JP2003042124A - ボード用アンカーの製造方法 - Google Patents
ボード用アンカーの製造方法Info
- Publication number
- JP2003042124A JP2003042124A JP2001258789A JP2001258789A JP2003042124A JP 2003042124 A JP2003042124 A JP 2003042124A JP 2001258789 A JP2001258789 A JP 2001258789A JP 2001258789 A JP2001258789 A JP 2001258789A JP 2003042124 A JP2003042124 A JP 2003042124A
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- Japan
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- anchor
- elastic body
- socket
- manufacturing
- board
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Abstract
(57)【要約】
【課題】複数の割片を有する筒体と上下端部にフランジ
とナット体を一体的に設けたソケットを形成したボード
用アンカーの割片の外周側面に弾性体を被覆したアンカ
ーを製造する工程において、パイプ状の弾性体にアンカ
ーを挿入する際に、弾性体の径が小さい場合は作業性が
悪く、径が大きい場合はパイプがアンカーから脱落する
恐れがあった。 【解決手段】筒体の外径よりも大きな内径を有する中空
状の熱収縮性弾性体を適宜長さに切断後、そのアンカー
の複数の割片を覆うように弾性体内の中空部にアンカー
を挿入し、加熱することによって、熱収縮させて、アン
カー割片の外周側面に弾性体を被覆させる。
とナット体を一体的に設けたソケットを形成したボード
用アンカーの割片の外周側面に弾性体を被覆したアンカ
ーを製造する工程において、パイプ状の弾性体にアンカ
ーを挿入する際に、弾性体の径が小さい場合は作業性が
悪く、径が大きい場合はパイプがアンカーから脱落する
恐れがあった。 【解決手段】筒体の外径よりも大きな内径を有する中空
状の熱収縮性弾性体を適宜長さに切断後、そのアンカー
の複数の割片を覆うように弾性体内の中空部にアンカー
を挿入し、加熱することによって、熱収縮させて、アン
カー割片の外周側面に弾性体を被覆させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は建築工事、設備工事
において、石膏ボード、ベニヤ板などのネジの保持力の
得られない建材、あるいは、板状のナットを裏側に挿入
しようとしても、裏側に手がまわらない中空壁面に器具
や機材を取り付けるための金属製ボード用アンカーの製
造方法に関するものである。
において、石膏ボード、ベニヤ板などのネジの保持力の
得られない建材、あるいは、板状のナットを裏側に挿入
しようとしても、裏側に手がまわらない中空壁面に器具
や機材を取り付けるための金属製ボード用アンカーの製
造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ネジを直接締めつけて器具、器物を取り
付けようにも、相手の建材自体が薄く弱く、しかも裏側
に手が廻らないような状況においては、下穴を開け、作
業者前面側だけで作業ができる、金属製でネジを締めれ
ば締結部が四方に開いて締結されるタイプの金属製のボ
ード用アンカーが広く使用されている。しかしながら、
開脚後の金属製の開脚部がボード裏面に硬く接触するた
めに、ボード裏面を破壊することから、本願発明者は図
１に示すように、複数の割片の外周側面に弾性樹脂１２
を被覆するアンカーを発明した。そして、その製法とし
て弾性樹脂製のパイプにアンカー１１を挿入する製法に
触れた。
付けようにも、相手の建材自体が薄く弱く、しかも裏側
に手が廻らないような状況においては、下穴を開け、作
業者前面側だけで作業ができる、金属製でネジを締めれ
ば締結部が四方に開いて締結されるタイプの金属製のボ
ード用アンカーが広く使用されている。しかしながら、
開脚後の金属製の開脚部がボード裏面に硬く接触するた
めに、ボード裏面を破壊することから、本願発明者は図
１に示すように、複数の割片の外周側面に弾性樹脂１２
を被覆するアンカーを発明した。そして、その製法とし
て弾性樹脂製のパイプにアンカー１１を挿入する製法に
触れた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、その製法のよ
うにしてアンカーを挿入するとパイプの径がアンカーと
ほぼ同一である場合は、アンカーを柔らかいパイプに強
く押し込まねばならず作業性が悪くなり、また逆にパイ
プの径がアンカーよりも大きなものにアンカーを挿入し
た場合は、パイプがアンカーから脱落することを防止す
る手段を必要とした。
うにしてアンカーを挿入するとパイプの径がアンカーと
ほぼ同一である場合は、アンカーを柔らかいパイプに強
く押し込まねばならず作業性が悪くなり、また逆にパイ
プの径がアンカーよりも大きなものにアンカーを挿入し
た場合は、パイプがアンカーから脱落することを防止す
る手段を必要とした。
【０００４】本発明の目的は、複数の割片の外周側面に
弾性体を被覆したアンカーを容易に製造する方法を提供
することにある。
弾性体を被覆したアンカーを容易に製造する方法を提供
することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、中間部をわずかに外方に屈曲させた形状の複数の割
片を有する筒体の上下端部にフランジとナット体を一体
的に設けたソケットを形成し、前記ソケットにネジを挿
入してその先端部を前記ナット体に螺入して組み合わ
せ、前記ソケットの筒体の複数の割片の外周側面に弾性
体を被覆したボード用アンカーの製造方法において、筒
体の外径より大きな内径を有する中空状の熱収縮性弾性
体を適宜長さに切断後、そのアンカーの複数の割片を覆
うように弾性体内の中空部にアンカーを挿入して、次に
加熱することによって、熱収縮させてアンカー割片の外
周側面に弾性体を被覆することを特徴とするボードアン
カーの製造方法である。
は、中間部をわずかに外方に屈曲させた形状の複数の割
片を有する筒体の上下端部にフランジとナット体を一体
的に設けたソケットを形成し、前記ソケットにネジを挿
入してその先端部を前記ナット体に螺入して組み合わ
せ、前記ソケットの筒体の複数の割片の外周側面に弾性
体を被覆したボード用アンカーの製造方法において、筒
体の外径より大きな内径を有する中空状の熱収縮性弾性
体を適宜長さに切断後、そのアンカーの複数の割片を覆
うように弾性体内の中空部にアンカーを挿入して、次に
加熱することによって、熱収縮させてアンカー割片の外
周側面に弾性体を被覆することを特徴とするボードアン
カーの製造方法である。
【０００６】請求項２に記載の発明は、中間部をわずか
に外方に屈曲させた形状の複数の割片を有する筒体の上
下端部にフランジとナット体を一体的に設けたソケット
を形成し、前記ソケットにネジを挿入してその先端部を
前記ナット体に螺入して組み合わせ、前記ソケットの筒
体の複数の割片の外周側面に弾性体を被覆したボード用
アンカーの製造方法において、筒体の外径より大きな内
径を有する中空状の長い熱収縮性弾性体の中空部に、そ
のアンカーの複数の割片を覆うようにアンカーを挿入し
て、弾性体を適宜長さに切断後、次に加熱することによ
って、熱収縮させてアンカー割片の外周側面に弾性体を
被覆することを特徴とするボードアンカーの製造方法で
ある。
に外方に屈曲させた形状の複数の割片を有する筒体の上
下端部にフランジとナット体を一体的に設けたソケット
を形成し、前記ソケットにネジを挿入してその先端部を
前記ナット体に螺入して組み合わせ、前記ソケットの筒
体の複数の割片の外周側面に弾性体を被覆したボード用
アンカーの製造方法において、筒体の外径より大きな内
径を有する中空状の長い熱収縮性弾性体の中空部に、そ
のアンカーの複数の割片を覆うようにアンカーを挿入し
て、弾性体を適宜長さに切断後、次に加熱することによ
って、熱収縮させてアンカー割片の外周側面に弾性体を
被覆することを特徴とするボードアンカーの製造方法で
ある。
【０００７】
【作用】このボード用アンカーの製造方法によると、石
膏ボードに接する金属製開脚部分の外側が弾性体で被覆
されていることにより、その弾性によって石膏ボードと
アンカーの金属製開脚部分を緩衝するはたらきがあるア
ンカーが、きわめて製造容易となり、産業上有為な製品
を大量に提供することができる。
膏ボードに接する金属製開脚部分の外側が弾性体で被覆
されていることにより、その弾性によって石膏ボードと
アンカーの金属製開脚部分を緩衝するはたらきがあるア
ンカーが、きわめて製造容易となり、産業上有為な製品
を大量に提供することができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図２、図３は、本発明の実施形
態の一例であり、中間部をわずかに外方に屈曲させた形
状の複数の割片２、２′を有する筒体の上下端部にフラ
ンジ３とナット体４を一体的に設けたソケットを形成
し、前記ソケットにネジ５を挿入してその先端部を前記
ナット体に螺入して組み合わせ、前記ソケットの筒体の
複数の割片の外周側面に弾性体６を被覆したボード用ア
ンカー１の製造方法において、筒体の外径より大きな内
径を有する中空状の熱収縮性弾性体６′を適宜長さに切
断後、そのアンカーの複数の割片２、２′を覆うように
弾性体６′内の中空部にアンカーを挿入して、次にヒー
ターや熱風送風などの加熱手段７を用いて加熱すること
によって、熱収縮させてアンカー割片の外周側面に弾性
体６を被覆することを特徴とするボードアンカー１の製
造方法である。このようにすることでソケット外周は丈
夫な弾性体６に覆われ、弾性体６はその弾性により、開
脚に追随してその外周表面部を覆う形態となる。
面を参照して説明する。図２、図３は、本発明の実施形
態の一例であり、中間部をわずかに外方に屈曲させた形
状の複数の割片２、２′を有する筒体の上下端部にフラ
ンジ３とナット体４を一体的に設けたソケットを形成
し、前記ソケットにネジ５を挿入してその先端部を前記
ナット体に螺入して組み合わせ、前記ソケットの筒体の
複数の割片の外周側面に弾性体６を被覆したボード用ア
ンカー１の製造方法において、筒体の外径より大きな内
径を有する中空状の熱収縮性弾性体６′を適宜長さに切
断後、そのアンカーの複数の割片２、２′を覆うように
弾性体６′内の中空部にアンカーを挿入して、次にヒー
ターや熱風送風などの加熱手段７を用いて加熱すること
によって、熱収縮させてアンカー割片の外周側面に弾性
体６を被覆することを特徴とするボードアンカー１の製
造方法である。このようにすることでソケット外周は丈
夫な弾性体６に覆われ、弾性体６はその弾性により、開
脚に追随してその外周表面部を覆う形態となる。
【０００９】弾性体６は予め切断しておく他に、長い弾
性体にアンカーを順次挿入しながら、弾性体をアンカー
の長さに合わせて適宜長さに切断してから、加熱しても
よい。弾性体に挿入したアンカーは、連続搬送装置によ
って、過熱環境を所定の時間で通過するようにしてもよ
い。
性体にアンカーを順次挿入しながら、弾性体をアンカー
の長さに合わせて適宜長さに切断してから、加熱しても
よい。弾性体に挿入したアンカーは、連続搬送装置によ
って、過熱環境を所定の時間で通過するようにしてもよ
い。
【００１０】
【発明の効果】本発明のボード用アンカーの製造方法に
よれば、軟らかい石膏ボードと硬い金属製開脚部を緩衝
する弾性体のはたらきによって、石膏ボードの破損を減
少させることができ、取付物の緩みやガタつきを予防す
ることができるアンカーを、きわめて製造容易に、産業
上有為な製品を大量に提供することができる。
よれば、軟らかい石膏ボードと硬い金属製開脚部を緩衝
する弾性体のはたらきによって、石膏ボードの破損を減
少させることができ、取付物の緩みやガタつきを予防す
ることができるアンカーを、きわめて製造容易に、産業
上有為な製品を大量に提供することができる。
【図１】本発明の製造方法によって製造された割片外周
側面に弾性体を被覆して成るアンカーを、被覆した弾性
体のみを断面で示した部分断面正面図である。
側面に弾性体を被覆して成るアンカーを、被覆した弾性
体のみを断面で示した部分断面正面図である。
【図２】本発明の実施の一例であり、アンカーを弾性体
に挿入する製造工程を示す正面図である。
に挿入する製造工程を示す正面図である。
【図３】本発明の実施の一例であり、挿入後の弾性体を
加熱収縮させる製造工程を示す正面図である。
加熱収縮させる製造工程を示す正面図である。
１ ボード用アンカー
２、２′ 割片
３ フランジ
４ ナット体
５ ねじ
６、６′ 弾性体
７ 加熱手段
Claims (2)
- 【請求項１】 中間部をわずかに外方に屈曲させた形状
の複数の割片を有する筒体の上下端部にフランジとナッ
ト体を一体的に設けたソケットを形成し、前記ソケット
にネジを挿入してその先端部を前記ナット体に螺入して
組み合わせ、前記ソケットの筒体の複数の割片の外周側
面に弾性体を被覆したボード用アンカーの製造方法にお
いて、筒体の外径より大きな内径を有する中空状の熱収
縮性弾性体を適宜長さに切断後、そのアンカーの複数の
割片を覆うように弾性体内の中空部にアンカーを挿入し
て、次に加熱することによって、熱収縮させてアンカー
割片の外周側面に弾性体を被覆することを特徴とするボ
ードアンカーの製造方法。 - 【請求項２】 中間部をわずかに外方に屈曲させた形状
の複数の割片を有する筒体の上下端部にフランジとナッ
ト体を一体的に設けたソケットを形成し、前記ソケット
にネジを挿入してその先端部を前記ナット体に螺入して
組み合わせ、前記ソケットの筒体の複数の割片の外周側
面に弾性体を被覆したボード用アンカーの製造方法にお
いて、筒体の外径より大きな内径を有する中空状の長い
熱収縮性弾性体の中空部に、そのアンカーの複数の割片
を覆うようにアンカーを挿入して、弾性体を適宜長さに
切断後、次に加熱することによって、熱収縮させてアン
カー割片の外周側面に弾性体を被覆することを特徴とす
るボードアンカーの製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001258789A JP2003042124A (ja) | 2001-07-24 | 2001-07-24 | ボード用アンカーの製造方法 |
| EP02014263A EP1277970A1 (en) | 2001-06-29 | 2002-06-26 | Anchor for boards and method for manufacturing the same |
| US10/180,006 US6602034B2 (en) | 2001-06-29 | 2002-06-26 | Anchor for boards and method for manufacturing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001258789A JP2003042124A (ja) | 2001-07-24 | 2001-07-24 | ボード用アンカーの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003042124A true JP2003042124A (ja) | 2003-02-13 |
Family
ID=19086256
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001258789A Pending JP2003042124A (ja) | 2001-06-29 | 2001-07-24 | ボード用アンカーの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003042124A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6935821B2 (en) * | 2002-04-05 | 2005-08-30 | Illinois Tool Works, Inc. | Mushrooming expandable anchor |
| CN100343538C (zh) * | 2003-04-01 | 2007-10-17 | 李福德 | 一种用于空心壁的锚定螺栓 |
| CN111692190A (zh) * | 2020-05-15 | 2020-09-22 | 江苏永昊高强度螺栓有限公司 | 一种防松螺栓结构 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5461180U (ja) * | 1977-10-07 | 1979-04-27 | ||
| JPH0425012U (ja) * | 1990-06-26 | 1992-02-28 |
-
2001
- 2001-07-24 JP JP2001258789A patent/JP2003042124A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5461180U (ja) * | 1977-10-07 | 1979-04-27 | ||
| JPH0425012U (ja) * | 1990-06-26 | 1992-02-28 |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6935821B2 (en) * | 2002-04-05 | 2005-08-30 | Illinois Tool Works, Inc. | Mushrooming expandable anchor |
| CN100343538C (zh) * | 2003-04-01 | 2007-10-17 | 李福德 | 一种用于空心壁的锚定螺栓 |
| CN111692190A (zh) * | 2020-05-15 | 2020-09-22 | 江苏永昊高强度螺栓有限公司 | 一种防松螺栓结构 |
| CN111692190B (zh) * | 2020-05-15 | 2021-07-16 | 江苏永昊高强度螺栓有限公司 | 一种防松螺栓结构 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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Effective date: 20080508 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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Effective date: 20091029 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091117 |
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