JP2003031248A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム

Info

Publication number
JP2003031248A
JP2003031248A JP2001217292A JP2001217292A JP2003031248A JP 2003031248 A JP2003031248 A JP 2003031248A JP 2001217292 A JP2001217292 A JP 2001217292A JP 2001217292 A JP2001217292 A JP 2001217292A JP 2003031248 A JP2003031248 A JP 2003031248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
fuel gas
fuel
oxidant gas
oxidant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001217292A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuo Hashizaki
克雄 橋▲崎▼
Osao Kudome
長生 久留
Toshihiro Tani
俊宏 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2001217292A priority Critical patent/JP2003031248A/ja
Publication of JP2003031248A publication Critical patent/JP2003031248A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電力をより安定して生成すること。 【解決手段】本発明による燃料電池システム1は、燃料
ガス19,29により電力を生成するスタック2と、ス
タック2のセル電圧と電力が供給される外部装置42の
負荷とを監視するモニタ32と、スタック2に燃料ガス
19,29を流速可変に供給する燃料ガス流速制御装置
14,24と、セル電圧と負荷とに基づいて燃料ガス流
速制御装置14,24を制御する制御装置31とを具備
している。制御装置31の制御により、燃料ガス流速制
御装置14,24は、スタック2に燃料ガス19,29
を供給する流量を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池システム
に関し、特に、電力をより安定して生成する燃料電池シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池の1つとして固体高分子型燃料
電池(PEFC)が知られている。固体高分子型燃料電
池は、イオン交換膜(固体高分子電解質膜)を使用して
燃料ガスと酸化剤ガスから電力を取り出す。固体高分子
型燃料電池は、低温で動作し、かつ、エネルギー密度が
高いという特長を有する。これらの特長を生かし、固体
高分子型燃料電池は、移動用動力源および小容量電源と
しての実用化が期待されている。
【0003】このような燃料電池が出力する電力は、供
給される燃料ガスと酸化剤ガスとの流量により変動す
る。出力する電力が安定である燃料電池が望まれてい
る。図3は、特開平7−240220号公報に示されて
いる公知の燃料電池システムを示している。その燃料電
池システム100は、スタック102、燃料ガス系統1
03、酸化剤ガス系統104および制御系統105を備
えている。
【0004】燃料ガス系統103は、燃料ガス供給装置
111、燃料ガス加湿器112、燃料ガス気液分離器1
13、燃料ガス循環ブロア114、燃料ガス逆止弁11
5および燃料ガス圧力制御弁118を備えている。燃料
ガス供給装置111は、燃料ガス供給管116を介して
スタック102に接続されている。燃料ガス供給管11
6の途中に燃料ガス加湿器112が設けられている。ス
タック102は、燃料ガス排出管117を介して燃料ガ
ス加湿器112に接続されている。燃料ガス排出管11
7の途中には、燃料ガス気液分離器113が設けられて
いる。燃料ガス排出管117の燃料ガス気液分離器11
3より下流側には、燃料ガス圧力制御弁118が設けら
れている。燃料ガス排出管117の燃料ガス圧力制御弁
118より下流側には、燃料ガス循環ブロア114が設
けられている。燃料ガス排出管117の燃料ガス循環ブ
ロア114よりさらに下流側には、燃料ガス逆止弁11
5が設けられている。
【0005】燃料ガス供給装置111は、燃料ガス供給
管116を介して燃料ガス119をスタック102に供
給する。燃料ガス加湿器112は、燃料ガス119を加
湿する。燃料ガス気液分離器113は、スタック102
が排出する燃料ガス119の残余から水分を除去する。
燃料ガス圧力制御弁118は、燃料ガス循環ブロア11
4の入口の圧力を所定の圧力以上に上昇することを防止
する。燃料ガス循環ブロア114は、燃料ガス119の
残余を加圧して燃料ガス加湿器112に供給する。燃料
ガス逆止弁115は、燃料ガス119が燃料ガス供給管
116から燃料ガス排出管117に逆流することを防止
する。
【0006】酸化剤ガス系統104は、酸化剤ガス供給
装置121、酸化剤ガス加湿器122、酸化剤ガス気液
分離器123、酸化剤ガス循環ブロア124、酸化剤ガ
ス逆止弁125および酸化剤ガス圧力制御弁128を備
えている。酸化剤ガス供給装置121は、酸化剤ガス供
給管126を介してスタック102に接続されている。
酸化剤ガス供給管126の途中に酸化剤ガス加湿器12
2が設けられている。スタック102は、酸化剤ガス排
出管127を介して酸化剤ガス加湿器122に接続され
ている。酸化剤ガス排出管127の途中には、酸化剤ガ
ス気液分離器123が設けられている。酸化剤ガス排出
管127の酸化剤ガス気液分離器123より下流側に
は、酸化剤ガス圧力制御弁128が設けられている。酸
化剤ガス排出管127の酸化剤ガス圧力制御弁128よ
り下流側には、酸化剤ガス循環ブロア124が設けられ
ている。酸化剤ガス排出管127の酸化剤ガス循環ブロ
ア124よりさらに下流側には、酸化剤ガス逆止弁12
5が設けられている。
【0007】酸化剤ガス供給装置121は、酸化剤ガス
供給管126を介して酸化剤ガス129をスタック10
2に供給する。酸化剤ガス加湿器122は、酸化剤ガス
129を加湿する。酸化剤ガス気液分離器123は、ス
タック102が排出する酸化剤ガス129の残余から水
分を除去する。酸化剤ガス圧力制御弁128は、酸化剤
ガス循環ブロア124の入口の圧力を所定の圧力以上に
上昇することを防止する。酸化剤ガス循環ブロア124
は、酸化剤ガス129の残余を加圧して酸化剤ガス加湿
器122に供給する。酸化剤ガス逆止弁125は、酸化
剤ガス129が酸化剤ガス供給管126から酸化剤ガス
排出管127に逆流することを防止する。
【0008】制御系統105は、制御装置131、燃料
ガスバイパスライン132、燃料ガス流量制御弁13
3、燃料ガス流量計134、酸化剤ガスバイパスライン
136、酸化剤ガス流量制御弁137および酸化剤ガス
流量計138を備えている。
【0009】燃料ガスバイパスライン132は、燃料ガ
ス循環ブロア114に並列して接続され、燃料ガス11
9は、燃料ガス循環ブロア114を迂回して燃料ガス供
給管116に供給されることができる。燃料ガス流量制
御弁133は、燃料ガスバイパスライン132を通過す
る燃料ガス119の流量を制御する。燃料ガス流量計1
34は、燃料ガス排出管117の燃料ガス循環ブロア1
14と燃料ガスバイパスライン132とより下流側に設
けられ、燃料ガス排出管117を流れる燃料ガス119
の流量を測定する。
【0010】酸化剤ガスバイパスライン136は、酸化
剤ガス循環ブロア124に並列して接続され、酸化剤ガ
ス129は、酸化剤ガス循環ブロア124を迂回して酸
化剤ガス供給管126に供給されることができる。酸化
剤ガス流量制御弁137は、酸化剤ガスバイパスライン
136を通過する酸化剤ガス129の流量を制御する。
酸化剤ガス流量計138は、酸化剤ガス排出管127の
酸化剤ガス循環ブロア124と酸化剤ガスバイパスライ
ン136とより下流側に設けられ、酸化剤ガス排出管1
27を流れる酸化剤ガス129の流量を測定する。
【0011】制御装置131は、情報処理装置である。
制御装置131は、燃料ガス流量計134が測定した燃
料ガス119の流量に基づいて、燃料ガス流量制御弁1
33を制御して、燃料ガスバイパスライン132を通過
する燃料ガス119の流量がほぼ一定になるように制御
する。さらに、制御装置131は、酸化剤ガス流量計1
38が測定した酸化剤ガス129の流量に基づいて、酸
化剤ガス流量制御弁137を制御して、酸化剤ガスバイ
パスライン136を通過する酸化剤ガス129の流量が
ほぼ一定になるように制御する。
【0012】このような燃料電池システム100は、負
荷静定状態において所定の出力を確保することができる
とともに、負荷変動時においても、出力が不安定になら
ない。
【0013】この燃料電池システム100が備えている
スタック102は、複数の単位セルから形成されてい
る。図4は、スタック102を構成する単位セルを示し
ている。その単位セル201は、固体高分子膜202を
有している。固体高分子膜202は、燃料極203と酸
化極204との間に挟まれている。燃料極203と酸化
極204とは、セパレータ205の間に挟まれている。
セパレータ205には、燃料極203に接する面に溝が
設けられて燃料ガス流路206が形成されている。セパ
レータ205には、酸化極204に接する面に溝が設け
られて酸化剤ガス流路207が形成されている。
【0014】燃料ガス流路206には、加湿された水素
ガスである燃料ガスが流れ、酸化剤ガス流路207に
は、加湿された酸素ガスである酸化剤ガスが流れてい
る。固体高分子膜202は、燃料ガス由来の水素イオン
を通過させ、燃料極203と酸化極204との間に起電
力を生成する。このとき、放電生成物である水が酸化剤
ガス流路207を閉塞する。さらに、燃料ガスに含まれ
る水分が水滴になり、燃料ガス流路206を閉塞する。
この閉塞は、単位セルのセル電圧を低下させる。この閉
塞を防止する燃料電池システムが望まれている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、電力
をより安定して生成する燃料電池システムを提供するこ
とにある。本発明の他の課題は、スタック内の燃料ガス
の流路が水滴により閉塞することを防止する燃料電池シ
ステムを提供することにある。本発明のさらに他の課題
は、消費電力がより小さい燃料電池システムを提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載と
の対応関係を明らかにするために付加されたものである
が、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的
範囲の解釈に用いてはならない。
【0017】本発明による燃料電池システム(1)(5
1)は、燃料ガス(19)(69)により電力を生成す
るスタック(2)(52)と、スタック(2)(52)
のセル電圧と電力が供給される外部装置(42)(9
2)の負荷とを監視するモニタ(32)(82)と、ス
タック(2)(52)に燃料ガス(19)(69)を流
速可変に供給する燃料ガス流速制御装置(14)(6
8)と、セル電圧と負荷とに基づいて燃料ガス流速制御
装置(14)(68)を制御してスタック(2)(5
2)に供給される燃料ガス(19)(69)の流速を制
御する制御装置(31)(81)とを具備している。燃
料ガス流速制御装置(14)(68)は、制御装置(3
1)(81)の制御により、スタック(2)(52)に
燃料ガス(19)(69)を供給する流量を変化させ
る。さらに、酸化剤ガス流速制御装置(24)(78)
は、制御装置(31)(81)の制御により、スタック
(2)(52)に酸化剤ガス(29)(79)を供給す
る流量を変化させる。
【0018】燃料ガス流速制御装置(14)は、スタッ
ク(2)が排出する燃料ガス(19)の残余をスタック
(2)に燃料ガス(19)として供給する燃料ガス循環
ブロア(14)である。制御装置(31)は、セル電圧
と負荷に基づいて燃料ガス循環ブロア(14)を制御し
て燃料ガス(19)の流速を制御する。制御装置(3
1)は、モニタ(32)により負荷の低下を観測したと
き、燃料ガス循環ブロア(14、24)の出力を下げ
て、消費するエネルギーを低減する。
【0019】本発明による燃料電池システム(51)
は、燃料ガス(69)を加圧してスタック(52)に供
給する燃料ガス供給装置(61)を更に具備している。
燃料ガス流速制御装置(68)は、その加圧された燃料
ガス(69)の流量を調節する燃料ガス圧力調節弁(6
8)である。燃料ガス(69)の加湿に由来する水分、
または放電生成物が流路を閉塞させることにより、スタ
ック(2)のセル電圧は低下する。制御装置(31)
は、モニタ(32)によりセル電圧の低下を観測したと
き、燃料ガス循環ブロア(14)の出力を上げて燃料ガ
ス(19)の流速を大きくし、閉塞を解消する。このよ
うな制御は、燃料電池システム(1)が生成する電力を
安定に外部装置(42)に供給する効果を奏する。
【0020】本発明による燃料電池システム(1)(5
1)は、燃料ガス(19)(69)を加湿する燃料ガス
加湿器(12)(62)と、燃料ガス加湿器(12)
(62)の温度を測定する燃料ガス加湿器温度計(3
5)(85)とを更に具備している。制御装置(31)
(81)は、その温度に更に基づいて流量を制御する。
燃料ガス(19)(69)の流量は、燃料ガス加湿器
(12)(62)の温度に基づいて制御されることが好
ましい。
【0021】本発明による燃料電池システム(1)(5
1)は、燃料ガス(19)(69)のガス温度を測定す
る燃料ガス温度計(33)(83)を更に具備してい
る。制御装置(31)(81)は、そのガス温度に更に
基づいて流量を制御する。ガス温度が低いことは、燃料
ガス(69)の加湿に由来する水分が流路を閉塞させる
ことを助長する。制御装置(31)(81)は、燃料ガ
ス温度計(33)(83)によりガス温度の低下を観測
したとき、流量を大きくして、閉塞を防止する。
【0022】本発明による燃料電池システム(1)(5
1)は、燃料ガス(19)(69)の圧力を測定する燃
料ガス圧力計(34)(84)を更に具備している。制
御装置(31)(81)は、その圧力に更に基づいて流
量を制御する。圧力が低いことは、燃料ガス(69)の
加湿に由来する水分が流路を閉塞させることを助長す
る。制御装置(31)(81)は、燃料ガス圧力計(3
4)(84)により圧力の低下を観測したとき、流量を
大きくして、閉塞を防止する。
【0023】酸化剤ガス流速制御装置(24)は、スタ
ック(2)が排出する酸化剤ガス(29)の残余をスタ
ック(2)に酸化剤ガス(29)として供給する酸化剤
ガス循環ブロア(24)である。制御装置(31)は、
セル電圧と負荷に基づいて酸化剤ガス循環ブロア(2
4)を制御して酸化剤ガス(29)の流速を制御する。
制御装置(31)は、モニタ(32)により負荷の低下
を観測したとき、酸化剤ガス循環ブロア(14、24)
の出力を下げて、消費するエネルギーを低減する。
【0024】本発明による燃料電池システム(51)
は、酸化剤ガス(79)を加圧してスタック(52)に
供給する酸化剤ガス供給装置(71)を更に具備してい
る。酸化剤ガス流速制御装置(78)は、その加圧され
た酸化剤ガス(79)の流量を調節する酸化剤ガス圧力
調節弁(78)である。酸化剤ガス(79)の加湿に由
来する水分、または放電生成物が流路を閉塞させること
により、スタック(2)のセル電圧は低下する。制御装
置(31)は、モニタ(32)によりセル電圧の低下を
観測したとき、酸化剤ガス循環ブロア(24)の出力を
上げて酸化剤ガス(29)の流速を大きくし、閉塞を解
消する。このような制御は、燃料電池システム(1)が
生成する電力を安定に外部装置(42)に供給する効果
を奏する。
【0025】本発明による燃料電池システム(1)(5
1)は、酸化剤ガス(29)(79)を加湿する酸化剤
ガス加湿器(22)(72)と、酸化剤ガス加湿器(2
2)(72)の温度を測定する酸化剤ガス加湿器温度計
(38)(88)とを更に具備している。制御装置(3
1)(81)は、その温度に更に基づいて流量を制御す
る。酸化剤ガス(29)(79)の流量は、酸化剤ガス
加湿器(22)(72)の温度に基づいて制御されるこ
とが好ましい。
【0026】本発明による燃料電池システム(1)(5
1)は、酸化剤ガス(29)(79)のガス温度を測定
する酸化剤ガス温度計(36)(86)を更に具備して
いる。制御装置(31)(81)は、そのガス温度に更
に基づいて流量を制御する。ガス温度が低いことは、酸
化剤ガス(79)の加湿に由来する水分が流路を閉塞さ
せることを助長する。制御装置(31)(81)は、酸
化剤ガス温度計(36)(86)によりガス温度の低下
を観測したとき、流量を大きくして、閉塞を防止する。
【0027】本発明による燃料電池システム(1)(5
1)は、酸化剤ガス(29)(79)の圧力を測定する
酸化剤ガス圧力計(37)(87)を更に具備してい
る。制御装置(31)(81)は、その圧力に更に基づ
いて流量を制御する。圧力が低いことは、酸化剤ガス
(79)の加湿に由来する水分または反応生成水が流路
を閉塞させることを助長する。制御装置(31)(8
1)は、酸化剤ガス圧力計(37)(87)により圧力
の低下を観測したとき、流量を大きくして、閉塞を防止
する。
【0028】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明による燃
料電池システムの実施の形態を説明する。その燃料電池
システム1は、図1に示されているように、スタック
2、燃料ガス系統3、酸化剤ガス系統4および制御系統
5を備えている。
【0029】燃料ガス系統3は、燃料ガス供給装置1
1、燃料ガス加湿器12、燃料ガス気液分離器13、燃
料ガス循環ブロア14および燃料ガス逆止弁15を備え
ている。燃料ガス供給装置11は、燃料ガス供給管16
を介してスタック2に接続されている。燃料ガス供給管
16の途中に燃料ガス加湿器12が設けられている。ス
タック2は、燃料ガス排出管17を介して燃料ガス加湿
器12に接続されている。燃料ガス排出管17の途中に
は、燃料ガス気液分離器13が設けられている。燃料ガ
ス排出管17の燃料ガス気液分離器13より下流側に
は、燃料ガス循環ブロア14が設けられている。燃料ガ
ス排出管17の燃料ガス循環ブロア14よりさらに下流
側には、燃料ガス逆止弁15が設けられている。
【0030】燃料ガス供給装置11は、燃料ガス供給管
16を介して燃料ガス19をスタック2に供給する。燃
料ガス加湿器12は、燃料ガス19を加湿する。燃料ガ
ス気液分離器13は、スタック2が排出する燃料ガス1
9の残余から水分を除去する。燃料ガス循環ブロア14
は、燃料ガス19の残余を加圧して燃料ガス加湿器12
に供給する。燃料ガス逆止弁15は、燃料ガス19が燃
料ガス供給管16から燃料ガス排出管17に逆流するこ
とを防止する。
【0031】酸化剤ガス系統4は、酸化剤ガス供給装置
21、酸化剤ガス加湿器22、酸化剤ガス気液分離器2
3、酸化剤ガス循環ブロア24および酸化剤ガス逆止弁
25を備えている。酸化剤ガス供給装置21は、酸化剤
ガス供給管26を介してスタック2に接続されている。
酸化剤ガス供給管26の途中に酸化剤ガス加湿器22が
設けられている。スタック2は、酸化剤ガス排出管27
を介して酸化剤ガス加湿器22に接続されている。酸化
剤ガス排出管27の途中には、酸化剤ガス気液分離器2
3が設けられている。酸化剤ガス排出管27の酸化剤ガ
ス気液分離器23より下流側には、酸化剤ガス循環ブロ
ア24が設けられている。酸化剤ガス排出管27の酸化
剤ガス循環ブロア24よりさらに下流側には、酸化剤ガ
ス逆止弁25が設けられている。
【0032】酸化剤ガス供給装置21は、酸化剤ガス供
給管26を介して酸化剤ガス29をスタック2に供給す
る。酸化剤ガス加湿器22は、酸化剤ガス29を加湿す
る。酸化剤ガス気液分離器23は、スタック2が排出す
る酸化剤ガス29の残余から水分を除去する。酸化剤ガ
ス循環ブロア24は、酸化剤ガス29の残余を加圧して
酸化剤ガス加湿器22に供給する。酸化剤ガス逆止弁2
5は、酸化剤ガス29が酸化剤ガス供給管26から酸化
剤ガス排出管27に逆流することを防止する。
【0033】制御系統5は、制御装置31、モニタ3
2、燃料ガス温度計33、燃料ガス圧力計34、燃料ガ
ス加湿器温度計35、酸化剤ガス温度計36、酸化剤ガ
ス圧力計37および酸化剤ガス加湿器温度計38を備え
ている。制御装置31は、モニタ32、燃料ガス温度計
33、燃料ガス圧力計34、燃料ガス加湿器温度計3
5、酸化剤ガス温度計36、酸化剤ガス圧力計37およ
び酸化剤ガス加湿器温度計38に接続され、燃料ガス循
環ブロア14と酸化剤ガス循環ブロア24とに接続され
ている。
【0034】スタック2は、2つの端子41を備え、外
部装置42に2つの端子41から電力を供給している。
モニタ32は、2つの端子41に接続され、外部装置4
2の負荷を測定し、スタック2が出力するセル電圧を測
定する。外部装置42の負荷とは、燃料電池システム1
から外部装置42に供給される電力量を示す。燃料ガス
温度計33は、燃料ガス供給管16の途中に設けられ、
スタック2に供給される燃料ガス19の温度を測定す
る。燃料ガス圧力計34は、燃料ガス供給管16の途中
に設けられ、スタック2に供給される燃料ガス19の圧
力を測定する。燃料ガス加湿器温度計35は、燃料ガス
加湿器12の内部に設けられ、燃料ガス加湿器12の温
度を測定する。
【0035】酸化剤ガス温度計36は、酸化剤ガス供給
管26の途中に設けられ、スタック2に供給される酸化
剤ガス29の温度を測定する。酸化剤ガス圧力計37
は、酸化剤ガス供給管26の途中に設けられ、スタック
2に供給される酸化剤ガス29の圧力を測定する。酸化
剤ガス加湿器温度計38は、酸化剤ガス加湿器22の内
部に設けられ、酸化剤ガス加湿器12の温度を測定す
る。
【0036】制御装置31は、情報処理装置である。制
御装置31は、スタック2のセル電圧、外部装置42の
負荷、燃料ガス加湿器12の温度および燃料ガス19の
温度、圧力に基づいて燃料ガス循環ブロア14の動作を
制御し、スタック2のセル電圧、外部装置42の負荷、
酸化剤ガス加湿器22の温度および酸化剤ガス29の温
度、圧力に基づいて酸化剤ガス循環ブロア24の動作を
制御する。
【0037】以下、本発明による燃料電池システム1の
動作について説明する。燃料ガス供給装置11は、燃料
ガス加湿器12を介してスタック2に燃料ガス19を供
給する。燃料ガス19としては、水素、メタンが例示さ
れる。燃料ガス加湿器12は、燃料ガス19を加湿し
て、スタック2に供給する。酸化剤ガス供給装置21
は、酸化剤ガス加湿器22を介してスタック2に酸化剤
ガス29を供給する。酸化剤ガス29としては、酸素、
大気が例示される。酸化剤ガス加湿器22は、酸化剤ガ
ス29を加湿して、スタック2に供給する。
【0038】スタック2は、加湿された酸化剤ガスと加
湿された燃料ガスとを電気化学的に反応させて発電を行
う。スタック2は、固体高分子電解質膜が2つの触媒電
極に挟まれた構造を有する。触媒電極としては、例えば
白金が使用される。触媒電極のうちの一方には、燃料ガ
ス19が供給され、他方には、酸化剤ガス29が供給さ
れる。燃料ガス19が供給される触媒電極は、燃料ガス
19から水素イオンを生成する。水素イオンは、固体高
分子電解質膜を介して、酸化剤ガス29が供給される触
媒電極に輸送される。酸化剤ガス29が供給される触媒
電極では、水素イオンと酸化剤ガスとが電気化学反応し
て水が生成される。このような電気化学反応が発生する
過程において、2つの触媒電極の間に起電力が発生し、
電力として取り出される。
【0039】スタック2は、発電に利用されない残余の
燃料ガス19を燃料ガス排出管17に排出する。排出さ
れた燃料ガス19は、燃料ガス気液分離器13により水
分が除去され、燃料ガス循環ブロア14により加圧され
て燃料ガス加湿器12に戻される。燃料ガス加湿器12
は、戻された燃料ガス19を再度、スタック2に供給す
る。スタック2は、発電に利用されない残余の酸化剤ガ
ス29を酸化剤ガス排出管27に排出する。排出された
酸化剤ガス29は、酸化剤ガス気液分離器23により水
分が除去され、酸化剤ガス循環ブロア24により加圧さ
れて酸化剤ガス加湿器22に戻される。酸化剤ガス排出
管27は、排出された酸化剤ガス29を酸化剤ガス加湿
器22に戻す。酸化剤ガス加湿器22は、戻された酸化
剤ガス29を再度、スタック2に供給する。
【0040】燃料ガス加湿器12に由来する水分が水滴
になり、その水滴がスタック2内の燃料ガス19の流路
を閉塞させることにより、スタック2のセル電圧は低下
する。さらに、酸化剤ガス加湿器22に由来する水分と
電気化学反応の放電生成物である水とが水滴になり、そ
の水滴がスタック2内の燃料ガス19の流路を閉塞させ
ることにより、スタック2のセル電圧は低下する。制御
装置31は、モニタ32によりセル電圧の低下を観測し
たとき、燃料ガス循環ブロア14の出力を上げてスタッ
ク2に供給される燃料ガス19の流速を大きくし、酸化
剤ガス循環ブロア24の出力を上げてスタック2に供給
される酸化剤ガス29の流速を大きくし、水滴による閉
塞を解消する。このような制御は、燃料電池システム1
が生成する電力を安定に外部装置42に供給する効果を
奏する。
【0041】モニタ32により燃料電池システム1から
外部装置42に供給される電力量の低下を観測したと
き、制御装置31は燃料ガス循環ブロア14の出力を下
げて、酸化剤ガス循環ブロア24の出力を下げて、燃料
電池システム1が消費するエネルギーを低減する。
【0042】燃料ガス19の温度が低下するとき、燃料
ガス19に混合されている水分は、水滴が生成され易く
なる。制御装置31は、燃料ガス温度計33により燃料
ガス19の温度の低下を観測したとき、燃料ガス循環ブ
ロア14の出力を上げてスタック2に供給される燃料ガ
ス19の流速を大きくし、水滴による閉塞を解消する。
このような制御は、燃料電池システム1が生成する電力
を安定に外部装置42に供給する効果を奏する。
【0043】酸化剤ガス29の温度が低下するとき、酸
化剤ガス29に混合されている水分は、水滴が生成され
易くなる。制御装置31は、酸化剤ガス温度計36によ
り酸化剤ガス29の温度の低下を観測したとき、酸化剤
ガス循環ブロア24の出力を上げてスタック2に供給さ
れる酸化剤ガス29の流速を大きくし、水滴による閉塞
を解消する。このような制御は、燃料電池システム1が
生成する電力を安定に外部装置42に供給する効果を奏
する。
【0044】燃料ガス19の圧力が低下するとき、燃料
ガス19に混合されている水分が多くなり、水滴が生成
され易くなる。制御装置31は、燃料ガス圧力計34に
より燃料ガス19の圧力の低下を観測したとき、燃料ガ
ス循環ブロア14の出力を上げてスタック2に供給され
る燃料ガス19の流速を大きくし、水滴による閉塞を解
消する。このような制御は、燃料電池システム1が生成
する電力を安定に外部装置42に供給する効果を奏す
る。
【0045】酸化剤ガス29の圧力が低下するとき、酸
化剤ガス29に混合されている水分が多くなり、水滴が
生成され易くなる。制御装置31は、酸化剤ガス圧力計
37により酸化剤ガス29の圧力の低下を観測したと
き、酸化剤ガス循環ブロア24の出力を上げてスタック
2に供給される酸化剤ガス29の流速を大きくし、水滴
による閉塞を解消する。このような制御は、燃料電池シ
ステム1が生成する電力を安定に外部装置42に供給す
る効果を奏する。
【0046】燃料ガス加湿器12の温度が上昇すると
き、燃料ガス19に混合される水分は多くなり、水滴が
生成され易くなる。制御装置31は、燃料ガス加湿器温
度計35により燃料ガス加湿器12の温度の上昇を観測
したとき、燃料ガス循環ブロア14の出力を上げてスタ
ック2に供給される燃料ガス19の流速を大きくし、水
滴による閉塞を解消する。このような制御は、燃料電池
システム1が生成する電力を安定に外部装置42に供給
する効果を奏する。
【0047】酸化剤ガス加湿器22の温度が上昇すると
き、酸化剤ガス29に混合される水分は多くなり、水滴
が生成され易くなる。制御装置31は、酸化剤ガス加湿
器温度計38により酸化剤ガス加湿器22の温度の上昇
を観測したとき、酸化剤ガス循環ブロア24の出力を上
げてスタック2に供給される酸化剤ガス29の流速を大
きくし、水滴による閉塞を解消する。このような制御
は、燃料電池システム1が生成する電力を安定に外部装
置42に供給する効果を奏する。
【0048】図2は、本発明による燃料電池システムの
実施の他の形態を示している。その燃料電池システム5
1は、スタック52、燃料ガス系統53、酸化剤ガス系
統54および制御系統55を備えている。
【0049】燃料ガス系統53は、燃料ガス供給装置6
1、燃料ガス圧力調整弁68および燃料ガス加湿器62
を備えている。燃料ガス供給装置61は、燃料ガス供給
管66を介してスタック52に接続されている。燃料ガ
ス供給管66の途中には、燃料ガス圧力調整弁68が設
けられている。燃料ガス圧力調整弁68の下流側には、
燃料ガス加湿器62が設けられている。
【0050】燃料ガス供給装置61は、燃料ガス供給管
66を介して燃料ガス69をスタック52に供給する。
燃料ガス圧力調整弁68は、スタック52に供給される
燃料ガス69の圧力を制御する。燃料ガス加湿器62
は、燃料ガス69を加湿する。
【0051】酸化剤ガス系統54は、酸化剤ガス供給装
置71、酸化剤ガス圧力調整弁78および酸化剤ガス加
湿器72を備えている。酸化剤ガス供給装置71は、酸
化剤ガス供給管76を介してスタック52に接続されて
いる。酸化剤ガス供給管76の途中には、酸化剤ガス圧
力調整弁78が設けられている。酸化剤ガス圧力調整弁
78の下流側には、酸化剤ガス加湿器72が設けられて
いる。
【0052】酸化剤ガス供給装置71は、酸化剤ガス供
給管76を介して酸化剤ガス79をスタック52に供給
する。酸化剤ガス圧力調整弁78は、スタック52に供
給される酸化剤ガス79の圧力を制御する。酸化剤ガス
加湿器72は、酸化剤ガス79を加湿する。
【0053】制御系統55は、制御装置81、モニタ8
2、燃料ガス温度計83、燃料ガス圧力計84、燃料ガ
ス加湿器温度計85、酸化剤ガス温度計86、酸化剤ガ
ス圧力計87および酸化剤ガス加湿器温度計88を備え
ている。制御装置81は、モニタ82、燃料ガス温度計
83、燃料ガス圧力計84、燃料ガス加湿器温度計8
5、酸化剤ガス温度計86、酸化剤ガス圧力計87およ
び酸化剤ガス加湿器温度計88に接続され、燃料ガス圧
力調整弁68と酸化剤ガス圧力調整弁78とに接続され
ている。
【0054】スタック52は、2つの端子91を備え、
外部装置92に2つの端子91から電力を供給してい
る。モニタ82は、2つの端子91に接続され、外部装
置92の負荷を測定し、スタック52が出力するセル電
圧を測定する。外部装置92の負荷とは、燃料電池シス
テム51から外部装置92に供給される電力量を示す。
燃料ガス温度計83は、燃料ガス供給管66の途中に設
けられ、スタック52に供給される燃料ガス69の温度
を測定する。燃料ガス圧力計84は、燃料ガス供給管6
6の途中に設けられ、スタック52に供給される燃料ガ
ス69の圧力を測定する。燃料ガス加湿器温度計85
は、燃料ガス加湿器62の内部に設けられ、燃料ガス加
湿器62の温度を測定する。
【0055】酸化剤ガス温度計86は、酸化剤ガス供給
管76の途中に設けられ、スタック52に供給される酸
化剤ガス79の温度を測定する。酸化剤ガス圧力計87
は、酸化剤ガス供給管76の途中に設けられ、スタック
52に供給される酸化剤ガス79の圧力を測定する。酸
化剤ガス加湿器温度計88は、酸化剤ガス加湿器72の
内部に設けられ、酸化剤ガス加湿器62の温度を測定す
る。
【0056】制御装置81は、情報処理装置である。制
御装置81は、スタック52のセル電圧、外部装置92
の負荷、燃料ガス加湿器62の温度および燃料ガス69
の温度、圧力に基づいて燃料ガス圧力調整弁68の動作
を制御し、スタック52のセル電圧、外部装置92の負
荷、酸化剤ガス加湿器72の温度および酸化剤ガス79
の温度、圧力に基づいて酸化剤ガス圧力調整弁78の動
作を制御する。
【0057】以下、本発明による燃料電池システム51
の動作について説明する。燃料ガス供給装置61は、燃
料ガス加湿器62を介してスタック52に燃料ガス69
を供給する。燃料ガス69としては、水素、メタンが例
示される。燃料ガス加湿器62は、燃料ガス69を加湿
して、スタック52に供給する。酸化剤ガス供給装置7
1は、酸化剤ガス加湿器72を介してスタック52に酸
化剤ガス79を供給する。酸化剤ガス79としては、酸
素、大気が例示される。酸化剤ガス加湿器72は、酸化
剤ガス79を加湿して、スタック52に供給する。
【0058】スタック52は、加湿された酸化剤ガスと
加湿された燃料ガスとを電気化学的に反応させて発電を
行う。スタック52は、固体高分子電解質膜が2つの触
媒電極に挟まれた構造を有する。触媒電極としては、例
えば白金が使用される。触媒電極のうちの一方には、燃
料ガス69が供給され、他方には、酸化剤ガス79が供
給される。燃料ガス69が供給される触媒電極は、燃料
ガス69から水素イオンを生成する。水素イオンは、固
体高分子電解質膜を介して、酸化剤ガス79が供給され
る触媒電極に輸送される。酸化剤ガス79が供給される
触媒電極では、水素イオンと酸化剤ガスとが電気化学反
応して水が生成される。このような電気化学反応が発生
する過程において、2つの触媒電極の間に起電力が発生
し、電力として取り出される。
【0059】スタック52は、発電に利用されない残余
の燃料ガス69と酸化剤ガス79とを排出する。
【0060】燃料ガス加湿器62に由来する水分が水滴
になり、その水滴がスタック52内の燃料ガス69の流
路を閉塞させることにより、スタック52のセル電圧は
低下する。さらに、酸化剤ガス加湿器72に由来する水
分と電気化学反応により生成される水とが水滴になり、
その水滴がスタック52内の燃料ガス69の流路を閉塞
させることにより、スタック52のセル電圧は低下す
る。制御装置81は、モニタ82によりセル電圧の低下
を観測したとき、燃料ガス圧力調整弁68の出力を上げ
てスタック52に供給される燃料ガス69の流速を大き
くし、酸化剤ガス圧力調整弁78の出力を上げてスタッ
ク52に供給される酸化剤ガス79の流速を大きくし、
水滴による閉塞を解消する。このような制御は、燃料電
池システム51が生成する電力を安定に外部装置92に
供給する効果を奏する。
【0061】モニタ82により燃料電池システム51か
ら外部装置92に供給される電力量の低下を観測したと
き、制御装置81は燃料ガス圧力調整弁68の出力を下
げて、酸化剤ガス圧力調整弁78の出力を下げて、燃料
電池システム51が消費するエネルギーを低減する。
【0062】燃料ガス69の温度が低下するとき、燃料
ガス69に混合されている水分は、水滴が生成され易く
なる。制御装置81は、燃料ガス温度計83により燃料
ガス69の温度の低下を観測したとき、燃料ガス圧力調
整弁68の出力を上げてスタック52に供給される燃料
ガス69の流速を大きくし、水滴による閉塞を解消す
る。このような制御は、燃料電池システム51が生成す
る電力を安定に外部装置92に供給する効果を奏する。
【0063】酸化剤ガス79の温度が低下するとき、酸
化剤ガス79に混合されている水分は、水滴が生成され
易くなる。制御装置81は、酸化剤ガス温度計86によ
り酸化剤ガス79の温度の低下を観測したとき、酸化剤
ガス圧力調整弁78の出力を上げてスタック52に供給
される酸化剤ガス79の流速を大きくし、水滴による閉
塞を解消する。このような制御は、燃料電池システム5
1が生成する電力を安定に外部装置92に供給する効果
を奏する。
【0064】燃料ガス69の圧力が低下するとき、燃料
ガス69に混合されている水分が多くなり、水滴が生成
され易くなる。制御装置81は、燃料ガス圧力計84に
より燃料ガス69の圧力の低下を観測したとき、燃料ガ
ス圧力調整弁68の出力を上げてスタック52に供給さ
れる燃料ガス69の流速を大きくし、水滴による閉塞を
解消する。このような制御は、燃料電池システム51が
生成する電力を安定に外部装置92に供給する効果を奏
する。
【0065】酸化剤ガス79の圧力が低下するとき、酸
化剤ガス79に混合されている水分が多くなり、水滴が
生成され易くなる。制御装置81は、酸化剤ガス圧力計
87により酸化剤ガス79の圧力の低下を観測したと
き、酸化剤ガス圧力調整弁78の出力を上げてスタック
52に供給される酸化剤ガス79の流速を大きくし、水
滴による閉塞を解消する。このような制御は、燃料電池
システム51が生成する電力を安定に外部装置92に供
給する効果を奏する。
【0066】燃料ガス加湿器62の温度が上昇すると
き、燃料ガス69に混合される水分は多くなり、水滴が
生成され易くなる。制御装置81は、燃料ガス加湿器温
度計85により燃料ガス加湿器62の温度の上昇を観測
したとき、燃料ガス圧力調整弁68の出力を上げてスタ
ック52に供給される燃料ガス69の流速を大きくし、
水滴による閉塞を解消する。このような制御は、燃料電
池システム51が生成する電力を安定に外部装置92に
供給する効果を奏する。
【0067】酸化剤ガス加湿器72の温度が上昇すると
き、酸化剤ガス79に混合される水分は多くなり、水滴
が生成され易くなる。制御装置81は、酸化剤ガス加湿
器温度計88により酸化剤ガス加湿器72の温度の上昇
を観測したとき、酸化剤ガス圧力調整弁78の出力を上
げてスタック52に供給される酸化剤ガス79の流速を
大きくし、水滴による閉塞を解消する。このような制御
は、燃料電池システム51が生成する電力を安定に外部
装置92に供給する効果を奏する。
【0068】
【発明の効果】本発明による燃料電池システムは、セル
電圧と負荷とに基づいてスタックに供給される燃料ガス
と酸化剤ガスとの流速を制御する。その結果、水滴によ
る閉塞を防止することができ、電力を安定して生成する
ことができる。さらに、燃料電池システムがブロアを用
いて燃料ガスと酸化剤ガスとをスタックに供給している
とき、消費電力をより小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による燃料電池システムの実施
の形態を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明による燃料電池システムの実施
の他の形態を示すブロック図である。
【図3】図3は、公知の燃料電池システムの実施の形態
を示すブロック図である。
【図4】図4は、単位セルを示す断面図である。
【符号の説明】
1…燃料電池システム 2…スタック 3…燃料ガス系統 4…酸化剤ガス系統 5…制御系統 11…燃料ガス供給装置 12…燃料ガス加湿器 13…燃料ガス気液分離器 14…燃料ガス循環ブロア 15…燃料ガス逆止弁 16…燃料ガス供給管 17…燃料ガス排出管 19…燃料ガス 21…酸化剤ガス供給装置 22…酸化剤ガス加湿器 23…酸化剤ガス気液分離器 24…酸化剤ガス循環ブロア 25…酸化剤ガス逆止弁 26…酸化剤ガス供給管 27…酸化剤ガス排出管 29…酸化剤ガス 31…制御装置 32…モニタ 33…燃料ガス温度計 34…燃料ガス圧力計 35…燃料ガス加湿器温度計 36…酸化剤ガス温度計 37…酸化剤ガス圧力計 38…酸化剤ガス加湿器温度計 51…燃料電池システム 52…スタック 53…燃料ガス系統 54…酸化剤ガス系統 55…制御系統 61…燃料ガス供給装置 62…燃料ガス加湿器 66…燃料ガス供給管 68…燃料ガス圧力調整弁 69…燃料ガス 71…酸化剤ガス供給装置 72…酸化剤ガス加湿器 76…酸化剤ガス供給管 78…酸化剤ガス圧力調整弁 79…酸化剤ガス 81…制御装置 82…モニタ 83…燃料ガス温度計 84…燃料ガス圧力計 85…燃料ガス加湿器温度計 86…酸化剤ガス温度計 87…酸化剤ガス圧力計 88…酸化剤ガス加湿器温度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 俊宏 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 Fターム(参考) 5H026 AA06 5H027 AA06 BA01 DD00 KK02 KK05 KK44 MM03 MM08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスと酸化剤ガスとにより電力を生
    成するスタックと、 前記スタックのセル電圧と前記電力が供給される外部装
    置の負荷とを監視するモニタと、 前記スタックに前記燃料ガスを流速可変に供給する燃料
    ガス流速制御装置と、 前記スタックに前記酸化剤ガスを流速可変に供給する酸
    化剤ガス流速制御装置と、 前記セル電圧と前記負荷とに基づいて前記燃料ガス流速
    制御装置を制御して前記スタックに供給される前記燃料
    ガスの流速を制御し、前記セル電圧と前記負荷とに基づ
    いて前記酸化剤ガス流速制御装置を制御して前記スタッ
    クに供給される前記酸化剤ガスの流速を制御する制御装
    置とを具備する燃料電池システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記燃料ガス流速制御装置は、前記スタックが排出する
    前記燃料ガスの残余を前記スタックに前記燃料ガスとし
    て供給する燃料ガス循環ブロアである燃料電池システ
    ム。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記燃料ガスを加圧して前記スタックに供給する燃料ガ
    ス供給装置を更に具備し、 前記燃料ガス流速制御装置は、前記加圧された燃料ガス
    の前記流量を調節する燃料ガス圧力調節弁である燃料電
    池システム。
  4. 【請求項4】請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、 前記燃料ガスを加湿する燃料ガス加湿器と、 前記加湿器の燃料ガス加湿器温度を測定する燃料ガス加
    湿器温度計とを更に具備し、 前記制御装置は、前記温度に更に基づいて前記燃料ガス
    流速制御装置を制御する燃料電池システム。
  5. 【請求項5】請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、 前記燃料ガスの温度を測定する燃料ガス温度計を更に具
    備し、 前記制御装置は、前記ガス温度に更に基づいて前記燃料
    ガス流速制御装置を制御する燃料電池システム。
  6. 【請求項6】請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、 前記燃料ガスの圧力を測定する燃料ガス圧力計を更に具
    備し、 前記制御装置は、前記圧力に更に基づいて前記燃料ガス
    流速制御装置を制御する燃料電池システム。
  7. 【請求項7】請求項1〜請求項6のいずれかにおいて、 前記酸化剤ガス流速制御装置は、前記スタックが排出す
    る前記酸化剤ガスの残余を前記スタックに前記酸化剤ガ
    スとして供給する酸化剤ガス循環ブロアである燃料電池
    システム。
  8. 【請求項8】請求項1〜請求項6のいずれかにおいて、 前記酸化剤ガスを加圧して前記スタックに供給する酸化
    剤ガス供給装置を更に具備し、 前記酸化剤ガス流速制御装置は、前記加圧された酸化剤
    ガスの前記流量を調節する酸化剤ガス圧力調節弁である
    燃料電池システム。
  9. 【請求項9】請求項1、請求項7または請求項8のいず
    れかにおいて、 前記酸化剤ガスを加湿する酸化剤ガス加湿器と、 前記加湿器の酸化剤ガス加湿器温度を測定する酸化剤ガ
    ス加湿器温度計とを更に具備し、 前記制御装置は、前記温度に更に基づいて前記酸化剤ガ
    ス流速制御装置を制御する燃料電池システム。
  10. 【請求項10】請求項1、請求項7、請求項8または請
    求項9のいずれかにおいて、 前記酸化剤ガスの温度を測定する酸化剤ガス温度計を更
    に具備し、 前記制御装置は、前記ガス温度に更に基づいて前記酸化
    剤ガス流速制御装置を制御する燃料電池システム。
  11. 【請求項11】請求項1、請求項7、請求項8、請求項
    9または請求項10のいずれかにおいて、 前記酸化剤ガスの圧力を測定する酸化剤ガス圧力計を更
    に具備し、 前記制御装置は、前記圧力に更に基づいて前記酸化剤ガ
    ス流速制御装置を制御する燃料電池システム。
JP2001217292A 2001-07-17 2001-07-17 燃料電池システム Withdrawn JP2003031248A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001217292A JP2003031248A (ja) 2001-07-17 2001-07-17 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001217292A JP2003031248A (ja) 2001-07-17 2001-07-17 燃料電池システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003031248A true JP2003031248A (ja) 2003-01-31

Family

ID=19051640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001217292A Withdrawn JP2003031248A (ja) 2001-07-17 2001-07-17 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003031248A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005302555A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Toyota Motor Corp 燃料電池の制御装置
JP2006120430A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2006236917A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
KR100980988B1 (ko) 2008-04-22 2010-09-07 현대자동차주식회사 연료전지의 열화 방지 장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005302555A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Toyota Motor Corp 燃料電池の制御装置
JP4682527B2 (ja) * 2004-04-13 2011-05-11 トヨタ自動車株式会社 燃料電池の制御装置
JP2006120430A (ja) * 2004-10-21 2006-05-11 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
JP2006236917A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Toyota Motor Corp 燃料電池システム
KR100980988B1 (ko) 2008-04-22 2010-09-07 현대자동차주식회사 연료전지의 열화 방지 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5554265B2 (ja) 燃料電池用のフィルタ、燃料電池用の燃料サプライ、及び、フィルタ媒体
CN101322268B (zh) 基于利用率的燃料电池监测和控制
JP3870455B2 (ja) 一酸化炭素濃度低減装置およびその方法並びに燃料電池発電装置
KR100699371B1 (ko) 직접 메탄올형 연료 전지 시스템 및 그 제어 방법
CN101364650B (zh) 一种控制燃料电池空气和氢气运行压力稳定的方法
JP4886170B2 (ja) 燃料電池システム
JPH11339831A (ja) 車両搭載用燃料電池システム
JP2001256988A (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池の運転方法
CA2616990A1 (en) Fuel cell system and generation control device
WO2002069429A1 (en) High fuel utilization in a fuel cell
CN101233643A (zh) 燃料电池系统
JP2006310109A (ja) 燃料電池発電システム
CN114540830B (zh) 氢-氧制造系统的控制方法及氢-氧制造系统
CN102208667B (zh) 基于利用率的燃料电池监测和控制
KR101212199B1 (ko) 연료 전지 시스템
CN101558523B (zh) 燃料电池和燃料电池系统
JP2003031248A (ja) 燃料電池システム
JP2001319673A (ja) 燃料電池装置
JP4247130B2 (ja) 直接型メタノール燃料電池システム
JP5411901B2 (ja) 燃料電池システム
WO2022168406A1 (ja) 燃料電池システム並びにその運転方法
CN111033844A (zh) 用于运行燃料电池的方法
JP2002231283A (ja) 固体高分子電解質型燃料電池発電装置とその運転方法
JP2003036869A (ja) 燃料電池システム
JP2005044748A (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081007