JP2003041572A - 遮水壁の地下水流保全通水孔形成に用いる通水孔形成装置及びその通水孔形成方法。 - Google Patents

遮水壁の地下水流保全通水孔形成に用いる通水孔形成装置及びその通水孔形成方法。

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JP2003041572A JP2001232799A JP2001232799A JP2003041572A JP 2003041572 A JP2003041572 A JP 2003041572A JP 2001232799 A JP2001232799 A JP 2001232799A JP 2001232799 A JP2001232799 A JP 2001232799A JP 2003041572 A JP2003041572 A JP 2003041572A
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Shigeru Nakane
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楠 健 一 小
Hideki Ueda
田 英 樹 植
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地下開削構築物の造築に際し施工される遮水
壁によって遮断された地下水流の保全のために、地下水
流を遮断している遮水壁部分に任意の時期に通水孔を形
成するための通水孔形成装置及び通水孔形成方法の提
供。 【解決手段】 本発明の通水孔形成装置10は、鋼管矢
板40の地上部150から鋼管内部に吊下する吊下管1
1と、その吊下管11の先端に設けられた可動電食装置
20とから構成し、可動電食装置20は、前記吊下管1
1に固定された中空状の本体部21と、本体部21のシ
リンダー状の両端開口部に摺動自在なピストン状に嵌挿
された可動電極部22とを備え、吊下管11は、可動電
食装置20に電解質溶液2を供給する電解質溶液供給パ
イプ12と、電圧を印加する電極電線13と、伸縮機構
部23を動作させる伸縮機構駆動源パイプ14とを内部
に備え、地上部150に配置された電解質溶液供給装置
3、直流電源装置5、油圧制御装置4などの伸縮機構駆
動源と接続して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木または建築構
造物の地下部分を施工するための遮水壁によって遮断さ
れる地下水流の通水保全技術に関し、詳しくは、遮水壁
の地下水流保全通水孔形成に用いる通水孔形成装置及び
その通水孔形成装置を用いた通水孔形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地下鉄や地下道路など線状の地下構築物
を造築する場合、大深度の遮水壁を連続して施工した場
合、地域の自由な地下水流を遮断することがある。図5
は、遮水壁100a、100bにより地下水流が遮断さ
れる状態を示す模式図である。ここで遮水壁100a、
100bは掘削底面地盤を安定させるため床付け107
よりも深く、透水層105a,105bを貫通して不透
水層106bまでの長い根入れ108とされている。こ
のため地下水流160a,160bは上流側の遮水壁1
00bに遮られる。
【0003】遮水壁100a、bによって地下水流16
0a、bが遮られることにより、下流側の地表150a
は地下水位の低下に伴う地盤沈下をおこす。また地下水
位の低下により立木130aの立枯れ、井戸120の井
戸枯れが発生する。さらに、建物などの構造物110a
の沈下などの影響がでる。
【0004】遮水壁100bの上流側では、地下水流が
堰き止められることにより、水位の上昇をきたし、上流
側地表150bの地盤湿潤化により立木130bに根腐
れの障害を起こしたり、構造物110bの地下部分の漏
水などが発生することがある。また、地下水流の循環が
なくなるため地下水そのものの水質が低下することもあ
る。このような周辺環境への影響が施工中から現れる。
【0005】また、遮水壁100a、bは、床付け10
7がその下部の地下水の影響で地下構造物が浮き上がる
浮上現象が起きないよう、床付け107より深い部分の
透水層105bを貫通して不透水層106bまで根入さ
れている。このため、構造物の造築のため開削される床
付け107より深い地下水流160bも遮断される。
【0006】前述の問題を解決するため、地下構築物の
完成後に構築物の上部の遮水壁を撤去する方法で構築物
の上部の地下水流を復旧する方法。遮水壁の開削部の壁
面を削孔し上流側の透水層地盤に集水パイプを挿入し下
流側の透水層地盤に挿入した排水パイプと連結して地下
水流を復旧させる方法。遮水壁の開削部の両側に集排水
井戸を掘り上流側の井戸と下流側の井戸を地中で連結し
て地下水流を復旧させる方法が知られている。しかし、
これらの地下水流動保全工法では、開削された床付け1
07の上部の地下水流160aを復旧させることはでき
るが床付け107より深い部分の地下水流160bの復
旧はできない問題があった。
【0007】また、施工後の井戸の目詰まりなどのメン
テナンスに費用がかかる問題があった。
【0008】発明者は前述の問題解決のため、任意の時
期に通水孔を形成する地下水流保全機能を有する山留め
壁とその施工方法を特願2000−205456で提案
した。しかし、予め鋼管矢板に通水孔部分の加工を行な
う必要があり、費用がかかる問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の問題
に鑑みてなされたものであり、地下開削構築物の造築に
際し施工される遮水壁によって遮断された地下水流の保
全のために、地下水流を遮断している遮水壁部分に任意
の時期に通水孔を形成するための通水孔形成装置及び通
水孔形成方法の提供を課題とする。
【0010】特に、遮水壁の杭芯に打設された任意の鋼
管矢板の地上部からその鋼管内部の任意の深度に通水孔
を形成することが容易に、経済的にできる通水孔形成装
置を提供する。
【0011】また、通水孔形成後に引き上げて再利用可
能な通水孔形成装置を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の遮水壁の地下水流保全通水孔形成に用い
る通水孔形成装置は、地下開削構築物の造築に際し施工
される遮水壁によって遮断された地下水流の保全のため
に、遮水壁の地下水流を遮断している部分に任意の時期
に通水孔を形成するための通水孔形成装置であって、前
記通水孔形成装置は、前記遮水壁の杭芯に打設された鋼
管矢板の地上部からその鋼管内部に吊下する吊下管と、
その吊下管の先端に設けられた可動電食装置とから構成
され、前記可動電食装置は、前記吊下管に固定された中
空状の本体部と、本体部の両端開口部に摺動自在なピス
トン状に嵌挿された可動電極部と、本体部内部に収納さ
れ前記可動電極部を前後に駆動する伸縮機構部とを備
え、前記可動電極部は、電界質溶液パイプ接続孔と電線
接続端子を備え、伸縮機構部の伸縮アームに固定された
底板と、前方の開口部近傍に絶縁材を介して設けられた
電極板を備え、前記吊下管は、可動電食装置に電解質溶
液を供給する電解質溶液供給パイプと、電圧を印加する
電極電線と、伸縮機構部を動作させる伸縮機構駆動源パ
イプとを内部/又は外部に備えることを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記伸縮機構は、油圧駆動装置または電気駆動
装置であることを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記吊下管は、連結部を備え、接続により任意
の長さに形成され、さらに地上部で回転させることによ
り前記可動電食装置を任意の向きに設定されることを特
徴とする。
【0015】請求項4の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記鋼管矢板は、内部が中空である円柱形状、
角柱形状または多角形状の何れかであることを特徴とす
る。
【0016】請求項5の発明は、地下開削構築物の造築
に際し施工される遮水壁によって遮断された地下水流の
保全のために、遮水壁の地下水流を遮断している部分に
任意の時期に通水孔を形成するための請求項1記載の通
水孔形成装置を用いた通水孔形成方法であって、通水孔
を形成したい任意の鋼管矢板内部に前記可動電食装置を
吊下して、前記伸縮機構を駆動させて前記可動電極部を
鋼管矢板の内壁に当接させるように固定し、任意の時期
に前記電解質溶液パイプを介して電解質溶液を可動電極
部に充填し、直流電源装置の正極に接続した鋼管矢板と
負極に接続された前記電極板に電圧を印加することによ
り、鋼管矢板の前記可動電極が当接する部分をアノード
溶解させて通水孔を形成することを特徴とする。
【0017】請求項6の発明は、請求項5記載の発明で
あって、前記可動電食装置は、鋼管矢板に吊下げ挿入時
は、可動電極を本体内部に収納して挿入することによ
り、鋼管矢板の連結部の内部突起より深い地下まで挿入
し、通水孔形成個所に達したとき可動電極部を伸展させ
通水孔を形成することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態を示す模
式図である。本発明の通水孔形成装置10は、鋼管矢板
40の地上部150から鋼管内部に吊下する吊下管11
と、その吊下管11の先端に設けられた可動電食装置2
0とから構成される。
【0019】前記可動電食装置20は、前記吊下管11
に固定された中空状の本体部21と、本体部21のシリ
ンダー状の両端開口部に摺動自在なピストン状に嵌挿さ
れた可動電極部22とから構成される。実施の形態には
円筒状の本体部21を示したが、内部が中空であれば角
柱、多角柱状でも良い。また、可動電極部22も本体部
21にあわせて嵌挿できる形状であれば良い。
【0020】前記吊下管11は、可動電食装置20に電
解質溶液2を供給する電解質溶液供給パイプ12と、電
圧を印加する電極電線13と、伸縮機構部23を動作さ
せる伸縮機構駆動源パイプ14とを内部に備え、地上部
150に配置された電解質溶液供給装置3、直流電源装
置5、油圧制御装置4などの伸縮機構駆動源と接続され
る。
【0021】また、図1には、地上部150に電解質溶
液循環装置6を設け、鋼管矢板40内部の電解質溶液2
をパイプ6aから吸上げ、アノード溶解により溶解した
鋼管矢板40の金属粒子を濾し取り回収し、パイプ6b
で還流している形態を示す。
【0022】鋼管矢板40並びに吊下管11は、中子4
1や、連結部11aで連結され所定深度まで延長され
る。前記可動電食装置20を鋼管矢板40に吊下げ挿入
する時、可動電極部22を本体部21の内部に収納して
吊下げ挿入することにより、鋼管矢板40の連結部の中
子41などの内部突起に妨げられず、目的の深い地中の
通水孔形成個所1aまで可動電食装置20を挿入するこ
とができる。通水孔形成個所1aに達したとき可動電極
部22を、本体部21から伸張させて、鋼管矢板40内
壁の通水孔形成個所1aに当接させる。
【0023】次に、図2に示す、前記可動電食装置20
の構造を示す断面図により実施の形態を詳細に説明す
る。
【0024】図2において、本体部21は、上部に吊下
管11(図1)に接続する吊下管接続部21aを備え、
吊下管11内部から、電解質溶液パイプ12、伸縮機構
駆動源パイプ14、電線13が貫通接続されている。こ
の実施の形態では伸縮機構部23は油圧ジャッキである
実施例を示す。伸縮機構駆動源パイプ4は、伸縮2本の
油圧配管で示す。なお、伸縮機構部23は、電動でも良
い。また、電解質溶液パイプ12、伸縮機構駆動源パイ
プ14、電線13を吊下管11の内部ではなく、管外を
通して接続しても良い。
【0025】本体部21内部には、シリンダー状の本体
両端開口部に摺動自在なピストン状に嵌挿された可動電
極部22と、可動電極部22の底板22cに伸縮アーム
23aが固定された伸縮機構部23を備える。
【0026】前記可動電極部22は、底板22cに、前
記電解質溶液パイプ12を接続するパイプ接続孔22a
と、前記電線13を接続する電線接続端子22bとを備
る。接続された電解質溶液パイプ12と電線13は、可
動電極部22の伸張ストローク分のゆとりを持たせた溶
液パイプ12aと伸縮電線13aで接続されている。
【0027】また、可動電極部22の前方開口部近傍に
絶縁材22dを介して電極板2eが設けられている。電
極板22eは、電線で電線接続端子22aと接続され直
流電源5から電圧を印加可能にされている。
【0028】伸縮機構部23に、伸縮機構駆動源パイプ
14から伸張方向の油圧を加えることにより、伸縮アー
ム23aが伸び、可動電極22を想像線で示す外側に押
し出すことができる。
【0029】次に、本発明の通水孔形成装置を用いた通
水孔の形成過程を、図3通水孔形成装置による施工状態
を示す模式図を参照して説明する。図3において隣り合
う鋼管矢板40、40は、連結部40aにより連結され
て打設されている。
【0030】まず、通水孔1を形成したい鋼管矢板40
の内部に通水孔形成装置10を吊下げ可動電食装置20
が通水孔形成個所の深度に達した時、通水孔1を形成し
たい方向調節を行なう。図3では、遮水壁100で仕切
られた地山部と開削部を直交するように通水孔を設ける
例を示したが、斜め方向に向けた通水孔とし、複数とす
ることもできる。
【0031】次に、油圧制御装置4を駆動して、伸縮駆
動源パイプ14を介して油圧駆動により伸縮アーム23
aを伸ばして可動電極部22を鋼管矢板40の内壁に当
接するまで開く。
【0032】続いて、電解質溶液供給装置3から、電解
質溶液パイプ12を介して供給し、少なくとも可動電極
部22内部に電解質溶液2を満たすように充填する。電
解質溶液2は、図1に示したように、別途設けた電解質
溶液循環装置6によって供給し、鋼管内の可動電食装置
20が電解質溶液2中に水没するようにしても良い。
【0033】次に、直流電源装置5の陽極を鋼管矢板4
0に、可動電極部22の電極板22eに陰極の電圧を印
加し、電極板22e近傍の鋼管矢板40をアノード溶解
させて通水孔1を形成する。
【0034】電食により通水孔1を形成後、油圧制御装
置4を駆動して、伸縮駆動源パイプ14を介して油圧駆
動により伸縮アーム23aを縮めて可動電極部22本体
部21に収納し、鋼管矢板40から引き上げ撤去する。
【0035】必要に応じ、鋼管矢板の貫通された通水孔
部分に、透水性充填材や、浄水のためのフィルター材を
充填する。
【0036】図4は、本発明の通水孔形成装置による通
水孔の施工後の地下水流の復旧状況を示す模式図であ
る。
【0037】施工中は、遮水壁100,100により遮
水した状態で地下構築物110cを造築し、開削した構
築物110cの上部を埋め戻した状態を示す。図のよう
に透水層105aに接する遮水壁100に通水孔1が貫
通され、通水パイプ30を配置して埋め戻すことにより
地下水流160a(図5)を復旧させている。
【0038】また、床付け107(図5)より深い透水
層105b(図5)に接する通水孔1は、地下水流16
0bを復旧させている。これらの通水孔の形成は、工事
の進捗、地下水流回復の必要時期の応じて行なうことが
できる。
【0039】以上の実施の形態で、鋼管矢板40は、円
柱状の鋼管で説明したが、内部が中空で、本発明の可動
電食装置20が吊下げ挿入できる形状であれば角柱形
状、多角形形状の何れであっても良い。
【0040】
【発明の効果】本発明の遮水壁の地下水流保全通水孔形
成に用いる通水孔形成装置によれば、地下構築物の造築
後に、透水層に設けられた遮水壁に容易に且つ経済的に
通水孔を形成することができる。特に、遮水壁の任意の
深度、位置に通水孔を形成できるため、工事施工中に地
下水流が変化しても、変化した個所に通水孔を形成する
ことができる。
【0041】また、通水孔形成装置を繰返し使用するこ
とができるため、従来の埋め込み型の通水孔形成装置に
対して経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通水孔形成装置の実施の形態を示す模
式図である。
【図2】本発明の可動電食装置の構造示す断面図であ
る。
【図3】本発明の通水孔形成装置の施工状態を示す模式
図である。
【図4】本発明の通水孔形成装置による通水孔の施工後
の地下水流の復旧状況を示す模式図である。
【図5】遮水壁により地下水流が遮断される状態を示す
模式図である。
【符号の説明】
1 通水孔 1a 通水孔形成個所 2 電解質溶液 3 電解質溶液供給装置 4 油圧制御装置(伸縮機構駆動源) 5 直流電源 6 電解質溶液循環装置 6a、6b パイプ 10 通水孔形成装置 11 吊下管 11a 連結部 12 電解質溶液供給パイプ 12a 溶液パイプ 13 電極電線 13a 伸縮電線 14 伸縮機構駆動源パイプ 20 可動電食装置 21 本体部 21a 吊下管接続部 22 可動電極部 22a パイプ接続孔 22b 電線接続端子 22c 底板 22d 絶縁材 22e 電極板 23 伸縮駆動部 23a 伸縮アーム 30 通水パイプ 40 鋼管矢板 40a 連結部 41 中子 100、100a、100b 遮水壁 105,105a、105b 透水層 106,106a,106b 不透水層 160a、160b 地下水流 107 床付け 108 根入れ 110,110a,110b 構造物 130,130a,130b 立木 150、150a、150b 地表、地上部
フロントページの続き (72)発明者 小 林 延 房 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設株 式会社内 (72)発明者 荒 川 康 広 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設株 式会社内 (72)発明者 中 根 茂 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設株 式会社内 (72)発明者 小 楠 健 一 東京都千代田区三番町2番地 飛島建設株 式会社内 (72)発明者 植 田 英 樹 東京都大田区南蒲田一丁目21番12号 日本 防蝕工業株式会社内 Fターム(参考) 2D049 EA15 FB03 FB14

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下開削構築物の造築に際し施工される
    遮水壁によって遮断された地下水流の保全のために、遮
    水壁の地下水流を遮断している部分に任意の時期に通水
    孔を形成するための通水孔形成装置であって、 前記通水孔形成装置は、前記遮水壁の杭芯に打設された
    鋼管矢板の地上部からその鋼管内部に吊下する吊下管
    と、その吊下管の先端に設けられた可動電食装置とから
    構成され、 前記可動電食装置は、前記吊下管に固定された中空状の
    本体部と、本体部の両端開口部に摺動自在なピストン状
    に嵌挿された可動電極部と、本体部内部に収納され前記
    可動電極部を前後に駆動する伸縮機構部とを備え、 前記可動電極部は、電界質溶液パイプ接続孔と電線接続
    端子を備え、伸縮機構部の伸縮アームに固定された底板
    と、前方の開口部近傍に絶縁材を介して設けられた電極
    板を備え、 前記吊下管は、可動電食装置に電解質溶液を供給する電
    解質溶液供給パイプと、電圧を印加する電極電線と、伸
    縮機構部を動作させる伸縮機構駆動源パイプとを内部/
    又は外部に備えることを特徴とする遮水壁の地下水流保
    全通水孔形成に用いる通水孔形成装置。
  2. 【請求項2】 前記伸縮機構は、油圧駆動装置または電
    気駆動装置であることを特徴とする請求項1記載の遮水
    壁の地下水流保全通水孔形成に用いる通水孔形成装置。
  3. 【請求項3】 前記吊下管は、連結部を備え、接続によ
    り任意の長さに形成され、さらに地上部で回転させるこ
    とにより前記可動電食装置を任意の向きに設定されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の遮水壁の地下水流保全通
    水孔形成に用いる通水孔形成装置。
  4. 【請求項4】 前記鋼管矢板は、内部が中空である円柱
    形状、角柱形状または多角形状の何れかであることを特
    徴とする請求項1記載の遮水壁の地下水流保全通水孔形
    成に用いる通水孔形成装置。
  5. 【請求項5】 地下開削構築物の造築に際し施工される
    遮水壁によって遮断された地下水流の保全のために、遮
    水壁の地下水流を遮断している部分に任意の時期に通水
    孔を形成するための請求項1記載の通水孔形成装置を用
    いた通水孔形成方法であって、 通水孔を形成したい任意の鋼管矢板内部に前記可動電食
    装置を吊下して、前記伸縮機構を駆動させて前記可動電
    極部を鋼管矢板の内壁に当接させるように固定し、任意
    の時期に前記電解質溶液パイプを介して電解質溶液を可
    動電極部に充填し、直流電源装置の正極に接続した鋼管
    矢板と負極に接続された前記電極板に電圧を印加するこ
    とにより、鋼管矢板の前記可動電極が当接する部分をア
    ノード溶解させて通水孔を形成することを特徴とする通
    水孔形成方法。
  6. 【請求項6】 前記可動電食装置を鋼管矢板に吊下げ挿
    入時は、可動電極を本体内部に収納して挿入することに
    より、鋼管矢板の連結部の内部突起より深い地下まで挿
    入し、通水孔形成個所に達したとき可動電極部を伸展さ
    せ通水孔を形成することを特徴とする請求項5記載の通
    水孔形成方法。
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CN111118971A (zh) * 2020-01-17 2020-05-08 中铁二院工程集团有限责任公司 一种路基桩板结构端头伸缩装置及构造方法

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