JP2003046410A - デジタルマッチトフィルタおよびデジタルマッチトフィルタを用いた携帯無線端末 - Google Patents

デジタルマッチトフィルタおよびデジタルマッチトフィルタを用いた携帯無線端末

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JP2003046410A
JP2003046410A JP2001231615A JP2001231615A JP2003046410A JP 2003046410 A JP2003046410 A JP 2003046410A JP 2001231615 A JP2001231615 A JP 2001231615A JP 2001231615 A JP2001231615 A JP 2001231615A JP 2003046410 A JP2003046410 A JP 2003046410A
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Shoji Goto
章二 後藤
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/709Correlator structure
    • H04B1/7093Matched filter type

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路構成の簡素化を図ったデジタルマッチト
フィルタ、およびそのようなデジタルマッチトフィルタ
を用いた携帯無線端末を提供する。 【解決手段】 デジタルマッチトフィルタ100は、拡
散符号生成部11と、拡散符号保持部12と、受信信号
保持部13と、タップ演算部16と、加算部17と、補
正値生成部18とを備える。受信信号保持部13からは
タップ出力が、拡散符号保持部12からはタップ係数
が、タップ演算部16に与えられる。タップ演算部16
には、対応するタップ出力およびタップ係数ごとに符号
制御部が設けられ、符号制御部は、タップ係数に応じて
対応するタップ出力を反転しまたは反転せず出力する。
符号制御部の出力の総和に対し、補正値生成部18で生
成される補正値が加算される。これにより相関値出力の
誤差が補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタルマッチ
トフィルタおよびデジタルマッチトフィルタを用いた携
帯無線端末に関し、より特定的には、スペクトル直接拡
散通信システムにおいて、受信側で逆拡散処理を行なう
ためのデジタルマッチトフィルタ、およびそのようなデ
ジタルマッチトフィルタを含む携帯無線端末に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばCDMA(Code Divisio
n Multiple Access)方式のようなデジタル無線通信に
おいては、ユーザごとに固有の拡散符号系列で送信デジ
タルデータをスクランブルして送出し、受信側では逆拡
散符号系列で受信デジタルデータをデスクランブルする
スペクトル直接拡散通信方式が採用されている。
【0003】このようなスペクトル直接拡散通信方式を
用いたデジタル無線通信の送信側には、拡散符号系列を
生成して送信デジタルデータをスクランブルするための
拡散部が設けられる。一方、受信側には、拡散符号系列
のレプリカ信号を生成して受信デジタルデータをデスク
ランブルするための逆拡散部が設けられる。
【0004】図8は、上述のようなスペクトル直接拡散
通信システムにおける送信機および受信機の基本構成を
示す概略ブロック図である。
【0005】図8を参照して、スペクトル直接拡散通信
システムは、基本的に、送信機60と、受信機65とで
構成される。
【0006】送信機60において、送信されるべき原信
号は、一次変調器61に与えられ、電波の有効利用の観
点から、信号の狭帯域化が図られている。
【0007】一次変調器61の出力は、拡散部62に与
えられ、その内部に設けられた図示しない拡散符号生成
部から与えられる拡散符号系列によって拡散すなわちス
クランブル(2次変調)される。
【0008】拡散部62の出力は、図示しない送信回路
によって無線送信に必要な処理が施された後、アンテナ
63を介して送信される。
【0009】アンテナ63から送信された信号は、受信
機65のアンテナ64によって受信され、図示しない受
信回路によって無線受信に必要な処理が施された後、逆
拡散部66に与えられる。
【0010】逆拡散部66は、主としてデジタルマッチ
トフィルタで構成され、デジタルマッチトフィルタは、
その内部に設けられた図示しない拡散符号生成部から与
えられる、受信側の拡散符号系列に同期したレプリカ信
号によって受信信号を逆拡散すなわちデスクランブルす
る。より具体的に、デジタルマッチトフィルタは、入力
された受信信号と、内部で生成される拡散符号系列のレ
プリカ信号との相関値を演算して出力する。
【0011】これによって、逆拡散部66で拡散符号の
同期タイミングが検出され、逆拡散によって一次変調信
号が取り出され、復調部67によって原信号が復調され
ることになる。
【0012】デジタルマッチトフィルタは、受信信号と
拡散符号との相関値の演算速度が優れているため、符号
同期処理に採用されるものであり、このようなデジタル
マッチトフィルタについては、たとえば、田近による信
学技報SST62−21の「スペクトル拡散通信におけ
るデジタルマッチトフィルタ技術とその問題点」に詳細
に説明されている。
【0013】以下に、従来のデジタルマッチトフィルタ
の構成および動作について詳細に説明する。
【0014】図9は、従来のデジタルマッチトフィルタ
の一例としてのトランスバーサル型フィルタの構成を示
すブロック図である。図9を参照して、デジタルマッチ
トフィルタは、拡散符号生成部11と、拡散符号保持部
12と、受信信号保持部13と、タップ演算部14と、
加算部15とを備えている。
【0015】拡散符号生成部11では、たとえば、シス
テムに固有のある初期値が、所定の生成多項式に基づい
て構成されたシフトレジスタ(図示せず)に設定され、
初期値を基に所定回数シフト動作させた後の符号から順
次連続して、送信側および受信側で既知の拡散符号系列
として出力していくように構成されている。なお、スペ
クトル拡散では、1ビットの拡散符号を特にチップと称
する。そして、拡散符号の1周期分のチップ数を拡散符
号長と称する。
【0016】拡散符号生成部11で生成された拡散符号
長のチップが、拡散符号保持部12に拡散符号のチップ
速度で入力され、デジタルマッチトフィルタのタップ係
数としてそこに格納される。また、後述する制御信号が
拡散符号生成部11から拡散符号保持部12に与えられ
る。
【0017】図10は、図9に示した拡散符号保持部1
2の詳細な構成を示すブロック図である。図10を参照
して、拡散符号保持部12は、拡散符号長に対応する段
数(たとえば拡散符号長を256チップとすると256
段)の1ビットレジスタSからなるシフトレジスタであ
り、各段のレジスタSの前段には、ゲートGが設けられ
ている。
【0018】ゲートGの各々は、拡散符号生成部11か
ら与えられる制御信号に応じて、前段のレジスタからの
出力または後段のレジスタからの出力のいずれかを選択
的に通過させて、後段のレジスタの入力に与える。
【0019】図10の拡散符号保持部12の動作につい
て説明する。拡散符号生成部11から拡散符号長の拡散
符号(たとえば256チップ)が出力されている期間
中、拡散符号生成部11から出力される制御信号は、た
とえば0の値を取ることとする。
【0020】この値0の制御信号が、図10の拡散符号
保持部12を構成するすべてのゲートGの制御入力に共
通に与えられている期間中、各ゲートGは、前段からの
出力をそのまま後段のレジスタSに通過させる。この結
果、拡散符号生成部11から出力される拡散符号は、順
次拡散符号保持部12を構成するシフトレジスタに格納
されていく。
【0021】拡散符号生成部11からの拡散符号長の拡
散符号の出力が終了すると、拡散符号生成部11から出
力される制御信号は、たとえば0から1の値へ変化する
こととする。
【0022】この値1の制御信号が、拡散符号保持部1
2を構成するすべてのゲートGの制御入力に共通に与え
られると、各ゲートGは、後段からの出力を選択するよ
うに切換わり、シフトレジスタのシフト動作は停止す
る。このようにして、拡散符号長の拡散符号が拡散符号
保持部12に保持されることになる。
【0023】そして、このときシフトレジスタのそれぞ
れの段に格納されている拡散符号長(たとえば256チ
ップ)の拡散符号が、並列に取り出され、タップ係数C
0,C1,C2,・・・,Cn−2,Cn−1,Cnと
して図9のタップ演算部14に与えられる。
【0024】一方、各々mビット(mはm≧1の整数)
に量子化されたサンプルからなる受信信号が、拡散符号
のチップ速度のM(Mは≧1の整数)倍のオーバサンプ
リング速度でオーバサンプリングされて受信信号保持部
12に時系列的に入力され、拡散符号長のM倍に相当す
る符号長の受信信号サンプルが順次格納される。この例
では、説明の簡略化のため、受信信号のオーバサンプリ
ング数(サンプル数/チップ数)M=2の場合について
説明するものとする。また、量子化ビット数mをたとえ
ば6ビットとする。
【0025】図11は、図9に示した受信信号保持部1
3の詳細な構成を示すブロック図である。図11を参照
して、受信信号保持部13は、((拡散符号長×オーバ
サンプリング数)―1)の段数(たとえば拡散符号長を
256チップとすると511段)の6ビットレジスタT
からなるシフトレジスタであり、時系列的に入力される
受信信号の各6ビットのサンプル(たとえば511サン
プル)を順次記憶する。
【0026】あるタイミングで、シフトレジスタである
受信信号保持部13に蓄積された上記サンプル数の受信
信号系列のうち、初段のレジスタから一段おきの(奇数
段の)各レジスタに保持されているサンプルが並列に取
り出され(たとえば511段のシフトレジスタの場合、
256サンプル)、タップ出力R0,R1,・・・,R
n−1,Rnとして図9のタップ演算部14に与えられ
る。
【0027】拡散符号保持部12から与えられたタップ
係数C0,C1,・・・,Cn−1,Cnと、受信信号
保持部13から与えられたタップ出力R0,R1,・・
・,Rn−1,Rnとは、タップ演算部14で、対応す
るタップ係数とタップ出力とが乗算され、その乗算結果
X0,X1,・・・,Xnが加算部15に与えられる。
【0028】すべての乗算結果は、加算部15で加算さ
れ、その総和がそのタイミングでの相関値として出力さ
れる。
【0029】次のタイミングで受信信号系列の次の6ビ
ットサンプルが受信信号保持部13に入力され、図11
の各段に保持されていたサンプルは次段にシフトされ
る。このタイミングで、シフトレジスタの奇数段のレジ
スタに保持されているサンプル(タップ出力)と、拡散
符号保持部12に格納されている拡散符号長のチップ
(タップ係数)とが上述のようにタップ演算部14にお
いて乗算され、その結果の総和が加算部15により算出
され、そのタイミングでの相関値出力として出力され
る。
【0030】この相関値出力は、たとえば図示しない巡
回積分部などに与えられて平均化され、その結果検出さ
れた相関値ピークは、たとえば送信機側の拡散符号系列
との初期同期を取るのに用いられる。
【0031】このように図9のデジタルマッチトフィル
タ10では、受信信号保持部13を構成するシフトレジ
スタに入力された受信信号サンプルは、一段おきにタッ
プ出力として相関値算出の対象とされるが、後続のサン
プルが入力されて各段のサンプルがシフトされるごとに
相関値算出演算は行なわれるため、オーバサンプリング
された入力受信信号のすべてのサンプルが相関値算出演
算の対象となる。
【0032】なお、拡散符号保持部12に格納される拡
散符号のチップ数は、必ずしも1周期分の拡散符号長に
相当するチップ数でなくともよい。すなわち、1周期の
一部分の拡散符号であっても、そのチップ数に対応する
受信信号サンプルとの演算によって相関値の算出は可能
である。
【0033】ところで、タップ演算部14におけるタッ
プ係数とタップ出力との乗算の一態様として、乗算器を
用いずに、拡散符号(タップ係数)の値に応じて受信信
号サンプル(タップ出力)の極性を制御することによっ
て乗算出力を得る方法が知られている。このような方法
については、たとえば特開平10−285079号公報
に開示されている。
【0034】すなわち、拡散符号系列は通常、1ビット
符号からなる信号系列であり、乗算に際しては、2進数
の0を10進数の1に、2進数の1を10進数の−1に
読み替えて乗算される。このことから、拡散符号(タッ
プ係数)が0のときには、mビットの受信信号サンプル
(タップ出力)をそのまま、乗算結果として加算部に与
える。
【0035】一方、拡散符号(タップ係数)が1のとき
には、mビットの受信信号サンプルを極性反転させる。
一般に、2の補数で表わされている数の正負極性を反転
させる場合、その数の全ビットを反転した数に1を加え
る処理を行なう。換言すると、単にサンプルの全ビット
を反転させただけの値は、本来の反転値よりも1だけ小
さな値となる。したがって、タップ係数が1のときに
は、mビットのサンプルの反転値の最下位ビットに+1
を加算して桁上げしたものを、乗算結果として加算部に
与える。
【0036】図12は、そのような極性反転制御によっ
てタップ係数とタップ出力との乗算を実現したタップ演
算部14の構成を示すブロック図である。
【0037】図12を参照して、タップ演算部14は、
対応するタップ係数Cおよびタップ出力Rごとに設けら
れた、複数の(たとえば256個の)符号制御部14−
0,14−1,・・・,14−nを含んでいる。
【0038】これらの符号制御部はすべて同じ構成を有
しており、インバータINVと、+1加算器ADDと、
セレクタSELとを含んでいる。
【0039】たとえば、符号制御部14−0に着目する
と、6ビットの受信信号サンプル(タップ出力)は、セ
レクタSELの一方入力に与えられるとともに、インバ
ータINVにより全ビットが反転される。反転されたタ
ップ出力の最下位ビットに+1加算器ADDにより+1
が加算され、セレクタSELの他方入力に与えられる。
【0040】セレクタSELの制御入力には、対応する
1ビットの拡散符号(タップ係数)が与えられ、拡散符
号が0のときには、セレクタSELの一方入力に与えら
れたそのままの(反転されない)6ビットタップ出力が
選択されて乗算結果X0として出力される。
【0041】一方、拡散符号が1のときには、セレクタ
SELの他方入力に与えられた反転され+1加算された
タップ出力が選択されて乗算結果X0として出力され
る。
【0042】残りの符号制御部14−1〜14−nも同
様に動作して、乗算結果X1〜Xnを出力する。これら
の出力X0〜Xnは、図9の加算部15によってその総
和が算出され、相関値出力として供給される。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、上述の
従来のデジタルマッチトフィルタでは、受信信号系列
を、拡散符号長に実質的に比例する段数(たとえば図1
1の例では、((拡散符号長×オーバサンプリング数)
―1)の段数)のシフトレジスタに入力し、そのうちの
奇数段のレジスタ出力(タップ出力)と、対応するチッ
プ数(拡散符号長)の拡散符号(タップ係数)との乗算
を、対応するタップ出力およびタップ係数ごとに設けら
れた複数の符号制御部によって行なっている。
【0044】したがって、拡散符号長が増大すると、演
算の対象となるタップ係数およびタップ出力の数も増大
する。このため、図12に示したタップ演算部14に設
ける符号制御部の数も増加することとなり、デジタルマ
ッチトフィルタの回路規模が大きくなるという問題があ
った。
【0045】それゆえに、この発明の目的は、回路規模
の低減が図られたデジタルマッチトフィルタ、およびそ
のようなデジタルマッチトフィルタを用いた携帯無線端
末を提供することである。
【0046】
【課題を解決するための手段】この発明の1つの局面
は、送信側で拡散処理が施されている受信信号系列に対
して受信側で逆拡散処理を行なうためのデジタルマッチ
トフィルタであって、受信信号系列は、各々が所定数の
ビットからなるサンプルで構成される。デジタルマッチ
トフィルタは、受信信号保持手段と、拡散符号供給手段
と、相関値演算手段とを備える。受信信号保持手段は、
時系列的に入力される受信信号系列を構成するサンプル
を所定数だけ順次保持する。拡散符号供給手段は、逆拡
散処理のための拡散符号系列を供給する。相関値演算手
段は、受信信号保持手段に保持されている所定数のサン
プルの少なくとも一部と、供給された拡散符号系列のう
ち少なくとも一部のサンプルに対応する拡散符号との相
関値を算出する。相関値演算手段は、対応するサンプル
および拡散符号ごとに設けられた、複数の符号制御手段
と、複数の符号制御手段の出力の総和を算出する加算手
段とを含む。複数の符号制御手段の各々は、対応する拡
散符号が第1の値を取るときには対応するサンプルをそ
のまま出力し、対応する拡散符号が第1の値と異なる第
2の値を取るときには対応するサンプルの所定数のビッ
トをすべて反転させて出力する。
【0047】好ましくは、相関値演算手段は、少なくと
も一部のサンプルに対応する拡散符号のうち、第2の値
を取る符号の個数を補正値として、加算手段で算出され
た総和に加算する補正手段をさらに含む。
【0048】好ましくは、補正手段は、少なくとも一部
のサンプルに対応する拡散符号のうち、第2の値を取る
符号の個数を計数して補正値として供給する計数手段を
含む。
【0049】好ましくは、供給される拡散符号系列は、
固定された拡散符号系列であり、補正手段は、少なくと
も一部のサンプルに対応する固定された拡散符号のう
ち、第2の値を取る符号の個数を補正値として予め保持
する手段を含む。
【0050】この発明の他の局面によれば、デジタル無
線通信の携帯無線端末は、受信デジタルデータを復調す
る受信系モデム手段と、受信系モデム手段の受信信号を
処理して出力する信号処理手段とを備える。受信系モデ
ム手段は、送信側で拡散処理が施されている受信信号系
列に対して受信側で逆拡散処理を行なうためのデジタル
マッチトフィルタを含み、受信信号系列は、各々が所定
数のビットからなるサンプルで構成される。デジタルマ
ッチトフィルタは、受信信号保持手段と、拡散符号供給
手段と、相関値演算手段とを備える。受信信号保持手段
は、時系列的に入力される受信信号系列を構成するサン
プルを所定数だけ順次保持する。拡散符号供給手段は、
逆拡散処理のための拡散符号系列を供給する。相関値演
算手段は、受信信号保持手段に保持されている所定数の
サンプルの少なくとも一部と、供給された拡散符号系列
のうち少なくとも一部のサンプルに対応する拡散符号と
の相関値を算出する。相関値演算手段は、対応するサン
プルおよび拡散符号ごとに設けられた、複数の符号制御
手段と、複数の符号制御手段の出力の総和を算出する加
算手段とを含み、複数の符号制御手段の各々は、対応す
る拡散符号が第1の値を取るときには対応するサンプル
をそのまま出力し、対応する拡散符号が第1の値と異な
る第2の値を取るときには対応するサンプルの所定数の
ビットをすべて反転させて出力する。
【0051】好ましくは、相関値演算手段は、少なくと
も一部のサンプルに対応する拡散符号のうち、第2の値
を取る符号の個数を補正値として、加算手段で算出され
た総和に加算する補正手段をさらに含む。
【0052】好ましくは、補正手段は、少なくとも一部
のサンプルに対応する拡散符号のうち、第2の値を取る
符号の個数を計数して補正値として供給する計数手段を
含む。
【0053】好ましくは、供給される拡散符号系列は、
固定された拡散符号系列であり、補正手段は、少なくと
も一部のサンプルに対応する固定された拡散符号のう
ち、第2の値を取る符号の個数を補正値として予め保持
する手段を含む。
【0054】以上のように、この発明によれば、相関値
演算手段を構成する複数の符号制御手段の各々の構成を
簡素化することができ、ひいてはデジタルマッチトフィ
ルタの構成を簡素化することができる。
【0055】さらにこの発明によれば、相関値演算手段
の出力に対し一括した補正を行なうことにより、各符号
制御手段の構成を簡素化しつつ誤差のない相関値出力を
得ることができる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相
当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0057】図1は、この発明によるデジタルマッチト
フィルタが適用される、デジタル無線通信の携帯無線端
末の全体構成を示す概略ブロック図である。
【0058】図1に示す携帯無線端末は、大きくは、ア
ンテナ1と、無線処理部2と、ベースバンド処理部3
と、マイクおよびスピーカからなる音声入出力装置4
と、外部メモリ5と、LCDおよびキーからなる表示/
入力装置6とから構成される。
【0059】特に、ベースバンド処理部3は、モデム3
aと、チャネルコーデック3bと、DSP3cと、CP
U3dと、内部メモリ3eと、外部インターフェイス3
fと、内部バス3gとを含んでいる。
【0060】アンテナ1で受信した、図示しない基地局
からの電波信号は、無線処理部2によってベースバンド
の信号に変換され、ベースバンド処理部3に与えられ
る。
【0061】ベースバンド処理部3において、受信信号
はモデム3aによって復調され、さらにチャネルコーデ
ック3bによって復号化されてDSP3cに与えられ
る。DSP3cは、受信信号をデータ処理して音声入出
力装置4のスピーカを駆動し、受信信号を音声に変換す
る。
【0062】一方、音声入出力装置4のマイクで入力さ
れた音声は、DSP3cでデータ処理され、チャネルコ
ーデック3bに与えられる。チャネルコーデック3bは
与えられた音声信号を符号化してモデム3aに与え、モ
デム3aは与えられた送信信号を変調して無線処理部2
に与える。無線処理部2は、送信信号に無線処理を施し
てアンテナ1を介して図示しない基地局に向かって送出
する。
【0063】なお、モデム3a、チャネルコーデック3
b、およびDSP3cには、内部バス3gを介して、C
PU3d、内部メモリ3e、外部インタフェース3fと
が接続されている。CPU3dは、内部メモリ3eに格
納されているプログラムに従って図1の携帯無線端末全
体の動作を制御する。また外部インタフェース3fは、
外部メモリ5および表示/入力装置6とのインタフェー
スとして機能する。
【0064】[実施の形態1]図2は、図1に示した携
帯無線端末に適用される、この発明の実施の形態1によ
るデジタルマッチトフィルタ100を示す概略ブロック
図である。なお、図8に示した受信機65の逆拡散部6
6および復調部67は、一般的には、図1の携帯無線端
末のベースバンド処理部3のモデム3a内の受信系モデ
ム部(図示せず)を構成するものであり、図2に示す実
施形態のデジタルマッチトフィルタ100も、この受信
系モデム部に含まれているものとする。
【0065】図2を参照して、この発明の実施の形態1
によるデジタルマッチトフィルタ100は、拡散符号生
成部11と、拡散符号保持部12と、受信信号保持部1
3と、タップ演算部16と、加算部17と、補正値生成
部18を備えている。
【0066】拡散符号生成部11と、拡散符号保持部1
2と、受信信号保持部13とは、図9から図11を参照
して説明した従来のデジタルマッチトフィルタ10にお
ける拡散符号生成部11と、拡散符号保持部12と、受
信信号保持部13と同じなので、その説明はここでは繰
返さない。
【0067】図10に関連して説明したように拡散符号
保持部12から出力される拡散符号(タップ係数)C
0,C1,・・・,Cnと、図11に関連して説明した
ように受信信号保持部13から出力される受信信号サン
プル(タップ出力)R0,R1,・・・,Rnとが、タ
ップ演算回路16に与えられる。
【0068】図3は、タップ演算部16の構成を示すブ
ロック図である。図3に示したタップ演算部16は、以
下の点で、図12に示した従来のデジタルマッチトフィ
ルタ10のタップ演算部14と異なっている。
【0069】すなわち、図3のタップ演算部16も、図
12のタップ演算部14と同様に、対応するタップ係数
Cおよびタップ出力Rごとに設けられた、複数の(たと
えば256個の)符号制御部16−0,16−1,・・
・,16−nを含んでいる。
【0070】しかしながら、図3のタップ演算部16を
構成する各符号制御部は、インバータINVと、セレク
タSELとを含んでおり、図12のタップ演算部14を
構成する各符号制御部に含まれていた+1加算器ADD
を含んでいない。すなわち、図3の構成では、各符号制
御部においてインバータINVの反転出力は、直接セレ
クタSELの他方入力に与えられることになる。
【0071】このため、図3に示す符号制御部16−
0,16−1,・・・,16−nのそれぞれにおいて
は、対応する拡散符号(タップ係数)が1のときには、
インバータINVで反転された6ビットの受信信号サン
プル(タップ出力)は、その最下位ビットへの+1の加
算(桁上げ)は行なわれずに、乗算結果X0,X1,・
・・,Xnとして出力されることになる。
【0072】図2に戻ると、この発明の実施の形態1の
デジタルマッチトフィルタ100では、拡散符号生成部
11から拡散符号系列および制御信号を受ける補正値生
成部18が設けられている。
【0073】この補正値生成部18は、カウンタで構成
され、拡散符号生成部11から出力される拡散符号長の
拡散符号系列のうち、1の値を取るチップの数をカウン
トする。すなわち、制御信号が0の期間中、補正値生成
部18は、拡散符号生成部11から供給される拡散符号
をチップごとに観測し、値1のチップ数をカウントす
る。
【0074】そして、制御信号が0から1に変化し、拡
散符号長の出力が終了したことが補正値生成部18に知
らされると、補正値生成部18は、カウント動作を終了
し、そのカウント値を保持する。このときのカウント値
が、たとえば256チップの拡散符号長の拡散符号系列
に含まれる1の値のチップの総数となる。
【0075】拡散符号長の拡散符号系列のうち、値1を
取るチップの数とは、図3のタップ演算部16におい
て、反転されるべき受信信号サンプル(タップ出力)の
数である。図3のタップ演算部16では、反転されるべ
きタップ出力に対しても+1の加算を行なっていないた
め、タップ演算部16の出力X0〜Xnの総和は、本来
の値から、反転されるべきタップ出力の数、すなわち拡
散符号長において値1を取るチップ数だけ、少ない値に
なっている。
【0076】したがって、補正値生成部18のカウント
値を補正値として、タップ演算部16の出力X0〜Xn
の総和に加えれば、補正された総和を相関値出力として
得ることができる。
【0077】図2の加算部17は、タップ演算部16か
ら出力される乗算結果X0〜Xnの総和に対し、補正値
生成部18でカウントされた補正値を加算するように機
能する。この結果、加算部17からは誤差が補正された
相関値出力が供給されることになる。
【0078】なお、拡散符号系列として、常に一意に固
定された拡散符号系列を用いる場合、すなわち拡散符号
保持部12に保持される拡散符号系列が固定された既知
のものである場合、当該拡散符号系列に含まれる値1の
チップの総数は予め知られている。したがって、その値
を補正値として予め保持しておき、加算部17において
タップ演算部16の出力X0〜Xnの総和に加算するよ
うに構成しておけば、カウンタで構成された補正値生成
部18を設ける必要はなくなる。
【0079】以上のように、この発明の実施の形態1に
よれば、タップ演算部の出力の総和に対する一括した補
正を行なうことにより、タップ演算部において、各タッ
プ出力ごとに+1を加算する回路を設ける必要がなくな
り、デジタルマッチトフィルタの回路構成の簡素化を図
ることができる。特に、タップ出力の数が増加し、タッ
プ演算部において符号制御部を多数設ける必要がある場
合にこの実施の形態はより有効である。
【0080】[実施の形態2]図4は、図1に示した携
帯無線端末に適用される、この発明の実施の形態2によ
るデジタルマッチトフィルタ200を示す概略ブロック
図である。
【0081】図4に示した実施の形態2によるデジタル
マッチトフィルタ200は、以下の点においてのみ、図
2に示した実施の形態1によるデジタルマッチトフィル
タ100と異なっている。
【0082】すなわち、図4に示した実施の形態2によ
るデジタルマッチトフィルタ200では、図2に示した
実施の形態1によるデジタルマッチトフィルタ100に
おいて設けられていた補正値生成部18が省略されてお
り、加算部において補正値の加算は行なわれない。この
ため加算部としては従来例の加算部15が用いられてい
る。それ以外の構成については、図2および図3に関連
して説明したとおりなので、ここでは説明を繰返さな
い。
【0083】図4に示したデジタルマッチトフィルタ2
00では、タップ演算部16において、図3に示すよう
に+1加算器ADDが省略されている一方で、タップ演
算部16の出力X0〜Xnの総和に対する一括した補正
は行なわれていない。したがって、加算部15からの相
関値出力には、タップ係数における値1のチップ数に応
じた誤差が生じている。
【0084】しかしながら、デジタルマッチトフィルタ
に要求される特性上、そのような誤差が許容され得る範
囲内のものであれば、図2の補正値生成部18を省略す
ることにより、デジタルマッチトフィルタの構成をさら
に簡素化することが可能になる。
【0085】図5(a)は、図2の実施の形態1により
相関値出力を補正した場合の相関値出力を示す特性図で
あり、(b)は、図4の実施の形態2により相関値を補
正しない場合の相関値出力を示す特性図である。各特性
図において、横軸はサンプル数で示した時間軸であり、
縦軸は、相関値出力レベルを示している。
【0086】両者の比較から理解されるように、補正な
しの場合(b)であっても相関値出力のピークを検出す
ることは可能である。
【0087】以上のように、この発明の実施の形態2に
よれば、カウンタで構成される補正値生成部18を省略
することにより、デジタルマッチトフィルタの構成をさ
らに簡素化することができる。
【0088】ところで、次世代の移動体通信システムで
ある広帯域CDMA(Wide-Band Code Division Multip
le Access)方式の標準化が、3rd Generation Partners
hipProject(3GPP)というプロジェクトにおいて進められ
ている。
【0089】図6は、この3GPPに規定された方式に
準拠した下りリンク同期チャネル(P-SCH:Primary Synch
ronization Channel)用のデジタルマッチトフィルタ3
1の構成を示すブロック図である。
【0090】図2および図4に示した実施の形態による
デジタルマッチトフィルタでは、説明の簡単化のために
1系統の入力受信信号の相関値出力を算出している。
【0091】これに対し、図6の例では、受信機の逆拡
散部(図8の66)においては、P−SCHの受信信号
は、I相(同相成分)と、Q相(直交成分)との2系統
に分かれ、それぞれに対して図2または図4に示すこの
発明によるデジタルマッチトフィルタが用いられてい
る。
【0092】すなわち、P−SCHの受信信号のI相成
分と拡散符号との相関値を算出するためにデジタルマッ
チトフィルタ(I−DMF)31aが設けられており、
P−SCHの受信信号のQ相成分と拡散符号との相関値
を算出するためにデジタルマッチトフィルタ(Q−DM
F)31bが設けられている。
【0093】デジタルマッチトフィルタ31aおよび3
1bの各々は、図2から図4に示したこの発明の実施形
態によるデジタルマッチトフィルタ100または200
で構成されている。デジタルマッチトフィルタ31aで
算出された受信信号のI相成分と拡散符号との相関値
は、電力加算器31cの一方入力に与えられ、デジタル
マッチトフィルタ31bで算出された受信信号のQ相成
分と拡散符号との相関値は、電力加算器31cの他方入
力に与えられる。電力加算器31cは、I相成分および
Q相成分の相関値を統合し、出力する。
【0094】たとえば、デジタルマッチトフィルタ31
aおよび31bとして、図2の実施の形態1のデジタル
マッチトフィルタ100を用いた場合について説明す
る。
【0095】P−SCHでは、拡散符号として、256
チップの拡散符号長を有するGolay符号が採用されてお
り、このGolay符号では、256チップ中、値1を取る
チップが120、値0を取るチップが136存在する。
すなわち、補正値は120である。
【0096】したがって、デジタルマッチトフィルタ3
1aおよび31bの各々において、タップ演算部16
(図2)により、拡散符号(タップ係数)0に対応する
受信信号サンプル(タップ出力)はそのまま取りだし、
1に対応するものは全ビットを反転させて取り出す。加
算部17(図2)により、これらの取り出されたタップ
出力の総和が算出され、その総和に対し、補正値120
が加算される。
【0097】図7は、図6に示すP−SCH用デジタル
マッチトフィルタに、この発明の実施の形態1によるデ
ジタルマッチトフィルタを適用した場合の回路規模の削
減効果を視覚的に示した模式図である。図7の(a)
は、従来例によるデジタルマッチトフィルタ10(図
9)を採用した場合の回路規模を示し、(b)は、この
発明によるデジタルマッチトフィルタ100(図2)を
採用した場合の回路規模を示している。
【0098】図7から明らかなように、従来のデジタル
マッチトフィルタを用いた場合と対比して、この発明の
デジタルマッチトフィルタでは回路規模の削減が図られ
ていることが理解される。
【0099】なお、上述の各実施の形態では、拡散符号
(タップ係数)が0のときに受信信号サンプル(タップ
出力)をそのまま出力しかつ拡散符号が1のときに受信
信号サンプルを極性反転させるように構成された場合に
この発明を適用していたが、この発明はこのような場合
に限定されるものではなく、たとえば拡散符号(タップ
係数)が1のときに受信信号サンプル(タップ出力)を
そのまま出力しかつ拡散符号が0のときに受信信号サン
プルを極性反転させるように構成された場合にも同様に
適用されることは言うまでもない。
【0100】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0101】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、タッ
プ演算部を構成する複数の符号制御部の各々において、
反転されたタップ出力に対する+1の加算を省略するこ
とにより、タップ演算部の構成を簡素化することがで
き、ひいてはデジタルマッチトフィルタの構成を簡素化
することができる。
【0102】さらにこの発明によれば、相関値出力に加
算すべき補正値を求めて相関値出力に対する一括した補
正を行なうことにより、各符号制御部の構成を簡素化し
つつ誤差のない相関値出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるデジタルマッチトフィルタが
適用される、デジタル無線通信の携帯無線端末の全体構
成を示す概略ブロック図である。
【図2】 図1に示した携帯無線端末に適用される、こ
の発明の実施の形態1によるデジタルマッチトフィルタ
を示す概略ブロック図である。
【図3】 図2に示すタップ演算部16の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】 図1に示した携帯無線端末に適用される、こ
の発明の実施の形態2によるデジタルマッチトフィルタ
を示す概略ブロック図である。
【図5】 図2に示した実施の形態1と図4に示した実
施の形態2との特性を比較する図である。
【図6】 3GPPに規定された方式に準拠したP−S
CH用のデジタルマッチトフィルタ31の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】 この発明による回路規模の削減効果を視覚的
に示した模式図である。
【図8】 スペクトル直接拡散通信システムにおける送
信機および受信機の基本構成を示す概略ブロック図であ
る。
【図9】 従来のデジタルマッチトフィルタの構成を示
す概略ブロック図である。
【図10】 図9に示す拡散符号保持部12の構成を示
すブロック図である。
【図11】 図9に示す受信信号保持部13の構成を示
すブロック図である。
【図12】 図9に示すタップ演算部14の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、2 無線処理部、3 ベースバンド処理
部、3a モデム、3b チャネルコーデック、3c
DSP、3d CPU、3e 内部メモリ、3f 外部
インタフェース、3g 内部バス、4 音声入出力装
置、5 外部メモリ、6 表示/入力装置、10,10
0,200 デジタルマッチトフィルタ、11 拡散符
号生成部、12 拡散符号保持部、13 受信信号保持
部、14,16 タップ演算部、15,17 加算部、
18 補正値生成部、31 P−SCH用デジタルマッ
チトフィルタ、60 送信機、61 一次変調器、62
拡散部、63,64 アンテナ、65 受信機、66
逆拡散部、67 復調部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側で拡散処理が施されている受信信
    号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なうためのデジ
    タルマッチトフィルタであって、前記受信信号系列は、
    各々が所定数のビットからなるサンプルで構成され、 時系列的に入力される前記受信信号系列を構成する前記
    サンプルを所定数だけ順次保持する受信信号保持手段
    と、 前記逆拡散処理のための拡散符号系列を供給する拡散符
    号供給手段と、 前記受信信号保持手段に保持されている前記所定数のサ
    ンプルの少なくとも一部と、前記供給された拡散符号系
    列のうち前記少なくとも一部のサンプルに対応する拡散
    符号との相関値を算出する相関値演算手段とを備え、 前記相関値演算手段は、 対応する前記サンプルおよび前記拡散符号ごとに設けら
    れた、複数の符号制御手段と、 前記複数の符号制御手段の出力の総和を算出する加算手
    段とを含み、 前記複数の符号制御手段の各々は、対応する拡散符号が
    第1の値を取るときには対応するサンプルをそのまま出
    力し、対応する拡散符号が前記第1の値と異なる第2の
    値を取るときには対応するサンプルの前記所定数のビッ
    トをすべて反転させて出力する、デジタルマッチトフィ
    ルタ。
  2. 【請求項2】 前記相関値演算手段は、 前記少なくとも一部のサンプルに対応する拡散符号のう
    ち、前記第2の値を取る符号の個数を補正値として、前
    記加算手段で算出された前記総和に加算する補正手段を
    さらに含む、請求項1に記載のデジタルマッチトフィル
    タ。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記少なくとも一部の
    サンプルに対応する拡散符号のうち、前記第2の値を取
    る符号の個数を計数して前記補正値として供給する計数
    手段を含む、請求項2に記載のデジタルマッチトフィル
    タ。
  4. 【請求項4】 前記供給される拡散符号系列は、固定さ
    れた拡散符号系列であり、前記補正手段は、前記少なく
    とも一部のサンプルに対応する前記固定された拡散符号
    のうち、前記第2の値を取る符号の個数を前記補正値と
    して予め保持する手段を含む、請求項2に記載のデジタ
    ルマッチトフィルタ。
  5. 【請求項5】 デジタル無線通信の携帯無線端末であっ
    て、 受信デジタルデータを復調する受信系モデム手段と、 前記受信系モデム手段の受信信号を処理して出力する信
    号処理手段とを備え、 前記受信系モデム手段は、送信側で拡散処理が施されて
    いる受信信号系列に対して受信側で逆拡散処理を行なう
    ためのデジタルマッチトフィルタを含み、前記受信信号
    系列は、各々が所定数のビットからなるサンプルで構成
    され、 前記デジタルマッチトフィルタは、 時系列的に入力される前記受信信号系列を構成する前記
    サンプルを所定数だけ順次保持する受信信号保持手段
    と、 前記逆拡散処理のための拡散符号系列を供給する拡散符
    号供給手段と、 前記受信信号保持手段に保持されている前記所定数のサ
    ンプルの少なくとも一部と、前記供給された拡散符号系
    列のうち前記少なくとも一部のサンプルに対応する拡散
    符号との相関値を算出する相関値演算手段とを備え、 前記相関値演算手段は、 対応する前記サンプルおよび前記拡散符号ごとに設けら
    れた、複数の符号制御手段と、 前記複数の符号制御手段の出力の総和を算出する加算手
    段とを含み、 前記複数の符号制御手段の各々は、対応する拡散符号が
    第1の値を取るときには対応するサンプルをそのまま出
    力し、対応する拡散符号が前記第1の値と異なる第2の
    値を取るときには対応するサンプルの前記所定数のビッ
    トをすべて反転させて出力する、携帯無線端末。
  6. 【請求項6】 前記相関値演算手段は、 前記少なくとも一部のサンプルに対応する拡散符号のう
    ち、前記第2の値を取る符号の個数を補正値として、前
    記加算手段で算出された前記総和に加算する補正手段を
    さらに含む、請求項5に記載の携帯無線端末。
  7. 【請求項7】 前記補正手段は、前記少なくとも一部の
    サンプルに対応する拡散符号のうち、前記第2の値を取
    る符号の個数を計数して前記補正値として供給する計数
    手段を含む、請求項6に記載の携帯無線端末。
  8. 【請求項8】 前記供給される拡散符号系列は、固定さ
    れた拡散符号系列であり、前記補正手段は、前記少なく
    とも一部のサンプルに対応する前記固定された拡散符号
    のうち、前記第2の値を取る符号の個数を前記補正値と
    して予め保持する手段を含む、請求項6に記載の携帯無
    線端末。
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