JP2003059845A - 半導体素子および半導体成長方法 - Google Patents

半導体素子および半導体成長方法

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JP2003059845A
JP2003059845A JP2001249181A JP2001249181A JP2003059845A JP 2003059845 A JP2003059845 A JP 2003059845A JP 2001249181 A JP2001249181 A JP 2001249181A JP 2001249181 A JP2001249181 A JP 2001249181A JP 2003059845 A JP2003059845 A JP 2003059845A
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semiconductor
light
carrier gas
layer
oxygen
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JP2001249181A
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English (en)
Inventor
Hikari Hirano
光 平野
Hiroshi Amano
浩 天野
Isamu Akasaki
勇 赤崎
Satoshi Kamiyama
智 上山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留酸素濃度が低い窒化物半導体層を備えて
なる半導体素子を提供する。 【解決手段】 水素がキャリアガスとして供給されるキ
ャリアガス供給路に設けられた酸素除去手段を用いて酸
素が除去された前記キャリアガスを含む原料ガスを使用
した気相成長法により得られたIII−V族窒化物半導
体を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、膜中に残留する酸
素濃度が非常に低い窒化物半導体を備えた半導体素子お
よび半導体成長方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からAlGaNやInAlGaN等
の窒化物半導体をMOVPE(金属有機物気相成長法)
を用いて成長させる際、窒素源としてはアンモニア、ア
ルミニウム源としてはトリメチルアルミニウム(TM
A)、ガリウム源としてはトリメチルガリウム(TM
G)、インジウム源としてはトリメチルインジウム(T
MIn)などの原料が使用されてきた。そして、上記原
料を結晶成長面にまで搬送するキャリアガスとしては窒
素ガスが使用され、希に水素ガスが使用されてきた。
【0003】例えば、半導体成長装置におけるキャリア
ガスの取り扱いの簡易性を考慮した場合、キャリアガス
として窒素ガスを使用することが好ましかった。更に、
窒素ガスをキャリアガスとして使用して窒化物半導体を
成長させる際には、窒素が膜中に取り込まれることで、
窒化物半導体中のNの空孔が減少するという利点があっ
た。他方で、キャリアガスとして水素ガスを使用した場
合には、水素ガスの取り扱いに多大な注意を払うことが
必要であるが、上述したようなキャリアガスとして窒素
ガスを用いた場合に得られる利点のようなものが無く、
そのような理由からもキャリアガスとして水素ガスが使
用されることは希であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】得られた窒化物半導体
層を使用して発光素子や受光素子などに代表される各種
半導体素子が作製されるのだが、得られた半導体層の品
質や特性に対する要求が高い場合がある。
【0005】例えば、極めて微弱な光(紫外線)を受光
することが求められる火炎センサにおいては、半導体層
中に含まれる残留キャリアが非常に少ないことが求めら
れる。特に、PIN構造のi層、ショットキーダイオー
ド構造のショットキー電極と接する半導体層、フォトコ
ンダクタの単層膜、フォトトランジスタのNPIN構
造、PNIP構造に含まれるi層、フォトFETの受光
部へのキャリアの流れ込みを制限する近接層などにおい
て、キャリア濃度が非常に低いことが要求される。
【0006】従来の受光素子では、火炎センサに対して
要求されるような微弱な光を感度良く受光することが求
められていなかったため、結晶成長面に供給される原料
ガスに含まれる残留酸素が、半導体層中に取り込まれて
残留キャリアとして作用する影響を無視することができ
た。しかしながら、上述のように極めて微弱な光を感度
良く受光する必要がある火炎センサを作製するために
は、原料ガス中に含まれる残留酸素の影響を無視するこ
とはできない。
【0007】キャリアガスに窒素ガスを使用した場合、
触媒処理装置などの酸素除去装置を使用することで酸素
の除去を行うことができるが、酸素分子または水分(H
20)などの形態で含まれる酸素濃度を測定装置の測定
限界程度(約1ppb)のレベルにまでしか除去するこ
とができないため、得られる窒化物半導体に残留する酸
素濃度を要求するレベルにまで低減することはできなか
った。
【0008】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、残留酸素濃度が低い窒化物半導
体層を用いて作製された半導体素子を提供する点にあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る半導体素子の第一の特徴構成は、特許請
求の範囲の欄の請求項1に記載の如く、水素がキャリア
ガスとして供給されるキャリアガス供給路に設けられた
酸素除去手段を用いて酸素が除去された前記キャリアガ
スを含む原料ガスを使用した気相成長法により得られた
III−V族窒化物半導体を備えてなる点にある。
【0010】上記課題を解決するための本発明に係る半
導体素子の第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項2に記載の如く、上記第一の特徴構成に加えて、前
記酸素除去手段が、水素を選択的に透過させる水素透過
膜である点にある。
【0011】上記課題を解決するための本発明に係る半
導体素子の第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項3に記載の如く、上記第一または第二の特徴構成に
加えて、前記III−V族窒化物半導体を半導体素子構
造中の受光層として備えてなる点にある。
【0012】上記課題を解決するための本発明に係る半
導体素子の第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項4に記載の如く、上記第三の特徴構成に加えて、前
記受光層のバンドギャップエネルギが3.6eV以上で
ある点にある。
【0013】上記課題を解決するための本発明に係る半
導体素子の第五の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項5に記載の如く、上記第四の特徴構成に加えて、前
記受光層のバンドギャップエネルギが4.0eV以下で
ある点にある。
【0014】上記課題を解決するための本発明に係る半
導体素子の第六の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項6に記載の如く、上記第四の特徴構成に加えて、前
記受光層のバンドギャップエネルギが4.1eV以上で
ある点にある。
【0015】上記課題を解決するための本発明に係る半
導体素子の第七の特徴構成は、特許請求の範囲の欄の請
求項7に記載の如く、上記第六の特徴構成に加えて、前
記受光層のバンドギャップエネルギが4.4eV以上で
ある点にある。
【0016】上記課題を解決するための本発明に係る半
導体成長方法の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項8に記載の如く、水素をキャリアガスとして含
む原料ガスが結晶成長面に供給され、III−V族窒化
物半導体層の気相成長が行われる窒化物半導体成長装置
において、前記キャリアガスが供給されるキャリアガス
供給路に設けられた酸素除去手段を用いて前記キャリア
ガスに含まれる酸素を除去する酸素除去工程を含む点に
ある。
【0017】上記課題を解決するための本発明に係る半
導体成長方法の第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項9に記載の如く、上記第一の特徴構成に加え
て、前記結晶成長面に供給される前記原料ガス中に含ま
れるIII族元素およびV族元素について、前記III
族元素に対する前記V族元素の比が5000以上である
点にある。
【0018】上記課題を解決するための本発明に係る半
導体成長方法の第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項10に記載の如く、上記第一または第二の特徴
構成に加えて、前記酸素除去手段が、水素を選択的に透
過させる水素透過膜である点にある。
【0019】以下に作用並びに効果を説明する。本発明
に係る半導体素子の第一の特徴構成によれば、原料を結
晶成長面に搬送することに使用されるキャリアガス中に
含まれる酸素の濃度を、現在使用されている測定装置の
測定限界以下である100ppt以下にまで低減させる
ことができるので、結晶成長後に得られるIII−V族
窒化物半導体層中の残留酸素濃度を極めて低いレベルに
まで低減することができ、酸素が含まれることにより増
大していたキャリア濃度を低く抑えることができる。そ
の結果、得られた半導体をスイッチング素子中の空乏層
に用いた場合には、その空乏層のキャリア濃度を低くで
きることで、そのスイッチング速度を速いスイッチング
素子を得ることができ、得られた半導体を受光素子中の
受光層に用いた場合には、その受光層のキャリア濃度を
低くできることで、微弱な光でも検出することができる
高感度な受光素子を得ることができる。
【0020】本発明に係る半導体素子の第二の特徴構成
によれば、上記酸素除去手段がパラジウム膜のように、
水素(水素分子)を選択的に透過させることのできる水
素透過膜で構成されることで、水素だけを選択的に得る
ことができる。その結果、キャリアガス中に含まれる酸
素の濃度を、現在使用されている測定装置の測定限界以
下である100ppt以下にまで低減させることがで
き、結晶成長後に得られるIII−V族窒化物半導体層
中の残留酸素濃度を極めて低いレベルにまで低減するこ
とができる。
【0021】本発明に係る半導体素子の第三の特徴構成
によれば、III−V族窒化物半導体層が受光層である
ことで、残留酸素濃度が極めて低い受光層を備えた受光
素子を得ることができる。受光層中の残留酸素濃度が極
めて低いため、極めて微弱な光を受光することで発生さ
れた数少ない光キャリアを光電流として良好に検出する
ことができる高性能な受光素子を得ることができる。更
に、III−V族窒化物半導体としてAlGaNなどを
用いた場合には、アルミニウムの組成比を調整すること
で受光層のバンドギャップエネルギが幅広い値にわたっ
て調整される。従って、原料ガスに含まれるアルミニウ
ムの組成比を調整するだけで、所望の波長の光を吸収し
て、光電流を発生させる受光素子を得ることができる。
【0022】本発明に係る半導体素子の第四の特徴構成
によれば、上記受光層のバンドギャップエネルギが3.
6eV以上であることで、波長約344nm(3.6e
V)以下の波長の光、即ち、波長約344nm以下の波
長域に現れる火炎の光を上記受光層によって選択的に検
出することができる受光素子(所謂、火炎センサ)を作
製することができる。
【0023】本発明に係る半導体素子の第五の特徴構成
によれば、上記受光層のバンドギャップエネルギが3.
6eV以上4.0eV以下であることで、波長約310
nm(4.0eV)〜344nm(3.6eV)の範囲
の波長の光、即ち、火炎の光の中でも特に炭化水素を含
む化合物を燃焼させた場合に観測されるOHラジカルの
発光に起因する発光ピークを良好に検出することができ
る火炎センサを得ることができる。特に、火炎センサの
設置場所がエンジン内部などの閉鎖された空間である場
合には、屋外に設置された場合には同時に観測される各
種照明機器からの室内光や太陽光といった光が存在する
ことがないため、火炎の光のみを良好に検出することが
できる。
【0024】本発明に係る半導体素子の第六の特徴構成
によれば、上記受光層のバンドギャップエネルギが4.
1eV以上であることで、波長約300nm(4.1e
V)以下の波長の光、即ち、火炎の光を上記受光層によ
って検出することができる火炎センサを得ることができ
る。更に、波長約300nmを超える波長の光、即ち、
各種照明機器などからの室内光に対しては上記受光層が
感度を有さないので、火炎の光に対して選択的に感度を
有する半導体素子を得ることができる。
【0025】本発明に係る半導体素子の第七の特徴構成
によれば、上記受光層のバンドギャップエネルギが4.
4eV以上であることで、4.4eV(波長約280n
m)以下の波長の光、即ち、火炎の光を上記受光層によ
って検出することができる火炎センサを得ることができ
る。更に、波長約280nmを超える波長の光、即ち、
各種照明機器などからの室内光および太陽光(自然光)
に対しては上記受光層が感度を有さないので、火炎の光
に対して選択的に感度を有する半導体素子を得ることが
できる。
【0026】本発明に係る半導体成長方法の第一の特徴
構成によれば、上記酸素除去工程が実施されることで、
原料を結晶成長面に搬送することに使用されるキャリア
ガス中に含まれる酸素の濃度を、現在使用されている測
定装置の測定限界以下である100ppt以下にまで低
減させることができるので、結晶成長後に得られるII
I−V族窒化物半導体層中の残留酸素濃度を極めて低い
レベルにまで低減することができ、酸素が含まれること
により増大していたキャリア濃度を低く抑えることがで
きる。その結果、得られた半導体をスイッチング素子中
の空乏層に用いた場合には、その空乏層のキャリア濃度
を低くできることで、そのスイッチング速度を速いスイ
ッチング素子を得ることができ、得られた半導体を受光
素子中の受光層に用いた場合には、その受光層のキャリ
ア濃度を低くできることで、微弱な光でも検出すること
ができる高感度な受光素子を得ることができる。
【0027】本発明に係る半導体成長方法の第二の特徴
構成によれば、受光層を成長させる際に、III族元素
の供給量に対するV族元素の供給量の比(V/III)
が5000以上になるように調整することで、結晶成長
時に結晶成長面付近に存在する各元素の存在割合が、結
晶品質の良好な窒化物半導体を形成するのに好ましい値
となる。その結果、ホッピング伝導に寄与するホッピン
グサイトとなり得るN(窒素)空孔の数を減少させるこ
とができるという効果を得ることができ、良好な量子効
率および応答速度を有することで、微弱な光であっても
感度良く検出できる光センサを得ることができる。
【0028】本発明に係る半導体成長方法の第三の特徴
構成によれば、酸素除去工程において使用される酸素除
去手段がパラジウム膜のように、水素(水素分子)を選
択的に透過させることのできる水素透過膜で構成される
ことで、水素だけを選択的に得ることができる。その結
果、キャリアガス中に含まれる酸素濃度を、現在使用さ
れている測定装置の測定限界以下である100ppt以
下にまで低減させることができ、結晶成長後に得られる
III−V族窒化物半導体層中の残留酸素濃度を極めて
低いレベルにまで低減することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は半導体成長装置の概略図で
あり、各部位および半導体成長工程について、図1およ
び図2を参照して以下に説明する。まず、工程100に
おいて、キャリアガスである水素ガスが充填されたキャ
リアガスタンク1から水素ガスを流出させる。流出した
水素ガスは、キャリアガス供給路2に設けられた酸素除
去手段3内に流入し、工程110において、キャリアガ
ス中の酸素が除去される。酸素除去手段3の具体例とし
ては、パラジウム膜を備えて構成された水素透過膜など
があり、これは金属パラジウム膜に水素ガスを流した際
に、分子の大きさの小さい水素ガスだけが選択的にパラ
ジウム膜を通過できるという特性を利用したものであ
る。
【0030】従って、金属パラジウム膜などの水素透過
膜に代表される酸素除去手段3に、水素ガスを通過させ
ることで、水素ガス中に含まれる酸素などの他の原子が
除去され、酸素除去手段3以後のキャリアガス供給路2
における酸素濃度を、測定機器の測定下限である100
pptよりも低いレベルにまで低減させることができ
る。
【0031】酸素除去手段3を通過した後、酸素が除去
されたキャリアガス(水素ガス)は、バルブ4Aによっ
てその流量を調整されて原料タンク5の方へ流れ、バル
ブ4Cによって流量が調整された原料タンク5内の原料
と混合される。原料とキャリアガスとが混合された原料
ガスは原料ガス供給路6へ流入し、反応室7内に供給さ
れる(工程120)。図1中では原料タンク5を1つし
か図示していないが、原料が複数ある場合は原料タンク
5を並列に複数設け、原料の量が調整された各原料ガス
を原料ガス供給路6へ流入させるように構成すればよ
い。原料ガス供給路6へ流入させる原料の量の調整は、
各原料タンク5の上流側へそれぞれ設けられるバルブ4
Cの開度を調整して、原料タンク5内に流入するガスの
量を調整し、各原料タンク5の下流側へそれぞれ設けら
れるバルブ4Dの開度を調整することで原料ガス供給路
6へ流入するガスの流量を調整する。ここで、原料が液
体の有機金属材料である場合には、原料タンク5にバブ
ラーを装着して、気化された有機金属材料がキャリアガ
スと共にバルブ4Dを通って原料ガス供給路6へ流入す
るような構成が用いられる。原料ガス供給路6における
原料ガスを希釈したい場合等は、バルブ4Bの開度を調
整して、キャリアガスのみを原料ガス供給路6に流入さ
せれば良い。
【0032】原料ガス供給路6に流入し原料ガスは反応
室7内に供給され、反応室7に設けられた原料ガスの活
性化手段(図示せず)によって、サンプルホルダ8上に
置かれたサンプル(基板)9の結晶成長面に所望の結晶
が堆積成長される(工程130)。また、反応室7内の
不要なガスは排気される。原料ガスの活性化手段として
は、加熱手段、プラズマ発生手段などが代表的なもので
あり、供給された原料ガスが複数種の元素を含む場合に
は、活性化された各元素が化合物を形成してサンプル
(基板)9の結晶成長面に堆積成長される。上記基板材
料としては、堆積成長される物質と相性の良い材料が用
いられ、SiC基板、グラファイト(C)基板、サファ
イア基板、Si基板などの様々な基板を使用することが
できる。
【0033】以上の半導体成長工程を繰り返すことで、
サンプル(基板)9上に複数の半導体層が形成され、半
導体積層構造を得ることができる。また、必要があれば
不純物を注入して、各半導体層をp型半導体やn型半導
体にさせることができる。
【0034】以下に、酸素除去手段3を通過させた水素
ガスをキャリアガスとして各半導体層の気相成長を行わ
せることで得られた半導体素子20の構造と特性につい
て図面を参照して説明する。
【0035】図3に示す半導体素子20は、基板11上
に設けられた下地層構造と、その下地層構造上に設けら
れたデバイス層構造とを備えてなる。下地層構造は、サ
ファイアを用いて構成された基板11の上に第1バッフ
ァ層12(低温で堆積させたAlN)と、結晶改善層1
3(GaN)と、第2バッファ層14(低温で堆積させ
たAlN)とを順次堆積させることで作製される。受光
層構造は、下地層構造の上に、n型半導体層15(n−
AlxGa1-xN(x=0.4))と、アンドープのi型
半導体層16(i−AlxGa1-xN(x=0.4))と
が順次堆積されて形成される。更に、n型半導体層15
が部分的に除去され、残ったn型半導体層15上の一部
分に電極17(Ti/Al/Au)がオーミック接触と
なるように設けられ、i型半導体層16上の一部分にメ
ッシュ状の電極18(Ni/Au)がショットキー接合
を形成するように設けられ、更に電極18上の一部分に
電極19(Au)が設けられている。
【0036】窒素源としてはアンモニア、アルミニウム
源としてはトリメチルアルミニウム(TMA)、ガリウ
ム源としてはトリメチルガリウム(TMG)、インジウ
ム源としてはトリメチルインジウム(TMIn)などの
原料を使用し、それぞれの原料を貯蔵するために原料タ
ンク5を個別に用意した。
【0037】以上のように、酸素除去手段3を用いるこ
とで原料ガス中に含まれる酸素を非常に低濃度にまで削
減することができるので、ドナーとなり得る酸素の膜中
での残留濃度を非常に小さくすることができる。その結
果、半導体層中のキャリア濃度を約5×1014cm-3
下という低いレベルにまで低減させることができる。こ
こでは、i型半導体層16におけるキャリア濃度を約5
×1014cm-3以下という低いレベルにまで調整するこ
とができることから、それを受光層に用いた場合には微
弱な光を良好に検知することのできる受光素子を作製で
き、或いは半導体素子中の空乏層に用いた場合にはスイ
ッチング速度の速いスイッチング素子を作製することが
できる。
【0038】ここで、上述のi型半導体層16(III
−V族窒化物半導体)を成長させる場合、III族元素
の供給量に対するV族元素の供給量の比(V/III)
が5000以上になるように調整して原料ガス(キャリ
アガスと原料とからなる)を反応室7に供給すること
で、ホッピング伝導に寄与するホッピングサイトとなり
得るN(窒素)空孔の数を減少させることができるとい
う効果を得ることもできる。ここで、V/IIIの値を
1000以上として成膜を行った場合、或いはV/II
Iの値を500以上として成膜を行った場合にも窒化物
半導体層中の窒素(N)空孔の数を減少させる効果を得
ることができるが、V/IIIの値を小さくして成膜を
行うことで窒素(N)空孔の数を十分に減少させること
が出来なかった場合には、微弱な光を検出することが要
求される火炎センサとしての使用に問題が発生すること
もある。例えば、その窒素空孔により形成される不純物
準位がホッピング伝導に寄与するホッピングサイトとな
り得ることや、暗電流が増大することや、検出対象波長
域にある火炎の光を吸収して発生された光キャリアが不
純物準位においてトラップされることなどから、検出さ
れるべき光電流が明確に現れない場合がある。
【0039】上述したように、半導体素子20において
は、下地層構造が2つのバッファ層12、14と、それ
らに挟まれた結晶改善層13とを備えて構成されてい
る。従って、基板11と受光層構造を構成する半導体層
との相性が悪いという問題(例えば、格子定数が大きく
異なるという問題)があっても、下地層構造によって格
子定数の差が緩和される効果、即ち、格子定数の差が受
光層構造の結晶品質に影響を与えることを防止できるな
どの効果が発揮される。その結果、結晶品質の良好な半
導体層を得ることができるため、性能の高い半導体素子
を得ることができる。尚、図3中では、半導体素子を2
つのバッファ層12、14と、それらに挟まれた結晶改
善層13とを備えて構成しているが、バッファ層が1つ
であっても上述の効果を得ることができ、更に多数のバ
ッファ層を備えていても良い。
【0040】以下の実施形態では、半導体素子20を受
光素子として用いた場合について説明しているが、ここ
ではi型半導体層16が光キャリアを発生させる受光層
として使用される。半導体素子の感度波長を調整する場
合には、受光層であるi型半導体層16のバンドギャッ
プエネルギを調整すればよく、そのバンドギャップエネ
ルギを調整するためには、i型半導体層16:Alx
1-xNのアルミ組成比xを調整すればよい。
【0041】特に、半導体素子20(受光素子)を火炎
センサとして使用する場合には、火炎の光を選択的に受
光するような波長選択性を持たせる必要があり、受光層
であるi型半導体層16(AlxGa1-xN)におけるA
lの組成比を調整して、そのバンドギャップエネルギを
所望の値に設定することが行われる。例えば、波長約3
44nm以下の波長域に広がる火炎の光を選択的に受光
することのできる火炎センサを作製したい場合には、i
型半導体層16のバンドギャップエネルギが3.6eV
以上となるようにアルミニウム組成比x=0.05、或
いはそれ以上とすればよい。或いは、約300nm以上
の波長域に含まれる、各種照明機器からの光(室内光)
を受光せずに、火炎の光を受光するような火炎センサを
作製したい場合には、i型半導体層16のバンドギャッ
プエネルギが4.1eV以上となるようにアルミニウム
組成比x=0.25、或いはそれ以上とすればよい。ま
た或いは、約280nm以上の波長域に含まれる、太陽
光からの光を受光せずに、火炎の光のみを受光するよう
な火炎センサを作製したい場合には、i型半導体層16
のバンドギャップエネルギが4.4eV以上となるよう
にアルミニウム組成比x=0.37、或いはそれ以上と
すればよい。
【0042】更に、火炎センサがエンジン内部などの閉
鎖空間に設置された場合には、上述した室内光や太陽光
が存在しないため、それらを排除するような大きいバン
ドギャップエネルギを設定する必要はない。そのため、
火炎の光の中でも特に炭化水素を含む化合物(エンジン
で燃焼される燃料)を燃焼させた場合に観測されるOH
ラジカルの発光に起因する発光ピーク(波長約310n
m(310nm±10nm):4.0eV)の光(波長
310nm以上344nm以下の火炎の光)を選択的に
受光することのできる火炎センサを作製した場合には、
i型半導体層16のバンドギャップエネルギが3.6e
V以上4.0eV以下となるように、アルミニウム組成
比xを0.05以上0.23以下とすればよい。
【0043】次に、上記した本発明に係る半導体成長方
法を用いて作製された半導体素子(受光素子)の特性を
測定した結果を図4を参照して説明する。尚、測定結果
は受光素子としてフォトコンダクタを用いた場合の結果
であるが、上述の半導体素子20(受光素子)を用いて
も同様である。光源としては低圧水銀ランプの254n
mピークを用いた。
【0044】受光素子(フォトコンダクタ)に対する照
射光強度が1μW/cm2の場合、および10μW/c
2の場合に測定された光電流と、照射光強度がゼロの
場合の暗電流とを示している。図4中から分かるよう
に、暗電流が比較的大きく現れるフォトコンダクタを用
いているにも拘わらず、暗電流のレベルを1×10-12
A〜1×10-10Aという極めて低い値にまで低減させ
ることができている。これは、キャリアガス(水素ガ
ス)中の酸素を酸素除去手段3を使用して除去し、得ら
れた半導体層中の残留酸素濃度を極めて低くした、即
ち、半導体層中のキャリア濃度を低くしたことで得られ
た効果である。
【0045】更に、図4中から分かるように、受光素子
(フォトコンダクタ)への照射光強度が1μW/cm2
という弱い光であっても、光電流の値が暗電流の値の約
10000倍という比で検出できており、受光素子に光
照射が行われている場合と、光照射が行われていない場
合とを明確に判別することができる。
【0046】(比較例)以下に、キャリアガス供給路2
に酸素除去手段3が設けられていない半導体成長装置を
用いて作製された半導体素子(受光素子)の特性を測定
した結果を比較例として図5を参照して説明する。尚、
測定結果は上述したのと同様の構造のフォトコンダクタ
を用いた場合の結果である。光源としては低圧水銀ラン
プの254nmピークを用いた。
【0047】上述の場合と同様に、受光素子(フォトコ
ンダクタ)に対する照射光強度が1μW/cm2の場
合、および10μW/cm2の場合に測定された光電流
と、照射光強度がゼロの場合の暗電流とを示している。
図5中から分かるように、暗電流が約1×10-4Aのレ
ベルという非常に大きな値となっており、光電流と暗電
流との差が非常に小さいものとなっている。例えば、フ
ォトコンダクタに対する印加電圧が10Vの場合におけ
る光電流(照射光強度が1μW/cm2の場合)と暗電
流とを比べると、それぞれの値は1.7×10-5Aおよ
び4×10-4Aとなっている。図4では、光電流が暗電
流の約10000倍もの値を示していたことを考える
と、図5に見られる光電流と暗電流との差は非常に小さ
いと言える。
【0048】以上のように、ここで示した測定結果は受
光素子としてフォトコンダクタを用いた場合の結果であ
るが、上述の半導体素子20(受光素子)を用いても同
様での結果が得られ、本発明に係る半導体成長方法を使
用して成長させた半導体素子20の特性は、キャリアガ
ス供給路2に酸素除去手段3が設けられていない半導体
成長装置を用いて作製された半導体素子(受光素子)の
特性に比べて良好である。
【0049】<別実施形態>上述の実施形態において図
面を参照して半導体素子の構造を説明したが、本願発明
は半導体素子の構造を限定するものではない。例えば、
PIN型やショットキーダイオード型の受光素子、PN
P構造やNPN構造のフォトトランジスタ、それらにア
ンドープのi型半導体層が挿入されたPINP型、NP
IN型の素子などにも応用可能であり、更には、アバラ
ンシェフォトダイオードなどの様々な半導体素子に応用
できる。そして、それらの半導体素子においては、各半
導体層中に含まれる残留酸素がほぼ零であるので、半導
体素子中にキャリア濃度が非常に低い部分を作製するこ
とができ、それを受光層として用いた場合には微弱な光
を良好に検出することが出来る受光素子を作製すること
ができ、それを空乏層として用いた場合にはスイッチン
グ速度の速いスイッチング素子を作製できるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半導体成長装置の概略図である。
【図2】半導体成長方法の工程図である。
【図3】半導体素子の構成図である。
【図4】本実施形態の暗電流および光電流の測定結果を
示すグラフである。
【図5】比較例の暗電流および光電流の測定結果を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 キャリアガスタンク 2 キャリアガス供給路 3 酸素除去手段 4 バルブ 5 原料タンク 6 原料ガス供給路 7 反応室 8 サンプルホルダ 9 サンプル 11 基板 12 第1バッファ層 13 結晶改善層 14 第2バッファ層 15 n型半導体層 16 i型半導体層 17 電極 18 電極 19 電極 20 半導体素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤崎 勇 愛知県名古屋市天白区塩釜口1−501 名 城大学内 (72)発明者 上山 智 愛知県名古屋市天白区塩釜口1−501 名 城大学内 Fターム(参考) 5F045 AA04 AB17 AF04 BB16 CA13 DA52 DA65 EE10 EE13 GB07 5F049 MA05 MA20 MB07 NA05 NB07 SE05 SE12 SS03 WA05 5F088 AA04 AA11 AB07 BA04 BB06 FA05 FA12 LA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素がキャリアガスとして供給されるキ
    ャリアガス供給路に設けられた酸素除去手段を用いて酸
    素が除去された前記キャリアガスを含む原料ガスを使用
    した気相成長法により得られたIII−V族窒化物半導
    体を備えてなる半導体素子。
  2. 【請求項2】 前記酸素除去手段が、水素を選択的に透
    過させる水素透過膜である請求項1に記載の半導体素
    子。
  3. 【請求項3】 前記III−V族窒化物半導体を半導体
    素子構造中の受光層として備えてなる請求項1または請
    求項2に記載の半導体素子。
  4. 【請求項4】 前記受光層のバンドギャップエネルギが
    3.6eV以上である請求項3に記載の半導体素子。
  5. 【請求項5】 前記受光層のバンドギャップエネルギが
    4.0eV以下である請求項4に記載の半導体素子。
  6. 【請求項6】 前記受光層のバンドギャップエネルギが
    4.1eV以上である請求項4に記載の半導体素子。
  7. 【請求項7】 前記受光層のバンドギャップエネルギが
    4.4eV以上である請求項6に記載の半導体素子。
  8. 【請求項8】 水素をキャリアガスとして含む原料ガス
    が結晶成長面に供給され、III−V族窒化物半導体層
    の気相成長が行われる窒化物半導体成長装置において、 前記キャリアガスが供給されるキャリアガス供給路に設
    けられた酸素除去手段を用いて前記キャリアガスに含ま
    れる酸素を除去する酸素除去工程を含む半導体成長方
    法。
  9. 【請求項9】 前記結晶成長面に供給される前記原料ガ
    ス中に含まれるIII族元素およびV族元素について、
    前記III族元素に対する前記V族元素の比が5000
    以上である請求項8に記載の半導体成長方法。
  10. 【請求項10】 前記酸素除去手段が、水素を選択的に
    透過させる水素透過膜である請求項8または請求項9に
    記載の半導体成長方法。
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