JP2003056422A - 複数気筒内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

複数気筒内燃機関の燃料供給装置

Info

Publication number
JP2003056422A
JP2003056422A JP2001243989A JP2001243989A JP2003056422A JP 2003056422 A JP2003056422 A JP 2003056422A JP 2001243989 A JP2001243989 A JP 2001243989A JP 2001243989 A JP2001243989 A JP 2001243989A JP 2003056422 A JP2003056422 A JP 2003056422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
internal combustion
cylinder
pumps
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001243989A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Watanabe
芳男 渡辺
Akira Nakatani
彰 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001243989A priority Critical patent/JP2003056422A/ja
Publication of JP2003056422A publication Critical patent/JP2003056422A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の気筒を備えた内燃機関において、部品
コストを抑えながら吐出量を確保すると共に、各種運転
状況に応じて効率良く燃料供給を行えるようにすること
を目的としている。 【解決手段】 燃料タンク17に並列に接続される複数
の燃料ポンプ21,22を備え、各気筒1,2,3,4
のキャブレター11,12,13,14を各燃料ポンプ
21,22に分散して接続し、各燃料ポンプ21,22
の作動が同期しないようにコントローラ50により各燃
料ポンプ21,22の作動を制御する。複数の燃料ポン
プ21,22を並列運転していても、電圧降下は起こら
ず、効率の良いポンプ性能を保つことができる。燃料タ
ンク17の燃料吐出変量が緩和されるため、燃料配管の
管径及び肉厚を大きくする必要もなく、配管部品のコス
トを抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は複数の気筒を備え
た内燃機関の燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の気筒を備えた内燃機関において、
従来、燃料ポンプを1台備えている構造が多いが、最近
の内燃機関の高出力化に伴い、燃料の吐出量確保のため
に燃料ポンプが大型化している。
【0003】これに対して、小型で低コストの燃料ポン
プを複数台備えることにより、吐出量を確保すると共に
コストの低減を図っているものもある。たとえば、特許
第2677002号等がある。
【0004】燃料ポンプとしては、駆動部に電磁ソレノ
イドを有するダイヤフラム式燃料ポンプが一般に用いら
れており、イグナイターからの点火信号をトリガー信号
として利用することにより、電磁ソレノイドの励磁を周
期的に行ない、燃料ポンプを作動させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】複数気筒の内燃機関に
1台の燃料ポンプを備えている構造では、機関の高出力
化に応じて燃料ポンプを大型化せざるを得ず、部品コス
トが高くなると共に機関周りのレイアウト性が低下す
る。また、消費燃料量の少ない低速回転時でも大型の燃
料ポンプを作動させなければならず、無駄な電力消費に
つながる。
【0006】一方、複数気筒の内燃機関に複数台の燃料
ポンプを備えている構造では、同一の点火信号により各
燃料ポンプを作動させていると、次のような課題が生じ
る。
【0007】(1)各燃料ポンプの駆動部が同期作動
し、そのため同時に多量の電流が流れて電圧降下が生
じ、燃料ポンプの性能を充分に発揮できない。
【0008】(2)燃料タンクの燃料吐出変量が大きく
なるため、燃料タンクから燃料ポンプまでの燃料配管
は、寸法の大型化と強度アップが要求され、コストアッ
プの原因となる。
【0009】(3)点火信号が遮断された場合には、全
燃料ポンプが同時に停止し、エンジンが停止する。
【0010】(4)また、すべての燃料ポンプを常時作
動させていると、低速回転域等、必要燃料量の少ない運
転状態では、無駄に電力を消費する。
【0011】
【発明の目的】複数の気筒を備えた内燃機関において、
燃料ポンプを複数台備えることにより、部品コストを抑
えながら吐出量を確保すると共に、各燃料ポンプの作動
時期を工夫しあるいは各燃料ポンプと各気筒との間の燃
料配管を工夫することにより、各種運転状況に応じて効
率良く燃料供給を行えるようにすることを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願請求項1記載の複数気筒内燃機関の燃料供給装置
は、燃料タンクに接続される燃料ポンプを複数個並列に
備え、各気筒のキャブレターを各燃料ポンプに分散して
接続し、各燃料ポンプの駆動部を、互いに同期作動しな
いように制御することを特徴としている。
【0013】各燃料ポンプは互いに同期せずに作動する
ので、複数の燃料ポンプを並列運転していても、電圧降
下は起こらず、効率良く燃料ポンプを作動させることが
できる。しかも、燃料タンクの燃料吐出変量が緩和され
るため、燃料タンクから燃料ポンプまでの燃料配管の管
径や肉厚を大きくする必要がなく、配管部品のコストを
抑えることができる。また、1つの燃料ポンプが停止し
ても残りの燃料ポンプが作動していれば、少なくとも運
転状態は保たれ、機関が停止することもない。
【0014】請求項2記載の複数気筒内燃機関の燃料供
給装置は、燃料タンクに接続される燃料ポンプを複数個
並列に備え、各気筒のキャブレターを1つの燃料供給集
合管に接続すると共に該燃料供給集合管に上記各燃料ポ
ンプを接続し、各燃料ポンプは単独運転と複数並列運転
とに切換可能としている。
【0015】低速運転時のように燃料消費量が少ない時
には単独運転とし、高速運転時のように燃料消費量が多
い時には複数並列運転とすることにより、必要な燃料消
費量に応じた燃料供給を行なえ、消費電力の無駄を省く
ことができる。また、1つの燃料ポンプが停止しても残
りの燃料ポンプが作動していれば、全キャブレターに燃
料供給することは可能であり、運転状態は保たれる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項2記載の複
数気筒内燃機関の燃料供給装置において、少なくとも1
つの燃料ポンプの吐出管に、該燃料ポンプ側への逆流を
阻止する整流弁を配置していることを特徴としている。
【0017】これにより、上記整流弁を備えた燃料ポン
プを停止した状態で機関を運転している際に、該燃料ポ
ンプに気泡が溜まるのを防ぐことができる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の複数気筒内燃機関の燃料供給装置において、各燃料
ポンプの駆動部を、互いに同期作動しないように制御す
ることを特徴としている。
【0019】これにより、請求項1の場合と同様に、燃
料タンクの燃料吐出変量が緩和されるため、燃料タンク
から燃料ポンプまでの燃料配管の管径及び肉厚を大きく
する必要がなく、配管部品のコストを抑えることができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態1】図1は自動二輪車の4気筒内燃
機関に本願請求項1記載の発明を適用した配管略図であ
り、燃料の供給経路は二重線で示し、点火信号並びにポ
ンプ作動用電流が流れる電気配線は通常の実線(単線)
で示してある。
【0021】この図1において、内燃機関は、第1気筒
1,第2気筒2,第3気筒3及び第4気筒4を備え、各
気筒1,2,3,4の吸気通路6,7,8,9はそれぞ
れキャブレター11,12,13,14の吸気出口(混
合気出口)に接続し、各キャブレター11,12,1
3,14の吸気入口(空気入口)11a,12a,13
a,14aは図示しないがエアクリーナ等を有する吸気
装置に接続している。
【0022】第1,第4気筒1,4の点火プラグ31,
34は第1のイグニッションコイル51に接続し、第
2,第3気筒2,3の点火プラグ32,33は第2のイ
グニッションコイル52に接続し、両イグニッションコ
イル51,52はそれぞれ電気配線を介してイグナイタ
ー16に接続している。イグナイター16からの点火信
号による点火時期は、第1気筒1がクランク角0°、第
2気筒2がクランク角180°、第3気筒3がクランク
角540°、第4気筒4がクランク角360°に設定さ
れている。したがって点火順序は、180°間隔で第1
気筒1→第2気筒2→第4気筒4→第3気筒3の順とな
っている。
【0023】燃料タンク17に接続する燃料供給元管1
8は、開閉コック19を備えると共に2本の第1、第2
燃料供給幹管36,37に分岐しており、第1の燃料供
給幹管36には第1の燃料ポンプ21が接続し、第2の
燃料供給幹管37には第2の燃料ポンプ22が接続して
いる。
【0024】各燃料ポンプ21,22はダイヤフラム式
の燃料ポンプであり、駆動部としてそれぞれ電磁ソレノ
イド24,25を備えており、電磁ソレノイド24,2
5の可動ロッドが燃料ポンプ21,22内のダイヤフラ
ムに連結し、電磁ソレノイド24,25に電流を流して
励磁すことにより、各燃料ポンプ21,22のダイヤフ
ラムを駆動し、パルス的に燃料を吐出するように構成さ
れている。
【0025】第1の燃料ポンプ21の吐出管71からは
第1、第2気筒用の2つの燃料供給管41,42が分岐
し、各燃料供給管41,42は第1,第2気筒用キャブ
レター11,12にそれぞれ接続している。第2の燃料
ポンプ22の吐出管72からは第3、第4気筒用の2つ
の燃料供給管43,44が分岐し、各燃料供給管43,
44は第3,第4気筒用キャブレター13,14にそれ
ぞれ接続している。
【0026】各燃料ポンプ21,22の電磁ソレノイド
24,25は、それぞれ配線46,47を介してポンプ
制御用のコントローラ50の出力部に接続しており、コ
ントローラ50の入力部は配線48,49を介してイグ
ナイター16の出力部に接続し、コントローラ50に
は、配線48から第1、第4気筒用の点火信号が、配線
49から第2、第3気筒用の点火信号が入力されるよう
になっている。
【0027】コントローラ50は、リレー及びサイリス
タ等を有する電流発生回路を内蔵しており、イグナイタ
ー16から配線48を介して第1、第4気筒用点火信号
が入力された時には、配線46を介して第1の燃料ポン
プ21の電磁ソレノイド24に電流を流し、同電磁ソレ
ノイド24を励磁し、一方、イグナイター16から配線
49を介して第2、第3気筒用点火信号が入力された時
には、配線47を介して第2の燃料ポンプ22の電磁ソ
レノイド25に電流を流し、同電磁ソレノイド25を励
磁するように回路が組み込まれている。上記電磁ソレノ
イド24,25に流れる電流は、電磁ソレノイド24,
25の各可動ロッドが一往復する毎に切断されるように
構成されている。これにより、両燃料ポンプ24,25
は、同期することなく、交互に作動する。
【0028】
【作用】機関運転時、イグナイター16から各イグニッ
ションコイル51,52には、180°間隔で第1気筒
用点火信号→第2気筒用点火信号→第4気筒用点火信号
→第3気筒用点火信号が順次発信され、上記順序で各気
筒1,2,4,3の点火プラグ31,32,34,33
を点火する。なお、イグナイター16から各イグニッシ
ョンコイル51,52に発せられる点火信号は、実質的
には第1気筒用と第4気筒用が同じ信号であり、この点
火信号を交互に利用して第1気筒と第4気筒を点火さ
せ、また第2気筒用の点火信号と第3気筒用の点火信号
も同じ信号であり、この点火信号を交互に利用して第2
気筒と第3気筒を点火させる。
【0029】上記イグナイター16からの各点火信号は
同時に配線48,49を介してコントローラ50にも入
力されるが、第1,第4気筒用点火信号が配線48を介
して入力された時は、配線46を介して第1の燃料ポン
プ21の電磁ソレノイド24に電流を流して該電磁ソレ
ノイド24を励磁し、これにより第1の燃料ポンプ21
を一回作動させ、第1、第2気筒用の各キャブレター1
1,12に燃料を供給する。第1の燃料ポンプ21が作
動する時は、配線47及び第2の燃料ポンプ22の電磁
ソレノイド25には電流が流れず、したがって第2の燃
料ポンプ22は作動しない。
【0030】一方、第2,第3気筒用点火信号が配線4
9を介してコントローラ50に入力された時は、配線4
7を介して第2の燃料ポンプ22の電磁ソレノイド25
に電流を流して該電磁ソレノイド25を励磁し、これに
より第2燃料ポンプ22を一回作動させ、第3、第4気
筒用の各キャブレター13,14に燃料を供給する。第
2の燃料ポンプ22が作動する時は、配線46及び第1
の燃料ポンプ21の電磁ソレノイド24には電流が流れ
ず、したがって第1の燃料ポンプ21は作動しない。
【0031】上記のように、第1の燃料ポンプ21と第
2の燃料ポンプ22は、クランク角180°の間隔で交
互に作動し、同期作動することはない。したがって、2
つの燃料ポンプ21,22を使用していても、電圧降下
は起こらず、効率の良いポンプ性能を保つことができ
る。しかも、燃料タンク17の燃料吐出変量が緩和され
るため、燃料タンク17から燃料ポンプ21,22まで
の燃料供給元18の管径や肉厚を大きくする必要もな
く、配管部品のコストを抑えることができる。また、一
方の点火信号が切断されても、少なくとも他方の点火信
号が維持されておれば、機関運転状態を維持することが
できる。
【0032】
【発明の実施の形態2】図2は本願請求項2及び3記載
の発明を自動二輪車用4気筒内燃機関に適用した配管略
図であり、図1の実施の形態とは、第1,第2の燃料ポ
ンプ21,22と各気筒用のキャブレター11,12,
13,14との間の燃料供給系配管並びにコントローラ
50aによる制御が異なるが、2台の燃料ポンプ21,
22を備えている構成並びに第1の燃料ポンプ21が配
線48を介した第1,第4気筒用の点火信号で作動し、
第2の燃料ポンプ22が配線49を介した第2,第3気
筒用の点火信号で作動する構成等、その他の構成は図1
の構成と同様であり、図1と同じ名称及び同じ機能の部
品には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
【0033】各気筒用キャブレター11,12,13,
14と燃料ポンプ21,22の間に単一の燃料供給集合
管70が配置されており、該燃料供給集合管70に、各
気筒用の燃料供給管41,42,43,44が互いに等
管間隔をおいて接続すると共に、第1,第2の燃料ポン
プ21,22の吐出管71,72が接続している。
【0034】第1の燃料ポンプ21の吐出管71は、第
1気筒用燃料供給管41の接続点P1と第2気筒用燃料
供給管42の接続点P2との中間点P12に接続し、第
2の燃料ポンプ22の吐出管72は、第3気筒用燃料供
給管43の接続点P3と第4気筒用燃料供給管44の接
続点P4との中間点P34に接続している。
【0035】コントローラ50は、図1の実施の形態1
の構成と同様に、リレー及びサイリスタ等を有する電流
発生回路を内蔵しており、イグナイター16から配線4
8を介して第1,第4気筒用点火信号が入力された時に
は、配線46を介して第1の燃料ポンプ21の電磁ソレ
ノイド24に電流を流し、同電磁ソレノイド24を励磁
し、一方、第2、第3気筒用点火信号が配線49を介し
て入力された時には、配線47を介して第2の燃料ポン
プ22の電磁ソレノイド25に電流を流し、同電磁ソレ
ノイド25を励磁するように回路が組み込まれている。
上記電磁ソレノイド24,25に流れる電流は、電磁ソ
レノイド24,25の各可動ロッドが一往復する毎に切
断されるように構成されている。これにより、両燃料ポ
ンプ24,25は、同期することなく、交互に作動す
る。
【0036】コントローラ50aは、図1と同様のコン
トローラ50に機関回転数検出機構73を接続した構成
となっており、機関回転数が所定回転数以下の低速回転
数域では、第2の燃料ポンプ22の電磁ソレノイド25
への配線47を遮断状態とし、一方、上記所定回転数を
越えた高速回転数域では、第2燃料ポンプ22の電磁ソ
レノイド25へ電流が流れるように構成されている。す
なわち、機関回転数が所定回転数以下の低速回転数域で
は、配線48を介して伝達される第1,第4気筒用の点
火信号による第1の燃料ポンプ21の単独運転となり、
所定回転数を越えた回転数域では、配線48を介して伝
達される第1,第4気筒用の点火信号と配線49を介し
て伝達される第2,第3気筒用の点火信号による両燃料
ポンプ21,22の2台並列運転に切り換えられるよう
になっている。
【0037】
【作用】機関運転時、前記図1の場合と同様に、イグナ
イター16からは、180°間隔で第1気筒用点火信号
→第2気筒用点火信号→第4気筒用点火信号→第3気筒
用点火信号が順次発信され、前記図1の場合と同様に上
記順序で各気筒1,2,4,3を点火する。
【0038】[機関回転数が所定回転数以下の時]上記
イグナイター16からの各点火信号はコントローラ50
にも入力されるが、第2の燃料ポンプ22の電磁ソレノ
イド25に接続する配線47が遮断状態となっているこ
とにより、配線48を介して伝達される第1,第4気筒
用の点火信号のみが有効に作用することになり、第1の
燃料ポンプ21の単独運転となる。
【0039】第1の燃料ポンプ21から吐出される燃料
は、燃料供給集合管70から全燃料供給管41,42,
43,44に分流し、各キャブレター11,12,1
3,14に供給される。この場合、一台の燃料ポンプ2
1からの燃料によって全気筒の燃焼を賄うことになる
が、低速回転域であるので、燃料が不足することはな
く、また、消費電力の節約にもなる。
【0040】[機関回転数が所定回転数を越えた時]イ
グナイター16からコントローラ50に入力される点火
信号は、配線48を介して伝達される第1,第4気筒用
の点火信号と配線49を介して伝達される第2、第3気
筒用の点火信号のいずれもが有効に作用し、両燃料ポン
プ21,22の2台並列運転となる。この場合、第1の
燃料ポンプ21と第2の燃料ポンプ22から吐出される
燃料はいずれも単一の燃料供給集合管70に供給され、
該燃料供給集合管70から全燃料供給管41,42,4
3,44に分流し、全キャブレター11,12,13,
14に供給される。
【0041】また、図1の場合と同様に第1の燃料ポン
プ21と第2の燃料ポンプ22が異なる点火信号で作動
していることにより、両燃料ポンプ21,22が同期す
ることはなく、電圧降下は起こらず、効率の良いポンプ
性能を保つことができる。しかも、燃料タンク17の燃
料吐出変量が緩和されるため、燃料タンク17から燃料
ポンプ21,22までの燃料供給元18の管径を大きく
する必要も、肉厚を厚くする必要もなく、配管部品のコ
ストを抑えることができる。さらに、一方の点火信号が
切断されても、少なくとも他方の点火信号が維持されて
おれば、機関運転状態を維持することができる。
【0042】上記のように燃料消費量の少ない低速回転
数域では第1の燃料ポンプ21の単独運転とすることに
より、無駄な消費電力を節約し、一方、燃料消費量の多
い高速回転数域では2台並列運転することにより、燃料
供給量を確保している。
【0043】
【発明の実施の形態3】図3は請求項4記載の発明を適
用した例であり、図2の実施の形態とは、第2の燃料ポ
ンプ22の吐出管72に整流弁80を追加した点が異な
るだけであり、その他の構成は図2の構成と同様であ
り、図2(及び図1)と同じ名称及び同じ機能の部品に
は同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
【0044】整流弁80はいわゆる逆止弁であって、第
2の燃料ポンプ22から燃料供給集合管70側へのみ燃
料を流し、燃料供給集合管70側から第2の燃料ポンプ
22側への逆流を阻止するように構成されている。
【0045】作用は前記図2の実施の形態の場合と同様
であるが、第2の燃料ポンプ22の吐出管72に整流弁
80を設けていると、第2の燃料ポンプ22を停止して
第1の燃料ポンプ21により単独運転している場合に、
第2の燃料ポンプ22に気泡が溜まるのを防止でき、ポ
ンプ性能の低下を防ぐことができる。
【0046】
【その他の実施の形態】(1)図2又は図3に示す実施
の形態は、両燃料ポンプが同期作動する構造に適用する
ことは可能であり、この場合でも、低速回転数域におけ
る燃料ポンプの単独運転による無駄な電力消費の節約
と、高速回転域における燃料供給量の確保と、一方の燃
料ポンプが停止した時における燃料欠乏による機関停止
を防ぐことができる。
【0047】(2)図1、図2及び図3の各実施の形態
はいずれも4気筒内燃機関において、2台の燃料ポンプ
21,22を備えた例であるが、2気筒もしくは3気筒
内燃機関又は6気筒以上の内燃機関に適用することも可
能であり、かつ、3台以上の燃料ポンプを備えることも
可能である。
【0048】
【発明の効果】(1)複数気筒内燃機関の燃料供給装置
において、本願請求項1記載の発明は、燃料タンクに接
続される燃料ポンプを複数個並列に備え、各気筒のキャ
ブレターを各燃料ポンプに分散して接続し、各燃料ポン
プの駆動部を、互いに同期作動しないように制御するの
で、複数の燃料ポンプを並列運転していても、電圧降下
は起こらず、効率の良いポンプ性能を保つことができ
る。しかも、燃料タンクの燃料吐出変量が緩和されるた
め、燃料タンクから燃料ポンプまでの燃料配管の管径及
び肉厚を大きくする必要もなく、配管部品のコストを抑
えることができる。また、1つの燃料ポンプが停止して
も残りの燃料ポンプが作動していれば、少なくとも運転
状態は保たれ、機関が停止することもない。
【0049】(2)本願請求項2記載の発明は、燃料タ
ンクに接続される燃料ポンプを複数個並列に備え、各気
筒のキャブレターを1つの燃料供給集合管に接続すると
共に該燃料供給集合管に上記各燃料ポンプを接続し、各
燃料ポンプは単独運転と複数並列運転とに切換可能とし
ているので、低速運転時等のように燃料消費量が少ない
時には単独運転として、高速運転時のように燃料消費量
が多い時には複数並列運転とすることにより、燃料消費
量に応じた燃料供給を行なえ、消費電力の無駄を省くこ
とができる。また、1つの燃料ポンプが停止しても残り
の燃料ポンプが作動していれば、全キャブレターに燃料
供給することは可能であり、運転状態は保たれる。
【0050】(3)請求項3記載の発明は、請求項2記
載の複数気筒内燃機関の燃料供給装置において、少なく
とも1つの燃料ポンプの吐出管に、該燃料ポンプ側への
逆流を阻止する整流弁を配置しているので、上記整流弁
を備えた燃料ポンプを停止した状態で運転している際
に、該燃料ポンプに気泡が溜まるのを防ぐことができ
る。
【0051】(4)請求項4記載の発明は、請求項2又
は3記載の複数気筒内燃機関の燃料供給装置において、
各燃料ポンプの作動が同期しないように各燃料ポンプの
作動を制御するので、燃料タンクの燃料吐出変量が緩和
され、燃料タンクから燃料ポンプまでの燃料配管の管径
及び肉厚を大きくする必要はなく、配管部品のコストを
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願請求項1記載の発明を適用した複数気筒
内燃機関の燃料供給装置の配管略図である。
【図2】 本願請求項2及び4記載の発明を適用した複
数気筒内燃機関の燃料供給装置の配管略図である。
【図3】 本願請求項3及び4記載の発明を適用した複
数気筒内燃機関の燃料供給装置の配管略図である。
【符号の説明】 1,2,3,4 第1、第2、第3、第4気筒 11,12,13,14 キャブレター 16 イグナイター 17 燃料タンク 18 燃料供給元管 21,22 第1、第2燃料ポンプ 24,25 駆動部 31,32,33,34 点火プラグ 36,37 燃料供給元管 41,42,43,44 燃料供給管 50 コントローラ 70 燃料供給集合管 71,72 吐出管 80 整流弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の気筒を有する内燃機関の燃料供給
    装置において、燃料タンクに接続される燃料ポンプを複
    数個並列に備え、各気筒のキャブレターを各燃料ポンプ
    に分散して接続し、各燃料ポンプの駆動部を、互いに同
    期作動しないように制御することを特徴とする複数気筒
    内燃機関の燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 複数の気筒を有する内燃機関の燃料供給
    装置において、燃料タンクに接続される燃料ポンプを複
    数個並列に備え、各気筒のキャブレターを1つの燃料供
    給集合管に接続すると共に該燃料供給集合管に上記各燃
    料ポンプを接続し、各燃料ポンプは単独運転と複数並列
    運転とに切換可能としていること特徴とする複数気筒内
    燃機関の燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の複数気筒内燃機関の燃料
    供給装置において、少なくとも1つの燃料ポンプの吐出
    管に、該燃料ポンプ側への逆流を阻止する整流弁を配置
    していることを特徴とする複数気筒内燃機関の燃料供給
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の複数気筒内燃機関
    の燃料供給装置において、各燃料ポンプの駆動部を、互
    いに同期作動しないように制御することを特徴とする複
    数気筒内燃機関の燃料供給装置。
JP2001243989A 2001-08-10 2001-08-10 複数気筒内燃機関の燃料供給装置 Pending JP2003056422A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001243989A JP2003056422A (ja) 2001-08-10 2001-08-10 複数気筒内燃機関の燃料供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001243989A JP2003056422A (ja) 2001-08-10 2001-08-10 複数気筒内燃機関の燃料供給装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003056422A true JP2003056422A (ja) 2003-02-26

Family

ID=19073989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001243989A Pending JP2003056422A (ja) 2001-08-10 2001-08-10 複数気筒内燃機関の燃料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003056422A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180125400A (ko) * 2017-05-15 2018-11-23 만 디젤 앤 터보 에스이 이중 연료 엔진 및 그 작동 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180125400A (ko) * 2017-05-15 2018-11-23 만 디젤 앤 터보 에스이 이중 연료 엔진 및 그 작동 방법
JP2018194000A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 マン・エナジー・ソリューションズ・エスイー デュアルフューエルエンジン及びデュアルフューエルエンジンを動作させるための方法
KR102495443B1 (ko) * 2017-05-15 2023-02-02 만 에너지 솔루션즈 에스이 이중 연료 엔진 및 그 작동 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2470762B1 (en) Internal combustion engine arrangement
EP3324036A1 (en) Engine control device
CN100422535C (zh) 用于通用型内燃机的电子调速装置
JP3828239B2 (ja) 燃料噴射用インジェクタの制御装置
US6964270B2 (en) Dual mode EGR valve
JP4270283B2 (ja) 内燃機関の二次空気供給装置
US9016044B2 (en) IC engine and method for operating an IC engine
US7757660B2 (en) Intake device for internal combustion engine
JP2003056422A (ja) 複数気筒内燃機関の燃料供給装置
JP2009030493A (ja) 内燃機関の過給システム
CN105164391A (zh) 内燃机的点火控制装置以及点火控制方法
KR20040002634A (ko) 내연 기관의 배기 정화 장치
EP1705351A2 (en) Control apparatus of multi-cylinder engine
JPH06221176A (ja) ロータリピストンエンジンの補助空気供給装置
CN111412088B (zh) 一种气体燃料发动机燃气喷射装置及控制方法
US11773793B2 (en) Method and system for compressed air supply
JPS5832937A (ja) 内燃機関の燃料供給装置
JP2677002B2 (ja) 内燃機関の燃料ポンプ制御装置
KR20170119202A (ko) 엔진 시스템
JP2008057345A (ja) 吸気装置
EP2894324A2 (en) Gaseous fuel feeding system
RU19877U1 (ru) Газовый двигатель
JP2526088Y2 (ja) ディーゼルエンジン
JPH11117738A (ja) Egrバルブの冷却構造
JP2008280965A (ja) 多気筒エンジンの二次空気供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040427