JP2003065485A - 配管閉塞具 - Google Patents

配管閉塞具

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JP2003065485A
JP2003065485A JP2001256453A JP2001256453A JP2003065485A JP 2003065485 A JP2003065485 A JP 2003065485A JP 2001256453 A JP2001256453 A JP 2001256453A JP 2001256453 A JP2001256453 A JP 2001256453A JP 2003065485 A JP2003065485 A JP 2003065485A
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fluid supply
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JP2001256453A
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Keizo Iwao
敬三 巌
Kiyomi Yoshiga
清美 吉賀
Junichi Kuratani
純一 倉谷
Hitoshi Io
仁 猪尾
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Osaka Gas Co Ltd
Togawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Togawa Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設配管を確実に閉塞でき、取り扱いが容易
な配管閉塞具を提供する。 【解決手段】 既設配管12の内部に挿入可能な本体部
1を有しており、本体部1に形成した流体供給口20か
らその内部に流体を供給して弾性的に膨張させること
で、既設配管12の内面12aに当接し、既設配管12
を遮断する配管閉塞具であって、本体部1が筒状領域3
を有すると共に、筒状領域3が、流体の供給によって膨
張する際の膨張抵抗が互いに異なる第1部分4と第2部
分5とを備えており、第1部分4と第2部分5とを筒状
領域3の軸心21の方向に沿って交互に形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設配管の内部に
挿入可能な本体部を有しており、当該本体部に形成した
流体供給口からその内部に流体を供給して弾性的に膨張
させることで、前記既設配管の内面に当接し、前記既設
配管を遮断する配管閉塞具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の配管閉塞具として用いら
れていたものの例を、図5および図6に示す。このよう
な配管閉塞具は、例えば、流体流路として埋設されたポ
リエチレン製の都市ガス供給管である既設配管12に損
傷箇所Xがある場合に、その前後を活管状態に維持した
まま補修するために用いられる。
【0003】補修は、例えば、以下のように行う。先
ず、損傷箇所Xの前後に、夫々サドル14を取り付け
る。当該取付けは融着などによって行う。次に、当該サ
ドル14を取り付けた既設配管12に開口部を形成す
る。夫々のサドル14,14どうしをバイパス管16で
連通し、当該バイパス管16を介してガスを流通可能と
する。夫々のサドル14,14から可撓性の供給管9に
取り付けたガスバッグ13を膨張させない状態で挿入す
る。そして、損傷箇所Xを含む切除部分17の上流側及
び下流側で、夫々のガスバッグ13,13に流体である
空気を供給する。こうして、ガスバッグ13,13を膨
張させ、その外周部13bを前記既設配管12の内面1
2aに密着させる。この結果、前記既設配管12の内部
を切除部分17の上下両側で閉塞する。
【0004】前記切除部分17を切除し、新たな換装管
18を取り付ける。当該換装管18と既設配管12と
は、ソケット19,19を用いて融着連結する。前記換
装管18には、注気管15aおよび注気サドル15を取
り付けてある。
【0005】先に挿入したガスバッグ13,13で閉塞
された領域を、注気管15aを用いてエアパージする。
ガスバッグ13,13を収縮させ、夫々のサドル14か
ら、供給管9,9と共に引き出す。最後に、各サドル1
4,14,15の内部に形成した開口を、シールプラグ
などを用いてシールする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の配
管閉塞具を用いる場合には、以下のような問題があっ
た。例えば、前記ガスバッグ13の一端側には、供給管
9の先端部に気密に接続する接続部2を形成してある。
他端側は、キャップ13aを取り付けて先頭部8として
形成されている。ガスバッグ13は、収縮した状態で
は、前記一端側から他端側に沿った折り目で畳んだ形状
である。このガスバッグ13は、図7に示すごとく、折
り畳んだ状態で挿入ガイド14aから既設配管12の内
部に挿入する。このとき、前記キャップ13aが、前記
既設配管12の内面12aに接し、前記ガスバッグ13
を所定位置まで挿入するためのガイドとなる。
【0007】しかしながら、このようなガスバッグ13
を膨張させたとしても、既設配管12を確実に遮断する
ことができない場合があった。即ち、膨張した前記ガス
バッグ13の外周面は、略単一の円筒面であるため、仮
に、既設配管12の内部に錆などの突出部分が存在する
と、ガスバッグ13の当該部分が押し込まれる。その結
果、前記突出部分の周辺において、既設配管12の内面
12aとガスバッグ13との当接が不十分となり、気密
性が低下する領域が生じる。このため、ガスの遮断効果
が不十分となる場合があった。
【0008】また、前記ガスバッグ13の表面には折り
畳む際の折り癖が、ガスバッグ13の長手方向に沿って
形成されている。よって、この折り癖に沿って既設配管
12の内面12aとの間に当接が不十分な領域が現れや
すく、このような理由からも既設配管12の遮断性が不
十分となっていた。
【0009】さらに、上記ガスバッグ13を繰り返し使
用する場合には、折り畳み姿勢に戻す作業が必要となる
など、取り扱い上においても煩雑であった。
【0010】本発明の目的は、上記従来技術の問題点に
鑑み、既設配管を確実に閉塞でき、しかも、取り扱いが
容易な配管閉塞具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】〔構成1〕本発明の配管
閉塞具は、請求項1に示すごとく、既設配管の内部に挿
入可能な本体部を有しており、当該本体部に形成した流
体供給口からその内部に流体を供給して弾性的に膨張さ
せることで、前記既設配管の内面に当接し、前記既設配
管を遮断する配管閉塞具であって、前記本体部が筒状領
域を有すると共に、当該筒状領域が、前記流体の供給に
よって膨張する際の膨張抵抗が互いに異なる第1部分と
第2部分とを備えており、前記第1部分と前記第2部分
とを前記筒状領域の軸心の方向に沿って交互に形成した
点に特徴を有する。 〔作用効果〕本構成のごとく、膨張抵抗が互いに異なる
第1部分と第2部分とを備えておけば、前記本体部の内
部に空気を供給した際に何れか一方の部分が大きく膨張
する。ただし、何れか一方の膨張しやすい部分が膨張す
る場合でも、当該部分が無秩序に膨張するものではな
い。つまり、一方の部分が拡径しようとする場合には、
当該部分の特定領域は、本体部の軸芯方向および周方向
の2方向に引張変形することになる。しかし、このう
ち、周方向の変形は、隣接する他方の部分によってある
程度拘束される。このため、膨張抵抗が少ない部分であ
っても極端に拡径することが抑制される。
【0012】また、本構成のごとく、第1部分と第2部
分との膨張抵抗を異ならせておけば、先に前記内面に当
接した部分と前記内面との間には所定の摩擦力が発生す
る。このため、前記本体部が自身の軸心方向に沿って極
端に伸びることが防止される。つまり、何れか一方の部
分が前記内面に当接した段階で、軸心方向への本体部の
伸びが抑制され、その後は、空気を供給するに従って、
本体部と前記内面との押圧力が上昇する。
【0013】よって、何れの部分も、前記本体部の軸心
方向に沿って極端に膨張する部分が生じ難く、略均等に
膨張することができる。よって、本体部の各部分は、さ
らに膨張し得る余地を十分に残した状態で前記内面に当
接することとなり、その結果、既設配管との密着性を確
実なものとして、十分な遮蔽効果を得ることができるの
である。
【0014】〔構成2〕本発明の配管閉塞具は、請求項
2に記載したごとく、前記第1部分と前記第2部分とを
同じ弾性率を有する部材で構成すると共に、前記軸心に
対する径方向に沿った前記第1部分の部材厚みと前記第
2部分の部材厚みとを異ならせて構成することができ
る。 〔作用効果〕本構成のごとく、同じ部材で構成した第1
部分の部材厚みと第2部分の部材厚みとを異ならせるこ
とで、前記本体部の内部に空気を供給した場合に、部材
厚みの薄い方の部分がより大きく拡径する。つまり、双
方の部分に生じる応力に注目すると、例えば、部材厚み
の厚い部分は、空気を供給した際に、その部材厚みが厚
い分だけ生じる応力が小さくなるからである。このよう
に、部材の厚みを異ならせるという簡単な構成をとるこ
とで、膨出程度の異なる領域を交互に形成することがで
き、その結果、請求項1で記したような略円筒形状を維
持した状態で本体部を膨出させるという効果を得ること
ができる。
【0015】〔構成3〕本発明の配管閉塞具は、請求項
3に記載したごとく、袋状の本体部を備えて構成するこ
とができる。 〔作用効果〕本構成のごとく、本体部を袋状に形成して
おけば、例えば、空気を供給して膨張させる際に、空気
漏れを生じる可能性のある箇所を最小に留めることがで
きる。また、当該本体部は、後述するごとく各種弾性部
材で構成するが、袋状形状であれば、例えば、射出成形
などを用いて本体部を効率的に作製することも可能とな
る。
【0016】〔構成4〕本発明の配管閉塞具は、請求項
4に記載したごとく、前記流体供給口を、前記本体部の
うち前記軸心に沿った方向の一端部に形成しておき、前
記流体供給口が形成された部分の外径を、前記第1部分
の外径および前記第2部分の外径のうち小さい方の外径
に比べてさらに小さいものに構成しておくことができ
る。 〔作用効果〕本発明に係る本体部は、例えば、空気供給
管に前記接続部を外嵌させた後、バンド部材で締め付け
固定する。そこで、本構成のごとく、前記接続部の外径
を、前記第1部分の外径あるいは前記第2部分の外径に
比べて小さく形成しておけば、前記バンド部材を装着し
た状態で、当該バンド部材の外径が前記筒状領域の外径
よりも大きくならないように構成することができる。そ
うすることで、当該配管閉塞具を、前記サドルに形成し
た開口部などを介して既設配管の内部に挿入する際に、
前記バンド部材が干渉するのを防止することができるよ
うになる。
【0017】〔構成5〕本発明の配管閉塞具において
は、請求項5に記載したごとく、前記流体供給口を形成
した部分と前記筒状領域との間に位置する部位の部材厚
みを、前記流体供給口の側ほど厚く形成しておくことが
できる。 〔作用効果〕本構成であれば、軸心方向に沿った前記本
体部の両端部のうち、例えば、前記流体供給口の側の部
位を弾性変形し難いものにすることができる。この結
果、空気を供給した際に、主に前記筒状領域のみを膨張
させることができるから、前記流体供給口の側の部位が
過度に変形して前記供給管との接続が外れるのを防止す
ることができる。
【0018】〔構成6〕本発明の配管閉塞具において
は、請求項6に記載したごとく、前記本体部のうち、前
記筒状領域を挟んで前記流体供給口と反対側を閉塞状に
構成しておき、この閉塞部の部材厚みが、前記筒状領域
から離間するほど厚くなるように形成しておくことがで
きる。 〔作用効果〕前記閉塞部は、本体部を膨張させる際に既
設配管の内面には当接しない。そこで、この部分の部材
厚みを厚く構成しておくことで、空気を供給した際に、
当該閉塞部分が過度に膨張するのを防止することがで
き、当該部分で破裂するなどの不都合が生じるのを防止
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(概要)本発明に係る配管閉塞具を
図1および図2を用いて説明する。本実施形態では、既
設配管12である例えば地中に埋設したガス管の特定部
分を前記配管閉塞具によって閉塞する例を示す。
【0020】本発明の配管閉塞具は、図1に示すごと
く、既設配管12の内部に挿入可能な袋状の本体部1を
有している。当該本体部1には、流体供給口20を形成
してあり、ここから本体部1の内部に流体を供給する。
この結果、本体部1が弾性的に膨張して、前記既設配管
12の内面12aに当接し、前記既設配管12を遮断す
ることができる。
【0021】前記本体部1は、筒状領域3を有してお
り、この筒状領域3は、さらに互いに膨張抵抗が異なる
第1部分4と第2部分5とを筒状領域3の軸心21の延
出方向に沿って交互に備えている。本体部1に流体を供
給すると、前記第1部分4と前記第2部分5とは、拡径
程度を異ならせながら膨張する。この結果、前記第1部
分4と前記第2部分5とは、既設配管12の内面12a
に対して、異なるタイミングおよび異なる圧力で当接す
る。
【0022】当該本体部1の一端側に設けた開口部は、
当該本体部1の内部に流体を供給する流体供給口20と
なる。前記流体としては、例えば、通常の空気を用い
る。当該空気は、図外のポンプ等を用いて供給する。
【0023】当該本体部1は袋状に形成してあるため、
このように、空気を供給する際に、空気漏れを生じる可
能性のある箇所を最小に留めることができる。また、当
該本体部1は、後述するごとく各種弾性部材で構成する
が、袋状形状であれば、例えば、射出成形などを用いて
効率的に作製することができる。
【0024】前記本体部1は、例えば、天然ゴム(N
R)や、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、クロロ
プレンゴム(CR)、フッ素ゴム(FKM)、ブチルゴ
ム(IIR)、エチレンプロピレンゴム(EPM及びE
PDM)、ニトリルブタジエンゴム(NBR)等のほか
各種のゴムをブレンドしたもので構成することができ
る。特に、既設配管12の内部を腐食性のガスが流通し
ているような場合には、本体部1をフッ素ゴムで構成し
ておくと好適である。このような材料で構成することに
より、前記空気を供給して弾性的に膨張させることがで
きる。
【0025】前記本体部1の大部分は、略筒状を呈する
筒状領域3としてある。空気の供給により膨張するの
は、主に当該筒状領域3である。当該筒状領域3は、さ
らに、第1部分4と第2部分5とを交互に配置して構成
してある。
【0026】本実施形態では、前記軸心21に対する径
方向に沿った第1部分4の部材厚みと第2部分5の部材
厚みとを異ならせてあり、第1部分4の部材厚みを薄く
構成してある。ただし、両部分の材質は同じである。
【0027】本構成であれば、前記本体部1の内部に空
気を供給した場合に、第2部分5よりも第1部分4の方
がより大きく拡径する。空気を供給した際の第1部分4
と第2部分5とに生じる応力に注目すると、第2部分5
の部材厚みが厚い分だけ、第2部分5に生じる応力が小
さくなるからである。
【0028】本構成の本体部1では、特定の第1部分4
の両側に第2部分5を設けてあるため、第1部分4が拡
径する際に、仮に、第1部分4が極端に拡径しようとし
ても、第2部分5によって当該拡径が抑制される。つま
り、第1部分4が極端に拡径しようとする場合には、第
1部分4の特定の領域は、前記軸芯21の方向および周
方向の2方向に引張変形することになる。しかし、この
うち、周方向の変形は、隣接する前記第2部分5によっ
てある程度拘束される。このため、第1部分4が極端に
拡径することが抑制される。
【0029】仮に、本体部1を全て同じ部材厚に構成し
た場合には、例えば、他より部材厚みが僅かに薄くなっ
ているような箇所が優先的に膨張・拡径することが考え
られる。この場合には、当該部分が極端に膨出し、既設
配管12の内面12aの全周に対して確実に当接できな
い場合がある。しかし、本発明に係る構成であれば、第
1部分4の極端な突出変形が抑制されて、全周に亘って
略環状を維持したまま拡径することができる。このよう
な現象が夫々の第1部分4に生じる結果、本体部1の全
体としては、略円筒状を維持したまま膨張し、既設配管
12の内面12aの略全周に当接することができる。
【0030】空気を供給する前の状態では、前記第2部
分5は、前記第1部分4よりも大きな外径を有してい
る。しかし、上述のごとく、膨張させた場合には、前記
第1部分4の方が膨張し易い。このため、既設配管12
の内面12aに対して何れの部分が先に当接するかは、
様々な状況が生じ得る。例えば、既設配管12の内径と
第2部分5の外径とにそれ程差がない場合には、前記第
2部分5が先に当接すると考えられる。一方、既設配管
12の内径が第2部分5の外径に対してかなり大きな寸
法である場合には、第2部分5に比べて膨張し易い第1
部分4が、先に既設配管12の内面12aに当接すると
考えられる。
【0031】しかし、何れの場合にも、先に前記内面1
2aに当接した部分と前記内面12aとの間には所定の
摩擦力が発生するから、前記本体部1が前記軸心21方
向に沿って極端に伸びることが防止される。つまり、何
れか一方の部分が前記内面12aに当接した段階で、軸
心21方向への本体部1の伸びが抑制され、その後は、
空気を供給するに従って、本体部1と前記内面12aと
の押圧力が上昇する。
【0032】以上のごとく、本発明の配管閉塞具によれ
ば、何れの部分も極端に膨張する部分が生じ難く、略均
等に膨張することができる。よって、本体部1の各部分
は、さらに膨張し得る余地を十分に残した状態で前記内
面12aに当接することができる。この結果、既設配管
12との密着性が確実なものとなり、十分な遮蔽効果が
得られるのである。
【0033】本実施形態では、前記流体供給口20の近
傍が前記供給管9への接続部2となる。前記供給管9
は、高圧ホース等の管部材である。図1に示すごとく、
前記本体部1は、例えば、前記供給管9に外嵌させ、バ
ンド部材22で固定する。このため、前記接続部2の外
径は、前記第1部分4の外径あるいは前記第2部分5の
外径に比べて小さく形成してある。つまり、前記バンド
部材22を装着した状態で、当該バンド部材22の外径
が前記筒状領域3の外径よりも大きくならないように構
成しておく。これにより、当該配管閉塞具を、前記サド
ル14に形成した開口部などから既設配管12の内部に
挿入する際に、前記バンド部材22が障害になるのを防
止することができる。
【0034】図1及び図2に示すごとく、本実施形態に
係る本体部1においては、前記流体供給口20を形成し
た部分と前記筒状領域3との間に位置する部位の部材厚
みを、前記流体供給口20の側ほど厚く形成してある。
また、前記本体部1のうち、前記筒状領域3を挟んで前
記流体供給口20と反対側の先頭部8を閉塞状に構成し
てあるが、この先頭部8の部材厚みについても、前記筒
状領域3から離間するほど厚く形成してある。
【0035】このように構成にしておくことで、軸心2
1の方向に沿った前記本体部1の両端部を弾性変形し難
いものにし、空気を供給した際に前記筒状領域3のみを
膨張させることができる。この結果、前記接続部2が過
度に変形して前記供給管9との接続が外れるのを防止す
ることができる。
【0036】また、前記本体部1のうち、前記先頭部8
は、本体部1を膨張させる際に既設配管12の内面12
aには当接しない。この部分の部材厚みを厚く構成して
おくことで、空気を供給した際に、当該先頭部8が過度
に膨張するのを防止することができる。
【0037】尚、前記先頭部8を弾性変形し難くして、
硬く構成しておくことで、前記サドル14の開口部から
既設配管12の内部に当該本体部1を挿入する際に本体
部1が変形するのを防止することができる。この結果、
前記先頭部8を挿入時のガイド部として利用することが
できる。
【0038】また、前記本体部1の主に筒状領域3のみ
を弾性膨張可能に構成してあると、前記筒状領域3が既
設配管12の内面12aに当接した後、本体部1の膨張
が急に抑制される。前記空気は、例えば、手動式のポン
プ等を用いて供給する場合があるが、その場合には、本
体部1の膨張が抑制された段階で、作業者は、ポンプの
操作力が上昇したことを感じる。前記ポンプには、通
常、圧力計を備えており、作業者は、この圧力計を見な
がら適切な空気の供給圧力を知る。しかし、本体部1を
上記構成にすることで、作業者は、ポンプの操作力によ
って大凡の空気供給量を知ることができる。よって、空
気を供給する際の作業効率が向上する。
【0039】〔実施例〕本実施例では、天然ゴムを用い
て本体部1を形成した。具体的には、デュロメータ硬さ
A50(JIS K 6253)、引張強さ 23M
Pa(JISK 6251)、破断時伸び 620%
(JIS K 6251)、300%引張応力 4.4
MPa(JIS K 6251)の天然ゴムを用いた。
【0040】前記既設配管12が、通称50Aのパイプ
(内径:52.9mm)の場合、前記第1部分4の外径
を21mmφ、第2部分5の外径を23mmφとした。
また、第1部分4の部材厚みは1mm、第2部分5の部
材厚みは2mmとした。前記軸心21方向に沿った長さ
は約65mmとした。前記接続部2の外径は15mmφ
であり、同部の部材厚みは2mmであった。
【0041】この本体部1に1kg/cm2(98kP
a)の圧力で空気を供給し、既設配管12の内部に当接
させた。その際には、変形し易い第1部分4が先に内面
12aに当接し、引き続いて第2部分5が当接した。本
体部1の全長は、125mmであった。これにより、既
設配管12の内部を流通する流体のガス圧が250mm
2O程度であれば十分に遮断できることが確認でき
た。
【0042】〔別実施形態〕 〈1〉 図3(イ)(ロ)に示すごとく、前記第1部分
4と、前記第2部分5とを異なる構成にする際に、先
ず、本体部1を均一な厚みの袋状部材で構成しておき、
その外表面に別のゴム部材7を張り付けたり融着するこ
とで、第2部分5を構成することもできる。本構成であ
れば、前記第2部分5に任意の物性を有する弾性材料を
付加することができるため、前記本体部1の外形寸法を
それ程変化させることなく、第2部分5の膨張特性を適
宜設定することができる。
【0043】〈2〉 また、本発明に係る配管閉塞具
は、例えば図4(イ)に示すごとく、前記第2部分5の
部材厚みを本体部1の内側に増す構成とすることもでき
る。この場合、筒状領域3の外面は単一の円筒形状とな
る。この配管閉塞具は、例えば、図4(ロ)に示すごと
く膨張する。即ち、第1部分4の外面が既設配管12の
内面12aに当接し、第2部分5の外面は既設配管12
の内面12aに当接しない状態となり得る。この場合に
も、前述のごとく、第1部分4が第2部分5に先だって
膨張すると共に、当接程度の異なる領域が筒状本体の軸
心21方向に沿って断続的に形成される。よって、配管
閉塞具1の軸心21に沿った方向への過度の伸張を防止
できると同時に、閉塞性能をも高めることができる。
【0044】〈3〉 前記本体部1に係る前記先頭部8
の外面には、ポリエチレン等のポリオレフィン系の樹脂
或いはナイロン等の樹脂でコーティングを施しておくこ
とができる。本構成であれば、前記本体部1を既設配管
12の内部に挿入する際や、屈曲した既設配管12の内
部に挿入する際に、既設配管12の内面12aに対する
前記先頭部8の摩擦を低減することができる。このた
め、本体部1の挿入が非常に容易になる。また、前記コ
ーティングを施すことによって、前記先頭部8の剛性が
高まるため、本体部1を膨張させた際に、前記先頭部8
から破裂するのを極力防止することができる。
【0045】〈4〉 上記実施形態では、前記本体部1
を各種のゴムで形成する例を示したが、ゴムの他に、オ
レフィン系エラストマーや、ウレタン系エラストマー、
塩化ビニル系エラストマー等の熱可塑性エラストマー
(TPE)を用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配管閉塞具の第1の実施形態を示
す説明図
【図2】本発明に係る配管閉塞具の第1の実施形態を示
す説明図
【図3】本発明に係る配管閉塞具の第2の実施形態を示
す説明図
【図4】本発明に係る配管閉塞具の第3の実施形態を示
す説明図
【図5】従来の既設配管の遮断方法を示す説明図
【図6】従来の既設配管の遮断方法を示す説明図
【図7】従来の配管閉塞具の挿入態様を示す説明図
【符号の説明】
1 本体部 3 筒状領域 4 第1部分 5 第2部分 8 先頭部 12 既設配管 12a 既設配管の内面 20 流体供給口 21 筒状領域の軸心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉賀 清美 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 倉谷 純一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 猪尾 仁 徳島県阿波郡市場町大字上喜来字大門834 番1 株式会社十川ゴム徳島市場工場内 Fターム(参考) 3H025 DA02 DB18 DC02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設配管の内部に挿入可能な本体部を有
    しており、当該本体部に形成した流体供給口からその内
    部に流体を供給して弾性的に膨張させることで、前記既
    設配管の内面に当接し、前記既設配管を遮断する配管閉
    塞具であって、 前記本体部が筒状領域を有すると共に、当該筒状領域
    が、前記流体の供給によって膨張する際の膨張抵抗が互
    いに異なる第1部分と第2部分とを備えており、 前記第1部分と前記第2部分とを前記筒状領域の軸心の
    延出方向に沿って交互に形成してある配管閉塞具。
  2. 【請求項2】 前記第1部分と前記第2部分とを同じ弾
    性率を有する部材で構成すると共に、前記軸心に対する
    径方向に沿った前記第1部分の部材厚みと前記第2部分
    の部材厚みとを異ならせてある請求項1に記載の配管閉
    塞具。
  3. 【請求項3】 前記本体部を袋状に構成してある請求項
    1または2に記載の配管閉塞具。
  4. 【請求項4】 前記流体供給口が、前記本体部のうち前
    記軸心に沿った方向の一端部に形成してあり、 前記流体供給口を形成した部分の外径が、前記第1部分
    の外径および前記第2部分の外径のうち小さい方の外径
    に比べてさらに小さく構成してある請求項1から3の何
    れか一項に記載の配管閉塞具。
  5. 【請求項5】 前記流体供給口を形成した部分と前記筒
    状領域との間に位置する部位の部材厚みを、前記流体供
    給口の側ほど厚く形成してある請求項1から4の何れか
    一項に記載の配管閉塞具。
  6. 【請求項6】 前記本体部のうち、前記筒状領域を挟ん
    で前記流体供給口と反対側が閉塞状に構成してあり、こ
    の閉塞部の部材厚みが、前記筒状領域から離間するほど
    厚く形成してある請求項1から5の何れか一項に記載の
    配管閉塞具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007162785A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Tokyo Electric Power Co Inc:The 配管閉止装置、配管閉止設備及び配管閉止方法
JP2008014389A (ja) * 2006-07-05 2008-01-24 Hitachi Metals Ltd 流路閉塞用工具及び供給管の更新工法
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JP2010533829A (ja) * 2007-07-16 2010-10-28 ゲ ミョン エンジニアリング シーオー エルティディ 配管内部の流体の流れ遮断装置及びこれを利用したバイパス形成システム

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