JP2003006291A - エネルギー授受システムおよびその方法、ならびにプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

エネルギー授受システムおよびその方法、ならびにプログラムを記録した記録媒体

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JP2003006291A
JP2003006291A JP2001191714A JP2001191714A JP2003006291A JP 2003006291 A JP2003006291 A JP 2003006291A JP 2001191714 A JP2001191714 A JP 2001191714A JP 2001191714 A JP2001191714 A JP 2001191714A JP 2003006291 A JP2003006291 A JP 2003006291A
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gas
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Kazunari Tanaka
一成 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エネルギー購入または販売に関する精算処理の
効率化、およびエネルギーの効率的な運用を行うこと。 【解決手段】ガス供給側1からガスの供給を受け、この
ガスを用いて発電し、発電によって得られた電力で需要
電力を賄うことができない場合には、電力供給側2から
不足分の電力の供給を受け、発電によって得られた電力
で需要電力を賄うことができ余剰電力が生じた場合に
は、余剰電力を電力消費側2に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力を使用する側
がガスを用いて発電し、この発電によって得られた電力
で必要な電力量を賄うことができない場合には、電力を
安く供給する電力供給側より不足電力を買電し、一方、
発電によって得られた電力で余剰分が生じた場合には、
電力を高く買い取る電力消費側に余剰電力を売電するの
に適したエネルギー授受システムおよびその方法、なら
びにプログラムを記録した記録媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】通常、電力は、電力会社が電線を介して
一般家庭や法人などの需要側に供給されている。需要側
では、それぞれ電力メータを備えており、この電力メー
タによって消費電力が累積表示される。この累積表示さ
れた消費電力量が、電力会社によって定期的(例えば毎
月)に検針され、当該期間に消費された電力量が計算さ
れる。そして、電力会社は、消費電力量に応じて、需要
側から電力料金を徴収している。
【0003】一方、ガスについても同様であり、ガス会
社は、ガス管を介して需要側にガスを供給し、ガスメー
タを定期的に検針することによって当該期間に消費され
たガス量をガス料金に換算し、このガス料金を需要側か
ら徴収している。
【0004】このように、従来、電力およびガスは、そ
れぞれ別の手段で供給され、それらの使用量もそれぞれ
電力メータおよびガスメータによって測定されている。
更に、それらメータの検針、検針結果に基づく料金の徴
収もそれぞれ電力会社およびガス会社によって独立にな
されるようなエネルギー授受方法が適用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエネルギー授受方法では、以下のような問題
がある。
【0006】すなわち、定期的に行うメータ検針は、需
要側は一般家庭や法人など非常に多数であるにもかかわ
らず、メータ検針員が個別に訪問してメータ値を読み取
ることによってなされており、手間と時間とが非常にか
かる。
【0007】更に、このメータ検針は、上述したよう
に、電力会社およびガス会社それぞれによってなされて
いるが、ほとんどの需要側は、電力とガスとの両方の供
給を受けており、いずれか片方の供給しか受けていない
場合は希である。したがって、メータ検針は、本来、1
人のメータ検針員が、各需要側について電力メータとガ
スメータとの両方を読み取れば済むところを、2人のメ
ータ検針員、すなわち電力会社のメータ検針員と、ガス
会社のメータ検針員とによってそれぞれ行われており、
余分な人件費がかかってしまい、非効率的である。
【0008】一方、従来、需要側は、地域的に指定され
た所定の電力会社からのみ電力の供給を受けていたが、
規制緩和によって、電力の自由売買が可能となると、購
入先の電力会社を選択することが可能となる。また、需
要側自らが発電し、余剰電力を第三者に売電したり、電
力会社から購入した電力を、別の電力会社や別の需要側
に売電することも可能となる。
【0009】このような場合においては、需要側は、例
えば、ガス会社からガスの供給を受けて、このガスを用
いて自家発電し、買い取り料金の高い側に売電したり、
また、自家発電した電力を自らの需要に充て、不足分の
電力のみを電力料金の安い電力会社から購入する、ある
いは電力料金の安い電力会社から電力を購入し、買い取
り料金の高い側に売電したりするような、エネルギーの
購入および売却を総合的に考慮した、効率的なエネルギ
ーの運用も考えられる。
【0010】しかしながら、従来のエネルギー授受方法
は、上述したようなエネルギーの購入および売却を総合
的に考慮したものではなく、効率的なエネルギー運用を
することが困難であるという問題がある。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その第1の目的は、供給を受けたガス量、
供給を受けた電力量、売電した電力量に基づいてガス料
金および電力料金の合計料金を精算し、この精算料金に
基づいて決済するようにし、もって、エネルギー購入ま
たは販売に関する精算処理の効率化を図ることが可能な
エネルギー授受システムおよびその方法、ならびにプロ
グラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0012】また、第2の目的は、供給料金の安い供給
先から電力やガスなどのエネルギーを購入すると共に、
引取料金の高い引取先を余剰電力の売電先として選択す
ることを可能とし、もって、効率的なエネルギーの運用
を可能としたエネルギー授受システムおよびその方法、
ならびにプログラムを記録した記録媒体を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0014】すなわち、請求項1の発明では、ガス供給
側からガスの供給を受け、このガスを用いて発電し、発
電によって得られた電力で需要電力を賄うことができな
い場合には、電力供給側から不足分の電力の供給を受
け、発電によって得られた電力で需要電力を賄うことが
でき余剰電力が生じた場合には、余剰電力を電力消費側
に供給する。
【0015】したがって、請求項1の発明のエネルギー
授受方法においては、ガスを用いて自家発電し、この自
家発電で得られた電力をもってしてもなお電力が不足し
ている場合には、不足分の電力の供給を受けるととも
に、逆に電力が余る場合には、余剰電力を電力会社等に
供給することができる。
【0016】請求項2の発明では、請求項1に記載のエ
ネルギー授受方法において、単位ガス量あたりのガス料
金が最も安いガス供給側からガスの供給を受け、発電に
よって得られた電力で需要電力を賄うことができない場
合には、単位電力量あたりの電力料金が最も安い電力供
給側から不足分の電力の供給を受け、発電によって得ら
れた電力で需要電力を賄うことができ余剰電力が生じた
場合には、単位電力量あたりの引き取り料金が最も高い
電力消費側へ余剰電力を供給する。
【0017】したがって、請求項2の発明のエネルギー
授受方法においては、不足分の電力の供給を受ける場合
には最も安い電力供給側から買電し、余剰電力を売る場
合には最も高く買ってくれる電力消費側へ売電すること
ができる。
【0018】請求項3の発明では、請求項1または請求
項2に記載のエネルギー授受方法において、ガス供給側
から供給されたガス量に基づいてガス供給側に支払うガ
ス料金、電力供給側から供給された電力量に基づいて電
力供給側に支払う電力料金、電力消費側に供給した余剰
電力量に基づいて電力消費側から受け取る電力料金をそ
れぞれ計算し、更に各料金を合計することにより合計料
金を計算し、この合計料金を、ガス量と電力量との需給
量に基づいた合計料金を徴収する料金徴収側に支払う。
【0019】したがって、請求項3の発明のエネルギー
授受方法においては、使用したガス量に基づき支払うガ
ス料金と、買電した電力量に基づき支払う電力料金と、
売電した電力量に基づき受け取る電力料金とを合計する
とともに、この結果に基づいて、料金を支払ったりある
いは受け取ったりすることができる。
【0020】請求項4の発明では、ガスをガス需要側に
供給し、ガス需要側に対してこのガスを用いて発電さ
せ、ガス需要側が、発電によって得られた電力で需要電
力を賄うことができない場合には、ガス需要側に電力供
給側から不足分の電力の供給を受けるように促す一方、
ガス需要側が、発電によって得られた電力で需要電力を
賄うことができ余剰電力が生じた場合には、ガス需要側
に、余剰電力を電力消費側に供給するように促す。
【0021】したがって、請求項4の発明のエネルギー
授受方法においては、ガス需要側にガスを供給し、この
ガスを用いて発電させることができる。更に、この発電
によってガス需要側が必要とする電力を賄うことができ
ない場合には、不足分の電力を電力供給側から受けるよ
うに促す一方、発電によって得られた電力で需要電力を
賄うことができた場合には、ガス需要側に、余剰電力を
電力消費側に供給するように促すことができる。
【0022】請求項5の発明では、電力需要側に、ガス
供給側からガスの供給を受けさせ、このガスを用いて発
電させ、電力需要側が、発電によって得られた電力で電
力需要側の需要電力を賄うことができない場合には、不
足分の電力を電力需要側に供給する一方、電力需要側
が、発電によって得られた電力で電力需要側の需要電力
を賄うことができ余剰電力が生じた場合には、余剰電力
を受け取るようにしたことを特徴とする。
【0023】したがって、請求項5の発明のエネルギー
授受方法においては、電力供給側は、電力需要側に、不
足分の電力を供給することともに、余剰電力を受け取る
ことができる。
【0024】請求項6の発明では、ガス配管を介してガ
ス供給側からガスの供給を受けるガス受取手段と、ガス
受取手段によって受けたガスを用いて発電する発電手段
と、発電手段によって発電された電力で需要電力を賄う
ことができない場合には、送電線を介して電力供給側か
ら不足分の電力の供給を受ける受電手段と、発電手段に
よって発電された電力で需要電力を賄うことができ余剰
電力が生じた場合には、送電線を介して余剰電力を電力
消費側に供給する電力供給手段とを備える。
【0025】したがって、請求項6の発明のエネルギー
授受システムにおいては、ガスを用いて発電し、発電さ
れた電力によって需要を賄うことができない場合には不
足分の電力の供給を受け、発電された電力が十分な場合
には余剰電力を逆に供給することができる。
【0026】請求項7の発明では、請求項6に記載のエ
ネルギー授受システムにおいて、少なくとも1つのガス
供給側が供給するガスの単位ガス量あたりのガス料金、
少なくとも1つの電力供給側が供給する電力の単位電力
量あたりの電力料金、少なくとも1つの電力消費側が引
き取る電力の単位電力量あたりの電力料金を表示する表
示手段と、表示手段によって表示された各料金内容に基
づいて、ガスの供給元であるガス供給側、不足分の電力
の供給元である電力供給側、余剰電力の供給先である電
力消費側を選択する選択手段とを備え、ガス受取手段
は、選択手段によって選択されたガス供給側からガスの
供給を受け、受電手段は、選択手段によって選択された
不足分の電力の供給元である電力供給側から不足分の電
力の供給を受け、電力供給手段は、選択手段によって選
択された余剰電力の供給先である電力消費側へ余剰電力
を供給する。
【0027】したがって、請求項7の発明のエネルギー
授受システムにおいては、ガスの購入元、電力の購入
元、電力の販売先を、料金に基づいて選択することがで
きる。
【0028】請求項8の発明では、ガス需要側へガスを
供給し、ガス需要側に対して、このガスを用いて発電さ
せる発電手段と、ガス需要側が、発電手段によって発電
された電力で需要電力を賄うことができない場合には、
ガス需要側に対して、電力供給側から不足分の電力の供
給を受けるよう促す受電促進手段と、ガス需要側が、発
電手段によって発電された電力で需要電力を賄うことが
でき余剰電力が生じた場合には、ガス需要側に対して、
余剰電力を電力消費側に供給するよう促す電力供給促進
手段とを備える。
【0029】したがって、請求項8の発明のエネルギー
授受システムにおいては、ガス需要側にガスを供給し、
このガスを用いて発電させることができる。更に、この
発電によってガス需要側が必要とする電力を賄うことが
できない場合には、不足分の電力を電力供給側から受け
るように促す一方、発電によって得られた電力で需要電
力を賄うことができた場合には、ガス需要側に、余剰電
力を電力消費側に供給するように促すことができる。
【0030】請求項9の発明では、電力需要側に対し
て、ガス供給側からガスの供給を受けさせ、このガスを
用いて発電させる発電手段と、電力需要側が、発電手段
によって発電された電力で需要電力を賄うことができな
い場合には、電力需要側に対して、不足分の電力を供給
する電力供給手段と、電力需要側が、発電手段によって
発電された電力で需要電力を賄うことができ余剰電力が
生じた場合には、電力需要側から、前記余剰電力を引き
取る電力引取手段とを備える。
【0031】したがって、請求項9の発明のエネルギー
授受システムにおいては、電力供給側は、電力需要側
に、不足分の電力を供給することともに、余剰電力を受
け取ることもできる。
【0032】請求項10の発明では、需要側からの要求
に基づいて、ガス供給側に、この需要側へガスを供給さ
せるとともに、需要側に対しては、この供給されたガス
を用いて発電するように促す発電手段と、この供給され
たガスを用いて需要側によって発電された電力で、需要
側が需要電力を賄うことができない場合には、電力供給
側に、この需要側へ不足分の電力を供給させる一方、発
電された電力で、需要側が需要電力を賄うことができ余
剰電力が生じた場合には、需要側から、電力消費側へ余
剰電力を供給させる電力需給手段とを備える。
【0033】したがって、請求項10の発明のエネルギ
ー授受システムにおいては、需要側へガスを供給させて
発電させ、発電された電力が、需要電力に対して不足し
ている場合には、電力供給側から不足電力を供給させ、
一方、発電された電力が、需要電力に対して足りている
場合には、余剰電力を電力消費側へ供給させることがで
きる。
【0034】請求項11の発明では、請求項10に記載
のエネルギー授受システムにおいて、少なくとも1つの
ガス供給側が供給するガスの単位ガス量あたりのガス料
金、少なくとも1つの電力供給側が供給する電力の単位
電力量あたりの電力料金、少なくとも1つの電力消費側
が引き取る電力の単位電力量あたりの電力料金を表示す
る表示手段と、表示手段によって表示された各料金内容
に基づいて、ガスの供給元であるガス供給側、不足分の
電力の供給元である電力供給側、余剰電力の供給先であ
る電力消費側を選択するように促す選択手段とを備え、
発電手段は、選択手段によって選択されたガス供給側
に、この需要側へガスを供給させ、電力需給手段は、需
要側によって発電され、この発電された電力で需要側が
需要電力を賄うことができない場合には、選択手段によ
って選択された不足分の電力の供給元である電力供給側
に、この需要側へ不足分の電力を供給させ、この発電さ
れた電力で、需要側が需要電力を賄うことができ余剰電
力が生じた場合には、選択手段によって選択された余剰
電力の供給先である電力消費側に、余剰電力を供給させ
る。
【0035】したがって、請求項11の発明のエネルギ
ー授受システムにおいては、ガスの購入元、電力の購入
元、電力の販売先を、料金に基づいて選択することがで
きる。
【0036】請求項12の発明では、請求項11に記載
のエネルギー授受システムにおいて、表示手段は、ガス
供給側および電力供給側および電力消費側と伝送路を介
して接続しており、この伝送路を介して各ガス供給側お
よび各電力供給側および各電力消費側より各料金内容情
報を受け取り表示し、選択手段は、需要側と伝送路を介
して接続しており、この伝送路を介して需要側から選択
情報を受け取る。
【0037】したがって、請求項12の発明のエネルギ
ー授受システムにおいては、ガスの購入料金、電力の購
入料金、電力の販売料金等の料金情報を、伝送路を介し
て取得することができる。
【0038】請求項13の発明では、請求項6乃至12
のうちいずれか1項に記載のエネルギー授受システムに
おいて、発電手段として、燃料電池を適用する。
【0039】したがって、請求項13の発明のエネルギ
ー授受システムにおいては、需要側は、ガスを用いて、
燃料電池により発電することができる。
【0040】請求項14の発明では、請求項13に記載
のエネルギー授受システムにおいて、燃料電池による発
電時に得られる熱エネルギーを利用する熱エネルギー利
用手段を備える。
【0041】したがって、請求項14の発明のエネルギ
ー授受システムにおいては、燃料電池による発電時に得
られる熱エネルギーを有効に利用することができる。
【0042】請求項15の発明では、請求項6乃至14
のうちいずれか1項に記載のエネルギー授受システムに
おいて、ガス供給側から供給されたガス量に基づいてガ
ス供給側に支払うガス料金、電力供給側から供給された
電力量に基づいて電力供給側に支払う電力料金、電力消
費側に供給した電力量に基づいて電力消費側から受け取
る電力料金をそれぞれ計算し、更に各料金を合計するこ
とにより精算料金を計算する料金計算手段と、料金計算
手段によって計算された精算料金に関する情報を出力す
る料金出力手段とを備える。
【0043】したがって、請求項15の発明のエネルギ
ー授受システムにおいては、消費したガス量、消費した
電力量、販売した電力量をそれぞれ積算し、料金を精算
することができる。
【0044】請求項16の発明では、請求項6乃至15
のうちいずれか1項に記載のエネルギー授受システムに
おいて、発電手段のメンテナンス情報を発電手段から取
得し、取得したメンテナンス情報をメンテナンス側に通
知するメンテナンス情報通知手段を備える。
【0045】したがって、請求項16の発明のエネルギ
ー授受システムにおいては、発電手段のメンテナンス情
報をメンテナンス側に通知することができる。
【0046】請求項17の発明では、少なくとも1つの
ガス供給側が供給するガスの単位ガス量あたりのガス料
金、少なくとも1つの電力供給側が供給する電力の単位
電力量あたりの電力料金、少なくとも1つの電力消費側
が引き取る電力の単位電力量あたりの電力料金を表示す
る表示手段、表示手段において表示された各料金内容に
基づいて、ガスの供給元であるガス供給側、不足分の電
力の供給元である電力供給側、余剰電力の供給先である
電力消費側を選択するように促す選択手段、選択手段に
おいて選択されたガス供給側に、この需要側へガスを供
給させるとともに、需要側に対しては、この供給された
ガスを用いて発電するように促す発電手段、需要側によ
って発電され、この発電された電力で、需要側が需要電
力を賄うことができない場合には、選択手段において選
択された不足分の電力の供給元である電力供給側に、こ
の需要側へ不足分の電力を供給させる一方、この発電さ
れた電力で、需要側が需要電力を賄うことができ余剰電
力が生じた場合には、選択手段において選択された余剰
電力の供給先である電力消費側に、余剰電力を供給させ
る供給手段、ガス供給側から供給されたガス量に基づい
てガス供給側に支払うガス料金、電力供給側から供給さ
れた電力量に基づいて電力供給側に支払う電力料金、電
力消費側に供給した電力量に基づいて電力消費側から受
け取る電力料金をそれぞれ計算し、更に各料金を合計す
ることにより精算料金を計算する計算手段としてコンピ
ュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体とする。
【0047】したがって、請求項17の発明の記録媒体
においては、ガス供給側が供給するガス料金、電力供給
側が供給する電力料金、余剰電力の引取料金を表示し、
表示された中からガス供給元、電力供給元、電力販売先
を選択することができる。更に、選択したガス供給元か
ら供給されるガスを用いて発電させ、発電量が需要に対
して不足する場合には不足電力を電力供給元から供給さ
せ、一方、発電量が需要に対して余る場合には余剰電力
を電力販売先に販売させる。そして、この売買による料
金計算を行うという一連の処理を行うことができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0049】本発明の実施の形態を図1から図4を用い
て説明する。
【0050】図1は、本発明の実施の形態に係るエネル
ギー授受方法を適用したエネルギー授受システムの全体
構成の一例を示す構成図である。
【0051】本発明の実施の形態に係るエネルギー授受
方法を適用したエネルギー授受システムは、ガス供給部
1と、電力供給部2と、管理用計算機3と、需要側シス
テム4とからなる。
【0052】本システムは、例えば磁気ディスク等の記
録媒体に記録されたプログラムを読み込み、このプログ
ラムによって動作が制御されるコンピュータによって実
現される。
【0053】ガス供給部1は、ガス配管6を介してガス
を需要側システム4へ供給する。また、インターネット
7等の公衆回線に接続された伝送路8を介して、管理用
計算機3にガス料金に関する電子情報を提供したり、管
理用計算機3から、ガスの供給契約や使用量等に関する
電子情報を受ける。
【0054】電力供給部2は、電力線9を介して電力を
需要側システム4へ供給する(売電)。あるいは、電力
線9を介して、逆に、需要側システム4から電力を買い
取る(買電)。また、インターネット7等の公衆回線に
接続された伝送路8を介して、管理用計算機3に電力料
金(売電、買電)に関する電子情報を提供したり、管理
用計算機3から、電力の供給契約や使用量等に関する電
子情報を受ける。
【0055】管理用計算機3は、インターネット7等の
公衆回線に接続された伝送路8に接続しており、ガス供
給部1、電力供給部2、需要側システム4の間における
情報の仲介を行うことにより、エネルギー授受システム
の全体管理を司る。
【0056】この管理用計算機3は、その詳細な構成を
図2のブロック図に示すように、それぞれ内部バス10
に接続されたインタフェース部12と、CPU13と、
料金体系DB14と、契約情報DB15と、料金演算部
16と、料金決済部17と、料金情報DB18と、託送
量情報DB19とを備えている。
【0057】インタフェース部12は、伝送路8を介し
て、ガス供給部1、電力供給部2、需要側システム4か
ら送信される電子情報を受信したり、管理用計算機3か
らの電子情報を所定の出力先(ガス供給部1、電力供給
部2、または需要側システム4)に出力する。
【0058】CPU13は、管理用計算機3が備えてい
る制御プログラムを実行し、インタフェース部12が受
信した電子情報を、内部バス10を介して所定の処理部
13〜16に転送したり、料金体系DB14や契約情報
DB15が格納しているデータを所定の送信先に送信す
る。
【0059】料金体系DB14は、ガス供給部1から伝
送路8を介して送信され、インタフェース部12によっ
て受信されたガス料金情報を格納する。また、電力供給
部2から伝送路8を介して送信され、インタフェース部
12によって受信された電力料金(売電料金、買電料
金)を格納する。
【0060】契約情報DB15は、需要側システム4か
ら伝送路8を介して送信された契約情報を、送信元の需
要側システム4と関連付けて格納する。
【0061】料金演算部16は、需要側システム4から
伝送路8を介して送信された使用量情報に基づいて料金
を計算し、計算結果を料金情報DB18に格納すると共
に、送信元の需要側システム4および関連する供給部
(ガス供給部1または電力供給部2あるいは両方)に送
信する。需要側システム4において、ガスや電力を使用
した場合には、送信元の需要側システム4に送信される
料金情報は、料金請求情報となる。なお、後述するが、
需要側システム4は燃料電池コージェネレーションシス
テム21を備えており、これを用いて自ら発電し、この
発電した電力を電力供給部2に売電することもできる。
このように需要側システム4が電力供給部2に対して売
電した場合においては、電力供給部2に対して料金請求
情報が送信される。
【0062】料金決済部17は、料金請求情報に基づい
て料金の支払があった場合には、該当するデータを料金
情報DB18から抽出して、「支払済」のフラグを立て
てそのデータを更新し、料金情報DBに格納する。
【0063】託送量情報DB19は、後述するように託
送用メータ5から管理用計算機3に出力される託送量情
報を格納する。託送量情報DB19に格納された託送量
情報は、例えば、あるガス供給部1が所有するガス配管
6を借りて需要側にガスを供給したガス供給者の、ガス
配管6の借用料金の計算に用いられる。
【0064】需要側システム4は、その詳細な構成を図
3のブロック図に示すように、ガスメータ20と、燃料
電池コージェネレーションシステム21と、給湯・冷暖
房装置23と、発電用電力量計24と、分電盤25と、
電力量計26と、使用量情報通知部28と、ブラウザ2
9とを備えている。
【0065】ガスメータ20は、ガス配管6を介してガ
ス供給部1から供給されるガス量を測定し、測定結果を
使用量情報通知部28に出力する。ガス供給部1から供
給されたガスは、ガスメータ20によってガス量が測定
された後に、一部はガス負荷22に供給され、一部は、
燃料電池コージェネレーションシステム21に供給され
るようにしている。
【0066】燃料電池コージェネレーションシステム2
1は、更に、燃料処理装置31と、燃料電池32と、熱
交換装置33と、空気供給装置34と、インバータ35
と、メンテナンス情報通知部36とを備えている。
【0067】燃料処理装置31は、ガス配管6を介して
供給されたガスを加熱し、図示しない水蒸気供給装置か
ら水蒸気の供給を受けることによって、ガスから水素を
取り出し、この水素を燃料電池32に供給する。また、
このとき発生する排熱を熱交換装置33に供給する。
【0068】燃料電池32は、燃料処理装置31から供
給される水素と、空気供給装置34から供給される空気
とを化学反応させ、この化学反応によって発生する直流
電気および排熱を、インバータ35および熱交換装置3
3にそれぞれ供給する。
【0069】熱交換装置33は、燃料処理装置31およ
び燃料電池32から供給された排熱を用いて温水を製造
し、給湯・冷暖房装置23に供給する。
【0070】空気供給装置34は、燃料電池32に空気
を供給する。
【0071】インバータ35は、燃料電池32から供給
された直流電気を交流電気に変換して、発電用電力計2
4に出力する。
【0072】メンテナンス情報通知部36は、燃料電池
コージェネレーションシステム21の各部位のメンテナ
ンス情報の入力を受け付けると共に、入力されたメンテ
ナンス情報をブラウザ29、伝送路8を介して管理用計
算機3側に送信する。
【0073】発電用電力量計24は、インバータ35か
ら出力される交流電流の電力量を測定して分電盤25に
出力すると共に、測定結果を使用量情報通知部28に送
信する。
【0074】分電盤25は、発電用電力量計24を介し
て出力された燃料電池コージェネレーションシステム2
1によって発電された電力と、電力量計26を介して出
力された電力供給部2から供給された電力とを電力負荷
27に供給する。
【0075】電力量計26は、電力線9を介して電力供
給部2から供給される電力の電力量、または、燃料電池
コージェネレーションシステム21側から電力線9を介
して電力供給部2側に売電される電力の電力量を測定
し、測定結果を使用量情報通知部28に出力する。
【0076】使用量情報通知部28は、ガスメータ2
0、発電用電力量計24、電力量計26から測定結果情
報を受け取り、ブラウザ29に出力する。
【0077】ブラウザ29は、需要側システム4から管
理用計算機3側への必要な情報の提示要求の入力や、需
要側システム4から管理用計算機3へ情報を出力した
り、管理用計算機3側から提示される情報を表示したり
するインタフェースであり、例えば、以下のようなこと
を行う。
【0078】1)料金体系情報の表示要求および表示 料金体系DB14に格納されている料金体系情報(供給
元、料金、供給量、供給条件等)の表示要求を管理用計
算機3側に送信する。また、この要求に応じて管理用計
算機3側から送信された料金体系情報をブラウザ29上
に表示する。なお、図1では、ガス供給部1と電力供給
部2とをそれぞれ1つずつ記載しているが、これらは必
ずしも1つとは限らない。したがって、需要側システム
4では、ブラウザ29上に表示される料金体系等を比較
して、どの供給部から供給を受けるかの選択を可能とし
ている。
【0079】なお、従来、ガスおよび電力の供給は、地
域的に指定されたガス会社および電力会社の持つ専用の
ガス配管6および電力線9が用いられてきた。規制緩和
によって、これら指定された以外のガス会社および電力
会社からガスおよび電力の供給を受けられるようになっ
ても、最終ユーザである需要側への供給手段としては、
地域的に指定されたガス会社および電力会社の持つ既存
のガス配管6および電力線9を用いてなされるのが現実
的である。託送用メータ5(#a、#b)は、ガス配管
6および電力線9の所有者以外の供給者が、これらを使
って需要側にガスおよび電力を供給した場合に、その量
を測定し、その測定結果を伝送路8を介して管理用計算
機3に出力する。
【0080】たとえば、ガス配管6の所有者がAガス会
社であるが、需要側とBガス会社とがガスの供給契約を
結んだ場合、Bガス会社はAガス会社のガス配管6を借
用して需要側にガスを供給する。この場合、託送用メー
タ5(#a)は、Bガス会社がガス配管6を用いて供給
したガス量を測定して、測定結果を管理用計算機3に出
力する。
【0081】管理用計算機3のインタフェース部12が
この測定結果情報を受け取り、託送量情報DB19がこ
の測定結果情報を、Aガス会社とBガス会社との料金精
算用として格納する。
【0082】なお、需要側は、自己の燃料電池コージェ
ネレーションシステム21において発電した電力を所望
の電力供給部2側へ売電することもできるので、売電時
における料金体系情報(供給元、料金、供給量、供給条
件等)の表示要求を管理用計算機3側に出力し、この要
求に応じて管理用計算機3側から送信された料金体系情
報をブラウザ29上に表示することも可能としている。
【0083】2)契約情報(契約先、供給量等)の入力 1)においてブラウザ29上に表示された料金体系情報
に基づいて、需要側はガスおよび電力の供給を受ける供
給元、あるいは電力を売電する売電先の指定入力をブラ
ウザ29を介して行う。
【0084】このブラウザ29を介して行われた指定入
力情報が、インタフェース部12において受信され、さ
らにそこから契約情報DB15に格納されるとともに、
同様の指定入力情報が、指定先のガス供給部1または電
力供給部2にも送信され、需要側システム4とガス供給
部1との間の契約、および需要側システム4と電力供給
部2との間の契約が成立する。
【0085】3)使用量(または売買量)情報の送信 使用量情報通知部28に蓄積された使用量情報がブラウ
ザ29を介して管理用計算機3側に送信されるようにし
ている。
【0086】管理用計算機3側に送信された使用量情報
は、インタフェース部12を介して料金演算部16に取
り込まれ、料金演算部16における料金計算に用いられ
る。
【0087】4)料金情報の表示 料金情報DB18に格納されている料金情報(料金明
細、支払ステータス、請求先等)の表示要求を管理用計
算機3側に送信する。また、この要求に応じて管理用計
算機3側から送信された料金情報をブラウザ29上に表
示する。
【0088】5)料金支払情報の入力 4)においてブラウザ29上に表示された料金情報に基
づいて、需要側はブラウザ29を介して支払手続を行
う。これは、ブラウザ29上でクレジットカード番号を
入力し、それを管理用計算機3側に送信する。
【0089】送信されたクレジットカード番号は、管理
用計算機3のインタフェース部12で受信され、更に、
料金決済部17において、このクレジットカード番号に
基づいて決済がなされる。
【0090】なお、ブラウザ29を介することなく、契
約時に、銀行振込手続をするように指定しておき、定期
的に自動的に所定の料金が指定銀行から供給元に支払わ
れるようにしても良い。
【0091】6)メンテナンス情報の通知 メンテナンス情報通知部36に入力されたメンテナンス
情報をブラウザ29を介して管理用計算機3側に送信す
る。管理用計算機3側は、CPU13において、図示し
ない所定のメンテナンスサービス側にこの情報を転送す
る。
【0092】次に、以上のように構成した本発明の実施
の形態に係るエネルギー授受方法を適用したエネルギー
授受システムの作用について、図4に示すフローチャー
トを用いて説明する。
【0093】先ず、ガスを供給するガス供給部1は、伝
送路8、インターネット7を介して管理用計算機3にガ
ス料金情報を送信する。
【0094】このガス料金情報は、ガスを供給するガス
会社供給部1(例えば、ガス会社)毎に、単位ガス量あ
たりのガス料金が、供給時間(昼間料金、夜間料金等)
や供給条件(ある一定の量以上を契約した場合には割引
料金が適用される等)等とともに定義されている。
【0095】このようなガス料金情報がガス供給部1か
ら管理用計算機3に出力されると、インタフェース部1
2によって受信され、更にそこから料金体系DB14へ
転送され格納される。
【0096】同様にして、電力を供給する電力供給部2
もまた、伝送路8、インターネット7を介して管理用計
算機3に電力供給料金情報を出力する。
【0097】この電力供給料金情報もまた、電力を供給
する電力供給部2(例えば、電力会社)毎に、単位電力
量あたりの電力料金が、供給時間(昼間料金、夜間料金
等)や供給条件(ある一定の量以上を契約した場合には
割引料金が適用される等)等とともに定義されている。
【0098】一方、この電力供給部2は、需要側から、
余剰の電力を買い取る場合もあるために、単位電力量あ
たりの電力の買い取り料金が、買い取り条件等とともに
定義されている。
【0099】このような電力料金(供給料金、買い取り
料金)情報が電力供給部2から管理用計算機3に出力さ
れると、インタフェース部12によって受信され、更に
そこから料金体系DB14へ転送され格納される。
【0100】需要側は、需要側システム4のブラウザ2
9を用いて、伝送路8、インターネット7を介して管理
用計算機3にアクセスし、料金情報の開示要求を行う
と、料金体系DB14に格納されたこれら料金情報は、
要求元の需要側システム4のブラウザ29上に表示され
る。
【0101】このようにしてブラウザ29上に表示され
た料金情報に基づいて、需要側によって、ガス供給元
(S1a)、電力供給元(S1b)、電力売電先(S1
c)が検討される。なお、表示されたそれぞれの料金情
報の中から、最も需要側にとって有利な料金情報が自動
的に選択されるようなソフトウェアを別途組み込んでお
き、自動的に契約先を決定するようにすることもでき
る。これにより、例えば、最も安くガスを供給するガス
供給元、最も安く電力を供給する電力供給元、最も高く
電力を買い取ってくれる電力売電先と自動的に契約する
ようにしても良い。
【0102】次に、この検討に基づいて決定されたガス
供給元(S2a)、電力供給元(S2b)、電力売電先
(S2c)との契約手続が、ブラウザ29を介してなさ
れる。
【0103】これは、ブラウザ29上に表示されている
料金情報の中から、需要側が、契約したい契約先および
契約内容の選択入力を行うと、この選択入力は、契約情
報として、伝送路8、インターネット7を介して管理用
計算機3に出力される。
【0104】この契約情報は、管理用計算機3のインタ
フェース部12において受信されると、CPU13によ
って、送信元の需要側と関連付けられて契約情報DB1
5に格納されるとともに、契約先のガス供給部1および
電力供給部2に出力されることによってガス供給部1側
と送信元の需要側システム4との間、または電力供給部
2側と送信元の需要側システム4との間での供給契約手
続が完了する。
【0105】このようにガス供給部1側と送信元の需要
側システム4との間での供給契約手続が完了すると、ガ
ス供給部1側から需要側システム4側へと、ガス配管6
を介してガスの供給が開始される(S3)。
【0106】ガス供給部1からガスが供給されると、需
要側システム4に備えられているガスメータ20によっ
てその供給量が測定され、その結果が使用量情報通知部
28に通知される(S4)。また、需要側が契約したガ
ス供給部1が、需要側システム4にガスを供給するガス
配管6の所有者以外である場合、このガス配管6を使っ
て需要側に供給したガス供給量が、託送用メータ5(#
a)によって測定される。この測定結果は、伝送路8を
介して管理用計算機3に出力され、このガス配管6を借
用してガスを供給したガス供給部1が、このガス配管6
を所有するガス供給部1へ支払う料金の精算に用いられ
る。
【0107】このようにして、需要側システム4に供給
されたガスは、一部がガス負荷22に供給され、一部が
燃料電池コージェネレーションシステム21に供給され
発電用燃料として利用される(S5)。
【0108】燃料電池コージェネレーションシステム2
1に供給されたガスは、先ず、燃料処理装置31におい
て加熱され、更に、図示しない水蒸気供給装置から水蒸
気を加えられることによって、ガスから水素が取り出さ
れ、この水素が燃料電池32に供給される。また、この
とき発生する排熱は、熱交換装置33に供給される。
【0109】燃料電池32に供給された水素は、ここ
で、空気供給装置34から供給される空気と混合され、
化学反応が引き起こされる。この化学反応によって発生
した直流電気および排熱は、インバータ35および熱交
換装置33にそれぞれ供給される。
【0110】燃料処理装置31および燃料電池32から
熱交換装置33へと排出された排熱は、ここで温水の製
造に用いられ、製造された温水は、給湯・冷暖房装置2
3へと供給される(S6)。一方、燃料電池32から供
給された直流電気は、インバータ35において交流電気
に変換され、発電用電力量計24において電力量が測定
された後に分電盤25を介して電力負荷27に供給され
る(S6)。また、このとき、発電用電力量計24によ
って測定された測定結果が使用量情報通知部28に出力
される。
【0111】なお、燃料電池コージェネレーションシス
テム21は、メンテナンス情報通知部36を備えてお
り、需要側は、このメンテナンス情報通知部36を介し
て、燃料電池コージェネレーションシステム21のメン
テナンス情報を入力することができる。この入力された
メンテナンス情報は、ブラウザ29を介して管理用計算
機3に送信され、管理用計算機3のCPU13によって
更に、図示しない所定のメンテナンスサービス側に転送
され、交換、修理、定期点検等の要求がなされる。
【0112】燃料電池32によってなされた発電量が十
分であり、電力負荷27を賄うことができる場合(S
7:Yes)には、ステップS2cで契約した電力売電
先に余剰電力を売電することができる。
【0113】余剰電力を売電する場合、この余剰電力
は、分電盤25から電力量計26を経由して、更に、電
力線9を介して電力供給部2などの電力売電先に送電さ
れる(S8)。
【0114】なお、電力量計26によってこの送電量が
測定され、測定結果が売電量として使用量情報通知部2
8へ出力される(S9)。
【0115】使用量情報通知部28に蓄積されたガス使
用量データ、売電量データは、ブラウザ29から、伝送
路8、インターネット7を介して管理用計算機3に送信
される。そして、それらのデータは、管理用計算機3に
おいて、インタフェース部12を介して料金演算部16
に取り込まれ、料金演算部16において料金計算が行わ
れ、結果が料金情報DB18に格納される。
【0116】この料金計算結果データは、管理用計算機
3から、伝送路8、インターネット7を介して該当する
需要側システム4へと送信され、需要側システム4のブ
ラウザ29上に表示される。
【0117】このようにしてブラウザ29上に表示され
た料金情報に基づいて、需要側によって支払手続が行わ
れる。需要側が、クレジットカードで支払を行う場合に
は、需要側がブラウザ29上でクレジットカード番号を
入力し、それを管理用計算機3に送信することによっ
て、管理用計算機3の料金決済部17において、このク
レジットカード番号に基づいて決済がなされる(S1
0)。
【0118】なお、ブラウザ29を介することなく、契
約時に、銀行振込手続をするように指定しておき、定期
的に自動的に指定銀行から所定の料金を供給元に支払う
ようにすることもできる。
【0119】一方、燃料電池32によってなされた発電
量が十分ではなく、電力負荷27を賄うことができない
場合(S7:No)には、ステップS2bで契約した電
力供給部2から、その契約内容に基づいて電力線9を介
して電力が供給される(S11)。
【0120】電力供給部2から電力が供給されると、需
要側システム4に備えられている電力量計26によって
その供給量が測定され、その結果が使用量情報通知部2
8に通知される(S12)。
【0121】また、需要側が契約した電力供給部2が、
需要側システム4に電力を供給する電力線9の所有者以
外である場合、この電力線9を使って需要側に供給した
電力量が託送用メータ5(#b)によって測定され、そ
の測定結果は、伝送路8を介して管理用計算機3に出力
される。この測定結果は、伝送路8を介して管理用計算
機3に出力され、この電力線9を借用して電力を供給し
た電力供給部2が、この電力線9を所有する電力供給部
2へ支払う料金の精算に用いられる。
【0122】このようにして、需要側システム4に供給
された電力は、分電盤25を介して電力負荷27に供給
される(S13)。
【0123】使用量情報通知部28に蓄積されたガス使
用量データ、電力量データは、ブラウザ29から、伝送
路8、インターネット7を介して管理用計算機3に送信
される。そして、これらのデータは、管理用計算機3に
おいて、インタフェース部12を介して料金演算部16
に取り込まれ、料金演算部16において料金計算が行わ
れ、結果が料金情報DB18に格納される。
【0124】この料金計算結果データは、管理用計算機
3から、伝送路8、インターネット7を介して該当する
需要側システム4へと送信され、需要側システム4のブ
ラウザ29上に表示される。
【0125】このようにしてブラウザ29上に表示され
た料金情報に基づいて、需要側によって支払手続が行わ
れる。この支払手続の内容は、ステップS10と同様で
あるのでその説明を省略する。
【0126】なお、ステップS1bとステップS2bで
なされた電力供給元の検討・契約、およびステップS1
cとステップS2cでなされた電力売電先の検討・契約
は、必ずしも上述したタイミングで行う必要はなく、ス
テップS7において、発電量が十分か否かが明らかにな
った時点で行っても良い。
【0127】すなわち、発電量が十分ではなく、不足分
の電力の供給を受けなければならない場合に、電力供給
元との検討・契約を行い、発電量が十分であり、余剰電
力を売電できる場合に、余剰電力の売電先との検討・契
約を行うようにしても良い。
【0128】なお、本実施の形態に説明したシステム
は、記録媒体に格納したプログラムをコンピュータに読
み込ませることで実現させることができる。
【0129】ここで本発明における記録媒体としては、
磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハー
ドディスク、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、
光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリ等、プログラ
ムを記録でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録
媒体であれば、その記録形式は何れの形態であってもよ
い。
【0130】また、記録媒体からコンピュータにインス
トールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上
で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、
データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW
(ミドルウェア)等が本実施の形態を実現するための各
処理の一部を実行してもよい。
【0131】さらに、本発明における記録媒体は、コン
ピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネ
ット等により伝送されたプログラムをダウンロードして
記録又は一時記録した記録媒体も含まれる。
【0132】また、記録媒体は1つに限らず、複数の媒
体から本発明の実施の形態における処理が実行される場
合も本発明における記録媒体に含まれ、媒体構成は何ら
の構成であってもよい。
【0133】なお、本発明におけるコンピュータは、記
録媒体に記録されたプログラムに基づき、本発明の実施
の形態における各処理を実行するものであって、パソコ
ン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接
続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
【0134】また、本発明におけるコンピュータとは、
パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装
置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機
能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0135】上述したように、本発明の実施の形態に係
るエネルギー授受方法を適用したエネルギー授受システ
ムにおいては、上記のような作用により、個人や法人な
どの需要側は、管理用計算機3にアクセスすることによ
って、各ガス供給部1が供給する料金条件をブラウザ2
9画面を介して一覧表示することができる。
【0136】そして、この一覧表示された内容を参照す
ることにより、複数のガス供給部1が提供する料金条
件、供給条件等を容易に比較することができるととも
に、ブラウザ29画面から選択入力を行うことにより、
自己の条件に適合する所望のガス供給部1と簡単に契約
し、供給を受けることができる。
【0137】契約先のガス供給部1から供給されたガス
は、その供給量を自動的に測定することができると共
に、需要側は、このガスをガス負荷22に供給するのみ
ならず、このガスを用いて燃料電池32によって発電す
ることができる。
【0138】そして、発電した電力を電力負荷27に供
給するのみならず、発電時に生じた排熱を給湯・冷暖房
装置23で有効活用することもできる。
【0139】需要側がこの発電した電力で電力負荷27
を賄えない場合には、所望の電力供給部2と契約し、そ
こから不足分の電力の供給を受けることができる。所望
の電力供給部2と電力の供給契約を結ぶ場合も、ガス供
給部1の場合と同様であり、需要側が、管理用計算機3
にブラウザ29を介してアクセスすることによって、各
電力供給部2が供給する料金条件をブラウザ29画面に
一覧表示し、この一覧表示された料金条件、供給条件等
の内容を参照し、比較することにより、自己の条件に適
合する電力供給部2を選択し、契約することができる。
【0140】このようにして契約した電力供給部2から
供給された電力もまた、その電力量を自動的に測定する
ことができる。
【0141】一方、需要側が、燃料電池32で発電した
電力で電力負荷27を十分賄うことができ、余剰電力が
生じた場合には、この余剰電力を逆に、いずれかの電力
供給部2に売電することもできる。
【0142】売電契約もまた同様に、需要側が、ブラウ
ザ29を介して管理用計算機3にアクセスすることによ
って、各電力供給部2の売電条件をブラウザ29画面を
介して一覧表示し、この一覧表示された料金条件、供給
条件等の内容を参照、比較することにより、自己の条件
に適合する所望の電力供給部2を選択し、契約すること
ができる。
【0143】このようにして売電契約した電力供給部2
へ売電した電力もまた、その電力量を自動的に測定する
ことができる。
【0144】あるガス供給部1が、他のガス供給部が所
有するガス配管6を用いて契約先の需要側にガスを供給
した場合、あるいは、ある電力供給部2が、他の電力供
給部が所有する電力線9を用いて契約先の需要側に電力
を供給した場合には、託送用メータ5(#a)、5(#
b)が、おのおのの供給量を測定し、測定結果を管理用
計算機3に出力することができる。そして、この測定結
果に基づいて、ガス配管6を借りたガス供給部とガス配
管6を貸したガス供給部との料金計算、あるいは、電力
線9を借りた電力供給部と電力線9を貸した電力供給部
2との料金計算を行うことができる。
【0145】使用料金の精算は、ガス供給部1から供給
されたガス量、電力供給部2から供給された、あるい
は、電力供給部2に売電した電力量に基づいて行うこと
ができる。更に、使用料金の決済も、契約時に指定した
クレジットカード決済や銀行振込等の方法によって、自
動的に行うことができる。
【0146】すなわち、本発明の実施の形態に係るエネ
ルギー授受方法を適用したエネルギー授受システムを用
いることによって、需要側は、最も安い料金でガスを供
給するガス供給部1からガスの供給を受けることが可能
となる。
【0147】また、電力の供給を受ける場合にも、最も
安い料金で電力を供給する電力供給部2から電力の供給
を受けることが可能となる一方、逆に電力を売電する場
合にも、最も高い料金で電力を購入してくれる電力供給
部2に売電することが可能となる。
【0148】これら料金情報は、常にデータを更新し集
中管理している管理用計算機3から提供され、契約手続
もオンラインで簡単に実現可能であり、料金決済も自動
的に行うことが可能である。
【0149】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、様々な変形例が考えられる。
【0150】例えば、電力会社やガス会社が本発明の実
施の形態でいう需要側となっても良い。また、需要側
が、ガスの供給を受けずに、電力を安く供給する電力供
給部2から電力を購入し、余剰電力が生じた場合には、
その余剰電力を、高く購入してくれる電力供給部2へと
売電するようにしてもよい。なお、電力の購入料金より
も、電力の売電料金の方が高い場合には、需要側は自己
で電力を全く消費せずに、購入した電力をそのまま売電
してもよい。
【0151】以上、本発明の好適な実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかか
る構成に限定されない。特許請求の範囲に記載された技
術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更
例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及
び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと
了解される。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
供給を受けたガス量、供給を受けた電力量、売電した電
力量に基づいてガス料金および電力料金の合計料金を精
算し、この精算料金に基づいて決済することができる。
【0153】以上により、エネルギー購入または販売に
関する精算処理の効率化を図ることが可能なエネルギー
授受システムおよびその方法、ならびにプログラムを記
録した記録媒体を実現することができる。
【0154】また、供給料金の安い供給先から電力やガ
スなどのエネルギーを購入すると共に、引取料金の高い
引取先を余剰電力の売電先として選択することができ
る。
【0155】以上により、効率的なエネルギーの運用を
可能としたエネルギー授受システムおよびその方法、な
らびにプログラムを記録した記録媒体を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエネルギー授受方法
を適用したエネルギー授受システムの全体構成の一例を
示す構成図
【図2】管理用計算機の詳細構成の一例を示すブロック
【図3】需要側システムの詳細構成の一例を示すブロッ
ク図
【図4】同実施の形態に係るエネルギー授受方法を適用
したエネルギー授受システムの動作を示すフローチャー
【符号の説明】
1…ガス供給部 2…電力供給部 3…管理用計算機 4…需要側システム 5…託送用メータ 6…ガス配管 7…インターネット 8…伝送路 9…電力線 10…内部バス 12…インタフェース部 13…CPU 14…料金体系DB 15…契約情報DB 16…料金演算部 17…料金決済部 18…料金情報DB 19…託送量情報DB 20…ガスメータ 21…燃料電池コージェネレーションシステム 22…ガス負荷 23…給湯・冷暖房装置 25…分電盤 27…電力負荷 28…使用量情報通知部 29…ブラウザ 31…燃料処理装置 32…燃料電池 33…熱交換装置 34…空気供給装置 35…インバータ 36…メンテナンス情報通知部

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給側からガスの供給を受け、この
    ガスを用いて発電し、前記発電によって得られた電力で
    需要電力を賄うことができない場合には、電力供給側か
    ら不足分の電力の供給を受け、前記発電によって得られ
    た電力で需要電力を賄うことができ余剰電力が生じた場
    合には、前記余剰電力を電力消費側に供給するようにし
    たことを特徴とするエネルギー授受方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエネルギー授受方法に
    おいて、 単位ガス量あたりのガス料金が最も安いガス供給側から
    ガスの供給を受け、 前記発電によって得られた電力で需要電力を賄うことが
    できない場合には、単位電力量あたりの電力料金が最も
    安い電力供給側から不足分の電力の供給を受け、 前記発電によって得られた電力で需要電力を賄うことが
    でき余剰電力が生じた場合には、単位電力量あたりの引
    き取り料金が最も高い前記電力消費側へ前記余剰電力を
    供給するようにしたことを特徴とするエネルギー授受方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のエネル
    ギー授受方法において、 前記ガス供給側から供給されたガス量に基づいて前記ガ
    ス供給側に支払うガス料金、前記電力供給側から供給さ
    れた電力量に基づいて前記電力供給側に支払う電力料
    金、前記電力消費側に供給した余剰電力量に基づいて前
    記電力消費側から受け取る電力料金をそれぞれ計算し、
    更に前記各料金を合計することにより合計料金を計算
    し、この合計料金を、ガス量と電力量との需給量に基づ
    いた合計料金を徴収する料金徴収側に支払うようにした
    ことを特徴とするエネルギー授受方法。
  4. 【請求項4】 ガスをガス需要側に供給し、前記ガス需
    要側に対してこのガスを用いて発電させ、前記ガス需要
    側が、前記発電によって得られた電力で需要電力を賄う
    ことができない場合には、前記ガス需要側に電力供給側
    から不足分の電力の供給を受けるように促す一方、前記
    ガス需要側が、前記発電によって得られた電力で需要電
    力を賄うことができ余剰電力が生じた場合には、前記ガ
    ス需要側に、前記余剰電力を電力消費側に供給するよう
    に促すようにしたことを特徴とするエネルギー授受方
    法。
  5. 【請求項5】 電力需要側に、ガス供給側からガスの供
    給を受けさせ、このガスを用いて発電させ、前記電力需
    要側が、前記発電によって得られた電力で前記電力需要
    側の需要電力を賄うことができない場合には、不足分の
    電力を前記電力需要側に供給する一方、前記電力需要側
    が、前記発電によって得られた電力で前記電力需要側の
    需要電力を賄うことができ余剰電力が生じた場合には、
    前記余剰電力を受け取るようにしたことを特徴とするエ
    ネルギー授受方法。
  6. 【請求項6】 ガス配管を介してガス供給側からガスの
    供給を受けるガス受取手段と、 前記ガス受取手段によって受けたガスを用いて発電する
    発電手段と、 前記発電手段によって発電された電力で需要電力を賄う
    ことができない場合には、送電線を介して電力供給側か
    ら不足分の電力の供給を受ける受電手段と、 前記発電手段によって発電された電力で需要電力を賄う
    ことができ余剰電力が生じた場合には、前記送電線を介
    して前記余剰電力を電力消費側に供給する電力供給手段
    とを備えたことを特徴とするエネルギー授受システム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のエネルギー授受システ
    ムにおいて、 少なくとも1つの前記ガス供給側が供給するガスの単位
    ガス量あたりのガス料金、少なくとも1つの前記電力供
    給側が供給する電力の単位電力量あたりの電力料金、少
    なくとも1つの前記電力消費側が引き取る電力の単位電
    力量あたりの電力料金を表示する表示手段と、 前記表示手段によって表示された各料金内容に基づい
    て、ガスの供給元であるガス供給側、不足分の電力の供
    給元である電力供給側、前記余剰電力の供給先である電
    力消費側を選択する選択手段とを備え、 前記ガス受取手段は、前記選択手段によって選択された
    ガス供給側からガスの供給を受け、 前記受電手段は、前記選択手段によって選択された前記
    不足分の電力の供給元である電力供給側から前記不足分
    の電力の供給を受け、 前記電力供給手段は、前記選択手段によって選択された
    前記余剰電力の供給先である電力消費側へ前記余剰電力
    を供給するようにしたことを特徴とするエネルギー授受
    システム。
  8. 【請求項8】 ガス需要側へガスを供給し、前記ガス需
    要側に対して、このガスを用いて発電させる発電手段
    と、 前記ガス需要側が、前記発電手段によって発電された電
    力で需要電力を賄うことができない場合には、前記ガス
    需要側に対して、電力供給側から不足分の電力の供給を
    受けるよう促す受電促進手段と、 前記ガス需要側が、前記発電手段によって発電された電
    力で需要電力を賄うことができ余剰電力が生じた場合に
    は、前記ガス需要側に対して、前記余剰電力を電力消費
    側に供給するよう促す電力供給促進手段とを備えたこと
    を特徴とするエネルギー授受システム。
  9. 【請求項9】 電力需要側に対して、ガス供給側からガ
    スの供給を受けさせ、このガスを用いて発電させる発電
    手段と、 前記電力需要側が、前記発電手段によって発電された電
    力で需要電力を賄うことができない場合には、前記電力
    需要側に対して、不足分の電力を供給する電力供給手段
    と、 前記電力需要側が、前記発電手段によって発電された電
    力で需要電力を賄うことができ余剰電力が生じた場合に
    は、前記電力需要側から、前記余剰電力を引き取る電力
    引取手段とを備えたことを特徴とするエネルギー授受シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 需要側からの要求に基づいて、ガス供
    給側に、この需要側へガスを供給させるとともに、前記
    需要側に対しては、この供給されたガスを用いて発電す
    るように促す発電手段と、 この供給されたガスを用いて前記需要側によって発電さ
    れた電力で、前記需要側が需要電力を賄うことができな
    い場合には、電力供給側に、この需要側へ不足分の電力
    を供給させる一方、前記発電された電力で、前記需要側
    が需要電力を賄うことができ余剰電力が生じた場合に
    は、前記需要側から、電力消費側へ前記余剰電力を供給
    させる電力需給手段とを備えたことを特徴とするエネル
    ギー授受システム。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のエネルギー授受シ
    ステムにおいて、 少なくとも1つの前記ガス供給側が供給するガスの単位
    ガス量あたりのガス料金、少なくとも1つの前記電力供
    給側が供給する電力の単位電力量あたりの電力料金、少
    なくとも1つの前記電力消費側が引き取る電力の単位電
    力量あたりの電力料金を表示する表示手段と、 前記表示手段によって表示された各料金内容に基づい
    て、ガスの供給元であるガス供給側、不足分の電力の供
    給元である電力供給側、前記余剰電力の供給先である電
    力消費側を選択するように促す選択手段とを備え、 前記発電手段は、前記選択手段によって選択されたガス
    供給側に、この需要側へガスを供給させ、 前記電力需給手段は、前記需要側によって発電され、こ
    の発電された電力で前記需要側が需要電力を賄うことが
    できない場合には、前記選択手段によって選択された前
    記不足分の電力の供給元である電力供給側に、この需要
    側へ前記不足分の電力を供給させ、この発電された電力
    で、前記需要側が需要電力を賄うことができ余剰電力が
    生じた場合には、前記選択手段によって選択された前記
    余剰電力の供給先である電力消費側に、前記余剰電力を
    供給させるようにしたことを特徴とするエネルギー授受
    システム。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のエネルギー授受シ
    ステムにおいて、 前記表示手段は、前記ガス供給側および前記電力供給側
    および前記電力消費側と伝送路を介して接続しており、
    この伝送路を介して前記各ガス供給側および前記各電力
    供給側および前記各電力消費側より各料金内容情報を受
    け取り表示し、 前記選択手段は、前記需要側と伝送路を介して接続して
    おり、この伝送路を介して前記需要側から選択情報を受
    け取るようにしたことを特徴とするエネルギー授受シス
    テム。
  13. 【請求項13】 請求項6乃至12のうちいずれか1項
    に記載のエネルギー授受システムにおいて、 前記発電手段として、燃料電池を適用したことを特徴と
    するエネルギー授受システム。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のエネルギー授受シ
    ステムにおいて、 前記燃料電池による発電時に得られる熱エネルギーを利
    用する熱エネルギー利用手段を備えたことを特徴とする
    エネルギー授受システム。
  15. 【請求項15】 請求項6乃至14のうちいずれか1項
    に記載のエネルギー授受システムにおいて、 前記ガス供給側から供給されたガス量に基づいて前記ガ
    ス供給側に支払うガス料金、前記電力供給側から供給さ
    れた電力量に基づいて前記電力供給側に支払う電力料
    金、前記電力消費側に供給した電力量に基づいて前記電
    力消費側から受け取る電力料金をそれぞれ計算し、更に
    各料金を合計することにより精算料金を計算する料金計
    算手段と、 前記料金計算手段によって計算された精算料金に関する
    情報を出力する料金出力手段とを備えたことを特徴とす
    るエネルギー授受システム。
  16. 【請求項16】 請求項6乃至15のうちいずれか1項
    に記載のエネルギー授受システムにおいて、 前記発電手段のメンテナンス情報を前記発電手段から取
    得し、取得したメンテナンス情報をメンテナンス側に通
    知するメンテナンス情報通知手段を備えたことを特徴と
    するエネルギー授受システム。
  17. 【請求項17】 少なくとも1つの前記ガス供給側が供
    給するガスの単位ガス量あたりのガス料金、少なくとも
    1つの前記電力供給側が供給する電力の単位電力量あた
    りの電力料金、少なくとも1つの前記電力消費側が引き
    取る電力の単位電力量あたりの電力料金を表示する表示
    手段、 前記表示手段において表示された各料金内容に基づい
    て、ガスの供給元であるガス供給側、不足分の電力の供
    給元である電力供給側、余剰電力の供給先である電力消
    費側を選択するように促す選択手段、 前記選択手段において選択されたガス供給側に、この需
    要側へガスを供給させるとともに、前記需要側に対して
    は、この供給されたガスを用いて発電するように促す発
    電手段、 前記需要側によって発電され、この発電された電力で、
    前記需要側が需要電力を賄うことができない場合には、
    前記選択手段において選択された前記不足分の電力の供
    給元である電力供給側に、この需要側へ前記不足分の電
    力を供給させる一方、この発電された電力で、前記需要
    側が需要電力を賄うことができ余剰電力が生じた場合に
    は、前記選択手段において選択された前記余剰電力の供
    給先である電力消費側に、前記余剰電力を供給させる供
    給手段、 前記ガス供給側から供給されたガス量に基づいて前記ガ
    ス供給側に支払うガス料金、前記電力供給側から供給さ
    れた電力量に基づいて前記電力供給側に支払う電力料
    金、前記電力消費側に供給した電力量に基づいて前記電
    力消費側から受け取る電力料金をそれぞれ計算し、更に
    各料金を合計することにより精算料金を計算する計算手
    段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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