JP2003015819A - マウスパッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモ用紙及び広告媒体としても利用でき、記
念品や景品として利用するのに適したマウスパッドを提
供する。 【解決手段】 一部に広告欄５が表示され、残りのスペ
ースがメモ書き用の空白部６となった紙片３を複数枚積
層し、各紙片３の周縁部の一部４を互いに剥離可能に貼
着し、最上層の紙片３の表面がマウス７の摺動案内面と
なるようにマウスパッド１を構成する。紙片３よりも厚
みのある基底体２の上に複数枚の紙片３を積層し、最下
層の紙片３の周縁部の一部４が基底体２に剥離可能に貼
着された構成とすると好適である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、メモ用紙として
も使用できるマウスパッドに関する。

【０００２】

【従来の技術】商品化され市場に出回っているマウスパ
ッドの多くは、紙、ゴム、合成樹脂等を単独もしくは複
数種組み合わせて１枚の薄板状に成形されており、パソ
コンのマウスを摺動案内するという本来の役割以外に使
用されることはない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】通常、マウスパッドは
使用しない時もパソコンが載置されている作業台の上に
置いたまま放置されるので、表面に埃や汚れが付着しや
すい。汚れたマウスパッドの上でマウスを使用すると、
マウスを滑らかに動かせないばかりか、マウスパッドの
汚れがマウスに移りマウスが動作不良を起こす原因とな
ったりする。特別な清掃を行わなくても表面を常にきれ
いに保てるマウスパッドがあれば便利である。

【０００４】また、パソコン操作時にちょっとしたメモ
書きや筆算による簡単な計算が必要となることがある
が、そんなとき近くにメモ用紙がなくて困ることがあ
る。パソコンが置かれている作業台が狭い場合や、作業
台の上にマウスパッドを含む多くの物品が置かれてい
て、メモ用紙を置くこともままならない場合も多い。マ
ウスパッドをメモ用紙として使用できれば、狭いスペー
ス内でもメモを取ることができ作業を効率的に行える。

【０００５】ところで、マウスパッドは催し物の記念品
や物品購入に付随する景品として利用されることがあ
る。この種のマウスパッドは表面に広告表示されている
が、広告内容が常に同じであるので長期間経過すると広
告効果が低下するのは否めなかった。時間の経過と共に
広告内容が変化すれば、広告効果の向上が図れる。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の各課題を解決する
ために、本発明は次のように構成した。すなわち、本発
明にかかるマウスパッドは、一部に広告表示され残りが
メモ書き用の空白として残された紙片を複数枚積層し、
各紙片の周縁部の一部を互いに剥離可能に貼着したこと
を特徴としている。

【０００７】紙片の空白部にメモ書きすることができ
る。メモを書いた後はその紙片を剥離して取り去る。メ
モ書きをする度に紙片を一枚づつ取り去ることにより、
常に新しい紙片が表層に現れるので、マウスパッドの表
面がきれいに保たれている。各紙片の表面にマウスの動
きを円滑にするための適当なニス等を塗布しておくのが
好ましい。また、メモ書きをする度に紙片を一枚づつ取
り去ることにより、常に新しい広告が現れるので、豊富
な広告情報を提供できる。

【０００８】上記マウスパッドにおいて、紙片よりも厚
みのある基底体の上に前記複数枚の紙片が積層され、最
下層の紙片の周縁部の一部が基底体に剥離可能に貼着さ
れている構成とすると、マウスパッドが載置される台の
表面の状態にかかわらず、マウスパッドの表面を常に平
面状に保つことができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面に表された実施の形態
について説明する。このマウスパッド１は、略長方形を
した基底体２と、その上側に複数枚積層された基底体２
と同形の紙片３，…とからなっている。紙片３同士及び
最下層の紙片３と基底体２とは、長方形の一方の長辺部
４で互いに剥離可能に貼着されている。この貼着に使用
する接着剤としては、容易に剥離させることができ剥離
後に粘着成分が残らないもの、例えば市販の便箋や用箋
紙等に用いられている糊等が適している。

【００１０】各紙片３は、互いに貼着されている長辺部
４と反対側の端部に広告欄５が設けられ、残りはメモ書
き用の空白部６となっている。各紙片３の広告欄５の広
告内容は同じであってもよいが、紙片ごとに広告内容を
変えておけば、全体の情報量を多くすることができると
ともに、紙片３をめくるたびに広告内容が変わり飽きさ
せない。各紙片３の表面には、埃や汚れの付着を防止し
にくくするとともにマウス７の滑りをよくするためのニ
スが塗布されている。当然のことながら、鉛筆やボール
ペン等の筆記具によりニスの上から空白部６に書き込み
が可能なニスが使用される。

【００１１】基底体２は厚紙で成形され、マウスパッド
１が置かれる面が柔らかかったり凹凸があったりしても
紙片３，…を平面状に支持できるようになっている。基
底体２の上面は、マウス７の底面との摩擦係数が小さい
樹脂膜で被覆されている。また、基底体２の下面には、
粘着性塗料等による滑り止め加工が施されている。

【００１２】このマウスパッド１は、図１に示すよう
に、紙片３側が上になるようにパソコン作業台の上に置
いて使用される。最上層の紙片３の表面がマウス７の摺
動案内面となる。最上層の紙片３の広告欄５の内容が常
時表示され、マウスパッド１が広告媒体として活用され
る。メモを取る必要が生じた時には、鉛筆、ボールペン
等により紙片３の空白部６に書き込むことができる。こ
のため、仕事がはかどるとともに、メモ用紙を別途用意
しなくてもよく作業台を広く使うことができる。

【００１３】メモを書いた最上層の紙片３は、図２に示
すようにめくり取る。各紙片３は簡単に剥離することが
でき、後に粘着成分が残らない。最上層の紙片３をめく
り取ると次の紙片３が現われ、その表面が新しいマウス
の摺動案内面となる。このように、最上層の紙片３が順
次新しくなるので、マウスの摺動案内面が常に清浄に保
たれる。

【００１４】全部の紙片３をメモ用紙として使い切る
と、図３に示すように、基底体２だけが残る。基底体２
の上面もマウス７の滑りが良好であるように成形されて
いるので、基底体２単独でもマウスパッドとして使用す
ることができる。

【００１５】

【発明の効果】以上に説明したように、この発明にかか
るマウスパッドは、複数枚積層された各紙片が広告欄と
メモ用の空白部とからなっており、豊富な内容の広告情
報を提供できるとともに、メモ用紙代りに使用すること
ができ便利である。また、メモを取るたびに各紙片を一
枚づつ取り去ることにより、マウスの摺動案内面が新し
くなり埃や汚れの付着が少ないきれいな状態に保たれる
ので、常にマウスの滑らかに動かすことができのみなら
ず、マウスの動作不良の防止ともなる。これらのことか
ら、この発明にかかるマウスパッドは、実用的に極めて
すぐれたものであり、特に記念品や景品として利用する
のに適したものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】マウスパッドの使用状態を示す斜視図である。

【図２】最上層の紙片を取り去る状態を示すマウスパッ
ドの斜視図である。

【図３】最後の一枚の紙片を取り去る状態を示すマウス
パッドの斜視図である。

【符号の説明】

１ マウスパッド ２ 基底体 ３ 紙片 ５ 広告欄 ６ 空白部 ７ マウス

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一部に広告表示され、残りがメモ書き用
   の空白として残された紙片を複数枚積層し、各紙片の周
   縁部の一部を互いに剥離可能に貼着したことを特徴とす
   るマウスパッド。
2. 【請求項２】 紙片よりも厚みのある基底体の上に前記
   複数枚の紙片が積層され、最下層の紙片の周縁部の一部
   が基底体に剥離可能に貼着されている請求項１に記載の
   マウスパッド。