JP2003066998A - 音響信号符号化装置 - Google Patents

音響信号符号化装置

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JP2003066998A
JP2003066998A JP2001258148A JP2001258148A JP2003066998A JP 2003066998 A JP2003066998 A JP 2003066998A JP 2001258148 A JP2001258148 A JP 2001258148A JP 2001258148 A JP2001258148 A JP 2001258148A JP 2003066998 A JP2003066998 A JP 2003066998A
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JP2001258148A
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Atsushi Hotta
厚 堀田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 量子化歪みを抑制しビットレートを平均値に
保つ。 【解決手段】 増加ビット量決定部5は、ブロックタイ
プ判別部12からの処理ブロックタイプがショートタイ
プである場合に、量子化に使用するための増加ビット量
を決定し、ビット制御部6は、決定された増加ビット量
に平均ビット割当量を加算し、量子化に使用できる許容
ビット量をビット量/誤差量制御部32に出力すると共
に、多重化部4から得た前回の符号化フレームの処理時
の使用ビット量と平均ビット割当量との差分を求め、今
までに蓄積されたビット量との加算を行い、その値が所
定の上限値を超える場合に、蓄積ビット解放量を多重化
部4に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、広帯域の音響信
号を符号化し、符号化処理によって生成された符号化ビ
ット列の長さを可変にして伝送路へ多重伝送する音響信
号符号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15はISO/IEC 13818−
7規格に示されているMPEG−2AAC方式の従来の
音響信号符号化装置の構成を示すブロック図である。図
において、1は入力信号からFFT(Fast Fou
rier Transform:高速フーリエ変換)周
波数スペクトルを生成し、マスキングしきい値を算出し
て、分析対象とする信号の処理ブロックタイプを判別
し、FFT周波数スペクトルとマスキングしきい値によ
り信号対マスク比SMR(Signal Mask R
atio)を算出する心理音響モデル部である。なお、
マスキングしきい値は、ある周波数帯域において、人間
の耳の特性や他の周波数帯域の信号成分により音がマス
クされるために、人間の耳で知覚できなくなる信号の最
低レベル値を示す。
【0003】また、図15において、2は心理音響モデ
ル部1からの処理ブロックタイプに基づき入力信号を周
波数直交変換してMDCT(Modified Dis
crete Cosine Transform:変形
離散コサイン変換)周波数スペクトルを生成するMDC
T処理部である。
【0004】さらに、図15において、3は心理音響モ
デル部1からの信号対マスク比SMRとMDCT処理部
2からのMDCT周波数スペクトルにより許容できる量
子化の許容誤差量を計算し、MDCT処理部2からのM
DCT周波数スペクトルを正規化し量子化してハフマン
符号化する処理を、量子化されたMDCT周波数スペク
トルによる量子化誤差量が許容誤差量を下回り、かつ量
子化に必要となる必要ビット量が許容ビット量を下回る
まで繰り返して行い、正規化係数であるスケールファク
タを決定し、決定したスケールファクタとハフマン符号
化されたMDCT周波数スペクトルとハフマン符号化の
際に選択されたハフマン符号帳番号とを出力する反復ル
ープ処理部である。
【0005】さらに、図15において、4は反復ループ
処理部3からのハフマン符号化されたMDCT周波数ス
ペクトル、ハフマン符号帳番号、スケールファクタと、
心理音響モデル部1からの処理ブロックタイプとを、ヘ
ッダ等の補助情報と共に多重化処理し、符号化ビット列
を生成して符号化ビットストリームを送出する多重化部
である。
【0006】さらに、図15の心理音響モデル部1にお
いて、11は入力信号からFFT周波数スペクトルを生
成するFFT演算部、12は周波数スペクトルからマス
キングしきい値を算出して、分析対象とする信号の処理
ブロックタイプを判別するブロックタイプ判別部、13
はFFT演算部11からの周波数スペクトルとブロック
タイプ判別部12からのマスキングしきい値により信号
対マスク比SMRを算出するSMR演算部である。
【0007】さらに、図15の反復ループ処理部3にお
いて、31は心理音響モデル部1からの信号対マスク比
SMRとMDCT処理部2からのMDCT周波数スペク
トルにより許容できる量子化の許容誤差量を計算する許
容誤差量計算部で、32はMDCT処理部2からのMD
CT周波数スペクトルと、後述の量子化部34から得た
量子化され逆量子化されたMDCT周波数スペクトルの
逆量子化値により、量子化誤差量を計算し、量子化誤差
量が許容誤差量計算部31により算出された許容誤差量
を下回り、かつ後述のハフマン符号化部35からの量子
化に必要な必要ビット量が許容ビット量を下回るよう
に、スケールファクタを決定するビット量/誤差量制御
部である。
【0008】さらに、図15の反復ループ処理部3にお
いて、33はビット量/誤差量制御部32からのスケー
ルファクタに基づき、MDCT処理部2からのMDCT
周波数スペクトルを正規化する正規化処理部、34は正
規化されたMDCT周波数スペクトルを量子化し逆量子
化する量子化部、35は量子化されたMDCT周波数ス
ペクトルをハフマン符号化し、ハフマン符号化されたM
DCT周波数スペクトルと、ハフマン符号化の際に選択
されたハフマン符号帳番号を出力すると共に、量子化に
必要となった必要ビット量の計算を行って出力するハフ
マン符号化部である。
【0009】次に動作について説明する。心理音響モデ
ル部1に入力された入力信号は、FFT演算部11にお
いてFFT計算処理が行われ、時間軸上の信号から周波
数軸上の信号に変換されてFFT周波数スペクトルが生
成され、ブロックタイプ判別部12に出力される。
【0010】ブロックタイプ判別部12の説明の前に、
処理ブロックタイプについて説明する。時間軸上の信号
を周波数軸上の信号に変換する際には、符号化フレーム
内の分析対象とする信号を時間的に長くして周波数分解
能を向上させるロングタイプと、符号化フレーム内の分
析対象とする信号を時間的に短くして時間分解能を向上
させるショートタイプの2種類の処理ブロックタイプが
存在する。前者は定常的な信号のみが存在する場合に用
いられ、後者は急激な信号変化のある場合に用いられ
る。
【0011】MPEG−2 AAC方式では、これらの
2種類の処理ブロックタイプを信号の特性に応じて使い
分けることにより、時間分解能の不足に起因して発生す
るプリエコーと呼ばれる不快な雑音の発生を防いでい
る。また、符号化の処理フレーム長を常に固定にするた
め、処理の対象サンプルが少ないショートタイプの場合
には、複数回分繰り返し処理を実行する構成となってい
る。実例を挙げると、ロングタイプの場合は処理の対象
サンプル数1024に対し1回の処理を実行し、ショー
トタイプの場合は処理の対象サンプル数128に対し、
サンプルを変えながら8回の処理を実行する。
【0012】ブロックタイプ判別部12は、FFT演算
部11からのFFT周波数スペクトルからマスキングし
きい値を算出し、算出したマスキングしきい値に基づい
てブロックタイプの判別を行い、その結果である処理ブ
ロックタイプをMDCT処理部2と多重化部4に出力す
る。
【0013】次に、SMR演算部13は、FFT演算部
11からのFFT周波数スペクトルと、ブロックタイプ
判別部12が算出したマスキングしきい値に基づき、信
号対マスク比SMRを算出し、算出した信号対マスク比
SMRを反復ループ処理部3内の許容誤差量計算部31
に出力する。
【0014】MDCT処理部2は、ブロックタイプ判別
部12から受け取った処理ブロックタイプに基づき、入
力信号に対して時間軸から周波数軸へ変換処理、即ち、
周波数直交変換処理を行い、その結果として生成される
MDCT周波数スペクトルを反復ループ処理部3内の許
容誤差量計算部31と正規化処理部33に出力する。
【0015】反復ループ処理部3内の許容誤差量計算部
31は、MDCT処理部2からのMDCT周波数スペク
トルとSMR演算部13からの信号対マスク比SMRの
逆数(1/SMR)の乗算を行い、許容できる許容誤差
量の計算を行う。
【0016】許容誤差量計算部31において算出された
許容誤差量は、ビット量/誤差量制御部32に出力さ
れ、量子化誤差量を判定する際の指標として用いられ
る。量子化誤差量がこの許容誤差量より小さい場合に
は、人間の耳にノイズが知覚されずに済む。
【0017】正規化処理部33は、ビット量/誤差量制
御部32において選択されたスケールファクタを用い
て、MDCT処理部2から出力されたMDCT周波数ス
ペクトルの正規化を行う。
【0018】量子化部34は、正規化処理部33により
正規化されたMDCT周波数スペクトルの量子化を行
い、その結果をハフマン符号化部35に出力する。ま
た、量子化誤差量を算出するために逆量子化を行い、逆
量子化値をビット量/誤差量制御部32に出力する。
【0019】ハフマン符号化部35は、量子化されたM
DCT周波数スペクトルをハフマン符号化し、量子化に
必要となった必要ビット量をビット量/誤差量制御部3
2に出力すると共に、ハフマン符号化されたMDCT周
波数スペクトルと、ハフマン符号化の際に選択されたハ
フマン符号帳番号を多重化部4に出力する。
【0020】ビット量/誤差量制御部32は、MDCT
処理部2からのMDCT周波数スペクトルと、量子化部
34から得たMDCT周波数スペクトルの逆量子化値と
の差分、即ち、量子化による量子化誤差量を計算し、許
容誤差量計算部31により算出された許容誤差量との比
較を行う。その結果、ビット量/誤差量制御部32は、
量子化誤差量の方が許容誤差量より大きいと判定した場
合はスケールファクタの値を小さくし、そのスケールフ
ァクタの値を正規化処理部33に出力する。
【0021】一方、ビット量/誤差量制御部32は、量
子化誤差量の方が許容誤差量より小さいと判定した場合
は、ハフマン符号化部35から得た量子化に必要となっ
た必要ビット量と許容ビット量との比較を行う。この許
容ビット量は、符号化の際に指定されるビットレートか
ら算出される平均ビット割当量から、多重化部4がヘッ
ダ等の補助情報を付加するために必要なビット量を減算
したものである。処理ブロックタイプがショートタイプ
の場合にはスケールファクタ等の補助情報が8回分必要
となるため、必然的に補助情報を付加するために必要な
ビット量が多くなるので、量子化に使用できる許容ビッ
ト量は少なくなる。
【0022】必要ビット量と許容ビット量の比較の結
果、ビット量/誤差量制御部32は、ハフマン符号化部
35から得た必要ビット量の方が許容ビット量より大き
いと判定した場合はスケールファクタの値をある程度大
きくし、そのスケールファクタの値を正規化処理部33
に出力する。一方、ハフマン符号化部35から得た必要
ビット量の方が許容ビット量より小さいと判定した場合
は、反復ループ処理部3内の処理を終了し、多重化部4
による多重化処理に移行する。
【0023】反復ループ処理部3は、実際に量子化され
たMDCT周波数スペクトルによる量子化誤差量が許容
誤差量を下回り、かつ量子化に必要となった必要ビット
量が許容ビット量を下回るまで、正規化処理部33、量
子化部34、ハフマン符号化部35による反復処理を繰
り返し実行させる。
【0024】次に、多重化部4は、量子化されハフマン
符号化されたMDCT周波数スペクトル、選択されたハ
フマン符号帳番号、決定されたスケールファクタ、決定
された処理ブロックタイプを、ヘッダ等の補助情報と共
に多重化処理し、量子化に必要となった必要ビット量が
許容ビット量を下回った場合は、蓄積ビット解放量分の
“0”データの挿入を行った上で符号化ビット列を生成
し、符号化ストリームを伝送路に送出する。
【0025】この蓄積ビット解放量は、複数の符号化ス
トリームを受信して蓄積する復号側のバッファがアンダ
ーフローを引き起こさないように、符号化ビット列の長
さを調整し、ビットレートを平均値に保つために挿入さ
れる“0”データの挿入量のことであり、平均的に1回
の符号化フレームの処理時に割り当てられたビット量に
なるように挿入されるものである。例えば、1回の符号
化フレームの処理時に割り当てられたビット量が300
0ビットで、量子化に必要となった必要ビット量と補助
情報を付加するために必要なビット量の合計が2000
ビットである場合に、1000ビットの蓄積ビット解放
量分の“0”データの挿入が行われる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】従来の音響信号符号化
装置は以上のように構成されているので、分析対象とす
る信号を時間的に短くして時間分解能を向上させるシュ
ートタイプを用いた場合に、複数回分の量子化情報をス
ケールファクタ等の補助情報と共に、符号化ビット列に
組み込む必要が発生するため、特にビットレートが低い
場合に、量子化に割り当てられるビット量の不足に起因
して量子化歪みが増えることにより、音質劣化が発生す
るという課題があった。
【0027】また、上記のケースの対処案として量子化
に割り当てるビット量を変化させることも考えられる
が、実際にどのようにして制御するかを正しく決めるこ
とが困難であるという課題があった。
【0028】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、符号化フレーム内の分析対象とす
る信号を時間的に短くして時間分解能を向上させるショ
ートタイプを選択する場合に、量子化に割り当てるビッ
ト量を増加することにより、量子化に割り当てられるビ
ット量の不足に起因する量子化歪みを抑制し、音質を向
上させることができる音響信号符号化装置を得ることを
目的とする。
【0029】また、符号化フレームの処理時において、
蓄積ビット解放量を効率的に制御することにより、ビッ
トレートを平均値に保つことができる音響信号符号化装
置を得ることを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】この発明に係る音響信号
符号化装置は、音響信号における符号化フレームの処理
ブロックタイプが時間分解能を向上させるショートタイ
プである場合に、量子化に使用するための増加ビット量
を決定し、決定された増加ビット量に、符号化の際に指
定されるビットレートから算出される平均ビット割当量
を加算して、量子化に使用できる許容ビット量を求める
ものである。
【0031】この発明に係る音響信号符号化装置は、処
理ブロックタイプがショートタイプである符号化フレー
ム以降における所定数の符号化フレームに対して増加ビ
ット量を決定するものである。
【0032】この発明に係る音響信号符号化装置は、増
加ビット量を予め定めた所定のビット量とするものであ
る。
【0033】この発明に係る音響信号符号化装置は、処
理ブロックタイプがショートタイプである符号化フレー
ム以降における所定数の符号化フレームに対して、決定
する増加ビット量を徐々に減少させるものである。
【0034】この発明に係る音響信号符号化装置は、処
理ブロックタイプがショートタイプである符号化フレー
ムの増加ビット量を予め定めた所定のビット量とし、処
理ブロックタイプがショートタイプである符号化フレー
ム以降におけるショートタイプ以外の所定数の符号化フ
レームに対して、決定する増加ビット量を徐々に減少さ
せるものである。
【0035】この発明に係る音響信号符号化装置は、符
号化フレームにおける音響信号のエネルギーに応じて、
増加ビット量を調節するものである。
【0036】この発明に係る音響信号符号化装置は、処
理ブロックタイプがショートタイプである符号化フレー
ム以降における所定数の符号化フレームに対して増加ビ
ット量を調節するものである。
【0037】この発明に係る音響信号符号化装置は、符
号化の際に指定されるビットレートから算出される平均
ビット割当量と、符号化フレームの処理時に必要となっ
た使用ビット量との差分を蓄積し、以降の符号化フレー
ムの処理時に、蓄積されているビット量に応じて所定の
ビット量を解放し符号化ビット列を生成するものであ
る。
【0038】この発明に係る音響信号符号化装置は、処
理ブロックタイプがショートタイプ以外である符号化フ
レームに対して、蓄積されているビット量を解放するも
のである。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による音
響信号符号化装置の構成を示すブロック図である。図に
おいて、5は心理音響モデル1内のブロックタイプ判別
部12からの処理ブロックタイプに基づき量子化に用い
る増加ビット量を制御する増加ビット量決定部である。
【0040】また、図1において、6は増加ビット量決
定部5からの増加ビット量と符号化の際に指定されるビ
ットレートから算出される平均ビット割当量とを加算し
て現在の符号化フレームに使用できる許容ビット量を算
出してビット量/誤差量制御部32に出力すると共に、
多重化部4から得た前回の符号化フレームの処理時に必
要となった使用ビット量と平均ビット割当量との差分を
求め、今までに蓄積されたビット量との加算を行い、そ
の値が所定の上限値を超える場合に、所定のビット量を
蓄積ビット解放量として多重化部4に出力するビット制
御部であり、その他の構成は従来の図15に示す構成と
同等である。
【0041】図2は増加ビット量を制御する増加ビット
量決定部5の内部構成を示すブロック図である。図にお
いて、50は心理音響モデル部1内のブロックタイプ判
別部12からの処理ブロックタイプがショートタイプ
か、それ以外かの判定を行う判定部、51は判定部50
の判定結果によりスイッチ53を制御するスイッチ制御
部、52は予め定めておいた所定の固定ビット量、53
はスイッチ制御部51により制御されるスイッチであ
る。
【0042】図3は許容ビット量を出力すると共に符号
化ビット列の長さを可変調節するための蓄積ビット解放
量を出力するビット制御部6の内部構成を示すブロック
図である。図において、61は符号化の際に指定される
ビットレートから算出される平均ビット割当量、62は
増加ビット量決定部5からの増加ビット量と平均ビット
割当量61を加算して許容ビット量として反復ループ処
理部3内のビット量/誤差量制御部32に出力する加算
部である。
【0043】また、図3において、63は多重化部4か
らの前回の符号化フレームの処理時に必要となった使用
ビット量と平均ビット割当量61との差分を求める減算
部、64は減算部63からの差分と今までに蓄積された
ビット量との加算を行い、その値が所定の上限値に収ま
っているかを判定し、収まっていない場合に所定のビッ
ト量を蓄積ビット解放量として多重化部4に出力するビ
ット蓄積部である。
【0044】次に動作について説明する。図1に示す心
理音響モデル部1、MDCT処理部2、反復ループ処理
部3における許容誤差量計算部31、正規化処理部3
3、量子化部34、ハフマン符号化部35の動作は従来
と同様である。
【0045】次に図2に示す増加ビット量決定部5の動
作について説明する。判定部50は、心理音響モデル部
1内のブロックタイプ判別部12からの処理ブロックタ
イプがショートタイプか、それ以外かの判定を行う。処
理ブロックタイプがショートタイプである場合に、判定
部50はスイッチ制御部51にビット量を増加させる制
御を行うよう指示を出力する。この指示を受けたスイッ
チ制御部51は、スイッチ53を固定ビット量52が接
続されている側に切り替え、予め定めた固定ビット量5
2、例えば200ビットを増加ビット量としてビット制
御部6に出力する。
【0046】一方、処理ブロックタイプがショートタイ
プ以外であった場合、判定部50はスイッチ制御部51
にビット量を増加させない制御を行うよう指示を出力す
る。この指示を受けたスイッチ制御部51は、スイッチ
53を何も接続されていない側に切り替え、ビット量無
し、即ち、0ビットを増加ビット量としてビット制御部
6に送出する。
【0047】次に図3に示すビット制御部6の動作につ
いて説明する。加算部62は、符号化の際に指定される
ビットレートから算出される平均ビット割当量61と、
増加ビット量決定部5から得られた増加ビット量を加算
して、現在の符号化フレームの量子化に使用できる許容
ビット量として、反復ループ処理部3内のビット量/誤
差量制御部32に出力する。
【0048】減算部63は、多重化部4から前回の符号
化フレームの処理時に必要となった使用ビット量、すな
わち、量子化に必要となった必要ビット量と補助情報を
付加するために必要なビット量の合計を入力し、この使
用ビット量と、符号化の際に指定されるビットレートか
ら算出される平均ビット割当量61との差分、すなわ
ち、余剰ビットを計算してビット蓄積部64に出力す
る。
【0049】ビット蓄積部64は、減算部63からの余
剰ビットと、今までの符号化フレームの処理時に蓄積さ
れた余剰ビット量との加算を行い、その値が予め定めて
おいた上限値、例えば3000ビットに収まっているか
の判定を行う。判定の結果、この上限値に収まっていな
い場合には、ビット蓄積部64はビットの貯め過ぎと判
断し、予め定めておいた所定のビット量、例えば300
ビットを蓄積ビット解放量として多重化部4に出力す
る。この上限値を超えるケースは、符号化フレーム内の
対象とする信号が、MDCT周波数スペクトルが殆ど0
に近い無音信号や、周波数成分が一部の帯域に集中する
信号、例えば正弦波信号の場合に起こる。上限値に収ま
っている場合には、ビット蓄積部64は蓄積ビット解放
量を0ビットとして多重化部4に出力する。
【0050】図1に示す反復ループ処理部3内のビット
量/誤差量制御部32は、従来と同様に、MDCT処理
部2からのMDCT周波数スペクトルと量子化部34か
ら得た量子化され逆量子化されたMDCT周波数スペク
トルの逆量子化値との差分、即ち、量子化による量子化
誤差量を計算し、許容誤差量計算部31において算出さ
れた許容誤差量との比較を行う。その結果、ビット量/
誤差量制御部32は、量子化誤差量の方が許容誤差量よ
り大きいと判定した場合はスケールファクタの値を小さ
くし、その値を正規化処理部33に出力する。
【0051】一方、ビット量/誤差量制御部32は、量
子化誤差量の方が許容誤差量より小さいと判定した場合
は、ハフマン符号化部35から得た量子化に必要となっ
た必要ビット量と、ビット制御部6により指定される許
容ビット量との比較を行う。その結果、ビット量/誤差
量制御部32は、必要ビット量の方が許容ビット量より
大きいと判定した場合は、正規化処理部33に出力する
スケールファクタの値をある程度大きくし、必要ビット
量の方が許容ビット量より小さいと判定した場合には、
反復ループ処理部3内の処理を終了し多重化部4による
多重化処理に移行する。
【0052】反復ループ処理部3は、従来と同様に実際
に量子化されたMDCT周波数スペクトルによる量子化
誤差量が許容誤差量を下回り、かつ量子化に必要となっ
た必要ビット量が許容ビット量を下回るまで、正規化処
理部33、量子化部34、ハフマン符号化部35による
反復処理を繰り返し実行させる。
【0053】このように、ショートタイプの符号化フレ
ームにおいて、量子化に用いる許容ビット量を増加させ
ることで、量子化ビット量の不足による量子化歪みの増
加を抑制し、音質を向上させることができる。
【0054】次に、多重化部4は、量子化されハフマン
符号化されたMDCT周波数スペクトル、選択されたハ
フマン符号帳番号、決定されたスケールファクタ、決定
された処理ブロックタイプを、ヘッダ等の補助情報と共
に多重化処理し、ビット制御部6から出力された蓄積ビ
ット解放量分の“0”データの挿入を行った上で符号化
ビット列を生成し、符号化ストリームを伝送路に送出す
る。また、多重化部4は、符号化フレームの処理に必要
となったビット量、すなわち、量子化に必要となった必
要ビット量と補助情報を付加するために必要なビット量
を合計し、使用ビット量としてビット制御部6に出力す
る。
【0055】このように、ビット蓄積部64の蓄積状態
に応じて蓄積ビットを開放し符号化ビット列を生成する
ことにより、ビットレートを平均値に保つことができ、
復号側のバッファのアンダーフローを防ぐことができ
る。
【0056】この実施の形態では、図3に示すビット制
御部6を使用しているが、図4に示すビット制御部6a
に置き換えても良い。図において、65は増加ビット量
決定部5から得た増加ビット量が0かそれ以外かの判定
を行う増加判定部、66は減算部63からの余剰ビット
と今までに蓄積された余剰ビット量との加算を行い、そ
の値が所定の上限値に収まっているかを判定し、収まっ
ていない場合で、かつ増加判定部65の判定結果による
増加ビット量が0である場合に、所定のビット量を蓄積
ビット解放量として多重化部4に出力するビット蓄積部
である。その他は図3に示すビット制御部6に示す構成
と同等である。
【0057】次に図4に示すビット制御部6aの動作に
ついて説明する。加算部62、減算部63の動作は図3
に示す加算部62、減算部63の動作と同等である。増
加判定部65は、増加ビット量決定部5から得た増加ビ
ット量が0かそれ以外かの判定を行い、その結果をビッ
ト蓄積部66に出力する。
【0058】ビット蓄積部66は、減算部63からの余
剰ビットと、今までに蓄積された余剰ビット量との加算
を行い、その値が予め定めておいた上限値、例えば30
00ビットに収まっているかの判定を行う。この判定の
結果、上限値に収まっていない場合で、かつ増加判定部
65の判定結果による増加ビット量が0である場合に
は、ビットの貯め過ぎと判断し、予め定めておいたビッ
ト量、例えば300ビットを蓄積ビット解放量として多
重化部4に出力する。それ以外の場合には、ビット蓄積
部66は、蓄積ビット解放量を0ビットとして多重化部
4に出力する。
【0059】ここで、増加ビット量が0である場合にビ
ット蓄積部66がビットの貯め過ぎと判断しているの
は、この場合は余剰ビットが増加する方向にあるからで
あり、増加ビット量が0でない場合にビット蓄積部66
がビットの貯め過ぎと判断していないのは、余剰ビット
が減少する方向にあるからである。このように、減算部
63からの余剰ビットと、今までに蓄積された余剰ビッ
ト量との加算結果が予め定めておいた上限値を超えて
も、増加ビット量が0でない場合には、蓄積されている
ビット量を解放しないので、次の符号化フレームにおけ
る補助情報の付加に余剰ビットを使用することができ、
さらに効率良くビット量の蓄積制御を行うことができ
る。
【0060】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、時間分解能を高めるために用いるショートタイプの
符号化フレームにおいて、量子化に用いる許容ビット量
を容易に増加させることが可能となり、符号化時の補助
情報の増加に起因した量子化ビット量の不足による量子
化歪みの増加を抑制し、音質を向上させることができる
という効果が得られる。
【0061】また、この実施の形態1によれば、ビット
蓄積部64の蓄積状態に応じて蓄積ビットを開放するこ
とにより、ビットレートを平均値に保つことができ、復
号側のバッファのアンダーフローを防ぐことができると
いう効果が得られる。
【0062】さらに、この実施の形態1によれば、ビッ
ト制御部6をビット制御部6aに置き換えることによ
り、さらに効率良くビット量を蓄積制御することができ
るという効果が得られる。
【0063】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2による音響信号符号化装置の構成を示すブロック図
である。図において、5aは心理音響モデル1内のブロ
ックタイプ判別部12からの処理ブロックタイプに基づ
き量子化に用いる増加ビット量を制御する増加ビット量
決定部であり、その他の構成は実施の形態1の図1と同
等である。
【0064】図6は増加ビット量を制御する増加ビット
量決定部5aの内部構成を示すブロック図である。図に
おいて、50aは処理ブロックタイプがショートタイプ
か、それ以外かの判定を行い、処理ブロックタイプがシ
ョートタイプで、M進カウンタ54aのカウンタ値が
“0”であった場合に、M進カウンタ54aにカウンタ
値“M−1”を書き込む判定部である。
【0065】また、図6において、54aはカウンタ値
が“0”である場合は、スイッチ制御部51aにビット
量を増加させない制御を行うよう指示すると共に、カウ
ンタ値が“0以外”である場合は、スイッチ制御部51
aにビット量を増加させる制御を行うよう指示し、処理
対象の符号化フレーム毎に当該カウンタ値から“1”を
減算するM進カウンタで、51aはM進カウンタ54a
からの指示に基づきスイッチ53aを制御するスイッチ
制御部であり、固定ビット量52a及びスイッチ53a
は、それぞれ実施の形態1の図2における固定ビット量
52及びスイッチ53と同等である。
【0066】次に動作について説明する。増加ビット量
決定部5a以外の動作は実施の形態1と同様である。増
加ビット量決定部5a内の判定部50aは、心理音響モ
デル部1内のブロックタイプ判別部12からの処理ブロ
ックタイプがショートタイプか、それ以外かの判定を行
う。
【0067】符号化フレームの処理ブロックタイプがシ
ョートタイプの場合で、かつM進カウンタ54aのカウ
ンタ値が“0”であった場合に、判定部50aはM進カ
ウンタ54aにカウンタ値“M−1”を書き込む。一
方、処理ブロックタイプがショートタイプの場合であっ
ても、M進カウンタ54aのカウンタ値が“0”以外で
あった場合には、判定部50aは何もしない。
【0068】次に、カウンタ値“M−1”が書き込まれ
たM進カウンタ54aは、スイッチ制御部51aに対し
て、ビット量を増加させる制御を行うよう指示を出力す
る。この指示を受けたスイッチ制御部51aは、スイッ
チ53aを固定ビット量52aが接続されている側に切
り替え、予め定めた固定ビット量、例えば200ビット
を増加ビット量としてビット制御部6に出力する。
【0069】次の符号化フレームの処理ブロックタイプ
がショートタイプであっても、M進カウンタ54aのカ
ウンタ値が“0”でないので判定部50aは何もせず、
M進カウンタ54aは当該カウンタ値から“1”を減算
し、スイッチ制御部51aにビット量を増加させる制御
を行うよう指示を出力する。このM進カウンタ54aの
カウントダウンは、符号化フレーム毎にカウンタ値が0
になるまで繰り返され、M進カウンタ54aは、カウン
タ値が“0以外”である場合には、スイッチ制御部51
aにビット量を増加させる制御を行うよう指示を出力す
る。
【0070】一方、処理ブロックタイプがショートタイ
プ以外であった場合には、判定部50aは何もしない。
そのとき、M進カウンタ54aは自身のカウンタ値が
“0以外”であるときは、符号化フレーム毎にカウンタ
値から“1”を減算し、同様にスイッチ制御部51a
に、ビット量を増加させる制御を行うよう指示を出力
し、スイッチ制御部51aはスイッチ53aを固定ビッ
ト量52aが接続されている側に切り替え、予め定めた
固定ビット量、例えば200ビットを増加ビット量とし
てビット制御部6に出力する。
【0071】そして、処理ブロックタイプがショートタ
イプ以外で、カウンタ値が“0”であるときは、M進カ
ウンタ54aはスイッチ制御部51aにビット量を増加
させない制御を行うよう指示を出力する。この指示を受
けたスイッチ制御部51aは、スイッチ53aを何も接
続されていない側に切り替え、ビット量無し、即ち、0
ビットを増加ビット量としてビット制御部6に送出す
る。
【0072】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、時間分解能を高めるために用いるショートタイプの
符号化フレームと、それ以降のM−1分の符号化フレー
ムにおいて、量子化に用いる許容ビット量を容易に増加
させることが可能となり、符号化時の補助情報の増加に
起因した量子化ビット量の不足による量子化歪みの増加
を抑制し、音質を向上させることができるという効果が
得られる。
【0073】また、この実施の形態2によれば、ビット
蓄積部64の蓄積状態に応じて蓄積ビットを開放するこ
とにより、ビットレートを平均値に保つことができ、復
号側のバッファのアンダーフローを防ぐことができると
いう効果が得られる。
【0074】さらに、この実施の形態2でも、ビット制
御部6を図4に示すビット制御部6aに置き換えても良
く、さらに効率良くビット量を蓄積制御することができ
るという効果が得られる。
【0075】実施の形態3.図7はこの発明の実施の形
態3による音響信号符号化装置の構成を示すブロック図
である。図において、5bは心理音響モデル部1内のF
FT演算部11からのFFT周波数スペクトルと、心理
音響モデル部1内のブロックタイプ判別部12からの処
理ブロックタイプに基づき増加ビット量を制御する増加
ビット量決定部であり、その他の構成は実施の形態1の
図1に示す構成と同等である。
【0076】図8は増加ビット量を制御する増加ビット
量決定部5bの内部構成を示すブロック図である。図に
おいて、55bは予め定めた所定のビット量A、56b
は予め定めた所定のビット量Bであり、ビット量A55
bはビット量B56bよりもビット量が多く、例えば、
ビット量A55bを200ビット、ビット量B56bを
100ビットとする。
【0077】また、図8において、57bは心理音響モ
デル部1内のFFT演算部11からの全ての帯域のFF
T周波数スペクトルの加算を行って信号エネルギーを求
め、求めた信号エネルギーを所定のしきい値と比較し、
その比較結果に応じてスイッチ58bを制御する比較
部、58bは比較部57により制御されるスイッチであ
り、その他の判定部50b、スイッチ制御部51b、ス
イッチ53bは、実施の形態1の図2に示す判定部5
0、スイッチ制御部51、スイッチ53と同等である。
【0078】次に動作について説明する。増加ビット量
決定部5b以外の動作は実施の形態1と同様である。増
加ビット量決定部5b内の判定部50bの動作は、実施
の形態1の図2に示す判定部50の動作と同様であり、
処理ブロックタイプがショートタイプであった場合に、
スイッチ制御部51bは、スイッチ53bをスイッチ5
8bが接続されている側に切り替える。
【0079】比較部57bは、心理音響モデル部1内の
FFT演算部11からの全ての帯域のFFT周波数スペ
クトルの加算を行って信号エネルギーを求め、求めた信
号エネルギーを所定のしきい値と比較し、信号エネルギ
ーが所定のしきい値を超えていると判定した場合は、ス
イッチ58bをビット量の多いビット量A55bが接続
されている側に接続し、信号エネルギーが所定のしきい
値を超えていないと判定した場合には、スイッチ58b
をビット量の少ないビット量B56bが接続されている
側に接続する。
【0080】ここで、比較部57bが使用する予め定め
ておいた所定のしきい値とは、符号化処理の対象とする
信号のエネルギーが、量子化ビット量を多く必要とする
かの判断に用いるものである。
【0081】このようにして、処理ブロックタイプがシ
ョートタイプの場合で、全ての帯域のFFT周波数スペ
クトルを加算した信号のエネルギーが所定のしきい値を
超えている場合に、ビット量の多いビット量A55bが
増加ビット量としてビット制御部6に出力される。ま
た、処理ブロックタイプがショートタイプの場合で、全
ての帯域のFFT周波数スペクトルを加算した信号のエ
ネルギーが所定のしきい値を超えていない場合には、ビ
ット量の少ないビット量B56bが増加ビット量として
ビット制御部6に出力される。
【0082】一方、判定部50bの判定の結果、処理ブ
ロックタイプがショートタイプ以外であった場合には、
実施の形態1と同様に、0ビットが増加ビット量として
ビット制御部6に出力される。
【0083】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、時間分解能を高めるために用いるショートタイプの
符号化フレームにおいて、量子化に用いる許容ビット量
を容易に増加させることが可能となり、符号化時の補助
情報の増加に起因した量子化ビット量の不足による量子
化歪みの増加を抑制し、音質を向上させることができる
という効果が得られる。
【0084】また、この実施の形態3によれば、符号化
フレーム内の対象とする信号のエネルギーに応じて、増
加ビット量を調節することにより、効率の良いビット割
当制御を実現できるという効果が得られる。
【0085】さらに、この実施の形態3によれば、ビッ
ト蓄積部64の蓄積状態に応じて蓄積ビットを開放する
ことにより、ビットレートを平均値に保つことができ、
復号側のバッファのアンダーフローを防ぐことができる
という効果が得られる。
【0086】さらに、この実施の形態3でも、ビット制
御部6を図4に示すビット制御部6aに置き換えても良
く、さらに効率良くビット量を蓄積制御することができ
るという効果が得られる。
【0087】実施の形態4.図9はこの発明の実施の形
態4による音響信号符号化装置の構成を示すブロック図
である。図において、5cは心理音響モデル部1内のF
FT演算部11からのFFT周波数スペクトルと、心理
音響モデル部1内のブロックタイプ判別部12からの処
理ブロックタイプに基づき増加ビット量を制御する増加
ビット量決定部であり、その他の構成は実施の形態1の
図1に示す構成と同等である。
【0088】図10は増加ビット量を制御する増加ビッ
ト量決定部5cの内部構成を示すブロック図である。図
において、判定部50c、M進カウンタ54c、スイッ
チ制御部51cは、実施の形態2の図6に示す判定部5
0a、M進カウンタ54a、スイッチ制御部51aと同
等であり、ビット量A55c、ビット量B56c、比較
部57c、スイッチ58c、スイッチ53cは、実施の
形態3の図8に示すビット量A55b、ビット量B56
b、比較部57b、スイッチ58b、スイッチ53bと
同等である。
【0089】次に動作について説明する。増加ビット量
決定部5c以外の動作は実施の形態1と同様である。増
加ビット量決定部5c内の判定部50c、M進カウンタ
54cの動作は、実施の形態2の図6に示す判定部50
a、M進カウンタ54aと同様である。処理ブロックタ
イプがショートタイプである符号化フレームと、それ以
降のM−1分の符号化フレームにおいて、M進カウンタ
54cからビット量を増加させる制御を行うよう指示を
受けたスイッチ制御部51cは、スイッチ53cをスイ
ッチ58cが接続されている側に切り替える。
【0090】比較部57cは、実施の形態3の図8に示
す比較部57bと同様にして、全ての帯域のFFT周波
数スペクトルを加算して信号のエネルギーを求め、求め
た信号のエネルギーを予め定めておいた所定のしきい値
と比較し、信号のエネルギーが所定のしきい値を超えて
いると判定した場合は、スイッチ58cをビット量の多
いビット量A55cが接続されている側に接続し、信号
のエネルギーが所定のしきい値を超えていないと判定し
た場合には、スイッチ58cをビット量の少ないビット
量B56cが接続されている側に接続する。
【0091】このようにして、処理ブロックタイプがシ
ョートタイプの符号化フレームと、それ以降のM−1分
の符号化フレームにおいて、全ての帯域のFFT周波数
スペクトルを加算した信号のエネルギーが所定のしきい
値を超えている場合に、ビット量の多いビット量A55
cが増加ビット量としてビット制御部6に出力される。
また、処理ブロックタイプがショートタイプの符号化フ
レームと、それ以降のM−1分の符号化フレームにおい
て、全ての帯域のFFT周波数スペクトルを加算した信
号のエネルギーが所定のしきい値を超えていない場合に
は、ビット量の少ないビット量B56cが増加ビット量
としてビット制御部6に出力される。
【0092】一方、処理ブロックタイプがショートタイ
プ以外で、M進カウンタ54cのカウンタ値が0の場合
には、M進カウンタ54cからビット量を増加させない
制御を行うよう指示を受けたスイッチ制御部51cは、
スイッチ53cを何も接続されていない側に切り替え、
0ビットを増加ビット量としてビット制御部6に出力す
る。
【0093】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、時間分解能を高めるために用いるショートタイプの
符号化フレームと、それ以降のM−1分の符号化フレー
ムにおいて、量子化に用いる許容ビット量を容易に増加
させることが可能となり、符号化時の補助情報の増加に
起因した量子化ビット量の不足による量子化歪みの増加
を抑制し、音質を向上させることができるという効果が
得られる。
【0094】また、この実施の形態4によれば、符号化
フレーム内の対象とする信号のエネルギーに応じて、増
加ビット量を調節することにより、効率の良いビット割
当制御を実現できるという効果が得られる。
【0095】さらに、この実施の形態4によれば、ビッ
ト蓄積部64の蓄積状態に応じて蓄積ビットを開放する
ことにより、ビットレートを平均値に保つことができ、
復号側のバッファのアンダーフローを防ぐことができる
という効果が得られる。
【0096】さらに、この実施の形態4でも、ビット制
御部6を図4に示すビット制御部6aに置き換えても良
く、さらに効率良くビット量を蓄積制御することができ
るという効果が得られる。
【0097】実施の形態5.図11はこの発明の実施の
形態5による音響信号符号化装置の構成を示すブロック
図である。図において、5dは心理音響モデル部1内の
ブロックタイプ判別部12からの処理ブロックタイプに
基づき増加ビット量を制御する増加ビット量決定部であ
り、その他の構成は実施の形態1の図1に示す構成と同
等である。
【0098】図12は増加ビット量を制御する増加ビッ
ト量決定部5dの内部構成を示すブロック図である。図
において、59dはM進カウンタ54dの値によりスイ
ッチ53dに出力するビット量を変化させるビット量調
整部であり、その他の判定部50d、M進カウンタ54
d、スイッチ制御部51d、スイッチ53dは、実施の
形態2の図6に示す判定部50a、M進カウンタ54
a、スイッチ制御部51a、スイッチ53aと同等のも
のである。
【0099】次に動作について説明する。増加ビット量
決定部5d以外の動作は実施の形態1と同様である。増
加ビット量決定部5d内の判定部50d、M進カウンタ
54dの動作は、実施の形態2の図6に示す判定部50
a、M進カウンタ54aと同様である。
【0100】ビット量調整部59dはM進カウンタ54
dの値によって、スイッチ53dに出力するビット量を
変化させる。一例を挙げると、M進カウンタ54dの値
が“M−1”のときは200ビット、“M−2”のとき
は190ビットというように、M進カウンタ54dの値
が“1”減る毎に10ビットずつビット量を減らしてい
き、M進カウンタ54dの値が“0”になるまで繰り返
す。また、M進カウンタ54dの値が“0”になった場
合は、スイッチ53dに出力するビット量を0ビットと
する。
【0101】処理ブロックタイプがショートタイプであ
る符号化フレームと、それ以降のM−1分の符号化フレ
ームにおいて、スイッチ制御部51dはM進カウンタ5
4dからのビット量の増加指示を受けると、スイッチ5
3dをビット量調整部59dが接続されている側に接続
し、ビット量調整部59dから受け取った、M進カウン
タ54dのカウンタ値により変化するビット量を増加ビ
ット量としてビット制御部6に出力する。
【0102】一方、処理ブロックタイプがショートタイ
プ以外で、M進カウンタ54dのカウンタ値が0の場合
には、M進カウンタ54dからビット量を増加させない
制御を行うよう指示を受けたスイッチ制御部51dは、
スイッチ53dを何も接続されていない側に切り替え、
0ビットを増加ビット量としてビット制御部6に出力す
る。
【0103】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、時間分解能を高めるために用いるショートタイプの
符号化フレームと、それ以降のM−1分の符号化フレー
ムにおいて、量子化に用いる許容ビット量を容易に増加
させることが可能となり、符号化時の補助情報の増加に
起因した量子化ビット量の不足による量子化歪みの増加
を抑制し、音質を向上させることができるという効果が
得られる。
【0104】また、この実施の形態5によれば、処理ブ
ロックタイプがショートタイプからロングタイプに切り
替わったM−1分の符号化フレームにおいて、音質劣化
に顕著に影響するショートタイプに遷移した時の最大の
ビット増加量から、徐々に増加ビット量を減らしていく
ことで、極端なビット量の変化による音質劣化を避ける
ことが可能となり、処理ブロックタイプの切り替わり後
の音質を向上させることができるという効果が得られ
る。
【0105】さらに、この実施の形態5によれば、ビッ
ト蓄積部64の蓄積状態に応じて蓄積ビットを開放する
ことにより、ビットレートを平均値に保つことができ、
復号側のバッファのアンダーフローを防ぐことができる
という効果が得られる。
【0106】さらに、この実施の形態5でも、ビット制
御部6を図4に示すビット制御部6aに置き換えても良
く、さらに効率良くビット量を蓄積制御することができ
るという効果が得られる。
【0107】実施の形態6.図13はこの発明の実施の
形態6による音響信号符号化装置の構成を示すブロック
図である。図において、5eは心理音響モデル部1内の
ブロックタイプ判別部12からの処理ブロックタイプに
基づき増加ビット量を制御する増加ビット量決定部であ
り、その他の構成は実施の形態1の図1に示す構成と同
等である。
【0108】図14は増加ビット量を制御する増加ビッ
ト量決定部5eの内部構成を示すブロック図であり、図
において、59eは判定部50eからの処理ブロックタ
イプの判定結果とM進カウンタ54eのカウンタ値によ
り、スイッチ53eに出力するビット量を変化させるビ
ット量調整部であり、その他の判定部50e、M進カウ
ンタ54e、スイッチ制御部51e、スイッチ53e
は、実施の形態2の図6に示す判定部50a、M進カウ
ンタ54a、スイッチ制御部51a、スイッチ53aと
同等のものである。
【0109】次に動作について説明する。増加ビット量
決定部5e以外の動作は実施の形態1と同様である。増
加ビット量決定部5e内の判定部50e、M進カウンタ
54eは、実施の形態2の図6に示す判定部50a、M
進カウンタ54aと同様の処理を行う。
【0110】判定部50eによる処理ブロックタイプの
判定結果がショートタイプであった場合には、ビット量
調整部59eは、所定のビット量、例えば200ビット
をスイッチ53eに出力する。
【0111】一方、処理ブロックタイプの判定結果がシ
ョートタイプ以外であった場合には、ビット量調整部5
9eは、M進カウンタ54eのカウンタ値により、スイ
ッチ53eに出力するビット量を変化させる。一例を挙
げると、M進カウンタ54eの値が“M−1”のときは
200ビット、“M−2”のときは190ビットという
ように、ビット量調整部59eは、M進カウンタ54e
の値が“1”減る毎に10ビットずつ減らしていき、M
進カウンタ54eの値が“0”になるまで繰り返す。ま
た、M進カウンタ54eの値が“0”になった場合は、
ビット量調整部59eはスイッチ53eに出力するビッ
ト量を0ビットとする。
【0112】処理ブロックタイプがショートタイプであ
った場合に、スイッチ制御部51eはM進カウンタ54
eからのビット量の増加指示を受けると、スイッチ53
eをビット量調整部59eが接続されている側に接続
し、ビット量調整部59eから受け取った所定のビット
量、例えば200ビットを増加ビット量としてビット制
御部6に出力する。
【0113】処理ブロックタイプがショートタイプ以外
の符号化フレームで、ショートタイプ以降のM−1分の
符号化フレームにおいて、スイッチ制御部51eはM進
カウンタ54eからのビット量の増加指示を受けると、
スイッチ53eをビット量調整部59eが接続されてい
る側に接続し、ビット量調整部59eから受け取った、
M進カウンタ54eのカウンタ値により変化するビット
量を、増加ビット量としてビット制御部6に出力する。
【0114】一方、処理ブロックタイプがショートタイ
プ以外で、M進カウンタ54eのカウンタ値が0となっ
た場合に、M進カウンタ54eからビット量を増加させ
ない制御を行うよう指示を受けたスイッチ制御部51e
は、スイッチ53eを何も接続されていない側に切り替
え、0ビットを増加ビット量としてビット制御部6に出
力する。
【0115】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、時間分解能を高めるために用いるショートタイプの
符号化フレームと、それ以降のM−1分の符号化フレー
ムにおいて、量子化に用いる許容ビット量を容易に増加
させることが可能となり、符号化時の補助情報の増加に
起因した量子化ビット量の不足による量子化歪みの増加
を抑制し、音質を向上させることができるという効果が
得られる。
【0116】また、この実施の形態6によれば、処理ブ
ロックタイプがショートタイプからロングタイプに切り
替わった後のM−1分の符号化フレームにおいて、音質
劣化に顕著に影響するショートタイプに遷移した時の最
大のビット増加量から、徐々に増加ビット量を減らして
いくことで、極端なビット量の変化による音質劣化を避
けることが可能となり、処理ブロックタイプの切り替わ
り後の音質を向上させることができるという効果が得ら
れる。
【0117】さらに、この実施の形態6によれば、M−
1分の符号化フレームに対してビット量を減少させてい
る途中で、処理ブロックタイプがショートタイプに切り
替わった場合でも、一時的に増加ビット量を多くさせる
ことが可能となるため、符号化時の補助情報の増加に起
因した量子化ビット量の不足による量子化歪みの増加を
抑制し、音質を向上させることができるという効果が得
られる。
【0118】さらに、この実施の形態6によれば、ビッ
ト蓄積部64の蓄積状態に応じて蓄積ビットを開放する
ことにより、ビットレートを平均値に保つことができ、
復号側のバッファのアンダーフローを防ぐことができる
という効果が得られる。
【0119】さらに、この実施の形態6でも、ビット制
御部6を図4に示すビット制御部6aに置き換えても良
く、さらに効率良くビット量を蓄積制御することができ
るという効果が得られる。
【0120】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、音響
信号における符号化フレームの処理ブロックタイプが時
間分解能を向上させるショートタイプである場合に、量
子化に使用するための増加ビット量を決定し、決定され
た増加ビット量に、符号化の際に指定されるビットレー
トから算出される平均ビット割当量を加算して、量子化
に使用できる許容ビット量を求めることにより、量子化
ビット量の不足による量子化歪みの増加を抑制し、音質
を向上させることができるという効果がある。
【0121】この発明によれば、処理ブロックタイプが
ショートタイプである符号化フレーム以降における所定
数の符号化フレームに対して増加ビット量を決定するこ
とにより、ショートタイプの符号化フレーム以降の所定
数の符号化フレームにおいても、量子化ビット量の不足
による量子化歪みの増加を抑制し、音質を向上させるこ
とができるという効果がある。
【0122】この発明によれば、増加ビット量を予め定
めた所定のビット量とすることにより、量子化歪みの増
加を抑制する増加ビット量を容易に求めることができる
という効果がある。
【0123】この発明によれば、処理ブロックタイプが
ショートタイプである符号化フレーム以降における所定
数の符号化フレームに対して、決定する増加ビット量を
徐々に減少させることにより、処理ブロックタイプがシ
ョートタイプからロングタイプに切り替わった所定数の
符号化フレームにおいて、極端なビット量の変化による
音質劣化を避けることが可能となり、処理ブロックタイ
プの切り替わり後の音質を向上させることができるとい
う効果がある。
【0124】この発明によれば、処理ブロックタイプが
ショートタイプである符号化フレームの増加ビット量を
予め定めた所定のビット量とし、処理ブロックタイプが
ショートタイプである符号化フレーム以降におけるショ
ートタイプ以外の所定数の符号化フレームに対して、決
定する増加ビット量を徐々に減少させることにより、処
理ブロックタイプがショートタイプからロングタイプに
切り替わった後の所定数の符号化フレームにおいて、極
端なビット量の変化による音質劣化を避けることが可能
となり、処理ブロックタイプの切り替わり後の音質を向
上させることができると共に、所定数の符号化フレーム
に対してビット量を減少させている途中で、処理ブロッ
クタイプがショートタイプに切り替わった場合でも、一
時的に増加ビット量を多くさせることが可能となるた
め、量子化ビット量の不足による量子化歪みの増加を抑
制し、音質を向上させることができるという効果があ
る。
【0125】この発明によれば、符号化フレームにおけ
る音響信号のエネルギーに応じて、増加ビット量を調節
することにより、効率の良いビット割当制御を実現でき
るという効果がある。
【0126】この発明によれば、処理ブロックタイプが
ショートタイプである符号化フレーム以降における所定
数の符号化フレームに対して増加ビット量を調節するこ
とにより、ショートタイプの符号化フレーム以降の所定
数の符号化フレームにおいて、量子化ビット量の不足に
よる量子化歪みの増加を抑制し、音質を向上させること
ができるという効果がある。
【0127】この発明によれば、符号化の際に指定され
るビットレートから算出される平均ビット割当量と、符
号化フレームの処理時に必要となった使用ビット量との
差分を蓄積し、以降の符号化フレームの処理時に、蓄積
されているビット量に応じて所定のビット量を解放し符
号化ビット列を生成することにより、ビットレートを平
均値に保つことができ、復号側のバッファのアンダーフ
ローを防ぐことができるという効果がある。
【0128】この発明によれば、処理ブロックタイプが
ショートタイプ以外である符号化フレームに対して、蓄
積されているビット量を解放することにより、さらに効
率良くビット量を蓄積制御することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による音響信号符号
化装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による増加ビット量
決定部の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1によるビット制御部
の構成を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による他のビット制
御部の構成を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による音響信号符号
化装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による増加ビット量
決定部の構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による音響信号符号
化装置の構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態3による増加ビット量
決定部の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による音響信号符号
化装置の構成を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による増加ビット
量決定部の構成を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態5による音響信号符
号化装置の構成を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態5による増加ビット
量決定部の構成を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態6による音響信号符
号化装置の構成を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態6による増加ビット
量決定部の構成を示すブロック図である。
【図15】 従来の音響信号符号化装置の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 心理音響モデル部、2 MDCT処理部、3 反復
ループ処理部、4 多重化部、5,5a,5b,5c,
5d,5e 増加ビット量決定部、6、6aビット制御
部、11 FFT演算部、12 ブロックタイプ判別
部、13 SMR演算部、31 許容誤差量計算部、3
2 ビット量/誤差量制御部、33 正規化処理部、3
4 量子化部、35 ハフマン符号化部、50,50
a,50b,50c,50d,50e 判定部、51,
51a,51b,51c,51d,51e スイッチ制
御部、52,52a 固定ビット量、53,53a,5
3b,53c,53d,53e スイッチ、54a,5
4c,54d,54e M進カウンタ、55b,55c
ビット量A、56b,56c ビット量B、57b,
57c 比較部、58b,58c スイッチ、59d,
59e ビット量調整部、61 平均ビット割当量、6
2 加算部、63 減算部、64 ビット蓄積部、65
増加判定部、66 ビット蓄積部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音響信号を符号化し符号化ビット列を生
    成して伝送路に送出する音響信号符号化装置において、 上記音響信号における符号化フレームの処理ブロックタ
    イプが時間分解能を向上させるショートタイプである場
    合に、量子化に使用するための増加ビット量を決定し、 決定された増加ビット量に、符号化の際に指定されるビ
    ットレートから算出される平均ビット割当量を加算し
    て、量子化に使用できる許容ビット量を求めることを特
    徴とする音響信号符号化装置。
  2. 【請求項2】 処理ブロックタイプがショートタイプで
    ある符号化フレーム以降における所定数の符号化フレー
    ムに対して増加ビット量を決定することを特徴とする請
    求項1記載の音響信号符号化装置。
  3. 【請求項3】 増加ビット量を予め定めた所定のビット
    量とすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    音響信号符号化装置。
  4. 【請求項4】 処理ブロックタイプがショートタイプで
    ある符号化フレーム以降における所定数の符号化フレー
    ムに対して、決定する増加ビット量を徐々に減少させる
    ことを特徴とする請求項2記載の音響信号符号化装置。
  5. 【請求項5】 処理ブロックタイプがショートタイプで
    ある符号化フレームの増加ビット量を予め定めた所定の
    ビット量とし、 上記処理ブロックタイプがショートタイプである符号化
    フレーム以降におけるショートタイプ以外の所定数の符
    号化フレームに対して、決定する増加ビット量を徐々に
    減少させることを特徴とする請求項2記載の音響信号符
    号化装置。
  6. 【請求項6】 符号化フレームにおける音響信号のエネ
    ルギーに応じて、増加ビット量を調節することを特徴と
    する請求項1記載の音響信号符号化装置。
  7. 【請求項7】 処理ブロックタイプがショートタイプで
    ある符号化フレーム以降における所定数の符号化フレー
    ムに対して増加ビット量を調節することを特徴とする請
    求項6記載の音響信号符号化装置。
  8. 【請求項8】 符号化の際に指定されるビットレートか
    ら算出される平均ビット割当量と、符号化フレームの処
    理時に必要となった使用ビット量との差分を蓄積し、以
    降の符号化フレームの処理時に、蓄積されているビット
    量に応じて所定のビット量を解放し符号化ビット列を生
    成することを特徴とする請求項1記載の音響信号符号化
    装置。
  9. 【請求項9】 処理ブロックタイプがショートタイプ以
    外である符号化フレームに対して、蓄積されているビッ
    ト量を解放することを特徴とする請求項8記載の音響信
    号符号化装置。
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