JP2003051123A - ディスク駆動装置 - Google Patents

ディスク駆動装置

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JP2003051123A
JP2003051123A JP2002149433A JP2002149433A JP2003051123A JP 2003051123 A JP2003051123 A JP 2003051123A JP 2002149433 A JP2002149433 A JP 2002149433A JP 2002149433 A JP2002149433 A JP 2002149433A JP 2003051123 A JP2003051123 A JP 2003051123A
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雅弘 川崎
Masayuki Imada
正幸 今田
Yoichi Yamamoto
洋一 山本
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DVD−RAM規格のディスクに記録された
RTR方式データを再生する場合、読み出し処理の速度
を最適に制御することで、映像や音声等を途切れさせる
こなくリアルタイム再生を行うことが可能なディスク駆
動装置を提供する。 【解決手段】 セクタに付加される情報を用いてRTR
方式データか否かを判断する。RTR方式データの読み
出し処理において、高速での読み出しにエラーが生じて
読み出し速度を低速に変化させた場合、後続するRTR
方式データの読み出しを低速のままで行うように制御す
る。これにより、RTR方式データについては、加速/
減速処理の繰り返しによるオーバヘッドを回避し、リア
ルタイム再生に影響を及ぼすことなくの読み出し処理を
行うことができる。また、通常データについては、従来
通りの読み出し処理を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク駆動装置
に関し、より特定的には、DVDプレイヤ、DVDレコ
ーダ及びパーソナルコンピュータ等に搭載される、DV
D規格のディスク(DVD−ROM、DVD−RAM、
DVD−R及びDVD−RW)を駆動可能な装置であっ
て、DVD規格のディスクに記録された映像や音声等の
リアルタイム性を持つデータの読み出し(再生)方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、DVD規格のディスク
は、記憶容量が大きいことから、主にリアルタイム性が
要求される映像や音声等のデータ(リアルタイムデー
タ)を記録/再生することに活用されている。特に、書
き込みが可能なDVD−RAM、DVD−R及びDVD
−RWでは、リアルタイムデータの記録にリアルタイム
記録(RTR:Real-Time Recording )方式が用いられ
ている。このRTR方式は、MPEG2を用いて1倍速
で記録可能な圧縮率でリアルタイムデータを圧縮し、デ
ィスクに記録するものである。よって、RTR方式で記
録されたリアルタイムデータ(以下、RTR方式データ
と記す)は、一般的にディスク駆動装置において1倍速
(通常速度)で再生される。
【0003】媒体がディスク(特に、非接触で記録/再
生が可能な光ディスク)の場合、磁気テープとは異な
り、高速にデータの読み出し位置を変えることができ
る。この特性を活かし、1倍速での再生処理に対して読
み出し処理を1倍速以上の高速で行い、再生前に先に読
み出したデータを装置内のメモリに逐次蓄積しておく手
法が、従来から用いられている。この手法によって、デ
ィスクのキズ・汚れや装置の振動等が原因で、あるデー
タの読み出しに失敗(読み出しエラー)した場合には、
メモリに予め蓄積しておいた他のデータを再生している
間に、このあるデータを再読み出しすることが可能にな
る。現在では、CD−ROMで32〜48倍速、DVD
−ROMで8〜16倍速のデータ処理が可能なレベルま
で技術が進歩している。
【0004】一般に、1倍速以上の高速な読み出し処理
が可能なディスク駆動装置では、低速での読み出し処理
も可能になっている。例えば、DVD−ROMを最大8
倍速で読み出し可能なディスク駆動装置では、4倍速及
び2倍速で読み出せるものが多い。なお、ディスク駆動
装置がどの速度をサポートしているかは、ベンダー依存
である。このことを利用した技術として、例えば、リア
ルタイム性が不要なプログラムデータ等について読み出
し/実行の効率を向上させる目的で、リアルタイムデー
タとプログラムデータとで読み出し速度を変える手法
が、特許第2570004号公報で開示されている。
【0005】ところで、ディスクに記録されたデータ
は、高速より低速で処理した方が正しく読み出せる可能
性が高い。このため、高速でのデータ読み出しにエラー
が生じた場合、通常、高速での再読み出しを何度か試
み、それでもエラーが生じるのならば、低速での再読み
出しを試みることが行われる。サポートしている速度が
多い場合には、例えば8倍速→4倍速→2倍速→1倍速
と、サポートしている速度範囲内で段階的に読み出し速
度を低くしていく手法が用いられている。ここで、エラ
ー発生に応じて読み出し速度を低速に変化させた後、ず
っと低速で読み出し続けてしまうと、高速読み出しでエ
ラーが生じないデータまで低速で読み出すことになり、
データの読み出しに時間がかかってしまう。このため、
一般に、読み出し速度を低速に変化させた場合には、所
定セクタ数のデータを正常に読み出した後、所定時間経
過した後、又はエラーの発生したセクタ位置から離れた
セクタ位置を読み出そうとした時等に、読み出し速度を
高速に戻すことが行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エラー
を検出した場合に行う再読み出し処理には、数十〜数百
ミリ秒の時間(シーク時間)がかかる。また、読み出し
速度を下げる減速処理や上げる加速処理には、1回当た
り数百〜数千ミリ秒もの時間がかかる。このため、RT
R方式データ等のリアルタイムデータを再生する場合に
は、これらの時間が大きく影響してしまう。特に、高速
での読み出しにエラーが生じ易いディスクを再生するよ
うな場合、メモリに十分なデータが蓄積されていないの
に、エラーが生じる毎に読み出し速度の減速/加速を行
うと、減速/加速処理の期間にはデータが読み出せない
ため、映像や音声等が途切れたように再生されてしまう
という問題がある。
【0007】それ故に、本発明の目的は、DVD規格の
ディスクに記録されたRTR方式データを再生する場
合、読み出し処理の速度を最適に制御することで、映像
や音声等を途切れさせることなくリアルタイム再生を行
うことが可能なディスク駆動装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】第1の発
明は、DVD規格のディスクを少なくとも低速及び高速
の2通りの速度で駆動可能であり、ホスト部から受ける
再生すべきデータの読み出し指示に従って、該当するデ
ータをディスクから読み出してホスト部に送出するディ
スク駆動装置であって、読み出し指示に応じたデータ
を、当該データに関連する付加情報と共に、いずれかの
速度でディスクから読み出す処理部と、読み出されたデ
ータがリアルタイム記録されたデータか否かを、付加情
報に基づいて判定する判定部と、読み出されたデータを
一時的に蓄積する記憶部と、記憶部に蓄積されたデータ
を、所定の再生タイミングでホスト部へ送出する送出部
とを備え、処理部は、現在の読み出し速度が低速である
場合、読み出されたデータがリアルタイム記録されたデ
ータであると判定部で判定される間は、読み出し速度を
変化させないことを特徴とする。
【0009】第2の発明は、第1の発明に従属するディ
スク駆動装置であって、処理部は、現在の読み出し速度
が高速である場合、リアルタイム記録されたデータが一
定数以上継続した場合に、読み出し速度を低速に変化さ
せることを特徴とする。第3の発明は、第1の発明に従
属するディスク駆動装置であって、処理部は、現在の読
み出し速度が高速である場合、データの読み出しにエラ
ーが生じた時点で、読み出し速度を低速に変化させるこ
とを特徴とする。第4の発明は、第1の発明に従属する
ディスク駆動装置であって、処理部は、現在の読み出し
速度が高速である場合、データの読み出しにエラーが生
じてから所定の条件を満足した時点で、読み出し速度を
低速に変化させることを特徴とする。第5及び第6の発
明は、第4の発明に従属するディスク駆動装置であっ
て、所定の条件が、データの読み出しが所定回数又は所
定時間行われたか否かであることを特徴とする。
【0010】第7の発明は、第1の発明に従属するディ
スク駆動装置であって、処理部は、現在の読み出し速度
が低速である場合、読み出されたデータがリアルタイム
記録されていないデータで、かつ、所定の条件を満足し
たときに、読み出し速度を高速に変化させることを特徴
とする。第8の発明は、第1の発明に従属するディスク
駆動装置であって、処理部は、ディスクがDVD−RA
Mであり、かつ、現在の読み出し速度が低速である場
合、読み出されたデータがリアルタイム記録されたデー
タであっても、所定の条件を満足すれば、DVD−RA
M規格で定められているギャップを読み出し用ヘッドが
通過する期間中に、読み出し速度を高速に変化させるこ
とを特徴とする。第9〜第12の発明は、第7及び第8
の発明に従属するディスク駆動装置であって、所定の条
件が、データの読み出しエラーが解消した後に正常なデ
ータの読み出しが所定回数又は所定時間行われたか否か
であることを特徴とする。
【0011】第13の発明は、第1の発明に従属するデ
ィスク駆動装置であって、付加情報は、データが格納さ
れているセクタのヘッダ部に記録されたレコーディング
タイプビットであることを特徴とする。
【0012】上記のように、第1〜第13の発明によれ
ば、セクタに付加される情報を用いてリアルタイム記録
されたデータ(RTR方式データ)か否かを判断し、R
TR方式データの読み出し処理において、高速での読み
出しにエラーが生じて読み出し速度を低速に変化させた
場合、後続するRTR方式データの読み出しを低速のま
まで行うように制御する。これにより、RTR方式デー
タについては、加速/減速処理の繰り返しによるオーバ
ヘッドを回避し、リアルタイム再生に影響を及ぼすこと
なくの読み出し処理を行うことができる。また、通常デ
ータについては、従来通りの読み出し処理を行うことが
できる。さらに、GAP部分でデータ読み出し速度の加
速処理を行うようにすれば、RTR方式データの読み出
し速度が一旦低速になっても、リアルタイム再生に影響
を及ぼすことなくデータ読み出し処理を高速に戻すこと
ができる。
【0013】第14の発明は、DVD規格のディスクを
少なくとも低速及び高速の2通りの速度で駆動可能であ
り、ホスト部から受ける再生すべきデータの読み出し指
示に従って、該当するデータをディスクから読み出して
ホスト部に送出するディスク駆動装置であって、セット
されたディスクにおける特定情報を判断して、ディスク
にリアルタイム記録されたデータが存在するか否かを判
定する判定部と、判定部による判定結果に応じて、リア
ルタイム記録されたデータが存在するか否かを示すフラ
グを設定する管理部と、読み出し指示に応じたデータ
を、いずれかの速度でディスクから読み出す処理部と、
読み出されたデータを一時的に蓄積する記憶部と、記憶
部に蓄積されたデータを、所定の再生タイミングでホス
ト部へ送出する送出部とを備え、管理部は、判定部でデ
ィスクにリアルタイム記録されたデータが存在すると判
定された場合、フラグを設定し、処理部は、現在の読み
出し速度が低速である場合、フラグが設定されていれば
読み出し速度を変化させないことを特徴とする。
【0014】第15の発明は、第14の発明に従属する
ディスク駆動装置であって、処理部は、現在の読み出し
速度が高速である場合、リアルタイム記録されたデータ
が一定数以上継続した場合に、読み出し速度を低速に変
化させることを特徴とする。第16の発明は、第14の
発明に従属するディスク駆動装置であって、処理部は、
現在の読み出し速度が高速である場合、データの読み出
しにエラーが生じた時点で、読み出し速度を低速に変化
させることを特徴とする。第17の発明は、第14の発
明に従属するディスク駆動装置であって、処理部は、現
在の読み出し速度が高速である場合、データの読み出し
にエラーが生じてから所定の条件を満足した時点で、読
み出し速度を低速に変化させることを特徴とする。第1
8及び第19の発明は、第17の発明に従属するディス
ク駆動装置であって、所定の条件が、データの読み出し
が所定回数又は所定時間行われたか否かであることを特
徴とする。
【0015】第20の発明は、第14の発明に従属する
ディスク駆動装置であって、処理部は、現在の読み出し
速度が低速である場合、フラグが設定されておらず、か
つ、所定の条件を満足したときに、読み出し速度を高速
に変化させることを特徴とする。第21の発明は、第1
5の発明に従属するディスク駆動装置であって、処理部
は、ディスクがDVD−RAMであり、かつ、現在の読
み出し速度が低速である場合、フラグが設定されていて
も、所定の条件を満足すれば、DVD−RAM規格で定
められているギャップを読み出し用ヘッドが通過する期
間中に、読み出し速度を高速に変化させることを特徴と
する。第22〜第25の発明は、第20及び第21の発
明に従属するディスク駆動装置であって、所定の条件
が、データの読み出しエラーが解消した後に正常なデー
タの読み出しが所定回数又は所定時間行われたか否かで
あることを特徴とする。
【0016】第26及び第27の発明は、第14の発明
に従属するディスク駆動装置であって、特定情報は、リ
ードイン領域に記録されたSLRビットが1であるか否
か又はUDFフォーマットで規定されているDVD_R
TAVディレクトリが存在するか否かという情報である
ことを特徴とする。
【0017】上記のように、第14〜第27の発明によ
れば、リードイン領域に記録される情報又はUDFフォ
ーマットで規定されている情報を用いて、ディスクにリ
アルタイム記録されたデータ(RTR方式データ)が記
録されているか否かを判断し、RTR方式データの読み
出し処理において、高速での読み出しにエラーが生じて
読み出し速度を低速に変化させた場合、後続するRTR
方式データの読み出しを低速のままで行うように制御す
る。これにより、SLR情報又はDVD_RTAVディ
レクトリが記録されたRTR方式データについては、加
速/減速処理の繰り返しによるオーバヘッドを回避し、
リアルタイム再生に影響を及ぼすことなくの読み出し処
理を行うことができる。また、通常データについては、
従来通りの読み出し処理を行うことができる。さらに、
GAP部分でデータ読み出し速度の加速処理を行うよう
にすれば、RTR方式データの読み出し速度が一旦低速
になっても、リアルタイム再生に影響を及ぼすことなく
データ読み出し処理を高速に戻すことができる。
【0018】第28の発明は、第14の発明に従属する
ディスク駆動装置であって、管理部は、駆動可能な速度
に応じて複数のフラグを管理しており、判定部でディス
クにリアルタイム記録されたデータが存在すると判定さ
れた場合、特定の読み出し速度を変化させないように当
該複数のフラグを個別に設定することが可能なことを特
徴とする。このように、複数の駆動可能速度に応じて、
複数のフラグを持たせることで、低速状態からリアルタ
イム再生に影響が及ばない最適な速度状態まで段階的に
加速処理することが可能になる。
【0019】第29の発明は、DVD規格のディスクを
少なくとも低速及び高速の2通りの速度で駆動可能であ
り、ホスト部から受ける再生すべきデータの読み出し指
示に従って、該当するデータをディスクから読み出して
ホスト部に送出するディスク駆動装置であって、ホスト
部から受ける読み出し指示に含まれる、リアルタイム再
生を行うか否かを示す情報を抽出する抽出部と、抽出さ
れた情報に基づいて、対応するデータをいずれかの速度
でディスクから読み出す処理部と、読み出されたデータ
を一時的に蓄積する記憶部と、記憶部に蓄積されたデー
タを、所定の再生タイミングでホスト部へ送出する送出
部とを備え、処理部は、現在の読み出し速度が低速であ
る場合、情報がリアルタイム再生を行うことを示してい
れば読み出し速度を変化させないことを特徴とする。
【0020】第30の発明は、第29の発明に従属する
ディスク駆動装置であって、処理部は、現在の読み出し
速度が高速である場合、リアルタイム記録されたデータ
が一定数以上継続した場合に、読み出し速度を低速に変
化させることを特徴とする。第31の発明は、第29の
発明に従属するディスク駆動装置であって、処理部は、
現在の読み出し速度が高速である場合、データの読み出
しにエラーが生じた時点で、読み出し速度を低速に変化
させることを特徴とする。第32の発明は、第29の発
明に従属するディスク駆動装置であって、処理部は、現
在の読み出し速度が高速である場合、データの読み出し
にエラーが生じてから所定の条件を満足した時点で、読
み出し速度を低速に変化させることを特徴とする。第3
3及び第34の発明は、第32の発明に従属するディス
ク駆動装置であって、所定の条件が、データの読み出し
が所定回数又は所定時間行われたか否かであることを特
徴とする。
【0021】第35の発明は、第29の発明に従属する
ディスク駆動装置であって、処理部は、現在の読み出し
速度が低速である場合、情報がリアルタイム再生を行う
ことを示しておらず、かつ、所定の条件を満足したとき
に、読み出し速度を高速に変化させることを特徴とす
る。第36の発明は、第29の発明に従属するディスク
駆動装置であって、処理部は、ディスクがDVD−RA
Mであり、かつ、現在の読み出し速度が低速である場
合、情報がリアルタイム再生を行うことを示していて
も、所定の条件を満足すれば、DVD−RAM規格で定
められているギャップを読み出し用ヘッドが通過する期
間中に、読み出し速度を高速に変化させることを特徴と
する。第37〜第40の発明は、第35及び第36の発
明に従属するディスク駆動装置であって、所定の条件
が、データの読み出しエラーが解消した後に正常なデー
タの読み出しが所定回数又は所定時間行われたか否かで
あることを特徴とする。
【0022】第41の発明は、第29の発明に従属する
ディスク駆動装置であって、ホスト部とのインタフェー
スがATAPIである場合、リアルタイム再生を行うか
否かを示す情報として、READ12コマンドのストリ
ーミングビットを用いることを特徴とする。
【0023】上記のように、第29〜第41の発明によ
れば、ディスク駆動装置ではなくホスト部が主体となっ
て、RTR方式データの読み出し処理を制御することが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、RTR方式データが記録さ
れたDVD−RAM規格のディスクを2倍速(高速)又
は1倍速(低速)のいずれかで再生できる能力を持つデ
ィスク駆動装置を一例に挙げて、本発明を説明する。
【0025】本発明の各実施形態を説明する前に、ま
ず、DVD−RAM規格による記録フォーマットを簡単
に説明する。図1は、DVD−RAM規格のディスクの
記録フォーマットを説明する図である。図2は、図1中
の本発明に関連する領域内のデータ構造を説明する図で
ある。図1において、ディスクの最内周側にはリードイ
ン領域が、最外周側にはリードアウト領域が設けられ
る。リードイン領域及びリードアウト領域以外の部分が
データ領域である。データ領域では、データがセクタ単
位に分割されて記録され、各セクタは、DVD−RAM
規格で予め定められたゾーン毎に管理される。このゾー
ンとゾーンの間には、所定のギャップ(GAP)が設け
られている。
【0026】図2を参照して、リードイン領域には、制
御データ領域及び二次欠陥リスト(SDL)領域等が存
在する。制御データ領域には、ディスクがどの種類のD
VDであるかを示すブックタイプが予め記録されてい
る。例えば、DVD−ROMの場合は「0000b」
が、DVD−RAMの場合は「0001b」が記録され
ている。SDL領域には、データ記録時に判明したブロ
ック(=16セクタ)の欠陥に関する情報が記録されて
いる。このSDL領域は、DVD−RAMだけが有する
領域である。また、このSDL領域には、RTR方式デ
ータ以外のデータ(以下、通常データと記す)を記録し
ていた場合には、データ記録できなかった欠陥ブロック
のアドレス及び代わりにデータが記録された代替えブロ
ックのアドレスが記録され、RTR方式データを記録し
ていた場合には、当該欠陥ブロックのアドレスだけが記
録されると共に、SLR(Status of Linear Replaceme
nt)ビットが「1」にセットされる。なお、図2では、
SDL領域の情報が、リードイン領域内の1箇所にだけ
記録されるように表しているが、実際のDVD−RAM
規格では、さらにリードイン領域内の他の1箇所及びリ
ードアウト領域内の2箇所にも、重複して記録される。
このように、同一情報を重複させて記録させることで、
いずれかの箇所がキズ等で読めなくても、ディスク全体
を記録/再生できるようにしている。
【0027】各セクタは、記録されたデータに関する情
報を格納するヘッダ領域、データ本体を記録するデータ
領域及びエラー訂正領域で構成される。ヘッダ領域は、
データ領域に記録されたデータの記録方式を示すレコー
ディングタイプビットを含むデータIDを有している。
レコーディングタイプビットには、RTR方式データが
記録された場合には「1」が、通常データが記録された
場合には「0」がセットされる。
【0028】次に、上述した記録フォーマットによるD
VD−RAM規格のディスクに加え、各種ディスク(C
D−ROM等)の再生が可能な、本発明の各実施形態に
係るディスク駆動装置を順に説明する。
【0029】(第1の実施形態)図3は、本発明の第1
の実施形態に係るディスク駆動装置の構成を示すブロッ
ク図である。図4は、本発明の第1の実施形態に係るデ
ィスク駆動装置で行われるデータ読み出し処理の手順を
示すフローチャートである。図5は、図4のフローチャ
ートに基づくデータ読み出し速度の変化の一例を、視覚
的に表現した図である。図6は、従来技術におけるデー
タ読み出し処理の不具合を説明する図である。図3にお
いて、第1の実施形態に係るディスク駆動装置は、イン
タフェース部10と、制御部20と、記憶部30と、信
号処理部40とを備える。制御部20は、コマンド処理
部21と、情報/データ処理部22と、読み出し制御部
23と、リアルタイム再生判定部24とを備える。
【0030】まず、図3を参照して、第1の実施形態に
係るディスク駆動装置の各構成の概要を説明する。イン
タフェース部10は、データ再生に関する指示を行うホ
スト部と制御部20とを接続する。コマンド処理部21
は、ディスク50に記録された再生すべきデータの読み
出しを指示するコマンドを、インタフェース部10を介
してホスト部から受け取り、コマンドを解釈して対応す
る読み出し指示を情報/データ処理部22へ与える。ま
た、コマンド処理部21は、情報/データ処理部22か
ら転送されるコマンドに応じて読み出されたデータを、
インタフェース部10を介してホスト部へ送出する。情
報/データ処理部22は、コマンド処理部21から受け
る指示に従って、読み出し制御部23に対して読み出し
データ指示及び読み出し速度指示を行う。また、情報/
データ処理部22は、信号処理部40によってディスク
50の該当するセクタから読み出されたデータ及び付加
情報を取得し、データをコマンド処理部21へ、付加情
報をリアルタイム再生判定部24へ出力する。また、情
報/データ処理部22は、必要に応じて読み出したデー
タを記憶部30に書き込む。なお、コマンド処理部21
から指示を受けた時に、必要なデータがすでに記憶部3
0に書き込まれている場合には、情報/データ処理部2
2は、そのデータを記憶部30から読み出して、コマン
ド処理部21へ転送する。
【0031】読み出し制御部23は、情報/データ処理
部22からの指示に従って、該当するデータが指示速度
で読み出せるように、信号処理部40を制御する。信号
処理部40は、読み出し制御部23の制御に応じて、デ
ィスク50の該当するセクタからデータ及び付加情報を
読み出す。リアルタイム再生判定部24は、情報/デー
タ処理部22から受ける付加情報に基づいて、ディスク
50から読み出されたデータがRTR方式データか通常
データかを判断し、所定の判定手法に従って、読み出し
速度に関する指示を情報/データ処理部22へ返送す
る。
【0032】次に、図4を参照して、第1の実施形態に
係るディスク駆動装置で行われるデータ読み出し処理を
説明する。なお、図4では、ホスト部からデータ1〜n
(nは、任意に整数)の読み出しを要求するリードコマ
ンドが発行される場合を説明している。装置に電源が投
入される又はディスク50がセットされると、ディスク
駆動装置がデータ読み出し処理を開始する。処理が開始
されると、制御部20は、データ読み出し速度を高速状
態に初期設定する(ステップS401)。制御部20
は、イベントを受信すると(ステップS402)、その
イベントがホスト部から発行されるデータ読み出しを要
求するリードコマンドかそれ以外かを判断し、そのイベ
ントの種類に応じた処理を行う(ステップS403〜S
416)。イベントがリードコマンドである場合(ステ
ップS403,Yes)、制御部20は、リードコマン
ドで要求されている先頭のデータを高速で読み出すよう
に、信号処理部40に指示する(ステップS405,S
407)。そして、制御部20は、データの読み出し処
理でエラーが発生していないかどうかを判断する(ステ
ップS408)。
【0033】読み出しエラーが発生していない場合(ス
テップS408,No)、制御部20は、読み出された
データを必要に応じて記憶部30に格納すると共に、所
定のタイミングでホスト部へ送出する(ステップS41
2)。次に、制御部20は、データと共に読み出された
付加情報に基づいて、読み出されたデータがRTR方式
データか否かを判断する(ステップS413)。ここ
で、判断対象となる付加情報には、上述したレコーディ
ングタイプビットが挙げられる。レコーディングタイプ
ビットが「1」であれば、読み出されたデータがRTR
方式データであると判断される。そして、制御部20
は、読み出されたデータが通常データである場合には、
以前の読み出しエラー発生以降に継続して行われていた
低速読み出し処理の回数が、所定回数を越えたか否かを
判断する(ステップS414)。所定回数を越えている
場合には、制御部20は、データ読み出し速度を高速状
態に戻す(ステップS415)。以上の処理が終わる
と、制御部20は、次のデータ読み出し処理に移る(ス
テップS416)。
【0034】読み出しエラーが発生している場合(ステ
ップS408,Yes)、制御部20は、同じデータを
所定回数繰り返して読み出しているか否かを判断する
(ステップS409)。制御部20は、所定回数繰り返
していない場合には高速による再読み出し処理を実行
し、所定回数繰り返した場合には低速による再読み出し
処理を実行する(ステップS409,S410)。この
とき、制御部20は、低速による再読み出し処理を何度
か実行しても読み出しエラーが発生する場合には、ホス
ト部へのリアルタイムデータ転送を遵守するため、現デ
ータの読み出しをあきらめて次のデータ読み出し処理に
移る(ステップS411,S416)。上記ステップS
406〜S415の読み出し処理が、リードコマンドで
要求された全てのデータについて繰り返し実行される。
【0035】なお、上記ステップS409及びS414
において、回数の代わりに、ホスト部からのリードコマ
ンドがない時間や、記憶部30に所定量以上のデータ
(加速処理をしている間もリアルタイム再生が可能なデ
ータ量)が蓄積されたか否かを判断しても構わない。ま
た、次に読み出されるセクタが今読み出されたセクタと
離れた位置(シーク時間が発生する位置)にあるか否か
を判断してもよい。なお、これらの判断は、任意に組み
合わせることが可能である。
【0036】図5を参照して、データ読み出し速度の変
化を分かり易く説明する。図5中、読み出されるデータ
がRTR方式データである場合を実線で、通常データで
ある場合を破線で表している。また、「2×」及び「1
×」は、それぞれ2倍速及び1倍速の読み出し速度を表
している。図5(a)は、読み出されるデータが全て通
常データである場合を示しており、この場合、読み出し
エラーが発生後に低速状態に変化しても、読み出し処理
が正常に戻ってから所定回数経過後に高速状態に戻る。
図5(b)は、読み出されるデータが全てRTR方式デ
ータである場合を示しており、この場合、読み出しエラ
ーが発生後に低速状態に変化してしまえば、読み出し処
理が正常に戻っても高速状態には戻らない。図5(c)
は、読み出されるデータにRTR方式データ及び通常デ
ータが混在している場合を示しており、この場合、読み
出しエラー発生後の所定回数経過してもRTR方式デー
タが続くのであれば、次に通常データを読み出すまで低
速状態となる。そして、一旦高速状態に戻ると次に読み
出しエラーが発生するまで、データの種別にかかわらず
高速状態でのデータ読み出しが行われる。
【0037】また、図6は、上記ステップS414にお
いて、記憶部30に所定量以上のデータが蓄積されたか
否かを加速処理の判断に用いた場合の、本発明と従来技
術との差を説明する図である。図で分かるように、従来
技術では、通常データと同様にRTR方式データに対し
て無条件に加速処理を行うため、記憶部30に十分なデ
ータが蓄積されていなければ、リアルタイムにデータを
再生することができなくなる場合が生じてしまう。これ
に対して、本発明では、RTR方式データの場合、記憶
部30に十分なデータが蓄積されない限り加速処理を行
わないため、このような問題は生じない。
【0038】以上のように、本発明の第1の実施形態に
係るディスク駆動装置によれば、セクタに付加される情
報を用いてRTR方式データか否かを判断し、RTR方
式データの読み出し処理において、高速での読み出しに
エラーが生じて読み出し速度を低速に変化させた場合、
後続するRTR方式データの読み出しを低速のままで行
うように制御する。これにより、RTR方式データにつ
いては、加速/減速処理の繰り返しによるオーバヘッド
を回避し、リアルタイム再生に影響を及ぼすことなくの
読み出し処理を行うことができる。また、通常データに
ついては、従来通りの読み出し処理を行うことができ
る。
【0039】なお、上記第1の実施形態では、データ読
み出しにエラーが発生した場合、高速読み出し処理を所
定回数繰り返すようにしているが(ステップS40
7)、エラー発生時点ですぐに低速読み出し処理を行う
ようにしてもよい。また、RTR方式データである場合
だけ、すぐに低速読み出し処理を行うようにしてもよ
い。このような制御をするためには、読み出しエラーが
発生したセクタに関してレコーディングタイプビットを
取得する必要があるが、どうしても取得できない場合に
は、そのセクタよりも前のセクタのレコーディングタイ
プビットを予め保持しておき、それを用いればよい。ま
た、上記第1の実施形態では、データ読み出しにエラー
が発生した場合、そのデータの再読み出しを行うように
しているが、そのデータの再読み出しを一切行うことな
く、直ちに次のデータを低速状態で読み出し処理するよ
うにしてもよい。
【0040】また、上記第1の実施形態では、読み出し
エラーが発生したデータの再読み出し中に読み出し速度
を低速状態に変化させるようにしたが(ステップS41
0)、このデータの読み出しが成功した後、次のデータ
読み出しが所定回数だけ行われた時点で低速状態に変化
させてもよい。この場合、所定回数を、RTR方式デー
タが連続する回数とすればよい。また、減速処理に必要
な時間中にホスト部へのデータ転送が途切れることがな
い量だけ、データが記憶部30に蓄積された時点で低速
状態に変化させてもよい。
【0041】また、上記第1の実施形態では、通常デー
タの処理において、読み出しエラー発生によって読み出
し速度が低速状態に変化した後、正常の読み出し処理に
なってから所定回数の経過を待って高速状態に戻すよう
にしたが、正常の読み出し処理になった時点ですぐに高
速状態に戻してもよい。さらに、上記第1の実施形態で
は、データの読み出し時に常に付加情報を判断するよう
にしているが、読み出しにエラーが発生してから高速状
態に戻る(ステップS415)までの間だけ、付加情報
を判断するようにしてもよい。
【0042】(第2の実施形態)上記第1の実施形態で
は、実際のデータ読み出し処理時にセクタに格納されて
いる情報に基づいてデータ種別を判定して、読み出し速
度の制御を行った。そこで、本第2の実施形態では、装
置の電源投入時やディスクがセットされた時の初期状態
に参照可能な、ディスクのリードイン情報に基づいて設
定されるフラグを用いて、簡単に読み出し速度の制御を
行う手法を説明する。
【0043】図7は、本発明の第2の実施形態に係るデ
ィスク駆動装置の構成を示すブロック図である。図8及
び図9は、本発明の第2の実施形態に係るディスク駆動
装置で行われるデータ読み出し処理の手順を示すフロー
チャートである。図7において、第2の実施形態に係る
ディスク駆動装置は、インタフェース部10と、制御部
70と、記憶部30と、信号処理部40とを備える。制
御部70は、コマンド処理部21と、情報/データ処理
部72と、読み出し制御部23と、リアルタイム再生判
定部74と、フラグ管理部75とを備える。
【0044】図7で分かるように、第2の実施形態に係
るディスク駆動装置は、上記第1の実施形態に係るディ
スク駆動装置の制御部20内の情報/データ処理部22
及びリアルタイム再生判定部24を、情報/データ処理
部72及びリアルタイム再生判定部74に代え、フラグ
管理部75を新たに加えた構成である。なお、第2の実
施形態に係るディスク駆動装置の他の構成は、上記第1
の実施形態に係るディスク駆動装置の構成と同じである
ので、当該構成については同一の参照番号を付して説明
を省略する。
【0045】まず、図7を参照して、第2の実施形態に
係るディスク駆動装置の各構成の概要を、上記第1の実
施形態に係るディスク駆動装置と異なる部分を中心に説
明する。情報/データ処理部72は、コマンド処理部2
1から受ける指示又はフラグ管理部75で管理されるR
TRフラグに従って、読み出し制御部23に対して読み
出しデータ指示及び読み出し速度指示を行う。また、情
報/データ処理部72は、信号処理部40によってディ
スク50の該当するセクタから読み出されたデータ及び
上述したリードイン領域に記録されているブックタイプ
及びSLRを取得し、データをコマンド処理部21へ、
ブックタイプ及びSLRをリアルタイム再生判定部74
へ出力する。また、情報/データ処理部72は、必要に
応じて読み出したデータを記憶部30に書き込む。な
お、コマンド処理部21から指示を受けた時に、必要な
データがすでに記憶部30に書き込まれている場合に
は、情報/データ処理部72は、そのデータを記憶部3
0から読み出して、コマンド処理部21へ転送する。リ
アルタイム再生判定部74は、情報/データ処理部72
から受けるブックタイプ及びSLRに基づいて、ディス
ク50がDVD−RAMか否か及びディスク50にRT
R方式データが記録されているか否かを判断し、所定の
判定手法に従って、フラグ管理部75に読み出し速度に
関する指示を行う。フラグ管理部75は、RTR方式デ
ータに対して読み出し速度の制限を行うためのRTRフ
ラグを管理しており、リアルタイム再生判定部74から
の指示に応じてRTRフラグを設定する。
【0046】次に、図8及び図9を参照して、第2の実
施形態に係るディスク駆動装置で行われるデータ読み出
し処理を説明する。なお、図9において、上記図4と同
一の処理を行うステップについては、同一のステップ番
号を付している。図8において、装置に電源が投入され
ると、ディスク駆動装置がデータ読み出し処理を開始す
る。処理が開始されると、制御部70は、データ読み出
し速度を高速状態に、及びRTRフラグを「0」に初期
設定する(ステップS801)。次に、制御部70は、
ディスク50がセットされた(又はされている)か否か
を判断する(ステップS802)。ディスク50がセッ
トされている場合、制御部70は、リードイン領域に記
録されているブックタイプを取得して、ディスク50が
DVD−RAMか否かを判断する(ステップS803,
S804)。ディスク50がDVD−RAMであると判
断した場合、制御部70は、リードイン領域に記録され
ているSLRを取得して、ディスク50にRTR方式デ
ータが記録されているか否かをさらに判断する(ステッ
プS805,S806)。そして、ディスク50にRT
R方式データが記録されていると判断した場合、制御部
70は、RTRフラグを「1」に設定する(ステップS
807)。一方、ディスク50がDVD−RAMでない
又はディスク50にRTR方式データが記録されていな
いと判断した場合、制御部70は、RTRフラグを
「0」のままイベントの受信を待つ。
【0047】図9において、制御部70は、イベントを
受信すると(ステップS402)、そのイベントがホス
ト部から発行されるデータ読み出しを要求するリードコ
マンドかそれ以外かを判断し、そのイベントの種類に応
じた処理を行う(ステップS403〜S416,S91
3)。イベントがリードコマンドである場合(ステップ
S403,Yes)、制御部70は、リードコマンドで
要求されている先頭のデータを高速で読み出すように、
信号処理部40に指示する(ステップS405,S40
7)。そして、制御部70は、データの読み出し処理で
エラーが発生していないかどうかを判断する(ステップ
S408)。
【0048】読み出しエラーが発生していない場合(ス
テップS408,No)、制御部70は、読み出された
データを必要に応じて記憶部30に格納すると共に、所
定のタイミングでホスト部へ送出する(ステップS41
2)。次に、制御部70は、フラグ管理部75で管理さ
れているRTRフラグを確認する(ステップS91
3)。RTRフラグが「1」であれば、制御部70は、
現在の設定速度のままデータ読み出し処理を続ける。一
方、RTRフラグが「0」であれば、制御部70は、以
前の読み出しエラー発生以降に継続して行われていた低
速読み出し処理の回数が、所定回数を越えたか否かを判
断する(ステップS414)。所定回数を越えている場
合には、制御部70は、データ読み出し速度を高速状態
に戻す(ステップS415)。以上の処理が終わると、
制御部70は、次のデータ読み出し処理に移る(ステッ
プS416)。
【0049】読み出しエラーが発生している場合(ステ
ップS408,Yes)、制御部70は、同じデータを
所定回数繰り返して読み出しているか否かを判断する
(ステップS409)。制御部70は、所定回数繰り返
していない場合には高速による再読み出し処理を実行
し、所定回数繰り返した場合には低速による再読み出し
処理を実行する(ステップS409,S410)。この
とき、制御部70は、低速による再読み出し処理を何度
か実行しても読み出しエラーが発生する場合には、ホス
ト部へのリアルタイムデータ転送を遵守するため、現デ
ータの読み出しをあきらめて次のデータ読み出し処理に
移る(ステップS411,S416)。上記ステップS
406〜S415及びS913の読み出し処理が、リー
ドコマンドで要求された全てのデータについて繰り返し
実行される。なお、ステップS409及びS414で扱
う所定回数に関しては、上述した通りである。また、デ
ータ読み出し速度の変化は、図5(a)及び(b)に示
した通りである。
【0050】以上のように、本発明の第2の実施形態に
係るディスク駆動装置によれば、リードイン領域に記録
される情報を用いてディスクにRTR方式データが記録
されているか否かを判断し、RTR方式データの読み出
し処理において、高速での読み出しにエラーが生じて読
み出し速度を低速に変化させた場合、後続するRTR方
式データの読み出しを低速のままで行うように制御す
る。これにより、SLR情報が記録されたRTR方式デ
ータについては、加速/減速処理の繰り返しによるオー
バヘッドを回避し、リアルタイム再生に影響を及ぼすこ
となくの読み出し処理を行うことができる。また、通常
データについては、従来通りの読み出し処理を行うこと
ができる。
【0051】なお、上記第2の実施形態では、初期設定
時にRTR方式データが記録されたDVD−RAMであ
ると判断されても、エラーが発生するまで高速で読み出
し処理を行うように記載したが、判断された時点で読み
出し速度を低速に設定してもよい。また、上記第2の実
施形態では、データ読み出しにエラーが発生した場合、
高速読み出し処理を所定回数繰り返すようにしているが
(ステップS409)、エラー発生時点ですぐに低速読
み出し処理を行うようにしてもよい。
【0052】また、上記第2の実施形態では、読み出し
エラーが発生したデータの再読み出し中に読み出し速度
を低速状態に変化させるようにしたが(ステップS41
0)、このデータの読み出しが成功した後、次のデータ
読み出しが所定回数だけ行われた時点で低速状態に変化
させてもよい。また、減速処理に必要な時間中にホスト
部へのデータ転送が途切れることがない量だけ、データ
が記憶部30に蓄積された時点で低速状態に変化させて
もよい。また、上記第2の実施形態では、RTRフラグ
が「0」の場合、読み出しエラー発生によって読み出し
速度が低速状態に変化した後、正常の読み出し処理にな
ってから所定回数の経過を待って高速状態に戻すように
したが、正常の読み出し処理になった時点ですぐに高速
状態に戻してもよい。
【0053】(第3の実施形態)上記第1及び第2の実
施形態では、RTR方式データに関する読み出し速度を
一旦低速に変化させると、元に戻さない制御方法を説明
した。このような制御を行う理由は、読み出し速度の加
速処理にかかる時間が、リアルタイムデータ再生に大き
く影響してしまうからである。そこで今度は、DVD−
RAMの場合に限られるが、読み出し速度の加速処理を
データの読み出しに影響しない期間中に行うようにし
て、RTR方式データについても所定の条件さえ満たせ
ば読み出し速度を戻せるようにした実施形態を説明す
る。
【0054】これを実現するために、本発明では、図1
で説明した記録フォーマットのうちのGAPに着目し
た。このGAPは、ゾーンを管理する目的で設けられる
領域であり、実データの記録/再生には関係がない。そ
こで、この第3の実施形態では、読み出し用ヘッドがこ
のGAPを通過する時間に、読み出し速度の加速処理を
行うようにした。以下、第1及び第2の実施形態と異な
る部分を中心に、第3の実施形態のデータ読み出し処理
を説明する。
【0055】図10は、上記第1の実施形態(図4)に
対応する第3の実施形態に係るデータ読み出し処理の手
順を示すフローチャートである。図11は、上記第2の
実施形態(図9)に対応する第3の実施形態に係るデー
タ読み出し処理の手順を示すフローチャートである。な
お、図10及び図11において、上記図4及び図9と同
一の処理を行うステップについては、同一のステップ番
号を付している。
【0056】図10において、制御部20は、データと
共に読み出された付加情報に基づいて、読み出されたデ
ータがRTR方式データか否かを判断する(ステップS
413)。読み出されたデータがRTR方式データであ
る場合、制御部20は、以前の読み出しエラー発生以降
に継続して行われていた低速読み出し処理の回数が、所
定回数を越えたか否かを判断する(ステップS100
1)。所定回数を越えている場合には、制御部20は、
読み出されたデータがゾーン内の最終セクタに格納され
ていたものか否かをさらに判断する(ステップS100
2)。そして、制御部20は、ゾーン内の最終セクタに
格納されていたデータであると判断した場合、データ読
み出し速度を高速状態に戻す処理を開始する(ステップ
S1003)。なお、GAPの先頭位置の判断は、固有
に与えられるアドレスに基づいてゾーン内の最終セクタ
のデータ読み出しを判断すれば容易である。
【0057】図11において、制御部70は、フラグ管
理部75で管理されているRTRフラグを確認する(ス
テップS913)。RTRフラグが「1」であれば、制
御部70は、以前の読み出しエラー発生以降に継続して
行われていた低速読み出し処理の回数が、所定回数を越
えたか否かを判断する(ステップS1101)。所定回
数を越えている場合には、制御部70は、読み出された
データがゾーン内の最終セクタに格納されていたものか
否かをさらに判断する(ステップS1102)。そし
て、制御部70は、ゾーン内の最終セクタに格納されて
いたデータであると判断した場合、データ読み出し速度
を高速状態に戻す処理を開始する(ステップS110
3)。
【0058】上記第3の実施形態のように、GAP部分
でデータ読み出し速度の加速処理を行うようにすれば、
RTR方式データの読み出し速度が一旦低速になって
も、リアルタイム再生に影響を及ぼすことなくデータ読
み出し処理を高速に戻すことができる。
【0059】ところで、RTR規格の規格書としては、
「DVD Specifications for Rewritable Disc (DVD-RAM)
Part2 FILE SYSTEM SPECIFICATIONS Version 2.0 」及
び「DVD Specifications for Re-recordable Disc (DVD
-RW) Part2 FILE SYSTEM SPECIFICATIONS Version 1.0
」が存在する。これらの規格書は、UDFフォーマッ
トの使用をベースにして書かれたものである。この規格
書で定められるRTR規格では、ディスクにRTR方式
データが記録されると、UDFフォーマットのデータ管
理上、所定のセクタ領域に「DVD_RTAV」という
ディレクトリが作成される。よって、このディレクトリ
が存在するか否かを確認することによって、RTR方式
データが記録されたディスクであるか否かを判断するこ
とも可能である。なお、DVD−RAMのファイルフォ
ーマット及び関連するUDFフォーマットの内容は、上
記規格書において詳細に記載されている。また、RTR
方式データによっては、CPRM(Content Protection
for Recordable Media )という著作権管理方式が利用
される場合がある。このCPRMが利用されている場
合、ディスクセット時に、著作権対応のための認証手続
きが行われる。よって、認証手続きが完了したか否かを
確認することによって、RTR方式データが記録された
ディスクであるか否かを判断することも可能である。
【0060】なお、ディスク駆動装置とホスト部とのイ
ンタフェースが周知のATAPI(AT attachment pack
et interface)である場合、データ読み出しの指示には
READ12コマンドが用いられる。このREAD12
コマンドには、RTR方式でのデータ読み出しを要求し
ているか否かを示すストリーミングビットが含まれてい
る(図12)。このことを利用して、ディスク駆動装置
が、ストリーミングビットが「1」にセットされたRE
AD12コマンドを受け取った場合、リアルタイム再生
が要求されていると判断し、上記第2の実施形態で説明
したRTRフラグがセットされた場合と同様の制御を行
うようにしてもよい。このようにすれば、ディスク駆動
装置ではなくホスト部が主体となって、RTR方式デー
タの読み出し処理を制御することができる。ATAPI
におけるREAD12コマンドのストリーミングビット
に限らず、他のインタフェースにおいても、データ読み
出しの指示を行うコマンドにATAPIにおけるストリ
ーミングビットと同等の情報が含まれる場合、この情報
を利用することによって上記ストリーミングビットによ
る処理と同じ制御を行うことが可能である。
【0061】また、上記第1〜第3の実施形態では、デ
ィスクを2倍速(高速)又は1倍速(低速)のいずれか
で再生できる能力を持つディスク駆動装置を説明した。
しかし、これ以外の速度であっても本発明を同様に適用
することが可能である。また、ディスクを読み出す速度
は、全てのディスクで等しくする必要はない。例えば、
DVD−RAMの読み出しが2倍速/1倍速で行われ、
DVD−ROMの読み出しが16倍速/8倍速で行われ
てもよい。さらに、複数の速度で再生可能なディスク駆
動装置である場合でも、本発明を同様に適用することが
可能である。例えば、4倍速、2倍速及び1倍速のいず
れかで再生できる能力を持つディスク駆動装置の場合、
読み出しエラーが発生した時の減速処理は、4倍速→2
倍速→1倍速と段階的に行ってもよいし、一気に4倍速
→1倍速としてもよい。また、RTR方式データである
時だけ、1倍速まで減速処理させるようにしてもよい。
一方、正常な読み出し処理が所定回数続いた時のRTR
方式データに対する加速処理は、1倍速→2倍速又は2
倍速→4倍速のいずれかだけを行わないようにしてもよ
いし、いずれも行わないようにしてもよい。前者の場
合、1倍速→2倍速用及び2倍速→4倍速用の2つのR
TRフラグを管理するようにすればよい(第2の実施形
態)。このように、複数の再生可能速度に応じて、複数
のRTRフラグを持たせることで、低速状態からリアル
タイム再生に影響が及ばない最適な速度状態まで段階的
に加速処理することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVD−RAM規格のディスクの記録フォーマ
ットを説明する図である。
【図2】図1中の本発明に関連する領域内のデータ構造
を説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るディスク駆動装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るディスク駆動装
置で行われるデータ読み出し処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図5】図4のフローチャートに基づくデータ読み出し
速度の変化の一例を、視覚的に表現した図である。
【図6】従来技術におけるデータ読み出し処理の不具合
を説明する図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るディスク駆動装
置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るディスク駆動装
置で行われるデータ読み出し処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態に係るディスク駆動装
置で行われるデータ読み出し処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図10】図4に対応する本発明の第3の実施形態に係
るデータ読み出し処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図11】図9に対応する本発明の第3の実施形態に係
るデータ読み出し処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図12】ATAPIのREAD12コマンドのパラメ
ータを示す図である。
【符号の説明】
10…インタフェース部 20,70…制御部 21…コマンド処理部 22,72…情報/データ処理部 23…読み出し制御部 24,74…リアルタイム再生判定部 30…記憶部 40…信号処理部 50…ディスク 75…フラグ管理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今田 正幸 広島県東広島市鏡山3丁目10番18号 株式 会社松下電器情報システム広島研究所内 (72)発明者 山本 洋一 広島県東広島市鏡山3丁目10番18号 株式 会社松下電器情報システム広島研究所内 Fターム(参考) 5D044 AB05 AB07 BC03 CC06 DE17 DE49 FG09 FG18 5D090 BB10 CC04 FF30 FF41 FF50

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DVD規格のディスクを少なくとも低速
    及び高速の2通りの速度で駆動可能であり、ホスト部か
    ら受ける再生すべきデータの読み出し指示に従って、該
    当するデータをディスクから読み出してホスト部に送出
    するディスク駆動装置であって、 前記読み出し指示に応じたデータを、当該データに関連
    する付加情報と共に、いずれかの速度でディスクから読
    み出す処理部と、 読み出されたデータがリアルタイム記録されたデータか
    否かを、前記付加情報に基づいて判定する判定部と、 読み出されたデータを一時的に蓄積する記憶部と、 前記記憶部に蓄積されたデータを、所定の再生タイミン
    グでホスト部へ送出する送出部とを備え、 前記処理部は、現在の読み出し速度が低速である場合、
    読み出されたデータがリアルタイム記録されたデータで
    あると前記判定部で判定される間は、読み出し速度を変
    化させないことを特徴とする、ディスク駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記処理部は、現在の読み出し速度が高
    速である場合、リアルタイム記録されたデータが一定数
    以上継続した場合に、読み出し速度を低速に変化させる
    ことを特徴とする、請求項1に記載のディスク駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記処理部は、現在の読み出し速度が高
    速である場合、データの読み出しにエラーが生じた時点
    で、読み出し速度を低速に変化させることを特徴とす
    る、請求項1に記載のディスク駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記処理部は、現在の読み出し速度が高
    速である場合、データの読み出しにエラーが生じてから
    所定の条件を満足した時点で、読み出し速度を低速に変
    化させることを特徴とする、請求項1に記載のディスク
    駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の条件が、データの読み出しが
    所定回数行われたか否かであることを特徴とする、請求
    項4に記載のディスク駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記所定の条件が、データの読み出しが
    所定時間行われたか否かであることを特徴とする、請求
    項4に記載のディスク駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記処理部は、現在の読み出し速度が低
    速である場合、読み出されたデータがリアルタイム記録
    されていないデータで、かつ、所定の条件を満足したと
    きに、読み出し速度を高速に変化させることを特徴とす
    る、請求項1に記載のディスク駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記処理部は、ディスクがDVD−RA
    Mであり、かつ、現在の読み出し速度が低速である場
    合、読み出されたデータがリアルタイム記録されたデー
    タであっても、所定の条件を満足すれば、DVD−RA
    M規格で定められているギャップを読み出し用ヘッドが
    通過する期間中に、読み出し速度を高速に変化させるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載のディスク駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記所定の条件が、データの読み出しエ
    ラーが解消した後に正常なデータの読み出しが所定回数
    行われたか否かであることを特徴とする、請求項7に記
    載のディスク駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記所定の条件が、データの読み出し
    エラーが解消した後に正常なデータの読み出しが所定回
    数行われたか否かであることを特徴とする、請求項8に
    記載のディスク駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記所定の条件が、データの読み出し
    エラーが解消した後に正常なデータの読み出しが所定時
    間行われたか否かであることを特徴とする、請求項7に
    記載のディスク駆動装置。
  12. 【請求項12】 前記所定の条件が、データの読み出し
    エラーが解消した後に正常なデータの読み出しが所定時
    間行われたか否かであることを特徴とする、請求項8に
    記載のディスク駆動装置。
  13. 【請求項13】 前記付加情報は、データが格納されて
    いるセクタのヘッダ部に記録されたレコーディングタイ
    プビットであることを特徴とする、請求項1に記載のデ
    ィスク駆動装置。
  14. 【請求項14】 DVD規格のディスクを少なくとも低
    速及び高速の2通りの速度で駆動可能であり、ホスト部
    から受ける再生すべきデータの読み出し指示に従って、
    該当するデータをディスクから読み出してホスト部に送
    出するディスク駆動装置であって、 セットされたディスクにおける特定情報を判断して、デ
    ィスクにリアルタイム記録されたデータが存在するか否
    かを判定する判定部と、 前記判定部による判定結果に応じて、リアルタイム記録
    されたデータが存在するか否かを示すフラグを設定する
    管理部と、 前記読み出し指示に応じたデータを、いずれかの速度で
    ディスクから読み出す処理部と、 読み出されたデータを一時的に蓄積する記憶部と、 前記記憶部に蓄積されたデータを、所定の再生タイミン
    グでホスト部へ送出する送出部とを備え、 前記管理部は、前記判定部でディスクにリアルタイム記
    録されたデータが存在すると判定された場合、前記フラ
    グを設定し、 前記処理部は、現在の読み出し速度が低速である場合、
    前記フラグが設定されていれば読み出し速度を変化させ
    ないことを特徴とする、ディスク駆動装置。
  15. 【請求項15】 前記処理部は、現在の読み出し速度が
    高速である場合、リアルタイム記録されたデータが一定
    数以上継続した場合に、読み出し速度を低速に変化させ
    ることを特徴とする、請求項14に記載のディスク駆動
    装置。
  16. 【請求項16】 前記処理部は、現在の読み出し速度が
    高速である場合、データの読み出しにエラーが生じた時
    点で、読み出し速度を低速に変化させることを特徴とす
    る、請求項14に記載のディスク駆動装置。
  17. 【請求項17】 前記処理部は、現在の読み出し速度が
    高速である場合、データの読み出しにエラーが生じてか
    ら所定の条件を満足した時点で、読み出し速度を低速に
    変化させることを特徴とする、請求項14に記載のディ
    スク駆動装置。
  18. 【請求項18】 前記所定の条件が、データの読み出し
    が所定回数行われたか否かであることを特徴とする、請
    求項17に記載のディスク駆動装置。
  19. 【請求項19】 前記所定の条件が、データの読み出し
    が所定時間行われたか否かであることを特徴とする、請
    求項17に記載のディスク駆動装置。
  20. 【請求項20】 前記処理部は、現在の読み出し速度が
    低速である場合、前記フラグが設定されておらず、か
    つ、所定の条件を満足したときに、読み出し速度を高速
    に変化させることを特徴とする、請求項14に記載のデ
    ィスク駆動装置。
  21. 【請求項21】 前記処理部は、ディスクがDVD−R
    AMであり、かつ、現在の読み出し速度が低速である場
    合、前記フラグが設定されていても、所定の条件を満足
    すれば、DVD−RAM規格で定められているギャップ
    を読み出し用ヘッドが通過する期間中に、読み出し速度
    を高速に変化させることを特徴とする、請求項14に記
    載のディスク駆動装置。
  22. 【請求項22】 前記所定の条件が、データの読み出し
    エラーが解消した後に正常なデータの読み出しが所定回
    数行われたか否かであることを特徴とする、請求項20
    に記載のディスク駆動装置。
  23. 【請求項23】 前記所定の条件が、データの読み出し
    エラーが解消した後に正常なデータの読み出しが所定回
    数行われたか否かであることを特徴とする、請求項21
    に記載のディスク駆動装置。
  24. 【請求項24】 前記所定の条件が、データの読み出し
    エラーが解消した後に正常なデータの読み出しが所定時
    間行われたか否かであることを特徴とする、請求項20
    に記載のディスク駆動装置。
  25. 【請求項25】 前記所定の条件が、データの読み出し
    エラーが解消した後に正常なデータの読み出しが所定時
    間行われたか否かであることを特徴とする、請求項21
    に記載のディスク駆動装置。
  26. 【請求項26】 前記特定情報は、リードイン領域に記
    録されたSLRビットが1であるか否かという情報であ
    ることを特徴とする、請求項14に記載のディスク駆動
    装置。
  27. 【請求項27】 前記特定情報は、UDFフォーマット
    で規定されているDVD_RTAVディレクトリが存在
    するか否かという情報であることを特徴とする、請求項
    14に記載のディスク駆動装置。
  28. 【請求項28】 前記管理部は、駆動可能な速度に応じ
    て複数のフラグを管理しており、前記判定部でディスク
    にリアルタイム記録されたデータが存在すると判定され
    た場合、特定の読み出し速度を変化させないように当該
    複数のフラグを個別に設定することが可能なことを特徴
    とする、請求項14に記載のディスク駆動装置。
  29. 【請求項29】 DVD規格のディスクを少なくとも低
    速及び高速の2通りの速度で駆動可能であり、ホスト部
    から受ける再生すべきデータの読み出し指示に従って、
    該当するデータをディスクから読み出してホスト部に送
    出するディスク駆動装置であって、 ホスト部から受ける読み出し指示に含まれる、リアルタ
    イム再生を行うか否かを示す情報を抽出する抽出部と、 前記抽出された情報に基づいて、対応するデータをいず
    れかの速度でディスクから読み出す処理部と、 読み出されたデータを一時的に蓄積する記憶部と、 前記記憶部に蓄積されたデータを、所定の再生タイミン
    グでホスト部へ送出する送出部とを備え、 前記処理部は、現在の読み出し速度が低速である場合、
    前記情報がリアルタイム再生を行うことを示していれば
    読み出し速度を変化させないことを特徴とする、ディス
    ク駆動装置。
  30. 【請求項30】 前記処理部は、現在の読み出し速度が
    高速である場合、リアルタイム記録されたデータが一定
    数以上継続した場合に、読み出し速度を低速に変化させ
    ることを特徴とする、請求項29に記載のディスク駆動
    装置。
  31. 【請求項31】 前記処理部は、現在の読み出し速度が
    高速である場合、データの読み出しにエラーが生じた時
    点で、読み出し速度を低速に変化させることを特徴とす
    る、請求項29に記載のディスク駆動装置。
  32. 【請求項32】 前記処理部は、現在の読み出し速度が
    高速である場合、データの読み出しにエラーが生じてか
    ら所定の条件を満足した時点で、読み出し速度を低速に
    変化させることを特徴とする、請求項29に記載のディ
    スク駆動装置。
  33. 【請求項33】 前記所定の条件が、データの読み出し
    が所定回数行われたか否かであることを特徴とする、請
    求項32に記載のディスク駆動装置。
  34. 【請求項34】 前記所定の条件が、データの読み出し
    が所定時間行われたか否かであることを特徴とする、請
    求項32に記載のディスク駆動装置。
  35. 【請求項35】 前記処理部は、現在の読み出し速度が
    低速である場合、前記情報がリアルタイム再生を行うこ
    とを示しておらず、かつ、所定の条件を満足したとき
    に、読み出し速度を高速に変化させることを特徴とす
    る、請求項29に記載のディスク駆動装置。
  36. 【請求項36】 前記処理部は、ディスクがDVD−R
    AMであり、かつ、現在の読み出し速度が低速である場
    合、前記情報がリアルタイム再生を行うことを示してい
    ても、所定の条件を満足すれば、DVD−RAM規格で
    定められているギャップを読み出し用ヘッドが通過する
    期間中に、読み出し速度を高速に変化させることを特徴
    とする、請求項29に記載のディスク駆動装置。
  37. 【請求項37】 前記所定の条件が、データの読み出し
    エラーが解消した後に正常なデータの読み出しが所定回
    数行われたか否かであることを特徴とする、請求項35
    に記載のディスク駆動装置。
  38. 【請求項38】 前記所定の条件が、データの読み出し
    エラーが解消した後に正常なデータの読み出しが所定回
    数行われたか否かであることを特徴とする、請求項36
    に記載のディスク駆動装置。
  39. 【請求項39】 前記所定の条件が、データの読み出し
    エラーが解消した後に正常なデータの読み出しが所定時
    間行われたか否かであることを特徴とする、請求項35
    に記載のディスク駆動装置。
  40. 【請求項40】 前記所定の条件が、データの読み出し
    エラーが解消した後に正常なデータの読み出しが所定時
    間行われたか否かであることを特徴とする、請求項36
    に記載のディスク駆動装置。
  41. 【請求項41】 ホスト部とのインタフェースがATA
    PIである場合、前記リアルタイム再生を行うか否かを
    示す情報として、READ12コマンドのストリーミン
    グビットを用いることを特徴とする、請求項29に記載
    のディスク駆動装置。
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