JP2003052410A - 月形被に穴を設けた靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 踵部を踏み潰して履いても、直ちに月形被が
復元して、通常の靴としての機能を果たすことのできる
短靴を提供する。 【解決手段】 月形芯を廃した月形被に、適宜なる穴を
設け、伸縮性や復元力に優れた甲被や履口パッドを材料
とした短靴を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、短靴において、月
形芯を廃し、月形被の中央に穴を設けることにより、履
口の後部を踏んでも、なんら支障のない靴に関するもの
である。 【０００２】 【従来の技術】通常の短靴では、履口後部の月形被の内
側に、踵部の保持性と、補形性のために、ある程度の硬
度を持った、月形芯と呼ばれる芯が入れてある。靴を急
いで履こうとしたり、立ったまま履こうとした際に、つ
い、履口の後部にある月形芯を踏み潰してしまうことが
ある。そうすると、踵部の保持性・保形性が失われ、形
状も非常に見苦しいものとなる。しかも、一度踏み潰し
た月形芯は、折れ曲がったり、硬度が落ちたりと、元通
りの機能を取り戻すことはできない。従って、こうなっ
てしまった靴は、見苦しさ・履きづらさを我慢するか、
買い換えるかしかないというのが現状であった。 【０００３】また、ただ踵部を踏むことができれば良い
というのであれば、流行やファッションで、最初から踵
部を踏み潰したデザインの靴や、踵部がベルト状になっ
たサンダル等があるが、これらは、いわゆる通常の短靴
とは言えず、使用目的がかなり限定されてしまう。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】更に、実際にこのよう
な靴やサンダルを、踵を踏み潰した状態で履くと、ま
ず、足裏に違和感があり、続ければ、痛みを伴う可能性
すらある。また、いざ、靴の踵部を起こしたり、サンダ
ルの踵部ベルトを掛けようとすると、踏まれたままで、
ひしゃげてしまった月形被なり、ベルトを引き起こさな
ければならず、手間がかかり、面倒だという問題があっ
た。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明は、月形芯を廃
し、換わりに穴を設けることにより、上記課題を解決し
たものである。 【０００６】 【発明の実施の形態】図１に示されるように、短靴１
は、甲被２と、月形被３と、履口パッド４と、靴底５と
からなる。 【０００７】月形被３にあける穴の大きさ、及び、位置
は、踵がちょうどはまり込む大きさ、位置とし、形状的
には、図のような、角丸の半円形に近い形が望ましい。
と言うのは、靴の踵部をただ、踏み潰しても大丈夫なだ
けではなく、踏むのをやめれば、月形被３が直ちに、助
力なく復元して、本来の機能を果たすことが重要である
からに他ならない。このため、穴の形状だけでなく、月
形被３や、甲被２、及び、履口パッド４の材質も、伸縮
率が高く、反発力に優れ、なるべく薄く、また、足触り
の良いものが理想的である。このような材料をもって短
靴１を作成すれば、踵部を踏み潰した際にも、足裏への
不快感、異物感が少なく、また、足をどければ、月形被
３が直ちに立ち上がってくれるので、本来の靴と同等の
外観と、踵部の保持力を得ることができる。 【０００８】 【発明の効果】以上のように、請求項１に記載の発明に
よれば、踵を踏み潰しても容易に復元し、通常の靴とし
て使用することが可能となり、その靴本来の履き心地も
損なうことがないので、快適性・作業性・安全性を一段
と向上させることができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】 本発明に係る作業靴の構成を示す外観図であ
る。 【図２】 本発明に係る作業靴の構成を示す、真後ろか
らの外観図である。 【符号の説明】 １ 短靴 ２ 甲被 ３ 月形被 ４ 履口パッド ５ 靴底

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 月形被の中央に穴をあけることにより、
   踵部を踏み潰しても履くことのできる短靴。