JP2002543150A - 潜伏ウイルスの再活性化を予防しウイルスの複製を制御するための方法 - Google Patents

潜伏ウイルスの再活性化を予防しウイルスの複製を制御するための方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、個体において、潜伏ウイルスの再活性化を予防し、またはウイルスの複製を制御するための方法を提供する。本発明は、CD40に対する抗体を投与することによって、CD4 T細胞の機能をモジュレートするための方法を提供する。このようなモジュレーションによって、特に感染症を軽減するために、CD4 T細胞の機能を置換し、またはこれを補うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は全体としてウイルス学および医学に関する。詳細には、本発明は、個
体において潜伏ウイルスの再活性化を予防し、またはウイルスの複製を制御する
ための方法を提供する。本発明は、抗CD40抗体や可溶性CD40リガンドのようなCD
40リガンドを、感染症においてCD4+ T細胞の代用として使用すること、および、
より詳細には、ウイルスの再活性化を予防もしくは阻害し、またはウイルスの複
製を制御するために、CD40リガンド(可溶性CD40リガンドおよび抗CD40抗体)を
使用することに関する。
【0002】発明の背景 慢性または持続感染は特定の個体、特に免疫系が十分に機能しない個体、たと
えばヘルパーT細胞画分を欠く個体に重大な脅威をもたらす。機能性ヘルパーT細
胞画分がない場合、細胞性免疫と体液性免疫の両方が損なわれる。個体は、遺伝
的欠陥や疾病のために、たとえば癌の化学療法のような治療の副作用として、ま
たは臓器もしくは組織移植後の移植片拒絶を防ぐための免疫抑制のような、治療
の意図した結果として、免疫無防備状態であることがある。
【0003】 潜伏ウイルスの再活性化は、このような免疫抑制状態または免疫無防備状態で
おこりうる。ウイルス再活性化は、結果としてさまざまな重大な疾病を上記の患
者集団にもたらす可能性がある。現行の抗ウイルス薬(たとえばアシクロビルお
よびホスカルネット)はウイルスの複製に必要な単一の酵素を標的とする。こう
した薬剤に対するウイルスの耐性は生じやすく、毒性は高い。
【0004】 CD40およびCD40L(CD154)は、TNF(腫瘍壊死因子)スーパーファミリーのリ
ガンドおよび受容体に属する。このスーパーファミリーを構成するメンバーは、
先天性および後天性免疫において数多くの役割を担い、上記ファミリーの一部の
メンバーは共刺激活性を有する。CD40は抗原提示細胞上に存在するが、抗原提示
細胞はたとえば、B細胞、単球、マクロファージおよび樹状細胞を包含する。CD4
0Lは活性化されたCD40 T細胞上に存在する。CD40-CD40L相互作用がB細胞の増殖
、Igクラスのスイッチング、生存および記憶に関与することが知られている。
【0005】発明の概要 本発明は、CD40分子を刺激する抗体または同様の試薬を用いて持続感染および
再発性感染、特にウイルス感染、を治療するための新規免疫療法のアプローチを
包含する。こうしたアプローチは、免疫無防備および免疫不全の患者(たとえば
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者)に慢性感染を引き起こすヒトウイルスに
対して重要な臨床的価値がある。免疫無防備および免疫不全の個体で慢性感染の
原因となりうるウイルスとしては、たとえばヘルペスウイルスが挙げられるが、
これにはサイトメガロウイルス(HHV-5)、水痘帯状疱疹ヘルペスウイルス(HHV
-3)、エプスタインバールウイルス(HHV-4)、単純ヘルペスウイルス1(HHV-1
)および2(HHV-2)、カポジ肉腫関連ヘルペスウイルス(HHV-8)がある。
【0006】 本発明は、個体において潜伏ウイルスの再活性化を予防し、ウイルスの複製を
制御するための方法に関するものであり、該方法は、(a)細胞膜に発現してい
るCD40に結合可能な組成物を提供すること、ここで、該組成物と細胞表面CD40と
の結合は細胞に対して刺激シグナルを発すること;(b)CD40を発現している細
胞を刺激するために十分な量の組成物を個体に投与し、それによって個体におい
て潜伏ウイルスの再活性化を予防し、ウイルス複製を制御すること、を含んでな
る。
【0007】 上記方法のある実施形態において、上記組成物は、細胞に発現しているCD40と
特異的に結合する抗体、または抗CD40抗体の部分配列(この部分配列は細胞表面
のCD40と特異的に結合する抗原結合部位を含む)からなる組成物、を含みうる。
別の実施形態では、上記組成物は、細胞に発現しているCD40と特異的に結合する
可溶性CD40リガンドポリペプチド、またはCD40リガンドポリペプチドの部分配列
(この部分配列は細胞表面のCD40と特異的に結合するCD40結合部位を含む)から
なる組成物を含みうる。また別の実施形態では、該組成物は、細胞表面のCD40と
特異的に結合する合成の小分子(たとえば有機分子)またはコンビナトリアルラ
イブラリーから得られた分子を含んでなる。
【0008】 本発明の方法は、CD40を発現するあらゆる細胞を刺激することを含んでなる。
もう一つの実施形態において、刺激を受けるCD40発現細胞は免疫系の細胞、およ
び上皮細胞である。免疫細胞の例として、Bリンパ球、Tリンパ球、抗原提示細胞
(たとえば、マクロファージ、樹状細胞、単球)を挙げることができる。
【0009】 本発明の方法において、個体とは、たとえばヒトを含む哺乳動物とすることが
できる。その個体は過去にウイルス感染したことを知ることができるか、または
過去のウイルス感染を疑うことができる。このようなヒト、もしくは患者は、た
とえばHIV-1のようなヒト免疫不全ウイルスなどに感染した個体のように、免疫
無防備状態である可能性がある。別の実施形態では、個体は、たとえば感染や疾
病のために、放射線や癌の化学療法のような治療の副作用として、または組織も
しくは臓器移植を補助するために免疫抑制状態を引き起こすといった治療の意図
した結果として、免疫が抑制されている。
【0010】 本発明の方法において、個体への投与に許容されるあらゆる方法で、たとえば
製薬上許容される賦形剤をさらに含んでなる医薬組成物として、本発明の組成物
を製剤化することができる。
【0011】 本発明の方法においては、潜伏ウイルスの再活性化を予防し、あらゆる潜伏ウ
イルスの複製を制御するために上記組成物を投与する。ある実施形態において、
ウイルスは、ヘルペスウイルス科のウイルスであって、これにはたとえばアルフ
ァヘルペスウイルス亜科、ベータヘルペスウイルス亜科、またはガンマヘルペス
ウイルス亜科のウイルスがある。アルファヘルペスウイルス亜科としては、ヒト
ヘルペスウイルス1型、ヒトヘルペスウイルス2型、またはヒトヘルペスウイル
ス3型の水痘帯状疱疹ウイルスが挙げられる。ベータヘルペスウイルス亜科とし
ては、ヒトヘルペスウイルス5型のサイトメガロウイルスまたはヒトヘルペスウ
イルス6型のバラ疹ウイルスがある。ガンマヘルペスウイルス亜科にはリンホク
リプトウイルス属がある。リンホクリプトウイルス属としては、ヒトヘルペスウ
イルス4型のエプスタインバールウイルス(EBV)を挙げることができる。ヒト
ヘルペスウイルス8型のカポジ肉腫関連ウイルスやリスザルヘルペスウイルス(
HVS)もヘルペスウイルス科のウイルスである。
【0012】 本発明はさらに医薬組成物および印刷物を含むキットを含んでなる。ここで医
薬組成物は、細胞に発現しているCD40と特異的に結合する抗体、または抗CD40抗
体の部分配列(この部分配列は細胞表面CD40と特異的に結合する抗原結合部位を
含む)からなる組成物、および製薬上許容される賦形剤を含んでなる。ここにお
いて、上記の抗体または組成物が細胞表面にあるCD40に結合すると、細胞に対し
て刺激シグナルを生じる。印刷物は上記医薬組成物を使用するための説明書を意
味し、ここにおいて、この説明書は潜伏ウイルスの再活性化を予防し、ウイルス
の複製を制御するための上記医薬組成物の使用を指示する。
【0013】 また、本発明はさらに医薬組成物および印刷物を含むキットを含んでなるが、
この医薬組成物は、細胞に発現しているCD40と特異的に結合する可溶性CD40リガ
ンドポリペプチド、またはCD40リガンドポリペプチドの部分配列(この部分配列
は細胞表面CD40と特異的に結合するCD40結合部位を含む)からなる組成物、およ
び製薬上許容される賦形剤を含んでなる。ここにおいて、上記ポリペプチドまた
は組成物は細胞表面にあるCD40に結合し、細胞に対して刺激シグナルを生じる。
印刷物は上記医薬組成物を使用するための説明書を意味し、ここにおいて、この
説明書は潜伏ウイルスの再活性化を予防し、ウイルスの複製を制御するための上
記医薬組成物の使用を指示する。
【0014】 本発明は、さらに、抗原提示細胞のex vivoでの処理および投与によって、個
体において潜伏ウイルスの再活性化を予防し、ウイルスの複製を制御するための
方法を含んでなる。この方法は、(a)細胞膜に発現しているCD40に結合する能
力を有する組成物を提供すること、ここにおいて、上記組成物と細胞表面上にあ
るCD40との結合は、細胞に対して刺激シグナルを生じること;(b)CD40を発現
している抗原提示細胞を提供すること;(c)ステップ(b)の抗原提示細胞をス
テップ(a)の組成物と接触させ、その結果として該抗原提示細胞を刺激するこ
と;(d)個体において潜伏ウイルスの再活性化を予防し、ウイルスの複製を制
御するために十分な量の、刺激したCD40発現抗原提示細胞を個体に投与すること
、を含んでなる。
【0015】 ある実施形態において、本発明の組成物は、細胞に発現しているCD40と特異的
に結合する抗体、または抗CD40抗体の部分配列(この部分配列は細胞表面CD40と
特異的に結合する抗原結合部位を含む)からなる組成物、を含んで構成される。
別の実施形態において、本発明の組成物は、細胞に発現しているCD40と特異的に
結合する可溶性CD40リガンドポリペプチド、またはCD40リガンドポリペプチドの
部分配列(この部分配列は細胞表面CD40と特異的に結合するCD40結合部位を含む
)からなる組成物、を含んで構成される。また別の実施形態では、本発明の組成
物は細胞表面CD40と特異的に結合する小さな合成分子を含んでなる。
【0016】 この方法のある実施形態において、CD40発現抗原提示細胞はヒトの細胞である
。CD40発現抗原提示細胞をin vivo供給源から分離することができる。ある実施
形態において、CD40発現抗原提示細胞をヒトから分離することができる。別の実
施形態においては、刺激を受けたCD40発現抗原提示細胞を、その細胞が分離され
たもとの同一個体に投与する。
【0017】 本発明の方法において、刺激した細胞を投与される個体は、ヒトを含む哺乳動
物でありうる。その個体は過去にウイルス感染したことを知ることができるか、
あるいは、その個体は過去のウイルス感染が疑われる。ヒト、もしくは患者は、
HIV-1のようなヒト免疫不全ウイルスなどの感染を受けた個体のように、免疫無
防備状態でありうる。別の実施形態において、個体は、たとえば感染や疾病のた
めに、放射線や癌の化学療法といった治療の副作用として、または組織移植もし
くは臓器移植の補助として免疫抑制を引き起こすといった治療の意図した結果と
して、免疫抑制された状態にある。
【0018】 また本発明は、細胞において潜伏ウイルスの再活性化を予防し、ウイルスの複
製を制御するための方法を提供するが、その方法は、(a)細胞膜に発現してい
るCD40に結合する能力を有する組成物を提供すること、ここにおいて、上記組成
物と細胞表面上にあるCD40との結合は、細胞に対して刺激シグナルを生じること
;および(b)ウイルスに感染したCD40発現細胞を、細胞を刺激することが可能
な量の組成物と接触させ、それによって、細胞における潜伏ウイルスの再活性化
を予防し、ウイルス複製を制御すること、を含んでなる。また別の実施形態にお
いて、本発明の組成物は、細胞に発現しているCD40と特異的に結合する抗体、も
しくは抗CD40抗体の部分配列(この部分配列は細胞表面CD40と特異的に結合する
抗原結合部位を含む)からなる組成物;または細胞に発現しているCD40と特異的
に結合する可溶性CD40リガンドポリペプチド、もしくはCD40リガンドポリペプチ
ドの部分配列(この部分配列は細胞表面CD40と特異的に結合するCD40結合部位を
含む)からなる組成物;または細胞表面CD40と特異的に結合する小さな合成分子
、を含んでなる。
【0019】 刺激を受けるCD40発現細胞は、CD40を発現するあらゆる細胞を包含することが
できる。もう一つの実施形態において、刺激を受けるCD40発現細胞は、免疫系の
細胞および上皮細胞である。免疫細胞には、Bリンパ球、Tリンパ球、あらゆる抗
原提示細胞(マクロファージ、樹状細胞、単球、活性化内皮細胞)などがある。
ある実施形態において、接触はex vivoである。本発明の方法は、また、個体を
、CD40発現細胞を刺激することが可能な量の組成物と接触させることも包含して
おり、それによって個体において潜伏ウイルスの再活性化を予防し、ウイルスの
複製を制御する。
【0020】 本発明の1以上の実施形態の詳細は、添付の図面および下記の説明で述べる。
本発明に関するその他の特徴、目的および効果は、説明および図面から、さらに
請求の範囲から明白となるであろう。
【0021】 本文に記載したすべての出版物、特許および特許出願は、あらゆる目的のため
に参考として本明細書に含めるものとする。
【0022】詳細な説明 本発明は、個体または細胞において潜伏ウイルスの再活性化を予防し、ウイル
スの複製を制御するための方法を提供する。この方法は、細胞膜に発現している
CD40(細胞表面上にある)に結合して細胞に対して刺激シグナルを生じるような
組成物を投与することを含む。この方法によるCD40発現細胞の刺激もしくは活性
化は、個体または細胞において、潜伏ウイルスの再活性化を予防、もしくは阻害
し、さらにウイルスの複製を制御するであろう。本発明の方法は、従来の抗ウイ
ルス薬を投与したときに見られるようなレベルの毒性は示さない。本発明の方法
はいかなる作用機構によっても限定されないが、一つの実施形態において、細胞
膜に発現しているCD40に結合して、CD40発現細胞を刺激することによって、個体
に投与されたその組成物は、機能的T細胞画分に依存する応答の代わりとなり、
これを補い、または強めている。このような効果は、正常な免疫応答を生じるに
十分な数のT細胞を欠く免疫無防備状態患者および免疫不全患者において、また
はT細胞の機能が完全ではない上記のような個体において、特に重要である。
【0023】 また、ウイルスの持続感染に関する、技術的に認知された動物モデル(マウス
モデル)から得られた実験データも提示する。このデータは、CD40リガンドであ
る抗CD40抗体の投与によって潜伏ウイルス、このモデルでは持続性ガンマヘルペ
スウイルス(MHV-68)の再活性化を予防することができることを証明する。正常
なマウスでは、MHV-68ガンマヘルペスウイルスは免疫系によって制御されていて
、初期急性感染後は潜伏したままである。しかしながら、機能的ヘルパーT細胞
の欠損を示すような、応答可能な免疫系を欠いたマウスでは、ウイルスは潜伏状
態から再活性化することとなるであろう。このモデルでは、マウスは免疫系の、
機能的T細胞画分が不足している。処置しないと潜伏ウイルスが再活性化する。
これはヘルパーT細胞の数が十分でないためであると考えられる。下記の実施例
で説明するように、機能的ヘルパーT細胞を欠いたマウスを本発明の方法を用い
て治療した;詳細には、マウスCD40に対する、刺激性モノクローナル抗体(FGK4
5)を用いた;陰性対照実験として、一組のマウスを対照抗体(CD40と結合しな
い)で処理した。このような組成物の投与は、MHV-68ガンマヘルペスウイルスに
感染させて1日後および15日後に行なった。対照抗体で処理したマウスはすべて
、感染の35日後にウイルスの再活性化(潜伏期からの解放)が実証された。抗CD
40で処理した免疫不全マウスは、ウイルスの再活性化をまったく示さなかった。
【0024】定義 特に語義を示さない限り、本明細書で使用した全ての専門用語および科学用語
は、この発明の属する技術分野の当業者によって共通して理解される意味を有す
る。本明細書で使用される下記の用語は、特に指定しない限り下記で与えられた
意味を有する。
【0025】 本明細書で使用される「増幅すること」および「増幅」という語は、通常の用
法を組み込むが、以下に詳細に述べるように、組換え型の、または天然に発現し
ている核酸を生成し、または検出するための任意の適当な増幅法を使用すること
を意味する。例えば、天然に発現している核酸(例えばゲノムまたはmRNA)また
は組換え核酸(例えばcDNA)を(例えばポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって
)増幅するための試薬(例えば、特異的な縮重オリゴヌクレオチドプライマー対
)を使用して、in vivoもしくはin vitroで本発明の方法を実施することができ
る。例えば、潜伏ウイルス 対 活性ウイルスの相対的なレベルを評価するために
本発明の方法を実施する前後に、PCRを用いて、個体におけるウイルス核酸また
はウイルスメッセージの量を測定することができる。
【0026】 「抗体」という用語は、1または複数の免疫グロブリン遺伝子、またはその断
片によって実質的にコードされる、特異的なエピトープ(例、CD40ポリペプチド
エピトープ)結合能力を有するペプチドまたはポリペプチドを意味する。例えば
、Fundamental Immunology,第3版, W. E. Paul編, Raven Press, N. Y. (1993);
Wilson (1994) J. Immunol. Methods 175: 267-73; Yarmush (1992) J. Bioche
m. Biophys. Methods 25: 85-97を参照されたい。当業者であれば、抗体フラグ
メントを単離したり、またはde novoで化学的に、もしくは組換えDNA技法を利用
して合成することが可能であることを理解するであろう。抗体という用語は、抗
原に結合する能力を保持している抗原-結合部分(例えば、フラグメント、部分
配列)を含む。結合部分の例としては、(i)Fabフラグメント(VL、VH、CLおよ
びCH1ドメインから成る一価フラグメントである);(ii)F(ab’)2フラグメン
ト(ヒンジ部でジスルフィド架橋によって連結された2つのFabフラグメントを含
んでなる二価フラグメントである);(iii)VHおよびCH1ドメインから成るFdフ
ラグメント;(iv)抗体の単一アームのVLおよびVHドメインから成るFvフラグメ
ント;(v)VHドメインから成るdAbフラグメント(Ward (1989) Nature 341: 54
4-546);および(vi)単離された相補性決定部(CDR)が挙げられる。さらに、
Fvフラグメントの2つのドメイン、VLおよびVHは別々の遺伝子によってコードさ
れているが、VLおよびVH領域の対が一価の分子を形成するような一本鎖のタンパ
ク質として上記を作製することを可能にする合成リンカーによって、組換え法を
用いて、2つのドメインを連結することができる;これは一本鎖Fv(scFv)とし
ても知られている(例えば、Bird (1988) Science 242: 423-426; Huston (1988
) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85: 5879-5883を参照されたい)。一本鎖抗体も
参照により「抗体」という用語に含まれる。組換え技法によって、または完全な
抗体を酵素的もしくは化学的に切断することによって、フラグメントを調製する
ことができる。この用語は、多価抗原-結合タンパク質も含む(例えば第6,027,7
25号を参照されたい)。この用語は、また完全な抗体を修飾することによって産
生される「キメラ」抗体、または組換えDNA方法論を用いてde novoで合成される
キメラ抗体のいずれをも含む。このようなキメラ抗体を「ヒト化抗体」とするこ
とができる。すなわち、この場合、エピトープ結合部位は、マウスのような免疫
された哺乳動物から生成され、構造的骨格はヒト由来である。キメラ抗体、例え
ば「ヒト化」抗体の作製方法は、当技術分野では公知である(例えば、U.S. Pat
ent Nos. 5,811,522;5,789,554;6,054,297、さらにHuse (1989) Science 246:
1275; Ward (1989) Nature 341: 544; Hoogenboom (1997) Trends Biotechnol.
15: 62-70; Katz (1997) Annu. Rev. Biophys. Biomol. Struct. 26: 27-45を
参照されたい)。抗体という用語は、また、例えばU.S. Patent Nos. 5,939,598
;5,877,397;5,874,299;5,814,318に記載のように、ヒト抗体をそのまま産生
する能力を有する、トランスジェニック非ヒト動物(例えば、ヒトIg配列を含ん
でなるマウス)によって生成されたヒト抗ヒトCD40抗体をも含む。この用語は、
例えばU.S. Patent Nos. 5,855,885号;6,027,930に記載のように、ファージデ
ィスプレイライブラリーを用いて生成されたエピトープ結合ポリペプチド、およ
びその変異体をも含む。
【0027】 「CD40」または「CD40ポリペプチド」という用語は、十分に特性付けられ、か
つ記述されているI型細胞表面受容体を意味する。この受容体は、腫瘍壊死因子
受容体スーパー遺伝子ファミリーの一員であり、B細胞、樹状細胞、ケラチン細
胞、単球、マクロファージ、活性化内皮細胞、胸腺上皮細胞を含めたあらゆる抗
原提示細胞によって発現される。例えばU.S. Patent Nos. 5,801,227;5,874,08
2;5,677,165;6,004,552;および6,051,228を参照として挙げるが、これらはCD
40を説明し、およびCD40と特異的に反応する抗体、特にヒトCD40と反応する抗体
の作製方法を説明している。
【0028】 「CD40リガンド」または「CD40リガンドポリペプチド」という用語は、細胞に
発現しているCD40と特異的に結合するあらゆるポリペプチドもしくはペプチド、
またはCD40リガンドポリペプチドの部分配列(この場合、この部分配列は、細胞
表面のCD40に特異的に結合するCD40結合部位を含んでなる)を含んでなる組成物
(例えばCD154タンパク質)を意味する。このような組成物は、下記のような、
例えば「ミメティック(mimetic)」および「ペプチドミメティック」および化学
合成化合物を含む。例えば、U.S. Patent No.5,981,724;5,962,406;5,817,516
;5,916,560、さらにFord (1999) J. Immunol. 162: 4037-4044; GenBank 寄託
番号P29965; AAA35662; I53476を参照されたい。
【0029】 「ポリペプチド」「タンパク質」および「ペプチド」という用語には、抗CD40
抗体および可溶性CD40リガンド(これは可溶性ヒトCD40リガンドを含む)に実質
的に対応する構造と活性を有する「類似体」もしくは「保存的変異体」および「
ミメティック」もしくは「ペプチドミメティック」をも含む本発明の組成物が含
まれ、下記に詳細に説明する。
【0030】 「医薬組成物」という用語は、被験者に医薬として使用するのに適した組成物
を意味する。本発明の医薬組成物は、例えば、CD40リガンドまたは抗CD40抗体、
および製薬上許容される担体を含んでなる組成物を、薬理学上有効な量含んでな
る製剤である。
【0031】 「組換え」という用語は、合成された、さもなくばin vitroで操作されたポリ
ヌクレオチド(例えば「組換えポリヌクレオチド」)、組換えポリヌクレオチド
を用いて細胞内もしくは他の生物系において遺伝子産物を産生するための方法、
または組換えポリヌクレオチドによってコードされたポリペプチド(「組換えタ
ンパク質」)を意味する。例えば、組換えCD40結合抗体または可溶性CD40リガン
ドを用いて、本発明の方法を実施することができる。また「組換え手段」という
用語は、また本発明を実施するために使用するベクターにおいて、ポリペプチド
コード配列を発現(例えば誘導的に、または構成的に発現)させるために、異な
る起源に由来する、さまざまなコード領域もしくはドメイン、またはプロモータ
ー配列を有する核酸を、発現カセットもしくはベクターに連結することを包含す
る。
【0032】核酸の生成および操作 本発明の方法は、CD40に対するリガンド(抗CD40抗体および可溶性CD40リガン
ドを含む)の投与を提供する。これらの組成物は、組換えポリペプチドを含めた
ポリペプチドとしてだけでなく、CD40結合リガンドをコードする核酸の形態でも
投与することができる。このような投与様式を用いて、組換えCD40リガンドをin
vivoで合成する。in vivoまたはex vivoでの投与のために、このような組成物
をコードする遺伝子を「裸の(naked)DNA」の形態にしたり、またはベクターに組
み込むことができる。in vitroまたはin vivoでCD40リガンドを作製し、発現さ
せることができるが、これらの遺伝子およびベクターを作製し発現させる様々な
手段を使用することができる。本発明を実施するために使用するベクター内の遺
伝子および核酸(例えば、プロモーター)の発現または活性をモジュレートする
ことによって、所望の遺伝子活性を得ることができることは、当業者に認識され
るだろう。遺伝子の発現もしくは活性、または組織特異性を増大もしくは低減さ
せることに関して記述された公知の方法はいずれも、本発明のために使用するこ
とができる。本発明を、科学文献および特許文献で詳細に記載されている、当技
術分野で公知のあらゆる方法またはプロトコールと関連させて、実施することが
できる。
【0033】一般的技法 本発明を実施するために用いた核酸配列は、RNA、cDNA、ゲノムDNA、ベクター
、ウイルスまたはこれらのハイブリッドのいずれであろうとも、さまざまな供給
源から分離され、遺伝子工学的に操作され、増幅され、および/または組換え体
として発現され得る。細菌細胞に加えて、例えば哺乳動物、酵母、昆虫または植
物細胞発現系を含めたあらゆる組換え体発現系を使用することができる。
【0034】 あるいは、これらの核酸を、公知の化学合成技術(例えば、Carruthers (1982
) Cold Spring Harbor Symp. Quant. Biol. 47: 411-418; Adams (1983) J. Am.
Chem. Soc. 105: 661; Belousov (1997) Nucleic Acids Res. 25: 3440-3444;
Frenkel (1995) Free Radic. Biol. Med. 19: 373-380; Blommers (1994) Bioch
emistry 33: 7886-7896; Narang (1979) Meth. Enzymol. 68: 90; Brown (1979)
Meth. Enzymol. 68: 109; Beaucage (1981) Tetra. Lett. 22: 1859; U.S. Pat
ent No. 4,458,066に記載されているような)によってin vitroで合成すること
ができる。次いで、相補鎖を合成して、適当な条件下でそれらの鎖を一緒にアニ
ーリングすることによって、あるいは適当なプライマー配列とともにDNAポリメ
ラーゼを用いて相補鎖を加えることによっても、二本鎖DNA断片を得ることがで
きる。
【0035】 核酸を操作するための技法(例えば、配列中に突然変異を起させること、サブ
クローニング、プローブの標識化、配列決定分析、ハイブリダイゼーションなど
)は、科学文献および特許文献に十分に説明されている(例えば、Sambrook編 M
OLECULAR CLONING: A LABORATORY MANUAL(第2版), Vols. 1-3, Cold Spring Har
bor Laboratory, (1989); CURRENT PROTOCOLS IN MOLECULAR BIOLOGY, Ausubel
編 John Wiley & Sons, Inc., New York (1997); LABORATORY TECHNIQUES IN BI
OCHEMISTRY AND MOLECULAR BIOLOGY: HYBRIDIZATION WITH NUCLEIC ACID PROBES
, Part I. Theory and Nucleic Acids Preparation, Tijssen編 Elsevier, N. Y
. (1993)を参照されたい)。
【0036】 核酸、ベクター、キャプシド、ポリペプチドなどは、当業者に公知の多くの一
般的手法のいずれによっても、分析され、かつ定量され得る。これらには、例え
ば、分析生化学的方法(例えば、NMR、分光測光法、ラジオグラフィー、電気泳
動、キャピラリー電気泳動、高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)、薄層クロ
マトグラフィー(TLC)および高拡散(hyperdiffusion)クロマトグラフィー)、
様々な免疫学的方法(例えば、液体もしくはゲル沈降反応、免疫拡散法、免疫電
気泳動、ラジオイムノアッセイ(RIA)、酵素結合免疫吸収法(ELISA)、免疫蛍
光アッセイ)、サザン分析、ノーザン分析、ドットブロット分析、ゲル電気泳動
(例えばSDS-PAGE)、RT-PCR、定量的PCR、他の核酸または標的またはシグナル
増幅法、放射性標識、シンチレーション計数、およびアフィニティークロマトグ
ラフィーが含まれる。
【0037】核酸の増幅 オリゴヌクレオチドプライマーを用いて核酸を増幅して、CD40結合リガンドを
生成させること、ウイルスレベルおよびウイルスの活性化状態(潜伏の程度)を
モニターすること、感染したウイルスの属および種および株を確認すること、な
どが可能である。当業者は、適当なオリゴヌクレオチド増幅プライマーを選択し
、設計することができる。増幅方法は、また当技術分野において公知であって、
例えばポリメラーゼ連鎖反応(PCR)(PCR PROTOCOLS, A GUIDE TO METHODS AMD
APPLICATIONS, Innis編, Academic Press, N. Y. (1990)およびPCR STRATEGIES
(1995), Innis編, Academic Press, Inc., N. Y.)、リガーゼ連鎖反応(LCR)
(例えば、Wu (1989) Genomics 4: 560; Landegren (1988) Science 241: 1077;
Barringer (1990) Gene 89: 117を参照されたい)、転写増幅法(例えばKwoh (
1989) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 86: 1173を参照されたい);および、自立
的配列複製(例えばGuatelli (1990) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 87:1874を参
照されたい)、Qβレプリカーゼ増幅(例えば、Smith (1997) J. Clin. Microbi
ol. 35: 1477-1491を参照されたい)、自動化Q-βレプリカーゼ増幅アッセイ(
例えば、Burg (1996) Mol. Cell. Probes 10: 257-271を参照されたい)および
他のRNAポリメラーゼ介在技法(例えば、NASBA, Cangene, Mississauga, Ontari
o)を含む(また、Berger (1987) Methods Enzymol. 152:307-316; Sambrook; A
usubel;U.S. Patent Nos. 4,683,195および4,683,202;Sooknanan (1995) Biote
chnology 13: 563-564を参照されたい)。
【0038】 本発明のさまざまな実施形態において、本発明の組成物は、上記のように、例
えば、ヘルペスウイルス科ウイルス(例えば、アルファヘルペスウイルス亜科ウ
イルス、ベータヘルペスウイルス亜科ウイルスもしくはガンマヘルペスウイルス
亜科ウイルス)またはその他のウイルスの潜伏からの再活性化を防ぎ、ウイルス
の複製を制御するために投与される。これらのウイルスの配列は、当技術分野で
は公知であり、これを用いて種特異的な、または株特異的な診断用増幅プライマ
ーを設計することができる。例えば、U.S. Patent No. 5,721,354を参照された
い。
【0039】発現ベクターのクローニングおよび構築 CD40リガンドをコードする発現ベクターを使用して、このポリペプチドをin v
itroおよびin vivoで発現させることができる。科学文献および特許文献におい
て詳細に記述されているさまざまな従来の技法によって組換え核酸は発現される
。例えば、Roberts (1987) Nature 328: 731; Schneider (1995) Protein Expr.
Purif. 6435: 10; Sambrook, Tijssen またはAusubelを参照されたい。生物試
薬および実験装置について製造者から得られる製品情報も、公知の生物学的方法
に関する情報を提供する。ベクターは、天然供給源から単離され、ATCCもしくは
GenBankライブラリーのような供給源から入手され、または合成法もしくは組換
え法によって調製され得る。
【0040】 本発明を実施するために使用する核酸を、細胞において安定的に、または一過
性に発現される発現カセット、ベクターまたはウイルスを用いて発現させること
が可能である(例えば、エピソーム発現系)。選択マーカーは、発現カセットお
よびベクターに組み込まれ、形質転換細胞および配列において選択可能な表現型
を与えることができる。例えば、選択マーカーはエピソームの維持および複製を
コードすることが可能で、その結果宿主ゲノムへの組込みは不要となる。例えば
、マーカーは抗生物質耐性(例えば、クロラムフェニコール、カナマイシン、G4
18、ブレオマイシン、ハイグロマイシン)もしくは除草剤耐性(例えば、クロロ
スルフロンまたはBasta)をコードすることで、望ましいDNA配列で形質転換され
た細胞を選択することができる(例えば、Blondelet-Rouault (1997) Gene 190:
315-317; Aubrecht (1997) J. Pharmacol. Exp. Ther. 281: 992-997を参照さ
れたい)。ネオマイシンやハイグロマイシンのような基質に対する耐性を付与す
る選択マーカー遺伝子は、組織培養でしか利用できないので、in vitroおよびin
vivoで選択マーカーとして化学療法抵抗性遺伝子も使用される。
【0041】ポリペプチド さまざまな実施形態において、本発明は、細胞または個体において潜伏ウイル
スの再活性化を予防し、ウイルスの複製を制御するための方法を対象とするが、
この方法は、細胞膜に発現しているCD40と結合可能なポリペプチドを提供するこ
と(このポリペプチドが細胞表面のCD40と結合すると、細胞に対して刺激シグナ
ルを発生する)、およびCD40発現細胞を刺激するために十分な量のポリペプチド
を個体に投与すること(それによって個体において潜伏ウイルスの再活性化を予
防し、ウイルスの複製を制御する)を含んでなる。このようなポリペプチドは、
細胞に発現しているCD40に特異的に結合する、可溶性CD40リガンドポリペプチド
、またはCD40リガンドポリペプチドの部分配列(ここでこの部分配列は、細胞表
面のCD40に特異的に結合するCD40結合部位を含んでなる)を含んでなる組成物で
あることができる。また、ポリペプチドは下記で検討されるようなCD40と反応す
る抗体であってもよい。
【0042】 上記のように、本発明の方法に用いられるCD40結合ポリペプチド(例えば、可
溶性CD40リガンドおよび抗-CD40抗体)を意味する「ポリペプチド」、「タンパ
ク質」、および「ペプチド」という用語には、抗CD40抗体および可溶性CD40リガ
ンド(これは可溶性ヒトCD40リガンドを含む)に実質的に対応する構造と活性を
有する「類似体」もしくは「保存的変異体」および「ミメティック」もしくは「
ペプチドミメティック」をも含む本発明の組成物が含まれる。上記の「保存的変
異体」または「類似体」または「ミメティック」という用語は、またアミノ酸配
列が改変されているがその変化がポリペプチド(保存的変異体)の構造および/
または活性(例えば、ヒトCD40への結合能力および結合した細胞を刺激する能力
)を実質的に変化させないような、ポリペプチドまたはペプチドを意味する。こ
れらは、保存的に改変されたアミノ酸配列の変異、すなわちタンパク質の活性に
とって重要でないアミノ酸残基の置換、付加もしくは欠失、またはたとえ重要な
アミノ酸の置換であっても構造および/または活性を実質的には変化させないよ
うな、類似の性質(例えば、酸性、塩基性、正電荷もしくは負電荷、極性もしく
は非極性、など)を有する残基によるアミノ酸の置換を含む。機能的に類似した
アミノ酸を提供する保存的置換表は当技術分野では公知である。例えば、保存的
置換を選択するためのガイドラインの一例は、以下のものを含む:(もとの残基
に続いて置換残基の例):ala/glyもしくはser; arg/lys;asn/glnもしくはhis
;asp/glu;cys/ser;gln/asn;gly/asp;gly/alaもしくはpro;his/asnもしく
はgln;ile/leuもしくはval;leu/ileもしくはval;lys/argもしくはglnもしく
はglu;met/leuもしくはtyrもしくはile;phe/metもしくはleuもしくはtyr;ser
/thr;Thr/ser;trp/tyr;tyr/trpもしくはphe;val/ileもしくはleu)。また別
のガイドラインの例としては、下記の6群を使用するが、各々は相互に保存的置
換となるアミノ酸を含んでいる:1)アラニン(A)、セリン(S)、トレオニン(T);
2)アスパラギン酸(D)、グルタミン酸(E);3)アスパラギン(N)、グルタミン(Q)
;4)アルギニン(R)、リシン(K);5)イソロイシン(I)、ロイシン(L)、メチオニ
ン(M)、バリン(V);および6)フェニルアラニン(F)、チロシン(Y)、トリプトフ
ァン(W);(例えば、Creighton (1984) Proteins, W. H. Freeman and Company;
Schulz and Schimer (1979) Principles of Protein Structure, Springer-Ver
lagを参照されたい)。当業者であれば、上記で規定した置換が、ありうるべき
唯一の保存的置換ではないことを認識するであろう。例えば、ある一定の目的の
ためには、正もしくは負にかかわらず、あらゆる荷電アミノ酸を相互に保存的置
換とみなすことがある。さらに、コード配列中の単一アミノ酸またはアミノ酸の
小部分を改変し、付加し、欠失させる個々の置換、欠失または付加を「保存的に
改変された変異」とみなすこともできる。
【0043】 「ミメティック」および「ペプチドミメティック」という用語は、本発明の方
法を行なうために使用されるポリペプチド(例えばCD40リガンドまたは抗CD40抗
体)と実質的に同じ構造上および/または機能上の性質を有する化学合成化合物
を意味する。ミメティックは、完全に合成の、アミノ酸の非天然類似体から成る
こともあるが、一部は天然のペプチドアミノ酸で、かつ一部はアミノ酸の非天然
類似体から成るキメラ分子であることもある。また、ミメティックは、天然アミ
ノ酸の保存的置換を、そのような置換によってミメティックの構造および/また
は活性が実質的に変化しない限りいかなる量でも、組み込むこともできる。保存
的変異体である本発明のポリペプチドに関しては、日常の実験法によって、ミメ
ティックが本発明の範囲に包含されるかどうか、すなわちその構造および/また
は機能が実質的に変化していないことが決定されるだろう。
【0044】 ポリペプチドミメティック組成物は、非天然構造成分の任意の組み合わせを含有
することも可能であるが、これらは典型的には以下の3つの構造グループに属す
る:a)天然のアミド結合(「ペプチド結合」)連鎖以外の残基連鎖群;b)天然
に存在するアミノ酸残基の代わりとなる非天然残基;またはc)二次構造の模倣
をもたらす、すなわち二次構造(例えばβターン、γターン、βシート、αヘリ
ックスコンホメーションなど)を生じさせ、または安定化する残基。ポリペプチ
ドは、その残基の全部もしくは幾つかが天然のペプチド結合以外の化学的手段に
よって連結されているときにミメティックであると特性付けられ得る。個々のペ
プチドミメティック残基は、ペプチド結合、他の化学結合またはカップリング法
(例えばグルタルアルデヒド、N-ヒドロキシスクシンイミドエステル、二官能性
マレイミド、N,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)またはN,N’-ジイ
ソプロピルカルボジイミド(DIC))によって連結され得る。通常のアミド結合
(「ペプチド結合」)連鎖の代わりとなることができる連結群には、例えばケト
メチレン(例えば、-C(=O)-NH-のかわりに-C(=O)-CH2-)、アミノメチレン(CH2 -NH)、エチレン、オレフィン(CH=CH)、エーテル(CH2-O)、チオエーテル(C
H2-S)、テトラゾール(CN4-)、チアゾール、レトロアミド、チオアミド、また
はエステルが挙げられる(例えば、Spatola (1983) in Chemistry and Biochemi
stry of Amino Acids, Peptides and Proteins, Vol. 7, pp 267-357, 「Peptid
e Backbone Modifications」, Marcell Dekker, NYを参照されたい)。また、ポ
リペプチドは、天然に存在するアミノ酸残基の代わりに全部、または幾つかの非
天然残基を含有することによって、ミメティックとして特性付けられ得る;非天
然残基は、科学文献および特許文献に詳細に記述されている。
【0045】 これらのポリペプチドの構造は、当技術分野で公知の、ヒトCD40を含めたCD40
の配列に基づくことが可能であるが、例えば、ヒトCD40リガンドの配列は下記の
通りである(例えば、Hollenbaugh (1992) EMBO J. 11: 4313-4321を参照された
い):
【0046】 科学文献および特許文献(例えばOrganic Syntheses Collective Volumes, Gi
lmanら編、John Wiley & Sons, Inc., NY)に詳細に記述された、さまざまな手
順および方法論を用いて、個々の合成残基およびポリペプチドを組み込んだミメ
ティックを合成することができることは、当業者には理解されるであろう。ポリ
ペプチドを組み込んだミメティックは、また例えばU.S. Patent 5,422,426に記
載されたような、固相合成法を用いて作製することもできる。本発明のペプチド
およびペプチドミメティックは、コンビナトリアル方法論を用いて合成すること
も可能である。ペプチドおよびペプチドミメティックライブラリーを生成するた
めのさまざまな技法は公知であり、これらには、例えば、マルチピン法、ティー
バッグ法、およびスプリット-カップル-ミックス法が挙げられる(例えば、al-O
beidi (1998) Mol. Biotechnol. 9: 205-223; Hruby (1997) Curr. Opin. Chem.
Biol. 1: 114-119; Ostergaard (1997) Mol. Divers. 3: 17-27; Ostresh (199
6) Methods Enzymol. 267: 220-234を参照されたい)。修飾されたポリペプチド
およびペプチドを、さらに化学的修飾法によって作製することができる(例えば
、Belousov (1997) Nucleic Acids Res. 25: 3440-3444; Frenkel (1995) Free
Radic. Biol. Med. 19: 373-380;Blommers (1994) Biochemistry 33: 7886-7896
を参照されたい)。
【0047】 このようなペプチドを、当技術分野でよく知られた化学的方法を用いて、全体
または部分的に合成することも可能である(Caruthers (1980) Nucleic Acids R
es. Symp. Ser. 215-223; Horn (1980) Nucleic Acids Res. Symp. Ser. 225-23
2; Banga, A. K., Therapeutic Peptides and Proteins, Formulation, Process
ing and Delivery Systems (1995) Technomic Publishing Co., Lancaster, PA
(“Banga”))。たとえば、さまざまな固相法(Roberge (1995) Science 269: 2
02; Merrifield (1997) Methods Enzymol. 289:3-13)を用いてペプチド合成を
行なうことが可能であり、さらに、たとえばABI 431 Aペプチド合成装置(Perki
n Elmer)を用いて、製造元による取扱説明書にしたがって、自動合成を行なう
こともできる。
【0048】 本発明の方法において、CD40リガンドが細胞表面にあるCD40に結合することに
よって、細胞に対して刺激シグナルが生じる。CD40リガンド、またはCD40リガン
ドポリペプチドの部分配列からなる組成物が、細胞に対して刺激シグナルを発す
るかどうか、およびその程度を判定するための方法および客観テストは、当技術
分野で周知であり、たとえば、増殖、サイトカインの分泌、細胞表面の分子の発
現、および他の測定可能な表現型の変化の測定を包含する。
【0049】 さまざまな実施形態において、この細胞刺激が結果として、個体において潜伏
ウイルスの再活性化の予防、またはウイルス複製の制御をもたらす。CD40リガン
ド、またはCD40リガンドポリペプチドの部分配列からなる組成物が、潜伏ウイル
スの再活性化を予防するかどうか、およびその程度を判定するための方法および
客観テストは、当技術分野で周知であり、下記の実施例で説明するように、たと
えばウイルス力価もしくはウイルスメッセージの測定、または動物モデルを包含
する。下記の実施例で述べるように、潜伏感染リンパ球の頻度は、感染中心アッ
セイを用いて測定し、複製ウイルスの力価はプラークアッセイによって測定する
ことができる。
【0050】抗体ならびに免疫原性ペプチドおよびポリペプチド さまざまな実施形態において、本発明の方法を実施するために、CD40ポリペプ
チドに対する抗体を使用する。さまざまな抗-CD40抗体が当技術分野で知られて
おり、たとえば、米国特許第6,051,228号、第6,004,552号、第5,962,406号、第5
,817,516号、第5,916,560号、第5,874,082号、第5,801,227号、第5,677,165号、
第5,540,926号、を参照とするが、これらはCD40を説明し、CD40と特異的に反応
する抗体、特にヒトCD40と反応する抗体、を作成する方法を記述する。
【0051】 あるいはまた、日常的な方法を用いて、当業者はCD40に対する抗体を作成する
ことができる。ポリクローナルおよびモノクローナル抗体を作成する方法は当業
者に公知であり、科学文献および特許文献に記載されている(Coligan, Current
Protocols in Immunology, Wiley/Greene, NY (1991); Stites (eds.) Basic a
nd Clinical Immunonogy (7th ed.) Lange Medical Publications, Los Altos,
CA (“Stites”); Goding, Monoclonal Antibodies: Principles and Practice
(2d ed.) Academic Press, New York, NY (1986); Kohler (1975) Nature 256:
495; Harlow (1988) Antibodies, a Laboratory Manual, Cold Spring Harbor P
ublication, New York)。
【0052】 CD40に対して特異的に免疫応答を引き起こす、特にCD40に対して特異的な抗体
を産生することができる免疫原性ペプチドは、公知のCD40ポリペプチド配列に基
づいて設計することができる。たとえば、ヒトCD40ポリペプチド配列は下記の通
りである(Stamenkovic (1989) EMBO J. 8: 1403-1410; GenBank 受託番号00124
1)。
【0053】
【0054】 このようなペプチドは、天然起源から単離することもできる(たとえば、単離
されたCD40ポリペプチドの断片として)が、上記のように、合成もしくは組換え
によって作成することもできる。
【0055】 本発明の方法において、細胞表面にあるCD40に対して抗体が結合することによ
って、細胞に向けて刺激シグナルが生じる。CD40と反応する抗体、またはCD40抗
体の部分配列からなる組成物が、細胞に対して刺激シグナルを発するかどうか、
およびその程度を判定するための方法および客観テストは、当技術分野で周知で
あり、たとえば、増殖、サイトカインの分泌、細胞表面の分子の発現、および他
の測定可能な表現型の変化の測定を包含する。
【0056】 さまざまな実施形態において、このような細胞刺激が、細胞または個体におい
て潜伏ウイルスの再活性化の予防、またはウイルス複製の制御をもたらす。抗-C
D40抗体、またはCD40抗体の部分配列からなる組成物が、潜伏ウイルスの再活性
化を予防するかどうか、およびその程度を判定するための方法および客観テスト
は、当技術分野で周知であり、下記の実施例で説明するように、たとえばウイル
ス力価もしくはウイルスメッセージの測定、または動物モデルを包含する。下記
の実施例で述べるように、潜伏感染リンパ球の頻度は、感染中心アッセイを用い
て測定し、複製ウイルスの力価は、プラークアッセイによって測定することがで
きる。
【0057】CD40に対して反応性の小分子 さまざまな実施形態として、細胞または個体においてCD40と結合して細胞に対
して刺激シグナルを生じ、潜伏ウイルスの再活性化を予防し、またはウイルスの
複製を制御する組成物は、たとえば、有機分子またはコンビナトリアルライブラ
リー由来の分子のような、細胞表面CD40に特異的に結合する合成小分子を含んで
なる。こうした化合物は、常法によってスクリーニングすることが可能で、たと
えば、CD40結合能を有する化合物に関するアッセイはいずれもハイスループット
スクリーニングを適用できる。ハイスループットスクリーニングシステムは市販
のものを購入することができる(たとえば、Zymark Corp., Hopkinton, MA; Air
Technical Industries, Mentor, OH; Beckman Instruments, Inc., Fullerton,
CA; Precision System, Inc., Natick, MA、など)。このシステムは一般に、
全てのサンプルおよび試薬のピペッティング、液体の分配、時間を指定したイン
キュベーション、およびアッセイに適した検出器によるマイクロプレートの最終
的な読みとりを包含する全工程が自動化されている。このような可変システムは
、大量処理および迅速な始動、ならびに高度の融通性およびカスタマイズが可能
である。こうしたシステムの製造者は、さまざまなハイスループットの詳細なプ
ロトコールを提供する。たとえば、Zymark Corp.は遺伝子転写、リガンド結合、
などの改変を検出するためのスクリーニングシステムを説明した技術告示を提供
する。
【0058】 こうした組成物のための供給源は、たとえばコンビナトリアルケミカルライブ
ラリーを包含する。コンビナトリアルケミカルライブラリーは、試薬のような多
数の化学的「ビルディングブロック」を組み合わせて、化学合成または生物合成
のいずれかによって作成された多様な化合物の集合である。たとえば、ポリペプ
チドライブラリーのような直鎖コンビナトリアルケミカルライブラリーは、一定
の化合物の長さ(すなわちポリペプチド化合物中のアミノ酸の数)について、ア
ミノ酸という一揃いの化学的ビルディングブロックを、あらゆる可能な方法で組
み合わせて形成される。何百万もの化合物が、こうした化学的ビルディングブロ
ックを組み合わせた混合によって合成できる。たとえば、100個の交換可能な化
学的ビルディングブロックを規則正しく組み合わせて混合することによって、理
論的には1億個の4量体が合成され、あるいは5量体は100億個合成される(Gallop
(1994) 37(9): 1233-1250)。コンビナトリアルケミカルライブラリーの調製お
よびスクリーニングは、当業者によく知られている(米国特許第6,054,047号、
第6,046,056号、第6,045,671号、第5,792,431号、第5,780,754号、第5,646,046
号)。
【0059】ポリペプチド医薬組成物の製剤化および投与 本発明のさまざまな実施形態において、CD40リガンドポリペプチドおよびCD40
に対する抗体を包含するポリペプチドは、個体において潜伏ウイルスの再活性化
を予防し、ウイルスの複製を制御するために十分な量、個体に投与される。別の
実施形態において、上記ポリペプチドは医薬組成物として投与される;すなわち
このポリペプチドは製薬上許容される担体(賦形剤)とともに製剤化されて医薬
組成物を生成する。
【0060】 製薬上許容される担体ならびにペプチドおよびポリペプチドのための製剤は、
当業者に公知であり、科学および特許文献に詳細に記載されている(Remington
’s Pharmaceutical Scienceの最新版、Maack Publishing Company, Easton, PA
(“Remington’s”); Banga; Putney (1998) Nat. Biotechnol. 16: 153-157;
Patton (1998) Biotechniques 16: 141-143; Edward (1997) Science 276: 1868
-1871; 米国特許第5,780,431号、第5,770,700号、第5,770,201号)。
【0061】 本発明の方法に使用するポリペプチド組成物は、単独に、または医薬組成物と
して、当技術分野において既知のあらゆる方法によって、たとえば動脈内、鞘内
(IT)、静脈内(IV)、腸管外、胸膜腔内、局所、経口、または局所投与、すな
わち皮下、気管内(たとえば噴霧による)、もしくは経粘膜的(頬側、膀胱、膣
内、子宮、直腸、鼻粘膜)投与によって、全身に、限局的に、または局所に送達
することができる。組成物を送達するための実際の方法は当業者には明白かつ周
知であり、科学および特許文献に詳細に記載されている(例、Remington’s)。
【0062】 本発明の医薬組成物は、他の抗ウイルス剤または薬剤が投与されるかどうかと
いった投与法に依存するさまざまな単位剤形で、およびあらゆるプロトコールに
よって、投与することができる。典型的なペプチドおよびポリペプチド医薬組成
物の投与は、当業者に広く知られている。このような投与は一般に事実上勧告的
であり、種々のファクター、たとえば、初期応答(初期免疫化後のウイルス力価
)、特定の治療状況、患者の健康状態および耐性に応じて調整する。望ましい応
答を得るのに適した医薬組成物の量は、「治療上有効な用量」として規定される
。このような使用に有効な投与スケジュールおよび投与量、すなわち「投与計画
」は、たとえば、免疫抑制または免疫不全の重症度もしくは程度、感染したウイ
ルスとそれに伴う疾病または症状、患者の健康にかかわる全身状態、患者の体質
、年齢、医薬製剤および医薬組成物の濃度などを包含するさまざまなファクター
に依存することになる。また、投与計画は、薬物動態学、すなわち医薬組成物の
吸収速度、バイオアベイラビリティー(生物学的利用性)、代謝、クリアランス
なども考慮する(Remington参照)。たとえば、症状の減少や改善を評価するこ
とによって、または、血液または組織病理標本の分析を含む、ウイルスキャプシ
ド(たとえばウイルス力価)もしくはウイルスメッセージのレベルの測定(たと
えば上記のようにPCRによる)といった客観的な基準によって、経験的に投与量
を決定することができる。上記のように、患者に必要とされ、さらに患者に耐容
されるような、投与量および頻度に応じて単回または多回投与を施すことができ
る。医薬組成物は、単独で、または他の治療処置とともに投与することができる
【0063】APCのex vivo処理および再投与 本発明のさまざまな実施形態において、抗原提示細胞APCのex vivo処理および
投与によって、個体での潜伏ウイルスの再活性化が予防されウイルスの複製が制
御される。APCは、細胞膜に発現しているCD40と結合する能力を有する組成物に
よって刺激を受け、細胞に対する刺激シグナルを発する。細胞はMHC-適合細胞(
組織に類別された細胞)とすることができる。細胞は組織培養された細胞であり
、ex vivo刺激後に処理および再投与を受ける個体から分離されたAPCであっても
よい。上記のようにあらゆるAPCを使用することができる。APCの単離、培養時の
ex vivo処理、および再投与の方法は当技術分野では周知である(米国特許第5,1
92,537号、第5,665,350号、第5,728,388号、第5,888,705号、第5,962,320号、第
6,017,527号、第,6,027,488号を参照されたい)。
【0064】キット 本発明は、本発明の方法を実施するために使用される医薬組成物を含有するキ
ットを提供する。このキットは、組換えの、または合成のCD40結合組成物を含有
することができる。あるいはまた、キットは、in vivoでCD40結合リガンドを産
生するために患者に投与されるべき、たとえばベクターのような組換え核酸を含
有してもよい。キットは、方法論を教示する説明資料、たとえば本発明を実施す
るために使用する組成物を投与するための手段、患者または動物を治療用ベクタ
ーに感染させる手段、ウイルスのレベルをモニターし、ウイルスの活性化および
ウイルスの潜伏に関する相対的な状態を評価する手段などを含むことができる。
【0065】 本明細書に記載される実施例および実施形態は、説明のみを目的とするのであ
って、これらを考慮してさまざまな改良または変更が当業者に示唆されるであろ
うが、こうした改良または変更はこの出願の精神および範囲内に、ならびに添付
の特許請求の範囲に包含されるものであると考えられる。
【0066】実施例 下記の実施例は、説明のために提示されるが、特許請求の範囲に係る発明を制
限するものではない。
【0067】実施例1:CD40結合リガンドの投与はヘルペスウイルス潜伏感染の再活性化をを 予防する 下記の実施例は、業界に認知された動物モデル(マウスモデル)から得られた
ウイルスの持続感染に関する実験データを提示することによって、本発明の方法
が潜伏ウイルス感染の再活性化を予防することを実証する。ここで、この実験デ
ータは、CD40リガンド、抗-CD40抗体の投与によって、このモデルの潜伏ウイル
スである、持続感染したガンマヘルペスウイルス(MHV-68)の再活性化を予防す
ることが可能なことを示す。CD4 T細胞と同様に抗-CD40処理が潜伏ウイルスの制
御を助けるが、潜伏期の発達を妨げないことも示す。
【0068】 マウス ガンマヘルペスウイルス-68(MHV-68)は天然に存在する齧歯類の病原
体であり、これはエプスタインバールウイルス(EBV)、カポジ肉腫-関連ヒトヘ
ルペスウイルス8型(HHV-8)およびリスザルヘルペスウイルス(HVS)と近い関
係にある。構造的には、このウイルスはHHV-8およびHVSにより近い関係にある。
MHV-68の鼻内(i.n.)投与によって、肺胞上皮細胞の急性増殖性感染を生じ、さ
らにBリンパ球、肺上皮細胞、および、おそらくは他の一部のタイプの細胞に潜
伏感染を引き起こす。このウイルスは、肺に炎症性の浸潤を引き起こし、リンパ
節および脾臓の腫大、さらに血中の活性化CD8+ T細胞の数の増加をもたらす。MH
V-68はまた、免疫抑制マウスにリンパ球増殖性疾患(たとえばリンパ腫)を引き
起こすことが報告されている。このように、上記動物モデルにおける上記ウイル
スの病理発生に関わる重要な症状は、ヒトにおけるEBV感染のそれと類似してい
る。
【0069】 感染性ウイルスはT細胞-媒介プロセスによって初期感染から10〜13日後に肺か
ら取り除かれる(Ehtisham (1993) J. Virol. 67: 5247-5252)。正常なマウス
では、肺は、その後も感染性ウイルスのない状態のままである。これに対して、
機能性CD4 T細胞を欠失しているMHCクラスII-/-マウス、または抗体処理によっ
て後者を欠いた状態にしたマウスは、最初は肺から感染性ウイルスを取り除いた
。しかしながら、これらの動物は潜伏感染の再活性化を予防することができず、
感染性ウイルスは10〜15日後に肺に再び現われ、徐々にウイルス力価を増加させ
る(Sarawar (1997) J. Virol. 71: 3916)。CD4 T細胞が作用する正確な段階、
および作用のメカニズムは現在のところ明らかではない。CD4 T細胞はCD8 T細胞
の記憶の作成、または維持に必要とされるが、クラスII-/-マウスは、T依存性抗
原に対する抗体を産生しないことが知られている(Cardell (1994) Adv. Immuno
l. 55: 423)。体液性免疫および細胞性免疫はいずれも、潜伏MHV-68の長期間の
制御において機能しうる。CD4 T細胞は、抗-ウイルス免疫の発生および/または
維持にとって重要であると考えられる。
【0070】材料および方法 マウス:H-IAb遺伝子(Grusby (1995) Annu. Rev. Immunol. 13: 417-435)の
破壊に関してホモ接合型である129/B6マウスをLa Jolla Institute of Allergy
and Immunology (LIAI)のHilde Cheroutre博士より譲り受けた。この系統は、も
ともとMark Grusby博士(Harvard、上記Grusby (1995)参照)によって誘導され
た。マウスはLIAIの飼育器内で一定の病原体のない状態のもとで飼育された。MH
CクラスII-/-および+/+C57BL/6マウスのいくつかもTaconics(Bar Harbor, ME)
から購入した。FACS分析によって、脾細胞集団に占めるCD4 T細胞の割合を測定
することによって、マウスの遺伝子型を確認した。6〜15週齢の雌性MHCクラスII
+/+および-/-マウスを全ての実験に使用した。
【0071】ウイルス感染およびサンプリング MHV-68ウイルス(クローンG2.4)は、Edinburgh, UK(Dutia,(1999)J. Gen.
Virol, 80:2729-2736)のAA Nash博士より入手し、ウイルス株はヨザル腎(OMK
)細胞(ATCC CRL 1556)中で増殖させた。マウスはアベルチン(2,2,2-トリブ
ロモエタノール)で麻酔し、(特に言及しない限り)リン酸バッファー(PBS)
中の2 x 105プラーク形成単位(pfu)のウイルスを、鼻内に(i. n.)感染させ
た。感染の35日後、マウスをアベルチンで最終的に麻酔する。肺を取り除き、ウ
イルス力価の測定の前にTissue TearorTMホモジナイザーを用いて氷上にて、培
地中でホモジナイズした。Allan (1990) J. Immunol. 144: 3980-3986に記載の
ように、脾臓から単細胞懸濁液を調製した。トリパンブルー排除試験によって細
胞生存率を判定した。
【0072】in vivoでのCD40に対する抗体による処理 マウスを、マウスCD40に対するラットモノクローナル抗体であるFGK45(たと
えば、Shepherd (1999) J. Immunol. 163: 2470-2477)100μgを用いて、または
対照のラット免疫グロブリンを用いて処理した。抗体は、MHV-68に感染させた1
日後および15日後に、滅菌PBSで希釈して静脈内に投与した。
【0073】ウイルス力価の測定および感染中心アッセイ Cardin (1996) J. Exp. Med. 84: 863-871に記載のように、NIH-3T3細胞(ATC
C CRT 1658)上でのプラークアッセイによって、複製したウイルスの力価を測定
した。簡単に述べると、ストックウイルスまたは音波処理したマウス組織の希釈
物を37℃で1時間かけて、NIH-3T3単層上に吸収させ、カルボキシメチルセルロー
ス(CMC)で覆う。6日後、CMCの上層を除去し、単層をメタノールで固定して、
プラーク数の測定を容易にするためにギムザ染色した。このアッセイの検出限界
は、既知量のウイルスを加えた非感染組織のホモジネートから回収されたプラー
クに基づいて、10%組織ホモジネートについて10 pfu/mlである。
【0074】 感染中心アッセイを用いて、潜伏感染したリンパ球の頻度を測定した。リンパ
節または脾臓から調製した白血球懸濁液をさまざまな細胞密度でNIH-3T3細胞単
層上に塗布し、一晩インキュベートした後、CMCで覆った。細胞を5-6日間共培養
した後、上層を除去し、プラーク数を上記のように測定した。
【0075】結果:肺のウイルス力価 MHV-68に感染させて35日後に肺のウイルス力価を測定した。予想通り、対照の
ラット免疫グロブリンで処理した3匹のマウスすべてが、この時点で有意なウイ
ルスの再活性化を示した(図1/表1)。しかしながら、CD40に対するアゴニスト
抗体で処理した2匹のマウスは、この時点でウイルスの再活性化を示さなかった
。第3の抗-CD40処理マウスは死亡した。はじめに、この処理に関連して、ある程
度の毒性があることは明らかである。しかしながら、抗-CD40で処理した非感染M
HCクラスII-/-マウスおよび非処理MHV-68-感染マウスについてさらに研究した結
果、抗-CD40で処理するかどうかに関わらず、ウイルス感染がマウスに散発的な
死を引き起こすことが明らかになった。したがって、非処理MHCクラスII-/- MHV
-68感染マウスの2/9が死亡したが、FGK45で処理した非感染マウスの死亡は0/6で
あった。肺におけるウイルス感染に伴う二次的な細菌感染が、上記の免疫無防備
状態のマウスに死を引き起こしている可能性が高い。これらのデータは、抗-CD4
0 mAbが、上記ウイルスモデルにおいて免疫刺激機能を有することを示唆する。
別の実験において、マウスは死亡せず、抗-CD40処理は潜伏ウイルスの再活性化
の予防に、同様に有意に効果的であった。
【0076】感染中心アッセイ 潜伏ウイルスのレベルも、感染中心アッセイを用いて測定した。潜伏のレベル
は、抗-CD40処理MHCクラスII -/-(33±17 pfu/107脾細胞)マウスとラットIg処
理した同マウス(18±7 pfu/107脾細胞)に、有意な相違はなかった。このこと
は、CD4 T細胞と同様に、抗-CD40処理は潜伏ウイルスの制御を助けるが、潜伏の
発生を予防しない。
【0077】考察: 初回の細胞傷害性T細胞産生の際に、CD40-CD40L相互作用によって、CD4 T細胞
は抗原提示細胞(APC)を刺激することができる(Ridge (1998) Nature 393: 47
4-478; Schoenberger (1998) Nature 393: 480-483; Bennett (1998) Nature 39
3: 478-480)。これによって、APCがCD8キラーT細胞を活性化する際にCD4細胞が
存在する必要なしに、APCがCD8 T細胞を活性化することが可能となる(APCのCD4
刺激後)。in vitroの実験は、APCのウイルス感染によってCD4細胞の助けの必要
性を回避できることを示唆する(Ridge (1998) 上記)。これにより、CD8 T細胞
が、in vivoでCD4 T細胞の助けを借りずに、初回のウイルス感染を除去する能力
を説明することができる。しかしながらin vivoでのCD4細胞の助けの必要性は、
研究対象の特定のウイルスに依存して変化し、さらに急性感染、持続感染、また
は再発性感染の制御によって変化すると思われる。LCMV-感染CD4欠損またはCD40
L-/-マウスは、強い細胞傷害性T細胞の一時応答を起すことができるが、T細胞記
憶およびB細胞の応答は著しく損なわれる可能性がある(Matloubian (1994) J.
Virol. 68: 8056; Whitmire (1996) J. Virol. 70: 8375; Borrow (1996) J. Ex
p. Med. 183: 2129)。
【0078】 MHV-68モデルに関する上記の研究は、CD4 T細胞が感染ウイルスの初回の除去
には必要とされないが、持続する潜伏ウイルスの長期間の制御のためには必須で
あることを示唆する。CD4 T細胞が作用する正確な段階およびその作用メカニズ
ムは、現在のところ明らかではない。体液性免疫および細胞性免疫の両方が潜伏
MHV-68の長期間の制御に機能すると考えられる。
【0079】 B細胞-欠損マウスは、正常な動態で複製MHV-68を肺から排除し、ウイルス再活
性化を示さない;しかしながら、CD4およびCD8 T細胞の両方の減少は、B細胞欠
損マウスにウイルスの再活性化を引き起こすが、野生型マウスでは再活性化を起
さない。これはおそらく、後者に中和抗体が存在するためである。低レベルのウ
イルス再活性化は、CD8 T細胞のみ減少したB細胞欠損マウスでも観察された。さ
らに、CD8 T細胞の減少したクラスII-/-マウスは、ウイルス再活性化の増加を示
した。したがって、MHV-68の長期間の制御についてTおよびB細胞の役割は重複し
ている、CD4 T細胞は双方のタイプの抗ウイルス免疫(体液性および細胞性免疫
)の発生および/または維持に重要である(Usherwood (1996) J. Gen. Virol.
77: 2819-2825; Stewart (1998) J. Exp. Med.187: 1941; Cardin (1996) 上記
)。
【0080】 本発明はいかなる作用メカニズムによっても限定されないが、この研究はCD40
に対するアゴニスト抗体が、MHV-68ウイルスの再活性化の予防に際してCD4 T細
胞を代替する能力を立証する。驚くべきことに、種々多様な共刺激分子がCD4 T
細胞上に存在するが、MHV-68の再活性化の予防には、CD40に対するアゴニスト抗
体で十分であった。したがって、抗-CD40で処理したMHCクラスII-/-マウスは、
ウイルス再活性化を示さなかったが、ラットIgで処理した対照マウスは有意なウ
イルス再活性化を示した(図1/表1)。こうした作用のメカニズムは、現在のと
ころ不明である;抗CD40抗体はB細胞およびCTL応答をいずれも刺激することがで
きる。しかしながら、上記Schoenberger (1998)によれば、抗ウイルス性CD8「キ
ラー」、すなわち「細胞傷害性」T細胞(「CTL」)の抗-CD40を介した刺激が重
要であると考えられる。
【0081】 これらのデータは、CD40を介した免疫刺激が、ウイルス再活性化を予防する免
疫機構の発生および維持のためには十分であることを示す。さらに、この研究は
、ヘルペスウイルスの再活性化を予防するための新規の免疫治療法を明らかにす
る。ヘルペスウイルスの再活性化は、CD4 T細胞数の減少したエイズ患者のよう
な免疫抑制状態の個体において、特に難しい問題を提示する。
【0082】 本発明の多数の実施形態を説明した。しかしながら、さまざまな変更が本発明
の精神および範囲から逸脱することなく可能であることは、理解されるであろう
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は表1であって、下記の実施例で検討した、MHCクラスII-/-マウスにおける
MHV-68の再活性化に関する、CD40に対するアゴニスト抗体の影響を示すデータを
まとめたものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 39/395 A61P 31/18 A61P 31/18 31/22 31/22 37/04 37/04 C12N 7/04 C12N 5/06 A61K 37/02 7/04 C12N 5/00 E (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ショーエンバーガー,ステファン,フィリ ップ アメリカ合州国 92024 カリフォルニア 州 エンシニタス,コーンフラワー スト リート 259 Fターム(参考) 4B065 AA93 AA94 AA95X BD39 CA44 4C084 AA02 AA17 BA01 BA22 BA44 CA53 DA01 NA14 ZB09 ZB33 ZC55 4C085 AA13 BB17 CC03 CC21 DD62 EE01 4C087 AA01 AA02 AA03 BB37 BB63 CA04 CA21 DA03 DA32 NA14 ZB09 ZB33 ZC55

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個体において、潜伏ウイルスの再活性化を予防し、またはウ
    イルスの複製を制御するための方法であって、 (a)細胞膜に発現しているCD40と結合することができる組成物を提供するこ
    と、ここにおいて、該組成物と細胞表面にあるCD40との結合は、細胞に対して刺
    激シグナルを発すること、および (b) CD40を発現している細胞を刺激するのに十分な量の該組成物を個体に投
    与し、それによって、個体において、潜伏ウイルスの再活性化を予防し、または
    ウイルスの複製を制御すること、 を含んでなる上記方法。
  2. 【請求項2】 前記組成物が、細胞に発現しているCD40と特異的に結合する
    抗体、または細胞表面CD40と特異的に結合する抗原結合部位を含む抗CD40抗体の
    部分配列からなる組成物、を含んでなる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記組成物が、細胞に発現しているCD40と特異的に結合する
    可溶性CD40リガンドポリペプチド、または細胞表面CD40と特異的に結合するCD40
    結合部位を含むCD40リガンドポリペプチドの部分配列からなる組成物、を含んで
    なる、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記組成物が細胞表面CD40と特異的に結合する合成の小分子
    を含んでなる、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記細胞が免疫系の細胞である、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記細胞が上皮細胞である、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 個体が哺乳動物である、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 哺乳動物がヒトである、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 個体が免疫無防備状態である、請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 個体がヒト免疫不全ウイルスに感染している、請求項1に
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 個体が免疫抑制されている、請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記組成物が製薬上許容される賦形剤をさらに含む医薬組
    成物である、請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 ウイルスがヘルペスウイルス科ウイルスである、請求項1
    に記載の方法。
  14. 【請求項14】 ヘルペスウイルス科ウイルスが、アルファヘルペスウイル
    ス亜科ウイルス、ベータヘルペスウイルス亜科ウイルス、またはガンマヘルペス
    ウイルス亜科ウイルスである、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 アルファヘルペスウイルス亜科ウイルスが、ヒトヘルペス
    ウイルス1型、ヒトヘルペスウイルス2型、またはヒトヘルペスウイルス3型の
    水痘帯状疱疹ウイルスである、請求項13に記載の方法。
  16. 【請求項16】 ベータヘルペスウイルス亜科ウイルスが、ヒトヘルペスウ
    イルス5型のサイトメガロウイルスまたはヒトヘルペスウイルス6型のバラ疹ウ
    イルスである、請求項13に記載の方法。
  17. 【請求項17】 ガンマヘルペスウイルス亜科ウイルスが、リンホクリプト
    ウイルス属である、請求項13に記載の方法。
  18. 【請求項18】 リンホクリプトウイルス属がヒトヘルペスウイルス4型の
    エプスタインバールウイルス(EBV)である、請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 ヘルペスウイルス科ウイルスがヒトヘルペスウイルス8型
    のカポジ肉腫関連ヘルペスウイルスまたはリスザルヘルペスウイルス(HVS)で
    ある、請求項13に記載の方法。
  20. 【請求項20】 医薬組成物および印刷物を含んでなるキットであって、該
    医薬組成物は、細胞に発現しているCD40と特異的に結合する抗体、または細胞表
    面CD40と特異的に結合する抗原結合部位を含む抗CD40抗体の部分配列からなる組
    成物、および製薬上許容される賦形剤を含んでなり、ここにおいて、該抗体また
    は該組成物は細胞表面にあるCD40に結合して、細胞に対して刺激シグナルを生じ
    るものであり、さらに印刷物は該医薬組成物を使用するための説明書を含んでな
    り、ここにおいて、該説明書は潜伏ウイルスの再活性化を予防し、またはウイル
    スの複製を制御するための該医薬組成物の使用を指示するものである、上記キッ
    ト。
  21. 【請求項21】 医薬組成物および印刷物を含んでなるキットであって、該
    医薬組成物は、細胞に発現しているCD40と特異的に結合する可溶性CD40リガンド
    ポリペプチド、または細胞表面CD40と特異的に結合するCD40結合部位を含むCD40
    リガンドポリペプチドの部分配列からなる組成物、および製薬上許容される賦形
    剤を含んでなり、ここにおいて、該ポリペプチドまたは該組成物は細胞表面にあ
    るCD40に結合して、細胞に対して刺激シグナルを生じるものであり、さらに印刷
    物は該医薬組成物を使用するための説明書を含んでなり、ここにおいて、該説明
    書は潜伏ウイルスの再活性化を予防し、またはウイルスの複製を制御するための
    該医薬組成物の使用を指示するものである、上記キット。
  22. 【請求項22】 抗原提示細胞のex vivo処理および投与によって、個体に
    おいて潜伏ウイルスの再活性化を予防し、またはウイルスの複製を制御するため
    の方法であって、 (a)細胞膜に発現しているCD40と結合することができる組成物を提供するこ
    と、ここにおいて、該組成物と細胞表面上にあるCD40との結合は、細胞に対して
    刺激シグナルを発すること、 (b)CD40を発現している抗原提示細胞を提供すること、 (c)ステップ(b)の抗原提示細胞をステップ(a)の組成物と接触させて、
    結果的に該抗原提示細胞を刺激すること、 (d)個体において潜伏ウイルスの再活性化を予防し、またはウイルスの複製
    を制御するために十分な量の、刺激したCD40発現抗原提示細胞を個体に投与する
    こと、 を含んでなる上記方法。
  23. 【請求項23】 前記組成物が、細胞に発現しているCD40と特異的に結合す
    る抗体、または細胞表面CD40と特異的に結合する抗原結合部位を含む抗CD40抗体
    の部分配列からなる組成物、を含んでなる、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記組成物が、細胞に発現しているCD40と特異的に結合す
    る可溶性CD40リガンドポリペプチド、または細胞表面CD40と特異的に結合するCD
    40結合部位を含むCD40リガンドポリペプチドの部分配列からなる組成物、を含ん
    でなる、請求項22に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記組成物が、細胞表面CD40と特異的に結合する合成の小
    分子を含んでなる、請求項22に記載の方法。
  26. 【請求項26】 CD40発現抗原提示細胞がヒト細胞である、請求項22に記
    載の方法。
  27. 【請求項27】 CD40発現抗原提示細胞がin vivoの起源から分離される、
    請求項22に記載の方法。
  28. 【請求項28】 CD40発現抗原提示細胞がヒトから分離される、請求項22
    に記載の方法。
  29. 【請求項29】 刺激したCD40発現抗原提示細胞を、それが分離されたもと
    の同一個体に投与する、請求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 細胞において潜伏ウイルスの再活性化を予防し、またはウ
    イルスの複製を制御するための方法であって、 (a)細胞膜に発現しているCD40と結合することができる組成物を提供するこ
    と、ここにおいて、該組成物と細胞表面にあるCD40との結合は、細胞に対して刺
    激シグナルを発すること、および (b)ウイルスに感染したCD40発現細胞を、細胞を刺激することが可能な量の
    該組成物と接触させ、それによって、細胞において潜伏ウイルスの再活性化を予
    防し、またはウイルスの複製を制御すること、 を含んでなる上記方法。
  31. 【請求項31】 前記組成物が、細胞に発現しているCD40と特異的に結合す
    る抗体、または細胞表面CD40と特異的に結合する抗原結合部位を含む抗CD40抗体
    の部分配列からなる組成物、を含んでなる、請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記組成物が、細胞に発現しているCD40と特異的に結合す
    る可溶性CD40リガンドポリペプチド、または細胞表面CD40と特異的に結合するCD
    40結合部位を含むCD40リガンドポリペプチドの部分配列からなる組成物、を含ん
    でなる、請求項30に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記組成物が、細胞表面CD40と特異的に結合する合成の小
    分子を含んでなる、請求項30に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記細胞が免疫系の細胞である、請求項30に記載の方法
  35. 【請求項35】 前記細胞が上皮細胞である、請求項30に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記接触がex vivoである、請求項30に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記細胞が抗原提示細胞である、請求項34に記載の方法
  38. 【請求項38】 前記抗原提示細胞が樹状細胞、マクロファージ、またはB
    リンパ球である、請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 CD40発現細胞を刺激することができる量の前記組成物と個
    体を接触させ、それによって、個体において潜伏ウイルスの再活性化を予防し、
    またはウイルスの複製を制御することを含んでなる、請求項30に記載の方法。
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