JP2003008882A - デジタルコンテント配布方法 - Google Patents

デジタルコンテント配布方法

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JP2003008882A
JP2003008882A JP2002067077A JP2002067077A JP2003008882A JP 2003008882 A JP2003008882 A JP 2003008882A JP 2002067077 A JP2002067077 A JP 2002067077A JP 2002067077 A JP2002067077 A JP 2002067077A JP 2003008882 A JP2003008882 A JP 2003008882A
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Hirobumi Ito
博文 伊藤
Shinichi Yamashita
伸一 山下
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Monolith Co Ltd
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Monolith Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不法コピー防止に考慮したコンテント配布技
術を提供する。 【解決手段】 デジタルコンテントがPC4のような情
報端末にロードされた後、そのPC4のビュアまたはユ
ーザに固有のID情報がそのコンテントに埋め込まれ
る。ID情報はコンテントの所定位置に埋め込まれる。
または、空間周波数の形でコンテント全体にわたって埋
め込まれてもよい。IDの埋め込まれたコンテントは以
降端末で利用可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、デジタルコンテントに識別情
報(ID)を埋め込み、この情報を読み出す方法を用い
たコンテント配布方法に関連する。
【0002】発明の背景 1991年、米国においてインフォメーション・スーパ
ーハイウェイ構想が提唱された後、インターネットに代
表されるごとく、ネットワークによる情報の流通が新た
な社会基盤を形成しつつある。この新しいネットワーク
社会の中で、エレクトロニック・コマースなどの分野を
中心に取引の安全に対する関心が高まり、破りにくい暗
号や認証の研究が盛んに行われている。
【0003】しかしその一方、静止画、動画、音楽など
のデジタルコンテント(以下、単に「コンテント」とい
う)の流通において、インターネットでは「フリー(無
料)」の情報公開が原則である。このため、文化的価値
をもつ作品のように貴重なコンテントであっても、現在
のところ、無断コピーや再配布が容易である。インター
ネット上のコンテントの利用に対する課金、不法コピー
や改変の防止、および著作物に関する権利の保護は、注
目され、解決されるべき問題である。これらは今後のネ
ットワーク社会と文化の健全な相互発展において、きわ
めて重要な課題である。
【0004】こうした背景から、不法にコピーされたデ
ジタルコンテントを追跡する汎用的な方法の設計が望ま
れている。
【0005】開示の要旨 本発明の目的は、既存のコンテントに対して適用可能な
識別情報(ID)を埋め込んで配布する方法を提供する
ことにある。
【0006】本発明の別の目的は、コンテントにおいて
役割を担わないリザーブ領域やコメント領域を持たない
コンテントについてもIDを埋め込むことのできるID
埋込方法によるコンテント配布方法を提供することにあ
る。
【0007】本発明のさらに別の目的は、IDの埋込に
よるコンテントの質の大幅な低下を抑えることの可能な
ID埋込方法によるコンテント配布方法を提供すること
にある。
【0008】本発明のさらに別の目的は、埋め込まれた
IDの検出が容易なID埋込方法によるコンテント配布
方法を提供することにある。
【0009】本発明のさらに別の目的は、コンテントに
埋め込まれたIDを容易に検出してそのID情報を解釈
するID読出方法を利用するコンテント配布方法を提供
することにある。
【0010】本発明の実施の形態に係る方法は、コンテ
ントを利用する情報端末にそのコンテントをロードする
工程と、ロードされたコンテントの知覚可能な部分の所
定位置に、前記情報端末またはそのユーザに関連づけら
れたID情報を埋め込む工程とを含む。(コンテントは
デジタルデータのいかなる集合体であってもよいし、デ
ータ値の配列の形をとっていてもよい。知覚可能な部分
は、コンテントにおいて役割を担わないリザーブ領域ま
たはコメント領域ではなく、コンテントにおいて役割を
果たすデータを含む。) コンテントはまず情報端末にロードされる。つづいて、
ID情報がコンテントの所定位置に埋め込まれる。その
コンテントの不法コピーを作成したユーザは、そのコン
テントに埋め込まれたID情報によって特定される。I
D情報は所定位置に埋め込まれるから、文字列の探索も
不要である。特殊なデータブロックを予め準備する必要
がないため、この方法は既存のコンテントに対して適用
可能である。以上の態様を用いてコンテントを配布す
る。
【0011】本発明の別の態様では、情報端末にロード
されたコンテント全体にID情報が空間周波数情報の形
で埋め込まれる。「空間周波数情報」とは、なんらかの
形で空間周波数に関連する情報である。この態様では、
例えばID情報が逆直交変換によって空間周波数情報に
変換され、これがコンテントのデータに反映される。逆
直交変換は、逆高速フーリエ変換(IFFT)、逆離散
コサイン変換(IDCT)などでもよい。この方法も既
存のコンテントに適用可能である。
【0012】本発明のID読出手順によれば、まずコン
テントがたとえばネットワーク経由で取得され、そのコ
ンテントの所定位置からID情報が読み出される。この
ID情報は情報端末またはそのユーザと一意に関連づけ
られている。別の態様では、取得されたコンテントから
空間周波数情報が抽出され、直交変換が施される。この
変換をとおし、コンテントに埋め込まれたID情報が復
元される。直交変換は高速フーリエ変換(FFT)、離
散コサイン変換(DCT)などでもよい。以上の方法を
用いてコンテントを配布する。
【0013】実施の形態の詳細な説明 本発明は、図1のごとく、サーバ2およびネットワーク
9に接続されたクライアント側の装置からなるネットワ
ークシステムに適用することができる。同図では、クラ
イアント側の装置として、情報端末であるPC4、8や
パーソナルデジタルアシスタンス(PDA)6が含まれ
る。
【0014】コンテントはサーバ2からクライアント装
置に供給され、IDの埋込はクライアント側で行われ
る。ここでは一例として、PC4がIDの埋込機能をも
つとする。
【0015】図2はPC4がコンテントを受け取ったと
きの動作を示すフローチャートである。PC4はまず、
ネットワーク9を介してサーバ2からコンテントをダウ
ンロードする(S0)。このとき、そのコンテントをデ
コード(復号)またはデクリプト(復号)するプログラ
ムもサーバからダウンロードする。このプログラムは、
ダウンロードされたビュアまたはブラウザに含まれてい
てもよく、これが暗号化されていたコンテントを利用可
能な形に戻す。PC4またはそのユーザにユニークなユ
ーザID情報は、前記のビュアに埋め込まれている。I
Dは、このビュアでコンテントを復号するとき、コンテ
ントに埋め込まれる(S2)。ID埋込後、このコンテ
ントを画面に表示したり、コピーするなどの利用が許可
される。
【0016】図3はPC4のうち、IDの埋込に関連す
る構成を示している。以下の例ではコンテントは画像と
考える。まずユーザは、サーバ2を運用するコンテント
管理者または提供者(図示せず)に対してコンテントの
配信を要求する。コンテント管理者はユーザを認証した
後、図3のごとく、そのPC4にネットワーク経由でコ
ンテントとビュア12を送る。これらはPC4の通信部
10で受け取られる。
【0017】PC4内に受けとられたビュア12は、受
信したコンテントを復号し、表示するために利用され
る。図3のごとく、コンテントはビュア12に入力され
る。ビュア12は、PC4への送信の前にコンテント管
理者によって圧縮され、または暗号化された画像を復号
する画像復号部14と、IDを記憶しているID保持部
16と、ID保持部16からIDを読み出し、これを復
号化画像に埋め込むID埋込部18をもつ。画像復号部
14は復号化アルゴリズムを内蔵している。コンテント
管理者は、ビュア12を送信する際、コンテントを要求
したユーザに固有のIDをID保持部16に格納して提
供する。ビュア12は、例えばインターネットの既存の
ブラウザに対するプラグインタイプのデバイスとして提
供できる。
【0018】ID埋込前の画像が読み出されて利用され
ることがないよう、例えばIDの埋め込まれていない画
像を格納するPC4のメモリ領域はID埋込部18によ
ってプロテクトされ、IDのないコンテントの読出が阻
止される。IDのないコンテントが格納されているメモ
リ領域に対してリードアクセスが発生すると、例えばシ
ステムに割込やリセットがかかる構成とする。IDの埋
込が完了したとき、このプロテクトは外され、画像の自
由な利用が許可される。
【0019】図3のごとく、IDの入った画像は表示制
御部20へ送られる。画像はここでディスプレイ24の
ための表示フォーマットに変換される。記憶装置制御部
22は、データをハードディスクユニットなどの記憶装
置26に書き込むもので、復号化画像を記憶装置26に
格納する。
【0020】図4は本発明のひとつの実施の形態に従
い、図3のID埋込部18の内部構成を示す。ID埋込
部18は、ID保持部16からIDを読み込むID読込
部30と、復号化画像を読み込む復号化画像読込部32
と、復号化画像のデータ列の所定位置、例えばデータ列
の先頭、中央、末尾などにIDを埋め込む合成部34を
もつ。いま仮にIDがnビット、各画素の輝度がマルチ
スケールで表現されるとき、一例として合成部34で
は、先頭画素からn画素にわたり、輝度の最下位ビット
(LBS)をIDの各ビットに順に置き換えていく。
【0021】実動作において、まず、PC4のユーザが
コンテント管理者のもつサーバ2に対し、あるコンテン
トの配信を要求する。コンテントはサーバ2の側で暗号
化された後、ビュア12とともにネットワークを介して
PC4に送付される。PC4の通信部10が送信された
コンテントを受信し、これが、これもネットワークから
受信されたビュア12に渡される。ビュア12内では、
画像復号部14がコンテントを復号し、これをID埋込
部18に渡す。ID埋込部18のID読込部30は、I
DをID保持部16から読み出し、これを合成部34に
与える。復号化画像は復号化画像読込部32で読み込ま
れ、合成部34に渡される。IDと復号化画像を受け取
った後、合成部34は前述の方法により、輝度のLSB
を置き換えることで画像にIDを埋め込む。ID付の画
像はディスプレイ24に表示される。また、記憶装置2
6に送られてもよい。以降、もし記憶装置26に格納さ
れたID付の画像に対し、不正な改変や複製が行われる
とすれば、それら改変後または複製後のコピーは、記憶
装置26に格納されている画像に埋め込まれているID
情報を含むことになる。
【0022】図5は本発明の別の実施の形態に係るID
埋込部18の別の構成である。同図において図4同等の
部材には同一の符号を与え、説明を省く。図5の構成
は、IDを表す信号に対して逆高速フーリエ変換(IF
FT)を施すIFFT部40と、変換後のID(すなわ
ち、IFFT部40の出力)を復号化画像に合成する合
成部42を含む。
【0023】この実施の形態において、ID情報は周波
数領域における信号として表される。そのようなIDの
埋込に際し、ID情報を示す周波数信号に対して逆直交
変換が施され、コンテント領域にビットパターンが形成
される。このビットパターンがデジタルコンテントに埋
め込まれるのである。本明細書において「コンテント領
域」ということばは、デジタルコンテントに含まれるデ
ータを表す領域を指し、「周波数領域」はコンテント領
域に直交変換を施して得られる写像領域を指すものとす
る。コンテントが二次元画像(後に例示する)の場合、
コンテント領域は二次元空間領域になり、対応する周波
数領域は二次元空間周波数領域になる。コンテントがオ
ーディオの場合、コンテント領域はたとえば時間領域に
なり、周波数領域はたとえば一次元周波数領域になる。
【0024】図6はID情報を周波数領域における信号
として表した例を示している。コンテントの例として二
次元画像を用いる。長方形52はその二次元空間領域に
対応する二次元空間周波数領域を表す。矢印54a、5
4bはそれぞれ空間領域のx、y方向を表し、矢印56
a、56bはそれぞれ、空聞領域のx、y方向に対応す
る周波数領域について、周波数が増す方向を示してい
る。この周波数領域において、3人のユーザA、B、C
のID情報を示す信号が、それぞれ(xa,ya)、
(xb,yb)、(xc,yc)にプロットされてい
る。例えばユーザAの場合、周波数信号は(xa,y
a)を中心に急峻なピークをとる。急峻なピークは有限
な幅をもってもよいし、デルタ関数でもよい。このよう
に、ユーザのID情報が二次元周波数領域の一点によっ
て表される。
【0025】図7は、IFFT部40によって、ユーザ
AのID情報が空間領域における実際のビットパターン
に変換された状態を示している。図7のビットパターン
の画素の値は、斜線部で「1」、それ以外で「0」であ
る。この例では、ユーザAのID情報を示す周波数信号
がx、y方向ともスペクトル領域のほぼ中央にあるため
(図6)、図7の斜線部とそれ以外の部分の空間周波数
は、x、y方向でほぼ等しい値になる。ユーザBの場
合、ID情報を示す周波数信号が両方向についてより高
い周波数をもつため、結果的に斜線部とそれ以外の部分
で形成されるビットパターンが細くなる(図示せず)。
【0026】図8は、図7に示すような、ID情報を含
むビットパターンを復号化画像(デジタルコンテント)
に埋め込む方法を説明する図である。この例では、復号
化画像の画素の輝度が8ビットの2進データで表され
る。ID情報を含むビットパターン中の対応画素の値で
復号化画像の輝度のLSBを置き換えることにより、I
D情報が復号化画像に埋め込まれる。したがってこの例
では、ある画素が復号化画像において図7の斜線部に存
在するなら、そのLSBは「1」、それ以外の部分に存
在するなら「0」に置き換えられる。ピクセルの輝度の
LSB以外の7ビットは復号化画像のもとのデータのま
ま残される。このように、この実施の形態によれば、I
Dを画像全体、またはその中のある広がりをもつ部分に
埋め込むことができる。この方法はコンテントの一部切
り落としへの対抗措置として有効である。なぜなら、I
Dを埋め込むべき前述のある広がりをもつ部分を適切に
とることにより、仮にその部分を切り落としても、事実
上コンテントの利用性が損なわれる状態にできるためで
ある。 本発明のID情報埋込に関し、具体的な実施の
形態を説明した。これらの実施の形態にはいろいろな変
形技術が考えられる。以下、それらのいくつかを示す。
【0027】第一に、上述の実施の形態ではコンテント
の配布をネットワークによったが、CD−ROM、フレ
キシブルディスクなど、記憶媒体に格納して配布し、P
Cにロードしてもよい。上述の実施の形態は、コンテン
トの配布に関してそのような別の方法を利用する場合に
も適用可能である。
【0028】第二に、上述の実施の形態ではデジタルコ
ンテントの例として静止画を考えたが、本発明の方法は
動画像(たとえばビデオ)やオーディオなど、他の種類
のデジタルコンテントにも適用可能である。動画像の場
合、ID情報を複数部分に分割し、それぞれ異なる部分
を別の画像フレームに埋め込んでもよい。オーディオコ
ンテントの場合、図3の画像復号部14をオーディオ復
号部に、表示制御部20をオーディオ出力制御部に、デ
ィスプレイ24をスピーカに、それぞれ変更すればよ
い。オーディオは画像と違って一次元データであるか
ら、IFFTは一次元でよい。画像の場合、輝度に関す
るビットにID情報を入れたが、オーディオの場合は周
波数データのLSBなどに入れればよい。
【0029】第三に、IDを入れる箇所はコンテントの
LSBに限る必要はない。量子化されたデータのうち、
知覚されるコンテントの質にさしたる影響を与えない範
囲であれば、どのようなビットに入れてもよい。なお、
目に見えるウォーターマークとして、あえて認識可能に
埋込を行う方法も採用できる。
【0030】第四に、上述の実施の形態では上位ビット
と無関係に下位ビットにIDを入れたが、上位ビットも
含めたデータ全体がIDを含む状態になるよう下位ビッ
トにオフセットを加えてもよい。
【0031】図13は画像などのコンテントにおける3
×3の画素領域の例で、それら各画素の輝度は「10,
8,0…」である。図14はこれらと同じ3×3の画素
領域の輝度を示すが、ここでは輝度を3の剰余系で示し
ている。この剰余系により、例えば輝度「10」の画素
に対応する値は「1」となる。図15は、既述の方法で
生成された、ID情報を表すサンプルのデータパターン
で、図14の3×3の画素領域に埋め込むべきものであ
る。このIDパターンも3の剰余系で表されている。こ
の例では、は第一行に「0」、第二行に「1」、第三行
に「2」を入れたいと考える。図16は、図15に示す
3×3の画素領域の各画素値を得るために、図14に示
す3×3の画素領域の各画素の輝度にオフセット−1、
0または1を加える様子を示している。実際には、図1
6に示す計算に従って各画素にオフセット−1,0,1
のいずれかが加えられ、図13に示す画像の3×3の画
素領域にID情報が埋め込まれる。すなわちこの方法で
は、輝度データ全体に対してオフセットが加わるため、
上位ビットも含んだデータ全体がIDを含む。
【0032】この方法によれば、下位ビットにIDを埋
め込む場合のごとく、データの下位ビットに直接IDが
見えてしまう状態を回避することができるため、安全性
が高まる。「0」「1」のみでなく、「2」などのデー
タを埋め込むことができる点も有利である。ここでは3
の剰余系を考えたが、これは他の数字であってもよい。
また他のいかなる数学的、ブール代数的、または暗号学
的な方法を採用してもよい。
【0033】第五に、上述の実施の形態では、合成部3
4(図4)はデータ列の先頭などの所定位置にIDを埋
め込んだ。しかしこの所定位置は、コンテントのデータ
のうち、データ値に与えられた微妙なずれの影響が認識
しにくいような位置であってもよい。その場合、コンテ
ントの質(静止画や動画像、音、テキスト等の質)はさ
したる影響を受けない。
【0034】第六に、図3に示す実施の形態では画像復
号部14とID埋込部18を別の構成とした。これらの
構成を一体化し、画像の復元と同時にIDを埋め込んで
もよい。
【0035】第七に、図3に示す実施の形態では、デク
リプト(復号)および/またはデコード(復号)のため
のプログラムをビュアまたはブラウザに内蔵させた。し
かしこのプログラムは、ユーザにとってコンテントを利
用しやすいフォーマットに復元できるものであれば、ど
のような形をとってもよい。
【0036】第八に、ひとりのユーザのID情報は周波
数領域の一点で表したが(図6)、これは他の方法でも
よい。例えば、複数の離散的な点の集合、二次元領域な
どでひとりのユーザのID情報を表してもよい。
【0037】第九に、図9の2本の直線100、102
に示すごとく、参照情報を図6のような周波数領域の表
現に入れてもよい。参照情報の位置は固定され、周波数
領域内で既知であるため、コンテントからID情報を読
み出すとき、この参照情報を利用することができる。参
照情報の助けを借りることで、例えば回転、拡大など、
コンテントに変形が加えられても、IDの位置をより高
い確度で特定し、そのIDが表すユーザを同定すること
ができる。
【0038】以上がID情報の埋込方法である。つぎ
に、埋め込まれたID情報の読出方法を説明する。
【0039】コンテントが不正に複製または改変された
とき(以下これらを不正行為という)、その不正行為主
を特定したい。これはコンテントに埋め込まれたID情
報を読み出すことで可能となる。IDを読み出す装置
(以下「検出装置」という)はネットワークのいずれの
箇所に存在してもよく、例えばプロキシーサーバなどが
検出装置を備えてもよい。
【0040】図10は、検出装置の動作を示すフローチ
ャートである。検出装置はコンテントを記憶装置や記憶
媒体からロードし(S10)、そこに埋め込まれたID
情報を読み出す(S12)。もし不正行為が見つかれ
ば、その行為主をコンテント管理者に通告するなど適当
な措置をとる。
【0041】図11はコンテントに埋め込まれたID情
報を読み出す検出装置の実施の形態である。検出装置6
0(PCに含まれていてもよい)は、ネットワークから
コンテントを取得する通信部62と、取得したコンテン
トからIDを読み出すID読出部64と、読み出したI
Dを表示するためにディスプレイ68を制御する表示制
御部66をもつ。
【0042】この実施の形態において、ID読出部64
は、取得したコンテントのデータ列における所定位置、
例えばデータ列の先頭のLSBを抽出し、IDを再構成
する。抽出の結果、ユーザを有意に同定できるID情報
が現れなければ、そのコンテントがオリジナルであるこ
と、すなわち、ユーザのID情報が埋め込まれていない
コンテントと判断する。一方、あるユーザのIDが埋め
込まれているコンテントがネットワークの上で発見され
れば、そのID情報で同定されるユーザが不正にそのコ
ンテントを配布した可能性がある。こうしてIDに基づ
き不正行為が追跡される。
【0043】図12は本発明の別の実施の形態に係る別
のID読出部を示している。このID読出部は、コンテ
ントに空間周波数情報として埋め込まれたIDを読み出
すよう動作する。ID読出部64は、取得されたコンテ
ントのデータのLSBを抽出してビットパターンを形成
するLSB抽出部72と、抽出されたLSBをもとに形
成されたビットパターンに対して高速フーリエ変換(F
FT)を施すFFT部74をもつ。
【0044】この構成による動作は、図6〜8を逆に辿
ることに等しい。まず、埋め込まれたID情報を表すL
SBが抽出される(図8)。つづいて、このLSBがコ
ンテント中に形成するビットパターンが検出される(図
7)。この後、FFT部74で前記のビットパターンか
らx、yそれぞれの方向の空間周波数を算出する。図7
のビットパターンの場合、FFT計算の結果、図6のユ
ーザAのIDが判明する。これで不正行為主がユーザA
と同定される。
【0045】この方法によれば、IDを検出するため
に、疑義のあるコンテントとオリジナルのコンテントを
対比する必要がない点も有利である。
【0046】以上のID情報の読出方法には多くの変形
技術が考えられる。本明細書ですでに述べたID埋込方
法の変形技術は、それぞれ対応するID読出方法の変形
技術をもっている。たとえば、図13〜16を参照して
説明したような方法によって下位ビットにオフセットが
加えられた場合、そのIDを読み出すことができる。ま
た、コンテントの所定位置(たとえばデータ値をシフト
しても知覚上さしたる影響を与えないような位置)にI
Dが埋め込まれている場合、ID埋込方法に整合して同
じ位置を検出するID読出方法がある。一般に、埋込装
置と読出装置が同じ埋込/読出規則を採用する限り、I
Dの読出は可能である。
【0047】上述の実施の形態では検出装置がネットワ
ークに接続された。しかし、記憶媒体に記憶されたコン
テントのみを検査するなら、この装置はオフラインのス
タンドアロンタイプであっても差し支えない。
【0048】さらに、上述の実施の形態では、IDの埋
込はコンテントが利用される情報端末、すなわちユーザ
側で行われた。しかし、当業者には明らかなごとく、い
ままでに述べた、コンテントにID情報を埋め込むため
の種々の方法は、IDの埋込がコンテントプロバイダー
側で行われるようなコンテント配信設計においても同様
に適用できる。
【0049】当然ながら、当業者にとって、本発明の変
形例は、本発明をいろいろな角度から見たときに明らか
になるであろう。特定の用途に応じて特定の設計が生じ
るため、他の実施の形態も可能である。したがって、本
発明の範囲はここで説明した実施の形態によって制限さ
れるべきではなく、特許請求の範囲のみで決められるべ
きである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施の形態が適用されるネット
ワークシステムを示す図である。
【図2】IDの埋込に関し、PCがコンテントを受け取
ったときの動作を示すフローチャートである。
【図3】PCのうち、IDの埋込に関連する構成を示す
図である。
【図4】図3のID埋込部の内部構成図である。
【図5】図3のID埋込部の別の構成を示す図である。
【図6】スペクトル領域を用いた表現によって、IDと
空間周波数との関係を示す図である。
【図7】図5のIFFT部によって、あるユーザのID
を実際の画像データパターンに変換した結果を示す図で
ある。
【図8】図7のビットパターンを復号化画像に埋め込む
方法を示す図である。
【図9】図6のスペクトル領域に固定的な参照情報を重
ねた状態を示す図である。
【図10】コンテントに埋め込まれたIDを読み出す検
査装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】検出装置のうちID読出部の構成を示す図で
ある。
【図12】図11のID読出部の別の構成を示す図であ
る。
【図13】3×3の画素領域を示す図である。
【図14】図13の3×3の画素の輝度を3の剰余系で
示した図である。
【図15】図13の3×3の領域にIDとして埋め込み
たいデータパターンを示す図である。
【図16】図14の状態から図15の状態を得るために
各画素の輝度にオフセット0または±1を加える様子を
示す図である。
【符号の説明】
10 通信部 12 ビュア 14 画像復号部 16 ID保持部 18 ID埋込部 20 表示制御部 22 記憶装置制御部 24 ディスプレイ 26 記憶装置 30 ID読込部 32 復号化画像読込部 34 合成部 40 IFFT部 42 合成部 60 検出装置 62 通信部 64 ID読出部 66 表示制御部 68 ディスプレイ 72 LSB抽出部 74 FFT部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/44 H04N 7/08 Z 7/08 H04L 9/00 641 7/081 Fターム(参考) 5B017 AA07 BA05 BA07 CA16 5C063 AB06 CA23 CA36 DA07 DA13 5C075 AB90 BB11 EE03 EE06 5C076 AA14 BA06 5J104 AA09 AA13 AA14 NA13 NA15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報端末からコンテント管理者に対し、
    その情報端末またはその使用者が特定される形で、ある
    デジタルコンテントに対する要求を発行する工程と、 前記の要求に応じてコンテント管理者から送られたコン
    テントを暗号化されている形で受け取る工程と、 前記の要求に応じてコンテント管理者から送られた復号
    化のためのプログラムを、それが前記の情報端末または
    使用者を特定するID情報を内蔵する形で受け取る工程
    と、 受け取った復号化のためのプログラムを用いて、前記の
    ID情報がコンテントに埋め込まれる形で復号化された
    コンテントを生成すべく、コンテントを処理する工程
    と、 を含むことを特徴とするデジタルコンテント配布方法。
  2. 【請求項2】 前記の処理する工程は、 前記の受け取ったコンテントを前記の復号化のためのプ
    ログラムを用いて復号する工程と、 復号されたコンテントに前記の復号化のためのプログラ
    ムを用いてID情報を埋め込む工程と、 を含む請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 復号化されたコンテントが、それに対し
    てID情報が埋め込まれる前に使用されることを阻止す
    る工程をさらに含む請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ID情報の埋込の後、その情報端末にお
    けるデジタルコンテントの使用を許可する工程をさらに
    含む請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記の情報端末とコンテント管理者はネ
    ットワークに接続されており、前記の要求、デジタルコ
    ンテント、および復号化のためのプログラムはネットワ
    ーク経由で送信される請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 コンテント管理者のもつデジタルコンテ
    ントに対して情報端末から出された要求を、その要求が
    前記の情報端末またはその使用者を特定する形で受け取
    る工程と、 前記の要求に応じ、前記の情報端末に要求されたコンテ
    ントを暗号化された形で送る工程と、 前記の要求に応じて前記の情報端末に復号化のためのプ
    ログラムを、それが前記の情報端末または使用者を特定
    するID情報を内蔵する形で送る工程と、 を含み、この復号化のためのプログラムは、前記のID
    情報がコンテントに埋め込まれる形で復号化されたコン
    テントを生成するよう、暗号化されているコンテントに
    作用することを特徴とするデジタルコンテント配布方
    法。
  7. 【請求項7】 前記の情報端末とコンテント管理者はネ
    ットワークに接続されており、前記の要求、デジタルコ
    ンテント、および復号化のためのプログラムはネットワ
    ーク経由で送信される請求項6に記載の方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006004374A (ja) * 2004-06-21 2006-01-05 Japan Wave:Kk デジタルコンテンツの不正使用防止システム、同システムに用いられる再生装置及び同システムに用いられる再生用プログラム並びにデジタルコンテンツの再生装置
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