JP2003045564A - カード用コネクタ組立体 - Google Patents

カード用コネクタ組立体

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JP2003045564A
JP2003045564A JP2001231905A JP2001231905A JP2003045564A JP 2003045564 A JP2003045564 A JP 2003045564A JP 2001231905 A JP2001231905 A JP 2001231905A JP 2001231905 A JP2001231905 A JP 2001231905A JP 2003045564 A JP2003045564 A JP 2003045564A
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Japan
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card
housing
cam
stopper member
connector assembly
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Application number
JP2001231905A
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English (en)
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Yasuhiro Kato
泰弘 加藤
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Tyco Electronics Japan GK
Original Assignee
Tyco Electronics AMP KK
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Publication date
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード用コネクタ組立体において、エジェク
タがどのようなタイプのものであっても取り付けられる
カードの抜け防止機構を有する、占有面積の小さいカー
ド用コネクタ組立体とする。 【解決手段】 カード用コネクタ組立体1は、端子を
有するハウジング2,カムバー6、エジェクタ18を有
する。ハウジング2の、エジェクタ18と反対側には、
カムバー6の一端14に係合する摺動部材30と、この
摺動部材30とカム係合する、弾性を有するストッパ部
材20をさらに有する。ストッパ部材20は、自由端に
抜止部24,中間部にカム部26を有する。摺動部材3
0とカム部26がカム係合すると、ストッパ部材20が
外方に撓められて、抜止部24は、カード200の排出
を可能とする退避位置となり、係合が解除されると、カ
ード200の抜けを防ぐ抜止位置に復帰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリカード等の
カードを受容するカード用コネクタ組立体(以下、単に
コネクタ組立体という)に関し、特に、カードの抜止機
構が付与されたコネクタ組立体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】挿入されたカードの抜止を行なうコネク
タ組立体として、実開平4−4358号(実公平7−3
7159号)公報に開示されたメモリカードコネクタが
知られている。このコネクタにおいては、挿入口から挿
入されたカードと係合するスライダが、コネクタ組立体
のフレーム内に摺動可能に配置されている。コネクタ組
立体の側部に配置された操作つまみを押すことにより、
シャフトを介してこのスライダを駆動してカードを排出
するよう構成されている。操作つまみは、カードが完全
に挿入されると、挿入口に回動するよう構成されてい
る。この操作つまみの挿入口側端部には、挿入口と干渉
する押え部が形成されており、この押え部によって挿入
されたカードが偶発的に抜け出ることが阻止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術では、
操作つまみが回動するよう構成されているので、コネク
タが取り付けられる基板上の占有面積が大きくなる。即
ち、大きめの操作つまみが回動する領域を含むスペース
を占有面積として必要とする。また、使用できる操作つ
まみのタイプ(型式)が、回動するための機構の制約に
より限定されてしまう。より具体的には、例えば、カー
ドが挿入された通常使用状態において、操作つまみが機
器から突出して邪魔にならないように、操作つまみ(エ
ジェクタ)を押し込んだ位置にすることができるコネク
タ組立体が知られている。このようなコネクタ組立体に
は、ハートカムを用いたプッシュ−プッシュタイプのエ
ジェクタが用いられているが、このようなコネクタ組立
体に従来技術を適用することはできない。
【0004】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、どのようなタイプのエジェクタを使用するコネ
クタ組立体においても組み込み可能な、カードの抜止機
構を有するコネクタ組立体を提供することを目的とす
る。
【0005】さらに、本発明の他の目的は、基板上で専
有する面積が小さいコネクタ組立体を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のコネクタ組立体
は、カードを挿入する挿入口および挿入されたカードに
接続される複数の端子を有するハウジングと、このハウ
ジングの一側部から他側部にかけて延び、ハウジングに
揺動可能に配置されたカムバーと、ハウジングの一側部
にカムバーと係合可能に配置されたエジェクタとを備
え、エジェクタがカムバーの他端側を押すことにより、
カムバーの一端側がカードを排出するカード用コネクタ
組立体において、ハウジングの他側部には、カードの挿
抜方向に延び且つ弾性を有するストッパ部材であって、
一端が他側部に固定され、他端の自由端が挿入口の一部
を覆う抜止位置と、挿入口の一部から退避する退避位置
との間を移動する抜止部を有するストッパ部材が設けら
れ、ストッパ部材は中間部にカム部を有し、ハウジング
の他側部には、カムバーの他端と連結され、ストッパ部
材を弾性に抗して変形させて抜止部を挿入口の一部に出
入りさせる摺動部材が、カードの挿抜方向に沿って移動
可能に設けられ、カードが完全に挿入されていないとき
は、摺動部材が、ストッパ部材の抜止部を挿入口から退
避させるようストッパ部材とカム係合し、カードが完全
に挿入されると抜止部が挿入口の一部を覆ってカードの
抜止をするよう摺動部材とストッパ部材とのカム係合が
解除されることを特徴とするものである。
【0007】また、ストッパ部材は、折り曲げ形成され
た板ばねからなることが好ましい。
【0008】
【発明の効果】本発明のコネクタ組立体は、ハウジング
エジェクタと、このエジェクタと反対側に位置するハウ
ジングの他側部に、挿入口の一部を覆う抜止位置と、挿
入口の一部から退避する退避位置との間を移動する抜止
部を有するストッパ部材が設けられ、ストッパ部材は中
間部にカム部を有する。さらに、ハウジングの他側部
に、カムバーの他端と連結され、ストッパ部材をその弾
性に抗して変形させて抜止部を挿入口の一部に出入りさ
せる摺動部材が設けられている。そして、カードが完全
に挿入されていないときは、摺動部材が、ストッパ部材
の抜止部を挿入口から退避させるようストッパ部材とカ
ム係合し、カードが完全に挿入されると抜止部が挿入口
の一部を覆ってカードの抜止をするよう摺動部材とスト
ッパ部材とのカム係合が解除されるよう構成されている
ので次の効果を奏する。
【0009】すなわち、カードの抜止のための機構が、
エジェクタとは別体に設けられているので、エジェクタ
がどのようなタイプであっても、コネクタ組立体にカー
ド抜け防止機構を設けることができる。
【0010】また、ストッパ部材が、折り曲げ形成され
た板ばねからなる場合は、基板に取り付けられるコネク
タ組立体の占有面積を小さくして省スペースにすること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコネクタ組立体の
好ましい実施の形態について、添付図面を参照して詳細
に説明する。図1は、本発明によるコネクタ組立体1の
概略斜視図を示す。図1に示すように、コネクタ組立体
1は、樹脂製のハウジング2、このハウジング2の後部
内に配置された複数の端子4、ハウジング2の後部内に
揺動可能に配置されたカムバー6を有する。端子4は、
ハウジング2に挿入された、コンパクトフラッシュ(登
録商標)カード等のカード200(図3)と相互に電気
的に接続するものであり、ここでは、詳細な説明は省略
する。なお、ハウジング2の前部、後部という場合、図
1におけるハウジング2の下方(カードを挿入する
側)、上方(端子4が配置された側)をそれぞれいうも
のとする。
【0012】ハウジング2は、前方に開口すると共に後
方に切欠かれた、カード200を受容するための挿入口
12を有する。カムバー6は、ハウジング2の側部(一
側部)8から側部(他側部)10にかけて延びている板
状の金属板であり、ハウジングの側部10側に位置する
一端14およびハウジング2の側部8側に位置する他端
16は、ハウジング2の切り欠き27、28からそれぞ
れ露出している。
【0013】また、ハウジング2の側部8には、カムバ
ー6の他端16を押圧するエジェクタ18が、カード2
00の挿抜方向に沿って移動可能に取り付けられてい
る。ハウジング2の側部10には、カード200の挿抜
方向に延びる弾性を有するストッパ部材20が取り付け
られている。ストッパ部材20は、板状のばね部材であ
り、一端にハウジング2に取り付けられる取付部(固定
端)22を有し、自由端側には、挿入口12側に二重に
折り曲げられた抜止部24(図7参照)を有する。この
抜止部24は、挿入口12に挿入されたカード200を
抜け止めするためのものであるが、詳細については後述
する。また、取付部22と抜止部24の中間には、段差
により形成されたカム26が設けられている。ストッパ
部材20の詳細については後述する。
【0014】また、ハウジング2の側部10には、スト
ッパ部材20と側部10との間に、摺動部材30がカー
ド200の挿抜方向に沿って移動可能に取り付けられて
いる。この摺動部材30の後端部は、カムバー6の一端
14と係合しており、カムバー6の揺動運動に連動し
て、カード200の挿抜方向に移動するようになってい
る。図1では、摺動部材30がストッパ部材20とカム
係合した状態となっている。前述の挿入口12の両側に
は、カード200を案内するガイドレール32が、ハウ
ジング2と一体に形成されている。これらカムバー6、
ストッパ部材20および摺動部材30により、カードの
抜止機構が構成される。
【0015】次に、図2に、図1のコネクタ組立体1を
平面内で切断した平面断面図を示す。図2に示すコネク
タ組立体1は、カード200が挿入されていない状態を
示す。この図2からカムバー6が、ハウジング2の側部
8から側部10にかけて延びる部材であることが容易に
判る。カムバー6の中間には、後方に突出する舌片34
が形成され、この舌片34に支点36が形成されて、矢
印Rで示すように、支点36の回りに、略平面内で揺動
するように構成されている。
【0016】カムバー6の一端14と、摺動部材30の
切欠き38とが係合しているのが明瞭に示されている。
切欠き38の内面38aは、カムバー6と円滑に係合す
るよう内向きに突出した円弧状に形成されている。ま
た、カムバー6の一端14側の前縁50には、カード2
00の前端204(図4)の隅部と当接する当接部52
が形成されている。当接部52は前縁50から下方(紙
面の向こう側)に折り曲げられた舌片として形成されて
いる。
【0017】摺動部材30は、その前端40から後方に
向けて延びる溝42が、ハウジング2に面する側に形成
されており、この溝42内には圧縮コイルばね(以下、
単にばねという)44が配置されている。ばね44はハ
ウジング2の側部10に形成され、ハウジング2から溝
42内に突設された凸部46と、溝42の後壁48との
間に配置されている。図2に示す位置では、ばね44
は、摺動部材30を後方に押圧している状態となってい
る。摺動部材30の前端40近傍の外面には、次に説明
するストッパ部材20と係合する凹み54が形成されて
いる。
【0018】ストッパ部材20は、図2に示す位置で
は、挿入口12から退避した位置(退避位置)になって
いる。この位置ではカード200は挿入可能である。段
差により形成されたカム部26の内向き角部56と、摺
動部材30の凹み54とが係合をしている。これによっ
て、ストッパ部材20は、その弾性に抗して外方へ撓め
られ、自由端の抜止部24は、外方に変移されている。
このとき角部56は摺動部材30の凹み54と係合して
いるので、ばね44により摺動部材30が後方に付勢さ
れていても、摺動部材30は、この位置に停止している
ことができる。前述のエジェクタ18は、側部8に一体
に突設された保持突起58、60により保持されている
が詳細については後述する。
【0019】次に、コネクタ組立体1にカード200が
挿入された状態について、図3および図4を参照して説
明する。図3は、カード200が完全に挿入された状態
を示すコネクタ組立体1の斜視図である。図4は、この
ときの状態を示す平面断面図である。カード200が、
挿入口12に挿入されると、図4に示すように、カード
の前端204がカムバー6の当接部52を押圧して、矢
印Aで示す如くカムバー6を時計回りに回動させる。こ
れによって、カムバー6と係合している摺動部材30が
後方に移動するよう駆動される。この時、摺動部材30
の凹み54とストッパ部材20の角部56との係合が外
れ、さらに、摺動部材30の前端40も角部56から後
方に後退するので、摺動部材30とストッパ部材20と
はカム係合していない状態となる。即ち係合が解除され
た状態となる。
【0020】このとき、ストッパ部材20の抜止部24
は、挿入口12の一部を覆うように挿入口12側に移動
しており、カード200の後端202の一部を押さえる
ような位置(抜止位置)となる。このためカード200
が、偶発的にコネクタ組立体1から抜け出ようとすると
きに、後端202が抜止部24に当接して抜止が阻止さ
れる。なお、カード200において前後という場合、コ
ネクタ組立体1とは逆に、図4において上方を前部、下
方を後部というものとする。
【0021】次に、エジェクタ18について、図5およ
び図6を参照して詳細に説明する。図5は、エジェクタ
18をハウジング2の一部と共に示す斜視図であり、図
6は、エジェクタ18のノブ72を示す斜視図である。
最初に図5に示すように、ハウジング2の側部8には、
挿入口12の近傍に上下に、且つカード200の挿抜方
向に位置ずれした1組の保持突起58、58が形成さ
れ、さらにハウジング2の後方に位置ずれした位置に、
同様な1組の保持突起60、60が形成されている。こ
れらの保持突起58、60には、内向きの溝58a、6
0aが形成され、後述するエジェクタ18の移動を案内
するようになっている。溝60aは、幅が広く溝58a
は溝60aより狭く形成されている。
【0022】また、側部8の側面9には、ハウジング2
の上面11に開放するあり溝62が形成されている。こ
のあり溝62内には、相補形のエッジを有する別体の板
部材64が取り付けられている。この板部材64には、
ハート形のカム溝66が形成されている。このカム溝6
6は、後述するエジェクタ18のピン80と協働するも
のであるが、カム溝そのものは、例えば、特許第283
9242号に開示されているように、公知の構成なので
詳細な説明は、省略する。
【0023】このハウジング2の側部8に取り付けられ
るエジェクタ18は、カード200の挿抜方向に延びる
金属板から形成された本体68を有する。この本体68
のハウジング2側には回動可能に取り付けられた押圧バ
ー70と、本体68の前端部に取り付けられたノブ72
を有する。本体68の後端下部には突起74が下向きに
形成されいる。前述の保持突起60と、この突起74の
間に引っ張りコイルばね(以下、単にばねという)76
が架装されて、エジェクタ18が常に前方に付勢される
ようになっている。また、突起74の反対側には切欠き
71が形成されているが、この切欠きは、カムバー6と
干渉しないようにするための逃げとして形成されたもの
である。
【0024】押圧バー70は、板状の金属板から構成さ
れ、その後端は、外側に直角に折り曲げられた押圧片7
8に形成されている。この押圧片78が、カムバー6の
他端16を押圧するようになっている。押圧バー70の
逆側には、ハートカム66内を移動するカム従動子とな
るピン80が設けられている。このピン80は、押圧バ
ー70と一体に成形しても良いし、押圧バー70に別体
の部材を取り付けても良い。押圧バー70は、その略中
間で本体68に軸82で枢着されている。エジェクタ1
8が、ハウジング2の保持突起58、60に取り付けら
れると、保持突起60の幅広の溝60aが本体68と押
圧バー70を受容して案内し、保持突起58がノブ72
の案内溝86と係合して案内する。
【0025】ピン80は、エジェクタ18の押圧操作に
ともないハート形のカム溝66内を反時計回りに摺動
し、これと連動して押圧片78は、軸82の回りに矢印
Bで示すように上下に揺動する。この揺動により、エジ
ェクタ18を押圧したとき、押圧片78とカムバー6と
が係合する必要のない時は、押圧片78がカムバー6を
回避して、カムバー6の下側を通過するよう構成されて
いる。換言すると、ピン80が上側のカム溝66を通過
するときは、押圧片78は下方に移動するので、カムバ
ー6と係合することはなく、ピン80が下側のカム溝6
6を通過するときは、押圧片78は、上方に移動するの
でカムバー6と係合してカムバー6を押圧することがで
きる。
【0026】次に図6を参照してノブ72について説明
する。ノブ72は略直方体の形状を有する樹脂製で構成
され、上面84に、後方に開放し、保持突起58が係合
する、ノブ72の長手方向に延びる案内溝86が形成さ
れている。また、ノブ72の後端側には貫通孔93が上
下方向に形成されている。ノブ72のハウジング2側に
は、空所88が形成され、この空所88内に誤挿入防止
片90が収納されるようになっている。誤挿入防止片9
0は、一端側が円弧状になった略直方形状を有してい
る。誤挿入防止片90の一端側には、上下に貫通する貫
通孔92が形成され、さらにノブ72に収納されたとき
に隠れる面94に開放する溝96が、誤挿入防止片90
の長手方向に沿って形成されている。前述の本体68
は、このノブ72のピン104側に端面にある図示しな
いスロットに圧入される。
【0027】この溝96内には、中心部が巻回するよう
にねじられて、両側に拡開する直線部98を有する線状
のばね100が配置される。誤挿入防止片90をノブ7
2に取り付けるには、ばね100の中心部の穴102と
貫通孔92、93を位置合わせして、ピン104を貫通
孔93、92、穴102に挿通することにより、誤挿入
防止片90は、空所88内に回動可能に収容される。し
かし、誤挿入防止片90は通常は、ばね100により付
勢されているので、押し込まれるような外力が作用しな
い限り、図6に示すように空所88から外側へ突出した
状態となる。
【0028】次に図7を参照して、ストッパ部材20に
ついて詳細に説明する。図7は、ストッパ部材20を、
ハウジング2の一部と共に示す斜視図である。ストッパ
部材20は、弾性を有する1枚の金属板から打抜き折り
曲げ形成して構成されたものである。取付部22は、ス
トッパ部材20の両側縁21、21から延出する舌片が
折り曲げられたボックス形となっている。ストッパ部材
20の主面23と対向する、取付部22の取付面25に
は、互いに逆向きに突出した取付タブ25aが形成され
ている。
【0029】他方、ストッパ部材20が取り付けられる
ハウジング2の側部10の側面13には、取付開口10
6と、この開口106の両側にハウジング2の下面15
に開放する溝108が形成されている。ストッパ部材2
0をハウジング2に取り付けるには、取付タブ25aを
溝108内に圧入することにより行われる。圧入される
と、ストッパ部材20の主面23はハウジング2の側面
13と略平行となり、前述の摺動部材30は、この取付
部22内を摺動するように配置される。抜止部24は、
2重に折り曲げられて強度が付与されているのが明瞭に
示されている。
【0030】次に、図8から図10を参照して、カード
200を排出する手順について説明する。図8は、カー
ドを排出できる位置にエジェクタ18をセットした状態
を示す平面断面図である。図9は、エジェクタ18を押
圧してカード200を排出した状態を示す平面断面図で
ある。図10はカード200を抜き出した状態を示す平
面断面図である。なお、図5も合わせて参照して説明す
る。
【0031】カード200を使用している(コネクタ組
立体1に接続している)状態では、前述の図3および図
4に示すようにエジェクタ18は押し込まれた状態にな
っている。このとき、エジェクタ18のピン80は、ハ
ートカム66の点110にある。この位置からノブ72
を押圧すると、ピン80は図5に示すように、反時計回
りに移動して、最も前端側の点112に位置する。この
時のエジェクタ18の位置が図8に示す状態となる。即
ちエジェクタ18が最も手前に突出した状態となる。
【0032】このとき、前述の通り、ばね付勢されてい
る誤挿入防止片90は、矢印Cで示すようにカード20
0側に時計回りに回動して、カード200の後端202
の角部206に接する。また、摺動部材30は、ばね4
4の付勢により最も後退した位置にあるため、ストッパ
部材20とカム係合しておらず、抜止部24がカード2
00の後端202の一部を覆う抜止位置にある。
【0033】この位置から、エジェクタ18を押圧する
と、押圧バー70の押圧片78がカムバー6の他端16
を押圧し、カムバー6が反時計回りに回動し始める。す
ると、カムバー6の一端14が摺動部材30を前進さ
せ、摺動部材30がばね44の付勢に抗して前進してス
トッパ部材20を外方に撓める。これにより抜止部24
が挿入口12から退避する。エジェクタ18をさらに押
圧すると、カムバー6の当接部52がカード200と当
接し、図9に示す位置となる。前述の誤挿入防止片90
は、ハウジング2の側面9により押されてノブ72内に
収納される。この時、エジェクタ18のピン80は、下
側のハートカム66を通って、最も後方に位置する点1
14に達する(図5)。即ちエジェクタ18が最も押し
込まれ、それによりカムバー6も、エジェクタ18によ
り押圧されて、カード200を最大限排出した位置とな
る。
【0034】図9に示すようにカード200が排出され
るときは、カムバー6により摺動部材30も前方に駆動
されて、ストッパ部材20のカム26とカム係合し、ス
トッパ部材20を外方に撓めるので、ストッパ部材20
の抜止部24は、カード200と干渉しないように挿入
口12から退避した退避位置となっている。図9に示す
位置にあるときエジェクタ18から指を離すと、ばね7
6の作用でピン80は、点110に僅かに戻って停止す
る。そして、この状態の時、指でカード200をコネク
タ組立体1から抜去することができる。
【0035】次に、コネクタ組立体1からカード200
が抜去された後、エジェクタ18を再度押すと、図10
に示す状態になる。この位置ではピン80は、点110
からさらに押し込まれた後、上側のカム溝66を通っ
て、図8に示した場合と同じ点112に復帰する。誤挿
入防止片90は、カード200が挿入されていないた
め、ハウジング2の前端7で、挿入口12の一部を覆う
ようにばね付勢されて、ノブ72と略直角に突出する。
このため、この位置ではカード200が、誤って挿入口
12内に挿入されることが防止できる。
【0036】防止片を設けた理由について説明する。仮
に、誤挿入防止片90がないと、図10に示す状態で、
カード200をコネクタ組立体1内に挿入することがで
きるが、使用時にエジェクタ18を押し込むと、カード
200が排出されてしまい、実際にはカード200を使
用することができないためである。そこで、図10に示
す位置では、カード200を挿入できないようにしてい
る。カード200を挿入する場合は、予め図2に示す位
置までエジェクタ18を再度押し込んだ後に、カード2
00を挿入する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコネクタ組立体の斜視図
【図2】図1のコネクタ組立体の平面断面図
【図3】カードが完全に挿入された状態を示す、本発明
のコネクタ組立体の斜視図
【図4】カードが完全に挿入された状態を示す、コネク
タ組立体の平面断面図
【図5】エジェクタをハウジングの一部と共に示す斜視
【図6】エジェクタのノブの斜視図
【図7】ストッパ部材をハウジングの一部と共に示す斜
視図
【図8】カードを押圧できる位置にエジェクタをセット
した状態を示す、コネクタ組立体の平面断面図
【図9】エジェクタを押圧してカードを排出した状態を
示す、コネクタ組立体の平面断面図
【図10】カードを抜き出した状態を示す、コネクタ組
立体の平面断面図
【符号の説明】
1 カード用コネクタ組立体 2 ハウジング 4 端子 6 カムバー 8 (ハウジングの)一側部 10 (ハウジングの)他側部 12 挿入口 14 (カムバーの)一端 16 (カムバーの)他端 18 エジェクタ 20 ストッパ部材 22 一端(取付部) 24 抜止部 26 カム部 30 摺動部材 200 カード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B058 CA13 5E021 FA05 FA16 FB02 FB18 FC08 FC25 FC33 HB02 HB16 HC36 KA05 5E023 AA04 AA16 AA21 BB22 CC23 CC26 DD12 DD19 EE02 GG09 HH06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードを挿入する挿入口および挿入され
    た前記カードに接続される複数の端子を有するハウジン
    グと、該ハウジングの一側部から他側部にかけて延び、
    前記ハウジングに揺動可能に配置されたカムバーと、前
    記ハウジングの前記一側部に前記カムバーと係合可能に
    配置されたエジェクタとを備え、前記エジェクタが前記
    カムバーの他端側を押すことにより、該カムバーの一端
    側が前記カードを排出するカード用コネクタ組立体にお
    いて、 前記ハウジングの前記他側部には、前記カードの挿抜方
    向に延び且つ弾性を有するストッパ部材であって、一端
    が該他側部に固定され、他端の自由端が前記挿入口の一
    部を覆う抜止位置と、前記挿入口の一部から退避する退
    避位置との間を移動する抜止部を有するストッパ部材が
    設けられ、該ストッパ部材は中間部にカム部を有し、 前記ハウジングの他側部には、前記カムバーの他端と連
    結され、前記ストッパ部材を弾性に抗して変形させて前
    記抜止部を前記挿入口の一部に出入りさせる摺動部材
    が、前記カードの挿抜方向に沿って移動可能に設けら
    れ、 前記カードが完全に挿入されていないときは、前記摺動
    部材が、前記ストッパ部材の前記抜止部を前記挿入口か
    ら退避させるよう前記ストッパ部材とカム係合し、前記
    カードが完全に挿入されると前記抜止部が前記挿入口の
    一部を覆って前記カードの抜止をするよう前記摺動部材
    と前記ストッパ部材とのカム係合が解除されることを特
    徴とするカード用コネクタ組立体。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ部材が折り曲げ形成された
    板ばねからなることを特徴とする請求項1記載のカード
    用コネクタ組立体。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07335317A (ja) * 1994-06-02 1995-12-22 Hirose Electric Co Ltd Icカード用電気コネクタ
JP2000067998A (ja) * 1998-08-20 2000-03-03 Pfu Ltd Pcカードコネクタ

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