JP2003032998A - アシスト機構 - Google Patents

アシスト機構

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JP2003032998A
JP2003032998A JP2001217127A JP2001217127A JP2003032998A JP 2003032998 A JP2003032998 A JP 2003032998A JP 2001217127 A JP2001217127 A JP 2001217127A JP 2001217127 A JP2001217127 A JP 2001217127A JP 2003032998 A JP2003032998 A JP 2003032998A
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crankshaft
magnet
drive
connecting rod
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Hiroshi Ozoegawa
寛 小副川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ保守・管理の容易なアシスト機構を
提供する。 【解決手段】 駆動力を出力する駆動クランク軸10に、
アシスト用連結杆43を介して駆動アシスト磁石50を連動
連結し、駆動クランク軸10に第1連結杆41を介して連動
連結した第1アシストクランク軸20に配設した第1誘導
磁石60と、駆動クランク軸10に第2連結杆42を介して連
動連結した第2アシストクランク軸30に配設した第2誘
導磁石70とを、駆動クランク軸10に連動させて第1アシ
ストクランク軸20及び第2アシストクランク軸30を回転
させることにより、第1誘導磁石60及び第2誘導磁石70
を回転さて駆動アシスト磁石50に作用する相互作用の方
向を切り替えて、駆動アシスト磁石50を進退させること
により駆動クランク軸10を回転駆動させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転する駆動軸に
装着して同駆動軸の回転をアシストすることにより、エ
ネルギー効率を高めることができるようにしたアシスト
機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、電動自転車あるいは電気アシスト
自転車と呼ばれている自転車においては、ペダルを漕い
で駆動軸を回転させる際に、同駆動軸に連動連結させた
駆動モータも合わせて駆動させることにより、ペダルを
漕ぐことによって生起されるトルクに、駆動モータの駆
動によって生起されるトルクを加え、通常よりも小さな
力でペダルを漕ぐことができるようにしている自転車が
存在している。
【0003】このように、回転する駆動軸に駆動モータ
を連動連結させてトルク生成をアシストすることによっ
て、より少ない力で自転車を漕ぐことができ、女性でも
自転車に乗ったまま楽に坂道を上ることができるように
しなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな駆動モータを利用したアシスト装置では、駆動モー
タを駆動させるためのバッテリーなどの電源装置が必要
であって、定期的にバッテリーの充電を行わなければな
らず、保守・管理が煩雑となるものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、電
気を利用して駆動力を生成するアシスト機構とするので
はなく、磁石の磁力を利用して駆動力を生成するアシス
ト機構とすることにより、保守・管理の手間を著しく省
くことができ、かつ、極めて効率よく駆動力を生起する
ことができるようにしているものである。
【0006】すなわち、駆動力を出力する駆動クランク
軸に、アシスト用連結杆を介して駆動アシスト磁石を連
動連結し、駆動アシスト磁石を進退させることによって
駆動クランク軸を回転駆動させるようにしているアシス
ト機構であって、駆動クランク軸と略平行に第1アシス
トクランク軸を配設するとともに、駆動クランク軸と第
1アシストクランク軸との間に、駆動クランク軸と略平
行に第2アシストクランク軸を設け、第1連結杆を介し
て第1アシストクランク軸を駆動クランク軸と連動連結
するとともに、第2連結杆を介して第2アシストクラン
ク軸を駆動クランク軸と連動連結し、第1アシストクラ
ンク軸と第2アシストクランク軸との間に駆動アシスト
磁石が進退する磁石ガイド体を配設し、さらに、第1ア
シストクランク軸に磁石ガイド体と相互作用する第1誘
導磁石を配設するとともに、第2アシストクランク軸に
磁石ガイド体と相互作用する第2誘導磁石を配設し、駆
動クランク軸に連動させて第1アシストクランク軸及び
第2アシストクランク軸を回転させることにより、第1
誘導磁石及び第2誘導磁石を回転さて駆動アシスト磁石
に作用する相互作用の方向を切り替え、駆動アシスト磁
石を進退させて駆動クランク軸を回転駆動させるように
した。
【0007】特に、第1連結杆と第1アシストクランク
軸との連結部分、及び、第2連結杆と第2アシストクラ
ンク軸との連結部分には、第1連結杆の先端及び第2連
結杆の先端に配設した係止板を進退可能とした調整空間
を構成する回転調整連結体をそれぞれ介設することによ
り、第1アシストクランク軸及び第2アシストクランク
軸を間欠的に回転させて第1誘導磁石及び第2誘導磁石
を間欠的に回転させるようにしていることにも特徴を有
するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のアシスト機構は、駆動ク
ランク軸に、往復運動する駆動アシスト磁石を、アシス
ト用連結杆を介して駆動アシスト磁石を連動連結し、同
駆動アシスト磁石を進退させることにより駆動クランク
軸を回転駆動させるトルクを生起することができるよう
にしているものである。
【0009】特に、駆動アシスト磁石を進退させるため
に、同駆動アシスト磁石の進退方向の前後に第1誘導磁
石及び第2誘導磁石を配設し、同第1誘導磁石及び第2
誘導磁石の磁極と駆動アシスト磁石の磁極間で誘引・反
発の相互作用を行わせて、駆動アシスト磁石を進退させ
るようにしている。
【0010】しかも、永続的に駆動アシスト磁石を進退
往復運動させるために、第1誘導磁石及び第2誘導磁石
を定期的に反転させ、同第1誘導磁石及び第2誘導磁石
と駆動アシスト磁石との相互作用の向きを反転させるこ
とにより、駆動アシスト磁石の運動方向を切り替えるよ
うにしている。
【0011】従って、駆動アシスト磁石が進退往復運動
を行うことにより駆動クランク軸にトルクを生起するこ
とができ、動力を得ることができる。
【0012】以下において、図面に基づいて本発明の実
施例を示しながら詳説する。
【0013】
【実施例】図1〜図4は、本実施例のアシスト機構を模
式的に示した説明図である。本発明のアシスト機構は、
所用の位置にそれぞれクランクピンを設けた駆動クラン
ク軸10と、第1アシストクランク軸20と、第2アシスト
クランク軸30とを、駆動クランク軸10、第2アシストク
ランク軸30、第1アシストクランク軸20の順で互いに平
行に並べ、駆動クランク軸10と第1アシストクランク軸
20とを第1連結杆41で連動連結するとともに、駆動クラ
ンク軸10と第2アシストクランク軸30とを第2連結杆42
で連動連結するようにしている。
【0014】なお、本実施例では、第2アシストクラン
ク軸30は2本としているが、1本だけであってもよい。
【0015】符号19は駆動クランク軸10を回転自在に軸
承する軸承体であり、符号29は第1アシストクランク軸
20を回転自在に軸承する軸承体であり、符号39は第2ア
シストクランク軸30を回転自在に軸承する軸承体であ
る。
【0016】駆動クランク軸10には、所用の位置に後述
するアシスト用連結杆43の一端を軸着する第1クランク
ピン11と、第1連結杆41の一端を軸着する第2クランク
ピン12と、第2連結杆42の一端を軸着する第3クランク
ピン13とを設けている。
【0017】特に本実施例では第2クランクピン12を2
カ所に設け、2本の第1連結杆41で駆動クランク軸10と
第1アシストクランク軸20とを連結するとともに、駆動
クランク軸10に連結したアシスト用連結杆43を対称中心
として第1連結杆41どうしが対称に位置するように配設
している。
【0018】さらに、本実施例では、2本の第2アシス
トクランク軸30を、それぞれ第2連結杆42を介して駆動
クランク軸10に連結するとともに、駆動クランク軸10に
連結したアシスト用連結杆43を対称中心として2本の第
2連結杆42が対称に位置するように配設している。
【0019】2本の第1連結杆41、及び、2本の第2連
結杆42を、アシスト用連結杆43を対称中心として対称に
配設することにより、駆動クランク軸10を円滑に回転さ
せることができるようにしている。
【0020】さらに、駆動クランク軸10をより円滑に回
転させることができるように、第2クランクピン12と第
3クランクピン13とはそれぞれ位相を約90度ずらせて
配設するようにしている。なお、本実施例では、第1ク
ランクピン11と第3クランクピン13とを同位相とし、第
1クランクピン11及び第3クランクピン13より第2クラ
ンクピン12の位相を90度遅らせるようにしている。
【0021】また、本実施例では、2つの第2クランク
ピン12は互いに同位相となるように配設しているが、1
80度ずらせて配設するようにしてもよい。第3クラン
クピン13についても同様である。
【0022】第1アシストクランク軸20には、第2クラ
ンクピン12に一端を軸着した第1連結杆41の他端を軸着
する第4クランクピン21を設け、かつ、同第4クランク
ピン21が第2クランクピン12と同位相となるようにして
いる。
【0023】第2アシストクランク軸30には、第3クラ
ンクピン13に一端を軸着した第2連結杆42の他端を軸着
する第5クランクピン31を設け、かつ、同第5クランク
ピン31が第3クランクピン13と同位相となるようにして
いる。
【0024】第1アシストクランク軸20と第2アシスト
クランク軸30との間には、同第1アシストクランク軸20
及び第2アシストクランク軸30と略直交する方向に伸延
させて磁石ガイド体51を配設し、同磁石ガイド体51に沿
って進退する駆動アシスト磁石50を配設している。
【0025】同駆動アシスト磁石50は、アシスト用連結
杆43の一端に軸着されており、同アシスト用連結杆43の
他端を駆動クランク軸10の第1クランクピン11に軸着し
て、駆動アシスト磁石50を磁石ガイド体51に沿って進退
させることにより、駆動クランク軸10を回転駆動させる
ことができるようにしている。
【0026】本実施例では、駆動アシスト磁石50は板状
永久磁石とし、第2アシストクランク軸側の面がN極、
第1アシストクランク軸側の面がS極となるようにして
いる。なお、板状永久磁石とするのではなく、複数本の
棒状永久磁石を組み合わせて擬似的な板状永久磁石を構
成するようにしてもよい。あるいは、単なる永久棒磁石
であってもよい。
【0027】以下においては、永久磁石のN極とS極と
を結ぶ直線方向であって、S極からN極への向きを、説
明の便宜上、「磁石の向き」と呼ぶことにする。
【0028】第1アシストクランク軸20には第1誘導磁
石60を配設しており、さらに、第2アシストクランク軸
30には第2誘導磁石70を配設している。第1誘導磁石60
及び第2誘導磁石70も駆動アシスト磁石50と同様の板状
永久磁石としているが、磁石ガイド体51に沿って進退す
る駆動アシスト磁石50とは異なり、それぞれ第1アシス
トクランク軸20及び第2アシストクランク軸30の回転に
ともなって回転するようにしている。
【0029】特に、図1に示すように、第2誘導磁石70
は、駆動アシスト磁石50が最も第2アシストクランク軸
30に近づいたところで、第2誘導磁石70のS極が駆動ア
シスト磁石50のS極と最も接近して対面するように配設
している。一方、第1誘導磁石60は、駆動アシスト磁石
50が最も第2アシストクランク軸30に近づいたところ
で、S極が駆動アシスト磁石50側に向くようにし、第1
誘導磁石60のS極で駆動アシスト磁石50のN極を誘引す
ることができるように配設している。
【0030】従って、駆動アシスト磁石50は、第2誘導
磁石70のS極と駆動アシスト磁石50のS極との反発力
と、第1誘導磁石60のS極と駆動アシスト磁石50のN極
との誘引力との相乗効果によって、磁石ガイド体51に沿
って第1アシストクランク軸20方向に押し出されるよう
に摺動し、同駆動アシスト磁石50の移動にともなってア
シスト用連結杆43を介して駆動クランク軸10を回転させ
るようにしている。
【0031】駆動アシスト磁石50が磁石ガイド体51の中
間部分まで達すると、駆動クランク軸10は90度回転
し、第1アシストクランク軸20及び第2アシストクラン
ク軸30も第1連結杆41及び第2連結杆42を介して90度
回転し、図2に示すように、第1誘導磁石60及び第2誘
導磁石70も磁石の向きが磁石ガイド体51の伸延方向と略
直交する状態となるようにしている。
【0032】従って、磁石ガイド体51に沿って第1アシ
ストクランク軸20方向に摺動してきた駆動アシスト磁石
50には、第1誘導磁石60及び第2誘導磁石70による相互
作用が相殺されて何らの相互作用も生じない状態となっ
ているので、惰性でさらに第1アシストクランク軸20方
向に摺動する。
【0033】しかし、さらに第1アシストクランク軸20
方向に摺動するにしたがって第1アシストクランク軸20
及び第2アシストクランク軸30が回転することにより、
駆動アシスト磁石50のN極と第1誘導磁石60のN極とが
接近することとなるので反発力が作用し、駆動アシスト
磁石50にブレーキがかかることとなる。
【0034】そして、駆動クランク軸10が、図2の状態
からさらに90度回転し、駆動アシスト磁石50が最も第
1アシストクランク軸20に近づいたところで、図3に示
すように、第1誘導磁石60のN極が駆動アシスト磁石50
のN極と最も接近して対面し、一方、第2誘導磁石70
は、駆動アシスト磁石50が最も第第1アシストクランク
軸20に近づいたところで、N極が駆動アシスト磁石50側
に向くようになり、第2誘導磁石70のN極で駆動アシス
ト磁石50のS極を誘引することができるように配設して
いる。
【0035】従って、駆動アシスト磁石50は、第1誘導
磁石60のN極と駆動アシスト磁石50のN極との反発力
と、第2誘導磁石70のN極と駆動アシスト磁石50のS極
との誘引力との相乗効果によって、磁石ガイド体51に沿
って第2アシストクランク軸30方向に押し出されるよう
に摺動し、同駆動アシスト磁石50の移動にともなってア
シスト用連結杆43を介して駆動クランク軸10を回転させ
るようにしている。
【0036】駆動アシスト磁石50が磁石ガイド体51の中
間部分まで達すると、駆動クランク軸10はさらに90度
回転し、第1アシストクランク軸20及び第2アシストク
ランク軸30も第1連結杆41及び第2連結杆42を介して9
0度回転し、図4に示すように、第1誘導磁石60及び第
2誘導磁石70も磁石の向きが磁石ガイド体51の伸延方向
と略直交する状態となるようにしている。
【0037】従って、磁石ガイド体51に沿って第2アシ
ストクランク軸30方向に摺動してきた駆動アシスト磁石
50には、第1誘導磁石60及び第2誘導磁石70による相互
作用が相殺されて何らの相互作用も生じない状態となっ
ているので、惰性でさらに第2アシストクランク軸30方
向に摺動し、図1に示した状態に戻り、図1〜図4のサ
イクルを繰り返すようにしている。
【0038】このように、駆動アシスト磁石50を回転す
る第1誘導磁石60及び第2誘導磁石70によって進退往復
運動させることによって駆動クランク軸10を回転させる
ことができる。ただし、当然ながら摩擦や熱などの抵抗
によりエネルギー損失が発生するため、図示していない
が駆動クランク軸10には人力による駆動補助力を加え
て、エネルギー損失分を補うことができるようにしてい
る。駆動補助力は人力によるものに限定するものではな
く、電気モータやエンジンなどの適宜の駆動装置を用い
てもよい。
【0039】すなわち、駆動クランク軸10を回転駆動さ
せる駆動力の主生成源は上述したアシスト機構であり、
駆動補助力はあくまでも副生成源であって、自転車に応
用した場合、労力を大幅に削減することができ、少ない
力で自転車を漕ぐことができる。しかも駆動モータなど
の別途の動力源を必要としないので、自転車自体を軽量
化することもでき、また、保守・管理を不要とすること
ができる。
【0040】なお、上述したアシスト機構は、駆動クラ
ンク軸10が低速回転しているあいだは十分な駆動力の生
成を行うが、駆動クランク軸10が高速で回転するように
なると、第1誘導磁石60及び第2誘導磁石70と駆動アシ
スト磁石50とが相互作用する時間が短くなることによっ
て、アシスト機構が十分に機能しなくなるという問題が
ある。
【0041】そこで、本発明では、第2アシストクラン
ク軸30と第2連結杆42との連結部分、及び、第1アシス
トクランク軸20と第1連結杆41との連結部分に、図5に
示すように、回転調整連結体90を介設するようにした。
【0042】図5は、第2連結杆42と第2アシストクラ
ンク軸30とを連結している回転調整連結体90の横断面の
模式図であり、第1連結杆41と第1アシストクランク軸
20との連結部分にも同様の回転調整連結体を介設してい
る。
【0043】回転調整連結体90は、互いに平行とした第
1側板体91と第2側板体92と、同第1側板体91と第2側
板体92の間に配設した前面壁93と後面壁94とによって略
矩形状の調整空間95を形成するようにしている。
【0044】なお、第1側板体91と第2側板体92は、前
面壁93側の端部を突出させて軸承部91a,92aとし、枢軸3
1'を介して第2アシストクランク軸30に設けた連結板3
0'に、回転自在に連結されるようにしている。なお、図
5は模式図としているため、ベアリングなどを省略して
いるが、ベアリングなどを適宜配設し、回転調整連結体
90をスムーズに回動させることができるようにしている
ことは言うまでもない。
【0045】後面壁94には第2連結杆42が挿入される挿
入孔96を穿設しており、第2連結杆42の端部を調整空間
95内に挿入するようにしている。調整空間95内に挿入さ
れた第2連結杆42の端部には係止板42'を配設してお
り、同係止板42'によって第2連結杆42を回転調整連結
体90に連結するようにしている。
【0046】前面壁93と後面壁94との間隔は、係止板4
2'の板厚よりも大きくし、調整空間95内で係止板42'を
進退させることができるようにしている。そして、係止
板42'を前進させて前面壁93を押進させることによって
第2アシストクランク軸30を回転させるとともに、逆
に、係止板42 'を後退させて後面壁94を牽引することに
よって第2アシストクランク軸30をさらに回転させるよ
うにしている。
【0047】すなわち、係止板42'が調整空間95内を移
動している間は、第2アシストクランク軸30は回転する
ことはなく、係止板42'が前面壁93を押進することによ
って、あるいは、係止板42'が後面壁94を牽引すること
によって第2アシストクランク軸30が回転するようにし
ている。つまり、第2アシストクランク軸30を間欠的に
回転させることができるようにしている。
【0048】特に、第2アシストクランク軸30が回転し
ていない状態において、第1誘導磁石60及び第2誘導磁
石70の磁石の向きが、磁石ガイド体51の伸延方向と略平
行な状態となるようにすることによって、同第1誘導磁
石60及び第2誘導磁石70と駆動アシスト磁石50との相互
作用が行われる時間を長くすることができ、第1誘導磁
石60及び第2誘導磁石70による磁力の作用を最大限利用
することができる。
【0049】なお、上述した低速でのアシスト機構で
は、第5クランクピン31が第2クランクピン13と同位相
となるように構成していたが、回転調整連結体90を介設
するアシスト機構では、第5クランクピン31の代わりと
なっている枢軸31'を、第2クランクピン13よりも位相
を5〜80度進めて配設するようにしている。また、進
めた位相に対応させて前面壁93と後面壁94との間隔、す
なわち、調整空間95内での係止板42'の移動量を設定す
るようにしている。
【0050】これにより、駆動クランク軸10を高速回転
させた場合でも、駆動アシスト磁石50による十分なアシ
ストを得ることができる。なお、回転調整連結体90を介
設したアシスト機構は、駆動クランク軸10の低速回転状
態でも十分にアシスト機能を発揮することができる。
【0051】上述した実施例では、各磁石50,60,70をそ
れぞれ永久磁石としているが、永久磁石ではなく、電磁
石あるいは超電導磁石を用いてもよい。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、駆動クラ
ンク軸と略平行に第1アシストクランク軸を配設すると
ともに、駆動クランク軸と第1アシストクランク軸との
間に、駆動クランク軸と略平行に第2アシストクランク
軸を設け、第1連結杆を介して第1アシストクランク軸
を駆動クランク軸と連動連結するとともに、第2連結杆
を介して第2アシストクランク軸を駆動クランク軸と連
動連結し、第1アシストクランク軸と第2アシストクラ
ンク軸との間に駆動アシスト磁石が進退する磁石ガイド
体を配設し、さらに、第1アシストクランク軸に磁石ガ
イド体と相互作用する第1誘導磁石を配設するととも
に、第2アシストクランク軸に磁石ガイド体と相互作用
する第2誘導磁石を配設し、駆動クランク軸に連動させ
て第1アシストクランク軸及び第2アシストクランク軸
を回転させることにより、第1誘導磁石及び第2誘導磁
石を回転さて駆動アシスト磁石に作用する相互作用の方
向を切り替え、駆動アシスト磁石を進退させて駆動クラ
ンク軸を回転駆動させるようにしていることにより、軽
量でかつメンテナンスフリーなアシスト機構を提供する
ことができる。特に、本アシスト機構は、自転車だけで
なく駆動軸から動力を得る各種の装置に利用することが
でき、たとえばハイブリッド自動車に利用することによ
って、さらにエネルギー効率を高めることができる。
【0053】請求項2記載の発明によれば、第1連結杆
と第1アシストクランク軸との連結部分、及び、第2連
結杆と第2アシストクランク軸との連結部分には、第1
連結杆の先端及び第2連結杆の先端に配設した係止板を
進退可能とした調整空間を構成する回転調整連結体をそ
れぞれ介設することにより、第1アシストクランク軸及
び第2アシストクランク軸を間欠的に回転させて第1誘
導磁石及び第2誘導磁石を間欠的に回転させていること
によって、第1誘導磁石及び第2誘導磁石と駆動アシス
ト磁石との相互作用が行われる時間を長くすることがで
き、第1誘導磁石及び第2誘導磁石による磁力の作用を
最大限利用することができる。従って、駆動クランク軸
が高回転状態となっても確実なアシストを行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアシスト機構の作動状態を説明す
る説明図である。
【図2】本発明に係るアシスト機構の作動状態を説明す
る説明図である。
【図3】本発明に係るアシスト機構の作動状態を説明す
る説明図である。
【図4】本発明に係るアシスト機構の作動状態を説明す
る説明図である。
【図5】回転調整連結体の説明図である。
【符号の説明】
10 駆動クランク軸 11 第1クランクピン 12 第2クランクピン 13 第3クランクピン 19 軸承体 20 第1アシストクランク軸 29 軸承体 30 第2アシストクランク軸 39 軸承体 41 第1連結杆 42 第2連結杆 43 アシスト用連結杆 51 磁石ガイド体 50 駆動アシスト磁石 60 第1誘導磁石 70 第2誘導磁石 90 回転調整連結体 91 第1側板体 92 第2側板体 93 前面壁 94 後面壁 95 調整空間 96 挿入孔 31' 枢軸 30' 連結板 42' 係止板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力を出力する駆動クランク軸(10)
    に、アシスト用連結杆(43)を介して駆動アシスト磁石(5
    0)を連動連結し、駆動アシスト磁石(50)を進退させるこ
    とによって駆動クランク軸(10)を回転駆動させるように
    しているアシスト機構であって、 駆動クランク軸(10)と略平行に第1アシストクランク軸
    (20)を配設するとともに、駆動クランク軸(10)と第1ア
    シストクランク軸(20)との間に、駆動クランク軸(10)と
    略平行に第2アシストクランク軸(30)を設け、 第1連結杆(41)を介して第1アシストクランク軸(20)を
    駆動クランク軸(10)と連動連結するとともに、第2連結
    杆(42)を介して第2アシストクランク軸(30)を駆動クラ
    ンク軸(10)と連動連結し、 第1アシストクランク軸(20)と第2アシストクランク軸
    (30)との間に駆動アシスト磁石(50)が進退する磁石ガイ
    ド体(51)を配設し、 さらに、第1アシストクランク軸(20)に磁石ガイド体(5
    1)と相互作用する第1誘導磁石(60)を配設するととも
    に、第2アシストクランク軸(30)に磁石ガイド体(51)と
    相互作用する第2誘導磁石(70)を配設し、 駆動クランク軸(10)に連動させて第1アシストクランク
    軸(20)及び第2アシストクランク軸(30)を回転させるこ
    とにより、第1誘導磁石(60)及び第2誘導磁石(70)を回
    転さて駆動アシスト磁石(50)に作用する相互作用の方向
    を切り替え、駆動アシスト磁石(50)を進退させて駆動ク
    ランク軸(10)を回転駆動させるようにしていることを特
    徴とするアシスト機構。
  2. 【請求項2】 第1連結杆(41)と第1アシストクランク
    軸(20)との連結部分、及び、第2連結杆(42)と第2アシ
    ストクランク軸(30)との連結部分には、第1連結杆(41)
    の先端及び第2連結杆(42)の先端に配設した係止板(4
    2')を進退可能とした調整空間(95)を構成する回転調整
    連結体をそれぞれ介設することにより、第1アシストク
    ランク軸(20)及び第2アシストクランク軸(30)を間欠的
    に回転させて第1誘導磁石(60)及び第2誘導磁石(70)を
    間欠的に回転させていることを特徴とする請求項1記載
    のアシスト機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011226340A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Chutoku Kenki Kk 4サイクルエンジン

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