JP2003047996A - 汚泥処理装置および汚泥浄化処理方法 - Google Patents

汚泥処理装置および汚泥浄化処理方法

Info

Publication number
JP2003047996A
JP2003047996A JP2001237346A JP2001237346A JP2003047996A JP 2003047996 A JP2003047996 A JP 2003047996A JP 2001237346 A JP2001237346 A JP 2001237346A JP 2001237346 A JP2001237346 A JP 2001237346A JP 2003047996 A JP2003047996 A JP 2003047996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sludge
reaction tank
reaction
liquid
decomposition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001237346A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3683518B2 (ja
Inventor
Naomichi Nishio
尚道 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Science and Technology Corp filed Critical Japan Science and Technology Corp
Priority to JP2001237346A priority Critical patent/JP3683518B2/ja
Publication of JP2003047996A publication Critical patent/JP2003047996A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3683518B2 publication Critical patent/JP3683518B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 海水および淡水底面の汚泥を、環境に負
荷をかけることなく、簡便かつ高効率に、工業的規模で
処理するための浄化処理装置を提供する。 【解決手段】 海水または淡水底面の汚泥を浄化処理す
るための装置であって、少なくとも、海底汚泥を含有す
る汚泥を充填し、ビタミン類を添加して分解反応を行う
ための第1反応槽と、該汚泥に酸素非含有気体を通気す
るための通気管と、該汚泥の上澄み液であって、汚泥の
分解反応により生成する有機酸を含有する上澄み液を抜
き取るための送液手段と、該上澄み液を供給し、有機酸
の分解反応を行うための反応槽であって、有機酸分解能
を有する微生物を含有する第2反応槽と、有機酸の分解
により発生した気体を第2反応槽から除去する手段と、
有機酸を分解した後の排出液を放出する手段を有するこ
とを特徴とする汚泥処理装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、海洋、湖
沼、河川等の底面に堆積する汚泥を浄化処理するための
処理装置に関するものである。さらに詳しくは、この出
願の発明は、汚泥、とくに海底に体積した汚泥を含有す
る混合汚泥を分解し、海砂や川砂を海底あるいは川底に
戻すことを可能とする工業的価値の高い汚泥処理装置と
それを用いた汚泥の浄化処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】近年、大きな社会問題となっ
ている海洋汚染では、その発生源として、有害化学物
質、油類、放射性物質、廃棄物の投棄、富栄養価物など
が知られている。
【0003】中でも富栄養価物による汚染は、水中植物
の栄養源として知られる有機物、窒素、リンなどが、工
場や家庭あるいは農地から多量に排出されることによる
ものである。これらの栄養源は、通常、海洋や湖沼には
適量しか存在しない。したがって、これらが多量に流出
されると、水中の植物プランクトンや水中植物が急増
し、赤潮、青潮が発生するのである。そしてプランクト
ンや水中植物の死骸で水中の溶存酸素が減少し、大量の
魚介類が酸欠死し、水質汚濁、悪臭発生などが起こる。
つまり、栄養源であるこれらの物質も、多量に排出され
れば、海洋汚染の原因となるのである。
【0004】特に牡蠣を初めとする魚貝類の養殖場の多
くは、都市周辺の沿岸部に存在するため、このような有
機物やリン等を含む富栄養化物による被害が深刻なもの
となっている。牡蠣養殖場の海底には、富栄養化物を含
む汚泥が2〜3メートルにも堆積しており、赤潮の発生
により、養殖牡蠣が斃死する自体が頻繁に起こっている
のである。
【0005】このような事態を解決するために、汚泥を
オゾンガスで酸化分解する方法や、汚泥を仮焼し、多孔
質セラミックスとして回収しようとする試みがなされて
いる。しかし、いずれも処理コストが高く、経済的に成
立しないため、これまで実用化には至っていないのが実
情である。
【0006】そこで、この出願の発明は、以上のとおり
の事情に鑑みてなされたものであり、従来技術の問題点
を解消し、海水および淡水底面の汚泥を、環境に負荷を
かけることなく、簡便かつ高効率に、工業的規模で処理
するための浄化処理装置を提供することを課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者らは、これまで、
汚泥を生物学的手法により分解し、清浄化した海砂を海
底に戻す方法と、有機物を分解して得られた可燃性ガス
をエネルギー源として利用するとともに、分解に利用さ
れたバクテリア中に蓄積するリンやビタミン類を回収す
る方法について研究を行ってきた(Kenji Takeno et.a
l., Journal ofBioscience and Bioengineering, Vol.8
8, No.4, 410-415 (1999))。そして、汚泥中に存在す
る嫌気性バクテリアを活性化させることにより、汚泥中
の有機物を酢酸等の有機酸に分解させ、生成したこれら
の有機酸をさらに光合成バクテリア(Rhodobacter spha
eroides IL106)やメタン発酵菌により分解させれば、
可燃性気体を得ることができることを明らかにしてい
る。また、発明者らは、とくに牡蠣養殖場底面を始めと
する海底の汚泥中に存在するバクテリアが有機物の分解
により酢酸のみを生成すること、バクテリアによる汚泥
の分解がビタミン類を共存させることにより進行するこ
と等を明らかにした。
【0008】発明者らは、さらに、淡水性の前記光合成
バクテリアやメタン発酵菌を海水中で好適に作用させる
べく鋭意研究を進めた結果、前記バクテリアが海水中の
NaClの影響を受けず、CODMn、NO3-−Nおよび
PO4 3-の除去をも行うことを明らかにした。また、Rho
dobacter sphaeroides IL106の同化を助け、増殖速度を
高めるために、NH4 +−Nとして(NH42SO4を添
加することが効果的であることも、発明者らによって明
らかにされた。
【0009】発明者らは、以上のような汚泥の分解反応
に関する知見を元に、さらなる鋭意研究を進めた結果、
牡蠣養殖場の汚泥を他の領域から採取した汚泥と混合し
て用いても同様の機構で汚泥の分解処理が行えることを
見出し、処理条件の最適化を行って、工業的価値の高い
汚泥処理装置としての本願発明に至ったのである。
【0010】すなわち、この出願の発明は、上記の課題
を解決するものとして、第1には、少なくとも海底の汚
泥を含有する汚泥を充填し、ビタミン類を添加して海水
または淡水中の汚泥の分解反応を行うための第1反応槽
と、該汚泥に酸素非含有気体を通気するための通気管
と、該汚泥の上澄み液であって、汚泥の分解反応により
生成する有機酸を含有する上澄み液を抜き取るための送
液手段と、該上澄み液を供給し、有機酸の分解反応を行
うための反応槽であって、有機酸分解能を有する微生物
を含有する第2反応槽と、有機酸の分解により発生した
気体を第2反応槽から除去する手段と、有機酸を分解し
た後の排出液を放出する手段を有することを特徴とする
汚泥処理装置を提供する。
【0011】第2には、この出願の発明は、海底汚泥が
牡蠣養殖場底面から採取される汚泥である前記の汚泥処
理装置を提供する。
【0012】この出願の発明は、第3には、第2反応槽
で発生した気体の少なくとも一部を酸素非含有気体とし
て第1反応槽に循環させる手段を有すること、第4に
は、第2反応槽において発生した排出液の少なくとも一
部をビタミン類含有液として第1反応槽に循環させる手
段を有することを前記の汚泥処理装置の態様として提供
する。
【0013】さらに、この出願の発明は、第5には、反
応槽が恒温手段を有する汚泥処理装置を、第6には、第
2反応槽から放出される排出液を酸化処理する手段を有
する汚泥処理装置を提供する。
【0014】この出願の発明は、第7には、いずれかの
汚泥処理装置を用いて海水または淡水底面の汚泥を浄化
処理する方法であって、第1反応槽に少なくとも第1反
応槽に少なくとも海底汚泥を含有する汚泥を充填した
後、通気管から酸素非含有気体を通気し、ビタミン類を
添加し、汚泥の分解反応により生成した有機酸を含む上
澄み液を第2反応槽に送液して、さらに第2反応槽中で
メタン発酵菌と接触させ、有機酸を分解してメタン/二
酸化炭素混合気体と排出液に変換することを特徴とする
汚泥浄化処理方法をも提供する。
【0015】また、この出願の発明は、第8には、前記
のいずれかの汚泥処理装置を用いて海水または淡水底面
の汚泥を処理する方法であって、第1反応槽に少なくと
も海底汚泥を含有する汚泥を充填した後、通気管から酸
素非含有気体を通気し、ビタミン類を添加し、汚泥の分
解反応により生成した有機酸を含む上澄み液を第2反応
槽に送液して、さらに第2反応槽中で光合成菌と接触さ
せ、有機酸を分解して気体と有価物を含有する排出液に
変換することを特徴とする汚泥浄化処理方法を提供す
る。
【0016】この出願の発明は、第9には、海底汚泥
は、牡蠣養殖場底面から採取される汚泥である前記の汚
泥浄化処理方法を提供する。
【0017】第10には、この出願の発明は、有機酸の
分解により生成した気体と排出液を第1反応槽に循環さ
せ、一連の操作を繰り返す前記いずれかの汚泥浄化処理
方法を提供する。
【0018】この出願の発明は、さらに、第11には、
第1反応槽を20〜40℃に恒温する前記のいずれかの
汚泥浄化処理方法を、第12には、反応槽におけるpH
は6〜8とする前記のいずれかの汚泥浄化処理方法を、
第13には、ビタミン類は、水溶性ビタミン類から選択
される2種以上のビタミンである前記のいずれかの汚泥
浄化処理方法を、そして、第14には、ビタミン類は、
汚泥量に対して1mL/L以上添加する前記のいずれか
の汚泥浄化処理方法を提供する。
【0019】この出願の発明は、さらに、第15には、
排出液を酸化処理した後、系外に放出する前記の汚泥浄
化処理方法を提供する。
【0020】そして、この出願の発明は、第16には、
第1反応槽の反応速度と第2反応槽の反応速度が、次の
式(I): k1×L1 ≦ k2×L2 (I) (ただし、k1は第1反応槽における有機酸生成速度
(mmol/L・h)、L1は第1反応槽における液
(汚泥)容量(L)、k2は第2反応槽における有機酸
分解速度(mmol/L・h)、L2は第2反応槽にお
ける液(汚泥)容量(L)を示す)で表される関係を有
する前記いずれかの汚泥浄化処理方法をも提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】この出願の発明の汚泥処理装置に
おいて、その構成は、図1に例示されるとおりである。
すなわち、この出願の発明の汚泥処理装置は、海水また
は淡水底面の汚泥を浄化処理するための装置であり、少
なくとも、 a.海底汚泥を含有する汚泥(11)を充填し、ビタミ
ン類を添加して分解反応を行うための第1反応槽(1) b.該汚泥(11)に酸素非含有気体を通気するための
通気管(3)と、 c.該汚泥(11)の上澄み液(12)であって、汚泥
(11)の分解反応により生成する有機酸を含有する上
澄み液(12)を抜き取るための送液手段(4)と、 d.該上澄み液(12)を供給し、有機酸の分解反応を
行うための反応槽であって、有機酸分解能を有する有機
酸分解微生物(21)を含有する第2反応槽(2)と、 e.有機酸の変換により発生した気体を第2反応槽
(2)から除去する手段(52)と、 f.有機酸を変換した後の排出液(22)を放出する手
段(6)を有するものである。
【0022】この出願の発明の汚泥処理装置では、ま
ず、第1反応槽(1)に汚泥供給管(7)等から汚泥
(11)を供給する。この汚泥(11)に、ビタミン類
供給管(8)からビタミン類を添加し、通気管(3)か
ら酸素非含有気体を通気しながら恒温器(91)により
加温することにより、汚泥(11)中のバクテリアが活
性化され、汚泥(11)中の有機物の嫌気性分解が起こ
る。
【0023】このとき、第1反応槽(1)内の温度は、
20〜40℃とすることが好ましい。とくに、30〜4
0℃では、前記の嫌気性分解の反応速度が上昇し、好ま
しい。また、添加するビタミン類は、チアミン、ニコチ
ン酸、ビオチン、リボフラビン等の水溶性ビタミン類か
ら選択される2種以上、より好ましくは、3種以上とす
る。このとき、添加されるビタミン類の添加量は、汚泥
(11)の量に対して1mL/L以上とすることが好ま
しい。ビタミン類の添加量が1mL/L未満の場合に
は、汚泥(11)のバクテリアによる嫌気性分解は進行
しない。さらに、第1反応槽(1)中の汚泥(11)の
pHは、6〜8とすることが好ましい。とくにpH7〜
8では、嫌気性分解の反応速度が上昇し、好ましい。第
1反応槽(1)は、さらに、通気された酸素非含有気体
を排気するための排気管(51)を有する。
【0024】以上のとおりの汚泥の嫌気性分解により有
機酸を生成する汚泥(11)中のバクテリアとしては、
酢酸生成菌(Acetobacterium woodii、 Eubacterium li
mosumなど)や蟻酸生成菌(Oxalobacter formigenes、B
acteroides sp.、Escherichia、Klebsiella、Enterobac
ter等)が挙げられる。発明者らの鋭意研究によれば、
牡蠣養殖場底面を始めとする海底から採取される汚泥中
には、酢酸のみを生成するバクテリアが存在することが
確認されている(Kenji Takeno et.al., Journal of Bi
oscience and Bioengineering, Vol.88, No.4, 410-415
(1999))。また、牡蠣養殖場底面の汚泥単独、他の海
域の汚泥単独、あるいは複数の異なる海域から採取され
た汚泥を任意に混合したものでも、効率よく汚泥全体が
浄化処理される。したがって、本願発明の汚泥処理装置
における第1反応槽(1)において、この汚泥(11)
は、牡蠣養殖場から採取された汚泥を始めとする海底汚
泥を含んでいればよく、牡蠣養殖場等の海域から採取さ
れた汚泥単独であっても、複数の海水あるいは淡水領域
中から採取された汚泥に海底から採取された汚泥を混合
した混合汚泥であってもよい。そして、第1反応槽
(1)では、汚泥(11)が分解され、酢酸が生成し、
汚泥(11)の上澄み液(12)中に混在することとな
る。
【0025】この出願の発明の汚泥処理装置では、次
に、汚泥(11)の嫌気性分解反応により生成した酢酸
を含有する上澄み液(12)を、送液手段(4)により
第2反応槽(2)に供給する。このような送液手段
(4)としては、ポンプ等を用いてもよいが、そのよう
な装置を用いなくても、第1反応槽(1)と第2反応槽
(2)の液面高さの差による水頭差を利用し、図1に示
されるような送液管(4)とすればよい。
【0026】上澄み液が供給される第2反応槽(2)に
は、酢酸を分解する酢酸分解性菌(21)を充填してお
く。このような酢酸分解性菌(21)としては、メタン
発酵菌や光合成菌が知られている。メタン発酵菌は、有
機酸をメタンと二酸化炭素に分解する。また、光合成菌
は、光の存在下でリンや窒素を吸収しながらカロチノイ
ド、ビタミンB12、ユビキノン等を生成、蓄積する。
このような光合成菌としては、Rhodobacter sphaeroide
s IL106が好ましく例示されるが、もちろんこれに限定
されず、様々な公知あるいは未知の光合成菌を適用でき
る。酢酸分解性菌(21)として光合成菌を用いる場合
には、第2反応槽(2)は、処理液(22)に光を照射
することが必要となるため、光透過性のものとすること
が好ましい。また、第2反応槽(2)内に光を照射する
ための光源(10)を設置してもよい。さらに、これら
の微生物は、溶液、粉末、顆粒等の各種の形態であって
よい。例えば、微生物を多孔質担体に担持したもの等が
好適に用いられる。
【0027】第2反応槽(2)における酢酸の分解反応
により生成した気体は、排気管(52)から系外へ除去
できる。このような気体は、主にメタンおよび二酸化炭
素からなる混合ガスであり、天然ガスと同様の組成(メ
タン/CO2=80/20)を有するものであることか
ら、燃料として使用できる。したがって、気体は、排気
管(52)からそのまま周辺環境に放出せずに、周辺の
工場、焼却施設等へ搬送し、利用することが好ましい。
また、光合成菌を用いて酢酸の分解を行った場合に生成
されるカロチノイド、ビタミンB12、ユビキノン等
は、回収し、養殖魚等の餌として利用することができ
る。すなわち、この出願の発明の汚泥処理装置は、リサ
イクル、省エネルギー、コスト削減等の観点からも工業
的利用価値が高いといえる。
【0028】さらに、酢酸が分解された排出液(22)
は、放流経路(6)から系外に放出されてもよいが、化
学的酸素要求量(COD)が環境基準よりも高い場合に
は、酸化処理することによりCODを除去し、湖沼、河
川、海洋等のもとの環境に戻すことができる。
【0029】以上のとおりのこの出願の発明の汚泥処理
装置においては、第2反応槽(2)から第1反応槽
(1)の通気管(3)と接続された循環経路(61)を
設置し、第2反応槽(2)で発生した気体の少なくとも
一部を酸素非含有気体として第1反応槽(1)に循環さ
せてもよい。このような循環経路(61)を設置するこ
とにより、第2反応槽(2)で発生したメタンや二酸化
炭素等のガスを再利用でき、汚泥処理のコスト削減につ
ながる。また、このような循環経路(61)により、排
出液(22)をも第1反応槽(2)に戻せば、添加され
るビタミン類の再利用が可能となり、ビタミン類の総添
加量を削減でき、コスト上昇を抑えることが可能とな
る。
【0030】この出願の発明では、以上のとおりの汚泥
処理装置を用いて海水あるいは淡水底面の汚泥を浄化処
理する方法をも提供する。具体的な浄化処理方法は上述
のとおりである。とくに、第1反応槽(1)と第2反応
槽(2)における各反応速度について、次の(I)式 k1×L1 ≦ k2×L2 (I) (ただし、k1は第1反応槽における酢酸生成速度(m
mol/L・h)、L1は第1反応槽における液(汚
泥)容量(L)、k2は第2反応槽における酢酸分解速
度(mmol/L・h)、L2は第2反応槽における液
容量(L)を示す)で表される関係が成立するとき、こ
の出願の発明の汚泥処理装置を用いた汚泥の浄化処理が
スムーズに進行する。そして、このような条件を制御す
ることにより、この出願の発明の汚泥処理装置をシステ
ムとして自動化することも可能となるのである。
【0031】すなわち、式(I)は、直列に接続された
第1反応槽(1)と第2反応槽(2)について、第2反
応槽(2)では、第1反応槽(1)で生成される酢酸を
十分に分解させるだけの反応条件が必要となることを示
す式である。具体的に、この式に則って汚泥処理装置の
制御を行うためには、例えば第2反応槽(2)から放出
されるガス量をガス流量計(53)等によりモニターす
ることができる。第2反応槽(2)から放出されるガス
量は、酢酸分解量、すなわちk2×L2に比例する(ただ
し、k2およびL2は前記のとおりである)ことから、こ
の値を第1反応槽における酢酸生成量k1×L1と比較
し、前記の関係式が成立するように、循環経路(61)
の循環ポンプ(62)の吐出量やバルブ(63)を調整
して液循環量を制御すればよい。また、放出ガス量が分
かれば、第1反応槽(1)に供給する汚泥量(L1)と
第2反応槽(2)に供給する液量(L2)から各k1およ
びk2を求めることができる。そして、この出願の発明
の汚泥処理装置の運転において、これらの反応速度の絶
対値が小さい場合には、前記式(I)の関係を維持しな
がら、第1反応槽(1)における反応速度k1に影響を
及ぼす因子(温度、pH,ビタミン添加量)や第2反応
槽(2)における反応速度k2に影響を及ぼす因子(温
度、pH、光照射量、添加バクテリア量)を調整すれば
よい。
【0032】したがって、この出願の発明の汚泥浄化処
理方法では、各配管に流量計や自動弁を設けたり、反応
槽に温度計、pH計等を設けたりすることにより、前記
の汚泥処理装置をシステム化し、自動運転することも可
能となる。このようなシステムの具体例は、後述の実施
例において述べる。
【0033】以上のとおりのこの出願の発明の汚泥処理
装置および汚泥処理方法では、汚泥は浄化処理され、海
砂と水(淡水あるいは海水)となる。浄化された海砂
は、第1反応槽の浄化海砂放流経路(13)から放出す
ればよく、浄化された水は、放流弁(64)を開放して
放流すればよい。すなわち、このような汚泥処理装置を
用いることにより、低コストで簡便、かつ環境負荷の極
めて小さい方法で汚泥を浄化することが可能となる。
【0034】以下、添付した図面に沿って実施例を示
し、この発明の実施の形態についてさらに詳しく説明す
る。もちろん、この発明は以下の例に限定されるもので
はなく、細部については様々な態様が可能であることは
言うまでもない。
【0035】
【実施例】<実施例1>この出願の発明の汚泥処理装置
に各種制御システムを設け、自動運転を行った。汚泥処
理システムの概略を図2に示した。
【0036】この例では、第1反応槽(1)は、汚泥
(11)の温度を制御するための恒温器(91)と液面
計(101)を有する。この第1反応槽(1)の上澄み
液(12)を送液するための送液管(4)には、液流量
計(41)が設置されており、送液流量を計測できる。
また、生成酢酸量を酢酸濃度計(42)により測定し、
これらの値から第1反応槽(1)において単位時間あた
りに生成した酢酸の総量、すなわち前記式(I)におけ
るk1×L1をk11算出器(104)で計算することが
できるのである。一方、液面計(101)の値から液面
算出器(102)によりL1が求められ、先に得られた
1×L1からk1を算出することができる。
【0037】第2反応槽(2)には、同様に液温度を制
御するための恒温器(92)と液面計(201)が設置
されており、第2反応槽(2)から単位時間あたりに発
生する全ガス量をガス流量計(53)より求めることが
できる。この全ガス量は、酢酸分解量k2×L2に相当す
ることから、k22算出器(204)が構成される。さ
らに、第1反応槽の場合と同様に、液面計(201)の
値から液面算出器(202)によりL2が求められ、先
に得られたk2×L2からk2を算出することができる。
【0038】得られたこれらk1×L1およびk2×L2
値を比較器(207)で比較し、その出力に応じて第2
反応槽(2)から第1反応槽(1)への排出液(22)
の循環量を制御するべく、循環ポンプ(62)の回転数
や自動弁(63)の開度を変化させた。具体的には、k
1×L1+ε=k2×L2(ただし、εは、制御対象に応じ
て選択される微少量)の場合には、安定運転が維持さ
れ、k1×L1+ε<k2×L2の場合には、液循環量を増
加させて、第1反応槽(1)における酢酸生成量を増加
させた。さらに、k1×L1+ε>k2×L2の場合には、
液循環量を減少させて第1反応槽(1)における酢酸生
成量を減少させた。
【0039】以上のとおりにしてこの汚泥処理装置にお
ける安定運転が継続された。しかし、何らかの外乱によ
り各反応槽における酢酸生成量または酢酸分解量が所定
の目標値から大きくそれることも考えられるため、第1
反応装置には、k1目標値設定器(105)に目標とす
るk1値を入力し、酢酸生成速度算出器(103)より
得られたk1の値と比較器(106)で比較して、その
値が小さい場合には、恒温器(91)の温度を上昇させ
るようにした。反対に、第2反応槽では、k2目標値設
定器(205)に目標k2値を入力し、メタン生成速度
算出器(203)より得られたk2と比較器(206)
で比較して、その値が小さい場合には、恒温装置(9
2)の温度を上昇させるようにした。
【0040】さらに、酢酸濃度計(42)の替わりにp
H計(42)を用いることを検討した。
【0041】図2に示されるとおりの本願発明の汚泥処
理システムにおける酢酸濃度とpHとの関係を測定し、
結果を図3に示した。
【0042】図3より、酢酸濃度と反応槽内のpHがほ
ぼ直線的な関係にあることが示された。したがって、酢
酸濃度測定を行うよりも、安価で信頼性の高いpH計を
用いれば、より簡便に精度高く汚泥処理の自動運転が可
能となることが示唆された。 <実施例2>図1に示される汚泥処理装置(ただし、各
反応槽(1、2)は等しい底面積(10cmφ)を有す
る)において、第1反応槽(1)の液面高さが20cm
となるように汚泥(11)を供給し、B1−HCl(1
g/L)、ニコチン酸(1g/L)、およびビオチン
(10mg/L)からなるビタミン溶液を汚泥に対して
1mL/L添加し、二酸化炭素を供給した。まず、第1
反応槽(1)の液を分析し、酢酸濃度を測定した。
【0043】図4に第1反応槽(1)内のpHの変化を
示した。
【0044】図4より、ビタミン類の添加により酢酸の
生成が開始することが確認された。 <実施例3>次に、送液管(4)により第1反応槽
(1)から光合成細菌Rhodobacter sphaeroides IL106
を含有する第2反応槽(2)へ、第2反応槽(2)にお
ける液面高さが14cmとなるように上澄み液を供給
し、酢酸の分解反応を行った。
【0045】図5に第2反応槽(2)出口における酢酸
濃度の変移を示した。
【0046】図5より、酢酸濃度は、最初高い値を示し
ているが、徐々に低下し、反応開始から6日後にはほぼ
0になることが示された。また、図5の酢酸分解の傾き
より最大酢酸分解速度(k2)=14mmol/L・d
が得られた。 <実施例4>次に、顆粒状のメタン発酵菌を、次のとお
りの方法で調製した:海底から採取した汚泥200gを
1Lの海水に懸濁し、ビタミン類溶液を3mL/L添加
した後、この懸濁液400mLを720mLのバイアル
ビンに入れ、37℃で30日間嫌気的に馴養した。この
汚泥を第2反応槽(2)の体積の30%(V/V)とな
るように充填した。次にビタミン類溶液1mL/Lを添
加した200g汚泥/Lの懸濁液で4〜5日嫌気培養
し、酢酸を生成させ、遠心分離で上澄み液を得た後、海
水で酢酸濃度が40mMとなるように希釈し、これを第
1反応槽(1)に充填した。この液を37℃で希釈率
0.8d-1として第2反応槽(2)へ連続的に通液し、
第2反応槽(2)中に顆粒状のメタン発酵菌を得た。
【0047】実施例3と同様の操作を、光合成菌の替わ
りにこの顆粒状のメタン発酵菌を充填して行った。
【0048】顆粒状メタン発酵菌を含有する第2反応槽
(2)において発生したガスおよび排出液(22)を循
環経路(61)により第1反応槽(1)に戻し、汚泥処
理装置の連続運転を行った。
【0049】第2反応槽(2)内の液を2日毎に分析
し、希釈率、pH、酢酸濃度、メタン生成速度をそれぞ
れ測定した。
【0050】図6にこれらの経時変化を示した。
【0051】図6より、第2反応槽における酢酸分解速
度(k2)を、消費酢酸量に希釈率をかけて計算したと
ころ、最大酢酸分解速度(k2)=60〜70mmol
/L・dであることが明らかになった。 <実施例5>図1に示した汚泥処理装置(ただし、各反
応槽(1、2)は等しい底面積(10cmφ)を有す
る)において、第1反応槽(1)の液面高さを20cm
以下に保持し、第2反応槽(2)の液面高さを14cm
以上に保持しながら第1反応槽から第2反応槽への上澄
み液(12)の供給量を変化させた。このとき、第2反
応槽(2)から第1反応槽への循環量は、第1反応槽に
おける嫌気性ガスの攪拌効果や反応時間を考慮して、1
時間あたりの循環量が第2反応槽の容量のほぼ1/10
0となるように、4.4×10-2L/hとした。
【0052】第2反応槽出口における酢酸濃度は、ほぼ
0となることが確認されたことから、この出願の発明の
汚泥処理装置では、汚泥中の有機物をほぼ完全に分解で
きることが確認された。 <実施例6>図1に示す汚泥処理装置を用いて、汚泥処
理を行ったとき、反応速度(k1)に及ぼす温度、p
H、およびビタミン添加量の影響を測定した。
【0053】表1に結果を示した。
【0054】
【表1】
【0055】表より、同一のpHおよびビタミン添加量
では、温度30〜37℃の範囲でとくに反応速度が高い
ことが示された。
【0056】また、同一の温度およびビタミン添加量で
は、pH7でとくに高い反応速度が得られることが示さ
れた。
【0057】さらに、同一の温度およびpHでは、ビタ
ミンの添加量を汚泥量に対して1ml/L以上とすると
き、とくに反応速度が高いことが示された。 <実施例7>実施例6と同様に汚泥処理装置の運転を行
い、ビタミン添加量の変化による第1反応槽(1)のp
Hおよび酢酸濃度変化を測定した。
【0058】図7に結果を示した。
【0059】図より、汚泥に対して1ml/L以上のビ
タミンを添加することにより、酢酸生成(すなわち汚泥
の分解)反応が進むことが確認された。
【0060】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この発明に
よって、低コストで簡便、かつ環境負荷の極めて小さい
方法で汚泥を浄化することが可能となる汚泥処理装置が
提供される。このような汚泥処理装置を用いた海水ある
いは淡水底面の汚泥の浄化処理方法では、汚泥を分解す
ることにより、燃料となりうるガスや養殖魚の飼料とな
りうる有価物等が得られることから、リサイクル、省エ
ネルギー、コスト削減等の観点からも工業的利用価値が
高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の汚泥処理装置の構成を例示した概略
模式図である。
【図2】この発明の汚泥処理装置およびその制御システ
ムを例示した概略模式図である。
【図3】この発明の汚泥処理装置の一例における酢酸濃
度とpHとの関係を示す図である。
【図4】この発明の実施例において、第1反応槽(1)
内のpHの経時変化を示した図である。(A:ビタミン
類未添加、B:ビタミン類添加)
【図5】この発明の実施例において、光合成細菌を含有
する第2反応槽(2)へ、第1反応槽(1)からの酢酸
含有上澄み液を供給した際の出口における酢酸濃度の経
時変化を示した図である。
【図6】この発明の実施例において、顆粒状メタン発酵
菌を含有する第2反応槽(2)において発生したガスお
よび排出液(22)を第1反応槽(1)に戻し、汚泥処
理装置の連続運転を行った際の第2反応槽(2)内の液
の希釈率、pH、酢酸濃度、メタン生成速度の経時変化
を示した図である。(◆:供給液、黒四角:排出液)
【図7】この発明の実施例において、ビタミン添加量の
変化による第1反応槽(1)のpHおよび酢酸濃度変化
を示した図である。
【符号の説明】
1 第1反応槽 11 汚泥 12 上澄み液 13 浄化海砂放流経路 2 第2反応槽 21 有機酸分解微生物、酢酸分解菌(メタン発酵菌、
光合成菌) 22 処理液、排出液 3 通気管 4 送液手段、送液管 5 排気管 51 排気管(第1反応槽) 52 排気管(第2反応槽) 53 ガス流量計 6 放流経路 61 循環経路 62 循環ポンプ 63 バルブ、自動弁 64 放流弁 7 汚泥供給管 8 ビタミン類供給管 9 反応槽恒温器 91 恒温器(第1反応槽) 92 恒温器(第2反応槽) 10 光源 41 液流量計 42 酢酸濃度計、pH計 101 液面計(第1反応槽) 102 液面算出器(第1反応槽) 103 酢酸生成速度算出器 104 k11算出器 105 k1目標値設定器、pH目標値設定器 106 比較器 201 液面計(第2反応槽) 202 液面算出器(第2反応槽) 203 メタン生成速度算出器 204 k22算出器 205 k2目標値設定器、pH目標値設定器 206 比較器 207 比較器

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海水または淡水中の汚泥を浄化処理する
    ための装置であって、 少なくとも海底の汚泥を含有する汚泥を充填し、ビタミ
    ン類を添加して海水または淡水中の汚泥の分解反応を行
    うための第1反応槽と、 該汚泥に酸素非含有気体を通気するための通気管と、 該汚泥の上澄み液であって、汚泥の分解反応により生成
    する有機酸を含有する上澄み液を抜き取るための送液手
    段と、 該上澄み液を供給し、有機酸の分解反応を行うための反
    応槽であって、有機酸分解能を有する微生物を含有する
    第2反応槽と、 有機酸の分解により発生した気体を第2反応槽から除去
    する手段と、 有機酸を分解した後の排出液を放出する手段を有するこ
    とを特徴とする汚泥処理装置。
  2. 【請求項2】 海底の汚泥は、牡蠣養殖場の底面から採
    取される汚泥である請求項1の汚泥処理装置。
  3. 【請求項3】 第2反応槽において発生した気体の少な
    くとも一部を酸素非含有気体として第1反応槽に循環さ
    せる手段を有する請求項1または2のいずれかの汚泥処
    理装置。
  4. 【請求項4】 第2反応槽において発生した排出液の少
    なくとも一部をビタミン類含有液として第1反応槽に循
    環させる手段を有する請求項1ないし3のいずれかの汚
    泥処理装置。
  5. 【請求項5】 反応槽は、恒温手段を有する請求項1な
    いし4のいずれかの汚泥処理装置。
  6. 【請求項6】 第2反応槽から放出される排出液を、酸
    化処理する手段を有する請求項1ないし5のいずれかの
    汚泥処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかの汚泥処理
    装置を用いて海水または淡水底面の汚泥を浄化処理する
    方法であって、第1反応槽に少なくとも海底の汚泥を含
    有する汚泥を充填した後、通気管から酸素非含有気体を
    通気し、ビタミン類を添加し、汚泥の分解反応により生
    成した有機酸を含む上澄み液を第2反応槽に送液して、
    さらに第2反応槽中でメタン発酵菌と接触させ、有機酸
    を分解してメタン/二酸化炭素混合気体と排出液に変換
    することを特徴とする汚泥浄化処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれかの汚泥処理
    装置を用いて海水または淡水底面の汚泥を浄化処理する
    方法で、第1反応槽に少なくとも海底の汚泥を含有する
    汚泥を充填した後、通気管から酸素非含有気体を通気
    し、ビタミン類を添加し、汚泥の分解反応により生成し
    た有機酸を含む上澄み液を第2反応槽に送液して、さら
    に第2反応槽中で光合成菌と接触させ、有機酸を分解し
    て気体と有価物を含有する排出液に変換することを特徴
    とする汚泥浄化処理方法。
  9. 【請求項9】 海底の汚泥は、牡蠣養殖場底面から採取
    される汚泥である請求項7または8のいずれかの汚泥浄
    化処理方法。
  10. 【請求項10】 有機酸の分解により生成した気体と排
    出液を第1反応槽に循環させ、一連の操作を繰り返す請
    求項7ないし9のいずれかの汚泥浄化処理方法。
  11. 【請求項11】 第1反応槽は20〜40℃に恒温する
    請求項7ないし10のいずれかの汚泥浄化処理方法。
  12. 【請求項12】 第1反応槽におけるpHは6〜8とす
    る請求項7ないし11のいずれかの汚泥浄化処理方法。
  13. 【請求項13】 ビタミン類は、水溶性ビタミン類から
    選択される2種以上のビタミンである請求項7ないし1
    2のいずれかの汚泥浄化処理方法。
  14. 【請求項14】 ビタミン類は、汚泥量に対して1mL
    /L以上添加する請求項7ないし13のいずれかの汚泥
    浄化処理方法。
  15. 【請求項15】 排出液は、酸化処理した後、系外に放
    出される請求項7ないし14の汚泥浄化処理方法。
  16. 【請求項16】 第1反応槽の反応速度と第2反応槽の
    反応速度は、次の式(I): k1×L1 ≦ k2×L2 (I) (ただし、k1は第1反応槽における有機酸生成速度
    (mmol/L・h)、L1は第1反応槽における液
    (汚泥)容量(L)、k2は第2反応槽における有機酸
    分解速度(mmol/L・h)、L2は第2反応槽にお
    ける液(汚泥)容量(L)を示す)で表される関係を有
    する請求項7ないし15の汚泥浄化処理方法。
JP2001237346A 2001-08-06 2001-08-06 汚泥処理装置および汚泥浄化処理方法 Expired - Fee Related JP3683518B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001237346A JP3683518B2 (ja) 2001-08-06 2001-08-06 汚泥処理装置および汚泥浄化処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001237346A JP3683518B2 (ja) 2001-08-06 2001-08-06 汚泥処理装置および汚泥浄化処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003047996A true JP2003047996A (ja) 2003-02-18
JP3683518B2 JP3683518B2 (ja) 2005-08-17

Family

ID=19068441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001237346A Expired - Fee Related JP3683518B2 (ja) 2001-08-06 2001-08-06 汚泥処理装置および汚泥浄化処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3683518B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2139313A1 (en) * 2007-04-23 2010-01-06 University Of Maryland Biotechnology Institute Methods for the conversion of fish waste from aquaculture systems to methane via a modified uasb reactor

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2139313A1 (en) * 2007-04-23 2010-01-06 University Of Maryland Biotechnology Institute Methods for the conversion of fish waste from aquaculture systems to methane via a modified uasb reactor
JP2010532246A (ja) * 2007-04-23 2010-10-07 ユニバーシティー オブ メリーランド バイオテクノロジー インスティテュート 水産養殖システムから出る魚廃棄物を改変uasbリアクタを用いてメタンに変換する方法
EP2139313A4 (en) * 2007-04-23 2011-02-23 Univ Maryland Biotech Inst PROCESSES FOR CONVERTING FISH WASTE FROM AQUACULTURE SYSTEMS USING A MODIFIED UASB REACTOR
US9637402B2 (en) 2007-04-23 2017-05-02 University Of Maryland Baltimore County Methods for the conversion of fish waste from aquaculture systems to methane via a modified UASB reactor

Also Published As

Publication number Publication date
JP3683518B2 (ja) 2005-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2139313B1 (en) Method for the conversion of fish waste from aquaculture systems to methane via a modified uasb reactor
SE521571C2 (sv) Integrerat slutet recirkulerande system för rening av spillvatten i vattenbruk.
CN101898829A (zh) 耐盐型厌氧氨氧化反应器的启动方法
Matsumoto Hydrodynamic characterization and performance evaluation of an aerobic three phase airlift fluidized bed reactor in a recirculation aquaculture system for Nile Tilapia production
JP6662424B2 (ja) 下水処理汚泥の嫌気性消化方法及び装置
WO2010076794A1 (en) Method of denitrifying brine and systems capable of same
Xu et al. Long-term continuous extraction of medium-chain carboxylates by pertraction with submerged hollow-fiber membranes
WO2012081715A1 (ja) 被処理水の生物学的浄化剤、生物学的浄化システムおよび生物学的浄化方法
EP1129037B1 (en) Nitrification process and apparatus therefor
CN112723543B (zh) 浮动式多功能水质净化装置及其应用方法
WO2017007892A1 (en) System and method for treating water with a biological based biocide
CN212451088U (zh) 一种应用于养殖废水处理的一体化处理装置
US8298416B2 (en) Apparatus for deodorizing sewage treatment plant sludge by using native microorganisms
DK2279153T3 (en) METHOD OF TREATING AND / OR PREPARING LIQUID FERTILIZER OR WASTE FROM BIOGAS SYSTEMS TO ELIMINATE HARMFUL SUBSTANCES, PARTICULAR NITROGEN, PHOSPHORES AND AIR MOLECULES
JP3683518B2 (ja) 汚泥処理装置および汚泥浄化処理方法
KR20140087600A (ko) 혐기성 소화액의 기능별 맞춤형 액비 제조장치 및 제조방법
JP4503418B2 (ja) 塩類を含有する有機性廃水の処理方法及び装置
CN107473519A (zh) 一种超高浓度氨氮废水的生化处理方法
CN201678564U (zh) 富盐有机废水高效环保处理装置
CN205011480U (zh) 一种培养并存储污水处理活性菌群的设备
JP2006263642A (ja) 微生物の馴養方法および馴養した微生物による有機性排水の処理方法
JP7450194B1 (ja) 海洋深層水の低温性を利用した異種生物の多段階循環濾過式養殖方法
JP4926612B2 (ja) 貝類の処理装置および処理方法
WO2024042741A1 (ja) 水処理システム及び水処理方法
JP4146491B2 (ja) 活性汚泥による水処理法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090603

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100603

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110603

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130603

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees