JP2003023545A - 画像出力装置及びその制御方法 - Google Patents
画像出力装置及びその制御方法Info
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- JP2003023545A JP2003023545A JP2001208150A JP2001208150A JP2003023545A JP 2003023545 A JP2003023545 A JP 2003023545A JP 2001208150 A JP2001208150 A JP 2001208150A JP 2001208150 A JP2001208150 A JP 2001208150A JP 2003023545 A JP2003023545 A JP 2003023545A
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- Color Image Communication Systems (AREA)
- Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 カラー画像を受信し、且つ、その際に、少な
くとも1つの記録材無しの状態であっても、少なくとも
印刷出力が行え、尚且つ、1つの色成分について復号化
することにより印刷処理を高速化させる。 【解決手段】 カラー画像のファクシミリ受信があった
とき、CMYKの各色成分のインクがあるかどうかを判
断する(S1002)。いずれか1つのインクが無いと
判断した場合には、復号対象を1つとするため、変数co
mponent_numに1を代入する。この結果、ステップS1
008の処理は1回のみ行われることになり、1つの色
成分についての復号化処理が行われ、単色インク(存在
すると判断されたインク)を用いて印刷する。
くとも1つの記録材無しの状態であっても、少なくとも
印刷出力が行え、尚且つ、1つの色成分について復号化
することにより印刷処理を高速化させる。 【解決手段】 カラー画像のファクシミリ受信があった
とき、CMYKの各色成分のインクがあるかどうかを判
断する(S1002)。いずれか1つのインクが無いと
判断した場合には、復号対象を1つとするため、変数co
mponent_numに1を代入する。この結果、ステップS1
008の処理は1回のみ行われることになり、1つの色
成分についての復号化処理が行われ、単色インク(存在
すると判断されたインク)を用いて印刷する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像出力装置及びそ
の制御方法に関するものである。
の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、ITU−T勧告T.81でカラー
関連のG3規格が標準化され、カラー送受信可能なファ
クシミリ装置が普及してきている。このような、カラー
送受信可能なファクシミリ装置の記録部はC(シアン)、
M(マゼンダ)、Y(イエロー)、及びK(ブラック)の各色
成分のインクやトナー等の記録材を用いて受信したカラ
ー画像を記録している。
関連のG3規格が標準化され、カラー送受信可能なファ
クシミリ装置が普及してきている。このような、カラー
送受信可能なファクシミリ装置の記録部はC(シアン)、
M(マゼンダ)、Y(イエロー)、及びK(ブラック)の各色
成分のインクやトナー等の記録材を用いて受信したカラ
ー画像を記録している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
でのカラーファクシミリ装置では、CMYのインクのう
ちどれか一つでもインクが無かった場合、あるいは、K
の黒インクしか記録部にセットされていない場合に、カ
ラー画像を受信すると、代行受信としてメモリに記憶し
てしまい、カラー記録可能になるまではその画像データ
を記録することができない。
でのカラーファクシミリ装置では、CMYのインクのう
ちどれか一つでもインクが無かった場合、あるいは、K
の黒インクしか記録部にセットされていない場合に、カ
ラー画像を受信すると、代行受信としてメモリに記憶し
てしまい、カラー記録可能になるまではその画像データ
を記録することができない。
【0004】また、この問題を解決するために、特開20
00-351224のように受信画像を復号化し、単一の色のみ
モノクロで印字する方法も提案されてはいるが、この方
法では、受信したカラー画像データを全て復号化し無け
ればならず効率が悪く、記録までの所要時間がかかって
いた。
00-351224のように受信画像を復号化し、単一の色のみ
モノクロで印字する方法も提案されてはいるが、この方
法では、受信したカラー画像データを全て復号化し無け
ればならず効率が悪く、記録までの所要時間がかかって
いた。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みなされたもの
であり、カラー画像を受信し、且つ、その際に、少なく
とも1つの記録材無しの状態であっても、少なくとも印
刷出力が行え、尚且つ、その際の処理を簡略化させ、も
って印刷処理を高速化させることを可能ならしめる画像
出力装置及びその制御方法を提供しようとするものであ
る。
であり、カラー画像を受信し、且つ、その際に、少なく
とも1つの記録材無しの状態であっても、少なくとも印
刷出力が行え、尚且つ、その際の処理を簡略化させ、も
って印刷処理を高速化させることを可能ならしめる画像
出力装置及びその制御方法を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、例えば本発明の画像出力装置は以下の構成を備え
る。すなわち、離散化ウエーブレット変換により符号化
されたカラー画像データを外部機器から受信手段より受
信し、所定の印刷手段を用いてカラー画像を印刷する画
像出力装置であって、前記印刷手段が有する色成分の記
録材の有無を検出し、当該検出結果に基づいてカラー印
刷することが可能かどうかを判断する判断手段と、該判
断手段によって、カラー印刷不能と判断した場合、受信
した符号化画像データの1つの色成分を復号化する復号
化手段と、印刷可能な記録材を有するものの中から1つ
を用い、前記復号化手段で復号化して得た1つの色成分
の画像データについて印刷させる印刷制御手段とを備え
る。
め、例えば本発明の画像出力装置は以下の構成を備え
る。すなわち、離散化ウエーブレット変換により符号化
されたカラー画像データを外部機器から受信手段より受
信し、所定の印刷手段を用いてカラー画像を印刷する画
像出力装置であって、前記印刷手段が有する色成分の記
録材の有無を検出し、当該検出結果に基づいてカラー印
刷することが可能かどうかを判断する判断手段と、該判
断手段によって、カラー印刷不能と判断した場合、受信
した符号化画像データの1つの色成分を復号化する復号
化手段と、印刷可能な記録材を有するものの中から1つ
を用い、前記復号化手段で復号化して得た1つの色成分
の画像データについて印刷させる印刷制御手段とを備え
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係る実施形態を詳細に説明する。
係る実施形態を詳細に説明する。
【0008】図1は本実施形態の画像処理装置(ファク
シミリ装置)の構成の概略図である。
シミリ装置)の構成の概略図である。
【0009】CPU101は、システム制御部であり、
画像処理装置全体を制御を司る。ROM102は、CP
U101の制御プログラムやオペレーティングシステム
(OS)プログラムなどを格納するものである。RAM
103は、SRAM等で構成され、プログラム制御変数
等を格納するためのものである。また、オペレータが登
録した設定値や装置の管理データ等や各種ワーク用バッ
ファもRAM103に格納されるものである。画像メモ
リ104は、DRAM等で構成され、画像データを蓄積
するものである。本実施形態では、ROM102に格納
されている各制御プログラムは、ROM102に格納さ
れたOSの管理下でスケジューリングやタスクスイッチ
などのソフトウエア制御が行われるものとする。操作部
108は、各種キー、LED、LCD等で構成され、オ
ペレータによる各種入力操作や、画像処理装置の動作状
況の表示などを行うものである。
画像処理装置全体を制御を司る。ROM102は、CP
U101の制御プログラムやオペレーティングシステム
(OS)プログラムなどを格納するものである。RAM
103は、SRAM等で構成され、プログラム制御変数
等を格納するためのものである。また、オペレータが登
録した設定値や装置の管理データ等や各種ワーク用バッ
ファもRAM103に格納されるものである。画像メモ
リ104は、DRAM等で構成され、画像データを蓄積
するものである。本実施形態では、ROM102に格納
されている各制御プログラムは、ROM102に格納さ
れたOSの管理下でスケジューリングやタスクスイッチ
などのソフトウエア制御が行われるものとする。操作部
108は、各種キー、LED、LCD等で構成され、オ
ペレータによる各種入力操作や、画像処理装置の動作状
況の表示などを行うものである。
【0010】読取制御部106は、読取部107におい
てCSイメージセンサ(密着型イメージセンサ)で原稿
を光学的に読み取り、電気的な画像データに変換した画
像信号を、画像処理制御部により2値化処理、中間調処
理などの各種画像処理を施して高精細な画像データを出
力するものである。なお、本実施形態における読取制御
部106は、原稿を搬送しながら読取を行うシート読取
制御と、原稿台にある原稿をスキャンするブック読取制
御の両方式に対応しているものとする。
てCSイメージセンサ(密着型イメージセンサ)で原稿
を光学的に読み取り、電気的な画像データに変換した画
像信号を、画像処理制御部により2値化処理、中間調処
理などの各種画像処理を施して高精細な画像データを出
力するものである。なお、本実施形態における読取制御
部106は、原稿を搬送しながら読取を行うシート読取
制御と、原稿台にある原稿をスキャンするブック読取制
御の両方式に対応しているものとする。
【0011】記録制御部113では、レーザービームプ
リンタやインクジェットプリンタ等のカラープリンタ1
14において記録する画像データに対し、画像処理制御
部によりスムージング処理や記録濃度補正処理、色補正
などの各種画像処理を施して高精細は画像データに変換
し、カラープリンタに出力する。センサ116はカラー
プリンタ114が備える各色成分の記録材(インクやト
ナー等)の残量を検出し、CPU101に通知するもの
である。なお、実施形態では、インクジェットプリンタ
を用いた場合を説明するが、上記の如く、レーザビーム
等の記録材としてトナーを用いるものを用いても構わな
い。また、インクタンクのみを交換可能なプリンタ部、
或いはヘッドとインクタンクとが一体になっている場合
の何れであっても構わない。
リンタやインクジェットプリンタ等のカラープリンタ1
14において記録する画像データに対し、画像処理制御
部によりスムージング処理や記録濃度補正処理、色補正
などの各種画像処理を施して高精細は画像データに変換
し、カラープリンタに出力する。センサ116はカラー
プリンタ114が備える各色成分の記録材(インクやト
ナー等)の残量を検出し、CPU101に通知するもの
である。なお、実施形態では、インクジェットプリンタ
を用いた場合を説明するが、上記の如く、レーザビーム
等の記録材としてトナーを用いるものを用いても構わな
い。また、インクタンクのみを交換可能なプリンタ部、
或いはヘッドとインクタンクとが一体になっている場合
の何れであっても構わない。
【0012】通信制御部109は、MODEM(変復調
装置)、NCU(網制御装置)などにより構成されるも
のである。本実施形態における通信制御部109は、ア
ナログの通信回線(PSTN)に接続され、T30プロ
トコルでの通信制御、通信回線に対する発呼および着呼
などの回線制御を行うものである。また、留守録制御部
110は、音声ICや音声録音再生制御部などにより構
成され、留守番電話機能を提供するものである。
装置)、NCU(網制御装置)などにより構成されるも
のである。本実施形態における通信制御部109は、ア
ナログの通信回線(PSTN)に接続され、T30プロ
トコルでの通信制御、通信回線に対する発呼および着呼
などの回線制御を行うものである。また、留守録制御部
110は、音声ICや音声録音再生制御部などにより構
成され、留守番電話機能を提供するものである。
【0013】符号復号化処理部112は、画像処理装置
で扱う画像データの符号復号化処理や拡大縮小処理を行
うものである。また、解像度変換処理部111は、画像
データのミリーインチ解像度変換などの解像度変換制御
を行うものである。なお、解像度変換部111において
も画像データの拡大縮小処理は可能である。さらにデー
タ変換部105は、ページ記述言語(PDL)などの解
析、キャラクタデータのCG展開など、画像データの変
換を行うものである。
で扱う画像データの符号復号化処理や拡大縮小処理を行
うものである。また、解像度変換処理部111は、画像
データのミリーインチ解像度変換などの解像度変換制御
を行うものである。なお、解像度変換部111において
も画像データの拡大縮小処理は可能である。さらにデー
タ変換部105は、ページ記述言語(PDL)などの解
析、キャラクタデータのCG展開など、画像データの変
換を行うものである。
【0014】コンピュータインターフェイス115は、
情報処理端末に接続するためのインターフェイスであ
る。なお、本実施形態では、双方向シリアルインターフ
ェイス(RS232Cなど)を用いるものとする。ま
た、情報処理端末には、ファクシミリ装置をリモート操
作するためのアプリケーションソフトウェアがインスト
ールされているものとする。
情報処理端末に接続するためのインターフェイスであ
る。なお、本実施形態では、双方向シリアルインターフ
ェイス(RS232Cなど)を用いるものとする。ま
た、情報処理端末には、ファクシミリ装置をリモート操
作するためのアプリケーションソフトウェアがインスト
ールされているものとする。
【0015】図2は図1の符号復号化部112の離散ウ
エーブレット符号化の構成図である。201は画像入力
部、202は離散ウェーブレット変換部、203は量子
化部、204はエントロピ符号化部、205は符号出力
部である。
エーブレット符号化の構成図である。201は画像入力
部、202は離散ウェーブレット変換部、203は量子
化部、204はエントロピ符号化部、205は符号出力
部である。
【0016】まず、読み取り部107と読取制御部10
6により原稿を読み取りライン単位でRAM103に格
納される。画像入力部201はRAM103に格納され
た画像データを取り出して、離散ウェーブレット変換部
202に入力する。以降の説明では画像信号はモノクロ
の多値画像を表現しているが、カラー画像等、複数の色
成分を符号化するならば、RGB各色成分、或いは輝
度、色度成分を上記単色成分として圧縮すればよい。
6により原稿を読み取りライン単位でRAM103に格
納される。画像入力部201はRAM103に格納され
た画像データを取り出して、離散ウェーブレット変換部
202に入力する。以降の説明では画像信号はモノクロ
の多値画像を表現しているが、カラー画像等、複数の色
成分を符号化するならば、RGB各色成分、或いは輝
度、色度成分を上記単色成分として圧縮すればよい。
【0017】離散ウェーブレット変換部202は、入力
した画像信号に対して2次元の離散ウェーブレット変換
処理を行い、変換係数を計算して出力するものである。
図3(a)は離散ウェーブレット変換部202の基本構
成を表したものであり、入力された画像信号はメモリ3
01に記憶され、処理部302により順次読み出されて
変換処理が行われ、再びメモリ301に書き込まれてお
り、本実施形態においては、処理部302における処理
の構成は同図(b)に示すものとする。同図において、
入力された画像信号は遅延素子およびダウンサンプラ3
03、304の組み合わせにより、偶数アドレスおよび
奇数アドレスの信号に分離され、2つのフィルタpおよ
びuによりフィルタ処理が施される。同図sおよびd
は、各々1次元の画像信号に対して1レベルの分解を行
った際のローパス係数およびハイパス係数を表してお
り、次式により計算されるものとする。 d(n) = x(2*n + 1) - floor((x(2*n) + x(2*n + 2))/2) (式1) s(n) = x(2*n) + floor((d(n - 1) + d(n))/4) (式2) ただし、x(n)は変換対象となる画像信号であり、floor
(x)はxを越えない最大整数を返す関数である。
した画像信号に対して2次元の離散ウェーブレット変換
処理を行い、変換係数を計算して出力するものである。
図3(a)は離散ウェーブレット変換部202の基本構
成を表したものであり、入力された画像信号はメモリ3
01に記憶され、処理部302により順次読み出されて
変換処理が行われ、再びメモリ301に書き込まれてお
り、本実施形態においては、処理部302における処理
の構成は同図(b)に示すものとする。同図において、
入力された画像信号は遅延素子およびダウンサンプラ3
03、304の組み合わせにより、偶数アドレスおよび
奇数アドレスの信号に分離され、2つのフィルタpおよ
びuによりフィルタ処理が施される。同図sおよびd
は、各々1次元の画像信号に対して1レベルの分解を行
った際のローパス係数およびハイパス係数を表してお
り、次式により計算されるものとする。 d(n) = x(2*n + 1) - floor((x(2*n) + x(2*n + 2))/2) (式1) s(n) = x(2*n) + floor((d(n - 1) + d(n))/4) (式2) ただし、x(n)は変換対象となる画像信号であり、floor
(x)はxを越えない最大整数を返す関数である。
【0018】以上の処理により、画像信号に対する1次
元の離散ウェーブレット変換処理が行われる。2次元の
離散ウェーブレット変換は、1次元の変換を画像の水平
・垂直方向に対して順次行うものであり、その詳細は公
知であるのでここでは説明を省略する。図3(c)は2
次元の変換処理により得られる2レベルの変換係数群の
構成例であり、画像信号は異なる周波数帯域の係数列H
H1、HL1、LH1、…、LLに分解される。なお、
以降の説明ではこれらの係数列をサブバンドと呼ぶ。各
サブバンドの係数は後続の量子化部203に出力され
る。
元の離散ウェーブレット変換処理が行われる。2次元の
離散ウェーブレット変換は、1次元の変換を画像の水平
・垂直方向に対して順次行うものであり、その詳細は公
知であるのでここでは説明を省略する。図3(c)は2
次元の変換処理により得られる2レベルの変換係数群の
構成例であり、画像信号は異なる周波数帯域の係数列H
H1、HL1、LH1、…、LLに分解される。なお、
以降の説明ではこれらの係数列をサブバンドと呼ぶ。各
サブバンドの係数は後続の量子化部203に出力され
る。
【0019】量子化部203は、入力した係数を所定の
量子化ステップにより量子化し、その量子化値に対する
インデックスを出力する。ここで、量子化は次式により
行われる。 q = sign (c) floor(abs(c) / Δ) (式3) sign(c) = 1; c >= 0 (式4) sign(c) = -1; c < 0 (式5) ここで、cは量子化対象となる係数である。また、本実
施形態においてはΔの値として1を含むものとする。こ
の場合、実際に量子化は行われず、量子化部203に入
力された変換係数はそのまま後続のエントロピ符号化部
204に出力されるることになり、可逆符号となる。
量子化ステップにより量子化し、その量子化値に対する
インデックスを出力する。ここで、量子化は次式により
行われる。 q = sign (c) floor(abs(c) / Δ) (式3) sign(c) = 1; c >= 0 (式4) sign(c) = -1; c < 0 (式5) ここで、cは量子化対象となる係数である。また、本実
施形態においてはΔの値として1を含むものとする。こ
の場合、実際に量子化は行われず、量子化部203に入
力された変換係数はそのまま後続のエントロピ符号化部
204に出力されるることになり、可逆符号となる。
【0020】エントロピ符号化部204は入力した量子
化インデックスをビットプレーンに分解し、ビットプレ
ーンを単位に2値算術符号化を行ってコードストリーム
を出力する。
化インデックスをビットプレーンに分解し、ビットプレ
ーンを単位に2値算術符号化を行ってコードストリーム
を出力する。
【0021】図4はエントロピ符号化部204の動作を
説明する図であり、この例においては4×4の大きさを
持つサブバンド内の領域において非0の量子化インデッ
クスが3個存在しており、それぞれ+13、−6、+3
の値を持っている。エントロピ符号化部204はこの領
域を走査して最大値Mを求め、次式により最大の量子化
インデックスを表現するために必要なビット数Sを計算
する。 S = ceil(log2(abs(M))) (式8) ここでceil(x)はx以上の整数の中で最も小さい整数値を
返す関数である。
説明する図であり、この例においては4×4の大きさを
持つサブバンド内の領域において非0の量子化インデッ
クスが3個存在しており、それぞれ+13、−6、+3
の値を持っている。エントロピ符号化部204はこの領
域を走査して最大値Mを求め、次式により最大の量子化
インデックスを表現するために必要なビット数Sを計算
する。 S = ceil(log2(abs(M))) (式8) ここでceil(x)はx以上の整数の中で最も小さい整数値を
返す関数である。
【0022】図4においては、最大の係数値は13であ
るので、上記式(8)によりSは4となり、シーケンス中
の16個の量子化インデックスは同図(b)に示すよう
に4つのビットプレーンを単位として処理が行われる。
最初にエントロピ符号化部204は最上位ビットプレー
ン(同図MSBで表す)の各ビットをエントロピ符号化
(本実施形態では2値算術符号化)し、ビットストリー
ムとして出力する。次にビットプレーンを1レベル下
げ、以下同様に対象ビットプレーンが最下位ビットプレ
ーン(同図LSBで表す)に至るまで、ビットプレーン
内の各ビットを符号化し符号出力部205に出力する。
るので、上記式(8)によりSは4となり、シーケンス中
の16個の量子化インデックスは同図(b)に示すよう
に4つのビットプレーンを単位として処理が行われる。
最初にエントロピ符号化部204は最上位ビットプレー
ン(同図MSBで表す)の各ビットをエントロピ符号化
(本実施形態では2値算術符号化)し、ビットストリー
ムとして出力する。次にビットプレーンを1レベル下
げ、以下同様に対象ビットプレーンが最下位ビットプレ
ーン(同図LSBで表す)に至るまで、ビットプレーン
内の各ビットを符号化し符号出力部205に出力する。
【0023】なお上記エントロピ符号化時において、各
量子化インデックスの符号は、上位から下位へのビット
プレーン走査において最初(最上位)に符号化されるべ
き非0ビットが検出されるとそのすぐ後に当該量子化イ
ンデックスの正負符号を示す1ビットを続けて2値算術
符号化することとする。これにより、0以外の量子化イ
ンデックスの正負符号は効率良く符号化される。
量子化インデックスの符号は、上位から下位へのビット
プレーン走査において最初(最上位)に符号化されるべ
き非0ビットが検出されるとそのすぐ後に当該量子化イ
ンデックスの正負符号を示す1ビットを続けて2値算術
符号化することとする。これにより、0以外の量子化イ
ンデックスの正負符号は効率良く符号化される。
【0024】図5は、このようにして生成され出力され
る符号列の構成を表した概略図である。同図(a)は符
号列の全体の構成を示したものであり、MHはメインヘ
ッダ、THはタイルヘッダ、BSはビットストリームで
ある。メインヘッダMHは同図(b)に示すように、符
号化対象となる画像のサイズ(水平および垂直方向の画
素数)、画像を複数の矩形領域であるタイルに分割した
際のサイズ、各色成分数を表すコンポーネント数、各成
分の大きさ、ビット精度を表すコンポーネント情報から
構成されている。なお、本実施形態では画像はタイルに
分割されていないので、タイルサイズと画像サイズは同
じ値を取り、対象画像がモノクロの多値画像の場合コン
ポーネント数は1である。
る符号列の構成を表した概略図である。同図(a)は符
号列の全体の構成を示したものであり、MHはメインヘ
ッダ、THはタイルヘッダ、BSはビットストリームで
ある。メインヘッダMHは同図(b)に示すように、符
号化対象となる画像のサイズ(水平および垂直方向の画
素数)、画像を複数の矩形領域であるタイルに分割した
際のサイズ、各色成分数を表すコンポーネント数、各成
分の大きさ、ビット精度を表すコンポーネント情報から
構成されている。なお、本実施形態では画像はタイルに
分割されていないので、タイルサイズと画像サイズは同
じ値を取り、対象画像がモノクロの多値画像の場合コン
ポーネント数は1である。
【0025】次にタイルヘッダTHの構成を図5(c)
に示す。タイルヘッダTHには当該タイルのビットスト
リーム長とヘッダ長を含めたタイル長および当該タイル
に対する符号化パラメータから構成される。符号化パラ
メータには離散ウェーブレット変換のレベル、フィルタ
の種別等が含まれている。本実施の形態におけるビット
ストリームの構成を同図(d)に示す。COHはコンポ
ーネントヘッダで、次に続くビットストリームの色成分
等のコンポーネント情報から構成される。同図におい
て、ビットストリームはビットプレーンを単位としてま
とめられ、上位ビットプレーンから下位ビットプレーン
に向かう形で配置されている。各ビットプレーンには、
各サブバンドにおける量子化インデックスの当該ビット
プレーンを符号化した結果が順次サブバンド単位で配置
されている。図においてSは最大の量子化インデックス
を表現するために必要なビット数である。このようにし
て生成された符号列は、符号出力部205に出力され
る。
に示す。タイルヘッダTHには当該タイルのビットスト
リーム長とヘッダ長を含めたタイル長および当該タイル
に対する符号化パラメータから構成される。符号化パラ
メータには離散ウェーブレット変換のレベル、フィルタ
の種別等が含まれている。本実施の形態におけるビット
ストリームの構成を同図(d)に示す。COHはコンポ
ーネントヘッダで、次に続くビットストリームの色成分
等のコンポーネント情報から構成される。同図におい
て、ビットストリームはビットプレーンを単位としてま
とめられ、上位ビットプレーンから下位ビットプレーン
に向かう形で配置されている。各ビットプレーンには、
各サブバンドにおける量子化インデックスの当該ビット
プレーンを符号化した結果が順次サブバンド単位で配置
されている。図においてSは最大の量子化インデックス
を表現するために必要なビット数である。このようにし
て生成された符号列は、符号出力部205に出力され
る。
【0026】上述した実施の形態において、符号化対象
となる画像全体の圧縮率は量子化ステップΔを変更する
ことにより制御することが可能である。
となる画像全体の圧縮率は量子化ステップΔを変更する
ことにより制御することが可能である。
【0027】また別の方法として本実施形態では、エン
トロピ符号化部204において符号化するビットプレー
ンの下位ビットを必要な圧縮率に応じて制限(廃棄)す
ることも可能である。この場合には、全てのビットプレ
ーンは符号化されず上位ビットプレーンから所望の圧縮
率に応じた数のビットプレーンまでが符号化され、最終
的な符号列に含まれる。
トロピ符号化部204において符号化するビットプレー
ンの下位ビットを必要な圧縮率に応じて制限(廃棄)す
ることも可能である。この場合には、全てのビットプレ
ーンは符号化されず上位ビットプレーンから所望の圧縮
率に応じた数のビットプレーンまでが符号化され、最終
的な符号列に含まれる。
【0028】次に以上述べた画像符号化装置によるビッ
トストリームを復号化する方法について説明する。図6
は本実施の形態における図1の符号復号化部112の離
散ウエーブレットの画像復号化装置の構成を表すブロッ
ク図であり、601が符号入力部、602はエントロピ
復号化部、603は逆量子化部、604は逆離散ウェー
ブレット変換部、605は画像出力部である。
トストリームを復号化する方法について説明する。図6
は本実施の形態における図1の符号復号化部112の離
散ウエーブレットの画像復号化装置の構成を表すブロッ
ク図であり、601が符号入力部、602はエントロピ
復号化部、603は逆量子化部、604は逆離散ウェー
ブレット変換部、605は画像出力部である。
【0029】符号入力部601は符号列を入力し、それ
に含まれるヘッダを解析して後続の処理に必要なパラメ
ータを抽出し必要な場合は処理の流れを制御し、あるい
は後続の処理ユニットに対して該当するパラメータを送
出するものである。また、符号列に含まれるビットスト
リームはエントロピ復号化部602に出力される。
に含まれるヘッダを解析して後続の処理に必要なパラメ
ータを抽出し必要な場合は処理の流れを制御し、あるい
は後続の処理ユニットに対して該当するパラメータを送
出するものである。また、符号列に含まれるビットスト
リームはエントロピ復号化部602に出力される。
【0030】エントロピ復号化部602はビットストリ
ームをビットプレーン単位で復号化し、出力する。この
時の復号化手順を図7に示す。図7(a)は復号対象と
なるサブバンドの一領域をビットプレーン単位で順次復
号化し、最終的に量子化インデックスを復元する流れを
図示したものであり、同図の矢印の順にビットプレーン
が復号化される。復元された量子化インデックスは逆量
子化器603に出力される。
ームをビットプレーン単位で復号化し、出力する。この
時の復号化手順を図7に示す。図7(a)は復号対象と
なるサブバンドの一領域をビットプレーン単位で順次復
号化し、最終的に量子化インデックスを復元する流れを
図示したものであり、同図の矢印の順にビットプレーン
が復号化される。復元された量子化インデックスは逆量
子化器603に出力される。
【0031】逆量子化器603は入力した量子化インデ
ックスから、次式に基づいて離散ウェーブレット変換係
数を復元する。 c' =Δ×q ; q ≠ 0 (式9) c' = 0 ; q = 0 (式10) ここで、qは量子化インデックス、Δは量子化ステップ
であり、Δは符号化時に用いられたものと同じ値であ
る。c'は復元された変換係数であり、符号化時ではs
またはdで表される係数の復元したものである。変換係
数c'は後続の逆離散ウェーブレット変換部604に出
力される。
ックスから、次式に基づいて離散ウェーブレット変換係
数を復元する。 c' =Δ×q ; q ≠ 0 (式9) c' = 0 ; q = 0 (式10) ここで、qは量子化インデックス、Δは量子化ステップ
であり、Δは符号化時に用いられたものと同じ値であ
る。c'は復元された変換係数であり、符号化時ではs
またはdで表される係数の復元したものである。変換係
数c'は後続の逆離散ウェーブレット変換部604に出
力される。
【0032】図8は逆離散ウェーブレット変換部604
の構成および処理のブロック図を示したものである。同
図(a)において、入力された変換係数はメモリ801
に記憶される。処理部802は1次元の逆離散ウェーブ
レット変換を行い、メモリ801から順次変換係数を読
み出して処理を行うことで、2次元の逆離散ウェーブレ
ット変換を実行する。2次元の逆離散ウェーブレット変
換は、順変換と逆の手順により実行されるが、詳細は公
知であるので説明を省略する。また同図(b)は処理部
802の処理ブロックを示したものであり、入力された
変換係数はuおよびpの2つのフィルタ処理を施され、
アップサンプリングされた後に重ね合わされて画像信号
x'が出力される。これらの処理は次式により行われ
る。 x'(2*n) = s'(n) - floor ((d'(n-1) + d'(n))/4) (式15) x'(2*n+1) = d'(n) + floor ((x'(2*n) + x'(2*n+2))/2) (式16) ここで、(式1)、(式2)、および(式15)、(式16)
による順方向および逆方向の離散ウェーブレット変換は
完全再構成条件を満たしているため、本実施の形態にお
いて量子化ステップΔが1であり、ビットプレーン復号
化において全てのビットプレーンが復号されていれば、
復元された画像信号x'は原画像の信号xと一致する。
の構成および処理のブロック図を示したものである。同
図(a)において、入力された変換係数はメモリ801
に記憶される。処理部802は1次元の逆離散ウェーブ
レット変換を行い、メモリ801から順次変換係数を読
み出して処理を行うことで、2次元の逆離散ウェーブレ
ット変換を実行する。2次元の逆離散ウェーブレット変
換は、順変換と逆の手順により実行されるが、詳細は公
知であるので説明を省略する。また同図(b)は処理部
802の処理ブロックを示したものであり、入力された
変換係数はuおよびpの2つのフィルタ処理を施され、
アップサンプリングされた後に重ね合わされて画像信号
x'が出力される。これらの処理は次式により行われ
る。 x'(2*n) = s'(n) - floor ((d'(n-1) + d'(n))/4) (式15) x'(2*n+1) = d'(n) + floor ((x'(2*n) + x'(2*n+2))/2) (式16) ここで、(式1)、(式2)、および(式15)、(式16)
による順方向および逆方向の離散ウェーブレット変換は
完全再構成条件を満たしているため、本実施の形態にお
いて量子化ステップΔが1であり、ビットプレーン復号
化において全てのビットプレーンが復号されていれば、
復元された画像信号x'は原画像の信号xと一致する。
【0033】以上の処理により画像が復元されて画像出
力部605に出力される。画像出力部605は、複合化
された画像データをRAM103に蓄積し、記録可能ラ
イン数のカウンタをカウントすると共に、記録制御部1
13にカウンタ値を通知する。また、 画像出力部60
5はモニタ等の画像表示装置であってもよいし、あるい
は磁気ディスク等の記憶装置であってもよい。
力部605に出力される。画像出力部605は、複合化
された画像データをRAM103に蓄積し、記録可能ラ
イン数のカウンタをカウントすると共に、記録制御部1
13にカウンタ値を通知する。また、 画像出力部60
5はモニタ等の画像表示装置であってもよいし、あるい
は磁気ディスク等の記憶装置であってもよい。
【0034】以上述べた手順により画像を復元表示した
際の、画像の表示形態について図9を用いて説明する。
同図(a)は符号列の例を示したものであり、基本的な
構成は図5に基づいているが、画像全体をタイルと設定
されており、従って符号列中には唯1つのタイルヘッダ
およびビットストリームが含まれている。ビットストリ
ームBS0には図に示すように、最も上位のビットプレ
ーンから、下位のビットプレーンに向かって符号が配置
されている。
際の、画像の表示形態について図9を用いて説明する。
同図(a)は符号列の例を示したものであり、基本的な
構成は図5に基づいているが、画像全体をタイルと設定
されており、従って符号列中には唯1つのタイルヘッダ
およびビットストリームが含まれている。ビットストリ
ームBS0には図に示すように、最も上位のビットプレ
ーンから、下位のビットプレーンに向かって符号が配置
されている。
【0035】復号化装置はこのビットストリームを順次
読みこみ、各ビットプレーンの符号を復号した時点で画
像を表示する。同図(b)は上位のビットプレーンから
順次復号が行われたとき、表示される画像の画質変化の
例を示したものである。上位のビットプレーンのみが復
号されている状態では、画像の全体的な特徴のみが表示
されるが、下位のビットプレーンが復号されるに従っ
て、段階的に画質が改善されている。量子化において量
子化ステップΔが1の場合、全てのビットプレーンが復
号された段階で表示される画像は原画像と全く同じとな
る。
読みこみ、各ビットプレーンの符号を復号した時点で画
像を表示する。同図(b)は上位のビットプレーンから
順次復号が行われたとき、表示される画像の画質変化の
例を示したものである。上位のビットプレーンのみが復
号されている状態では、画像の全体的な特徴のみが表示
されるが、下位のビットプレーンが復号されるに従っ
て、段階的に画質が改善されている。量子化において量
子化ステップΔが1の場合、全てのビットプレーンが復
号された段階で表示される画像は原画像と全く同じとな
る。
【0036】上述した実施の形態において、エントロピ
復号化部602において復号する下位ビットプレーンを
制限(無視)することで受信或いは処理する符号化デー
タ量を減少させ、結果的に圧縮率を制御することが可能
である。この様にすることにより、必要なデータ量の符
号化データのみから所望の画質の復号画像を得ることが
可能である。また、符号化時の量子化ステップΔが1で
あり、復号時に全てのビットプレーンが復号された場合
は、復元された画像が原画像と一致する可逆符号化・復
号化を実現することもできる。
復号化部602において復号する下位ビットプレーンを
制限(無視)することで受信或いは処理する符号化デー
タ量を減少させ、結果的に圧縮率を制御することが可能
である。この様にすることにより、必要なデータ量の符
号化データのみから所望の画質の復号画像を得ることが
可能である。また、符号化時の量子化ステップΔが1で
あり、復号時に全てのビットプレーンが復号された場合
は、復元された画像が原画像と一致する可逆符号化・復
号化を実現することもできる。
【0037】上記構成よりなるファクシミリ装置におい
て実施形態の処理動作手順を、図10のフローチャート
を用いて説明する。
て実施形態の処理動作手順を、図10のフローチャート
を用いて説明する。
【0038】図10は離散ウエーブレット変換で符号化
された画像データを受信したときに起動される。なお、
同図は、カラー画像を受信した場合の処理を示してい
る。
された画像データを受信したときに起動される。なお、
同図は、カラー画像を受信した場合の処理を示してい
る。
【0039】先ず、ステップS1001では、デコード
処理を施す際に使用するデコード条件を、図5(a)で
示したメインヘッダ(MH)から設定する。本ステップに
おけるデコード条件として、画像サイズ、色コンポーネ
ント数、タイル数、ビットプレーン数等の情報を符号化
データから読み出し、エントロピー符号化部601、逆
量子化部603、逆離散ウエーブレット変換604に対
して必要な情報を設定する。次に、ステップS1002
に進み、カラープリンタ114にCMYKの各色インク
が装填され、さらに、インク材があるか記録制御部11
3を通して検知し、判断する。CMYKインクが装填さ
れ、インク材もある場合には、カラー記録可能と判断
し、ステップS1003に進み、そうでない場合は、カ
ラー記録ができないと判断し、ステップS1004に進
む。
処理を施す際に使用するデコード条件を、図5(a)で
示したメインヘッダ(MH)から設定する。本ステップに
おけるデコード条件として、画像サイズ、色コンポーネ
ント数、タイル数、ビットプレーン数等の情報を符号化
データから読み出し、エントロピー符号化部601、逆
量子化部603、逆離散ウエーブレット変換604に対
して必要な情報を設定する。次に、ステップS1002
に進み、カラープリンタ114にCMYKの各色インク
が装填され、さらに、インク材があるか記録制御部11
3を通して検知し、判断する。CMYKインクが装填さ
れ、インク材もある場合には、カラー記録可能と判断
し、ステップS1003に進み、そうでない場合は、カ
ラー記録ができないと判断し、ステップS1004に進
む。
【0040】ステップS1003では、ステップS10
01で符号化データから読み取った色コンポーネント数
nをデコード処理時のコンポーネントをカウントするた
めのcomponent_numに設定し、ステップS1005に進
む。また、ステップS1004では、1つの色コンポー
ネントだけを復号化するためにcomponent_numに1を設
定し、ステップS1005に進む。ステップS1005
では、符号化データを走査しタイルヘッダを検索する。
タイルヘッドを検知すると、そのヘッダー情報からタイ
ルのサイズ等の情報を読み取り(ステップS1006)、
ステップS1007に進む。ステップS1007では、
コンポーネントヘッダーを検索し、コンポーネントヘッ
ダーが検知されると、次のコンポーネントヘッダーまで
のビットストリムを図6で示した復号化システムに入力
に復号化処理を行う(ステップS1008)。復号化処
理(ステップS1008)では、図6で説明したように、
エントロピ復号化、逆量子化、逆離散ウエーブレット変
換処理の順に復号化処理を行い、復号された画像データ
は画像出力部605に渡り、RAM103に格納され
る。
01で符号化データから読み取った色コンポーネント数
nをデコード処理時のコンポーネントをカウントするた
めのcomponent_numに設定し、ステップS1005に進
む。また、ステップS1004では、1つの色コンポー
ネントだけを復号化するためにcomponent_numに1を設
定し、ステップS1005に進む。ステップS1005
では、符号化データを走査しタイルヘッダを検索する。
タイルヘッドを検知すると、そのヘッダー情報からタイ
ルのサイズ等の情報を読み取り(ステップS1006)、
ステップS1007に進む。ステップS1007では、
コンポーネントヘッダーを検索し、コンポーネントヘッ
ダーが検知されると、次のコンポーネントヘッダーまで
のビットストリムを図6で示した復号化システムに入力
に復号化処理を行う(ステップS1008)。復号化処
理(ステップS1008)では、図6で説明したように、
エントロピ復号化、逆量子化、逆離散ウエーブレット変
換処理の順に復号化処理を行い、復号された画像データ
は画像出力部605に渡り、RAM103に格納され
る。
【0041】次に、ステップS1009では、何色分の
コンポーネントを復号化するかカウントするためにcomp
onent_numの値をデクリメントし、component_numが0で
ないときには、次のタイルを復号化するためにステップ
S1007に戻る。ステップS1009でcomponent_nu
mが0の時には、そのタイルに復号化する色コンポーネ
ントはないため、ステップS1010に進む。ステップ
S1010では、全データ復号化処理が終了したかを判
定し、まだ全て復号化されていないときにはステップS
1002に戻り処理を繰り返す。ステップS1010で
全データ復号化終了したと判断されたときには、本処理
を終了する。
コンポーネントを復号化するかカウントするためにcomp
onent_numの値をデクリメントし、component_numが0で
ないときには、次のタイルを復号化するためにステップ
S1007に戻る。ステップS1009でcomponent_nu
mが0の時には、そのタイルに復号化する色コンポーネ
ントはないため、ステップS1010に進む。ステップ
S1010では、全データ復号化処理が終了したかを判
定し、まだ全て復号化されていないときにはステップS
1002に戻り処理を繰り返す。ステップS1010で
全データ復号化終了したと判断されたときには、本処理
を終了する。
【0042】なお、ステップS1002で、少なくとも
1つの色のインク(記録材)がないと判断した場合、co
mponent_numに1を代入し、1つのインクのみを用いて
印刷を行ったが、人間の視覚感度はブラックが一番大き
く、次いで、マゼンタ、シアン、イエロー順になってい
る。そこで、インク無しと判断した場合に、そのインク
無しと判断した色を除く、尤も順位の高い色のインクを
使うようにすることが望ましい。
1つの色のインク(記録材)がないと判断した場合、co
mponent_numに1を代入し、1つのインクのみを用いて
印刷を行ったが、人間の視覚感度はブラックが一番大き
く、次いで、マゼンタ、シアン、イエロー順になってい
る。そこで、インク無しと判断した場合に、そのインク
無しと判断した色を除く、尤も順位の高い色のインクを
使うようにすることが望ましい。
【0043】また、復号対象する色成分としても、一律
に固定とするのではなく、最も符号サイズの大きい色成
分を復号対象とすれば、その受信画像の概要を知ること
が容易になるからである。
に固定とするのではなく、最も符号サイズの大きい色成
分を復号対象とすれば、その受信画像の概要を知ること
が容易になるからである。
【0044】また、いずれの場合であっても、本来のカ
ラー画像を記録することはできないので、受信した画像
データはメモリや外部記憶装置に保存させると共に、印
刷した際には、例えば、「全色のインクがなかったの
で、この色で印刷しています。メモリに記憶しておりま
すので、インク(或いはカートリッジ)を補充した後
に、再度印刷するようにしてください。」等のメッセー
ジを付して印刷するようにしても良い。
ラー画像を記録することはできないので、受信した画像
データはメモリや外部記憶装置に保存させると共に、印
刷した際には、例えば、「全色のインクがなかったの
で、この色で印刷しています。メモリに記憶しておりま
すので、インク(或いはカートリッジ)を補充した後
に、再度印刷するようにしてください。」等のメッセー
ジを付して印刷するようにしても良い。
【0045】なお、実施形態では記録材としてインクを
例にして説明したが、トナー等でも良いので、上記実施
形態によって本発明が限定されるものではない。
例にして説明したが、トナー等でも良いので、上記実施
形態によって本発明が限定されるものではない。
【0046】さらにまた、実施形態では、ファクシミリ
装置を例にして説明したが、一般のプリンタ装置に適用
しても構わない。
装置を例にして説明したが、一般のプリンタ装置に適用
しても構わない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したごとく本発明によれば、カ
ラー画像を受信し、且つ、その際に、少なくとも1つの
記録材無しの状態であっても、少なくとも印刷出力が行
え、尚且つ、1つの色成分について復号化することにな
るので、印刷処理を高速化させることも可能となる。
ラー画像を受信し、且つ、その際に、少なくとも1つの
記録材無しの状態であっても、少なくとも印刷出力が行
え、尚且つ、1つの色成分について復号化することにな
るので、印刷処理を高速化させることも可能となる。
【図1】実施形態におけるファクシミリ装置のブロック
構成図である。
構成図である。
【図2】図1における符号復号化部112のカラー画像
符号化データを生成するエンコーダ(符号化装置)の構成
を示すブロック図である。
符号化データを生成するエンコーダ(符号化装置)の構成
を示すブロック図である。
【図3】エンコーダの離散ウエーブレット変換部202
を説明する図である。
を説明する図である。
【図4】エンコーダのエントロピ符号化部204を説明
する図である。
する図である。
【図5】SNRスケーラビリティを用いたにエンコーダ
から出力される符号列の構成を示す図である。
から出力される符号列の構成を示す図である。
【図6】ファクシミリ装置における符号復号化部112
のデコーダ(復号化装置)の構成を示すブロック図であ
る。
のデコーダ(復号化装置)の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】エントロピ復号化部602において、復号対象
となるサブバンドの一領域をビットプレーン単位で順次
復号化し、最終的に量子化インデックスを復元する流れ
を説明する図である。
となるサブバンドの一領域をビットプレーン単位で順次
復号化し、最終的に量子化インデックスを復元する流れ
を説明する図である。
【図8】デコーダの逆離散ウエーブレット変換部604
を説明する図である。
を説明する図である。
【図9】SNRスケーラビリティを用いて符号化データ
を復元する場合の画像と、その符号化データを示す図で
ある。
を復元する場合の画像と、その符号化データを示す図で
ある。
【図10】実施形態の処理動作手順を示すフローチャー
トである。
トである。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2C061 AP03 AQ05 AQ06 AR01 HV14
HV50
5C078 AA09 BA53 CA31 DA01 DA02
EA02
5C079 HA13 HB03 KA20 LA02 LA27
LA31 LB15 NA11 PA01
Claims (5)
- 【請求項1】 離散化ウエーブレット変換により符号化
されたカラー画像データを外部機器から受信手段より受
信し、所定の印刷手段を用いてカラー画像を印刷する画
像出力装置であって、 前記印刷手段が有する色成分の記録材の有無を検出し、
当該検出結果に基づいてカラー印刷することが可能かど
うかを判断する判断手段と、 該判断手段によって、カラー印刷不能と判断した場合、
受信した符号化画像データの1つの色成分を復号化する
復号化手段と、 印刷可能な記録材を有するものの中から1つを用い、前
記復号化手段で復号化して得た1つの色成分の画像デー
タについて印刷させる印刷制御手段とを備えることを特
徴とする画像出力装置。 - 【請求項2】 前記受信手段は、ファクシミリ受信手段
とすることを特徴とする請求項第1項に記載の画像出力
装置。 - 【請求項3】 前記判断手段によって、カラー印刷する
ことが不可と判断された場合、前記印刷制御手段は、ブ
ラック、シアン、マゼンタ、イエローの順の記録材有り
と判断した最優先の色の記録材を用いて画像を印刷させ
ることを特徴とする請求項第1項に記載の画像出力装
置。 - 【請求項4】 前記復号化手段で復号化対象の色成分
は、符号データの最も多い色成分とすることを特徴とす
る請求項第1項に記載の画像出力装置。 - 【請求項5】 離散化ウエーブレット変換により符号化
されたカラー画像データを外部機器から受信手段より受
信し、所定の印刷手段を用いてカラー画像を印刷する画
像出力装置の制御方法であって、 前記印刷手段が有する色成分の記録材の有無を検出し、
当該検出結果に基づいてカラー印刷することが可能かど
うかを判断する判断工程と、 該判断工程によって、カラー印刷不能と判断した場合、
受信した符号化画像データの1つの色成分を復号化する
復号化工程と、 印刷可能な記録材を有するものの中から1つを用い、前
記復号化工程で復号化して得た1つの色成分の画像デー
タについて印刷させる印刷制御工程とを備えることを特
徴とする画像出力装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001208150A JP2003023545A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 画像出力装置及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001208150A JP2003023545A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 画像出力装置及びその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003023545A true JP2003023545A (ja) | 2003-01-24 |
Family
ID=19044026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001208150A Withdrawn JP2003023545A (ja) | 2001-07-09 | 2001-07-09 | 画像出力装置及びその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003023545A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2007034601A1 (ja) * | 2005-09-20 | 2009-03-19 | 三菱電機株式会社 | 画像符号化方法および画像復号方法、画像符号化装置および画像復号装置、並びに画像符号化ビットストリーム及び記録媒体 |
US8300694B2 (en) | 2005-09-20 | 2012-10-30 | Mitsubishi Electric Corporation | Image encoding method and image decoding method, image encoder and image decoder, and image encoded bit stream and recording medium |
US8300700B2 (en) | 2005-09-20 | 2012-10-30 | Mitsubishi Electric Corporation | Image encoding method and image decoding method, image encoder and image decoder, and image encoded bit stream and recording medium |
US8306112B2 (en) | 2005-09-20 | 2012-11-06 | Mitsubishi Electric Corporation | Image encoding method and image decoding method, image encoder and image decoder, and image encoded bit stream and recording medium |
-
2001
- 2001-07-09 JP JP2001208150A patent/JP2003023545A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2007034601A1 (ja) * | 2005-09-20 | 2009-03-19 | 三菱電機株式会社 | 画像符号化方法および画像復号方法、画像符号化装置および画像復号装置、並びに画像符号化ビットストリーム及び記録媒体 |
US8165392B2 (en) | 2005-09-20 | 2012-04-24 | Mitsubishi Electric Corporation | Image decoder and image decoding method for decoding color image signal, and image decoding method for performing decoding processing |
US8300694B2 (en) | 2005-09-20 | 2012-10-30 | Mitsubishi Electric Corporation | Image encoding method and image decoding method, image encoder and image decoder, and image encoded bit stream and recording medium |
US8300700B2 (en) | 2005-09-20 | 2012-10-30 | Mitsubishi Electric Corporation | Image encoding method and image decoding method, image encoder and image decoder, and image encoded bit stream and recording medium |
US8306112B2 (en) | 2005-09-20 | 2012-11-06 | Mitsubishi Electric Corporation | Image encoding method and image decoding method, image encoder and image decoder, and image encoded bit stream and recording medium |
US8320462B2 (en) | 2005-09-20 | 2012-11-27 | Mitsubishi Electric Corporation | Image encoding method, image decoding method, image encoding apparatus, image decoding apparatus, image encoded bitstream and recording medium |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081007 |