JP2002537978A - 注射器アレイシステムおよび方法 - Google Patents

注射器アレイシステムおよび方法

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JP2002537978A JP2000602394A JP2000602394A JP2002537978A JP 2002537978 A JP2002537978 A JP 2002537978A JP 2000602394 A JP2000602394 A JP 2000602394A JP 2000602394 A JP2000602394 A JP 2000602394A JP 2002537978 A JP2002537978 A JP 2002537978A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、液体を分配するシステムおよび方法を提供する。1つの液体分配器は、基礎部材(12)および少なくとも864本の注射器(これらは、基礎部材(12)に作動可能に連結されている)を含む。各注射器は、遠位先端を有し、これらの注射器は、それぞれ、実質的に等量の液体を吸引し分配するように、構成されている。さらに、これらの注射器先端は、約80cm2未満の領域内で、配置されている。好ましくは、各注射器は、約10nl〜約10μlの範囲の容量を有する液体を吸引し分配するように構成されている。また、好ましくは、該液体の吸引および分配を起動するために、起動アセンブリが提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願の相互参照) 本願は、1999年3月1日に出願された係属中の米国特許出願第09/26
0,368号の部分継続出願であり、その完全な開示内容は、本明細書中で参考
として援用されている。
【0002】 (発明の背景) 本発明は、一般に、液体分配の分野に関し、特に、比較的に小さいウェルに液
体を分配することに関する。さらに具体的には、本発明は、高密度のウェルを有
するプレートに正確な容量の液体を分配することを提供する。
【0003】 化学研究および生物研究の種々の分野では、種々の手順を実行し易くするため
に、ウェル内に既知容量の液体を入れる必要がある。1つの一般的な手順には、
このウェルに種々の化学物質または基質を導入して何らかの反応を評価するアッ
セイの実行がある。他の例として、固体支持体から開裂した合成化学化合物は、
典型的には、分析のために、試料ウェルに転送される。これらのウェルには、種
々の液体が導入されて、当該技術分野で一般に知られている特定の化合物を確認
するのを助ける。
【0004】 これらの液体を収容するウェルは、しばしば、標準的な配列およびフォーマッ
トを有するプレートで、形成される。例えば、1つの一般的なフォーマットには
、96ウェルフォーマットがあり、この場合、一般に、長方形の外形であり、そ
れらのウェルは、8行および12列で配列されている。このようなプレートの外
部寸法は、典型的には、約8.53cm×約12.78cmである。典型的には
、これらのウェルは、約80cm2の長方形領域内で配置されている。他の一般
的なウェルフォーマットは、384ウェルフォーマットであり、これは、96ウ
ェルフォーマットで使用されたのと同じ領域で、384個のウェルを有する。そ
ういうものとして、この384ウェルフォーマットは、高密度のウェルを有する
【0005】 このようなマルチウェルプレートは、当該技術分野で周知であり、業者(Po
lyfiltronics)のホストから入手できる。標準サイズのプレートを
使用することは、このようなプレートが市販の取り扱いおよび処理設備と共に使
用され得るので、有利である。例えば、極めて自動化されたプレート読み取り装
置(一定速度の真空濃縮装置(concentrators)、自動試料採取装
置、ロボット液体取扱設備など)は、標準的な96および384マルチウェルプ
レートフォーマットを使って作動するように構成されている。
【0006】 本発明では、このようなプレートのウェルに液体を分配するのに使用される自
動化分配システムが、特に重要である。96および384ウェルフォーマットの
両方について、多種多様な自動化分配設備が存在し、これには、Matrix
Technologies Corporation製のMulti Spen
se 384/96 Wells Micro−Plate Filler;T
irerrek製のMultidrop分配器;Robbins Scient
ific製のHydra 96;Genetix Limited製のQ Fi
ll2;Skatron Instruments製のEmbla 384;T
ecan製のGenesis Logistics Workstation;
およびLabsystems製のFinnpipette 384が挙げられる
【0007】 しだいに有用になっている他の種類のフォーマットには、864ウェルがあり
、これは、24行および36列のウェルを有し、これらは、96ウェルプレート
で使用されるのと同じ領域に配置されている。864ウェルフォーマットの使用
は、より大きな化学ライブラリをさらに効率的な様式で評価する必要性が増して
いるので、ますます普及している。これらのウェルのサイズを小さくすることも
また、必要な化学物質(これは、しばしば、比較的に高価であり得る)が少なく
なるので、有利である。
【0008】 864ウェルフォーマットは、既存の自動化設備を利用するために、96およ
び384ウェルフォーマットと類似した外部寸法を有する。864ウェルにある
ウェルのサイズが比較的に小さくかつ密接した間隔であるために、このようなフ
ォーマットは、既存の自動化充填設備を使って効率的に使用できない。実際、現
在では、864チャンネルの分配システムが利用できるとは知られていない。
【0009】 それゆえ、マルチウェルプレート(特に、少なくとも864個のウェルを有す
るプレート)のウェルに液体を転送する改良した装置、システムおよび方法を提
供することが望まれている。特に、このようなウェルを所望液体で急速かつ効率
的に満たす方法を提供することが望まれている。さらに、これらのシステムおよ
び方法は、これらのウェルに正確な容量の液体を転送できるようにすべきである
【0010】 (発明の要旨) 本発明は、代表的な注射器アセンブリおよび注射器アセンブリユニットと共に
、代表的な液体分配システムおよび方法を提供する。代表的な1実施形態では、
基礎部材および少なくとも864本の注射器を含む液体分配器が提供され、該注
射器は、該基礎部材に作動可能に連結されている。該注射器は、それぞれ、実質
的に等量の液体を吸引し分配するように構成されている。さらに、各注射器は、
遠位先端を有し、該注射器先端は、約80cm2未満の領域内に配置されている
。このようにして、少なくとも864個のウェル(これらは、殆どの96および
384マルチウェルプレートと類似した領域内に配置されている)を有するマル
チウェルプレートのウェルに液体を転送するために、864本またはそれ以上の
注射器が使用され得る。それゆえ、本発明の1つの利点は、864ウェルプレー
トの864個のウェル全部が同時に計量済容量の液体で満たされ得るように、こ
の液体分配器が高密度の注射器を有することにある。
【0011】 好ましくは、各注射器は、約10nl〜約10μlの範囲の容量を有する液体
を吸引し分配するように構成されている。また、好ましくは、該液体の吸引およ
び分配を起動するために、起動アセンブリが提供される。
【0012】 特定の1局面では、各注射器の遠位先端および外面には、疎水性被覆が配置さ
れている。例えば、該疎水性被覆は、シリコーンベース被覆を含み得る。このよ
うな被覆は、約1μl未満の容量を乾燥ウェルに分配するとき、特に有用である
。該疎水性被覆は、該液体が小滴形状で分配されることを保証する。このように
して、該小滴は、該注射器先端をウェルの下端から離れて移動したとき、該ウェ
ルの下端と接触されて、該液体を該ウェルへと転送し得る。
【0013】 他の代表的な実施形態では、本発明は、液体分配システムを提供し、これは、
基礎部材、および可動性マウントを含み、該可動性マウントは、該基礎部材に移
動可能に連結されている。該マウントには、複数の注射器ユニットが取り外し可
能に取り付けられており、各注射器は、注射器のアレイを含む。さらに、該注射
器は、それぞれ、該マウントを移動すると液体を吸引し分配するように構成され
ている。
【0014】 1局面では、トレイが提供され、該トレイは、マルチウェルプレートを収容す
るように構成されている。該トレイは、前記注射器が該プレートのウェルに設置
されるように、該マルチウェルプレートを移動するように構成されている。
【0015】 特定の1局面では、各注射器ユニットまたはモジュールは、24×4アレイの
注射器を含み、ここで、前記可動性マウントは、9本の注射器ユニットを保持す
るように構成されている。このようにして、864ウェルプレートの864個の
ウェル全部が同時に液体を収容し得るように、864本の注射器が提供されてい
る。
【0016】 他の局面では、各注射器は、注射器本体およびプランジャーを含み、該プラン
ジャーは、該注射器本体に液体を吸引して該注射器本体から液体を分配するよう
に、該注射器本体内を移動可能である。好ましくは、各プランジャーは、前記可
動性マウントの移動が前記注射器本体内で前記プランジャーを動かすように、該
可動性マウントに連結されている。好ましい1局面では、各注射器本体の近位部
分は、前記マウントを移動して前記プランジャーを動かしたとき、折り畳み可能
である。一例として、前記折り畳み可能近位部分は、管状外部ガイドを含み、該
管状外部ガイドは、前記マウントを移動したとき、管状内部ガイドの上を滑る。
好ましくは、また、前記注射器本体の遠位部分を保持するために、固定マウント
が提供されている。
【0017】 本発明は、さらに、代表的な注射器アセンブリを提供し、これは、少なくとも
1本の管状プランジャーガイドおよび針を含み、該針は、該プランジャーガイド
と連結されている。該針は、管腔を含み、該管腔は、開放遠位先端で終わってい
る。該アセンブリは、さらに、プランジャーを含み、該プランジャーは、該プラ
ンジャーガイドおよび該針内で移動可能である。該プランジャーと該プランジャ
ーガイドとの間および該プランジャーと密封部材との間で密封を形成するように
、密封機構が配置されている。このようにして、液体は、該プランジャーを後退
したとき、該針の管腔へと吸引され得、また、液体は、該プランジャーを伸長し
たとき、該針の管腔から分配され得る。
【0018】 該注射器アセンブリは、好ましくは、一対の管状プランジャーガイドを含み、
該ガイドの一方は、内部ガイドであり、そして他方は、外部ガイドである。該内
部ガイドは、該外部ガイド内に配置されており、そして該プランジャーガイドは
、該プランジャーの移動中にて、互いに対して滑る。必要に応じて、前記内部お
よび外部プランジャーガイドを軸方向に整列して維持するように、ガイドプレー
トが配置されている。
【0019】 該注射器アセンブリはまた、中央プレートおよび下部プレートを含み得、該中
央プレートおよび該下部プレートは、互いに対して固定されている。この構成で
は、前記針は、該下部プレートにより保持されており、そして前記内部ガイドは
、該中央プレートにより保持されている。また、好ましくは、上部プレートが提
供され、そして前記外部ガイドおよび前記プランジャーの両方は、好ましくは、
該上部プレートに連結されている。さらに、該上部プレートは、該プランジャー
を前記針内で移動するように、前記中央プレートに対して移動可能である。
【0020】 他の局面では、前記中央プレートに対する前記上部プレートの移動を制限する
ために、ストップが提供される。このようにして、前記プランジャーの移動量は
、制御され得る。さらに他の局面では、前記密封機構は、管状密封部材を含み、
該管状密封部材は、該内部プランジャーガイドと該針との間に配置されている。
該密封部材は、さらに、突出部およびバイアス部材を含み、該突出部は、前記内
部ガイドに連結されており、そして該バイアス部材は、前記中央プレートと該突
出部との間に配置されて、前記内部プランジャーガイドを前記密封部材に押し付
ける。
【0021】 さらに他の局面では、前記針は、約5μlの容量を分配するのに使用するとき
約0.7mm未満の外径を備え約10μlの容量を分配するのに使用するとき約
0.8mm未満の外径を備えた遠位部分を有する。特に好ましい1局面では、前
記針は、約10nl〜約10μlの範囲の容量を有する液体を分配できる。さら
に他の局面では、前記遠位先端および前記針の外面は、疎水性被覆を含み得る。
【0022】 他の実施形態では、本発明は、注射器アセンブリユニットを提供し、これは、
たった今記述したものと同様に構築した複数の注射器アセンブリを有する。該注
射器アセンブリユニットは、さらに、保持システムを含み、該保持システムは、
該注射器アセンブリを保持する。1局面では、前記保持システムは、滑りマウン
トおよび固定マウントを含む。このようにして、前記プランジャーは、該固定マ
ウントに対して該滑りマウントを移動させることにより、前記針内で移動される
。前記保持システムを使用する1つの利点には、比較的に小さい空間内で比較的
に多数の針が供給され得るように、前記滑りマウント内で、複数の注射器アセン
ブリユニットが保持され得ることがある。例えば、前記針先端は、約1mm程度
の距離だけ、間隔を置いて配置され得る。このようにして、比較的に高密度のウ
ェルを有するプレートのウェルに、液体が分配され得る。1局面では、前記滑り
マウントは、トラックに滑り可能に連結され、該トラックに沿って該可動性マウ
ントを移動させるために、モーターが提供される。このようにして、該マウント
に連結された注射器アセンブリの全ては、単に該モーターを作動して該マウント
を移動することにより分配された液体を有し得る。
【0023】 本発明は、さらに、液体を分配する代表的な方法を提供する。この方法によれ
ば、少なくとも864個のウェルを有するプレートが提供される。さらに、該ウ
ェルは、約80cm2未満の領域内で配置される。少なくとも864本の注射器
に液体が吸引され、各注射器から該ウェルへと実質的に等量の液体が分配される
【0024】 特定の1局面では、各注射器から、約10nl〜約10μlの範囲の容量を有
する液体が分配される。他の局面では、各注射器は、注射器本体およびプランジ
ャーを有し、該プランジャーは、該注射器本体内に配置されている。前記液体は
、該注射器本体の遠位部分内で該プランジャーを後退させることにより吸引され
、そして該液体は、該遠位部分内で該プランジャーを伸長することにより分配さ
れる。好ましくは、前記注射器本体の近位部分は、圧縮されて、前記遠位部分内
で前記プランジャーを伸長する。このような構成は、吸引された液体の全部が分
配され得るように、前記注射器本体の死空間がゼロであるという点で、特に有利
である。このようにして、事実上、転送された液体が浪費されることがない。
【0025】 さらに他の局面では、各プランジャーの移動は、実質的に同時に開始され、各
プランジャーは、実質的に同速度で移動される。このようにして、各注射器から
、実質的に同時に、実質的に等量の液体が分配される。好ましくは、前記液体は
、1ウェルあたり約0.1μlで約6%CV未満の精度で分配される。この方法
によれば、液体の量は、約10nl〜約10μlの範囲の増分で増加され得る。
【0026】 さらに他の局面では、転送される液体は、前記注射器の遠位先端および外面に
疎水性被覆を設けることにより、小滴として形成され得る。該注射器は、前記ウ
ェルの下端と近接して移動されて、該小滴を該ウェルの下端と接触させる。該注
射器は、次いで、該小滴を該ウェルへと転送するために、上昇される。このよう
な工程は、少量を乾燥ウェルに分配するとき、特に有用である。
【0027】 (具体的な実施形態の説明) 本発明は、比較的に小容量で液体を吸引し分配する代表的なシステム、アセン
ブリおよび方法を提供する。これらの液体を吸引し分配するために、本発明は、
注射器を利用し、これらは、高密度のウェルを有するマルチウェルプレートで使
用できるように、比較的にサイズが小さく、共に狭い間隔を置いて配置されてい
る。好ましくは、これらの注射器の全ては、実質的に同時に起動され得るように
、構成されている。このようにして、各注射器は、実質的に同じ容量で、実質的
に同時に吸引し分配できる。このように、比較的に高密度のウェルを有するプレ
ートは、計量済容量の液体で同時に満たしたそのウェルの全てを、同時に有し得
る。
【0028】 本発明は、約80cm2の領域内で配置された864個のウェルを有するマル
チウェルプレートを使って、その最大の用途が見出される。そういうものとして
、これらの864ウェルプレートは、既存の自動化処理および取扱設備と適合す
る外周を有するように構築され得る。本発明は、864ウェルプレートを使って
その最大の用途が見出されるものの、本発明は、異なる数を有する他のプレート
を使っても有用であることが分かる。例えば、ある場合には、本発明は、864
個未満のウェル(例えば、96および384ウェルプレート)を有する標準プレ
ートだけでなく、864個より多いウェル(例えば、1536ウェルプレート)
を有するものと共に、利用され得る。さらに、本発明は、既存の96および38
4ウェルプレートと共に利用される同じフットプリント(footprint)
を有しないマルチウェルプレートと共に利用され得ることが分かる。そういうも
のとして、本発明は、事実上いずれの数および/または配列のウェルを有するプ
レートとも適合し得るように、多種多様な配列で、事実上いずれの数の注射器も
含むように、改良され得る。
【0029】 本発明と共に利用される864ウェルプレートは、好ましくは、約2μl〜約
20μlの範囲の容量を規定するウェルを有する。このような比較的に小容量を
使用することは、これらのウェルの各々に最小容量の液体が収容され得る点で、
有利である。これは、この液体が比較的に高価であるプロセスで、特に有用であ
る。吸引され分配される液体の量をできるだけ少なくすることにより、このプロ
セスの費用は、低減され得る。また、このような比較的に小容量を使用すると、
一定領域内で、比較的に高密度のウェルが許容できる。このようにして、このシ
ステムの出力は、同じ領域内で著しく多いウェルが使用され得るので、大きく上
昇し得る。
【0030】 本発明の注射器は、好ましくは、約10nl〜約10μlの範囲、さらに好ま
しくは、約100nl〜約10μlの範囲の容量を分配できるように、構成され
ている。この範囲の容量は、既に流体を含むウェルまたは乾燥ウェルに分配され
得る。既に液体を有するウェルに小容量を分配するとき、これらの注射器から強
制的に出される液体は、この注射器から液体が移動し易くなるように、この液体
と接触され得る。約1μl未満の容量を乾燥ウェルに分配するには、これらの注
射器には、それらの遠位先端および外面に、疎水性被覆が備え付けられ得る。こ
のような被覆の一例には、シリコーンベース被覆がある。このようにして、この
液体を注射器から強制的に出すとき、液体は、この遠位先端および外面と接触し
ないようにされ、それにより、小滴が形成される。この小滴は、次いで、ウェル
の乾燥下端と接触して、小滴をウェルに転送し得る。
【0031】 これらの注射器は、好ましくは、10nl程度、さらに好ましくは、約50n
l〜約2μlの範囲の増分でこのような容量を送達できるように、構成されてい
る。本発明の注射器の他の利点には、それらが正確な容量の液体(好ましくは、
約100nl〜約10μlの範囲の満杯容量に対して約6%CV未満)であるこ
とにあり、それより実質的に低いCVパーセントは、それより高い満杯容量範囲
内で得ることができることが分かる。
【0032】 本発明の1局面では、これらの注射器は、好ましくは、ユニットまたはモジュ
ールで配列されている。典型的には、各ユニットは、二次元アレイの注射器を含
む。次いで、複数のユニットが共に組み合わされて、注射器のシステムを形成し
得る。それゆえ、このシステム内の注射器の数は、単に、これらのユニット内の
注射器の数を変えることにより、および/またはユニットの数を変えることによ
り、変えられ得る。単に、例として、864注射器システムには、各ユニットは
、24×4アレイの注射器を含み得、このシステムは、9本の注射器ユニットを
含む。しかしながら、他の配列が利用され得ることが分かる。
【0033】 本発明の注射器は、好ましくは、プランジャーを利用し、これは、針を通って
移動して、このプランジャーで置き換えられる容量と実質的に等しい液体容量を
置き換える。同様に、これらの注射器は、このプランジャーを後退させて各針内
で空所を作ることにより、液体を吸引する。このような構成を使うと、これらの
注射器は、吸引される液体の全てが分配されるように、ゼロの死空間を有する。
さらに、吸引され分配される容量は、このプランジャーのストローク長を変える
ことにより、および/またはプランジャーのサイズを変えることにより、変わり
得る。
【0034】 本発明の針内プランジャー設計はまた、これらの針間の空間の量を減らして針
の密度を高める際に、有用である。このようにして、液体は、高密度のウェルを
有するプレートに効率的に分配され得る。例えば、本発明の針は、1mm程度の
距離で、間隔を置いて配置され得る。864ウェルプレートに分配するためには
、これらの針間の距離は、好ましくは、約3mmである。
【0035】 本発明はまた、この針の先端が吸引中および分配中に正確に側方に間隔を置い
て配置され同じ平面内に位置したままになるように、この注射器を保持する保持
システムを利用する。このようにして、この注射器先端は、マルチウェルプレー
トの全ウェル内で、適当で不変の深さで、位置付けられ得る。好ましくは、一定
平面内にある針先端の位置の変動は、約0.1mm未満である。分配するとき、
これらのプランジャーは、好ましくは、移動されるのに対して、これらの針先端
の位置は、正確な分配を保証するために、一定不変のままである。
【0036】 この注射器または針先端は、好ましくは、針先端をウェルに移動することによ
り、これらのマルチウェルプレートを針先端に対して移動することにより、また
は両方により、マルチウェルプレートのウェルに設置される。特に好ましい1実
施形態では、このマルチウェルプレートを握って分配システムに送達するために
、ロボットが利用される。このロボットのアームはまた、これらの注射器先端が
ウェル内に配置されるように、このプレートを位置付けるのに使用される。例え
ば、利用され得る1形式のロボットには、ESC−200ロボットがあり、これ
は、Equip Technologiesから入手できる。
【0037】 今ここで、図1および図1A〜1Cを参照すると、液体を吸引し分配する代表
的なシステム10が記述されている。システム10は、後部プレート14を有す
る基礎部材12から構築されている。後部プレート14には、固定マウント16
がしっかりと連結されている。固定マウント16は、リップ18を含み、その上
には、複数の注射器アセンブリユニット20が保持される。例示の都合上、実行
可能な9ユニットのうちの2ユニットだけが示されている。以下でさらに詳細に
記述するように、各注射器アセンブリユニット20は、複数の注射器を含み、こ
れらは、その遠位先端が固定マウント16の下に伸長している針を有する。この
ようにして、これらの針先端は、このマルチウェルプレートを固定マウント16
の下に設置して針先端がウェル内に入るまでマルチウェルプレートを上昇させる
ことにより、マルチウェルプレートのウェルに導入され得る。
【0038】 好都合なことに、システム10は、さらに、可動性トレイ22を含む。トレイ
22は、マルチウェルプレートをトレイ22に位置付けるとき、このマルチウェ
ルプレートがそのウェル内に針先端を設置するために持ち上げられ得るように、
垂直位置で移動可能である。トレイ22は、アーム24と連結されており、これ
は、次に、後部プレート14と連結されたトラックシステム26に滑り可能に連
結される。サーボモーター28は、親ネジ(図示せず)を有するが、アーム24
をトラックシステム26に沿って上下に垂直に滑らせるのに使用される。このよ
うにして、モーター28は、このマルチウェルプレートがユニット20内の注射
器の針先端に対して正しく位置付けられるように、トレイを垂直に上げ下げする
のに使用され得る。あるいは、これらの注射器に対してマルチウェルプレートの
ウェルを正しく位置付けるために、別個のロボット(図示せず)が利用され得る
。このようにして、トレイ22は、必要ではなくなる。
【0039】 システム10はまた、固定マウント16に対して垂直に上下に移動させるよう
に構成された滑りマウント30を含む。滑りマウント30は、リップ32を含み
、これには、注射器アセンブリユニット20もまた、連結される。好ましくは、
ユニット20は、クランプ(図示せず)を使用することにより、固定マウント1
6および滑りマウント30に連結される。しかしながら、種々の留め具機構が使
用され得、これには、ネジまたは他の留め具が挙げられるが、これらは、固定マ
ウント16および滑りマウント30や溶接などによって、設置されることが分か
る。
【0040】 以下でさらに詳細に記述するように、滑りマウント30は、これらの注射器の
各々から液体を分配するためには、下降される。逆に、滑りマウント30は、こ
れらの注射器に液体が吸引され得るように、注射器内で空所を作るために、固定
マウント16に対して上昇される。図示していないものの、好ましくは、注射器
アセンブリユニット20の各々が挿入された後、滑りマウント30の上部には、
好ましくは、保護カバーシートが配置される。
【0041】 滑りマウント30は、後部プレート14に連結されたトラックシステム34に
滑り可能に連結される。滑りマウント30をトラックシステム34に沿って垂直
に上げ下げするために、親ネジ(図示せず)を備えたサーボモーター36が使用
される。モーター36およびモーター28の両方に利用され得る代表的なモータ
ーには、AVSサーボモーターがあり、これらは、Bearing Engin
eering,Inc.から市販されている。
【0042】 図示していないものの、滑りマウント30だけでなくトレイ22の移動量も制
御するために、モーター28および36には、制御システムが連結され得る。以
下でさらに詳細に記述するように、滑りマウント30の垂直移動量を制御するこ
とにより、これらの注射器から吸引または分配される液体の容量は、正確に制御
され得る。利用可能な代表的な制御システムには、インターフェイスソフトウェ
アを含むペンティナム系のパーソナルコンピューターが挙げられ、これは、制御
装置に連結される。次に、この制御装置は、高電圧の信号を増幅器またはドライ
バ(これは、この電圧信号を電流に変換して、これらのモーターを駆動する)に
送るように構成されている。利用可能な代表的な制御装置には、DMC−104
0ユニットがあり、これは、Galilから市販されている。利用可能な代表的
なドライバには、AVSドライバがあり、これは、Bearing Engin
eering,Inc.から市販されている。
【0043】 今ここで、図2〜4を参照すると、注射器アセンブリユニット20の1つの構
造がさらに詳細に記述されている。まず第一に、ユニット20の外枠が記述され
ている。第二に、各注射器の構造様式の詳細な考察が記述されている。
【0044】 ユニット20は、下部プレート38および中央プレート40を利用することに
より、構築される。下部プレート38および中央プレート40の両方は、それぞ
れ、貫通穴42および44の二次元アレイを含み、そこを通って、注射器アセン
ブリ46が配置されている。図示されているように、ユニット20は、24×4
アレイの注射器アセンブリ46を含む。そういうものとして、貫通穴42および
44の数は、96である。下部プレート38と中央プレート40との間には、一
対の支持ポスト48が位置付けられている。下部プレート38および中央プレー
ト40の両方にポスト48をしっかりと接続するために、ネジ50が使用される
。このようにして、下部プレート38の位置は、中央プレート40に対して確保
される。図1で最もうまく示しているように、下部プレート38は、下部プレー
ト38および中央プレート40の両方の位置が(後部プレート14だけでなく)
マウント16に対しても固定されるように、固定マウント16に連結されている
【0045】 下部プレート38および中央プレート40は、好ましくは、剛性材料(例えば
、アルミニウム)から構築される。貫通穴42および44は、以下でさらに詳細
に記述するいるように、これらの貫通穴を通って注射器アセンブリ46の関連部
分を滑らせるのに十分な大きさを有するように形作られている。
【0046】 また、注射器アセンブリユニット20には、上部プレート52が構築される。
上部プレート52には、ネジ54によって、一対のプランジャーストップ56が
連結される。図示されているように、プランジャーストップ56は、中央プレー
ト40の上に載っている。そういうものとして、中央プレート40に対する上部
プレート52の下向きへの運動は、妨げられる。上部プレート52は、単に、上
部プレート52を持ち上げることにより、中央プレート40に対して垂直に上昇
され得る。
【0047】 図1で最もうまく示しているように、上部プレート52は、滑りマウント30
に確保されている。このようにして、滑りマウント30が垂直に上げ下げされる
につれて、上部プレート52は、中央プレート40および下部プレート38の両
方に対して、垂直に上げ下げされる。プランジャーストップ56が中央プレート
40と噛み合うとき、滑りマウント30のそれ以上の下向き運動は、妨げられる
【0048】 以下でさらに詳細に記述するように、注射器アセンブリ46の各々の上部は、
上部プレート52へと伸長する。そういうものとして、上部プレート52は、注
射器アセンブリ46を収容する複数の貫通穴58を含む。上部プレート52は、
中央プレート40および下部プレート38に使用されるものと類似した材料から
構築され得る。
【0049】 ネジ60によって、プランジャーストップ56には、ガイドプレート62が確
保されている。ガイドプレート62は、複数の貫通穴64を含み、それらは、各
システムアセンブリ46の関連部分が以下でさらに詳細に記述するように貫通穴
を通って滑り得るような大きさにされている。ガイドプレート62は、上部プレ
ート52を上げ下げするとき、注射器アセンブリ46用の側方支持体として役立
つ。
【0050】 また、今ここで、図5〜9を参照すると、注射器アセンブリ46の構造がさら
に詳細に記述されている。各注射器アセンブリ46は、プランジャー66(図5
を参照)、外部プランジャーガイド68(図6を参照)、内部プランジャーガイ
ドアセンブリ70(図7を参照)および針72(図8を参照)から構築される。
図2で最もうまく示しているように、プランジャー66は、近位末端74を有し
、これは、押しネジ76に確保されている(図9を参照)。上部プレート52に
ある貫通穴58は、ネジ付き部分78を含み、その中には、押しネジ76がネジ
留めされ得る。このようにして、プランジャー66は、上部プレート52にしっ
かりと連結され得る。押しネジ76を使用することは、針72内でのプランジャ
ー66の位置が単に押しネジ76を旋回することにより変わり得るという点で、
有利である。例えば、ある場合には、その液体が完全に分配されるように分配す
るとき、プランジャー66を針72を超えて伸長させるのが望まれ得る。プラン
ジャー66の遠位末端の移動範囲は、単に、ネジ72を旋回することにより、変
わり得る。ネジ72を使用することは、針66の簡単な設置および交換が可能に
なるという点で、さらに有利である。例えば、もし、これらの針を交換する必要
があるなら、ネジ72は、単に、取り外され、他の針およびネジが挿入される。
【0051】 図9で最もうまく示しているように、各貫通穴58の下部には、外部プランジ
ャーガイド68が載っている。プランジャーガイド68は、外に張り出した末端
を有し、これは、貫通穴58の下部で、リップの上に載っている。このようにし
て、外部プランジャーガイド68の位置は、上部プレート52に対して固定され
る。
【0052】 外部プランジャーガイド68は、好ましくは、略剛性材料(例えば、ステンレ
ス鋼)から構築される。外部プランジャーガイド68は、好ましくは、約1.3
mmの外径および約0.8mmの内径を有する。図9で示すように、プランジャ
ー66は、外部プランジャーガイド68を通って伸長する。プランジャー66は
、好ましくは、ステンレス鋼から構築されており、約0.36mmの外径を有す
る。
【0053】 図2、7および10で最もうまく示しているように、内部プランジャーガイド
アセンブリ70は、内部プランジャーガイド80を含み、その上に、外部チュー
ブ82が配置されている。外部チューブ82の上には、突出部材84が配置され
ている。内部プランジャーガイド80は、好ましくは、ステンレス鋼から構築さ
れており、約0.64mmの外径および約0.365mmの内径を有する。この
ようにして、プランジャー66は、内部プランジャーガイド80内を滑ることが
できる。外部チューブ82は、好ましくは、ステンレス鋼から構築され、内部プ
ランジャーガイド80に結合されている。外部チューブ82は、好ましくは、約
1.07mmの外径および約0.65mmの内径を有する。チューブ82の外径
は、中央プレート40の貫通穴内で滑り得るようにされる。突出部材84は、好
ましくは、管状の外形であり、好ましくは、外部チューブ82に結合されている
。突出部材84は、好ましくは、ステンレス鋼から構築されており、約1.6m
mの外径および約1.1mmの内径を有する。図10で最もうまく示しているよ
うに、突出部材84は、突出部材84と中央プレート40との間でバネ86を含
むように、使用される。以下でさらに詳細に記述するように、バネ86は、プラ
ンジャー66が液体を効率的に吸引し分配できるように、密封を生じるのを助け
る。
【0054】 今ここで、図2、8および10を参照すると、針72の構造がさらに詳細に記
述されている。針72は、近位部分88、中央部90および遠位部分92(これ
は、先端94で終わっている)を含む。針72は、好ましくは、ステンレス鋼か
ら構築されており、約0.64mmの外径を有する。中央部90の上には、一対
のチューブ90aおよび90bがしっかりと配置されている。チューブ90aは
、下部プレート38の上部に載るように、貫通穴44の直径よりも大きい外径を
有する。チューブ90bは、図2で最もうまく示しているように、貫通穴44に
嵌めることができる直径を有する。
【0055】 中央管腔96は、針72を通って伸長する。管腔96は、好ましくは、約0.
365の直径を有する。図10で最もうまく示しているように、プランジャー6
6は、管腔96を通り、管腔96を実質的に満たす。このようにして、プランジ
ャー66は、管腔を通って並進するとき、実質的に全ての液体を管腔96から強
制的に出すことができる。このようにして、針72は、吸引された事実上全ての
液体もまた分配されるように、ゼロの死空間を有する。
【0056】 必要に応じて、針72は、その外面および先端94で疎水性被覆を含み得る。
このような被覆は、分配される液体が先端94または外面に付着しないことを保
証するのに使用される。このようにして、この液体は、プランジャー66が管腔
96を通って並進するにつれて、小滴を形成する。
【0057】 近位部分88は、図10で最もうまく示しているように、外部チューブ82内
を滑ることができる。近位部分88と内部プランジャーガイド80との間には、
図10で最もよく示しているように、管状密封部材98が配置されている。密封
部材98は、好ましくは、PTFEから構築されており、約0.63mmの外径
および約0.36mmの内径を有する。密封部材98の内径は、依然として密封
部材98を通ってプランジャー66を並進させつつ、プランジャー66の周りで
密封が得られるように、選択される。
【0058】 下部プレート38は、組み立てるとき、近位部分88を密封部材98に押し付
ける。また、バネ86は、圧縮力(すなわち、先行荷重)を与えて、内部プラン
ジャーガイド80と近位部分88との間で密封部材98を圧縮する。このように
して、針72と内部プランジャーガイドアセンブリ70との間にも、密封が得ら
れる。このように、液体だけでなく気体も、密封部材98を超えて漏れなくなる
。このような構成は、針72へと液体が吸引され得るように、針72からプラン
ジャー66を引き出して針72内で真空を作り出すとき、特に有利である。さら
に、バネ86により生じた先行荷重により、密封部材98とプランジャー66と
の間で依然として有効な密封を与えつつ、密封部材98が摩耗するのが許容され
る。このようにして、このユニットの保守管理を減らすことができる。バネ86
を使用することは、針72ではなく、内部プランジャーガイド80がバネ負荷さ
れるという点で、さらに有利である。このようにして、針72の遠位先端の位置
は、分配中にて、その針先端をさらに正確に位置付けることができるように、分
配中に、固定され得る。
【0059】 また、下部プレート38は、組み立てるとき、チューブ90aを上向きに押し
付けて、針先端94の位置を下部プレート38に対して固定する。このようにし
て、下部プレート38からの各先端94の距離は、針先端94が同じ平面内にあ
るように、正確に制御され得る。また、先端94間の側方間隔は、先端94がマ
ルチウェルプレートのウェル内で正確に位置付けられ得るように、正確に制御さ
れ得る。先端94は分配中に移動しないので、分配するときのこのシステムの精
度は、大きく改善される。
【0060】 それゆえ、バネアセンブリユニット20は、中央プレート40に対して上部プ
レート52を持ち上げることにより作動して、プランジャー66を針72の管腔
96から引き出す。上部プレート52が上昇するにつれて、他のプランジャーガ
イド68は、プランジャー66がガイドで保護され支持されたままであるように
、内部プランジャーガイド80の上を滑る。ガイドプレート62はまた、上部プ
レート52が上げ下げされるとき、プランジャー66を軸方向に真っ直ぐにする
のを助ける。
【0061】 先に述べたように、プランジャー66を管腔96から後退させるとき、管腔9
6へと液体が引き出され得るように、管腔96内で真空が生じる。この液体を針
72内で分配するために、上部プレート52は、中央プレート40に対して下降
される。そうする際に、プランジャー66は、この液体を管腔96から押し出す
。そういうものとして、上部プレート52の移動量が制御され、分配される液体
の量を制御し得る。上部プレート52が下がるにつれて、外部プランジャーガイ
ド68は、これらのプランジャーガイドが上部プレート52の移動を妨害しない
ように、内部プランジャーガイド80の上を滑る。プランジャー66の遠位先端
が針72の先端94に達するとき、プランジャーストップ56は、上部プレート
40と噛み合って、上部プレート52がさらに移動するのを防止する。
【0062】 今ここで、図11および12を参照すると、液体を吸引し分配するシステム1
0の操作が記述されている。最初は、トレイ22上に、864ウェルプレート1
00が設置される。次いで、モーター24が起動されて、針72がプレート10
のウェル内に設置されるまで、アーム22を上昇させる。好ましくは、滑りマウ
ント30は、図12で示す位置にあり、この場合、プランジャーストップ56は
、中央プレート40と接触している。次いで、モーター36が起動されて、トラ
ックシステム34に沿って滑りマウント30を上昇させる。そうする際には、プ
レート10のウェル内の液体は、針72内に吸引される。モーター36は、マウ
ント30の移動量を制御するように、制御される。このようにして、各針内に吸
引される液体の容量は、正確に制御される。
【0063】 次いで、トレイ22が下降され、プレート100が取り外されて、他のプレー
ト100(これは、そのウェル内に液体を収容する)と交換される。トレイ22
は、次いで、図11で示すように、針72がそのウェル内に位置付けられるまで
、上昇される。次いで、マウント30は、図11で示した位置から図12で示し
た位置へと後ろへ移動されて、この液体を針から分配する。次いで、トレイ22
が下降され得、プレート100が取り除かれ得る。
【0064】 液体を分配するとき、マウント30の移動量は、分配する液体の量を制御する
ように制御され得ることが分かる。そういうものとして、マウント30は、スト
ップ56が中央プレート40と噛み合うまでは移動する必要がない。システム1
0がウェル(これらは、空であるか、他の液体で部分的に満たされているか、い
ずれかである)に分配するのに使用され得ることも分かる。例えば、ある場合に
は、部分的に満たしたウェルに分配することは、精度を高めるので、有利であり
得る。
【0065】 約1μl未満の容量で液体を乾燥ウェルに分配するとき、先に記述したように
、これらの針の上に疎水性被覆を設けることが望まれ得る。このような構成では
、トレイ22は、その液体小滴がこれらのウェルの下部と接触するまで、上昇さ
れ得る。トレイ22を下降したとき、これらの液体小滴は、これらのウェルの下
部に付着して、それにより、この液体を、これらの針からウェルへと転送する。
【0066】 システム10は、多種多様な液体を使って、有用である。例えば、システム1
0と共に、DMSO、水性溶媒などのような液体が利用され得る。さらに、これ
らの注射器は、ステンレス鋼から構築されており、一般に、広範囲の化学物質に
対して不活性であるので、システム10は、多種多様な化学プロセスに関連して
使用され得る。
【0067】 (実施例) 864ウェルプレートのウェルに液体を分配するのに、図1のシステム10と
事実上同じで構築された流体分配システムを使用した。このプレートのウェルを
、約10μlの緩衝液で予め満たした。これらの針の各々に吸引する液体の種類
は、フルオロシン(fluorocine)染料であった。滑りマウント30を
下降して、この染料の約2μlを各ウェルに分配した。任意のウェルの最大蛍光
総数は、218.77であり、その最小値は、36.84であった、その平均値
は、166.75であった。その標準偏差は、10.68であり、その精度パー
セントは、6.40パーセントCVであった。
【0068】 本発明は、今ここで、理解を明瞭にする目的のために、詳細に記述されている
。しかしながら、ある種の変更および改良を行い得ることが分かる。それゆえ、
本発明は、前述のことによっても限定されず、上記請求の範囲で概説された全保
護範囲だけでなく、これらの請求の範囲が与える全等価物に対して、権利を与え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明による代表的な液体分配システムの透視図である。
【図1A】 図1Aは、図1のシステムの側面図である。
【図1B】 図1Bは、図1のシステムの上面図である。
【図1C】 図1Cは、図1のシステムの正面図である。
【図2】 図2は、図1のシステムの注射アセンブリユニットの側面図であり、これは、
複数の注射器アセンブリを含む。
【図3】 図3は、図2のユニットの末端図である。
【図4】 図4は、図2のユニットの上面図である。
【図5】 図5は、図2の注射器アセンブリの1個に由来のプランジャーの側面図である
【図6】 図6は、図2の注射器アセンブリの1個に由来の外部プランジャーガイドの側
面図である。
【図7】 図7は、図2の注射器アセンブリの1個に由来の内部ガイドアセンブリの側面
図である。
【図8】 図8は、図2の注射器アセンブリの1個の由来の針の側面図である。
【図9】 図9は、図2のユニットの上部の断面側面図である。
【図10】 図10は、図2のユニットの中央部の断面側面図である。
【図11】 図11は、図1のシステムを図示しており、分配針は、マルチウェルプレート
のウェルに挿入され、そして可動性マウントは、これらの針内でプランジャーを
後退するように、上昇される。
【図12】 図12は、図11のシステムを図示しており、その可動性マウントは、下降さ
れて、それらの針内のプランジャーを伸長し、それらのウェルに液体を分配する
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 エスジーイー インターナショナル ピー ティーワイ. リミテッド オーストラリア国 3134 ビクトリア, リングウッド, アージェント プレイス 7 (72)発明者 サガーマン, ジェフリー エイチ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94024, ロス アルトス, シャドウ クリーク プレイス 888 (72)発明者 ケダー, ハイム アメリカ合衆国 カリフォルニア 94306, パロ アルト, カレッジ アベニュー 433 (72)発明者 ケリー, アンドリュー ジェイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94301, パロ アルト, ユニバーシティ アベ ニュー 1750 (72)発明者 バンデン ブロンク, マルセル オーストラリア国 3136 ビクトリア, ノース クロイドン, チショム コート 4 (72)発明者 ダウェス, アーネスト オーストラリア国 3002 ビクトリア, イースト メルボルン, アパートメント 2“クリベンドン" Fターム(参考) 2G058 CA01 CC02 EA01 EA14 EB01 GE03 4G057 AB16 AB31 AB37 AB38 4G068 AA02 AA03 AA04 AB15 AC17 AD36 AD45 AD47 AE03 AF40 4G075 AA13 AA39 AA62 AA65 BB05 BD15

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の部分を含む、液体分配器: 基礎部材; 少なくとも864本の注射器であって、該注射器は、該基礎部材に作動可能に
    連結されており、ここで、各注射器は、遠位先端を有し、ここで、該注射器は、
    それぞれ、実質的に等量の液体を吸引し分配するように構成され、ここで、該注
    射器先端は、約80cm2未満の領域内に配置されている、 液体分配器。
  2. 【請求項2】 前記注射器先端が、864ウェルプレートの864個のウェ
    ルに収容されるべく構成されるように、間隔を置いて配置されている、請求項1
    に記載の液体分配器。
  3. 【請求項3】 各注射器が、約10nl〜約10μlの範囲の容量を有する
    液体を吸引し分配するように構成されている、請求項1に記載の液体分配器。
  4. 【請求項4】 さらに、疎水性被覆を含み、該疎水性被覆が、各注射器の遠
    位先端および外面に配置されている、請求項1に記載の液体分配器。
  5. 【請求項5】 前記被覆が、シリコーンベースの被覆を含む、請求項4に記
    載の液体分配器。
  6. 【請求項6】 さらに、前記液体の吸引および分配を起動するための起動ア
    センブリを含む、請求項1に記載の液体分配器。
  7. 【請求項7】 以下の部分を含む、液体分配システム: 基礎部材; 可動性マウントであって、該可動性マウントは、該基礎部材に移動可能に連結
    されている; 複数の注射器ユニットであって、該注射器ユニットは、該マウントに取り外し
    可能に取り付けられており、ここで、各注射器ユニットは、注射器のアレイを含
    み、そしてここで、該注射器は、該マウントを移動すると液体を吸引し分配する
    ように構成されている、 液体分配システム。
  8. 【請求項8】 さらに、トレイを含み、該トレイが、マルチウェルプレート
    を収容するように適合されており、ここで、該トレイは、前記注射器が該プレー
    トのウェルに設置されるように、該マルチウェルプレートを移動するように構成
    されている、請求項7に記載のシステム。
  9. 【請求項9】 各注射器ユニットが、24×4アレイの注射器を含み、ここ
    で、前記可動性マウントが、9本の注射器ユニットを保持するように構成されて
    いる、請求項7に記載のシステム。
  10. 【請求項10】 各注射器が、注射器本体およびプランジャーを含み、該プ
    ランジャーが、該注射器本体に液体を吸引して該注射器本体から液体を分配する
    ように、該注射器本体内を移動可能である、請求項7に記載のシステム。
  11. 【請求項11】 各プランジャーが、前記可動性マウントの移動が前記注射
    器本体内で該プランジャーを動かすように、該可動性マウントに作動可能に連結
    されている、請求項10に記載のシステム。
  12. 【請求項12】 各注射器本体の近位部分が、前記マウントを移動して前記
    プランジャーを動かしたとき、折り畳み可能である、請求項11に記載のシステ
    ム。
  13. 【請求項13】 前記折り畳み可能な近位部分が、管状外部ガイドを含み、
    該管状外部ガイドが、管状内部ガイドの上を滑る、請求項12に記載のシステム
  14. 【請求項14】 さらに、固定マウントを含み、該固定マウントが、前記注
    射器本体の遠位部分を保持するように配置されている、請求項12に記載のシス
    テム。
  15. 【請求項15】 さらに、疎水性被覆を含み、該疎水性被覆が、各注射器の
    遠位先端および外面に配置されている、請求項7に記載のシステム。
  16. 【請求項16】 前記被覆が、シリコーンベースの被覆を含む、請求項15
    に記載のシステム。
  17. 【請求項17】 以下の部分を含む、注射器アセンブリ: 少なくとも1本の管状プランジャーガイド; 管腔を有する針であって、該管腔は、該プランジャーガイドと整列されており
    、そして開放遠位先端で終わっている; プランジャーであって、該プランジャーは、該プランジャーガイドおよび該針
    内で移動可能である;および 密封機構であって、該密封機構は、管状密封部材およびバイアスシステムを含
    み、該管状密封部材は、該プランジャーガイドと該針との間に配置されており、
    そして該バイアスシステムは、該プランジャーガイドおよび該針を該密封部材に
    押し付けて、該針と該プランジャーガイドとの間および該プランジャーと該密封
    部材との間で密封が形成され、該プランジャーを後退したとき、該針の該管腔へ
    と液体が吸引され得、そして該プランジャーを伸長したとき、該針の該管腔から
    液体が分配され得る、 注射器アセンブリ。
  18. 【請求項18】 さらに、一対の管状プランジャーガイドを含み、ここで、
    該ガイドの一方が、内部ガイドであり、そして他方が、外部ガイドであり、ここ
    で、該内部ガイドが、該外部ガイド内に配置されており、ここで、該プランジャ
    ーガイドが、該プランジャーの移動中に互いに対して滑る、請求項17に記載の
    アセンブリ。
  19. 【請求項19】 さらに、ガイドプレートを含み、該ガイドプレートが、前
    記内部および外部プランジャーガイドを軸方向に整列して維持するように、配置
    されている、請求項18に記載のアセンブリ。
  20. 【請求項20】 さらに、中央プレートおよび下部プレートを含み、該中央
    プレートおよび該下部プレートが、互いに対して固定されており、ここで、前記
    針が、該下部プレートにより保持されており、そして前記内部ガイドが、該中央
    プレートにより保持されている、請求項18に記載のアセンブリ。
  21. 【請求項21】 さらに、上部プレートを含み、ここで、前記外部ガイドお
    よび前記プランジャーの両方が、該上部プレートに連結されており、ここで、該
    上部プレートが、該プランジャーを前記針内で移動するように、前記中央プレー
    トに対して移動可能である、請求項20に記載のアセンブリ。
  22. 【請求項22】 さらに、ストップを含み、該ストップが、前記中央プレー
    トに対する前記上部プレートの移動を制限する、請求項21に記載のアセンブリ
  23. 【請求項23】 前記バイアスシステムが、突出部およびバイアス部材を含
    み、該突出部が、前記内部ガイドに連結されており、そして該バイアス部材が、
    前記中央プレートと該突出部との間に配置されて、前記内部プランジャーガイド
    を前記密封部材に押し付ける、請求項20に記載のアセンブリ。
  24. 【請求項24】 前記針が、約0.8mm未満の外径を備えた遠位部分を有
    する、請求項17に記載のアセンブリ。
  25. 【請求項25】 前記針が、約10nl〜約10μlの範囲の容量を有する
    液体を分配できる、請求項17に記載のアセンブリ。
  26. 【請求項26】 前記遠位先端および前記針の外面が、疎水性被覆を含む、
    請求項17に記載のアセンブリ。
  27. 【請求項27】 約1μl未満の液体容量を分配する注射器アセンブリであ
    って、該注射器アセンブリは、以下の部分を含む: 針であって、該針は、外面および管腔を有し、該管腔は、開放遠位先端で終わ
    っている; プランジャーであって、該プランジャーは、該針内で移動可能である;および 疎水性被覆であって、該疎水性被覆は、該外面および該遠位先端上にあって、
    該プランジャーを該管腔内で移動したとき、該遠位先端で小滴を形成させる、 注射器アセンブリ。
  28. 【請求項28】 注射器アセンブリユニットであって、以下: 複数の注射器アセンブリ;ならびに 保持システムであって、該保持システムは、該注射器アセンブリを保持する;
    の部分を含む注射器アセンブリユニットであって、 ここで、各注射器アセンブリは、以下: 少なくとも1本の管状プランジャーガイド; 針であって、該針は、管腔を有し、該管腔は、開放遠位先端で終わっており、
    ここで、該針は、該プランジャーガイドに連結されている; プランジャーであって、該プランジャーは、該プランジャーガイドおよび該針
    内で移動可能である;および 密封機構であって、該密封機構は、該針と該プランジャーガイドとの間および
    該プランジャーと該密封部材との間で密封を形成するように配置され、該プラン
    ジャーを後退したとき、該針の該管腔へと液体が吸引され得、そして該プランジ
    ャーを伸長したとき、該針の該管腔から液体が分配され得る; の部分を含む、注射器アセンブリ。
  29. 【請求項29】 前記保持システムが、滑りマウントおよび固定マウントを
    含み、ここで、前記プランジャーが、該固定マウントに対して該滑りマウントを
    移動させることにより、前記針内で移動される、請求項28に記載のアセンブリ
    ユニット。
  30. 【請求項30】 前記滑りマウントが、トラックに滑り可能に連結され、さ
    らに、該トラックに沿って該可動性マウントを移動させるモーターを含む、請求
    項29に記載のアセンブリユニット。
  31. 【請求項31】 前記保持アセンブリが、さらに、トレイを含み、該トレイ
    が、マルチウェルプレートを保持するように適合されている、請求項28に記載
    のアセンブリユニット。
  32. 【請求項32】 前記遠位先端および前記針の外面が、疎水性被覆を含む、
    請求項28に記載のアセンブリユニット。
  33. 【請求項33】 液体を分配する方法であって、該方法は、以下の工程を包
    含する: 少なくとも864個のウェルを有するプレートを提供する工程であって、ここ
    で、該ウェルは、約80cm2未満の領域内で配置されている; 少なくとも864本の注射器に液体を吸引する工程; 各注射器から該ウェルへと実質的に等量の液体を分配する工程。
  34. 【請求項34】 さらに、各注射器へおよびそこから、約10nl〜約10
    μlの範囲の容量を有する液体を吸引し分配する工程を包含する、請求項33に
    記載の方法。
  35. 【請求項35】 各注射器が、注射器本体およびプランジャーを有し、該プ
    ランジャーが、該注射器本体内に配置されており、ここで、前記液体が、該注射
    器本体の遠位部分内で該プランジャーを後退させることにより吸引され、ここで
    、該液体が、該遠位部分内で該プランジャーを伸長することにより分配される、
    請求項33に記載の方法。
  36. 【請求項36】 さらに、前記注射器本体の近位部分を圧縮して前記遠位部
    分内で前記プランジャーを伸長する工程を包含する、請求項35に記載の方法。
  37. 【請求項37】 さらに、実質的に同時に各プランジャーの移動を開始する
    工程および実質的に同速度で各プランジャーを移動させる工程を包含する、請求
    項33に記載の方法。
  38. 【請求項38】 1ウェルあたり約0.1μlで約6%CV未満の精度で前
    記液体を分配する、請求項33に記載の方法。
  39. 【請求項39】 さらに、約10nl〜約10μlの範囲の増分で分配され
    た液体の量を増加させる工程を包含する、請求項33に記載の方法。
  40. 【請求項40】 さらに、分配される前記液体が疎水性被覆を備えた前記注
    射器の遠位先端または外面に付着するのを防止する工程を包含する、請求項33
    に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記液体の容量が、前記分配工程中に約1μl未満の容量
    を有する小滴として形成され、さらに、該小滴を該ウェルの下端と接触させて該
    小滴を前記注射器から該ウェルへと転送する工程を包含する、請求項40に記載
    の方法。
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