JP2002537267A - Convolvulusarvensis(セイヨウヒルガオ)の高分子量抽出物 - Google Patents

Convolvulusarvensis(セイヨウヒルガオ)の高分子量抽出物

Info

Publication number
JP2002537267A
JP2002537267A JP2000599406A JP2000599406A JP2002537267A JP 2002537267 A JP2002537267 A JP 2002537267A JP 2000599406 A JP2000599406 A JP 2000599406A JP 2000599406 A JP2000599406 A JP 2000599406A JP 2002537267 A JP2002537267 A JP 2002537267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molecular weight
components
daltons
less
extract
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000599406A
Other languages
English (en)
Inventor
シャオロン メン
ヒュー、ディー リオーダン
ネイル、エイチ リオーダン
Original Assignee
ザ センター フォー ザ インプルーブメント オブ ヒューマン ファンクショニング インターナショナル、 インク.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ザ センター フォー ザ インプルーブメント オブ ヒューマン ファンクショニング インターナショナル、 インク. filed Critical ザ センター フォー ザ インプルーブメント オブ ヒューマン ファンクショニング インターナショナル、 インク.
Publication of JP2002537267A publication Critical patent/JP2002537267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K36/00Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
    • A61K36/18Magnoliophyta (angiosperms)
    • A61K36/185Magnoliopsida (dicotyledons)
    • A61K36/39Convolvulaceae (Morning-glory family), e.g. bindweed
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/04Immunostimulants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Natural Medicines & Medicinal Plants (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Alternative & Traditional Medicine (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polyethers (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 精製されたつる植物抽出物は、腫瘍細胞の増殖を阻害する目的に、血管の増殖を阻害する目的に、そして免疫機能を高める目的に使用される。本発明のつる植物抽出物は、Convolvulus arvensis(セイヨウヒルガオ)の毒性の低分子量成分を除くことによって調製される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、つる植物材料のホモジネートされた水溶液の高分子量成分を回収す
ることによって精製されたつる植物抽出物を得ることに関する。これらの高分子
量抽出物は、予想外にも、マウスにおける2つの異なるタイプの悪性腫瘍の増殖
を阻害することが明らかにされた。この抽出物は、処置された動物の腫瘍におけ
る白血球による腫瘍浸潤によって、そしてリンパ球増殖の誘導によって実証され
るように免疫強化作用を有する。この抽出物はさらに、ヒヨコの漿尿膜膜アッセ
イにおいて明らかにされるように抗血管形成性を有する。本発明の抽出方法によ
り、毒性であることが知られている、アルカロイドを含む小分子を植物材料から
除去することができる。本発明のつる植物抽出物は、ヒトおよび動物に使用され
る低毒性の抗ガン剤としての有用性を有する。
【0002】 (背景技術) 近年、生物学的応答調節物質(BRM)を使用する考えが、ガンを処置するた
めに検討されている。BRMの中には、腫瘍細胞に対する直接的な細胞傷害性を
有しないが、生物の環境を変化させる特性を有するものがある。免疫刺激および
新生血管の増殖阻害は、ガンの処置において有望な2つの生物学的応答調節法で
ある。抗腫瘍活性が知られている免疫刺激剤の例には、多糖K、ベータ−1,3
−グルカンおよび丸山ワクチンがある。これらはすべて、高分子量の多糖類およ
び/またはタンパク質を含有する。血管形成を阻害する分子の例には、TMP−
470およびアンギオスタチンが含まれ、これらは抗腫瘍活性が明らかにされて
いる。抗腫瘍活性についてセイヨウヒルガオの抽出物を調べているとき、本発明
者らは、毒性であることが知られ、そして従来の化学療法活性または腫瘍の細胞
傷害活性を有すると考えられる低分子量のアルカロイドを単離することを最初に
試みた。
【0003】 毒性アルカロイドを含有する低分子量抽出物は抗腫瘍活性をほとんど示さず、
一方で、毒性アルカロイドを除いた高分子量抽出物に、生物学的応答調節物質と
して作用することによって著しい抗腫瘍活性が含まれることが見出された。
【0004】 (発明の開示) 本発明の1つの目的は、正常な細胞に対する低い毒性を有し、かつ動物におけ
る抗腫瘍作用を誘導し、血管増殖を阻害し、そして哺乳動物における免疫機能を
高める、セイヨウヒルガオ(Convolvulus arvensis)の高
分子量抽出物からなる製剤を提供することである。好ましくは、このような高分
子量抽出物は、約500ダルトン未満の成分が除かれている。より好ましくは、
除かれる成分は約1,000未満である。さらにより好ましくは、除かれる成分
は約3,000ダルトン未満である。さらにより好ましくは、除かれる成分は約
5000未満であり、より好ましくは10,000未満である。
【0005】 本発明の1つの実施形態は、分子量フィルターを使用して、あるいは硫酸アン
モニウムを用いて沈殿させることによってセイヨウヒルガオ(Convolvu
lus arvensis)の高分子量抽出物を単離することである。
【0006】 本発明のさらなる目的は、粗抽出物の毒性低分子量成分を除くことによって低
い毒性を有するセイヨウヒルガオ(Convolvulus arvensis
)の高分子量抽出物を単離するための方法を提供することである。好ましくは、
約3000ダルトン未満の成分が除かれる。より好ましくは、約6,500ダル
トン未満の成分が除かれる。さらにより好ましくは、約10,000ダルトン未
満の成分が除かれる。
【0007】 本発明の1つの実施形態は、分子量フィルターを使用して、あるいは硫酸アン
モニウムを用いて沈殿させることによってセイヨウヒルガオ(Convolvu
lus arvensis)の低分子量抽出物を除くことである。
【0008】 本発明のさらなる目的は、正常な細胞に対する低い毒性を有し、かつ動物にお
ける抗腫瘍作用を誘導するセイヨウヒルガオ(Convolvulus arv
ensis)の高分子量抽出物の使用方法を提供することである。
【0009】 本発明のさらなる目的は、新生血管の増殖を阻害するセイヨウヒルガオ(Co
nvolvulus arvensis)の高分子量抽出物の使用方法を提供す
ることである。
【0010】 本発明のさらなる目的は、動物における免疫増強作用を示すセイヨウヒルガオ
(Convolvulus arvensis)の高分子量抽出物の使用方法を
提供することである。
【0011】 本発明のこれらの目的および他の目的は、本明細書中下記に示される材料およ
び方法を参照することによってより明らかになる。
【0012】 (好適な実施形態の詳細な説明) 本発明者らは、驚くべきことに、正常な細胞に対する低い毒性を有し、かつ抗
腫瘍作用を誘導し、血管の増殖を阻害し、そして哺乳動物における免疫機能を高
める、つる植物の高分子量抽出物を発見した。本発明者らはまた、つる植物抽出
物の低分子量成分は、正常な細胞および腫瘍細胞の両方に対して毒性を有する3
00ダルトン〜500ダルトン程度のアルカロイドを含有することを見出した。
毒性の低分子量成分を除くために、本発明者らは分子量篩いを使用した。一般に
、Convolvulus arvensis(セイヨウヒルガオ)の高分子量
抽出物を得るための本発明の方法は、新鮮なつる植物または熟成させたつる植物
を水溶液中で煮沸して、茶色の茶様混合物を得ることからなる。この混合物を、
その後、遠心分離またはろ過して、固形物を除去し、溶液を得る。正常な細胞に
対する毒性を除くためには、300〜500の分子量の成分を除くことのみを要
する。しかし、本発明者らは、これらの低分子量成分が膜に非特異的に付着して
、逆戻りし得ることを見出した。従って、好ましくは、より大きな分子量の篩い
が使用される。すなわち、1000ダルトン程度、より好ましくは3000ダル
トン、さらにより好ましくは5000ダルトンの分子量篩いが使用される。本発
明者らは、10,000ダルトンまでの分子量成分が除かれた場合でさえ、抽出
物は、動物における抗腫瘍作用、血管増殖を阻害するその能力、および哺乳動物
における免疫機能を高めるその能力を保持していることを見出している。下記の
実施例において、茶色の茶様混合物を得るために、新鮮なつる植物または熟成さ
せたつる植物を水溶液中で煮沸した後、溶液は、高分子量保持物(BWR)を得
るために分子量ろ過デバイスに通されるか、あるいは高分子量沈殿物(BWP)
を単離するために硫酸アンモニウムを使用して沈殿処理される。その後、高分子
量抽出物は凍結乾燥されるか、そうでなければ濃縮される。抽出物は、続いて、
抗腫瘍活性、免疫増強活性および抗血管形成活性についてアッセイされる。
【0013】 その後、抽出物の成分をさらに特徴付けるために、SDS−PAGE、IEF
およびタンパク質アッセイを使用する。抽出物はまた、既知の分子量標準を用い
て、Superose12−HRサイズ分画カラム(Pharmacia Bi
otech)を使用して分子量についてアッセイされる。
【0014】 本発明のさらなる特徴および利点は、添付された図面および請求項とともに検
討された場合、下記の好適な実施形態の詳細な説明を考慮すれば当業者には明ら
かになる。
【0015】 本明細書中に記載された材料および方法に類似するか、または同等の他の材料
および方法を本発明の実施または試験において使用することができるが、好まし
い方法および材料が下記に記載される。実施例1には、つる植物の高分子量抽出
物を調製するために必要とされる工程が記載される。
【0016】 実施例1 つる植物の高分子量抽出物の調製 本発明者らは、下記のようにして、Convolvulus arvensi
s(セイヨウヒルガオ)の高分子量抽出物を単離した。新鮮なConvolvu
lus arvensisを集め、その種および花を捨てた。植物のこれらの部
分を、ワーリングブレンダーを使用してホモジネートした。ホモジネートした植
物材料に3倍容量の脱イオン水を加えて、混合物を得た。次いで、この混合物を
30分間煮沸して、煎じ液を得た。固形分を煎じ液からろ過によって除き、上清
を確保した。上清を冷却し、上清から2つの高分子量単離物を調製した。煎じ液
上清の一部を、3,000ダルトン以上のカートリッジを取り付けたCH2濃縮
器で処理した。濃縮器の保持物(3,000ダルトンよりも大きな分子のみを含
有する)を保持し、凍結乾燥した。これは、本明細書中ではBWRと呼ばれる。
あるいは、煎じ液上清の一部を硫酸アンモニウムと混合して、50%硫酸アンモ
ニウムの最終飽和度にした。これにより、煎じ液上清成分の一部が沈殿した。次
いで、沈殿成分を25,000gで30分間の遠心分離後に集め、リン酸塩緩衝
化生理食塩水に再懸濁し、新しい溶液を得た。次いで、この新しい溶液を、3,
000ダルトン膜を使用する限外ろ過デバイスに通した。保持物を集めて凍結乾
燥した。これは、本明細書中ではBWPと呼ばれる。BWPおよびBWRは、特
徴付けならびに抗腫瘍、抗血管形成および免疫パラメーターの研究において使用
されるまでデシケーター中4℃で保存された。
【0017】 実施例2および3において、これらの高分子量抽出物は特徴付けが行われ、毒
性が調べられた。
【0018】 実施例2 つる植物の高分子量抽出物の特徴付け BWRおよびBWPの両方のSDS−PAGE分析は、200,000ダルト
ン以上から6,500ダルトンまでの範囲にある様々な分子量にいくつかのタン
パク質バンドが存在する、多糖類の特徴である全体に広がった不鮮明なパターン
を示した。両方の抽出物はモーリッシュ反応に関して陽性であった。このことは
、糖残基が存在することを示している。さらに、両者は、ビシンクロニン酸アッ
セイを使用して、タンパク質について強陽性であった。これらより、BWPおよ
びBWRはタンパク質および糖の両方を含有するという結論が導かれる。Sup
erose12−HRサイズ分画カラムを使用するBWRおよびBWPのFPL
Cクロマトグラフィーは、高分子量ピークのみを示し、10,000ダルトン未
満の分子は検出されなかった。
【0019】 実施例3 つる植物の高分子量抽出物の毒性の特徴付け 細胞傷害性の抗腫瘍剤に関する標準的な化学療法スクリーニングにより、5m
cg/mlの濃度で細胞傷害活性を有する薬剤が選択される。つる植物の両方の
抽出物は、1000mcg/ml以上の濃度で培養腫瘍細胞に対して毒性を示し
ただけであった。このことより、毒性が低いことが明らかにされる。
【0020】 実施例4〜実施例10において、BWRおよびBWPの高分子量抽出物の作用
を、抗血管形成活性、抗腫瘍活性および免疫機能に対する作用として分析した。
【0021】 実施例4 BWRの抗血管形成活性 高分子量の糖/タンパク質を含有するつる植物抽出物を上記の方法に従って調
製した。
【0022】 BWRの抗血管形成活性を調べた。血管形成を、10mcgのヘパリンを含有
する2mmメチルセルロースディスクを11日目のニワトリ卵の漿尿膜に置くこ
とによってニワトリ卵の漿尿膜に誘導させた。200mcg、100mcgおよ
び50mcgの各用量のBWRを、それぞれが6個の卵からなる3組において、
ヘパリン含有ディスクに同時に加えた。6個の卵をコントロールとした。4日後
、大きな窓を漿尿膜の上部に開け、それぞれの卵における新生血管の数を計数し
た。
【0023】 血管形成に対する阻害パーセントを下記の式に従って得た: 血管形成阻害(%)= (1−試験群の新生血管の平均数/コントロール群の新生血管の平均数)X10
0 得られた結果を下記の表1に示す。血管形成(すなわち、新生血管の誘導)が
BWRの投与により用量依存様式で著しく阻害されたことが分かる。
【0024】
【表1】 実施例5 BWRの抗腫瘍活性 上記にようにして調製されたBWRの抗腫瘍作用を調べた。群あたり10匹の
6週齢の雌雄混合Kun Mingマウスを試験動物として使用した。S−18
0線維肉腫細胞を左鼠蹊領域に皮下移植した。14日間にわたり毎日、BWRを
右鼠蹊領域に皮下注射した。移植後15日目に腫瘍を切除して、重量測定した。
腫瘍増殖に対する阻害パーセントを下記の式に従って得た: 腫瘍増殖阻害(%)= (1−試験群の平均腫瘍重量/コントロール群の平均腫瘍重量)X100 得られた結果を下記の表2に示す。腫瘍増殖がBWRの投与により著しく阻害
されたことが分かる。
【0025】
【表2】 実施例6 BWPの抗腫瘍作用 さらに、BWPの抗腫瘍作用を調べた。群あたり10匹の6週齢の雌雄混合K
un Mingマウスを試験動物として使用した。S−180細胞を左鼠蹊領域
に皮下移植した。14日間にわたり毎日、BWPを右鼠蹊領域に皮下注射した。
移植後15日目に腫瘍を切除して、重量測定した。腫瘍増殖に対する阻害パーセ
ントを下記の式に従って得た: 腫瘍増殖阻害(%)= (1−試験群の平均腫瘍重量/コントロール群の平均腫瘍重量)X100 得られた結果を下記の表3に示す。腫瘍増殖がBWPの投与により著しく阻害
されたことが分かる。
【0026】
【表3】 実施例7 BWPのさらなる抗腫瘍作用 BWPの抗腫瘍作用をさらに調べた。群あたり10匹の6週齢のC57雌雄混
合マウスを試験動物として使用した。LLC(ルイス肺カルシノーマ細胞)を左
鼠蹊領域に皮下移植した。21日間にわたり毎日、BWRを右鼠蹊領域に皮下注
射した。移植後22日目に腫瘍を切除して、重量測定した。腫瘍増殖に対する阻
害パーセントを下記の式に従って得た: 腫瘍増殖阻害(%)= (1−試験群の平均腫瘍重量/コントロール群の平均腫瘍重量)X100 得られた結果を下記の表4に示す。腫瘍増殖がBWPの投与により著しく阻害
されたことが分かる。
【0027】
【表4】 実施例8 BWRのさらなる抗腫瘍作用 BWRの抗腫瘍作用をさらに調べた。群あたり10匹の6週齢の雌雄混合Ku
n Mingマウスを試験動物として使用した。S−180細胞を左鼠蹊領域に
皮下移植した。14日間にわたり毎日、BWPを腹腔内に注射した。移植後15
日目に腫瘍を切除して、重量測定した。腫瘍増殖に対する阻害パーセントを下記
の式に従って得た: 腫瘍増殖阻害(%)= (1−試験群の平均腫瘍重量/コントロール群の平均腫瘍重量)X100 得られた結果を下記の表5に示す。腫瘍増殖がBWRの投与により著しく阻害
されたことが分かる。
【0028】
【表5】 この研究から得られた腫瘍をパラフィンに包埋し、染色して、顕微鏡で検査し
た。処置群から切除された腫瘍は非常に多数のリンパ球および単球を含有し、そ
して10%にすぎない腫瘍組織を含んでいることが見出された。従って、処置群
における腫瘍組織から得られた腫瘍組織重量は、記録された重量の10%にすぎ
ず、すなわち、0.8グラムではなく0.08グラムであった。従って、実際の
阻害は96.8%であった。これらの結果はまた、BWRは腫瘍組織に対する免
疫応答を高める特性を含むことを示している。
【0029】 実施例9 ヒトリンパ球増殖に対するBWRおよびBWPの作用 培養におけるヒトリンパ球増殖に対するBWRおよびBWPの作用を調べた。
ヒトリンパ球を、静脈穿刺を使用して集め、続いて密度勾配遠心分離を使用する
ことによって単離した。次いで、ヒトリンパ球を、市販のリンパ球培養培地(A
IM V、インターロイキン2および2メルカプトエタノールを含有する)で、
95%空気、5%二酸化炭素を含む雰囲気中で、37℃で3日間インキュベーシ
ョンした。次いで、リンパ球を、Coulter Epics XLフローサイ
トメーターを使用して計数した。リンパ球増殖における増大パーセントを下記の
式に従って得た: リンパ球増殖増大(%)= (試験群のリンパ球の平均数/コントロール群のリンパ球の平均数X100)−
100 得られた結果を下記の表6に示す。BWRおよびBWPによりリンパ球増殖が
用量依存様式で誘導されたことが分かる。
【0030】
【表6】 実施例10 ヒト食細胞活性に対するBWRおよびBWPの作用 ヒト食細胞活性に対するBWRおよびBWPの作用を調べた。2つの軟膜サン
プルを、2名の被験者から得られた抗凝固処理ヒト血液を含むチューブを遠心分
離することによって調製した。次いで、このサンプルを2つに分けた。それぞれ
の被験者から得られた一方の軟膜には2マイクログラムのBWRおよびBWPを
加えた。それぞれの被験者から得られた一方の軟膜をコントロールとした。すべ
てのサンプルを5時間インキュベーションした。その後、30ミリグラムの新し
く再水和したパン酵母をすべてのサンプルに加えた。1時間後、アクリジンオレ
ンジ染色の2x保存溶液を各サンプルに加えた。その後、各サンプルの一部を顕
微鏡スライドガラスに載せた。各サンプルから得られる、パン酵母を細胞内に含
有する食細胞の割合を記録した。
【0031】 その結果、コントロールと比較した場合、処置サンプルでは、パン酵母を細胞
内に含有する食細胞の割合が平均して85%増大したことが明らかにされた。こ
れにより、BWRおよびBWPが免疫系を刺激する別の機構が明らかにされる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 リオーダン ネイル、エイチ アメリカ合衆国 アリゾナ州 85281 テ ンペ、サウス 第48 ストリート 621、 スウィート 111 Fターム(参考) 4C088 AB12 BA08 BA21 CA14 CA16 NA14 ZB09 ZB21 ZB26

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガンを処置するため、新生血管の増殖を阻害するため、およ
    び/または哺乳動物における免疫機能を高めるための医薬組成物であって、約5
    00ダルトン未満の分子量の成分が除かれているセイヨウヒルガオ(Convo
    lvulus arvensis)抽出物の効果的な量と、薬学的に許容されう
    る賦形剤とを含む医薬組成物。
  2. 【請求項2】 約1000ダルトン未満の分子量の成分が除かれている、請
    求項1に記載の医薬組成物。
  3. 【請求項3】 約3000ダルトン未満の分子量の成分が除かれている、請
    求項2に記載の医薬組成物。
  4. 【請求項4】 約5000ダルトン未満の分子量の成分が除かれている、請
    求項3に記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 約10,000ダルトン未満の分子量の成分が除かれている
    、請求項4に記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】 Convolvulus arvensis(セイヨウヒル
    ガオ)の非毒性抽出物を調製する方法であって、分子量が約500ダルトン未満
    の成分を除くことからなる方法。
  7. 【請求項7】 分子量が約1000ダルトン未満の成分が除かれる、請求項
    6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 分子量が約3000ダルトン未満の成分が除かれる、請求項
    7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 分子量が約5000ダルトン未満の成分が除かれる、請求項
    8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 分子量が約10,000ダルトン未満の成分が除かれる、
    請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記成分が分子量フィルターを使用して除かれる、請求項
    6に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記成分が硫酸アンモニウムを用いて沈殿させることによ
    って除かれる、請求項6に記載の方法。
  13. 【請求項13】 ガンを処置するための医薬の調製における請求項1に記載
    の組成物の使用。
  14. 【請求項14】 血管の増殖を遅くするため、または停止させるための医薬
    の調製における請求項1に記載の組成物の使用。
  15. 【請求項15】 哺乳動物における免疫機能を高めるための医薬の調製にお
    ける請求項1に記載の組成物の使用。
  16. 【請求項16】 前記免疫機能がリンパ球増殖活性および食細胞活性からな
    る群より選択される、請求項15に記載の使用。
JP2000599406A 1999-02-16 2000-01-27 Convolvulusarvensis(セイヨウヒルガオ)の高分子量抽出物 Pending JP2002537267A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/249,874 US6083510A (en) 1999-02-16 1999-02-16 High molecular weight extracts of Convolvulus arvensis field (field bindweed)
US09/249,874 1999-02-16
PCT/US2000/002114 WO2000048616A1 (en) 1999-02-16 2000-01-27 High molecular weight extracts of $i(convolvulus arvensis )(field bindweed)

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002537267A true JP2002537267A (ja) 2002-11-05

Family

ID=22945377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000599406A Pending JP2002537267A (ja) 1999-02-16 2000-01-27 Convolvulusarvensis(セイヨウヒルガオ)の高分子量抽出物

Country Status (11)

Country Link
US (1) US6083510A (ja)
EP (1) EP1150697B1 (ja)
JP (1) JP2002537267A (ja)
KR (1) KR20010111569A (ja)
CN (1) CN1338941A (ja)
AT (1) ATE237340T1 (ja)
AU (1) AU2862000A (ja)
CA (1) CA2362136A1 (ja)
DE (1) DE60002168D1 (ja)
MX (1) MXPA01008280A (ja)
WO (1) WO2000048616A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6596322B2 (en) * 1999-02-16 2003-07-22 The Center For The Improvement Of Human Functioning, Int., Inc. High molecular weight extracts of Convolvulus arvensis (field bindweed) and Polygonum convolvulus (wild buckwheat)
AU2001261855A1 (en) * 2000-06-20 2002-01-02 The Center For The Improvement Of Human Functioning International, Inc. High molecular weight extracts of convolvulus arvensis (field bindweed) and polygonum convolvulus (wild buckwheat)
DE10163190B4 (de) * 2001-12-21 2004-07-08 Barzinjy, Kalander Pflanzliche Wirkstoffmischung zur Linderung von Haar- und Hautleiden
US20070298130A1 (en) * 2004-03-17 2007-12-27 Hoang Ba X Convolvulus Soldanella Compositions and Methods of Use
CN103432186B (zh) * 2013-08-30 2015-08-12 遂成药业股份有限公司 一种田旋花颗粒的制备方法
US9192639B1 (en) 2014-09-25 2015-11-24 King Saud University Convolvulus extract for treatment of peptic ulcer and helicobacter pylori infection

Also Published As

Publication number Publication date
CN1338941A (zh) 2002-03-06
MXPA01008280A (es) 2002-06-04
CA2362136A1 (en) 2000-08-24
DE60002168D1 (de) 2003-05-22
KR20010111569A (ko) 2001-12-19
EP1150697B1 (en) 2003-04-16
WO2000048616A1 (en) 2000-08-24
ATE237340T1 (de) 2003-05-15
US6083510A (en) 2000-07-04
AU2862000A (en) 2000-09-04
EP1150697A1 (en) 2001-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2702103B2 (ja) 腫瘍増殖阻害因子およびその調製方法
US10967017B2 (en) Traditional Chinese medicine composition and use thereof
US11026988B2 (en) Traditional Chinese medicine composition and use thereof
EP0824355A1 (en) Mistletoe extract and method
WO1996032122A9 (en) Mistletoe extract and method
JP2002537267A (ja) Convolvulusarvensis(セイヨウヒルガオ)の高分子量抽出物
US10967016B2 (en) Traditional Chinese medicine composition and use thereof
JP2003505425A (ja) 筋由来の活性作用物質を含有する組成物
KR102245814B1 (ko) 괭생이모자반 추출물을 이용한 호흡기 질환 개선용 조성물
US6599538B2 (en) High molecular weight extracts of Convolvulus arvensis (field bindweed) and Polygonum convolvulus (wild buckwheat)
CN110357881B (zh) 苦木中β-卡波林型生物碱的提取工艺和应用
Riordan et al. Anti-angiogenic, anti-tumor and immunostimulatory effects of a nontoxic plant extract (PMG)
CN113134034A (zh) 一种中药组合物、应用及中药制剂
JP4746260B2 (ja) 冬虫夏草菌糸体抽出物の分画物、および経口摂取用組成物
WO2001097825A2 (en) High molecular weight extracts of convolvulus arvensis (field bindweed) and polygonum convolvulus (wild buckwheat)
RU2644332C1 (ru) Способ получения растительного лектина ml1 из омелы белой и фармацевтическая композиция на его основе (варианты).
GB2076002A (en) Extract and process for extraction from plant of genus epimedium sp immunostimulating agent comprising said extract and extract for use in immunotherapy
CN114230646B (zh) 一种抗肿瘤灰树花糖蛋白及其制备方法和应用
RU2236244C2 (ru) Иммунотропный препарат "витулин в"
JP2911097B2 (ja) 糖タンパク質及びこれを有効成分とする食欲抑制剤
RU2236247C2 (ru) Иммунотропный препарат "витулин а"
CN115400152A (zh) 海参内脏提取皂苷和黏多糖的生产工艺及其用于制备海参丹的应用
JP2000191545A (ja) カワリハラタケの子実体成分を有効成分とする医薬組成物
CN117343210A (zh) 一种具有抗炎活性的裂褶菌子实体多糖及其用途
CN114404453A (zh) 阿胶组分在制备提高细胞免疫活性药物或保健品中的应用