JP2003002804A - 土壌薫蒸組成物 - Google Patents

土壌薫蒸組成物

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JP2003002804A JP2001222265A JP2001222265A JP2003002804A JP 2003002804 A JP2003002804 A JP 2003002804A JP 2001222265 A JP2001222265 A JP 2001222265A JP 2001222265 A JP2001222265 A JP 2001222265A JP 2003002804 A JP2003002804 A JP 2003002804A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】土壌中または土壌表面の有害生物を防除する方
法として、クロルピクリン処理に給水管などの施設利用
が考えられたが、これまでの製剤処方では短時間に乳化
粒子が沈降分離し均一処理が困難、給水管からの排出が
困難、配管に残留し薬害を出す、臭気が抜けないといっ
た問題があった。 【解決手段】クロルピクリンを水中に長時間安定した分
散を達成できる製剤であれば、問題を解決できる。 【効果】本発明の製剤であれば、給水管等の設備でも均
一に散布でき、排出が容易で薬害を出すこともなく、さ
らに臭気が抜けないといったことに悩まされることなく
クロロピクリンを処理することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、土壌中や土壌表面にク
ロロピクリンを水に希釈して処理し土壌中または土壌表
面に生息する有害生物を防除するための製剤処方に関す
る。 【0002】 【従来の技術】省力化を目的とし灌水設備を用いて水、
肥料を敷設した供給パイプを用いて作物栽培を行うこと
は広く知られていた。しかしその設備を用いてクロロピ
クリンを処理しようとすると、これまでの乳剤処方では
エマルジョン粒子が大きく、比重の重い乳化粒子を長時
間水に安定して分散させた状態にすることは困難であ
り、沈降分離してしまうので、クロロピクリンが配管に
残りいつまでも臭気が抜けず施用した温室が長期間使用
できなくなるとか、畑地に均一にクロロピクリンを処理
することが困難だとか、配管に残ったクロロピクリンが
再び出てきて薬害を出すなどから、クロロピクリンを灌
水設備で処理することは実際には行われていなかった。
水に均一に分散できる一般的な農薬は灌水設備で処理を
行うことができたが、水に溶け難く、比重の重いクロロ
ピクリンなどは最適の製剤処方がこれまで無く施用が困
難であった。特開2000−336002の実施例には
乳剤の処方例の記載がされている。水に希釈して撒布す
る方法が提案されているが、乳剤の場合は水中に乳化分
散する粒子型は20ミクロンから500ミクロンであ
り、この大きさでは比重の大きいクロロピクリンの場合
すぐに沈殿分離してしまう。実際にこの特許記載の実施
例の製剤処方では、温室内で、灌水チューブを利用して
この特許記載の製剤処方による乳剤を使用した場合、処
理中に重いエマルジョン粒子が沈殿分離し、いつまでも
灌水チューブ内に乳化した大きな油滴のクロロピクリン
乳化液が残り、激しい臭気に悩まされ、さらに圃場に均
一に散布することはできず、さらに作物に薬害が出たり
して十分な効果が得られなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】クロロピクリンは比重
で1.67と極めて重く、通常の乳化製剤処方では、水
に乳化させても、エマルジョン粒子のサイズが大きく、
クロロピクリンの比重が高いため沈降分離してしまう。
すなわちこれまでのクロロピクリン製剤では水に乳化さ
せても大きな粒子があるので、これまでの乳化剤は1時
間以内で沈降分離してしまう。従って、灌水チューブを
通しての薬液処理中に、比重の重いクロロピクリンエマ
ルジョン粒子はチューブの低い部分に残り、洗い流すこ
とができず何時までも臭気に悩まされた。したがって、
圃場に均一にクロロピクリンを処理することはできず、
また、そのクロロピクリンが暫く経ってから水に押し出
されて出てきて作物に薬害を出すなどの問題があった。
また、これまでに知られているマイクロエマルジョン製
剤であれば、極めて小さなエマルジョン粒子なので安定
と考えられるが、(社団法人)日本植物防疫協会の「農
薬製剤ガイド」に記載されているように、水、油、界面
活性剤の3成分からなると記載されている。すなわち、
マイクロエマルジョン製剤処方中に水を含むことになる
が、この製剤処方では、クロロピクンは水中で加水分解
されるので長期間の有効期限を保障する工業製品には適
さないという問題があった。同じように、特開平6−3
05905にも、1μm以下の粒径を有する水中油型乳
濁農薬組成物の記載があるが、クロロピクリンの長期の
安定性に問題ある水を含んだ製剤処方であった。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、1時間以上、数日間でもクロロピクリンンエマ
ルジョン粒子が水の中で分離沈降しないような安定した
乳化を示す製剤であり、かつ製剤処方中に水を含まない
製剤であれば満足する。これにより、灌水処理設備を用
いてクロロピクリンを処理でき、栽培作業を合理化で
き、専用の特別な農業機械が必要であるといった不都合
を解決し、農薬散布者に毒性の高い農薬や刺激臭を被爆
させず安全に散布できることができる。 【0005】 【発明の実施の形態】すでに、設置されている給水設備
等を用いても良く、薬液の出やすいように、均一に給水
できる穴の空いたパイプを、地表近くの病害虫防除目的
の場合は地表に敷設し、地表から深いところの病害虫防
除目的の場合はパイプを土壌中に埋没させて、クロロピ
クリンを水に希釈して施用する。地表に設置した場合
は、処理前にポリエチレンフィルムなどで被覆してお
く、一方土壌中に埋設した場合は土壌の種類、設置した
深さに寄るがポリエチレンフィルムなどで被覆しても良
いし、しなくても良い。また、設置してある給水管を利
用するので、従来の一回の灌注処理とは異なり、さらに
ポリエチレンフィルムなどで被覆してある状態なので、
一回の処理薬量を少なくし、数日に分けて処理すること
が出来る事から、同じ効果でも薬量を減らすことが出来
るという利点も得られた。クロロピクリンを含有する水
を希釈した液体であれば、処理作業者は強い刺激臭に悩
まされることなく、簡単に大面積を特殊な施用機械で灌
注する事なく容易に施用する事ができる。 【0006】クロロピクリンを水に小さな粒子で乳化分
散させるには、クロロピクリンを5〜90%、乳化剤を
5〜95%で構成されるが、乳化剤としてアニオン系の
界面活性剤だけでも良いし、アニオン系界面活性剤と非
イオン系界面活性剤の組み合わせでもよいし、さらに溶
剤を加えることもできるが、これに限る物ではない。 【0007】溶剤としては、ケロシン等の鉱物性油や大
豆油、ひまし油、ヤシ油等の植物性油を用いることがで
き、非イオン系乳化液としてポリオキシアルキレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン多環フェ
ニルエーテル、ポリオキシアルキレンノニルフェニルエ
ーテル、ポリオキシアルキレンアリルフェニルエーテ
ル、ポリオキシアルキレン アルキルエーテル、ポリオ
キシアルキレングリコール、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミンエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンひまし油エーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアリル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、ソルビ
タン系、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等の非イオン
界面活性剤から選ばれる。 【0008】アニオン系乳化剤として、ドデシルベンゼ
ンスルフォン酸金属塩、ジオクチルスルホサクシネー
ト、アルキルジフェニルエーテルジスルホネート金属
塩、ジアルキルスルホサクシネート金属塩、ビスナフタ
レンスルホネート金属塩、アルキルベンゼンスルフォネ
ート金属塩、ジアルキルサクシネートスルフォン酸金属
塩、ナフタレンスルホネート金属塩、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシ
エチレンジスチリルフェニルエーテルサルフェートアン
モニウム塩、ポリオキシエチレンオレイルエーテルサル
フェートアンモニウム塩、ポリオキシエチレンステアリ
ルエーテルサルフェートアンモニウム塩、ポリオキシエ
チレンアリルエーテル硫酸エステル塩、などが用いられ
るが、これらに限られるものではない。 【0009】乳化の方法は、非イオン界面活性剤、アニ
オン系界面活性剤から構成してもよいし、アニオン系界
面活性剤だけでも可能である。アニオン系界面活性剤に
増粘剤を加えることでも可能である。これまでの欠点を
解決するには、1時間以上希釈液で安定であり、できれ
ば1日以上、乳化粒子が安定して水中に分散していれば
よい。 【0010】本発明の処理法による防除可能な土壌病害
虫に対してこの方法でその活性が劣ることはない。 【0011】本発明の製剤処方による薬剤の処理では、
均一に処理できる水量で在ればよい。その水の量は土壌
水分の最大容水量の30から50%程度になるようにす
るのが望ましい。この目的を達成する製剤処方が必要と
なるが、本処方であれば2倍以上何倍でも自由に希釈撒
布できる。 【0012】施用の方法としては十分に耕耘、砕土した
土壌に、給水設備を用いてクロロピクリンを処理する。
この給水設備のパイプには5cmから50cm、望まし
くは30cm間隔で穴があけられている物を用いる。埋
設後または設置後、土壌表面をプラスチックフィルム等
で被覆する。その後、クロロピクリンを水で希釈してこ
の散水設備または給水設備を用いて土壌に処理する。こ
の場合、高濃度で処理する事もいいし、低濃度で一日数
回の処理を数日間繰り返してもよいし低濃度で一日一回
の処理を数日間繰り返しても良い。クロロピクリンの処
理後、灌水チューブの体積相当の水で一度洗浄しクロピ
クが残らず安全である。その処理が終わってから、一定
時間後、例えば約2週間後にフイルムに穴をあけ、播
種、植え付けをすることもできるし、作物によっては耕
起してガス抜きをしても良い。処理からガス抜きまでの
期間とガス抜きから播種、植え付けまでの期間は温度や
土の状態、作付けする作物などに影響を受けるために、
これに限定されるものではない。 【0013】 【実施例】本発明をさらに詳細に説明するために実施例
を挙げるが、本発明はこれらによって何ら限定されるも
のではない。次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表
す。 【0014】製剤例1 クロロピクリン 50部、ソルポール7782(東邦化
学工業株式会社、主成分はジオクチルスルフォサクシネ
ートナトリウム塩)20部、 ニューカルゲンCP15
−200(竹本油脂株式会社、主成分:ポリオキシアル
キレンアリルフェニルエーテル)30部を混合して薬剤
100部を得た。 【0015】製剤例2 クロロピクリン 80部、ニューカルゲン155D(竹
本油脂株式会社:ポリオキシアルキレンアリルフェニル
エーテル、アルキルベンゼンスルホン酸、高沸点芳香族
系溶剤混合物)12部、ニューカルゲンCP−15−2
00(竹本油脂株式会社:主成分はポリオキシアルキレ
ンアリルフェニルエーテル) 8部を混合して薬剤10
0部を得た。 【0016】製剤例3 クロロピクリン 50部、 ニューカルゲン155D
(竹本油脂株式会社:ポリオキシアルキレンアリルフェ
ニルエーテル、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、高
沸点芳香族系溶剤混合物)30部、ニューカルゲンCP
15−200(竹本油脂株式会社:主成分はポリオキシ
アルキレンアリルフェニルエーテル)20部を混合して
薬剤100部を得た。 【0017】製剤例4 クロロピクリン 50部、ニューコール290KS(日
本乳化剤株式会社:主成分はジアルキルサクシネートス
ルフォン酸ナトリウム塩、灯油)20部、ニューカルゲ
ンCP15−200(竹本油脂株式会社:主成分はポリ
オキシアルキレンアリルフェニルエーテル)30部を混
合して薬剤100部を得た。 【0018】製剤例5 クロロピクリン 50部、ニューコール290A(日本
乳化剤株式会社:主成分はジアルキルサクシネートスル
フォン酸ナトリウム塩、無煙灯油)20部、ニューカル
ゲンCP15−200(竹本油脂株式会社:主成分はポ
リオキシアルキレンアリルフェニルエーテル)30部を
混合して薬剤100部を得た。 【0019】製剤例6 クロロピクリン 50部、ハイテノール08E(第一工
業製薬株式会社:主成分はポリオキシエチレンオレイル
エーテルサルフェートアンモニウム塩)50部を混合し
て薬剤100部を得た。 【0020】試験例1 沈降分離試験 灌水設備を利用して、クロロピクリンを処理する場合、
温室の中で配管を完全な水平にする事は極めて困難であ
る。落差のある配管を利用して、クロロピクリンを処理
する場合、安定した小さなエマルジョン粒子でなけれ
ば、沈降分離し、いくら水で押し流そうとしても配管を
洗浄することは極めて困難であった。従って、いつまで
も臭気が抜けないとか、洗浄が終わったと思っても残っ
ていて薬害を出すなどの問題があった。本発明の製剤で
あれば、沈降分離が起きず、これらの問題を解決でき
た。ここでは通常の乳剤の安定性試験を改良し、そのエ
マルジョン粒子の安定性を評価した。 【0021】製剤例1、2、3、4、5、6で示した製
剤処方で製造したクロロピクリン製剤と特開2000−
336002に記載された乳剤の処方例とで沈降分離の
比較試験を行った。特開2000−336002 実施
例2の製剤処方はクロロピクリン135ml、竹本油脂
株式会社製ニューカルゲンD−212を56.2gを混
合した製剤で、特開2000−336002 実施例9
の製剤処方はクロロピクリン45ml、竹本油脂株式会
社製ニューカルゲンD−155Dを4.68g、ニュー
カルゲンCP−120を4.68g、白灯油を9.34
gを混合した製剤である。試験方法は、それぞれの製剤
を20℃の5度硬水で10倍に希釈した液100mLを
250mLの有栓メスシリンダーに入れ1分間、30回
倒立して振り混ぜ、20℃の恒温器中に放置し分離状況
を調べた。 【0022】 【表1】 【0023】試験例2 チューブ洗浄試験 灌水設備を利用して、クロロピクリンを処理する場合、
温室の中で配管を完全な水平にする事は極めて困難であ
る。落差が出てしまった配管を利用して、クロロピクリ
ンを処理する場合、安定した小さなエマルジョン粒子で
なければ、沈降分離し、いくら水で押し流そうとしても
配管を洗浄することは極めて困難であった。従って、い
つまでも臭気が抜けないとか、洗浄が終わったと思って
も残っていて薬害を出すなどの問題があった。本発明の
製剤であれば、沈降分離が起きず、これらの問題を解決
できた。そのエマルジョン粒子が小さく乳化が保たれて
いれば、洗浄も容易であるはずである。乳化に大きいエ
マルジョン粒子があれば配管内に残ることから、本試験
で比較した。 【0024】試験区として、30mx5mの範囲に、先
端を閉じた灌水チューブ(スミサンスイマルチ100−
3:住友化学工業株式会社製)を穴を上向きにして中央
部に敷設しポリエチレンシートで全体をカバーした後、
それぞれ調整した製剤品を所定の希釈濃度にし2時間以
内で処理した。その後、配管体積相当の水を流して洗浄
し、灌水チューブ内のクロロピクリンを匂いで判定し
た。表中の特開2000−336002 実施例4の製
剤処方は、クロロピクリン67.5ml、竹本油脂株式
会社製ニューカルゲンD−212を28.1gを混合し
た製剤で、特開2000−336002 実施例9の製
剤処方はクロロピクリン45ml、竹本油脂株式会社製
ニューカルゲンD−155Dを4.68g、同じくニュ
ーカルゲンCP−120を4.68g、白灯油を9.3
4gを混合した製剤を使用した。 【0025】 【表2】【0026】試験例2 イチゴ・イオウ病に対する効果 イチゴ萎黄病(Fusarium oxysporu
m)に汚染された苗床を耕耘砕土し、幅1m、長さ10
mを1つの試験区とした。土壌を耕した後、穴間隔30
cmの点滴チューブ(ネタフィムジャパン株式会社製
スーパータイフーン100)を2本、地下1cmに埋設
しポリエチレンフィルムで畝全体を被覆し、製剤例5、
6に準じて調整した剤を、クロロピクリンとして20リ
ットル/10a相当量を水500リットル/10a相当
で希釈し給水タンクに入れポンプを使用して給水管を通
して処理した。その後、配管体積相当の水で洗浄した。
二週間後、イチゴ苗を1区当たり20本植え付けた。移
植55日後に、イチゴイオウ病の発病の有無を調べた。
対象の従来方法は市販のクロロピクリン剤を使用した。
また、表中の特開2000−336002 実施例2の
製剤処方はクロロピクリン135ml、竹本油脂株式会
社製ニューカルゲンD−212を56.2gを混合した
製剤で特開2000−336002実施例9の製剤処方
はクロロピクリン45ml、竹本油脂株式会社製ニュー
カルゲンD−155Dを4.68g、同じくニューカル
ゲンCP−120を4.68g、白灯油を9.34gを
混合した製剤を使用した。 【0027】 【表3】【0028】試験例4 ナスのネコブセンチュウに対す
る効果 ナスのネコブセンチュウに汚染された圃場をもちいた。
幅100cm、長さ600cmを1つの試験区とした。
土壌を耕した後、ドリッパー間隔30cmの点滴チュー
ブ(ネタフィムジャパン株式会社製 ドリップライン)
を地下5cmに敷設しポリエチレンフルムで畝全体を被
い、次にこの埋設したパイプを通して、製剤例1、2、
4に準じて製剤したクロロピクリン製剤品をクロロピク
リンとして反当たり30リットルを希釈して反当たり9
0リットルで処理した。充分拡散するように時間をかけ
て5時間で処理した。その後、配管体積相当の水で洗浄
した。一月後センチュウをベールマン法で調査した。表
中の従来方法は市販のクロロピクリン剤を使用した。ま
た表中の特開2000−336002 実施例2の製剤
処方はクロロピクリン135ml、竹本油脂株式会社製
ニューカルゲンD−212を56.2gを混合した製
剤。特開2000−336002 実施例9の製剤処方
は、クロロピクリン45ml、竹本油脂株式会社製ニュ
ーカルゲンD−155Dを4.68g、同じくニューカ
ルゲンCP−120を4.68g、白灯油を9.34g
を混合した製剤を使用した。 【0029】 【表4】【0030】本発明は、クロロピクリンを乳化後長時間
水中に分散安定化する製剤であり、従来の施設園芸で使
用されていた設備を利用しても、均一に撒布でき、処理
チューブ内に残留したクロロピクリンの臭気に悩むこと
なく、同じく残存したクロロピクリンによる薬害の被害
を受けることなく土壌薫蒸を行うことができ、極めて実
用的である。 【0031】 【発明の効果】本発明はクロロピクリンを長時間水中に
乳化分散安定化する製剤であり、従来の施設園芸で使用
されていた設備を利用しても、均一に撒布でき、処理チ
ューブ内に残留したクロロピクリンの臭気に悩むことな
く、同じく残存したクロロピクリンによる薬害の被害を
受けることなく土壌薫蒸を行うことができ、これまでの
沈降分離する不安定な乳化製剤の問題点を改良し極めて
実用的である。本発明の有害生物防除剤は、安全性が高
く、施用に際してもまた施用後においても、人体、有用
生物、および地球環境にも害を残さないため、連作障害
回避のための土壌病原菌、線虫類の防除に有効である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】クロロピクリンを長時間、水に細かく乳化
    分散する製剤処方
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235092A (ja) * 2000-09-22 2009-10-15 Nippon Kayaku Co Ltd クロルピクリン乳剤
CN112602699A (zh) * 2020-12-21 2021-04-06 范璐敏 一种农业生产用病害防治装置

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