JP2003016458A - 対象物抽出装置 - Google Patents

対象物抽出装置

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JP2003016458A JP2001197313A JP2001197313A JP2003016458A JP 2003016458 A JP2003016458 A JP 2003016458A JP 2001197313 A JP2001197313 A JP 2001197313A JP 2001197313 A JP2001197313 A JP 2001197313A JP 2003016458 A JP2003016458 A JP 2003016458A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2値化表現されたカメラ画像において、対象
物の重なりが生じても垂直な対象物、特に歩行者等の頭
部を抽出する対象物抽出装置を提供する。 【解決手段】 複数の対象物を含む赤外線カメラ画像か
ら、単一の対象物を抽出する対象物抽出装置であって、
画像処理ユニット1において、まず2値化処理された画
像を、画素群で表現された複数のランレングスデータに
変換する。次に、その中から、所定値N以上のデータ長
を持つランレングスデータを先頭データとして検出す
る。そして、先頭データに連続するとともに所定値N以
上のデータ長を持つランレングスデータを検出し、その
ランレングスデータの連続数が、所定値H以上か否かを
判定する。最後に、所定値N以上のデータ長を持つラン
レングスデータであって、所定値H以上の連続数を持つ
複数のランレングスデータを、単一の対象物として分
割、かつ抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、2値化表現され
たカメラ画像から、対象物を抽出する対象物抽出装置に
関する。 【0002】 【従来の技術】従来、2値化表現されたカメラ画像から
対象物の距離を算出する手法としては、例えば対象物を
囲むブロック(外接四角形)に対して、ブロック相関法
や勾配法等により2枚の画像間の対応関係(視差)を算
出し、距離に変換する手法が知られている。しかし、2
値化処理は、画像から対象物を抽出し、ラベリングする
手法としては単純な処理である。従って、2値化処理で
は、複数の対象物が1つの対象物として抽出さてしまう
場合が生じる。このとき、2値化表現されたカメラ画像
から抽出される対象物の画像は、正確に対象物の形状を
表現していないため、これを用いて対象物の距離や位置
を算出することができない。このような不具合を解決す
るため、特開2001−28100号公報には、対象物
の画像の面積と対象物の外接四角形の面積との比率か
ら、抽出された画像の中に含まれる該画像を構成する複
数の対象物を分割し、1つの対象物として抽出する対象
物抽出装置が開示されている。これによると、この対象
物抽出装置は、対象物の外接四角形の面積に対する対象
物の画像の面積の比率が所定比率よりも小さいとき、対
象物の画像から水平方向の長さが所定長さ以上の領域を
除いて、1つの対象物として抽出する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来の対象物抽出装置においては、図9(a)に示すよ
うに、垂直な対象物と斜めの対象物との重なりが生じた
場合、これらの対象物を分割できないという問題があっ
た。すなわち、特開2001−28100号公報に記載
の対象物抽出装置は、対象物の外接四角形の面積に対す
る対象物の画像の面積の比率が所定比率よりも小さいと
き、対象物の画像から、水平方向のランレングスデータ
の長さが所定長さ以上の領域を除くことを目的とする。
しかし、図9(a)に示すように、画像に長いランレン
グスデータが存在しない場合、この対象物抽出装置は、
ランレングスデータの長さにしか注目していないので、
画像の配置位置によっては正確に対象物を分割すること
ができないのである。従って、垂直な対象物と斜めの対
象物との重なりが生じた場合、やはり2値化表現された
カメラ画像から抽出される対象物の画像により、対象物
の距離や位置を算出することができないという問題があ
った。 【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、2値化表現されたカメラ画像において、垂直な対象
物と斜めの対象物との重なりが生じても垂直な対象物、
特に歩行者等の頭部を抽出する対象物抽出装置を提供す
ることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、赤外線カメラにより撮影
された複数の対象物を含む画像から、単一の対象物を分
割して抽出する対象物抽出装置であって、2値化処理さ
れた画像を、対象物を構成する複数の画素データ群に変
換する画素データ化手段(例えば実施の形態のステップ
S5;ランレングスコード化手段)と、前記画素データ
群の中から、所定値以上の長さを持つ画素データ群を先
頭データとして検出する先頭データ検出手段(例えば実
施の形態のステップS21〜S26;先頭データ検出手
段)と、前記先頭データに連続するとともに所定値以上
の長さを持つ画素データ群を検出する画素データ探索手
段(例えば実施の形態のステップS27〜S29;ラン
レングスデータ探索手段)と、前記画素データ探索手段
で検出された前記画素データ群の連続数が、所定値以上
か否かを判定する画素データ判定手段(例えば実施の形
態のステップS30;ランレングスデータ判定手段)
と、前記画素データ探索手段により検出された所定値以
上の長さを持つ画素データ群であって、前記画素データ
判定手段により判定された所定値以上の連続数を持つ複
数の画素データ群を、単一の対象物として分割、かつ抽
出する対象物分割手段(例えば実施の形態のステップS
31;対象物分割手段)とを設けたことを特徴とする。
以上の構成により、まず所定値以上の長さを持ち、かつ
単一の対象物を構成すると思われる先頭の画素データ群
を抽出し、これに続く所定値以上の長さを持つ画素デー
タ群の連続性を検査する(連続数を数える)ことで、2
値化処理された対象物画像において、形状が大きく変化
する部分を探索することができる。また、この形状が大
きく変化する部分で対象物の画像を分割、かつ抽出し、
少なくとも形状の変化度合いが少ない領域を、画素デー
タ群の長さとその連続数により表された単一の対象物と
して認識する。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の
形態の対象物抽出装置の構成を示すブロック図である。
図1において、符号1は、本実施の形態の対象物抽出装
置を制御するCPU(中央演算装置)を備えた画像処理
ユニットであって、遠赤外線を検出可能な2つの赤外線
カメラ2R、2Lと当該車両の車体の傾きを検出するヨ
ーレートセンサ3、更に、当該車両の走行速度(車速)
を検出する車速センサ4とブレーキの操作を検出するた
めのブレーキセンサ5が接続される。これにより、画像
処理ユニット1は、車両の周辺の赤外線画像と車両の走
行状態を示す信号から、車両前方の歩行者や動物等の動
く物体を検出し、衝突の可能性が高いと判断したときに
警報を発する。また、画像処理ユニット1には、音声で
警報を発するためのスピーカ6と、赤外線カメラ2R、
2Lにより撮影された画像を表示し、衝突の危険性が高
い対象物を車両の運転者に認識させるための、例えば自
車両の走行状態を数字で表すメータと一体化されたメー
タ一体Displayや自車両のコンソールに設置され
るNAVIDisplay、更にフロントウィンドウの
運転者の前方視界を妨げない位置に情報を表示するHU
D(Head Up Display )7a等を含む画像表示装置7が
接続されている。 【0007】また、画像処理ユニット1は、入力アナロ
グ信号をディジタル信号に変換するA/D変換回路、デ
ィジタル化した画像信号を記憶する画像メモリ、各種演
算処理を行うCPU(中央演算装置)、CPUが演算途
中のデータを記憶するために使用するRAM(Random A
ccess Memory)、CPUが実行するプログラムやテーブ
ル、マップなどを記憶するROM(Read Only Memor
y)、スピーカ6の駆動信号、HUD7a等の表示信号
などを出力する出力回路を備えており、赤外線カメラ2
R、2L及びヨーレートセンサ3、車速センサ4、ブレ
ーキセンサ5の各出力信号は、ディジタル信号に変換さ
れてCPUに入力されるように構成されている。 【0008】また、図2に示すように、赤外線カメラ2
R、2Lは、自車両10の前部に、自車両10の横方向
の中心軸に対してほぼ対象な位置に配置されており、2
つの赤外線カメラ2R、2Lの光軸が互いに平行であっ
て、かつ両者の路面からの高さが等しくなるように固定
されている。なお、赤外線カメラ2R、2Lは、対象物
の温度が高いほど、その出力信号レベルが高くなる(輝
度が増加する)特性を有している。また、HUD7a
は、自車両10のフロントウインドウの運転者の前方視
界を妨げない位置に表示画面が表示されるように設けら
れている。 【0009】次に、本実施の形態の動作について図面を
用いて説明する。図3は、本実施の形態の対象物抽出装
置の画像処理ユニット1における処理手順を示すフロー
チャートである。まず、画像処理ユニット1は、赤外線
カメラ2R、2Lの出力信号である赤外線画像を取得し
て(ステップS1)、A/D変換し(ステップS2)、
グレースケール画像を画像メモリに格納する(ステップ
S3)。なお、ここでは赤外線カメラ2Rにより右画像
が得られ、赤外線カメラ2Lにより左画像が得られる。
また、右画像と左画像では、同一の対象物の表示画面上
の水平位置がずれて表示されるので、このずれ(視差)
によりその対象物までの距離を算出することができる。
次に、赤外線カメラ2Rにより得られた右画像を基準画
像とし、その画像信号の2値化処理、すなわち、輝度閾
値ITHより明るい領域を「1」(白)とし、暗い領域
を「0」(黒)とする2値化処理を行う(ステップS
4)。なお、2値化処理については、詳細を後述する。 【0010】図4(a)は、赤外線カメラ2Rにより得
られたグレースケール画像を示し、これに2値化処理を
行うことにより、図4(b)に示すような画像を得る。
なお、図4(b)において、例えばP1からP4の枠で
囲った物体を、表示画面上に白色として表示される対象
物(以下「高輝度領域」という)とする。赤外線画像か
ら2値化された画像データを取得したら、2値化した画
像データをランレングスデータに変換する処理と、ラン
レングスデータにラベルを付けるラベリングを行う(ス
テップS5)。 【0011】図5(a)は、これを説明するための図で
あり、この図では2値化により白となった領域を画素レ
ベルでラインL1〜L8として示している。ラインL1
〜L8は、いずれもy方向には1画素の幅を有してお
り、実際にはy方向には隙間なく並んでいるが、説明の
ために離間して示している。またラインL1〜L8は、
x方向にはそれぞれ2画素、2画素、3画素、8画素、
7画素、8画素、8画素、8画素の長さを有している。
ランレングスデータは、ラインL1〜L8を各ラインの
開始点(各ラインの左端の点)の座標と、開始点から終
了点(各ラインの右端の点)までの長さ(画素数N)と
で示したものである。例えばラインL3は、(x3,y
5)、(x4,y5)及び(x5,y5)の3画素から
なるので、ランレングスデータとしては、(x3,y
5,3)となる。 【0012】次に、図5(b)に示すように対象物のラ
ベリングをすることにより、対象物を抽出する処理を行
う。すなわち、ランレングスデータ化したラインL1〜
L8のうち、y方向に重なる部分のあるラインL1〜L
3を1つの対象物1とみなし、ラインL4〜L8を1つ
の対象物2とみなし、ランレングスデータに対象物ラベ
ル1,2を付加する。この処理により、例えば図4
(b)に示す高輝度領域が、それぞれ対象物1から4と
して把握されることになる。次に、対象物が抽出された
ら、対象物が背景または前景と一体化している場合にそ
の背景または前景を分離するための対象物分離処理を実
行し(ステップS6)、対象物抽出処理を終了する。な
お、対象物分離処理については、詳細を後述する。 【0013】次に、図6のフローチャートを用いて、図
3のステップS4の二値化処理を詳細に説明する。ま
ず、赤外線カメラ2R、2Lにより撮影されたカメラ画
像から、図7(a)に示すように、輝度値iを横軸と
し、輝度値iをとる画素数、すなわち度数H[i]を縦
軸とするヒストグラムを算出する(ステップS11)。
通常は、図7(a)に示すように、背景の平均的な輝度
値の近傍に背景のピークがあり、高温の対象物に対応す
る対象物ピークは度数Hが低いため同図ではピークの特
定が困難である。そこで、次に、図7(a)に示す度数
H[i]のヒストグラムを、図7(b)に示すように対
数変換した(G[i]=log10{H[i]+1})ヒ
ストグラムを算出する(ステップS12)。これによ
り、対象物ピークを特定し易くなる。 【0014】ヒストグラムが算出できたら、次いでこの
ヒストグラムに最急降下法を適用してピークを探索し、
背景ピークに対応する輝度値iPEAK1、及び対象物
ピークに対応する輝度値iPEAK2を得る(ステップ
S13)。そして、下記(1)式により、輝度閾値iT
Hを算出する(ステップS14)。 iTH=(iPEAK2−iPEAK1)×A+iPEAK1 ・・・(1) ここでAは1より小さい定数であり、例えば0.5に設
定される。次いで輝度閾値iTHを用いてグレースケー
ル画像データを二値化データに変換する演算を行い(ス
テップS15)、本処理を終了する。なお、図6の処理
では、ヒストグラムを用いて背景ピークに対応する輝度
値と、対象物ピークに対応する輝度値とを求め、これら
の輝度値の間に輝度閾値iTHを設定するようにしたの
で、対象物を正確に高輝度領域として検出することがで
きる。 【0015】次に、図面を用いて、図3のステップS6
の対象物分離処理を詳細に説明する。図8は、対象物分
離処理の詳細な手順を示すフローチャートである。な
お、本実施の形態では、水平方向に並べて配置された赤
外線カメラ2R、2Lにより撮影された左右カメラに対
する対象物分離処理を説明する。従って、対象物抽出処
理では、2値化処理された対象物の画像において、上下
で形状が大きく変化する部分を探索し、この部分で対象
物の画像を分割して抽出する。また、図9(a)は、本
実施の形態の対象物抽出装置が処理する複数の対象物が
重なった抽出画像であって、ここでは、垂直部位A(歩
行者等)と斜め部位B(縁石等)とが重なった場合の2
値化抽出対象物の画像を示す。 【0016】図8において、まず、画像処理ユニット1
は、ランレングスデータで表された2値化抽出対象物画
像の上方から、X方向へランレングスデータを探索する
(ステップS21)。次に、2値化抽出対象物画像のX
方向にランレングスデータが存在するか否かを判定する
(ステップS22)。ステップS22において、2値化
抽出対象物画像のX方向にランレングスデータが存在す
る場合(ステップS22のYES)、当該のランレング
スデータを取得する(ステップS23)。ランレングス
データを取得したら、そのランレングスデータのデータ
長が所定値N以上か否かを判定する(ステップS2
4)。ステップS24において、取得したランレングス
データのデータ長が所定値N以上である場合(ステップ
S24のYES)、次に、検出済みの対象物候補がある
か否かを判定する(ステップS25)。 【0017】ステップS25において、検出済みの対象
物候補がない場合(ステップS25のNO)、取得した
ランレングスデータを対象物候補の最初の先頭データと
して認識し(ステップS26)、次のランレングスデー
タを取得するためにステップS21へ戻り、上述の動作
を繰り返す。また、ステップS25において、検出済み
の対象物候補がある場合(ステップS25のYES)、
取得したランレングスデータが、検出済みの対象物候補
のランレングスデータと連続性があるか否かを判定する
(ステップS27)。ステップS27において、取得し
たランレングスデータが、検出済みの対象物候補のラン
レングスデータと連続性がある場合(ステップS27の
YES)、検出済みの対象物候補のランレングスデータ
とグルーピングする(ステップS28)。また、ステッ
プS27において、取得したランレングスデータが、検
出済みの対象物候補のランレングスデータと連続性がな
い場合(ステップS27のNO)、取得したランレング
スデータを更に新たな対象物候補の最初の先頭データと
して認識し、(ステップS26)、次のランレングスデ
ータを取得するためにステップS21へ戻り、上述の動
作を繰り返す。 【0018】次に、検出済みの対象物候補のランレング
スデータに、その連続性が途切れた対象物候補があるか
否かを判定する(ステップS29)。ステップS29に
おいて、対象物候補のランレングスデータに、その連続
性が途切れた対象物候補がある場合(ステップS29の
YES)、その対象物候補のランレングスデータの連続
数が所定値H以上であるか否かを判定する(ステップS
30)。なお、連続性の定義は次のように定義する。条
件1)X方向:始点、終点の位置差がN/2以内である
こと。条件2)Y方向:2ライン以上離れていないこ
と。ステップS30において、対象物候補のランレング
スデータの連続数が所定値H以上である場合(ステップ
S30のYES)、グルーピングされた検出済みの対象
物候補のランレングスデータを、対象物の1つとして分
割、かつ抽出し(ステップS31)、ステップS21へ
戻る。また、ステップS30において、対象物候補のラ
ンレングスデータの連続数が所定値H未満である場合
(ステップS30のNO)、連続性のない対象物は対象
外としてデータを抹消し(ステップS32)、ステップ
S21へ戻る。。 【0019】一方、ステップS24において、取得した
ランレングスデータのデータ長が所定値N以上でない場
合(ステップS24のNO)、または、ステップS29
において、対象物候補のランレングスデータに、その連
続性が途切れた対象物候補がない場合(ステップS29
のNO)のいずれかの場合、次のランレングスデータを
取得するためにステップS21へ戻り、上述の動作を繰
り返す。 【0020】また、ステップS22において、2値化抽
出対象物画像のX方向にランレングスデータが存在しな
い場合(ステップS22のNO)、Y方向へ探索範囲を
1ラインずらす(ステップS33)。そして、2値化抽
出対象物画像の上方からY方向に探索が終了したか否か
を判定し(ステップS34)、2値化抽出対象物画像の
Y方向の探索が終了していた場合(ステップS34のY
ES)、対象物分離処理を終了する。ステップS34に
おいて、2値化抽出対象物画像のY方向の探索が終了し
ていない場合(ステップS34のNO)、次のランレン
グスデータを取得するためにステップS21へ戻り、上
述の動作を繰り返す。なお、上述の説明におけるライン
は、ランレングスデータのY方向の最小単位のことであ
る。 【0021】次に、実際に図9(b)に示した図面を参
照しながら、対象物の抽出処理を説明する。処理は左上
のランレングスデータから行う。まず、上述の図8に示
したフローチャートのステップS1からステップS23
の処理を実行すると、図9(b)の高さ「a」で、長さ
N以上のランレングスデータL[0](対象物候補:垂
直部位A)を検出するので、ステップS24からステッ
プS26の処理により、対象物候補の先頭データとして
認識する。最初の先頭データを認識したら、図8のステ
ップS21へ戻り、ステップS21からステップS28
の処理を実行し、L[0]と連続するランレングスデー
タを下方へ探索する。次に、図9(b)の高さが「f」
の地点で、L[9](対象物候補:斜め部位B)を検出
し、同様に、図8のステップS21からステップS28
の処理を実行し、L[9]と連続するランレングスデー
タを下方へ探索する。そして、図9(b)の高さ「g」
の地点で、図8のステップS27からステップS29の
判定によりL[0]の連続性の条件が途切れる。また、
同時にL[9]の連続性の条件も途切れる。 【0022】この際、図9(b)のCの領域は、連続し
た高さがN(例えば5)以上であるので、図8のステッ
プS30からステップS31の処理により、領域Cを対
象物として分割し、抽出する。一方、図9(b)の領域
Bは、高さがN未満であるので、図8のステップS30
からステップS32の処理により、分離は行わずBを対
象物の候補から抹消する。また、図9(b)の高さ
「g」の地点でL[10](対象物候補:垂直部位A+
斜め部位B)を再検出し、データ長N以上のランレング
スデータの連続性として、高さの「j」の地点のL[1
3]まで検出するが、連続した高さはN未満であるの
で、この際検出された(対象物候補:垂直部位A+斜め
部位B)の部分の分離は行わない。 【0023】なお、上述の実施の形態では、対象物候補
のランレングスデータのデータ長を所定値N以上、対象
物候補のランレングスデータの連続数を所定値H以上と
して説明したが、単一の対象物として分割されるランレ
ングスデータのグループは、少なくともN=Hとして、
対象物の外接四角形がN×Nの以上のサイズであれば良
い。また、上述の実施の形態では、2値化処理された画
像を、ランレングスコードで表現された複数のランレン
グスデータに置き換えて処理を行う方法を説明したが、
2値化処理された画像の表し方はランレングスコードを
用いた方法に限らず、例えば画素の集合(画素群)とし
て表しても良い。 【0024】更に、上述の実施の形態では、水平方向に
並べて配置された赤外線カメラ2R、2Lにより撮影さ
れた左右カメラに対する対象物分離処理を説明したの
で、対象物抽出処理では、2値化処理された対象物の画
像において、上下で形状が大きく変化する部分を探索
し、この部分で対象物の画像を分割して抽出している。
しかし、赤外線カメラ2R、2Lの配置はこれに限ら
ず、垂直方向であっても良い。従って、複数のカメラを
垂直に配置した場合、対象物抽出処理では、2値化処理
された対象物の画像において、左右で形状が大きく変化
する部分を探索し、この部分で対象物の画像を分割して
抽出する。また、上述の実施の形態において、上下方向
に探索する記述は、左右方向に探索する記述に置き換え
るものとする。 【0025】また、本実施の形態では、画像処理ユニッ
ト1が、ランレングスコード化手段と、先頭データ検出
手段と、ランレングスデータ探索手段と、ランレングス
データ判定手段と、対象物分割手段とを構成する。より
具体的には、図3のステップS5がランレングスコード
化手段に相当し、図8のステップS21〜S26が先頭
データ検出手段に相当し、図8のステップS27〜S2
9がランレングスデータ探索手段に相当する。更に、図
8のステップS30がランレングスデータ判定手段に、
図8のステップS31が対象物分割手段に、それぞれ相
当する。 【0026】このように、歩道を歩く歩行者(垂直部位
A)と歩道の縁石等(斜め部位B)とが2値化処理によ
り重なって識別され、単一の対象物として抽出された場
合でも、例えば図9(b)に示すように、分離しやすい
対象物画像の隅から連続性を持つランレングスデータを
探索することで、ランレングスデータのデータ長と、連
続数の所定値を満たす領域を抽出することができる。こ
れにより、縁石等と同一視されて斜め部位Bに混じって
判別できなかった、歩行者を示す垂直部位Aのうちの領
域C(歩行者の頭部あたりの部位)を簡単に判別し、自
車両の10の運転者に通知することができる。従って、
長いランレングスデータが存在しない画像において、対
象物の外接四角形の面積に対する対象物の画像の面積の
比率が所定比率よりも小さいときに、対象物の画像から
水平方向の長さが所定長さ以上の領域を除くことができ
ないという従来の技術の問題点を解決し、運転者は自車
両10の運転に際して、歩行者に十分な注意を払うこと
が可能となる。 【0027】 【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の発明によ
れば、まず所定値以上の長さを持ち、かつ単一の対象物
を構成すると思われる先頭の画素データ群を抽出し、こ
れに続く所定値以上の長さを持つ画素データ群の連続性
を検査する(連続数を数える)ことで、2値化処理され
た対象物画像において、形状が大きく変化する部分を探
索することができる。また、この形状が大きく変化する
部分で対象物の画像を分割、かつ抽出し、少なくとも形
状の変化度合いが少ない領域を、画素データ群の長さと
その連続数により表された単一の対象物として認識す
る。従って、垂直な対象物と斜めの対象物との画像が重
なった状態の2値化表現されたカメラ画像から、対象物
の先頭データを抽出することで画像の中の背景を除外
し、次に画素データ群の長さとその連続数により表され
た領域を持つ単一の対象物を認識し、例えばこの対象物
について距離や位置を正確に算出することができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施の形態による対象物抽出装置
の構成を示すブロック図である。 【図2】 車両における赤外線カメラやディスプレイ等
の取り付け位置を示す図である。 【図3】 同実施の形態の対象物抽出装置の画像処理ユ
ニットにおける全体動作の処理手順を示すフローチャー
トである。 【図4】 赤外線カメラにより得られるグレースケール
画像とその2値化画像を示す図である。 【図5】 ランレングスデータへの変換処理及びラベリ
ングを示す図である。 【図6】 同実施の形態の対象物抽出装置の画像処理ユ
ニットにおける2値化処理の詳細を示すフローチャート
である。 【図7】 グレースケール画像における輝度値のヒスト
グラムを示す図である。 【図8】 同実施の形態の対象物抽出装置の画像処理ユ
ニットにおける対象物分離処理の詳細を示すフローチャ
ートである。 【図9】 同実施の形態の対象物抽出装置が処理する重
なった対象物画像の一例を示す図である。 【符号の説明】 1 画像処理ユニット 2R、2L 赤外線カメラ 3 ヨーレートセンサ 4 車速センサ 5 ブレーキセンサ 6 スピーカ 7 画像表示装置 10 自車両 S5 ランレングスコード化手段 S21〜S26 先頭データ検出手段 S27〜S29 ランレングスデータ探索手段 S30 ランレングスデータ判定手段 S31 対象物分割手段
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 正人 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 服部 弘 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 嶋村 考造 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 5C054 AA01 CA05 CC01 CE06 CH01 EA01 FA00 FC05 FC12 FE28 FF06 HA30 5L096 AA03 AA07 BA04 CA02 EA24 GA36 GA51

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 赤外線カメラにより撮影された複数の対
    象物を含む画像から、単一の対象物を分割して抽出する
    対象物抽出装置であって、 2値化処理された画像を、対象物を構成する複数の画素
    データ群に変換する画素データ化手段と、 前記画素データ群の中から、所定値以上の長さを持つ画
    素データ群を先頭データとして検出する先頭データ検出
    手段と、 前記先頭データに連続するとともに所定値以上の長さを
    持つ画素データ群を検出する画素データ探索手段と、 前記画素データ探索手段で検出された前記画素データ群
    の連続数が、所定値以上か否かを判定する画素データ判
    定手段と、 前記画素データ探索手段により検出された所定値以上の
    長さを持つ画素データ群であって、前記画素データ判定
    手段により判定された所定値以上の連続数を持つ複数の
    画素データ群を、単一の対象物として分割、かつ抽出す
    る対象物分割手段と、 を設けたことを特徴とする対象物抽出装置。
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