JP2003067214A - サーバシステム、仲介装置、クライアントサーバ型システムにおける誤り隠蔽方法 - Google Patents

サーバシステム、仲介装置、クライアントサーバ型システムにおける誤り隠蔽方法

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JP2003067214A
JP2003067214A JP2001256511A JP2001256511A JP2003067214A JP 2003067214 A JP2003067214 A JP 2003067214A JP 2001256511 A JP2001256511 A JP 2001256511A JP 2001256511 A JP2001256511 A JP 2001256511A JP 2003067214 A JP2003067214 A JP 2003067214A
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JP2001256511A
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Takeshi Mishima
健 三島
Etsuo Masuda
悦夫 増田
Akito Fujita
昭人 藤田
Yoichi Hijikata
陽一 土方
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NTT Advanced Technology Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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NTT Advanced Technology Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クライアントサーバシステムにおいてサーバ
側の誤りを容易且つ安価な構成で隠蔽することができる
サーバシステム及び仲介装置並びに誤り隠蔽方法を提供
する。 【解決手段】 仲介装置30は、クライアント41から
の処理要求を各サーバ21,22,23に転送し、各サ
ーバからの応答結果の正当性を判定し、正当性を有する
一つの応答結果をクライアント41に転送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長時間の連続運転
が要求されるメールサーバ・Webサーバ・ECサーバ
などのインターネットビジネス用システムや通信網のノ
ードシステムなどにサーバシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のサーバシステムは、クライアン
トに対して常にサービスを適切に提供する必要がある。
すなわち、サーバシステムの「誤り」を隠蔽し、「障害
(Failure)」発生を防止する必要がある。ここ
で「障害」とはシステムの機能損失を意味する。「障
害」の発生要因の具体例としては例えばハードウェアに
おけるバグや故障,ソフトウェアにおけるバグなどが挙
げられる。そして、これら「障害」の原因を「フォール
ト」と呼ぶ。仮にシステムに「フォールト」が存在して
いても、そのことが直ちに「障害」を引き起こすとは限
らず潜在することもある。「フォールト」が原因で異常
が表面化することを「誤り(Error)」という。そ
して「誤り」が発生したシステムが正常な状態から逸脱
すると「障害」が発生する。なお、「誤り」はバグや故
障などの狭義の「フォールト」のみが原因ではなく、例
えば間欠故障やオペレータの設定ミスや操作ミスなども
「誤り」の原因となる。
【0003】従来、この「誤り」を隠蔽することができ
る高信頼性システムの一例として、「フォールトトレラ
ンスサーバFT6100の高信頼化技術」,電子情報通
信学会,FTS93−56,1996年に記載されたも
のが提案されている。この高信頼性システムの一例につ
いて図15を参照して説明する。
【0004】図15に示すように、この高信頼性システ
ムは、それぞれ同じスペックを有する三つのMPU(M
icro Processing Unit)101
0,1020,1030と、各MPU1010,102
0,1030に接続されたMPU監視装置1110と、
クロック供給回路1210とを備えている。
【0005】MPU1010は、メモリ1011及びハ
ードディスク1012と対してシステムバス1013を
介して接続しており、これらの機器で一つの系を構成し
ている。同様に、MPU1020は、メモリ1021及
びハードディスク1022に対してシステムバス102
3を介して接続しており、これらの機器で一つの系を構
成している。
【0006】システムバス1013のMPU1010側
にはバッファ1310が設けられている。このバッファ
1310は、MPU1010がフォールトになった場合
に、ハイインピーダンス状態(即ち論理的に切断された
状態)にされる。これにより、システムバス1013が
MPU1010から切り離される。同様に、システムバ
ス1023のMPU1030側にはバッファ1320が
設けられている。このバッファ1320は、MPU10
20がフォールトになった場合に、ハイインピーダンス
状態(即ち論理的に切断された状態)にされる。これに
より、システムバス1023がMPU1020から切り
離される。
【0007】一方の系のシステムバス1013と他方の
系のシステムバス1023とはバッファ1330を介し
て相互に接続している。このバッファ1330は、二つ
の系のうち一方の系でフォールトが発生した場合に他方
の系より正常な信号を取り入れるためのものである。
【0008】一方の系に属するハードディスク1012
は、他方の系のシステムバス1023と接続しており、
MPU1020からアクセス可能となっている。同様
に、他方の系に属するハードディスク1022は、一方
の系のシステムバス1013と接続しており、MPU1
010からアクセス可能となっている。
【0009】クロック供給回路1210は、本システム
の各要素、即ちMPU1010,1020,1030、
MPU監視装置1110、メモリ1011,1021、
ハードディスク1012,1022、システムバス10
13,1023、バッファ1310,1320,133
0などに接続しており、これらの各要素を同期して動作
させるために共通の信号を供給する。なお、図15にお
いては、図面の複雑化を避けるために、クロック供給回
路1210から他の各要素へクロック信号を分配するた
めの配線については図示を省略した。
【0010】この高信頼性システムの動作について説明
する。MPU1010,1020,1030はクロック
供給回路1210からのクロック信号に基づき動作し、
互いに同期し且つ同一の処理を行っている。
【0011】MPU監視装置1110は、一マシンサイ
クルごとにMPU1010,1020,1030の出力
を比較し、いわゆる「多数決処理」を行う。この多数決
処理とは、複数の信号を互いに比較し、最も多く出力さ
れた信号を正常信号として取り扱うものである。ここで
は、MPU監視装置1110は、MPU1010,10
20,1030の出力が全て同じ場合、各MPUにフォ
ールトはないと判定して、そのまま処理を継続する。一
方、MPU1010の出力が他の二つのMPU102
0,1030と異なる場合、MPU監視装置1110は
MPU1010が故障したと判断し、バッファ1310
をハイインピーダンスとするとともに、バッファ133
0を開放する。他方、MPU1020の出力が他の二つ
のMPU1010,1030と異なる場合、MPU監視
装置1110はMPU1020が故障したと判断し、バ
ッファ1320をハイインピーダンスとするとともに、
バッファ1330を開放する。さらに、MPU1030
の出力が他の二つのMPU1010,1020と異なる
場合、MPU監視装置1110はMPU1030が故障
したと判断するが、MPU1030は多数決処理のため
だけに動作しているMPUなので、バッファ1310,
1320,1330の制御は行わない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
高信頼性システムでは、MPUを複数台設置し、それら
を同一のクロック供給回路を用いて同期動作させ、各々
の出力をモニタする監視装置により障害を検出するとい
う方式を採用してきた。また、障害を検出した場合に
は、システムバスをハイインピーダンスにし、正常系だ
けで動作できるようにする仕組みを備えていた。すなわ
ち、従来の高信頼性システムは、汎用コンピュータとは
全く異なるハードウェア構成を実現する必要があること
から、用途・目的を考慮して専用のシステムを構築する
必要があった。
【0013】このため、従来の高信頼性システムは、 (1)コストが高くなる (2)次々に市場に登場する新製品(高機能プロセッサ
・大容量メモリなど)を利用した高性能な高信頼性シス
テムの開発期間が長くなる (3)クロック信号を高信頼性システム全域に分配する
必要があるため、クロックの配線長の増大による配線遅
延がネックとなり、高信頼性システムの高性能化の実現
が困難である。また、クロック供給回路を実装する位置
により系間でクロックの位相ずれが生じ得るため、位相
合わせのための回路が必要となる。その結果、回路設計
が難しく複雑な構成となってしまう という問題点があった。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、クライアントサーバ
システムにおいてサーバ側の誤りを容易且つ安価な構成
で隠蔽することができるサーバシステム及び仲介装置並
びに誤り隠蔽方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、クライアントサーバ型システムにおける
サーバ側のシステムにおいて、クライアントからの処理
要求をサーバに転送する処理要求転送手段と、処理要求
に応じてサーバから受信した応答結果を保持する応答結
果保持手段と、保持した応答結果の正当性を判定する正
当性判定手段と、正当と判定された応答結果のみを要求
元のクライアントに転送する応答結果転送手段とを有す
る仲介装置をクライアントとサーバとの間に介在させた
ことを特徴とする。
【0016】本発明によれば、仲介装置により、クライ
アントからの処理要求がサーバに転送される。そして、
サーバからの応答結果に対して正当性が判定され、正当
な応答結果のみがクライアントに転送される。これによ
り、クライアントに対してサーバにおける「誤り」を隠
蔽できる。このように、サーバに特別な構成を必要とす
ることなく誤りの隠蔽ができるので、安価な汎用コンピ
ュータを用いた障害耐性に優れたシステムの構築が可能
となる。また、ソフトウェアやハードウェアの高性能化
によるサーバの高性能化を図り、これによりシステム全
体の高性能化を容易に行うことができる。さらに、前述
したクロック配線遅延問題や位相合わせ問題も解決でき
るため高性能なシステムを構築できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に係る高信
頼性サーバシステムについて図面を参照して説明する。
図1は本実施の形態に係る高信頼性サーバシステムの全
体構成を説明するブロック図、図2はサーバ管理表の一
例を説明する図である。なお、本実施の形態ではクライ
アントに対してWebサービスを提供するシステムにつ
いて例示する。
【0018】この高信頼性サーバシステム10は、図1
に示すように、クライアント41の要求を受け取り、該
要求に対する応答を返す高信頼性サーバ20と、高信頼
性サーバ20とクライアント41との間に介在する仲介
装置30とを備えている。
【0019】高信頼性サーバ20は、一つ以上のサーバ
で構成される。図1の例では、高信頼性サーバ20は、
三つのサーバ21,22,23で構成され、それぞれの
サーバは同じ要求に対して、各サーバが正常に稼働して
いれば同じ応答を返す。
【0020】仲介装置30は、ネットワーク50を介し
てクライアント41からの要求を受け取り後述する適切
なタイミングで高信頼性サーバ20へ転送し、高信頼性
サーバからの応答の正当性をチェックして正しい応答を
返す制御部31と、高信頼性サーバ20の各サーバ2
1,22,23の状態を管理するサーバ管理表32とを
備えている。制御部31は、サーバ管理表32に対して
どのサーバが正常又は障害であるかを登録し、このサー
バ管理表32を参照して、どのサーバにクライアント4
1からの要求を処理するかを判断する。図2にサーバ管
理表32の一例を示す。図2に示すように、サーバ管理
表32は、サーバを識別するためのサーバID、サーバ
のIPアドレス、サーバの稼働情報から構成される。
【0021】クライアント41は、Webブラウザを用
い、ネットワーク50を経由して高信頼性サーバ20に
Webページなどを要求する。
【0022】次に、仲介装置30の動作について、図3
及び図4を参照して説明する。図3は仲介装置の動作を
説明するフローチャート、図4は高信頼性サーバシステ
ムの動作を説明する図である。
【0023】制御部31は、well−knownポー
ト(Webサービスなので80)を常に監視しており、
クライアント41からの要求があるかどうかを確認する
(ステップSA1)。クライアントからの要求があった
場合(ステップSA1)、該クライアントとの間でTC
P接続を行い、子制御プロセス33を生成する(ステッ
プSA2)。子制御プロセス33の生成が完了すると、
再びクライアント41からの要求をチェックする(ステ
ップSA1)。例として、クライアント41が高信頼性
サーバシステム10に対して処理要求を行い、その要求
を制御部31が受け取り、子制御プロセス33を生成し
た状態を図4に示す。
【0024】次に、制御部31が生成した子制御プロセ
ス33の動作について図5乃至図9を参照して説明す
る。図5及び図6は子制御プロセスの動作を説明するフ
ローチャート、図7乃至図9は高信頼性サーバシステム
の動作を説明する図である。
【0025】まず、子制御プロセス33は、サーバ管理
表32を参照し、正常なサーバ21,22,23とTC
P接続を行う(ステップSB1)。この時の状態を図7
に示す。
【0026】次に、子制御プロセス33は、クライアン
ト41から処理要求があるかどうかをチェックし(ステ
ップSB2)、要求がある場合にはその要求をFIFO
キューに格納し(ステップSB3)、要求がない場合に
は何もせずに次のステップに進む。
【0027】もし、子制御プロセス33がサーバ21,
22,23からの応答を待っており(ステップSB
4)、なおかつ、各サーバ21,22,23からの応答
が全て揃った場合には(ステップSB7)、応答結果の
多数決を行う(ステップSB12)。全ての応答が同一
であるならば(ステップSB13)、サーバに異常がな
いと判断しクライアント41に対して応答の一つを返す
(ステップSB15)。もし、多数決の結果、全ての応
答が同一でない場合には(ステップSB13)、サーバ
管理表32に少数派の応答を返したサーバの稼働状態を
「正常」から「異常」に変更し、そのサーバをシステム
から切り離す(ステップSB14)。そして、クライア
ント41に対して正しい応答を一つ返す(ステップSB
15)(図9参照)。
【0028】子制御プロセス33は、その後に再びクラ
イアント41からの処理要求があるかどうかをチェック
を行う(ステップSB2)。
【0029】もし、子制御プロセス33がサーバからの
応答を待っておらず(ステップSB4)、FIFOキュ
ーが空ではない(要求がある)ならば(ステップSB
5)、FIFOキューの先頭から要求を一つだけ取り出
しコピーを作り、接続中の全てのサーバ21,22,2
3に転送する(ステップSB6)(図8参照)。そし
て、再びクライアント41からの処理要求があるかどう
かをチェックする(ステップSB2)。
【0030】もし、子制御プロセス33がサーバからの
応答を待っておらず(ステップSB4)、FIFOキュ
ーが空であるならば(ステップSB5)、クライアント
41に対して行うサービスは終了したことになり、子制
御プロセス33は消滅する。
【0031】子制御プロセス33は、全ての応答が揃っ
ていない場合に(ステップSB7)、サーバから応答を
受信したら(ステップSB8)(図9参照)、その応答
をバッファに蓄積しタイムアウトのチェックを行う(ス
テップSB10)。応答を受信していなかったら(ステ
ップSB8)、応答の蓄積処理はせずタイムアウトのチ
ェックを行う(ステップSB10)。タイムアウトにな
っていたら(ステップSB10)、タイムアウトしたサ
ーバからの応答はNULLメッセージとし(ステップS
B11)、応答の多数決を行う(ステップSB12)。
一方、タイムアウトになっていなかったら(ステップS
B10)、クライアント41から新しい要求が来ている
かをチェックする(ステップSB2)。
【0032】以上のステップにより、クライアント41
からの処理要求は全てのサーバ21,22,23に転送
される。そして、各サーバ21,22,23からの応答
結果は正当性がチェックされ、正しい応答のみがクライ
アント41に転送される。そして、正当でない応答を返
したサーバはシステムから切り離される。なお、障害が
発生しシステムから切り離されたサーバの復旧は、当該
サーバを立ち上げ、そのサーバの情報をサーバ管理表3
2に登録し、稼働状態を「正常」に変更することで実現
する。
【0033】次に、子制御プロセス33が実現する要求
と応答の順序制御について図10及び図11を参照して
説明する。図10及び図11は子制御プロセスにおける
処理の順序制御を説明する図である。
【0034】まず、子制御プロセス33とクライアント
41とがTCP接続されていて、さらに、サーバ21,
22ともTCP接続されている例について図10を参照
して説明する。図10に示すように、クライアント41
から処理要求X1を受け取った子制御プロセス33は、
最初にサーバ21へ要求X2を転送し、続いてサーバ2
2に要求X3を転送している。次に、子制御プロセス3
3は、最初にサーバ22からの応答X4を受信し、続い
てサーバ21からの応答X5を受信している。
【0035】このように、子制御プロセスがサーバへ処
理要求を転送する順序は任意であり、また子制御プロセ
スがサーバから応答結果を受信する順序も任意である。
例えば、子制御プロセス33は、最初にサーバ22へ要
求X3を転送し、続いてサーバ21へ要求X1を転送し
てもよい。また、子制御プロセス33は、最初にサーバ
21からの応答X5を受信し、続いてサーバ22からの
応答X4を受信してもよい。
【0036】次に、他の例について図11を参照して説
明する。図11では、クライアント41から処理要求Y
1を受けとった子制御プロセス33は、最初にサーバ2
1へ要求Y2を転送し、続いてサーバ22へ要求Y3を
転送している。次に、子制御プロセス33は、サーバ2
2からの応答Y4を受信したが、サーバ21からの応答
Y5を受信しないうちに、クライアント41から新たな
処理要求Z1を受信した。
【0037】この場合、要求Z1をサーバ21,22へ
転送せずに、要求Y1に対する応答Y6をクライアント
41へ返すまで要求Z1の転送処理を待たなければなら
ない。これは、もしこの状況で新たな要求Z1を転送す
ると、サーバ21,22は互いに異なる動作をする可能
性があるためである。
【0038】子制御プロセス33は、サーバ21からの
応答Y5を受信し、クライアントへ応答Y6を返すと、
要求Z2,Z3をそれぞれサーバ21,22へ転送す
る。また、子制御プロセス33は、サーバ21からの応
答Z4を受信し、続いてサーバ22からの応答Z5を受
信する。最後に子制御プロセス33は、クライアント4
1へ応答Z6を返す。
【0039】なお、複数のクライアントからの処理要求
は、それぞれ別の子制御プロセスを生成することにより
処理を並列化し、処理性能の向上を図ると好適である。
例えば、図12に例示するように、クライアント41か
らの処理要求は子制御プロセス33が処理し、クライア
ント42からの処理要求は子制御プロセス34が処理し
てもよい。この場合には、異なるクライアント同士の要
求・応答の順序制御は行わない。
【0040】以上詳述したように、本実施の形態に係る
高信頼性システムによれば、クライアントからの処理要
求がサーバに転送される。そして、サーバからの応答結
果に対して正当性が判定され、正当な応答結果のみがク
ライアントに転送される。これにより、クライアントに
対してサーバにおける「誤り」を隠蔽できる。このよう
に、サーバに特別な構成を必要とすることなく誤りの隠
蔽ができるので、安価な汎用コンピュータを用いた障害
耐性に優れたシステムの構築が可能となる。また、ソフ
トウェアやハードウェアの高性能化によりサーバの高性
能化を図り、これによりシステム全体の高性能化を容易
に行うことができる。さらに、前述したクロック配線遅
延問題や位相合わせ問題も解決できるため高性能なシス
テムを構築できる。
【0041】以上本発明の実施形態について説明したが
本発明はこれに限定されるものではない。本発明の範囲
は特許請求の範囲によって示されており、各請求項の意
味の中に入る全ての変形例は本発明に含まれるものであ
る。
【0042】例えば、各サーバは同じ応答を返すならば
同じ実装である必要はない。すなわち、バージョン・仕
様・プログラム言語・コンパイラ・コンパイラオプショ
ンなどが異なっていてもよい。また、サーバは一つのプ
ロセスから構成されていも複数のプロセスから構成され
ていてもよい。さらに、プロセスではなくオブジェクト
でもよい。
【0043】また、上記実施の形態では、制御部及びサ
ーバ管理表を仲介装置に実装したが、高信頼性サーバシ
ステムの各構成要素の物理的位置関係は任意である。す
なわち、例えば、各構成要素を一つのコンピュータ上に
実装してもよいし、異なるコンピュータ上に全てバラバ
ラに実装してもよい。また、一部を同一のコンピュータ
上に実装してもよい。
【0044】さらに、子制御プロセスと各サーバのTC
P接続のオーバヘッドを軽減するために、あらかじめ複
数の子制御プロセスを作っておき、それらをサーバとあ
らかじめTCP接続をしておき、クライアントからの要
求を待ち受けてもよい。
【0045】さらに、上記実施の形態では、三つのサー
バ間で多数決を行うことにより応答の正当性を判断して
いるが、応答結果のフォーマットの正常性により判断し
てもよい。例えば、応答結果がhttpのプロトコルフ
ォーマットに合致しているかどうかで正当性を判断す
る。また、要求と応答のマッチングから応答の正当性を
判断してもよい。例えば、httpにおけるGET要求
に対する応答のヘッダにContext−Length
が含まれており、ボディにデータが含まれている応答が
正当性を有する応答であると判断する。さらに、これら
の判断方法と多数決を組み合わせてもよい。
【0046】さらに、図13に示すように、二つの仲介
装置30、35を設けることにより仲介装置の冗長化を
図り、これにより仲介装置の高信頼化を図ってもよい。
【0047】さらに、図14に示すように、処理の要求
元のクライアントに応じて、処理要求に対する処理を行
うサーバを分散させるようにしてもよい。図14では、
クライアント41についてはサーバ21,22,23が
処理を行い、クライアント42についてはサーバ24,
25,26が処理を行っている。このような構成により
負荷分散が図れるので、サーバシステム全体の処理能力
を向上できる。
【0048】さらに、上記実施の形態ではOSとしてU
NIX(登録商標)を前提として説明したが、他のOS
であってもよい。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
サーバに特別な構成を必要とすることなく誤りの隠蔽が
できるので、安価な汎用コンピュータを用いた障害耐性
に優れたシステムの構築が可能となる。また、ソフトウ
ェアやハードウェアの高性能化によるサーバの高性能化
を図り、これによりシステム全体の高性能化を容易に行
うことができる。さらに、前述したクロック配線遅延問
題や位相合わせ問題も解決できるため高性能なシステム
を構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高信頼性サーバシステムの全体構成を説明する
ブロック図
【図2】サーバ管理表の一例を説明する図
【図3】仲介装置の動作を説明するフローチャート
【図4】仲介装置の動作を説明するフローチャート
【図5】子制御プロセスの動作を説明するフローチャー
【図6】子制御プロセスの動作を説明するフローチャー
【図7】高信頼性サーバシステムの動作を説明する図
【図8】高信頼性サーバシステムの動作を説明する図
【図9】高信頼性サーバシステムの動作を説明する図
【図10】子制御プロセスにおける処理の順序制御を説
明する図
【図11】子制御プロセスにおける処理の順序制御を説
明する図
【図12】他の例に係る高信頼性サーバシステムの動作
を説明する図
【図13】他の例に係る高信頼性サーバシステムの全体
構成を説明するブロック図
【図14】他の例に係る高信頼性サーバシステムの全体
構成を説明するブロック図
【図15】従来の高信頼性システムの構成図
【符号の説明】
10…高信頼性サーバシステム、20…高信頼性サー
バ、21,22,23…サーバ、30…仲介装置、31
…制御部、32…サーバ管理表、33…子制御プロセ
ス、41…クライアント、50…ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 悦夫 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 藤田 昭人 東京都新宿区西新宿二丁目1番1号 エ ヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株 式会社内 (72)発明者 土方 陽一 東京都新宿区西新宿二丁目1番1号 エ ヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株 式会社内 Fターム(参考) 5B034 AA05 5B085 AC16 BG07 5B089 GA11 KA17 KB13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クライアントサーバ型システムにおける
    サーバ側のシステムにおいて、 クライアントからの処理要求をサーバに転送する処理要
    求転送手段と、処理要求に応じてサーバから受信した応
    答結果を保持する応答結果保持手段と、保持した応答結
    果の正当性を判定する正当性判定手段と、正当と判定さ
    れた応答結果のみを要求元のクライアントに転送する応
    答結果転送手段とを有する仲介装置をクライアントとサ
    ーバとの間に介在させたことを特徴とするサーバシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 複数のサーバを備え、前記処理要求転送
    手段は各サーバにクライアントからの処理要求を転送す
    ることを特徴とする請求項1記載のサーバシステム。
  3. 【請求項3】 前記正当性判定手段は各サーバからの応
    答結果を互いに比較して最も多い応答結果が正当である
    と判定することを特徴とする請求項2記載のサーバシス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記正当性判定手段は所定時間内に応答
    があったサーバからの応答結果の正当性を判定すること
    を特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載のサーバシ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記正当性判定手段は所定パターンを有
    している応答結果が正当であると判定することを特徴と
    する請求項1乃至4何れか1項記載のサーバシステム。
  6. 【請求項6】 前記正当性判定手段は処理要求と応答結
    果との対応関係に基づき応答結果の正当性を判定するこ
    とを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載のサーバ
    システム。
  7. 【請求項7】 前記正当性判定手段において正当である
    との判定がなされなかった応答結果の出力元サーバを仲
    介装置から切り離す手段を備えたことを特徴とする請求
    項1乃至6何れか1項記載のサーバシステム。
  8. 【請求項8】 前記処理要求転送手段は、前記応答結果
    転送手段がクライアントからの一の処理要求に対する応
    答結果を該クライアントに転送する前に該クライアント
    から他の処理要求を受け取った場合、応答結果転送手段
    が前記一の処理要求に対する応答結果を該クライアント
    に転送した後に前記他の処理要求をサーバへ転送するこ
    とを特徴とする請求項1乃至7何れか1項記載のサーバ
    システム。
  9. 【請求項9】 前記処理要求転送手段は、前記応答結果
    転送手段が一のクライアントからの処理要求に対する応
    答結果を該クライアントに転送する前に他のクライアン
    トからの処理要求を受け取った場合、応答結果転送手段
    が前記一のクライアントへ応答結果を転送するのを待つ
    ことなく前記他のクライアントからの処理要求をサーバ
    へ転送することを特徴とする請求項1乃至8何れか1項
    記載のサーバシステム。
  10. 【請求項10】 前記サーバを備え、各サーバは互いの
    異なるハードウェア上に分散して実装されていることを
    特徴とする請求項1乃至9何れか1項記載のサーバシス
    テム。
  11. 【請求項11】 クライアントサーバ型システムにおい
    てクライアントとサーバの間に介在する仲介装置であっ
    て、 クライアントからの処理要求をサーバに転送する処理要
    求転送手段と、処理要求に応じてサーバから受信した応
    答結果を保持する応答結果保持手段と、保持した応答結
    果の正当性を判定する正当性判定手段と、正当と判定さ
    れた応答結果のみを要求元のクライアントに転送する応
    答結果転送手段とを備えたことを特徴とする仲介装置。
  12. 【請求項12】 クライアントサーバ型システムにおい
    てサーバで発生した誤りをクライアントに対して隠蔽す
    る方法において、 サーバとクライアント間に配置された仲介装置がクライ
    アントからの処理要求をサーバに転送するステップと、 前記仲介装置が処理要求に応じてサーバから受信した応
    答結果を応答結果保持手段に保持するステップと、 前記仲介装置が前記応答結果保持手段に保持された応答
    結果の正当性を判定するステップと、 前記仲介装置が前記正当性判定ステップにより正当と判
    定された応答結果のみを要求元のクライアントに転送す
    るステップとを備えたことを特徴とするクライアントサ
    ーバ型システムにおける誤り隠蔽方法。
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