JP2003049416A - 波動による海面温度の低温化法 - Google Patents

波動による海面温度の低温化法

Info

Publication number
JP2003049416A
JP2003049416A JP2001272735A JP2001272735A JP2003049416A JP 2003049416 A JP2003049416 A JP 2003049416A JP 2001272735 A JP2001272735 A JP 2001272735A JP 2001272735 A JP2001272735 A JP 2001272735A JP 2003049416 A JP2003049416 A JP 2003049416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
sea surface
water
sea level
sea
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001272735A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichiro Taguchi
信一朗 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAGUCHI ENTERP KK
Taguchi Enterprise KK
Original Assignee
TAGUCHI ENTERP KK
Taguchi Enterprise KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAGUCHI ENTERP KK, Taguchi Enterprise KK filed Critical TAGUCHI ENTERP KK
Priority to JP2001272735A priority Critical patent/JP2003049416A/ja
Publication of JP2003049416A publication Critical patent/JP2003049416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 地球の温暖化防止のために海面の水温を下げ
る方法を提供する。 【解決手段】海面温度との差が10°C以上の低温度で
ある深層部から、150l/cm/min.以上の圧
搾空気を海面に対し垂直方向に噴出させる。波動で海面
水と低温水を1:1〜10:1の割合で混合し、海面温
度を1〜5°C下げる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、海面の水温を下げ
て地球の温暖化防止の一助に資する、波動による海面温
度の低温化法に関する。 【0002】 【従来の技術】地球の温暖化によって永久凍土の溶解や
異常気象をもたらし環境破壊を招く事態が深刻になりつ
つある中で、温暖化防止策が種々試みられている。例え
ば森林の伐採を禁じたり砂漠の一部を緑地化する方法
や、フロンガスを発生しない製品の開発、あるいは二酸
化炭素をはじめ温室効果ガスの発生を抑制するための施
策の検討などなど。しかしながらこれらの方法では効果
を得るのに長年月を要するため即効性に乏しく、その間
にも温暖化現象は徐々に拡大しているのが実情である。
そこで本発明者は、海中の深層に存在している低温水を
上昇させることで海面の温度を下げる技術を先に提案し
た(特開平11−71735の公報参照)。 【0003】上記技術は、船体に搭載した強力な圧搾空
気装置から発するエアを、深層部から上方に向けて噴射
させることで低温水を押し上げ、上昇した低温水の波動
で海面の温度を下げることを主旨としたものであり、従
来に見られない温暖化防止策としての独創的知見に基づ
くものであるが、圧搾空気の吐出量、海面と深層水の混
合割合など具体的データの開示に不具合があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明はこの点の不備を
解消し、海中の深層部に存在している低温度の水を、所
定の吐出空気量とした圧搾空気を深層部から上方に向け
て噴き出させることで上方へ押し上げ、且つその波動を
利用して海面水に低温水を所定の割合で混合しそれによ
って海面の温度を下げることを目的としている。 【0005】すなわち本発明は、海面温度との差が10
°C以上の低温である深層部から、150l/cm
min.以上の値を持つ圧搾空気を海面に対し垂直方向
に噴出させ、その波動で海面水と低温水とを1:1〜1
0:1の割合で混合し、以て海面温度を1〜5°C下げ
ることを技術手段とする。 【0006】 【発明の実施の形態】一般に海面から200メートル以
下の深さの水温は、表面との差が10°C以下になると
される。例えば四国の足摺岬付近では、海面温度が24
°Cのとき、水深200メートルの水温は13°Cであ
ることが海上保安庁の海洋速報(昭和63年第21号)
に記載されている。したがって200メートル以下の水
深部にある10°C以下の低温水を上方に押し上げその
波動で海面水と混合させることにより海面の温度を下げ
ることが可能となる。 【0007】現状で海面の温度が2°C上がると氷山が
溶け出す恐れがあり、したがって海面温度をわずか1〜
2°C下げることができれば海水による温暖化防止に役
立たせることができる。本発明はこの趣旨にのっとるも
ので、好ましくは1〜5°C海面の温度を下げることを
所期している。 【0008】いま具体例につき説明すると、海面温度2
4°Cの海面から、深度300メートル程の深層部の温
度が13°Cの海域で、船に搭載した空気圧縮機(エア
ーコンプレッサー)で圧縮した圧縮空気を長さ300メ
ートルの送気管の先端に設置された噴射ノズルから、海
面に対し垂直方向に、吐出量300l/cm/mi
n.の割合で噴射させた。空気の圧力で深層部の低温水
は上方に押し上げられるとともに漸次波動を起こし、波
動は波動を呼んで遂には海面水と低温水の混合割合に応
じて海面温度が22°Cに低下した。 【0009】下記する熱量保存の法則に基いて計算した
海面水(24°C)と低温水(13°C)の混合割合に
おける海面温度の概略は、 1:1の混合割合の場合・・・・・19°C 5:1の混合割合の場合・・・・・22°C 10:1の混合割合の場合・・・・・23°C 以上のようになることが推定できた。 【0010】[計算式] m(t−T)=m(T−t)=熱量保
存の法則 c≒cである (3.9937×10J/kg・
K) ※ m:海面水の質量[g] m:深層水の質量[g] c:海面の比熱[j/kg・K] c:深層水の比熱[j/kg・K] t:海面水の温度[K] t:深層水の温度[K] T :平衡状態の温度[K] K :絶対温度の単位 【0011】圧搾空気は、図面に示したように、海上に
浮かべた船10にコンプレッサー11を搭載し、そこか
ら垂下したパイプ12を通して深層部に送り、下端の横
パイプ13上のノズル14から噴出する方法(図1
(a)参照)でも、あるいは海中深く遊泳する潜水艦2
0に搭載したコンプレッサー21上のノズルから噴出す
る方法(図1(b)参照)など時と所に応じた任意の手
段を用いることができる。 【0012】因みに海面下の水温の差は場所によって著
しく、たった200キロメートルしか離れていないとこ
ろでも10°Cも温度が違うのに対し、冬の気温で10
°Cの温度差がある沖縄と北海道間の距離は2000キ
ロメートル以上も離れているという事実からも如何に海
面下の水温分布が異なるかが理解される。海流は海の表
面だけにあるのではなく、海面下の海水も移動をしてい
る。それゆえ深層部から低温水を、所定の圧力を持つ圧
搾空気で押し上げると、低温水の波動は想像以上の波動
を呼び起こし、連鎖反応をして広大な海面域の低温化が
図られる。特に本発明では、海面からの温度差が10°
C以上で圧搾空気の吐出量を150l/cm/mi
n.以上(好ましくは200l/cm/min.程
度)としたことにより、波動の発生が確実になることを
見い出した。 【0013】 【発明の効果】本発明によると、海中の深層部から所定
の吐出量を持つ圧搾空気を海面に向け垂直に噴出させる
ことで海面との温度差10°C以上の低温水が押し上げ
られ、それによって海水が波動を起こすと低温水が海面
水に混合し、海面の温度を低くするので海水による温暖
化現象に歯止めをかけることができる。 【0014】圧搾空気の吐出量を加減することで波動の
流れを調整し、海面水の混合割合に従って海面の温度を
1〜5°Cの範囲で下げることができるので、海域の実
情に応じた海面の低温化が図られる。 【0015】圧搾空気は、既存のコンプレッサーを使用
して容易に発生させることができ、深層部には、海面か
らの距離にふさわしい長尺のパイプを介して送り込む
法、或いは潜水艦を用いるなど実情に応じた手段で実施
でき、膨大な設備費をかけることなく本発明を実現させ
ることができる。 【0016】海流を利用することによって一層の即効性
が所期される。例えば日本の南では深度200メートル
で15°Cの等温線の場所で黒潮の流速が大きく、毎秒
1メートルを越える個所では約100キロメートルの幅
になるので、このような海流の場所では波動の連鎖反応
も頗る迅速となり、短時間で広範囲にわたる海面の低温
化が可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 圧搾空気を送る手段を図示したもので、
(a)は船、(b)は潜水艦を示す説明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 海面温度との差が10°C以上の低温で
    ある深層部から、150l/cm/min.以上の値
    を持つ圧搾空気を海面に対し垂直方向に噴出させ、その
    波動で海面水と低温水とを1:1〜10:1の割合で混
    合し、以て海面温度を1〜5°C下げることを特徴とす
    る波動による海面温度の低温化法。
JP2001272735A 2001-08-06 2001-08-06 波動による海面温度の低温化法 Pending JP2003049416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001272735A JP2003049416A (ja) 2001-08-06 2001-08-06 波動による海面温度の低温化法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001272735A JP2003049416A (ja) 2001-08-06 2001-08-06 波動による海面温度の低温化法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003049416A true JP2003049416A (ja) 2003-02-21

Family

ID=19098056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001272735A Pending JP2003049416A (ja) 2001-08-06 2001-08-06 波動による海面温度の低温化法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003049416A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104746490A (zh) * 2015-02-02 2015-07-01 辽宁省水利水电科学研究院 一种适用于一般地区的防结冰装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104746490A (zh) * 2015-02-02 2015-07-01 辽宁省水利水电科学研究院 一种适用于一般地区的防结冰装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930008446B1 (ko) 2산화탄소의 고정화법 및 2산화탄소 고정투기장치 및 2산화탄소의 처리장치
CN1066510C (zh) 冰复合体
WO2007023943A1 (ja) ガスハイドレートの生成方法、置換方法及び採掘方法
KR101844133B1 (ko) 이동식 조류 제거용 선박
JP4767089B2 (ja) 消火装置、消火剤の生成方法、及び消火剤
JP3925711B2 (ja) 水中への酸素供給装置
JP2010023631A (ja) 船舶の噴出気体供給方法及び噴出気体制御装置
JP2003049416A (ja) 波動による海面温度の低温化法
FI97351B (fi) Äänenvaimennusjärjestelmä
JP6030785B1 (ja) メタンハイドレートの移送
JP4261813B2 (ja) ガスハイドレートの海中生成方法、ガスハイドレート生成装置、および二酸化炭素の海中貯蔵システム
KR101869012B1 (ko) 산불진화용 담수지 결빙방지장치
JP4849264B2 (ja) 海水の鉛直循環装置
CN109131751B (zh) 海洋工程用海岸线暗礁提醒装置
CN105480386B (zh) 水上作业平台
JPH1171735A (ja) 海水の温暖化防止方法
CN214993490U (zh) 扰冰与融冰防冻装置及系统
CN102745313A (zh) 船舶防沉用方法及泡沫喷注装置
EP2670657A1 (en) A floating unit for energy production
JP2001120970A (ja) 水圧を利用した酸素溶解方法
JP2005334835A (ja) 気体溶解装置
Whittaker et al. An experimental investigation of the physical characteristics of fast ferry wash
JP2009119463A (ja) ガスハイドレートの海中生成方法及びガスハイドレート生成装置
JP2003343447A (ja) 深層水汲み上げ装置、及び海洋肥沃化装置
KR20150003965A (ko) 태양광 발전과 자립식 수면 교반장치를 이용한 용승류 발생장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050825

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A073

Effective date: 20060516