JP2003016824A - 昆虫の可視領域を吸収する機能を有する蛍光灯管被覆用チューブ - Google Patents

昆虫の可視領域を吸収する機能を有する蛍光灯管被覆用チューブ

Info

Publication number
JP2003016824A
JP2003016824A JP2001201569A JP2001201569A JP2003016824A JP 2003016824 A JP2003016824 A JP 2003016824A JP 2001201569 A JP2001201569 A JP 2001201569A JP 2001201569 A JP2001201569 A JP 2001201569A JP 2003016824 A JP2003016824 A JP 2003016824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
layer
fluorescent lamp
film
function
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001201569A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Mori
光弘 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujiko KK
Fujikoo KK
Original Assignee
Fujiko KK
Fujikoo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujiko KK, Fujikoo KK filed Critical Fujiko KK
Priority to JP2001201569A priority Critical patent/JP2003016824A/ja
Publication of JP2003016824A publication Critical patent/JP2003016824A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蛍光灯管にかぶせるだけで蛍光灯管の照明機
能を維持させたままで、昆虫の可視領域を吸収する機能
を付加させた蛍光灯管被覆用チューブを提供すること。 【解決手段】 芯層に昆虫の可視領域を吸収する機能を
有する層および外層にポリエステルフィルム層を配置し
た多層フィルムで構成したチューブ、好ましくは蛍光灯
管被覆用チューブ。芯層が波長360nm以下の波長の
紫外線を吸収する機能を有する層、好ましくは紫外線吸
収剤を含む層である。多層フィルムが人間の目で感じる
400〜750nm前後の可視光線には影響を与えず、
昼光色を保つことのできるフィルムである。多層フィル
ムを縁部にてシールして管状にしたものである。蛍光灯
管をチューブ内に通すだけで被覆できる。ポリエステル
フィルム層の片面に帯電防止剤を塗布している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛍光灯管被覆材料に関
し、詳しくは、点灯時の昆虫類の飛来を低減するための
蛍光灯管被覆材料に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光灯管は、照明器具として広く使用さ
れているが、点灯時には蛍光灯管の発する紫外線を感知
して昆虫が飛来し不快感を与え、また、蛍光灯管のカバ
ー内に侵入し汚染の原因となっている。
【0003】例えば、配送車による食品の配送は昼夜を
問わず行われる昨今、特に夏期には、昆虫の種類、数が
ともに多くなる時期に当たるところ、屋外蛍光灯管に昆
虫が集まる現象がみられる。昨年は屋外蛍光灯管下近傍
に載置された食品配送箱から昆虫が入り込むという不具
合が多発し、消費者に不愉快感を与えるのみならず、補
償の問題、商品に対するイメージの悪化等による売上の
減少など、昆虫による食品業界の被害は多大な状況とな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、蛍光灯管にかぶせるだけで蛍光灯管の照明機能を維
持させたままで、昆虫の可視領域を吸収する機能を付加
させた蛍光灯管被覆用チューブを提供することにある。
より詳細には、本発明は、360nm以下の波長の紫外
線を有効に吸収すると共に、人間の目で感じる400〜
750nm前後の可視光線には影響を与えず、昼光色を
保つことのできる蛍光灯管被覆用チューブを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、芯層に昆虫の
可視領域を吸収する機能を有する層および外層にポリエ
ステルフィルム層を配置した多層フィルムで構成したチ
ューブ、好ましくは蛍光灯管被覆用チューブを要旨とし
ている。
【0006】芯層が波長360nm以下の波長の紫外線
を吸収する機能を有する層であり、その場合、本発明
は、芯層に360nm以下の波長の紫外線を吸収して昆
虫の可視領域を吸収する機能を有する層および外層にポ
リエステルフィルム層を配置した多層フィルムで構成し
たチューブ、好ましくは蛍光灯管被覆用チューブを要旨
としている。
【0007】芯層が紫外線吸収剤を含む層であり、その
場合、本発明は、芯層に紫外線吸収剤を含むことで36
0nm以下の波長の紫外線を吸収して昆虫の可視領域を
吸収する機能を有する層および外層にポリエステルフィ
ルム層を配置した多層フィルムで構成したチューブ、好
ましくは蛍光灯管被覆用チューブを要旨としている。
【0008】多層フィルムが人間の目で感じる400〜
750nm前後の可視光線には影響を与えず、昼光色を
保つことのできるフィルムであり、その場合、本発明
は、芯層に紫外線吸収剤を含むことで360nm以下の
波長の紫外線を吸収して昆虫の可視領域を吸収する機能
を有する層および外層にポリエステルフィルム層を配置
した、人間の目で感じる400〜750nm前後の可視
光線には影響を与えず、昼光色を保つことのできる多層
フィルムで構成したチューブ、好ましくは蛍光灯管被覆
用チューブを要旨としている。
【0009】
【発明の実施の形態】紫外線吸収剤の具体例及び使用方
法本発明の蛍光灯管被覆用チューブは、特定の波長を有
する光を吸収する機能を付加したものであり、好ましく
は特定波長域での紫外線吸収能に優れた紫外線吸収剤を
含有する層を配置して、昆虫の可視領域一部の波長の強
度を低減させものである。前記紫外線吸収剤には、サリ
シレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾアトリアゾール
系、シアノアクリノール系等の公知の化合物を使用し、
後述する蛍光灯管被覆用チューブにおいて吸収する波長
領域に最適なものが適宜選択されるものである。
【0010】また、前記紫外線吸収剤を含有する層は、
紫外線を吸収する透明塗料を塗装する方法により形成さ
れる。あるいは、紫外線吸収剤を含有するポリエステ
ル、アクリルスチレン樹脂、ポリカーボネード、アクリ
ル等の透明樹脂の特定の波長を吸収するフィルムを使用
する。吸収する波長領域を昆虫の可視領域の最大波長に
近づけるにほど、人間の可視領域と重複する部分が多く
なる。昆虫の可視領域の最大波長である570nm以下
を吸収する構成とすれば、昆虫は光源からの光を認識で
きないこととなる。しかし、同時に人間の可視領域の光
も併せて吸収することになる。これにより、大幅な照度
の低下を招くだけでなく、短い波長側の光が吸収される
ために、蛍光灯管から発せられる光は赤みを帯びた光と
なり、見た目が悪く商品価値が下がってしまう。蛍光灯
管に係わる被覆用チューブは、昆虫が光源に寄ってくる
割合と照度の低下率との関係、および被覆用チューブの
着色度合いによる商品価値からの被覆用チューブにおい
て吸収する波長域の最適値を検討したものである。好適
には、昆虫が最も集まってくる波長360nm付近の光
を吸収することにより、光源に群がる昆虫の数を減少さ
せることができ、かつ商品的な価値の低下を防止するこ
とができる。
【0011】ポリエステルフイルムの製法は、通常の成
形法であり、インフレーション法、Tダイ法が例示され
る。フイルムは、未延伸であってもよいが、Tダイ法ま
たはインフレーション法の工程で延伸したフイルムが好
ましい。多層フイルムの厚さは、透明度、強度、蛍光灯
管の挿入のし易さ、光線遮断の効果などを勘案して選択
すればよい。フイルムの厚さは30〜500μmの範囲
内で選択することが好ましい。多層フィルムの構成は、
芯層に昆虫の可視領域を吸収する機能を有する層を配置
し、外層にポリエステルフィルム層を配置したものであ
る。好ましくはポリエステルフィルムの片面に帯電防止
剤を塗布する。片面に帯電防止剤を塗布したポリエステ
ルフィルムを帯電防止剤塗布面が内側になるように積層
し、紫外線吸収剤を混合したラミネート接着剤でラミネ
ートする。
【0012】得られた多層フィルムを指定巾にスリット
し、端面をホットメルト接着剤により貼り合わせ管状に
する。チューブを蛍光灯管に被覆するには、蛍光灯管を
チューブ内に通すだけで被覆できるようにする。
【0013】
【作用】上記昆虫の飛来の原因は、昆虫は光源から発せ
られる光を認識し、これに反応するために光源に引き寄
せられる。周囲全体が明るい昼間時には光源を点灯させ
ても昆虫は光源の近傍に集まることはなく、夜間時に周
囲の明るさが減少し照明器具からの光のみが照射される
状態にある時に、光に反応した昆虫が器具へ集まること
による。
【0014】昆虫が光源からの光に反応し、最も多く集
まってくる光の波長は、波長360nmをピークにし
て、約220〜570nmである。この波長域は昆虫の
可視領域の相当し、放出される光の波長がこの波長域に
あるときに光を認識することができる。これに対して、
暗所における人間の可視領域は400〜750nmであ
り、昆虫は人間に比べ紫外線領域の光に反応する。
【0015】照明器具から照射される光の波長は、光源
の種類によって異なるが、人間の可視領域を中心として
紫外領域から赤外領域まで拡がっており、光源の種類に
応じたピーク値を有する。従って、広範囲にわたる波長
の中で、昆虫の可視領域に相当する波長を選択する構成
にすることで、照明器具への昆虫の寄りつきを減少させ
ることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例において説明するが、
本発明の要旨を超えない限り、以下の実施例によって限
定されるものではない。
【0017】実施例 A層をポリエステルフィルム(一般工業用フィルム)、
C層を帯電防止剤塗布層、B層を紫外線吸収剤(・ディ
ックドライ LX−901 ・UV添加剤 SP ・K
W−75)混入の接着剤層を採択し、図1に示すよう
に、A−C−B−C−Aの順に積層して厚さ76μmフ
ィルムを得た。このフィルムの紫外線透過率を計測した
ところ図2の結果が得られた。
【0018】上記のフィルムを用いて、40ワットタイ
プの蛍光灯管用の直径55mm、長さ1195mmのチュー
ブを、110ワットタイプの蛍光灯管用の直径68mm、
長さ2355mmのチューブを得た。このチューブをナシ
ョナルFLR403・W/M−X蛍光灯管に被せてチュ
ーブ被覆蛍光灯管を作成し、この蛍光灯管を用いて図3
に示す測定条件のもとで照度試験を行った。その結果を
表1に示す。なお、照度計には、横河M&C(株)製携
帯用照度計(3281A)を用いた。
【0019】
【表1】 単位:ルクス 平 均 ─────────────────────────────── 適用無し 540 530 490 495 513.75 ─────────────────────────────── 適用有り 530 520 490 490 507.50 ───────────────────────────────
【0020】このチューブ被覆蛍光灯管の照度試験の結
果は、照度の減少率は約1.2%であり、照度が減少し
たことにはほとんど気が付かず、また、蛍光灯管の光線
の色調は、人間の可視範囲の波長の吸収を極力抑え昼光
色を保つことができ、物品の紫外線障害防止、昆虫の飛
来防止に有効であった。
【0021】さらに、上記チューブ被覆蛍光灯管と無被
覆の蛍光灯管を用いて、蛍光灯管の中央部及び左右端部
の温度の経時変化を計測したところ表2及び図4に示す
結果が得られた。なお、温度計には、(株)キーエンス
製ポイントマーカー付ハンディ温度計IT−60を用い
た。
【0022】
【表2】 ──────────────────────────────── 単位:℃ 1時間後 2時間後 5時間後 8時間後 ──────────────────────────────── 左端部 被覆 有 66.3 65.3 66.1 64.6 被覆 無 60.1 54.8 64.4 58.9 ──────────────────────────────── 1時間後 2時間後 5時間後 8時間後 ──────────────────────────────── 中央部 被覆 有 41.6 41.3 40.6 40.9 被覆 無 41.6 39.4 41.0 40.8 ──────────────────────────────── 1時間後 2時間後 5時間後 8時間後 ──────────────────────────────── 右端部 被覆 有 65.6 57.8 55.6 58.0 被覆 無 66.0 56.7 65.0 61.1 ────────────────────────────────
【0023】上記表2に示すように、被覆チューブの適
用有りでも無しでも格別の差異は認められず、また、時
間経過による温度上昇は認められなかった。
【0024】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、照度を低
下させることが無く昼光色を維持でき、昆虫の飛来防止
に有効な蛍光灯管被覆チューブを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリエステルチューブ用フィルムの層構造を示
す断面図である。
【図2】フィルムの紫外線透過率の計測結果を示す図で
ある。
【図3】照度試験の試験条件の概略図である。
【図4】表面温度の経時変化を示す温度変化状態図であ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F21Y 103:00 F16L 11/12 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯層に昆虫の可視領域を吸収する機能を
    有する層および外層にポリエステルフィルム層を配置し
    た多層フィルムで構成したチューブ。
  2. 【請求項2】 芯層が波長360nm以下の波長の紫外
    線を吸収する機能を有する層である請求項2のチュー
    ブ。
  3. 【請求項3】 芯層が紫外線吸収剤を含む層である請求
    項2のチューブ。
  4. 【請求項4】 多層フィルムが人間の目で感じる400
    〜750nm前後の可視光線には影響を与えず、昼光色
    を保つことのできるフィルムである請求項3のチュー
    ブ。
  5. 【請求項5】 多層フィルムを縁部にてシールして管状
    にしたものである請求項1ないし4のいずれかのチュー
    ブ。
  6. 【請求項6】 蛍光灯管被覆用チューブである請求項1
    ないし5のいずれかのチューブ。
  7. 【請求項7】 蛍光灯管をチューブ内に通すだけで被覆
    できる請求項1ないし6のいずれかのチューブ。
  8. 【請求項8】 ポリエステルフィルム層の片面に帯電防
    止剤を塗布している請求項6または7のチューブ。
JP2001201569A 2001-07-03 2001-07-03 昆虫の可視領域を吸収する機能を有する蛍光灯管被覆用チューブ Withdrawn JP2003016824A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001201569A JP2003016824A (ja) 2001-07-03 2001-07-03 昆虫の可視領域を吸収する機能を有する蛍光灯管被覆用チューブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001201569A JP2003016824A (ja) 2001-07-03 2001-07-03 昆虫の可視領域を吸収する機能を有する蛍光灯管被覆用チューブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003016824A true JP2003016824A (ja) 2003-01-17

Family

ID=19038501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001201569A Withdrawn JP2003016824A (ja) 2001-07-03 2001-07-03 昆虫の可視領域を吸収する機能を有する蛍光灯管被覆用チューブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003016824A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10517289B2 (en) 2015-03-17 2019-12-31 Adeka Corporation Insect-proofing film and insect-proofing cover

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10517289B2 (en) 2015-03-17 2019-12-31 Adeka Corporation Insect-proofing film and insect-proofing cover

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2774421A (en) Heat-reflecting light-transmitting window shade or the like and material for use in manufacturing the same
EP1859304B1 (en) Optical filter and lighting apparatus
JP4862784B2 (ja) 光学特性制御装置及び板状光学部材
EA033599B1 (ru) Стеклянная крыша транспортного средства
DE69321467D1 (de) Infrarote strahlung reflektierender, für sichtbares licht transparenter film mit maske gegen farben
CN101045550B (zh) 紫外线截止材料、紫外线截止滤光片、放电灯及照明装置
CA2911782A1 (en) Bird collision-averting window panes
JP2003016824A (ja) 昆虫の可視領域を吸収する機能を有する蛍光灯管被覆用チューブ
JP3118226B2 (ja) 照明光源用フィルター
CN205620569U (zh) 一种滤光膜及一种灯具滤光装置
CN202040569U (zh) 一种带滤光片的led光源
WO2021226913A1 (zh) 一种装饰膜及其制造工艺、应用
CN205938606U (zh) Led光源
CN207179600U (zh) 一种防水覆膜led灯板
CN2464202Y (zh) 卷轴式薄膜遮阳帘
JP2020087897A (ja) 昼光色led光源用照明カバー
CN104044314A (zh) 红外反射调光玻璃
JP6481987B1 (ja) 白色led光源用照明カバー及び製造方法
JP2023067023A (ja) 害虫誘引阻止材
JP3098283B2 (ja) 褪色防止用蛍光ランプ
JPH08259708A (ja) 支持体積層用ポリエステルフイルム
KR20240121442A (ko) 사생활 보호 기능을 가지는 롤 블라인드 장치
JP4588133B2 (ja) 蛍光灯管カバーシート
JPH06111611A (ja) 照明器具
CN106439565A (zh) 一种简易卷帘灯

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081007