JP2003043191A - 意思決定支援システム - Google Patents

意思決定支援システム

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JP2003043191A
JP2003043191A JP2001225776A JP2001225776A JP2003043191A JP 2003043191 A JP2003043191 A JP 2003043191A JP 2001225776 A JP2001225776 A JP 2001225776A JP 2001225776 A JP2001225776 A JP 2001225776A JP 2003043191 A JP2003043191 A JP 2003043191A
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geological
construction cost
decision
safety performance
repository
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JP2001225776A
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Yuji Ijiri
裕二 井尻
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は地層処分場のサイト及び仕様
選定に際して、安全性と建設に関わるコストの両面を同
時にかつ簡単に評価することを可能とする放射性廃棄物
地層処分場のサイト選定及び仕様選定ための意思決定支
援システムを提供することである。 【解決手段】 本発明は複数の候補地から放射性廃棄物
の地層処分場を建設するサイトを選定する意思決定を支
援する意思決定支援システム100であって、入力部1
01、推定部102及び出力部103とを有し、前記入
力部101に入力される情報に基づいて、前記推定部1
02が建設の意図される地層処分場の安全性能と建設費
用とを自動的に推定し、出力部103が、推定された安
全性能と建設費用とを両者の関係が明示される所定の形
式で意思決定者に出力することを特徴とする意思決定支
援システム100を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射性廃棄物の地
層処分場を設置するためのサイトの選定及び、地層処分
場の仕様選定を支援するための意思決定支援システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉等から廃棄される放射能が高い廃
液をガラス原料に溶融固化させた高レベル放射性廃棄物
を処理するための方法として地層処分が現実に検討され
始めており、地層処分の安全性に関する様々な評価が進
んでいる。地層処分とは、崩壊熱の発生がある程度収ま
った高レベル放射性廃棄物を、深度300m以深の岩盤
中に埋設して、生活圏から隔離して超長期間保管する処
分である。
【0003】地層処分場を建設するサイト選定及び、地
層処分場の仕様選定に当たっては、安全性が最重要評価
項目であり、放射性核種の地下水等による移行及びその
他の核種移行の可能性を勘案しながら、生活圏における
放射線量が長い将来に亘っても安全基準を満たすように
サイト及び仕様が選定されなければならない。
【0004】この安全性評価は、地中深くに埋設された
高レベル放射性廃棄物の経時変化について様々なシナリ
オ(地下水シナリオ、接近シナリオ等)を設定し、これ
らのシナリオを記述するための数学的モデルを構築し、
この数学的モデルにデータ(実測値、仮定値)を与え、
コンピュータ上で膨大な計算に基づくシミュレーション
を行い、生活圏における放射線量の経時変化を求める、
という手順で行われる。このようにして得られた放射線
量は計算の元となるシナリオ、モデル及びデータの不確
実性を反映して、ある分布を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、地層処分場
の建設に当たっては、莫大な費用が必要とされ、その費
用は国民の負担となる。この観点から、地層処分場の建
設に際しては、安全性が第1に考慮されることは勿論で
あるが、費用対効果の原則から、建設コストも重要な項
目として勘案される必要がある。
【0006】しかし、現状では、地層処分場の建設コス
トは安全性とは切り離されて別個に計算されており、そ
れぞれの計算は、膨大で複雑であるために、例えば、安
全性を高めるために地層処分場の仕様を徐々に変更しな
がら建設コストを算出すると言った評価を行う際に、仕
様変更の度ごとに人力で新たに建設コストの再計算を行
わねばならなかった。
【0007】このように、地層処分場のサイト選定及び
仕様選定を行うに当たって安全性と建設コストとの両面
を踏まえた意思決定を行う環境が整備されているとは言
い難く、この両者を総合的に評価するための何らかの方
策が求められていた。
【0008】ここに、本発明の解決すべき技術的課題が
存在しており、このような課題を踏まえて本発明は、地
層処分場のサイト及び仕様選定の意思決定に際して、安
全性と建設に関わるコストの両面を同時にかつ簡単に評
価することを可能とする地層処分場のサイト選定及び仕
様選定ための意思決定支援システムを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するために、次のように構成した。請求項1の発明
は、複数の候補地から放射性廃棄物の地層処分場を建設
するサイトを選定する意思決定、又は前記サイトに建設
される地層処分場の仕様を選定する意思決定を支援する
意思決定支援システムであって、入力部、推定部及び出
力部とを有し、前記入力部に入力される情報に基づい
て、前記推定部が建設が意図される地層処分場の安全性
能と建設費用とを自動的に推定し、出力部が、推定され
た安全性能と建設費用とを両者の関係が明示される所定
の形式で意思決定者に出力することを特徴とする意思決
定支援システムである。
【0010】請求項1の発明においては、意思決定支援
システムが、建設が意図される地層処分場の安全性能と
建設費用とを自動的に推定し、意思決定者に両者の関係
が明示されるように示すので、意思決定者は、地層処分
場を安全面と経済面との両面から総合的に評価して地層
処分場の建設サイト及び地層処分場の仕様選定の意思決
定を行うことができる。
【0011】また、本意思決定支援システムを用いるこ
とで、地層処分場のサイト及び仕様選定の一連の評価作
業をシステマティックに行うことが可能となる。さら
に、さらに、本意思決定支援システムにおいては、安全
性能及び建設費用の推定に全く人手を必要としないため
に、人為的なミスを排除することが可能となる。
【0012】請求項2の発明は、前記意思決定支援シス
テムにおいて、前記入力部より、少なくとも、地層処分
場周辺の地質構造・水理解析パラメータと、核種移行解
析パラメータと、核種移行計算のための核種移行モデル
と、地層処分場の仕様と、地層処分場建設に先立つ調査
費用と、地層処分場の建設費用と、が入力され、前記推
定部が、前記地質構造・水理解析パラメータ、前記核種
移行解析パラメータ、前記核種移行モデル及び前記地層
処分場の仕様より地層処分場の安全性能を推定する安全
性能推定部と、前記調査費用、前記地層処分場の仕様及
び前記地層処分場の建設費用より地層処分場の建設費用
を推定する建設費用推定部と、を有し、前記出力部が出
力する所定の形式が、安全性能−建設費用グラフであ
る、ことを特徴とする請求項1記載の意思決定支援シス
テムである。
【0013】請求項2の発明は、このように構成したの
で、入力される地質構造・水理解析パラメータ、核種移
行解析パラメータ、核種移行モデル、地層処分場の仕
様、調査費用及び地層処分場の建設費用に基づいて地層
処分場の安全性能と建設費用とを推定することが可能と
なる。また、この推定結果(安全性能と建設費用)を安
全性能−建設費用グラフの形式で意思決定者に出力する
ので、意思決定者は安全性能と建設費用の両面を考慮し
た意思決定を行うことが可能となる。
【0014】請求項3の発明は、前記地質構造・水理解
析パラメータ、前記核種移行解析パラメータ、前記核種
移行モデル、前記地層処分場の仕様、前記調査費用及び
前記地層処分場の建設費用が不確実性を有する場合、こ
れらの不確実性を前記安全性能及び前記建設費用の推定
に反映させ、この不確実性に由来する前記安全性能及び
前記建設費用の変動範囲を算出し、これらの変動範囲を
前記安全性能−建設費用グラフに出力することを特徴と
する請求項1または2記載の意思決定支援システムであ
る。
【0015】請求項3の発明においては、水理地質情
報、水理・核種移行特性パラメータ、解析条件、レイア
ウト及び建設費用等の情報が不確実な場合や、一部不足
している場合であっても、情報の不確実性を安全性能及
び建設費用の変動範囲として評価することが可能であ
る。
【0016】このため、情報が不確実で不足しがちな地
層処分場の建設サイトの選定段階においても、本意思決
定支援システムは、安全性能及び建設費用に大きな変動
範囲を与えることで、意思決定者にとって有用な意思決
定支援情報を与えることができる。
【0017】また、地層処分場の建設サイトが決定され
た後の地層処分場の仕様選定段階においては、情報の確
実性が上がり情報量が豊富になるので、安全性能及び建
設費用の推定精度が高まり、変動範囲が小さくなるの
で、意思決定者にとって、より一層有用な意思決定支援
情報が与えられる。
【0018】このように、情報の不確実性を安全性能及
び建設費用の変動範囲として捉えることで、本意思決定
支援システムを、地層処分場の建設に関わる各段階(例
えば、サイト選定段階、仕様選定段階等)において活用
することが可能となる。
【0019】請求項4の発明は、前記意思決定支援シス
テムが、推定部による推定結果である前記安全性能及び
前記建設費用と推定対象となった地層処分場と、を対応
させた推定データを記憶するための記憶部を有し、意思
決定者の要求に応じて、任意の1個以上の推定データを
前記出力部に出力し、意思決定者が前記1個以上の推定
データ間で比較を行うことが可能であることを特徴とす
る請求項1〜3のいずれか一項に記載の意思決定支援シ
ステムである。
【0020】請求項4の発明によれば、過去に行った地
層処分場の安全性能及び建設費用の推定結果を推定デー
タとして記憶しておくことが可能であり、1個以上の推
定データを出力部に出力することができる。そのため、
意思決定者は、建設サイトの選定段階においては、複数
の建設サイト候補地の間で安全性及び経済性の両面から
比較を行った後に意思決定を行うことが可能となる。ま
た、地層処分場の建設サイトが決定された後の地層処分
場の仕様選定段階においても、地層処分場の仕様を変更
しながら、安全性及び経済性の両面から比較を行い、最
適な仕様を選定することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明するが、本発明はこの実施の形態の記述に
のみ限定されるものではなく、本発明の技術的思想を具
現化する種々の変更が加えられうる。
【0022】図1は地層処分場の模式図であり、図2
は、本発明の意思決定支援システムの構成を示すブロッ
ク図であり、図3は、意思決定支援システムの動作を示
す流れ図であり、図4は、情報入力画面を例示した模式
図であり、図5は地層処分場のレイアウト入力画面を示
す模式図であり、図6は断層と処分パネルが重複した場
合の処理を示す模式図であり、図7は、出力される安全
性能−建設費用グラフの一例を示す模式図であり、図8
は地層処分場建設サイト選定に関わる意思決定の流れ図
である。
【0023】まず、本発明の意思決定支援システムが支
援対象とする地層処分場の模式図を図1に示す。地層処
分場1000は、地層処分場の維持管理、安全管理を行
う地上施設1001と、地上施設1001と地下とを結
ぶ斜坑1002、立坑1004及びスパイラル坑100
3からなるアクセス坑道1005と、高レベル放射性廃
棄体(以下、単に「廃棄体」という)を埋設するための
処分坑道1006及びこの処分坑道の周囲に設けられた
主要坑道1007とからなる処分パネル1008と、こ
の処分パネル1008間を結ぶ連絡坑道1009等によ
り構成される。
【0024】続いて図2を用いて、本発明の意思決定支
援システムの構成について説明を行う。本発明の意思決
定支援システム100は、各種情報を入力するための入
力部101、地層処分施設の安全性能及び建設費用を推
定するための推定部102、推定結果を推定データとし
て記憶するための記憶部103及び、推定結果を意思決
定者に出力するための出力部104からなる。
【0025】本意思決定支援システムを構成する入力部
101からは、少なくとも地質構造・水理解析パラメー
タ、核種移行解析パラメータ、核種移行モデル、地層処
分場の仕様、調査費用及び地層処分場の建設費用とが入
力される。表1に入力される各種情報を示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1において、地質構造・水理解析パラメ
ータとは、地層処分場の安全性能を評価する上で最も基
本的な情報であり、地層処分場候補地周辺の地形、地質
構造、核種移行の主要な原因となる地下水の流路等の水
理特性、断層の位置及びその水理・物質移行特性、地下
水位等の境界条件等である。また、核種移行解析パラメ
ータとは、天然バリア中における核種移行計算に必要な
パラメータのことである。主要なパラメータを以下に説
明する。
【0028】・核種は主に岩盤の亀裂に浸入する地下水
により移行するが、その岩盤の亀裂の透水性の尺度とな
る透水量係数。 ・核種は岩盤を亀裂に沿って移行するにつれて広い面積
に分散していくが、その分散の尺度となる分散長。 ・核種は岩盤の亀裂に沿ってのみ移行するのではなく、
一部は亀裂面から岩盤に吸着され岩盤内部に拡散してい
くが(マトリクス拡散)、核種の岩盤内部への拡散深さ
の尺度となるマトリクス拡散深さ。
【0029】・全亀裂表面積の内、前記したマトリクス
拡散に寄与する亀裂表面積の尺度となるマトリクス拡散
寄与面積率。 ・岩盤が含む間隙の割合を示す有効間隙率、この有効間
隙率と一定の関係を有する岩盤の乾燥密度及び実効拡散
係数。 ・各核種の岩盤への吸着及びマトリクス拡散のし易さの
尺度となる分配係数。
【0030】また、核種移行モデルとは、岩盤中におけ
る核種移行の経時的変化をシミュレートするための数学
的モデルのことである。核種移行モデルとしては、1次
元平行平板モデル、1次元重ね合わせ平行平板モデル、
亀裂性岩盤を対象とした3次元亀裂ネットワークモデ
ル、多孔質性岩盤を対象とした3次元連続体モデル等が
提案されており、それぞれについて決定論的モデル及び
確率論的(不確実性)モデルが存在する。これらの種々
のモデルの中から地層処分場建設候補地の岩盤の性質等
を考慮して核種移行シミュレートに用いる核種移行モデ
ルを選択する。
【0031】また、処分場の仕様とは、地層処分場のレ
イアウト、高レベル放射性廃棄体(廃棄体)の埋設本
数、処分坑道の各種の寸法、廃棄体の周囲に充填される
緩衝材の厚さ、廃棄体の設置方法(竪置きか横置き
か)、廃棄体の設置間隔、処分坑道間の距離等のことで
ある。また、調査費用とは、地層処分場建設に先立ち実
施しなければならない各種調査及びボーリング削孔費用
等のことである。
【0032】また、建設費用とは、地層処分場の地上施
設の建設費用、地層処分場の立坑及び処分坑道の建設費
用、緩衝材及び埋め戻し材に関わる費用等であり単位面
積あたりの単価として与えられる。
【0033】本意思決定支援システムを構成する推定部
102は、入力部101より入力された情報に基づいて
地層処分場の安全性能及び建設費用を自動的に推定する
ためのものであり、コンピュータープログラムとして構
成される。なお、推定された安全性能と建設費用とを
「推定結果」と言うこともある。
【0034】安全性能推定部102aとは、地質構造・
水理解析パラメータ、核種移行解析パラメータ、核種移
行モデル及び地層処分場の仕様を入力として、生物圏に
おける長期に渡る放射線量の経時変化を出力するコンピ
ュータープログラムであり、地層処分場の安全性能を推
定する。建設費用推定部102bは調査費用、地層処分
場の仕様及び地層処分場の建設費用を入力として、概略
設計を行い。予め定められている材料単価より地層処分
場の建設費用を出力するコンピュータープログラムであ
る。
【0035】地層処分場を建設するサイト選定から地層
処分場の仕様選定に至るまでの各段階において、入力部
101より入力される情報には必ずある不確実性が含ま
れる。その傾向は、意思決定の初期段階であるサイト選
定において顕著である。サイト選定は、主に、活断層分
布図、地体構造分布図及び航空写真等の文献を元にした
調査により進められ、ボーリングや地下施設を利用した
詳細な調査は原則として行われないために、入力部10
1から入力される各種情報、特に地質構造・水理解析パ
ラメータは大きな不確実性を有している。また、地質構
造・水理解析パラメータが不確実であることから、地層
処分場の仕様にも不確実性が含まれることとなる。
【0036】また、意思決定の最終段階である地層処分
場の仕様選定においては、情報の不確実性は減少する
が、完全には不確実性を除くことはできず、入力部10
1から入力される情報はある一定の不確実性を有してい
る。推定部102は、リスク評価の手法を応用して入力
された情報の内最善の条件と最悪の条件等を付与して各
種演算を行い、これらの情報に含まれる不確実性を推定
結果の変動範囲として反映することが可能であるように
構成されることが望ましい。
【0037】推定部102をこのように構成することに
より、入力部101から与られる情報が不確実性を含ん
でいたとしても、それを推定結果の変動範囲として意思
決定者が認識できるために、地層処分場を建設するサイ
ト選定から建設される地層処分場の仕様選定に至るまで
意思決定者の意思決定を効果的に支援することが可能と
なる。
【0038】本意思決定支援システムを構成する記憶部
103は、推定部102の推定結果である地層処分場の
安全性能と建設費用とを推定対象となった地層処分場の
各種情報と対応させた推定データとして記憶するための
メモリとして構成される。
【0039】また、記憶部103は意思決定者の要求に
応じて、記憶され蓄積された推定データの中から1個以
上の任意のものを後記する出力部104に出力すること
が可能に構成することが望ましい。記憶部103をこの
ように構成することにより、地層処分場の建設候補地
間、地層処分場の仕様間で、推定結果の比較が可能とな
るため、意思決定者の意思決定を効果的に支援すること
が可能となる。
【0040】本意思決定支援システムを構成する出力部
104は、推定部102又は記憶部103から入力され
る推定結果を意思決定者に出力するためのものであり、
ディスプレイ、プリンタ装置等として構成される。出力
部104から出力される推定結果は、地層処分場の安全
性能と建設費用との関係が明示される形式で出力される
ことが望ましい。より具体的には、安全性能と建設費用
とをそれぞれ縦軸及び横軸とした安全性能−建設費用グ
ラフであることが望ましい。推定結果がこのような形式
で出力されることで、意思決定者は、地層処理場の安全
性と経済性とを一目瞭然に認識することができ、意思決
定者の意思決定を効果的に支援することが可能となる。
【0041】続いて図3の流れ図に基づき本意思決定支
援システムの動作を説明する。本意思決定支援システム
を起動すると、まず、ステップ201が行われる。この
ステップにおいては、以降の処理において地層処分場候
補地に関して新規に安全性能と建設費用の推定を行うの
か(図中Yで表示)、記憶部103に記憶されている推
定データ間で比較を行うのか(図中Nで表示)が選択さ
れる。推定データ間での比較が選択された場合には後記
するステップ209に処理が移行するが、ここではま
ず、新規に推定を行う処理が選択されたものとして処理
の説明を行う。
【0042】新規に推定を行う処理が選択されると、続
いて、ステップ202に処理が移行し、情報入力が行わ
れる。このステップにおいては、入力部101より、前
記した地質構造・水理解析パラメータ、核種移行解析パ
ラメータ、核種移行モデル、地層処分場の仕様、調査費
用及び地層処分場の建設費用等の情報が入力される。
【0043】これらの情報の中で、地層処分場候補地の
地質構造・水理解析パラメータは、断層の位置や地質構
造等の安全性能及び建設費用を推定するための最も基本
的な情報を含んでおり、他の情報の入力前に入力されて
いる必要がある。また、地質構造・水理解析パラメータ
は主に、3次元(地上、地中)の地形情報であり通常の
場合膨大な数値データとして与えられるので、CD−R
OM、光磁気ディスク等の記憶媒体から入力装置を介し
て入力されることが望ましい(不図示)。
【0044】また、一度入力された地質構造・水理解析
パラメータは、データベース化して記憶装置(不図示)
等に記憶しておき、記憶されている複数の地質構造・水
理解析パラメータを入力画面において選択できるように
しておけば、新規に推定を行うたびに地質構造・水理解
析パラメータを入力する手間を省くことが可能となる。
【0045】また、地質構造・水理解析パラメータ以外
の情報のほとんどは、入力画面上において具体的な数値
を入力するか、システムに予め記憶された選択肢を選択
することにより入力される。
【0046】例えば、図4(a)に示したように、核種
移行計算に用いられる核種移行モデルは、入力画面上に
おいてシステムに予め備えられた選択肢を選択する形式
で入力される。ここでは、選択肢として「決定論モデ
ル」と「確率論的モデル」の2種類がシステムに備え付
けられており、それぞれに下位選択項目として「1次元
均質モデル」と「1次元不均質重ね合わせモデル」が設
けられている。言うまでも無く、核種移行モデルとして
採用する数学的モデルは、地層処分場候補地における核
種移行を正確にシミュレートできるものであれば前記の
ものに限定されず、例えば前記した3次元亀裂ネットワ
ークモデル、3次元連続体モデル等を採用することも可
能である。
【0047】また、図4(b)に示したように、核種移
行計算に用いられる核種移行解析パラメータの一つであ
る透水量係数は分布関数を入力するものであるが、シス
テムに予め備えられた「一様分布」、「正規分布」、
「対数正規分布」の中から選択する形式で入力される。
【0048】また、図4(c)に示したように、核種移
行解析パラメータの一つである分配係数は、核種の岩盤
への吸着及びマトリクス拡散のし易さの尺度であり、核
種移行計算の対象となる元素毎に与えられるものである
が、システムに予め備えられた分配係数のデータセット
である「H12」及び「Kristalline−I」
の他に、入力者が「H12」を元にして新たに作成した
分配係数のデータセットである「H12−rivise
d01/02/23」が選択可能となっている。メニュ
ーより「ユーザー設定」が選択された場合には入力者が
元素毎に任意の数値を入力することが可能である。入力
者が「ユーザー設定」を選択した場合において、入力さ
れた新しい分配係数は、例えば前記の「H12−riv
ised01/02/23」のように、分配係数の新し
いデータセットとしてシステムに記憶させることが可能
であることが望ましい。
【0049】地層処分場の仕様に関する情報の内、処分
パネルの配置を決定するための地層処分場のレイアウト
は、地層処分候補地内の地形や断層の位置等と密接に関
わるものであるので、入力画面上で図形入力されること
が望ましい。
【0050】つまり、地層処分場のレイアウトの入力に
際しては、図5(a)に示したように、地質構造・水理
解析パラメータを元にして入力画面上に地層処分場候補
地の断層等を示した地図を表示し、図5(b)に示した
ように、入力者がマウス等を操作することにより、この
地図上に処分パネルを大きさや形状を調整しながら配置
する形式で入力することが望ましい。
【0051】この際、地層処分場のレイアウトの図形入
力を補助するために、入力画面上に各処分パネルに埋設
可能な廃棄体の個数、各処分パネルと最近接断層との距
離等を表示することが望ましい(図5(b))。
【0052】また、地層処分場候補地の地形、断層位置
等によっては、図5に示したように、断層に重複して処
分パネルが配置されることも考えられるが、このような
場合における断層の取り扱い方法についても幾つかの選
択肢を予めシステムに備え付けておくことが望ましい。
図6においては、このような場合の処理として、「処分
場領域外」、「処分坑道回避」、「廃棄体定置回避」、
「プラグ・グラウト施工」、「対策不要」の5個の選択
肢が設けられている。
【0053】ここで、「処分場領域外」とは、断層と処
分パネルとの重複を許さない処理であり、この処理が選
択された場合、処分パネルは断層と重複しないような形
状に自動的に変更される。「処分坑道回避」が選択され
ると、システムは、断層と処分パネルの重複部において
断層を回り込むように処分パネルを削除変形(図6)す
る。そのとき断層と処分パネルとの間隔は、下位選択項
目である「離間距離」により設定することが可能であ
る。また、システムは、断層を回り込むように処分パネ
ルを削除したことに伴う埋設可能な廃棄体の減少数を自
動的に計算する。
【0054】また、「廃棄体定置回避」が選択される
と、システムは、処分パネルと断層との重複を許すが、
断層位置には廃棄体を埋設しないものとして、処分パネ
ルに埋設可能な廃棄体の個数を計算する。また、「プラ
グ・グラウト施工」が選択されると、システムは、処分
パネルと断層との重複を許すが、断層部分においてプラ
グ・グラウト施工を施すものとして、処分パネルに埋設
可能な廃棄体の個数を計算するとともに、建設費用の推
定にプラグ・グラウト施工の結果増加したコストを反映
させる。また、「対策不要」が選択された場合には、シ
ステムは、処分パネルと断層との重複を許し、何らの対
策も行わない。
【0055】このように、ステップ202により必要な
情報が入力されたならば、次に、ステップ203におい
て入力した情報の修正を行うか否かの分岐処理がなされ
る。このステップ203において、「修正あり」(図中
Yと表示)が選択された場合には、ステップ202に処
理が移行し、再び情報入力が行われる。
【0056】続いて、ステップ204において、ステッ
プ202で入力された情報に基づいて、推定部102に
おいて地層処分場の安全性能及び建設費用の推定がなさ
れる。この際、前記したように、入力された情報が不確
実性を伴うものであるときには、推定部102は、この
不確実性を考慮して推定結果の変動範囲も同時に算出す
る。
【0057】続いて、ステップ205において、推定結
果は、地層処分場の各種情報とともに、記憶部103に
記憶される。これにより、記憶部103には、過去に行
われた推定結果と地層処分場の各種情報とが推定データ
として記憶されるので、後記の推定データ間の比較(ス
テップ209以降)を行うことが可能となる。
【0058】続いて、ステップ206において、ステッ
プ204で推定された推定結果が、安全性能−建設費用
グラフの形式で出力される。ここで、実際に出力される
グラフの形式について説明を行う。図7は、地層処分場
のサイト選定の際に出力される安全性能−建設費用グラ
フを示している。グラフの縦軸は安全性能であり、図中
破線は、地層処分場が満たすべき安全基準を示してい
る。横軸は建設費用である。
【0059】グラフ中の各点は、地層処分場建設候補地
に対応しており、このグラフにおいては、地区A〜地区
Dの4候補地が重ね合わされている。また、ステップ2
02において入力された情報の不確定性に由来する変動
範囲が、95%信頼区間を示すエラーバーとして表示さ
れている。
【0060】本発明の意思決定支援システムにおいて
は、このように、安全性能と建設費用との関係が明示さ
れるような形式で意思決定者に提供されるので、意思決
定者は、地層処分場の建設サイト選定及び仕様選定にお
いて、経済性と安全性を勘案した意思決定を行うことが
可能となる。
【0061】続いてステップ207において分岐処理が
実行される。このステップ207では、ステップ202
で入力した情報を変更する場合や、新しい条件で再び推
定を行う場合には再度ステップ202に戻り、それ以外
の場合にはステップ208へと進む。
【0062】ステップ208も分岐処理であり、ステッ
プ201〜206で推定された推定結果と記憶部103
に記憶されている推定データとを重ね合わせて比較を行
うか、それとも、処理を終了するかが選択される。ステ
ップ208において、推定データとの重ね合わせが選択
された場合には、ステップ209に処理が移行する。
【0063】ステップ209では、記憶部103に記憶
されている推定データの中から重ね合わせに用いる推定
データが選択される。この際、重ね合わせに用いる推定
データの選択を容易にするために、推定データの中から
地層処分場に関する各種情報を抜き出して選択画面上に
表示できることが望ましい。
【0064】ステップ210において、選択した推定デ
ータの確認を行い、問題が無ければ、ステップ211
に、推定データを変更する場合には209に、それぞれ
処理が移行する。
【0065】続いて、ステップ211において、ステッ
プ209で選択された推定データが記憶部103より読
み出され、次のステップ212において、複数の地層処
分場候補地間に関する推定結果が重ねあわされた安全性
能−建設費用グラフが出力される。
【0066】続いて、ステップ213の分岐処理によ
り、再び推定データの重ね合わせを行うかどうかが選択
され、重ね合わせが選択された場合にはステップ209
へ、それ以外の場合にはステップ214に処理が移行す
る。
【0067】最後にステップ214において、全く新し
い条件で推定を行うかどうかが選択され、新推定を行う
場合にはステップ201に処理が移行し、それ以外の場
合には、処理が終了する。
【0068】次に本意思決定支援システムの地層処分場
の建設に関わる意思決定の様々な段階における適用例を
示す。
【0069】(1)地層処分場建設サイト選定に関わる
意思決定 地層処分場建設サイト選定の意思決定の流れ図を図8に
沿って説明する。まず、文献調査等により複数の候補地
(地区A〜地区N)を選定し(ステップ301)、続い
て、選定された候補地(地区A〜地区N)毎に調査を行
い(ステップ302)、その調査結果に基づいて候補地
(地区A〜地区N)毎に地層処分場の基本仕様を設定す
る(ステップ303)。
【0070】続いて、それぞれの候補地(地区A〜地区
N)について、設定された基本仕様に基づき本発明の意
思決定支援システムを用いて安全性能及び建設費用並び
にそれぞれの変動範囲を自動的に推定し(ステップ30
4)、図8に示したような安全性能−建設費用グラフを
出力し、候補地間で安全性能及び建設費用を比較するこ
とで地層処分場建設サイトの選定の意思決定を行う(ス
テップ305)。もしも安全性能又は建設費用に問題が
あり意思決定ができない場合には、適宜ステップ301
又はステップ303に戻って地層処分場建設サイト選定
を繰り返す。
【0071】(2)地層処分場の仕様選定に関わる意思
決定 地層処分場の建設サイトが選定されたならば、続いて
は、地層処分場の仕様(緩衝材の厚さ、地層処分場のレ
イアウト等)が選定されなければならない。本意思決定
支援システムはこの意思決定の段階にも適用することが
可能である。図8に示すように、地層処分場の仕様を変
更しながら安全性能及び建設費用を推定し、安全性能−
建設費用グラフを出力することで、意思決定者は安全性
と経済性の両面を考慮しながら地層処分場の最適な仕様
を意思決定することができる。
【0072】(3)地層処分場建設サイト調査の調査計
画の合理化に関わる意思決定 地層処分場の建設サイトが選定されたならば、建設サイ
トの詳細な調査が実施される。本意思決定支援システム
はこの調査計画を合理化するためにも適用することが可
能である。
【0073】建設サイトの調査の初期段階においては、
建設サイトに関する情報量が少なく不確実性も大きいた
めに、地層処分場の安全性能を評価するにあたり保守的
なデータを設定せざるをえず、そのため、地層処分場の
安全性能は要求される安全性能をクリアできない可能性
が高い。
【0074】安全性能をクリアするために何らかの方策
を講ずる必要があるが、そのための方法としては、
(a)建設サイトの調査を行いデータの不確実性を減ら
す方法、(b)緩衝材の厚さや地層処分場レイアウト等
の地層処分場の仕様を変更して安全性能を向上させる方
法の2つの選択肢が存在する。
【0075】(a)の方法においては、情報量の少ない
データに関して情報量を増加させるために、ボーリング
を実施したり、室内試験を実施したり、原位置調査試験
を実施することでデータ量の不確実性を低減し、過度に
保守的なデータ設定を見直す。例えば、データ量を増や
すことで、一様分布で与えていたデータを正規分布に修
正したり、分布を幅広く設定していた正規分布の幅を小
さくすることで、データの不確実性を低減し要求される
安全性能をクリアする。
【0076】(b)の方法においては、例えば、廃棄体
を覆う緩衝材の厚さを厚くすることで核種の保持能力を
増大させたり、廃棄体の材質を見直すことで核種の封じ
込め性能を増大させたり、地層処分場及び処分坑道のレ
イアウトを見直し核種移行遅延性能を増大すること等で
安全性能をクリアする。
【0077】(a),(b)のいずれの方法を採用する
にしても費用が発生するので、費用対効果を考慮してコ
ストパフォーマンスに優れた方法を選択することが望ま
しく、この意思決定の場面において本発明の意思決定支
援システムを応用することが可能である。
【0078】すなわち、(a)の不確実性を減らす方法
において、追加調査により生じる費用(調査費用)と追
加調査により予想される不確実性低減効果とを本意思決
定システムに入力して、地層処分場の安全性能と建設費
用とを推定し、続いて、(b)の安全性能を高める方法
において、地層処分場の仕様変更の内容と仕様変更に関
わる費用とを本意思決定支援システムに入力して地層処
分場の安全性能と建設費用とを推定し、両者((a)の
方法と(b)の方法)の推定結果を安全性能−建設費用
グラフ上で比較することで、いずれの方法を採用するか
に関する意思決定を実行する。
【0079】
【発明の効果】本発明は前記のように構成したので以下
のような顕著な効果を奏する。本発明の意思決定支援シ
ステムは、地層処分場の安全性能と建設費用とを両者の
関係が明示される形式で意思決定者に出力するので、地
層処分場の建設に関わる各段階において、安全性および
経済性を勘案した意思決定者の意思決定を支援すること
が可能となる(請求項1)。
【0080】また、本意思決定支援システムは、必要な
情報を入力すれば自動的に地層処分場の安全性能と建設
費用とを推定でき、人手を全く必要としないので人為的
ミスを防ぐことが可能となる(請求項1)。
【0081】また、本意思決定システムは、地層処分場
の安全性能と建設費用とを例えば安全性能−建設費用グ
ラフの形式で出力するものであるので、意思決定に至っ
た根拠が今まで以上に明確になる(請求項1、2)。
【0082】また、本意思決定支援システムは、入力さ
れる情報が不確実性を有する場合であっても、その不確
実性を安全性能及び建設費用の変動範囲として評価する
ことが可能であるので、意思決定者は情報の不確実性を
考慮した意思決定を行うことが可能となる(請求項
3)。
【0083】さらに、本意思決定支援システムは、複数
の推定データ間で安全性能及び建設費用の比較を行うこ
とができるので、意思決定者は、地層処分場建設の様々
な段階において、最適な意思決定を行うことが可能とな
る(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 地層処分場の模式図である。
【図2】 本発明の意思決定支援システムの構成を示す
ブロック図である。
【図3】 意思決定支援システムの動作を示す流れ図で
ある。
【図4】 情報入力画面を例示した模式図である。
【図5】 地層処分場のレイアウト入力画面を示す模式
図である。
【図6】 断層と処分パネルが重複した場合の処理を示
す模式図である。
【図7】 出力される安全性能−建設費用グラフの一例
を示す模式図である。
【図8】 地層処分場建設サイト選定に関わる意思決定
の流れ図である。
【符号の説明】
100 意思決定支援システム 101 入力部 102 推定部 102a 安全性能推定部 102b 建設費用推定部 103 記憶部 104 出力部 1000 地層処分場 1001 地上施設 1002 斜坑 1003 立坑 1004 スパイラル坑 1005 アクセス坑道 1006 処分坑道 1007 主要坑道 1008 処分パネル 1009 連絡坑道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 168 B09B 5/00 M

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の候補地から放射性廃棄物の地層処
    分場を建設するサイトを選定する意思決定、又は前記サ
    イトに建設される地層処分場の仕様を選定する意思決定
    を支援する意思決定支援システムであって、入力部、推
    定部及び出力部とを有し、前記入力部に入力される情報
    に基づいて、前記推定部が建設の意図される地層処分場
    の安全性能と建設費用とを推定し、出力部が、推定され
    た安全性能と建設費用とを両者の関係が明示される所定
    の形式で意思決定者に出力することを特徴とする意思決
    定支援システム。
  2. 【請求項2】 前記意思決定支援システムにおいて、 前記入力部より、少なくとも、地層処分場周辺の地質構
    造・水理解析パラメータと、核種移行解析パラメータ
    と、核種移行計算のための核種移行モデルと、地層処分
    場の仕様と、地層処分場建設に先立つ調査費用と、地層
    処分場の建設費用と、が入力され、 前記推定部が、前記地質構造・水理解析パラメータ、前
    記核種移行解析パラメータ、前記核種移行モデル及び前
    記地層処分場の仕様より地層処分場の安全性能を推定す
    る安全性能推定部と、前記調査費用、前記地層処分場の
    仕様及び前記地層処分場の建設費用より地層処分場の建
    設費用を推定する建設費用推定部と、を有し、 前記出力部が出力する所定の形式が、安全性能−建設費
    用グラフである、ことを特徴とする請求項1記載の意思
    決定支援システム。
  3. 【請求項3】 前記地質構造・水理解析パラメータ、前
    記核種移行解析パラメータ、前記核種移行モデル、前記
    前記地層処分場の仕様、前記調査費用及び地層処分場の
    建設費用が不確実性を有する場合、これらの不確実性を
    前記安全性能及び前記建設費用の推定に反映させ、この
    不確実性に由来する前記安全性能及び前記建設費用の変
    動範囲を算出し、これらの変動範囲を前記安全性能−建
    設費用グラフに出力することを特徴とする請求項1また
    は2記載の意思決定支援システム。
  4. 【請求項4】 前記意思決定支援システムが、推定部に
    よる推定結果である前記安全性能及び前記建設費用と推
    定対象となった地層処分場と、を対応させた推定データ
    を記憶するための記憶部を有し、 意思決定者の要求に応じて、任意の1個以上の推定デー
    タを前記出力部に出力し、意思決定者が前記1個以上の
    推定データ間で比較を行うことが可能であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の意思決定支
    援システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006035068A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Kajima Corp 廃棄物地層処分場の配置方法
JP2008279346A (ja) * 2007-05-09 2008-11-20 Kajima Corp 地層処分施設及びその構築方法

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JP2006035068A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Kajima Corp 廃棄物地層処分場の配置方法
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