JP2003065691A - 再生式空気予熱器 - Google Patents
再生式空気予熱器Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低温メタル温度に起因する閉塞あるいは腐食
の問題を回避することができる再生式空気予熱器を提供
すること。 【解決手段】 再生式空気予熱器1は大きく2つのセク
ション9、10に分けられ、1つのセクション9及び1
0は各々一対のガスセクタ6及び空気セクタ7から構成
される。各々のセクション9及び10のガスセクタ6及
び空気セクタ7は再生式空気予熱器1のエレメント回転
軸1aを中心とし点対称となるように配置される。一つ
のセクション9、10内では各々のセクタがガス流れ、
空気流れ共に反対方向の流れとなるように配置される一
方で、隣り合うセクション同士では並行流となるように
配置されている。各セクタ6、7にガス及び空気の流れ
を各々対向するように逆方向から流す。
の問題を回避することができる再生式空気予熱器を提供
すること。 【解決手段】 再生式空気予熱器1は大きく2つのセク
ション9、10に分けられ、1つのセクション9及び1
0は各々一対のガスセクタ6及び空気セクタ7から構成
される。各々のセクション9及び10のガスセクタ6及
び空気セクタ7は再生式空気予熱器1のエレメント回転
軸1aを中心とし点対称となるように配置される。一つ
のセクション9、10内では各々のセクタがガス流れ、
空気流れ共に反対方向の流れとなるように配置される一
方で、隣り合うセクション同士では並行流となるように
配置されている。各セクタ6、7にガス及び空気の流れ
を各々対向するように逆方向から流す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボイラの付属設備
に係わり、特に低温端の温度低下に起因する腐食あるい
は閉塞の問題を効率よく回避するのに好適な再生式空気
予熱器に関する。
に係わり、特に低温端の温度低下に起因する腐食あるい
は閉塞の問題を効率よく回避するのに好適な再生式空気
予熱器に関する。
【0002】
【従来の技術】図2には再生式空気予熱器1が配置され
るボイラシステムを示す。ボイラ11からの燃焼排ガス
は脱硝装置12で脱硝され、再生式空気予熱器1で燃焼
用空気を予熱した後、集塵器13、誘引通風機14及び
脱硫装置15を経由して浄化され、煙突16から大気中
に排出される。燃焼用空気は押込通風機2により再生式
空気予熱器1を経由して空気入口ダクト5からボイラ1
1中へ導入される。
るボイラシステムを示す。ボイラ11からの燃焼排ガス
は脱硝装置12で脱硝され、再生式空気予熱器1で燃焼
用空気を予熱した後、集塵器13、誘引通風機14及び
脱硫装置15を経由して浄化され、煙突16から大気中
に排出される。燃焼用空気は押込通風機2により再生式
空気予熱器1を経由して空気入口ダクト5からボイラ1
1中へ導入される。
【0003】従来の再生式空気予熱器を図3、図4に示
す(図4は一次空気・二次空気を分離するトライセクタ
方式を示す)。空気予熱器1にはボイラからの排ガス
と、排ガス流に対向するように蒸気式空気予熱器17を
経由して、ファン2からの燃焼用空気がそれぞれ導入さ
れる。再生式空気予熱器1の軸1aを中心に回転するエ
レメント3は排ガス流中にあるときに蓄熱し、空気流中
にある時には蓄熱分を空気へ伝達することにより、効率
良く排ガスと空気の熱交換が達成できる仕組みとなって
いる。
す(図4は一次空気・二次空気を分離するトライセクタ
方式を示す)。空気予熱器1にはボイラからの排ガス
と、排ガス流に対向するように蒸気式空気予熱器17を
経由して、ファン2からの燃焼用空気がそれぞれ導入さ
れる。再生式空気予熱器1の軸1aを中心に回転するエ
レメント3は排ガス流中にあるときに蓄熱し、空気流中
にある時には蓄熱分を空気へ伝達することにより、効率
良く排ガスと空気の熱交換が達成できる仕組みとなって
いる。
【0004】図8に従来システムにおける排ガス温度、
空気温度、及びエレメント3の低温端温度の特性を示
す。図8に示すように、従来のシステムでは空気予熱器
1のエレメント3が低温の空気流中と高温のガス流中を
移動することにより、エレメント3の低温端メタル温度
は高低温の変動を周期的に繰り返し、平均としてのメタ
ル温度はおおよそ当該ガス温度と空気温度の平均値とな
る。
空気温度、及びエレメント3の低温端温度の特性を示
す。図8に示すように、従来のシステムでは空気予熱器
1のエレメント3が低温の空気流中と高温のガス流中を
移動することにより、エレメント3の低温端メタル温度
は高低温の変動を周期的に繰り返し、平均としてのメタ
ル温度はおおよそ当該ガス温度と空気温度の平均値とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、熱交換器では
低温部のメタル温度を上昇させるために加熱(高温)流
体側の出口部に被加熱(低温)流体側の出口を配置す
る、いわゆる並行流の方式を採用する。しかしながら、
空気温度を所定の温度まで上昇させると共に、最終段の
熱回収装置として特定の低温化されたガス温度まで燃焼
排ガスから熱回収をする必要がある空気予熱器1におい
ては、理論的な温度バランス上、単に並行流方式を採用
しただけでは目標の熱回収率を達成できない。
低温部のメタル温度を上昇させるために加熱(高温)流
体側の出口部に被加熱(低温)流体側の出口を配置す
る、いわゆる並行流の方式を採用する。しかしながら、
空気温度を所定の温度まで上昇させると共に、最終段の
熱回収装置として特定の低温化されたガス温度まで燃焼
排ガスから熱回収をする必要がある空気予熱器1におい
ては、理論的な温度バランス上、単に並行流方式を採用
しただけでは目標の熱回収率を達成できない。
【0006】図6(a)に、入口ガス温度370℃を出
口ガス温度135℃まで熱回収する傍らで、入口空気温
度25℃を出口空気温度300℃まで加熱する対向流方
式の再生式空気予熱器1の温度バランス線図を示す。こ
れを図6(b)に示すように、並行流方式の再生式空気
予熱器1に変更した場合の上記温度バランスは100%
温度差の無くなる理論バランスとしてもガス温度、空気
温度それぞれ211℃相当までしか熱回収あるいは加熱
ができないことになる。
口ガス温度135℃まで熱回収する傍らで、入口空気温
度25℃を出口空気温度300℃まで加熱する対向流方
式の再生式空気予熱器1の温度バランス線図を示す。こ
れを図6(b)に示すように、並行流方式の再生式空気
予熱器1に変更した場合の上記温度バランスは100%
温度差の無くなる理論バランスとしてもガス温度、空気
温度それぞれ211℃相当までしか熱回収あるいは加熱
ができないことになる。
【0007】ボイラ11から排出する燃焼排ガス(以
下、単にガスということがある)中に高い割合で硫黄酸
化物を含む場合、あるいは灰分を含む場合などは、再生
式空気予熱器1のエレメント3の結露或いは結露により
エレメント3が閉塞あるいは腐食するおそれがある。こ
のような問題を回避するために、耐食性低合金鋼からな
るエレメント3の平均メタル温度を所定の温度まで上げ
る必要がある。
下、単にガスということがある)中に高い割合で硫黄酸
化物を含む場合、あるいは灰分を含む場合などは、再生
式空気予熱器1のエレメント3の結露或いは結露により
エレメント3が閉塞あるいは腐食するおそれがある。こ
のような問題を回避するために、耐食性低合金鋼からな
るエレメント3の平均メタル温度を所定の温度まで上げ
る必要がある。
【0008】図5に一例として公知となっているユング
ストローム形の低温腐食防止に対する低温端平均温度の
推奨値を示す(出典:火力原子力発電必携)。例えば、
使用燃料中の硫黄分が1%である重油を利用する場合で
は、再生式空気予熱器1においては、平均メタル温度を
約96℃以上に維持する必要があることが分かる。
ストローム形の低温腐食防止に対する低温端平均温度の
推奨値を示す(出典:火力原子力発電必携)。例えば、
使用燃料中の硫黄分が1%である重油を利用する場合で
は、再生式空気予熱器1においては、平均メタル温度を
約96℃以上に維持する必要があることが分かる。
【0009】しかしながら、平均としての再生式空気予
熱器1のメタル温度を上昇させるためには、再生式空気
予熱器1の出口ガス温度、あるいは入口空気温度を上昇
させるしか対策がない。前者の場合では、再生式空気予
熱器1の出口ガス温度を高くすることにより、ボイラプ
ラントとしてのエネルギー効率を犠牲にしなければなら
ず、また後者の場合であれば、再生式空気予熱器1の入
口空気温度を上げるための特別なシステムないしは装置
を追加しなければならないという問題があった。
熱器1のメタル温度を上昇させるためには、再生式空気
予熱器1の出口ガス温度、あるいは入口空気温度を上昇
させるしか対策がない。前者の場合では、再生式空気予
熱器1の出口ガス温度を高くすることにより、ボイラプ
ラントとしてのエネルギー効率を犠牲にしなければなら
ず、また後者の場合であれば、再生式空気予熱器1の入
口空気温度を上げるための特別なシステムないしは装置
を追加しなければならないという問題があった。
【0010】本発明の課題は、低温メタル温度に起因す
る閉塞あるいは腐食の問題を回避することができる再生
式空気予熱器を提供することである。
る閉塞あるいは腐食の問題を回避することができる再生
式空気予熱器を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、熱
ガス用ダクトからの熱ガス導入部と予熱用空気ダクトか
らの空気導入部を切り替えることにより、熱ガスの熱で
空気を予熱する蓄熱体エレメントを備えた再生式空気予
熱器において、熱ガス用ダクト及び予熱用空気ダクトか
ら導入される熱ガス及び空気が流れる流路をそれぞれ二
分割したガスセクタと空気セクタを設け、一つのガスセ
クタと一つの空気セクタから成るセクションを二組設
け、各セクション内のガスセクタと空気セクタは互いに
対向流を形成し、一方のセクションのガスセクタと他方
のセクションの空気セクタとは互いに並行流を形成する
再生式空気予熱器により解決される。
ガス用ダクトからの熱ガス導入部と予熱用空気ダクトか
らの空気導入部を切り替えることにより、熱ガスの熱で
空気を予熱する蓄熱体エレメントを備えた再生式空気予
熱器において、熱ガス用ダクト及び予熱用空気ダクトか
ら導入される熱ガス及び空気が流れる流路をそれぞれ二
分割したガスセクタと空気セクタを設け、一つのガスセ
クタと一つの空気セクタから成るセクションを二組設
け、各セクション内のガスセクタと空気セクタは互いに
対向流を形成し、一方のセクションのガスセクタと他方
のセクションの空気セクタとは互いに並行流を形成する
再生式空気予熱器により解決される。
【0012】図1の例で説明すると本発明の再生式空気
予熱器1は大きく2つのセクション9、10に分けら
れ、1つのセクション9及び10は各々一対のガスセク
タ6及び空気セクタ7から構成される。各々のセクショ
ン9及び10のガスセクタ6及び空気セクタ7は再生式
空気予熱器1のエレメント回転軸1aを中心とし点対称
となるように配置される。
予熱器1は大きく2つのセクション9、10に分けら
れ、1つのセクション9及び10は各々一対のガスセク
タ6及び空気セクタ7から構成される。各々のセクショ
ン9及び10のガスセクタ6及び空気セクタ7は再生式
空気予熱器1のエレメント回転軸1aを中心とし点対称
となるように配置される。
【0013】すなわち、一つのセクション9、10内で
は各々のセクタ6、7がガス流れ、空気流れ共に反対方
向の流れとなるように配置される一方で、隣り合うセク
ション9、10同士では並行流となるように配置されて
いる。各セクタ6、7にガス及び空気の流れを各々対向
するように逆方向から流すことにより、所定の温度バラ
ンスを確保でき、また隣り合うセクション同士ではガス
流と空気流は並行流となることからエレメント3全体の
メタル温度を高温とすることができ、再生式空気予熱器
1単体にて低温メタル温度に起因する腐食あるいは閉塞
の問題を回避することが可能となる。
は各々のセクタ6、7がガス流れ、空気流れ共に反対方
向の流れとなるように配置される一方で、隣り合うセク
ション9、10同士では並行流となるように配置されて
いる。各セクタ6、7にガス及び空気の流れを各々対向
するように逆方向から流すことにより、所定の温度バラ
ンスを確保でき、また隣り合うセクション同士ではガス
流と空気流は並行流となることからエレメント3全体の
メタル温度を高温とすることができ、再生式空気予熱器
1単体にて低温メタル温度に起因する腐食あるいは閉塞
の問題を回避することが可能となる。
【0014】
【作用】再生式空気予熱器の二つのセクションにおいて
は、それぞれのセクション内の各セクタにはガス流れと
空気流れが共に反対方向の流れとなるように配置され
る。各々のセクタ内ではガス及び空気の流れを各々対向
するように流す一方で、二つのセクションを見ると一方
のセクションのガスセクタのガス流れと他方のセクショ
ンの空気セクタの空気流れは並行流となるので、ガス流
れの低温部となっていたエレメントが回転して次のセク
ションに移ると高温部になり、また空気流れで低温部と
なっていたエレメントが回転して次のセクションに移る
と高温部になる。こうして、エレメント全体のメタル温
度を平均として高温とすることが可能となる。
は、それぞれのセクション内の各セクタにはガス流れと
空気流れが共に反対方向の流れとなるように配置され
る。各々のセクタ内ではガス及び空気の流れを各々対向
するように流す一方で、二つのセクションを見ると一方
のセクションのガスセクタのガス流れと他方のセクショ
ンの空気セクタの空気流れは並行流となるので、ガス流
れの低温部となっていたエレメントが回転して次のセク
ションに移ると高温部になり、また空気流れで低温部と
なっていたエレメントが回転して次のセクションに移る
と高温部になる。こうして、エレメント全体のメタル温
度を平均として高温とすることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面と共に
説明する。図1に示す実施の形態の再生式空気予熱器1
が、図3に示す従来の再生式空気予熱器1と異なる点
は、ガス、空気共にエレメント中の流れが対向となる二
つのセクションから成るところにある。
説明する。図1に示す実施の形態の再生式空気予熱器1
が、図3に示す従来の再生式空気予熱器1と異なる点
は、ガス、空気共にエレメント中の流れが対向となる二
つのセクションから成るところにある。
【0016】図1(a)には再生式空気予熱器1に導入
・排出される燃焼排ガスと予熱用空気の経路を示し、図
1(b)には再生式空気予熱器1のガス・空気の流路の
横断面図を示す。再生式空気予熱器1はそれぞれ排ガス
と空気が対向流となるガスセクタ6と空気セクタ7の組
み合わせから成る低温セクション9と高温セクション1
0とから成る流路を備えている。
・排出される燃焼排ガスと予熱用空気の経路を示し、図
1(b)には再生式空気予熱器1のガス・空気の流路の
横断面図を示す。再生式空気予熱器1はそれぞれ排ガス
と空気が対向流となるガスセクタ6と空気セクタ7の組
み合わせから成る低温セクション9と高温セクション1
0とから成る流路を備えている。
【0017】図1(a)の向かって左側半分の蓄熱体エ
レメント3の低温端3a側に予熱前の空気が導入される
ことから、これを低温セクション9と呼び、図1(a)
の向かって右側半分のエレメント3の低温端3a側から
は予熱後の空気が排出されることから高温セクション1
0と呼ぶことにする。
レメント3の低温端3a側に予熱前の空気が導入される
ことから、これを低温セクション9と呼び、図1(a)
の向かって右側半分のエレメント3の低温端3a側から
は予熱後の空気が排出されることから高温セクション1
0と呼ぶことにする。
【0018】図2に示すボイラ11からの燃焼排ガスの
流れは、まずガスダクト4にて二つに分割され、各々反
対方向からエレメント3のガスセクタ6、6に導入され
る。一方、押込通風機2からのボイラ燃焼用空気の流れ
は、排ガス流れと同じく空気ダクト5にて分割され、各
々反対方向からエレメント3の空気セクタ7、7に導入
される。エレメント3の回転(あるいはダクトの方が回
転する場合もある)によりエレメント3はガスセクタ
6、6を通過するときに加熱され、エレメント3が空気
セクタ7、7を通過するときにエレメント3内に蓄熱さ
れた熱を空気へ伝熱する。
流れは、まずガスダクト4にて二つに分割され、各々反
対方向からエレメント3のガスセクタ6、6に導入され
る。一方、押込通風機2からのボイラ燃焼用空気の流れ
は、排ガス流れと同じく空気ダクト5にて分割され、各
々反対方向からエレメント3の空気セクタ7、7に導入
される。エレメント3の回転(あるいはダクトの方が回
転する場合もある)によりエレメント3はガスセクタ
6、6を通過するときに加熱され、エレメント3が空気
セクタ7、7を通過するときにエレメント3内に蓄熱さ
れた熱を空気へ伝熱する。
【0019】図7に本システムにおけるエレメント3の
温度履歴を示す。図1に示すエレメント3の端部3aが
低温セクション9を通過する場合、当該エレメント端部
3aは空気セクタ7を通過する際に冷却され、ガスセク
タ6を通過する際に加熱される。引き続き高温セクショ
ン10を通過する場合、ガスダクト4と空気ダクト5を
空気予熱器1に対向に導入することにより、当該エレメ
ント端部3aは高温ガス、空気にさらされることにな
り、高温空気、ガス温度に相当するエレメント温度まで
順次加熱される。
温度履歴を示す。図1に示すエレメント3の端部3aが
低温セクション9を通過する場合、当該エレメント端部
3aは空気セクタ7を通過する際に冷却され、ガスセク
タ6を通過する際に加熱される。引き続き高温セクショ
ン10を通過する場合、ガスダクト4と空気ダクト5を
空気予熱器1に対向に導入することにより、当該エレメ
ント端部3aは高温ガス、空気にさらされることにな
り、高温空気、ガス温度に相当するエレメント温度まで
順次加熱される。
【0020】図8は従来システムにおけるエレメント3
の温度履歴を示すが、当該エレメント端部3aは常に低
温部を回転移動するため、当該エレメント端部3aの温
度履歴は出口ガス温度、入口空気温度の低い温度域にて
変動することになる。
の温度履歴を示すが、当該エレメント端部3aは常に低
温部を回転移動するため、当該エレメント端部3aの温
度履歴は出口ガス温度、入口空気温度の低い温度域にて
変動することになる。
【0021】図8と比較して図7においては、当該エレ
メント端部3aがガス入口並びに空気出口からなる高温
セクション10を通過する際にエレメント温度を高温と
することが可能となり、その結果、エレメント3の平均
温度はメタル温度制限値よりはるか高いレベルに維持さ
れる。
メント端部3aがガス入口並びに空気出口からなる高温
セクション10を通過する際にエレメント温度を高温と
することが可能となり、その結果、エレメント3の平均
温度はメタル温度制限値よりはるか高いレベルに維持さ
れる。
【0022】空気予熱器入口ガス温度=370℃、出口
ガス温度=135℃、空気予熱器入口空気温度=25
℃、出口空気温度=300℃ の条件で比較した場合、従来システムにおける予想平均
メタル温度=80℃に対し、本発明による予想平均メタ
ル温度は200℃程度となり、100℃以上メタル温度
を改善する効果が期待できる。
ガス温度=135℃、空気予熱器入口空気温度=25
℃、出口空気温度=300℃ の条件で比較した場合、従来システムにおける予想平均
メタル温度=80℃に対し、本発明による予想平均メタ
ル温度は200℃程度となり、100℃以上メタル温度
を改善する効果が期待できる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、空気予熱
器出口温度を非効率に高温化することなく、空気予熱器
単体にてエレメント温度を制限値以上に確保できる。
器出口温度を非効率に高温化することなく、空気予熱器
単体にてエレメント温度を制限値以上に確保できる。
【図1】 図1(a)は本発明の実施の形態の再生式空
気予熱器に導入・排出される燃焼排ガスと予熱用空気の
経路を示し、図1(b)は図1(a)の再生式空気予熱
器のガス・空気の流路の横断面を示す図である。
気予熱器に導入・排出される燃焼排ガスと予熱用空気の
経路を示し、図1(b)は図1(a)の再生式空気予熱
器のガス・空気の流路の横断面を示す図である。
【図2】 ボイラ設備の系統図である。
【図3】 図3(a)は従来の再生式空気予熱器に導入
・排出される燃焼排ガスと予熱用空気の経路を示し、図
3(b)は図3(a)の再生式空気予熱器のガス・空気
の流路の横断面を示す図である。
・排出される燃焼排ガスと予熱用空気の経路を示し、図
3(b)は図3(a)の再生式空気予熱器のガス・空気
の流路の横断面を示す図である。
【図4】 図4(a)は従来の再生式空気予熱器に導入
・排出される燃焼排ガスと予熱用空気の経路(トライセ
クタ)を示し、図4(b)は図4(a)の再生式空気予
熱器のガス・空気の流路の横断面を示す図である。
・排出される燃焼排ガスと予熱用空気の経路(トライセ
クタ)を示し、図4(b)は図4(a)の再生式空気予
熱器のガス・空気の流路の横断面を示す図である。
【図5】 低温端平均メタル温度の制限値(ユングスト
ロームによる推奨値)を説明する図である。
ロームによる推奨値)を説明する図である。
【図6】 流れ様式におけるガス・空気温度バランスを
説明する図である。
説明する図である。
【図7】 本発明になるエレメントの温度履歴を説明す
る図である。
る図である。
【図8】 従来の空気予熱器におけるエレメントの温度
履歴を説明する図である。
履歴を説明する図である。
1 再生式空気予熱器 1a 回転軸
2 押込通風機 3 エレメン
ト 3a エレメント端部(低温端) 4 ガスダク
ト 5 空気ダクト 6 ガスセク
タ 7 空気セクタ 9 低温セク
ション 10 高温セクション 11 ボイラ 12 脱硝装置 13 集塵器 14 誘引通風機 15 脱硝装
置 16 煙突 17 蒸気式
空気予熱器
ト 3a エレメント端部(低温端) 4 ガスダク
ト 5 空気ダクト 6 ガスセク
タ 7 空気セクタ 9 低温セク
ション 10 高温セクション 11 ボイラ 12 脱硝装置 13 集塵器 14 誘引通風機 15 脱硝装
置 16 煙突 17 蒸気式
空気予熱器
Claims (3)
- 【請求項1】 熱ガス用ダクトからの熱ガス導入部と予
熱用空気ダクトからの空気導入部を切り替えることによ
り、熱ガスの熱で空気を予熱する蓄熱体エレメントを備
えた再生式空気予熱器において、 熱ガス用ダクト及び予熱用空気ダクトから導入される熱
ガス及び空気が流れる流路をそれぞれ二分割したガスセ
クタと空気セクタを設け、一つのガスセクタと一つの空
気セクタから成るセクションを二組設け、各セクション
内のガスセクタと空気セクタは互いに対向流を形成し、
一方のセクションのガスセクタと他方のセクションの空
気セクタとは互いに並行流を形成することを特徴とする
再生式空気予熱器。 - 【請求項2】 各セクションの熱ガス導入部はエレメン
ト高温部側とエレメント低温部側にそれぞれ設けられる
ことを特徴とする請求項1記載の再生式空気予熱器。 - 【請求項3】 一方のセクションのガスセクタ及び空気
セクタは、それぞれ他方のセクションのガスセクタ及び
空気セクタと、それぞれ再生式空気予熱器のエレメント
回転軸を中心として点対称となるように配置されること
を特徴とする請求項1記載の再生式空気予熱器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001250500A JP2003065691A (ja) | 2001-08-21 | 2001-08-21 | 再生式空気予熱器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001250500A JP2003065691A (ja) | 2001-08-21 | 2001-08-21 | 再生式空気予熱器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003065691A true JP2003065691A (ja) | 2003-03-05 |
Family
ID=19079302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001250500A Pending JP2003065691A (ja) | 2001-08-21 | 2001-08-21 | 再生式空気予熱器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003065691A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113432463A (zh) * | 2021-06-25 | 2021-09-24 | 内蒙古电力(集团)有限责任公司内蒙古电力科学研究院分公司 | 一种用于回转式空气预热器蓄热元件的电刷测温系统 |
-
2001
- 2001-08-21 JP JP2001250500A patent/JP2003065691A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113432463A (zh) * | 2021-06-25 | 2021-09-24 | 内蒙古电力(集团)有限责任公司内蒙古电力科学研究院分公司 | 一种用于回转式空气预热器蓄热元件的电刷测温系统 |
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