JP2003043912A - 地球温暖化現象実験装置 - Google Patents

地球温暖化現象実験装置

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JP2003043912A JP2001233768A JP2001233768A JP2003043912A JP 2003043912 A JP2003043912 A JP 2003043912A JP 2001233768 A JP2001233768 A JP 2001233768A JP 2001233768 A JP2001233768 A JP 2001233768A JP 2003043912 A JP2003043912 A JP 2003043912A
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Akira Shimoda
明 下田
Kansei Ta
漢政 多
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Hokoku Kogyo Co Ltd
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Hokoku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で簡単な装置でありながら、地球温暖化
現象の実験を行うことのできる地球温暖化現象実験装置
を提供する。 【解決手段】 地球温暖化現象実験装置10が、光を透
過させる2つの同形状かつ同寸法の密閉可能な気体容器
12a、12bと、該気体容器それぞれの内部に配置さ
れた温度測定手段17とからなり、一方の気体容器12
aには空気が充填され、他方の気体容器12bには二酸
化炭素が充填される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型で簡単な装置
で地球温暖化現象の実験を行うことのできる地球温暖化
現象実験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】産業革命以来、石油等の化石燃料の大量
燃焼や森林の大規模伐採によって、地球大気中の温室効
果ガスの濃度が上昇し続けている。温室効果ガスとは、
光をよく通し赤外線を吸収する気体のことであり、主な
ものに二酸化炭素が挙げられる。温室効果ガスによって
地表は適度な温度に保たれているのであるが、近年、大
気中の二酸化炭素濃度の急激な増加による地球の温暖化
が問題となっている。
【0003】地球の温暖化が進むと、極地の氷が融ける
ことで海面が上昇する。海面が今よりも1m上昇する
と、世界人口の4分の1以上が住んでいる沿岸地域が失
われてしまう。さらに、地球の温暖化は、異常気象、干
ばつ、砂漠化、森林破壊、伝染病の流行などを引き起こ
す恐れがある。この地球温暖化現象を実験によって理解
することは大変有意義なことであるが、従来、地球温暖
化現象を小型で簡単な装置で実験できる装置は存在しな
かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、地球温暖化
という大規模な現象を、天候の良し悪しに関わらず小型
で簡単な装置で実験できる装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明による地球温暖化現象実験装置は、光を透過
させる複数の同形状かつ同寸法の密閉可能な気体容器
と、該気体容器それぞれの内部に配置された温度測定手
段とからなり、前記各気体容器にはそれぞれ組成の異な
る気体が充填されることを特徴とする。
【0006】本発明による地球温暖化現象実験装置は上
記構成により、小型で簡単な装置でありながら、組成の
異なる気体が充填された各気体容器内部の温度を比較す
ることで、大気中の気体の組成の変化が気温に与える影
響を調べることができる。気体容器の材料は光を透過さ
せるものであればよく、透明なプラスチックなどが用い
られる。
【0007】温度測定手段は気体容器内に配置されるの
で、地球温暖化現象実験装置を長時間屋外に放置してお
いても雨水等によって損傷されることはない。そのた
め、温度測定手段として既存の任意の手段を用いること
ができる。好ましくは気体容器の外側に、温度測定手段
に接続された温度表示手段を設けておけば、温度の変化
を観察しやすくなる。
【0008】好ましい態様において、前記気体容器の一
つには空気が充填される。この態様においては、空気が
充填された気体容器と他の気体容器とで内部の温度を比
較することにより、大気中の気体の組成が通常の空気と
異なる場合に気温にどのような変化が起こるかを、通常
の空気の場合と比較しながら調べることができる。
【0009】好ましい態様において、前記気体容器の少
なくとも一つに充填される気体は、赤外線を吸収する気
体、すなわち温室効果ガスを含むものである。この態様
においては、温室効果ガスが充填された気体容器と他の
気体容器との内部の温度を比較することにより、大気中
の温室効果ガスの濃度が上がったときに、気温にどのよ
うな変化が起こるかを調べることができる。温室効果ガ
スとしては、代表的なものである二酸化炭素を使用する
ことが好ましいが、他にメタン等を使用してもよい。
【0010】好ましい態様において、前記地球温暖化現
象実験装置は、各気体容器に対して等距離の位置から光
を照射する照明手段を備える。この態様においては、照
明手段が太陽の役割を果たすので、天気の悪い日でも実
験を行うことができる。照明手段としては既存の任意の
照明器具を用いることができる。
【0011】好ましい態様において、前記地球温暖化現
象実験装置は、温度測定手段に直射光が当たるのを防ぐ
カバーを備える。特に屋外で実験を行うような場合、温
度測定手段に直射日光が当たっていると、測定温度が日
光の影響を著しく大きく受けてしまい、各気体容器間の
温度差が出なくなってしまうことがある。本態様におい
ては、温度測定手段に直射光が当たらないようにするこ
とで上記のような事態を防ぎ、常に正確な温度測定を行
うことができるようにしている。カバーの材質および形
状は、温度測定手段に直射光が当たるのを防ぎかつ温度
測定手段と気体容器内部の気体との接触を保てるもので
あれば、任意の材質および形状とすることができる。好
ましい態様において、前記地球温暖化現象実験装置は、
各気体容器の内部に地球の模型を備える。この態様にお
いては、地球温暖化現象を視覚的によりわかりやすくと
らえることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施の形態を説明する。図1は本発明による地球
温暖化現象実験装置の一実施例を示す斜視図であり、図
2はその平面図、また図3及び図4は断面図である。
【0013】この地球温暖化現象実験装置10は設置台
11を備え、該設置台11上には、透明なプラスチック
でできた、ほぼ半球形で同じ大きさの2つの気体容器1
2a、12bが配置されている。各気体容器12a、1
2bの内部には、気体容器12a、12bと中心を同じ
くする半球形の地球の模型13と、気体注入口14およ
び気体排出口15がそれぞれ設置台11上に配置されて
いる。地球の模型13は実験の臨場感を高めるために設
けたものであり、省略しても実験には何ら差し支えな
い。また、各気体容器の形状は半球形である必要は無
く、例えばほぼ球形に近い形状としてもよい。
【0014】一方の気体容器12bの内部に配置された
気体注入口14は、管21(図4参照)により設置台1
1の下部を通って二酸化炭素ボンベ(図示せず)に接続
されている。管21にはコック16が取り付けられてお
り、コック16をひねることにより二酸化炭素が気体注
入口14から気体容器12b内に注入される。このとき
同時に気体容器12b内にあった空気が気体排出口15
から外に排出され、気体容器12bに二酸化炭素が充填
される。
【0015】各地球模型13の頂部には温度計17が設
置されている。温度計17は、設置台11上で気体容器
12の外部に配置された温度表示板18に、電線22
(図4参照)によって設置台11の下部を通して接続さ
れており、気体容器12a、12b内部の温度が温度表
示板18に表示される。設置台11上にはさらに、気体
容器12a、12bの外側で、各気体容器12a、12
bに対して等距離の位置から光を照射する電灯19が配
置されている。この電灯19を太陽30の代わりに使用
することにより、天候が悪く日射の少ない時でも室内で
実験を行うことができる。
【0016】次に、地球温暖化現象実験装置10を使用
しての実験方法について説明する。まず、気体注入口1
4に二酸化炭素ボンベを接続し、気体容器12bに温室
効果ガスである二酸化炭素を充填する。充填が終わった
ら、各気体容器12a、12bの気体注入口14および
気体排出口15を適宜の手段によって塞ぎ、気体容器1
2a、12bを密閉する。そして、実験装置10を太陽
30からの日射のよく当たる場所に置いておく。もし天
候が悪ければ、電灯19を使用して気体容器12a、1
2bに光を当てる。この状態で、各温度表示板18の温
度を観察し、空気の入った気体容器12aと二酸化炭素
を充填した気体容器12bそれぞれの内部における温度
を比較する。実験終了後再度実験を行うときは、各気体
容器12a、12bの気体注入口14および気体排出口
15を開放し、内部の気体の入れ換えを行う。その後上
記の手順で再び実験を行えばよい。
【0017】図5は、本発明による地球温暖化現象実験
装置の他の実施例を示す断面図である。この実施例は、
温度計17用のカバー23が地球の模型13上に設置さ
れたことを除いては、図1から図4に示した上記実施例
と同じであり、同じ部分には同じ番号を付すことにより
説明は省略する。図5は、図1から図4に示した実施例
における図3に対応する断面図である。ここに示される
カバー23は、温度計17の上部を覆う屋根部分と、該
屋根部分を支える、相対する2枚の壁部分とからなる。
このカバー23により、温度計17と気体容器12a、
12b内部の気体との接触を保ちつつ、温度計17に直
射光が当たるのを防いでいる。
【0018】上記各実施例においては、2つの気体容器
にそれぞれ空気と二酸化炭素を充填する例を説明した
が、他にも様々な実施例が考えられる。例えば、二酸化
炭素を充填する気体容器を複数備えるものとし、それぞ
れの二酸化炭素濃度が異なるようにして実験を行っても
よい。あるいはさらに、他の温室効果ガス、例えばメタ
ンを充填する気体容器を備えるものとしてもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明による地球温暖化現象実験装置
は、光を透過させる複数の同形状かつ同寸法の密閉可能
な気体容器と、該気体容器それぞれの内部に配置された
温度測定手段とからなり、前記各気体容器にはそれぞれ
組成の異なる気体が充填される構成とされることによ
り、小型で簡単な装置でありながら地球温暖化現象の実
験を行うことができる。また、前記各気体容器に対して
等距離の位置から光を照射する手段を備えることによ
り、天候の良し悪しに関わらず実験を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による地球温暖化現象実験装置の一実施
例を示す斜視図。
【図2】図1に示す地球温暖化現象実験装置の平面図。
【図3】図1に示す地球温暖化現象実験装置のIII−
III線による断面図。
【図4】図1に示す地球温暖化現象実験装置のIV−I
V線による断面図。
【図5】本発明による地球温暖化現象実験装置の他の実
施例を示す断面図。
【符号の簡単な説明】
10…地球温暖化現象実験装置、11…設置台、12
a,12b…気体容器、13…地球の模型、14…気体
注入口、15…気体排出口、16…コック、17…温度
測定手段、18…温度表示板、19…電灯

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を透過させる複数の同形状かつ同寸法
    の密閉可能な気体容器と、該気体容器それぞれの内部に
    配置された温度測定手段とからなり、前記各気体容器に
    はそれぞれ組成の異なる気体が充填されることを特徴と
    する地球温暖化現象実験装置。
  2. 【請求項2】 前記気体容器の一つには空気が充填され
    ることを特徴とする請求項1記載の地球温暖化現象実験
    装置。
  3. 【請求項3】 前記気体容器の少なくとも一つに充填さ
    れる気体は、赤外線を吸収する気体を含むものであるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の地球温暖化現象
    実験装置。
  4. 【請求項4】 前記各気体容器に対して等距離の位置か
    ら光を照射する手段を備えることを特徴とする請求項1
    から3のいずれか記載の地球温暖化現象実験装置。
  5. 【請求項5】 前記温度測定手段に直射光が当たるのを
    防ぐカバーを備えることを特徴とする請求項1から4の
    いずれか記載の地球温暖化現象実験装置。
  6. 【請求項6】 前記各気体容器の内部に地球の模型を備
    えることを特徴とする請求項1から5のいずれか記載の
    地球温暖化現象実験装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101066462B1 (ko) 2009-07-22 2011-09-23 이재석 온난화실험을 위한 온도구배 시스템
KR101311650B1 (ko) * 2011-09-09 2013-09-25 고려대학교 산학협력단 실외 실험적 온난화 시스템
KR101448885B1 (ko) 2013-10-16 2014-10-13 고려대학교 산학협력단 실외 실험적 온난화 및 강수조절 시스템
KR102401647B1 (ko) * 2021-09-27 2022-05-25 윤자인 기후변화 학습용 교구
JP2023097456A (ja) * 2021-12-28 2023-07-10 幸史 塚本 温室効果実験方法

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JP2023097456A (ja) * 2021-12-28 2023-07-10 幸史 塚本 温室効果実験方法
JP7405490B2 (ja) 2021-12-28 2023-12-26 幸史 塚本 温室効果実験方法

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