JP2003016738A - 記録情報信号のスクランブル方法及びスクランブル回路 - Google Patents
記録情報信号のスクランブル方法及びスクランブル回路Info
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- Television Signal Processing For Recording (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来は使用する生成多項式の最大次数を小さ
くすることができず、また、スクランブルデータの“ば
らつき”が低く、更にスクランブル回路で使用するレジ
スタの数が比較的多く、回路規模が大きい。 【解決手段】 セクタアドレスb6〜b4が2hである
ときには、値が32h(つまり、110010)の生成
多項式切替信号G5〜G0をANDゲート210〜21
5に供給し、ANDゲート215、214、211を導
通状態としてそれぞれ帰還ループをオンとし、ANDゲ
ート213、212、210を非導通状態としてそれぞ
れ帰還ループをオフとする。これにより、生成多項式X
8+X6+X5+X2+1によるM系列B7〜B0が発
生され、スクランブルデータSkとして出力される。切
替信号G5〜G0により、8種類の生成多項式が切り替
えられて使用される。
くすることができず、また、スクランブルデータの“ば
らつき”が低く、更にスクランブル回路で使用するレジ
スタの数が比較的多く、回路規模が大きい。 【解決手段】 セクタアドレスb6〜b4が2hである
ときには、値が32h(つまり、110010)の生成
多項式切替信号G5〜G0をANDゲート210〜21
5に供給し、ANDゲート215、214、211を導
通状態としてそれぞれ帰還ループをオンとし、ANDゲ
ート213、212、210を非導通状態としてそれぞ
れ帰還ループをオフとする。これにより、生成多項式X
8+X6+X5+X2+1によるM系列B7〜B0が発
生され、スクランブルデータSkとして出力される。切
替信号G5〜G0により、8種類の生成多項式が切り替
えられて使用される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録情報信号のスク
ランブル方法及びスクランブル回路に係り、特に周回状
の情報トラックを有する光ディスク等の円盤状記録媒体
に記録する情報信号のスクランブル方法及びスクランブ
ル回路に関する。
ランブル方法及びスクランブル回路に係り、特に周回状
の情報トラックを有する光ディスク等の円盤状記録媒体
に記録する情報信号のスクランブル方法及びスクランブ
ル回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、DVD(Digital Versatile Di
sk)等の光ディスクは、光ディスクの周回状の情報トラ
ック上にピット、ランドと呼ばれる凹凸形状の形成によ
りディジタル信号形態の情報信号が記録されており、前
記ピット、ランドからの反射光が光学ヘッド内の4分割
光検出器で受光されて電気信号に変換され、情報信号が
読み出される。この光ディスクの再生時には、光学ヘッ
ドを用いたフォーカシング及びトラッキングの制御が行
われる。
sk)等の光ディスクは、光ディスクの周回状の情報トラ
ック上にピット、ランドと呼ばれる凹凸形状の形成によ
りディジタル信号形態の情報信号が記録されており、前
記ピット、ランドからの反射光が光学ヘッド内の4分割
光検出器で受光されて電気信号に変換され、情報信号が
読み出される。この光ディスクの再生時には、光学ヘッ
ドを用いたフォーカシング及びトラッキングの制御が行
われる。
【0003】ここで、フォーカシングは光ディスクの面
振れに対して、光学ヘッド内の光学系の対物レンズの焦
点を光ディスク記録面に追従させるためのものであり、
トラッキングは光ディスクの偏心に対して、光学ヘッド
から出射したレーザ光により光ディスク上に形成する光
スポットを情報トラック上に追従させるためのものであ
る。これらのフォーカシング、トラッキングは、2分
割、または4分割された光検出器のそれぞれの分割セン
サの出力信号を演算してフォーカシング制御信号、トラ
ッキング制御信号を得て、これによりサーボ制御するこ
とにより行われる。
振れに対して、光学ヘッド内の光学系の対物レンズの焦
点を光ディスク記録面に追従させるためのものであり、
トラッキングは光ディスクの偏心に対して、光学ヘッド
から出射したレーザ光により光ディスク上に形成する光
スポットを情報トラック上に追従させるためのものであ
る。これらのフォーカシング、トラッキングは、2分
割、または4分割された光検出器のそれぞれの分割セン
サの出力信号を演算してフォーカシング制御信号、トラ
ッキング制御信号を得て、これによりサーボ制御するこ
とにより行われる。
【0004】光学ヘッドから出射したレーザ光は、光デ
ィスク上のピット部からの反射光とランド部からの反射
光とで位相差が生じ、これによる干渉効果によりピット
部とランド部で光検出器に入射する反射光量に差が生じ
ることにより再生信号が得られる。光ディスクには、画
像や音声などのユーザデータが、例えばDVDにおいて
はEFMPlus(8−16変調)と呼ばれる変調が施
されNRZI変換された信号の1と0により、それぞれ
ピット、ランドのパターンを形成して記録されている。
このようにして記録されている情報信号は、ピット、ラ
ンドでの光量変化による再生信号を2値化し、復調され
ることでデータが再生される。DVDにおいては、NR
Z変換されEFMPlus復調される。
ィスク上のピット部からの反射光とランド部からの反射
光とで位相差が生じ、これによる干渉効果によりピット
部とランド部で光検出器に入射する反射光量に差が生じ
ることにより再生信号が得られる。光ディスクには、画
像や音声などのユーザデータが、例えばDVDにおいて
はEFMPlus(8−16変調)と呼ばれる変調が施
されNRZI変換された信号の1と0により、それぞれ
ピット、ランドのパターンを形成して記録されている。
このようにして記録されている情報信号は、ピット、ラ
ンドでの光量変化による再生信号を2値化し、復調され
ることでデータが再生される。DVDにおいては、NR
Z変換されEFMPlus復調される。
【0005】ところで、信号の記録方式には、ディスク
の角速度が一定な定角速度(CAV:Constant Angler
Velocity)方式と、ディスクと光スポットの相対線速度
が一定な定線速度(CLV:Constant Linear Velocit
y)方式とが広く知られている。CAV方式は各トラッ
クに含まれるセクタ数が等しく、全トラックに関してデ
ィスクの中心からの放射線上にセクタの先頭が完全に一
致する構造になっている。また、CLV方式は線速度が
一定のため、全トラックのセクタの先頭が一致すること
はないが、一部の隣接トラックに関してディスクの中心
からの放射線上にセクタの先頭が一致する場合がある。
の角速度が一定な定角速度(CAV:Constant Angler
Velocity)方式と、ディスクと光スポットの相対線速度
が一定な定線速度(CLV:Constant Linear Velocit
y)方式とが広く知られている。CAV方式は各トラッ
クに含まれるセクタ数が等しく、全トラックに関してデ
ィスクの中心からの放射線上にセクタの先頭が完全に一
致する構造になっている。また、CLV方式は線速度が
一定のため、全トラックのセクタの先頭が一致すること
はないが、一部の隣接トラックに関してディスクの中心
からの放射線上にセクタの先頭が一致する場合がある。
【0006】このような状況においては、同一内容の情
報、例えば画像情報や音楽情報が記録される場合では、
曲間、チャプタ間の無音部、無画像区間などを大量に記
録する時に、隣接トラックに同一の形状や配置の記録信
号が出現しないようにするために、一般的にはスクラン
ブル操作が講じられている。
報、例えば画像情報や音楽情報が記録される場合では、
曲間、チャプタ間の無音部、無画像区間などを大量に記
録する時に、隣接トラックに同一の形状や配置の記録信
号が出現しないようにするために、一般的にはスクラン
ブル操作が講じられている。
【0007】このスクランブルは元来、CD−ROMの
EFM変調のDSV(Digital SumValue)制御性を向上
させる目的で行うものであり、一般には情報信号とM系
列(Maximum Length Code:最長符号系列)との排他的論
理和(Ex−OR)によってスクランブル信号が発生さ
れる。そして、スクランブルに用いられるM系列は、n
段のシフトレジスタと加算器(排他的論理和器)とから
構成されたスクランブル回路により生成される、2n−
1個の0または1で表現される巡回符号である。
EFM変調のDSV(Digital SumValue)制御性を向上
させる目的で行うものであり、一般には情報信号とM系
列(Maximum Length Code:最長符号系列)との排他的論
理和(Ex−OR)によってスクランブル信号が発生さ
れる。そして、スクランブルに用いられるM系列は、n
段のシフトレジスタと加算器(排他的論理和器)とから
構成されたスクランブル回路により生成される、2n−
1個の0または1で表現される巡回符号である。
【0008】しかしながら、近年の変調方式の改善によ
りDSV制御性にスクランブルを施す必要は少なくなっ
てきている。DVDでもスクランブルを採用している
が、その目的はCD−ROMの場合と異なり、ディスク
上の記録再生トラックに光ピックアップを追従するよう
施されるトラッキング制御の安定化のために行われる。
DVDのようにトラックピッチが狭い場合、隣接トラッ
ク間に同一なデータパターン、つまり、隣接トラック間
でのピットとランドの形状が一致すると、相関性が高ま
りトラッキング誤差信号の振幅が低下して信号対雑音比
(S/N)が低下し、トラッキング制御が安定に行われ
ないという問題があるからである。
りDSV制御性にスクランブルを施す必要は少なくなっ
てきている。DVDでもスクランブルを採用している
が、その目的はCD−ROMの場合と異なり、ディスク
上の記録再生トラックに光ピックアップを追従するよう
施されるトラッキング制御の安定化のために行われる。
DVDのようにトラックピッチが狭い場合、隣接トラッ
ク間に同一なデータパターン、つまり、隣接トラック間
でのピットとランドの形状が一致すると、相関性が高ま
りトラッキング誤差信号の振幅が低下して信号対雑音比
(S/N)が低下し、トラッキング制御が安定に行われ
ないという問題があるからである。
【0009】この問題を解決するため、DVDではスク
ランブル信号が一巡する周期を、最も大きい記録容量の
情報トラックに含まれる情報量以上の長さに設定するよ
うに構成している。また、セクタアドレスを使用して巡
回符号の初期値を与えることで、セクタ単位でのスクラ
ンブルを可能にしている。初期値の与え方はそれぞれの
初期値から発生するスクランブルデータが重ならないよ
うに選ばれている。
ランブル信号が一巡する周期を、最も大きい記録容量の
情報トラックに含まれる情報量以上の長さに設定するよ
うに構成している。また、セクタアドレスを使用して巡
回符号の初期値を与えることで、セクタ単位でのスクラ
ンブルを可能にしている。初期値の与え方はそれぞれの
初期値から発生するスクランブルデータが重ならないよ
うに選ばれている。
【0010】図9はこの方式を使用したDVDのスクラ
ンブル回路(レジスタ帰還型M系列発生器)の一例の回
路図を示す。同図において、スクランブル回路は、各1
ビットを保持する15個のレジスタが縦続接続された1
5段シフトレジスタと、排他的論理和演算する加算器A
Dとから構成されており、まず、初期値がアドレスによ
って8個のレジスタに保持される。
ンブル回路(レジスタ帰還型M系列発生器)の一例の回
路図を示す。同図において、スクランブル回路は、各1
ビットを保持する15個のレジスタが縦続接続された1
5段シフトレジスタと、排他的論理和演算する加算器A
Dとから構成されており、まず、初期値がアドレスによ
って8個のレジスタに保持される。
【0011】8個のレジスタの各値B0〜B7はそのま
ま出力され(S0)、1セクタの最初のユーザデータと
排他的論理和(Ex−OR)される。次に、8ビット左
にシフトし、上記8個のレジスタからの1バイト出力
(B0〜B7)S1と2番目のユーザデータがEx−O
Rされる。これを順次2048バイト(1セクタ中に含
まれるユーザデータ)に対して行われる。次に、最初に
戻り、アドレスにより初期値を選択しレジスタにロード
され、前述の行程が繰り返される。
ま出力され(S0)、1セクタの最初のユーザデータと
排他的論理和(Ex−OR)される。次に、8ビット左
にシフトし、上記8個のレジスタからの1バイト出力
(B0〜B7)S1と2番目のユーザデータがEx−O
Rされる。これを順次2048バイト(1セクタ中に含
まれるユーザデータ)に対して行われる。次に、最初に
戻り、アドレスにより初期値を選択しレジスタにロード
され、前述の行程が繰り返される。
【0012】DVDの方式を詳しく説明する前に、まず
巡回符号(巡回コード)の基本を説明する。巡回符号で
は、”0”以外の2元符号をある2元符号列で割った場
合、その商及び余りはある周期で巡回する性質を持つ。
その周期が最大になるものをM系列と呼ぶ。その例を図
10に示す。
巡回符号(巡回コード)の基本を説明する。巡回符号で
は、”0”以外の2元符号をある2元符号列で割った場
合、その商及び余りはある周期で巡回する性質を持つ。
その周期が最大になるものをM系列と呼ぶ。その例を図
10に示す。
【0013】同図において、商は1011100の繰り
返しとなり、その周期は7である。一般に巡回符号を扱
うのに多項式表現が用いられる。例えば、図10の2元
符号列(1011)は、1・X3+0・X2+1・X1
+1・X0=X3+X1+1というように符号長kの符
号語はk−1次以下の多項式で表現できる。割る側の多
項式を生成多項式と呼び、前述のM系列の周期は生成多
項式の最大次数をn(=k−1)とすれば2n−1であ
る。この例ではn=3であるので周期は7となり、図1
0と一致する。
返しとなり、その周期は7である。一般に巡回符号を扱
うのに多項式表現が用いられる。例えば、図10の2元
符号列(1011)は、1・X3+0・X2+1・X1
+1・X0=X3+X1+1というように符号長kの符
号語はk−1次以下の多項式で表現できる。割る側の多
項式を生成多項式と呼び、前述のM系列の周期は生成多
項式の最大次数をn(=k−1)とすれば2n−1であ
る。この例ではn=3であるので周期は7となり、図1
0と一致する。
【0014】また、ある2元符号を最大次数nの生成多
項式で割った商のnビットの値を1ビット刻みでみると
その値は全て異なり、その数は2n−1である。余りも
同様にnビットの余りを順次見るとその余りの値は全て
異なり、その数は2n−1である。多項式表現で説明す
るならば、生成多項式の最大次数nであるので余りはn
−1次であり、n−1次の多項式をビット符号列にする
とnビットの余りが生じ、そのnビットの余りはそれぞ
れ異なる。これは、nビットで表わせる数値の数は2n
であり、これから0を除いた数と等しい。図10ではn
=3であるので、余りはそれぞれ(001),(01
0),(011),(100),(101),(11
0),(111)の7種類で、(000)を除く3ビッ
トで表せるすべての値である。
項式で割った商のnビットの値を1ビット刻みでみると
その値は全て異なり、その数は2n−1である。余りも
同様にnビットの余りを順次見るとその余りの値は全て
異なり、その数は2n−1である。多項式表現で説明す
るならば、生成多項式の最大次数nであるので余りはn
−1次であり、n−1次の多項式をビット符号列にする
とnビットの余りが生じ、そのnビットの余りはそれぞ
れ異なる。これは、nビットで表わせる数値の数は2n
であり、これから0を除いた数と等しい。図10ではn
=3であるので、余りはそれぞれ(001),(01
0),(011),(100),(101),(11
0),(111)の7種類で、(000)を除く3ビッ
トで表せるすべての値である。
【0015】DVDの場合の生成多項式はX15+X4+
1であり、その周期は215−1=32767であり、1
5ビットで表わせる215から“0”を除いたすべての
値が存在する。詳しくは説明しないがDVDのスクラン
ブル回路の初期値は同じパターンが発生しないように選
ばれている。また、アドレスのb0〜b3は使用してい
ない。
1であり、その周期は215−1=32767であり、1
5ビットで表わせる215から“0”を除いたすべての
値が存在する。詳しくは説明しないがDVDのスクラン
ブル回路の初期値は同じパターンが発生しないように選
ばれている。また、アドレスのb0〜b3は使用してい
ない。
【0016】これにより、16セクタ内は同一の初期値
から始まるスクランブルデータパターンが16回繰り返
される。16セクタの長さは、DVDの最内周の1トラ
ックより短いため、同一の初期値によるスクランブルデ
ータパターンは隣接トラックに来ることはない。DVD
のアドレスは通常インクリメントしているので、最初の
16セクタに続く次の16セクタは別の初期値が与えら
れ、最初のスクランブルデータパターンと異なるスクラ
ンブルデータを発生する。更に次の16セクタは、別の
初期値により前の32セクタとは異なるスクランブルデ
ータパターンが与えられ、それが16回(初期値が16
個)与えられ、そのスクランブルデータパターンが各々
異なるため、トータル256セクタ間は異なるスクラン
ブルデータパターンを持つ。これは、DVDの最外周に
おけるトラック長の約70.6セクタより長いため、隣
接トラックで同一のパターンが発生する確率は少ない。
から始まるスクランブルデータパターンが16回繰り返
される。16セクタの長さは、DVDの最内周の1トラ
ックより短いため、同一の初期値によるスクランブルデ
ータパターンは隣接トラックに来ることはない。DVD
のアドレスは通常インクリメントしているので、最初の
16セクタに続く次の16セクタは別の初期値が与えら
れ、最初のスクランブルデータパターンと異なるスクラ
ンブルデータを発生する。更に次の16セクタは、別の
初期値により前の32セクタとは異なるスクランブルデ
ータパターンが与えられ、それが16回(初期値が16
個)与えられ、そのスクランブルデータパターンが各々
異なるため、トータル256セクタ間は異なるスクラン
ブルデータパターンを持つ。これは、DVDの最外周に
おけるトラック長の約70.6セクタより長いため、隣
接トラックで同一のパターンが発生する確率は少ない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
のスクランブル方法では、次のような欠点がある。第1
の欠点は、使用する生成多項式の最大次数を小さくする
ことができないということである。例えば、DVDと同
じ線密度をもつディスクにこの方式を適用する場合は生
成多項式を13次以下にできない。生成多項式を14次
(周期:213−1≒214)にし、16セクタ内は同じ初
期値を使用したとき、初期値を8個(=2 14/204
8)持たせることができるので、トータル128セクタ
(=16セクタ×8)が可能であり、DVDの最外周に
おけるトラック長の約70.6セクタより長いため、実
現可能である。
のスクランブル方法では、次のような欠点がある。第1
の欠点は、使用する生成多項式の最大次数を小さくする
ことができないということである。例えば、DVDと同
じ線密度をもつディスクにこの方式を適用する場合は生
成多項式を13次以下にできない。生成多項式を14次
(周期:213−1≒214)にし、16セクタ内は同じ初
期値を使用したとき、初期値を8個(=2 14/204
8)持たせることができるので、トータル128セクタ
(=16セクタ×8)が可能であり、DVDの最外周に
おけるトラック長の約70.6セクタより長いため、実
現可能である。
【0018】これに対し、生成多項式を13次とした場
合、M系列の周期は213−1≒213で16セクタ内は同
じ初期値を使用したとき、初期値は4個(=213/20
48)まで持たせることができるので、トータル64セ
クタ(=16セクタ×4)が可能であるが、この値は、
DVDの最外周におけるトラック長の約70.6セクタ
より短い。
合、M系列の周期は213−1≒213で16セクタ内は同
じ初期値を使用したとき、初期値は4個(=213/20
48)まで持たせることができるので、トータル64セ
クタ(=16セクタ×4)が可能であるが、この値は、
DVDの最外周におけるトラック長の約70.6セクタ
より短い。
【0019】回転制御方式にCLV方式が用いられてい
るとすれば、上記のように最外周におけるトラック長よ
りスクランブルデータ(M系列)の周期が短いと、図1
1に点線で示すようにスクランブルデータパターンの周
期がある半径位置のトラック長と同じとなり、その隣接
トラックのスクランブルデータパターンが同じになり、
トラッキングに影響を与えてしまう。生成多項式の次数
が12次より小さい場合は、スクランブルデータパター
ンの周期のN倍(N:正の整数)とトラック長が一致す
る点が増えるため、隣接トラックのスクランブルデータ
パターンが同じになる点が多くなる。
るとすれば、上記のように最外周におけるトラック長よ
りスクランブルデータ(M系列)の周期が短いと、図1
1に点線で示すようにスクランブルデータパターンの周
期がある半径位置のトラック長と同じとなり、その隣接
トラックのスクランブルデータパターンが同じになり、
トラッキングに影響を与えてしまう。生成多項式の次数
が12次より小さい場合は、スクランブルデータパター
ンの周期のN倍(N:正の整数)とトラック長が一致す
る点が増えるため、隣接トラックのスクランブルデータ
パターンが同じになる点が多くなる。
【0020】第2の欠点は、従来はスクランブルデータ
として使用可能なビット数の一部しか使用していないた
め、スクランブルデータの“ばらつき”が低く、使用す
る変調方式によってはDSV制御に問題が発生する可能
性があるということである。前述したように、15次の
M系列で出力される15ビットの余りは全て異なるが、
DVDでは、その内8ビットしか使用していないため、
スクランブルデータの“ばらつき”は低く、更に高次の
生成多項式を用いると、スクランブル後のデータのばら
つきは更に低くなる。
として使用可能なビット数の一部しか使用していないた
め、スクランブルデータの“ばらつき”が低く、使用す
る変調方式によってはDSV制御に問題が発生する可能
性があるということである。前述したように、15次の
M系列で出力される15ビットの余りは全て異なるが、
DVDでは、その内8ビットしか使用していないため、
スクランブルデータの“ばらつき”は低く、更に高次の
生成多項式を用いると、スクランブル後のデータのばら
つきは更に低くなる。
【0021】M系列の最大次数をyとすれば余りはyビ
ット(余り多項式はy−1ビット)であり、スクランブ
ルはM系列の余りの内、固定ビット(多くは8ビット)
を使用してデータビット(多くは8ビット)とEX−O
Rをとることから、(y−8)ビットは使用しないこと
になる。前述した通り、M系列のyビットの余りは全て
異なるが、その内一部だけを使用した場合、2(y-8)
回同一スクランブルデータが含まれることになる。この
ことは、連続するスクランブルデータのパターンも同一
パターンが発生する可能性が高くなることを意味する。
そのため、隣接トラック間で同一パターンが発生する確
率も高い。DVDの場合、15次のM系列中の8ビット
しか使用していないため、7(=15−8)ビットは使
用しないため、同一スクランブルパターンが発生する可
能性がある。
ット(余り多項式はy−1ビット)であり、スクランブ
ルはM系列の余りの内、固定ビット(多くは8ビット)
を使用してデータビット(多くは8ビット)とEX−O
Rをとることから、(y−8)ビットは使用しないこと
になる。前述した通り、M系列のyビットの余りは全て
異なるが、その内一部だけを使用した場合、2(y-8)
回同一スクランブルデータが含まれることになる。この
ことは、連続するスクランブルデータのパターンも同一
パターンが発生する可能性が高くなることを意味する。
そのため、隣接トラック間で同一パターンが発生する確
率も高い。DVDの場合、15次のM系列中の8ビット
しか使用していないため、7(=15−8)ビットは使
用しないため、同一スクランブルパターンが発生する可
能性がある。
【0022】第3の欠点は、スクランブル回路で使用す
るレジスタの数が比較的多く、回路規模が大きいという
ことである。スクランブル回路で使用するレジスタの数
は静電気などによるレジスタ値の変化などが起こらない
ように、少ない方が望ましいが、従来のスクランブル回
路では比較的多くのレジスタが必要となる。加えて、D
VDで実際に使用されるスクランブル回路の多くは、高
速化の点から図12に示すように、8ビット先を予測し
バイト単位で処理することが一般的であることから回路
規模も大きくなる。
るレジスタの数が比較的多く、回路規模が大きいという
ことである。スクランブル回路で使用するレジスタの数
は静電気などによるレジスタ値の変化などが起こらない
ように、少ない方が望ましいが、従来のスクランブル回
路では比較的多くのレジスタが必要となる。加えて、D
VDで実際に使用されるスクランブル回路の多くは、高
速化の点から図12に示すように、8ビット先を予測し
バイト単位で処理することが一般的であることから回路
規模も大きくなる。
【0023】DVDのチャンネルエンコード(記録側)
は、ユーザデータに対し再生時のECCエラー訂正の誤
訂正を検出するために、EDC(Error Detection Cod
e)コードを付加し、その後でスクランブルを行い、更
にECCエンコードを行っている。チャンネルデコーダ
(再生側)ではチャンネルエンコードとは逆にECCエ
ラー訂正を行った後デスクランブルし、EDCコードに
より誤訂正の有無を確かめる。誤訂正がなければ後段の
MPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダに再
生データを送ることができる。
は、ユーザデータに対し再生時のECCエラー訂正の誤
訂正を検出するために、EDC(Error Detection Cod
e)コードを付加し、その後でスクランブルを行い、更
にECCエンコードを行っている。チャンネルデコーダ
(再生側)ではチャンネルエンコードとは逆にECCエ
ラー訂正を行った後デスクランブルし、EDCコードに
より誤訂正の有無を確かめる。誤訂正がなければ後段の
MPEG(Moving Picture Experts Group)デコーダに再
生データを送ることができる。
【0024】最近のDVDドライブは、以前は、ECC
処理用のSRAM(Static RandomAccess Memory)と、
転送レート吸収用のトラックバッファDRAM(Dynamic
Random Access Memory)を分けて、SRAMからDRA
Mへの転送の際にデ・スクランブル回路でデ・スクラン
ブル処理していたものを、コストを削減するためDRA
Mのみで行う試みが行われている。それに伴い、DRA
M内のデータはスクランブルしたまま処理し、MPEG
デコーダへの転送の際にデ・スクランブル回路を通しデ
・スクランブル処理する。
処理用のSRAM(Static RandomAccess Memory)と、
転送レート吸収用のトラックバッファDRAM(Dynamic
Random Access Memory)を分けて、SRAMからDRA
Mへの転送の際にデ・スクランブル回路でデ・スクラン
ブル処理していたものを、コストを削減するためDRA
Mのみで行う試みが行われている。それに伴い、DRA
M内のデータはスクランブルしたまま処理し、MPEG
デコーダへの転送の際にデ・スクランブル回路を通しデ
・スクランブル処理する。
【0025】この場合、DRAM内の情報をCPUが直
接アクセスするためのデ・スクランブル回路や、EDC
誤訂正検出の前段にデ・スクランブル回路が必要である
など、デ・スクランブル回路を複数使用することが行わ
れている。デ・スクランブル回路はスクランブル回路と
同じもので良いため、スクランブル回路はなるべく小規
模な方が望ましい。このことから、使用する生成多項式
の最大次数を小さくできる方式が望まれていた。
接アクセスするためのデ・スクランブル回路や、EDC
誤訂正検出の前段にデ・スクランブル回路が必要である
など、デ・スクランブル回路を複数使用することが行わ
れている。デ・スクランブル回路はスクランブル回路と
同じもので良いため、スクランブル回路はなるべく小規
模な方が望ましい。このことから、使用する生成多項式
の最大次数を小さくできる方式が望まれていた。
【0026】また、最近のディスク媒体では、著作権保
護の観点からコピープロテクトが情報に施されている。
このコピープロテクトは、前述のトラッキングサーボの
安定のために行われるスクランブル回路とは別の回路で
行われる。そのため、回路規模が大きくなるというデメ
リットが生じる。
護の観点からコピープロテクトが情報に施されている。
このコピープロテクトは、前述のトラッキングサーボの
安定のために行われるスクランブル回路とは別の回路で
行われる。そのため、回路規模が大きくなるというデメ
リットが生じる。
【0027】本発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、使用する生成多項式の最大次数を小さくすることが
できる記録情報信号のスクランブル方法及びスクランブ
ル回路を提供することを目的とする。
で、使用する生成多項式の最大次数を小さくすることが
できる記録情報信号のスクランブル方法及びスクランブ
ル回路を提供することを目的とする。
【0028】また、本発明の他の目的は、レジスタ数を
単一生成多項式で用いる場合と同じ数で複数の生成多項
式を切り替えて接続することにより、スクランブル信号
のばらつきを向上させ、スクランブル信号の最大周期を
最外周のトラック長より長くし、隣接トラック間での相
関性を除去することができる記録情報信号のスクランブ
ル方法及びスクランブル回路を提供することにある。
単一生成多項式で用いる場合と同じ数で複数の生成多項
式を切り替えて接続することにより、スクランブル信号
のばらつきを向上させ、スクランブル信号の最大周期を
最外周のトラック長より長くし、隣接トラック間での相
関性を除去することができる記録情報信号のスクランブ
ル方法及びスクランブル回路を提供することにある。
【0029】更に、本発明の他の目的は、M系列レジス
タ数を少なくし、回路の信頼性の向上及び回路規模の縮
小を実現し得る記録情報信号のスクランブル方法及びス
クランブル回路を提供することにある。
タ数を少なくし、回路の信頼性の向上及び回路規模の縮
小を実現し得る記録情報信号のスクランブル方法及びス
クランブル回路を提供することにある。
【0030】また、本発明の更に他の目的は、コピープ
ロテクト回路とトラッキングサーボの安定化のために行
われるスクランブル回路を同時に満たし、かつ、回路規
模の縮小を実現し得る記録情報信号のスクランブル方法
及びスクランブル回路を提供することにある。
ロテクト回路とトラッキングサーボの安定化のために行
われるスクランブル回路を同時に満たし、かつ、回路規
模の縮小を実現し得る記録情報信号のスクランブル方法
及びスクランブル回路を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の記録情報信号のスクランブル方法は、周回
状の情報トラックの各々がアドレス値を有する複数のセ
クタに分割された記録媒体の各情報トラックに、巡回コ
ードの一部分又は全てを使用したスクランブル信号によ
りスクランブルされた2値のディジタル信号系列として
記録される情報信号のスクランブル方法において、互い
に異なる複数の生成多項式のうち、アドレス値に同期し
て切り替えた一の生成多項式を使用して巡回コードを生
成することを、複数の生成多項式の各々について繰り返
して、複数の生成多項式をそれぞれ使用した複数の巡回
コードを順次に生成すると共に、複数の巡回コードを接
続したときのスクランブル信号の全体のセクタ数(長さ
TL)が、記録媒体に形成される各情報トラックのうち
最も記録容量の大きな情報トラックのセクタ数(Sma
x)よりも大となるように、複数の巡回コードを接続し
てスクランブル信号を生成する第1のステップと、第1
のステップにより生成されたスクランブル信号と、2値
のディジタル信号形態の情報信号とを排他的論理和演算
して、スクランブルされた2値のディジタル信号系列を
生成する第2のステップとを含むことを特徴とする。
め、本発明の記録情報信号のスクランブル方法は、周回
状の情報トラックの各々がアドレス値を有する複数のセ
クタに分割された記録媒体の各情報トラックに、巡回コ
ードの一部分又は全てを使用したスクランブル信号によ
りスクランブルされた2値のディジタル信号系列として
記録される情報信号のスクランブル方法において、互い
に異なる複数の生成多項式のうち、アドレス値に同期し
て切り替えた一の生成多項式を使用して巡回コードを生
成することを、複数の生成多項式の各々について繰り返
して、複数の生成多項式をそれぞれ使用した複数の巡回
コードを順次に生成すると共に、複数の巡回コードを接
続したときのスクランブル信号の全体のセクタ数(長さ
TL)が、記録媒体に形成される各情報トラックのうち
最も記録容量の大きな情報トラックのセクタ数(Sma
x)よりも大となるように、複数の巡回コードを接続し
てスクランブル信号を生成する第1のステップと、第1
のステップにより生成されたスクランブル信号と、2値
のディジタル信号形態の情報信号とを排他的論理和演算
して、スクランブルされた2値のディジタル信号系列を
生成する第2のステップとを含むことを特徴とする。
【0032】また、上記の目的を達成するため、本発明
のスクランブル回路は、周回状の情報トラックの各々が
アドレス値を有する複数のセクタに分割された記録媒体
の各情報トラックに、2値のディジタル信号系列として
記録される情報信号に対して、巡回コードの一部分又は
全てを使用したスクランブル信号によりスクランブルす
るスクランブル回路において、アドレス値に応じて生成
多項式切替信号を発生する切替信号発生手段と、互いに
異なる複数の生成多項式のうち、切替信号に同期して切
り替えた一の生成多項式を使用して巡回コードを生成す
ることを、複数の生成多項式の各々について繰り返し
て、複数の生成多項式をそれぞれ使用した複数の巡回コ
ードを順次に生成すると共に、複数の巡回コードを接続
したときのスクランブル信号の全体のセクタ数(長さT
L)が、記録媒体に形成される各情報トラックのうち最
も記録容量の大きな情報トラックのセクタ数(Sma
x)よりも大となるように、複数の巡回コードを接続し
てスクランブル信号を生成するスクランブル信号生成手
段と、スクランブル信号生成手段により生成されたスク
ランブル信号と、2値のディジタル信号形態の情報信号
とを排他的論理和演算して、スクランブルされた2値の
ディジタル信号系列を生成する演算手段とを有する構成
としたものである。
のスクランブル回路は、周回状の情報トラックの各々が
アドレス値を有する複数のセクタに分割された記録媒体
の各情報トラックに、2値のディジタル信号系列として
記録される情報信号に対して、巡回コードの一部分又は
全てを使用したスクランブル信号によりスクランブルす
るスクランブル回路において、アドレス値に応じて生成
多項式切替信号を発生する切替信号発生手段と、互いに
異なる複数の生成多項式のうち、切替信号に同期して切
り替えた一の生成多項式を使用して巡回コードを生成す
ることを、複数の生成多項式の各々について繰り返し
て、複数の生成多項式をそれぞれ使用した複数の巡回コ
ードを順次に生成すると共に、複数の巡回コードを接続
したときのスクランブル信号の全体のセクタ数(長さT
L)が、記録媒体に形成される各情報トラックのうち最
も記録容量の大きな情報トラックのセクタ数(Sma
x)よりも大となるように、複数の巡回コードを接続し
てスクランブル信号を生成するスクランブル信号生成手
段と、スクランブル信号生成手段により生成されたスク
ランブル信号と、2値のディジタル信号形態の情報信号
とを排他的論理和演算して、スクランブルされた2値の
ディジタル信号系列を生成する演算手段とを有する構成
としたものである。
【0033】上記の本発明のスクランブル方法及びスク
ランブル回路では、複数の生成多項式をそれぞれ使用し
た複数の巡回コードを接続したときのスクランブル信号
の全体のセクタ数(長さTL)が、記録媒体に形成され
る各情報トラックのうち最も記録容量の大きな情報トラ
ック(例えば、最外周情報トラック)のセクタ数(Sm
ax)よりも大となるように、複数の巡回コードを接続
してスクランブル信号を生成するようにしたため、一つ
の生成多項式だけを使用して、かつ、繰り返し使用しな
いで生成した巡回コードによるスクランブル信号を用い
る従来回路に比べて、生成多項式の最大次数を低く抑え
ることができる。
ランブル回路では、複数の生成多項式をそれぞれ使用し
た複数の巡回コードを接続したときのスクランブル信号
の全体のセクタ数(長さTL)が、記録媒体に形成され
る各情報トラックのうち最も記録容量の大きな情報トラ
ック(例えば、最外周情報トラック)のセクタ数(Sm
ax)よりも大となるように、複数の巡回コードを接続
してスクランブル信号を生成するようにしたため、一つ
の生成多項式だけを使用して、かつ、繰り返し使用しな
いで生成した巡回コードによるスクランブル信号を用い
る従来回路に比べて、生成多項式の最大次数を低く抑え
ることができる。
【0034】また、上記の目的を達成するため、本発明
のスクランブル方法は、上記の第1のステップを、互い
に異なる複数の生成多項式のうち、アドレス値に同期し
て切り替えた一の生成多項式を使用して巡回コードを生
成することを、複数の生成多項式の各々について繰り返
して、複数の生成多項式をそれぞれ使用した複数の巡回
コードを順次に生成すると共に、各一つの生成多項式を
使用して生成した各一の巡回コードの長さ(ML)が、
記録媒体に形成される各情報トラックのうち最も記録容
量の小さな情報トラックのセクタ数(Smin)以下
で、かつ、複数の巡回コードを接続したときのスクラン
ブル信号の全体のセクタ数(長さTL)が、記録媒体に
形成される各情報トラックのうち最も記録容量の大きな
情報トラックのセクタ数(Smax)に、上記各一の巡
回コードの長さ(ML)を加算した値よりも大となるよ
うに、複数の巡回コードを接続してスクランブル信号を
生成することを特徴とする。
のスクランブル方法は、上記の第1のステップを、互い
に異なる複数の生成多項式のうち、アドレス値に同期し
て切り替えた一の生成多項式を使用して巡回コードを生
成することを、複数の生成多項式の各々について繰り返
して、複数の生成多項式をそれぞれ使用した複数の巡回
コードを順次に生成すると共に、各一つの生成多項式を
使用して生成した各一の巡回コードの長さ(ML)が、
記録媒体に形成される各情報トラックのうち最も記録容
量の小さな情報トラックのセクタ数(Smin)以下
で、かつ、複数の巡回コードを接続したときのスクラン
ブル信号の全体のセクタ数(長さTL)が、記録媒体に
形成される各情報トラックのうち最も記録容量の大きな
情報トラックのセクタ数(Smax)に、上記各一の巡
回コードの長さ(ML)を加算した値よりも大となるよ
うに、複数の巡回コードを接続してスクランブル信号を
生成することを特徴とする。
【0035】また、上記の目的を達成するため、本発明
のスクランブル回路は、上記のスクランブル信号生成手
段を、互いに異なる複数の生成多項式のうち、切替信号
に同期して一の生成多項式を使用して巡回コードを生成
することを、複数の生成多項式の各々について繰り返し
て、複数の生成多項式をそれぞれ使用した複数の巡回コ
ードを順次に生成すると共に、各一つの生成多項式を使
用して生成した各一の巡回コードの長さ(ML)が、記
録媒体に形成される各情報トラックのうち最も記録容量
の小さな情報トラックのセクタ数(Smin)以下で、
かつ、複数の巡回コードを接続したときのスクランブル
信号の全体のセクタ数(長さTL)が、記録媒体に形成
される各情報トラックのうち最も記録容量の大きな情報
トラックのセクタ数(Smax)に、上記各一の巡回コ
ードの長さ(ML)を加算した値よりも大となるよう
に、複数の巡回コードを接続してスクランブル信号を生
成する構成としたことを特徴とする。
のスクランブル回路は、上記のスクランブル信号生成手
段を、互いに異なる複数の生成多項式のうち、切替信号
に同期して一の生成多項式を使用して巡回コードを生成
することを、複数の生成多項式の各々について繰り返し
て、複数の生成多項式をそれぞれ使用した複数の巡回コ
ードを順次に生成すると共に、各一つの生成多項式を使
用して生成した各一の巡回コードの長さ(ML)が、記
録媒体に形成される各情報トラックのうち最も記録容量
の小さな情報トラックのセクタ数(Smin)以下で、
かつ、複数の巡回コードを接続したときのスクランブル
信号の全体のセクタ数(長さTL)が、記録媒体に形成
される各情報トラックのうち最も記録容量の大きな情報
トラックのセクタ数(Smax)に、上記各一の巡回コ
ードの長さ(ML)を加算した値よりも大となるよう
に、複数の巡回コードを接続してスクランブル信号を生
成する構成としたことを特徴とする。
【0036】上記の本発明のスクランブル方法及びスク
ランブル回路では、各一つの生成多項式を使用して生成
した各一の巡回コードの長さ(ML)が、記録媒体に形
成される各情報トラックのうち最も記録容量の小さな情
報トラック(例えば、最内周情報トラック)のセクタ数
(Smin)以下で、かつ、複数の巡回コードを接続し
たときのスクランブル信号の全体のセクタ数(長さT
L)が、記録媒体に形成される各情報トラックのうち最
も記録容量の大きな情報トラック(例えば、最外周情報
トラック)のセクタ数(Smax)に、上記各一の巡回
コードの長さ(ML)を加算した値よりも大となるよう
に、複数の巡回コードを接続してスクランブル信号を生
成するようにしたため、より一層生成多項式の次数を低
くすることができる。
ランブル回路では、各一つの生成多項式を使用して生成
した各一の巡回コードの長さ(ML)が、記録媒体に形
成される各情報トラックのうち最も記録容量の小さな情
報トラック(例えば、最内周情報トラック)のセクタ数
(Smin)以下で、かつ、複数の巡回コードを接続し
たときのスクランブル信号の全体のセクタ数(長さT
L)が、記録媒体に形成される各情報トラックのうち最
も記録容量の大きな情報トラック(例えば、最外周情報
トラック)のセクタ数(Smax)に、上記各一の巡回
コードの長さ(ML)を加算した値よりも大となるよう
に、複数の巡回コードを接続してスクランブル信号を生
成するようにしたため、より一層生成多項式の次数を低
くすることができる。
【0037】また、上記の目的を達成するため、本発明
のスクランブル方法は、上記の発明の第1のステップに
おけるアドレス値に同期して切り替えた一の生成多項式
を使用して巡回コードを生成させる同期方法は、アドレ
ス値を、任意に設定した鍵コードによりアドレス値を他
の値に変換することを含むことを特徴とする。
のスクランブル方法は、上記の発明の第1のステップに
おけるアドレス値に同期して切り替えた一の生成多項式
を使用して巡回コードを生成させる同期方法は、アドレ
ス値を、任意に設定した鍵コードによりアドレス値を他
の値に変換することを含むことを特徴とする。
【0038】また、上記の目的を達成するため、本発明
のスクランブル回路は、アドレス値に応じて生成多項式
切替信号を発生する切替信号発生手段は、アドレス値を
任意に設定した鍵コードによりアドレス値を他の値に変
換するアドレス変換手段を含むことを特徴とする。
のスクランブル回路は、アドレス値に応じて生成多項式
切替信号を発生する切替信号発生手段は、アドレス値を
任意に設定した鍵コードによりアドレス値を他の値に変
換するアドレス変換手段を含むことを特徴とする。
【0039】これらの本発明のスクランブル方法及び回
路では、任意に設定した鍵コードによりアドレス値を他
の値に変換するようにしたため、コピープロテクト機能
と隣接トラックにおけるデータの一致を防ぐスクランブ
ルとを共用できる。
路では、任意に設定した鍵コードによりアドレス値を他
の値に変換するようにしたため、コピープロテクト機能
と隣接トラックにおけるデータの一致を防ぐスクランブ
ルとを共用できる。
【0040】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる記録情報信
号のスクランブル回路の一実施の形態のブロック図及び
その要部の回路図を示す。図1(A)に示すように、本
実施の形態のスクランブル回路は、セクタアドレスを検
出するセクタアドレス検出部11と、予め記録された初
期値を発生する例えばROMよりなる初期値記録部12
と、セクタアドレス検出部11からのセクタアドレス信
号に基づいて、生成多項式を切り替えるための切替信号
を発生する例えばROMよりなる選択記録部13と、初
期値記録部12からの初期値を各セクタの先頭位置でレ
ジスタの初期値とし、選択記録部13からの切替信号に
よりM系列レジスタの帰還接続が切り替えられ、すなわ
ち生成多項式が切り替えられてM系列のスクランブルデ
ータSkを発生するM系列発生部14と、ユーザデータ
をスクランブルする排他的論理和部15とより構成され
ている。
て図面と共に説明する。図1は本発明になる記録情報信
号のスクランブル回路の一実施の形態のブロック図及び
その要部の回路図を示す。図1(A)に示すように、本
実施の形態のスクランブル回路は、セクタアドレスを検
出するセクタアドレス検出部11と、予め記録された初
期値を発生する例えばROMよりなる初期値記録部12
と、セクタアドレス検出部11からのセクタアドレス信
号に基づいて、生成多項式を切り替えるための切替信号
を発生する例えばROMよりなる選択記録部13と、初
期値記録部12からの初期値を各セクタの先頭位置でレ
ジスタの初期値とし、選択記録部13からの切替信号に
よりM系列レジスタの帰還接続が切り替えられ、すなわ
ち生成多項式が切り替えられてM系列のスクランブルデ
ータSkを発生するM系列発生部14と、ユーザデータ
をスクランブルする排他的論理和部15とより構成され
ている。
【0041】排他的論理和部15は、図1(B)に示す
ように、8個の排他的論理和回路から構成されており、
M系列発生部14からのスクランブルデータSk(B0〜
B7)と、セクタアドレス検出部11からのユーザデータ
Dk(B0〜B7)とを、対応するビット同士で排他的論理
和(Ex−OR)演算をすることにより、ユーザデータ
をスクランブルしたスクランブルドデータD’k(B'0
〜B'7)を出力する。
ように、8個の排他的論理和回路から構成されており、
M系列発生部14からのスクランブルデータSk(B0〜
B7)と、セクタアドレス検出部11からのユーザデータ
Dk(B0〜B7)とを、対応するビット同士で排他的論理
和(Ex−OR)演算をすることにより、ユーザデータ
をスクランブルしたスクランブルドデータD’k(B'0
〜B'7)を出力する。
【0042】このような構成で複数の生成多項式より得
られるスクランブルパターンの合計の長さをTL、各生
成多項式より得られるスクランブルパターン長をML、
光ディスクの最外周の情報トラックの長さをSmaxと
したとき、TL≧Smax+MLという不等式を満足す
ることにより、隣接トラック同士のデータが同一データ
パターンにならない。
られるスクランブルパターンの合計の長さをTL、各生
成多項式より得られるスクランブルパターン長をML、
光ディスクの最外周の情報トラックの長さをSmaxと
したとき、TL≧Smax+MLという不等式を満足す
ることにより、隣接トラック同士のデータが同一データ
パターンにならない。
【0043】ここで、本実施の形態のスクランブル回路
で用いるM系列の最大次数とM系列の数およびセクタア
ドレスによるM系列の切替方法を記述するに際し、記録
方式はCLV方式を例にとって説明し、記録されるディ
スクに関する定数は以下のように与えておく。なお、長
さの単位は、特に限定しないが、今回はセクタ数で示す
もとのする。
で用いるM系列の最大次数とM系列の数およびセクタア
ドレスによるM系列の切替方法を記述するに際し、記録
方式はCLV方式を例にとって説明し、記録されるディ
スクに関する定数は以下のように与えておく。なお、長
さの単位は、特に限定しないが、今回はセクタ数で示す
もとのする。
【0044】Smin:最内周トラックに含まれるセク
タ数:正の実数 Smax:最外周トラックに含まれるセクタ数:正の実
数 N : 使用する生成多項式の数:正の整数 x,y,z : 生成多項式の最大次数:正の整数 ML: 一つの生成多項式でスクランブルするセクタ
数:正の整数 Cycle:使用する各々の生成多項式によるM系列の
巡回周期で表現できる最大バイト数:正の整数 Cycle=2x−1 (1)
タ数:正の実数 Smax:最外周トラックに含まれるセクタ数:正の実
数 N : 使用する生成多項式の数:正の整数 x,y,z : 生成多項式の最大次数:正の整数 ML: 一つの生成多項式でスクランブルするセクタ
数:正の整数 Cycle:使用する各々の生成多項式によるM系列の
巡回周期で表現できる最大バイト数:正の整数 Cycle=2x−1 (1)
【0045】まず、セクタ長LSの長さを持つ信号列を
記録する場合、信号列内のデータが全て異なり、その信
号列が繰り返し記録される場合、隣接トラック同士でデ
ータが同じにならない条件は以下の通りである。隣接ト
ラックのデータが同じデータになるのは、トラック長が
LSのn倍(nは正の整数)と等しい場合である。つま
り、信号列が同位相になったときである。すなわち、ト
ラック長をStとすれば、 n×LS=St (2) のときである。トラック長Stは、 Smax≧St≧Smin (3) を満足するため、この(3)式は、(2)式より次式に
書き改めることができる。
記録する場合、信号列内のデータが全て異なり、その信
号列が繰り返し記録される場合、隣接トラック同士でデ
ータが同じにならない条件は以下の通りである。隣接ト
ラックのデータが同じデータになるのは、トラック長が
LSのn倍(nは正の整数)と等しい場合である。つま
り、信号列が同位相になったときである。すなわち、ト
ラック長をStとすれば、 n×LS=St (2) のときである。トラック長Stは、 Smax≧St≧Smin (3) を満足するため、この(3)式は、(2)式より次式に
書き改めることができる。
【0046】
Smax≧n×LS≧Smin (4)
それ以外は、隣接トラック同士でデータが同じにならな
いので、次式が成立する。
いので、次式が成立する。
【0047】
Smax<n×LS (5)
または
n×LS<Smin (6)
すべてのnに対して上記(5)式及び(6)式のうちい
ずれかを満たさなければならない。
ずれかを満たさなければならない。
【0048】ここで、(5)式から
Smax/n<LS (7)
なる不等式が得られる。この不等式がn=1で成立する
と、n≧2以上で必ず成立するから、左辺が最大値にな
るn=1を満たせばよい。このとき、(7)式は Smax<LS (8) となる。
と、n≧2以上で必ず成立するから、左辺が最大値にな
るn=1を満たせばよい。このとき、(7)式は Smax<LS (8) となる。
【0049】また、(6)式はnが無限大であるとき、
すなわち左辺が最大値になるとき満足すればよいが、L
Sは有限値であるから左辺は無限大となり、右辺Smi
nはSmaxを超えることがないためこの条件を満たす
LSは存在しない。このことから(8)式を満たすこと
が必要となる。
すなわち左辺が最大値になるとき満足すればよいが、L
Sは有限値であるから左辺は無限大となり、右辺Smi
nはSmaxを超えることがないためこの条件を満たす
LSは存在しない。このことから(8)式を満たすこと
が必要となる。
【0050】まず、従来型の一つの生成多項式を使用す
る場合、信号列の長さLSを一つの生成多項式によって
発生するスクランブルデータが繰り返さないようなML
に置き換えると、(8)式から次式が得られる。
る場合、信号列の長さLSを一つの生成多項式によって
発生するスクランブルデータが繰り返さないようなML
に置き換えると、(8)式から次式が得られる。
【0051】Smax<ML (9)
M系列データは繰り返さないため、ML内のデータパタ
ーンは互いに異なる。
ーンは互いに異なる。
【0052】次に、今回の複数の生成多項式による場合
を考える。MLの長さを持つ互いに異なるN個の生成多
項式で得られる信号列を、直列に接続した場合の合計の
長さTLは、 TL=ML×N (10) である。MLは全て等しいものとする。
を考える。MLの長さを持つ互いに異なるN個の生成多
項式で得られる信号列を、直列に接続した場合の合計の
長さTLは、 TL=ML×N (10) である。MLは全て等しいものとする。
【0053】ML内のデータパターンが異なる場合、互
いに異なる生成多項式で得られるMLのデータパターン
は互いに異なることから、これを直列に接続したデータ
列は異なるデータパターンを持つことになる。これは、
一つの生成多項式を使用し、かつ、繰り返し使用しない
場合の(9)式の場合と同じことになるため、(9)式
は次式に置き換えられる。
いに異なる生成多項式で得られるMLのデータパターン
は互いに異なることから、これを直列に接続したデータ
列は異なるデータパターンを持つことになる。これは、
一つの生成多項式を使用し、かつ、繰り返し使用しない
場合の(9)式の場合と同じことになるため、(9)式
は次式に置き換えられる。
【0054】Smax<TL (11)
1種類の生成多項式を使用し、かつ、繰り返し使用しな
い方式(以下、単に1種類の生成多項式を使用する方式
という)と、N種類の生成多項式を切り替えて使用する
方式で同じ長さLSの信号列を得るには、1種類の生成
多項式を使用する方式の生成多項式の最大次数をx、N
種類の生成多項式を使用する方式の生成多項式の最大次
数を全てyとし、1セクタのデータ数を2048バイト
とすれば、(1)式より LS=(2x−1)/2048=((2y−1)/2048)×N (12) ここで、2x>>1、2y>>1とすると、(12)式
は次式に書き改めることができる。
い方式(以下、単に1種類の生成多項式を使用する方式
という)と、N種類の生成多項式を切り替えて使用する
方式で同じ長さLSの信号列を得るには、1種類の生成
多項式を使用する方式の生成多項式の最大次数をx、N
種類の生成多項式を使用する方式の生成多項式の最大次
数を全てyとし、1セクタのデータ数を2048バイト
とすれば、(1)式より LS=(2x−1)/2048=((2y−1)/2048)×N (12) ここで、2x>>1、2y>>1とすると、(12)式
は次式に書き改めることができる。
【0055】
2x=2y×N (13)
(13)式の両辺について2を底とする対数をとれば、
log22x=log2(2y×N)
x=y+log2N
ここで、N=2kとおけば、上式は
x=y+k
と表わせるから、この式を整理して次式が得られる。
【0056】
y=x−k (14)
例えば、N=8の場合、k=3であるため(14)式か
ら y=x−3 であり、生成多項式を8個使用した方が1つの生成多項
式を使用するより、最大次数を3次低く抑えることがで
きる。このことは、生成多項式を8個使用した方が1つ
の生成多項式を使用するより、M系列発生器のレジスタ
の数を3個減らすことができることを意味する。
ら y=x−3 であり、生成多項式を8個使用した方が1つの生成多項
式を使用するより、最大次数を3次低く抑えることがで
きる。このことは、生成多項式を8個使用した方が1つ
の生成多項式を使用するより、M系列発生器のレジスタ
の数を3個減らすことができることを意味する。
【0057】ところで、DVD密度の場合、
Smin≒29.2 (セクタ)
Smax≒70.6 (セクタ)
1セクタ=2048バイト
である。
【0058】1種類の生成多項式を使用する方式では、
(9)式及び(12)式より、 Smax<ML≒2x/2048 70.6<2x−11 x>log270.6+11≒17.14 より、最大次数は18次必要である。
(9)式及び(12)式より、 Smax<ML≒2x/2048 70.6<2x−11 x>log270.6+11≒17.14 より、最大次数は18次必要である。
【0059】それに対し、8種類の生成多項式を切り替
えて使用する方式では、(14)式より y=x−3=14.14 であり、最大次数は15次で済む。このように生成多項
式を複数種類使用することにより回路規模を小さくする
効果があることが分かる。
えて使用する方式では、(14)式より y=x−3=14.14 であり、最大次数は15次で済む。このように生成多項
式を複数種類使用することにより回路規模を小さくする
効果があることが分かる。
【0060】さらに、条件を付加することにより回路規
模を縮小することができる。このことにつき説明する
に、まず、任意の長さを持つ信号列を記録する場合、そ
の信号列自身が隣接トラックで重ならない条件は、信号
列の長さをLS2(但し、セクタ長とする。)とする
と、 Smin≧LS2 (15) である。Smin<LS2の場合、図2に示すように重
なるところが存在する。
模を縮小することができる。このことにつき説明する
に、まず、任意の長さを持つ信号列を記録する場合、そ
の信号列自身が隣接トラックで重ならない条件は、信号
列の長さをLS2(但し、セクタ長とする。)とする
と、 Smin≧LS2 (15) である。Smin<LS2の場合、図2に示すように重
なるところが存在する。
【0061】これに対し、(15)式を満足する場合
は、長さLS2の信号列内のデータが全て同じでも、自
分自身(信号列)のデータが隣接トラックで重ならない
ため、隣接トラックで信号パターンが同じになることは
ない。当然、トラック長は最内周が一番短いため、外周
までのトラックでは問題とならない。
は、長さLS2の信号列内のデータが全て同じでも、自
分自身(信号列)のデータが隣接トラックで重ならない
ため、隣接トラックで信号パターンが同じになることは
ない。当然、トラック長は最内周が一番短いため、外周
までのトラックでは問題とならない。
【0062】ここで、LS2=MLとすると、(15)
式から Smin≧ML (16) である。この場合、ML内のデータは全てが同じでもよ
いため、上記条件下においては使用するM系列はM系列
周期を越えて繰り返し使用しても、自分自身(M系列)
のデータによって隣接トラックで信号パターンが同じに
なることはない。
式から Smin≧ML (16) である。この場合、ML内のデータは全てが同じでもよ
いため、上記条件下においては使用するM系列はM系列
周期を越えて繰り返し使用しても、自分自身(M系列)
のデータによって隣接トラックで信号パターンが同じに
なることはない。
【0063】このようなML内のデータが巡回するスク
ランブルデータを複数個直列につなげた場合の、隣接ト
ラックで同じデータが隣接しない条件は、前述のML内
のデータが巡回しないスクランブルデータを複数個直列
につなげた場合に対し、次式に示すように、複数個直列
につなげたスクランブルデータの合計の長さTLを最外
周トラックの長さSmaxに、一つの生成多項式で生成
される一つのスクランブルデータの長さML分だけ加え
た長さより長くする必要がある。すなわち、次式の不等
式を満足する必要がある。
ランブルデータを複数個直列につなげた場合の、隣接ト
ラックで同じデータが隣接しない条件は、前述のML内
のデータが巡回しないスクランブルデータを複数個直列
につなげた場合に対し、次式に示すように、複数個直列
につなげたスクランブルデータの合計の長さTLを最外
周トラックの長さSmaxに、一つの生成多項式で生成
される一つのスクランブルデータの長さML分だけ加え
た長さより長くする必要がある。すなわち、次式の不等
式を満足する必要がある。
【0064】
TL>Smax+ML (17)
その様子を図3(A)、(C)に示す。(17)式の条
件下では、図中8つのML(ML1〜ML8)の各々
は、同じスクランブルデータを持つMLと図3(C)に
示すように重ならない。一方、(11)式と(17)式
の間の条件下では、図3(B)、(D)に示すように、
同じスクランブルデータML8の一部が隣接トラックで
重なり合うことが分かる。よって、最外周トラックにお
いて(17)式の条件を満たす必要がある。
件下では、図中8つのML(ML1〜ML8)の各々
は、同じスクランブルデータを持つMLと図3(C)に
示すように重ならない。一方、(11)式と(17)式
の間の条件下では、図3(B)、(D)に示すように、
同じスクランブルデータML8の一部が隣接トラックで
重なり合うことが分かる。よって、最外周トラックにお
いて(17)式の条件を満たす必要がある。
【0065】各々MLの長さを持つ互いに異なるN個の
生成多項式で得られる信号列を直列に接続した場合の合
計の長さTLは(10)式と同様であり、これより(1
7)式は、 TL=N×ML>Smax+ML (18) Smax<(N−1)×ML (19) となる。以上の(16)式と(19)式を満たすことに
より前述の方式より更に小規模な回路構成が可能とな
る。
生成多項式で得られる信号列を直列に接続した場合の合
計の長さTLは(10)式と同様であり、これより(1
7)式は、 TL=N×ML>Smax+ML (18) Smax<(N−1)×ML (19) となる。以上の(16)式と(19)式を満たすことに
より前述の方式より更に小規模な回路構成が可能とな
る。
【0066】次に、1種類の生成多項式を使用する従来
の方式と、本実施の形態のN種類の生成多項式を切り替
えて使用する方式の相違について説明する。ここで、N
種類の生成多項式を切り替えて使用する方式の生成多項
式の最大次数をzとし、M系列の巡回回数をHとし、1
セクタのデータ数を2048バイトとし、また、N種類
の生成多項式の最大次数zは全て等しいものとする。前
述のように、一つの生成多項式の巡回周期Cycle
と、1種類の生成多項式を使用する方式の生成多項式の
最大次数xとの関係は、(1)式で表わされるから(1
8)式のMLは ML=(2z−1)×H/2048 (20) となる。
の方式と、本実施の形態のN種類の生成多項式を切り替
えて使用する方式の相違について説明する。ここで、N
種類の生成多項式を切り替えて使用する方式の生成多項
式の最大次数をzとし、M系列の巡回回数をHとし、1
セクタのデータ数を2048バイトとし、また、N種類
の生成多項式の最大次数zは全て等しいものとする。前
述のように、一つの生成多項式の巡回周期Cycle
と、1種類の生成多項式を使用する方式の生成多項式の
最大次数xとの関係は、(1)式で表わされるから(1
8)式のMLは ML=(2z−1)×H/2048 (20) となる。
【0067】(1)式、(10)式及び(20)式より
TL=(2x−1)/2048=((2y−1)/2048)×N
={(2z−1)×H/2048}×N (21)
ここで、2x>>1、2y>>1、2z>>1とする
と、(21)式は次式で表すことができる。
と、(21)式は次式で表すことができる。
【0068】2x=2y×N=2z×N×H
上式の3辺を2を底とする対数をとれば、
log22x=log2(2y×N)=log2(2z
×N×H) x=y+log2N=z+log2N+log2H ここで、N=2k、H=2iとおけば、上式は x=y+k=z+k+i となり、これを整理すると z=x−k−i=y−i (22) となる。
×N×H) x=y+log2N=z+log2N+log2H ここで、N=2k、H=2iとおけば、上式は x=y+k=z+k+i となり、これを整理すると z=x−k−i=y−i (22) となる。
【0069】これにより、例えばN=8、H=16の場
合、k=3、i=4であるため(22)式から z=x−7=y−4 (23) である。
合、k=3、i=4であるため(22)式から z=x−7=y−4 (23) である。
【0070】従って、(23)式から分かるように、
(18)式及び(19)式の条件で8種類の生成多項式
を切り替えて使用する方式では、前述の1種類の生成多
項式を使用した方式に比べて最大次数を7次低く抑える
ことができる。これは、M系列発生器のレジスタの数を
前述の1種類の生成多項式を使用した方式に比べて7個
減らすことができることを意味する。
(18)式及び(19)式の条件で8種類の生成多項式
を切り替えて使用する方式では、前述の1種類の生成多
項式を使用した方式に比べて最大次数を7次低く抑える
ことができる。これは、M系列発生器のレジスタの数を
前述の1種類の生成多項式を使用した方式に比べて7個
減らすことができることを意味する。
【0071】また、(23)式から分かるように、(1
8)式及び(19)式の条件で8種類の生成多項式を切
り替えて使用する方式では、(11)式の条件のみで8
種類の生成多項式を切り替えて使用する方式に比べて、
最大次数を4次低く抑えることができ、よってM系列発
生器のレジスタの数を4個減らすことができる。これに
よって、(18)式及び(19)式の条件でN種類の生
成多項式を切り替えて使用する方式では、(11)式の
条件のみでN種類の生成多項式を切り替えて使用する方
式に比べてより一層回路の信頼性の向上,回路規模の縮
小が可能となり、スクランブル値のばらつきを大きくす
ることができる。
8)式及び(19)式の条件で8種類の生成多項式を切
り替えて使用する方式では、(11)式の条件のみで8
種類の生成多項式を切り替えて使用する方式に比べて、
最大次数を4次低く抑えることができ、よってM系列発
生器のレジスタの数を4個減らすことができる。これに
よって、(18)式及び(19)式の条件でN種類の生
成多項式を切り替えて使用する方式では、(11)式の
条件のみでN種類の生成多項式を切り替えて使用する方
式に比べてより一層回路の信頼性の向上,回路規模の縮
小が可能となり、スクランブル値のばらつきを大きくす
ることができる。
【0072】ところで、前述したように、DVD密度の
場合、N=8、H=16とすると、(20)式より次式 ML=(2z−1)×16/2048≒2z+4−11
=2z−7 が得られ、また、(19)式より次式が得られる。 Smax<(N−1)×ML=7×2z−7
場合、N=8、H=16とすると、(20)式より次式 ML=(2z−1)×16/2048≒2z+4−11
=2z−7 が得られ、また、(19)式より次式が得られる。 Smax<(N−1)×ML=7×2z−7
【0073】また、DVD密度では、Smax≒70.
6(セクタ)であることから、上式は 70.6<7×2z−7 z>log2(70.6/7)+7≒10.33 (24) となる。
6(セクタ)であることから、上式は 70.6<7×2z−7 z>log2(70.6/7)+7≒10.33 (24) となる。
【0074】また、(16)式に上記のMLの値を代入
すると次式が得られる。Smin≧ML=2z−7
すると次式が得られる。Smin≧ML=2z−7
【0075】DVD密度では、Smin≒29.2(セ
クタ)であることから、上式は 29.2>2z−7 z<log2(29.2)+7≒11.87 (25) となる。従って、(24)式及び(25)式よりz=1
1となる。
クタ)であることから、上式は 29.2>2z−7 z<log2(29.2)+7≒11.87 (25) となる。従って、(24)式及び(25)式よりz=1
1となる。
【0076】逆に、z=11のときこの生成多項式から
作られる巡回周期は、ほぼ1セクタ(2048=211)
と等しくなり、これがH=16回(16セクタ)繰り返
されることになる。
作られる巡回周期は、ほぼ1セクタ(2048=211)
と等しくなり、これがH=16回(16セクタ)繰り返
されることになる。
【0077】現状のDVDのスクランブルデータの生成
多項式の最大次数として15次を使用しているので、こ
の実施の形態では、最大次数を4次も少なくできる。す
なわち、本実施の形態では、従来のスクランブル回路に
比べて回路規模を小さくできることが可能となる。
多項式の最大次数として15次を使用しているので、こ
の実施の形態では、最大次数を4次も少なくできる。す
なわち、本実施の形態では、従来のスクランブル回路に
比べて回路規模を小さくできることが可能となる。
【0078】(16)式、(19)式及び(20)式よ
り、生成多項式の種類の数NやM系列の巡回回数Hを大
きくすればするほど、最大次数zを小さくすることがで
きるが、最大次数はデータのビット数より小さくするこ
とは望ましくない。なぜなら、n次の生成多項式は、n
ビットの余りしか持たないため、n+1ビットのデータ
ビットとEx−ORするには余りビットの内一つを2ビ
ットに供給するか、“0”か“1”の固定値を足りない
1ビット分に与えるなどする必要があり、スクランブル
データのばらつきが小さくなるからである。
り、生成多項式の種類の数NやM系列の巡回回数Hを大
きくすればするほど、最大次数zを小さくすることがで
きるが、最大次数はデータのビット数より小さくするこ
とは望ましくない。なぜなら、n次の生成多項式は、n
ビットの余りしか持たないため、n+1ビットのデータ
ビットとEx−ORするには余りビットの内一つを2ビ
ットに供給するか、“0”か“1”の固定値を足りない
1ビット分に与えるなどする必要があり、スクランブル
データのばらつきが小さくなるからである。
【0079】生成多項式の最大次数が8次のときの8ビ
ットの余りは全て異なる(0を除く1〜255)ため、
8ビットのデータとスクランブルするには、データのば
らつきが最も良くなり、その発生頻度はほぼ同じであ
る。
ットの余りは全て異なる(0を除く1〜255)ため、
8ビットのデータとスクランブルするには、データのば
らつきが最も良くなり、その発生頻度はほぼ同じであ
る。
【0080】なお、N種類の生成多項式の最大次数は全
て等しいものとしたが、N種類の生成多項式の最大次数
を異なるものとしてもよい。一つの生成多項式によるス
クランブルデータは何度巡回してもいいことから、それ
ぞれの巡回回数を変えて、各々のMLの大きさを同じに
すれば、(16)式及び(17)式の条件は同じであ
る。
て等しいものとしたが、N種類の生成多項式の最大次数
を異なるものとしてもよい。一つの生成多項式によるス
クランブルデータは何度巡回してもいいことから、それ
ぞれの巡回回数を変えて、各々のMLの大きさを同じに
すれば、(16)式及び(17)式の条件は同じであ
る。
【0081】これまでに説明した方式は、何らかの形で
MLの切替(接続)をしなくてはならない。そのため、
セクタアドレスにより生成多項式を選択する。図1に示
した本実施の形態では、セクタアドレスにより生成多項
式を選択するための選択記録部13にROMを用い、そ
のROMのアドレス端子にセクタアドレス検出部11か
らセクタアドレスを入力し、これにより得られるROM
出力(選択記録部13の出力)によって、M系列発生部
14における生成多項式の帰還接続をオン/オフする。
MLの切替(接続)をしなくてはならない。そのため、
セクタアドレスにより生成多項式を選択する。図1に示
した本実施の形態では、セクタアドレスにより生成多項
式を選択するための選択記録部13にROMを用い、そ
のROMのアドレス端子にセクタアドレス検出部11か
らセクタアドレスを入力し、これにより得られるROM
出力(選択記録部13の出力)によって、M系列発生部
14における生成多項式の帰還接続をオン/オフする。
【0082】M系列発生部14の構成の詳細は後述する
が、ここでは、1セクタに含まれるスクランブルされる
データを2048バイトとし、セクタアドレスの最下位
ビットをビット0とするとき、ビットnからmビット長
を使用するとし、N=2m個の生成多項式を使用するこ
ととする。また、使用するN個の生成多項式によるスク
ランブルデータは、Smin≧MLの条件下で巡回して
もよいことから、セクタ内のデータのスクランブルデー
タは一つのM系列をR回巡回させることとする。さら
に、M系列レジスタの初期値は、セクタの先頭でセクタ
アドレスが得られる毎に一度ロードするものとする。
が、ここでは、1セクタに含まれるスクランブルされる
データを2048バイトとし、セクタアドレスの最下位
ビットをビット0とするとき、ビットnからmビット長
を使用するとし、N=2m個の生成多項式を使用するこ
ととする。また、使用するN個の生成多項式によるスク
ランブルデータは、Smin≧MLの条件下で巡回して
もよいことから、セクタ内のデータのスクランブルデー
タは一つのM系列をR回巡回させることとする。さら
に、M系列レジスタの初期値は、セクタの先頭でセクタ
アドレスが得られる毎に一度ロードするものとする。
【0083】ここで、使用する各々の生成多項式による
M系列の巡回周期で表現できる最大バイト数Cycle
は、使用するN個の生成多項式の最大次数をxとする
と、(1)式から Cycle=2x−1≒2x であるから、上記のM系列の巡回回数Rは R=2048/Cycle≒211/2x=211−x である。但し、使用するN個の生成多項式の最大次数x
は、スクランブルされるデータ長以上が望ましいため、
データ長は通常8ビットであることからx≧8とする。
例えば、x=8としたときは、巡回回数Rは8(=
23)となり、8回はセクタ内でデータが循環する。
M系列の巡回周期で表現できる最大バイト数Cycle
は、使用するN個の生成多項式の最大次数をxとする
と、(1)式から Cycle=2x−1≒2x であるから、上記のM系列の巡回回数Rは R=2048/Cycle≒211/2x=211−x である。但し、使用するN個の生成多項式の最大次数x
は、スクランブルされるデータ長以上が望ましいため、
データ長は通常8ビットであることからx≧8とする。
例えば、x=8としたときは、巡回回数Rは8(=
23)となり、8回はセクタ内でデータが循環する。
【0084】生成多項式から発生する信号MLは、mが
変化する毎に切り替えられ、それぞれ2nセクタ内は同
じスクランブル値が用いられるため、 ML=2n(セクタ) (26) であり、条件式の(16)式より Smin≧2n n≦log2Smin (27) となる。なお、1つのセクタ内での巡回回数Rが8回
で、それが2n個のセクタで繰り返されるので、トータ
ルの循環回数Hは、H≒R×2n=2n+3となる。
変化する毎に切り替えられ、それぞれ2nセクタ内は同
じスクランブル値が用いられるため、 ML=2n(セクタ) (26) であり、条件式の(16)式より Smin≧2n n≦log2Smin (27) となる。なお、1つのセクタ内での巡回回数Rが8回
で、それが2n個のセクタで繰り返されるので、トータ
ルの循環回数Hは、H≒R×2n=2n+3となる。
【0085】DVD密度の場合、前述したように、最内
周トラックに含まれるセクタ数Sminは約29.2セ
クタであるから、(27)式は n≦log229.2≒4.87 (28) である。
周トラックに含まれるセクタ数Sminは約29.2セ
クタであるから、(27)式は n≦log229.2≒4.87 (28) である。
【0086】また、条件式である(19)式と(26)
式およびN=2mより、 Smax<(2m−1)×2n m>log2{(Smax/2n)+1} (29) となる。
式およびN=2mより、 Smax<(2m−1)×2n m>log2{(Smax/2n)+1} (29) となる。
【0087】DVD密度の場合、前述したように、最外
周トラックに含まれるセクタ数Smaxは約70.6セ
クタであるから、(28)式を満たすnの値を4とする
と、(29)式は m>log2{(70.6/16)+1}≒2.44 (30) である。従って、(30)式からm=3とすれば条件を
満たす。
周トラックに含まれるセクタ数Smaxは約70.6セ
クタであるから、(28)式を満たすnの値を4とする
と、(29)式は m>log2{(70.6/16)+1}≒2.44 (30) である。従って、(30)式からm=3とすれば条件を
満たす。
【0088】逆に、n=4,m=3のときは、Smin
は16(=24)セクタ以上、Smaxは112(=
(23−1)×24)セクタ未満であるから、この条件
を満たせば、DVDより高密度なディスクにもこの定数
で適用可能である。
は16(=24)セクタ以上、Smaxは112(=
(23−1)×24)セクタ未満であるから、この条件
を満たせば、DVDより高密度なディスクにもこの定数
で適用可能である。
【0089】また、前述の例で示したz=11の場合
は、(27)式及び(29)式でセクタ内の巡回回数R
に影響を受けないため、同様なnとmの条件となる。な
お、この場合はR=1となり、ほぼ循環周期1周期分を
使用することになる。
は、(27)式及び(29)式でセクタ内の巡回回数R
に影響を受けないため、同様なnとmの条件となる。な
お、この場合はR=1となり、ほぼ循環周期1周期分を
使用することになる。
【0090】また、使用するN種類の生成多項式の最大
次数をすべて等しいものとして説明したが、それが異な
る場合は、それぞれのセクタ内での繰り返し回数Rが異
なるのみで、トータルの循環回数Hは同一となる。いず
れにしても、(26)式〜(30)式に示したように、
n及びmの値は巡回回数R及びHに依存しないため、使
用する生成多項式の最大次数を変えてもよい。
次数をすべて等しいものとして説明したが、それが異な
る場合は、それぞれのセクタ内での繰り返し回数Rが異
なるのみで、トータルの循環回数Hは同一となる。いず
れにしても、(26)式〜(30)式に示したように、
n及びmの値は巡回回数R及びHに依存しないため、使
用する生成多項式の最大次数を変えてもよい。
【0091】以上のように、セクタアドレスを使用する
ことにより、セクタアドレスに同期したスクランブルを
行うことができる。
ことにより、セクタアドレスに同期したスクランブルを
行うことができる。
【0092】次に、図1に示した本発明の一実施の形態
のスクランブル回路中のM系列発生部14の各例につい
て説明する。図4は本発明の要部のM系列発生部の第1
の実施の形態の回路図を示す。同図において、M系列発
生部14は、6つのANDゲート210〜215と、8
個のレジスタ220〜227と、2入力ANDゲート2
10〜215の各出力信号とレジスタ220〜225の
各出力ビットB0〜B5とを排他的論理和演算する加算
器230〜235とから構成されている。
のスクランブル回路中のM系列発生部14の各例につい
て説明する。図4は本発明の要部のM系列発生部の第1
の実施の形態の回路図を示す。同図において、M系列発
生部14は、6つのANDゲート210〜215と、8
個のレジスタ220〜227と、2入力ANDゲート2
10〜215の各出力信号とレジスタ220〜225の
各出力ビットB0〜B5とを排他的論理和演算する加算
器230〜235とから構成されている。
【0093】加算器235の出力信号はレジスタ226
及び227を直列に経て初段のレジスタ220へ帰還入
力される。2入力ANDゲート210〜215の各一方
の入力端子は選択記録部13からの生成多項式切替信号
の各1ビットが入力され、他方の入力端子はレジスタ2
27の出力端子とレジスタ220の入力端子に共通接続
されている。すなわち、ANDゲート210〜215の
各他方の入力端子は、レジスタ227からレジスタ22
0への帰還ループの途中に接続されている。
及び227を直列に経て初段のレジスタ220へ帰還入
力される。2入力ANDゲート210〜215の各一方
の入力端子は選択記録部13からの生成多項式切替信号
の各1ビットが入力され、他方の入力端子はレジスタ2
27の出力端子とレジスタ220の入力端子に共通接続
されている。すなわち、ANDゲート210〜215の
各他方の入力端子は、レジスタ227からレジスタ22
0への帰還ループの途中に接続されている。
【0094】この実施の形態では、光ディスクの周回状
(螺旋状又は同心円状)の情報トラック上の線記録密度
は、DVDフォーマットと同じもので上記の説明と同じ
条件とする。すなわち、最内周の情報トラックの長さS
minは約29.2セクタ、最外周の情報トラックの長
さSmaxは約70.6セクタ、1セクタに含まれるス
クランブルされるデータ(ユーザデータ)は2048バ
イト、生成多項式の最大次数は8、セクタアドレスの最
下位ビットをビット0とするときのビットnを4ビッ
ト、ビットnからの使用するビット長mを3ビット、切
り替えて使用する生成多項式の数(種類)N(=2m)
を8、1つのセクタ内のM系列の巡回回数Rを8とし、
また、記録フォーマットとして先頭にセクタアドレス、
それにユーザデータ2048バイトが続くものとする。
(螺旋状又は同心円状)の情報トラック上の線記録密度
は、DVDフォーマットと同じもので上記の説明と同じ
条件とする。すなわち、最内周の情報トラックの長さS
minは約29.2セクタ、最外周の情報トラックの長
さSmaxは約70.6セクタ、1セクタに含まれるス
クランブルされるデータ(ユーザデータ)は2048バ
イト、生成多項式の最大次数は8、セクタアドレスの最
下位ビットをビット0とするときのビットnを4ビッ
ト、ビットnからの使用するビット長mを3ビット、切
り替えて使用する生成多項式の数(種類)N(=2m)
を8、1つのセクタ内のM系列の巡回回数Rを8とし、
また、記録フォーマットとして先頭にセクタアドレス、
それにユーザデータ2048バイトが続くものとする。
【0095】次に、この実施の形態の動作について図1
及び図4と共に説明する。まず、図1(A)のセクタア
ドレス検出部11において、セクタアドレスのビット4
(=n)からビット6が検出されて、そのビット4(b
4)からビット6(b6)までの3ビットが、ROMに
より構成されている選択記録部13にROMアドレスと
して供給される。
及び図4と共に説明する。まず、図1(A)のセクタア
ドレス検出部11において、セクタアドレスのビット4
(=n)からビット6が検出されて、そのビット4(b
4)からビット6(b6)までの3ビットが、ROMに
より構成されている選択記録部13にROMアドレスと
して供給される。
【0096】選択記録部13は、入力された3ビットb
6〜b4のアドレス値に応じて、図4に示す値の6ビッ
トG0〜G5の生成多項式切替信号を発生して、図4の
M系列発生部14内の2入力ANDゲート210〜21
5の各一方の入力端子に入力する。ここで、図4に示す
ように、ANDゲート210〜215の各他方の入力端
子は、レジスタ220〜227からなる8段シフトレジ
スタの帰還ループ中に設けられており、生成多項式切替
信号の対応する1ビット入力が論理1(ハイレベル)の
ときには帰還ループをオンとし、論理0(ローレベル)
のとき帰還ループをオフとする。これにより、生成多項
式が切り替えられる。
6〜b4のアドレス値に応じて、図4に示す値の6ビッ
トG0〜G5の生成多項式切替信号を発生して、図4の
M系列発生部14内の2入力ANDゲート210〜21
5の各一方の入力端子に入力する。ここで、図4に示す
ように、ANDゲート210〜215の各他方の入力端
子は、レジスタ220〜227からなる8段シフトレジ
スタの帰還ループ中に設けられており、生成多項式切替
信号の対応する1ビット入力が論理1(ハイレベル)の
ときには帰還ループをオンとし、論理0(ローレベル)
のとき帰還ループをオフとする。これにより、生成多項
式が切り替えられる。
【0097】例えば、セクタアドレス検出部11の出力
セクタアドレスb6〜b4が2h(hはヘキサ表示:以
下同じ)であるときには、選択記録部13は、図4に示
すように、値が32h(つまり、110010)の生成
多項式切替信号G5〜G0をM系列発生部14へ供給す
る。この生成多項式切替信号G5〜G0は、図4に示す
ANDゲート215、214、211を導通状態として
それぞれ帰還ループをオンとし、ANDゲート213、
212、210を非導通状態としてそれぞれ帰還ループ
をオフとする。
セクタアドレスb6〜b4が2h(hはヘキサ表示:以
下同じ)であるときには、選択記録部13は、図4に示
すように、値が32h(つまり、110010)の生成
多項式切替信号G5〜G0をM系列発生部14へ供給す
る。この生成多項式切替信号G5〜G0は、図4に示す
ANDゲート215、214、211を導通状態として
それぞれ帰還ループをオンとし、ANDゲート213、
212、210を非導通状態としてそれぞれ帰還ループ
をオフとする。
【0098】すなわち、レジスタ227の出力信号B7
は、レジスタ220に帰還入力されると共に、ANDゲ
ート215、214、211をそれぞれ通して加算器2
35、234、231に供給される。これにより、生成
多項式X8+X6+X5+X2+1によるM系列B7〜B0
が発生され、スクランブルデータSkとして排他的論理
和部15へ出力される。
は、レジスタ220に帰還入力されると共に、ANDゲ
ート215、214、211をそれぞれ通して加算器2
35、234、231に供給される。これにより、生成
多項式X8+X6+X5+X2+1によるM系列B7〜B0
が発生され、スクランブルデータSkとして排他的論理
和部15へ出力される。
【0099】同様に、例えば、セクタアドレス検出部1
1の出力セクタアドレスb6〜b4が7hであるときに
は、選択記録部13は、図4に示すように、値が2Fh
(つまり、101111)の生成多項式切替信号G5〜
G0をM系列発生部14へ供給する。これにより、図4
のANDゲート215、213、212、211及び2
10がそれぞれ導通状態とされ、ANDゲート214が
非導通状態とされ、図4に示すように、生成多項式X8
+X6+X4+X3+X2+X+1によるM系列B7〜B0
が発生され、スクランブルデータSkとして排他的論理
和部15へ出力される。このようにして、8種類の生成
多項式が切り替えられる。
1の出力セクタアドレスb6〜b4が7hであるときに
は、選択記録部13は、図4に示すように、値が2Fh
(つまり、101111)の生成多項式切替信号G5〜
G0をM系列発生部14へ供給する。これにより、図4
のANDゲート215、213、212、211及び2
10がそれぞれ導通状態とされ、ANDゲート214が
非導通状態とされ、図4に示すように、生成多項式X8
+X6+X4+X3+X2+X+1によるM系列B7〜B0
が発生され、スクランブルデータSkとして排他的論理
和部15へ出力される。このようにして、8種類の生成
多項式が切り替えられる。
【0100】なお、図4中には図示しないが、図4の各
レジスタ220〜227はセクタの先頭部分で初期値が
ロードされる。また、レジスタのクロックは、ユーザデ
ータ1バイトに対しレジスタが1シフト動作するように
バイトクロックを使用する。最初のスクランブルデータ
S0はそのまま出力される。そのスクランブルデータS
0とユーザデータの先頭データ1バイトの各ビットが排
他的論理和部15でEx−ORされる。
レジスタ220〜227はセクタの先頭部分で初期値が
ロードされる。また、レジスタのクロックは、ユーザデ
ータ1バイトに対しレジスタが1シフト動作するように
バイトクロックを使用する。最初のスクランブルデータ
S0はそのまま出力される。そのスクランブルデータS
0とユーザデータの先頭データ1バイトの各ビットが排
他的論理和部15でEx−ORされる。
【0101】次に、各レジスタ220〜227に保持さ
れた各1ビットの値を、1回左にシフト動作させる。そ
して、これにより得られるスクランブルデータS1とユ
ーザデータの2バイト目が排他的論理和部15でEx−
ORされる。これがユーザデータ2048バイト分繰り
返される。その後、次のセクタアドレスのビット4から
ビット6を検出し、同様な操作をすることにより、ユー
ザデータを連続的にスクランブル処理することができ
る。
れた各1ビットの値を、1回左にシフト動作させる。そ
して、これにより得られるスクランブルデータS1とユ
ーザデータの2バイト目が排他的論理和部15でEx−
ORされる。これがユーザデータ2048バイト分繰り
返される。その後、次のセクタアドレスのビット4から
ビット6を検出し、同様な操作をすることにより、ユー
ザデータを連続的にスクランブル処理することができ
る。
【0102】なお、初期値の値はすべてのレジスタ22
0〜227の出力B0〜B7を0にしてはいけない。M
系列発生部14は割り算回路であり、レジスタ値は割り
算の過程における余りに相当するため、レジスタ220
〜227の出力B0〜B7を0にすることは余りが0に
なることであり割り切られることになり、巡回しなくな
るからである。
0〜227の出力B0〜B7を0にしてはいけない。M
系列発生部14は割り算回路であり、レジスタ値は割り
算の過程における余りに相当するため、レジスタ220
〜227の出力B0〜B7を0にすることは余りが0に
なることであり割り切られることになり、巡回しなくな
るからである。
【0103】次に、M系列発生部14の第2の実施の形
態について説明する。図5は本発明の要部のM系列発生
部の第2の実施の形態の回路図を示す。同図において、
M系列発生部14は、5つのANDゲート210〜21
4と、11個のレジスタ220〜22aと、2入力AN
Dゲート210〜214の各出力信号とレジスタ22
1、222、224、225、227の各出力ビットB
1、B2、B4、B5、B7とを排他的論理和演算する
加算器240〜244とから構成されている。
態について説明する。図5は本発明の要部のM系列発生
部の第2の実施の形態の回路図を示す。同図において、
M系列発生部14は、5つのANDゲート210〜21
4と、11個のレジスタ220〜22aと、2入力AN
Dゲート210〜214の各出力信号とレジスタ22
1、222、224、225、227の各出力ビットB
1、B2、B4、B5、B7とを排他的論理和演算する
加算器240〜244とから構成されている。
【0104】加算器244の出力信号は、レジスタ22
8、229及び22aを直列に経て初段のレジスタ22
0へ帰還入力される。2入力ANDゲート210〜21
4の各一方の入力端子は選択記録部13からの生成多項
式切替信号の各1ビットが入力され、他方の入力端子は
レジスタ22aの出力端子とレジスタ220の入力端子
に共通接続されている。すなわち、ANDゲート210
〜214の各他方の入力端子は、レジスタ22aからレ
ジスタ220への帰還ループの途中に接続されている。
この実施の形態は、最大次数11の8種類の生成多項式
を切り替え使用するM系列発生部を示している。
8、229及び22aを直列に経て初段のレジスタ22
0へ帰還入力される。2入力ANDゲート210〜21
4の各一方の入力端子は選択記録部13からの生成多項
式切替信号の各1ビットが入力され、他方の入力端子は
レジスタ22aの出力端子とレジスタ220の入力端子
に共通接続されている。すなわち、ANDゲート210
〜214の各他方の入力端子は、レジスタ22aからレ
ジスタ220への帰還ループの途中に接続されている。
この実施の形態は、最大次数11の8種類の生成多項式
を切り替え使用するM系列発生部を示している。
【0105】図1の選択記録部13は、入力された3ビ
ットb6〜b4のアドレス値に応じて、図5に示す値の
5ビットG0〜G4の生成多項式切替信号を発生して、
図5のM系列発生部14内の2入力ANDゲート210
〜214の各一方の入力端子に入力する。ここで、図5
に示すように、ANDゲート210〜214の各他方の
入力端子は、レジスタ220〜22aからなる11段シ
フトレジスタの帰還ループ中に設けられており、生成多
項式切替信号の対応する1ビット入力が論理1(ハイレ
ベル)のときには帰還ループをオンとし、論理0(ロー
レベル)のとき帰還ループをオフとする。
ットb6〜b4のアドレス値に応じて、図5に示す値の
5ビットG0〜G4の生成多項式切替信号を発生して、
図5のM系列発生部14内の2入力ANDゲート210
〜214の各一方の入力端子に入力する。ここで、図5
に示すように、ANDゲート210〜214の各他方の
入力端子は、レジスタ220〜22aからなる11段シ
フトレジスタの帰還ループ中に設けられており、生成多
項式切替信号の対応する1ビット入力が論理1(ハイレ
ベル)のときには帰還ループをオンとし、論理0(ロー
レベル)のとき帰還ループをオフとする。
【0106】このM系列発生部の第2の実施の形態の動
作は、図4に示したM系列発生部14の第1の実施の形
態と同様であので、詳細な説明は省略するが、生成多項
式切替信号G4〜G0の値に応じて、最大次数11次の
生成多項式が図5に示すように切り替えられる。
作は、図4に示したM系列発生部14の第1の実施の形
態と同様であので、詳細な説明は省略するが、生成多項
式切替信号G4〜G0の値に応じて、最大次数11次の
生成多項式が図5に示すように切り替えられる。
【0107】次に、M系列発生部14の第3の実施の形
態について説明する。図6は本発明の要部のM系列発生
部の第3の実施の形態の回路図を示す。同図において、
M系列発生部14は、6つのANDゲート250〜25
5と、8個のレジスタ220〜227と、2入力AND
ゲート250〜255の各出力信号とレジスタ227の
出力信号又は加算器265〜261の出力信号とを排他
的論理和演算する6個の加算器265〜260とから構
成されている。
態について説明する。図6は本発明の要部のM系列発生
部の第3の実施の形態の回路図を示す。同図において、
M系列発生部14は、6つのANDゲート250〜25
5と、8個のレジスタ220〜227と、2入力AND
ゲート250〜255の各出力信号とレジスタ227の
出力信号又は加算器265〜261の出力信号とを排他
的論理和演算する6個の加算器265〜260とから構
成されている。
【0108】レジスタ227の出力信号は6個の加算器
265〜260を直列に経て初段のレジスタ220へ帰
還入力される。2入力ANDゲート250〜255の各
一方の入力端子は選択記録部13からの生成多項式切替
信号G0〜G5の各1ビットが入力され、他方の入力端
子はレジスタ220〜225の各出力信号B0〜B5に
入力される。
265〜260を直列に経て初段のレジスタ220へ帰
還入力される。2入力ANDゲート250〜255の各
一方の入力端子は選択記録部13からの生成多項式切替
信号G0〜G5の各1ビットが入力され、他方の入力端
子はレジスタ220〜225の各出力信号B0〜B5に
入力される。
【0109】この実施の形態は、図4に示した第1の実
施の形態と同様に、最大次数が8次で8種類の生成多項
式を切り替えて使用するM系列発生部14を構成してお
り、図4に示した第1の実施の形態とは生成多項式を切
り替えるANDゲートの位置が異なるが、動作は第1の
実施の形態と同じであるので、その説明は省略する。入
力生成多項式切替信号G0〜G5の値と生成多項式との
関係は、図6に示すように、図4の第1の実施の形態と
同じである。
施の形態と同様に、最大次数が8次で8種類の生成多項
式を切り替えて使用するM系列発生部14を構成してお
り、図4に示した第1の実施の形態とは生成多項式を切
り替えるANDゲートの位置が異なるが、動作は第1の
実施の形態と同じであるので、その説明は省略する。入
力生成多項式切替信号G0〜G5の値と生成多項式との
関係は、図6に示すように、図4の第1の実施の形態と
同じである。
【0110】なお、図4乃至図6に示したM系列符号発
生部14の各実施の形態は、DVDの線密度での一例で
あり、本発明はこれに限定されるものではなく、生成多
項式の数や生成多項式を切り替えるための使用セクタア
ドレスによって、様々に変形例が考えられる。例えば、
切り替えて使用する生成多項式の数を8から16にし、
生成多項式を切り替えるセクタアドレスを、ビット3か
らビット6に変更することによって変形例を得ることが
できる。
生部14の各実施の形態は、DVDの線密度での一例で
あり、本発明はこれに限定されるものではなく、生成多
項式の数や生成多項式を切り替えるための使用セクタア
ドレスによって、様々に変形例が考えられる。例えば、
切り替えて使用する生成多項式の数を8から16にし、
生成多項式を切り替えるセクタアドレスを、ビット3か
らビット6に変更することによって変形例を得ることが
できる。
【0111】また、DVDの2倍の線密度を持つ場合の
M系列発生部は、上記図4乃至図6に示したM系列符号
発生部14の各実施の形態で使用した生成多項式を切り
替えるセクタアドレスのビット4〜ビット6を、ビット
5からビット7に変えるのみで実現することができる。
この場合、同一の生成多項式が使用されるセクタ数は前
述の実施の形態が16セクタであったのに対し32セク
タとなる。
M系列発生部は、上記図4乃至図6に示したM系列符号
発生部14の各実施の形態で使用した生成多項式を切り
替えるセクタアドレスのビット4〜ビット6を、ビット
5からビット7に変えるのみで実現することができる。
この場合、同一の生成多項式が使用されるセクタ数は前
述の実施の形態が16セクタであったのに対し32セク
タとなる。
【0112】次に、図1に加えて、鍵コードを使用し、
鍵コードによってアドレス値を他の値に変更して、デー
タのスクランブルを行う方法及びスクランブル回路につ
いて説明する。図7(A)は本発明になる記録情報信号
のスクランブル回路の他の実施の形態のブロック図、同
図(B)は同図(A)の排他的論理和部15の回路図を
示す。図7(A)中、図1(A)と同一構成部分には同
一符号を付し、その説明を省略する。
鍵コードによってアドレス値を他の値に変更して、デー
タのスクランブルを行う方法及びスクランブル回路につ
いて説明する。図7(A)は本発明になる記録情報信号
のスクランブル回路の他の実施の形態のブロック図、同
図(B)は同図(A)の排他的論理和部15の回路図を
示す。図7(A)中、図1(A)と同一構成部分には同
一符号を付し、その説明を省略する。
【0113】図7(A)において、セクタアドレス検出
部11において検出された、セクタアドレスのビット6
(b6)からビット4(b4)までの3ビットが、例え
ばROMからなるセクタアドレス変換部17に供給さ
れ、鍵コードに基づいて、3ビットのアドレスA6〜A
4に変換される。上記の鍵コードは、著作権者等により
任意に定められたもので、記録時には情報と共に記録媒
体に記録され、再生時は読み出されてデ・スクランブル
されるものである。
部11において検出された、セクタアドレスのビット6
(b6)からビット4(b4)までの3ビットが、例え
ばROMからなるセクタアドレス変換部17に供給さ
れ、鍵コードに基づいて、3ビットのアドレスA6〜A
4に変換される。上記の鍵コードは、著作権者等により
任意に定められたもので、記録時には情報と共に記録媒
体に記録され、再生時は読み出されてデ・スクランブル
されるものである。
【0114】セクタアドレス変換部17から取り出され
たアドレスA6〜A4は、選択記録部19にROMアド
レスとして供給される。選択記録部19は、入力された
アドレスA6〜A4のアドレス値に応じた生成多項式切
替信号(G5=G0)を発生してM系列発生部14に供
給し、図8(A)に示すようなM系列発生部14内の2
入力ANDゲート210〜215の各一方の入力端子に
供給されて、それらをオン/オフすることにより、生成
多項式の帰還接続をオン/オフする。
たアドレスA6〜A4は、選択記録部19にROMアド
レスとして供給される。選択記録部19は、入力された
アドレスA6〜A4のアドレス値に応じた生成多項式切
替信号(G5=G0)を発生してM系列発生部14に供
給し、図8(A)に示すようなM系列発生部14内の2
入力ANDゲート210〜215の各一方の入力端子に
供給されて、それらをオン/オフすることにより、生成
多項式の帰還接続をオン/オフする。
【0115】ここで、初期値記録部18からセクタアド
レス変換部17に供給される1ビットの鍵コードが0h
であるときのセクタアドレスと、変換コードA6〜A4
と、生成多項式切替信号G5〜G0と、図8(A)のM
系列発生部14から出力されるスクランブルデータSk
の生成多項式との関係は図8(B)に示され、鍵コード
が1hのときは同図(C)に示される。
レス変換部17に供給される1ビットの鍵コードが0h
であるときのセクタアドレスと、変換コードA6〜A4
と、生成多項式切替信号G5〜G0と、図8(A)のM
系列発生部14から出力されるスクランブルデータSk
の生成多項式との関係は図8(B)に示され、鍵コード
が1hのときは同図(C)に示される。
【0116】図8(A)に示すM系列発生部の構成は図
4に示した回路と同じであり、図8(B)、(C)から
分かるように、使用される生成多項式は図4と同じとな
るが、鍵コードによって生成多項式の並びが替えられ
る。並び替えられた生成多項式の数も図4のM系列発生
部と同じであるので、(16)式から(17)式を満た
し、隣接トラックで同じデータが並ぶことはない。図8
(A)のM系列発生部の詳細な動作は図4に示したM系
列発生部における生成多項式切替信号G5〜G0の切替
順序が異なるだけなので省略する。
4に示した回路と同じであり、図8(B)、(C)から
分かるように、使用される生成多項式は図4と同じとな
るが、鍵コードによって生成多項式の並びが替えられ
る。並び替えられた生成多項式の数も図4のM系列発生
部と同じであるので、(16)式から(17)式を満た
し、隣接トラックで同じデータが並ぶことはない。図8
(A)のM系列発生部の詳細な動作は図4に示したM系
列発生部における生成多項式切替信号G5〜G0の切替
順序が異なるだけなので省略する。
【0117】なお、図7に示した他の実施の形態では鍵
コードは1ビットとしたが、複数ビットとすることも可
能であり、その場合はより安全なコピープロテクトが可
能である。このように、本実施の形態では、コピープロ
テクトと隣接トラックにおけるデータの一致を防ぐスク
ランブルが共用できるため、回路規模を小さくすること
ができる。
コードは1ビットとしたが、複数ビットとすることも可
能であり、その場合はより安全なコピープロテクトが可
能である。このように、本実施の形態では、コピープロ
テクトと隣接トラックにおけるデータの一致を防ぐスク
ランブルが共用できるため、回路規模を小さくすること
ができる。
【0118】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、図7に示したM系列発生部
14は、図5又は図6に示した構成でも良いことは勿論
である。また、以上の実施の形態で使用した生成多項式
は、最大周期を持つM系列としたが、巡回符号であれば
全て適用可能である。また、スクランブルする側を説明
したが、デ・スクランブル回路はスクランブル回路と全
く同じでよく、再生側では多くのデ・スクランブル回路
を使用するため、本発明のスクランブル方法及び回路は
デ・スクランブル回路の回路規模の縮小等にも有効であ
る。
れるものではなく、例えば、図7に示したM系列発生部
14は、図5又は図6に示した構成でも良いことは勿論
である。また、以上の実施の形態で使用した生成多項式
は、最大周期を持つM系列としたが、巡回符号であれば
全て適用可能である。また、スクランブルする側を説明
したが、デ・スクランブル回路はスクランブル回路と全
く同じでよく、再生側では多くのデ・スクランブル回路
を使用するため、本発明のスクランブル方法及び回路は
デ・スクランブル回路の回路規模の縮小等にも有効であ
る。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の生成多項式をそれぞれ切り替えて使用した複数の
巡回コードを接続したときのスクランブル信号の全体の
セクタ数が、記録媒体に形成される各情報トラックのう
ち最も記録容量の大きな情報トラックのセクタ数よりも
大となるように、複数の巡回コードを接続してスクラン
ブル信号を生成することにより、一つの生成多項式だけ
を使用して、かつ、繰り返し使用しないで生成した巡回
コードによるスクランブル信号を用いる従来回路に比べ
て、生成多項式の最大次数を低く抑えるようにしたた
め、従来回路に比べて簡単な回路構成で、記録媒体上の
隣接する情報トラックの記録情報信号が、異なるデータ
パターンとなるようにすることができる。
複数の生成多項式をそれぞれ切り替えて使用した複数の
巡回コードを接続したときのスクランブル信号の全体の
セクタ数が、記録媒体に形成される各情報トラックのう
ち最も記録容量の大きな情報トラックのセクタ数よりも
大となるように、複数の巡回コードを接続してスクラン
ブル信号を生成することにより、一つの生成多項式だけ
を使用して、かつ、繰り返し使用しないで生成した巡回
コードによるスクランブル信号を用いる従来回路に比べ
て、生成多項式の最大次数を低く抑えるようにしたた
め、従来回路に比べて簡単な回路構成で、記録媒体上の
隣接する情報トラックの記録情報信号が、異なるデータ
パターンとなるようにすることができる。
【0120】また、本発明によれば、各一つの生成多項
式を使用して生成した各一の巡回コードの長さが、記録
媒体に形成される各情報トラックのうち最も記録容量の
小さな情報トラックのセクタ数以下で、かつ、複数の巡
回コードを接続したときのスクランブル信号の全体のセ
クタ数が、記録媒体に形成される各情報トラックのうち
最も記録容量の大きな情報トラックのセクタ数に、上記
各一の巡回コードの長さを加算した値よりも大となるよ
うに、複数の巡回コードを接続してスクランブル信号を
生成することにより、上記の発明よりもより一層生成多
項式の次数を低くするようにしたため、回路構成をより
一層簡略化でき、回路の信頼性の向上及び回路規模の縮
小化を実現でき、またスクランブル値のばらつきを大き
くすることができる。
式を使用して生成した各一の巡回コードの長さが、記録
媒体に形成される各情報トラックのうち最も記録容量の
小さな情報トラックのセクタ数以下で、かつ、複数の巡
回コードを接続したときのスクランブル信号の全体のセ
クタ数が、記録媒体に形成される各情報トラックのうち
最も記録容量の大きな情報トラックのセクタ数に、上記
各一の巡回コードの長さを加算した値よりも大となるよ
うに、複数の巡回コードを接続してスクランブル信号を
生成することにより、上記の発明よりもより一層生成多
項式の次数を低くするようにしたため、回路構成をより
一層簡略化でき、回路の信頼性の向上及び回路規模の縮
小化を実現でき、またスクランブル値のばらつきを大き
くすることができる。
【0121】更に、本発明によれば、任意に設定した鍵
コードによりアドレス値を他の値に変換することによ
り、コピープロテクト機能と隣接トラックにおけるデー
タの一致を防ぐスクランブルとを共用できるため、回路
規模を小さくすることができる。
コードによりアドレス値を他の値に変換することによ
り、コピープロテクト機能と隣接トラックにおけるデー
タの一致を防ぐスクランブルとを共用できるため、回路
規模を小さくすることができる。
【図1】本発明のスクランブル回路の一実施の形態のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】本発明の最内周における自分自身の信号列によ
る隣接トラックでの重なりを示す図である。
る隣接トラックでの重なりを示す図である。
【図3】本発明の最外周における隣接トラックでのスク
ランブルデータの配置を示す図である。
ランブルデータの配置を示す図である。
【図4】図1中の要部のM系列発生部の第1の実施の形
態の回路図である。
態の回路図である。
【図5】図1中の要部のM系列発生部の第2の実施の形
態の回路図である。
態の回路図である。
【図6】図1中の要部のM系列発生部の第3の実施の形
態の回路図である。
態の回路図である。
【図7】本発明のスクランブル回路の他の実施の形態の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図8】図7中の要部のM系列発生部の一実施の形態の
回路図と、図7の各部の値と得られる生成多項式の関係
を示す図である。
回路図と、図7の各部の値と得られる生成多項式の関係
を示す図である。
【図9】従来のスクランブル回路の一例の構成図であ
る。
る。
【図10】M系列の一例の説明図である。
【図11】最外周トラック長より短い長さのスクランブ
ルデータパターンの記録例である。
ルデータパターンの記録例である。
【図12】DVDのバイト単位で処理するスクランブル
回路の一例の構成図である。
回路の一例の構成図である。
11 セクタアドレス検出部
12 初期値記録部
13、19 選択記録部
14 M系列発生部
15 排他的論理和部
17 セクタアドレス変換部
210〜215、250〜255 ANDゲート
220〜227、22a レジスタ
230〜235、240〜244、260〜265 加
算器
算器
Claims (8)
- 【請求項1】 周回状の情報トラックの各々がアドレス
値を有する複数のセクタに分割された記録媒体の各情報
トラックに、巡回コードの一部分又は全てを使用したス
クランブル信号によりスクランブルされた2値のディジ
タル信号系列として記録される情報信号のスクランブル
方法において、 互いに異なる複数の生成多項式のうち、前記アドレス値
に同期して切り替えた一の生成多項式を使用して前記巡
回コードを生成することを、前記複数の生成多項式の各
々について繰り返して、前記複数の生成多項式をそれぞ
れ使用した複数の巡回コードを順次に生成すると共に、
前記複数の巡回コードを接続したときのスクランブル信
号の全体のセクタ数(長さTL)が、前記記録媒体に形
成される各情報トラックのうち最も記録容量の大きな情
報トラックのセクタ数(Smax)よりも大となるよう
に、前記複数の巡回コードを接続して前記スクランブル
信号を生成する第1のステップと、 前記第1のステップにより生成されたスクランブル信号
と、2値のディジタル信号形態の前記情報信号とを排他
的論理和演算して、スクランブルされた前記2値のディ
ジタル信号系列を生成する第2のステップとを含むこと
を特徴とする記録情報信号のスクランブル方法。 - 【請求項2】 周回状の情報トラックの各々がアドレス
値を有する複数のセクタに分割された記録媒体の各情報
トラックに、巡回コードの一部分又は全てを使用したス
クランブル信号によりスクランブルされた2値のディジ
タル信号系列として記録される情報信号のスクランブル
方法において、 互いに異なる複数の生成多項式のうち、前記アドレス値
に同期して切り替えた一の生成多項式を使用して前記巡
回コードを生成することを、前記複数の生成多項式の各
々について繰り返して、前記複数の生成多項式をそれぞ
れ使用した複数の巡回コードを順次に生成すると共に、
各一つの生成多項式を使用して生成した各一の前記巡回
コードの長さ(ML)が、前記記録媒体に形成される各
情報トラックのうち最も記録容量の小さな情報トラック
のセクタ数(Smin)以下で、かつ、前記複数の巡回
コードを接続したときのスクランブル信号の全体のセク
タ数(長さTL)が、前記記録媒体に形成される各情報
トラックのうち最も記録容量の大きな情報トラックのセ
クタ数(Smax)に、上記各一の前記巡回コードの長
さ(ML)を加算した値よりも大となるように、前記複
数の巡回コードを接続して前記スクランブル信号を生成
する第1のステップと、 前記第1のステップにより生成されたスクランブル信号
と、2値のディジタル信号形態の前記情報信号とを排他
的論理和演算して、スクランブルされた前記2値のディ
ジタル信号系列を生成する第2のステップとを含むこと
を特徴とする記録情報信号のスクランブル方法。 - 【請求項3】 前記複数の生成多項式は、生成多項式の
最大次数が全て同じであることを特徴とする請求項1又
は2記載の記録情報信号のスクランブル方法。 - 【請求項4】 前記第1のステップにおける前記アドレ
ス値に同期して切り替えた一の生成多項式を使用して前
記巡回コードを生成させる同期方法は、前記アドレス値
を、任意に設定した鍵コードにより前記アドレス値を他
の値に変換することを含むことを特徴とする請求項1乃
至3のうちいずれか一項記載の記録情報信号のスクラン
ブル方法。 - 【請求項5】 周回状の情報トラックの各々がアドレス
値を有する複数のセクタに分割された記録媒体の各情報
トラックに、2値のディジタル信号系列として記録され
る情報信号に対して、巡回コードの一部分又は全てを使
用したスクランブル信号によりスクランブルするスクラ
ンブル回路において、 前記アドレス値に応じて生成多項式切替信号を発生する
切替信号発生手段と、 互いに異なる複数の生成多項式のうち、前記切替信号に
同期して切り替えた一の生成多項式を使用して前記巡回
コードを生成することを、前記複数の生成多項式の各々
について繰り返して、前記複数の生成多項式をそれぞれ
使用した複数の巡回コードを順次に生成すると共に、前
記複数の巡回コードを接続したときのスクランブル信号
の全体のセクタ数(長さTL)が、前記記録媒体に形成
される各情報トラックのうち最も記録容量の大きな情報
トラックのセクタ数(Smax)よりも大となるよう
に、前記複数の巡回コードを接続して前記スクランブル
信号を生成するスクランブル信号生成手段と、 前記スクランブル信号生成手段により生成された前記ス
クランブル信号と、2値のディジタル信号形態の前記情
報信号とを排他的論理和演算して、スクランブルされた
前記2値のディジタル信号系列を生成する演算手段とを
有することを特徴とする記録情報信号のスクランブル回
路。 - 【請求項6】 周回状の情報トラックの各々がアドレス
値を有する複数のセクタに分割された記録媒体の各情報
トラックに、2値のディジタル信号系列として記録され
る情報信号に対して、巡回コードの一部分又は全てを使
用したスクランブル信号によりスクランブルするスクラ
ンブル回路において、 前記アドレス値に応じて生成多項式切替信号を発生する
切替信号発生手段と、 互いに異なる複数の生成多項式のうち、前記切替信号に
同期して一の生成多項式を使用して前記巡回コードを生
成することを、前記複数の生成多項式の各々について繰
り返して、前記複数の生成多項式をそれぞれ使用した複
数の巡回コードを順次に生成すると共に、各一つの生成
多項式を使用して生成した各一の前記巡回コードの長さ
(ML)が、前記記録媒体に形成される各情報トラック
のうち最も記録容量の小さな情報トラックのセクタ数
(Smin)以下で、かつ、前記複数の巡回コードを接
続したときのスクランブル信号の全体のセクタ数(長さ
TL)が、前記記録媒体に形成される各情報トラックの
うち最も記録容量の大きな情報トラックのセクタ数(S
max)に、上記各一の前記巡回コードの長さ(ML)
を加算した値よりも大となるように、前記複数の巡回コ
ードを接続して前記スクランブル信号を生成するスクラ
ンブル信号生成手段と、 前記スクランブル信号生成手段により生成された前記ス
クランブル信号と、2値のディジタル信号形態の前記情
報信号とを排他的論理和演算して、スクランブルされた
前記2値のディジタル信号系列を生成する演算手段とを
有することを特徴とする記録情報信号のスクランブル回
路。 - 【請求項7】 前記スクランブル信号生成手段は、複数
の生成多項式の最大次数が全て同じ生成多項式により生
成される巡回コードを複数発生するレジスタ帰還形M系
列発生器であることを特徴とする請求項5又は6記載の
記録情報信号のスクランブル回路。 - 【請求項8】 前記アドレス値に応じて前記生成多項式
切替信号を発生する切替信号発生手段は、前記アドレス
値を任意に設定した鍵コードにより前記アドレス値を他
の値に変換するアドレス変換手段を含むことを特徴とす
る請求項5乃至7のうちいずれか一項記載の記録情報信
号のスクランブル回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001375348A JP2003016738A (ja) | 2001-04-24 | 2001-12-10 | 記録情報信号のスクランブル方法及びスクランブル回路 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-125896 | 2001-04-24 | ||
JP2001125896 | 2001-04-24 | ||
JP2001375348A JP2003016738A (ja) | 2001-04-24 | 2001-12-10 | 記録情報信号のスクランブル方法及びスクランブル回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003016738A true JP2003016738A (ja) | 2003-01-17 |
Family
ID=26614084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001375348A Pending JP2003016738A (ja) | 2001-04-24 | 2001-12-10 | 記録情報信号のスクランブル方法及びスクランブル回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003016738A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009245591A (ja) * | 2002-07-01 | 2009-10-22 | Panasonic Corp | 光記憶媒体、情報記録装置、及び情報再生装置 |
JP2013016173A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-24 | Samsung Electronics Co Ltd | データ処理装置及びその動作方法 |
JP2014535188A (ja) * | 2011-09-30 | 2014-12-25 | サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド | 分散型アンテナシステムにおける信号送受信装置及び方法 |
US9853783B2 (en) | 2011-09-30 | 2017-12-26 | Samsung Electronics Co., Ltd | Method and apparatus for transmitting and receiving signal in distributed antenna system |
-
2001
- 2001-12-10 JP JP2001375348A patent/JP2003016738A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009245591A (ja) * | 2002-07-01 | 2009-10-22 | Panasonic Corp | 光記憶媒体、情報記録装置、及び情報再生装置 |
US8027237B2 (en) | 2002-07-01 | 2011-09-27 | Panasonic Corporation | Optical storage medium, information recording apparatus, and information reproducing apparatus |
US8130614B2 (en) | 2002-07-01 | 2012-03-06 | Panasonic Corporation | Optical storage medium, information recording apparatus, and information reproducing apparatus |
JP2013016173A (ja) * | 2011-06-30 | 2013-01-24 | Samsung Electronics Co Ltd | データ処理装置及びその動作方法 |
JP2014535188A (ja) * | 2011-09-30 | 2014-12-25 | サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド | 分散型アンテナシステムにおける信号送受信装置及び方法 |
US9853783B2 (en) | 2011-09-30 | 2017-12-26 | Samsung Electronics Co., Ltd | Method and apparatus for transmitting and receiving signal in distributed antenna system |
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