JP2003014828A - 蓄電装置における電圧検出装置 - Google Patents

蓄電装置における電圧検出装置

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JP2003014828A
JP2003014828A JP2001194431A JP2001194431A JP2003014828A JP 2003014828 A JP2003014828 A JP 2003014828A JP 2001194431 A JP2001194431 A JP 2001194431A JP 2001194431 A JP2001194431 A JP 2001194431A JP 2003014828 A JP2003014828 A JP 2003014828A
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resistance value
differential amplifier
amplifier circuit
resistor
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Akihito Hayano
彰人 早野
Kazushige Maeda
和茂 前田
Haruo Kikuta
治夫 菊田
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直列接続される複数の電池のうち最負極側か
ら2段目に位置する電池に対応する差動増幅回路におい
て異常が発生していることを的確に判別することが可能
となる蓄電装置における電圧検出装置を提供する。 【解決手段】 直列に接続された複数の電池夫々の電圧
を検出するための差動増幅回路Aは、夫々、演算増幅器
42と複数の抵抗器とを備えて構成され、複数の電池C
のうち最負極側から2段目に位置する電池に対応する差
動増幅回路に備えられる複数の抵抗器のうちのいずれか
の抵抗器の抵抗値を、電圧検出用の抵抗値64aと異常
判別用の抵抗値64bとに切り換える抵抗値切換手段T
を備えて、その抵抗値切換手段Tによる抵抗値の切り換
えに伴う差動増幅回路Aの出力値の変化量に基づいて、
差動増幅回路Aの動作が異常であるか否かを判別するよ
うに構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直列に接続された
複数の電池夫々の電圧を検出する電圧検出手段が備えら
れ、この電圧検出手段が、前記各電池の正負端子間電圧
を各別に検出する複数の差動増幅回路を備えて構成さ
れ、各差動増幅回路は、夫々、演算増幅器と複数の抵抗
器とを備えて、各電池の正極側端子の電位と負極側端子
の電位との電位差を計測して出力するように構成されて
いる蓄電装置における電圧検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成の蓄電装置における電圧検出装
置においては、例えば、特開2000−287370号
に示されるように、前記電圧検出手段として、直列に接
続された複数の電池夫々の電圧を、複数の差動増幅回路
により計測して出力するように構成されていた。そし
て、このようにして検出される各電池の電圧検出情報
は、例えば蓄電装置の運転状態を管理する管理手段に与
えられて、蓄電装置の放電動作や充電動作等を行うため
に用いられるようになっていた。
【0003】次に、前記差動増幅回路について説明を加
える。図5に示すように、差動増幅回路は、一つの演算
増幅器50と、複数(図5では4つ)の抵抗器51〜5
4とを図のように接続して構成され、第1入力端子55
と第2入力端子56との間の電位差が出力端子57から
出力される構成となっている。このような回路構成は差
動増幅回路として機能する基本回路として一般的に知ら
れているものであり、以下、その電圧検出の処理動作に
ついて具体的な数式を用いて説明する。
【0004】第1入力端子55の電位をE1、第2入力
端子56の電位をE2、出力端子57の電位をEoと
し、各抵抗器51〜54の抵抗値を夫々R1,R2,R
3,R4とすると、出力端子57の電位Eoは、下記
〔数1〕で示す値になる。
【0005】
【数1】Eo=(R4・Ra/R1・Rb)・E1−
(R2/R1)・E2 但し、Ra=R1+R2,Rb=R3+R4
【0006】そして、ここで、R1、R2、R3、R4
をすべて同一の値にすると、Eo=E1−E2となる。
従って、複数の抵抗器の抵抗値を適切に選択すること
で、出力端子から第1入力端子と第2入力端子との間の
電位差を出力させることができるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の差動増幅回
路を複数備えて構成される電圧検出手段においては、前
記各差動増幅回路が適正に作動している場合には各電池
の正負端子間電圧を検出することができるが、各差動増
幅回路が適正に動作しない状態、例えば、演算増幅器の
故障、抵抗器の断線や短絡等が発生する異常状態になる
と電池の端子間電圧が適正に検出できないものとなる。
【0008】ところで、上述したように前記各差動増幅
回路の出力は管理手段に与えられて蓄電装置の運転が管
理されるようになっており、各差動増幅回路が適正に作
動している通常の状態では出力されないような異常な値
が出力されたような場合には、このような管理手段によ
り異常が発生していることを判別するように構成するこ
とによって対策を講じることが可能である。
【0009】しかし、複数の抵抗器のうち図5で示す抵
抗器52が短絡故障を起こしているような場合、及び、
図9で示す抵抗器51が断線したような場合には、各差
動増幅回路の出力値に基づいて差動増幅回路に異常が発
生しているか否かを判別することができないことがあ
り、以下、具体的に説明する。
【0010】例えば、図5で示すような差動増幅回路に
おいて、全ての抵抗器の抵抗値を同じ値に設定して、複
数の抵抗器のうち図5で示す抵抗器52が短絡故障を起
こしているような場合、すなわち、抵抗値R2がゼロと
なる場合であれば、上記数1の演算に基づいて下記〔数
2〕より求まるように差動増幅回路における出力電圧が
第1入力端子55の電位E1の半分の値になる。例え
ば、このとき、R1,R3,R4を全て「α」とする
と、Raは「α」となり、Rbは「2α」となる。尚、
R2は「0」となる。
【0011】
【数2】 Eo=(R4・Ra/R1・Rb)・E1−(R2/R1)・E2 =(α・α/α・2α)・E1−(0/α)・E2 =1/2・E1
【0012】又、抵抗器51が断線したような場合に
は、反転入力端子には抵抗器52を通して出力端子57
の電位がフィードバックされるので、この回路はいわゆ
るバッファー回路として動作し、非反転入力端子の電位
がそのまま出力されることになる。すなわち、第1入力
端子55の電位E1が、抵抗器53と抵抗器54とによ
って分圧された電位が出力されることになる。抵抗器5
3と抵抗器54とは同じ値であるから、結果として、出
力電位が第1入力端子55の電位E1の半分の値にな
る。
【0013】ところで、複数の電池は直列接続されてい
るので、そのうち最負極側から1段目に位置する電池に
対応する差動増幅回路における第1入力端子55の電位
E1というのは、その電池の端子間電圧であるから、上
記したような抵抗器の故障が発生すると出力電位として
は電池の端子間電圧の半分の値になる。このような電位
は通常では発生しない値であるから、管理手段により異
常が発生していることを判別することが可能である。
又、最負極側から3段目より多い段数に位置する電池に
対応する差動増幅回路における第1入力端子55の電位
E1というのは、各電池の端子間電圧の3倍の値よりも
大きい値となる。その結果、上記したような抵抗器の故
障が発生すると出力電圧としては、電池の端子間電圧の
1・5倍よりも大きな値となるから、管理手段により異
常が発生していることを判別することが可能である。
【0014】しかし、最負極側から2段目に位置する電
池に対応する差動増幅回路においては、出力電圧が正常
に動作している場合と同様な値が出力されることにな
り、異常発生を適正に判別できないことがある。説明を
加えると、この差動増幅回路における第1入力端子55
には、各電池の端子間電圧の2倍に対応する電位が入力
されるが、上記したような抵抗器の故障が発生すると、
出力電位は、第1入力端子55の電位E1の半分の値に
なるから、電池の端子間電圧と同じような値が出力され
てしまい、上記したような異常が発生しているにもかか
わらず、出力電圧としては差動増幅回路が正常に作動し
ているときの値に近い値が出力されることになり、出力
された電圧値から動作異常を判別することはできないも
のとなる。
【0015】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、直列接続される複数の電池のうち
最負極側から2段目に位置する電池に対応する差動増幅
回路において、従来のような基本回路構成の差動増幅回
路では出力された電圧値から動作異常を判別することが
できないような異常であっても、的確に異常発生を判別
することが可能となる蓄電装置における電圧検出装置を
提供する点にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、直列
に接続された複数の電池夫々の電圧を検出する電圧検出
手段が備えられ、この電圧検出手段が、前記各電池の正
負端子間電圧を各別に検出する複数の差動増幅回路を備
えて構成され、各差動増幅回路は、夫々、演算増幅器と
複数の抵抗器とを備えて、各電池の正極側端子の電位と
負極側端子の電位との電位差を計測して出力するように
構成されている蓄電装置における電圧検出装置におい
て、前記電圧検出手段が、複数の電池のうち最負極側か
ら2段目に位置する電池に対応する前記差動増幅回路に
備えられる複数の抵抗器のうちのいずれかの抵抗器の抵
抗値を、電圧検出用の抵抗値と異常判別用の抵抗値とに
切り換える抵抗値切換手段を備えて、その抵抗値切換手
段による抵抗値の切り換えに伴う前記差動増幅回路の出
力値の変化量に基づいて、前記差動増幅回路の動作が異
常であるか否かを判別するように構成されていることを
特徴とする。
【0017】すなわち、最負極側から2段目に位置する
電池に対応する差動増幅回路に備えられる複数の抵抗器
のうちのいずれかの抵抗器の抵抗値が、抵抗値切換手段
によって、電圧検出用の抵抗値と異常判別用の抵抗値と
に切り換えられる。そして、その抵抗値切換手段による
抵抗値の切り換えに伴う差動増幅回路の出力値の変化量
に基づいて、差動増幅回路の動作が異常であるか否かを
判別することになる。
【0018】次に、図5に示す基本回路を参照しながら
具体例を用いて説明する。例えば、抵抗値切換手段とし
て、抵抗器54の抵抗値R4が100オームと50オー
ムとの間で変化するように構成された場合であって、そ
の他の抵抗器の抵抗値R1,R2,R3は全て100オ
ームとし、第1入力端子55の電位E1が8.0ボル
ト、第2入力端子56の電位E2が4.0ボルトとする
と、全ての抵抗器が正常である場合には、前記〔数1〕
の演算に基づいて、抵抗値R4が100オームであれば
出力端子57の電位Eoは、4.0ボルトになる。そし
て、抵抗値R4が50オームに切り換わると出力電位E
oは、約1.33ボルトになる。その結果、抵抗値の切
り換えに伴う差動増幅回路の出力値の変化量は約2.6
7ボルトになる。しかし、抵抗器52が短絡故障してい
る場合、及び、抵抗器51が断線している場合には、い
ずれの場合においても、抵抗値R4が100オームのと
きは出力電位Eoは、4.0ボルトであるが、抵抗値R
4が50オームに切り換わると出力電位Eoは、約2.
67ボルトになる。その結果、抵抗値の切り換えに伴う
差動増幅回路の出力値の変化量は約1.33ボルトにな
る。
【0019】このようにして、抵抗値切換手段による抵
抗値の切り換えに伴う差動増幅回路の出力値の変化量に
基づいて、差動増幅回路の動作が異常であるか否かを判
別することが可能となるのである。
【0020】従って、直列接続される複数の電池のうち
最負極側から2段目に位置する電池に対応する差動増幅
回路において、基本回路構成の差動増幅回路では出力さ
れた電圧値から動作異常を判別することができないよう
な異常であっても、出力された電圧値から的確に異常発
生を判別することが可能となった。
【0021】請求項2によれば、請求項1において、前
記抵抗値切換手段が、前記電圧検出用の抵抗値を有する
検出用抵抗器が前記演算増幅器に常時接続されるととも
に、その検出用抵抗器に対して、別の抵抗器を、前記検
出用抵抗器と並列に接続する状態と、接続を遮断する状
態とに切り換え自在なスイッチ手段を備えて構成されて
いることを特徴とする。
【0022】前記スイッチ手段が遮断状態であれば、切
り換え対象となる抵抗値は、検出用抵抗器が有する抵抗
値つまり電圧検出用の抵抗値になる。そして、スイッチ
手段が接続状態になると、切り換え対象となる抵抗値
は、検出用抵抗器と前記別の抵抗器とが並列接続された
状態での合成抵抗値となるので、電圧検出用の抵抗値よ
りも小さい値に切り換わることになる。
【0023】従って、従来より設けられている電圧検出
用の抵抗値を有する検出用抵抗器に対してスイッチ手段
と別の抵抗器を並列状態で付加するだけの簡単な構成で
対応することができ、請求項1を実施するのに好適な手
段が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明に
係る蓄電装置について説明する。図1に本発明に係る蓄
電装置が示されている。この蓄電装置は、出力電圧が数
ボルト(例えば、3〜4ボルト程度)である単位電池セ
ルCを複数直列接続して蓄電部を構成してあり、この蓄
電部に余剰分の直流電力を充電して蓄電するとともに、
この蓄電部に蓄電された直流電力を例えばインバータ等
により交流電力に変換して外部に出力することができる
ように、電源システムの一部として構成されている。前
記単位電池セルCとしてはリチウムイオン電池が用いら
れている。そして、この蓄電装置には、8個の単位電池
セルCの夫々の端子間電圧や内部温度等を監視しなが
ら、後述するような各種の処理を実行する監視手段とし
ての監視装置KSが備えられている。
【0025】前記監視装置KSは、8個の単位電池セル
Cの夫々の端子間電圧を検出するための電圧検出回路
9、8個の単位電池セルCのうち、端子電圧が他のもの
に比べて大きく放電処理すべきものとして判定した単位
電池セルCの正負両端子間を短絡させて放電させる放電
手段としての放電回路10、他の監視装置KSとの間で
デジタル信号をシリアル伝送方式にて情報の通信を行う
装置間通信部11、電源システム全体の動作を管理する
システムコントローラ12との間でデジタル信号をシリ
アル伝送方式にて情報の通信を行う上位間通信部13、
蓄電手段5のユニット毎に備えた温度検出用のサーミス
タ14の検出情報を入力する温度検知部15、蓄電部と
外部との連絡を遮断する遮断スイッチ8を作動させる保
護回路作動部16、電圧検出回路9の検出情報に基づい
て、複数の単位電池夫々の正負間電圧が均一あるいはそ
れに近い状態になるように、複数の単位電池のうちで放
電すべきものを判別して、その判別された単位電池を前
記放電回路10により放電させる放電作動処理や、各部
から入力される情報に基づいて必要な情報を他の監視装
置KSやシステムコントローラ12に通信する処理、動
作異常が発生したときに保護回路作動部16を作動させ
る処理等を実行するマイクロコンピュータを備えた制御
回路17等を備えて構成されている。
【0026】そして、このような8個の単位電池セルC
のグループからなる蓄電部Uが複数設けられ、他グルー
プの監視装置KSと互いに装置間通信部11及び通信線
18を介して通信可能に接続されている。又、前記シス
テムコントローラ12とが互いに通信可能に上位間通信
部13及び通信線19を介して通信可能に接続されてい
る。
【0027】前記電圧検出回路9は、複数の電池として
の8個の単位電池セルCの各正負端子間電圧を検出する
ものであって、各単位電池セルCの正負端子間電圧を各
別に検出する複数の差動増幅回路Aを備えて構成され、
各差動増幅回路Aは、夫々、演算増幅器42と複数の抵
抗器とを備えて、各単位電池セルCの正極側端子の電位
と負極側端子の電位との電位差を計測して出力するよう
に構成されている。つまり、前記各差動増幅回路Aは、
図2に示すように、直列接続される複数の単位電池セル
Cのうち最負極側に位置する単位電池セルCの負極端子
の電圧をグランドとして、各単位電池セルCの正極側端
子の電圧を、検出抵抗40とバッファー回路41とを通
して極力余計な電流が流れないようにしながら検出する
ようになっている。そして、一つの単位電池セルCの正
極側端子の電位と負極側端子の電位との差分値を演算増
幅器42にて出力させるようにして、前記各単位電池セ
ルCの正負端子間電圧(アナログ値)が夫々の演算増幅
器42の出力端子から制御装置17に入力される構成と
なっている。説明を加えると、複数の単位電池セルCの
うち最負極側から1段目に位置する単位電池セルCに対
応する差動増幅回路Aは、単位電池セルCの負極側端子
の電位が第1抵抗器61を通して演算増幅器42の反転
入力端子に入力されており、この反転入力端子と演算増
幅器42の出力端子の間には第2抵抗器62が接続され
ている。又、単位電池セルCの正極側端子の電位が第3
抵抗器63と第4抵抗器64にて分圧されて演算増幅器
42の非反転入力端子に入力される構成となっている。
尚、図1では省略しているが、この電圧検出回路9は1
ユニット内の8個の単位電池セルCの正負端子間電圧を
すべて検出する構成となっており、最負極側から2段目
に位置する単位電池セルCに対応する差動増幅回路Aを
除く他の差動増幅回路Aは、全て、前記1段目に位置す
る差動増幅回路Aと同様な構成を備えている。制御回路
17は電圧検出回路9から入力される全てのアナログ値
をアナログ/ディジタル変換器によりディジタル値に変
更する構成となっている。
【0028】そして、複数の単位電池セルCのうち最負
極側から2段目に位置する単位電池セルCに対応する差
動増幅回路Aにおいてのみ、複数の抵抗器のうちの前記
第4抵抗器64に対応する抵抗値を電圧検出用の抵抗値
と異常判別用の抵抗値とに切り換える抵抗値切換手段T
が備えられている。具体的に説明すると、図2に示すよ
うに、電圧検出用の抵抗値を有する検出用抵抗器64a
が演算増幅器42の非反転入力端子と接地部との間で常
時接続されるとともに、その検出用抵抗器64aに対し
て、別の抵抗器64bを、前記検出用抵抗器64aと並
列に接続する状態と、接続を遮断する状態とに切り換え
自在なスイッチ手段としてのMOSトランジスタ48と
を備えて構成されている。そして、このMOSトランジ
スタ48は、制御回路17側から制御信号路49を通し
て与えられる制御信号によってオンオフ制御される構成
となっている。ところで、この差動増幅回路Aに備えら
れる各抵抗器61、62、63、64a,64bは、全
て抵抗値が100オームになるように設定されている。
【0029】そして、制御回路17は、抵抗値切換手段
Tによる抵抗値の切り換えに伴う前記差動増幅回路Aの
出力値の変化量に基づいて、前記差動増幅回路Aの動作
が異常であるか否かを判別するように構成されている。
具体的には、MOSトランジスタ48に対して制御信号
を与えてMOSトランジスタ48をオン状態とオフ状態
とに切り換えるように制御するとともに、そのように切
り換えたときの演算増幅器42の出力値、すなわち、差
動増幅回路Aの出力値の変化量に基づいて、前記2段目
に位置する差動増幅回路Aの動作が異常であるか否かを
判別する回路異常判別処理を実行するように構成されて
いる。
【0030】前記放電回路10は、図2に示すように、
前記各単位電池セルCの正負端子間に並列接続される状
態で、スイッチングトランジスタ43と放電抵抗44と
からなる放電路45が形成されている。そして、前記各
スイッチングトランジスタ43は、制御回路17側から
制御信号路46を通して与えられる制御信号によって、
フォトカプラ47を介してオンオフ制御される構成とな
っている。このような放電路45が各単位電池セルC毎
に夫々各別に設けられており、制御回路17は、いずれ
かの放電路45にして制御信号路46から制御信号を与
えることで選択的にオンオフ操作させることができる構
成となっている。
【0031】そして、前記制御回路17は、前記電圧検
出回路9によって、前記複数の単位電池セルCの正負端
子間電圧を検出する電圧検出処理や放電回路による放電
処理を実行するとともに、このような処理と共に前記回
路異常判別処理を実行するように構成されている。次
に、前記制御回路17による前記回路異常判別処理の制
御動作について説明する。図3に示すように、電圧検出
処理を実行するための検出用設定時間T1が経過する毎
に、MOSトランジスタ48をオフ状態に維持して、前
記第4抵抗器R4に対応する抵抗値を電圧検出用の抵抗
値、すなわち、検出用抵抗器R41が有する抵抗値にし
ている状態における前記2段目に位置する差動増幅回路
Aにおける出力電圧Voffを検出する(ステップ3
1、32)。
【0032】その後、計測用の設定時間が経過した後
は、MOSトランジスタ48をオフ状態からオン状態に
切り換えて、前記第4抵抗器R4に対応する抵抗値を異
常判別用の抵抗値、すなわち、検出用抵抗器R41と別
の抵抗器R42とを並列接続した状態での合成抵抗値に
している状態における前記2段目に位置する差動増幅回
路Aにおける出力電圧Vonを検出する(ステップ3
3、34、35)。そして、計測用の設定時間が経過し
た後に、前記出力電圧Voffと出力電圧Vonとの電
圧差が設定量以上であるか否かを判断し、電圧差が設定
量以上であれば差動増幅回路Aが正常に動作していると
判別し、電圧差が設定量よりも小さい場合には2段目の
差動増幅回路Aが動作異常であると判別する(ステップ
36、37、38、39)。
【0033】すなわち、全ての単位電池セルCの夫々の
端子間電圧が例えば4.0ボルトとして、差動増幅回路
Aにおける全ての抵抗器が正常に作動している場合を想
定すると、MOSトランジスタ48をオフ状態には、上
記〔数1〕の全抵抗値R1〜R4はすべて100オーム
であり、第1の入力電位E1が4.0ボルト、第2の入
力電位E2が8.0ボルトとなるから、〔数1〕にて求
められる出力電圧Voffは4.0ボルトになる。又、
MOSトランジスタ48をオフ状態からオン状態に切り
換えると、抵抗値R4だけが100オームから50オー
ムに変化するから、前記出力電圧Voffは約1.33
ボルトになる。その結果、抵抗値の切り換えに伴う差動
増幅回路の出力値の変化量は約2.67ボルトになる。
【0034】そして、抵抗器62が短絡故障を起こして
いる場合、すなわち、〔数1〕における抵抗値R2が0
オームになる場合、又は、抵抗器61が断線故障を起こ
している場合、すなわち、演算増幅器42がバッファー
回路として機能するようになった場合には、MOSトラ
ンジスタ48がオフ状態であれば抵抗値R4が100オ
ームであるから出力電位Eoは、2個の電池の合計電圧
(8ボルト)を抵抗値R3(100オーム)と抵抗値R
4(100オーム)で分圧した電圧、つまり、4.0ボ
ルトになる。しかし、MOSトランジスタ48をオフ状
態からオン状態に切り換えると、抵抗値R4が100オ
ームから50オームに変化するから、抵抗器62が短絡
故障を起こしている場合には、〔数1〕の演算により出
力電位Eoは約2.67ボルトになる。抵抗器61が断
線故障を起こしている場合には、2個の電池の合計電圧
(8ボルト)を抵抗値R3(100オーム)と抵抗値R
4(50オーム)で分圧した電圧、つまり、約2.67
ボルトになる。その結果、いずれの故障の場合にも、抵
抗値の切り換えに伴う差動増幅回路の出力値の変化量は
約1.33ボルトになる。このようにして、前記出力電
圧Voffと出力電圧Vonとの電圧差が、予め閾値と
して設定した設定量以上であるか否かに基づいて、差動
増幅回路Aが正常に動作しているか上記したような抵抗
器の故障に起因した動作異常であることを判別できるの
である。
【0035】次に図4を参照しながら、蓄電装置におけ
る充放電動作についての判別処理について説明を加える
と、蓄電部における単位電池セルの正負端子間電圧は充
電容量が変化するとそれに連れて変化するが、単位電池
セルの正負端子間電圧が充電判定用閾値電圧Vjを越え
ると過充電状態となるので、その状態では充電を禁止す
る状態であると判別する。又、正負端子間電圧が放電判
定用閾値電圧Vhを下回ると過放電状態となるので、そ
の状態では放電を禁止する状態であると判別する。正負
端子間電圧が、放電判定用閾値電圧Vhを越えており充
電判定用閾値電圧Vj以下であれば、充電動作及び放電
動作が実行可能であると判別する。
【0036】前記監視装置KSは、各単位電池セルCの
電圧検出情報や温度検出情報等の蓄電手段5の監視情報
をシステムコントローラ12に通信し、システムコント
ローラ12は、上記したような各種の情報に基づいて、
蓄電手段5の充放電動作等の各部の運転状態を制御する
ようになっている。又、上記電圧検出回路9、及び、前
記制御回路17における電圧検出処理及び回路異常判別
処理の夫々の制御構成により、直列に接続された複数の
電池夫々の電圧を検出する電圧検出手段DKが構成され
ることになる。尚、前記各抵抗器における抵抗値はすべ
て例示であり、差動増幅回路として機能する条件を備え
るものであればよく、これらの値に限定されるものでは
ない。
【0037】〔別実施形態〕以下、別実施形態を列記す
る。
【0038】(1)上記実施形態では、前記抵抗値切換
手段が、電圧検出用の抵抗値を有する検出用抵抗器64
aが演算増幅器42に常時接続されるとともに、その検
出用抵抗器64aに対して、別の抵抗器64bを、検出
用抵抗器64aと並列に接続する状態と、接続を遮断す
る状態とに切り換え自在なスイッチ手段としてのMOS
トランジスタ48を備えて構成されるものを例示した
が、このような構成に限らず、MOSトランジスタに代
えてアナログスイッチで構成してもよく、又、このよう
な半導体式のスイッチ手段に限らず、リードスイッチや
電磁リレー等の機械的な接点を備えたスイッチ手段でも
よい。
【0039】(2)上記実施形態では、複数直列接続さ
れる電池としてリチウムイオン電池にて構成されるもの
を用いたが、これに限らず、鉛蓄電池、ニッケル−カド
ミウム電池、ニッケル−水素電池等種々のものを用いる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】蓄電装置の構成を示すブロック図
【図2】電圧検出回路と放電回路とを示す電気回路図
【図3】監視装置における制御フローチャート
【図4】蓄電部の容量変化を示す図
【図5】差動増幅回路の基本構成を示す回路図
【符号の説明】
A 差動増幅回路 C 電池 DK 電圧検出手段 T 抵抗値切換手段 42 演算増幅器 48 スイッチ手段 64a 検出用抵抗器 64b 他の抵抗器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊田 治夫 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 2G016 CB01 CC01 CC04 CC07 CC12 2G035 AB03 AC01 AD10 AD20 AD23 AD44 5H030 AA00 AA03 AA04 AS11 FF43 FF44

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続された複数の電池夫々の電圧
    を検出する電圧検出手段が備えられ、 この電圧検出手段が、前記各電池の正負端子間電圧を各
    別に検出する複数の差動増幅回路を備えて構成され、各
    差動増幅回路は、夫々、演算増幅器と複数の抵抗器とを
    備えて、各電池の正極側端子の電位と負極側端子の電位
    との電位差を計測して出力するように構成されている蓄
    電装置における電圧検出装置であって、 前記電圧検出手段が、 複数の電池のうち最負極側から2段目に位置する電池に
    対応する前記差動増幅回路に備えられる複数の抵抗器の
    うちのいずれかの抵抗器の抵抗値を、電圧検出用の抵抗
    値と異常判別用の抵抗値とに切り換える抵抗値切換手段
    を備えて、その抵抗値切換手段による抵抗値の切り換え
    に伴う前記差動増幅回路の出力値の変化量に基づいて、
    前記差動増幅回路の動作が異常であるか否かを判別する
    ように構成されている蓄電装置における電圧検出装置。
  2. 【請求項2】 前記抵抗値切換手段が、 前記電圧検出用の抵抗値を有する検出用抵抗器が前記演
    算増幅器に常時接続されるとともに、その検出用抵抗器
    に対して、別の抵抗器を、前記検出用抵抗器と並列に接
    続する状態と、接続を遮断する状態とに切り換え自在な
    スイッチ手段を備えて構成されている請求項1記載の蓄
    電装置における電圧検出装置。
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