JP2003024457A - 遠赤外線磁気放射体 - Google Patents

遠赤外線磁気放射体

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JP2003024457A
JP2003024457A JP2001213978A JP2001213978A JP2003024457A JP 2003024457 A JP2003024457 A JP 2003024457A JP 2001213978 A JP2001213978 A JP 2001213978A JP 2001213978 A JP2001213978 A JP 2001213978A JP 2003024457 A JP2003024457 A JP 2003024457A
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Yasuo Komatsuzaki
靖男 小松崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄く、軽量で人体の特定の部位において広い
範囲に遠赤外線と磁気を同時に高密度に同時に放射する
ことを可能にする遠赤外線磁気放射体を得る。 【解決手段】 箔状の金属板2の一方の面に遠赤外線を
放射するセラミック層3を焼成又は溶射で形成する。該
金属板2の他方の面に磁石1を接着すると共に、補強部
材4をも接着し、遠赤外線磁気放射体を得る。金属板2
と磁石を分離して、金属板2にセラミック層3を焼成又
は溶射で形成するから、磁石1には、この焼成又は溶射
による熱が加わらないから起磁力は低下しない。この遠
赤外線磁気放射体を添付する人体の部位に磁気と遠赤外
線を同時に放射でき、磁気と遠赤外線の相乗効果が得ら
れ、血行を良くして疾患を改善し、健康増進効果を生み
出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠赤外線と磁気を
同時に効率よく放射して、人体の血行を良くし、こりや
痛みを和らげる治療用遠赤外線磁気放射体に関する。
【0002】
【従来の技術】電磁波の中で、波長が3〜1,000μ
mの電磁波は遠赤外線と呼ばれ、波長が長いために物質
への深達力が大きいことと、人体を構成する数多くの有
機物質に共鳴吸収されるという性質により人体に優れた
効果を発揮する。共鳴吸収とは、物質を構成している分
子の内部では多くの原子がお互いの距離を伸縮したり回
転したりする運動を行っているが、これらの運動はおの
おのの固有の振動数と同じ振動数の電磁波が照射される
と共鳴吸収がおこって、原子間の運動が励起されこの運
動エネルギーが熱に変わっていく現象を指す。人体の大
部分は水と蛋白質で構成されている有機体であり、有機
化合物の吸収スペクトルは8μmから14μmの波長帯に
集約されている。又、電磁波が体の中に入っていく深達
力は、理論的には波長の平方根に比例、波長が4倍長け
れば2倍体の中に深く入っていくことになり、1μm以
下の可視光線の波長に比べ波長の長い遠赤外線は皮下の
深部に達する。従って、遠赤外線は人体の皮下深層に到
達して人体の温度上昇、微細血管の拡張、血液循環の促
進、新陳代謝の強化などの効果を与えることにより、腰
痛、筋肉痛、肩こりなど筋肉のこりに起因する症状を軽
減するなどの効果をもたらす。
【0003】一方、磁気は血行を促進し肩のこりを軽減
するなどの効果が認められており、径穴(ツボ)を刺激
してさまざまな疾患に効果があることが認められてい
る。このような遠赤外線及び磁気の効果を人体に及ぼす
方法として、遠赤外線放射セラミックを組み込んだヒー
ターや遠赤外線放射セラミックの微粉末を加えた繊維に
よる衣料品やなどがある。また、永久磁石をネックレス
にして首にかけたり、腕輪の一部につけたり、皮膚表面
に接するように粘着シートで固定する磁気治療具が市販
されている。その他、遠赤外線を放射するセラミックの
微粉末を加えた繊維で作ったサポーターの内側に磁石を
取りつけるなど、遠赤外線或いは磁気を人体に与える製
品が使われている。
【0004】これらの製品は遠赤外線と磁気のうちどち
らかを利用しているか、或いは、遠赤外線と磁気の両方
を利用してはいてものそれらは遠赤外線放射面及び磁気
放射面は分離されておりそれぞれ単独で用いられてい
る。人体に付けて遠赤外線と磁気を放射することをうた
ったサポーターなどの繊維製品は、遠赤外線放射体とし
て遠赤外線放射セラミックスなどの微粉末を繊維原料で
ある合成樹脂に練り込み分散させて繊維状に加工してい
るために微粉末の密度は低くならざるをえないので、こ
の繊維を用いて加工した繊維製品の遠赤外線放射能力は
高密度に固体化されたセラミックより劣ることになる。
また、磁気放射体として磁石が繊維製品の表面に固定さ
れて用いられているが、磁石は単体として用いられてお
り、その表面に遠赤外線放射能力はない為に遠赤外線は
磁石に妨げられて遠赤外線放射の空間が減少するという
結果を招いている。このように、遠赤外線と磁気を同時
に利用することをうたってはいるが遠赤外線と磁気が同
一の面から放射されずにそれぞれの放射体は個別の放射
体として組み込まれて別々に使われている。又、遠赤外
線と磁気が同一の面から放射するようにしたものが特開
平8−206241号公報や登録実用新案第30001
22号公報で公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、遠赤
外線と磁気の放射体が個別の放射体として組み込まれて
別々に使われ、同一の面から遠赤外線と磁気が放射され
ない場合は、人体には運赤外線と磁気が別々に作用し、
夫々の効用しか得られず相乗効果は得られない。又、遠
赤外線と磁気が同時に作用する領域があるとしても、一
方が強く作用する部分は他方が弱くしか作用せず、両者
による強い相乗効果は得られない。
【0006】一方、登録実用新案第3000122号公
報に記載された発明は、遠赤外線と磁気を略同一の面か
ら放射できるようにしたものであるが、磁石面をカバー
で覆い磁石と遠赤外線放射体を一体的に構成させている
ことから、磁気回路中に磁気抵抗が存在することにな
り、磁石の磁力線が弱くなるという欠点がある。又、厳
密には、磁石が配置される位置と遠赤外線放射体が配置
される位置が異なることから、人体の径穴(ツボ)のポ
イントに磁気と遠赤外線を共に強力に作用させることが
できない。
【0007】一方、特開平8−206241号公報に記
載された発明では、磁石の表面に遠赤外線放射セラミッ
クスが溶射コーディングされ、同一面から遠赤外線及び
磁気を放射させている。しかし、この磁石の表面に遠赤
外線放射セラミックスが溶射コーディングしたものは、
溶射コーディングの高い温度により磁石の起磁力を低下
させ、高い起磁力を作用させることができない。
【0008】この為、従来のものでは人体深部の血行を
促進し筋肉のこりをほぐして肩凝りや腰痛の改善を図る
為に特定の部位に磁気と遠赤外線放射を強力で、効果的
に作用させることができないという欠点がある。そこ
で、本発明は、この様な欠点を改善し、人体に常時付け
ておく目的に適う非常に薄く軽量にもかかわらず、人体
の特定の部位において広い範囲に遠赤外線と磁気を同時
に高密度に放射することを可能にする遠赤外線磁気放射
体を作成する事を可能にするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願請求項1に係わる発明は、金属板の一方の表面
に遠赤外線放射層を形成し、この遠赤外線放射層を形成
した面とは反対側の面に磁石を磁極面が接するように接
着し、金属板の面積を磁石の磁極面より広く構成すると
共に、この金属板裏面及び磁石側面に接するように透磁
率の低い材料で構成された補強部材を接着して組みつけ
一体とすることによって、遠赤外線磁気放射体を形成し
た。
【0010】又、請求項2に係わる発明は、前記金属板
を柔軟性のある金属網で構成し、該金属網の表面に遠赤
外線放射層を形成した後、ゴム状弾性体で覆うようにし
た。更に、請求項3に係わる発明は、前記金属網を覆う
ゴム状弾性体で前記補強部材をも形成するようにした。
請求項4に係わる発明においては、前記金属板の表面に
形成された遠赤外線放射層の上に更に合成樹脂層を形成
するようにした。又、請求項5に係わる発明は、前記磁
石の前記金属板が接着された磁極と反対側の磁極面に金
属板を接着するようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の遠赤外線磁気
放射体の一実施形態の中央断面図であり、図2は、図1
において上面から見た図である。
【0012】本実施形態の遠赤外線磁気放射体は、永久
磁石1、薄い金属板2、遠赤外線セラミック放射層3及
び補強板4からなる。金属板2には、磁気抵抗を減らす
目的と、遠赤外線磁気放射体を人体の表面に密着させた
とき人体の表面になじむようにするために、柔軟性のあ
る金属箔等の薄い金属板で構成されている。この金属板
2の一方の表面には、遠赤外線セラミック放射層3が焼
成され、該金属板2の他方の面の中心部には、磁石1が
接着して取り付けられている。さらに、金属板2の磁石
1を接着した面で磁石が接着されていない部分及び磁石
1の側面には、プラスチックス等の透磁率の低い材料で
形成された補強部材4が取り付けられている。
【0013】上記構成において、本実施形態の作用原理
を説明すると、磁石1を含む磁気回路において、永久磁
石1の起磁力“F”から生ずる磁束“Ф”は金属板2及
び空間をながれ、起磁力と磁束の関係は磁気回路のオー
ムの法則によって Ф=FP ・・・(1) が成り立つ。Pはパーミアンスで磁束の流れやすさを表
し、透磁率μの物質からなる長さL,断面積Aの磁路の
パーミアンスは P=μμA/L ・・・(2) で表される。μは真空中の透磁率で一定であり、透磁
率μは物質によって異なる。この実施形態による遠赤外
線磁気放射体の基本的な磁気回路は図3で表され、図3
中の矢印のある曲線は磁束を表す。この磁気回路におい
て、磁束の分布は、磁石1の側面の漏れ磁束“Ф1”、
磁石1に接する金属板2の中を流れ磁石1に接する面か
ら磁石1の対極に流れる“Ф2”及び金属板2を貫通し
遠赤外線放射層を通り空間に出て磁石の対極にいたる
“Ф3”からなる。それぞれのパーミアンスをP1、P
2及びP3とすると、この磁気回路の全パーミアンスP
は P=P1+P2+P3 ・・・(3) となる。磁石の性質からP1は相対的に非常に小さい。
一方、金属板2の厚さ方向の磁気抵抗については、非常
に薄い金属板2を用いている為に式(2)におけるLが
小さくなり従ってそのパーミアンスP3は大きくなり従
って磁気抵抗は小さくなる。また、P2はその磁路の面
積が、金属板が接する磁石の外周部分の長さに金属板の
厚さを乗じて表される為に厚さが薄いほど面積は小さく
なり、式(2)における面積Aが小さくなる為に磁束は
相対的に小さくなる。式(3)は P3=P−P1−P2 ・・・(4) と表されるが、P1は非常に小さく、又、P2も金属板の
厚さを薄くすることにより小さくなる。また、遠赤外線
放射層は非常に薄く形成されるのでその磁気抵抗も低く
押さえられる為にP3はPに近づく。この発明では、金属
板2の厚さ及び遠赤外線放射層の厚さを薄くすることに
より磁石1の起磁力“F”から生み出された磁束“Ф”
を効率的に金属板2及び遠赤外線放射層を通って遠赤外
線放射層上面に放射する事が出来るように構成されてい
る。又、薄い遠赤外線放射層を固着した金属板2の面積
を磁石1の磁極面の面積より広くすることで遠赤外線の
放射面を広くして広範囲に遠赤外線を放射することが出
来る構成となっている。
【0014】人体によい作用を持つ8〜14ミクロンの
遠赤外線を放射する物質としては、アルミナ系ファイン
セラミックスやジルコニア系ファインセラミックスなど
があり、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ
素などの微粒子が遠赤外線の波長が連続して放射される
ように組み合わされて、溶射或いは焼成などにより遠赤
外線放射セラミックスとして形成される。これらのセラ
ミックスは下地との密着を良くし硬度を高め、放射特性
を良くする為に高温処理が求められる。一方、磁石は温
度が上昇するにつれて、磁化の強さが減少し、キュリー
点を越すと零になる。高性能磁石であるネオジウム・鉄
磁石のキュリー点は310℃であり、高温の熱が作用する
事は磁気特性の劣化を招くので推奨されない。この発明
では、磁石1を分離した状態で、薄い金属板2の表面に
セラミック層を焼成するために、セラミックス形成に最
適な高い温度を適用でき、密着性や耐久性などの点で高
品質の遠赤外線放射セラミック層を形成できる。従って
高い放射特性を示す遠赤外線放射セラミック層と高性能
の磁石を組み合わせて遠赤外線と磁気を同時に放射する
ことを可能にする。
【0015】この発明において、セラミック層を形成す
る金属板2自体は箔のように薄いのでこの強度を補い且
つ磁石1と金属板2の結合構造を補強する板状の補強部
材部4を金属板2のセラミック形成層面の裏側及び磁石
1の外周面に接するようにして接着剤などで接着する構
成にしている。
【0016】この補強部材4は、その強度を補強すると
共に、遠赤外線磁気放射体は人体の皮膚表面に貼り付け
る等して使用するものであるから、軽くて断熱性に優れ
た合成樹脂で構成することが最適である。又、人体の曲
面に沿って皮膚表面になじむようにすることを考慮する
とゴム状弾性体で構成することがよく、合成樹脂も柔軟
性のある合成樹脂で構成するとよい。
【0017】図1に示されるように、補強部材4に磁石
1を入れる穴を空けこの中に磁石1を接着剤などで固定
するとともに、金属板2はこの磁石1の磁極面及び補強
部材4の面に接着剤などで固着する。このようにして、
磁石1、金属板2及び補強部材4を一体化して充分な強
度を確保することが可能となる。
【0018】又、図3に示すように、この補強部材4は
セラミック層3とともに磁束の抵抗体となって、補強部
材4の領域を通って対極に流れる磁束Ф1及びФ2を流
れにくくする。このため、補強部材4の外部を通って対
極に流れる磁束Ф3を多くする。一方、補強部材4のな
い磁石単体の場合の磁束は磁石外周部付近を通って対極
に流れるので、補強部材4のある場合の方が磁石単体の
場合より広い磁気空間を形成できる。
【0019】この実施形態では図3に示されるように金
属板2上の遠赤外線放射面を磁石の磁極面より広くして
おり、磁石の磁極の上に位置した遠赤外線放射セラミッ
ク層から上面に放射される磁束“Ф3”は金属板2の外
延部分の外側を通って磁石1の対極に流れる磁束が生じ
る。このようにしてセラミック層を形成した金属板2面
上には効果的且つ広い範囲に亘り磁界が形成される。金
属板2の広い面積から放射される遠赤外線とともに広い
範囲に亘り磁界と遠赤外線が放射される空間を形成する
ことが可能となる。
【0020】このような構成から、高性能な稀土類磁石
を用いることにより磁石1の厚さを薄くしても強い磁気
を得る事が出来るので、薄い磁石1と薄い金属板2及び
セラミック層3を重ねあわせた全体の厚さを薄くするこ
とが可能となり、また遠赤外線と磁気を広い空間に同時
に高密度に放射する為には磁石1とセラミック層3付き
金属板2と補強部材4の面積を広げれば良いので、厚さ
を薄く且つ軽量で広い放射面積をもつ遠赤外線磁気放射
体を作る事が可能となる。
【0021】この遠赤外線磁気放射体は、まず、金属板
2の一方の面に焼成や溶射によってセラミック層3を形
成する。そして、補強部材4の中央に設けた孔に磁石2
を入れて磁石1の側面と穴側面を接着剤で固定する。次
に、金属板2のセラミック層3が付いていない裏面と補
強部材4の表面及び磁石表面を接着剤または接着シート
で固着し一体化して形成する。
【0022】又、金属板2上に遠赤外線放射体を形成す
る方法として、セラミックの焼成や溶射など高温による
固着以外の方法でもよく、金属板2上に遠赤外線放射層
を形成する手段は限定されるものではない。
【0023】特に、本発明においては、金属板2の表面
に遠赤外線を放射するセラミック層3を焼成や溶射して
形成する場合においても、焼成や溶射をする際には、金
属板2と磁石は分離されており、セラミック層3を焼成
や溶射による磁石が高温となることはない。よって、磁
石に高温が作用して起磁力を低下させることはないの
で、磁力が強い遠赤外線磁気放射体を得ることができ
る。しかも、磁石1の磁極面と遠赤外線を放射するセラ
ミック層3が層を成して形成されるから、強力な磁気と
遠赤外線を同時に同一箇所で発生させることができる。
【0024】磁石及び遠赤外線放射セラミック層を固着
した金属板2の形状は、円形のみならず方形でも同様の
効果を上げることができ、また、金属板表面が平滑のみ
ならず、指圧効果を得るために凹凸があっても本発明の
目的を減ずるものではない。更に、磁石及び金属板の面
が平面のみならず曲面であってもよい。更に、磁石も、
金属板2の中央部に1つ接着するのではなく、複数の磁
石をこの金属板2に接着するようにしてもよい。
【0025】遠赤外線放射層セラミック層を形成する金
属板2の材質も限定されるものではないが、透磁率の大
きな材質を選択する。材質の中を流れる磁束のながれ易
さは材質により大きく異なり、磁束のながれ易さを表す
パーミアンスは式(2)で表されるように透磁率に比例
する。従って透磁率の大きな材質の方が磁束はながれ易
い。透磁率は、空気中では約1であり、バネ用ベリリウ
ム銅は1.004以下となる。一方、鉄の透磁率は約200以上
と、材質により非常に大きな差があり、このように透磁
率の異なる材質から透磁率の大きな材質を採用すること
によりパーミアンスは大きくなり磁束は流れ易くなる。
この結果、この発明における金属板の厚み方向の磁気抵
抗は減少しセラミック層から遠赤外線と共に放射される
磁気は強くなる。又、磁石の起磁力を高率的に利用でき
る為、磁石の薄形化に貢献する。
【0026】金属板2の代わりに、柔軟性のある金属網
とこの金属網を補強するゴムや合成樹脂等のゴム状弾性
体で金属網を覆ったものを用いてもよい。この場合、金
属網の表面に遠赤外線セラミック放射層3を形成した後
に、ゴム状弾性体でこの金属網及び遠赤外線セラミック
放射層3全体を覆うようにすればよい。
【0027】そして、この遠赤外線磁気放射体を使用す
るときには、セラミック層3の面が人体の表面に接する
ように、目的とする部位を覆って粘着テープ等により接
着する。遠赤外線を放射するセラミック層3が直接人体
の皮膚表面に接触するものであるから、人体には有効に
遠赤外線が侵入する。一方、この遠赤外線に重なり合う
ようにして、同一箇所に磁石1による磁気作用するする
から、遠赤外線と磁気による相乗効果によって、この遠
赤外線磁気放射体を添付した部位の深部の血流を改善し
筋肉の凝りをほぐし腰痛や肩のこりなどの改善に大きな
効果がある。
【0028】皮膚に接触させて使用する場合、人によっ
てはセラミックの成分によってアレルギー反応を生ずる
場合がある。そのため、セラミック表面にフッ素樹脂な
ど化学的に安定した合成樹脂による厚さ数十ミクロンメ
ーターの極めて薄い膜を固着させて覆うことにより、遠
赤外線及び磁気の放射量の減衰を最小限に抑えてセラミ
ックの構成物質によるアレルギー反応を防ぐようにす
る。又、上述したように、金属板2の代わりに金属網を
用いた場合、金属網の表面に遠赤外線セラミック放射層
を設け、この金属網及びセラミック層全体をゴム状弾性
体で覆うことによって、皮膚とセラミック層の接触が避
けられるので、アレルギー反応を防ぐことができる。
【0029】この場合、金属網及びセラミック層全体を
覆うゴム状弾性体によって補強部材4を形成するように
して補強部材と一体的に形成してもよい。又金属板2で
形成する場合においても、同様に、金属板2の表面に設
けられた遠赤外線セラミック放射層3をゴム状弾性体で
覆い、かつこのゴム状弾性体で補強部材4を兼ねるよう
にしてもよい。
【0030】磁石形状及び金属板形状を任意に形成でき
るので、人体の特定部位の面形状に合った形状で覆うこ
とも可能であり、更に複数枚で非常に広い範囲を覆うこ
とも可能となる。更に、金属板を金属網で構成した場合
には、この金属網の全体または一部にゴム状弾性体を補
強部材4として接着して組み付けることにより、遠赤外
線磁気放射面は人体表面の曲面形状に追随することが可
能となる。この網状の遠赤外線放射体に複数の永久磁石
取り付けることにより、人体の広い面積をその曲面形状
にあわせて密着させて覆うことが可能となり、凝りや筋
肉痛など血行不良に起因する疾患の改善に大きな効果を
上げることが可能となる。
【0031】このように、この発明による遠赤外線磁気
放射体は筋肉などの血行障害を改善する上で磁気と遠赤
外線を同時に目的とする部位の広い面積に非常に効果的
に放射することを可能にする。したがって、この発明に
よる遠赤外線磁気放射体は、遠赤外線及び磁気それぞれ
のもつさまざまな良い効果を同時に人体にあたえて血行
を良くして疾患を改善し、健康増進効果を生み出し、更
に繰り返しの使用が可能である為経済的であり、極めて
有用な発明である。
【0032】図4は、本発明の他の実施形態の説明図で
ある。この実施形態は、上述した実施形態にさらに、透
磁率の高い金属板5を磁石1の他方の面(セラミック層
3を有する金属板3が設置約された側ではない側の面)
に接着している点である(以下この金属板5を裏金属板
という)。さらにこの例では、この裏金属板5に接着材
6等を介してバンド7が取り付けられている。セラミッ
ク層3の面が人体の皮膚表面に接するようにこのバンド
7によって、腕等に取付る。この時、磁石1の磁束は、
裏金属板5中を通り、その端部より、放出し他の磁極面
に入ることになり、磁束が外部に広く放射されず、バン
ド7の他方の面に取り付けた時計や、他の物に対して磁
束が作用して悪影響を及ぼすことを防止できる。
【0033】
【実施例】磁石1を直径12mm、厚さ1.5mmの円盤状
でその表面磁束密度が200mmテスラ(mmT)のネオジウ
ム・鉄磁石とし、金属板2を直径30mm、厚さ0.1mm
のSUS304を用い、磁石1の磁極面に金属板2を同心円状
に接着して、図1に示すように構成した。金属板2の表
面磁束密度を測定したところ185mmテスラであった。
【0034】また、この金属板2の表面に遠赤外線放射
のセラミックス層3を30μmの厚さに焼成してその裏面
に同心円状に同一仕様の磁石を接着してセラミック層面
上の磁束密度を測定したところ最大磁束密度は178mm
テスラとなった。この値は磁石本体の表面磁束密度から
11%の減少に留まっている。
【0035】更に、セラミックの表面にフッ素樹脂PFA
を30μmの厚さに焼き付けて合成樹脂層8を形成し同様
に測定したところ、表面の最大磁束密度は175mmテスラ
でわずかな減少に留まった。このような各要素で遠赤外
線磁気放射体を構成するために、補強部材4をプラスチ
ックで構成し、外径33mm、内径12mm及び厚さ1.7m
m、磁石1の入る部分の厚さを磁石厚さと同じ1.5mmと
し形状とし、このプラスチック製補強部材4の内径12m
mの穴に磁石2を入れて磁石1の側面と穴側面を接着剤
で固定し、更に金属板2のセラミック層3が設けられて
いない裏面と補強部材4の表面及び磁石表面を接着剤で
固着し一体化し、図5に示すような遠赤外線磁気放射体
を形成した。この状態でフッ素樹脂PFAの合成樹脂層8
の表面の磁束密度を測定したところ最大磁束密度は175
mmテスラでプラスチックに組み込む前と変化はなかっ
た。
【0036】上述のように構成された遠赤外線磁気放射
体の面の上方での磁石の強さを測るために図5に示すよ
うに、測定点、及びの三箇所の測定点の磁束密度
を測定した。この測定点は、合成樹脂層の面より上方に
10mm離れており、円形の遠赤外線磁気放射体の中心より
測定点は6mm、測定点は11mm、測定点は16mm離れ
ている空間の位置を示す。この場合、測定点は直径12
mmの磁石1の外周部にあたる。この測定点を磁石1単体
の場合にも当てはめてそれぞれの磁束密度を測定したと
ころ図9に示す表のようになった。この実施例の遠赤外
線磁気放射体の場合は金属板2やセラミック層3が磁気
抵抗となって、表面上より10mm離れた空間の測定点
の最高磁束密度が磁石1単体の場合より小さくなってい
る。一方、磁石1単体の場合は磁石面上の測定点の位
置で磁束密度が急激に小さくなっている。これは図6に
示されるように磁束が磁石1の外周部に近接して通り対
極に流れるためで、磁気空間が狭くなっている。これに
対し、遠赤外線磁気放射体の場合は、磁石1外周の外側
に張り出したプラスチックの補強部材4やセラミック層
3が磁気抵抗体となり、これらの磁気抵抗体の外側を通
る磁束が生じたことを示している。この結果、磁石1単
体が形成する磁気空間に比べ、遠赤外線磁気放射体の上
面に広い磁気空間が形成された。
【0037】更に、本実施例では、透磁率の高い材料で
あるSUS430の直径30mmの板にその中心が同じように実施
例と同じしようの磁石1を取りつけてSUS430の板厚を変
えて板の板厚み方向に透過する磁束密度をSUS430の表面
で測定した結果、その磁束密度と板厚を変えて板の関係
は図7のグラフのようになった。板厚が厚くなるに従い
磁束は板の面に沿った方向に向かい、更に板の磁石1に
面した面から磁石の対極に流れる量が増え、その分、板
の厚み方向の磁束が減少していることを表している。こ
れは、図1に示される金属板2の板厚としては薄い板厚
が遠赤外線放射体の上面の空間に強く広い磁気空間を形
成する上で有効であることを示している。
【0038】透磁率の高いSUS430の板を外形24mm、厚
さ0.2mmの円盤状の裏金属板5を、図8に示すように、
セラミック層3が設けられた金属板2とは反対側に磁石
1の磁極面に取りつけた。この状態で、図5に示す各測
定点で磁束密度を測定したところ、前述した遠赤外線磁
気放射体の実施例(裏金属板5がないもの)の測定値よ
り8%〜10%の増加が認められた。これは、金属板2
及びセラミック層3を通過して遠赤外線磁気放射体の外
側を通る磁束の対極に到までの空気層の距離が、透磁率
の高い裏金属板5に入ることにより短くなり、その分空
間の磁気抵抗が減少して磁束密度が上昇したことによ
る。この裏金属板5は遠赤外線磁気放射体全体の強度を
向上させる効果もある。この裏金属板5を含めて、遠赤
外線磁気放射体の厚みは1.9mmとなり薄く、かつ軽いの
で肌に直接粘着テープで固定しても違和感の少ない状態
であった。
【0039】
【発明の効果】本発明は、箔状の薄い金属板と磁石を組
み合わせることにより、金属板に対して遠赤外線を放射
するセラミック層を焼成や溶射で形成し、磁石に対して
はこの焼成や溶射による高熱を与えなくてすみ、高熱に
より起磁力を低下を招くことはなく遠赤外線磁気放射体
を形成することができる。その結果、強い遠赤外線と磁
気を同時に同一部位に広い範囲で発生でき、しかも薄く
て軽い遠赤外線磁気放射体が得られる。さらに、同一箇
所より磁気と遠赤外線を放射させることができ、しか
も、遠赤外線と磁気が人体内に侵入する過程で遠赤外線
及び磁気の障害となるものがないから、強力な遠赤外線
と磁気を目的とする人体の部位に放射することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の中央断面図である。
【図2】同実施形態における平面図である。
【図3】同実施形態における磁気回路の説明図である。
【図4】本発明の他の実施形態の説明図である。
【図5】磁束密度の測定点を表す説明図である。
【図6】磁石単体における磁気回路の説明図である。
【図7】金属板厚さと磁束密度の関係を表す図である。
【図8】本発明の一実施例の説明図である。
【図9】磁石単体と本発明の一実施例との各測定点にお
ける磁束密度の測定結果を示す表である。
【符号の説明】
1 磁石 2 金属板 3 セラミック層 4 補強部材 5 裏金属板 6 接着材 7 バンド 8 合成樹脂層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板の一方の表面に遠赤外線放射層を
    形成し、この遠赤外線放射層を形成した面とは反対側の
    面に磁石を磁極面が接するように接着し、金属板の面積
    を磁石の磁極面より広く構成すると共に、この金属板裏
    面及び磁石側面に接するように透磁率の低い材料で構成
    された補強部材を接着して組みつけ一体としたことを特
    徴とする遠赤外線磁気放射体。
  2. 【請求項2】 前記金属板を柔軟性のある金属網で構成
    し、該金属網の表面に遠赤外線放射層を形成した後、ゴ
    ム状弾性体で覆って形成されている請求項1記載の遠赤
    外線磁気放射体。
  3. 【請求項3】 前記金属網を覆うゴム状弾性体で前記補
    強部材をも形成した請求項2記載の遠赤外線磁気放射
    体。
  4. 【請求項4】 前記金属板の表面に形成された遠赤外線
    放射層の上に更に合成樹脂層を形成した請求項1記載の
    遠赤外線磁気放射体。
  5. 【請求項5】 前記磁石の前記金属板が接着された磁極
    と反対側の磁極面に金属板が接着された請求項1乃至4
    の内1項記載の遠赤外線磁気放射体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005224580A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Semiconductor Res Found テラヘルツ波照射方式
JP2007236727A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Nihon Technical Development Center Co Ltd 医療用磁気シートの製造方法
US7532706B2 (en) 2004-08-06 2009-05-12 Canon Kabushiki Kaisha Imaging apparatus, imaging system, imaging method, and computer program

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