JP2002543262A - 安定剤及びイミノホスホランを含有する混合物 - Google Patents

安定剤及びイミノホスホランを含有する混合物

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JP2002543262A JP2000615688A JP2000615688A JP2002543262A JP 2002543262 A JP2002543262 A JP 2002543262A JP 2000615688 A JP2000615688 A JP 2000615688A JP 2000615688 A JP2000615688 A JP 2000615688A JP 2002543262 A JP2002543262 A JP 2002543262A
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クラット マーティン
コッホ アンドレアス
トラウト フーベルト
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Abstract

(57)【要約】 本発明は以下の成分:A)有害な光作用、熱作用及び/又は酸化作用に対して有機材料を保護するための安定剤、B)有機材料のための難燃剤としてのイミノホスホラン、C)場合により、他のハロゲン不含かつイミノホスホランとは異なる有機材料のための難燃剤及びD)場合により他の添加剤を含有する混合物に関する。また本発明はこの種の混合物を組み合わされた安定剤及び有機材料、例えばプラスチックのための難燃剤として使用すること、並びにこの種の混合物を含有する有機材料、特にプラスチックに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は成分として、 A)有害な光作用、熱作用及び/又は酸化作用に対して有機材料を保護するため
の安定剤、 B)有機材料のための難燃剤としてのイミノホスホラン、 C)場合により、他のハロゲン不含かつイミノホスホランとは異なる有機材料の
ための難燃剤及び D)場合により他の添加剤 を含有する混合物に関する。
【0002】 更に本発明はこれらの混合物の組み合わされた安定剤及び有機材料、特にプラ
スチックのための難燃剤としての使用並びにかかる混合物を含有する有機材料、
特にプラスチックに関する。
【0003】 有機材料、特にプラスチックを有害な光作用、熱作用及び/又は酸化作用に対
して安定化するためには通常は安定剤を添加する。更に、かかる材料が顕著な難
燃性を有する必要がある場合、一般に該挙動は難燃剤の添加によって調節する。
【0004】 プラスチックのための難燃剤の通常のクラスは、例えばレンプの化学事典第2
巻(Roempp Chemie-Lexikon Band 2 (Cm - G), S. 1370, Georg Thieme Verlag
Stuttgart - New York, 1990)に挙げられている。更にイミノホスホランも難燃
剤として使用される。
【0005】 特許文献US3322860号は、2,5−二ハロゲン−3,6−ジアミノベ
ンゾキノンと三置換されたホスフィニウム二ハロゲン化物との反応によって得ら
れるハロゲン含有のイミノホスホラン、例えば2,5−ジクロロ−3,6−ビス
(トリフェニルホスホラニリデンアミノ)−p−ベンゾキノンに関する。
【0006】 文献WO98/24837号及びWO98/24838号において、排他的に
又は主にイミノホスホランからなるハロゲン不含の難燃剤を含有する防炎性の熱
可塑性の成形材料を記載している。該成形材料への添加剤として、熱安定剤及び
光安定剤が挙げられ、その他の点では該文献はその化学的性質について言及して
いない。
【0007】 更に、従来のように広範に使用されるハロゲン含有の難燃剤が屡々添加された
安定剤の効果に悪影響を及ぼすことが知られている。その結果、このような安定
化された有機材料及び防炎性が付与された安定化された有機材料、特にプラスチ
ックは一般にもはや望ましい程度の長期安定性を示さない。
【0008】 本発明の課題は従って、中に含まれる安定剤及び難燃剤が互いに悪影響を及ぼ
さず、かつ添加物パッケージ(additivpaket)として有機材料、特にプラスチッ
クに添加してよい混合物を提供することである。
【0009】 それに相応して、冒頭で記載した成分A)及びB)並びに、場合によりC)及
びD)を含有する混合物が見いだされた。
【0010】 本発明による混合物は、有利には成分A)として、 a1)アルキル化されたモノフェノール、 a2)アルキルチオメチルフェノール、 a3)ヒドロキノン及びアルキル化されたヒドロキノン、 a4)トコフェロール、 a5)ヒドロキシル化されたジフェニルチオエーテル、 a6)アルキリデンビスフェノール、 a7)O−、N−、及びS−ベンジル化合物、 a8)芳香族のヒドロキシベンジル化合物、 a9)トリアジン化合物、 a10)ベンジルホスホネート、 a11)アシルアミノフェノール、 a12)β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン
酸、β−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン
酸、β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸
及び3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸のエステル、 a13)β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン
酸のアミド、 a14)アスコルビン酸及びそれらの誘導体、 a15)アミン化合物をベースとする酸化防止剤、 a16)ホスファイト及びホスホナイト、 a17)2−(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、 a18)硫黄含有のパーオキサイド捕捉剤もしくは硫黄含有の酸化防止剤、 a19)2−ヒドロキシベンゾフェノン、 a20)非置換及び置換の安息香酸のエステル、 a21)アクリレート、 a22)立体障害アミン、 a23)オキサミド及び a24)2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン からなる群から選択される少なくとも1種の安定剤を含有する。
【0011】 アルキル化されたモノフェノールの群a1)には、例えば2,6−ジ−t−ブ
チル−4−メチルフェノール、2−t−ブチル−4,6−ジメチルフェノール、
2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4
−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−イソブチルフェノール
、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロ
ヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチ
ルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−t−
ブチル−4−メトキシメチルフェノール、ノニルフェノールが挙げられ、これら
は直鎖状又は分枝鎖状の側鎖を有し、例えば、2,6−ジ−ノニル−4−メチル
フェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−メチルウンデシ−1′−イル)−
フェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−メチルヘプタデシ−1′−イル)
フェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−メチルトリデシ−1′−イル)フ
ェノール及びこれらの化合物の混合物を有する。
【0012】 アルキルチオメチルフェノールの群a2)には、例えば2,4−ジオクチルチ
オメチル−6−t−ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メ
チルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール及び2
,6−ジ−ドデシルチオメチル−4−ノニルフェノールが挙げられる。
【0013】 ヒドロキノン及びアルキル化されたヒドロキノンの群a3)には、例えば2,
6−ジ−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−t−ブチルヒドロ
キノン、2,5−ジ−t−アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オク
タデシルオキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシアニソール、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレ
ート及びビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート
が挙げられる。
【0014】 トコフェロールの群a4)には、例えばα−トコフェロール、β−トコフェロ
ール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール及びこれらの化合物の混合物並
びにトコフェロール誘導体、例えばトコフェリルアセテート、トコフェリルスク
シネート、トコフェリルニコチネート及びトコフェリルポリオキシエチレンスク
シネート(“トコフェルゾラート(Tocofersolat)”)が挙げられる。
【0015】 ヒドロキシル化されたジフェニルチオエーテルの群a5)には、例えば2,2
′−チオビス(6−t−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2′−チオビス
(4−オクチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−t−ブチル−3−メチ
ルフェノール)、4,4′−チオビス(6−t−ブチル−2−メチルフェノール
)、4,4′−チオビス(3,6−ジ−s−アミルフェノール)及び4,4′−
ビス−(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィドが挙げられ
る。
【0016】 アルキリデンビスフェノールの群a6)には、例えば2,2′−メチレンビス
(6−t−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(6−t
−ブチル−4−エチルフェノール)、2,2′−メチレンビス[4−メチル−6
−(α−メチルシクロヘキシル)フェノール]、2,2′−メチレンビス(4−
メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2′−メチレンビス(6−ノニ
ル−4−メチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェノール、2,2−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェノール)
、2,2′−エチリデンビス(6−t−ブチル−4−イソブチルフェノール)、
2,2′−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール
]、2,2′−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニル
フェノール]、4,4′−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)
、4,4′−メチレンビス(6−t−ブチル−2−メチルフェノール)、1,1
−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,
6−ビス(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチ
ルフェノール、1,1,3−トリス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メ
チルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−
メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビ
ス[3,3−ビス(3′−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)ブチレート
]、ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシクロペ
ンタジエン、ビス[2−(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチル
ベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1−
ビス−(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4−n−ドデシ
ルメルカプトブタン及び1,1,5,5−テトラキス−(5−t−ブチル−4−
ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタンが挙げられる。
【0017】 O−、N−及びS−ベンジル化合物の群a7)には、例えば3,5,3′,5
′−テトラ−t−ブチル−4,4′−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタ
デシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、ト
リデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジルメルカプトアセテ
ート、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−アミン、
ビス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテ
レフタレート、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スル
フィド及びイソオクチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルメ
ルカプトアセテートが挙げられる。
【0018】 芳香族のヒドロキシベンジル化合物の群a8)には、例えば1,3,5−トリ
ス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリ
メチルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン及び2,4,6−トリス(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノールが挙げられる。
【0019】 トリアジン化合物の群a9)には、例えば2,4−ビス(オクチルメルカプト
)−6−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−
トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプ
ト−4,6−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1
,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−
トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシ
アヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)−ヘキサヒドロ−1,3
,5−トリアジン、1,3、5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒド
ロキシベンジル)イソシアヌレート及び1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレートが挙げられる。
【0020】 ベンジルホスホネートの群a10)には、例えばジメチル−2,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート及びジオクタデシル−5−t−
ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネートが挙げられる。
【0021】 アシルアミノフェノールの群a11)には、例えば4−ヒドロキシラウロイル
アニリド、4−ヒドロキシステアロイルアニリド及びオクチル−N−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメートが挙げられる。
【0022】 群12a)のプロピオン酸エステル及び酢酸エステルの基礎としては、一価以
上のアルコール、例えばメタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オク
タノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオ
ール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ペンタエリトリット、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,
N′−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チ
アペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン及
び4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2
.2.2]−オクタンである。
【0023】 群a13)のプロピオン酸アミドの基礎としては、アミン誘導体、例えばN,
N′−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)
ヘキサメチレンジアミン、N,N′−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミン及びN,N′−ビス(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジンがある
【0024】 群a14)には、アスコルビン酸(ビタミンC)の他に、アスコルビン酸誘導
体、例えばアスコルビルパルミテート、アスコルビルラウレート及びアスコルビ
ルステアレート並びにアスコルビルスルフェート及びアスコルビルホスフェート
が挙げられる。
【0025】 アミン化合物をベースとする酸化防止剤の群a15)には、例えばN,N′−
ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ジ−s−ブチル−p−
フェニレンジアミン、N,N′−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェ
ニレンジアミン、N,N′−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フ
ェニレンジアミン、N,N′−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジ
アミン、N,N′−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ジ
フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N′−ビス−(2−ナフチル)−p−
フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N′−フェニル−p−フェニレンジア
ミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N′−フェニル−p−フェニレンジア
ミン、N−(1−メチルヘプチル)−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン
、N−シクロヘキシル−N′−フェニル−p−フェニレンジアミン、4−(p−
トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、N,N′−ジメチル−N,N′−
ジ−s−ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、N−アリルジフ
ェニルアミン、4−イソプロポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフ
チルアミン、N−(4−t−オクチルフェニル)−1−ナフチルアミン、N−フ
ェニル−2−ナフチルアミン、オクチル置換されたジフェニルアミン、例えばp
,p′−ジ−t−オクチルジフェニルアミン、4−n−ブチルアミノフェノール
、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナのイルアミノフェノール、4−ドデ
カノイルアミノフェノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス[4
−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ−t−ブチル−4−ジメチルアミノメ
チルフェノール、2,4−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノジフ
ェニルメタン、N,N,N′,N′−テトラメチル−4,4′−ジアミノジフェ
ニルメタン、1,2−ビス[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−
ビス(フェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、ビス[4−(1
′,3′−ジメチルブチル)フェニル]アミン、t−オクチル置換されたN−フ
ェニル−1−ナフチルアミン、一アルキル化及び二アルキル化されたt−ブチル
/t−オクチルジフェニルアミンの混合物、一アルキル化及び二アルキル化され
たノニルジフェニルアミンの混合物、一アルキル化及び二アルキル化されたドデ
シルジフェニルアミンの混合物、一アルキル化及び二アルキル化されたイソプロ
ピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、一アルキル化及び二アルキル化
されたt−ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−3,3−ジメ
チル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フェノチアジン、一アルキル化及び二ア
ルキル化されたt−ブチル/t−オクチルフェノチアジンの混合物、一アルキル
化及び二アルキル化されたt−オクチルフェノチアジンの混合物、N−アリルフ
ェノチアジン、N,N,N′,N′−テトラフェニル−1,4−ジアミノブテ−
2−エン、N,N−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イ
ル)−ヘキサメチレンジアミン、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)セバケート、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オ
ン及び2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オールが挙げられる。
【0026】 ホスファイト及びホスホナイトの群a16)には、例えばトリフェニルホスフ
ァイト、ジフェニルアルキルホスファイト、フェニルジアルキルホスファイト、
トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリオク
タデシルホスファイト、ジステアリルペンタエリトリットジホスファイト、トリ
ス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリ
トリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエ
リトリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ニル)−ペンタエリトリトールジホスファイト、ジイソデシルオキシペンタエリ
トリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニ
ル)ペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリス−(t−
ブチルフェニル))ペンタエリトリトールジホスファイト、トリステアリルソル
ビトールトリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−
4,4′−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8
,10−テトラ−t−ブチル−12H−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオ
キサホスホシン、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−12
−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,
4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスファイト及びビス(2,
4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスファイトが挙げられる。
【0027】 2−(2′−ヒドロキシフェニル)−ベンゾトリアゾールの群a17)には、
例えば2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール
、2−(3′,5′−t−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(5′−t−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′,5′−ジ−t−ブチル−2′−ヒ
ドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3′−t−ブチ
ル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(3′−s−ブチル−5′−t−ブチル−2′−ヒドロキシフェニル)
−ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクチルオキシフェニ
ル)−ベンゾトリアゾール、2−(3′,5′−ジ−t−アミル−2′−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3′,5′−ビス−(α,α−ジメ
チルベンジル)−2′−ヒドロキシフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(3
′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−オクチルオキシカルボニルエ
チル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3′−t−ブチル
−5′−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)−カルボニルエチル]−2′−ヒ
ドロキシフェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3′−t−ブチ
ル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−
5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ
−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−ベンゾトリアゾール、
2−(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−(2−オクチルオキシカル
ボニルエチル)フェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(3′−t−ブチル−5
′−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル]−2′−ヒドロキ
シフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(3′−ドデシル−2′−ヒドロキシ
−5′−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール及び2−(3′−t−ブチル−
2′−ヒドロキシ−5′−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)−フェ
ニルベンゾトリアゾール、2,2′−メチレン−ビス[4−(1,1,3,3−
テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾール−2−イルフェノール];2−
[3′−t−ブチル−5′−(2−メトキシカルボニルエチル)−2′−ヒドロ
キシフェニル]−2H−ベンゾトリアゾールとポリエチレングリコール300と
の完全なエステル化の生成物;R=3′−t−ブチル−4′−ヒドロキシ−5′
−2H−ベンゾトリアゾール−2−イルフェニルである
【0028】
【化1】
【0029】 が挙げられる。
【0030】 硫黄含有のパーオキサイド捕捉剤もしくは硫黄含有の酸化防止剤の群a18)
には、例えば3,3′−チオジプロピオン酸のエステル、例えばラウリル−、ス
テアリル−、ミリスチル−又はトリデシルエステル、メルカプトベンズイミダゾ
ール又は2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛塩、亜鉛ジブチルジチオカル
バメート、ジオクタデシルジスルフィド及びペンタエリトリトールテトラキス(
β−ドデシルメルカプト)プロピオネートが挙げられる。
【0031】 2−ヒドロキシベンゾフェノンの群a19)には、例えば4−ヒドロキシ−、
4−メトキシ−、4−オクチルオキシ−、4−デシクロキシ(decycloxy)−、
4−ドデシルオキシ−、4−ベンジルオキシ−、4,2′,4′−トリヒドロキ
シ−及び2′−ヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ誘導体が挙げられる。
【0032】 非置換及び置換の安息香酸のエステルの群a20)には、例えば4−t−ブチ
ルフェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オクチルフェニルサリチレー
ト、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−t−ブチルベンゾイル)レゾルシ
ノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル−3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンゾエート及び2−メチル−4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートが挙げられる。
【0033】 アクリレートの群a21)には、例えばエチル−α−シアノ−β,β−ジフェ
ニルアクリレート、イソオクチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレー
ト、メチル−α−メトキシカルボニルシンナメート、メチル−α−シアノ−β−
メチル−p−メトキシシンナメート、ブチル−α−シアノ−β−メチル−p−メ
トキシ−シンナメート及びメチル−α−メトキシカルボニル−p−メトキシシン
ナメートが挙げられる。
【0034】 立体障害アミンの群a22)には、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)セバセート、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
ピペリジン−4−イル)セバセート、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)−N,N′−ビスホルミル−1,6−ジアミノヘ
キサン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)セバセート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン
−4−イル)−n−ブチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル
マロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−
4−ヒドロキシピペリジン及びコハク酸からなる縮合生成物、N,N′−ビス(
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ヘキサメチレンジアミン
及び4−t−オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンから
なる縮合生成物、トリス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル
)ニトリロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)−1,2,3,4−ブタン−テトラカルボキシレート、1,1
′−(1,2−エチレン)−ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン
)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,
6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−t−ブチルベンジル)マロネート、3−n−オクチル−7,
7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2
,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)スクシネート、N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)ヘキサメチレンジアミン及び4−モルホリノ−2
,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンからなる縮合生成物、2−クロロ−4
,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)−1,3,5−トリアジン及び1,2−ビス(3−アミノプロピル
アミノ)エタンからなる縮合生成物、2−クロロ−4,6−ジ−(4−n−ブチ
ルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)−1,3
,5−トリアジン及び1,2−ビス−(3−アミノプロピルアミノ)エタンから
なる縮合生成物、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル
−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]−デカン−2,4−ジオン、3−ドデ
シル−1−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ピロリジン
−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピ
ペリジン−4−イル)ピロリジン−2,5−ジオン、4−ヘキサデシルオキシ−
及び4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンからなる
混合物、N,N′−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)−ヘキサメチレンジアミン及び4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロ
ロ−1,3,5−トリアジンからなる縮合生成物、1,2−ビス(3−アミノプ
ロピルアミノ)−エタン及び2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン
からなる縮合生成物、4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン、N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−n−ドデ
シルスクシンイミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4
−イル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テ
トラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ[4.5]−デ
カン、7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3
,8−ジアザ−4−オキソスピロ−[4.5]デカン及びエピクロロヒドリンか
らなる縮合生成物、4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとテ
トラメチロールアセチレン二尿素とからなる縮合生成物、ポリ(メトキシプロピ
ル−3−オキシ)−[4(2,2,6,6−テトラメチル)ピペリジニル]シロ
キサン及び式:
【0035】
【化2】
【0036】 (分子量 約3500g/モル)のオリゴマーのアミンが挙げられる。
【0037】 オキサミドの群a23)には、例えば4,4′−ジオクチルオキシオキシアニ
リド、2,2′−ジエトキシオキシアニリド、2,2′−ジオクチルオキシ−5
,5′−ジ−t−ブトキシアニリド、2,2′−ジドデシルオキシ−5,5′−
ジ−t−ブトキシアニリド、2−エトキシ−2′−エチルオキシアニリド、N,
N′−ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−t
−ブチル−2′−エトキシアニリド及びそれらと2−エトキシ−2′−エチル−
5,4′−ジt−ブトキシアニリドとの混合物並びにオルト−、パラ−メトキシ
−二置換されたオキシアニリドの混合物及びオルト−及びパラ−エトキシ−二置
換されたオキシアニリドの混合物が挙げられる。
【0038】 2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジンの群a24)には
、例えば2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)
−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニ
ル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、
2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェ
ニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピ
ルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリア
ジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(
4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−
ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,
3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)
−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−
[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシ−プロポキシ)−
フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2
−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシ−プロポキシ
)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、
2−[4−(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)
−2−ヒドロキシ−フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−
ドデシルオキシ−プロポキシ)フェニル]−4,6−ビス−(2,4−ジメチル
フェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオ
キシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリア
ジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロ
キシ−プロポキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジン及び2−(2−ヒドロ
キシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−
トリアジンが挙げられる。
【0039】 成分B)として、有利には式:Z−X(I)又は式:Y(−Z)(II) [式中、 ZはRP=N−を意味し、 R、R及びRは互いに無関係にC〜C20−アルキル、C〜C20
アリール又はC〜C20−ヘテロアリールを意味し、 Xは水素、C〜C20−アルキル、C〜C20−アリール、C〜C20
ヘテロアリール、RSO−、P(O)R−、P(S)R−、シアノ、アミ
ノ又はトリ(C〜C−アルキル)−シリルを意味し、 RはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アル
キルチオ、C〜C20−アリール、C〜C20−アリールオキシ又はC
20−アリールチオを意味し、 YはC〜C20−アルキレン及びC〜C20−シクロアルキレン(1つ以上
の隣接していないCH−基が酸素、硫黄、−N(R′)−、−CO−、−SO −、場合によりアルキル置換されたアリーレン及び/又は場合によりアルキル
置換されたヘテロアリーレンによって置換され、かつ/又はシアノ又はイソシア
ネート基で置換されていてよい)、アリーレン、ヘテロアリーレン、C〜C −アリール(SO−)、HP(O)=、P(O)≡、P(S)≡、C
12−アルキル−P(O)=、C〜C20−アリール−P(O)=、C
12−アルキル−P(S)=及びC〜C20−アリール−P(S)=を意味
し、 R′は水素又はC〜C12−アルキルを意味し、かつ nは2、3、4、5、6、7、8、9又は10の整数値を意味する]の少なくと
も1種のイミノホスホランを本発明による混合物が含有する。
【0040】 式(I)及び(II)のイミノホスホランは、それぞれ個々に又は組み合わせ
て成分B)中に本発明による混合物が存在し、その際、後者の場合には(I)及
び(II)の基Zは同一である必要はない。
【0041】 X、R、R及びRのためのC〜C20−アルキル基としては、分枝鎖
状又は直鎖状のアルキル鎖、例えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピ
ル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、1−メ
チルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル
、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジ
メチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチ
ル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、
1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、
3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−
トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチ
ルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、n−ヘプチル、n−オクチル、
2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル
、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、
n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル又はn−エイコシルが挙
げられる。
【0042】 R及びR′のためのC〜C12−アルキル基は、従来の例として挙げたC 〜C20−アルキル基で既に記載している。
【0043】 同様にRのためのC〜C12−アルコキシ−及びC〜C12−アルキルチ
オ基は既にC〜C20−アルキル基において例示した相応のC〜C12−ア
ルキル基から導かれる。
【0044】 X、R、R、R及びRのためのC〜C20−アリールには、例えば場
合によりC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、C〜C12
アルキルチオ、モノ−及びジ(C〜C12−アルキル)アミノ、モノ及びジフ
ェニルアミノ、C〜C12−アルキルカルボニル、C〜C12−アルキルカ
ルボニルオキシ、C〜C12−アルキルオキシカルボニル、−COOH、−C
N、−NCO、−NO、ヒドロキシルアミノ、O−(C〜C12−アルキル
)−ヒドロキシルアミノ及びO−フェニルヒドロキシルアミノ、−SOH、W N−SO−、WN−N(W)−SO−(式中、W、W
びWは互いに無関係にC〜C12−アルキル又はフェニルを意味する)、及
びOM(式中、Mは水素、アルカリ金属又は土類金属、有利にはナトリウム又は
カリウムもしくはマグネシウム、カルシウム又はストロンチウムの群からの1当
量の一価又は二価の金属又は鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛及びチタンの群
から選択される1当量の金属を意味する)からなる群から選択される1つ以上の
置換基によって置換されていてよいフェニル及びナフチルが含まれる。置換基と
してか、又は置換基中に含まれる相応のC〜C12−アルキル基は、既に前記
でC〜C20−アルキル基に関して共に例示して記載した。
【0045】 更に、X、R、R、R及びRのためのC〜C20−アリールとしては
、芳香族C〜C10−基で置換されたC〜C10−アリール、例えばビフェ
ニル又はアルキル芳香族で置換されたC〜C10−アリール、例えばC〜C −アルキル−又はジ(C〜C−アルキル)−置換されたビフェニルが該当
する。置換基として含まれる相応のC〜C−アルキル−又はC〜C−ア
ルキル基は、同様に既に前記でC〜C20−アルキル基に関して共に例示して
記載した。
【0046】 RのためのC〜C20−アリールオキシ又はC〜C20−アリールチオと
しては、相応して前記のC〜C20−アリール基から導かれる基が該当する。
【0047】 X、R、R、R及びRのためのC〜C20−ヘテロアリールとしては
、有利には1〜3個の窒素原子及び場合により、なおも他のヘテロ原子、例えば
酸素及び/又は硫黄を含有する基が該当する。該ヘテロアリールは、なおも前記
のC〜C20−アリール基で挙げられた1種以上の置換基を有していてよい。
更にこれらのヘテロアリール基は、アルキル芳香族で置換されていてよく、その
際、有利には2位、3位又は4位で1つのメチル基を有するフェニル基又は2,
6位、2,5位、2,4位、2,3位、3,5位又は3,4位で2つのメチル基
を有するフェニル基が使用される。
【0048】 X、R、R及びRのための複素芳香族基は、例えばピロール、ピラゾー
ル、イソオキサゾール、イソチアゾール、イミダゾール、1H−1,2,3−ト
リアゾール、1H−1,2,4−トリアゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジ
ン、1H−アゼピン、2H−アゼピン、オキサゾール、チアゾール、1,2,3
−、1,2,4−又は1,3,4−オキサジアゾール、1,2,3−、1,2,
4−又は1,3,4−チアジアゾール並びに、場合によりベンゾ縮合又はジベン
ゾ縮合された環、例えばキノリン、イソキノリン、インドール、カルバゾール、
1H−インダゾール、インドオキサゾール、ベンゾ[d]イソチアゾール、アン
トラニル、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾール、シン
ノリン、フタラジン、キナゾリン、キノキサリン又はフェナジンから導かれる。
【0049】 複素芳香族への基Zの結合は、大抵は炭素原子を介して行う。しかしながら基
礎となる複素芳香族がH−N形で存在するか、又はそれがそのような互変異性形
を示す場合は、基Zの結合は相応の窒素原子(水素原子の置換により)を介して
行ってよい。複素芳香族基上に、場合により存在し、かつ前記に議論された1つ
以上の置換基に関しては、その意味に則って適用される。
【0050】 Xが基P(O)R−又はP(S)R−を意味する場合は、基Rは異なるか
、又は同一でもよい。しかしながら有利にはこれらは同一である。
【0051】 Xがトリ(C〜C−アルキル)−シリル基を意味する場合、そこに含まれ
るアルキル基は互いに異なるか、又は部分的又は完全に一致していてよい。後者
の場合が有利である。例えば本願では、トリメチルシリル基が挙げられる。相応
のC〜C−アルキル基は、既にC〜C20−アルキル基に関して共に例示
して記載した。
【0052】 式(II)中のn価の有機基Yとしては、C〜C100−アルキレンを使用
してよく、その際、1つ以上の隣接していないCH−基は酸素、硫黄、−N(
R′)−、−CO−、−SO−、場合によりアルキル置換されたアリーレン及
び/又は場合によりアルキル置換されたヘテロアリーレンによって置換され、か
つ/又はシアノ基又はイソシアネート基によって置換されていてよい。
【0053】 二価のC〜C100−アルキレンは、例えば式:(−CH−CH
、(−CH−CH(CH))−CH−CH(CH)−、(CH−C
−N(R′))−CH−CH−、(−CH−CH−O)−CH −CH−及び(−CH−CH(CH)−O)−CH−CH(CH )−に相当し、その際、変数v、w及びtは1〜50、1〜32もしくは1〜2
4の整数値であり、かつR′は既に挙げた定義に相当する。
【0054】 更に、n−価のC〜C100−アルキレンは、例えば式:
【0055】
【化3】
【0056】 [式中、変数v及びrは2〜50の整数値(すなわち2≦n=v≦50)もしく
は2〜33の整数値(すなわち2≦n=r≦33)であり、かつA及びΩは慣例
の開始(A)フラグメント及び終了する停止(Ω)フラグメントを表す]に相当
し、これらはこれらの基の基礎となる相応のモノマー単位からなるポリマーの製
造によって得られる。
【0057】 式(II)中のn価の有機基Yとしては、C〜C20−アルキレン又はC 〜C20−シクロアルキレンが有利であり、その際、1つ以上の隣接していない
CH−基は酸素、硫黄、−N(R′)−、−CO−、−SO−、場合により
アルキル置換されたアリーレン及び/又は場合によりアルキル置換されたヘテロ
アリーレンによって置換され、かつ/又はシアノ基又はイソシアネート基によっ
て置換されていてよい。
【0058】 2価のC〜C20−アルキレン基としては、本願では特に式:(−CH
CH−、(−CH−CH(CH))−CH−CH(CH)−、
(CH−CH−N(R′))−CH−CH−、(−CH−CH
O)−CH−CH−及び(−CH−CH(CH)−O)−CH
CH(CH)−に該当し、その際、変数v、w、w′及びtは1〜10、1〜
6、1〜5もしくは1〜4の整数値である。
【0059】 n価のC〜C20−アルキレン基としては特に、例えば
【0060】
【化4】
【0061】 のような基が該当し、その際、変数v及びrは2〜10の整数値(すなわち2≦
n=v≦10)もしくは2〜6の整数値(すなわち2≦n=r≦6)である。
【0062】 1つ以上の隣接していないCH−基が酸素、硫黄、−N(R′)−、−CO
−、−SO−、場合によりアルキル置換されたアリーレン及び/又は場合によ
りアルキル置換されたヘテロアリーレンによって置換され、かつ/又はシアノ基
もしくはイソシアネート基によって置換されていてよいC〜C20−シクロア
ルキレンには、例えば基:
【0063】
【化5】
【0064】 が挙げられる。
【0065】 更に、式(II)中のn価の有機基Yとしては、アリーレン及びヘテロアリー
レンが該当する。本願では、例えば二価の1,2−、1,3−、及び1,4−フ
ェニレン−、及び1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、1,6−、1,7
−、1,8−、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、2,7−及び2,8
−ナフチレン基並びに二価の2,3−、及び2,4−ピリジン及び2,3−、2
,4−、2,5−、2,6−、2,7−、2,8−、3,4−、3,5−、3,
6−、3,7−、3,8−、4,5−、4,6−、4,7−、4,8−、5,6
−、5,7−、5,8−、6,7−、6,8−及び7,8−キノリン基が挙げら
れる。更に、アリーレン及びヘテロアリーレンは、1,3,5−フェニル−又は
1,2,4−ナフチル基のような多価の基と解される。有利には、これらの基は
既に前記のC〜C20−アリール基及びC〜C20−ヘテロアリール基から
導かれる。
【0066】 式(II)中の他のn価の有機基としては、式:C〜C20−アリール(S
−)の基が挙げられる。有利には既に記載したC〜C20−アリール基
及びC〜C20−ヘテロアリール基から導かれる基である。C〜C20−ア
リール基は、特に場合により前記の1つ以上の置換基を有していてよいフェニル
又はナフチルである。SO−単位の数(及び従ってnの値)は非置換のフェニ
ルもしくはナフチルに関しては2〜6もしくは2〜8にあり、その際、nに関す
る最大値は更に存在する置換基に相応して下がる。
【0067】 製造制限上、例えば芳香族ジスルホン酸(二価の基C〜C20−アリール(
SO−)に相当する)だけでなく、特定の割合でより多くスルホン化された
生成物(例えば三価又は四価の基C〜C20−アリール(SO−)もしく
はC〜C20−アリール(SO−)に相当する)が得られることを留意す
る。成分B)は従って(規定の)C〜C20−アリール(SO−Z)、C 〜C20−アリール(SO−Z)及びC〜C20−アリール(SO
Z)のイミノホスホランの混合物として、又はC〜C20−アリール(SO −Z)のイミノホスホランとして見なされ、その際、uは種々の化合物のモ
ル配分(molar Verteilung)に相応して2〜4までの間の分数の平均値である。
【0068】 例として説明された選択的な試みは本発明の目的のために、n価の基Yに相応
して生成物の分配が起こる類似の場合に適用されるべきである。
【0069】 式(II)中の有利な二価(n=2)の有機基Yとしては、HP(O)=、C 〜C12−アルキル−P(O)=、C〜C12−アルキル−P(S)=、C 〜C20−アリール−P(O)=及びC〜C20−アリール−P(S)=が
該当し、有利な三価(n=3)の有機基としてはP(O)≡及びP(S)≡が該
当し、その際、モノアルキル−及びモノアリールホスホン−、モノアルキル−及
びモノアリールチオホスホン酸の得られるアミド誘導体並びにリン酸及びチオリ
ン酸の得られるアミド誘導体中の基Zは同一又は異なっていてよい。
【0070】 更に成分B)は、カルボン酸アミドから誘導される一般式(III):
【0071】
【化6】
【0072】 のイミノホスホランを含有してよく、その際、Z、Y及びnは前記の定義に相当
する。
【0073】 イミノホスホランの製造のためには、確立された合成可能性の多くを用いるこ
とができる。シュタウディンガー法(Staudinger−Method)(トリフェニルホス
フィンとアジドとの反応(Y. G. Gololobov et al., Tetrahedron 1981, 37, S.
437))の他に、イミノホスホランはアミン(T.W.Rave et al., J.Org.Chem. 1
966, 31, S. 2894)、アミド(活性化及びトリフェニルホスフィンとのカップリ
ングのためにジエチルアゾジカルボキシレートを使用する;s. S. Bittner, J.
Org. Chem. 1985, 50 S. 1712)及びイソオキサゾール(例えばT.L. Lemke et
al., J. Heterocycl. Chem. 1983, 20, S. 899において)から出発して得られる
【0074】 α−アミノ複素芳香族化合物のためには、例えば活性化のためにテトラクロロ
メタン(J. Boedeker, P. Koeckritz, J. prakt. Chem. 1978, 320, 1043-1046
)又はヘキサクロロエタン(T. Okawa, S. Eguchi, Synlett 1994, 555-556)を
使用する場合にトリフェニルホスフィンとの直接的なカップリングが可能である
【0075】 二ハロゲン化リン、例えばトリフェニルホスフィン二臭化物又はトリフェニル
ホスフィン二塩化物の使用下に、場合により補助塩基の存在下に、同様にイミノ
ホスホランを製造することができる(Molina et al. Heterocycles 1994, 37, 9
97-1018を参照)。
【0076】 第一級アミンから、三置換されたホスフィン並びにクロロ又はブロモの使用下
にイミノホスホランを合成することは、DE−A1670296号に記載されて
いる。更なる経路は、カトリッツキー他(katritzky et al)によって、1−[
α−(ホスホラニリデンアミノ)アルキル]ベンゾトリアゾールの塩基処理を介
して提供された(J. Org. Chem. 1994, 59, S. 2740)。
【0077】 イミノホスホランは通常、非常に反応し易く、従って殆どの反応パートナーと
非常に穏やかな条件下でも反応し、これは湿気に対して敏感であることが理解で
きる。
【0078】 それに対して、一般式(III)の化合物を除いて、本願に挙げられるイミノ
ホスホランはそれに対して、大抵は湿気又は水性媒体に対しても熱に対しても敏
感でなく、従ってこれらは通常では一般に悪影響なくポリマー成形材料への導入
の際に生じる熱負荷に耐える。
【0079】 所望であれば、また新規混合物中の成分C)として有機材料のために使用され
かつ成分B)のイミノホスホランとは異なる他のハロゲン不含の難燃剤を添加し
てもよい。他の難燃剤の例は、ドイツ国特許公開公報第19632675号に記
載される成分E)としてのリン化合物である。他の可能な化合物は、特にマグネ
シウムのヒドロキシド又はカーボネート、無機又は有機のホウ素化合物、例えば
ホウ酸、ホウ酸ナトリウム、酸化ホウ素、テトラフェニルホウ酸ナトリウム及び
ホウ酸トリベンジルをベースとする無機の難燃剤、及び窒素含有の難燃剤、例え
ばメラミンシアヌレート及びポリリン酸アンモニウムである。
【0080】 新規の混合物は、成分D)として他の添加剤、例えば滑沢剤、離型剤、着色剤
、例えば染料及び顔料、滑沢剤、例えばポリエチレンワックス、及び/又は増量
剤を含有してもよい。
【0081】 顔料の例は、広い範囲のカーボンブラックであり、その際、本願で適当なもの
はファーネスブラック、アセチレンブラック、ガスブラック及び熱を伴うプロセ
スによって得られるサーマルブラック、及び二酸化チタンであり、そのうち本願
ではルチル及びアナターゼが適当であり、これらは、所望であれば金属酸化物、
例えば酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化亜鉛又はシロキサンで被覆されてい
てよい。
【0082】 新規混合物において、成分B)の割合及び添加する場合には成分B)と成分C
)のそれぞれの割合は一般に、成分A)、B)及び存在するのであればC)の全
量に対して50〜99質量%、有利には60〜90質量%、特に有利には65〜
85質量%である。成分A)の割合は相応して一般に成分A)、B)及び存在す
るのであればC)の全量に対して1〜50質量%、有利には10〜40質量%及
び、特に有利には15〜35質量%であり、合計を100質量%にする。
【0083】 成分C)が存在するのであれば、その割合は、成分B)及びC)の全量に対し
て1〜40質量%、有利には2〜25質量%、特に3〜15質量%である。相応
して、成分B)の割合は、一般に成分B)及びC)の全量に対して60〜99質
量%、有利には75〜98質量%、特に有利には85〜97質量%であり、合計
を100質量%にする。
【0084】 成分D)が存在するのであれば、その割合は一般に新規混合物の全量に対して
1〜40質量%、有利には2〜25質量%、特に有利には3〜15質量%である
。相応して、D)とは異なる成分の割合は、一般に新規混合物の全量に対して6
0〜99質量%、有利には75〜98質量%、特に有利には85〜97質量%で
あり、合計を100質量%にする。
【0085】 新規混合物は20〜300℃でのこれらの成分の激しい混合によって通常は製
造される。このために、慣用の混合装置、例えば混練機、混合機又はスクリュー
押出機が使用される。
【0086】 これらの成分を混合する順序は変化してよい。例えば、2種又は、所望であれ
ばそれより多い成分を前混合するか、あるいは全ての成分を一緒に混合してよい
【0087】 新規混合物は、有機材料への安定性及び防炎性の同時の付与のために非常に一
般的に使用されることがある。
【0088】 新規混合物の使用及びプラスチックのための組み合わされた安定剤及び難燃剤
としての有利な態様の使用が有利である。
【0089】 挙げられるべきプラスチックの例は、 ポリオレフィン、特にモノオレフィン及びジオレフィンのポリマー、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、直鎖状のポリブテン−1、ポリイソプレン、ポリブ
タジエン並びにモノオレフィン又はジオレフィンのコポリマー又は前記のポリマ
ーの混合物、 モノオレフィン又はジオレフィンと他のビニルモノマーとのコポリマー、例えば
エチレン−アルキルアクリレート−コポリマー、エチレン−アルキルメタクリレ
ート−コポリマー、エチレン−ビニルアセテート−コポリマー又はエチレン−ア
クリル酸−コポリマー、 ポリスチレン並びにスチレン又はα−メチルスチレンとジエン及び/又はアクリ
ル誘導体とのコポリマー、例えばスチレン−ブタジエン、スチレンアクリルニト
リル(SAN)、スチレン−エチルメタクリレート、スチレン−ブタジエン−エ
チルアクリレート、スチレン−アクリルニトリル−メタクリレート、アクリルニ
トリル−ブタジエン−スチレン(ABS)又はメチルメタクリレート−ブタジエ
ン−スチレン(MBS)、 α,β−不飽和酸及びそれらの誘導体から導かれるポリマー、例えばポリアクリ
レート、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド及びポリアクリルニトリル、
不飽和アルコール及びアミンもしくはそれらのアクリル誘導体又はアセタールか
ら導かれるポリマー、例えばポリビニルアルコール及びポリビニルアセテート及
び ポリウレタン、ポリアミド、ポリ尿素、ポリフェニレンエーテル、ポリエステル
、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリエーテルケ
トン である。
【0090】 本発明による混合物は、特にポリオレフィンの最初に挙げられた群のために適
当である。
【0091】 本発明の更なる対象は、本発明による混合物並びにそれらの有利な実施形を含
有する有機材料である。
【0092】 更に本発明の範囲内では、かかる本発明による混合物並びにそれらの有利な実
施形を含有するプラスチックを請求する。
【0093】 特に、かかる本発明による混合物並びにそれらの有利な実施形によって安定化
され、かつ防炎性が付与されたポリオレフィンを請求する。
【0094】 実施例: I)種々のイミノホスホラン(成分B)の製造 例1 N−α−ピリジル−イミノトリフェニルホスホランの合成 KPG−撹拌機、内部温度計、還流冷却器及び滴下漏斗を備えた2l−四つ口
フラスコ中で、188.6g(0.72モル)のトリフェニルホスフィン、56
.4g(0.6モル)の2−アミノピリジン、600mlのアセトニトリル及び
180mlのトリエチルアミンを装入した。該混合物を45℃の内部温度で撹拌
下に予熱し、次いで92.4g(0.6モル)のテトラクロロメタンの滴加で開
始させ、その際、添加速度は温度が55℃を超過しないように制御した。添加の
完了後に、なおも少なくとも2時間、後撹拌した。冷却された反応混合物から沈
殿した塩を吸引濾過し、かつアセトニトリルで後洗浄した。濃縮された濾液から
生じる残滓をイソプロパノール中に溶解させ、生成物を水の添加によって再び沈
殿させた。
【0095】 合計167gの所望の生成物が融点145〜146℃で得られた。MS(CI
):355(M+1)。
【0096】 例2 トリフェニルホスフィンと2,6−ジアミノピリジンとの反応 例1に記載のように反応を実施するが、56.4gの2−アミノピリジンの代
わりに32.7gの2,6−ジアミノピリジンを使用し、こうして146gのビ
スイミノホスホランが融点177〜178℃で得られた。
【0097】 MS(ESI):630(M+1);31 P−NMR(CDCl):6.0ppm。
【0098】 例3 トリフェニルホスフィンとアセトグアナミンとの反応 a)例2でのように実施するが、37.5gのアセトグアナミンを使用し、こう
して、162gの白色の粉末が得られた。
【0099】 b)ブレード撹拌機(Blattruehrer)、還流冷却器及び内部温度計を備えた25
0mlの四つ口フラスコ中に126g(0.053モル)の14%濃度のトリフ
ェニルホスフィン二塩化物溶液(クロロベンゼン中)及び3g(0.024モル
)のアセトグアナミン(2,4−ジアミノ−6−メチル−s−トリアジン)を装
入した。該反応混合物を25分間還流下に保持し、室温に冷却することで沈殿す
る塩を吸引濾過し、15mlのクロロベンゼン及び50mlのトルエンで洗浄し
、かつ空気乾燥させた。ブレード撹拌機、還流冷却器及び内部温度計を備えた5
00mlの四つ口フラスコ中に100mlのイソブタノール及び100mlの水
中に乾燥生成物を装入し、懸濁液に3.8gの50%濃度の水酸化ナトリウム水
溶液(0.048モル)を添加した。イソブタノールを蒸気蒸留によってイソブ
タノールを除去することによってイソブタノール留分中に存在する目的生成物が
得られた。得られた固体を吸引濾別し、50mlの水で洗浄し、60℃において
減圧下に乾燥させて、13.4gの所望の生成物が得られた。
【0100】 融点 239〜243℃; MS(FAB):646(M+1); 13C−NMR(CDCl):173.8、171.3、133.4、13
1.6、130.0、128.9、128.2、25.3ppm;13 P−NMR(CDCl):17.5ppm。
【0101】 例4 トリフェニルホスフィンとp−トルエンスルホンアミドとの反応 a)KPG撹拌機、内部温度計、滴下漏斗及び還流冷却器を備えた500ml
の四つ口フラスコ中に65.5g(0.125モル)のトリフェニルホスフィン
、42.8g(0.25モル)のp−トルエンスルホンアミド及び250mlの
テトラヒドロフランを装入した。50mlのTHF中の43.3g(0.25モ
ル)のジエチルアゾジカルボキシレートの溶液を、ドライアイス浴を使用して−
10℃に冷却しながら90分間の時間内で滴加した。0℃で1時間及び20℃で
更に4時間撹拌した後に、混合物を吸引濾過及び減圧下での蒸発によって後処理
した。エタノールからの再結晶によって81.1gの無色の生成物が得られた。
【0102】 b)ブレード撹拌機、還流冷却器及び内部温度計を備えた2lの四つ口フラス
コ中に1164g(0.49モル)の14%濃度のトリフェニルホスフィン二塩
化物(クロロベンゼン中)の溶液及び82g(0.48モル)のp−トルエンス
ルホンアミドを装入した。該反応混合物を加熱して、1時間以内で還流(125
〜130℃)させ、この温度で2時間保持し、次いで75℃に冷却し、かつその
後に500mlの水を添加した。蒸発蒸留を使用する蒸発によって結晶性生成物
が濾過後に205.8gの量で得られ、これを2500mlの水で洗浄し、減圧
下に75℃で16時間乾燥させた。残留物を350mlのエタノール中に35℃
で撹拌し、濾過、及び200mlのエタノールで分けて洗浄することによって精
製し、199.5gの結晶性生成物が得られた。
【0103】 融点 190〜191℃; MS(EI):430(M); 13C−NMR(CDCl).143.6(s)、140.4(s)、13
3.1(d)、132.8(d)、128.7(s)、128.6(d)、12
7.3(s)、125.7(d)、21.2(q)ppm;31 P−NMR(CDCl):14.8ppm。
【0104】 例5 t−ブチルイミノホスホランの製造 テフロンコートされた金属撹拌機、還流冷却器、内部温度測定のための温度プ
ローブ及び滴下漏斗を備えた2lの二重ジャケット容器中に、1118.4g(
0.47モル)の14%濃度のトリフェニルホスフィン二塩化物の溶液(クロロ
ベンゼン中)を装入した。34.3g(0.47ml)のt−ブチルアミン及び
47.5g(0.47モル)のトリエチルアミンの混合物を2〜8℃の内部温度
において77分以内で添加した。添加の完了後にさらに10分間撹拌を冷却しな
がら持続し、次いで浴温度を徐々に25℃に高め、混合物をこの温度で2時間撹
拌した。クロロベンゼンに不溶の残留物として沈殿した塩様生成物を濾過によっ
て単離し、200mlのクロロベンゼン及び全量1lの石油エーテルで分けて洗
浄した。231g(0.46モル)の乾燥生成物を1.1lのメタノール中にガ
ラス撹拌機、還流冷却器、内部温度測定のための温度プローブ及び滴加漏斗を備
えた2lの二重ジャケット容器において溶解させ、メタノール中の30%濃度の
ナトリウムメトキシド溶液164g(0.91モル)と10分間の間、撹拌した
。30分間撹拌した後に、溶液を同様に撹拌しながら5.5lの水(10lのガ
ラスビーカー)中に添加した。撹拌を10分間継続し、沈殿物を濾別し、水で洗
浄し、減圧下に乾燥させ、142.1gの無色の粉末が得られた。
【0105】 融点 145〜147℃ 例6 フェニルイミノホスホランの製造 テフロンコートされた金属撹拌機、還流冷却器、内部温度測定のための温度プ
ローブ及び滴下漏斗を備えた2lの二重ジャケット容器中に1407g(0.5
4モル)の14%濃度のトリフェニルホスフィン二塩化物の溶液(クロロベンゼ
ン中)を装入した。49g(0.53ml)のアニリン及び54g(0.54モ
ル)のトリエチルアミンの混合物を1〜9℃の内部温度において60分間で添加
した。添加の完了後に更に10分間撹拌を継続させ、次いで浴温度を徐々に25
℃まで高め、かつ混合物を該温度で3時間撹拌した。クロロベンゼンに不溶の残
留物として沈殿する塩様生成物を濾過によって単離し、200mlのクロロベン
ゼン及び全量1lの石油エーテルで分けて洗浄した。280gの乾燥生成物を1
lのメタノール中に、ガラス撹拌機、還流冷却器、内部温度測定のための温度プ
ローブ及び滴下漏斗を備えた2lの二重ジャケット容器中で溶解させ、メタノー
ル中の30%濃度のナトリウムメトキシドの溶液180g(1モル)と10分間
で混合した。30分間撹拌した後に、該溶液を同様に撹拌しながら5lの水(1
0lのガラスビーカー)中に添加した。撹拌を10分間継続し、沈殿物を濾別し
、水で洗浄し、減圧下に乾燥させ、181.4g(理論値の97%)の無色の粉
末が得られた。
【0106】 融点 132〜133℃ 例7 N−α−ピラジジルイミノトリフェニルホスホランの合成 KPG撹拌機、内部温度計、還流冷却器及び滴下漏斗を備えた250mlの四
つ口フラスコ中に、33.1g(0.126モル)のトリフェニルホスフィン、
10g(0.105モル)の2−アミノピラジン、100mlのアセトニトリル
及び30mlのトリエチルアミンを装入した。該混合物を撹拌しながら45℃に
予熱し、次いで16.2g(0.105モル)のテトラクロロメタンの滴加を開
始した。供給速度は、温度が55℃より高くならないように制御した。添加後に
、撹拌を少なくとも2時間継続した。冷却された反応混合物から沈殿した塩を吸
引濾別し、アセトニトリルで洗浄した。蒸発させた濾液から得られる残留物をイ
ソプロパノールに溶解させ、水の添加によって生成物が沈殿した。
【0107】 これによって、融点176〜177℃の融点の29.1gの所望の生成物が得
られた。
【0108】 MS(CI):356(M+1)。
【0109】 例8 N−α−ピリミジルイミノトリフェニルホスホランの合成 例1の手順に従うが、2−アミノピリジンの代わりに57.0g(0.6モル
)の2−アミノピリミジンを使用し、融点153〜155℃を有する175.7
gの目的化合物が得られた。
【0110】 MS(CI):356(M+1); 31P−NMR(CDCl):15.7ppm 例9 トリフェニルホスフィンとベンゾグアナミンとの反応 例2の手順に従うが、56.1gのベンゾグアナミンを使用し、融点256〜
257℃の150gの白色粉末が得られた。
【0111】 MS(EI):706(M−1); 31P−NMR(CDCl):17.2ppm。
【0112】 例10 N−シアノイミノトリフェニルホスホランの合成 KPG撹拌機、内部温度計、還流冷却器及び滴下漏斗を備えた2lの四つ口フ
ラスコ中に、331g(1.26モル)のトリフェニルホスフィン、88.2g
(1.05モル)のシアノグアニジン[選択的に、尿素を使用してもよい]、1
lのアセトニトリル及び300mlのトリエチルアミンを装入した。該混合物を
撹拌しながら45℃に予熱し、次いで102g(1.05モル)のテトラクロロ
メタンの滴加を開始した。供給速度は、温度が55℃より上がらないように制御
した。添加後に、撹拌を少なくとも2時間持続させた。冷却した反応混合物から
沈殿した塩を吸引濾別し、少量のアセトニトリルで洗浄した。残留物を水中に撹
拌し、吸引濾別し、かつ温かいイソプロパノール中に溶解させた。水の添加によ
って生成物が再沈殿した。融点195〜196℃を有する119gの生成物が得
られた。
【0113】 MS(FAB):303(M+1); 13C−NMR(CDCl):133.4、132.5、132.4、12
9.3、129.1、127.3、126.2、118.7ppm.31−P−N
MR(CDCl):25.1ppm; C1915Pに関する分析:計算値.C75.49、H5.00、N9
.27;実測値.C75.2、H5.1、N9.3 例11 1,8−ジアミノメンタンからのビスイミノホスホランの製造 例5の手順に従って、補助塩基としてトリエチルアミンを使用した。クロロベ
ンゼンから単離された残留物を強塩基で処理した。
【0114】 融点 200〜205℃。
【0115】 例12 2−アミノ−3−シアノ−4−オキソテトラヒドロチオフェンからのイミノホ
スホランの製造 手順は例6に基づくものである。
【0116】 融点 168℃ II)ポリプロピレンでの試験 以下の第1表に挙げられる安定剤及び難燃剤(パーセンテージは、安定剤、難
燃剤及びポリプロピレンからなり、合計をポリプロピレンによって100%にし
た全混合物中の質量%である)を高速混合機中でポリプロピレン(Novolen(R
1102 H, BASF)中に前混合し、次いで均質化し、一軸スクリュー型の研究用
押出機(Weber)を通じて溶融温度240℃でペレット化した。
【0117】 サイズ(65×45×2)mmの試験片を前記のペレットから射出成形し、こ
れらをDIN53387に従ってXenotest1200の促進耐候装置中で
ウェザリングした。600時間後に亀裂を評価した。
【0118】 第1表において: Uvinul(R)4050H(BASF)はモノマーの立体障害アミン(N,N
′−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−N,N′−
ビスホルミル−1,6−ジアミノヘキサン)である。
【0119】 Uvinul(R)5050H(BASF)は式:
【0120】
【化7】
【0121】 の、約3500g/モルのモル質量(すなわちnは約6〜7である)を有するオ
リゴマーの立体障害アミンである。
【0122】 FR7053PP(Constab)はデカブロモジフェニルエタン/三酸化アンチ
モンをベースとする慣用のハロゲン含有難燃剤である。
【0123】 Melapur(R)MC25(Chemie Linz)はメラミンシアヌレートをベ
ースとするハロゲン不含の難燃剤である。
【0124】 IP6は例6で製造されたイミノホスホラン(アニリン−イミノホスホラン)
である。
【0125】 本発明の目的のために、Uvinul(R)4050H及び/又びUvinu
(R)5050Hを成分A(群a22)とみなし、IP6(アニリン−イミノ
ホスホラン)を成分Bとみなし、かつMelapur(R)MC25を(場合に
よる)他の成分Cとして見なすべきである。
【0126】
【表1】
【0127】 例16*〜18*と相応する例20及び21との比較は、慣用のハロゲン含有の
FSMを使用する場合にはポリマーへの光作用をうち消す安定剤の効力は非常に
悪影響をうけることを示している。
【0128】 更に例13*(不安定化されたポリマー)及び15*と例19*との比較は、1
9*で使用される難燃剤混合物でさえも慣用のハロゲン含有難燃剤よりも幾らか
高い安定化作用を有することを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 15/24 C09K 15/24 (72)発明者 アンドレアス コッホ ドイツ連邦共和国 ボーベンハイム−ロッ クスハイム プファルツリング 9−17 (72)発明者 フーベルト トラウト ドイツ連邦共和国 ドゥーデンホーフェン ミランシュトラーセ 6 (72)発明者 マンフレート アペル ドイツ連邦共和国 ランダウ エッケナー シュトラーセ 4 Fターム(参考) 4H025 AA15 AA24 AA33 AA35 AA40 AA55 AA62 AA63 4H028 AA34 BA06 4J002 AC031 AC061 BB031 BB061 BB071 BB081 BB121 BB171 BC031 BC051 BC061 BE021 BF021 BG041 BG051 BG101 BG131 BN151 BN161 CC161 CF001 CG001 CH071 CH091 CK021 CL001 CN031 EE047 EJ017 EJ037 EN007 EU187 EV037 EV047 EW047 EW067 EW127 EW156 FD037 FD136

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成分として A)有害な光作用、熱作用及び/又は酸化作用に対して有機材料を保護するため
    の安定剤、 B)有機材料のための難燃剤としてのイミノホスホラン、 C)場合により、他のハロゲン不含かつイミノホスホランとは異なる有機材料の
    ための難燃剤及び D)場合により他の添加剤 を含有する混合物。
  2. 【請求項2】 成分A)として a1)アルキル化されたモノフェノール、 a2)アルキルチオメチルフェノール、 a3)ヒドロキノン及びアルキル化されたヒドロキノン、 a4)トコフェロール、 a5)ヒドロキシル化されたジフェニルチオエーテル、 a6)アルキリデンビスフェノール、 a7)O−、N−、及びS−ベンジル化合物、 a8)芳香族のヒドロキシベンジル化合物、 a9)トリアジン化合物、 a10)ベンジルホスホネート、 a11)アシルアミノフェノール、 a12)β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン
    酸、β−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン
    酸、β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸
    及び3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸のエステル、 a13)β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン
    酸のアミド、 a14)アスコルビン酸及びそれらの誘導体、 a15)アミン化合物をベースとする酸化防止剤、 a16)ホスファイト及びホスホナイト、 a17)2−(2′−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、 a18)硫黄含有のパーオキサイド捕捉剤もしくは硫黄含有の酸化防止剤、 a19)2−ヒドロキシベンゾフェノン、 a20)非置換及び置換の安息香酸のエステル、 a21)アクリレート、 a22)立体障害アミン、 a23)オキサミド及び a24)2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン からなる群から選択される少なくとも1種の安定剤を含有する、請求項1記載の
    混合物。
  3. 【請求項3】 成分B)として 式:Z−X(I)又は式:Y(−Z)(II) [式中、 Zは基:RP=N−を意味し、 R、R及びRは互いに無関係にC〜C20−アルキル、C〜C20
    アリール又はC〜C20−ヘテロアリールを意味し、 Xは水素、C〜C20−アルキル、C〜C20−アリール、C〜C20
    ヘテロアリール、RSO−、P(O)R−、P(S)R−、シアノ、アミ
    ノ又はトリ(C〜C−アルキル)シリルを意味し、 RはC〜C12−アルキル、C〜C12−アルコキシ、C〜C12−アル
    キルチオ、C〜C20−アリール、C〜C20−アリールオキシ又はC
    20−アリールチオを意味し、 YはC〜C20−アルキレン及びC〜C20−シクロアルキレン(ここでは
    1つ以上の隣接していないCH−基が酸素、硫黄、−N(R′)−、−CO−
    、−SO−、場合によりアルキル置換されたアリーレン及び/又は場合により
    アルキル置換されたヘテロアリーレンによって置換されており、かつ/又はシア
    ノ基又はイソシアネート基によって置換されていてよい)、アリーレン、ヘテロ
    アリーレン、C〜C20−アリール(SO−)、HP(O)=、P(O)
    ≡、P(S)≡、C〜C12−アルキル−P(O)=、C〜C20−アリー
    ル−P(O)=、C〜C12−アルキル−P(S)=及びC〜C20−アリ
    ール−P(S)=を意味し、 R′は水素又はC〜C12−アルキルを意味し、かつ nは2、3、4、5、6、7、8、9又は10の整数値を意味する]の少なくと
    も1種のイミノホスホランを含有する、請求項1又は2記載の混合物。
  4. 【請求項4】 有機材料のための組み合わされた安定剤及び難燃剤としての
    、請求項1から3までのいずれか1項記載の混合物の使用。
  5. 【請求項5】 プラスチックのための組み合わされた安定剤及び難燃剤とし
    ての、請求項1から3までのいずれか1項記載の混合物の使用。
  6. 【請求項6】 請求項1から3までのいずれか1項記載の混合物を含有する
    有機材料。
  7. 【請求項7】 請求項1から3までのいずれか1項記載の混合物を含有する
    プラスチック。
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