JP2003006561A - 電子印鑑作成方法及び電子印鑑 - Google Patents

電子印鑑作成方法及び電子印鑑

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JP2003006561A
JP2003006561A JP2001187568A JP2001187568A JP2003006561A JP 2003006561 A JP2003006561 A JP 2003006561A JP 2001187568 A JP2001187568 A JP 2001187568A JP 2001187568 A JP2001187568 A JP 2001187568A JP 2003006561 A JP2003006561 A JP 2003006561A
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electronic seal
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JP2001187568A
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Haruyuki Nishida
晴幸 西田
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SAN RENTAL KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成でありながら、偽造も困難でかつ
認証が容易な電子文書の電子印鑑作成方法を提供するこ
と。 【解決手段】 ユーザU1は、PCで電子文書を作成す
る(S1)とともに、電子印鑑作成プログラムをダウン
ロードして、電子印鑑を作成する(S2)。電子印鑑の
印影が動画で作成され認証機関CAに登録するととも
に、コンパイルされコピープロテクトがかけられる。電
子文書に捺印しようとすると(S3)、自動的に認証機
関で捺印の可否が照会される(S4)。捺印後は電子文
書と一体にコンパイルされコピープロテクトがかけられ
るため、ソースプログラムがわからず変造や偽造が防止
される。認証には印影のイメージのピクセルデータが抽
出されて認証機関CAに照会されるため、印影と関連を
持ちながら小さなデータで認証ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子印鑑作成方法
及び電子印鑑に係り、詳しくは簡易な構成でありなが
ら、認証が容易でかつ偽造が困難な電子文書の電子印鑑
作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子取引、社内連絡などに電子文
書を利用する場合が増加しているが、デジタルデータは
改ざんが容易であることから、その電子文章が真正の文
章であることを証明するために、例えばいわゆる電子印
鑑などの電子認証の技術が用いられるようになってい
る。このような電子印鑑が捺印してあれば本人の文章で
あることが認証されるため、なりすましなどを防止でき
セキュリティを高めることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来の電子認
証は、ハッシュ関数を用いたり、複雑な暗号やこれを解
読するための秘密鍵や公開鍵を用いるため、非常にセキ
ュリティーは高いものといえるが、その反面システムが
複雑になるため電子印鑑を捺印した文書自体を作成する
ことが難しくかつコストが高くなるという問題があっ
た。また、認証自体も高度な知識が必要なため、コスト
の高い専門の認証機関を利用する外ないという問題もあ
った。
【0004】本発明は、例えば社内文書などにも使用で
きる簡易な構成でありながら、偽造が困難でかつ認証が
容易な電子文書の電子印鑑作成方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の電子印鑑作成方法では、コンピュ
ータに、印鑑の印影のイメージである印鑑データを印鑑
データ作成プログラムにより作成する印鑑データ作成の
ステップと、印鑑データと印鑑データ作成プログラムと
を一体にコンパイルしてオブジェクトプログラムにする
コンパイルのステップとを実行させることを要旨とす
る。
【0006】この構成に係る発明では、コンパイルのス
テップで印鑑データと印鑑データ作成プログラムを一体
にコンパイルして、作成された印鑑データが1つのオブ
ジェクトプログラムになるため、単なる画像ファイルと
は異なり印鑑データの解析及び改ざんが極めて困難にな
るという作用がある。そのため社内文書などにも使用で
きる簡易な構成でありながら、偽造も困難でかつ認証が
容易とすることができるという作用がある。
【0007】請求項2に記載の電子印鑑作成方法では、
請求項1に記載の電子印鑑作成方法の構成に加え、前記
印鑑データに基づいて認証のためのデータを生成する認
証データ生成のステップと、当該認証データ、使用者の
データを含む登録データを認証機関に送付する登録のス
テップとをさらに備えたことを要旨とする。
【0008】この構成に係る発明では、作成した電子印
鑑を認証機関による認証をするためのデータを送付する
ことで第三者による認証が可能になるという作用があ
る。請求項3に記載の電子印鑑作成方法では、請求項1
又は請求項2に記載の電子印鑑作成方法の構成に加え、
前記印鑑データは、画像データの複数の静止画を順次表
示させるように構成される動画からなることを要旨とす
る。
【0009】この構成に係る発明では、請求項1に記載
の電子印鑑作成方法の作用に加え、印鑑データを、静止
画でなく動画とすることでコピーを困難にして、電子印
鑑の偽造を効果的に防止できるという作用がある。
【0010】請求項4に記載の電子印鑑作成方法では、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子印鑑作成
方法の構成に加え前記印鑑データは、RGBの各色彩の
階調を備えたカラー画像のピクセルデータであることを
要旨とする。
【0011】この構成に係る発明では、請求項1乃至請
求項3のいずれかに記載の電子印鑑作成方法の作用に加
え、印鑑データをピクセルデータにすることで印鑑デー
タを画像データからテキストデータに変更できカラーに
することで、コピーを困難にして、電子印鑑の偽造を効
果的に防止できるという作用がある。
【0012】請求項5に記載の電子印鑑作成方法では、
請求項4に記載の電子印鑑作成方法の構成に加え、前記
認証データは前記印鑑データの一部のピクセルデータの
階調から生成されることを要旨とする。
【0013】この構成に係る発明では、請求項4に記載
の電子印鑑作成方法の作用に加え、組み合わせの多さか
ら偽造しにくい認証データを作成することができるとい
う作用がある。
【0014】請求項6に記載の電子印鑑作成方法では、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子印鑑作成
方法の構成に加え、前記印鑑データ作成のステップは、
当該印鑑データ作成のステップが初めて実行されたとき
に変更される未使用識別データを用い、当該未使用識別
データに基づき未使用ではないと判断された場合には印
鑑データ作成を禁止することで印鑑データの作成を1回
に限定する再使用防止のステップを備えたことを要旨と
する。
【0015】この構成に係る発明では、請求項1乃至請
求項5のいずれかに記載の電子印鑑作成方法の作用に加
え、同一のプログラムで再使用をするのを効果的に防止
することができるという作用がある。
【0016】請求項7に係る電子印鑑では、印鑑の印影
のイメージである印鑑データを印鑑データ作成プログラ
ムによりコンピュータに作成させる印鑑データ作成手段
と、印鑑の印影を表示プログラムにより表示させる印鑑
表示手段と、印鑑データと印鑑データ作成プログラムと
表示プログラムとを一体にコンパイルしてオブジェクト
プログラムにするコンパイラとを備えたことを要旨とす
る。
【0017】この構成に係る発明では、電子印鑑が単な
る画像データではなく、表示プログラム等と一体にコン
パイルされてオブジェクトプログラムにされるため、印
影のみをコピー若しくは改ざんすることが極めて困難に
なるという作用がある。
【0018】請求項8に係る電子印鑑では、印鑑の印影
のイメージである印鑑データを印鑑データ作成プログラ
ムによりコンピュータに作成させる印鑑データ作成手段
と、印鑑の印影を表示プログラムにより表示させる印鑑
表示手段と、印鑑データと印鑑データ作成プログラムと
表示プログラムと印鑑が捺印された電子文書とを一体に
コンパイルするコンパイラとを備えたことを要旨とす
る。
【0019】この構成に係る発明では、コンパイラによ
り電子文書が、表示プログラム等と一体にコンパイルさ
れてオブジェクトプログラムにされるため、電子文書や
印鑑データのみの変更ができなくなり、電子印鑑及び電
子文書のコピー若しくは改ざんが極めて困難になるとい
う作用がある。
【0020】請求項9に係る電子印鑑では、請求項7又
は請求項8に記載の電子印鑑の構成に加え、前記印鑑デ
ータに基づいて認証のためのデータを生成する認証デー
タ生成手段と、当該認証データ、使用者のデータを含む
登録データを認証機関に送付する登録手段とをさらに備
えたことを要旨とする。
【0021】この構成に係る発明では、認証機関による
認証をするためのデータを送付することで第三者による
認証が可能になるという作用がある。請求項10に係る
電子印鑑では、請求項7乃至請求項9のいずれかに記載
の電子印鑑の構成に加え、前記印鑑データは、画像デー
タの複数の静止画を順次表示させるように構成される動
画からなることを要旨とする。
【0022】この構成に係る発明では、印鑑データを、
静止画でなく動画とすることでコピーを困難にして、電
子印鑑の偽造を効果的に防止できるという作用がある。
請求項11に係る電子印鑑では、請求項7乃至請求項1
0のいずれかに記載の電子印鑑の構成に加え、前記印鑑
データは、RGBの各色彩の階調を備えたカラー画像の
ピクセルデータであることを要旨とする。
【0023】この構成に係る発明では、印鑑データをピ
クセルデータにすることで印鑑データを画像データから
テキストデータに変更できカラーにすることで、コピー
を困難にして、電子印鑑の偽造を効果的に防止できると
いう作用がある。
【0024】請求項12に係る電子印鑑では、請求項1
1に記載の電子印鑑の構成に加え、前記認証データは前
記印鑑データから選択されたピクセルデータの階調から
生成されることを要旨とする。
【0025】この構成に係る発明では、組み合わせの多
さから偽造しにくい認証データを作成することができる
という作用がある。請求項13に係る電子印鑑では、請
求項7乃至請求項12のいずれかに記載の電子印鑑の構
成に加え、前記印鑑データ作成プログラムは、当該印鑑
データ作成プログラムが初めて実行されたときに変更さ
れる未使用識別データを有し、当該未使用識別データに
基づき未使用ではないと判断された場合には印鑑データ
作成を禁止することで印鑑データの作成を1回に限定す
る再使用防止手段を備えたことを要旨とする。
【0026】この構成に係る発明では、同一のプログラ
ムで再使用をするのを効果的に防止することができると
いう作用がある。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
電子印鑑を図1〜図13に沿って説明する。図1は、電
子印鑑を利用して文書を作成しようとするユーザU1、
このユーザU1の作成した文書を受け取るユーザU2及
び認証機関CAを含むネットワークの構成の概略を示
す。ユーザU1は、周知のパーソナルコンピュータを備
える。ユーザU1のコンピュータは、クライアントコン
ピュータとしてインターネット4を介して、同様に周知
のコンピュータを備えたクライアントコンピュータであ
るユーザ2及びウエブサーバである認証機関CAと通信
可能に接続されている。なお、ここではインターネット
4をネットワークの一例として挙げているが、ネットワ
ークは閉鎖的なLAN(Local Area Net
work)、WAN(Wide Area Netwo
rk)や、Intranetを問わず利用でき、プロト
コルもTCP/IPに限らずその種類は問わない。また
伝送媒体もEthernet(登録商標)によるメタル
ケーブルや、無線、光ファイバその種類を問うものでは
ない。
【0028】ここで、図2は、ユーザU1のシステム構
成を示す図である。ユーザU1は、周知のコンピュータ
として構成され、バス7を介してCPU2、RAM3、
ROM4、HDD5、FDD6などが配設される。HD
D5には、例えば、Windows2000(登録商
標)などのOSや、この電子印鑑作成プログラム、日本
語ワードプロセッサプログラム、画像処理プログラム、
表計算プログラム、圧縮解凍プログラムなどのアプリケ
ーションソフトが適宜格納されている。
【0029】本実施の形態に係る電子印鑑作成プログラ
ムは、電子印鑑として任意の電子文書に表示される印影
の印鑑データを作成する印鑑データ作成プログラム、こ
の印鑑データを印鑑データ作成プログラムと一体にして
編集を禁止するプログラム、この一体にされた電子印鑑
をコンパイルしてオブジェクトプログラムとしての機械
語を生成するコンパイラ、電子印鑑を任意に作成された
電子文書に捺印して一体化するプログラム、印影を表示
する表示プログラム、データを圧縮・解凍するプログラ
ム、認証機関CAと通信するためのプログラム等などを
含む複合的なプログラムとして構成されている。
【0030】また、ユーザU1は、インターフェイス
(I/F)11を介して、キーボード・マウスなどの入
力手段12、CRT・LCD等の表示手段13、モデム
・TA/DSUなどの通信手段14を備える。この通信
手段14を介してインターネット4に通信可能に接続さ
れる。また、フラッシュメモリなどのEEPROM(E
lectrically Erasable Prog
rammable Read−Only Memor
y)を用いた記憶媒体15の読み書きを行うための端末
16などを備え、メモリカードなどの記憶媒体15に記
録された電子印鑑作成プログラムを読み出したり、ある
いは作成後の電子印鑑を書き込んだりすることができ
る。
【0031】ユーザU2は、詳細な図示は省略するがユ
ーザ1と同様にインターフェイス(I/F)を介して、
キーボード・マウスなどの入力手段、CRT・LCD等
の表示手段、モデムなどの通信手段を有するコンピュー
タを備え、インターネット4に通信可能に接続される。
【0032】認証機関CA(Certificate
Authority)とは、ここでは、任意の者の要求
に対し、送信された認証データからその対象が予め登録
された者に係る電子印鑑であるかを証明する第三者機関
である。本願においては、インターネット上でウエブサ
ーバを備え、業として広く法人・個人の認証を行ってい
る認証機関以外に、特定の企業内で限定的に社員などの
認証を非営利で行っているようなものも含むこととす
る。
【0033】ここで、本願にいう「電子印鑑」とは、任
意に作成された電子的な画像・テキスト等からなる電子
文書の一部に表示されるものであって、この電子文書と
不可分とされることでこの電子印鑑によりこの電子文書
の作成者が認証できるものをいう。本実施の形態の電子
印鑑の作成方法の概略を説明すると、先ずユーザU1が
認証機関CA等からダウンロードされた電子印鑑作成プ
ログラムを用いて電子印鑑を作成する。別途ワープロソ
フト等により作成した電子文書にこの作成した電子印鑑
を画面上で貼り付ける。この貼り付けを、ここでは「捺
印」という。この電子文書は、電子印鑑と分離不可能に
ロックされる。このように作成した文書ファイルを文書
送付相手である、例えば、ユーザU2にインターネット
4経由で転送する。ユーザU2は、この電子文書に表示
された電子印鑑の印影の部分をクリックすると、認証機
関CAにアクセスする。認証機関CAでは、予め登録さ
れた電子印鑑であることをユーザU2に示し、転送され
た電子印鑑はユーザU1により作成された真正の電子印
鑑であることが認証される。そのため、この電子印鑑と
不可分にされた電子文書がこの電子印鑑の作成者と同じ
作成者であると推定できる。
【0034】以下、電子印鑑の構成を詳細に説明する。
電子印鑑作成プログラムは、メモリカードからなる記録
媒体15に記録され、端末16から読み出される。ある
いは、FDからFDD6により読み取られてインストー
ルされる。若しくは、認証機関CAや特定のISP(I
nternet Service Provider)
などからユーザU1のコンピュータにダウンロードされ
る。EPROM、EEPROM等の外、フレキシブルデ
ィスク等の磁気記憶媒体、半導体記憶媒体、CD−R、
CD−RW等の光記憶媒体、MO等の光磁気記憶媒体、
静電記憶媒体等の記録可能な記憶媒体により供給され
る。なお、これらの媒体に再記録が可能なものがキーワ
ードによりその後の再使用を禁止する上で望ましいが、
必ずしも再記録可能な媒体に限定されるものではない。
例えば、認証機関CAでプログラムのシリアル番号を判
断して、同一シリアル番号では認証を行わないような構
成でもよい。さらに電子印鑑作成プログラムのインスト
ールに先立ってインストーラがインストールされ、この
インストーラが電子印鑑作成プログラムのインストール
の履歴を記憶して電子印鑑作成プログラムのインストー
ルを制限するようなものであってもよい。
【0035】認証機関CA等から直接或いは間接にユー
ザU1のコンピュータにダウンロードされた電子印鑑作
成プログラムは、ユーザU1のコンピュータのHDD5
に圧縮された形でダウンロードされ、必要に応じて解凍
し、或いは自動解凍されて実行されるような構成でもよ
い。また、もちろんそのまま解凍なしで実行されるよう
なものであってもよい。さらに、HDD5など補助記憶
装置に記憶されず記憶媒体15、FDなどから直接実行
するものであってもよい。
【0036】ここで、図3は、電子印鑑作成プログラム
を用いた、ユーザU1、ユーザU2、認証機関CAにお
ける電子文書の認証の流れを示す図である。まず、ユー
ザU1は、文書編集(ステップ(以下Sと略記する。)
1)の手順を行う。そして、電子印鑑作成(S2)の手
順で作成された電子印鑑を認証機関CAに登録する。認
証機関CAは、そのとき送信された登録データを記憶す
ると共に登録番号を生成してユーザU1に送信する(S
3)。そして、文書編集の手順で編集した文書に電子印
鑑を電子的に貼り付け(捺印)する(S4)。この捺印
の操作をするとユーザU1から認証機関CAに認証デー
タを転送して照会し、この認証データに基づいて認証機
関CAでは捺印を許可又は拒否する(S5)。電子文書
に捺印を許可された場合は、ユーザU1は、登録を受け
た電子印鑑が捺印された電子文書を目的のユーザU2に
ファイル転送する(S6)。この電子印鑑が捺印された
電子文書を受領したユーザU2は(S7)、この電子文
書に捺印された電子印鑑をクリックして認証機関CAの
認証のためのデータを送信する(S8)。そうすると認
証機関CAでは、登録時に保存されているデータを参照
してこの電子印鑑が真正なものか検査し、保存されてい
るデータと送信されたデータが一致すれば真正な文書と
して認証をする(S9)。認証機関CAからの認証によ
りユーザU2が受領した電子文書がユーザU1の作成し
た真正なものと保証される。
【0037】以下、これらの手続を詳細に説明する。文
書の編集(S1)では、例えばマイクロソフトワード
(登録商標)、一太郎(登録商標)などのパソコン用の日
本語ワードプロセッサ用ソフトウエア(ワープロソフ
ト)を用いて文書を作成・編集する。あるいはアドビア
クロバット、フォトショップ、イラストレーター(以上
登録商標)などの画像処理ソフトウエアを用い画像を作
成・編集する。もちろん、マイクロソフトエクセル(登
録商標)のような表計算ソフトウエアや、その他のソフ
トウエアなどでも、文書保護機能を有するものであれば
好適に使用できる。
【0038】ここで、本出願において「文書保護機能」
とは、作成した電子データを書き換えできないようにロ
ックして編集不能にする機能をいい、パスワードにより
ロックを解除できるようなものも含む。この場合、文書
を表示させることができるものとする。この文書保護機
能を用いることで、例えば、そのデータに貼り込んだ電
子印鑑のデータと元のデータを不可分にし、かつ元のデ
ータの改ざんを防止できるものをいう。従って、第三者
はこの電子データを改ざんしたり、電子印鑑のみを分離
して他の電子データに貼り付けたりすることはできな
い。但し、電子印鑑の静止画については表示されるため
プリントスクリーンなどの機能を使用すればコピーが可
能である。そのため、本発明は、電子印鑑の印影を動画
にすることと、認証機関での認証を行うようにして、電
子印鑑の不正使用を防止する。
【0039】一方、ユーザU1は元文書の文書編集(S
1)とは別に、電子印鑑作成(S2)の手順を行う。こ
こで図4、図9、図10、図11は、ユーザU1におけ
る電子印鑑作成(S2)、電子印鑑の貼り付け(S
3)、印鑑登録(S4)の手順を詳細に示すフローチャ
ートである。以下、このフローチャートに沿ってユーザ
U1での手順の説明する。
【0040】まず、図4に示すように、電子印鑑作成プ
ログラムがダウンロードされて起動されると(S1
1)、この電子印鑑作成プログラム自身がプログラムリ
ストの所定位置aに記録された初期状態を示すキーワー
ドAを検索してプログラムをチェックする(S12)。
このプログラムリスト中の位置aには所定の文字列から
なるキーワードAが埋め込まれている。なお、このプロ
グラムリストは周知のコピープロテクトがかかっている
ため、通常の操作ではリストの表示及びリストのコピー
はできない。ここで、「コピープロテクト」とは、この
プログラムのリスト表示を禁止し、かつプログラムを変
更・コピーを禁止する機能を有するものをいう。さら
に、このプログラムは基本的に機械語若しくは機械語に
近いオブジェクトプログラムで表現されており、仮にコ
ピープロテクトをはずしてリスト表示されたとしてもソ
ースコードはわからないため、通常では解読ができな
い。検索の結果このプログラムリスト中の位置aにキー
ワードAがあれば(S13:YES)、この電子印鑑作
成プログラムは初めて使用されるものであり、未だ電子
印鑑の印影のイメージは記録されていないと判断され
る。
【0041】一方、この位置aにキーワードAがなけれ
ば(S13:NO)、既にこの印鑑作成プログラムは実
行されたことがあり、既に位置aにキーワードAが破棄
されていると判断される。この場合の手順は後述する。
なお、この位置aのキーワードAは、一例であり単にフ
ラグという形で、未使用であることが記録されていても
よい。電子印鑑作成プログラムが未使用と判断された場
合は(S13:YES)、電子印鑑の印影となるイメー
ジデータが入力される(S14)。
【0042】ここで、図5は、電子印鑑作成プログラム
によりユーザU1の表示手段13に表示される作成画面
P1を示す。作成画面P1はフレーム構成のウインドウ
となっており、各操作のボタンが配置された操作画面P
1aと、作成する電子印鑑の陰影のイメージ画像などを
表示する編集画面P1bとが設けられる。操作画面P1
aには、各操作を示す文字が表示され、それぞれの文字
部分をマウスでクリックすることでそれぞれの操作に移
行する。
【0043】ここで、図6は、作成画面P1における操
作を示す。「作成」は、「イメージデータの取り込
み」、「動画に並べる」、「変更」の3つの操作からな
る。「イメージデータの取り込み」(S14)の操作
は、予め作成若しくは、スキャナ・デジタルカメラなど
から取り込んでおいたJPEG若しくはBPM形式等の
イメージデータを入力したり、画面からマウスを使って
フリーハンドで入力することでイメージを取り込んだり
する操作である。ここで、図7(a)は、それぞれ静止画
を手書きで作成した状態を示す図である。イメージは手
書きのサインや印章を模した図形に限らず画像データで
ある限り自由に使用できる。例えば、その人物の顔写真
などを利用することもできる。また、画像の大きさも使
用する文書に合わせ、縦横のピクセル数を指定できる。
ここで、イメージデータが入力されると、入力されたデ
ータはピクセルデータに変換される(S15)。
【0044】「動画に並べる」(S16)の操作は、
「イメージデータの取り込み」で取り込んだ複数の静止
画を選択して所定の時間間隔で、連続して表示させ、簡
易なアニメーションとするものである。連続する枚数や
時間間隔は任意に設定する。例えば、図7(a)に示す
「S」、「U」、「N」の3つの文字を、例えば0.3
秒間隔で順番に表示するような指定を行う。あるいは、
「S」、「U」、「N」の3つの文字を、順次重ねて、
図7(b)に示す「S」、「SU」、「SUN」のよう
にサインされるような動画にしてもよい。その他、時間
間隔を18分の1秒程度にして、多数の静止画を連続さ
せて滑らかな動画としてもよい。このようにして静止画
のデータが動画のデータにされる。
【0045】「変更」の操作は、上記、「イメージデー
タの取り込み」、「動画に並べる」の操作により電子印
鑑の元データとして作成したデータを破棄したい場合に
選択する。変更を選択することでそれまでに作成したデ
ータを破棄して新たにデータを作成することができる。
【0046】以下、「保存」は、作成した電子印鑑とし
て使用する静止画或いは動画と設定された名称等を保存
したい場合に選択する。保存を選択すると、図示しない
「保存しますか?」という表示の確認画面が表示され、
「OK」ボタンをクリックすると作成した画像及び設定
項目が電子印鑑として保存される。
【0047】「設定」は、電子印鑑を登録する使用者の
名称、住所、電話番号、電子メールアドレス、パスワー
ドなどを設定する操作で、ここをクリックすると、使用
者の名称等を入力するテキストウインドウが表示され
る。
【0048】「表示」は、作成した画像データなどを画
面表示するときに選択する。「登録」は、作成した電子
印鑑を認証機関CAに登録する操作を行うものである。
登録の操作を行うことで、この電子印鑑に関するデータ
が、設定の操作で記憶された使用者の名称、住所、電話
番号、電子メールアドレス、パスワードの他、登録の日
時などが登録機関CAに転送され、登録される。
【0049】「履歴」は、電子印鑑作成プログラムによ
り記録された、登録した日付や、使用した文書名が表示
される。以上、図4に示すようなイメージデータ入力
(S14)、ピクセルデータに変換(S15)、動画デ
ータにする(S16)の手順で作成した動画を表示させ
て(S17)、データを変更したい場合は、変更の操作
を行うと(S18:YES)、入力された動画データが
破棄され(S19)、S14〜S17の手順が繰り返さ
れる。
【0050】入力された動画データを変更しない場合は
(S18:NO)、設定の操作が行われる。ここでは、電
子印鑑を登録する使用者の名称、住所、電話番号、電子
メールアドレス、パスワードBなどが入力される(S2
0)。入力されたデータを変更したい場合は(S21:
YES)、再び、S20で入力する。
【0051】次に、図9に沿って説明を続ける。データ
を変更しない場合は(図4:S21:NO)、図4の接
続子Bから図9の接続子Bを介し、S31の手順に移行
する。入力された設定データが正しければ、保存の操作
がなされることで入力された動画データと設定データを
保存する(S31)。ここでは、動画のデータと設定デ
ータが、電子印鑑作成プログラムと関係付けられて記憶
されるとともに、位置aのパスワードAが破棄され、別
の位置bにパスワードBが記憶される。
【0052】このとき、認証機関CAに認証のために送
信するデータとして、入力した動画のデータから認証デ
ータが作成される。この認証用のデータは、動画のサイ
ズが小さければ丸ごと認証データとして使ってもよい。
しかしながら、丸ごと認証データとして使った場合は、
第三者が動画データをコピーし易くなるため、不正使用
されるのを有効に防止する必要がある。また、無用に認
証データが大きくなりすぎて通信時間や記録エリアの確
保ができないという問題もある。そこで、本実施の形態
では動画の特定のピクセルのR(Red),G(Gre
en),B(Blue)の加法三原色RGBの色彩の成
分において、0から255までのそれぞれ階調を示す数
値を認証データとして使用する。ここで図8は、ピクセ
ルデータから認証データを抽出する例を示す図である。
ここでは、例えば座標(x,y)=(3,0)の位置の
ピクセルが(R,G,B)=(100,100,10
0)、とし、座標(x,y)=(1,1)の位置のピク
セルが(R,G,B)=(200,100,100)と
したとき、(3,0,100,100,100)、
(1,1,200,100,100)という2つの数値
を認証データとする。もちろん実際には、もっと多くの
数値を抽出することができる。また、画面から、一定間
隔で抽出するようにしてもよい。保存されたデータは、
例えば、ZIP形式やLHA形式でデータ圧縮される
(S32)。
【0053】次に、保存された動画データ、設定データ
がプログラムと一体に、電子印鑑作成プログラムに含ま
れるコンパイラによりコンパイルされオブジェクトプロ
グラムに変換される(S33)。ここでオブジェクトプ
ログラムにコンパイルされるため、電子印鑑のソースプ
ログラムは判らなくなり、内容はプログラムリストを見
ても理解できず、どの部分がパスワードで、どの部分が
画像データなのか識別できない。そのため、第三者がプ
ログラムを解析しようとしたり、改ざんしようとしても
極めて困難となる。
【0054】この状態から、再び確認のため動画を表示
して(S34)、登録の操作を待つ。登録の操作をしな
いで終了された場合は(S35:NO)、処理を終了す
る(エンド)。この場合は、動画データと設定データは
保存されているため、次のプログラムの実行のときは、
この認証機関CAへの登録の手続から行われることにな
る。
【0055】一方、認証機関CAへの登録の手続がなさ
れた場合は(S35:YES)、図9の接続子Cから、図
10に示す接続子Cに続く。以下、図10に沿って説明
する。インターネット4を介し指定する認証機関CAの
URLにより接続してアクセスし(S41)、認証機関
CAのウエブサーバに印鑑データ、使用者の名称、住
所、電話番号、電子メールアドレス、パスワードの他、
登録の日時などのデータとともに認証データが送信され
る(S42)。送信は、例えばFTP(FileTra
nsfer Protocol)によるファイル転送で
行われるが、電子メール等その手段は問わない。このと
き、認証機関CAのウエブサーバは、ユーザU1からア
クセスがあると、CGI(Common Gate W
ay)から、登録サーバを呼び出して登録手続を行う。
このとき登録サーバは、この登録に対して登録番号を生
成して、HTMLでユーザU1に登録完了のページを送
信するとともに、ユーザU1の電子メールアドレスに電
子メールを自動送信してこの登録番号を他の登録事項な
どとともに通知する。
【0056】ユーザU1では、認証サーバCAへ登録を
行うと同時に、位置bのパスワードBを破棄して、位置
cにパスワードCを記憶する(S43)。また、ユーザ
U1では認証機関CAからの返信を受信する(S4
4)。これで電子印鑑作成(S2)のステップを終了す
る(エンド)。
【0057】次に、図4のS13において位置aにキー
ワードAが発見できず、未使用プログラムではないと判
断された場合(S13:NO)についての手順について
説明する。図4のS13でNOと判断された場合は、図
4の接続子Aから図11の接続子Aに続く。以下、図1
1を参照して説明する。位置aにキーワードAが発見で
きなかったときは、次に位置bにキーワードBがあるか
チェックされる(S51)。ここで、位置bにキーワー
ドBがある場合には(S52:YES)、既に動画が作
成されているが、認証機関CAへの登録がされてない状
態を示すため、改めて動画を表示して(S53)、認証
機関CAへの登録を促す。ここで、登録の操作がされた
ら(S54:YES)、接続子Cから、図10の接続子
Cへ続き、既述の図10のS41からS44までの手順
が行われて電子印鑑作成(図3:S2)の手順を終了す
る(エンド)。ここで登録を行わない場合は(S54:N
O)、電子印鑑作成(図3:S2)の手順を終了する
(エンド)。
【0058】位置bのキーワードBをチェックして(S
51)、位置bのキーワードBがない場合は(S52:
NO)、位置cにキーワードCがあるかをチェックする
(S55)。位置cにキーワードCがある場合は(S5
6:YES)、既に認証機関CAに登録済みの状態であ
るので、動画を表示して(S57)、電子印鑑作成(図
3:S2)の手順を終了する(エンド)。位置cにキーワ
ードCがない場合は(S56:NO)、未使用の状態で
も、動画が作成された状態でも、登録された状態でも、
いずれの状態でもなく、本来ありえない状態であるた
め、電子印鑑作成(図3:S2)の手順を実行中止して
(S58)、終了する(エンド)。
【0059】次に、作成した電子印鑑を捺印する場合に
ついて説明する。まず、文書編集(図3:S1)の手順
で作成された捺印される電子文書を画面に開き、それと
ともに以上のような手順で認証機関CAに登録された電
子印鑑を起動させる。ここで図12は、電子印鑑画面P
2を示す。電子印鑑画面P2には、捺印をする印影を動
画で表示したり、設定された名称などを表示するための
ウインドウP2aと、電子印鑑の印影の表示をさせる電
子印鑑表示ボタンP2bと、使用履歴を表示させる履歴
表示ボタンP2cと、個人データなどのデータを表示さ
せる設定表示ボタンP2dと、捺印をするための捺印ボ
タンP2eが設けられている。
【0060】ここで図13は、任意の電子文書P3に電
子印鑑を捺印するときの表示手段13(図2参照)の状
態を示す図である。任意の文書に電子印鑑を捺印したい
場合は、まず目的の電子文書をその文書P3を作成した
アプリケーションを使ってユーザU1の表示手段13に
開く。続いて若しくは予め電子印鑑を起動する。電子印
鑑は、ファイル名を指定して実行する外、表示手段13
上にアイコンを表示させてこれをクリックすることで起
動するようにしてもよい。電子印鑑が起動すると、前述
の電子印鑑画面P2が表示手段13上に開かれる。
【0061】この状態から、電子印鑑画面P2の「捺
印」ボタンP2eをクリックすると、捺印位置を決定す
る二点鎖線で描かれた矩形のポインタが表示手段13の
画面上に表示されるため、このポインタを先に開いてお
いた電子文書P3の捺印をしたい場所に合わせクリック
する。
【0062】また、これと同時に、電子印鑑作成プログ
ラムは、認証機関CAに、登録番号、個人データ、認証
データを送信する。登録番号、個人データ、認証データ
を受信した認証機関CAでは、これらをチェックして使
用可能かどうかを判断して、使用が不可能な場合は捺印
を拒絶する旨の返信を行う。従って、捺印の段階で不正
使用を排除する。認証機関CAで、受信した登録番号、
個人データ、認証データが一致した場合は、捺印を許可
する旨の返信を行う。
【0063】ユーザU1は、電子印鑑作成プログラムに
より、この認証機関CAからの捺印を認める旨の返信を
受信することを条件に捺印ができる。この捺印と同時
に、開かれた文書をピクセルデータとして取り込み1つ
の画像データにし、コンパイルしてプログラムと一体化
させる。そのため、第三者が画像ファイルや電子印鑑の
みを分離したり改ざんすることが極めて困難になる。こ
のようにして捺印された文書は、プロテクトがかけられ
リスト表示をさせることができない。また、コピーもプ
ロテクトされるようにしてもよい。この文書はユーザU
1からユーザU2に、FDなどの記録媒体若しくは電子
メールに添付されるなどして受け渡される。
【0064】電子文書P3には、カーソルで指定された
位置に捺印された電子印鑑P3aが動画として表示され
る。この電子印鑑P3aを右クリックすると、ポップア
ップメニューが表示され、「設定の内容の表示」、「認
証機関CAでの認証」、「保存」などを指定できる。設
定の内容の表示を指定した場合は、「捺印された日」、
「登録番号」、「登録日」、「使用者」、「関連付けら
れたテキスト」などの詳細情報が表示される。
【0065】また、認証機関CAでの認証を指定した場
合は、認証機関CAに登録番号、個人の設定データ、認
証データなどを送信する。認証機関CAでは、送信され
た内容を確認して、その結果をユーザU2に返信する。
ユーザU2は、認証機関CAから受信した結果を参照し
て、認証機関CAの認証がある場合は、この文書がユー
ザU1の作成した真正の文書と信じることができること
になる。
【0066】このように電子印鑑が捺印された電子文書
P3は、既に元のワープロソフトで作成された文章では
なく、そのまま元のワープロソフト等の形式では保存で
きない。元の文書形式で保存しようとするとエラー画面
(図示を省略)が表示され保存できない旨がユーザU1
に報知される。保存する場合は、先のポップアップメニ
ューから保存を選択すると保存ウインドウ(図示を省
略)が表示手段に表示され、保存場所などを指定して保
存する。保存は、1ヶ所にすると、再び異なる場所には
出来ない。つまり一旦起動して表示させた場合は、2度
目の保存が出来ない。以上で、図3に示す電子印鑑の貼
り付け(捺印)の手順を終了する。
【0067】このようにして、電子印鑑が捺印された電
子文書は、目的のユーザU2にファイル転送される(図
3:S6)。転送は、例えば、電子メールに添付ファイ
ルとして添付して送信する。この電子印鑑が捺印された
電子文書を受領したユーザU2は(図3:S7)、この
ファイルを開くと、電子印鑑自体のプログラムが実行さ
れ、電子文書が開かれる。この電子文書に捺印された電
子印鑑が表示されるので、ここをクリックして認証機関
CAの認証を選択すると、電子印鑑のプログラムにより
インターネット経由で認証データ当認証に必要なデータ
が送信される(図3:S8)。そうすると認証機関CA
では、登録時に保存されているデータを参照してこの電
子印鑑が真正なものか検査し、保存されているデータと
送信された認証データ等が一致すれば真正な文書として
認証をする(図3:S9)。認証機関CAからこの認証
が返されると電子印鑑のプログラムは、この電子印鑑が
認証されたことをユーザU2の画面に表示させ、この認
証によりユーザU2が受領した電子印鑑と分離・編集不
能にされた電子文書がユーザU1の作成した真正なもの
と保証される。
【0068】上記実施形態の電子印鑑によれば、以下の
ような効果がある。 ○ 上記実施形態では、電子印鑑作成プログラムに備え
られたコンパイラにより印鑑データと印鑑データ作成プ
ログラムを一体にコンパイルしてオブジェクトプログラ
ムにしてしまうため、印鑑データの解析及び改ざんが極
めて困難になるという効果がある。そのため高度な計算
や複雑な計算なしで、社内文書などにも手軽に使用でき
る簡易な構成でありながら、偽造も困難でかつ認証が容
易とすることができるという効果がある。 ○ また、電子印鑑データを、静止画でなく動画とする
ことで、電子印鑑の印影のみをコピーして他の文書に貼
り付けることを困難にして、電子印鑑の偽造を効果的に
防止できるという効果がある。 ○ さらに、印鑑データをカラーにすることで、コピー
をより困難にするという効果もある。 ○ また、電子印鑑の認証に用いるデータは、電子印鑑
の印影のイメージデータのすべてを用いるのではなく、
その一部のみを用いるため、電子印鑑の印影に基づきな
がら比較的小さなデータサイズとすることができるとい
う効果もある。 ○ そして、未使用の場合は位置aのキーワードAを設
定し、画像の保存後で且つ認証機関CAへの登録前に
は、位置aのキーワードAを破棄して、改めて位置bの
キーワードBを設定し、認証機関CAへの登録後は、位
置bのキーワードBを破棄して、改めて位置cにキーワ
ードCを設定するため、これらのキーワードを確認する
ことで、電子印鑑作成プログラムの使用がどの段階にあ
るかをプログラム自身が認識でき、プログラムの立ち上
がり時に、最も適切な処理を行うことができるという効
果がある。具来的には、同一のプログラムで再使用をす
るのを効果的に防止することができ、印影の保存のみを
してある場合には、次の起動時には登録を促す画面を表
示させる。そのため、電子印鑑作成プログラムがどの状
態にあるかがユーザにわかり易くできるという効果があ
る。
【0069】なお、上記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ○ ここでは、電子印鑑の印影を複数の静止画を任意の
時間間隔で順次表示させて簡易な動画としているが、1
枚の静止画とすることももちろんできる。静止画フォー
マットは、EPSF、GIF、PICT、TIFFなど
いずれであっても、電子印鑑作成プログラムにより表示
できればよい。 ○ また、MPEG(Moving Picture
Experts Group)1、MPEG2、MPE
G4のような動画のフォーマットで印影を作成すること
もできる。或いはGIFアニメーションや、Motio
nJPEG、Quick Time Movieなど電
子印鑑作成プログラムにより表示できればその種類を問
うものではない。 ○ 認証機関での認証は、周知のハッシュ関数を用いた
認証方法を用いてもよく、この場合は、文書を含めた全
体の認証をする。 ○ 電子印鑑作成プログラムの使用状態、例えば印鑑デ
ータの作成済み、登録済み、捺印済みなどを識別するた
めにキーワードA、B、Cが用いられているが、それぞ
れフラグを立てて識別するような構成であってもよい。 ○ 電子印鑑を任意の電子文書に捺印する場合、本実施
の形態のように電子印鑑と電子文書とを一体にコンパイ
ルせず、電子印鑑と電子文書を文書保護機能で編集をロ
ックするだけの構成でもよい。 ○ また、周知の暗号化により暗号にして保存するよう
にしてもよい。 ○ その他、上記実施の態様に限定されず、当業者によ
り種々変形され改良されて実施できることは言うまでも
ない。
【0070】次に上記実施形態及び別例から把握できる
技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記
する。 ○(1)コンピュータに、印鑑の印影のイメージである
印鑑データを印鑑データ作成プログラムにより作成する
印鑑データ作成のステップと、印鑑データとソースプロ
グラムで記述された印鑑データ作成プログラムとを一体
にコンパイルしてオブジェクトプログラムにするコンパ
イルのステップと、当該印鑑データに基づいて認証のた
めのデータを生成する認証データ生成のステップと、当
該認証データ、使用者のデータを含む登録データを認証
機関に送付する登録のステップとを実行させることを特
徴とする電子印鑑作成プログラム。 ○(2)前記印鑑データは、画像データの複数の静止画
を順次表示させるように構成される動画からなることを
特徴とする上記(1)に記載の電子印鑑作成プログラ
ム。 ○(3)前記印鑑データは、RGBの各色彩の階調を備
えたカラー画像のピクセルデータであることを特徴とす
る(1)又は(2)に記載の電子印鑑作成プログラム。 ○(4)前記認証データは前記印鑑データの一部のピク
セルデータの階調から生成されることを特徴とする
(3)に記載の電子印鑑作成プログラム。 ○(5)前記印鑑データ作成のステップは、当該印鑑デ
ータ作成のステップが初めて実行されたときに変更され
る未使用識別データを有し、当該未使用識別データに基
づき未使用ではないと判断された場合には印鑑データ作
成を禁止することで、データの作成を1回に限定する再
使用防止のステップを備えたことを特徴とする(1)乃
至(4)のいずれかに記載の電子印鑑作成プログラム。
【0071】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の電子文
書の電子印鑑作成方法は、例えば社内文書などにも使用
できる簡易な構成でありながら、偽造も困難でかつ認証
が容易にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電子印鑑を利用して文書を作成しようとする
ユーザU1、このユーザU1の作成した文書を受け取る
ユーザU2及び認証機関CAを含むネットワークの構成
の概略を示す図。
【図2】 ユーザ1のシステム構成を示す図。
【図3】 電子印鑑作成プログラムを用いた、ユーザU
1、ユーザU2、認証機関CAにおける電子文書の認証
の流れを示す図。
【図4】 図9、図10、図11とともに、ユーザU1
における電子印鑑作成(S2)、電子印鑑の貼り付け
(S3)、印鑑登録(S4)の手順を詳細に示すフロー
チャート。
【図5】 電子印鑑作成プログラムによりユーザU1の
表示手段13に表示される作成画面P1を示す図。
【図6】 作成画面P1における操作を示す図。
【図7】(a) それぞれ静止画を手書きで作成した状
態を示す図。 (b) それぞれ静止画を手書きで作成した状態を示す
他の図。
【図8】 ピクセルデータから認証データを抽出する例
を示す図。
【図9】 図4、図10、図11とともに、ユーザU1
における電子印鑑作成(S2)、電子印鑑の貼り付け
(S3)、印鑑登録(S4)の手順を詳細に示すフロー
チャート。
【図10】 図4、図9、図11とともに、ユーザU1
における電子印鑑作成(S2)、電子印鑑の貼り付け
(S3)、印鑑登録(S4)の手順を詳細に示すフロー
チャート。
【図11】 図4、図9、図10とともに、ユーザU1
における電子印鑑作成(S2)、電子印鑑の貼り付け
(S3)、印鑑登録(S4)の手順を詳細に示すフロー
チャート。
【図12】 電子印鑑の捺印をする捺印画面P2を示す
図。
【図13】 任意の電子文書P3に電子印鑑P2を捺印
するときの表示手段13(図2参照)の状態を示す図。
【符号の説明】
U1…ユーザ(文書作成者)、U2…ユーザ(認証要求
者)、CA…認証機関

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータに、 印鑑の印影のイメージである印鑑データを印鑑データ作
    成プログラムにより作成する印鑑データ作成のステップ
    と、 印鑑データと印鑑データ作成プログラムとを一体にコン
    パイルしてオブジェクトプログラムにするコンパイルの
    ステップとを実行させることを特徴とする電子印鑑作成
    方法。
  2. 【請求項2】前記印鑑データに基づいて認証のためのデ
    ータを生成する認証データ生成のステップと、 当該認証データ、使用者のデータを含む登録データを認
    証機関に送付する登録のステップとをさらに備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の電子印鑑作成方法。
  3. 【請求項3】 前記印鑑データは、画像データの複数の
    静止画を順次表示させるように構成される動画からなる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子印
    鑑作成方法。
  4. 【請求項4】 前記印鑑データは、RGBの各色彩の階
    調を備えたカラー画像のピクセルデータであることを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子
    印鑑作成方法。
  5. 【請求項5】 前記認証データは、前記印鑑データから
    選択されたピクセルデータの階調から生成されることを
    特徴とする請求項4に記載の電子印鑑作成方法。
  6. 【請求項6】 前記印鑑データ作成のステップは、当該
    印鑑データ作成のステップが初めて実行されたときに変
    更される未使用識別データを用い、当該未使用識別デー
    タに基づき未使用ではないと判断された場合には印鑑デ
    ータ作成を禁止することで印鑑データの作成を1回に限
    定する再使用防止のステップを備えたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子印鑑作成
    方法。
  7. 【請求項7】 印鑑の印影のイメージである印鑑データ
    を印鑑データ作成プログラムによりコンピュータに作成
    させる印鑑データ作成手段と、 印鑑の印影を表示プログラムにより表示させる印鑑表示
    手段と、 印鑑データと印鑑データ作成プログラムと表示プログラ
    ムとを一体にコンパイルしてオブジェクトプログラムに
    するコンパイラとを備えたことを特徴とする電子印鑑。
  8. 【請求項8】 印鑑の印影のイメージである印鑑データ
    を印鑑データ作成プログラムによりコンピュータに作成
    させる印鑑データ作成手段と、 印鑑の印影を表示プログラムにより表示させる印鑑表示
    手段と、 印鑑データと印鑑データ作成プログラムと表示プログラ
    ムと印鑑が捺印された電子文書とを一体にコンパイルす
    るコンパイラとを備えたことを特徴とする電子印鑑。
  9. 【請求項9】 前記印鑑データに基づいて認証のための
    データを生成する認証データ生成手段と、 当該認証データ、使用者のデータを含む登録データを認
    証機関に送付する登録手段とをさらに備えたことを特徴
    とする請求項7又は請求項8に記載の電子印鑑。
  10. 【請求項10】 前記印鑑データは、画像データの複数
    の静止画を順次表示させるように構成される動画からな
    ることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれかに
    記載の電子印鑑。
  11. 【請求項11】 前記印鑑データは、RGBの各色彩の
    階調を備えたカラー画像のピクセルデータであることを
    特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれかに記載の
    電子印鑑。
  12. 【請求項12】 前記認証データは前記印鑑データから
    選択されたピクセルデータの階調から生成されることを
    特徴とする請求項11に記載の電子印鑑。
  13. 【請求項13】 前記印鑑データ作成プログラムは、当
    該印鑑データ作成プログラムが初めて実行されたときに
    変更される未使用識別データを有し、当該未使用識別デ
    ータに基づき未使用ではないと判断された場合には印鑑
    データ作成を禁止することで印鑑データの作成を1回に
    限定する再使用防止手段を備えたことを特徴とする請求
    項7乃至請求項12のいずれかに記載の電子印鑑。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2021057509A1 (zh) * 2019-09-24 2021-04-01 谭雯轩 基于盖章动作识别的防止伪造盖章的公章和其数据系统及其使用方法

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