JP2003011117A - 柱状母材の切断方法、柱状母材の切断装置、光を用いたインゴット切断方法、光を用いたインゴット切断装置およびウェーハの製造方法 - Google Patents

柱状母材の切断方法、柱状母材の切断装置、光を用いたインゴット切断方法、光を用いたインゴット切断装置およびウェーハの製造方法

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JP2003011117A
JP2003011117A JP2001205316A JP2001205316A JP2003011117A JP 2003011117 A JP2003011117 A JP 2003011117A JP 2001205316 A JP2001205316 A JP 2001205316A JP 2001205316 A JP2001205316 A JP 2001205316A JP 2003011117 A JP2003011117 A JP 2003011117A
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Nobuo Kawase
信雄 川瀬
Masakatsu Ota
正克 太田
Nobuyoshi Tanaka
信義 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶インゴット等の母材から複数のウェーハ
等の薄板を同時に切り出すと、これら薄板が倒れないよ
うに保持することが難しく、薄板に傷がつき易い。 【解決手段】 エッチングガス中に配置した結晶インゴ
ット3の切断予定部に光源から複数のシート状,棒状又
はファイバー状の光導波体51を介して導いた光を照射
して光化学反応より切断予定部を切断してウェーハを得
る場合に、複数の光導波体を結晶インゴットの軸方向に
並列配置し、これら複数の光導波体を介して結晶インゴ
ットにおける複数の切断予定部にこれら切断予定部の全
切断前の状態まで同時に光を導く第1の工程と、結晶イ
ンゴットの最先端側の1つの切断予定部にのみ光導波体
を介して光を導いて全切断前の状態にある上記複数の切
断予定部を順次全切断していく第2の工程とを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】 [発明の詳細な説明]
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は、結晶インゴット等
の柱状母材を切断してウェーハ等の薄板を得る切断方法
および切断装置に関するものであり、さらに詳しくは、
光エネルギを利用した光化学反応等によってウェーハ等
の薄板を得る切断方法および切断装置に関するものであ
る。
【0004】
【従来の技術】柱状の母材を薄板状に切断する加工とし
ては、例えば半導体デバイスの製造に用いられるウェー
ハを、SiやGaAs等の結晶からなる円柱状又は角柱
状の結晶インゴットから切断する加工が挙げられる。
【0005】このようなインゴットからのウェーハ切断
方法には、ダイヤモンドブレードソーやワイヤーソ等に
よってインゴットを物理的に切削加工する方法がある。
但し、この切削加工による方法では、切断しろが厚く必
要でありインゴットの無駄が多い。
【0006】このため、インゴットの無駄をできるだけ
少なくするために、特開平9−141645号公報に
は、エッチングガスが供給されたチャンバ内に結晶イン
ゴットを配置し、結晶インゴットの切断予定部への光照
射によりエッチングガス成分を励起して上記切断予定部
のインゴット成分と化学反応させ、インゴット成分を揮
発させることにより切断予定部を切断する方法が提案さ
れている。
【0007】これにより、結晶インゴットの切断予定部
は、その表面からインゴット内部に徐々に揮発除去(エ
ッチング)されて溝となっていき、最終的に全切断され
る。
【0008】この切断方法によれば、切削加工による場
合に比べてウェーハ切断に必要な切断しろを薄くするこ
とが可能とも考えられる。
【0009】但し、上記公報にて提案の切断方法では、
結晶インゴットの切断予定部への光照射は、チャンバ外
部に配置された光源および集光レンズからなる光学系を
通して行われるようになっている。集光レンズを通すこ
とによって光束は切断予定部のある程度限られた範囲に
スポット状に照射されることになるが、その照射スポッ
トまで光束は円錐形状となって集まるので、エッチング
が進行していくとインゴット上に形成された溝の内側面
にも光が当たり、エッチングが深く進行していくほど溝
の幅(厚み)が広がっていく。このため、上記公報に記
載されているように、たとえスポット径を100μm程
度としても、溝幅としては数百μmを大きく超えてしま
うことになる。したがって、上記公報提案の切断方法を
用いたとしても、インゴットの無駄を十分に小さくする
ことはできない。
【0010】このため、本出願人は、結晶インゴットを
エッチングガス中に配置し、結晶インゴットの切断予定
部への光源からの光照射によりエッチングガス成分を励
起して切断予定部のインゴット成分と化学反応させ、こ
の切断予定部のインゴット成分を揮発させることにより
この切断予定部を切断してウェーハを得る光化学反応に
よるインゴット切断方法又は切断装置において、光源か
らの光を、シート状又は棒状の光導波体により切断予定
部に導くようにしたインゴット切断方法を提案してい
る。
【0011】この切断方法によれば、上記光導波体内を
通ったエキシマレーザー光等の光は、シート状又は棒状
の光導波体の先端の射出面からシート状あるいはスポッ
ト状の光束となって切断予定部上に照射される。インゴ
ットの表面からインゴット内部に向かってインゴット成
分が徐々に揮発除去されていくことにより切断予定部に
溝が形成されていくが、シート状又は棒状の光導波体を
この溝内に入り込ませることによって、溝の内側面に光
が照射されて溝が広がるのを回避できる。このたろ、上
記溝を薄いスリット状とすることができ、結晶インゴッ
トから狭い切断しろでウェーハを切り出すことが可能と
なる。すなわち、インゴットの無駄を最小限に留め、同
サイズの結晶インゴットからのウェーハ切り出し枚数を
増やすことが可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、結晶インゴ
ット等の母材から同時に複数枚のウェーハ等の薄板を切
り出すようにすれば、加工効率を高めることができる。
そして、上述した本出願人提案の切断方法においても、
複数の光導波体をインゴット軸方向に並列配置し、これ
ら光導波体に同時に光を導き、複数の切断予定部に同時
に光を照射することで、同時に複数枚のウェーハを切り
出すことは可能である。
【0013】しかしながら、単に複数枚のウェーハ等の
薄板を同時に切り出すだけでは、これら切り出された薄
板同士がぶつかり合ったり、ウェーハと光導波体とがぶ
つかったりして、薄板に傷がついたり、光導波体が破損
したりするおそれがある。
【0014】切り出される複数枚の薄板を倒れたり重な
ったりしないように確実に支持すれば、このような問題
も解消するが、実際上は困難である。
【0015】そこで、本発明は、複数のウェーハ等の薄
板を切り出すにあたり、可能な限り加工効率を高め、し
かも切り出された薄板に傷がついたりウェーハとの干渉
により光導波体が破損したりするおそれをなくすること
ができるようにした切断方法および切断装置を提供する
ことを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、柱状の母材の複数の切断予
定部を、これら切断予定部が全切断前の状態となるまで
同時に除去する第1の工程と、全切断前の状態にある複
数の切断予定部を母材の最先端側の1つの切断予定部か
ら順次全切断していく第2の工程とを行うようにしてい
る。
【0017】また、本願第2の発明では、結晶インゴッ
トをエッチングガス中に配置し、結晶インゴットの切断
予定部に光源から複数のシート状,棒状又はファイバー
状の光導波体を介して導いた光を照射することによりエ
ッチングガス成分を励起して上記切断予定部のインゴッ
ト成分と化学反応させ、切断予定部のインゴット成分を
揮発させることにより切断予定部を切断してウェーハを
得る光を用いたインゴット切断方法又はインゴット切断
装置において、複数の光導波体を結晶インゴットの軸方
向に並列配置し、これら複数の光導波体を介して結晶イ
ンゴットにおける複数の切断予定部にこれら切断予定部
の全切断前の状態まで同時に光を導く第1の工程と、結
晶インゴットの最先端側の1つの切断予定部にのみ光導
波体を介して光を導いて全切断前の状態にある上記複数
の切断予定部を順次全切断していく第2の工程とを行う
ようにしている。
【0018】すなわち、これら第1および第2の発明で
は、まず結晶インゴット等の母材の複数の切断予定部を
所定の取りしろを残した状態(全切断前の状態)まで除
去し、次に母材の最先端側から順に取りしろ部分を除去
し(全切断し)、1枚ずつウェーハ等の薄板を切り出し
ていく。
【0019】1枚ずつ切り出される薄板を倒れないよう
に支持することは複数枚同時に切り出される薄板を全て
支持する場合に比べて容易であり、簡単な支持構造(ハ
ンドリング手段)で実現可能である。しかも、本発明で
は、複数枚の薄板切り出しのために必要な工程のうちの
大部分(第1の工程)を一括して行うため、最初から1
枚ずつ切断していく場合に比べて加工効率を大幅に向上
させることが可能である。
【0020】なお、光によるインゴット切断を行う場合
の第2の工程において、最先端側の切断予定部に導く光
の強度を第1の工程における各切断予定部に導く光の強
度よりも強くすることにより、第2の工程に要する時間
を短縮化してより加工効率を向上させることが可能であ
る。
【0021】また、本願第3の発明では、柱状の母材を
切断して薄板を得る柱状母材の切断装置において、母材
を、切断された薄板が残りの母材側に倒れないように水
平に対して傾斜させて配置するようにしている。
【0022】さらに、本願第4の発明では、結晶インゴ
ットをエッチングガス中に配置し、結晶インゴットの切
断予定部に光源からシート状又は棒状の光導波体を介し
て導いた光を照射することによりエッチングガス成分を
励起して切断予定部のインゴット成分と化学反応させ、
切断予定部のインゴット成分を揮発させることにより切
断予定部を切断してウェーハを得る光化学反応によるイ
ンゴット切断方法又はインゴット切断装置において、結
晶インゴットを、切断されたウェーハが光導波体および
残りの結晶インゴット側に倒れないように水平に対して
傾斜させて配置するようにしている。
【0023】これら第3および第4の発明により、切り
出されたウェーハ等の薄板は自重によってインゴット等
の母材の傾斜方向下端側に倒れようとするため、残りの
母材や光導波体にぶつかることによって薄板に傷がつい
たり、光導波体が破損したりすることを回避できる。そ
して、インゴット等の母材の傾斜方向下端側に倒れよう
とするウェーハ等の薄板が寄りかかることによってこの
薄板の支持が可能なハンドリング手段を設けることによ
り、切り出された薄板が、例えば水平な支持台上に倒れ
込むことによって傷が付くようなことも回避しつつ搬送
を行うことが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1には、本発
明の第1実施形態であるインゴット切断装置の全体構成
を示している。この図において、1はチャンバであり、
このチャンバ1の上部には、エッチングガスをチャンバ
内に供給するためのエッチングガス供給配管8が接続さ
れている。また、チャンバ1の下部には、チャンバ1内
の真空引きやエッチングガス引きを行うため排気配管9
が接続されている。なお、排気配管9には不図示の真空
ポンプが接続されている。
【0025】エッチングガスとしては、NF3 ,CCl
22 ,CF4 ,C26 ,C3 8 ,CHF3 ,CC
4 ,SF6 ,CCl3 F ,HCl,HFのうち少な
くとも1つの成分を含むものが用いられ、単独のガスを
用いてもよいし、2種以上を混合したガスを用いてもよ
い。
【0026】なお、チャンバ1の内面のうちエッチング
ガスと接触する可能性のある部分には、SiC,Al
N,SiN,Al23 ,AlF3 ,FRP処理材料,
CRP処理材料のうち少なくとも1つの成分による耐蝕
処理が施されている。
【0027】チャンバ1内の下側空間には、結晶インゴ
ット3がその軸を水平方向軸Hから数度の角度θだけ傾
斜した姿勢で配置されている。結晶インゴット3の傾斜
方向上側端にはシャフト2が結晶インゴット3およびイ
ンゴット保持部材(図示せず)と一体回転可能に取り付
けられている。このシャフト2には、不図示の駆動モー
タが減速器等を介して連結されており、駆動モータを回
転させることで結晶インゴット3を軸回りで回転駆動す
ることができる。
【0028】また、チャンバ1内の下側空間には、結晶
インゴット3の傾斜方向下側端の方から1枚ずつ切り出
されるウェーハ12を支持するとともに、不図示のウェ
ーハ取り出し用のロードチャックチャンバに搬送して収
納するロボット(ハンドリング手段)11が設けられて
いる。このロボット11のハンド部10は、図に示すよ
うに、結晶インゴット3の軸に対してほぼ直交する姿勢
でウェーハの切り出しを待ち受け、切断されて自重によ
り残りのインゴット3側とは反対側に倒れようとする
(寄りかかる)ウェーハ12をそのまま支持する。
【0029】そして、ロボット11は、ハンド部10の
上下方向への揺動と昇降とが可能なように構成されてい
る。また、ロボット11全体はチャンバー1内において
水平方向に移動可能である。
【0030】なお、ロードチャックチャンバ内には、N
2 ,Ar等の不活性ガスが供給されており、ロードチャ
ックチャンバの隔壁を開放した状態でロードチャックチ
ャンバ内の圧力がチャンバ1内の圧力よりもわずかに陽
圧になるように圧力制御される。
【0031】さらに、チャンバ1内の上側空間には、レ
ーザー光源7からのレーザー光4を結晶インゴット3上
に導く導光ユニット5が配置されている。なお、導光ユ
ニット5は、レーザー光の射出方向が結晶インゴット3
の周面に対して直角となるように、垂直方向軸Vに対し
て数度θ(結晶インゴット3の水平方向軸に対する傾斜
角度と同じ角度)傾いて配置されている。
【0032】ここで、導光ユニット5は、後述するよう
に複数枚のシート状の光導波体をインゴット軸方向に一
定間隔で並列に配置して構成されている。そして、導光
ユニット5とレーザー光源7との間には、レーザー光源
7からのレーザー光を複数の光導波体に均一に入射させ
たり特定の1つの光導波体に入射させたりすることが可
能な光学系6が配置されている。
【0033】また、図示しないが、この導光ユニット5
をレーザー光源7および光学系6とともに、垂直方向軸
Vに対して数度傾かせた状態のまま図中矢印方向(傾い
た方向)に上下駆動する昇降装置が設けられている。
【0034】さらに、チャンバ1の外面には、チャンバ
1の壁部に形成された穴を通してチャンバ外部から結晶
インゴット3の切断深さを検出するための光学的な検出
器15が設けられている。
【0035】この検出器15としては、具体的には、チ
ャンバ外部から導入した可視光や赤外光等の透過光を利
用したり、結晶インゴット3をエッチング加工している
レーザー光の散乱光を利用したり、エッチング加工によ
って発生する2次光を利用したりするものを採用するこ
とができる。例えば、結晶インゴット3の切断部を、こ
れらの光を利用して撮像するテレビカメラがある。この
種のテレビカメラの配置は、図示した位置に限定され
ず、結晶インゴットの側面から撮影できる位置とするの
がよい。
【0036】本実施形態では、レーザー光としては、K
rF,ArF,Ar,F2 等のエキシマレーザーが用い
られ、発振方式としてはパルス方式でもコンティニュア
ス方式のいずれでもよい。また、また、水銀ランプ、超
高圧水銀ランプ、キセノンランプ、キセノン水銀ラン
プ、重水素ランプ等の光源からの光として、i線又はデ
ィープUV光を用いてもよい。
【0037】次に、図2を用いて導光ユニット5の構成
を詳しく説明する。本実施形態では、光導波体51とし
て略逆台形のシート状のものを用いている。光導波体5
1の上端の長辺部分は光学系6からレーザー光が入射す
る入射面であり、下端の短辺部分はレーザー光を射出す
る射出面となっている。
【0038】そして、導光ユニット5は、上記形状の光
導波体51を複数枚並列に配置するとともに、光導波体
51同士の間に、隣合う光導波体51間の間隔を一定に
維持するためのスペーサ52を挟み込んで構成されてい
る。
【0039】光導波体51の材質としては、例えば、F
2 レーザーを用いる場合には蛍石又はフッ素ドープの石
英が用いられ、ArF又はKrFレーザーを用いる場合
には石英又はF2レーザーを用いる場合と同じ材質が用
いられる。また、i線を用いる場合にはi線用光学硝子
又はArF/KrFレーザーを用いる場合と同じ材質が
用いられる。
【0040】結晶インゴット3の直径200mmに対し
て各光導波体51の射出面の長さBは数mmに設定さ
れ、射出面の幅(シート厚さ)Cは結晶インゴット3の
切断しろ(例えば0.4mm)よりも若干薄い寸法(例
えば0.2mm)に設定されている。また、隣り合う光
導波体51同士の間隔Dは、ウェーハのスライス厚さ
(例えば0.8mm〈より正確には775μm〉)より
も若干大きい寸法(例えば1.0mm)に設定されてい
る。光導波体のピッチは1.2mmである。さらに、各
光導波体51の射出面からスペーサ52の下端までの高
さAは、結晶インゴット3の半径よりもある程度大きな
寸法に設定されている。
【0041】なお、本実施形態では、スペーサ52の下
端面は上側に凸となる円弧曲面形状に形成されており、
その半径Rは結晶インゴット3の半径よりもやや大きな
寸法に設定されている。これにより、スペーサ52の幅
方向両端が光導波体51の上下方向中間部近くまで延
び、上部にのみスペーサが存在するだけである場合に比
べて光導波体51の機械的強度を増加させることができ
る。
【0042】さらに、図4(A)を用いて光導波体51
およびスペーサ52の構成について説明する。光導波体
51は、石英(SiO2 )により上述した形状に形成さ
れた本体51aと、この本体51aの入射面および射出
面以外の面に形成された第1コーティング膜51bとを
有する。
【0043】第1コーティング膜51bの外側には、第
2コーティング膜51cが形成され、さらに第2コーテ
ィング膜51cの外側には第3コーティング膜51dが
形成されている。
【0044】ここで、第1〜第3コーティング膜51b
〜51dには、エッチングガスに対する耐食性が高い性
質を持つ材質が選択される。しかも、第1〜第3コーテ
ィング膜51b〜51dには、本体51aから第3コー
ティング膜51dにかけて順に熱膨張率が高くなるよう
にその材質が選択される。
【0045】具体的には、Al,Ni,Ti,Cr,A
23 ,AlN,SiN,SiCの中から上記のよう
な条件に合うものが少なくとも1つ選択される。
【0046】例えば、第1コーティング膜51bとして
Al23 を、第2コーティング膜51cとしてAl
を、第3コーティング膜51dとしてAlN,SiN,
SiCのうちいずれかを選択することができる。
【0047】なお、本体51bと第3コーティング膜5
1dとの間に第1および第2コーティング膜51c,5
1dを挟むことで、本体51aから第3コーティング膜
51dにかけての熱膨張率の変化変化が緩やかになり、
本体に直接第3コーティング膜を形成した場合のような
熱膨張率の差が大きいことによるコーティング膜のはが
れを防止することができる。
【0048】また、本体51aの射出面には、光源から
の光に対して透明であり、エッチングガスに対して耐蝕
性が高いコーティング膜51eが形成されている。コー
ティング膜51eの材質には、例えばAl23 ,Al
3 ,MgF2 ,HfO2 ,SrF2 ,NaF,Li
F,BaF2 ,CaF2 のうち少なくとも1つが選択さ
れる。なお、本体51aの入射面に同様のコーティング
膜を形成してもよい。
【0049】上記のように構成された複数の光導波体5
1の間には、図4(B)に示すようにスペーサ52が配
置される。このスペーサ52は、例えばAlにより形成
された本体52aと、この本体52aの外側にAl2
3 により形成された膜52bとから構成されている。膜
52bは、光導波体51の第3コーティング膜51dと
の固着性を高めるためのものである。
【0050】なお、第3コーティング膜51dがAl2
3 である場合には、この膜52bを設けなくてもよ
い。
【0051】次に、図5を用いて導光ユニット5の各光
導波体51にレーザー光源7からのレーザー光を入射さ
せる光学系6の構成について説明する。
【0052】まず図5(A)には、レーザー光源7から
の光束を効率良くシート状の光導波体51に入射させる
ための基本構成を示している(上図はシート側面方向か
ら見た図、下図はシート正面方向から見た図である)。
【0053】光学系6は、光源形状と光導波体の入射面
の2次元形状により作用が決まるユニットであり、光源
形状と光導波体の入射面形状とが相似形でない場合には
シリンドリカル系を用いて構成される。
【0054】図5(A)では、シリンドリカルビームエ
キスパンダ61,62を用いて光学系6が構成されてお
り、レーザー光源7からの拡散光束はこれらシリンドリ
カルビームエキスパンダ61,62によってシート状に
成形(平行光化)された後、光導波体51の入射面に入
射する。
【0055】なお、図5(B)に示すように、一方のエ
レメントをハエの目又はシリンドリカルレンズアレイ6
3として光学系6を構成し、光導波体51の入射面での
照度分布を均一化するようにしてもよい。
【0056】そして、本実施形態のように複数のシート
状の光導波体51に対して単一のレーザー光源7からレ
ーザー光を入射させる場合に、個々の光導波体51への
入射光量を制御する必要があるときには、光学系6をズ
ーム化し、各光導波体51への入射光束の形状を制御す
る。
【0057】例えば、図5(C)に示すように、シリン
ドリカルビームエキスパンダ61,62をズーム化し、
個々のシリンドリカルレンズを駆動することで屈折力を
有さないビームエキスパンダを構成したとすると、光源
から射出された直後のビーム形状と同程度のビーム形状
を導光ユニット5の直前で得ることができる。
【0058】また、このような光学系6と導光ユニット
5(複数の光導波体51)との光軸直交方向の相対位置
を可変制御することにより、導光ユニット5内の任意の
光導波体51に対してレーザー光源7からの光束を入射
させる制御を行うことができる。これにより、例えば全
ての光導波体51から同等の強さのレーザー光を射出さ
せたり、任意の1つ又は複数の光導波体51からレーザ
ー光を射出させたりすることが可能となる。また、1つ
又は複数の光導波体51からレーザー光を射出させる場
合、全ての光導波体51から同等の強さのレーザー光を
射出させる場合に比べて強いレーザー光を射出させるよ
うにすることもできる。
【0059】この場合、光導波体51の入射面側に集光
用の台形プリズム53を設け、本来、光導波体51の間
の隙間からレーザー光が漏れるのを防止するとともに、
光の利用効率を向上させるようにしてもよい。
【0060】また、図5(E)に示すように、棒状又は
ファイバー状の光導波体151がシート状に並べて配置
された場合にも同様である。
【0061】なお、図5(C)に示すのとは異なる方法
としては、不図示であるが、複数の光導波体51の入射
面のそれぞれの前にシャッタとして働く遮光部材を配置
し、全ての遮光部材を開放状態とすることによって全て
の光導波体51から同等の強さのレーザー光を射出させ
たり、任意の1つの光導波体51の入射面の前に配置さ
れた遮光部材のみを開放状態とし他の遮光部材を遮光状
態とすることによって、この1つの光導波体51からの
みレーザー光を射出させたりすることもできる。
【0062】そして、図6に示すように、光導波体51
に入射した光束は、光導波体51の厚さ方向に関しては
平行光として射出面から射出され、幅方向に関しては光
導波体51(本体51a)の斜面でほぼ全反射して射出
面側に導かれ、射出面から拡散して射出する。これによ
り、光導波体51の射出面に結晶インゴット3の切断予
定部を近接させることにより、切断予定部には、インゴ
ット軸方向に関して小さく(薄く)、インゴット周方向
に関してはある程度の広がりを持った光束が照射される
ことになる。したがって、射出面に近接した結晶インゴ
ット3の切断予定部には、光束が短いライン状ないし細
長いスポット状に照射される。
【0063】次に、図7を用いて、上述した導光ユニッ
ト5(光導波体51)の形状とロボット11のハンド部
10の形状との関係について説明する。
【0064】光導波体51が略逆台形状に形成されるこ
とにより、図7(A)に示すように、下端位置まで下動
した状態の導光ユニット5の両側方から下側にかけて、
ロボット11のハンド部10を導光ユニット5に干渉さ
せることなく配置可能な空間ができる。
【0065】一方、ハンド部10は、上記空間に合わせ
て略U字形状に形成されている。これにより、ハンド部
10は、図7(B)に鎖線で示すように、ウェーハ12
の切断位置がインゴット軸方向に移動しても、導光ユニ
ット5に対して干渉することなくインゴット軸方向に移
動することができ、切断されようとしているウェーハ1
2を確実に支持することができる。
【0066】ハンド部10の両上端部および下部におけ
るインゴット側の面には、結晶インゴット3から切り出
されるウェーハ12の外周面に当接してこれを支持する
ための突起10a,10bが設けられている。なお、ハ
ンド部10は、水平姿勢等に揺動したときでもウェーハ
12を安定的に支持できるように、ウェーハ12(結晶
インゴット3)の下端側からウェーハ中心を超えて上側
中間位置まで達する高さを有している。
【0067】また、ハンド部10は上記突起10a,1
0bにてウェーハ12の外周面に当接する一方、U字形
状のインゴット側の面全体でウェーハ12の裏面のうち
周縁近傍部分のみに当接する。
【0068】したがって、半導体素子が形成されるウェ
ーハ表面にはハンド部10の支持によっては全く傷がつ
くおそれがない。
【0069】しかも、前述したように、結晶インゴット
3は水平方向軸に対して傾いた姿勢となっており、ハン
ド部10は結晶インゴット3の傾斜方向下端側にてウェ
ーハ12の切り出しを待ち受けているため、結晶インゴ
ット3から切り出されたウェーハ12はその自重の作用
によってそのままハンド部10に支持されるかたちとな
り、決して残りの結晶インゴット3側に倒れることはな
い。
【0070】したがって、ウェーハ12がその表面に対
向する光導波体51にぶつかって反動体素子等が形成さ
れるウェーハ表面に傷がついたり、光導波体51が破損
したりすることがない。
【0071】次に、図8のフローチャートを用いて、本
実施形態のインゴット切断装置の動作制御について説明
する。本装置の動作制御は、不図示の制御ユニットによ
り行われる。
【0072】まず、本装置の動作が開始されると、ステ
ップ(図ではSと略す)1で真空ポンプを駆動し、排気
配管9を通じてチャンバ1内の真空引きを行う。これに
よりチャンバ1内を10-3Torr程度まで真空化す
る。その後、エッチングガス供給配管8を通じてチャン
バ1内にエッチングガスが供給され、所定の圧力となる
ように供給量が制御される。このときエッチングガスを
加熱し、300〜600度まで高温化しておいてもよ
い。
【0073】次にステップ2では、ロボット11を作動
させ、ハンド部10を結晶インゴット3の傾斜方向下端
近傍の初期位置(図7(B)に実線で示した位置)に移
動させる。
【0074】さらに、ステップ3では、昇降装置を作動
させて導光ユニット5を、各光導波体51の射出面が結
晶インゴット3の周面から所定距離の位置まで接近させ
る。なお、結晶インゴット3は、予め決められた切断予
定部が各光導波体51の射出面に対向するように正確に
位置決めされた状態でチャンバ1内にセットされてい
る。
【0075】そして、ステップ4では、駆動モータを作
動させて結晶インゴット3をその軸回りで回転させる。
回転速度は、導光ユニット5からのレーザー光照射によ
ってエッチングガスの成分と結晶インゴット3の成分と
が化学反応し、結晶インゴット3がエッチング除去され
る速度との関係で適宜設定される。
【0076】以上のようにして加工準備が整うと、ステ
ップ5では、レーザー光源7からレーザー光を射出させ
る。レーザー光は、前述した光学系6を通じて導光ユニ
ット7の全ての光導波体51に導かれ、さらに図9
(A)に示すように、各光導波体51の射出面から結晶
インゴット3の各切断予定部に同時に照射される(以
下、この照射動作を第1照射モードといい、図9(A)
において↓を付した光導波体51にはレーザー光が導か
れることを示す)。これにより、全ての切断予定部のエ
ッチング除去が開始される。
【0077】なお、このとき、レーザー光の強度として
は、予定切断分の温度が、300度〜600度の範囲に
なるように制御するのがよい。
【0078】また、このとき、昇降装置の作動を開始さ
せ、結晶インゴット3がエッチング除去される速度に応
じて、各光導波体51の射出面と切断予定部のエッチン
グ部分との間の距離が上記所定距離に一定に維持される
ように予め決められた速度で導光ユニット5を下動させ
ていく。これにより、図3に示すように、各切断予定部
のエッチング除去が進むにしたがって各切断予定部には
溝(スリット)が形成されていき、各溝には各光導波体
51が入り込んでいく。
【0079】各溝に各光導波体51が入り込んでいく過
程において、前述したように、各光導波体51の射出面
以外の面からレーザー光は射出せず、射出面から切断予
定部のエッチング部分に照射されるレーザー光もインゴ
ット軸方向に関して光導波体51の厚さ以上に広がるこ
とがない(光学系の構成に依存して仮に広がったとして
もその広がりは小さい)ので、溝をスリット状に狭く維
持したままエッチング加工が進行していく。したがっ
て、単にチャンバ外部から集光レンズ等を用いて円錐状
にレーザー光を集光させて照射する従来タイプのものに
比べて、切断しろを狭くすることができ、結晶インゴッ
トの無駄を少なくし、同サイズの結晶インゴットからの
ウェーハ切り出し枚数を増やすことができる。
【0080】そして、ステップ6において、図7(B)
等に示すように各切断予定部の残り(取りしろ)3aが
直径にして3〜5mm程度まで少なくなった時点で、検
出器15によりそれが検出されると、ステップ7に進
む。
【0081】ステップ7では、図9(B)に示すよう
に、光学系6の導光ユニット5に対する位置を変化させ
て導光ユニット5のうち1つの光導波体51にのみレー
ザー光を導く(この照射動作を第2照射モードといい、
図9(B)において×を付した光導波体51にはレーザ
ー光が導かれないことを示す)。ここでは、最初のウェ
ーハの切り出し加工であるので、導光ユニット5のうち
最もインゴット軸方向下端(先端)側の光導波体51に
のみレーザー光を導くように光学系6の位置を決定す
る。そして、レーザー光を照射する。
【0082】これにより、結晶インゴット3に形成され
た複数の取りしろ3aのうち最もインゴット軸方向下端
側の取りしろ3aのみがエッチング除去されていき、最
終的にウェーハ12が切り出される。
【0083】なお、この第2照射モードでは、光導波体
51に導くレーザー光の強度を、第1照射モードで各光
導波体51に導いたレーザー光の強度よりも強く(図9
(B)中には白抜きの太矢印で示す)するのがよい。こ
れにより、単一のレーザー光源7の出力性能を十分生か
して効率良くウェーハ12の切り出しを行うことができ
る。但し、第1照射モードで各光導波体51に導いたレ
ーザー光の強度と同等の強度であっても、差し支えはな
い。
【0084】ステップ8で、1枚のウェーハ12の切り
出しが完了したことを検出器15により検出すると、ス
テップ9に進んで、ロボット11を作動させ、ハンド部
10に支持された、切り出されたウェーハ12をロード
ロックチャンバに搬送させる。
【0085】そして、ステップ10において、この切り
出されたウェーハ12が最後のウェーハか否かを判別
し、最後のウェーハでないときにはステップ11に進
む。なお、最後のウェーハか否かは、予めカウンタにウ
ェーハの切り出し枚数を設定しておき、ウェーハが切り
出されるごとにカウンタ値から1を減算していき、カウ
ンタ値が0になったことをもって最後のウェーハである
ことを判別するようにすればよい。
【0086】ステップ11では、次のウェーハの切り出
しのために、図9(C)に示すように、ロボット11を
作動させ、ハンド部10を残りの結晶インゴット3のう
ち次のウェーハ切り出し部分を支持する位置に移動させ
る。
【0087】そして、ステップ12では、図9(C)に
示すように、光学系6の導光ユニット5に対する位置を
変化させて導光ユニット5のうちインゴット軸方向下端
側から2番目の光導波体51にのみレーザー光を導く
(第2照射モード)。これにより、1枚目のウェーハ1
2が切り出された後の残りの結晶インゴット3の取りし
ろ3aのうち最もインゴット軸方向下端側の取りしろ3
aのみがエッチング除去されていき、最終的に2枚目の
ウェーハ12が切り出される。
【0088】こうしてステップ7〜12を繰り返すこと
により、1枚ずつウェーハ12が切り出され、かつロー
ドロックチャンバに搬送される。そして、ステップ10
にて最後のウェーハ切り出しまで終わったことを判別す
ると、ステップ13に進み、チャンバ1内のエッチング
ガスを排気し、全動作を終了する。
【0089】(第2実施形態)上記第1実施形態にて用
いた導光ユニットに代えて、図10に示すように、スペ
ーサ52’の下端面の形状を単純な平面形状とした導光
ユニットを用いてもよい。
【0090】(第3実施形態)上記第1実施形態にて用
いた導光ユニットでは、シート状の光導波体を用いた場
合について説明したが、図11に示すように、角棒形状
(例えば、0.2mm角)の光導波体251とこれに対
応する角棒形状のスペーサ252とにより構成した導光
ユニット25を用いてもよい。
【0091】この場合も、第1実施形態の導光ユニット
と同様に、石英からなる光導波体の本体の各面にコーテ
ィング膜を形成する。
【0092】このような棒状の光導波体を用いることに
より、シート状の光導波体を用いる場合に比べて結晶イ
ンゴット3の切断予定部に照射されるレーザー光のイン
ゴット周方向に関する照射範囲を狭めることができ(光
束をスポット状に照射でき)、エッチング加工をより効
率良く行わせることができる。
【0093】なお、この角棒形状の光導波体251の代
わりに、もっと細いファイバー形状の光導波体を用いて
もよい。
【0094】(第4実施形態)第3実施形態の導光ユニ
ットに代えて、図12に示すように、丸棒形状(例え
ば、直径0.2mm)の光導波体351とこれに対応す
るスペーサ352とにより構成した導光ユニット25を
用いてもよい。
【0095】なお、上記第2〜第4実施形態の導光ユニ
ットを用いる場合の切断装置の制御動作は第1実施形態
と同様である。
【0096】(第5実施形態)上記第1〜第4実施形態
では、結晶インゴット3の切断予定部に照射されるレー
ザー光をスポット状に絞り、結晶インゴット3を回転さ
せながらエッチング加工する場合について説明したが、
図13に示すように、光導波体451を矩形のシート状
に形成し、結晶インゴット3を静止させたままエッチン
グ加工するようにしてもよい。
【0097】結晶インゴット3の直径200mmに対し
て各光導波体451の射出面の長さBは結晶インゴット
3の直径より若干大きく設定され、射出面の幅(シート
厚さ)Cは結晶インゴット3の切断しろ(例えば0.4
mm)よりも若干薄い寸法(例えば0.2mm)に設定
されている。また、隣り合う光導波体451同士の間隔
Dは、ウェーハのスライス厚さ(例えば0.8mm〈よ
り正確には775μm〉)よりも若干大きい寸法(例え
ば、1.0mm)に設定されている。光導波体のピッチ
は1.2mmである。さらに、各光導波体451の射出
面からスペーサ52の下端までの高さAは、結晶インゴ
ット3の半径よりもある程度大きな寸法に設定されてい
る。
【0098】なお、本実施形態では、スペーサ452の
下端面は上側に凸となる円弧曲面形状に形成されてお
り、その半径Rは結晶インゴット3の半径よりもやや大
きな寸法に設定されている。これにより、スペーサ45
2の幅方向両端が光導波体451の上下方向中間部近く
まで延び、上部にのみスペーサが存在するだけである場
合に比べて光導波体451の機械的強度を増加させるこ
とができる。
【0099】本実施形態においても、第1実施形態の導
光ユニットと同様に、石英からなる光導波体の本体の各
面にコーティング膜を形成する。また、光導波体451
同士の間には第1実施形態と同様の構成を持つスペーサ
452が配置される。
【0100】そして、本実施形態では、光導波体451
から射出した光束は結晶インゴット3の切断予定部にラ
イン状に照射され、図14および図15に示すように、
静止した結晶インゴット3の切断予定部を直線状に、上
側から中心軸を超えて下側までエッチング除去してい
く。
【0101】なお、本実施形態の導光ユニットを用いる
場合も、第1実施形態と同様に、結晶インゴット3を水
平方向軸Hに対して数度傾斜させて配置する。そして、
本実施形態の導光ユニットを用いる場合の切断装置の制
御動作は、結晶インゴット3を回転させることを除い
て、第1実施形態と同様である。
【0102】(第6実施形態)上記第5実施形態にて用
いた導光ユニットに代えて、図16に示すように、スペ
ーサ452’の下端面の形状を単純な平面形状とした導
光ユニットを用いてもよい。
【0103】(第7実施形態)図17には、本発明の第
7実施形態であるインゴット切断装置の全体構成を示し
ている。上記第1〜第6実施形態では、結晶インゴット
3を水平方向軸Hに対して数度傾斜させて配置した場合
について説明したが、本実施形態では、結晶インゴット
103を垂直に延びるように配置している。
【0104】図17において、101はチャンバであ
り、このチャンバ101の上部には、エッチングガスを
チャンバ内に供給するためのエッチングガス供給配管1
08が接続されている。また、チャンバ101の下部に
は、チャンバ101内の真空引きやエッチングガス引き
を行うため排気配管109が接続されている。なお、排
気配管109には不図示の真空ポンプが接続されてい
る。
【0105】エッチングガスとしては、NF3 ,CCl
22 ,CF4 ,C26 ,C3 8 ,CHF3 ,CC
4 ,SF6 ,CCl3 F ,HCl,HFのうち少な
くとも1つの成分を含むものが用いられ、単独のガスを
用いてもよいし、2種以上を混合したガスを用いてもよ
い。
【0106】なお、チャンバ1の内面のうちエッチング
ガスと接触する可能性のある部分には、SiC,Al
N,SiN,Al23 ,AlF3 ,FRP処理材料,
CRP処理材料のうち少なくとも1つの成分による耐蝕
処理が施されている。
【0107】チャンバ101内の中央空間には、結晶イ
ンゴット103がその軸が垂直に延びる姿勢で配置され
ている。結晶インゴット103の上端にはシャフト10
2が結晶インゴット103と一体回転可能に取り付けら
れている。このシャフト102には、不図示の駆動モー
タが減速器等を介して連結されており、駆動モータを回
転させることで結晶インゴット103を軸回りで回転駆
動することができる。
【0108】また、チャンバ101内の下側空間には、
結晶インゴット103の下端の方から1枚ずつ切り出さ
れるウェーハ112を支持するとともに、不図示のウェ
ーハ取り出し用のロードチャックチャンバに搬送して収
納するロボット(ハンドリング手段)111が設けられ
ている。このロボット111のハンド部110は、図に
示すように、水平姿勢でウェーハの切り出しを待ち受
け、切断されて自重により微小量落下したウェーハ12
を支持する。
【0109】そして、ロボット111は、ハンド部11
0の昇降が可能なように構成されている。また、ロボッ
ト111全体はチャンバー101内において水平方向に
移動可能である。
【0110】なお、ロードチャックチャンバ内には、N
2 ,Ar等の不活性ガスが供給されており、ロードチャ
ックチャンバの隔壁を開放した状態でロードチャックチ
ャンバ内の圧力がチャンバ1内の圧力よりもわずかに陽
圧になるように圧力制御される。
【0111】さらに、チャンバ101内の右側空間に
は、レーザー光源107からのレーザー光104を結晶
インゴット103上に導く導光ユニット105が配置さ
れている。なお、導光ユニット105の構成は、第1〜
第4実施形態にて説明したものを用いることができる。
【0112】すなわち、導光ユニット105は、複数の
シート状,棒状又はファイバー状の光導波体をインゴッ
ト軸方向(上下方向)に一定間隔で並列に配置して構成
されている。そして、導光ユニット105とレーザー光
源107との間には、レーザー光源107からのレーザ
ー光を複数の光導波体に均一に入射させたり特定の1つ
の光導波体に入射させたりすることが可能な光学系10
6が配置されている。
【0113】また、図示しないが、この導光ユニット1
05をレーザー光源107および光学系106ととも
に、水平方向に駆動するスライド装置が設けられてい
る。
【0114】さらに、チャンバ101の外面上部には、
チャンバ101の壁部に形成された穴を通してチャンバ
外部から結晶インゴット103の切断深さを検出するた
めの光学的な検出器115が設けられている。
【0115】この検出器115としては、具体的には、
チャンバ外部から導入した可視光や赤外光等の透過光を
利用したり、結晶インゴット103をエッチング加工し
ているレーザー光の散乱光を利用したり、エッチング加
工によって発生する2次光を利用したりするものを採用
することができる。例えば、結晶インゴット3の切断部
を、これらの光を利用して撮像するテレビカメラがあ
る。この種のテレビカメラの配置は、図示した位置に限
定されず、結晶インゴットの側面から撮影できる位置と
するのがよい。
【0116】本実施形態では、レーザー光としては、K
rF,ArF,Ar,F2 等のエキシマレーザーが用い
られ、発振方式としてはパルス方式でもコンティニュア
ス方式のいずれでもよい。また、また、水銀ランプ、超
高圧水銀ランプ、キセノンランプ、キセノン水銀ラン
プ、重水素ランプ等の光源からの光として、i線又はデ
ィープUV光を用いてもよい。
【0117】以上のように構成される切断装置の制御動
作は、第1実施形態の切断装置と同様である。
【0118】(第8実施形態)上記第7実施形態にて説
明した、結晶インゴットを垂直に延びるように配置する
タイプのインゴット切断装置において、結晶インゴット
を静止させておき、上記第5および第6実施形態にて説
明した導光ユニットを用いてもよい。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1および第
2の発明によれば、まず結晶インゴット等の母材の複数
の切断予定部を所定の取りしろを残した状態(全切断前
の状態)まで除去し、次に母材の最先端側から順に取り
しろ部分を除去し(全切断し)、1枚ずつウェーハ等の
薄板を切り出していくので、複数枚同時に切り出される
薄板を支持する場合に比べて簡単な支持構造(ハンドリ
ング手段)によって薄板を倒れないように支持すること
ができ、薄板の傷付きや光導波体の破損を容易に防止す
ることができる。
【0120】しかも、上記発明では、複数枚の薄板切り
出しのために必要な工程のうちの大部分(第1の工程)
を一括して行うため、最初から1枚ずつ切断していく場
合に比べて加工効率を大幅に向上させることができる。
【0121】なお、光によるインゴット切断を行う場合
の第2の工程において、上記実施形態のように、最先端
側の切断予定部に導く光の強度を第1の工程における各
切断予定部に導く光の強度よりも強くするようにすれ
ば、第2の工程に要する時間を短縮化してより加工効率
を向上させることができる。
【0122】また、本願第3および第4の発明によれ
ば、切り出されたウェーハ等の薄板は自重によってイン
ゴット等の母材の傾斜方向下端側に倒れようとするた
め、残りの母材や光導波体にぶつかることによって薄板
に傷がついたり、光導波体が破損したりすることを回避
できる。そして、インゴット等の母材の傾斜方向下端側
に倒れようとするウェーハ等の薄板が寄りかかることに
よってこの薄板の支持が可能なハンドリング手段を設け
るようにすれば、切り出された薄板が、例えば水平な支
持台上に倒れ込むことによって傷が付くようなことを回
避しつつ薄板の搬送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるインゴット切断装
置の全体構成図。
【図2】上記インゴット切断装置に用いられる導光ユニ
ットの斜視図。
【図3】上記インゴット切断装置における結晶インゴッ
トの切断加工状態を示す概念図(斜視図)。
【図4】上記導光ユニットを構成する光導波体およびス
ペーサの断面図。
【図5】上記導光ユニットにレーザー光を導く光学系の
概略構成図。
【図6】上記光導波体内を通る光束の様子を示す概略
図。
【図7】上記インゴット切断装置におけるロボットのハ
ンド部と導光ユニットとの関係を示す図。
【図8】上記インゴット切断装置の制御動作を示すフロ
ーチャート。
【図9】上記インゴット切断装置による結晶インゴット
の切断過程の説明図。
【図10】本発明の第2実施形態であるインゴット切断
装置に用いられる導光ユニットの斜視図。
【図11】本発明の第3実施形態であるインゴット切断
装置に用いられる導光ユニットの斜視図。
【図12】本発明の第4実施形態であるインゴット切断
装置に用いられる導光ユニットの斜視図。
【図13】本発明の第5実施形態であるインゴット切断
装置に用いられる導光ユニットの斜視図。
【図14】上記第5実施形態のインゴット切断装置にお
ける結晶インゴットの切断加工状態を示す概念図(斜視
図)。
【図15】上記第5実施形態のインゴット切断装置にお
ける結晶インゴットの切断加工状態を示す概念図(側面
図)。
【図16】本発明の第6実施形態であるインゴット切断
装置に用いられる導光ユニットの斜視図。
【図17】本発明の第7実施形態であるインゴット切断
装置の全体構成図。
【符号の説明】
1,101 チャンバ 2,102 シャフト 3,103 結晶インゴット 4,104 レーザー光 5,105 導光ユニット 6,106 光学系 7,107 レーザー光源 8,108 エッチングガス供給配管 9,109 排気配管 10,110 (ロボットの)ハンド部 11,111 ロボット 51,251,351,451 光導波体 52,252,352,452 スペーサ 61,62 シリンドリカルビームエキスパンダ 63 ハエの目レンズ又はシリンドリカルレンズアレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/302 H01L 21/304 611Z 21/304 611 21/302 Z (72)発明者 田中 信義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 3C069 AA01 BA08 CA04 EA04 4E068 AE00 CA01 CA17 CC01 CD04 CE07 CJ02 DA10 5F004 AA06 BA19 BB04 DA00 DA01 DA02 DA03 DA06 DA17 DA18 DA20 DA29 DB01

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状の母材の複数の切断予定部を、これ
    ら切断予定部が全切断前の状態となるまで同時に除去す
    る第1の工程と、 前記全切断前の状態にある複数の切断予定部を前記母材
    の最先端側の1つの切断予定部から順次全切断していく
    第2の工程とを含むことを特徴とする柱状母材の切断方
    法。
  2. 【請求項2】 結晶インゴットをエッチングガス中に配
    置し、前記結晶インゴットの切断予定部に光源からシー
    ト状,棒状又はファイバー状の光導波体を介して導いた
    光を照射することによりエッチングガス成分を励起して
    前記切断予定部のインゴット成分と化学反応させ、前記
    切断予定部のインゴット成分を揮発させることにより前
    記切断予定部を切断してウェーハを得る光を用いたイン
    ゴット切断方法であって、 複数の前記光導波体を前記結晶インゴットの軸方向に並
    列配置し、 前記複数の光導波体を介して前記結晶インゴットにおけ
    る複数の切断予定部にこれら切断予定部が全切断前の状
    態となるまで同時に光を導く第1の工程と、前記結晶イ
    ンゴットの最先端側の1つの切断予定部にのみ前記光導
    波体を介して光を導いて前記全切断前の状態にある前記
    複数の切断予定部を順次全切断していく第2の工程とを
    含むことを特徴とする光を用いたインゴット切断方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の工程において、前記複数の光
    導波体に単一の光源からの光を入射させ、 前記第2の工程において、前記複数の光導波体のうち前
    記結晶インゴットの最先端側の1つの切断予定部に対応
    する光導波体にのみ前記光源からの光を入射させること
    を特徴とする請求項2に記載の光を用いたインゴット切
    断方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の工程において、前記最先端側
    の切断予定部に導く光の強度を前記第1の工程における
    前記各切断予定部に導く光の強度よりも強くすることを
    特徴とする請求項2又は3に記載の光を用いたインゴッ
    ト切断方法。
  5. 【請求項5】 柱状の母材を切断して薄板を得る柱状母
    材の切断方法であって、 前記母材を、切断された薄板が残りの母材側に倒れない
    ように水平に対して傾斜させて配置することを特徴とす
    る柱状母材の切断方法。
  6. 【請求項6】 結晶インゴットをエッチングガス中に配
    置し、前記結晶インゴットの切断予定部に光源からシー
    ト状又は棒状の光導波体を介して導いた光を照射するこ
    とによりエッチングガス成分を励起して前記切断予定部
    のインゴット成分と化学反応させ、前記切断予定部のイ
    ンゴット成分を揮発させることにより前記切断予定部を
    切断してウェーハを得る光を用いたインゴット切断方法
    であって、 前記結晶インゴットを、切断されたウェーハが前記光導
    波体および残りの結晶インゴット側に倒れないように水
    平に対して傾斜させて配置することを特徴とする光を用
    いたインゴット切断方法。
  7. 【請求項7】 前記光源からの光がエキシマレーザー光
    であることを特徴とする請求項2,3,4又は6に記載
    の光を用いたインゴット切断方法。
  8. 【請求項8】 前記エッチングガスが、NF3 ,CCl
    22 ,CF4 ,C26 ,C38 ,CHF3 ,CC
    4 ,SF6 ,CCl3 F ,HCl,HFのうち少な
    くとも1つの成分を含むことを特徴とする請求項2,
    3,4,6又は7に記載の光を用いたインゴット切断方
    法。
  9. 【請求項9】 柱状の母材の複数の切断予定部を、これ
    ら切断予定部が全切断前の状態となるまで同時に除去し
    た後、前記全切断前の状態にある複数の切断予定部を前
    記母材の最先端側の1つの切断予定部から順次全切断す
    ることを特徴とする柱状母材の切断装置。
  10. 【請求項10】 結晶インゴットを収容し、エッチング
    ガスが供給されるチャンバーと、このチャンバー内に配
    置された前記結晶インゴットの切断予定部にシート状,
    棒状又はファイバー状の光導波体を介して光源からの光
    を導く導光ユニットとを有し、前記切断予定部への前記
    導光ユニットを介した光照射によりエッチングガス成分
    を励起して前記切断予定部のインゴット成分と化学反応
    させ、前記切断予定部のインゴット成分を揮発させるこ
    とにより前記切断予定部を切断してウェーハを得る光を
    用いたインゴット切断装置であって、 複数の前記光導波体を前記結晶インゴットの軸方向に並
    列配置し、 前記導光ユニットは、前記複数の光導波体を介して前記
    結晶インゴットにおける複数の切断予定部に同時に光を
    導く第1の状態と、前記結晶インゴットの最先端側の1
    つの切断予定部にのみ前記光導波体を介して光を導く第
    2の状態とに切り換え可能であり、 前記導光ユニットを前記複数の切断予定部が全切断前の
    状態となるまで前記第1の状態とした後、前記第2の状
    態に切り換えて前記結晶インゴットの最先端側から1つ
    の切断予定部ずつ前記全切断前の状態から順次全切断さ
    せていく制御手段を有することを特徴とする光を用いた
    インゴット切断装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の切断予定部が前記全切断前
    の状態に達したことを検出する検出手段を有しており、 前記制御手段は、前記検出手段からの検出結果に応じて
    前記導光ユニットを前記第1の状態から前記第2の状態
    に切り換えることを特徴とする請求項10に記載の光を
    用いたインゴット切断装置。
  12. 【請求項12】 前記導光ユニットは、前記第1の状態
    において前記複数の光導波体に単一の光源からの光を入
    射させ、前記第2の状態において前記複数の光導波体の
    うち前記結晶インゴットの最先端側の1つの切断予定部
    に対応する光導波体にのみ前記光源からの光を入射させ
    ることを特徴とする請求項10又は11に記載の光を用
    いたインゴット切断装置。
  13. 【請求項13】 前記導光ユニットは、前記第2の状態
    において、前記最先端側の切断予定部に導く光の強度を
    前記第1の状態における前記各切断予定部に導く光の強
    度よりも強くすることを特徴とする請求項10から12
    のいずれかに記載の光を用いたインゴット切断装置。
  14. 【請求項14】 前記結晶インゴットの先端側から順次
    切断されるウェーハを支持し搬送するハンドリング手段
    を有しており、 前記複数の光導波体および前記ハンドリング手段が、互
    いに干渉せずに前記ハンドリング手段の前記各ウェーハ
    を支持する位置までの移動を可能とする形状に形成され
    ていることを特徴とする請求項10に記載の光を用いた
    インゴット切断装置。
  15. 【請求項15】 柱状の母材を切断して薄板を得る柱状
    母材の切断装置であって、 前記母材を、切断された薄板が残りの母材側に倒れない
    ように水平に対して傾斜させて配置することを特徴とす
    る柱状母材の切断装置。
  16. 【請求項16】 結晶インゴットを収容し、エッチング
    ガスが供給されるチャンバーと、このチャンバー内に配
    置された前記結晶インゴットの切断予定部にシート状又
    は棒状の光導波体を介して光源からの光を導く導光ユニ
    ットとを有し、前記切断予定部への前記導光ユニットを
    介した光照射によりエッチングガス成分を励起して前記
    切断予定部のインゴット成分と化学反応させ、前記切断
    予定部のインゴット成分を揮発させることにより前記切
    断予定部を切断してウェーハを得る光を用いたインゴッ
    ト切断装置であって、 前記結晶インゴットを、切断されたウェーハが前記光導
    波体および残りの結晶インゴット側に倒れないように水
    平に対して傾斜させて配置することを特徴とする光を用
    いたインゴット切断装置。
  17. 【請求項17】 前記結晶インゴットから切断されて自
    重により寄りかかるウェーハを支持して搬送するハンド
    リング手段を有することを特徴とする請求項16に記載
    の光を用いたインゴット切断装置。
  18. 【請求項18】 前記ハンドリング手段が、前記結晶イ
    ンゴットから切断されたウェーハの裏面および外周面に
    のみ接触してこのウェーハを支持することを特徴とする
    請求項17に記載の光を用いたインゴット切断装置。
  19. 【請求項19】 前記ハンドリング手段が、前記結晶イ
    ンゴットから切断されたウェーハの裏面における周縁近
    傍部分およびウェーハの外周面にのみ接触してこのウェ
    ーハを支持することを特徴とする請求項18に記載の光
    を用いたインゴット切断装置。
  20. 【請求項20】 前記光源からの光がエキシマレーザー
    光であることを特徴とする請求項10〜14,16〜1
    9のいずれかに記載の光を用いたインゴット切断装置。
  21. 【請求項21】 前記エッチングガスが、NF3 ,CC
    22 ,CF4 ,C26 ,C38 ,CHF3 ,C
    Cl4 ,SF6 ,CCl3 F ,HCl,HFのうち少
    なくとも1つの成分を含むことを特徴とする請求項10
    〜14,16〜20のいずれかに記載の光を用いたイン
    ゴット切断装置。
  22. 【請求項22】 結晶インゴットを用意する段階と、こ
    の結晶インゴットを請求項10〜14,16〜21のい
    ずれかに記載のインゴット切断装置により切断しウェー
    ハを得る段階とを含むことを特徴とするウェーハの製造
    方法。
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