JP2003069129A - 窒化物半導体レーザおよびその製造方法 - Google Patents

窒化物半導体レーザおよびその製造方法

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JP2003069129A
JP2003069129A JP2001259175A JP2001259175A JP2003069129A JP 2003069129 A JP2003069129 A JP 2003069129A JP 2001259175 A JP2001259175 A JP 2001259175A JP 2001259175 A JP2001259175 A JP 2001259175A JP 2003069129 A JP2003069129 A JP 2003069129A
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Yoshibumi Yabuki
義文 矢吹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造方法が簡易化されると共に、量産化を図
ることができる窒化物半導体レーザおよびその製造方法
を提供する。 【解決手段】 サブマウント11の一方の面に、複数の
金属層よりなる溶着層60を間にしてレーザチップ70
が溶着されると共に、このサブマウント11の他方の面
に、銀ペーストよりなる接着層30を間にしてヒートシ
ンク40が接着される。よって、レーザチップ70とサ
ブマウント11の溶着工程およびサブマウント11とヒ
ートシンク40の接着工程とを分けて、レーザチップ7
0を複数有する基板をサブマウントに溶着することがで
きる。また、このサブマウントをレーザチップ70毎に
分離した後に、分離されたサブマウント11とヒートシ
ンク40とを複数仮固定してから、一度の加熱処理でま
とめて接着することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの対向面を有
するサブマウントの一方の面にレーザチップが配設され
ると共に、他方の面に放熱部材が設けられた窒化物半導
体レーザおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体レーザの分野において、紫
外から青色の領域の発光を得ることができる窒化物半導
体よりなる窒化物半導体レーザの開発が盛んに行われて
いる。この窒化物半導体レーザは、赤色,赤外等の半導
体レーザに比べて高エネルギーの光を放出するので、消
費電力が大きくなり、そのため発熱量が大きくなる。
【0003】このような窒化物半導体レーザで発生する
熱が外部に効果的に放熱されるように、レーザチップの
基板の裏面側には、銅(Cu)あるいは鉄(Fe)など
の金属よりなるヒートシンクが放熱部材として設けられ
ている。更に、レーザチップとヒートシンクとの間に
は、熱膨張係数の差によるストレスや歪などが発生しな
いよう、レーザチップの基板材料と比較的熱膨張係数が
近い材料として熱伝導性のよい窒化アルミニウム(Al
N)などを用いたサブマウントが支持部材として設けら
れている。
【0004】このサブマウント両面には、レーザチップ
およびヒートシンクをそれぞれ設けるために溶着層が形
成されている。具体的には、レーザチップを設ける側に
は、チタン(Ti)層および金(Au)層、あるいはチ
タン層,金層およびカリウム(K)層が順に積層された
配線の上に、チタン層,白金(Pt)層および錫(S
n)層、あるいはチタン層,白金層および金と錫の合金
層(AuSn)が順に積層され、ヒートシンクを設ける
側には、チタン層および錫層が順に積層されることによ
りそれぞれ溶着層が形成される。
【0005】ところで、このような材料により溶着層を
構成すると、サブマウントの両面にレーザチップおよび
ヒートシンクをそれぞれ設けるには、ヒートシンクの上
に、サブマウントおよびレーザチップを順に精度良く位
置合わせをして載せて、最後に、加熱装置を用いて各々
の位置精度を確保しながら一度の加熱で溶着しなければ
ならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶着層
に濡れ性が良くない材料を用いているので、レーザチッ
プとサブマウントの溶着およびサブマウントとヒートシ
ンクの溶着を一度の加熱処理により位置精度良く行うに
は、加熱温度の管理範囲を狭くする必要がある。よっ
て、加熱装置の機構が複雑となると共に、窒化物半導体
レーザ1個あたりの作業時間が長くなってしまうという
問題があった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、製造工程が簡易化されると共に、量
産化を図ることができる窒化物半導体レーザおよびその
製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による窒化物半導
体レーザは、2つの対向面を有する支持部材と、活性層
を含む窒化物半導体層および一対の電極を有し、支持部
材の一方の面に複数の金属層よりなる溶着層を間にして
配設されたレーザチップと、支持部材の他方の面に銀ペ
ーストよりなる接着層を間にして設けられた放熱部材と
を備えたものである。
【0009】本発明による窒化物半導体レーザの製造方
法は、2つの対向面を有する支持部材の一方の面に、複
数の金属層よりなる溶着層を間にして、活性層を含む窒
化物半導体層および一対の電極を有するレーザチップが
複数形成された基板を配設する工程と、支持部材をレー
ザチップ毎に分離する工程と、この分離された支持部材
の他方の面に、加重を加えることにより銀ペーストより
なる接着層を間にして放熱部材を仮固定する工程と、こ
の放熱部材が仮固定された支持部材を加熱し、支持部材
と放熱部材とを接着する工程とを含むものである。
【0010】本発明による窒化物半導体レーザまたはそ
の製造方法では、2つの対向面を有する支持部材の一方
の面に、複数の金属層よりなる溶着層を間にしてレーザ
チップが溶着されると共に、この支持部材の他方の面
に、銀ペーストよりなる接着層を間にして放熱部材が接
着されるので、レーザチップと支持部材の溶着工程およ
び支持部材と放熱部材の接着工程とを分けて、レーザチ
ップを複数有する基板を支持部材に溶着することができ
ると共に、この支持部材をレーザチップ毎に分離して、
分離された支持部材を放熱部材に複数仮固定した後に、
一度の加熱処理でまとめて接着することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施の形態に係る窒化
物半導体レーザ10の断面構成を表すものである。ま
た、図2は、この窒化物半導体レーザ10が構成要素と
して含まれる窒化物半導体発光装置80の全体構成を表
している。
【0013】窒化物半導体発光装置80は、例えば、円
盤状の支持体81と中空円筒状の蓋体82とを有してい
る。支持体81は、例えば銅あるいは鉄などの金属によ
りヒートシンク40と一体成型されている。蓋体82の
一端部は開放されており、他端部は閉鎖されている。蓋
体82の閉端部には、内部に収納された窒化物半導体レ
ーザ10から射出されたレーザビームを窒化物半導体発
光装置80の外部に取り出すための取り出し窓82aが
設けられている。蓋体82は、例えば銅あるいは鉄など
の金属により構成されており、取り出し窓82aは、窒
化物半導体レーザ10から射出されるレーザビームを透
過することができる材料、例えば、ガラスあるいはプラ
スチックにより構成されている。
【0014】支持体81には、支持体81の面内とは垂
直な方向に、一対のピン83,84が設けられている。
各ピン83,84は、銅または鉄などの金属により構成
されており、表面には金などよりなる薄膜が被着されて
いる。支持体81と各ピン83,84との間にはガラス
などよりなる絶縁リング83a,84aがそれぞれ配設
されており、支持体81と各ピン83,84とは電気的
にそれぞれ絶縁されている。ピン84には、例えば太さ
が20μmの金よりなるワイヤ86aの一端部が接合さ
れている。このワイヤ86aの他端部は配線50aに接
合されており、ピン84と配線50aとが電気的に接続
される。支持体81には、更に、支持体81およびヒー
トシンク40と電気的に接続されたピン85が形成され
ている。
【0015】ヒートシンク40は、例えば銅あるいは鉄
などの金属により構成されている。このヒートシンク4
0は、窒化物半導体レーザ10の図示しない電源に対し
て電気的に接続されると共に、窒化物半導体レーザ10
で発生した熱を放散する役割を有している。
【0016】ヒートシンク40の上には、接着層30お
よび補助接着層20を間にして、例えば厚さ200μm
程度の窒化アルミニウムよりなるサブマウント11が設
けられている。
【0017】サブマウント11の上の補助接着層20
は、例えば厚さ0.05μmのチタン層21,厚さ0.
2μmの白金22層および厚さ0.6μmの金層23
が、サブマウント11側から順に積層されたものであ
る。補助接着層20の上に形成されている接着層30
は、厚さ15μm以下、例えば15μmの銀(Ag)ペ
ーストよりなる。なお、銀ペーストは、銀の密度が90
%以上で、かつ、熱伝導率が25W/m・K以上である
と共に、加熱処理により接着させる際に必要な熱硬化剤
を含む。
【0018】サブマウント11のヒートシンク40が設
けられない側には、配線50a, 50bおよび溶着層6
0を間にして、レーザチップ70が設けられている。レ
ーザチップ70は、例えば厚さ80μm程度のサファイ
ア(α―Al2 3 )よりなる基板71を備えている。
この基板71のc面には、活性層を含む窒化物半導体層
72が形成されている。
【0019】なお、ここでいう窒化物半導体とは、ガリ
ウム(Ga)と窒素(N)とを含んだ窒化ガリウム系化
合物のことであり、例えば窒化ガリウム(GaN),窒
化アルミニウム・ガリウム(AlGaN)混晶,あるい
は窒化アルミニウム・ガリウム・インジウム(AlGa
InN)混晶などが挙げられる。これらは、必要に応じ
てシリコン(Si),ゲルマニウム(Ge),酸素
(O),セレン(Se)などのIV族およびVI族元素
からなるn型不純物、または、マグネシウム(Mg),
亜鉛(Zn),炭素(C)などのII族およびIV族元
素からなるp型不純物を含有している。
【0020】窒化物半導体層72の上には、例えば、厚
さ0.05μmのパラジウム(Pd)層,厚さ0.1μ
mの白金層および厚さ0.3μmの金層よりなるp側電
極74およびn側電極73の一対の電極が基板71側か
ら順に形成されている。この一対の電極の上には、例え
ば厚さ0.01μmのチタン層,厚さ0.1μmの白金
層および厚さ0.3μmの金層よりなる配線用電極75
が基板71側から順に形成されている。なお、このよう
な構成を有するレーザチップ70は、一対の電極が設け
られている側が対向されてサブマウント11に設けられ
ている。
【0021】配線50aは、例えば厚さ0.05μmの
チタン層51および厚さ4.0μmのアルミニウム(A
l)層52aがサブマウント11側から順に積層された
ものであり、レーザチップ70のn側電極73の下方に
位置する。配線50bは、例えば厚さ0.05μmのチ
タン層51および厚さ2.0μmのアルミニウム層52
bがサブマウント11側から順に積層されたものであ
り、p側電極74の下方に位置する。なお、配線50b
は、ワイヤ86b、例えば太さ2μmの金線の一方がボ
ンディングされると共に、ワイヤ86bのもう一方がヒ
ートシンク40に取り付けられることにより、図示しな
い電源に対して接続される。
【0022】配線50a,50bの上には、例えば0.
05μmのチタン層61,厚さ2μmの銀層62および
厚さ5μmの錫層63がサブマウント11側から順に積
層された溶着層60がそれぞれ形成されている。なお、
溶着層60を構成する金属の厚さ、特に銀層62と錫層
63厚さの比は、1:2〜2:5の範囲内となってい
る。
【0023】このような構成を有する窒化物半導体レー
ザ10は次のようにして製造することができる。なお、
ここでは複数の窒化物半導体レーザ10を製造する場合
を例に挙げて説明する。
【0024】図3〜図5は、その製造工程を表すもので
ある。なお、これらの図は、紙面垂直方向にそって、配
線50aを含むように切断した断面構造を表している。
まず、図3(A)に示したように、2つの対向面を有す
る、例えば厚さ200μm程度の窒化アルミニウムより
なるサブマウント11Aを用意する。このサブマウント
11Aの一方の面、すなわちヒートシンク40が設けら
れる面に、例えば真空蒸着法で厚さ0.05μmのチタ
ン層21,厚さ0.2μmの白金層22,厚さ0.6μ
mの金層23を順に蒸着し補助接着層20を形成する。
【0025】続いて、サブマウント11Aのもう一方の
面、すなわちレーザチップ70が設けられる面に、例え
ば真空蒸着法で厚さ0.05μmのチタン層61を形成
する。次に、チタン層61の上に、厚さ4.0μmのア
ルミニウム層52a、および厚さ2.0μmのアルミニ
ウム層52b(図示せず)を蒸着する。以上のようにし
て、チタン層61およびアルミニウム層52bからなる
配線50a、およびチタン層61およびアルミニウム層
52b(図示せず)からなる配線50b(図示せず)が
形成される。なお、厚さが異なるアルミニウム層52
a,52bを形成したのは、後で設けるレーザチップ7
0での、n側電極73側とp側電極74側の高さの差を
補償するためである。
【0026】次に、この配線50a,50bの上に、例
えば真空蒸着法で、厚さ0.03μm〜0.07μm、
例えば0.05μmのチタン層61を,厚さ1.5μm
〜2.5μm、例えば2.0μmの銀層62を,厚さ
4.5μm〜5.5μm、例えば5.0μmの錫層63
を順に積層し溶着層60を形成する。なお、銀層62と
錫層63の厚さの比は、1:2〜2:5の範囲内とす
る。なぜならば、この範囲以外では、サブマウント11
Aとレーザチップ70との溶着を安定に行うことができ
ないからである。
【0027】次いで、図3(B)に示したように、基板
71の一面側に、活性層を含む窒化物半導体層72と、
一対の電極であるp側電極74およびn側電極73、な
らびに配線用電極75が形成されたレーザチップ70が
複数形成された基板70Aを用意する。この基板70A
の一対の電極を有する側と、サブマウント11Aにおい
て、溶着層60が形成されている側とを対向させ、位置
合わせを精度よく行い、サブマウント11Aの上に基板
70Aを載せる。このとき、配線50aと配線50bの
高さは、前述したように、レーザチップ70のn側電極
73側とp側電極74側の高さの差を補償するようにな
っているので、配線50aをレーザチップ70のn側電
極73の下方に位置するようにすると共に、配線50b
をp側電極74の下方に位置するようにすると。レーザ
チップ70をサブマウント11に対して水平に載置され
る。
【0028】次に、このサブマウント11Aを、例えば
窒素(N2 )雰囲気中の加熱装置で加熱処理を施すこと
により、基板70Aをサブマウント11Aに溶着させ
る。このとき、サブマウント11Aと基板70Aとの間
にある溶着層60を構成する金属層として銀層62を含
むので、濡れ性がよくなり、加熱処理を施すことによ
り、電気的および熱的に安定な溶着を行うことができ、
密着性を充分にとることができる。加えて、基板70A
をレーザチップ70毎に分離する前に、レーザチップ7
0が複数形成された基板70Aをサブマウント11Aに
マウントし、一度の加熱処理で溶着することができる。
【0029】続いて、ダイサーを用いて、基板70Aが
溶着されたサブマウント11Aをレーザチップ70毎に
分離し、1つのレーザチップ70を有するサブマウント
11とする。
【0030】次に、図4(A)に示したように、ピン8
3,84,85が配設された支持体81に一体成型され
たヒートシンク40を用意する。このヒートシンク40
の上に、例えばスタンピングあるいはニードルを用い
て、銀ペーストを塗布する。なお、銀ペーストには、銀
の密度が90%以上で、かつ、熱伝導率が25W/m・
K以上であると共に、熱硬化剤を含むのものを用いる。
【0031】続いて、図4(B)に示したように、分離
されたサブマウント11をレーザチップ70が設けられ
ている側とは反対の面を対向させて、銀ペーストが塗布
されたヒートシンク40の上に載せて位置合わせを精度
良く行い、銀ペーストの厚さが15μm以下となるよう
に、例えば12kg/cm2 以上の加重をかけることに
より仮固定する。なお、仮固定の際、銀ペーストの厚さ
が上記より大きいものになると、熱抵抗が上昇してしま
うので15μm以下とする。次いで、加重を外した後、
例えば空気雰囲気中の加熱装置を用いて加熱処理を施
し、分離されたサブマウント11とヒートシンク40と
を接着させる。
【0032】このとき、分離されたサブマウント11と
ヒートシンク40との間にある接着層30として銀ペー
ストを用いたので、濡れ性がよくなり位置合わせを精度
よく容易に行うことができると共に、加熱処理を施す前
に加重をかけることにより仮固定することができる。よ
って、複数の、分離されたサブマウント11が仮固定さ
れたヒートシンク40をまとめて一度の加熱処理で接着
することができる。
【0033】次に、図5に示したように、分離されたサ
ブマウント11の配線50aとピン83との間にワイヤ
86aを接合すると共に、図示しない配線50bとヒー
トシンク40との間にワイヤ86bを接合する。これに
より、図1に示した窒化物半導体レーザ10が複数完成
する。続いて、ワイヤ86a,86bを接合した後、例
えば乾燥窒素雰囲気中において、別途形成した蓋体82
を窒化物半導体レーザ10の支持体81に配設する。こ
れにより、図2に示した窒化物半導体発光装置80が複
数完成する。
【0034】このように本実施の形態では、サブマウン
ト11の一方の面に、複数の金属層よりなる溶着層60
を間にしてレーザチップ70を溶着すると共に、このサ
ブマウント11の他方の面に、銀ペーストよりなる接着
層30を間にしてヒートシンク40を接着するようにし
たので、レーザチップ70とサブマウント11の溶着工
程およびサブマウント11とヒートシンク40の接着工
程とを分けて、レーザチップ70を複数有する基板をサ
ブマウントに溶着することができる。また、このサブマ
ウントをレーザチップ70毎に分離した後に、分離され
たサブマウント11とヒートシンク40とを複数仮固定
してから、一度の加熱処理でまとめて接着することがで
きる。従って、製造工程が簡易化されると共に、窒化物
半導体レーザ10の量産化を図ることができる。
【0035】以上実施の形態を挙げて本発明を説明した
が、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、
サブマウント11として窒化アルミニウムを用いたが、
シリコン(Si)やダイヤモンド(C)でもよい。ま
た、上記実施の形態では、配線50aをサブマウント1
1側から順にチタン層51,アルミニウム層52aより
なるようにしたが、アルミニウム層52aの代わりに金
層としてもよい。更に、補助接着層20をサブマウント
11側から順にチタン層21,白金層22および金層2
3よりなるようにしたが、金層23の代わりにアルミニ
ウム層としてもよい。
【0036】加えて、上記実施の形態では、補助接着層
60を構成する、チタン層21,白金22層および金2
3層の厚さをそれぞれ、0.05μm,0.2μmおよ
び0.6μmとしたが、0.03μm〜0.07μm,
0.16μm〜0.24μmおよび0.48μm〜0.
72μmの範囲内の値としてもよい。
【0037】更にまた、上記実施の形態では、溶着層6
0を構成する、チタン層61,銀層62および錫層63
の厚さをそれぞれ、0.05μm,2μmおよび5μm
としたが、0.03μm〜0.07μm,1.5μm〜
2.5μmおよび4.5μm〜5.5μmの範囲内の値
としてもよい。なお、この厚さの値の範囲で、銀層62
と錫層63厚さの比は、1:2〜2:5の範囲内とす
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の窒化物半
導体レーザおよびその製造方法によれば、2つの対向面
を有するサブマウントの一方の面に、複数の金属層より
なる溶着層を間にしてレーザチップを溶着すると共に、
このサブマウントの他方の面に、銀ペーストよりなる接
着層を間にしてヒートシンクを接着するようにしたの
で、レーザチップとサブマウントの溶着工程、およびサ
ブマウントとヒートシンクの接着工程とを分けて、レー
ザチップを複数有する基板をサブマウントに溶着するこ
とができる。また、このサブマウントをレーザチップ毎
に分離した後に、分離されたサブマウントとヒートシン
クとを複数仮固定してから、一度の加熱処理でまとめて
接着することができる。従って、製造工程が簡易化され
ると共に、窒化物半導体レーザの量産化を図ることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る窒化物半導体
レーザの断面構成図である。
【図2】窒化物半導体発光装置の構成を表す分解斜視図
である。
【図3】図1に示した窒化物半導体レーザの製造工程を
表す断面図である。
【図4】図3に続く製造工程を表す断面図である。
【図5】図4に続く製造工程を表す断面図である。
【符号の説明】
10・・・ 窒化物半導体レーザ、11,11A…サブマウ
ント、20・・・ 補助接着層、21,51,61・・・ チタ
ン層、22・・・ 白金層、23・・・ 金層、30・・・ 接着
層、40・・・ ヒートシンク、50a,50b・・・ 配線、
52a,52b・・・ アルミニウム層、60・・・ 溶着層、
62・・・ 銀層、63・・・ 錫層、70・・・ レーザチップ、
70A,71・・・ 基板、72・・・ 窒化物半導体層、73
・・・ n側電極、74・・・ p側電極、75・・・ 配線用電
極、80・・・ 窒化物半導体発光装置、81・・・ 支持体、
82・・・ 蓋体、82a・・・ 取り出し窓、83,84,8
5・・・ピン、83a,84a・・・ 絶縁リング、86a,
86b・・・ ワイヤ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの対向面を有する支持部材と、 活性層を含む窒化物半導体層および一対の電極を有し、
    前記支持部材の一方の面に複数の金属層よりなる溶着層
    を間にして配設されたレーザチップと、 前記支持部材の他方の面に銀ペーストよりなる接着層を
    間にして設けられた放熱部材とを備えたことを特徴とす
    る窒化物半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 前記支持部材が、窒化アルミニウム、ケ
    イ素、またはダイヤモンドよりなることを特徴とする請
    求項1記載の窒化物半導体レーザ。
  3. 【請求項3】 前記レーザチップが、前記一対の電極を
    有する側を前記支持部材に対向させて配設されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の窒化物半導体レーザ。
  4. 【請求項4】 前記溶着層は、チタン層,銀層および錫
    層が前記支持部材に順に積層された構造を有することを
    特徴とする請求項1記載の窒化物半導体レーザ。
  5. 【請求項5】 前記溶着層を構成する銀層と錫層の厚さ
    の比は、1:2から2:5の範囲内であることを特徴と
    する請求項4記載の窒化物半導体レーザ。
  6. 【請求項6】 前記支持部材と前記溶着層の間に、チタ
    ン層およびアルミニウム層、あるいはチタン層および金
    層が順に積層された配線が設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の窒化物半導体レーザ。
  7. 【請求項7】 前記支持部材と前記接着層の間に、チタ
    ン層、白金層および金層、あるいはチタン層、白金層お
    よびアルミニウム層が順に積層された補助接着層が設け
    られていることを特徴とする請求項1記載の窒化物半導
    体レーザ。
  8. 【請求項8】 前記接着層の銀ペーストの熱伝導率が2
    5W/m・K以上であることを特徴とする請求項1記載
    の窒化物半導体レーザ。
  9. 【請求項9】 2つの対向面を有する支持部材の一方の
    面に、複数の金属層よりなる溶着層を間にして、活性層
    を含む窒化物半導体層および一対の電極を有するレーザ
    チップが複数形成された基板を配設する工程と、 前記支持部材をレーザチップ毎に分離する工程と、 前記分離された支持部材の他方の面に、加重を加えるこ
    とにより銀ペーストよりなる接着層を間にして放熱部材
    を仮固定する工程と、 前記放熱部材が仮固定された支持部材を加熱し、前記支
    持部材と放熱部材とを接着する工程とを含むことを特徴
    とする窒化物半導体レーザの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記溶着層を、チタン層、銀層および
    錫層が前記支持部材に順に積層された構造とすることを
    特徴とする請求項9記載の窒化物半導体レーザ。
  11. 【請求項11】 前記溶着層を構成する銀層と錫層の厚
    さの比を、1:2から2:5の範囲内とすることを特徴
    とする請求項10記載の窒化物半導体レーザ。
  12. 【請求項12】 前記支持部材と前記溶着層の間に、チ
    タン層およびアルミニウム層、あるいはチタン層および
    金層が順に積層された配線を設けることを特徴とする請
    求項9記載の窒化物半導体レーザ。
  13. 【請求項13】 前記支持部材と前記接着層の間に、チ
    タン層,白金層および金層、あるいはチタン層,白金層
    およびアルミニウム層が順に積層された補助接着層を設
    けることを特徴とする請求項9記載の窒化物半導体レー
    ザ。
  14. 【請求項14】 前記接着層の銀ペーストの熱伝導率を
    25W/m・K以上とすることを特徴とする請求項9記
    載の窒化物半導体レーザ。
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