JP2002540719A - 呼拒絶方法および装置 - Google Patents

呼拒絶方法および装置

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JP2002540719A
JP2002540719A JP2000608523A JP2000608523A JP2002540719A JP 2002540719 A JP2002540719 A JP 2002540719A JP 2000608523 A JP2000608523 A JP 2000608523A JP 2000608523 A JP2000608523 A JP 2000608523A JP 2002540719 A JP2002540719 A JP 2002540719A
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マーク・グレイソン
ピーター・ポスケット
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アイシーオー・サーヴィシーズ・リミテッド
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems
    • H04B7/1853Satellite systems for providing telephony service to a mobile station, i.e. mobile satellite service
    • H04B7/18558Arrangements for managing communications, i.e. for setting up, maintaining or releasing a call between stations

Abstract

(57)【要約】 もし、相対的に低いリンクマージンにおいてトラヒックチャネルがサポートされならば、リンクマージンを改善することを許可する表示が端末のユーザへ提供され、もし、その後、該リンクマージンをサポートすることが改善されないならば、ユーザがリンクマージンを改善することを試行しない状況にユーザ端末があるときに、拒絶信号を提供することによって、かつ、該リンクマージンにおいてトラヒックチャネルがサポートされることができないことが示されるときに、拒絶信号に応答して呼解放信号を送信することによって、呼開始が終了される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、移動遠距離通信システムにおいて到来呼の確立を制御することに
関し、かつ、特にしかし限定的でなく、呼試行が不十分なリンクマージンを有す
るときに移動終端呼(mobile terminated call)を自動的に拒絶する衛星遠距離
通信ネットワークへのアプリケーションを有する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
地上移動遠距離通信システムがよく知られており、かつ、アナログとデジタル
との異なる標準に従って動作する多数の異なるシステムが開発されている。ヨー
ロッパと(日本を除く)極東とでは、デジタルグローバルシステムモバイル(G
SM)ネットワークが一般的であり、一方、米国では、アドバンスドモバイルフ
ォンシステム(AMPS)とデジタルアドバンスドモバイルフォンシステム(D
AMPS)とのようなIS−41勧告に従って動作するネットワークが使用され
ている。日本では、パーソナルハンディフォンシステム(PHS)とパーソナル
デジタルコミュニケーション(PDC)ネットワークとが使用されている。より
最近では、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)
のための提案がなされた。これらのネットワークは、全てセルラーでありかつ地
上設置されているが、アーキテクチャにおいて差異を有し、かつ、異なる信号送
信プロトコルと送信周波数帯域とを使用する。
【0003】 例えば、GSMにおいて、移動電話器のような移動局は、無線インターフェー
ス上で、地上設置ネットワークと通信する。加入者の詳細は、ホームロケーショ
ンレジスタ(HLR)によってネットワーク内に保持される。該詳細は、加入者
がネットワークの異なる部分へ移動すると、移動スイッチングセンタに関連する
ビジターロケーションレジスタ(VLR)へ通信される。加入者の詳細は、また
、スマートカードによって、移動局へ提供される。スマートカードは、移動局内
に挿入される加入者識別モジュール(SIM)として知られている。
【0004】 GSMにおいて、移動終端呼は、以下の手続きによって確立される。移動局が
PAGCH(Paging and Access Grant Channel)を使用していそうなセルにお
いて、ページング信号が同報通信される。移動局は、RACH(Random Access
CHannel)においてチャネル要求を送ることによって応答する。該チャネル要求
は基地局コントローラへ送られ、かつ、SDCCH(Slow Dedicated Control C
Hannel)割当が戻され、かつ、その記述がPAGCHにおいて移動局へ送信され
る。SDCCHは、その後の設定交換のために使用される。
【0005】 一旦、SDCCHが基地局コントローラによって割当てられると、UTは、初
期メッセージを伴って応答する。初期メッセージは、該メッセージを開始された
呼試行に関連付けるために、ページングへの応答を示し、かつ、訪問されたMS
SCに対する十分な識別情報を具備する。訪問された移動スイッチングセンタは
、設定メッセージを移動局へ発する。該設定メッセージは割当てられたSDCC
Hにおいて送られる。もし、移動局が該呼を受け入れることができるならば、移
動局は、SDCCHにおいて、呼確認メッセージを伴って応答する。そして、移
動局は、オーディオ信号を生成することによってユーザに警報し、かつ、警報メ
ッセージを、訪問された移動スイッチングセンタへ、SDCCHを使用して送る
。呼確認メッセージまたは警報メッセージのいずれかの受信時に、アドレス完了
メッセージが、訪問されたMSCによって、電話相手のネットワークへ送られる
。また、呼び出し信号が移動局において生成される。
【0006】 ユーザは、移動局のハンドセットを持ち上げることによってまたはボタンを押
すことによって、呼び出し信号に応答する。この動作は、「移動局が、接続メッ
セージを、訪問された移動スイッチングセンタへ、SDCCHを使用して送る」
ということを引き起こす。そして、訪問されたMSCは、TCH(Traffic CHan
nel)を移動局へ割当てることを、基地局コントローラに指示する。移動局は、
割り当てられたTCHを、SDCCHを使用して通知される。移動局は、訪問さ
れたMSCへのTCHの割当を、割り当てられたTCHを使用して確認し、かつ
、訪問されたMSCは、応答メッセージを、電話相手のネットワークへ送る。こ
れによって、スピーチ接続が確立されることができる。このとき、SDCCHは
ネットワークにおいて割当を解かれ、かつ、接続承認が移動局へ返送される。そ
の後、ユーザと電話相手とは、割当てられたTCHを使用して会話できる。
【0007】 最小の要求は「移動局と送信機との間で遮断されない見通し線経路を提供する
位置においてユーザが電話呼を送ることができる」ということである。この最小
レベルのサービスを提供する送信信号特性は、0dBリンクマージンを提供する
として定義されてもよい。「送信電力を増大することによってまたは送信データ
を繰り返すことによって、リンクマージンは増大されることができる」というこ
とが理解される。このことは、信号変動または信号遮断の場合において改善され
た受信を提供するという利点を伴うが、システム資源の増大された割当によって
費用がかかる。
【0008】 GSMシステムでは、移動終端呼に対するトラヒックを確立かつ伝送するため
に使用される全ての信号が同じリンクマージンを使用する。一般的には、相対的
に高い30dBリンクマージンが、PAGCHとSDCCHとTCHとの各々に
対して提供される。
【0009】 移動ユーザ端末と従来の地上ネットワークとの間において衛星通信リンクを使
用する移動遠距離通信システムが提案されている。上記地上ネットワークとして
は、例えば、公衆電話交換網(PSTN)や公衆地上移動網(PLMN)などが
ある。イリジウム(登録商標)衛星セルラーシステムとして知られるネットワー
クが欧州特許公開第0365885号公報と米国特許第5394561公報(Mo
torola)とに記載されている。該ネットワークは、一群のいわゆる低軌道(LE
O)衛星を使用する。該低軌道衛星は780kmの軌道半径を有する。電話器の
ような移動ユーザ端末が頭上の軌道周回衛星へのリンクを確立する。該軌道周回
衛星から衛星群内の他の衛星へそして一般的には地上局へ、呼が送られることが
できる。該地上局は、従来の地上設置ネットワークへ接続されている。
【0010】 10〜20000kmの範囲における軌道半径を伴ういわゆる中軌道(MEO
)衛星群を使用する他の計画が提案されている。例えば英国特許公開第2295
296号公報に記載されているICO(登録商標)衛星セルラーシステムが参照
される。このシステムでは、衛星通信リンクは、隣接衛星間における通信を許可
しない。代わりに、移動ハンドセットのような移動ユーザ端末からの信号は、最
初に衛星へ送られ、そして地上局または衛星アクセスノード(SAN)へ送られ
る。該地上局または衛星アクセスノードは、従来の地上設置電話網へ接続されて
いる。これは「システムの多くの構成要素が、GSMのような既知のデジタル地
上セルラー技術と互換性を有する」という利点を有する。また、LEOネットワ
ークを伴うよりも簡単な衛星通信技術が使用されることができる。LEO/ME
O衛星ネットワークの概観については、“New Satellites for Personal Commun
ications”Scientific American, April 1998, pp. 60-67が参照される。
【0011】 衛星通信ネットワークでは、軌道周回衛星および局所的PLMNと通信するた
めに、地上局が世界中の異なる場所に配置されている。ICO(登録商標)シス
テムや他のシステムでは、個々のユーザ端末を局所的に登録するために、ビジタ
ーロケーションレジスタが各々の衛星地上局と関連している。ビジターロケーシ
ョンレジスタは、ホームロケーションレジスタと通信する。ホームロケーション
レジスタは、衛星ネットワークの一部であってもよく、または、PLMNの一部
であってもよい。それによって、加入者がPLMNから衛星ネットワークへ移動
することを許可する。
【0012】 衛星は、そのバッテリおよび太陽電池のサイズによって制限される電力容量を
有する。そのため、資源を最適化するためには、衛星ネットワークにおいて、個
々のユーザ端末へのトラヒックチャネルのリンクマージンを地上移動ネットワー
クにおいて従来使用されるレベル以下に減少させることが望ましい。我々の欧州
特許公開第0888024号公報は、衛星移動通信システムを開示している。該
システムでは、トラヒックチャネルに対するリンクマージンが、相対的に低いレ
ベル(例えば8デシベル)に設定される。しかし、呼の開始において十分なペー
ジングを達成するためには、関連する信号に対して、相対的に高いリンクマージ
ン(例えば18dB)が使用される。この方法では、リンクマージンにおける差
異が「ユーザ端末がページング信号に応答しかつ呼び出しを開始する。しかし、
ユーザが呼に応答すると、送信品質が非常に悪いので、会話通信がより低いリン
クマージンにおいて十分に確立されることができない」という問題を引き起こす
。なぜならば、関連する衛星を直接見通して通信できない位置(即ち、窓から離
れた位置、または、信号を部分的に遮る車両の中)にユーザが位置するからであ
る。
【0013】 この問題の解決は、上記欧州特許公開第0888024号公報に開示されてい
る。十分なページングを達成するために、呼開始信号が、最初に相対的に高いリ
ンクマージンを伴って、ユーザ端末へ送信される。相対的に高いリンクマージン
におけるユーザ端末との信号通信を使用して、送信品質の判断が行われる。もし
、「送信品質が悪く、かつ、より低いリンクマージンにおいてトラヒックチャネ
ルをサポートしない」ということが判断されるならば、「例えば、窓のほうへ移
動することによって、そうでなければ、衛星との通信見通し線が非常にシビアな
遮断または変動の影響を受けにくい位置へ移動することによって、ユーザがリン
クマージンを試行しかつ改善する」ということを許可するための指示がユーザ端
末へ提供される。もし、端末がより良好な位置へ移動されることによって、予め
決定された時間以内に送信品質が改善するならば、呼は受け入れられ、かつ、ト
ラヒックチャネルが相対的に低いリンクマージンにおいて呼に対して設定される
。しかしながら、もし、ユーザによってとられた行動の結果、送信品質が改善し
ないならば、呼開始は終了される。そして、ユーザは、送信品質を改善するため
の行動をとる(例えば、窓のほうへ移動する)ために、タイマによって設定され
る予め決定された時間を与えられる。しかしながら、「呼を確立するためにかか
る時間は、従来の地上移動フォンシステムにおいてかかる時間よりも長い」とい
うことが結果である。これは、衛星ネットワークにおいてシステム資源を望まし
くなく使用する。
【0014】 いくつかの状況では、到来呼に対する送信品質を改善するための行動が、ユー
ザ端末において、行われることができない。例えば、ユーザ端末は、固定されて
いるかも知れず、または、一部のみしか移動できないかも知れない。この場合、
端末は(固定された位置における公衆電話のような、または、ボートまたは列車
上の半移動の)電話ブースを具備するかも知れない。その場合、ユーザは、送信
品質を改善するために電話を異なる位置へ移動させることができない。また、自
動車において使用される時、移動ユーザ端末は、ハンドフリー操作のために、該
自動車内の台に取り付けられているかも知れない。該台を使用することによって
提供されるハンドフリーの利点を無効にすることなく、信号品質を改善するため
にユーザ端末を台から即座に移動させることは不可能である。故に、これらの状
況のいずれにおいても、もし、到来呼信号品質がトラヒックチャネルに対する相
対的に低いリンクマージンをサポートするのに不十分ならば、信号品質を呼確立
手続きが判断し、状況を改正する時間がユーザに提供され、そして「改正は実行
されなかった」ということが分かり、その後、呼を終了するまで、システム資源
が使用される。
【0015】 本発明は、この問題に対する問題解決を提供する。
【0016】
【課題を解決するための手段】
ユーザ端末のユーザがリンクマージンを改善することを試行しない状況にユー
ザ端末があるときに、拒絶信号を提供することによって、かつ、第2のリンクマ
ージンにおいてトラヒックチャネルがサポートされることができないということ
を前記判断が示すときに、拒絶信号に応答して、呼開始を終了するために、呼解
放信号を送信することによって、本発明は特徴付けられる。
【0017】 ユーザ端末は、台内に、ハンドフリー使用のための移動電話ハンドセットを具
備し、ハンドセットが台内に置かれているときに拒絶信号が選択的に提供される
【0018】 ユーザ端末は、また、ユーザ端末の周りの囲いに関連する固定された位置に取
り付けられ、ユーザ端末の動作の間、拒絶信号が連続的に生成される。
【0019】 前記第1の相対的に高いリンクマージンを達成するために送信されたセル同報
通信信号が該信号の送信に関連するデータを具備するユーザ端末によって受信さ
れかつその信号強度を判断されることによって、かつ、前記第2の相対的に低い
リンクマージンにおいてトラヒックチャネルがサポートされることができないか
否かを前記データと信号強度とに基づいて繰り返し計算することによって、送信
品質の判断は実行される。
【0020】 呼が開始されている遠隔位置へ判断の結果が送信される。
【0021】 本方法は、呼設定信号を受信することと、呼設定信号に応答して、拒絶信号が
無い場合には呼確認信号を送信し、または、拒絶信号がある場合には呼解放信号
を送信することとを具備する。
【0022】 もし、トラヒックチャネルが第2のリンクマージンにおいてサポートされない
と判断されるならば、設定信号に応答して、リンクマージンを改善することを試
行するための表示がユーザへ提供される。
【0023】 ユーザ端末は、衛星ネットワークを伴う使用に対するものである。
【0024】 本発明は、また、セルラー移動遠距離通信ネットワークに対するユーザ端末で
あって、該ネットワークでは、呼開始信号が、第1の相対的に高いリンクマージ
ンを伴って、ユーザ端末へ送信され、その後、呼に対するトラヒックチャネルが
、第2の相対的に低いリンクマージンを伴って開かれ、ユーザ端末が、ユーザ端
末へ送信された信号を受信するための受信機手段と、受信機手段によって受信さ
れた信号に応答して、前記第1の相対的に高いリンクマージンの信号を使用して
、送信品質の判断を行うための手段とを具備し、もし、前記相対的に低いリンク
マージンにおいてトラヒックチャネルがサポートされることができないというこ
とを、判断された送信品質が示すならば、ユーザがリンクマージンを改善するこ
とを試行することを許可する表示が端末のユーザへ提供され、それによって、も
し、その後、判断された送信品質がトラヒックチャネルに対する第2のリンクマ
ージンをサポートすることを改善しないならば、ユーザ端末のユーザがリンクマ
ージンを改善することを試行しない状況にユーザ端末があるときに、拒絶信号を
提供するための手段によって、かつ、第2のリンクマージンにおいてトラヒック
チャネルがサポートされることができないということを前記判断が示すときに、
拒絶信号に応答して、呼開始を終了するために呼解放信号を送信するための送信
手段によって、呼開始が終了されることを特徴するユーザ端末を具備する。
【0025】 本発明は、また、セルラー移動遠距離通信ネットワークに対する基地局であっ
て、前記基地局は、呼開始信号を、第1の相対的に高いリンクマージンを伴って
、ユーザ端末へ送信し、その後、呼に対するトラヒックチャネルを、第2の相対
的に低いリンクマージンを伴って送信する回路を具備し、前記第1の相対的に高
いリンクマージンの信号を使用して、送信品質の判断が行われ、もし、前記相対
的に低いリンクマージンにおいてトラヒックチャネルがサポートされることがで
きないということを、判断された送信品質が示すならば、ユーザがリンクマージ
ンを改善することを試行することを許可するために表示が端末のユーザへ提供さ
れ、もし、その後、判断された送信品質がトラヒックチャネルに対する第2のリ
ンクマージンをサポートすることを改善しないならば、ユーザ端末のユーザがリ
ンクマージンを改善することを試行しない状況にユーザ端末があるときに、ユー
ザ端末において拒絶信号が提供され、呼開始が終了され、前記基地局は、第2の
リンクマージンにおいてトラヒックチャネルがサポートされることができないと
いうことを前記判断が示すときに、拒絶信号に応答して、ユーザ端末からの呼解
放信号を受信する受信機と、受信された呼解放信号に応答して、呼の開始を終了
する処理回路とを具備することを特徴する基地局を提供する。
【0026】 基地局は、また、ユーザ端末から受信された呼確認メッセージに応答して、予
め決定された期間を計時するタイマを具備し、受信機は、前記第2の相対的に低
いリンクマージンにおいてトラヒックチャネルがサポートされることができるか
否かということを示す報告信号を受信するように構成され、前記基地局は、もし
、トラヒックチャネルが第2のリンクマージンをサポートできるということをタ
イマの計時終了前に報告信号が示さないならば、または、計時終了前に呼解放信
号が受信されたことに応答して、呼開始を終了する処理回路を具備する。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明がより完全に理解されるために、本発明の実施形態が、添付図面を参照
して、一例としてここで説明される。添付図面は以下の通りである。 図1は、本発明による局所的な地上設置移動遠距離通信システムを伴う衛星遠
距離通信システムの概要図である。 図2は、地球上の衛星のうちの1個の衛星によって生成されるスポットビーム
パターンの概要図である。 図3は、送信計画に対するタイムスロットを示す概要的な周波数/時間図であ
る。 図4は、衛星3aの回路の概要図である。 図5は、衛星3aのスポットビームによって生成されるセルパターンの概要図
である。 図6は、移動ユーザ端末の概要図である。 図7は、図6に示されるユーザ端末の回路の概要ブロック図である。 図8は、移動終端呼に対するユーザ端末と衛星基地局との間における信号交換
を図解する。 図9は、ユーザ端末において実行される信号電力監視の概要ブロック図である
。 図10は、図8に示される呼分類手続(ステップS9)の概要フロー図である
。 図11は、図8に示されるタイミング手続(ステップS11)の概要フロー図
である。 図12は、自動車ハンドフリー構成の概要図である。 図13は、衛星ネットワークを伴う使用のための電話ブースの概要図である。
【0028】 ネットワークの概観 図1を参照すると、衛星移動遠距離通信ネットワークの概要ブロック図が、I
CO(登録商標)ネットワークに対応して示される。移動電話器の形態の移動ユ
ーザ端末UT1は、無線チャネル上で、通信経路1,2を通して、地球軌道周回
衛星3aを介して、地上設置衛星アクセスノードSAN1と通信できる。図1に
概要的に示されるように、SAN1は、皿状アンテナ配列を提供される。該皿状
アンテナ配列は、軌道周回衛星3aを追跡できるアンテナ4を具備する。
【0029】 多数の衛星アクセスノードSAN1,2,3等が、バックボーンネットワーク
5を形成するために共に接続される。バックボーンネットワーク5は、多数のゲ
ートウエーGW1,2,3等を通して、従来の地上設置電話網へ接続される。例
えば、ゲートウエーGW1は、地上設置公衆交換電話ネットワーク6(PSTN
)へ接続される。該PSTNは、従来の電話器7への接続が行われることを許可
する。ゲートウエーGW1は、また、公衆交換データネットワーク8(PSDN
)と公衆地上移動ネットワーク9(PLMN)とへ接続される。ゲートウエーG
W1,2,3の各々は、既存のインターナショナルスイッチングセンタ(ISC
)または(GSM移動ネットワークにおいて使用されるタイプの)移動スイッチ
ングセンタ(MSC)を具備してもよい。
【0030】 図1に示されるように、ハンドセットUT1は、従来の地上設置移動ネットワ
ーク9とも通信できるデュアルモードデバイスである。該ネットワーク9は、ユ
ーザ端末UT1との二重リンク11を確立するトランシーバ局10を具備するよ
うに概要的に示される。この例では、ネットワーク9がGSMネットワークであ
る。故に、ユーザは、例えば、ネットワーク9の範囲から離れた時、衛星ネット
ワークへ移動できる。
【0031】 衛星ネットワークは、世界全域の範囲を提供するように設計されており、かつ
、衛星3aは衛星群の一部を形成する。該衛星はいくつかの軌道内に配列されて
もよい。本発明は特定の軌道周回半径に限定されないが、衛星は、例えば103
55kmの軌道周回半径を伴うMEO群内に配列されてもよい。ある例では、5
個の衛星の2個の軌道が使用される。これは、地球の表面の大部分の受信可能範
囲を提供するために、示されることができる。この場合、10゜の衛星上昇角度
に対して、1個の衛星が、移動ハンドセットによって、全ての時間においてアク
セスされることができ、かつ、2個の衛星が少なくとも80%の時間においてア
クセスされることができる。それによって、個々のSANからユーザ端末へ2以
上の同じまたは異なる通信経路を提供する。冗長かつ更なる異なった通信経路を
提供するために、追加の衛星が衛星群内に具備されてもよい。
【0032】 この実施形態では、衛星群の2個の衛星3a,3bが共通軌道内に示され、か
つ、該衛星は各SANのアンテナ配列4によって追跡される。図面を簡単にする
ためにSANに対して1個の皿しか示されていないが、各SANに対するアンテ
ナ配列4は、衛星をそれぞれ追跡するために、例えば5個の皿状アンテナを具備
してもよい。
【0033】 SANは、連続した受信可能範囲を提供するために、地球全体にわたって間隔
をあけて配置されている。示される例では、SAN1はヨーロッパに配置され、
一方、SAN2はアフリカに配置され、かつ、SAN3はアメリカに配置され、
かつ、他のSANはどこか他の場所に配置されてもよい。
【0034】 SAN1は、衛星基地局SBS1を具備する。SBS1は、衛星を追跡するた
めに、皿状アンテナ配列4へ結合されている。SBS1は、増幅器を伴う送信機
回路と受信機回路と、マルチプレクサと、デマルチプレクサと、コーデックとを
、信号プロセッサと共に具備する。移動衛星スイッチングセンタMSSC1は、
SBS1へ結合され、かつ、衛星ビジターロケーションレジスタVLRSAT1を
具備する。MSSC1は、通信信号をバックボーンネットワーク5とSBS1と
へ結合し、それによって、「個々の電話呼が、バックボーンネットワーク5と二
重通信リンク1,2とを通して、衛星3aを介して、移動ユーザ端末UT1へ確
立される」ということを可能にする。また、MSSC1は、地上設置ネットワー
ク6,8,9への接続を提供するために、ゲートウエーGW1へ接続される。「
登録された加入者の記録(即ち、信号通信のためにSAN1を使用している各ユ
ーザの識別子)を保持するために、全てのSANは、個々のVLRSATを伴う類
似の構成である」ということが理解されるであろう。SAN内のそれぞれのVL
SATはHLRSAT(不図示)と通信する。HLRSATはユーザ端末への全ての加
入者の記録を、顧客情報と共に保持する。実際には、HLR機能はSANへ分配
される。
【0035】 図1において、SAN2は、衛星3bを介してユーザ端末UT2と通信してい
ることが示される。該ネットワークの更なる詳細については、英国特許公開第2
295296号公報と欧州特許公開第0869628号公報とを参照されたい。
【0036】 衛星3a,3bは、非静止衛星であり、かつ、一般的は(Hughes HS 601のよ
うな)従来のハードウエアを具備する。これらは、英国特許公開第228891
3号公報に開示されている特徴を具備してもよい。
【0037】 各衛星3a,3bは、無線ビームの配列を生成するように配置されている。各
無線ビームは、衛星の下の地球上にフットプリントを伴う。各ビームは、英国特
許公開第2293725号公報に記載されるような多数の異なる周波数チャネル
とタイムスロットとを具備する。故に、該ビームは、隣接するセルラーエリアを
提供する。該エリアは、従来の地上設置移動電話網のセルに対応する。この例に
おいて、各衛星は、地球上に、図2に示されるような固定パターンの163個の
スポットビームのフットプリントを生成する。衛星がその軌道内を移動すると、
該フットプリントは地球の表面上を掃引する。
【0038】 衛星は、衛星制御センタ12(SCC)と遠隔測定追跡および制御局13(T
T&C)とによって制御される。これらは、デジタルネットワーク15を通して
、ネットワーク管理センタ14(NMC)へ接続されている。該デジタルネット
ワーク15は、バックボーンネットワーク5へ結合されている。SCC12とT
T&C13とは、管理センタ14によって指示される通りに、衛星3a,3bの
動作(例えば、全体送信電力レベルの設定やトランスポンダー入力の同調)を制
御する。「衛星が正確に機能している」ということを保証するために、衛星3a
,3bに対する遠隔測定信号が、遠隔測定追跡および制御局13によって受信さ
れ、かつ、衛星制御センタ12によって処理される。
【0039】 チャネル構成 電話呼び出しの間、各々のユーザ端末は、衛星を介して、個々のSANと通信
する。全二重通信経路が、UTとSANとの間において提供される。ここでは参
照として、衛星を介したSANからUTへの通信が「ダウンリンク」として参照
され、かつ、衛星を介したUTからSANへ送られる通信が「アップリンク」と
して参照される。信号は、UT1とSAN1との間の衛星3aまたは3bを介し
た異なる経路上を移動してもよく、または、衛星3aと3bとの両方を共に介し
た経路上を移動してもよい。
【0040】 送信される信号の全体構成は、いくつかの点において、PLMNにおける従来
のGSM送信のために使用される構成と類似しており、かつ、周波数が異なる時
分割多元接続(TDMA)を使用する。SANとUTとの間における送信の基本
単位は、一連の約100個の変調されたデジタルシンボルである。これはバース
トとして参照される。各バーストは、有限の継続期間を有し、かつ、無線スペク
トルの有限部分を占有する。故に、各バーストは(スロットとして参照される)
時間および周波数ウィンドにおいて送られる。スロットは、例えば25kHz毎
に配置され、かつ、40/6ms(6.667ms)毎に繰り返す。各スロット
の継続期間は、バーストピリオド(即ちBP)として参照される。時間領域およ
び周波数領域におけるスロットの図式的な表示が図3に示される。
【0041】 信号送信計画は、個々のUTと1つのSANとの間における衛星を介した通信
を提供するためのチャネルを、個々の衛星スポットビームによって定義されるセ
ル内の全てのUTに対する多数の共通チャネルと共に具備する。いくつかの信号
チャネルの構成がより詳細にここで説明される。
【0042】 個々のチャネル TCH/SACCH 会話送信のために、データが、個々のトラヒックチャネルTCH上を送られる
。各TCHは、制御チャネル(即ちSACCH)に関連する遅い速度で提供され
る。各TCHは、6個のBP毎に1個のスロットを具備し、かつ、25個のスロ
ットからなるサイクルを具備する。SACCHはブロック内にマルチプレクスさ
れる。各ブロックは12個の連続したスロットを具備する。2個のSACCHブ
ロックがTCHの25個のスロットサイクル毎に送信され、かつ、残りのスロッ
トは、タイミング基準を送信するために使用される。それによって、TCHの2
5個の各スロットサイクルに対して25個のスロットSACCHメッセージを生
成する。TCH/SACCHは、UTが専用モード(即ち、呼び出し中)である
ときに送信される。
【0043】 「この構成では、各TCHが6個のBP毎に1個のスロットを具備するという
事実のために、6個のTCHがインターリーブされることができる」ということ
が認識される。故に、その結果のインターリーブされた構成は、6個のBP毎に
、6個のTCHからなるフレームを提供する。GSMとは対照的に、チャネルの
スロットからスロットへの周波数ホッピングは使用されない。
【0044】 共通チャネル 個々のUTに対するチャネルTCH/SACCHに加えて、衛星のスポットビ
ームのうちの1つに対応する各セル内の全てのUTに対する多数の共通チャネル
が提供される。これらのチャネルがより詳細にここで説明される。
【0045】 BCCH 同報通信制御チャネルBCCHが、衛星から(個々のセル内の)全てのUTへ
同報通信される。BCCHは、セルを識別する情報を、UTへ提供する。該情報
は、アイドルモードの(即ち、個が生成されていないときに)UTによって受信
される。各セルは自身のBCCHを有するので、「UTとのTCH/SACCH
通信に対してどのセルが使用されるべきなのか」ということを判断するために、
UTにおけるBCCHの相対的な信号強度が使用されることができる。BCCH
はメッセージを具備する。該メッセージは、「UTが送信損失を計算する」とい
うことを可能にするためにBCCH信号の送信電力を示し、故に、「送信構成が
NPモードをサポートするか否か」ということを示す。NPモードは後でより詳
細に説明される。
【0046】 個々のセルのUTに対する動作パラメータに関するシステム情報が、BCCH
メッセージにおいて、セル内のUTへ送信される。各BCCHメッセージは、多
数(例えば4個)のスロットを具備し、かつ、周期的に(例えば100個のBP
毎に)送信される。
【0047】 PCH/AGCH 共通チャネルは、また、ダウンリンクページング論理チャネルPCHを具備す
る。これは、例えば、到来呼についてUTのユーザに警告する目的で、UTへペ
ージングメッセージを送信するために使用される。また、アクセス許可論理チャ
ネルAGCHが、先に説明されたTCHのみを信号送信して、または、(到来呼
を受信するために)後に説明されるSDCCH/SACCHを信号送信して、ネ
ットワークによって割り当てられたチャネルをUTへ示す。PCHは、例えば2
5個のBP毎に1〜10個のスロットを具備し、かつ、AGCHは、例えば25
個のBP毎に2または4または6または8または10または12個のスロットを
具備する。
【0048】 SDCCH これは、共通ダウンリンクチャネルである。該チャネルを通して、呼の開始前
に、認証および暗号化手続が実行される。SDCCHは、(後でより詳細に説明
される)名目または中間透過それぞれに対して、例えば25個のBP毎に2また
は12個のスロットを具備する。SDCCHは、関連するSACCHを有する。
【0049】 HPN ICO(登録商標)ネットワークでは、「PCHページングが不成功である」
という場合(例えば、ユーザ端末の受信がビルディングなどによって部分的に遮
蔽される時)におけるページングのために、追加の高透過通知(HPN)チャネ
ルがダウンリンク上で提供される。HPNシステムがより詳細に説明される我々
の国際公開第98/23045号明細書が参照される。
【0050】 RACH これらのダウンリンク共通チャネルに加えて、アップリンク共通チャネルが存
在する。アップリンク共通チャネルは「UTからの呼を作成することが望まれる
とき、セル内のUTがアクセス要求をネットワークへ送信する」ということを可
能にする。故に、これらの要求は本質的に時間的にランダムに発生し、従って、
該チャネルはランダムアクセスチャネルRACHと呼ばれる。RACHは、例え
ば3〜5個のBP毎に2個のスロットを具備する。
【0051】 呼がUTから開始されると、SANからの呼に対するTCH/SACCHを要
求するために、RACH送信がUTによって行われる。そして、UTは、呼に対
して割り当てられるべきチャネルの詳細を判断するために、全てのAGCHメッ
セージをSAN/衛星から受信する。この例において、AGCHメッセージは、
2個のバーストを具備する。ネットワークからSANを介して開始された呼に対
して、UTは、PCHに対して、到来呼の発生を示すメッセージを受信し、かつ
、PCHメッセージを受信することに応答して、(丁度説明されたような)TC
H/SACCHを要求するためにRACH送信を行う。UTは、PCHメッセー
ジを配置するために、50または150または200または300または400
または600個のBP毎に1個のバーストを受信する。
【0052】 BCCHが周波数f1上で送信され、かつ、PCH/AGCHが周波数f2上
で送信され、かつ、RACHが周波数f3上で送信されるように、共通チャネル
は、関連するセルに対するビーコン周波数上で送信される。隣接セルは、これら
を互いに区別するために、異なるビーコン周波数を有する。実際には、ビーコン
周波数は、それ自身、第1バーストピリオドの間の第1周波数において連続波周
波数取得部分を提供するために、割り当てられた個々の周波数スロット内の異な
る値の間において循環してもよい。該第1バーストピリオドは、第2バーストピ
リオドの間の第2周波数においてデータバーストによって続かれる。
【0053】 これら可変フォーマット共通チャネルの構成に関する情報は、システム情報と
して、BCCHメッセージにおいて、個々のセルのUTへ送信され、それに従っ
て、UTの動作パラメータの設定が可能になる。故に、例えば、「UTがチャネ
ルを受信する」ということを可能にするために、RACHの構成と「UTがPC
Hのスロットをどのようにして受信するのか」とが、BCCHメッセージにおい
て、UTへ送られる。
【0054】 これらのチャネル構成が、時間と共に変化するセル内のUTに対する他の動作
パラメータと該パラメータに関するデータとを伴って、システム情報として、S
ANからUTへ、BCCHメッセージにおいて送られる。
【0055】 名目/中間/高透過 衛星電力消費を最適化するために、個々の呼トラヒックチャネルTCH/SA
CCHは、相対的に低いリンクマージン(例えば、名目8dB)で送信される。
このリンクマージンは、ここでは、名目透過(NP)として参照される。(HP
Nは別にして)先に参照された共通チャネルは、より高い名目リンクマージン(
例えば18dB)を達成するために送信される。これらの信号は、ここでは、中
間透過(MP)を達成するとして説明される。上述されたHPN信号は、一層高
いリンクマージンを達成するために送信される。該一層高いリンクマージンは、
高透過(HP)として参照される。
【0056】 衛星 衛星の大部分の信号処理構成要素の概要図が図4に与えられる。SANのうち
の1つから送信された信号は、アンテナ16によって受信され、かつ、検出器/
マルチプレクサ/デマルチプレクサ回路17へ送られる。「SANから衛星へ送
信される信号は非常に多数のTCH/SACCHを具備し、該TCH/SACC
Hは、該衛星によって、個々のUTへ送られるべきである」ということが理解さ
れる。この目的のために、衛星は、アンテナの配列18を具備する。該配列18
は、先に説明されたセルラー構成に対応する個々のスポットビーム(例えば16
3個)を生成する。ビーム形成プロセッサ回路構成19downは、回路17によっ
てデマルチプレクスされたそれぞれのTCH/SACCHを受信し、かつ、それ
らをマルチプレクスされた信号へ組み立てる。該信号は、163個の出力上で、
スポットビームアンテナ18へ送られる。回路19downは、また、SANから衛
星へ送信されるデータに基づいて、各々のスポットビームに対するダウンリンク
共通制御チャネルを具備するように構成されている。該制御チャネルは、BCC
HとPCHとAGCHとを具備する。
【0057】 個々のUTからSANへのアップリンク上の信号に対して、RACHを具備す
るそれぞれの送信が、スポットビームアンテナ18によって受信され、かつ、処
理回路19upへ送られる。処理回路19upは、アンテナ16を通したSANへの
送信のために、それぞれのチャネルを結合し、かつ、それらを回路17内のマル
チプレクサ構成へ送る。
【0058】 アンテナ18からの163個のスポットビームのうちの7個のスポットビーム
のフットプリントによって生成されるセルC0〜C6の一例が、図5に概要的に
示される。ユーザ端末UT1は、セルC0内に位置するが、隣接セルC1〜C6
のBCCHと範囲内の他の衛星によって生成されるセル(例えば、衛星3bによ
って生成されるセルC7)のBCCHも監視できる。
【0059】 SAN1,2から衛星3a,3bへのアップリンクは、5GHzの領域におけ
る周波数帯域内に配置され、かつ、対応するダウンリンクは、7GHzの領域に
存在する。衛星3a,3bからUT1,2へのダウンリンクは、2.1GHzの
領域に存在し、かつ、対応するアップリンクは、1.9GHzの領域に存在する
。但し、本願発明はこれらの周波数に限定されない。
【0060】 「衛星回路の上記記述は概要的である」ということが理解される。更なる詳細
については、上記英国特許公開第2288923号公報が参照される。
【0061】 ユーザ端末(UT1) 移動ユーザ端末UT1が、図6,7においてより詳細に示される。UT1は、
一般的に、従来の地上GSMネットワークに対して使用される移動電話に類似し
たハンドヘルドデバイスを具備する。UT1は、再充電可能なバッテリ(不図示
)によって電力供給され、かつ、局所的な地上セルラーネットワークを伴ってま
たは衛星ネットワークへ移動して動作するように構成される。故に、図1に示さ
れる例において、移動ハンドセットUT1は、地上設置GSMプロトコルに従っ
て、または、衛星ネットワークプロトコルに従って動作できる。図6に示される
ように、ハンドセットは、マイクロフォン20とイヤホーン21とバッテリ22
とキーパッド23とアンテナ24,24’とディスプレイ25とを具備する。ハ
ンドセットユニットUT1は、また、加入者識別モジュール(SIM)スマート
カード26を具備する。SIMは、呼が作成されると、他の事柄の中からユーザ
を認証するための加入者特定情報を具備する。
【0062】 ハンドセットUT1の回路構成が、ブロック図形式で図7に示される。SIM
カード26は、コントローラ28(一般的には、マイクロプロセッサ)へ結合さ
れたSIMカードリーダー27内に収容される。マイクロフォンおよびラウドス
ピーカ20,21は、第1および第2コーデック29,29’へ結合されている
。コーデック29,29’は、従来の無線インターフェース30a,30bへ結
合されている。インターフェース30a,30bは、アンテナ24,24’へ接
続されている。それによって、本質的によく知られた方法で通信信号を送信およ
び受信する。ハンドセットはデュアルモード動作が可能である。ここで、コーデ
ック29と無線インターフェース30とアンテナ24とは衛星ネットワークを伴
って使用され、かつ、対応回路29’と30’と24’とはGSM PLMN9
を伴って使用される。
【0063】 後でより詳細に説明される拒絶信号源31は、TCH受信可能範囲がNPモー
ドをサポートしないと判断される時に、ユーザ端末における信号受信を改善する
処置をユーザがとれない状況において、拒絶信号をコントローラ28へ提供する
。このことは、後でより詳細に説明される。
【0064】 位置更新 ユーザ端末は、衛星ネットワークを伴って使用されるとき、位置更新機能を実
行できる。該機能は、アクセスが開始されたネットワークにおける使用のために
、地球の表面に関する端末の位置の評価を提供し、かつ、該位置情報を訪問され
たMSSC SANへ送る。このことは、受信された信号に対する伝搬遅延とド
ップラーシフトとを測定するSANによって実行される。また、このことは、異
なる伝搬遅延と異なる前方リンクドップラーとのUTにおいて行われた(2また
は3以上の衛星3からの)測定によって、コントローラ28を使用するユーザ端
末UT1において、選択的に補足される。そして、後者の場合、結果として生じ
た測定位置データは、ユーザ端末からSANへ、衛星3aを介して送信される。
両方の場合において、SANは、この情報をコンパイルし、かつ、該コンパイル
された情報をVLRSATにおける貯蔵のために送る。この処理は、我々の英国特
許公開第2321812号公報に、より詳細に説明されている。
【0065】 サービス設備 説明されたネットワークは、多数の異なる方法で、顧客にサービスを提供でき
る。例えば、図1に示される衛星バックボーンネットワーク5を使用して、UT
1からUT2への通信が提供されてもよい。他に、SAN1と衛星3aとを介し
て、または、PLMN9とアンテナ10とリンク11とを通して、電話器7とU
T11との間における電話通信が確立されることができる。サービスオプション
の更なる記述に対しては、我々の欧州特許公開第0869628号公報が参照さ
れる。
【0066】 移動終端呼 例えば、電話7からUT11への移動終端呼の設定の方法が、図8〜11を参
照してここで説明される。
【0067】 電話器7からUT1へ呼が生成されるべき場合、該呼は、様々な地上設置ネッ
トワークによって、UT1が現在登録されているSANへ経路決定される。この
場合、UT1は、SAN1内のMSSC1/VLRSATに登録される。
【0068】 図8を参照すると、SAN1内のSBS1は、到来呼に応答して、ページング
要求を、ページングチャネルPCH上で、UT1へ、衛星3aを介して送信する
。このことは、ステップS1に示される。ステップS2において、UT1は、呼
に対するチャネルを要求するために、チャネル要求を、RACH上で、SBS1
へ返送する。ステップS3において、SBS1は、割り当てられたチャネルの詳
細を、AGCHにおいて、UT1へ送信する。
【0069】 そして、移動加入者を認証するために、認証手続が実行される。認証手続は、
一般的に、GSMにおいて行われるアプローチに従う。更なる詳細に対しては、
欧州特許公開第0883318号公報が参照される。本分野においてよく知られ
ているように、認証手続は、UT1内のSIMカード26(図7)上にに記録さ
れた加入者識別子を(衛星ネットワークのHLRに関連して保持されかつ関連す
るVLRへコピーされた)対応情報を伴って識別することを含む。図8において
、認証手続は、認証要求ステップS4と対応する認証応答ステップS5との点に
おいて、概要的に図解されている。
【0070】 「認証が成功である」と仮定すると、例えばよく知られているGSM暗号化ア
ルゴリズムA5を使用して、個々の呼に対して暗号化が設定される。より完全な
説明については、“The GSM System for Mobile Communications”M.Mouley & M
.-B Paulet, Cell & Sys [ISBN 2-9507190-0.7] pp 248-249が参照される。本活
動期間に対する暗号化モードの確立は、図8において、ステップS6およびS7
によって概要的に示される。
【0071】 そして、SBS1は、ステップS8において、設定信号をダウンリンク上でU
T1へ送る。このことは、呼分類手続ステップS9と対応する応答ステップS1
0とを開始する。これらのステップは、図9,10を参照して、より詳細にここ
で説明される。
【0072】 先に説明されたように、ページング信号とBCCHとはMPモードで送信され
、一方、呼び出しの間、電力を節約するために、トラヒックチャネルTCH/S
ACCHはNPモードで送信される。故に、呼の開始において、「通信経路が、
NPモードにおいてトラヒックチャネルをサポートできるか否か」ということに
関する判断が行われる。「より高い電力MP信号は十分に受信される」というこ
とが理解される。しかし、このこと自身は「NPモードがサポートされることが
できる」ということを必ずしも示さない。
【0073】 図9を参照すると、専用モードの間、UT1は「ユーザ端末がNPモードをサ
ポートするか否か」ということを判断するために、BCCHから受信されたデー
タを連続的に見直す。先に説明されたように、BCCHは電力送信データを具備
する。該電力送信データは「スポットビームがセルを定義する電力が送信されて
いる」ということを示す。このデータは、ステップS0.1において、BCCH
から送られる。また、UT1は、受信されたBCCH信号の電力を監視する。受
信された信号の実際の電力とステップS0.1において取得された送信電力に関
するデータとを比較することによって、UT1は、ステップS0.3において、
個々の時間における送信電力損失を計算でき、故に、「NPがサポートされるこ
とができるか否か」ということを評価できる。「電力損失は、UTの周りのビル
ディングまたは他の包囲物または遮蔽要素による信号変動または部分的遮蔽によ
って発生する」ということが理解される。
【0074】 ステップS0.3の結果は二値決定を構成する(即ち、NPがダウンリンク上
でサポートされるか否かが評価される)。このデータは、アップリンク上を、ス
テップS3(図8)においてシステムに割当てられたSDCCHに関連するSA
CCHにおいて、ステップS0.4においてSBS1へ報告される。そして、図
9に示されるルーチンが繰り返され、それによって、使用中に発生した変動また
は他の時間変化送信電力損失を考慮するために、「NPがダウンリンク上でサポ
ートされることができるか否か」ということに関連するデータがSBS1へ連続
的に供給される。同様の測定プロセス(不図示)が、アップリンク上で受信され
た信号に対して、SBS1において実行され、かつ、「NPがサポートされるこ
とができるのか否か」ということに関連する判断が、両方のデータに基づいて、
SBSにおいて行われる。このことは後でより詳細に説明される。
【0075】 また、ユーザ端末UT1は、ステップS0.3において取得された「NPがサ
ポートされることができるのか否か」ということに関連するデータを使用する。
図10参照すると、ユーザ端末のコントローラ28(図7)は、ステップS0.
3からのデータをステップS9.1において受信し、かつ、ステップS9.2に
おいて「NPがサポートされることができるか否か」ということを判断する。も
しサポートできるならば、呼続行メッセージがステップS9.3において送られ
る。ステップS9.3は、図8のステップS10に対応する。これは、呼開始手
続を継続できるSBS1へ信号送信される。
【0076】 しかしながら、もし、ステップS9.2において「NPがサポートされない」
ということが分かれば、「拒絶信号が、図7に示される拒絶信号源31によって
生成されているか否か」ということを判断するために、チェックがステップS9
.4において行われる。このステップの目的は、後でより詳細に説明される。当
面の間、「拒絶信号が生成されていない」ということが仮定される。NPがサポ
ートされることができない場合、呼確認信号が(先に説明された)ステップ9.
3において未だ送られる。加えて、衛星に対する信号の受信がより良好である位
置へ移動してNPをサポートすることをユーザへ指示するために、「到来呼が予
期される」という表示と「ユーザがより良い受信エリアへ移動すべきである」と
いう表示とがユーザへ送られる。ユーザへのメッセージは、図6に示される液晶
表示パネル25上の視覚的な表示を、特徴的なビープ音と組み合わせて構成して
もよい。しかしながら、例えば音声合成を使用した他のメッセージが構想される
ことができる。
【0077】 そして、SBS1は、より良好な受信エリアへ移動するための時間期間をユー
ザに許可する。この期間は、図8に示されるステップS11において、タイマT
1によって定義される。該手続が、図11を参照して、より詳細にここで説明さ
れる。ステップS10aにおいて送信された呼確認信号が図11に示されるステ
ップS11.1において受信されると、SBS1のタイマT1がステップS11
.2において開始される。もし、タイマT1が実行している間に、ユーザがより
良好な受信エリアへ移動し、それによって、NPがサポートされることできるな
らば、このことは、図9に示されるステップS0.3において示され、かつ、ス
テップS0.4において、SDCCHにおいて、SBS1へ報告される。図11
を参照すると、タイマT1の状態がステップS11.3でチェックされ、もし、
実行中ならば、SDCCH上で受信された最も小さい電力測定信号が、SBSに
おいて、アップリンク上の行われた測定と結合され、かつ、ステップS11.4
においてチェックされる。もし、「UT1がNPをサポートできる(即ち、タイ
マT1によって設定された時間期間以内に、ユーザがより良好な受信エリアへう
まく移動した)」ということがステップS11.5において分かるならば、手続
はステップS11.6へ移動する。ステップS11.6は、呼に対して、NPに
おけるTCH/SACCHの配列を開始する。このことは、図8のステップS1
2として図解される。
【0078】 しかしながら、もし、ステップS11.5において、「UT1がNPをサポー
トできない」ということが知られるならば、ステップS11.4がNPの取得成
功を示すまで、または、タイマT1が計時終了するまで、ルーチンはステップS
11.3へループバックする。もし、タイマT1によって設定された時間期間以
内にNPが取得されない(即ち、タイマT1の期間以内にユーザがより良好な位
置へ移動しなかった)ならば、「呼に対するトラヒックチャネルTCHがNPに
おいて十分に確立されることができなかった」ということが仮定され、そして、
処理がステップS11.7へ移動する。ステップS11.7では、呼確立手続が
終了され、かつ、不成功な呼の試行を示すためにメッセージが電話器7へ返送さ
れる。
【0079】 図8を再び参照して、ステップS12のTCH割当が完了すると、UT1は、
ステップS13において、「トラヒックチャネル割当が完了した」ということを
示すメッセージを、SBS1へ送信する。
【0080】 そして、UT1のコントローラ28は、到来呼の発生を示すために、ユーザに
対する呼び出し音を開始する。加えて、ステップS14において、呼び出し音の
発生を示すために、警告信号がSBS1へ返送される。
【0081】 ユーザが、呼トラヒックを開始するために、例えば、キーパッド23(図7)
上のボタンを押すことによって、ユーザ端末UT1をオフフックにすると、接続
信号が、ステップS15において、SBS1へ、アップリンク上で送られる。対
応する承認が、ダウンリンク上を、SBS1によって、ステップS16において
送られる。そして、ステップS17に概要的に示されるように、双方向の呼トラ
ヒック(例えば、会話またはデータ)が開始する。「先に説明されたページング
信号はMPにおいて送信されるが、ステップS17に示されるその後の呼トラヒ
ック(TCH)はNPにある」ということが理解され、かつ、先に説明された手
続が「NPのより低いリンクマージンがサポートされることができる」というこ
とを判断する。
【0082】 先に説明された手続は「NPが最初にサポートされることができない場合に、
ユーザ端末がより良好な受信エリアへ移動される」ということを可能にする利点
を有する。しかしながら、該手続は「もし、NPがサポートされることができな
いならば、タイマT1がその全期間にわたって実行する間、呼確立手続がステッ
プS11.7において終了される前まで、システム資源は拘束される」という欠
点を有する。
【0083】 本発明によれば、「到来呼に対する改善された受信を取得するためにユーザ端
末が移動されることができないいくつかの状況が存在する」ということが理解さ
れる。
【0084】 例えば、図12を参照すると、UT1は、移動ハンドセットを具備する。該移
動ハンドセットは、破線輪郭40によって概要的に示される乗客区画を伴なう自
動車において、ハンドフリーアダプタ内に収容されている。ハンドフリーキット
は、ハンドセットUT1とマイクロフォン44とラウドスピーカ43とを収容す
る台41を具備する。本分野においてよく知られるように、台41はコネクタを
具備し、該コネクタは、ハンドフリー動作を許可するために、マイクロフォン4
4とラウドスピーカ43とをハンドセットへ接続する。ハンドセットUT1と台
41とは、ホール効果スイッチの共働部品44,45を具備する。該スイッチは
、台41において、ハンドセットの存在を検出する。ユーザ端末UT1内に取り
付けられたスイッチの部品45は、図7に示される拒絶信号源31に対するコン
トローラとして動作する。それによって、ハンドセットが台41内に収容されて
いるとき、拒絶信号が図7に示されるコントローラ28へ供給される。
【0085】 信号受信を改善するために移動されることができないユーザ端末の他の例があ
る。図13には、例えば地球上に固定されたブース内の、または、例えばボート
上または列車内の半固定位置のブース内の衛星公衆電話が示される。明らかに、
ユーザは、信号受信を改善するためにユーザ端末を即座に移動させることができ
ない。他に、そのことは、ユーザの現在の環境に応じて(例えば、もし、彼また
は彼女が「彼が呼を受信する位置にいない」ということを判断するならば)、ユ
ーザによって手動で判断されるかも知れない。これは、全ての到来呼を拒絶する
ために、キーパッド23上の予め決定されたキーを手動で操作することによって
、実行されることができる。図13の例では、拒絶信号を提供するために、図7
の拒絶信号源が、内部電圧源によって生成された固定電圧を具備する。
【0086】 故に、拒絶信号は「送信経路がトラヒックチャネルに対するNPモードをサポ
ートしないと判断されるとき、ユーザが、NPモードを取得するために、到来呼
に応答して、ユーザ端末をより良好な受信位置へ移動させない」という状況を示
す。この状況において、図8〜11に示される手続は、タイマT1を計時終了ま
で待機させないように変更される。
【0087】 図10を参照すると、ステップS9.2において判断されたようにNPがサポ
ートされない場合、かつ、拒絶信号が生成されていない場合(ステップS9.4
)、呼解放メッセージがステップS9.6において生成される。呼解放メッセー
ジは、図8に示されるステップS10bにおいて、UT1からSBS1へ送信さ
れる。
【0088】 図11は、「ステップS10bにおいて送られた呼解放メッセージがどのよう
に処理されるのか」ということを図解する。呼解放メッセージは、ステップS1
1.8においてSBS1によって受信され、かつ、タイマT1を計時終了まで待
機させることなくステップS11.7において呼確立手続を終了するために直接
使用される。故に、ユーザ端末が移動されることができない場合、タイマT1を
計時終了まで待機させることを回避するために、タイマT1の計時手続は停止さ
れる。それによって、停止させない場合よりも早くシステム資源を解放し、その
結果、その後の呼試行が処理される。
【0089】 多くの変更および変形が本発明の範囲内に入る。例えば、呼を拒絶する方法が
ICO(登録商標)システムに関連して説明されたが、「該方法は、上記Scient
ific Americanにおいて前に記述された如何なる衛星移動遠距離通信ネットワー
クにも等しく適用されることができる」ということが認識される。本技術は、ま
た、(図1に示されるPLMN9と送信機10のような)従来の地上設置移動電
話ネットワークへ適用されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による局所的な地上設置移動遠距離通信システムを伴う衛
星遠距離通信システムの概要図である。
【図2】 地球上の衛星のうちの1個の衛星によって生成されるスポットビ
ームパターンの概要図である。
【図3】 送信計画に対するタイムスロットを示す概要的な周波数/時間図
である。
【図4】 衛星3aの回路の概要図である。
【図5】 衛星3aのスポットビームによって生成されるセルパターンの概
要図である。
【図6】 移動ユーザ端末の概要図である。
【図7】 図6に示されるユーザ端末の回路の概要ブロック図である。
【図8】 移動終端呼に対するユーザ端末と衛星基地局との間における信号
交換を図解する図である。
【図9】 ユーザ端末において実行される信号電力監視の概要ブロック図で
ある。
【図10】 図8に示される呼分類手続(ステップS9)の概要フロー図で
ある。
【図11】 図8に示されるタイミング手続(ステップS11)の概要フロ
ー図である。
【図12】 自動車ハンドフリー構成の概要図である。
【図13】 衛星ネットワークを伴う使用のための電話ブースの概要図であ
る。
【符号の説明】
20……マイクロフォン 21……ラウドスピーカ 23……キーパッド 24,24’……アンテナ 25……ディスプレイ 26……SIMカード 27……SIMリーダー 28……コントローラ 29,29’……コーデック 30,30’……無線インターフェース 31……拒否信号源
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Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルラー移動遠距離通信ネットワークに対するユーザ端末に
    おいて呼の確立を制御する方法であって、 呼開始信号が、第1の相対的に高いリンクマージンを伴って、ユーザ端末へ送
    信され、 その後、呼に対するトラヒックチャネルが、第2の相対的に低いリンクマージ
    ンを伴って開かれ、 前記第1の相対的に高いリンクマージンの信号を使用して、送信品質の判断が
    行われ、 もし、前記相対的に低いリンクマージンにおいてトラヒックチャネルがサポー
    トされることができないということを、判断された送信品質が示すならば、ユー
    ザがリンクマージンを改善することを試行することを許可する表示が端末のユー
    ザへ提供され、 もし、その後、判断された送信品質がトラヒックチャネルに対する第2のリン
    クマージンをサポートすることを改善しないならば、ユーザ端末のユーザがリン
    クマージンを改善することを試行しない状況にユーザ端末があるときに、拒絶信
    号を提供することによって、かつ、第2のリンクマージンにおいてトラヒックチ
    ャネルがサポートされることができないということを前記判断が示すときに、拒
    絶信号に応答して、呼開始を終了するために、呼解放信号を送信することによっ
    て、呼開始が終了される ことを特徴する方法。
  2. 【請求項2】 ユーザ端末は、台内に、ハンドフリー使用のための移動電話
    ハンドセットを具備し、 前記方法は、 ハンドセットが台内に置かれているときに拒絶信号を選択的に提供すること を具備する ことを特徴する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ユーザ端末は、ユーザ端末の周りの囲いに関連する固定され
    た位置に取り付けられ、 前記方法は、 ユーザ端末の動作の間、拒絶信号を連続的に提供すること を具備する ことを特徴する請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 拒絶信号を選択的に手動で生成すること を具備する ことを特徴する請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の相対的に高いリンクマージンを達成するために送
    信されたセル同報通信信号が該信号の送信に関連するデータを具備するユーザ端
    末によって受信されかつその信号強度を判断されることによって、かつ、前記第
    2の相対的に低いリンクマージンにおいてトラヒックチャネルがサポートされる
    ことができないか否かを前記データと信号強度とに基づいて繰り返し計算するこ
    とによって、送信品質の判断は実行される ことを特徴する請求項1から請求項4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 呼が開始されている遠隔位置へ判断の結果を送信すること を具備する ことを特徴する請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 ページング信号を受信すること(PCH,S1)と、 ページング信号に応答してチャネル要求信号を送信すること(RACH,S2
    )と、 チャネル割当信号を受信すること(AGCH,S3)と、 認証要求を受信すること(S4)と、 認証要求に応答して認証データを送信すること(S5)と、 暗号化モード命令を受信すること(S6)と、 暗号化モード命令に応答して送信された信号を暗号化することと を具備する ことを特徴する請求項1から請求項6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】 呼設定信号を受信すること(S8)と、 呼設定信号に応答して、拒絶信号が無い場合には呼確認信号を送信し(S10
    a)、または、拒絶信号がある場合には呼解放信号を送信すること(S10b)
    と を具備する ことを特徴する請求項1から請求項7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 もし、トラヒックチャネルが第2のリンクマージンをサポー
    トしないと判断されるならば、設定信号に応答して、リンクマージンを改善する
    ことを試行するために、前記表示をユーザへ提供すること(S9.5) を具備する ことを特徴する請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 ユーザ端末は、衛星ネットワークを伴う使用に対するもの
    であり、 前記信号は、ネットワークの衛星から受信され、かつ、ネットワークの衛星へ
    送信される ことを特徴する請求項1から請求項9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 セルラー移動遠距離通信ネットワークに対するユーザ端末
    であって、 該ネットワークでは、呼開始信号が、第1の相対的に高いリンクマージンを伴
    って、ユーザ端末へ送信され、 その後、呼に対するトラヒックチャネルが、第2の相対的に低いリンクマージ
    ンを伴って開かれ、 ユーザ端末が、 ユーザ端末へ送信された信号を受信するための受信機手段と、 受信機手段によって受信された信号に応答して、前記第1の相対的に高いリン
    クマージンの信号を使用して、送信品質の判断を行うための手段と を具備し、 もし、前記相対的に低いリンクマージンにおいてトラヒックチャネルがサポー
    トされることができないということを、判断された送信品質が示すならば、ユー
    ザがリンクマージンを改善することを試行することを許可する表示が端末のユー
    ザへ提供され、 それによって、もし、その後、判断された送信品質がトラヒックチャネルに対
    する第2のリンクマージンをサポートすることを改善しないならば、ユーザ端末
    のユーザがリンクマージンを改善することを試行しない状況にユーザ端末がある
    ときに、拒絶信号を提供するための手段によって、かつ、第2のリンクマージン
    においてトラヒックチャネルがサポートされることができないということを前記
    判断が示すときに、拒絶信号に応答して、呼開始を終了するために呼解放信号を
    送信するための送信手段によって、呼開始が終了される ことを特徴するユーザ端末。
  12. 【請求項12】 ユーザ端末は、 台内に、ハンドフリー使用のための移動電話ハンドセット を具備し、 ハンドセットが台内に置かれているときに拒絶信号を選択的に提供するための
    手段 を具備する ことを特徴する請求項11記載のユーザ端末。
  13. 【請求項13】 ユーザ端末を伴う使用のためのハンドフリー台 を具備する ことを特徴する請求項11記載のユーザ端末。
  14. 【請求項14】 ユーザ端末は、 ユーザ端末の周りの囲いに関連する固定された位置に取り付けられることがで
    き、 ユーザ端末の動作の間、拒絶信号を連続的に提供するように構成された手段 を具備する ことを特徴する請求項11記載のユーザ端末。
  15. 【請求項15】 公衆電話を具備する ことを特徴する請求項13記載のユーザ端末。
  16. 【請求項16】 ブース内に取り付けられている ことを特徴する請求項13または請求項14のいずれかに記載のユーザ端末。
  17. 【請求項17】 送信品質の判断を行う手段は、前記第1の相対的に高いリ
    ンクマージンを達成するために送信されたセル同報通信信号が該信号の送信に関
    連するデータを具備するユーザ端末によって受信されかつその信号強度を判断さ
    れるように構成され、 前記判断手段は、前記第2の相対的に低いリンクマージンにおいてトラヒック
    チャネルがサポートされることができないか否かを、前記データと信号強度とに
    基づいて、繰り返し計算するように構成される ことを特徴する請求項11から請求項16のいずれかに記載のユーザ端末。
  18. 【請求項18】 送信手段は、呼が開始されている遠隔位置へ判断の結果を
    送信するように構成される ことを特徴する請求項17記載のユーザ端末。
  19. 【請求項19】 受信機手段は、呼設定信号を受信するように構成され(S
    8)、 送信機手段は、呼設定信号に応答して、拒絶信号が無い場合には呼確認信号を
    送信し(S10a)、または、拒絶信号がある場合には呼解放信号を送信する(
    S10b) ことを特徴する請求項11から請求項18のいずれかに記載のユーザ端末。
  20. 【請求項20】 もし、トラヒックチャネルが第2のリンクマージンをサポ
    ートしないと判断されるならば、設定信号の受信に応答して、リンクマージンを
    改善することを試行するために、前記表示をユーザへ提供する手段(S9.5) を具備する ことを特徴する請求項19記載のユーザ端末。
  21. 【請求項21】 到来呼を拒絶するために拒絶信号を手動で選択するための
    手段 を具備する ことを特徴する請求項11から請求項20のいずれかに記載のユーザ端末。
  22. 【請求項22】 前記ユーザ端末は、衛星ネットワークを伴う使用のために
    構成され、 前記送信機手段および受信機手段は、ネットワークの衛星へ信号を送信しかつ
    ネットワークの衛星から信号を受信するように操作可能である ことを特徴する請求項11から請求項21のいずれかに記載のユーザ端末。
  23. 【請求項23】 セルラー移動遠距離通信ネットワークに対する基地局であ
    って、 前記基地局は、 呼開始信号を、第1の相対的に高いリンクマージンを伴って、ユーザ端末へ送
    信し、その後、呼に対するトラヒックチャネルを、第2の相対的に低いリンクマ
    ージンを伴って送信する回路を 具備し、 前記第1の相対的に高いリンクマージンの信号を使用して、送信品質の判断が
    行われ、 もし、前記相対的に低いリンクマージンにおいてトラヒックチャネルがサポー
    トされることができないということを、判断された送信品質が示すならば、ユー
    ザがリンクマージンを改善することを試行することを許可するために表示が端末
    のユーザへ提供され、 もし、その後、判断された送信品質がトラヒックチャネルに対する第2のリン
    クマージンをサポートすることを改善しないならば、ユーザ端末のユーザがリン
    クマージンを改善することを試行しない状況にユーザ端末があるときに、ユーザ
    端末において拒絶信号が提供され、呼開始が終了され、 前記基地局は、 第2のリンクマージンにおいてトラヒックチャネルがサポートされることがで
    きないということを前記判断が示すときに、拒絶信号に応答して、ユーザ端末か
    らの呼解放信号を受信する受信機と、 受信された呼解放信号に応答して、呼の開始を終了する処理回路と を具備する ことを特徴する基地局。
  24. 【請求項24】 前記基地局は、 ユーザ端末から受信された呼確認メッセージに応答して、予め決定された期間
    を計時するタイマ を具備し、 受信機は、前記第2の相対的に低いリンクマージンにおいてトラヒックチャネ
    ルがサポートされることができるか否かということを示す報告信号を受信するよ
    うに構成され、 前記基地局は、 もし、トラヒックチャネルが第2のリンクマージンをサポートできるというこ
    とをタイマの計時終了前に報告信号が示さないならば、または、計時終了前に呼
    解放信号が受信されたことに応答して、呼開始を終了する処理回路 を具備する ことを特徴する請求項23記載の基地局。
  25. 【請求項25】 衛星移動遠距離通信ネットワークの衛星アクセスノードに
    おける使用のために構成された ことを特徴する請求項23または請求項24のいずれかに記載の基地局。
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