JP2003003980A - ロータリコンプレッサ - Google Patents

ロータリコンプレッサ

Info

Publication number
JP2003003980A
JP2003003980A JP2001187020A JP2001187020A JP2003003980A JP 2003003980 A JP2003003980 A JP 2003003980A JP 2001187020 A JP2001187020 A JP 2001187020A JP 2001187020 A JP2001187020 A JP 2001187020A JP 2003003980 A JP2003003980 A JP 2003003980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
muffler chamber
cylinder
rotary compressor
chamber
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001187020A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirokazu Iizuka
博計 飯塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP2001187020A priority Critical patent/JP2003003980A/ja
Publication of JP2003003980A publication Critical patent/JP2003003980A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型なベアリングを用いることができ、安価で
十分に消音効果が得られるロータリコンプレッサを提供
することにある。 【解決手段】シリンダ室12の吐出口17の外側方に設
けられた空間部よりなる第1マフラ室21と、この第1
マフラ室21に連通しシリンダ10の上表面10aと上
部ベアリング8の下表面8a間に形成された空間部仕切
板92よりなる第2マフラ室22と、この第2マフラ室
22に連通し上部ベアリング8の上表面8aと、この上
表面8aをベアリングカバー26で気密的に覆って形成
される空間部よりなる第3マフラ室23とを有するロー
タリコンプレッサ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種冷凍機械や冷
蔵庫,空気調和機等の冷凍サイクルに使用されるロータ
リコンプレッサに係わり、特にロータリ式圧縮機構のシ
リンダと上部フランジを利用して複数のマフラ室を設け
たロータリコンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】各種冷凍機械や冷蔵庫,空気調和機等に
組み込まれる冷凍サイクルに用いられるロータリコンプ
レッサは、電動機により駆動されるロータリ式圧縮機構
を密閉ケース内に設けており、ロータリ式圧縮機構で圧
縮された冷媒を密閉ケースから冷凍サイクルに吐出させ
るようになっている。
【0003】従来のロータリコンプレッサは、シリンダ
室内で偏心回転するロータにより圧縮された冷媒ガス
が、吐出口から吐出室に吐出され、複数個のマフラ室に
より消音されて密閉ケース外に放出される。
【0004】特開平8−277788号公報には、吐出
室に連通して設けられ第1マフラ室(吐出マフラ室)
と、この第1マフラ室に連通して設けられ、下部フラン
ジと下部フランジカバーとで形成された第2マフラ室
(サブマフラ室)と、この第2マフラ室に連通して設け
られ、上部フランジと上部フランジカバーとで形成され
た第3マフラ室(メインマフラ室)が設けられたロータ
リコンプレッサの記載がある。この公報記載のロータリ
コンプレッサは、騒音・振動発生エネルギを極めて小さ
く抑えることができるが、このロータリコンプレッサの
問題点として、下部フランジと下部フランジカバーとで
第2マフラ室を形成しているため、下部フランジを大き
くしなければならず、さらに、下部フランジカバーを別
途設けなければならずコストアップとなる点が挙げられ
る。
【0005】また、図9に示すように、シリンダ101
の上表面101aに凹部102を設け、この凹部102
を上部ベアリング103の下表面103bで覆って空間
部を形成し、この空間部をサブマフラ室104とするロ
ータリコンプレッサも提案されている。しかし、この従
来のロータリコンプレッサは凹部102を上ベアリング
103の下表面103bで覆ってサブマフラ室104を
形成するため、上部ベアリング103のフランジ部10
3fの外径が大きくなり、コストアップとなるという問
題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで小型なベアリン
グを用いることができ、安価で十分に消音効果が得られ
るロータリコンプレッサが要望されていた。
【0007】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、小型なベアリングを用いることができ、安価で
十分に消音効果が得られるロータリコンプレッサを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本願請求項1の発明は、密閉ケース内に電動
機により回転シャフトを介して駆動されるロータリ式圧
縮機構が収納され、前記圧縮機構を構成しシリンダブロ
ックに形成されたシリンダ室にローラピストンが収容さ
れたロータリコンプレッサにおいて、前記シリンダ室の
吐出口に連通しこの吐出口の外側方に設けられた空間部
よりなる第1マフラ室と、この第1マフラ室に連通しシ
リンダの上表面と前記回転シャフトを軸支する上部ベア
リングの下表面間に形成された空間部よりなる第2マフ
ラ室と、この第2マフラ室に連通し上部ベアリングの上
表面とこの上表面をベアリングカバーで気密的に覆って
形成される空間部よりなる第3マフラ室とを有し、この
第3マフラ室と前記第2マフラ室の連通は前記上部ベア
リングの周側部と前記ベアリングカバー間に形成される
空間部により行うことを特徴とするロータリコンプレッ
サであることを要旨としている。
【0009】本願請求項2の発明では、上記第2マフラ
室は、シリンダの上表面および上部ベアリングの下表面
の少なくとも一方に形成された凹部を他方の表面で覆っ
て形成された空間部であることを特徴とする請求項1に
記載のロータリコンプレッサであることを要旨としてい
る。
【0010】本願請求項3の発明では、上記第2マフラ
室は、シリンダの上表面に形成された凹部とこの凹部を
上部ベアリングの下表面で覆って形成される空間部より
なることを特徴とする請求項1または2に記載のロータ
リコンプレッサであることを要旨としている。
【0011】本願請求項4の発明では、上記第2マフラ
室は、シリンダの上表面に形成された凹部とこの凹部を
上部ベアリングの下表面で覆って形成される空間部、お
よび、ベアリングカバーの立上部と上部ベアリングの周
側面で形成される空間部とからなることを特徴とする請
求項1ないし3のいずれか1項に記載のロータリコンプ
レッサであることを要旨としている。
【0012】本願請求項5の発明では、上記第2マフラ
室と第3マフラ室は、連通口が設けられ上部ベアリング
の上表面から延出する仕切板により仕切られたことを特
徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のロー
タリコンプレッサであることを要旨としている。
【0013】本願請求項6の発明では、上記第2マフラ
室と第3マフラ室を連通する空間部は、ベアリングカバ
ーの立上部と上部ベアリングの周側面で形成される連通
路であることを特徴とする請求項1に記載のロータリコ
ンプレッサであることを要旨としている。
【0014】本願請求項7の発明では、上記第2マフラ
室は、シリンダと上部ベアリングを締付ける締付けボル
ト間に形成され、下表面間空間領域が拡大形成される締
付ボルト間領域と、前記締付ボルト近傍で突出し空間領
域を縮小させる突出部とが設けられていることを特徴と
する請求項1ないし6のいずれか1項に記載のロータリ
コンプレッサであることを要旨としている。
【0015】本願請求項8の発明では、上記第1マフラ
室は、上下2段のシリンダに形成されたシリンダ室に対
応して各々設けられ、第2マフラ室は、前記上下段のシ
リンダ間に介設された仕切板と前記下段シリンダの上表
面に形成された凹部で画定された下段シリンダ第2マフ
ラ室と、上部ベアリングの下表面と上段シリンダの上表
面の形成された凹部で画定された上段シリンダ第2マフ
ラ室とを直列に連通して形成されたことを特徴とする請
求項1ないし7のいずれか1項に記載のロータリコンプ
レッサであることを要旨としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるロータリコ
ンプレッサの第1実施形態について添付図面を参照して
説明する。
【0017】図1は本発明に係わるロータリコンプレッ
サの一例を示す縦断面図である。
【0018】図1に示すように、ロータリコンプレッサ
1は縦型をなし、コンプレッサケースとしての密閉ケー
ス2内の上部に電動機3が、この電動機3により回転シ
ャフト4を介して駆動されるロータリ式圧縮機構5が下
部にそれぞれ設けられている。電動機3は密閉ケース2
内に圧入して固定されるステータ6とこのステータ6内
に収容されるロータ7とから構成されている。
【0019】電動機3のロータ7を支持する回転シャフ
ト4はロータリ式圧縮機構5のメインベアリング(上部
ベアリング)8とサブベアリング9(下部ベアリング)
により回転自在に支持される。メインベアリング8とサ
ブベアリング9はシリンダ(シリンダブロック)10を
両側から挟むようにして設けられ、締付ボルト11等の
固定具で一体に組み立てられている。シリンダ10は密
閉ケース2内に溶接にて直接固定されている。
【0020】また、ロータリ式圧縮機構5のシリンダ1
0内には図1および図2に示すように、シリンダボアに
より画成されるシリンダ室12が形成され、このシリン
ダ室12にローラピストン13が収容されている。ロー
ラピストン13は回転シャフト4のクランク部4aに軸
装され、回転シャフト4の回転駆動に伴い、シリンダ室
12内を転動しつつ偏心回転され、圧縮作用をするよう
になっている。
【0021】ロータリ式圧縮機構5は、図3に示すよう
に、シリンダボアの内周面(シリンダ内周面)より半径
方向外方に延びるブレード溝14が形成され、このブレ
ード溝14にブレード15がローラピストン13を押圧
するようにばね付勢されて収容され、このブレード15
によりシリンダ室12は吸込側と圧縮側チャンバ12
a、12bに区画されている。上記シリンダ10にはブ
レード溝14を挟んだ両側に吸込口16と吐出口17が
それぞれ形成されている。
【0022】吸込口16は図1に示すように、吸込パイ
プ18を介してアキュムレータ19に接続され、このア
キュムレータ19で気液分離されたガス冷媒がシリンダ
室12の吸込側チャンバ12aに吸い込まれるようにな
っている。
【0023】また、吐出口17はリードバルブ等の吐出
弁機構20を介して第1マフラ室21に連通されてい
る。
【0024】さらに、図2に示すように、第1マフラ室
21に連通して第2マフラ室22が設けられ、この第2
マフラ室22に連通して第3マフラ室23が設けられて
いる。
【0025】第1マフラ室21は、図2および図3に示
すように、吐出口17の外側方に設けられシリンダ10
の周側面10sにより形成された空間部よりなってお
り、シリンダ10中に形成された連通路24および第2
マフラ室22への連通口24aによって第2マフラ室2
2に連通されている。
【0026】この第2マフラ室22は、図2および図3
に示すように、シリンダ10の上表面10aと上部ベア
リング8の下表面8b間に形成された空間部よりなって
いる。例えば、第2マフラ室22は、シリンダ10の上
表面10aに形成された凹部25と、この凹部25を上
部ベアリング8の下表面8bで覆って画成される空間部
22aおよび上部ベアリング8の周側面8sに形成され
る空間部22bとからなっている。この空間部22bは
上部ベアリング8の上表面8aをカバーするベアリング
カバー26の立上部26aと上部ベアリング8の周側面
8sおよび上部ベアリング8の上表面8aから延出しバ
ッフル板の作用をC字形状をなす仕切板27とで画成さ
れ、さらに、図3に示すように、上部ベアリング8の周
側面8sのほぼ半周に沿ってC字形状をなすように形成
されている。
【0027】また、この空間部22bは図3中に点線で
示す上部ベアリング8のフランジ外周部線cに対して締
付ボルト間領域28を肉薄にして空間領域22b1が拡
大形成され、逆に締付ボルト11近傍が空間部22b側
に突出して突出部10pを形成しており、空間部22b
の容積を拡大させると共に、第2マフラ室23への連通
口22aから第3マフラ室23への後述連通口27aに
至る冷媒ガス流れの過程において、その冷媒ガス流れの
断面積は縮小拡大を繰返すように形成されている。
【0028】上記のように第2マフラ室22は、シリン
ダ10の上表面10aに形成された凹部25を上部ベア
リング8の下表面8bで覆って画成される空間部22a
により構成されているので、下部フランジに別個のフラ
ンジカバーを取り付けて第2マフラ室を形成する必要が
なく、部品点数の削減ができ、安価なロータリコンプレ
ッサを製造することができる。また、第2マフラ室22
は、ベアリングカバー26の立上部26aと、上部ベア
リング8の周側面8sと、仕切板27とで画成された空
間部22bにより構成され、周側面8sを利用すること
により、上部ベアリング8の外径を小さくすることがで
き、安価なロータリコンプレッサを製造することができ
る。さらに、空間部22bを第2マフラ室22と第3マ
フラ室23とを連通する連通路を兼ねさせることができ
るので、別個に連通路を形成する必要がなく、安価なロ
ータリコンプレッサを製造することができる。また、上
部ベアリング8の外径を小さくすることができるので、
標準化された上部ベアリングを用いても、低騒音・低振
動のロータリコンプレッサを製造することができる。
【0029】第3マフラ室23は、仕切板27に穿設さ
れた連通口27aにより第2マフラ室22に連通されて
おり、この第3マフラ室23は上部ベアリング8の上表
面8aとこの上表面8aを気密的に覆うベアリングカバ
ー26と仕切板27により画成される空間部よりなって
いる。従って、第2マフラ室22と第3マフラ室23を
仕切るために上部ベアリングのフランジ部を大きくする
必要がなく、上部ベアリング8を小型にすることができ
る。
【0030】なお、29は冷媒を密閉ケース2外に吐出
する吐出パイプである。
【0031】次に本発明に係わる第1実施形態のロータ
リコンプレッサを用いた冷媒の圧縮動作について説明す
る。
【0032】図1および図3に示すように、ロータリ式
圧縮機構1のシリンダ室12から吐出される冷媒は、吐
出口17、第1マフラ室21、連通路24、連通口24
aを経て第2マフラ室22に導かれ、さらに、冷媒は第
3連通口27aから第3マフラ室23に順次案内されて
多段階にマフラ作用を受け、冷媒の圧力脈動が平滑化さ
れて密閉ケース1内に吐出され、密閉ケース1の頂部に
設けられた吐出パイプ29から外部に吐出される。
【0033】このような複数のマフラ室による消音過程
において、第1マフラ室21のマフラ作用で圧力脈動が
平滑化され、脈動圧力が小さくなる。
【0034】さらに、脈動圧力が小さくなった冷媒は、
第2マフラ室22への連通口24aから第2マフラ室2
2に案内され、第2マフラ室22内を流れるが、第2マ
フラ室22は、図2および図3に示すように、空間部2
2aと空間部22bとからなっているので、大きな容量
となり十分なマフラ作用が発揮されて十分に圧力脈動が
平滑化され、また、断面積が拡大する締付ボルト間領域
28、断面積が縮小する突出部10pが繰返し存在する
ので、この容量の変化によりマフラ作用が発揮されて吐
出冷媒中に含まれていた脈動波は極めて小さな値に減衰
される。また、第3マフラ室23に案内された冷媒はマ
フラ作用により、一層圧力脈動が平滑化され、脈動圧力
が十分に小さくなる。
【0035】従って、このように複数のマフラ室のマフ
ラ作用により、吐出される冷媒の圧力脈動に起因する騒
音を封じ込めることができて、低騒音・低振動のロータ
リコンプレッサを実現することができる。
【0036】次に本発明に係わる第1実施形態のロータ
リコンプレッサに設けられる第2マフラの第1変形例に
ついて説明する。
【0037】本第1変形例は、上述した第1実施形態に
用いられる第2マフラ室がシリンダの上表面に凹部を設
けて形成するのに対して、シリンダの上表面および上部
ベアリングの下表面に凹部を設けて形成したものであ
る。
【0038】例えば、図4に示すように、第1変形例の
第2マフラ室32は、シリンダ10の上表面10aに形
成された凹部25と、この凹部25は上部ベアリング3
8の下表面38bで覆われ、この下表面38bにも一端
が周側面38sに開放された凹部(段部)39が形成さ
れている。
【0039】従って、この第1変形例は第2マフラ室3
2の容量を大きくすることができ、第2マフラ室32が
大きな容量を必要とする場合に適する。また、周側面3
8sを利用することにより、上部ベアリング38の外径
を小さくすることができ、さらに、空間部39を第2マ
フラ室32と第3マフラ室33とを連通する連通路を兼
ねさせるので、別個に連通路を形成する必要がなく、安
価なロータリコンプレッサを製造することができる。
【0040】さらに、第2マフラ室の第2変形例につい
て説明する。
【0041】本第2変形例は、上述した第1実施形態の
第2マフラ室がシリンダの上表面に凹部を設けて形成す
るのに対して、上部ベアリングの下表面に凹部を設けた
ものである。
【0042】例えば、図5に示すように、第2変形例の
第2マフラ室41は、上部ベアリング48の下表面48
bに形成され一端が周側面48sに開放された凹部(段
部)49のみが設けられている。この凹部49は一端が
周側面48sに開放され、シリンダ50の上表面50s
で覆われている。
【0043】従って、この第2変形例は、第2マフラ室
41の容量をあまり大きくする必要がない場合に適す
る。また、周側面48sを利用することにより、上部ベ
アリング48の外径を小さくすることができ、さらに、
空間部51を第2マフラ室41と第3マフラ室43とを
連通する連通路を兼ねさせるので、別個に連通路を形成
する必要がなく、安価なロータリコンプレッサを製造す
ることができる。
【0044】また、第2マフラ室の第3変形例について
説明する。
【0045】本第3変形例は、上述した第1実施形態の
第2マフラ室がシリンダの上表面に凹部を設け、この凹
部を連通口が穿設された仕切板で仕切るのに対して、上
部ベアリングに仕切板を兼ねさせ、ベアリングカバーの
立上部と上部ベアリングの周側面間に連通口を設けるも
のである。
【0046】例えば、図6に示すように、第2マフラ室
62と第3マフラ室63は、ベアリングカバー66の立
上部66aと上部ベアリング68の周側面68s間の一
部あるいは全部に亘って開口される空間部、すなわち、
連通路64により連通されている。
【0047】従って、本第2変形例は、仕切板を必要と
せず、また、従来のように別個に連通路を形成する必要
がなく、安価なロータリコンプレッサを製造することが
できる。
【0048】さらに、第2マフラ室の第4変形例につい
て説明する。
【0049】本第4変形例は、上述した第1実施形態の
第2マフラ室がシリンダの上表面に凹部を設け、この凹
部を連通口が穿設された仕切板で仕切るのに対して、凹
部が形成された上部ベアリングに仕切板を兼ねさせ、ベ
アリングカバーの立上部と上部ベアリングの周側面間に
連通口を設けるものである。
【0050】例えば、図7に示すように、第2マフラ室
72は、シリンダ10の上表面10aに凹部75、およ
び、上部ベアリング78の下表面78bに形成され一端
が周側面78sに開放された凹部79を設けて形成さ
れ、第2マフラ室72と第3マフラ室73はベアリング
カバー76の立上部76aと上部ベアリング78の周側
面78s間の一部あるいは全部に亘って開口される空間
部、すなわち、連通口77により連通されている。
【0051】従って、本第4変形例は、容量の大きな第
2マフラ室を形成できると共に、仕切板を必要とせず、
また、従来のように別個に連通路を形成する必要がな
く、安価なロータリコンプレッサを製造することができ
る。
【0052】さらに、本発明に係わるロータリコンプレ
ッサの第2実施形態について説明する。
【0053】本第2実施形態のロータリコンプレッサ
は、上述した第1実施形態のロータリコンプレッサが1
個のシリンダ室(シリンダ)を有するのに対して、2個
のシリンダ室を有するロータリコンプレッサである。
【0054】例えば、図8に示すように、本第2実施形
態のロータリコンプレッサのロータリ式圧縮機構81
は、仕切板82を挟んで上段シリンダ(上段シリンダブ
ロック)83と下段シリンダ(下段シリンダブロック)
84が設けられている。上段シリンダ83には、シリン
ダ室(図示せず)が設けられ、さらに、このシリンダ室
に対応して上段シリンダ第1マフラ室85が設けられて
いる。また、下段シリンダ84には、シリンダ室(図示
せず)が設けられ、さらに、このシリンダ室に対応して
下段シリンダ第1マフラ室87が設けられている。
【0055】また、下段シリンダ84には、仕切板82
の下表面82bと、下段シリンダ84の上表面84aに
形成された凹部88とにより画定された下段シリンダ第
2マフラ室89が設けられている。この下段シリンダ第
2マフラ室89と上段シリンダ第1マフラ室85は、連
通路91および仕切板82に穿設された連通口93を介
して連通され、また、連通路94を介して下段シリンダ
第1マフラ室87に連通されている。
【0056】さらに、上段シリンダ83には、上部ベア
リングの下面と、上段シリンダ83の上表面83aに形
成された凹部96とにより画定された上段シリンダ第2
マフラ室90が設けられている。下段シリンダ第2マフ
ラ室89と上段シリンダ第2マフラ室90は、仕切板8
2に穿設された連通口97および連通路98を介して連
通されている。
【0057】さらに、上段シリンダ第2マフラ室90
は、図2に示すような第1実施形態の第3マフラ室と同
様の構造を有するマフラ室(図示せず)に上部ベアリン
グの周側部とベアリングカバー間に形成される空間部
(図示せず)により連通されている。
【0058】従って、上段シリンダ第1マフラ室85、
下段シリンダ第1マフラ室87から排出される圧縮冷媒
を下段シリンダ第2マフラ室89に排出、合流すること
により性能を低下させることなく、騒音を小さくするこ
とができる。また、下段シリンダ第2マフラ室89は凹
部88を仕切板82により仕切って形成するため、2シ
リンダ室から排出される冷媒量に十分対応できる容積を
持たせることができ、また、流路抵抗を低減させること
なく流量効率を保ちながら騒音を低減することができ
る。さらに、下段シリンダ第2マフラ室89と上段シリ
ンダ第2マフラ室90を直列に使用することにより、一
層騒音低減を図ることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明に係わるロータリコンプレッサに
よれば、小型なベアリングを用いることができ、安価で
十分に消音効果が得られるロータリコンプレッサを提供
することができる。
【0060】すなわち、シリンダ室の吐出口に連通し、
この吐出口の外側方に設けられた空間部よりなる第1マ
フラ室と、この第1マフラ室に連通しシリンダの上表面
と上記回転シャフトを軸支する上部ベアリングの下表面
間に形成された空間部よりなる第2マフラ室と、この第
2マフラ室に連通し上部ベアリングの上表面とこの上表
面をベアリングカバーで気密的に覆って形成される空間
部よりなる第3マフラ室とを有し、この第3マフラ室と
上記第2マフラ室の連通は上記上部ベアリングの周側部
と上記ベアリングカバー間に形成される空間部により行
うので、従来のように下部フランジに別個のフランジカ
バーを取り付けて第2マフラ室を形成する必要がなく、
部品点数の削減ができ、安価なロータリコンプレッサを
製造することができる。さらに、上部ベアリングの外径
を小さくすることができ、安価なロータリコンプレッサ
を製造することができる。
【0061】また、第2マフラ室は、シリンダの上表面
および上部ベアリングの下表面の少なくとも一方に形成
された凹部を他方の表面で覆って形成された空間部であ
るので、従来のように下部フランジに別個のフランジカ
バーを取り付けて第2マフラ室を形成する必要がなく、
部品点数の削減ができ、さらに、上部ベアリングの外径
を小さくすることができ、安価なロータリコンプレッサ
を製造することができる。
【0062】また、第2マフラ室は、シリンダの上表面
に形成された凹部とこの凹部を上部ベアリングの下表面
で覆って形成される空間部よりなるので、従来のように
下部フランジに別個のフランジカバーを取り付けて第2
マフラ室を形成する必要がなく、部品点数の削減がで
き、さらに、上部ベアリングの外径を小さくすることが
でき、安価なロータリコンプレッサを製造することがで
きる。
【0063】また、第2マフラ室は、シリンダの上表面
に形成された凹部とこの凹部を上部ベアリングの下表面
で覆って形成される空間部、および、ベアリングカバー
の立上部と上部ベアリングの周側面で形成される空間部
とからなるので、上部ベアリングの外径を小さくするこ
とができ、さらに、空間部を第2マフラ室と第3マフラ
室とを連通する連通路を兼ねさせることができるので、
別個に連通路を形成する必要がなく、安価なロータリコ
ンプレッサを製造することができ、また、上部ベアリン
グの外径を小さくすることができるので、標準化された
上部ベアリングを用いても、低騒音・低振動のロータリ
コンプレッサを製造することができる。
【0064】また、上記第2マフラ室と第3マフラ室
は、連通口が設けられ上部ベアリングの上表面から延出
する仕切板により仕切られるので、第2マフラ室と第3
マフラ室を仕切るために上部ベアリングのフランジ部を
大きくする必要がなく、上部ベアリングを小型にするこ
とができる。
【0065】また、第2マフラ室と第3マフラ室は、ベ
アリングカバーの立上部と上部ベアリングの周側面で形
成される連通路で連通されるので、上部ベアリングの外
径を小さくすることができる。
【0066】また、第2マフラ室は、空間領域が拡大形
成される締付ボルト間領域と、締付ボルト近傍で突出し
空間領域を縮小させる突出部とが設けられているので、
第2マフラ室の容積を拡大させると共に、大きな容量と
なり十分なマフラ作用が発揮されて十分に圧力脈動が平
滑化され、また、この容量の変化によりマフラ作用が発
揮されて吐出冷媒中に含まれていた脈動波は極めて小さ
な値に減衰される。
【0067】また、第1マフラ室は、上下2段のシリン
ダに形成されたシリンダ室に対応して各々設けられ、第
2マフラ室は、上記上下段のシリンダ間に介設された仕
切板と下段シリンダの上表面に形成された凹部で画定さ
れた下段シリンダ第2マフラ室と、上部ベアリングの下
表面と上段シリンダの上表面に形成された凹部で画定さ
れた上段シリンダ第2マフラ室とを直列に連通して形成
されるので、上段シリンダ第1マフラ室、下段シリンダ
第1マフラ室から排出される圧縮冷媒を下段シリンダ第
2マフラ室に排出、合流することにより性能を低下させ
ることなく、騒音を小さくすることができる。また、2
シリンダ室から排出される冷媒量に十分対応できる容積
を持たせることができ、さらに、流路抵抗を低減させる
ことなく流量効率を保ちながら騒音を低減させることが
でき、一層騒音の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるロータリコンプレッサの第1実
施形態の縦断面図。
【図2】本発明に係わるロータリコンプレッサに用いら
れるロータリ式圧縮機構の縦断面図。
【図3】本発明に係わるロータリコンプレッサを上方か
ら透して示す平面図。
【図4】本発明に係わるロータリコンプレッサの第1実
施形態の第2マフラ室の第1変形例の縦断面図。
【図5】本発明に係わるロータリコンプレッサの第1実
施形態の第2マフラ室の第2変形例の縦断面図。
【図6】本発明に係わるロータリコンプレッサの第1実
施形態の第2マフラ室の第3変形例の縦断面図。
【図7】本発明に係わるロータリコンプレッサの第1実
施形態の第2マフラ室の第4変形例の縦断面図。
【図8】本発明に係わるロータリコンプレッサの第2実
施形態のロータリ式圧縮機構の縦断面図。
【図9】従来のロータリコンプレッサの縦断面図。
【符号の説明】
1 ロータリコンプレッサ 2 密閉ケース 3 電動機 4 回転シャフト 4a クランク部 5 ロータリ式圧縮機構 6 ステータ 7 ステータロータ 8 メインベアリング(上部ベアリング) 8a 上表面 8s 周側面 9 サブベアリング(下部ベアリング) 10 シリンダ(シリンダブロック) 10p 突出部 10s 周側面 11 締付ボルト 12 シリンダ室 12a 吸込側チャンバ 12b 圧縮側チャンバ 13 ローラピストン 14 ブレード溝 15 ブレード 16 吸込口 17 吐出口 18 吸込パイプ 19 アキュムレータ 20 吐出弁機構 21 第1マフラ室 22 第2マフラ室 22b 空間部 22b1 空間領域 23 第3マフラ室 24 連通路 24a 連通口 25 凹部 26 ベアリングカバー 26a 立上部 27 仕切板 27a 連通口 28 締付ボルト間領域 32 第2マフラ室 38 上部ベアリング 38b 下表面 38s 周側面 39 凹部(段部) 41 第2マフラ室 43 第3マフラ室 48 上部ベアリング 48b 下表面 48s 周側面 49 凹部(段部) 50 シリンダ 50s 上表面 51 空間部 62 第2マフラ室 63 第3マフラ室 64 連通路 66 ベアリングカバー 66a 立上部 68 上部ベアリング 68s 周側面 72 第2マフラ室 73 第3マフラ室 76 ベアリングカバー 76a 立上部 77 連通口 78 上部ベアリング 78b 下表面 78s 周側面 79 凹部 81 ロータリ式圧縮機構 82 仕切板 82a 上表面 82b 下表面 83 上段シリンダ(上段シリンダブロック) 83a 上表面 84 下段シリンダ(下段シリンダブロック) 84a 上表面 85 上段シリンダ第1マフラ室 87 下段シリンダ第1マフラ室 88 凹部 89 下段シリンダ第2マフラ室 90 上段シリンダ第2マフラ室 91 連通路 93 連通口 94 連通路 96 凹部 97 連通口 98 連通路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ケース内に電動機により回転シャフ
    トを介して駆動されるロータリ式圧縮機構が収納され、
    前記圧縮機構を構成しシリンダに形成されたシリンダ室
    にローラピストンが収容されたロータリコンプレッサに
    おいて、前記シリンダ室の吐出口に連通しこの吐出口の
    外側方に設けられた空間部よりなる第1マフラ室と、こ
    の第1マフラ室に連通しシリンダの上表面と前記回転シ
    ャフトを軸支する上部ベアリングの下表面間に形成され
    た空間部よりなる第2マフラ室と、この第2マフラ室に
    連通し上部ベアリングの上表面とこの上表面をベアリン
    グカバーで気密的に覆って形成される空間部よりなる第
    3マフラ室とを有し、この第3マフラ室と前記第2マフ
    ラ室の連通は前記上部ベアリングの周側部と前記ベアリ
    ングカバー間に形成される空間部により行うことを特徴
    とするロータリコンプレッサ。
  2. 【請求項2】 上記第2マフラ室は、シリンダの上表面
    および上部ベアリングの下表面の少なくとも一方に形成
    された凹部を他方の表面で覆って形成された空間部であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のロータリコンプレ
    ッサ。
  3. 【請求項3】 上記第2マフラ室は、シリンダの上表面
    に形成された凹部とこの凹部を上部ベアリングの下表面
    で覆って形成される空間部よりなることを特徴とする請
    求項1または2に記載のロータリコンプレッサ。
  4. 【請求項4】 上記第2マフラ室は、シリンダの上表面
    に形成された凹部とこの凹部を上部ベアリングの下表面
    で覆って形成される空間部、および、ベアリングカバー
    の立上部と上部ベアリングの周側面で形成される空間部
    とからなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    か1項に記載のロータリコンプレッサ。
  5. 【請求項5】 上記第2マフラ室と第3マフラ室は、連
    通口が設けられ上部ベアリングの上表面から延出する仕
    切板により仕切られたことを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれか1項に記載のロータリコンプレッサ。
  6. 【請求項6】 上記第2マフラ室と第3マフラ室を連通
    する空間部は、ベアリングカバーの立上部と上部ベアリ
    ングの周側面で形成される連通路であることを特徴とす
    る請求項1に記載のロータリコンプレッサ。
  7. 【請求項7】 上記第2マフラ室は、シリンダと上部ベ
    アリングを締付ける締付けボルト間に形成され、下表面
    間空間領域が拡大形成される締付ボルト間領域と、前記
    締付ボルト近傍で突出し空間領域を縮小させる突出部と
    が設けられていることを特徴とする請求項1ないし6の
    いずれか1項に記載のロータリコンプレッサ。
  8. 【請求項8】 上記第1マフラ室は、上下2段のシリン
    ダに形成されたシリンダ室に対応して各々設けられ、第
    2マフラ室は、前記上下段のシリンダ間に介設された仕
    切板と前記下段シリンダの上表面に形成された凹部で画
    定された下段シリンダ第2マフラ室と、上部ベアリング
    の下表面と上段シリンダの上表面の形成された凹部で画
    定された上段シリンダ第2マフラ室とを直列に連通して
    形成されたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれ
    か1項に記載のロータリコンプレッサ。
JP2001187020A 2001-06-20 2001-06-20 ロータリコンプレッサ Pending JP2003003980A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001187020A JP2003003980A (ja) 2001-06-20 2001-06-20 ロータリコンプレッサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001187020A JP2003003980A (ja) 2001-06-20 2001-06-20 ロータリコンプレッサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003003980A true JP2003003980A (ja) 2003-01-08

Family

ID=19026377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001187020A Pending JP2003003980A (ja) 2001-06-20 2001-06-20 ロータリコンプレッサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003003980A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109185157A (zh) * 2018-09-25 2019-01-11 珠海凌达压缩机有限公司 一种消音器及压缩机
CN111315993A (zh) * 2017-11-09 2020-06-19 三星电子株式会社 压缩机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111315993A (zh) * 2017-11-09 2020-06-19 三星电子株式会社 压缩机
CN109185157A (zh) * 2018-09-25 2019-01-11 珠海凌达压缩机有限公司 一种消音器及压缩机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3199694B2 (ja) 密閉型回転圧縮機の吐出マフラー
JP6187267B2 (ja) 電動圧縮機
US20060056986A1 (en) Multi-cylinder compressor
US4990073A (en) Two-cylinder rotary compressor having improved valve cover structure
JP2005509787A (ja) 密閉型回転式圧縮機のマフラー
CA2322403C (en) Discharge muffler arrangement
JP2010048089A (ja) 密閉型圧縮機
JP2003003980A (ja) ロータリコンプレッサ
JP3899203B2 (ja) 往復動型圧縮機
WO2021162039A1 (ja) 圧縮機
JPH11182474A (ja) 回転圧縮機のシリンダ組立体
JP2001280241A (ja) 密閉型圧縮機
JP3416790B2 (ja) ロータリコンプレッサ
US5452991A (en) Hermetic compressor with pressure pulsation reducing mechanism for refrigerant
US20070264137A1 (en) Hermetic compressor
JP3200322B2 (ja) ロータリコンプレッサ
JP2008002364A (ja) 多気筒圧縮機
KR100814019B1 (ko) 다기통 회전압축기
JPH109172A (ja) 密閉形圧縮機
JPH09151890A (ja) 密閉型回転圧縮機
JPH09144681A (ja) 複数シリンダロータリ圧縮機
JP7417142B2 (ja) ロータリ圧縮機および冷凍装置
JPH05164075A (ja) 2シリンダ形ロータリ圧縮機
JP2000120532A (ja) 往復動型圧縮機
JPH05215070A (ja) 圧縮機の消音装置