JP2003061911A - 視覚検査用チャート - Google Patents

視覚検査用チャート

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JP2003061911A
JP2003061911A JP2002075948A JP2002075948A JP2003061911A JP 2003061911 A JP2003061911 A JP 2003061911A JP 2002075948 A JP2002075948 A JP 2002075948A JP 2002075948 A JP2002075948 A JP 2002075948A JP 2003061911 A JP2003061911 A JP 2003061911A
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Taketoshi Suzuki
武敏 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数項目の視覚検査を同時に且つ簡単に行う
ことができる。また、据置型の極めて大きな装置を必要
とせず、持ち運びが容易で、視標を光とするような検査
装置のように半暗室となるような検査専用の空間および
環境を必要としない。更に、被検者が検査装置の設置場
所へ出向いて所定の姿勢を保って検査を受ける必要がな
く、起き上がることができない患者でも容易に検査する
ことができる。 【解決手段】 縦横それぞれの方向に正方形の格子が並
列する格子縞からなる格子視標3と、その格子視標3の
各格子の中に表示される円形視標4とからなり、前記円
形視標4の内部が、背景色とは異なる色相で着色されて
いる検査用チャート1を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、網膜や視神経等の
眼の疾患または頭蓋内疾患等の際に現れる視野障害や変
視症、色覚異常等を検査するために用いられる視覚検査
用チャートに関し、殊に、初期症状の検出や経過観察等
を容易に行うことができる検査用チャートに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】視覚に関する検査は、網膜や視神経等の
疾患を診断する眼科のみならず、頭蓋内疾患を診断する
神経内科や脳外科にとっても重要であり、従来より、さ
まざまな種類の検査装置や検査表が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来用
いられてきた装置や検査表による検査方法は、一つの装
置や検査表で検査できる項目が一種類に限られており、
例えば変視症と色覚検査等、複数の項目に関して検査す
る場合には、複数の装置や検査表を用いて検査しなけれ
ばならないため、時間と手間がかかり、被検者にとっ
て、面倒なうえに集中力の持続を要して疲労を伴うもの
となっていた。
【0004】しかも、従来の検査装置や検査表を用いた
場合、被検者自身が異常部位を自覚することができず、
自分の症状を把握しにくかった。
【0005】また、従来の検査装置は、据置型の極めて
大きな装置であるために、持ち運びが困難であり、視標
を光とするような検査装置を用いる場合には、半暗室と
なるような検査専用の空間および環境を必要としてい
た。従って、被検者は、検査装置の設置場所へ出向いて
所定の姿勢を保たなければ検査を受けることができない
ため、起き上がることができない患者は、検査を受ける
のが極めて困難であった。
【0006】更に、視覚障害を生じる各疾患の初期症状
を自覚していない患者は、症状が進行し、自覚症状が現
れて医療機関を受診し、眼科で検査して診断されるまで
は、疾患を有していることが自分ではわからないため、
疾患の早期発見が困難であるという問題があった。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、複数項目の視覚検査を同時
に且つ簡単に行うことができるような検査用チャートを
提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、縦横
それぞれの方向に正方形の格子が並列する格子縞からな
る格子視標と、その格子視標の各格子の中に表示される
円形視標とからなり、円形視標の内部が、背景色とは異
なる色相で着色されている検査用チャートとした。
【0009】本発明を用いて、検査用チャートが欠けた
り消えたりして見えるところがないか、格子視標が歪ん
で見えていないか、円形視標の着色状況を正しく視認で
きるかどうかを調べることによって、それぞれ、中心お
よびその周辺の視野障害、変視症、色覚異常の有無を検
査することができる。
【0010】また、円形視標の着色を縦縞模様とし、さ
まざまな色調を用いることにより、詳細な色覚検査を行
うことができる。
【0011】そして、予め各視標の表示内容を確認して
から検査をすれば、自己診断も可能であり、このような
検査用チャートを適宜場所に設置したり配布したりする
ことによって、眼科疾患の早期発見に役立てることがで
きる。
【0012】更に、本発明の検査用チャートは、紙や合
成樹脂等の台紙の版面に印刷して作成することができる
ので、安価であるうえ、容易に携帯できるため、集団検
診や往診時等、場所を選ばずに視覚検査をすることが可
能であり、更に寝臥状態の患者でも容易に検査を受ける
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0014】図1は本発明の実施の形態を示し、検査版
11からなる検査用チャート1は、それぞれ合成樹脂製
でA3判程度の大きさの台紙の版面10に印刷されたも
のであり、黄色の背景の上に、検査表2が表示されてい
る。
【0015】検査表2は、図2に示すように、縦横それ
ぞれの方向に7個ずつ正方形の格子31が配列されるよ
うに表示された黒色の格子縞からなる格子視標3と、そ
の各格子31の内側に配置されるとともにさまざまな色
調で着色された円形視標4とからなる。そして、中央の
格子310は、他の格子縞よりも太い線で囲まれ、その
中に表示された中央の円形視標40は固視標とされる。
尚、固視標は、中央の格子310内の円形視標40を、
他の円形視標4と異なる赤色等の目立つ色相で着色した
ものとしてもよい。
【0016】円形視標4は、例えば色相および濃淡など
が異なる色によってそれぞれ着色されたもの、また、背
景と同じ黄色および背景とは異なる色相、例えば青色の
二色による縦縞模様に着色されたもの、更に、各円形視
標4は、それぞれ色彩や濃淡を変えて用いられ、それぞ
れの縦縞模様は、縦縞模様を形成する二色が、一方の色
から他方の色へ正弦波的に色が移行していくように着色
され、或いは正弦波的に色が移行していくように、グラ
デーションが付けられているものなどが用いられる。
【0017】そして、検者は、被検者が片眼で固視標と
なる中央の円形視標40を正面から視認できるかどうか
確認することによって、例えば黄斑変性等の黄斑部疾患
や視神経萎縮等の視神経疾患によって起こる中心視野欠
損の有無を検査し、一つの検査表2全体を途切れずに視
認できるかどうかを調べることによって、視野欠損や半
盲等の有無を検査する。
【0018】同時に、格子視標3の格子縞が歪んで見え
ていないかどうかを調べることによって、黄斑部疾患等
による変視症の有無を検査し、それぞれ異なる色で着色
された円形視標4の色の違いや縦縞模様の有無等が視認
できるかどうかを調べることによって、色覚異常の有無
やその種類を検査することができる。
【0019】上記の検査表2は、いずれも固視標となる
中央の円形視標40を中心として左右対称に配置されて
いているので、左右両眼について同様に検査可能である
とともに、半盲の有無を検査することができる。また、
上下対称に配置されていることにより、上方と下方との
視野に関して同条件で検査できる。
【0020】以下、視覚検査用チャート1を用いた視覚
検査の手順を説明する。
【0021】被検者は、先ず、予め両眼で検査用チャー
ト1全体またはその説明書を見て、各視標の配置や条件
等を確認する。その後、版面10から適宜間隔、例えば
40cm程度離れた位置で、片眼を専用眼帯や掌等で覆
って遮閉し、検査側の眼で、中央の円形視標40を正面
から垂直方向に注視し、中央の格子310およびその中
の円形視標40が正しく見えるかどうかを確認する。
【0022】次に、格子視標3全体の中で、歪んだり霞
んだり消えたりしているところがないか、円形視標4が
消えているところがないかどうか等を確認する。また、
円形視標4の着色や縦縞模様が正しく視認できるかどう
か、消えているところがないかどうか等を確認する。こ
のようにして、中心および周辺の視野障害や半盲、変視
症および先天性赤緑異常または視神経障害等による後天
の青黄異常等の色覚異常の有無や症状を検査することが
できる。
【0023】検査を行っている間、被検者は、常に中央
の円形視標40から眼を離さないように注意し、正しい
位置で検査が行われるように留意する。検者がいる場合
には、検査中にこれらを絶えず語りかけて、被検者の眼
の位置に注意を促すようにする。
【0024】本発明による視覚検査は、上記の手順によ
って行われ、従来の検査方法とは異なり、大がかりな装
置や多くの検査用チャートを要することがなく、しかも
検者に熟練した専門の知識や技術を必要としないので、
眼科以外に、視覚障害を生じる脳疾患の症状を診断する
ために、神経内科や脳外科等の診療科でも容易に検査す
ることができる。
【0025】また、視認の可否が明瞭であり、予め視標
の配置や条件を確認してから検査することで、被検者自
身が、検査時に異常部位を認識し、自覚することができ
る。
【0026】しかも、合成樹脂版や紙等に印刷すること
によって低価格で製造できるので、本発明の検査用チャ
ート1を医療機関や薬局等の待合室に設置したり、一般
の職場や家庭等に配布したりすれば、被検者が自己診断
して視覚障害の早期発見に役立てることができる。殊
に、視野障害の初期は中心から発生することが多いた
め、初期症状の発見に寄与することができる。
【0027】更に、本発明の検査用チャート1は小型且
つ軽量であるために、検者等が検査版を持ち上げて位置
を調整することによって、被検者の姿勢を変えずに検査
することができるので、例えば脳疾患等で寝臥状態の患
者でも、容易に検査を受けることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によると、複数項目の視覚検査を
同時に行うことができるので、従来に比べて検査時間が
短くて済み、被検者の疲労が少ない。
【0029】また、各検査表の円形視標が、異なる色調
で表示されていることによって、色覚異常の原因や症状
を診断できるうえ、視認の可否を判断しやすく、被検者
自身が異常を自覚することができる。
【0030】また、検者に熟練した専門知識や技術を必
要としないので、眼科のみならず、他の診療科や医療機
関以外の場所でも、簡単且つ詳細に検査することができ
る。
【0031】更に、本発明の検査用チャートは安価に製
造できるので、さまざまな場所に設置したり配布したり
することにより、誰でも簡単に検査が受けられる。従っ
て、視覚障害を生じる眼や脳の疾患の早期発見や経過観
察に役立つ。
【0032】また、本発明の検査用チャートは、容易に
持ち運び可能であって検診場所や往診等にも携帯できる
うえ、検査環境や被検者の姿勢等を問わないので、寝臥
状態の患者の検査も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す正面図であ
る。
【図2】図1の検査表の拡大正面図である。
【符号の説明】
1 検査用チャート、2 検査表、3 格子視標、4
円形視標、10 版面、11 検査版、31 格子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦横それぞれの方向に正方形の格子が並
    列する格子縞からなる格子視標と、その格子視標の各格
    子の中に表示される円形視標とからなり、前記円形視標
    の内部が、背景色とは異なる色相で着色されていること
    を特徴とする視覚検査用チャート。
  2. 【請求項2】 前記円形視標の着色が二種類の色調によ
    る縦縞模様となっている請求項1記載の視覚検査用チャ
    ート。
  3. 【請求項3】 前記縦縞模様が、一方の色から他方の色
    へ正弦波的に移行して形成されている請求項2記載の視
    覚検査用チャート。
  4. 【請求項4】 前記円形視標の着色パターンや色調がそ
    れぞれ異なる請求項1,2または3記載の視覚検査用チ
    ャート。
  5. 【請求項5】 前記検査用チャートが、版面に印刷され
    ている請求項1,2,3または4記載の視覚検査用チャ
    ート。
JP2002075948A 2002-03-19 2002-03-19 視覚検査用チャート Withdrawn JP2003061911A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006167055A (ja) * 2004-12-14 2006-06-29 Aso Seiyaku Kk 視野等の検査用眼覆い
JP2011078469A (ja) * 2009-10-05 2011-04-21 Chota Matsumoto 視野異常自己診断チャート
WO2016194319A1 (ja) * 2015-06-04 2016-12-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 色覚検査装置及びプログラム

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