JP2003022438A - 画像照合方法および画像照合装置 - Google Patents

画像照合方法および画像照合装置

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JP2003022438A
JP2003022438A JP2001208148A JP2001208148A JP2003022438A JP 2003022438 A JP2003022438 A JP 2003022438A JP 2001208148 A JP2001208148 A JP 2001208148A JP 2001208148 A JP2001208148 A JP 2001208148A JP 2003022438 A JP2003022438 A JP 2003022438A
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Mamoru Tsukada
護 塚田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押下される圧力に応じて、その電気的な状態
を変化する圧電体を用いて、簡単な構造でかつ安価に、
二次的な凹凸情報を得る。 【解決手段】 圧電体5と、それぞれ、圧電体5を介し
て配置された複数の電極対4x,4yと、複数の電極対
を順次選択するマトリクスセレクタ8と、マトリクスセ
レクタ8により選択された電極対に対応する圧電体5の
状態の変化を検出する増幅器7及び比較判定回路10と
を有し、比較判定回路10により検出された圧電体の状
態変化に基づいて、複数の電極対上に置かれた物体の凹
凸形状を識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子商取り
引きや各種認証処理において必要とされる認証情報を提
供できる画像照合方法および画像照合装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、指紋の凹凸情報等、認証に必要な
情報を得る手段としては、特開平05−10880号公
報、特開平05−266174号公報、特開平07−0
44690号公報、特開平10−283464号公報に
みられるように、CCDのようなイメージセンサを用い
て、指紋画像のイメージ情報を得る方法が一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
は、明瞭な画像を得るための光学系やそれらの光学部品
を固定するための機構的な構造が必要となるため、簡単
でかつ安価な構成にするのは難しかった。
【0004】また、特開平10−261088号公報に
みられるように、複数の線状電極を、指の長手方向に沿
って所定間隔空けて配列して指の指紋を検出する方法が
ある。このような方法では、得られる情報が一次元的で
あり、また各電極のインピーダンスを検知するために、
幾つかの異なる周波数の発振器を必要とすることや、ま
た直接的な凹凸の情報が得られないという問題がある。
【0005】また、圧電性に着目した方法(特開平8−
62068号公報)もあるが、構成要素が多くなり、ま
た高分子圧電フィルムを用いているため温度特性が悪
く、更には無機の圧電材料を用いているため高周波での
検出が難しく、より検出感度を高めるのが困難であると
いう問題がある。
【0006】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、押下される圧力に応じて、その電気的な状態を変化
する圧電体を用いて、簡単な構造でかつ安価に、二次元
的な形状情報を得ることができる画像照合方法および画
像照合装置を提供することを目的とする。
【0007】また本発明の目的は、圧電体を使用し、そ
の圧電体が押下された際の凹凸情報を高精度に得ること
ができる画像照合方法および画像照合装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像照合装置は以下のような構成を備える。
即ち、圧電体と、それぞれ、前記圧電体を介して配置さ
れた複数の電極対と、前記複数の電極対を順次選択する
選択手段と、前記選択手段により選択された電極対に対
応する圧電体の状態の変化を検出する検出手段と、前記
検出手段により検出された前記状態の変化に基づいて前
記複数の電極対上に置かれた物体の形状を識別する識別
手段と、を有することを特徴とする。
【0009】上記目的を達成するために本発明の画像照
合方法は以下のような工程を備える。即ち、圧電体と、
それぞれ、前記圧電体を介して配置された複数の電極対
を有する圧電シートの押圧状態を検出して画像を照合す
る画像照合方法であって、前記複数の電極対を順次選択
する選択工程と、前記選択工程で選択された電極対に対
応する圧電体の状態の変化を検出する検出工程と、前記
検出工程で検出された前記状態の変化に基づいて前記複
数の電極対上に置かれた物体の形状を識別する識別工程
と、を有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。まず本実施の形
態に係る画像照合装置を説明する前に、本実施の形態に
係る概要を簡単に説明する。
【0011】本実施の形態では、指紋や印鑑等を押印す
るためのシート状の圧電材料の表面に、ストライプ状の
電極を、指紋等の凹凸情報に対して十分な分解能が得ら
れる程度の電極幅、電極ピッチで等間隔に並べる。同様
に、その圧電材料の裏面に、その表面電極の配置方向と
略90度の角度を持たせて、その表面の電極に対応する
電極を複数配置する。そして、これら表面及び裏面の各
電極に対応して、これら各電極に通電するためのスイッ
チが設けられており、この圧電材料の表面と裏面の電極
の一組で、このシート状の圧電材料上の一つのマトリッ
クス要素が選択される。こうして、順次スキャンして選
択した電極対に通電することによって、その圧電材料か
ら凹凸形状のある物体が押下されたときに発生する各点
の圧電情報が得られる。この得られた圧電情報に基づい
て、その指紋や印鑑などを識別して認証情報を得ること
ができる。
【0012】ここで電極幅は、数十ミクロンから100
ミクロン程度、その電極ピッチは、画像の分解能にもよ
るが、数百ミクロン程度とする。またこの電極の材料と
しては、材質的には腐食されにくいもの、圧電体の振動
又は変位を妨げないように、ある程度薄く蒸着される
か、柔らかい材質が望ましい。
【0013】また圧電材料としては、水晶、PZT、又
は圧電性に優れたペロブスカイト系酸化物、ZnOなど
が挙げられる。また或いは、ある程度成型可能なバルク
焼結体、単結晶、薄膜材料であっても良い。薄いバルク
焼結体又は薄膜などの場合には、隣接するマトリックス
要素からの応力を緩和するような独立した構造を作るこ
とも可能であり、これは得られる画質に貢献する。
【0014】また、このようなマトリックス要素を駆動
するスイッチは、通常デジタル回路に用いられるような
マルチプレクサや、アナログ信号を入出力できるアナロ
グスイッチでもよい。
【0015】また、圧電情報の検出方法は、電極にDC
又はパルス信号を印加し、圧電材料が押下されたときの
振幅レベルの変化をアナログもしくはデジタル回路の閾
値で検出しても良い。また或いは、その電極を含む発振
回路を構成し、その圧電材料への押下状態に応じて変化
する、発振回路から発生される周波数の変化を検出して
も良い。
【0016】また、アナログ的に検出した際は、一般的
な画像処理を施すことによって鮮明度を向上させること
も可能である。
【0017】[実施の形態1]図1及び図2は、本発明
の実施の形態を説明するための図で、図1は柔らかく薄
い絶縁シート3の上に認証させるべき指(又は、印鑑等
でもよい)2を乗せた状態を示している。
【0018】この認証装置の入力モジュールでは、図2
に示すように、圧電体5の上下(表面と裏面)に交叉す
るように電極4xと4yを配置し、これら電極4x,4
yの接触状態をスイッチ1x,1yにより検知してい
る。8はマトリクスセレクタで、スイッチ1x,1yを
切り換えて、検知対象となる電極を選択している。
【0019】図2は、本発明の実施の形態に係る画像照
合装置の入力モジュール(指紋や印鑑などの映像を入力
する)における圧電体5上での押下位置を検出するため
の検出回路を説明するブロック図である。
【0020】図2において、増幅器7と、選択された電
極4xと4yとの間に挟まれた圧電体5とで形成される
発振ループによって圧電体5を発振させる。この圧電体
5が指などで押下されて指紋等の凸部によってストレス
がかかる部分は、そうでない部分(凹部)に比べ発振周
波数がシフトする。この発振周波数のシフト量が、比較
判定回路10によって検知され、そのシフト量が8ビッ
ト(256階調)に変換されてメモリに記憶される。ま
た或いは、外部インターフェース回路9を介して周辺機
器に送られる。
【0021】図3は、本発明の他の実施の形態に係る圧
電体における押下位置を検出する入力モジュールを説明
するためのブロック図である。
【0022】図3において、増幅器7と、選択された電
極4xと4yの間に挟まれた圧電体5に、比較判定回路
11からパルス状の電圧を印加する。ここで、この圧電
体5に指が押下されて指紋等の凸部によってストレスが
加わると、その圧力を受けた部分は、そうでない部分
(凹部)に比べて、スイッチ1xを通して得られる信号
の振幅が小さくなる。従って、そこから得られる信号の
振幅は、予め決められた閾値を下回ることになる。これ
を比較判定回路11によって判断し、その結果を8ビッ
ト(256階調)データに変換してメモリに格納する。
また或いは外部インターフェース回路9を介して外部に
出力する。
【0023】図4は、本実施の形態に係る圧電体5の構
造を示す断面図である。
【0024】ここでは、電極4x,4yは、水晶圧電体
にクロムを密着層として金を蒸着した電極としている。
これら電極4x,4yの幅は、指紋の凹凸検出のために
は約20μmから100μmが望ましい。本実施の形態
では、各電極の幅を100μm、電極ピッチを200μ
mとして、ウェットエッチングにより上下電極の走る方
向がほぼ90度異なるようにパターンを形成した。更
に、この上に絶縁層3としてポリエチレンシートを重
ね、四隅を固定した。
【0025】尚、このような圧電体5としては、水晶以
外に、圧電性の高いニオブ酸リチウム、PZTのバルク
焼結体などが望ましい。このように作製したシートにお
いて、フレキシブルフラットケーブルを介してスイッチ
1xと1yに導き、128×256のスイッチマトリッ
クスを構成した。
【0026】そして図1に示すように、指2などの認証
させるべきものを押下した状態で順番にスキャンし、図
2又は図3に示される回路で認証に必要なデータを取得
した。
【0027】図5は、本発明の実施の形態に係る画像照
合装置(図2の構成に対応)の概略構成を示すブロック
図である。
【0028】図において、100は、前述した図4に示
すような断面形状を有する圧電シート、101は圧電シ
ート100の行方向の表面電極を選択するためのX方向
スイッチ、102は圧電シート100の列方向の裏面電
極を選択するためのY方向スイッチである。103はマ
トリクスセレクタで、制御部104の指示により、これ
らX及びY方向スイッチ101,102を切り換えて、
圧電シート100の各電極対を順次選択している。制御
部104は、この装置全体の動作を制御するもので、マ
トリクスセレクタ103に順次切替え信号を出力して、
圧電シート100の電極対を順次選択し、押下された位
置にある電極対を検出している。105は帰還増幅回路
で、圧電シート100の内の選択された圧電体を含む発
振ループを構成しており、押下状態に応じて変化する圧
電体の共振インピーダンス変化に応じて、その発振周波
数が変動するように構成されている。106は周波数検
知回路で、発振回路105で発振される周波数を検知
し、その検知した発振周波数を制御部104に出力して
いる。
【0029】この周波数検知回路106における周波数
の検知方法としては、アナログPLLやデジタルPLL
方式によって、予め設定された自走周波数と比較しても
良いし、制御部104内のタイマカウンタ回路でソフト
的に周波数を求め、予め記憶した周波数値と比較しても
よい。尚、自走周波数はVCOのようなCR時定数回路
で構成しても、クリスタルオシレータにより発生しても
良い。或いは、決して押下することのできない圧電体を
圧電シート100のいずれかに設け、その圧電体を含む
発振ループで発生される周波数信号の周波数をリファレ
ンスとしても良い。
【0030】制御部104は、マイクロコンピュータ等
のCPU110、CPU110のプログラムや、圧電シ
ート100上の押下されている電極アドレスデータ等の
各種データを記憶するメモリ111を備えている。そし
て、圧電シート100上で押下されたアドレスを検出す
ると、その検出したアドレスに基づいてその押下された
形状を判別して、所定の画像と一致しているか否かの検
証や照合を行うことが出来る。
【0031】これにより制御部104は、その発振周波
数のシフト量(ずれ量)に応じて、現時点で、選択して
いる電極対部分が押下されているか否かを検出すること
ができる。
【0032】図6は、本発明の実施の形態に係る画像照
合装置(図3の構成に対応)の概略構成を示すブロック
図で、図5と共通する部分は同じ記号で示し、その説明
を省略する。
【0033】ここでは、マトリスクセレクタ103a
は、X,Y方向スイッチ101,102により選択した
圧電シート100の電極対に対して所定の電圧を印加し
ている。107は振幅比較回路で、DCまたはパルスの
発生回路も兼ね備えている。入力されるDCまたはパル
スと、選択された電極対から出力される電圧の振幅値と
を比較するか、予め所定の振幅値(閾値)とを比較し、
その比較結果を制御部104に出力している。
【0034】これにより制御部104は、その振幅値が
閾値よりも小さいか否かに応じて、現時点で、選択して
いる電極対部分が押下されているか否かを検出すること
ができる。
【0035】図7は、本実施の形態に係る画像照合装置
における、圧電シート上で押下された、例えば指の指紋
や印鑑などの照合を行う処理を説明するフローチャート
である。
【0036】まずステップS1で、メモリ111に設け
られたポインタYを、そしてステップS2で、同じくポ
インタXを“0”に初期化する。次にステップS3に進
み、ポインタ(X,Y)でアドレスされる圧電シート1
00上の電極対を選択すべく、マトリクスセレクタ10
3を切換える。次にステップS4に進み、周波数検知回
路106へ発振周波数を入力する。そしてステップS5
で、その検知された発振周波数が、所定の周波数よりも
どれ位ずれているか(シフト量)を判別し、そのシフト
量が所定量以上の場合にはステップS6に進み、そうで
ない場合にはステップS7に進む。ステップS6では、
ポインタ(X,Y)で指示されるアドレス値をメモリ1
11に記憶する。これで、圧電シート100上の押下さ
れているアドレス値が記憶されたことになる。そしてス
テップS7に進み、ポインタXを+1し、ステップS8
で、そのポインタの値が圧電シート100のX方向の最
大値になったかどうかをみる。最大値以下であればステ
ップS3に戻り、次のポインタ(X,Y)でアドレスさ
れる電極を選択し、前述と同様の処理を実行する。
【0037】こうしてステップS8で、ポインタの値が
最大値を越えるとステップS9に進み、ポインタYを+
1し、ステップS10で、ポインタYの値が圧電シート
100のY方向の最大値を越えたかどうかをみる。Y方
向の最大値以下の場合はステップS2に戻り、ポインタ
Xを0にして前述の処理を実行する。こうしてステップ
S10で、ポインタYの値が圧電シート100のY方向
の最大値を越えると、圧電シート100の全ての電極対
に対する検知処理が終了したものと判定してステップS
11に進み、ステップS6でメモリ111に記憶されて
いるアドレス値(X、Y)を基に、圧電シート100上
で押下された位置の形状を求める。そして、必要に応じ
て、その形状が所定の形状と一致しているか、或いは、
所定の形状に類似しているかを判定する。
【0038】尚、図6の構成の場合には、ステップS4
で、振幅比較回路107からの比較結果を入力し、ステ
ップS5で、その比較結果に基づいて、その振幅値が所
定量以上変動していればステップS6に進み、その時の
ポインタ(X,Y)によりアドレスされたアドレス値を
メモリ111に記憶すれば良い。
【0039】[実施の形態2]図8は、本発明の実施の
形態2に係る圧電シート部分の構成を示す断面図であ
る。
【0040】図8において、3は指などが直接触れる絶
縁性のシート、4p,4qは電極を示している。また6
はシリコン基板である。
【0041】この圧電シートでは、圧電体5がシリコン
基板6上の電極4pの上にマトリクス状に配置され、更
に、もう一方の電極4qが、これと90度対向するよう
に図示のように配置されている。各アドレスには対応す
る各圧電体をマトリクス状に独立させている。マトリク
ス状に独立とは、絶縁シート側の圧電体の上層部のみに
マトリクス状の凹凸があり、ちょうど図4と図8の中間
的構造も含まれる。このような構造により、各圧電体5
が、その近傍の圧電体から受ける応力による影響をなく
して、より高精度の検知データが得られるようになる。
これは圧電体5の歪み方向が、印加電界方向と同一、又
は垂直、又はずれ方向の3方向が可能となるためであ
る。
【0042】また、電極4q(4xもそうであるが)
は、絶縁シート3の裏面にストライプ状に蒸着して、あ
とでマトリクス状の圧電体上にきちんと重なるようにア
ライメントしてもよく、こうすることで半導体プロセス
を容易に進めることが可能である。
【0043】このような圧電シートの製造にあたって
は、まず、シリコン基板6の上に白金電極4pを作製し
ておき、PZT膜をスパッタ装置で堆積、焼成する。次
に、圧電膜がブロック状になるようにマスクしてエッチ
ング処理を行った後、白金電極4qのパターニングを行
った。更に、この上に絶縁膜3である薄いラバーシート
を重ねて四隅を固定した。尚、このPZT以外にZnO
膜なども有効である。
【0044】このようにして作製した圧電シートをフレ
キシブルフラットケーブルを介して前述のスイッチ1x
と1yに導き、128×256のスイッチマトリックス
を構成した。これを図1に示すように、指2などの認証
させるべきものを押下した状態で順番にスキャンし、図
2又は図3に示される回路で認証に必要なデータを取得
した。
【0045】図9は、本発明の実施の形態に係る画像照
合システムを説明するブロック図である。
【0046】図において、12は前述した実施の形態
1,2(図2、図3、図8)に係る入力モジュールで、
圧電シート上での押下状態に応じたデータを発生する。
24は本実施の形態に係る画像照合装置で、装置全体の
動作を制御するMPUユニット16、MPU16により
実行されるプログラムや各種データを記憶するメモリ1
3、入力モジュール12から入力されるアドレスデータ
に基づいて画像処理を実行する画像処理部14、画像デ
ータ等を記憶するハードディスク15、プリンタ17、
CRTや液晶などの表示部18、そしてキーボードやマ
ウス等を備えるキー入力部19を備えている。
【0047】また21は通信回線、22はホストコンピ
ュータ、23はデータベースである。
【0048】キー入力部19から入力された情報に基づ
いて、平面凹凸形状の入力モジュール12から入力され
た情報はMPUユニット16に送られ、メモリ13、画
像処理部14との間でデータのやり取りを行いながら、
入力モジュール12から入力された画像データと、所定
の画像との照合が行われる。
【0049】図10は、その時の照合方法を説明する図
である。
【0050】画像25のy軸方向の投影処理データ27
と、x軸方向の投影処理データ26が得られる。これを
個人のプロファイルとして簡易的な照合を行う。更に、
各投影データのピーク値から画像の回転中心を推定し、
必要であれば回転処理を行い、例えばテンプレートマッ
チングにより、その画像25と所定の画像との一致度を
求める。なお、ここで照合すべき所定画像データは、通
信回線21を通して、予めホスト22のデータベース2
3より用意されているものとする。
【0051】図11は、K×L画素のテンプレートマッ
チングの原理を説明する図で、このときの一致度は次式
で求められる。
【0052】S(a,b)=ΣΣ|I(a+m−M,b
+n−N)−T(m,n)| ここで、最初のΣは、n=0からn=N-1までの|I(a+m
−M,b+n−N)−T(m,n)|の総計を示し、次
のΣは、m=0からm=M-1までの|I(a+m−M,b+n
−N)−T(m,n)|の総計を示している。
【0053】即ち、ここでは、図8(A)で示すような
K×L画素で表される圧電シート28上で検出された画
像に対して、図8(B)で示すようなテンプレートデー
タを順次当てはめていき、その差分を求めて、その差分
(距離)を一致度として判定するものである。
【0054】このような投影処理、回転、テンプレート
マッチング処理は、市販の画像処理用LSIを用いてハ
ードウェアで行うこともできるし、MPUを用いてソフ
トウェアで行っても良い。このような方法によって照合
が行われた履歴は、ハードディスク15に保管され、ま
た取り引きの明細は、プリンタ装置17によって出力さ
れる。
【0055】更に、取り引きの内容によっては、通信回
線21を通してホスト22から他のホストへ伝送される
こともある。
【0056】このようなデバイスを、電子商取り引きに
使われるような端末、パソコンのキーボード上に標準の
入力デバイスとして用意したり、クレジットカード、デ
ビットカード、ICカードなどの入力端末に照合用とし
て用意することによって、個人認証データを提供するこ
とができる。
【0057】[実施の形態3]次に本発明の実施の形態
3について説明する。この実施の形態3は、前述の実施
の形態1では、周波数のシフト量が所定量以上かどうか
を判断し、その場合の圧電体のアドレスだけを記憶して
いたが、この実施の形態3では、マトリクス状に配置さ
れた圧電体のそれぞれに対応するアドレスエリアを設
け、各メモリアドレスに、各圧電体に対応する、検知さ
れた発振周波数を記憶する。そして、最終的に、そのメ
モリの内容を基に、どの圧電体が押下されたかを検出す
るものである。
【0058】図12は、本発明の実施の形態3に係る画
像照合装置における処理を説明するフローチャートであ
る。尚、この実施の形態に係る画像照合装置のハードウ
ェア構成は前述の実施の形態1に係る構成と同様である
ために、その説明を省略する。
【0059】図12は、本実施の形態3に係る画像照合
装置における、圧電シート上で押下された、例えば指の
指紋や印鑑などの照合を行う処理を説明するフローチャ
ートである。
【0060】まずステップS21で、メモリ111に設
けられたポインタYを、そしてステップS22で、同じ
くポインタXを“0”に初期化する。次にステップS2
3に進み、ポインタ(X,Y)でアドレスされる圧電シ
ート100上の電極対を選択すべく、マトリクスセレク
タ103を切換える。次にステップS24に進み、周波
数検知回路106へ発振周波数を入力する。そしてステ
ップS25で、その検知された発振周波数を示す値をメ
モリ111の、ポインタ(X,Y)で指示されるメモリ
アドレスに記憶する。これで、圧電シート100上のポ
インタ(X,Y)でアドレスされる圧電体に対応する周
波数値が、そのポインタ(X,Y)に対応するメモリ1
11のアドレスに記憶されたことになる。そしてステッ
プS26に進み、ポインタXを+1し、ステップS27
で、そのポインタの値が圧電シート100のX方向の最
大値になったかどうかをみる。最大値以下であればステ
ップS23に戻り、次のポインタ(X,Y)でアドレス
される電極を選択し、前述と同様の処理を実行する。
【0061】こうしてステップS27で、ポインタの値
が最大値を越えるとステップS28に進んでポインタY
を+1し、ステップS29で、ポインタYの値が圧電シ
ート100のY方向の最大値を越えたかどうかをみる。
Y方向の最大値以下の場合はステップS22に戻り、ポ
インタXを“0”にして前述の処理を実行する。こうし
てステップS29で、ポインタYの値が圧電シート10
0のY方向の最大値を越えると、圧電シート100の全
ての電極対に対する検知処理が終了したものと判定して
ステップS30に進み、ステップS25でメモリ111
の各アドレスに記憶されている周波数値を基に、圧電シ
ート100上から押下された圧電体の位置を求める。こ
うして押下された位置に対応する圧電体の位置が検出さ
れるとステップS31に進み、それら押下された圧電体
の位置に基づいて、圧電シート100上で押下した物体
の形状を求める。そして、必要に応じて、その形状が所
定の形状と一致しているか、或いは、所定の形状に類似
しているかを判定する。
【0062】尚、前述の図6の構成の場合には、ステッ
プS24で、振幅比較回路107からの比較結果を入力
し、ステップS25で、その比較結果を、ポインタ
(X,Y)に対応するメモリ111のアドレスに記憶す
れば良い。
【0063】尚、この実施の形態3では、メモリ111
は少なくとも128×256のアドレス空間を有する必
要があるが、メモリ111の各アドレスに最初に記憶さ
れる値は、検知された周波数或いは振幅値に対応する多
値データであるため、後続のその多値データに基づく押
下された圧電体の位置の検知処理では、パターン認識な
どで使用される手法を用いれば、その検知精度をより高
めることができるという効果を奏することができる。
【0064】なお本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0065】また本発明の目的は、前述した実施形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録
した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるいは
装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュー
タ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプ
ログラムコードを読み出し実行することによっても達成
される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラ
ムコード自体が前述した実施形態の機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。また、コンピュータが読み
出したプログラムコードを実行することにより、前述し
た実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログ
ラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働して
いるオペレーティングシステム(OS)などが実際の処
理の一部または全部を行い、その処理によって前述した
実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0066】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれる。
【0067】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、簡単かつ安価な構成で、微細な凹凸形状をもった認
証データと、これを用いた、例えば電子商取り引き等に
必要な照合装置、およびその照合方法を提供することが
できる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、押
下される圧力に応じて、その電気的な状態を変化する圧
電体を用いて、簡単な構造でかつ安価に、二次的な形状
情報を得ることが出来る。
【0069】また本発明によれば、圧電体を使用し、そ
の圧電体が押下された際の凹凸情報を高精度に得ること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための図で、絶
縁シート上に認証させるべき指を乗せた状態を示してい
る。
【図2】本実施の形態1に係る入力モジュールの構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の他の実施の形態に係る入力モジュール
の構成を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態1に係る入力モジュールの圧電シ
ートの構造を示す断面図である。
【図5】本実施の形態に係る画像照合装置の構成を示す
ブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る画像照合装置の構成
を示すブロック図である。
【図7】本実施の形態に係る画像照合装置における処理
を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態2に係る圧電シートの構成
を示す断面図である。
【図9】本実施の形態に係る画像照合システムの構成を
示すブロック図である。
【図10】本実施の形態係る画像照合方法(投影法)を
説明する図である。
【図11】本発明の実施の形態に係る画像照合方法(テ
ンプレートマッチング法)を説明する図である。
【図12】本発明の実施の形態3に係る画像照合装置に
おける処理を説明するフローチャートである。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体と、 それぞれ、前記圧電体を介して配置された複数の電極対
    と、 前記複数の電極対を順次選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された電極対に対応する圧電体
    の状態の変化を検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された前記状態の変化に基づい
    て前記複数の電極対上に置かれた物体の形状を識別する
    識別手段と、を有することを特徴とする画像照合装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、前記選択された電極対
    のインピーダンス変化を検出することを特徴とする請求
    項1に記載の画像照合装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記インピーダンス変
    化により変動する発振周波数を基に、前記選択された電
    極対の部分が押下されたかどうかを検出することを特徴
    とする請求項2に記載の画像照合装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は、前記インピーダンス変
    化により変動する電圧値を基に、前記選択された電極対
    の部分が押下されたかどうかを検出することを特徴とす
    る請求項2に記載の画像照合装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の電極対のそれぞれの一方は前
    記圧電体の表面に配置され、前記複数の電極対のそれぞ
    れの他方は前記圧電体の裏面に配置されていることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像照
    合装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の電極対に挟まれる圧電体がマ
    トリクス状に独立に離散的に配置されたことを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像照合装
    置。
  7. 【請求項7】 圧電体と、それぞれ、前記圧電体を介し
    て配置された複数の電極対を有する圧電シートの押圧状
    態を検出して画像を照合する画像照合方法であって、 前記複数の電極対を順次選択する選択工程と、 前記選択工程で選択された電極対に対応する圧電体の状
    態の変化を検出する検出工程と、 前記検出工程で検出された前記状態の変化に基づいて前
    記複数の電極対上に置かれた物体の形状を識別する識別
    工程と、を有することを特徴とする画像照合方法。
  8. 【請求項8】 前記検出工程では、前記選択された電極
    対の間のインピーダンスの変化を検出することを特徴と
    する請求項7に記載の画像照合方法。
  9. 【請求項9】 前記検出工程では、前記インピーダンス
    の変化により変動する発振周波数を基に、前記選択され
    た電極対の部分が押下されたかどうかを検出することを
    特徴とする請求項8に記載の画像照合方法。
  10. 【請求項10】 前記検出工程では、前記インピーダン
    スの変化により変動する電圧値を基に、前記選択された
    電極対の部分が押下されたかどうかを検出することを特
    徴とする請求項8に記載の画像照合方法。
  11. 【請求項11】 前記複数の電極対のそれぞれの一方
    は、前記圧電体の表面に配置され、前記複数の電極対の
    それぞれの他方は前記圧電体の裏面に配置されているこ
    とを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載
    の画像照合方法。
  12. 【請求項12】 前記複数の電極対に挟まれる圧電体が
    マトリクス状に独立に離散的に配置されたことを特徴と
    する請求項7乃至11のいずれか1項に記載の画像照合
    方法。
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