JP2003042400A - 情報伝達装置 - Google Patents

情報伝達装置

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JP2003042400A
JP2003042400A JP2001234270A JP2001234270A JP2003042400A JP 2003042400 A JP2003042400 A JP 2003042400A JP 2001234270 A JP2001234270 A JP 2001234270A JP 2001234270 A JP2001234270 A JP 2001234270A JP 2003042400 A JP2003042400 A JP 2003042400A
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JP
Japan
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fuel
information
hydrogen gas
delivery pipe
sound wave
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Application number
JP2001234270A
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English (en)
Inventor
Chiaki Kanai
千明 金井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料供給部と燃料受取部及びそれを接続する燃
料受渡管から構成される機器間接続では、燃料供給部と
燃料受取部の間で情報伝達を行うために電気信号を送受
信するための配線を配設しており、簡単な構造で且つ安
全性の高い情報伝達装置が望まれている。 【解決手段】本発明は、燃料供給管内で受渡される気体
若しくは液体の圧力変化を利用し、音波による情報伝達
を行うことができる情報伝達装置を提供する。本発明の
情報伝達装置は、燃料供給管の他に別途信号線を設ける
ことなく、燃料の受渡しと情報伝達を同一経路で行うこ
とができので、簡単な構造で且つ安全性の高い情報伝達
装置を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料供給管内で受
渡される燃料を利用し、音波による情報伝達を行うこと
ができることを特徴とする情報伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】酸素と水素の反応を利用して電気エネル
ギーを取り出す燃料電池では、燃料である水素ガスを受
け取る発電セルの如き燃料受取部と、水素ガスを蓄えて
おき燃料受取部に水素ガスを供給する燃料供給部から構
成される。例えば、燃料受取部である発電体と燃料供給
部である水素タンクの間では、燃料受渡管を介して水素
ガスが受け渡しされる。燃料である水素ガスを受け渡し
する場合、水素タンクの容量などの情報が発電体と水素
タンク間で送受信される。また、水素吸蔵体を用いた水
素タンクでは、その水素吸蔵体の種類等に関する情報も
発電体と水素タンクの間で送受信され、最適な条件で水
素ガスの受け渡しが行われる。このとき、発電体と水素
タンクの間で送受信される情報は、該発電体と該水素タ
ンク間に配設された信号線を通して電気信号の形態で送
受信される。
【0003】また、燃料電池の如き発電装置に限定され
ず、気体及び液体の燃料を受渡する場合、燃料供給部、
燃料受取部及びそれらを接続する燃料受渡管とは別に情
報伝達を行うための信号線が設けられる。燃料供給管と
信号線の両方を設けることにより、燃料供給部と燃料受
取部間に二系統の接続部が配設されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】燃料受渡管以外に信号
線を電気的な配線により形成し、燃料供給部と燃料受取
部間で情報の送受信を行う場合、燃料の受渡を行うため
の媒体と、電気信号の送受信を行う媒体の二種類の伝送
媒体が必要となり、燃料供給部と燃料受取部間の接続が
複雑になる。更に、燃料供給部と燃料受取部の間で接続
された燃料受渡管に電気信号を送受信するための信号線
を配設した場合、該燃料受渡管は複雑な構造になる。ま
た、燃料供給部と燃料受取部毎に、それぞれ専用の接続
構造を有する燃料受渡管も必要になる場合もある。
【0005】また、水素ガスを受渡しながら電気信号で
情報の送受信を行った場合、電気信号を伝播する電流
と、燃料受渡管を介して受渡される水素ガスが接触した
場合、水素ガスが急激に反応する場合もあり、安全上も
問題がある。さらに、燃料である水素ガスの授受と情報
の授受が別経路で行われることにより、一方の経路に不
具合が生じた場合、フェールセーフなどの安全性確保が
困難になる場合もある。
【0006】よって、本発明の情報伝達装置は、電気信
号を伝達するための配線を配設することなく、燃料受渡
管内の燃料を媒介として伝播する音波を利用することに
より、簡単な構造で且つ安全性の高い情報伝達装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の情報伝達装置
は、流体である燃料を授受する燃料供給部と燃料受取部
の間で、燃料を媒介として音波を伝播させることにより
情報伝達を行うことができる。本発明の情報伝達装置
は、燃料供給部と燃料受取部は燃料受渡管で接続され、
燃料受渡管に存在する燃料を媒介として情報伝達を行う
ことができる構造を有する。また、本発明の情報伝達装
置は、燃料受渡管の他に別途信号線を設けることなく、
燃料の受渡しと情報伝達を同一経路で行うことができ
る。
【0008】燃料受渡管と接続される燃料供給部と燃料
受取部は、音波を送信する発音部と音波を受信する受音
部が一体化された音波処理部を有する。発音部と受音部
はコイル、振動板及びマグネットから構成される。燃料
供給部と燃料受取部で送受信される情報は、該燃料供給
部と該燃料受取部に配設された接続部に繋がる燃料受渡
管の周囲に配設されるコイルから生じる磁束の変化によ
りマグネットが振動し、その振動が振動板を介して音波
として燃料に伝播される。該音波は燃料受渡管中の気体
若しくは液体の燃料を媒介として伝播し、情報を受け取
る側に配設された受音部の振動板とマグネット及びコイ
ルにより電気信号に変換され、情報伝達を行うことがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】本実施形態の情報伝達装置は、所
要の燃料を提供する燃料供給部と、前記燃料を受け取る
燃料受取部と、前記燃料供給部と前記燃料受取部の間を
接続する燃料供給管と、前記燃料供給部及び前記燃料受
取部にそれぞれ設けられる一対の音波処理部を有するこ
とを特徴とする。
【0010】本実施形態の情報伝達装置は、水素ガスの
如き気体の燃料若しくは液体の燃料の受渡しを行う際に
該燃料を媒介として音波などの振動波を送受信すること
により、燃料供給部と燃料受取部間で情報伝達を行うこ
とを可能にする。以下、高圧水素タンクから携帯用ボン
ベに水素ガスを充填する際の情報伝達装置について詳細
に説明するが、本発明の情報伝達装置は、燃料受取部と
燃料供給部は本実施形態の機器に限定されず、燃料受取
部として発電セルを備えた燃料電池に水素ガスを供給す
る場合にも適用である。さらに、本発明の情報伝達装置
は、メタノールなどの液体燃料を受渡するメタノール型
燃料電池にも適用であり、音波などの振動波を受渡する
機器間における情報伝達に用いることが可能である。
【0011】先ず、図1に本実施形態の情報伝達装置の
構成の概略図を示す。本実施形態の情報伝達装置は燃料
受取部である携帯用ボンベ2と燃料供給部である燃料充
填器1を燃料供給管3で接続して構成される。携帯用ボ
ンベ2には水素ガスを蓄積するための水素吸蔵体が配設
され、燃料充填器1には高圧水素タンクが配設されてい
る。本実施形態では燃料受取部として携帯用ボンベ2を
使用しているが、水素ガスなどを燃料とする燃料電池の
如き発電体であっても良い。携帯用ボンベ2、燃料充填
器1及び燃料受渡管3はそれぞれ接続部4a、4bを介
して接続されている。燃料である水素ガスは燃料充填器
1から燃料受渡管3を通して携帯用ボンベ2に供給され
る。
【0012】図2は接続部4a近傍の構造を示す構造断
面図である。燃料充填器1、携帯ボンベ2の燃料受渡管
3とのそれぞれの接続部4a、4bには機器側接続部1
1が設けられており、燃料受渡管側接続部21を介して
燃料受渡管3と接続される。燃料充填器1、携帯ボンベ
2はそれぞれ同一構造の接続部4a、4bを有するの
で、接続部4aについて説明する。
【0013】機器側接続部11を有する燃料供給管13
は、燃料受渡管側接続部21を介して燃料受渡管3と一
体となるように接続され、燃料である水素ガスはその内
側の空間を通して受渡しされる。機器側接続部11は燃
料供給管13の端部をL字型に成型することにより形成
される。機器側接続部11の内側で水素ガスが受渡しさ
れる空間の断面は、燃料供給管13と燃料受渡管3が確
実に接続でき、且つ音波の伝播を妨げないような形状で
あればよい。本実施形態では、機器側接続部11と燃料
供給管13の断面形状は円形であるが、その他の形状で
あってもよく、矩形状など様々な形状とすることができ
る。
【0014】燃料受渡管3は水素ガスの通路である空間
を形成するように円筒状に形成され、燃料受渡管3で囲
まれる空間の断面形状は機器側接続部11の断面形状と
同一の形状に形成される。例えば、本実施形態の場合、
円形に形成され、燃料受渡管3により形成される円筒状
の空間の内径は燃料供給管13により形成される円筒状
の空間の外径と一致するように形成される。
【0015】機器側接続部11と燃料受渡管3は燃料受
渡管側接続部21を介して接続される。燃料受渡管側接
続部21は機器側接続部11と嵌合するように接続され
るための機器側接触部24と燃料受渡側接触部23及び
接続部22から構成される。燃料受取側接触部23と機
器側接触部24は、接続部22を共通部として一体とな
るように形成され、燃料受渡管側接続部21を構成す
る。
【0016】機器接続部11と燃料受渡管側接続部31
を接続する際には、まず、燃料受渡管3が接続部22と
燃料受渡管側接触部23から構成されるL字型部に嵌合
して接続される。さらに、接続部22と機器側接触24
から構成されるL字型部が、機器側接続部11のL字型
部と嵌合するように接続される。機器側接続部11と燃
料受渡管3がそれぞれ燃料受渡管側接続部21と嵌合す
るように接続されることにより接続部4aが形成される
ことになる。ここで、燃料受渡管側接続部21と接続部
4aを形成する機器側接続部11の端部の形状はL字型
の限らず、燃料供給管13と燃料受渡管3が隙間なく接
合される形状であれば良い。また、水素ガスの流路であ
る燃料供給管13、燃料受渡管側接続部21及び燃料供
給管31は水素ガスの漏洩を防止し、外部からの電流に
より電流スパークが生じない絶縁性の材質で形成される
ことが好ましい。
【0017】燃料供給管13の外側には、情報を受け渡
しするためのコイル14が配設される。コイル14は導
電性材料(例えば金属)を線状に成型したものを燃料供
給管13の周囲にらせん状に巻きつけて形成される。燃
料供給管13により囲まれて形成される円筒状の空間の
中心には、マグネット15が配置される。マグネット1
5は音波を送受信するための振動板16の中央部に接続
される。振動板16は燃料供給管13により形成される
円筒部と相似形であり、本実施形態ではその断面の直径
が燃料供給管13により形成される円筒部の断面の直径
より小さく、燃料供給管13の内壁と垂直に配置され
る。振動板16は音波の送受信に適するように薄い円形
の板状の形状を有する。振動板16は振動板支持体17
を介して燃料供給管13の内壁に固定される。振動板支
持体17には、水素ガスを通すための円形の燃料送入口
18が形成されている。燃料送入口18は振動板支持体
17と燃料供給管13の内壁の間の振動板支持体17に
形成され、円筒部の中心と同心円上に振動板16を取り
囲むように複数形成されている。
【0018】図3は燃料供給管13の透視斜視図であ
る。燃料送入口18、振動板支持体17及び振動板16
は同一平面内に形成され、振動板16の面上にマグネッ
ト15の底面が接合されている。マグネット15は振動
板16に接合された底面から携帯用ボンベ2側に伸びる
円柱状の形状を有している。また、燃料供給管13の周
囲に配設されたコイル14はその両端が電気信号を処理
する外部回路に接続される。また、コイル14が巻き付
けられた燃料供給管13の内側にマグネット15及び振
動板16が配置される。
【0019】マグネット15はコイル14が巻き付けら
れた燃料供給管13の内側に配置される。燃料供給管1
3が接続された燃料充填器1が情報を受け取る場合は水
素ガスを媒体として伝播される音波により振動板16が
振動するとともにマグネット15が振動する。マグネッ
ト15の振動によりコイル14内の空間を貫く磁束が変
化し、コイル14に誘導電流が発生する。この誘導電流
を外部回路で処理することにより該情報を含む信号が受
信される。燃料充填器1から情報を送信する場合には、
コイル14に電気的に接続された外部回路から伝達する
情報を含む電気信号が伝達される。該電気信号は電流変
化としてコイル14に伝達され、該電流変化に応じてコ
イル14内を貫く磁束が変化する。この磁束の変化によ
りマグネット15が振動するとともに振動板16が振動
する。振動板16の振動が音波として水素ガスに伝播さ
れ、この音波が受信側である携帯用ボンベ2内に配設さ
れた振動板を振動させることにより情報が伝達される。
【0020】また、本実施形態では、情報を伝達する媒
体として水素ガスを使用しているが、水素ガスに限定さ
れず、液体又は気体を受渡する機器間で情報伝達を行う
場合は、音波や超音波などの振動波を用いることにより
簡便な装置で情報伝達を行うことができる。例えば、メ
タノールなどの水素化化合物などの燃料を受渡する機器
間においても音波を送受信することにより情報伝達を行
うことができる。
【0021】図4は、本実施形態における燃料充填器1
と携帯用ボンベ2は燃料受渡管3で接続された情報伝達
装置の構造を簡略化して示した簡略構造図である。燃料
充填器1、携帯用ボンベ2及び燃料受渡管3から構成さ
れる本実施形態の情報伝達装置は、気体である水素ガス
が燃料受渡管3を介して燃料充填器1から携帯用ボンベ
2に供給され、同時に携帯用ボンベ2と燃料充填器1に
配設された音波処理部111、211で音波を送受信す
ることにより情報伝達が行われ、最適な条件で水素ガス
の授受を行うことができる機構を有する。
【0022】燃料充填器1が配設される水素タンク12
0から外部に水素ガスを取り出すための経路は、水素タ
ンク120、圧力調整機構119、バルブ118、及び
音波を送受信するための音波処理部111から構成され
る。また、情報授受部111は発音部112bと受音部
112aで構成される。さらに、燃料充填器1には、音
波による情報の授受以外に燃料充填器1内の水素ガスの
圧力や温度を検知するための圧力センサー121、温度
センサー122が備えられている。
【0023】また、燃料充填器1は、情報記憶部117
と情報処理部116を有しており、予め入力された情報
または燃料供給時に測定されたデータなどを情報記憶部
117に記憶させておき、随時必要な情報を情報記憶部
117から読み出し、情報処理部116で処理すること
により燃料充填器1が最適な条件で動作するように制御
を行う。燃料充填器1の情報記憶装置117には、固定
情報として制御パラメーターと管理アイテムが記憶さ
れ、具体的には、ボンベに使用されている吸蔵体の種類
毎に充填圧力、充填容量及び充填時の許容最高温度等、
ボンベの容量と充填ガス量の最大値等、効率的に水素ガ
スを充填するための充填量と時間との関係カーブ等のデ
ータが記憶されている。
【0024】一方、携帯用ボンベ2は燃料充填器1と略
同じ構造を有しており、水素タンク120の代わりに水
素吸蔵体220が設けられており、携帯用ボンベ2の情
報記憶部217には、使用されている吸蔵体の種類、ボ
ンベの最大容量、周囲温度、ボンベ内の槽の温度等が記
憶されている。
【0025】また、情報処理部116ではマイクロコン
ピューターにより固定情報と音波により伝達される情報
に基づいて計算処理が行われる。具体的な処理内容の例
としては、燃料充填器1と燃料受渡管3の接続確認、圧
力センサー121や温度センサー122からの測定デー
タの読み込み、情報記憶部117に記憶された固定情報
の処理、水素タンク120内の残り水素ガスの残量計
算、水素ガスの充填条件の計算、水素ガスの充填時間の
算出等が挙げられる。
【0026】次に、燃料充填器1と携帯用ボンベ2を燃
料受渡管3により接続し、燃料充填器1から携帯用ボン
ベ2に水素ガスを充填する際の処理シーケンスについて
説明する。先ず、燃料充填器1の機器側接続部11に燃
料受渡管接続部21を介して燃料受渡管3を接続する。
同様に燃料受渡管3の他方の端部を携帯用ボンベ2の機
器側接続部に燃料受渡管側接続部を介して接続する。
【0027】次に、バルブ118を開放し、水素ガスが
水素タンク120から圧力調整機構119とバルブ11
8を通って情報授受部111に送気され、燃料受渡管3
に送り出される。燃料充填器1から燃料受渡管3に送り
出された水素ガスは、携帯用ボンベ2に配設された音波
処理部211に到達する。このとき、機器側接続部11
と燃料受渡管3が燃料受渡管側接続部21を介して接続
されたことを確認するための電気信号が情報処理部11
6から入出力回路115に送信され、変調回路114b
により所要の電気信号に変換された後、増幅回路113
bで増幅された電気信号を伝達する電流がコイル14に
流れる。このとき、コイル14内に磁束の変化が生じ、
この磁束の変化によりマグネット15が振動する。マグ
ネット15に接続された振動板16がマグネット15と
ともに振動し、音波処理部111を通る水素ガスに圧力
変化を生じさせ、この圧力変化が音波となって水素ガス
中を伝播する。発音部112bはコイル14、マグネッ
ト15及び振動板16から構成される。この発音部11
2bは受音部112aとしても機能し、音波の送受信を
行うことができる一対の音波処理部111を構成する。
水素ガス中を伝播する音波は、燃料受渡管3を通って携
帯用ボンベ2の音波処理部211に到達し、受音部21
2aの振動板を振動させるとともにマグネットを振動さ
せ、コイル内に磁束の変化を生じさせる。磁束の変化に
応じてコイルには誘導電流が発生し、該誘導電流をコイ
ルから処理回路に送ることにより情報が伝達される。
【0028】受音部212aのコイルに発生した誘導電
流は増幅回路213aに送られて増幅された後、復調回
路214aに送られる。復調回路214aで復調された
信号は入出力回路215に送られ後、そこから情報処理
部216に送られ、マイクロコンピューターによる計算
処理が行われる。携帯用ボンベ2に配設された情報処理
部216により燃料充填器1と燃料受渡管3が接続され
たことが確認される。
【0029】また、燃料充填器1から携帯用ボンベ2に
上記接続確認の信号が送信され、携帯用ボンベ2で信号
が受信されるともに、燃料受渡管3と携帯用ボンベ2の
接続確認の信号が携帯用ボンベ2から燃料充填器1へ音
波として送信される。燃料充填器1から接続確認の信号
を携帯用ボンベ2へ送信する手順と同様に、携帯用ボン
ベ2と燃料受渡管3の接続確認の信号が携帯用ボンベ2
に配設された情報処理部216から入出力回路215に
送られる。入出力回路215から変調回路214bに信
号が送られた後、増幅回路213bを介して発音部21
2b構成するマグネットと振動板を振動させるためのコ
イルに電流が流れ、振動板により水素ガスに音波が送り
出されることになる。携帯用ボンベ2から燃料充填器1
に接続確認の信号を含む音波が送信され、それが燃料充
填器1側の受音部112aで受信されると、継続して水
素ガスが燃料充填器1から携帯用ボンベ2へ供給される
ことになる。
【0030】このとき、携帯用ボンベ2から燃料充填器
1に送信された接続確認の信号が燃料充填器1で受信さ
れない場合は、不具合が発生したとみなされ、アラーム
が発せられ、燃料充填器1から携帯用ボンベ2への水素
ガスの供給が停止される。このとき、信号処理途中の回
路の不具合により、各機器が正常に動作しない場合だけ
でなく、水素ガスが正常に燃料充填器1から燃料受渡管
3に送られていない場合には、音波が伝播する媒体が十
分に存在しないことになり、携帯用ボンベ2から燃料充
填器1へ音波が搬送されず、接続確認のための信号が伝
達されないことになる。よって、例えば、燃料充填器1
から音波を送信してから所定の時間経過しても携帯用ボ
ンベ2からの接続確認の音波が送信されてこない場合に
は、機器間に何らかの不具合が発生したと見做され、水
素ガスの供給が停止されることになり、不具合が発生し
た場合、確実に水素ガスの供給が停止されることにな
る。
【0031】携帯用ボンベ2からは接続確認の音波以外
に携帯用ボンベ2の仕様に関する情報が音波により送信
される。送信される携帯用ボンベ2の仕様に関する情報
の具体的な例は、水素ガスを貯蔵しておくための水素吸
蔵体220の種類、吸蔵可能な水素ガスの容量及び過去
の使用回数等に関するデータが挙げられる。これらの情
報は携帯用ボンベ2の内蔵されている情報記憶部217
に記憶されおり、情報処理部216により読み出された
後、発音部212bから音波により燃料充填器1に送信
される。
【0032】燃料充填器1では携帯用ボンベ2から送信
されてきた音波を受音部112aで受信し、該音波に含
まれる携帯用ボンベ2に関する情報を情報処理部116
に送信する。さらに、予め情報記憶部117に記憶され
た各種パラメーターが情報処理部116に読み込まれ、
携帯用ボンベ2から送信されてきた情報と照合された後
情報処理部116で処理され、水素ガスの充填圧力、許
容充填量等を算出し、水素ガスを充填するための制御条
件が決定される。
【0033】燃料充填器1と携帯用ボンベ2の間で音波
による信号の送受信が行われ、水素ガスを充填するため
の制御条件が決定すると、水素ガスの充填を継続するこ
とを知らせる信号が音波により燃料充填器1から携帯用
ボンベ2に送信される。このとき、燃料充填器1、燃料
受渡管3及び携帯用ボンベ2の水素ガスの通路には、音
波を伝達するために水素ガスが必要な量だけ一旦充填さ
れており、この水素ガスを介して水素ガスを充填するこ
とを知らせる信号が燃料充填器1から携帯用ボンベ2に
伝播される。
【0034】水素ガスの充填を継続することを知らせる
情報を含む音波が携帯用ボンベ2の受音部212aで受
信されると、情報処理部216で情報が処理され、該音
波を受信したことを燃料充填器1に送信する電気信号が
入出力回路215に送信される。この電気信号は、変調
回路214b、増幅回路213bを介して発音部212
bに送られる。発音部212bで、電気信号が水素ガス
を伝播する音波に変換され、燃料充填器1に送信され
る。
【0035】携帯用ボンベ2から音波が送信されると、
燃料充填器1から携帯用ボンベ2への水素ガスの充填が
開始される。先ず、情報処理部116で算出された水素
ガスの充填圧力に関する情報を含む信号が情報処理部1
16から入出力回路115を介して圧力調整機構119
に送信される。圧力調整機構119は、送信された充填
圧力に関する情報を基に水素タンク120から送り出す
水素ガスの圧力を調整しながら水素ガスをバルブ118
に向けて送り出す。
【0036】圧力調整機構119からバルブ118に向
けて水素ガスが送り出されると、情報処理部116から
送信される制御信号が入出力回路115を介してバルブ
118に送信され、この制御信号に従ってバルブ118
が開放され、音波処理部111に水素ガスが送り出され
る。水素ガスは音波処理部111から燃料受渡管3を通
って携帯用ボンベ2に送り出される。水素ガスは圧力調
整機構119で一定の圧力で携帯用ボンベ2に送り出さ
れ、携帯用ボンベ2に内蔵された水素吸蔵体220に充
填される。
【0037】水素ガスの充填中には、携帯用ボンベ2に
配設された圧力センサー221、温度センサー222に
より携帯用ボンベ2内の水素ガスの圧力、温度が継続的
に測定されている。燃料充填器1の情報処理部116か
らは、適当な時間間隔で携帯用ボンベ2の圧力センサー
221、温度センサー222で測定される圧力、温度の
測定データを燃料充填器1に送信することを要求する信
号が音波として発音部112bから携帯用ボンベ2に送
信される。携帯用ボンベ2内の圧力又は温度に関する測
定データの送信を要求する音波を受信した携帯用ボンベ
2内の受音部212bは、その信号を情報処理部216
へ伝達する。この信号を受信した情報処理部216は圧
力、温度の測定データが記憶されている情報記憶部21
7から測定データを読み出し、発音部212bから音波
により燃料充填器1にデータを送信する。
【0038】ここで、携帯用ボンベ2から燃料充填器1
へ送信された圧力センサー221、温度センサー222
で測定された圧力、温度の測定データが、情報処理部1
16で設定された充填条件に対して大きく異なる値を示
した場合には、情報処理部116から水素ガスの充填を
停止する命令を含む信号が入出力回路115に送信され
る。この信号は入出力回路115からバルブ118に送
信され、バルブ115が閉められることにより携帯用ボ
ンベ2への水素ガスの充填が停止される。
【0039】燃料充填器1からの水素ガスの充填が正常
に終了すると、燃料充填器1から携帯用ボンベ2へ水素
ガス充填の終了を知らせる信号が音波により送信され
る。このとき、圧力調整機構119、バルブ118は開
いた状態であり、音波を伝播させるために十分な水素ガ
スが音波処理部111及び燃料受渡管3に残留してい
る。
【0040】燃料充填器1から送信された充填終了を知
らせる信号を含む音波が携帯用ボンベ2の受音部212
aで受信されると、携帯用ボンベ2側でも信号を受信し
たことを示す音波が発音部212bから燃料充填器1に
送信される。
【0041】携帯用ボンベ2からの充填終了の信号を受
け取った燃料充填器1では、バルブ部118、圧力調整
機構119の調整弁が閉められ、水素ガスの供給が停止
される。このとき、携帯用ボンベ2内の圧力調整機構2
19、バルブ218も閉められ、水素ガスの水素吸蔵体
220への水素ガスの供給が停止される。圧力調整機構
219、バルブ218の弁が閉じられると、携帯用ボン
ベ2内の水素ガスの経路が閉じられたことが燃料充填器
1に音波により送信される。このとき、燃料充填器1、
携帯用ボンベ2の音波処理部111、211、及び燃料
受渡管3には水素ガスが残留しているので音波による情
報伝達が可能である。水素ガスの充填が終了すると、燃
料受渡管3と携帯用ボンベ2が取り外される。
【0042】以上が携帯用ボンベ2への水素ガス充填シ
ーケンスの例であり、情報伝達を燃料である水素ガスを
伝播する音波により行うことで燃料受渡管3以外に別途
信号線を配設することなく情報伝達を行うことができ
る。
【0043】
【発明の効果】音波を伝播することができる形態の燃料
を充填するに際して、各機器に組み込まれた音波発生装
置と受信装置を組み込んでおくことにより、燃料を媒体
として情報伝達が可能になる。したがって、機器間を結
ぶ燃料受渡管には複雑な構成要素は不要となり、燃料受
渡管と接続部の機械的寸法を合致していれば既成の燃料
受渡管を使用することができる。
【0044】また、音波発生装置と受信装置を一定の規
格で機器に配設しておくことにより、適切な制御機器及
びプロトコルを使用することにより既成の配管を必要と
する機器間情報伝達を比較的簡単に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の情報伝達装置の構成の一例
を示した概略図である。
【図2】本発明の実施形態の情報伝達装置における接続
部近傍の断面構造を示した断面構造図である。
【図3】本発明の実施形態の情報伝達装置における接続
部近傍の構造を示した透視斜視図である。
【図4】本発明の実施形態の情報伝達装置の構造を簡略
化して示した簡略構造図である。
【符号の説明】
1 燃料充填器 2 携帯用ボンベ 3 燃料受渡管 4a、4b 接続部 11 機器側接続部 13 燃料供給管 14 コイル 15 マグネット 16 振動板 17 振動板支持体 18 燃料送入口 21 燃料受渡管側接続部 22 接続部 23 燃料受渡側接触部 24 機器側接触部 111、211 音波処理部 112a、212a 受音部 112b、212b 発音部 113b、113a 増幅回路 114a 復調回路 114b 変調回路 115、215 入出力回路 116、216 情報処理部 117、217 情報記憶部 118、218 バルブ 119 圧力調整機構 120 高圧水素タンク 121、221 圧力センサー 122、222 温度センサー 213a、213b 増幅回路 214a 復調回路 214b 変調回路 219 圧力調整機構 220 水素吸蔵体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料を提供する燃料供給部と、前記燃料を
    受け取る燃料受取部と、前記燃料供給部と前記燃料受取
    部の間を接続する燃料供給管と、前記燃料供給部及び前
    記燃料受取部にそれぞれ設けられる一対の音波処理部を
    有することを特徴とする情報伝達装置。
  2. 【請求項2】前記燃料は流体であることを特徴とする請
    求項1記載の情報伝達装置。
  3. 【請求項3】前記流体は水素であることを特徴とする請
    求項2記載の情報伝達装置。
  4. 【請求項4】前記流体は水素化化合物であることを特徴
    とする請求項2記載の情報伝達装置。
  5. 【請求項5】前記水素化化合物はメタノールであること
    を特徴とする請求項4記載の情報伝達装置。
  6. 【請求項6】前記音波処理部は音波送信装置と音波受信
    装置が一体化した構造を有することを特徴とする請求項
    1記載の情報伝達装置。
  7. 【請求項7】前記音波処理部はコイル、マグネット、振
    動板若しくは圧電素子を有することを特徴とする請求項
    1記載の情報伝達装置。
  8. 【請求項8】前記燃料受取部は発電体を有することを特
    徴とする請求項1記載の情報伝達装置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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