JP2003002823A - シート状入浴剤 - Google Patents
シート状入浴剤Info
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- JP2003002823A JP2003002823A JP2001190142A JP2001190142A JP2003002823A JP 2003002823 A JP2003002823 A JP 2003002823A JP 2001190142 A JP2001190142 A JP 2001190142A JP 2001190142 A JP2001190142 A JP 2001190142A JP 2003002823 A JP2003002823 A JP 2003002823A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 貼布により、美白成分などを充分に皮膚に浸
透させることができるとともに、血行促進のためのマッ
サージを、皮膚に必要以上の摩擦によるダメージを与え
ることなく、充分に行うことができる入浴剤を提供す
る。 【解決手段】 水不溶性シートの片面に、水溶性または
水膨潤性のゲル基材を主成分とするゲル基材層を設けた
シート状入浴剤であって、入浴中に、前記水不溶性シー
トと、前記ゲル基材層とを一体化した状態で使用するも
のであることを特徴とするシート状入浴剤を製造する。
透させることができるとともに、血行促進のためのマッ
サージを、皮膚に必要以上の摩擦によるダメージを与え
ることなく、充分に行うことができる入浴剤を提供す
る。 【解決手段】 水不溶性シートの片面に、水溶性または
水膨潤性のゲル基材を主成分とするゲル基材層を設けた
シート状入浴剤であって、入浴中に、前記水不溶性シー
トと、前記ゲル基材層とを一体化した状態で使用するも
のであることを特徴とするシート状入浴剤を製造する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシート状入浴剤に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】入浴剤は浴湯に分散、溶解させて用いる
のが一般的であるが、近年皮膚に直接塗布または貼布す
ることにより、美白成分、冷感剤などの有効成分などを
より効果的に皮膚に作用させようという方法が提案され
ている。例えば、特開平9−278648号公報には、
水溶性粘着性シートと、必要に応じて水溶性保護材を積
層したシート状のもので、前記水溶性粘着性シート面を
皮膚に貼り付けて浴湯につかるタイプの入浴剤が開示さ
れている。特開平9−249552号公報には、液状、
半固形状の入浴剤を皮膚に塗布、または貼布して浴湯に
つかることにより、入浴剤中の成分を浴湯中に分散、溶
解させながら入浴するための入浴剤が開示されている。
これらの入浴剤は皮膚に塗布、または貼布するため、組
成物中の美白成分、保湿成分などが皮膚に浸透しやすい
という効果が得られる。
のが一般的であるが、近年皮膚に直接塗布または貼布す
ることにより、美白成分、冷感剤などの有効成分などを
より効果的に皮膚に作用させようという方法が提案され
ている。例えば、特開平9−278648号公報には、
水溶性粘着性シートと、必要に応じて水溶性保護材を積
層したシート状のもので、前記水溶性粘着性シート面を
皮膚に貼り付けて浴湯につかるタイプの入浴剤が開示さ
れている。特開平9−249552号公報には、液状、
半固形状の入浴剤を皮膚に塗布、または貼布して浴湯に
つかることにより、入浴剤中の成分を浴湯中に分散、溶
解させながら入浴するための入浴剤が開示されている。
これらの入浴剤は皮膚に塗布、または貼布するため、組
成物中の美白成分、保湿成分などが皮膚に浸透しやすい
という効果が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−278648号公報や、特開平9−249552号
公報に記載された入浴剤は、水溶性、あるいは、浴湯中
に成分を分散、溶解させながら入浴するためのものであ
るため、入浴中にその表面がべたつき、使用感が悪いと
いう問題があった。また、最近は美容などの点から、浴
湯に長い時間つかる場合がある。そのため、浴湯につか
っているうちに、入浴剤が浴湯中に分散、あるいは溶解
し、消失してしまい、浴湯につかっている間中、その効
果を充分に実感することができないという問題があっ
た。一方、入浴中にマッサージを行うと、血行を促進す
ることができ、好ましい。また、このときクリーム状な
どのマッサージ剤を使用すると、皮膚に必要以上の摩擦
によるダメージを与えることがなく、好ましい。しか
し、上述の入浴剤は、マッサージをすることは想定され
ていないので、例えば入浴剤の上から手をあてて皮膚の
マッサージを行うと、入浴剤が手にべとつき、または必
要以上に滑ったりして使用感が悪いという問題があっ
た。
9−278648号公報や、特開平9−249552号
公報に記載された入浴剤は、水溶性、あるいは、浴湯中
に成分を分散、溶解させながら入浴するためのものであ
るため、入浴中にその表面がべたつき、使用感が悪いと
いう問題があった。また、最近は美容などの点から、浴
湯に長い時間つかる場合がある。そのため、浴湯につか
っているうちに、入浴剤が浴湯中に分散、あるいは溶解
し、消失してしまい、浴湯につかっている間中、その効
果を充分に実感することができないという問題があっ
た。一方、入浴中にマッサージを行うと、血行を促進す
ることができ、好ましい。また、このときクリーム状な
どのマッサージ剤を使用すると、皮膚に必要以上の摩擦
によるダメージを与えることがなく、好ましい。しか
し、上述の入浴剤は、マッサージをすることは想定され
ていないので、例えば入浴剤の上から手をあてて皮膚の
マッサージを行うと、入浴剤が手にべとつき、または必
要以上に滑ったりして使用感が悪いという問題があっ
た。
【0004】本発明は前記事情に鑑てなされたもので、
皮膚に入浴剤に含まれる美白成分、保湿成分などを充分
に作用させることができるもので、入浴中にべたつきが
なく、使用感に優れた入浴剤を提供することを課題とす
る。さらには、塗布、貼布により、美白成分などを充分
に皮膚に浸透させることができるとともに、血行促進の
ためのマッサージを、皮膚に必要以上の摩擦によるダメ
ージを与えることなく、充分に行うことができる入浴剤
を提供することを課題とする。
皮膚に入浴剤に含まれる美白成分、保湿成分などを充分
に作用させることができるもので、入浴中にべたつきが
なく、使用感に優れた入浴剤を提供することを課題とす
る。さらには、塗布、貼布により、美白成分などを充分
に皮膚に浸透させることができるとともに、血行促進の
ためのマッサージを、皮膚に必要以上の摩擦によるダメ
ージを与えることなく、充分に行うことができる入浴剤
を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、水不溶性シートの片面に、水溶
性または水膨潤性のゲル基材を主成分とするゲル基材層
を設けたシート状入浴剤であって、入浴中に、前記水不
溶性シートと、前記ゲル基材層とを一体化した状態で使
用するものであることを特徴とするシート状入浴剤を提
案する。また、前記ゲル基材が、以下の混合物(A)
と、混合物(B)の一方あるいは両方からなるものであ
ると、充分なマッサージ効果が得られる。 混合物(A):融点50℃以上のゲル化剤(a)と、融
点50℃未満のゲル化剤または融点50℃以下の水溶性
高分子(b)とからなり、(a):(b)の質量比が
0.01:1〜3:1である混合物。 混合物(B):ポリアクリル酸(c)と、ポリアクリル
酸塩(d)とからなり、(c):(d)の質量比が1:
0.01〜1:0.8である混合物。
に、本発明においては、水不溶性シートの片面に、水溶
性または水膨潤性のゲル基材を主成分とするゲル基材層
を設けたシート状入浴剤であって、入浴中に、前記水不
溶性シートと、前記ゲル基材層とを一体化した状態で使
用するものであることを特徴とするシート状入浴剤を提
案する。また、前記ゲル基材が、以下の混合物(A)
と、混合物(B)の一方あるいは両方からなるものであ
ると、充分なマッサージ効果が得られる。 混合物(A):融点50℃以上のゲル化剤(a)と、融
点50℃未満のゲル化剤または融点50℃以下の水溶性
高分子(b)とからなり、(a):(b)の質量比が
0.01:1〜3:1である混合物。 混合物(B):ポリアクリル酸(c)と、ポリアクリル
酸塩(d)とからなり、(c):(d)の質量比が1:
0.01〜1:0.8である混合物。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、各構成について詳細に説明
する。 (1)水不溶性シート 本発明において、水不溶性シートは、水に溶解しないも
のであれば特に限定せずに用いることができ、1層、ま
たは2層以上の多層構造とすることができる。水不溶性
シートには、例えば、不織布、織布、編布などの繊維素
材からなるシート;合成樹脂製フィルムなどを用いるこ
とができる。
する。 (1)水不溶性シート 本発明において、水不溶性シートは、水に溶解しないも
のであれば特に限定せずに用いることができ、1層、ま
たは2層以上の多層構造とすることができる。水不溶性
シートには、例えば、不織布、織布、編布などの繊維素
材からなるシート;合成樹脂製フィルムなどを用いるこ
とができる。
【0007】合成樹脂フィルムの材料としては、例え
ば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン系樹脂;ポリエチレンテレフタレートなどのポリエス
テル系樹脂;ナイロンなどのポリアミド系樹脂;ポリア
クリロニトリル系樹脂;ポリビニルアルコール系樹脂;
ポリウレタン系樹脂;などを用いることができる。中で
もコスト、製造性などの点から、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのポリオレフィン系樹脂などが好適であ
る。
ば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン系樹脂;ポリエチレンテレフタレートなどのポリエス
テル系樹脂;ナイロンなどのポリアミド系樹脂;ポリア
クリロニトリル系樹脂;ポリビニルアルコール系樹脂;
ポリウレタン系樹脂;などを用いることができる。中で
もコスト、製造性などの点から、ポリエチレン、ポリプ
ロピレンなどのポリオレフィン系樹脂などが好適であ
る。
【0008】繊維素材としては、天然繊維、合成繊維の
いずれも使用可能である。天然繊維としては、木綿、パ
ルプ、麻、羊毛、絹など、特に限定せずに用いることが
できる。合成繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレンなどのポリオレフィン系繊維;ポリエチレ
ンテレフタレートなどのポリエステル系繊維;ナイロン
などのポリアミド系繊維;ポリアクリロニトリル系繊
維;ポリビニルアルコール系繊維;ポリウレタン繊維;
ビスコースレーヨン;銅アンモニアレーヨン溶剤紡糸さ
れたレーヨン;などを例示することができる。これら天
然繊維、合成繊維は1種または2種以上を混合して用い
ることができる。また、例示した合成繊維の材料を2種
以上用いて形成した芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド
型繊維などの複合繊維を用いることもできる。
いずれも使用可能である。天然繊維としては、木綿、パ
ルプ、麻、羊毛、絹など、特に限定せずに用いることが
できる。合成繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレンなどのポリオレフィン系繊維;ポリエチレ
ンテレフタレートなどのポリエステル系繊維;ナイロン
などのポリアミド系繊維;ポリアクリロニトリル系繊
維;ポリビニルアルコール系繊維;ポリウレタン繊維;
ビスコースレーヨン;銅アンモニアレーヨン溶剤紡糸さ
れたレーヨン;などを例示することができる。これら天
然繊維、合成繊維は1種または2種以上を混合して用い
ることができる。また、例示した合成繊維の材料を2種
以上用いて形成した芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド
型繊維などの複合繊維を用いることもできる。
【0009】なお、水不溶性シートのゲル基材層形成面
の反対側の表面にゲル基材が染み出すと、ゲル基材がべ
とついて、操作性、使用感などが低下するため、不都合
である。そこで、水不溶性シートは、ゲル基材が透過し
にくい材質からなる層(以下、便宜上、染出防止層と呼
ぶことととする。)を備えていると好ましい。この染出
防止層は、例えば合成樹脂フィルム、繊維密度の高い不
織布などを用いることができる。また、染出防止層の配
置位置は、特に限定せず、水不溶性シートの厚さ方向の
中間に配置することもできるし、最外層として配置する
こともできるが、ゲル基材層形成面の反対側の最外層と
すると、効果が高く、好ましい。
の反対側の表面にゲル基材が染み出すと、ゲル基材がべ
とついて、操作性、使用感などが低下するため、不都合
である。そこで、水不溶性シートは、ゲル基材が透過し
にくい材質からなる層(以下、便宜上、染出防止層と呼
ぶことととする。)を備えていると好ましい。この染出
防止層は、例えば合成樹脂フィルム、繊維密度の高い不
織布などを用いることができる。また、染出防止層の配
置位置は、特に限定せず、水不溶性シートの厚さ方向の
中間に配置することもできるし、最外層として配置する
こともできるが、ゲル基材層形成面の反対側の最外層と
すると、効果が高く、好ましい。
【0010】合成樹脂フィルムの材料は、上述の様に各
種の合成樹脂を用いることができ、中でもコストなどの
点からポリオレフィン系樹脂が好ましい。染出防止層を
構成する合成樹脂フィルムは1μm以上、より好ましく
は5μm以上とされる。1μm未満では、フィルムが薄
すぎて、ハンドリングが低下したり、ゲル基材の染み出
しを防止することが困難となる場合がある。上限値は特
に限定しないが、コスト、使用時の固さや使用性などの
点から、実質的には10000μm、好ましくは100
0μmとされる。
種の合成樹脂を用いることができ、中でもコストなどの
点からポリオレフィン系樹脂が好ましい。染出防止層を
構成する合成樹脂フィルムは1μm以上、より好ましく
は5μm以上とされる。1μm未満では、フィルムが薄
すぎて、ハンドリングが低下したり、ゲル基材の染み出
しを防止することが困難となる場合がある。上限値は特
に限定しないが、コスト、使用時の固さや使用性などの
点から、実質的には10000μm、好ましくは100
0μmとされる。
【0011】染出防止層を構成する不織布は、密度0.
02g/cm3以上のものが好ましい。この密度の上限
値は特に限定しないが、実質的には、硬すぎたりして、
ハンドリングが低下するため、0.7g/cm3とされ
る。なお、0.02g/cm3未満では、ゲル基材の染
み出しを充分に防止することが困難となる場合がある。
また、ゲル基材層の透過を充分に防止するため、ゲル基
材層の厚さに対する不織布からなる染出防止層の厚さの
比率は、好ましくは2倍以上とされる。上限値は特に限
定しないが、実質的には、コスト、ハンドリングなどの
点から、100倍以下とされる。
02g/cm3以上のものが好ましい。この密度の上限
値は特に限定しないが、実質的には、硬すぎたりして、
ハンドリングが低下するため、0.7g/cm3とされ
る。なお、0.02g/cm3未満では、ゲル基材の染
み出しを充分に防止することが困難となる場合がある。
また、ゲル基材層の透過を充分に防止するため、ゲル基
材層の厚さに対する不織布からなる染出防止層の厚さの
比率は、好ましくは2倍以上とされる。上限値は特に限
定しないが、実質的には、コスト、ハンドリングなどの
点から、100倍以下とされる。
【0012】また、充分にゲル基材の染み出しを防止す
る点から、不織布からなる染出防止層の厚さは0.1m
m以上、好ましくは0.5mm以上とされる。上限値は
特に限定しないが、実質的には、コスト、ハンドリング
などの点から200mm以下、好ましくは100mm以
下とされる。なお、不織布を構成する繊維素材は、上述
の様に公知の各種繊維素材を用いることができるが、ゲ
ル基材の染み出しを効果的に防止する点においては、合
成樹脂繊維などからなる疎水性繊維が特に好ましい。
る点から、不織布からなる染出防止層の厚さは0.1m
m以上、好ましくは0.5mm以上とされる。上限値は
特に限定しないが、実質的には、コスト、ハンドリング
などの点から200mm以下、好ましくは100mm以
下とされる。なお、不織布を構成する繊維素材は、上述
の様に公知の各種繊維素材を用いることができるが、ゲ
ル基材の染み出しを効果的に防止する点においては、合
成樹脂繊維などからなる疎水性繊維が特に好ましい。
【0013】水不溶性シートは、この様に染出防止層と
して好適なもののみからなる1層構造のものとすること
もできるし、この染出防止層の一方あるいは両方の表面
に、にさらに他の材料からなる層を積層した多層構造と
することもできる。なお、本発明のシート状入浴剤は、
入浴中、水不溶性シートとゲル基材層とを一体化した状
態で使用するものであるため、水不溶性シートのゲル基
材層形成面は、ゲル基材層との親和性が良好であること
が好ましい。したがって、シリコーン離型材などで表面
処理されていない合成樹脂シートや不織布、織布などの
繊維素材などを用いると好ましい。なお、シリコーン離
型材などで表面処理された合成樹脂からなる剥離シート
は、表面の濡れ性が低いため、マッサージ中にゲル基材
層が水不溶性シートから剥がれたりして、マッサージ効
果が低下し、不都合である。
して好適なもののみからなる1層構造のものとすること
もできるし、この染出防止層の一方あるいは両方の表面
に、にさらに他の材料からなる層を積層した多層構造と
することもできる。なお、本発明のシート状入浴剤は、
入浴中、水不溶性シートとゲル基材層とを一体化した状
態で使用するものであるため、水不溶性シートのゲル基
材層形成面は、ゲル基材層との親和性が良好であること
が好ましい。したがって、シリコーン離型材などで表面
処理されていない合成樹脂シートや不織布、織布などの
繊維素材などを用いると好ましい。なお、シリコーン離
型材などで表面処理された合成樹脂からなる剥離シート
は、表面の濡れ性が低いため、マッサージ中にゲル基材
層が水不溶性シートから剥がれたりして、マッサージ効
果が低下し、不都合である。
【0014】また、ゲル基材の染み出しをより効果的に
防止するためには、染出防止層以外の層も疎水性材料を
主体とするものが好ましい。疎水性の材料としては、例
えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレートなどのポリエ
ステル系樹脂;ナイロンなどのポリアミド系樹脂;ポリ
アクリロニトリル系樹脂;ポリビニルアルコール系樹
脂;ポリウレタン樹脂;あるいはこれらの混合物などを
例示することができ、これらをフィルム状、あるいは各
種繊維状に加工したものを用いることができる。なお、
本発明に用いる1層構造、あるいは多層構造の水不溶性
シートは、公知の方法によって製造することができる。
防止するためには、染出防止層以外の層も疎水性材料を
主体とするものが好ましい。疎水性の材料としては、例
えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレートなどのポリエ
ステル系樹脂;ナイロンなどのポリアミド系樹脂;ポリ
アクリロニトリル系樹脂;ポリビニルアルコール系樹
脂;ポリウレタン樹脂;あるいはこれらの混合物などを
例示することができ、これらをフィルム状、あるいは各
種繊維状に加工したものを用いることができる。なお、
本発明に用いる1層構造、あるいは多層構造の水不溶性
シートは、公知の方法によって製造することができる。
【0015】また、本発明のシート状入浴剤は、入浴中
において、水不溶性シートのゲル基材層形成面の反対側
の面を手で押さえ、ゲル基材層を皮膚に当接させてマッ
サージして使用する。よって、このゲル基材層形成面と
反対側の面には、手が滑りにくい様に凹凸が形成されて
ると好ましい。凹凸の形成により、しっかりと手をあて
て、水不溶性シートから力を加えて、ゲル基材層を充分
に皮膚に押しつけながらマッサージすることができる。
凹凸の形状は、手が滑りにくいものであれば特に限定す
ることはない。例えば、エンボス状、メッシュ状、ドッ
ト状などの各種の形状を例示することができる。例えば
エンボス状に加工するには、表面にエンボスの形状が形
成されたローラーを用いてプレス加工する方法などを例
示することができる。メッシュ状にするには、スパンレ
ース不織布のようなメッシュネットを使用する方法など
を例示することができる。ドット状とするには、合成樹
脂をスクリーン塗工やスプレー塗工することにより、ド
ット状に加工する方法などを例示することができる。
において、水不溶性シートのゲル基材層形成面の反対側
の面を手で押さえ、ゲル基材層を皮膚に当接させてマッ
サージして使用する。よって、このゲル基材層形成面と
反対側の面には、手が滑りにくい様に凹凸が形成されて
ると好ましい。凹凸の形成により、しっかりと手をあて
て、水不溶性シートから力を加えて、ゲル基材層を充分
に皮膚に押しつけながらマッサージすることができる。
凹凸の形状は、手が滑りにくいものであれば特に限定す
ることはない。例えば、エンボス状、メッシュ状、ドッ
ト状などの各種の形状を例示することができる。例えば
エンボス状に加工するには、表面にエンボスの形状が形
成されたローラーを用いてプレス加工する方法などを例
示することができる。メッシュ状にするには、スパンレ
ース不織布のようなメッシュネットを使用する方法など
を例示することができる。ドット状とするには、合成樹
脂をスクリーン塗工やスプレー塗工することにより、ド
ット状に加工する方法などを例示することができる。
【0016】なお、水不溶性シート全体の坪量は20〜
2000g/m2 、より好ましくは30〜500g/m
2とされる。20g/m2未満では、軽すぎて、手から滑
り落ちやすくなり、使用感が低下する場合がある。20
00g/m2 をこえるとコストの点で不都合となるお
それがある。また、水不溶性シート全体の厚さは0.1
〜200mmとされる。0.1mm未満では、薄すぎて
ハンドリング性が低下し、200mmをこえるとコスト
の点で不都合となる。
2000g/m2 、より好ましくは30〜500g/m
2とされる。20g/m2未満では、軽すぎて、手から滑
り落ちやすくなり、使用感が低下する場合がある。20
00g/m2 をこえるとコストの点で不都合となるお
それがある。また、水不溶性シート全体の厚さは0.1
〜200mmとされる。0.1mm未満では、薄すぎて
ハンドリング性が低下し、200mmをこえるとコスト
の点で不都合となる。
【0017】また、水不溶性シートの形状は特に限定せ
ず、円形、楕円形、四角形、正方形、長方形などを例示
することができる。水不溶性シートの大きさは、片手で
マッサージすることを考えて、おおよそ手のひら程度の
大きさとすると、ハンドリング性が向上し、好ましい。
また、水溶性シートをミトン状に加工することもでき
る。例えば、水溶性シートを半分に折り曲げて、手を差
し入れる部分を残して、周縁を一体化する。この様にミ
トン状に加工するとマッサージ時のハンドリング性がさ
らに向上し、しっかりとマッサージすることができ、好
ましい。
ず、円形、楕円形、四角形、正方形、長方形などを例示
することができる。水不溶性シートの大きさは、片手で
マッサージすることを考えて、おおよそ手のひら程度の
大きさとすると、ハンドリング性が向上し、好ましい。
また、水溶性シートをミトン状に加工することもでき
る。例えば、水溶性シートを半分に折り曲げて、手を差
し入れる部分を残して、周縁を一体化する。この様にミ
トン状に加工するとマッサージ時のハンドリング性がさ
らに向上し、しっかりとマッサージすることができ、好
ましい。
【0018】また、水不溶性シートのゲル基材層形成面
側に凹凸を設けることもできる。この場合は、凹凸形状
の凸部がゲル基材層を介して皮膚に当接するため、これ
ら凸部にかかる力が大きくなり、マッサージ効果を高め
ることができる。この場合も凹凸の形状、その加工方法
などは、上述の反対側の面に凹凸を設ける場合と同様の
形状、方法を用いることができる。
側に凹凸を設けることもできる。この場合は、凹凸形状
の凸部がゲル基材層を介して皮膚に当接するため、これ
ら凸部にかかる力が大きくなり、マッサージ効果を高め
ることができる。この場合も凹凸の形状、その加工方法
などは、上述の反対側の面に凹凸を設ける場合と同様の
形状、方法を用いることができる。
【0019】(2)ゲル基材層
ゲル基材層の厚さは0.01〜10mm、好ましくは
0.1〜5mmとされる。0.01mm未満では充分に
マッサージする前にゲル基材層が消失するおそれがあ
り、10mmをこえると浴槽などの汚れが気になる場合
がある。また、ゲル基材層は、水不溶性シートの片面の
全面に設けることもできるし、一部に設けることもでき
るが、ゲル基材層に配合した美白成分などを皮膚に効果
的に作用させるためには、全面に設けることが好まし
い。また、ゲル基材層を形成するにおいては、後述する
ゲル基材、その他の配合成分を混合したゲル基材層の材
料を、水不溶性シートの片面にコーティングしてゲル基
材層を形成してもよいし、付着させてゲル基材層を形成
してもよい。また、ゲル基材層の粘度が比較的低く、ま
た水不溶性シートのゲル基材層形成面が繊維素材からな
る場合には、ゲル基材層の材料を、前記ゲル基材層形成
面に、一部、含浸させて、ゲル基材層を形成することも
できる。
0.1〜5mmとされる。0.01mm未満では充分に
マッサージする前にゲル基材層が消失するおそれがあ
り、10mmをこえると浴槽などの汚れが気になる場合
がある。また、ゲル基材層は、水不溶性シートの片面の
全面に設けることもできるし、一部に設けることもでき
るが、ゲル基材層に配合した美白成分などを皮膚に効果
的に作用させるためには、全面に設けることが好まし
い。また、ゲル基材層を形成するにおいては、後述する
ゲル基材、その他の配合成分を混合したゲル基材層の材
料を、水不溶性シートの片面にコーティングしてゲル基
材層を形成してもよいし、付着させてゲル基材層を形成
してもよい。また、ゲル基材層の粘度が比較的低く、ま
た水不溶性シートのゲル基材層形成面が繊維素材からな
る場合には、ゲル基材層の材料を、前記ゲル基材層形成
面に、一部、含浸させて、ゲル基材層を形成することも
できる。
【0020】ゲル基材層は、主成分であるゲル基材と、
他の成分との混合物から構成されている。以下、ゲル基
材層の構成成分について説明する。 ゲル基材 水膨潤性、水溶性の条件を満足するゲル基材は、適度な
柔らさを備えたゲル状であるため、皮膚に貼り付けたと
きに皮膚にそって変形し、美白成分などを効果的に皮膚
に浸透させることができる。さらにマッサージの際に
は、皮膚に必要以上の摩擦を与えることなくマッサージ
することができる。
他の成分との混合物から構成されている。以下、ゲル基
材層の構成成分について説明する。 ゲル基材 水膨潤性、水溶性の条件を満足するゲル基材は、適度な
柔らさを備えたゲル状であるため、皮膚に貼り付けたと
きに皮膚にそって変形し、美白成分などを効果的に皮膚
に浸透させることができる。さらにマッサージの際に
は、皮膚に必要以上の摩擦を与えることなくマッサージ
することができる。
【0021】ゲル基材層中のゲル基材の割合は0.01
質量%以上であることが好ましく、より好ましくは0.
1〜50質量%、さらに好ましくは0.5〜20質量%
とされる。0.01質量%未満では、入浴中にゲル基材
が消失しやすくなったり、配合する粉体などを充分に保
持することができなくなり、不都合となる場合がある。
50質量%をこえると美白成分などの他の有効成分の配
合量が少なくなりすぎる場合がある。
質量%以上であることが好ましく、より好ましくは0.
1〜50質量%、さらに好ましくは0.5〜20質量%
とされる。0.01質量%未満では、入浴中にゲル基材
が消失しやすくなったり、配合する粉体などを充分に保
持することができなくなり、不都合となる場合がある。
50質量%をこえると美白成分などの他の有効成分の配
合量が少なくなりすぎる場合がある。
【0022】ゲル基材は、以下の混合物(A)と、混合
物(B)の一方あるいは両方からなるものであると好ま
しい。これらを用いることにより、さらにマッサージ中
にゲル基材層が消失せず、マッサージの持続性が充分に
得られ、また、ゲル基材層の存在の持続により、入浴終
了まで使用している実感が充分に得られる。その結果、
充分なマッサージ効果が得られる。
物(B)の一方あるいは両方からなるものであると好ま
しい。これらを用いることにより、さらにマッサージ中
にゲル基材層が消失せず、マッサージの持続性が充分に
得られ、また、ゲル基材層の存在の持続により、入浴終
了まで使用している実感が充分に得られる。その結果、
充分なマッサージ効果が得られる。
【0023】混合物(A):融点50℃以上のゲル化剤
(a)と、融点50℃未満のゲル化剤または融点50℃
以下の水溶性高分子(b)とからなり、(a):(b)
の質量比が1:0.01〜3:1である混合物。前記
(b)の配合量が多すぎると、水に必要以上に溶解しや
すくなるため、ゲル基材層が短時間に消失し、好ましく
ない場合がある。前記(a)の配合量が多すぎると、マ
ッサージによって適度にゲル基材層が消失しない場合が
ある。
(a)と、融点50℃未満のゲル化剤または融点50℃
以下の水溶性高分子(b)とからなり、(a):(b)
の質量比が1:0.01〜3:1である混合物。前記
(b)の配合量が多すぎると、水に必要以上に溶解しや
すくなるため、ゲル基材層が短時間に消失し、好ましく
ない場合がある。前記(a)の配合量が多すぎると、マ
ッサージによって適度にゲル基材層が消失しない場合が
ある。
【0024】混合物(B):ポリアクリル酸(c)と、
ポリアクリル酸塩(d)とからなり、(c):(d)の
質量比が1:0.01〜1:0.8である混合物。ポリ
アクリル酸(c)とポリアクリル酸塩(d)の配合比の
バランスを欠くと、膨潤性が増加し、融けにくくなり、
使用性が悪くなるおそれがある。
ポリアクリル酸塩(d)とからなり、(c):(d)の
質量比が1:0.01〜1:0.8である混合物。ポリ
アクリル酸(c)とポリアクリル酸塩(d)の配合比の
バランスを欠くと、膨潤性が増加し、融けにくくなり、
使用性が悪くなるおそれがある。
【0025】融点50℃以上のゲル化剤(a)の具体例
としては、カッパカラーギーナン、イオタカラギーナ
ン、寒天、ジェランガム、ローメトキシペクチンなどを
挙げることができる。融点50℃未満のゲル化剤または
融点50℃以下の水溶性高分子(b)の具体例として
は、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、カルボキ
シビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、第4級窒素含有セルロースエーテル、ポリビニル
ピロリドン及びビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合
体、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メ
チルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラ
ン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ジアルキルアミ
ノエチルアクリレート、ジアルキルアミノエチルメタク
リレートなどを挙げることができる。
としては、カッパカラーギーナン、イオタカラギーナ
ン、寒天、ジェランガム、ローメトキシペクチンなどを
挙げることができる。融点50℃未満のゲル化剤または
融点50℃以下の水溶性高分子(b)の具体例として
は、キサンタンガム、アルギン酸ナトリウム、カルボキ
シビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、第4級窒素含有セルロースエーテル、ポリビニル
ピロリドン及びビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合
体、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メ
チルセルロース、デキストリン、ガラクタン、プルラ
ン、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ジアルキルアミ
ノエチルアクリレート、ジアルキルアミノエチルメタク
リレートなどを挙げることができる。
【0026】ポリアクリル酸との数平均分子量は例えば
5000〜500万とされる。5000未満では増粘、
ゲル化しにくく、500万をこえると取り扱い性が悪化
するおそれがある。ポリアクリル酸塩は、ポリアクリル
酸の金属塩であって、Na、Kなどのアルカリ金属塩、
Mg、Caなどのアルカリ土類金属塩などを例示するこ
とができるが、汎用性が最も高いため、Na塩が好まし
い。また、各種公知の架橋剤を添加して架橋させた架橋
型のものあってもよい。また、ポリアクリル酸塩の数平
均分子量は例えば5000〜700万とされる。500
0未満では贈粘、ゲル化しにくく、700万をこえると
取り扱い性が悪くなるおそれがある。
5000〜500万とされる。5000未満では増粘、
ゲル化しにくく、500万をこえると取り扱い性が悪化
するおそれがある。ポリアクリル酸塩は、ポリアクリル
酸の金属塩であって、Na、Kなどのアルカリ金属塩、
Mg、Caなどのアルカリ土類金属塩などを例示するこ
とができるが、汎用性が最も高いため、Na塩が好まし
い。また、各種公知の架橋剤を添加して架橋させた架橋
型のものあってもよい。また、ポリアクリル酸塩の数平
均分子量は例えば5000〜700万とされる。500
0未満では贈粘、ゲル化しにくく、700万をこえると
取り扱い性が悪くなるおそれがある。
【0027】他の成分
ゲル基材層に、ゲル基材の他に配合する成分は特に限定
せず、例えば美白成分、保湿成分、冷感剤などの皮膚に
直接作用する成分、油分、粉体などのマッサージの効果
を向上させる成分やエタノールなどを挙げることができ
る。以下、具体例を示す。
せず、例えば美白成分、保湿成分、冷感剤などの皮膚に
直接作用する成分、油分、粉体などのマッサージの効果
を向上させる成分やエタノールなどを挙げることができ
る。以下、具体例を示す。
【0028】(美白成分)美白成分の具体例としては、
エラグ酸及びそのアルカリ金属塩、アスコルビン酸及び
その誘導体、ハイドロキノン、コウジ酸及びその誘導
体、アルブチン、プラセンタエキスなどがあげられる。
これらの美白成分は1種または2種以上組み合わせて用
いることができる。美白成分は、その美白効果の点か
ら、ゲル基材層中に0.01%〜20質量%配合すると
好ましい。
エラグ酸及びそのアルカリ金属塩、アスコルビン酸及び
その誘導体、ハイドロキノン、コウジ酸及びその誘導
体、アルブチン、プラセンタエキスなどがあげられる。
これらの美白成分は1種または2種以上組み合わせて用
いることができる。美白成分は、その美白効果の点か
ら、ゲル基材層中に0.01%〜20質量%配合すると
好ましい。
【0029】(保湿成分)保湿成分の具体例としては、
例えばポリオール類、グリコールエーテル類、ラノリン
及びその誘導体、ミリスチン酸イソプロピル等のエステ
ル類、ポリグリセリン脂肪酸エステルなどを例示するこ
とができる。中でも、効果の点から、ポリオール類、グ
リコールエーテル類などが好ましい。ポリオール類とし
ては、例えばプロピレングリコール、イソプレングリコ
ール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、グリセリン、ソルビトール、マルチトー
ル、キシリトール、グルコース、ポリエチレングリコー
ル400、ポリエチレングリコール600、ポリエチレ
ングリコール4000、ポリエチレングリコール600
0、ポリエチレングリコール20000、ジプロピレン
グリコール、ジグリセリン、ヘキシレングリコール、ス
クロース、ポリオキシエチレングリコシド誘導体、エチ
レングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ペ
ンタエリスリトール、ソルビトールなどが挙げられる。
例えばポリオール類、グリコールエーテル類、ラノリン
及びその誘導体、ミリスチン酸イソプロピル等のエステ
ル類、ポリグリセリン脂肪酸エステルなどを例示するこ
とができる。中でも、効果の点から、ポリオール類、グ
リコールエーテル類などが好ましい。ポリオール類とし
ては、例えばプロピレングリコール、イソプレングリコ
ール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブチレ
ングリコール、グリセリン、ソルビトール、マルチトー
ル、キシリトール、グルコース、ポリエチレングリコー
ル400、ポリエチレングリコール600、ポリエチレ
ングリコール4000、ポリエチレングリコール600
0、ポリエチレングリコール20000、ジプロピレン
グリコール、ジグリセリン、ヘキシレングリコール、ス
クロース、ポリオキシエチレングリコシド誘導体、エチ
レングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ペ
ンタエリスリトール、ソルビトールなどが挙げられる。
【0030】グリコールエーテル類の具体例としては、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプ
ロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノフェニルエーテルなどが挙げられ
る。これら例示した中でも、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコー
ル、ソルビトール、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテルが、使用感触の点から好ましい。より好ましくは
グリセリン、ソルビトールが、皮膚を清浄にする効果が
高く、また低刺激性であるため望ましい。
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプ
ロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノフェニルエーテルなどが挙げられ
る。これら例示した中でも、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコー
ル、ソルビトール、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテルが、使用感触の点から好ましい。より好ましくは
グリセリン、ソルビトールが、皮膚を清浄にする効果が
高く、また低刺激性であるため望ましい。
【0031】これらの保湿成分は1種または2種以上を
混合して用いることができる。配合量は、ゲル基材層中
に、0.1〜8質量%、好ましくは0.5〜6質量%、
さらに好ましくは1〜5質量%とされる。0.1質量%
では効果が得られず、8質量%では、ぬめり感が強く、
使用感が重くなる場合がある。特に0.5〜6質量%配
合すると、ゲル基材層を適度に贈粘して、安定化するこ
とができ、好ましい。また、肌のしっとり感が良好とな
る。
混合して用いることができる。配合量は、ゲル基材層中
に、0.1〜8質量%、好ましくは0.5〜6質量%、
さらに好ましくは1〜5質量%とされる。0.1質量%
では効果が得られず、8質量%では、ぬめり感が強く、
使用感が重くなる場合がある。特に0.5〜6質量%配
合すると、ゲル基材層を適度に贈粘して、安定化するこ
とができ、好ましい。また、肌のしっとり感が良好とな
る。
【0032】(その他、皮膚に作用する成分)これらの
成分を配合することにより、皮膚に貼布して入浴したと
きには、これらの成分が集中的に皮膚に浸透させること
ができ、肩こり、腰痛などに効果的である。
成分を配合することにより、皮膚に貼布して入浴したと
きには、これらの成分が集中的に皮膚に浸透させること
ができ、肩こり、腰痛などに効果的である。
【0033】具体的には、例えば、1−メントール、カ
ンファー、チモール、メントール誘導体などの冷感剤;
トウガラシチンキ、トウガラシ末、ノナン酸バニリルア
ミド、ニコチン酸ベンジルなどのニコチン酸誘導体、カ
プサイシン、オランダガラシエキス、サンショウエキ
ス、ショウチョウエキスなどの温感剤;シャクヤク、シ
ョウキョウ、トウキ、センキュウ、チョウジ、ソウジュ
ツ、チンピなどの生薬およびその抽出エキスやニコチン
酸ベンジル、トコフェロールなどの合成化合物などの血
行促進剤;グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロ
ールなどの抗炎症剤;イソプロテレノール、ドブタミ
ン、サルブタノール、ヨヒンビン、コショウ、アレチア
ザミ、ノアザミなど痩身剤;などを例示することができ
る。これらの成分は、ゲル基材層中に0.01〜10質
量%の範囲で配合され、その作用効果の程度によって配
合量は適宜、調整される。
ンファー、チモール、メントール誘導体などの冷感剤;
トウガラシチンキ、トウガラシ末、ノナン酸バニリルア
ミド、ニコチン酸ベンジルなどのニコチン酸誘導体、カ
プサイシン、オランダガラシエキス、サンショウエキ
ス、ショウチョウエキスなどの温感剤;シャクヤク、シ
ョウキョウ、トウキ、センキュウ、チョウジ、ソウジュ
ツ、チンピなどの生薬およびその抽出エキスやニコチン
酸ベンジル、トコフェロールなどの合成化合物などの血
行促進剤;グリチルリチン酸カリウム、酢酸トコフェロ
ールなどの抗炎症剤;イソプロテレノール、ドブタミ
ン、サルブタノール、ヨヒンビン、コショウ、アレチア
ザミ、ノアザミなど痩身剤;などを例示することができ
る。これらの成分は、ゲル基材層中に0.01〜10質
量%の範囲で配合され、その作用効果の程度によって配
合量は適宜、調整される。
【0034】(油分)油分を配合することにより、皮膚
との摩擦が低下し、滑らにマッサージすることができ
る。また、保湿効果も得られる。油分の具体例として
は、オリーブ油、ヤシ油、サフラワー油、ヒマシ油、綿
実油などの油脂類、ラノリン、ホホバ油、カルナバロウ
などのロウ類、流動パラフィン、スクワラン、ワセリ
ン、揮発性イソパラフィンなどの炭化水素油、脂肪酸
類、アルコール類、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イ
ソプロピルなどのエステル油、ジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサンなどのシリコーン
油、アルキルエーテル変性シリコーン、シリコーン樹脂
などを挙げることができる。油分の配合量は、充分に効
果を得る点から、ゲル基材層に0.01〜10質量%、
好ましくは0.5〜5質量%とされる。
との摩擦が低下し、滑らにマッサージすることができ
る。また、保湿効果も得られる。油分の具体例として
は、オリーブ油、ヤシ油、サフラワー油、ヒマシ油、綿
実油などの油脂類、ラノリン、ホホバ油、カルナバロウ
などのロウ類、流動パラフィン、スクワラン、ワセリ
ン、揮発性イソパラフィンなどの炭化水素油、脂肪酸
類、アルコール類、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イ
ソプロピルなどのエステル油、ジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサンなどのシリコーン
油、アルキルエーテル変性シリコーン、シリコーン樹脂
などを挙げることができる。油分の配合量は、充分に効
果を得る点から、ゲル基材層に0.01〜10質量%、
好ましくは0.5〜5質量%とされる。
【0035】(粉体)適当な粉体を配合することによ
り、マッサージ効果が向上する。また、マッサージ後の
皮膚の表面の動摩擦が低下し、手触りがよくなる。ま
た、マッサージ後、湯上がり後などにさらさらとした肌
の感触が得られる。なお、粉体の形状は、球状であるこ
とが好ましく、表面平滑性が高い方が好ましい。表面平
滑性が向上するにしたがって、動摩擦係数が下がり、肌
の滑り感が高まるためである。また、ゲル基材層中の粉
体の配合量は0.1〜20質量%、好ましくは1〜10
質量%とされる。0.1質量%未満では充分に効果を得
ることができず、20質量%をこえると逆に肌の感触が
悪化する場合がある。具体的には、例えば合成高分子、
天然鉱物などからなるものを用いることができる。
り、マッサージ効果が向上する。また、マッサージ後の
皮膚の表面の動摩擦が低下し、手触りがよくなる。ま
た、マッサージ後、湯上がり後などにさらさらとした肌
の感触が得られる。なお、粉体の形状は、球状であるこ
とが好ましく、表面平滑性が高い方が好ましい。表面平
滑性が向上するにしたがって、動摩擦係数が下がり、肌
の滑り感が高まるためである。また、ゲル基材層中の粉
体の配合量は0.1〜20質量%、好ましくは1〜10
質量%とされる。0.1質量%未満では充分に効果を得
ることができず、20質量%をこえると逆に肌の感触が
悪化する場合がある。具体的には、例えば合成高分子、
天然鉱物などからなるものを用いることができる。
【0036】粉体の粒径は、0.5〜30μmの範囲に
全粉体の60質量%以上が存在することが、肌の感触を
高めるために、好ましく、粒径1〜10μmの粉体が全
粉体の80質量%以上であることが特に好ましい。な
お、粒径が0.5μm未満の粉体は、肌の感触に対して
ほとんど効果がなかったり、あるいはきしむような不快
感を与えるため、少ない方が好ましい。また粒径が30
μmをこえる粉体の混入は少ない方が良い。よって、
0.5〜30μmの範囲外の粒径を備えた粉体は全粉体
の40質量%未満であることが好ましく、10質量%以
下がさらに好ましい。また、肌の感触の向上の点から
は、粒径が200μm以上の粉体を実質的に含まないこ
とが望ましい。
全粉体の60質量%以上が存在することが、肌の感触を
高めるために、好ましく、粒径1〜10μmの粉体が全
粉体の80質量%以上であることが特に好ましい。な
お、粒径が0.5μm未満の粉体は、肌の感触に対して
ほとんど効果がなかったり、あるいはきしむような不快
感を与えるため、少ない方が好ましい。また粒径が30
μmをこえる粉体の混入は少ない方が良い。よって、
0.5〜30μmの範囲外の粒径を備えた粉体は全粉体
の40質量%未満であることが好ましく、10質量%以
下がさらに好ましい。また、肌の感触の向上の点から
は、粒径が200μm以上の粉体を実質的に含まないこ
とが望ましい。
【0037】合成高分子からなる粉体としては、以下の
様なものを例示することができる。シリコーン樹脂製の
粉体(信越化学 (株) 製KMP−590、東芝シリコー
ン(株) 製トスパール145、トスパール2000B
等)、ポリオルガノシルセスキオキサン、シリコーンゴ
ムパウダー(信越化学 (株)製KMP−597、KMP
−598、X−52−875、東レ(株) 製トレフィル
501、トレフィル505、トレフィル506、トレフ
ィル601等)、シリコーン樹脂/ゴム複合パウダー
(信越化学 (株) 製X−52−1139K、X−52−
1139G等)、片末端にラジカル重合性基を有するポ
リシロキサン化合物を分散剤として、溶媒中でビニルモ
ノマーの分散重合を行うことにより得られたポリマー微
粒子、などの有機シリコーン基含有樹脂からなる粉体;
様なものを例示することができる。シリコーン樹脂製の
粉体(信越化学 (株) 製KMP−590、東芝シリコー
ン(株) 製トスパール145、トスパール2000B
等)、ポリオルガノシルセスキオキサン、シリコーンゴ
ムパウダー(信越化学 (株)製KMP−597、KMP
−598、X−52−875、東レ(株) 製トレフィル
501、トレフィル505、トレフィル506、トレフ
ィル601等)、シリコーン樹脂/ゴム複合パウダー
(信越化学 (株) 製X−52−1139K、X−52−
1139G等)、片末端にラジカル重合性基を有するポ
リシロキサン化合物を分散剤として、溶媒中でビニルモ
ノマーの分散重合を行うことにより得られたポリマー微
粒子、などの有機シリコーン基含有樹脂からなる粉体;
【0038】合成シリカビーズ、疎水性シリカパウダー
(信越化学 (株) 製KMP−110、KMP−105
等);ナイロン樹脂製の粉体(東レ(株) 製SP−50
0等);ポリスチレン系樹脂製の粉体(住友化学工業
(株) 製ファインパール、積水化成品工業(株) 製テク
ポリマーSB、綜研化学(株) 製ファインパウダーSG
P等);ポリエチレン樹脂製の粉体(住友精化(株) 製
フロービーズ等);ポリメタクリル酸メチル系樹脂製の
粉体(松本油脂製薬(株)製マツモトマイクロスフェア
ーM、積水化成品工業(株) 製テクポリマーMB、綜研
化学(株) 製ファインパウダーMP等);ジビニルベン
ゼン系樹脂製の粉体;ポリウレタン系樹脂製の粉体;ベ
ンゾグアナミン樹脂製の粉体;メラミン樹脂製の粉体;
フェノール系樹脂製の粉体;フッ素系樹脂製の粉体;メ
チルハイドロジェンジメチルポリシロキサン、パーフル
オロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩等の
ケイ素やフッ素を含有する化合物で表面撥水化処理をし
た粉体(三好化成(株) 製SI−タルクJA46R、大
東化成工業(株)製PF−3LL−5タルク);などで
ある。
(信越化学 (株) 製KMP−110、KMP−105
等);ナイロン樹脂製の粉体(東レ(株) 製SP−50
0等);ポリスチレン系樹脂製の粉体(住友化学工業
(株) 製ファインパール、積水化成品工業(株) 製テク
ポリマーSB、綜研化学(株) 製ファインパウダーSG
P等);ポリエチレン樹脂製の粉体(住友精化(株) 製
フロービーズ等);ポリメタクリル酸メチル系樹脂製の
粉体(松本油脂製薬(株)製マツモトマイクロスフェア
ーM、積水化成品工業(株) 製テクポリマーMB、綜研
化学(株) 製ファインパウダーMP等);ジビニルベン
ゼン系樹脂製の粉体;ポリウレタン系樹脂製の粉体;ベ
ンゾグアナミン樹脂製の粉体;メラミン樹脂製の粉体;
フェノール系樹脂製の粉体;フッ素系樹脂製の粉体;メ
チルハイドロジェンジメチルポリシロキサン、パーフル
オロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩等の
ケイ素やフッ素を含有する化合物で表面撥水化処理をし
た粉体(三好化成(株) 製SI−タルクJA46R、大
東化成工業(株)製PF−3LL−5タルク);などで
ある。
【0039】中でも、有機シリコーン基含有ポリマーを
用いたものは、肌ざわりなどが良好で好ましい。
用いたものは、肌ざわりなどが良好で好ましい。
【0040】天然鉱物からなる粉体としては、タルク、
セリサイト、マイカ、カオリン、ベンガラ、クレー、ベ
ントナイト、スメクタイト、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ
酸マグネシウム、雲母、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、
酸化チタン、酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、ミ
ョウバン、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネ
シウムなどを例示することができる。
セリサイト、マイカ、カオリン、ベンガラ、クレー、ベ
ントナイト、スメクタイト、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ
酸マグネシウム、雲母、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、
酸化チタン、酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、ミ
ョウバン、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネ
シウムなどを例示することができる。
【0041】(エタノール)エタノールを配合すると、
ゲル基材層の防腐力や安定性の点から好ましい。エタノ
ールの配合量は、その効果の点から、ゲル基材層中、
0.1〜10質量%とされる。
ゲル基材層の防腐力や安定性の点から好ましい。エタノ
ールの配合量は、その効果の点から、ゲル基材層中、
0.1〜10質量%とされる。
【0042】(その他)その他配合可能な成分を、以下
に例示する。ゲル基材の溶解させるための精製水;トリ
クロサン、トリクロロカルバニリド等の殺菌剤;メチル
パラベン、ブチルパラベン等の防腐剤;エチレンジアミ
ン四酢酸又はその塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸又
はその塩等のキレート剤;クエン酸、コハク酸等のpH
調整剤;電解質物質;薬効剤;色素;香料;酸化防止
剤;パール化剤;紫外線吸収剤;植物エキス;塩化ナト
リウムなどの塩類などである。
に例示する。ゲル基材の溶解させるための精製水;トリ
クロサン、トリクロロカルバニリド等の殺菌剤;メチル
パラベン、ブチルパラベン等の防腐剤;エチレンジアミ
ン四酢酸又はその塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸又
はその塩等のキレート剤;クエン酸、コハク酸等のpH
調整剤;電解質物質;薬効剤;色素;香料;酸化防止
剤;パール化剤;紫外線吸収剤;植物エキス;塩化ナト
リウムなどの塩類などである。
【0043】(3)本発明のシート状入浴剤の使用方法
例 本発明のシート状入浴剤は、ゲル基材層を皮膚に貼布し
て浴槽入浴すると好ましい。このとき、ゲル基材層は、
皮膚と水不溶性シートとの間に挟まれているため、水不
溶性シートに保護され、浴湯中のお湯が接触しにくい。
そのため、美白成分、保湿成分などが浴湯中に溶解しに
くく、一方、ゲル基材層と接触している皮膚には、集中
的にこれらの成分を作用させることができる。そして、
浴湯からあがって、ゲル基材層を皮膚に当接させた状態
で、水不溶性シートに手を当てて、マッサージを行う。
このとき、水不溶性シートに手をあてて、全身、あるい
は特にマッサージしたいところや、特に美白成分、保湿
成分などを作用させたい部分を重点的にマッサージす
る。また、浴湯につかった状態で、マッサージすること
もできる。なお、最後に、必要に応じて、全身を洗い流
してもよい。また、貼布して浴湯につかることは、必須
ではなく、浴湯中、あるいは浴湯の外でのマッサージの
みを行うこともできる。
例 本発明のシート状入浴剤は、ゲル基材層を皮膚に貼布し
て浴槽入浴すると好ましい。このとき、ゲル基材層は、
皮膚と水不溶性シートとの間に挟まれているため、水不
溶性シートに保護され、浴湯中のお湯が接触しにくい。
そのため、美白成分、保湿成分などが浴湯中に溶解しに
くく、一方、ゲル基材層と接触している皮膚には、集中
的にこれらの成分を作用させることができる。そして、
浴湯からあがって、ゲル基材層を皮膚に当接させた状態
で、水不溶性シートに手を当てて、マッサージを行う。
このとき、水不溶性シートに手をあてて、全身、あるい
は特にマッサージしたいところや、特に美白成分、保湿
成分などを作用させたい部分を重点的にマッサージす
る。また、浴湯につかった状態で、マッサージすること
もできる。なお、最後に、必要に応じて、全身を洗い流
してもよい。また、貼布して浴湯につかることは、必須
ではなく、浴湯中、あるいは浴湯の外でのマッサージの
みを行うこともできる。
【0044】また、シャワー入浴の際にも、本発明のシ
ート状入浴剤を使用することができる。すなわち、シー
ト状入浴剤を貼布して、シャワーを浴びる。このとき、
美白成分などの有効成分が皮膚に集中的に浸透する。そ
して、ゲル基材層を皮膚に当接させ、水不溶性シートに
手を当てて、上述の場合と同様にしてマッサージを行
う。このとき、シャワーによるマッサージ効果により、
マッサージの相乗効果が得られる。最後に、必要に応じ
て、全身を洗い流してもよいこと、マッサージのみを行
うこともできることは、浴槽入浴と同様である。
ート状入浴剤を使用することができる。すなわち、シー
ト状入浴剤を貼布して、シャワーを浴びる。このとき、
美白成分などの有効成分が皮膚に集中的に浸透する。そ
して、ゲル基材層を皮膚に当接させ、水不溶性シートに
手を当てて、上述の場合と同様にしてマッサージを行
う。このとき、シャワーによるマッサージ効果により、
マッサージの相乗効果が得られる。最後に、必要に応じ
て、全身を洗い流してもよいこと、マッサージのみを行
うこともできることは、浴槽入浴と同様である。
【0045】(4)本発明において、さらに好ましい実
施の形態をまとめると以下の様になる。 水不溶性シートが1層または2層以上からなり、少な
くともゲル基材を透過しない層を備えていると、ゲル基
材が、水不溶性シートのゲル基材層形成面の反対側の面
に染み出さず、ゲル基材が手に付着してべとついたり、
必要以上に滑ったりすることを防止することができる。 そのため、さらに好ましくは、前記ゲル基材を透過し
ない層が、以下の(C)、または(D)を満足する構成
を備えていると好ましい。(C)合成樹脂フィルムから
なる。(D)密度0.02g/cm3以上の不織布から
なり、前記ゲル基材層の厚さに対して、0.5〜100
倍の厚さを備えている。 また、前記水不溶性シートの両面の一方または両方に
凹凸が設けられていると、効果的にマッサージすること
ができ、好ましい。 そして、本発明のシート状入浴剤を用い、入浴中に、
皮膚にゲル基材層を当接させて、マッサージする方法に
より、血行を促進するとともに、ゲル基材層に含まれる
美白成分などを皮膚に充分に浸透させることができる。
施の形態をまとめると以下の様になる。 水不溶性シートが1層または2層以上からなり、少な
くともゲル基材を透過しない層を備えていると、ゲル基
材が、水不溶性シートのゲル基材層形成面の反対側の面
に染み出さず、ゲル基材が手に付着してべとついたり、
必要以上に滑ったりすることを防止することができる。 そのため、さらに好ましくは、前記ゲル基材を透過し
ない層が、以下の(C)、または(D)を満足する構成
を備えていると好ましい。(C)合成樹脂フィルムから
なる。(D)密度0.02g/cm3以上の不織布から
なり、前記ゲル基材層の厚さに対して、0.5〜100
倍の厚さを備えている。 また、前記水不溶性シートの両面の一方または両方に
凹凸が設けられていると、効果的にマッサージすること
ができ、好ましい。 そして、本発明のシート状入浴剤を用い、入浴中に、
皮膚にゲル基材層を当接させて、マッサージする方法に
より、血行を促進するとともに、ゲル基材層に含まれる
美白成分などを皮膚に充分に浸透させることができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して詳しく説明す
る。表1、2に記載した組成の厚さ0.5mmのゲル基
材層(なお、表3〜7にゲル基材層の厚さを示した場合
は、その厚さ)を、表3〜7に示したシートの片面に形
成し、シート状入浴剤を製造した。
る。表1、2に記載した組成の厚さ0.5mmのゲル基
材層(なお、表3〜7にゲル基材層の厚さを示した場合
は、その厚さ)を、表3〜7に示したシートの片面に形
成し、シート状入浴剤を製造した。
【0047】なお、ゲル基材を構成するものうち、融点
50℃以上のものと融点50℃未満のものは以下の通り
である。 (融点50℃以上のもの) カッパカラギーナン イオタカラギーナン 寒天 (融点50℃未満のもの) ポリビニルピロリドン ポリビニルアルコール ゼラチン カーボポール
50℃以上のものと融点50℃未満のものは以下の通り
である。 (融点50℃以上のもの) カッパカラギーナン イオタカラギーナン 寒天 (融点50℃未満のもの) ポリビニルピロリドン ポリビニルアルコール ゼラチン カーボポール
【0048】また、表1、2に示されている「融点50
℃以上/融点50℃未満」は、これら、(融点50℃以
上のもの)と(融点50℃未満のもの)との質量比であ
る。また、「ポリアクリル酸/ポリアクリル酸Na」は
これらの質量比である。したがって、組成1〜5、9〜
13はゲル基材に用いる「融点50℃以上/融点50℃
未満」と「ポリアクリル酸/ポリアクリル酸Na」の質
量比の好ましい範囲を満足しており、組成6〜8は満足
しないものである。
℃以上/融点50℃未満」は、これら、(融点50℃以
上のもの)と(融点50℃未満のもの)との質量比であ
る。また、「ポリアクリル酸/ポリアクリル酸Na」は
これらの質量比である。したがって、組成1〜5、9〜
13はゲル基材に用いる「融点50℃以上/融点50℃
未満」と「ポリアクリル酸/ポリアクリル酸Na」の質
量比の好ましい範囲を満足しており、組成6〜8は満足
しないものである。
【0049】そして、表中PPはポリプロピレン、PE
はポリエチレン、PETはポリエチレンテレフタレート
である。また、シートについて、例えば「PET/レー
ヨン/熱融着繊維(40%/40%/20%)」との記
載はこの3層構造のシートの各層の質量比を示したもの
である。また「ゲル/シート厚さ」は、ゲル基材層と水
不溶性シートの厚さとの比率を示す。また、凹凸は、水
不溶性シートのゲル基材層形成面の反対側に形成した。
また、「%」は特にことわりがない限り、「質量%」で
ある。
はポリエチレン、PETはポリエチレンテレフタレート
である。また、シートについて、例えば「PET/レー
ヨン/熱融着繊維(40%/40%/20%)」との記
載はこの3層構造のシートの各層の質量比を示したもの
である。また「ゲル/シート厚さ」は、ゲル基材層と水
不溶性シートの厚さとの比率を示す。また、凹凸は、水
不溶性シートのゲル基材層形成面の反対側に形成した。
また、「%」は特にことわりがない限り、「質量%」で
ある。
【0050】また、シート状入浴剤において、ゲル基材
のうらじみのなさは、官能評価で、以下の基準に従って
実施した。 5 :全く認められない 4 :僅かなうらじみ 3 :若干のうらじみを認める程度 2 :うらじみを認め、しっとりと支持体が濡れてい
る。 1 :うらじみが激しく、支持体からしみだしている
のうらじみのなさは、官能評価で、以下の基準に従って
実施した。 5 :全く認められない 4 :僅かなうらじみ 3 :若干のうらじみを認める程度 2 :うらじみを認め、しっとりと支持体が濡れてい
る。 1 :うらじみが激しく、支持体からしみだしている
【0051】持続力、塗布時の手のべたつきのなさ、使
用している実感、マッサージ感、水の汚れ具合による不
快感のなさは、10名の被験者が実際に入浴中に使用し
て評価を行った。評価基準は以下の様に設定した。な
お、「※貼って入浴」とは、貼って入浴してしばらくし
た後に浴層内でマッサージを行ったことを示す。 ◎ :非常によい ◎〜○:かなりよい ○ :ややよい ○〜△:よい △ : ややよくない △〜×:かなりよくない × :非常によくない なお、表に示した様に、浴槽入浴(あるいは浴槽)と示
した場合は、浴槽内でマッサージし、評価したものであ
る。シャワー入浴(あるいはシャワー)と示した場合
は、シャワーを浴びながらマッサージし、評価したもの
である。なお、マッサージは首、肩、腕、胸、腹、足等
の体のいずれの部分について行った。
用している実感、マッサージ感、水の汚れ具合による不
快感のなさは、10名の被験者が実際に入浴中に使用し
て評価を行った。評価基準は以下の様に設定した。な
お、「※貼って入浴」とは、貼って入浴してしばらくし
た後に浴層内でマッサージを行ったことを示す。 ◎ :非常によい ◎〜○:かなりよい ○ :ややよい ○〜△:よい △ : ややよくない △〜×:かなりよくない × :非常によくない なお、表に示した様に、浴槽入浴(あるいは浴槽)と示
した場合は、浴槽内でマッサージし、評価したものであ
る。シャワー入浴(あるいはシャワー)と示した場合
は、シャワーを浴びながらマッサージし、評価したもの
である。なお、マッサージは首、肩、腕、胸、腹、足等
の体のいずれの部分について行った。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】
【0058】
【表7】
【0059】これらの表に示した様に、本発明に係る実
施例においては良好な結果が得られた。なお、ゲル基材
の好ましい組成を満足しない実施例15、16において
は、持続力、使用している実感などの評価がやや低い場
合があった。これに対し、比較例においては、シートを
用いなかったり、水溶性シートを用いたため、うらじみ
が生じたり、使用感などの評価が悪かった。
施例においては良好な結果が得られた。なお、ゲル基材
の好ましい組成を満足しない実施例15、16において
は、持続力、使用している実感などの評価がやや低い場
合があった。これに対し、比較例においては、シートを
用いなかったり、水溶性シートを用いたため、うらじみ
が生じたり、使用感などの評価が悪かった。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
以下の様な効果が得られる。すなわち、入浴中に、水不
溶性シートのゲル基材層形成面の反対側の面から手をあ
てて、しっかりとマッサージすることができる。また、
手に直接接触する部分がマッサージ中などに融けだして
べとつくことがない。また、入浴中に皮膚に貼り付けて
使用する場合、ゲル基材から美白成分などを効果的に皮
膚に浸透させることができる。
以下の様な効果が得られる。すなわち、入浴中に、水不
溶性シートのゲル基材層形成面の反対側の面から手をあ
てて、しっかりとマッサージすることができる。また、
手に直接接触する部分がマッサージ中などに融けだして
べとつくことがない。また、入浴中に皮膚に貼り付けて
使用する場合、ゲル基材から美白成分などを効果的に皮
膚に浸透させることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 穂積 康友
東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ
ン株式会社内
(72)発明者 稲葉 美穂子
東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ
ン株式会社内
Fターム(参考) 4C083 AA112 AA122 AB242 AB272
AB442 AC102 AC122 AC482
AC532 AC582 AD022 AD072
AD091 AD092 AD112 AD212
AD352 AD412 AD532 BB36
BB60 CC25 DD12 DD41 EE05
EE10
Claims (2)
- 【請求項1】 水不溶性シートの片面に、水溶性または
水膨潤性のゲル基材を主成分とするゲル基材層を設けた
シート状入浴剤であって、入浴中に、前記水不溶性シー
トと、前記ゲル基材層とを一体化した状態で使用するも
のであることを特徴とするシート状入浴剤。 - 【請求項2】 請求項1に記載のシート状入浴剤におい
て、前記ゲル基材が、以下の混合物(A)と、混合物
(B)の一方あるいは両方からなることを特徴とするシ
ート状組成物。 混合物(A):融点50℃以上のゲル化剤(a)と、融
点50℃未満のゲル化剤または融点50℃以下の水溶性
高分子(b)とからなり、(a):(b)の質量比が
0.01:1〜3:1である混合物。 混合物(B):ポリアクリル酸(c)と、ポリアクリル
酸塩(d)とからなり、(c):(d)の質量比が1:
0.01〜1:0.8である混合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001190142A JP2003002823A (ja) | 2001-06-22 | 2001-06-22 | シート状入浴剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001190142A JP2003002823A (ja) | 2001-06-22 | 2001-06-22 | シート状入浴剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003002823A true JP2003002823A (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=19028959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001190142A Withdrawn JP2003002823A (ja) | 2001-06-22 | 2001-06-22 | シート状入浴剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003002823A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006169173A (ja) * | 2004-12-16 | 2006-06-29 | Toyobo Co Ltd | シート状パック材の使用方法 |
JP2007153897A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | L'oreal Sa | 可溶性の起泡性化粧品製品 |
-
2001
- 2001-06-22 JP JP2001190142A patent/JP2003002823A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006169173A (ja) * | 2004-12-16 | 2006-06-29 | Toyobo Co Ltd | シート状パック材の使用方法 |
JP2007153897A (ja) * | 2005-12-07 | 2007-06-21 | L'oreal Sa | 可溶性の起泡性化粧品製品 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080902 |