JP2003014036A - Self-tuning type vibration control device - Google Patents
Self-tuning type vibration control deviceInfo
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- JP2003014036A JP2003014036A JP2002135578A JP2002135578A JP2003014036A JP 2003014036 A JP2003014036 A JP 2003014036A JP 2002135578 A JP2002135578 A JP 2002135578A JP 2002135578 A JP2002135578 A JP 2002135578A JP 2003014036 A JP2003014036 A JP 2003014036A
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Abstract
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、風や地震によるビ
ル、塔などの構造物の振動、ポンプや脈動などによる配
管の振動、あるいはモータなどによる機器の振動を抑制
させる装置に関する。
【０００２】本発明は、制振対象物の振動に同調した球
の動きにより対象物の振動が抑制されるものであり、風
などの定常的な外力に対しては球の円運動により対象構
造物の振動が抑制され、地震などの入力の大きい過渡的
な外力に対しては球と球ケースの衝突的な運動により対
象構造物の振動が抑制されるものであり、橋梁、煙突、
タワー、クレーンや配管などの一般の構造物に対しても
利用することが出来る。
【０００３】
【従来の技術】従来の技術を図９〜図１４に示す。
【０００４】図９は、従来のビル用制振装置（対策１）
を示す図。
【０００５】図１０は、従来のビル用制振装置（対策
２）を示す図。
【０００６】図１１は、従来の配管用制振装置（対策
３）を示す図。
【０００７】図１２は、従来の配管用制振装置（対策
４）を示す図。
【０００８】図１３は、従来の配管用制振装置（対策
５）を示す図。
【０００９】図１４は、従来の柱状構造物用制振装置
（対策６）を示す図である。
【００１０】ビル、橋梁、塔など長大な構造物は、柔軟
で振動し易い構造となっており、風外力を受けて振動が
励起される。
【００１１】その振動が大きい揚合には破壊などに至
り、大きな問題となることがある。
【００１２】その振動対策としては、次のようなものが
ある。
【００１３】（対策１）ビルを例にとると、図９に示す
ように、ビル１の頂部あるいは頂部近くのビル内部に、
マス１０、ばね１３、オイルダンパ−１２から構成さ
れ、振動数をビル１の振動数に同調させた制振装置（動
吸振器と呼ばれる）を取り付け、振動を低減させる対策
が挙げられる。
【００１４】（対策２）また、図１０に示すように、マ
ス１０をアクチュエータ１４により、振動を低減させる
ように作動させる能動対策方式が採用されている。
【００１５】（対策３）また、ポンプの運転や脈動など
により振動する配管などでは、従来、振動が大きい揚合
には、配管８の制振対策として図１１に示すように母管
６からサポート１５を設置したり、
（対策４）図１２に示すように、固定台１７を設けてオ
イルダンパ−１２を設置するなどの対策を行っている。
【００１６】（対策５）また、配管についてもビルと同
様、図１３に示すように、対象配管の振動数に等しい振
動数を持つ１自由度系の振動体を取り付け、共振させて
配管振動を低減させる動吸振器として、マス１０と平板
ばね１８から構成される装置も適用されている。
【００１７】（対策６）さらに、柱状構造物用制振装置
として、図１４に示すように、コイルばね１３に吊り下
げられたマス１０、およびマス１０に設けられた溝２０
に挿入された球５からなる制振装置も開発されている。
【００１８】これは、微小振動時には球５が柱状構造物
１９と衝突し、大入力時にはマス１０と柱状構造物１９
と衝突して、振動エネルギーが衝突エネルギーに変換さ
れることにより、振動が低減されるものである。
【００１９】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
は、次のような問題がある。
【００２０】（１）ビル用対策（対策１）
所定の振動抑制効果を得るためには、振動数が調整され
た巨大なマス、ばね、オイルダンパーから構成される制
振装置が必要となり、最適に振動数を調整する手間、コ
ストなどの問題が多い。
【００２１】特にばね、オイルダンパーのコストが多大
である。
【００２２】（２）ビル用対策（対策２）
大きなマスをアクチュエータで作動させる必要が有り、
多大なエネルギーが必要となり、コスト面からも問題で
ある。
【００２３】（３）配管用対策（対策３）
サポート１５を設置するためには、サポート１５を支持
するサポート取り付けバンド１６が必要であり、複数の
配管が入り組んでいるような場所では、設置自体が困難
である。
【００２４】（４）配管用対策（対策４）
制振用のオイルダンパ−１２はコストが高く、また設置
するためには固定台１７が必要となるなど、現場では容
易に設置することは難しい。
【００２５】また、高温配管については、高温によりダ
ンパー特性が変化するため、設置が困難である。
【００２６】（５）配管用対策（対策５）
ビル用の制振対策（対策１）同様、振動数を対象配管８
の振動数に同調させる必要があり、予め配管８の振動数
を測定し、動吸振器を設計、製作、調整する必要があ
る。
【００２７】（６）柱状構造物用対策（対策６）
衝撃型の制振装置であるため、同じ質量比（制振装置マ
ス／対象構造物重量）では、動吸振器タイプ（対策１、
５）に比較し、制振効果が劣る。
【００２８】また、球５やマス１０の衝突面での磨耗、
衝撃音の発生が問題となる。
【００２９】本発明は、これらの問題を解決することが
できる装置を提供することを目的とする。
【００３０】
【課題を解決するための手段】（第１の手段）本発明に
係る自己同調型制振装置は、（Ａ）球と、球を挿入する
球ケースとからなり、（Ｂ）制振対象物に取り付けるこ
とにより、制振対象物の振動に同調した球の円運動で、
制振対象物の振動を抑制することを特徴とする。
【００３１】（第２の手段）本発明に係る自己同調型制
振装置は、第１の手段において、球を挿入する球ケース
は、楕円型あるいは球型の殻を有することを特徴とす
る。
【００３２】すなわち、本発明は、従来の制振対策の問
題点を解決するため、（１）球と、球を挿入する楕円型
あるいは球型の殻を有するケースとで構成され、（２）
ビル、塔などの構造物、配管や機器に取り付け、（３）
制振対象物（ビル、塔、配管、機器など）の振動に同調
し、球の円運動により制振対象物の振動を抑制する装置
である。
【００３３】（４）制振対象物に設置するだけで固定板
等の治具は必要とせず、既設のビルや配管、機器などに
対しても容易に適用できる装置である。
【００３４】（５）また、球が制振対象物の振動に同調
して動く円運動を利用した制振機構であるため、動吸振
器のように振動数を調整する必要は無く、（６）さらに
構成要素が球とケースであり、配管、機器などで生じる
高温の温度条件下においても使用可能な装置である。
【００３５】風などの定常外力に対しては、対象物（ビ
ル、塔、配管、機器など）の振動に同調して、球の円運
動により対象構造物の振動を抑制し、地震などの入力の
大きな過渡的な外力に対しては、球と球ケースの衝突的
な振動により対象構造物の振動を抑制する装置である。
【００３６】風、ポンプ振動など定常的な外力に対して
は、球が対象物の振動に同調して動く円運動を利用した
制振であり、動吸振器のように振動数を調整する必要が
無く、微少振動レベルからスムーズな制振効果が得られ
る。
【００３７】したがって、次のように作用する。
【００３８】（１）図１〜図６（制振対象をビルとした
揚合）、図７〜図８（制振対象を配管とした揚合）に示
すように、球５は楕円型の挿入殻を有する球ケース３に
挿入され、球ケース３は制振対象となるビル１や配管８
に設置される。
【００３９】ビル１が振動すると、球５は球ケース３の
楕円型挿入殻や球型挿入殻の中で円運動を起こす。
【００４０】（２）入力が大きい揚合（対象構造物の振
動レベルが大きい場合）には、図４に示すように、球５
は球ケース３の側面で円運動を起こす。
【００４１】図４（Ａ）は球ケース３の中での球５の円
運動を示し、図４（Ｂ）は制振対象物（ビル）の応答を
示す。図４（Ｂ）において、（１）は本発明装置を取付
けない場合の制振対象物（ビル）の応答であり、（２）
は本発明装置を取付けた場合の制振対象物（ビル）の応
答である。
【００４２】図４（Ｃ）は球ケース３の中での球５の振
幅を示す。
【００４３】（３）入力が小さい揚合（対象構造物の振
動レベルが小さい揚合）には、図５に示すように、球５
は球ケース３の底面で円運動を起こす。
【００４４】図５（Ａ）は球ケース３の中での球５の円
運動を示し、図５（Ｂ）は制振対象物（ビル）の応答を
示す。図５（Ｂ）において、（１）は本発明装置を取付
けない場合の制振対象物（ビル）の応答であり、（２）
は本発明装置を取付けた場合の制振対象物（ビル）の応
答である。
【００４５】図５（Ｃ）は球ケース３の中での球５の振
幅を示す。
【００４６】（４）図中ｒは、円運動の半径であり、ｒ
が大きい程、球５による制振効果は大きい。
【００４７】（５）図６に入力と半径ｒの関係を示す。
球５の回転により発生する遠心力ＦRと自重ＦGは次式で
釣り合う。
【００４８】ＦR・ｓｉｎθ＝ＦG・ＣＯＳθ
（１）図６（Ａ）に示すように、入力が大きい揚合に
は、遠心力ＦRが大きくなり、自重ＦGに釣り合う力が大
きくなり、球５は球ケース３の側面で回転することがで
きる。
【００４９】図６（Ｂ）に示すように、入力が小さい揚
合には、遠心力ＦRが小さくなり、自重ＦGに釣り合う力
が小さくなり、球５は球ケース３の底面で回転すること
となるが、底面を楕円形になだらかなにすることによ
り、回転半径ｒを大きくすることができ、ｒに比例する
制振力を大きくすることができる。
【００５０】球５は、図４、図５に示すように、制振対
象物（ビルなど）に対して、位相が約９０度で回転し、
対象物に対して減衰力として作用し、対象物の振動は低
減される。
【００５１】（６）本発明装置は、球５の挿入された球
ケース３を対象物（ビル、配管機器など）に取り付ける
だけであり、振動数の調整は必要無く、振動数の変化す
る対象物（架設中の塔など）に対しても振動数の調整不
要で用いることができる。
【００５２】（７）また、球ケース３と球５は鉄などの
金属で製作した場合には、高温に対しても問題は無く、
配管や機器などの高温条件下においても本制振装置の適
用が可能である。
【００５３】本発明装置は、振動数調整を必要とせず、
架設中の主塔など振動数の変化する構造物に対しても適
用することが出来る。
【００５４】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図１〜図
８および図１５〜図２０に示す。
【００５５】（第１の実施の形態）第１の実施の形態
（制振対象をビルとした場合）を図１〜図６に示す。
【００５６】図１は、第１の実施の形態に係る制振装置
の設置図。
【００５７】図２は、第１の実施の形態の係る制振装置
の概要図。
【００５８】図３は、図２のＡ−Ａ断面図。
【００５９】図４は、本発明の制振装置の球の動きと制
振効果説明図（入力が大きい場合）。図５は、本発明の
制振装置の球の動きと制振効果説明図（入力が小さい場
合）。
【００６０】図６は、入力と円運動半径ｒとの関係を示
す図である。
【００６１】本発明に係る制振装置の球５は、楕円型の
挿入殻を有する球ケース３に挿入され、球ケース３は、
制振対象となるビル１の頂部あるいは頂部付近の内部に
設置される。
【００６２】球５が挿入される球ケース３は、挿入しや
すいように分割されており、分割された球ケース３は、
ボルト４で接合されている。
【００６３】ビル１が振動すると、球５は球ケース３の
楕円型挿入殻の中で滑らかに円運動を起こす。
【００６４】球ケース３の底面は、楕円形で滑らかにな
っており、小さい入力（対象構造物の振動レベルが小さ
い揚合）でも回転半径ｒを大きくとることができ、大き
な制振力を得ることができる。
【００６５】（第２の実施の形態）第２の実施の形態
（制振対象を配管とした場合）を図７〜図８に示す。
【００６６】図７は、第２の実施の形態に係る制振装置
の設置図（本発明による自己同調型制振装置の配管への
適用例を示す図）。
【００６７】図８は、図７のＢ−Ｂ断面図である。
【００６８】１個あるいは複数個の球５は、球型の挿入
殻を有する同じく１個あるいは複数個の球ケース３に挿
入され、球ケース３は制振対象となる配管８に取り付け
られる。
【００６９】球５が挿入される球ケース３は、球５の挿
入と取付とを考慮して分割されており、分割された球ケ
ース３は、ボルト４で接合される。
【００７０】配管８が振動すると、球５は球ケース３の
球型挿入殻の中で円運動を起こす。制御対象が配管８の
場合には、入力として大きな加速度が得られるため（問
題となる場合は配管８の振動レベルが大きい揚合が多
い）、球ケース３の球５の挿入殻は底面も球形の球型を
用いている。
【００７１】なお、球ケース３の内部表面に、ウレタ
ン、ゴム、プラスチック、金属などの材料を選定して貼
り付けることにより、対象構造物と球５との振動位相を
調整することができる。
【００７２】（第３の実施の形態）本発明の第３の実施
の形態（制振対象をビルとした場合）を図１、および、
図１５〜図２０に示す。
【００７３】図１は、本発明による自己同調型制振装置
の設置図。
【００７４】図１５は、第３の実施の形態にに係る自己
同調型制振装置の概略図。
【００７５】図１６は、図１５のＡ−Ａ断面図。
【００７６】図１７は、球の動きと制振効果説明図（風
荷重の揚合）。
【００７７】図１８は、球の動きと制振効果説明図（地
震荷重の場合、球ケース可動）。
【００７８】図１９は、球の動きと制振効果説明図（地
震荷重の場合、球ケース固定）。
【００７９】図２０は、作用加速度と球ケースの転がり
条件の関係を示す図である。
【００８０】図１６〜図２０に示すように、球３５は球
ケース３６に挿入され、球ケース３６は球ケース受３７
上の装置ケース３３内に設置される。
【００８１】装置ケース３３の内側には、球ケース３６
用の衝突緩衝材としてクッション３４が設置されてい
る。
【００８２】風などの比較的入力レベルの小さい外力に
対しては、球３５は球ケース３６内で回転運動し、対象
構造物の振動を抑制する。
【００８３】また、地震などの比較的大きな入力に対し
ては、球３５は球ケース３６とともに球ケース受３７か
ら転がり出て、装置ケース３３内で衝突振動を起こして
対象構造物の振動を抑制する。
【００８４】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【００８５】（請求項１の発明の効果）
（１）図４、図５に示すように、本発明装置により、風
外乱によるビル、塔などの構造物の振動や、ポンプある
いは脈動などによる配管や機器の振動を低減させること
ができる。
【００８６】（２）制振装置は対象構造物に設置するだ
けであり、容易に既設のビル、塔、配管、機器などに対
しても適用可能である。
【００８７】（３）球と球ケースで構成されるコンパク
トで小規模であるため、ばねやダンパーなど不要であ
り、低コストである。
【００８８】（４）アクチュエータなどの電源を必要と
するものを構成部品に含まないため、供給エネルギーを
必要としない。
【００８９】（５）本発明装置では、球が球ケース内を
回転するだけであり、メンテナンス・フリーである。
【００９０】（６）本発明装置はコンパクトで小規模で
あるため、低コストである。
【００９１】（７）サポートやバンド等が不要であり、
設置スペースの少ない場所に対しても容易に設置可能で
ある。
【００９２】（８）金属からなる球と球ケースで構成し
た場合には、高温条件下においても使用可能であり、高
温条件下で用いられる配管や機器にも適用できる。
【００９３】（９）制振装置の振動数調整が不必要であ
り、振動数が変化する架設中の塔などの構造物に対して
も適用可能である。
【００９４】（１０）球ケースの形状に楕円形状を用い
ることにより、振動レベルの小さい微少振動レベルでも
大きな制振効果を得ることができる。
【００９５】（１１）衝撃面が無いため磨耗の問題が発
生しない。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to vibrations of structures such as buildings and towers due to winds and earthquakes, vibrations of pipes caused by pumps and pulsations, and devices such as motors. The present invention relates to a device for suppressing vibration. According to the present invention, the vibration of a target object is suppressed by the movement of a ball synchronized with the vibration of the target object, and the target structure is controlled by a circular motion of the ball against a steady external force such as wind. The vibration of the object is suppressed, and the vibration of the target structure is suppressed by the collisional motion of the ball and the ball case against a large external input force such as an earthquake, and the bridge, chimney,
It can be used for general structures such as towers, cranes and pipes. [0003] The prior art is shown in FIGS. 9 to 14. FIG. 9 shows a conventional vibration damping device for a building (measure 1).
FIG. FIG. 10 is a diagram showing a conventional vibration damping device for a building (measures 2). FIG. 11 is a view showing a conventional pipe vibration damping device (measure 3). FIG. 12 is a diagram showing a conventional pipe vibration damping device (measure 4). FIG. 13 is a diagram showing a conventional pipe vibration damping device (measures 5). FIG. 14 is a diagram showing a conventional vibration damping device for columnar structures (measures 6). [0010] Long structures such as buildings, bridges, and towers have a flexible and easily vibrated structure, and vibration is excited by an external wind force. [0011] If the vibration is large, it may be destroyed, which may be a serious problem. There are the following measures against the vibration. (Measure 1) Taking a building as an example, as shown in FIG. 9, the inside of a building at or near the top of building 1
There is a countermeasure for reducing vibration by attaching a vibration damping device (called a dynamic vibration absorber), which is composed of a mass 10, a spring 13, and an oil damper 12, and whose frequency is tuned to the frequency of the building 1. (Countermeasure 2) As shown in FIG. 10, an active countermeasure system in which the mass 10 is operated by an actuator 14 so as to reduce vibration is employed. (Measure 3) In the case of a pipe which vibrates due to operation of the pump or pulsation, conventionally, when the vibration is large, as shown in FIG. (Measures 4) As shown in FIG. 12, measures are taken such as providing a fixed base 17 and installing an oil damper 12. (Countermeasure 5) As in the case of the building, as shown in FIG. 13, a one-degree-of-freedom vibrator having a frequency equal to the frequency of the target pipe is attached to the pipe, and the pipe is vibrated to resonate. As a dynamic vibration absorber to be reduced, a device including a mass 10 and a flat spring 18 is also applied. (Measure 6) Further, as shown in FIG. 14, a mass 10 suspended from a coil spring 13 and a groove 20 provided in the mass 10 are used as a vibration damping device for a columnar structure.
A vibration damping device consisting of a ball 5 inserted into the horn has also been developed. This is because the ball 5 collides with the columnar structure 19 at the time of minute vibration, and the mass 10 and the columnar structure 19 at the time of large input.
And the vibration energy is converted into the collision energy to reduce the vibration. However, the prior art has the following problems. (1) Countermeasures for Buildings (Countermeasure 1) In order to obtain a predetermined vibration suppression effect, it is necessary to use a vibration damping device including a huge mass, a spring, and an oil damper whose frequency is adjusted. There are many problems such as trouble of adjusting the frequency and cost. In particular, the cost of the spring and the oil damper is large. (2) Countermeasures for buildings (Countermeasure 2) It is necessary to operate a large mass with an actuator.
A large amount of energy is required, which is problematic in terms of cost. (3) Countermeasures for piping (Countermeasure 3) In order to install the support 15, a support mounting band 16 for supporting the support 15 is necessary. In a place where a plurality of pipes are involved, the installation itself is required. Is difficult. (4) Countermeasures for piping (Countermeasure 4) The oil damper 12 for vibration damping is expensive and requires a fixed base 17 for installation. . Further, it is difficult to install high-temperature piping because the damper characteristics change due to high temperatures. (5) Countermeasures for piping (Countermeasure 5) As with the vibration suppression countermeasures for the building (Countermeasure 1), the vibration frequency is set to the target pipe 8
, It is necessary to measure the frequency of the pipe 8 in advance and design, manufacture and adjust the dynamic vibration absorber. (6) Countermeasure for columnar structure (Measure 6) Since it is an impact type vibration damping device, the dynamic mass absorber type (measures 1, 2) has the same mass ratio (mass of vibration damping device / weight of target structure).
The vibration damping effect is inferior to 5). Also, wear of the ball 5 or the mass 10 on the collision surface,
The generation of impact noise is a problem. An object of the present invention is to provide an apparatus capable of solving these problems. (First Means) A self-tuning type vibration damping device according to the present invention comprises (A) a ball and a ball case into which the ball is inserted. By attaching to the vibration object, the circular motion of the ball synchronized with the vibration of the vibration control object,
It is characterized in that the vibration of the object to be damped is suppressed. (Second Means) The self-tuning type vibration damping device according to the present invention is characterized in that, in the first means, the ball case into which the ball is inserted has an elliptical or spherical shell. That is, the present invention comprises (1) a ball and a case having an elliptical or spherical shell for inserting the ball, and (2)
Attach to structures such as buildings and towers, piping and equipment, (3)
This is a device that tunes to the vibration of the object to be damped (buildings, towers, pipes, equipment, etc.) and suppresses the vibration of the object to be damped by the circular motion of the ball. (4) It is an apparatus which can be easily applied to existing buildings, pipes, equipment, and the like without requiring a jig such as a fixing plate only by being installed on an object to be damped. (5) Since the ball is a vibration damping mechanism using a circular motion that moves in synchronization with the vibration of the object to be damped, it is not necessary to adjust the vibration frequency unlike a dynamic vibration absorber. Further, the components are a ball and a case, and the device can be used under high temperature conditions generated in piping, equipment, and the like. With respect to steady external forces such as wind, the vibration of the target structure is suppressed by the circular motion of the sphere in synchronization with the vibration of the target object (building, tower, piping, equipment, etc.), and the input of an earthquake or the like is performed. This device suppresses the vibration of the target structure due to the collisional vibration of the ball and the ball case against a large transient external force. For a stationary external force such as wind or pump vibration, vibration suppression is performed by using a circular motion in which the ball moves in synchronization with the vibration of the object, and the frequency must be adjusted like a dynamic vibration absorber. There is no vibration, and a smooth vibration suppression effect can be obtained from a minute vibration level. Therefore, the operation is as follows. (1) As shown in FIG. 1 to FIG. 6 (lifting when the vibration damping target is a building) and FIG. 7 to FIG. 8 (lifting when the vibration damping target is a pipe), the ball 5 has an elliptical shape. The ball case 3 is inserted into a ball case 3 having an insertion shell.
Installed in When the building 1 vibrates, the ball 5 causes a circular motion in the elliptical insertion shell or the spherical insertion shell of the ball case 3. (2) When the input is large (when the vibration level of the target structure is large), as shown in FIG.
Causes a circular motion on the side surface of the ball case 3. FIG. 4A shows the circular motion of the ball 5 in the ball case 3, and FIG. 4B shows the response of the vibration damping object (building). In FIG. 4B, (1) shows the response of the vibration damping object (building) when the device of the present invention is not attached, and (2)
Is the response of the vibration damping object (building) when the device of the present invention is attached. FIG. 4C shows the amplitude of the sphere 5 in the sphere case 3. (3) When the input is small (the vibration level of the target structure is small), as shown in FIG.
Causes a circular motion on the bottom surface of the ball case 3. FIG. 5A shows the circular motion of the ball 5 in the ball case 3, and FIG. 5B shows the response of the vibration damping object (building). In FIG. 5B, (1) shows the response of the vibration damping object (building) when the device of the present invention is not attached, and (2)
Is the response of the vibration damping object (building) when the device of the present invention is attached. FIG. 5C shows the amplitude of the sphere 5 in the sphere case 3. (4) In the figure, r is the radius of the circular motion, and r
The greater the value, the greater the damping effect of the ball 5. (5) FIG. 6 shows the relationship between the input and the radius r.
Centrifugal force F R and the self-weight F G generated by the rotation of the sphere 5 is balanced by the following equation. F R · sin θ = F G · COS θ
(1) As shown in FIG. 6 (A), the input is large Agego, centrifugal force F R increases, the force balanced with the self-weight F G becomes large, the sphere 5 is rotated at a side surface of the sphere case 3 be able to. [0049] As shown in FIG. 6 (B), the input is small Agego, centrifugal force F R decreases, the force balanced with the self-weight F G becomes small, sphere 5 is rotated at a bottom surface of the sphere case 3 In other words, by making the bottom surface gently elliptical, the radius of rotation r can be increased, and the damping force proportional to r can be increased. As shown in FIGS. 4 and 5, the sphere 5 rotates at a phase of about 90 degrees with respect to the object to be damped (such as a building).
Acting as a damping force on the object, the vibration of the object is reduced. (6) The device of the present invention merely attaches the ball case 3 into which the ball 5 is inserted to an object (building, piping equipment, etc.), and does not require adjustment of the frequency. It can be used for an object (such as a tower under construction) without adjusting the frequency. (7) When the ball case 3 and the ball 5 are made of metal such as iron, there is no problem even at high temperatures.
The present vibration damping device can be applied even under high temperature conditions such as piping and equipment. The device of the present invention does not require frequency adjustment,
The present invention can also be applied to a structure whose frequency changes, such as a main tower being erected. Embodiments of the present invention are shown in FIGS. 1 to 8 and FIGS. 15 to 20. (First Embodiment) FIGS. 1 to 6 show a first embodiment (when a vibration damping target is a building). FIG. 1 is an installation diagram of the vibration damping device according to the first embodiment. FIG. 2 is a schematic diagram of the vibration damping device according to the first embodiment. FIG. 3 is a sectional view taken along the line AA of FIG. FIG. 4 is an explanatory diagram of the movement of the ball and the vibration damping effect of the vibration damping device of the present invention (when the input is large). FIG. 5 is an explanatory diagram of the movement of the ball and the vibration damping effect of the vibration damping device of the present invention (when the input is small). FIG. 6 is a diagram showing the relationship between the input and the circular motion radius r. The ball 5 of the vibration damping device according to the present invention is inserted into a ball case 3 having an elliptical insertion shell.
It is installed inside or near the top of the building 1 to be damped. The ball case 3 into which the ball 5 is inserted is divided so that it can be easily inserted.
They are joined by bolts 4. When the building 1 vibrates, the sphere 5 smoothly makes a circular motion in the elliptical insertion shell of the sphere case 3. The bottom surface of the spherical case 3 is elliptical and smooth, so that even with a small input (when the vibration level of the target structure is small), the turning radius r can be made large and a large damping force is obtained. be able to. (Second Embodiment) FIGS. 7 and 8 show a second embodiment (when a vibration damping target is a pipe). FIG. 7 is an installation diagram of a vibration damping device according to a second embodiment (a diagram showing an application example of a self-tuning type vibration damping device according to the present invention to piping). FIG. 8 is a sectional view taken along the line BB of FIG. One or more spheres 5 are inserted into one or more sphere cases 3 having spherical insertion shells, and the sphere case 3 is attached to a pipe 8 to be damped. The ball case 3 into which the ball 5 is inserted is divided in consideration of insertion and attachment of the ball 5, and the divided ball case 3 is joined by bolts 4. When the pipe 8 vibrates, the ball 5 makes a circular motion in the spherical insertion shell of the ball case 3. When the object to be controlled is the pipe 8, a large acceleration can be obtained as an input (in a case where there is a problem, the vibration level of the pipe 8 is often large). Is used. By selecting and sticking a material such as urethane, rubber, plastic, or metal to the inner surface of the ball case 3, the vibration phase between the target structure and the ball 5 can be adjusted. (Third Embodiment) FIGS. 1 and 2 show a third embodiment of the present invention (when a vibration damping target is a building).
These are shown in FIGS. FIG. 1 is an installation diagram of a self-tuning type vibration damping device according to the present invention. FIG. 15 is a schematic view of a self-tuning type vibration damping device according to a third embodiment. FIG. 16 is a sectional view taken along line AA of FIG. FIG. 17 is a diagram for explaining the movement of the ball and the vibration damping effect (increase of wind load). FIG. 18 is an explanatory view of the movement of the ball and the vibration damping effect (in the case of an earthquake load, the ball case is movable). FIG. 19 is an explanatory diagram of the movement of the ball and the vibration damping effect (in the case of an earthquake load, the ball case is fixed). FIG. 20 is a diagram showing the relationship between the acting acceleration and the rolling condition of the ball case. As shown in FIGS. 16 to 20, the ball 35 is inserted into the ball case 36, and the ball case 36 is
It is installed in the upper device case 33. The ball case 36 is provided inside the device case 33.
Cushion 34 is installed as a collision cushioning material. The sphere 35 rotates in the sphere case 36 against an external force having a relatively small input level such as wind, and suppresses the vibration of the target structure. Further, for relatively large input such as an earthquake, the ball 35 rolls out of the ball case receiver 37 together with the ball case 36 and causes collision vibration in the device case 33 to suppress the vibration of the target structure. I do. Since the present invention is configured as described above, the following effects can be obtained. (Effects of Claim 1) (1) As shown in FIGS. 4 and 5, the apparatus of the present invention can be used to vibrate structures such as buildings and towers due to wind disturbance, and to provide piping by pumps or pulsations. And vibration of equipment can be reduced. (2) The vibration damping device is simply installed on the target structure, and can be easily applied to existing buildings, towers, piping, equipment, and the like. (3) Since it is compact and small in size, composed of a ball and a ball case, there is no need for a spring or a damper and the cost is low. (4) Since a component requiring a power source such as an actuator is not included in the components, no energy is required to be supplied. (5) In the apparatus of the present invention, the ball simply rotates in the ball case, and is maintenance-free. (6) Since the apparatus of the present invention is compact and small-scale, the cost is low. (7) No support or band is required.
It can be easily installed even in a place where the installation space is small. (8) When it is composed of a ball made of metal and a ball case, it can be used under high temperature conditions, and can be applied to piping and equipment used under high temperature conditions. (9) Adjustment of the vibration frequency of the vibration damping device is unnecessary, and the present invention can be applied to a structure such as an installed tower in which the vibration frequency changes. (10) By using an elliptical shape for the shape of the spherical case, a large vibration damping effect can be obtained even at a minute vibration level with a small vibration level. (11) Since there is no impact surface, the problem of wear does not occur.
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態に係る制振装置の設
置図（ビルへの適用例）。
【図２】第１の実施の形態の係る制振装置の概要図。
【図３】図２のＡ−Ａ断面図。
【図４】本発明に係る制振装置の球の動きと制振効果説
明図（入力が大きい場合）。
【図５】本発明に係る制振装置の球の動きと制振効果説
明図（入力が小さい場合）。
【図６】入力と円運動半径ｒとの関係を示す図。
【図７】本発明の第２の実施の形態に係る制振装置の設
置図（配管への適用例）。
【図８】図７のＢ−Ｂ断面図。
【図９】従来のビル用制振装置（対策１）を示す図。
【図１０】従来のビル用制振装置（対策２）を示す図。
【図１１】従来の配管用制振装置（対策３）を示す図。
【図１２】従来の配管用制振装置（対策４）を示す図。
【図１３】従来の配管用制振装置（対策５）を示す図。
【図１４】従来の柱状構造物用制振装置（対策６）を示
す図。
【図１５】本発明の第３の実施の形態に係る制振装置の
設置図（ビルへの適用例）。
【図１６】図１５のＡ−Ａ断面図。
【図１７】球の動きと制振効果説明図（風荷重の揚
合）。
【図１８】球の動きと制振効果説明図（地震荷重の場
合、球ケース可動）。
【図１９】球の動きと制振効果説明図（地震荷重の場
合、球ケース固定）。
【図２０】作用加速度と球ケースの転がり条件の関係を
示す図。
【符号の説明】
１…ビル
２…自己同調型制振装置
３…球ケース
４…ボルト
５…球
６…母管
７…バルブ
８…配管
９…ボルト穴
１０…マス
１１…設置用架台
１２…オイルダンパー
１３…ばね
１４…アクチュエータ
１５…サポート
１６…バンド
１７…固定台
１８…平板ばね
１９…柱状構造物
２０…溝
２１…支持具
３３…装置ケース
３４…クッション
３５…球
３６…球ケース
３７…球ケース受
３８…支点BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is an installation diagram of a vibration damping device according to a first embodiment of the present invention (an example of application to a building). FIG. 2 is a schematic diagram of the vibration damping device according to the first embodiment. FIG. 3 is a sectional view taken along line AA of FIG. 2; FIG. 4 is an explanatory diagram of a movement of a ball and a damping effect of the damping device according to the present invention (when the input is large). FIG. 5 is an explanatory diagram of a movement of a ball and a damping effect of the damping device according to the present invention (when input is small). FIG. 6 is a diagram illustrating a relationship between an input and a circular motion radius r. FIG. 7 is an installation diagram of a vibration damping device according to a second embodiment of the present invention (an example of application to piping). FIG. 8 is a sectional view taken along line BB of FIG. 7; FIG. 9 is a diagram showing a conventional vibration damping device for a building (measures 1). FIG. 10 is a diagram showing a conventional vibration damping device for a building (measures 2). FIG. 11 is a view showing a conventional pipe vibration damping device (measure 3). FIG. 12 is a diagram showing a conventional pipe vibration damping device (measure 4). FIG. 13 is a view showing a conventional pipe vibration damping device (measure 5). FIG. 14 is a diagram showing a conventional vibration damping device for columnar structures (measures 6). FIG. 15 is an installation diagram of a vibration damping device according to a third embodiment of the present invention (an example of application to a building). 16 is a sectional view taken along line AA of FIG. FIG. 17 is a diagram for explaining the movement of a ball and a vibration damping effect (increase of wind load). FIG. 18 is an explanatory diagram of a movement of a ball and a vibration damping effect (in the case of an earthquake load, the ball case is movable). FIG. 19 is an explanatory view of a movement of a ball and a damping effect (in the case of an earthquake load, a ball case is fixed). FIG. 20 is a diagram showing a relationship between an acting acceleration and a rolling condition of the ball case. [Description of Signs] 1 building 2 self-tuning type vibration damping device 3 ball case 4 bolt 5 ball 6 mother pipe 7 valve 8 pipe 9 bolt hole 10 mass 11 installation base 12 Oil damper 13 ... Spring 14 ... Actuator 15 ... Support 16 ... Band 17 ... Fixing base 18 ... Flat spring 19 ... Pillar structure 20 ... Groove 21 ... Supporter 33 ... Device case 34 ... Cushion 35 ... Ball 36 ... Ball case 37 ... Ball case receiver 38 ... fulcrum
Claims (1)
殻を有する球ケースとを有し、 制振対象物に取り付けることにより、制振対象物の振動
に同調した前記球の円運動で、入力が小さい場合には前
記球が前記球ケースの底面で回転し、入力が大きい場合
には前記球が前記球ケースの側面で回転するように、回
転半径を変化させることにより、制振対象物の振動を抑
制することを特徴とする自己同調型制振装置。Claims: 1. A ball having a sphere and a spherical case having an elliptical or spherical shell into which the sphere is inserted, and attached to the vibration damping object to reduce vibration of the vibration damping object. In the circular motion of the tuned sphere, the radius of rotation is set such that the sphere rotates on the bottom surface of the sphere case when the input is small and the sphere rotates on the side surface of the sphere case when the input is large. A self-tuning type vibration damping device characterized by suppressing vibration of an object to be damped by changing it.
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002135578A JP3422788B2 (en) | 1996-10-22 | 2002-05-10 | Self-tuning damping device |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8-279452 | 1996-10-22 | ||
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Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24293197A Division JP3337402B2 (en) | 1996-10-22 | 1997-09-08 | Self-tuning damping device |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003014036A true JP2003014036A (en) | 2003-01-15 |
| JP3422788B2 JP3422788B2 (en) | 2003-06-30 |
Family
ID=26553338
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002135578A Expired - Lifetime JP3422788B2 (en) | 1996-10-22 | 2002-05-10 | Self-tuning damping device |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3422788B2 (en) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007255549A (en) * | 2006-03-23 | 2007-10-04 | Tokai Rubber Ind Ltd | Damping device for internal combustion engine |
-
2002
- 2002-05-10 JP JP2002135578A patent/JP3422788B2/en not_active Expired - Lifetime
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|---|---|---|---|---|
| JP2007255549A (en) * | 2006-03-23 | 2007-10-04 | Tokai Rubber Ind Ltd | Damping device for internal combustion engine |
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| JP3422788B2 (en) | 2003-06-30 |
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