JP2003013912A - 作業用車両の安全装置 - Google Patents

作業用車両の安全装置

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JP2003013912A
JP2003013912A JP2001202164A JP2001202164A JP2003013912A JP 2003013912 A JP2003013912 A JP 2003013912A JP 2001202164 A JP2001202164 A JP 2001202164A JP 2001202164 A JP2001202164 A JP 2001202164A JP 2003013912 A JP2003013912 A JP 2003013912A
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pilot
valve
pressure
actuator
pilot pressure
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Yoshio Tagami
吉夫 田上
Hiroshi Furusho
弘志 古荘
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Aichi Corp
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Aichi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮ブームの暴走を防止し、設置スペース・
コストの増加が少ない安全装置を提供する。 【解決手段】 安全装置はコントローラと、コントロ−
ラに制御されるパイロット弁とを有して構成される。安
全装置は、操作装置の操作内容とアクチュエータ作動検
出手段の検出内容が対応しない場合、パイロット弁38
に接続されたパイロット圧アンロード弁CL、CR、Dの
ソレノイドを励磁してパイロット弁38からの出力パイ
ロット圧もしくはパイロット弁38への入力油圧の供給
を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、作業用車両の安全
装置に関し、さらに詳細には、作業装置(例えば、車体
に旋回・起伏・伸縮動自在に設けられた伸縮ブーム)を
駆動させるアクチュエータと、アクチュエータの作動を
制御するためアクチュエータへの圧油の給排制御を行な
うパイロット圧制御式の電磁比例弁とを有してなる作業
用車両の安全装置に関する。 【0002】 【従来の技術】高所作業車は、車体上に旋回動、起伏動
及び伸縮動自在に設けられた伸縮ブームと、この伸縮ブ
ームの先端に設けられた作業台と、作業台に設けられ伸
縮ブームの旋回、起伏及び伸縮動を操作するブーム操作
装置とを有して構成されているものがある。伸縮ブーム
には旋回モータ、起伏シリンダ及び伸縮シリンダ(以
下、これらをまとめて「アクチュエータ」と記す。)が
接続され、アクチュエータの駆動により、伸縮ブームが
旋回動、起伏動及び伸縮動するように構成されている。
アクチュエータとしては通常は油圧作動タイプのものが
用いられ、このためアクチュエータには電磁比例弁が油
路を介して接続されており、ブーム操作装置を操作する
とその操作内容に応じて電磁比例弁が作動してアクチュ
エータへの圧油の給排制御が行なわれる。 【0003】電磁比例弁は、ソレノイドに供給する電流
の大きさを調整して電磁比例弁内に設けられたパイロッ
トスプールの位置を変化させパイロットスプールの位置
に応じたパイロット圧を主スプールに与えるパイロット
弁と、パイロット圧を受けて主スプールを移動させてア
クチュエータへの圧油の給排制御を行なう圧油制御弁と
を有して構成されるものもあるが、パイロットスプール
は比較的弱い駆動力で移動し、その上小型でありそのス
トロークも短いので、作動油にコンタミ(コンタミネー
ション(contamination);シール材破片等の混入汚濁
物)が混入するとパイロットスプールがスティックして
動かなくなる虞がある。一方圧油制御弁の方は、油圧の
比較的大きな駆動力を受けて作動するのでコンタミの影
響はほとんど受けることはない。この結果、パイロット
スプールがスティックして動かなくなった場合、操作装
置から伸縮ブームの作動を停止させる操作信号を電磁比
例弁に出力したにも拘わらず、アクチュエータへの作動
制御が継続して行なわれて伸縮ブームが作動し続ける虞
があった。 【0004】そこでこれまで、電磁比例弁のコンタミ耐
久試験やコンタミに強いバルブの開発等が行われてき
た。また、パイロット弁のスプールスティックが発生し
た場合に、油圧制御回路システム全体を停止させる方法
が各種検討されている。代表的なものとして、特願2000
-200488に見るように、電磁比例弁への油圧の圧力・流
量の供給を上流側から遮断するアンロード弁を設けるも
のがある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、電磁比例弁へ
は当該油圧回路における(本実施の形態における油路3
9のように)最大の圧力・流量が働いており、その制御
にはその圧力・流量に適した高耐圧・大容量の制御弁が
必要であり、設置スペース・コストの増加を抑制するこ
とが困難である、とういう問題が発生した。 【0006】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、操作内容に対応しない伸縮ブームの作動を
防止し、設置スペース・コストの増加を抑制することが
できる作業用車両の安全装置を提供することを目的とす
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の作業用車両の安全装置は、車体に設けられ所
定の作業を行なう作業装置と、作業装置を作動させるた
めに操作されて操作信号を出力する操作装置と、圧油の
供給により作動されて作業装置を駆動させるアクチュエ
ータと、操作信号を受けて作動されパイロット圧を出力
するパイロット弁と、パイロット圧を受けて作動されア
クチュエータへの圧油給排制御を行なう圧油制御弁とを
有してなる作業用車両の安全装置であって、アクチュエ
ータの作動状況を検出するアクチュエータ作動検出手段
と、操作装置からの操作信号とアクチュエータ作動検出
手段により検出されるアクチュエータ作動状況とが対応
しないときに、パイロット圧を規制するパイロット圧規
制手段とを有して構成する。 【0008】上記構成の安全装置によれば、アクチュエ
ータ作動検出手段により検出される検出結果と操作装置
による操作内容とが対応しないときに、パイロット圧規
制手段がパイロット圧の供給を停止させる。すると圧油
制御弁の主スプールの位置が中立となりアクチュエータ
への作動圧油が供給されなくなるので、例えばパイロッ
ト弁のスプールスティックが生じて操作装置を操作して
いないのにアクチュエータが作動するといった事態の発
生を防止することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図5を使用して説明する。本実施の形態は
車体に旋回、起伏及び伸縮動自在に設けられた伸縮ブー
ムを有した高所作業車の態様を示す。本発明の安全装置
を説明する前に、この安全装置を搭載した高所作業車を
説明する。高所作業車1は、図1に示すように、車体3
の前部に運転キャビン5を有し、この運転キャビン5よ
りも後側の車体前後の左右両側部に車体3を持ち上げ支
持するアウトリガジャッキ7を有している。車体後部に
は上方へ突出し旋回動自在に設けられた旋回台9が取り
付けられ、旋回台9の下方の車体3内には旋回台9を旋
回動させる旋回モータ11が設けられている。 【0010】旋回台9の上部には入れ子式に構成された
伸縮ブーム13の基部が上下方向に揺動自在に枢結さ
れ、伸縮ブーム13の裏板と旋回台9の底部間には起伏
シリンダ15が枢結されている。この起伏シリンダ15
が伸縮動すると伸縮ブーム13が起伏動するように構成
されている。伸縮ブーム13の内部には伸縮シリンダ1
7が内蔵されており、この伸縮シリンダ17の伸縮動に
より伸縮ブーム13が伸縮動するように構成されてい
る。 【0011】伸縮ブーム13の先端には上下方向に揺動
自在に枢結された垂直ポスト19が設けられ、この垂直
ポスト19の先端部に水平方向に突出して旋回動自在に
保持された水平アーム21が取り付けられ、水平アーム
21の先端に首振り動自在に取り付けられて作業者が搭
乗可能な作業台23が設けられている。垂直ポスト19
の下部と伸縮ブーム13の先端部間には図示しないレベ
リングシリンダが枢結されており、このレベリングシリ
ンダの伸縮作動により伸縮ブーム13の起伏角度に拘わ
らず垂直ポスト19を常に垂直状態に保持して、作業台
23が常に水平状態に保持されている。作業台23には
ブーム操作装置25が設けられており、このブーム操作
装置25を手動操作すると、伸縮ブーム13が旋回・起
伏・伸縮動するように構成されている。 【0012】次に本発明に係る安全装置を有した油圧回
路を説明する。油圧回路31は、図2に示すように、旋
回モータ11、起伏シリンダ15及び伸縮シリンダ17
(以下、これらをまとめて「アクチュエータ11,15,
17」と記す)の作動を制御するための回路であり、ア
クチュエータ11,15,17と、アクチュエータ11,
15,17の作動を制御する3つの電磁比例弁33,3
5,37と、油圧ポンプ32とを有して構成される。さ
らに図3に示すように電磁比例弁33,35,37は、圧
油制御弁40と、パイロット弁38と、圧油制御弁40
とパイロット弁38の間に接続されたパイロット路42
L、42R、44とを有して構成される。また図4及び図
5に示すようにパイロット路42L、42R、44をそれ
ぞれ{42L、42L′}、{42R、42R′}、{4
4、44′}のように2つに分割し、その分割点にはパ
イロット圧アンロード弁CL、CR、Dを配設している。 【0013】電磁比例弁33,35,37は、図3に示す
ように、ソレノイド33La、33Ra、35La、35Ra
37La、37Raに供給される電流の大きさを変化させて
左右方向に移動可能に設けられたパイロットスプール3
4の左右方向の位置を変化させてパイロットスプール3
4の位置に応じたパイロット圧をパイロット路42L
は42Rを介して主スプール36に与えるパイロット弁
38と、パイロット圧を受けて左右方向に移動可能に設
けられた主スプール36を移動させてアクチュエータ1
1,15,17への圧油の給排制御を行なう圧力制御弁4
0とを有して構成された4ポート3位置切替弁である。 【0014】図2に示すように、起伏シリンダ15と伸
縮シリンダ17に接続された電磁比例弁35,37はP
ポートブロック方式の切替弁であり、その中立位置では
これらのシリンダ15,17のボトム室15a,17aと
ロッド室15b,17bがTポートに繋がった状態に維
持されるように構成され、中立位置ではAポートとBポ
ートに絞り43が設けられている。尚、図3に示す電磁
比例弁33は旋回モータ11に接続されたものでブロッ
クセンタ方式の切替弁である。これら3つの電磁比例弁
33,35,37は油圧ポンプ32の下流側の油路39に
並設されている。ここで、電磁比例弁33,35,37と
それぞれのアクチュエータ11、15、17の間にはダ
ブルパイロットチェック弁49が配設されており、電磁
比例弁33,35,37が中立位置になったときにそれぞ
れのアクチュエータ11、15、17が静止保持される
ように構成されている。 【0015】図2及び図3における電磁比例弁35,3
7を、説明のためパイロット弁38と圧油制御弁40に
分解したものを図4に示している。図4(a)には図2
及び図3の電磁比例弁35,37を示し、図4(b)に
同値の油圧回路を示している。図4(b)を見ると分か
るように、油圧ポンプ32からの油路39が油路46と
パイロット路44に分岐し、油路46は圧油制御弁40
のPポートに繋がっており、分岐されたパイロット路4
4がパイロット圧アンロード弁Dに接続され、パイロッ
ト圧アンロード弁Dから下流側にパイロット路44′に
接続され、パイロット路44′はパイロット弁38の
P′ポートに繋がっている。パイロット弁38のソレノ
イド35La、35Ra、37La、37Raは図示しない電線
によってコントローラ53に接続されている。パイロッ
ト弁38の下流側には2つ油圧ポートL、Rがあり、ポ
ートLは圧油制御弁40の主スプール36の左側にパイ
ロット圧を伝えるパイロット路42Lに接続され、もう
一方のポートRは圧油制御弁40の主スプール36の右
側にパイロット圧を伝えるパイロット路42Rに接続さ
れている。パイロット路42Lはパイロット圧アンロー
ド弁CLに接続され、パイロット圧アンロード弁CLの下
流側にパイロット路42L′が接続され、パイロット路
42L′は圧油制御弁40の主スプールの左側に繋がれ
ている。また、パイロット路42Rはパイロット圧アン
ロード弁CRに接続され、パイロット圧アンロード弁CR
の下流側にパイロット路42R′が接続され、パイロッ
ト路42R′は圧油制御弁40の主スプールの左側に繋
がれている。 【0016】パイロット弁38はP′ポートブロック方
式の4ポート3位置切替弁であり、その中立位置ではパ
イロット路42L、42RがT′ポートに繋がった状態に
維持されるように構成されている。T′ポートは、油タ
ンク36に繋がっている。 【0017】図5には図4(b)に示されたパイロット
圧アンロード弁CL、CR、Dとパイロット弁38の接続
の様子が具体的に示されている。パイロット圧アンロー
ド弁CL、CR、Dは、上流側の供給油路に繋がるP″ポ
ートと、油圧を油タンク36へ戻すT″ポートと、下流
側へのCポートとを有する3ポート2位置切替弁であ
る。パイロット圧アンロード弁CL、CR、Dは、パイロ
ット圧アンロード弁CL、CR、DのソレノイドCLa、C
Ra、Daが非励磁の場合ではパイロット路を連通させ、
ソレノイドCLa、CRa、Daが励磁の場合ではパイロッ
ト油を直接油タンク36に戻してしまうOFF状態(ア
ンロード状態と称する)にする3ポート2位置アンロー
ド弁として構成されている。ここでパイロット圧アンロ
ード弁CL、CR、Dを制御するソレノイドCLa、CRa
aはコントローラ53に図示しない電線で接続されて
いる。 【0018】図2に見るように、3つの電磁比例弁3
3,35,37よりも油圧ポンプ32側の油路39には3
つの電磁比例弁33,35,37と並列に配置された圧力
補償付流量制御弁45(P/C弁と称する)が設けられ
ている。 【0019】3つの電磁比例弁33,35,37にはロー
ドセンシングラインLrの一端が接続され、ロードセン
シングラインLrの他端は分岐パイロット55を介して
圧力スイッチ51に接続されている。ロードセンシング
ラインLrは、電磁比例弁33,35,37が切り替えら
れたときに電磁比例弁33,35,37のAポート及びB
ポートのうち作動油の供給側となるポートの圧力を導く
ように構成されている。起伏シリンダ15と伸縮シリン
ダ17の電磁比例弁37,35の各パイロット路42に
接続されたロードセンシングラインLrにはシャトル弁
47,49が設けられている。 【0020】次に、本発明の安全装置を説明する。安全
装置はコントローラ53に内蔵された制御部と、制御部
の制御信号によって作動するパイロット圧アンロード弁
L、CR、Dとを有して構成される。コントローラ53
はブーム操作装置25の操作内容に応じてアクチュエー
タ11,15,17の作動をパイロット弁38の作動を介
して制御することができる。尚、コントローラ53は3
つのパイロット弁38のソレノイド33La、33Ra、3
La、35Ra、37La、37Raと、パイロット圧アンロ
ード弁CL、CR、Dを制御するソレノイドCLa、CRa
aと、ブーム操作装置25とに電気的に接続されてい
る。 【0021】次に、本発明の安全装置の作用を説明す
る。この安全装置は高所作業車1により作業を行う時に
作動するものであり、最初に図1に示す高所作業車1の
作動を説明する。高所作業に際しては高所作業車1を作
業現場の近くに移動させた後に、アウトリガジャッキ7
を張り出して車体3を持ち上げ支持させる。そして、図
示しない作業者が作業台23内に搭乗してブーム操作装
置25を操作する。ブーム操作装置25が操作される
と、図2に示すように、ブーム操作装置25の操作信号
がコントローラ53に送られる。コントローラ53はそ
の操作信号に応じて3つの電磁比例弁33,35,37の
ソレノイド33La、33Ra、35La、35Ra、37La
37Raへの電流供給制御を行う。 【0022】その結果、ソレノイド33La、33Ra、3
La、35Ra、37La、37Raは励磁されて図3に示す
ように、パイロットスプール34が操作信号に対応して
左右方向に移動する。このとき電磁比例弁33,35,3
7の各パイロット路44には油圧ポンプ32により吐出
された作動油が供給されており、この作動油によりパイ
ロットスプール34の移動した位置に応じてパイロット
圧が発生する。そして、このパイロット圧を受けて主ス
プール36が移動して電磁比例弁33,35,37の圧油
制御弁40が図2に示すアクチュエータ11,15,17
への作動油の給排制御を行い、図1に示す伸縮ブーム1
3が操作信号に対応して旋回、伸縮及び起伏動する。 【0023】作業台を格納状態から図1に示すような状
態に設置させるため伸縮ブーム13を起伏・伸長動させ
る場合、まず作業者が操作装置25の起伏レバー及び伸
縮レバーを操作すると、その操作信号を受け取ったコン
トローラ53はその起伏命令・伸長命令に対応したパイ
ロットスプール34の移動を生じさせようとそれぞれの
パイロット弁38のソレノイド35Ra,37Raを励磁す
る。すると電磁比例弁35,37のそれぞれのパイロッ
ト路42Rにパイロット圧が引導され、その結果電磁比
例弁35,37のそれぞれの主スプール36が左方に移
動し油圧ポンプ32からの油圧力が起伏シリンダ、伸縮
シリンダのそれぞれのボトム室15a、17aに送り込
まれ、伸縮ブーム13を起伏・伸長動する。 【0024】起伏シリンダ15、伸縮シリンダ17の両
アクチュエータ15,17に油圧力が引導されたとき、
同時に電磁比例弁35、37から吐出される高圧状態の
アクチュエータ供給圧力がロードセンシングラインLr
を介してシャトル弁47、49に伝わり、更に分岐パイ
ロット路55を介して圧力スイッチ51に伝達される。
そして、圧力スイッチ51がON作動して加圧状態信号
を出力し、コントローラ53に送られる。コントローラ
53は操作装置25からの操作信号と圧力スイッチ51
からの加圧状態信号が対応しているので、そのままアク
チュエータ15、17の操作・作動を続けていく。 【0025】次に、3つの電磁比例弁33,35,37の
うちの伸縮シリンダ17に接続された電磁比例弁37の
パイロットスプール34がコンタミ等の影響でスティッ
クして動かなくなっている状態で、作業者が伸縮ブーム
13の作動を停止させる停止操作をした場合の作用を説
明する。図2に示すように、作業者がブーム操作装置2
5により停止操作を行なうと、その停止操作信号はコン
トローラ53に送られ、コントローラ53は停止操作信
号に基づいて3つの電磁比例弁33,35,37のソレノ
イド33La、33Ra、35La、35Ra、37La、37Ra
を非励磁状態にするため供給している電流を遮断する。
その結果、図3に示すように、旋回モータ11と起伏シ
リンダ15の電磁比例弁33,35のパイロットスプー
ル34は中立位置に戻り、パイロット圧が低下して主ス
プール36が中立位置に移動し、油圧ポンプ32からア
クチュエータ11、15への作動油の供給を遮断する。
そして、旋回動と起伏動が停止状態になる。 【0026】しかしながら、このとき伸縮シリンダ17
の電磁比例弁37のパイロットスプール34は元の位置
に戻らずに移動したまま停止して動かない状態にあり、
パイロット圧は高い状態のままである。そのため電磁比
例弁37から吐出される高圧状態のアクチュエータ供給
圧力がロードセンシングラインLrを介してシャトル弁
49に伝わり、更に分岐パイロット路55を介して圧力
スイッチ51に伝達される。そして、圧力スイッチ51
がON作動して加圧状態信号を出力し、コントローラ5
3に送られる。 【0027】加圧状態信号を受け取ったコントローラ5
3は電磁比例弁37に伸縮シリンダ17を停止状態にす
るような制御信号を自らが出力しているのも拘わらず、
圧力スイッチ51からの加圧状態信号を受け取ったこと
を確認すると、パイロット圧アンロード弁CL、CR、D
を制御するソレノイドCLa、CRa、Daを励磁する。そ
の結果、パイロット弁38からのパイロット圧がアンロ
ード状態になり、圧油制御弁40に供給されていたパイ
ロット圧の供給が停止し、主スプール36が中立の位置
となり、作動油がアクチュエータ17に送り込まれない
ので伸縮シリンダ17の作動が停止する。このため、図
1に示す伸縮ブーム13の操作装置からの停止命令に拘
わらず作動し続けてしまう事態を防止することができ
る。 【0028】尚、上記の実施の形態ではパイロット圧ア
ンロード弁をCL、CR、Dの3つとしたが、{パイロッ
ト圧アンロード弁CLかつCR}の組み合わせか、もしく
はパイロット圧アンロード弁Dだけでもパイロット弁3
8からのパイロット圧の出力を停止できるので、上記の
実施の形態と同様の効果を奏することができる。 【0029】また、前述した実施の形態では伸縮シリン
ダ17の操作装置からの停止命令に拘わらず作動し続け
てしまう事態を防止する例を示したが、これに限るもの
ではなく、旋回モータ11、起伏シリンダ15の操作装
置からの停止命令に拘わらず作動し続けてしまう事態を
防止することもできる。この場合の作用は前述した伸縮
シリンダ17の場合に準じるのでその説明は省略する。 【0030】また、上記の実施の形態ではアクチュエー
タの作動状況を検出するアクチュエータ作動検出手段と
して、ロードセンシングラインLrの圧力を圧力スイッ
チ51で、分岐パイロット55のパイロット圧が設定値
を越えたときに、加圧状態信号を出力する例を示した
が、アクチュエータ作動検出手段はこれに限るものでは
なくブームの旋回角や、起伏角や、伸長量を検出する検
出手段により実際のブームの動きを捉えてもよい。他に
も図3に示すパイロットスプール34の位置を検出する
位置検出センサをパイロット弁38に設け、コントロー
ラ53によるパイロットスプール34の位置を制御する
内容と位置検出センサにより検出される検出結果とが異
なるとコントローラ53が判定するようにしてもよい。 【0031】最後に、これまで本発明の実施の形態で
は、高所作業車での実施の形態を示したが、本発明はこ
れのみに係るものではなくクレーン車やブルドーザーな
どの油圧力駆動で作動する作業車全てに適用することが
できる。 【0032】 【発明の効果】本発明による作業車の安全装置によれ
ば、操作装置から出力された操作内容とアクチュエータ
検出手段により検出された検出結果とが対応しないとき
は、パイロット圧規制手段がパイロット弁またはパイロ
ット路への圧油の供給を規制することにより、作業装置
の暴走を未然に防止することができる。 【0033】また、従来のように油圧ポンプからの圧力
供給をアンロードさせる安全装置と比べ、安全装置の設
置スペースやコストの増大を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施の形態における安全装置を搭載
した高所作業車の正面図を示す。 【図2】本発明の一実施の形態における安全装置を有し
た油圧回路図を示す。 【図3】本発明の一実施の形態における電磁比例弁の部
分断面図を示す。 【図4】本発明の一実施の形態における安全装置を有し
た油圧回路図を示す。 【図5】本発明の一実施の形態における安全装置を有し
た油圧回路図を示す。 【符号の説明】 1 高所作業車(作業用車両) 3 車体 11 旋回モータ(アクチュエータ) 13 伸縮ブーム(作業装置) 15 起伏シリンダ(アクチュエータ) 17 伸縮シリンダ(アクチュエータ) 33,35,37 電磁比例弁(圧油給排制御弁) 34 パイロットスプール(スプール) 38 パイロット弁 40 圧油制御弁 51 圧力スイッチ(アクチュエータ作動検出手段) 53 コントローラ(アクチュエータ作動検出手段、
パイロット圧規制手段) P 油圧ポンプ Lr ロードセンシングライン CL、CR、D パイロット圧アンロード弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古荘 弘志 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA08 AB01 BD02 BE01 FA13 FA22 FH08 3H082 AA03 AA12 BB21 CC02 DA09 DA37 DA46 DE05 EE07 3H089 BB28 CC01 CC08 CC11 DA02 DA14 DB01 EE14 FF07 FF13 GG02 JJ07

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 車体に設けられ所定の作業を行なう作業
    装置と、 前記作業装置を作動させるために操作されて操作信号を
    出力する操作装置と、 圧油の供給により作動されて前記作業装置を駆動させる
    アクチュエータと、 前記操作信号を受けて作動されパイロット圧を出力する
    パイロット弁と、 前記パイロット圧を受けて作動され前記アクチュエータ
    への圧油給排制御を行なう圧油制御弁とを有してなる作
    業用車両の安全装置であって、 前記アクチュエータの作動状況を検出するアクチュエー
    タ作動検出手段と、 前記操作装置からの操作信号と前記アクチュエータ作動
    検出手段により検出されるアクチュエータ作動状況とが
    対応しないときに、前記パイロット圧を規制するパイロ
    ット圧規制手段とを有することを特徴とする作業用車両
    の安全装置。
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