JP2003069308A - 円形導波管共振器型帯域通過フィルタおよび空中線共用器 - Google Patents

円形導波管共振器型帯域通過フィルタおよび空中線共用器

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JP2003069308A
JP2003069308A JP2001253788A JP2001253788A JP2003069308A JP 2003069308 A JP2003069308 A JP 2003069308A JP 2001253788 A JP2001253788 A JP 2001253788A JP 2001253788 A JP2001253788 A JP 2001253788A JP 2003069308 A JP2003069308 A JP 2003069308A
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circular waveguide
waveguide resonator
circuit
terminal
resonator type
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Hiroshi Hatanaka
博 畠中
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Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd
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Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐電圧特性を向上させて、電力容量を向上さ
せた円形導波管共振器型帯域通過フィルタを提供する。 【解決手段】 円形導波管共振器を、3個以上の奇数個
具備し、入出力端子と接続されるループ素子(あるい
は、入出力端子と接続される容量素子)を備える円形導
波管共振器型帯域通過フィルタであって、円形導波管共
振器の共振長をL、円形導波管共振器の管径をDとする
とき、前記各円形導波管共振器は、D>Lを満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円形導波管共振器
型帯域通過フィルタおよび空中線共用器に係わり、特
に、耐電圧特性を向上させた円形導波管共振器型帯域通
過フィルタ、および、当該円形導波管共振器型帯域通過
フィルタを用いる空中線共用器に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の円形導波管共振器型帯
域通過フィルタ(以下、単に、BPFと称する。)の共
振長と、円形導波管の直径との関係を示す図である。図
12に示す円形導波管共振器型BPFは、3個の円形導
波管共振器を用いる6(n=6)次のBPFであり、図
12において、1は円形導波管、2a,2bは隔壁、3
は入力(または出力)端子、4は出力(または入力)端
子、8は入力(または出力)結合ループ、12a〜12
dは隔壁(2a,2b)に形成された誘導性結合窓であ
る。一般に、従来のBPFでは、不要共振およびスプリ
アスの関係で、円形導波管1の直径が、共振長(即ち、
管長)よりも短い円形導波管共振器が使用されている。
即ち、図12に示すように、円形導波管1の直径をD、
各円形導波管共振器の共振長をLとするとき、従来の円
形導波管共振器型BPFでは、D<Lとされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図13は、円形導波管
1におけるTE11モードの電磁界を説明するための断
面図である。同図において、実線は電界(E)を、破線
は磁界(H)を表している。一般に、円形導波管1の内
径をDとするとき、円形導波管1の遮断波長(λc)
は、下記(1)式のように表される。
【数1】 λc=1.706D ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (1) 図14は、円形導波管共振器の共振長を説明するための
図であり、同図は、円形導波管共振器内の伝送方向の電
界(E)を示す図である。図14に示すように、円形導
波管共振器の共振長は、管内波長をλgとするとき約λ
g/2である。ここで、λoを円形導波管共振器の設計
中心周波数波長とするとき、円形導波管1の管内波長
(λg)は、下記(2)式のように表される。
【数2】 λg=λ/√(1−(λo/λc)) ・・・・・・・・・・・ (2)
【0004】近年、従来のアナログ方式のテレビジョン
放送の他に、技術の進歩により、デジタル方式のテレビ
ジョン放送が開始されようとしている。このデジタル方
式のテレビジョン放送に採用される直交周波数分割多重
(OFDM;Orthogonal Frequency Division Multiple
x)変調方式の変調波は、従来のアナログ方式のテレビ
ジョン放送のNTSC方式の変調波よりも、ピーク電圧
値が大きいという特長を有している。従来の円形導波管
共振器型BPFでは、図14に示すように、電界(E)
は、円形導波管1の直径方向に生じる。そして、従来の
円形導波管共振器型BPFでは、円形導波管1の直径
が、円形導波管共振器の共振長よりも短くされているた
め、特性インピーダンスが高くなるとともに、従来の円
形導波管共振器型帯域通過フィルタを、直交周波数分割
多重変調方式の変調波を通過させるための帯域通過フィ
ルタとして使用する場合には、円形導波管共振器型帯域
通過フィルタの耐圧が不足するので、電力容量が低下す
るという問題点があった。
【0005】本発明は、前記従来技術の問題点を解決す
るためになされたものであり、本発明の目的は、耐電圧
特性を向上させて、電力容量を向上させることが可能な
円形導波管共振器型帯域通過フィルタを提供することに
ある。また、本発明の他の目的は、前述した円形導波管
共振器型帯域通過フィルタを用いる空中線共用器を提供
することにある。本発明の前記並びにその他の目的と新
規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明ら
かにする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記の通りである。即ち、本発明は、円形導波管共振器
を、3個以上の奇数個具備し、入出力端子と接続される
ループ素子を備える円形導波管共振器型帯域通過フィル
タ、あるいは、入出力端子と接続される容量素子を備え
る円形導波管共振器型帯域通過フィルタであって、円形
導波管共振器の共振長をL、円形導波管共振器の管径を
Dとするとき、前記各円形導波管共振器は、D>Lを満
足することを特徴とする。また、本発明は、前述の円形
導波管共振器型帯域通過フィルタを備える空中線共用器
である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一機能を有するものは同一符
号を付け、その繰り返しの説明は省略する。 [実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態1の円形
導波管共振器型帯域通過フィルタ(以下、単に、BPF
と称する。)の概略構成を示す斜視図であり、図2は、
図1に示すA−A’切断線で切断した断面を示す断面図
である。本実施の形態のBPFは、入出力結合回路とし
て磁気結合回路を使用し、3個の円形導波管共振器を用
いる6(n=6)次のBPFである。図1、図2におい
て、1は円形導波管、2a,2bは隔壁、3は入力(ま
たは出力)端子、4は出力(または入力)端子、5a〜
5cはVモード周波数調整ネジ、6a〜6cはHモード
周波数調整ネジ、7a〜7cは結合調整ネジ、8は入力
(または出力)結合ループ、9は出力(または入力)結
合ループ、10a〜10cはデュアルモード円形導波管
共振器、12a,12bは隔壁2aに形成された誘導性
結合窓、12c,12dは隔壁2bに形成された誘導性
結合窓である。図3は、図1に示すVモード周波数調整
ネジ(5a〜5c)、Hモード周波数調整ネジ(6a〜
6c)、および結合調整ネジ(7a〜7c)の関係を示
す図であり、図3(a)は図2に示すB−B’切断線、
図3(b)は図2に示すC−C’切断線、図3(c)は
図2に示すD−D’切断線である。図3に示すように、
Vモード周波数調整ネジ(5a〜5c)、およびHモー
ド周波数調整ネジ(6a〜6c)は、それぞれの軸方向
が90°の角度差を有するように設けられ、また、結合
調整ネジ(7a〜7c)は、Vモード周波数調整ネジ
(5a〜5c)の軸方向に対して、±45°の角度差を
有するように設けられる。
【0008】図4は、図1、図2に示す本実施の形態の
BPFの等価回路を示す回路図である。同図において、
RS1は、円形導波管共振器10aのVモード共振回
路、RS2は、円形導波管共振器10bのVモード共振
回路、RS3は、円形導波管共振器10cのVモード共
振回路、RS4は、円形導波管共振器10cのHモード
共振回路、RS5は、円形導波管共振器10bのHモー
ド共振回路、RS6は、円形導波管共振器10aのHモ
ード共振回路である。C16は、円形導波管共振器10
aのVモード共振回路(RS1)と円形導波管共振器1
0aのHモード共振回路(RS6)とを容量結合する容
量結合回路、C25は、円形導波管共振器10bのVモ
ード共振回路(RS2)と円形導波管共振器10bのH
モード共振回路(RS5)とを容量結合する容量結合回
路、C 34は、円形導波管共振器10cのVモード共振
回路(RS3)と円形導波管共振器10cのHモード共
振回路(RS4)とを容量結合する容量結合回路であ
る。この容量結合回路(C16,C25,C34)によ
る結合量は、結合調整ネジ(7a〜7c)で調整するこ
とができる。さらに、M01は、入力(または出力)結
合ループ8と、円形導波管共振器10aのVモード共振
回路(RS1)とを磁気結合する磁気結合回路、M67
は、出力(または入力)結合ループ9と、円形導波管共
振器10aのHモード共振回路(RS6)とを磁気結合
する磁気結合回路である。
【0009】本実施の形態のBPFにおいて、第1の隔
壁2aに設けられた第1の誘導性結合窓12aは、第1
の円形導波管共振器10aのVモード共振回路(RS
1)と第2の円形導波管共振器10bのVモード共振回
路(RS2)とを磁気結合し、同様に、第1の隔壁2a
に設けられた第2の誘導性結合窓12bは、第1の円形
導波管共振器10aのHモード共振回路(RS6)と第
2の円形導波管共振器10bのHモード共振回路(RS
5)とを磁気結合する。第2の隔壁2bに設けられた第
3の誘導性結合窓12cは、第2の円形導波管共振器1
0bのVモード共振回路(RS2)と第3の円形導波管
共振器10cのVモード共振回路(RS3)とを磁気結
合し、同様に、第2の隔壁2bに設けられた第4の誘導
性結合窓12dは、第2の円形導波管共振器10bのH
モード共振回路(RS5)と第3の円形導波管共振器1
0cのHモード共振回路(RS4)とを磁気結合する。
図4において、M12は、第1の隔壁2aに設けられた
第1の誘導性結合窓12aによる磁気結合回路、M23
は、第2の隔壁2bに設けられた第3の誘導性結合窓1
2cによる磁気結合回路である。同様に、M45は、第
2の隔壁2bに設けられた第4の誘導性結合窓12dに
よる磁気結合回路、M56は、第1の隔壁2aに設けら
れた第2の誘導性結合窓12bによる磁気結合回路であ
る。この磁気結合回路(M12,M23,M45,M
56)による結合量は、隔壁(2a,2b)に設けられ
た誘導性結合窓(12a〜12d)の大きさで調整する
ことができる。
【0010】今、各共振器(RS1〜RS6)が、所定
の周波数に同調するように、各Vモード周波数調整ネジ
(5a〜5c)、およびHモード周波数調整ネジ(6a
〜6c)が調整されているものとして、本実施の形態の
BPFの動作を簡単に説明する。本実施の形態のBPF
では、入力(または出力)端子3から入力された高周波
電力が、磁気結合回路M01により、円形導波管共振器
10aのVモード共振回路(RS1)と磁気結合され、
これにより、共振回路(RS1)が励振される。また、
共振回路(RS1)の共振電界の一部は、結合調整ネジ
7aにより、円形導波管共振器10aのHモード共振回
路(RS6)と容量結合され、共振回路(RS6)が励
振される。共振回路(RS1)の共振電界の一部は、隔
壁2aに設けられた誘導性結合窓12aにより、円形導
波管共振器10bのVモード共振回路(RS2)と磁気
結合され、共振回路(RS2)が励振される。共振回路
(RS2)の共振電界の一部は、結合調整ネジ7bによ
り、円形導波管共振器10bのHモード共振回路(RS
5)と容量結合され、共振回路(RS5)が励振され
る。
【0011】この時、結合調整ネジ(7a,7b)の設
置位置を、共振回路(RS5)に生じる共振電界ベクト
ルと、共振回路(RS6)に生じる共振電界ベクトルと
の向きが180°異なるように選択し、共振回路(RS
5)と共振回路(RS6)とを、隔壁2aに設けられた
誘導性結合窓12bにより磁気結合する。これにより、
共振回路(RS1)→磁気結合回路(M12)→共振回
路(RS2)→容量結合回路(C25)→共振回路(R
S5)→磁気結合回路(M56)→共振回路(RS6)
からなる経路で共振回路(RS6)に生じる電磁界と、
共振回路(RS1)→容量結合回路(C16)→共振回
路(RS6)からなる経路で共振回路(RS6)に生じ
る電磁界とを逆位相とすることができる。そのため、そ
の通過帯域外(減衰域)で、両電磁界の振幅が、互いに
等しくなる一対の周波数において、減衰極(減衰ポー
ル)が発生する。同様に、結合調整ネジ(7b,7c)
の設置位置を、共振回路(RS4)に生じる共振電界ベ
クトルと、共振回路(RS5)に生じる共振電界ベクト
ルとの向きが180°異なるように選択し、共振回路
(RS4)と共振回路(RS5)とを、隔壁2bに設け
られた誘導性結合窓12cにより磁気結合する。これに
より、共振回路(RS2)→磁気結合回路(M23)→
共振回路(RS3)→容量結合回路(C34)→共振回
路(RS4)→磁気結合回路(M45)→共振回路(R
S5)からなる経路で共振回路(RS5)に生じる電磁
界と、共振回路(RS2)→容量結合回路(C25)→
共振回路(RS5)からなる経路で共振回路(RS5)
に生じる電磁界とを逆位相とすることができるため、そ
の通過帯域外(減衰域)で、両電磁界の振幅が、互いに
等しくなる一対の周波数において、減衰極が発生する。
このように、本実施の形態のBPFは、容量結合回路
(C16,C25,C )の値を調整することによ
り、2対有極チェビシュフ形の帯域通過フィルタとな
る。
【0012】図5は、本実施の形態のBPFの共振長
と、円形導波管の直径との関係を示す図である。本実施
の形態のBPFは、円形導波管1の直径が、共振長より
も長くされる点で、前述の図12に示す従来のBPFと
相異する。即ち、本実施の形態では、図5に示すよう
に、円形導波管1の直径(即ち、円形導波管共振器の管
径)をD、各円形導波管共振器の共振長をLとすると
き、D>Lとされる。図6は、本実施の形態のBPFの
減衰特性を示すグラフである。図6に示すように、本実
施の形態のBPFでは、BPFの通過帯域よりも低い周
波数に不要スプリアス(図6のイ)が生じる。この不要
スプリアスが生じる原因は、円形導波管共振器内で、T
11モード以外のモードによる不要共振が発生するた
めである。この不要スプリアスを抑制するために、図1
2に示す従来のBPFでは、円形導波管1の直径が、共
振長よりも短くされていた。図15は、図12に示す従
来のBPFの減衰特性を示すグラフであり、図15から
分かるように、従来のBPFでは、BPFの通過帯域よ
りも低い周波数に不要スプリアスが生じていない。この
ように、本実施の形態では、BPFの通過帯域よりも低
い周波数に不要スプリアスが生じるが、耐電圧特性を向
上させることが可能となる。
【0013】以下、この点について説明する。前述の図
12に示す従来のBPFにおいて、円形導波管1の遮断
波長(λcold)は、一般に、下記(4)式で設定され
るが、本実施の形態のBPFにおいては、円形導波管1
の遮断波長(λcnew)を、下記(4)式で設定する。
なお、以下の説明では、添字のoldは、前述の図12に
示す従来のBPFにおける各特性値を、添字のnewは、
本実施の形態のBPFの各特性値を表す。
【数3】 λcold≒1.3λo ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (3) λcnew≒1.5λo ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (4) ここで、λoは、円形導波管共振器の設計中心周波数波
長であり、今、λoを600mm(即ち、円形導波管共
振器の設計中心周波数foは、0.5GHz)とする
と、λcold、λcnewは、下記(5)式に示す値とな
る。
【数4】 λcold≒1.3×600=780(mm) λcnew≒1.5×600=900(mm) ・・・・・・・・・ (5) 前述したように、円形導波管1の内径をDとすると、円
形導波管1の遮断波長(λc)は、前記(1)式で表さ
れる。したがって、Dold、Dnewは、下記(6)式に示
す値となる。
【数5】 Dold=λcold/1.706≒780/1.706≒457(mm) Dnew≒λcnew/1.706≒900/1.706≒528(mm) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ (6)
【0014】前述したように、円形導波管1の管内波長
(λg)は、前記(2)式で表される。したがって、λ
gold、λgnewは、下記(7)式に示す値となる。
【数6】 λgold=λo/√(1−(λo/λc)) =600/√(1−(600/780)) ≒939(mm) λgnew=λo/√(1−(λo/λc)) =600/√(1−(600/900) ) ≒805(mm) ・・・・・・・・・・・・・・・・・ (7) 共振長Lは、λg/2で表されるので、Lold、Lnew
は、下記(8)式に示す値となる。
【数7】 Lgold=λgold/2≒939/2≒470(mm) Lgnew=λgnew/2≒805/2≒403(mm) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (8)
【0015】また、特性インピーダンス(Zw)は、下
記(9)式で表される。
【数8】 Zw=377λg/λo ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (9) したがって、Zwold、Zwnewは、下記(10)式に示
す値となる。
【数9】 Zwold=377λgold/λo≒377×939/600≒590(Ω) Zwnew=377λgnew/λo≒377×805/600≒506(Ω) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (10) また、円形導波管共振器の無負荷Q(Qu)は、下記
(11)式で表される。
【数10】 Qu=0.606×10×Din√fo/{0.42+(fc/fo)} ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (11) ここで、Dinは、インチ単位で表される円形導波管1の
直径(D)である。したがって、Quold、Qunewは、
下記(12)式に示す値となる。
【数11】 Quold=6060×(457/25.4)√0.5/{0.42+(0.3846/0.5)} ≒76200 Qunew=6060×(528/25.4)√0.5/{0.42+(0.3334/0.5)} ≒103000 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (12) このように、Qunewは、Quoldの約1.36(≒10
3000/76200≒1.35)倍となり、本実施の
形態のBPFは、従来のBPFに比して、損失特性を約
25%(1/4)改善することができる。
【0016】さらに、円形導波管のTE11モードにお
ける、最大電力と最大電界強度の比(Pmax/Emax
は、下記(13)式で表される。
【数12】 Pmax/Emax=1.99×10−3×(D/2)×(λo/λg) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (13) したがって、(Pmax/Emax)old、(Pmax/Emax
)newは、下記(14)式に示す値となる。
【数13】 (Pmax/Emax)old =1.99×10−3×(457/2)×(600/938) ≒66.46 (Pmax/Emax)new =1.99×10−3×(528/2)×(600/800) ≒104 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (14)
【0017】これらの結果から、従来のBPFに対する
本実施の形態のBPFの、損失改良比(L.F)、およ
び、電力容量の改良(増加)比(P.F)は、下記(1
5)式のようになる。
【数14】 L.F=Quold/Qunew≒76200/103600≒0.736 P.F=(Pmax/Emax)new/(Pmax/Emax)old ≒104/66.46≒1.56≒1.6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (15) このように、本実施の形態のBPFによれば、従来のB
PFに比して、無負荷Qを1.35倍に、かつ、電力容
量を1.6倍に向上させることが可能となる。即ち、本
実施の形態のBPFによれば、耐電圧特性を向上させ
て、電力容量を向上させることが可能となる。但し、本
実施の形態のBPFは、BPFの通過帯域よりも低い周
波数に不要スプリアスが生じるが、テレビジョン放送の
信号波を通過させる帯域通過フィルタとしては、中心周
波数foとするとき、通過帯域幅は、fo±3MHzで
よいので、本実施の形態のBPFにおいて、BPFの通
過帯域よりも低い周波数および高い周波数に生じる不要
スプリアスは問題にはならない。
【0018】図7、図8は、実際に試作した本実施の形
態のBPFの一例の減衰特性を示すグラフである。この
図7、図8に示すグラフは、本実施の形態のBPFを実
際に試作して、その減衰特性を測定した結果を示すグラ
フである。図7において、Aは減衰量を、Bは反射減衰
量を表し、横軸は周波数(MHz)でメモリ間隔は1.
5MHz、縦軸は減衰量(dB)でメモリ間隔は5dB
である。この図7において、BPFの中心周波数は49
3.7MHzであり、この中心周波数493.7MHz
(図7のAのグラフの1の点)のときの減衰量は、−
0.1071dBであり、周波数が490.9MHz
((493.7−2.8)MHz;図7のAのグラフ2
の点)のときの減衰量は、−0.347dBであり、周
波数が496.5MHz((493.7+2.8)MH
z;図7のAのグラフ4の点)のときの減衰量は、−
0.2983dBであり、周波数が490.5MHz
((493.7−3.2)MHz;図7のAのグラフ3
の点)のときの減衰量は、−30.558dBであり、
周波数が496.9MHz((493.7+3.2)M
Hz;図7のAのグラフ5の点)のときの減衰量は、−
24.464dBである。また、中心周波数493.7
MHz(図7のBのグラフの1の点)のときの反射減衰
量は、−25.212dBであり、周波数が490.9
MHz((493.7−2.8)MHz;図7のBのグ
ラフ2の点)のときの反射減衰量は、−34.029d
Bであり、周波数が496.5MHz((493.7+
2.8)MHz;図7のBのグラフの3の点)のときの
反射減衰量は、−28.927dBである。
【0019】図8において、Aは減衰量を、Bは反射減
衰量を表し、横軸は周波数(MHz)でメモリ間隔は2
0MHzである。また、縦軸は減衰量(dB)で、減衰
量を表すAのグラフでは、メモリ間隔は10dBであ
り、反射減衰量を表すBのグラフでは、メモリ間隔は5
dBである。この図8において、BPFの中心周波数は
500MHz(0.5GHz)であり、図8のAのグラ
フから分かるように、中心周波数500MHzよりも低
い周波数の435MHz((500−65)MHz;図
8のAのグラフの2の点)の領域に不要スプリアスが生
じているのが分かる。同様に、中心周波数500MHz
よりも高い周波数の560MHz((500+60)M
Hz;図8のAのグラフの3の点)の領域に不要スプリ
アスが生じているのが分かる。しかしながら、前述した
ように、テレビジョン放送の信号波を通過させる帯域通
過フィルタとしては、中心周波数foとするとき、通過
帯域幅は、fo±3MHzでよいので、図8に示すグラ
フに示すように、不要スプリアスが生じる周波数領域
は、fo−65MHz、fo+60MHzの領域である
ので、この不要スプリアスは、テレビジョン放送の信号
波を通過させる場合には問題とならない。
【0020】[実施の形態2]図9は、本発明の実施の
形態2の円形導波管共振器型帯域通過フィルタ(以下、
単に、BPFと称する。)の概略構成を示す要部断面図
であり、同図(a)は、図2と同一箇所の断面図、同図
(b)は、同図(a)に示すE−E’切断線で切断した
断面を示す断面図である。本実施の形態のBPFも、3
個の円形導波管共振器を用いる6(n=6)次のBPF
であり、図9において、14,15は入出力結合プロー
ブであり、本実施の形態のBPFは、入出力結合回路が
容量結合回路である点で、前述の実施の形態のBPFと
相異する。なお、図9において、図2と同じものは、同
一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、
本実施の形態においても、図1に示すVモード周波数調
整ネジ(5a〜5c)、Hモード周波数調整ネジ(6a
〜6c)、および結合調整ネジ(7a〜7c)の関係
は、図3と同じである。図10は、本実施の形態のBP
Fの等価回路を示す回路図である。なお、図10におい
て、C01は、入出力結合プローブ14と、円形導波管
共振器10aのVモード共振回路(RS1)とを容量結
合する容量結合回路、C は、入出力結合プローブ1
5と、円形導波管共振器10aのHモード共振回路(R
S6)とを容量結合する容量結合回路である。本実施の
形態のBPFにおいても、前述の実施の形態1と同様の
作用・効果を得ることが可能である。
【0021】[実施の形態3]図11は、本発明の実施
の形態3の空中線共用装置の概略構成を示すブロック図
である。同図に示すように、本実施の形態の空中線共用
装置では、第2のハイブリッド回路22の第4の端子
(T24)と、第4のハイブリッド回路24の第1の端
子(T41)とが互いに接続され、また、第2のハイブ
リッド回路22の第1の端子(T21)は、無反射終端
器(R)に接続され、第4のハイブリッド回路24の第
4の端子(T44)は、アンテナ(ANT)に接続され
る。また、第1のハイブリッド回路21の第1の端子
(T11)は、第1のチャネル(ch1)の送信波を出
力する送信機に接続され、また、第3のハイブリッド回
路23の第1の端子(T31)は、第2のチャネル(c
h2)の送信波を出力する送信機に接続される。さら
に、第1のハイブリッド回路21の第4の端子
(T14)、および第3のハイブリッド回路23の第4
の端子(T34)は、無反射終端器(R)に接続され
る。
【0022】また、第1のハイブリッド回路21の第2
の端子(T12)と、第2のハイブリッド回路22の第
2の端子(T22)との間、並びに、第1のハイブリッ
ド回路21の第3の端子(T13)と、第2のハイブリ
ッド回路22の第3の端子(T23)との間には、第1
の帯域通過フィルタ(30,31)が接続される。同様
に、第3のハイブリッド回路23の第2の端子
(T32)と、第4のハイブリッド回路24の第2の端
子(T42)との間、並びに、第3のハイブリッド回路
23の第3の端子(T33)と、第4のハイブリッド回
路24の第3の端子(T43)との間には、第2の帯域
通過フィルタ(32,33)が接続される。ここで、第
1のハイブリッド回路21、第2のハイブリッド回路2
2、および帯域通過フィルタ(30,31)は、第1の
チャネル(ch1)の送信波を通過させる定インピーダ
ンス帯域通過フィルタを、並びに、第3のハイブリッド
回路23、第4のハイブリッド回路24、および帯域通
過フィルタ(32,33)は、第2のチャネル(ch
2)の送信波を通過させる定インピーダンス帯域通過フ
ィルタを構成する。
【0023】以下、本実施の形態の空中線共用装置の動
作を簡単に説明する。第1のハイブリッド回路21の第
1の端子(T11)から入力された第1のチャネル(c
h1)の送信波は、それぞれ帯域通過フィルタ(30,
31)を通って、第2のハイブリッド回路22に入力さ
れ、第2のハイブリッド回路22の第4の端子
(T24)から出力される。この第2のハイブリッド回
路22から出力された第1のチャネル(ch1)の送信
波は、第4のハイブリッド回路24に入力され、帯域通
過フィルタ(32,33)で全反射され、第4のハイブ
リッド回路24の第4の端子(T44)から出力され、
アンテナ(ANT)から放射される。また、第3のハイ
ブリッド回路23の第1の端子(T31)から入力され
た第2のチャネル(ch2)の送信波は、それぞれ帯域
通過フィルタ(32,33)を通って、第4のハイブリ
ッド回路24に入力され、第4のハイブリッド回路24
の第4の端子(T44)から出力され、アンテナ(AN
T)から放射される。ここで、本実施の形態の帯域通過
フィルタ(30〜33)は、前述の各実施の形態のBP
F(円形導波管共振器型帯域通過フィルタ)が使用され
る。これにより、本実施の形態の空中線共用器によれ
ば、耐電圧特性を向上させて、電力容量を向上させるこ
とが可能となる。以上、本発明者によってなされた発明
を、前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発
明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であること
は勿論である。
【0024】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。 (1)本発明によれば、円形導波管共振器型帯域通過フ
ィルタにおいて、耐電圧特性を向上させて、電力容量を
向上させることが可能となる。 (2)本発明によれば、空中線共用器において、前述し
た円形導波管共振器型帯域通過フィルタを使用すること
により、電力容量を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の円形導波管共振器型帯
域通過フィルタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すA−A’切断線で切断した断面を示
す断面図である。
【図3】図1に示すVモード周波数調整ネジ、Hモード
周波数調整ネジ、および結合調整ネジの関係を示す図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態1の円形導波管共振器型帯
域通過フィルタの等価回路を示す回路図である。
【図5】本発明の実施の形態1の円形導波管共振器型帯
域通過フィルタの減衰特性を示すグラフである。
【図6】本発明の実施の形態1の円形導波管共振器型帯
域通過フィルタの共振長と、円形導波管の直径との関係
を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態1の円形導波管共振器型帯
域通過フィルタ帯域通過フィルタの減衰特性を示すグラ
フである。
【図8】本発明の実施の形態1の円形導波管共振器型帯
域通過フィルタ帯域通過フィルタの減衰特性を示すグラ
フである。
【図9】本発明の実施の形態2の円形導波管共振器型帯
域通過フィルタの概略構成を示す要部断面図である。
【図10】本発明の実施の形態2の円形導波管共振器型
帯域通過の等価回路を示す回路図である。
【図11】本発明の実施の形態3の空中線共用器の概略
構成を示すブロック図である。ルタの減衰特性を示すグ
ラフである。
【図12】従来の円形導波管共振器型帯域通過フィルタ
の共振長と、円形導波管の直径との関係を示す図であ
る。
【図13】円形導波管におけるTE11モードの電磁界
を説明するための断面図である。
【図14】円形導波管共振器の共振長を説明するための
図である。
【図15】図12に示す円形導波管共振器型帯域通過フ
ィルタの減衰特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1…円形導波管、2a,2b…隔壁、3…入力(または
出力)端子、4…出力(または入力)端子、5a〜5c
…Vモード周波数調整ネジ、6a〜6c…Hモード周波
数調整ネジ、7a〜7c…結合調整ネジ、8…入力(ま
たは出力)結合ループ、9…出力(または入力)結合ル
ープ、10a〜10c…デュアルモード円形導波管共振
器、12a〜12d…誘導性結合窓、14,15…入出
力結合プローブ、21〜24…ハイブリッド回路、30
〜33…帯域通過フィルタ、ANT…アンテナ、R…無
反射終端器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形導波管共振器を、3個以上の奇数個
    具備し、入出力端子と接続されるループ素子を備える円
    形導波管共振器型帯域通過フィルタであって、 円形導波管共振器の共振長をL、円形導波管共振器の管
    径をDとするとき、前記各円形導波管共振器は、D>L
    を満足することを特徴とする円形導波管共振器型帯域通
    過フィルタ。
  2. 【請求項2】 円形導波管共振器を、3個以上の奇数個
    具備し、入出力端子と接続される容量素子を備える円形
    導波管共振器型帯域通過フィルタであって、 円形導波管共振器の共振長をL、円形導波管共振器の管
    径をDとするとき、前記各円形導波管共振器は、D>L
    を満足することを特徴とする円形導波管共振器型帯域通
    過フィルタ。
  3. 【請求項3】 第1の端子に、第1のチャネルの送信波
    が入力されるとともに、第2および第3の端子から出力
    される送信波が互いに90°の位相差を有する第1のハ
    イブリッド回路と、 第1の端子に、第2のチャネルの送信波が入力され、か
    つ、第4の端子が空中線に接続されるとともに、第2お
    よび第3の端子から出力される送信波が互いに90°の
    位相差を有する第2のハイブリッド回路と、 前記第1のハイブリッド回路の第2の端子と、前記第2
    のハイブリッド回路の第2の端子との間に接続され、前
    記第1のチャネルの送信波を通過させる第1の帯域通過
    フィルタと、 前記第1のハイブリッド回路の第3の端子と、前記第2
    のハイブリッド回路の第3の端子との間に接続され、前
    記第1のチャネルの送信波を通過させる第2の帯域通過
    フィルタとを備える空中線共用器であって、 前記第1および第2の帯域通過フィルタは、請求項1ま
    たは請求項2に記載の円形導波管共振器型帯域通過フィ
    ルタで構成されることを特徴とする空中線共用器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008526155A (ja) * 2004-12-31 2008-07-17 ケイエムダブリュー インコーポレイテッド 無線通信基地局共用化装置
US8046027B2 (en) 2004-12-31 2011-10-25 Kmw Inc. Apparatus for using a wireless communication base station in common

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