpsの最大転送速度を有する一方、各端末からの
上流方向には各搬送波を複数の端末で個別に割り当てる
方式によりほぼ6Mbpsの最大転送速度を共有するこ
とができる。
【0024】図示されるWAN側ノード10は家庭と遠
隔情報施設との間のインターフェイスとして設けられ、
また端末側ノード20−1〜20−Nは家庭内のN個の
端末それぞれとのインターフェイスとして設けられてい
る。
【0025】WAN側ノード10は、WAN側終端部1
1、VDSL変調部12、ハイブリッド(以後、Hと略
称する)13、ビットマップ14、VDSL復調部1
5、および信号多重部16により構成される。WAN側
終端部11はWAN側との入出力信号を終端する。VD
SL変調部12はWAN側終端部11によりWAN側か
ら入力された信号のビットをVDSLシステムの各搬送
波へ割り当てている。H13は、VDSL変調部12か
ら出力された変調信号をUTP30で電話信号に重畳す
る一方、UTP30から受ける変調信号を電話信号から
分離する。ビットマップ14はVDSL復調部15によ
り参照されるデータベースであって複数の端末側ノード
20−1〜20−Nそれぞれに割り当てた搬送波情報を
保持する。VDSL復調部15はビットマップ14を参
照しH13で分離された変調信号から各搬送波に割り当
てられたビットを端末単位に復調する。信号多重部16
はVDSL復調部15から出力された端末単位のビット
列を多重しWAN側終端部11へ出力する。
【0026】また、各端末ノード20は、ハイブリッド
(H)21、VDSL復調部22、端末側終端部23、
ビットマップ24、およびVDSL変調部25により構
成される。H21は、VDSL変調部25から出力され
た変調信号をUTP30で電話信号へ重畳する一方、U
TPから受ける変調信号を電話信号から分離する。VD
SL復調部22はH21で分離された変調信号から各搬
送波に割り当てられたビットを復調し端末側終端部23
へ出力する。端末側終端部23は端末側との入出力信号
を終端する。ビットマップ24はVDSL変調部25に
より参照される自端末ノードに割り当てられた搬送波情
報を保持するデータベースである。VDSL変調部25
は、端末側終端部23が端末側から入力した信号のビッ
トを、VDSLシステムの各搬送波のうちでビットマッ
プ24の搬送波情報に基づいて自端末に割り当てられた
搬送波へ割り当てる。
【0027】次に、図2に図1を併せ参照して、端末3
−1,3−2それぞれがWAN1側から異なる内容の広
帯域情報、例えば画像に代表されるマルチメディアコン
テンツの提供を受ける場合の動作について説明する。
【0028】図示されるように、遠隔情報施設を接続す
るWAN(広帯域加入者網)1に家庭内2に設けられる
設備が接続される。家庭内2では、WAN側ノード10
がWAN1と接続して信号を授受している。図2では、
説明を簡便化するため二つの端末側ノード20−1,2
0−2のみが示されている。端末側ノード20−1,2
0−2それぞれは、端末3−1,3−2それぞれを接続
し、UTP30によりWAN側ノード10とバス接続
し、かつ上述したVDSLシステムにより相互にアクセ
スしている。
【0029】それぞれの遠隔情報施設からの広帯域情報
は、WAN1を介して家庭内2に設置されたWAN側ノ
ード10に多重された信号として入力される。この際に
使用される接続プロトコルは一般的にはTCP/IP
(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)
が考えられるが、任意のプロトコルを使用してよい。W
AN側ノード10に入力されたそれぞれの端末3−1,
3−2により要求された広帯域情報は、WAN側終端部
11により多重されたままの状態で抽出されVDSL変
調部12へ送られる。VDSL変調部12は、受けた信
号のビットを、多重されたままの状態でDMT方式ベー
スのVDSLシステムにより下流方向側の搬送波#1〜
#xに割り当て、変調された信号として家庭内2の既設
UTP30で電話信号に周知の技術により重畳して出力
する。
【0030】各端末3−1,3−2は電話のために既設
されたUTP30にバス接続している。このため、既設
UTP30で電話信号に重畳されてWAN側ノード10
から受けるVDSL信号は、端末ノード20−1,20
−2の両者に同時に入力される。端末ノード20−1,
20−2それぞれでは、VDSL復調部22が既設UT
P30からH21を介して入力されたVDSL信号を分
離して、下流方向側搬送波#1〜#xに割り当てられた
ビットを復調する。次いで、VDSL復調部22は復調
した多重信号を、それぞれに接続する各端末3−1,3
−2へ、端末側終端部23を介して出力する。それぞれ
の端末3−1,3−2では多重された信号から、例えば
MAC(Media Access Control)プロトコルまたはIP
(Internet Protocol)のような既知技術により、自分が
要求した情報をフィルタリングし、所望の広帯域情報の
提供を受ける。
【0031】一方、各端末3−1,3−2から遠隔情報
施設への、現在提供されている広帯域情報に対する要求
情報を発信する場合、または遠隔情報施設へ端末内情報
を発信する場合について説明する。遠隔情報施設に対す
る情報は、端末3−1,3−2それぞれからそれぞれに
接続する端末ノード20−1,20−2に周知の技術を
用いて個別に入力される。
【0032】例えば、端末3−2により要求され端末側
ノード20−2に入力された個別情報は、端末側ノード
内の端末側終端部23で終端され、VDSL変調部25
に転送される。端末ノード20−2のVDSL変調部2
5では、自端末ノード20−2のビットマップ24に用
意されたVDSL上流方向側搬送波#1〜#yの使用の
可否を示すビットマップ情報を参照する。次いで、端末
ノード20−2のVDSL変調部25は、転送された端
末3−2からの情報ビットを、例えば偶数の搬送波番号
#2、#4、...、#y(yは偶数)に割り当てる。
端末ノード20−2のVDSL変調部25から出力され
た変調信号は、家庭内2の既設UTP30で電話信号へ
H21を介して重畳される。他方の端末3−1について
も同様であるが、上述した場合、自端末ノード20−1
は、転送された端末3−1からの情報ビットを、奇数の
搬送波番号に割り当てることになる。
【0033】各端末ノード20−1,20−2は既設U
TP30にバス接続しているため、UTP30に重畳さ
れた各端末ノード20−1,20−2から送出されるそ
れぞれのVDSL信号は、総和された変調信号としてW
AN側ノード10に入力される。このときの総和された
変調信号は、各端末ノード20−1,20−2で変調の
際に使用したビットマップが、互いに一致した搬送波を
使用することのないように決定されているため、情報輻
輳は発生しない。WAN側ノード10では、既設UTP
30から入力されたVDSL信号をH13で分離し、V
DSL復調部15に入力している。
【0034】WAN側ノード10のVDSL復調部15
では各端末ノード20−1,20−2内に用意されたV
DSL上流方向側搬送波#1〜#yの使用の可否を示す
ビットマップ情報を保持したデータベースをビットマッ
プ14で参照し、入力された変調信号の、例えば、奇数
番号の搬送波に有する端末ノード20−1から送られた
ビットと、偶数番号の搬送波に有する端末ノード20−
2から送られたビットとを復調し、それぞれ個別のビッ
ト情報として、WAN側ノード10内の信号多重部16
へ出力する。WAN側ノード10内の信号多重部16で
多重された端末ノード20−1,20−2から受けた情
報は、WAN側終端部11およびWAN1を介して、遠
隔情報施設へ送出される。各遠隔情報施設への端末3−
1,3−2それぞれからの情報の振り分けは、周知の例
えばMACプロトコルまたはIPなどの既知技術により
実現できる。
【0035】次に、図3を参照して端末とのインターフ
ェイスの最適化についてさらに工夫した実施の形態につ
いて説明する。
【0036】図3に示されるWAN側ノード50は上記
図1に示された形態と同様の基本的構成を有しUTP3
0を介してN個の端末側ノード60−1〜60−Nとバ
ス接続され、かつノード相互間の伝送方式はVDSLシ
ステムである。
【0037】WAN側ノード50は、WAN側終端部5
1、信号分離部52、ビットマップ53、VDSL変調
部54、H55、VDSL復調部56、および信号多重
部57により構成される。また、各端末ノード60(−
1〜−N)は、ハイブリッド(H)61、ビットマップ
62、VDSL復調部63、端末側終端部64、および
VDSL変調部65により構成される。
【0038】図1との構成の相違は、WAN側ノード5
0においてWAN側終端部51とVDSL変調部54と
の間に信号分離部52が追加されている点であり、か
つ、端末側ノード60−1〜60−Nそれぞれにおいて
ビットマップ62がVDSL復調部63と接続されてい
る点である。
【0039】従って、信号分離部54はWAN側から入
力された各端末ノード60−1〜60−Nそれぞれへの
多重信号を分離して個別ビット列としてVDSL変調部
54へ出力する。ビットマップ53はVDSL変調部5
4により参照される複数の端末ノード60−1〜60−
Nそれぞれに割り当てた搬送波情報を加えて保持するよ
うに拡張されたデータベースである。また、VDSL変
調部54はVDSLシステムの各側搬送波へ端末それぞ
れに対応するようにビット割り当てを行う。
【0040】また、各端末ノード60−1〜60−Nで
は、ビットマップ62が新たにVDSL復調部63によ
り参照される自端末ノードに割り当てられた下流方向側
搬送波の使用可否情報をビットマップ情報により保持す
る。VDSL復調部63はVDSL変調信号から自端末
に割り当てられた各搬送波からビットを復調し端末側終
端部64へ出力する。
【0041】上述以外のWAN側ノード50および各端
末ノード60−1〜60−Nそれぞれにおける構成要素
は、図1を参照して説明した同一名称の構成要素と同一
の機能を有するのでその説明を省略する。
【0042】次に、図4に図3および上記図2を併せ参
照して、端末3−1,3−2それぞれがWAN1側から
異なる内容の広帯域情報、例えば画像に代表されるマル
チメディアコンテンツの提供を受ける場合の動作につい
て説明する。
【0043】上記図3を参照して説明したように、図4
と図2との相違は、家庭内4において、WAN側50か
ら端末ノード60−1,60−2へ送られる下流方向側
搬送波の使用方法にある。
【0044】すなわち上述した構成により、比較的広帯
域情報が伝送される下流方向側においてVDSL搬送波
の使用可否を予め端末単位に割り当てることができる。
従って例えば、端末ノード60−1が、内部のビットマ
ップ62を参照して図示されるように割り当てられた奇
数番号の搬送波からビットを復調することにより、本
来、端末3−1が必要とする最大転送速度のみをインタ
ーフェイス可能とする伝送手段を端末ノード60−1と
端末3−1との間に用意すればよいことになる。
【0045】このように、本実施例によれば、端末の必
要性に応じた最大転送速度に対応したインターフェイス
を端末ノードとの間に用意すればよく、すべての家庭内
端末が必要以上の広帯域転送速度に対応するインターフ
ェイスを必要としない。
【0046】上記説明では、広帯域伝送方式として、デ
ジタル加入者回線(Digital Subscriber Line)のモデ
ムに使用される、高位QAM配列の直交搬送波を使用
し、一つの搬送波につき複数のビットを送信する多重搬
送波伝送方式であるDMTベースのVDSLシステムを
具体的に取り上げて説明した。しかし、伝送方式の部分
で、上流方向側の搬送波を複数端末で個別に割り当てる
方式で、双方向で電話信号と周波数帯を別にしてUTP
ケーブル上で重畳できるシステムであり、かつ、一つの
搬送波につき複数のビットを送信できる多重搬送波伝送
方式であれば、上述した以外のシステム構成でも適用可
能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンターネットを介して提供される広帯域情報を、家庭内
に設置されたすべての端末において、容易に入手できる
という効果が得られる。
【0048】その理由は、DMTベースのVDSLシス
テムを伝送方式に利用することにより、家庭内の複数端
末を接続するための手段として、一般的に家庭内に既設
された安価なアナログ電話ケーブルを使用できるからで
ある。また、上流方向側搬送波の使用可否を家庭内端末
毎に、互いに同一搬送波を使用することなく割り当てて
おり、上流方向側搬送波から互いの端末に割り当てられ
た搬送波を識別することにより、既設電話ケーブルで複
数端末を互いの情報が輻輳することなくバス接続するこ
とができる。更に、DMTベースのVDSLシステムの
利用と既設電話ケーブルでのバス接続とにより、下流方
向側の転送速度として約50Mbpsの転送レートが複
数端末に同時に提供できる。この結果、現在既に知られ
ている広帯域情報の最大転送速度として約6Mbpsの
要求がある高精細度画像情報が、家庭内の複数端末に対
し同時に提供できるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の一形態を示す機能ブロック
図である。
【図2】図1のUTP上における多重搬送波の使用を説
明する図である。
【図3】図1とは別の本発明による実施の一形態を示す
機能ブロック図である。
【図4】図3のUTP上における多重搬送波の使用を説
明する図である。
【図5】従来の一例を示す機能ブロック図である。
【図6】図5とは別の従来の一例を示す機能ブロック図
である。
【符号の説明】
1 WAN(広帯域加入者網) 2、4 家庭内 3−1、3−2 端末 10、50 WAN側ノード 11、51 WAN側終端部 12、25、54、65 VDSL変調部 13、21、55、61 H(ハイブリッド部) 14、24、53、62 ビットマップ(ビットマッ
プ部) 15、22、56、63 VDSL復調部 16 信号多重部 20−1、20−2、20−N 端末側ノード 23 端末側終端部 30 UTP(非シールドより線) 52 信号分離部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般家庭に既設されたアナログ電話用ケ
    ーブルに家庭内で対象となるすべての端末を接続して形
    成されるLAN(ローカルエリアネットワーク)を、外
    部のWAN(広帯域加入者網)に接続する家庭内広帯域
    LAN方式において、前記端末それぞれに接続する端末
    側ノードと、前記WANに接続するWAN側ノードとを
    備え、すべての前記端末側ノードと前記WAN側ノード
    との間を前記アナログ電話用ケーブルによりバス形式で
    接続すると共に各搬送波に複数ビットを送信する多重搬
    送波伝送方式を適用して、前記端末側ノードそれぞれは
    個別に、前記WAN側ノードへの搬送波それぞれを予め
    割当てられていることを特徴とする家庭内広帯域LAN
    方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記アナログ電話用
    ケーブルは非シールドより線(UTPケーブル)である
    ことを特徴とする家庭内広帯域LAN方式。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記多重搬送波伝送
    方式は、高位QAM(直交振幅変調)配列を有する直交
    搬送波を使用することを特徴とする家庭内広帯域LAN
    方式。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記多重搬送波伝送
    方式はVDSL(ベリハイスピードデジタルサブスクラ
    イバーライン)システムであることを特徴とする家庭内
    広帯域LAN方式。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記VDSLシステ
    ムは、DMT(離散的多周波変調)方式に基づくことを
    特徴とする家庭内広帯域LAN方式。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記多重搬送波伝送
    方式は、高位QAM配列を有する直交搬送波を使用しD
    MT方式に基づくVDSLシステムの部分で、前記端末
    側ノードそれぞれに個別に、前記WAN側ノードへの搬
    送波それぞれを予め割当てており、 前記WAN側ノードは、WAN側との入出力信号を終端
    するWAN側終端部と、該WAN側終端部によりWAN
    側から入力された信号を前記VDSLシステムの各搬送
    波へビット割り当てを行うVDSL変調部と、該VDS
    L変調部から出力された変調信号を前記既設アナログ電
    話用ケーブルへ重畳する一方、変調信号を前記既設アナ
    ログ電話用ケーブルから分離するハイブリッド部と、該
    ハイブリッド部で分離された変調信号から各搬送波に割
    り当てられたビットを端末単位に復調するVDSL復調
    部と、該VDSL復調部で参照される複数の端末ノード
    に割り当てた搬送波情報を保持するビットマップ部と、
    前記VDSL復調部から出力された端末単位のビット列
    を多重し前記WAN側終端部へ出力する信号多重部とを
    備え、また前記各端末ノードは、端末側との入出力信号
    を終端する端末側終端部と、該端末側終端部により端末
    側から入力された信号を前記VDSLシステムの各搬送
    波のうち、搬送波情報に基づいて自端末に割り当てられ
    た搬送波へビット割り当てを行うVDSL変調部と、該
    VDSL変調部で参照される自端末ノードに割り当てら
    れた搬送波情報を保持するビットマップ部と、前記VD
    SL変調部から出力された変調信号を前記既設アナログ
    電話用ケーブルへ重畳しかつ変調信号を前記既設アナロ
    グ電話用ケーブルから分離するハイブリッド部と、該ハ
    イブリッド部で分離された変調信号から各搬送波に割り
    当てられたビットを復調し端末側終端部へ出力するVD
    SL復調部とを備えることを特徴とする家庭内広帯域L
    AN方式。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記WAN側ノード
    は、前記WAN側終端部から入力された各端末への多重
    信号を分離して個別ビット列として前記VDSL変調部
    へ出力する信号分離部を前記WAN側終端部とVDSL
    変調部との間に追加して更に備え、 前記WAN側ノードでは、前記VDSL変調部は、VD
    SLの各側搬送波へ端末単位にビット割り当てを行うた
    めに変更され、かつ前記ビットマップ部は、前記VDS
    L変調部で参照される複数の端末ノードに割り当てた搬
    送波情報を加えて保持するように拡張され、 また、各端末側ノードでは、前記VDSL復調部はVD
    SL変調信号から自端末に割り当てられた各搬送波から
    ビットを復調し端末側終端部へ出力するよう変更され、
    かつ前記ビットマップ部は前記VDSL復調部に新たに
    参照される自端末ノードに割り当てられた下流方向側搬
    送波の使用可否情報を保持することを特徴とする家庭内
    広帯域LAN方式。
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