JP2002536866A - Pcmモデムに対する変換テーブルの設計 - Google Patents

Pcmモデムに対する変換テーブルの設計

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JP2002536866A
JP2002536866A JP2000596674A JP2000596674A JP2002536866A JP 2002536866 A JP2002536866 A JP 2002536866A JP 2000596674 A JP2000596674 A JP 2000596674A JP 2000596674 A JP2000596674 A JP 2000596674A JP 2002536866 A JP2002536866 A JP 2002536866A
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オクネヴ,ユーリ
ドラッカー,ヴィタリー
ワング,チン
ゴールドスタイン,ユーリ
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ピーシーテル・インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 モデムのフレームのどのスロットが損耗ビット信号(RBS)を受けるか、および損耗ビット信号がβ−コーデック損耗ビット信号であるかを判定する方法が提供される。取得されたDILシーケンスから、各スロットに対するレベル値の順序付きテーブルが生成される。どのスロットがRBSスロットであるかの判定時に、「ゼロ距離」を越える距離の数を決定するため、各スロットに対するテーブルの隣接レベル間の距離が、取得されて「ゼロ距離」の閾値に比較される(640)。各スロットに対して、ゼロ距離の数が閾値に比較され(630)、このゼロ距離の数が閾値を越えるならば、スロットがRBSスロットであると宣言される。各スロットに対するゼロ距離の閾値は、前記スロットに対する最大距離の関数を隣接するレベルから規定することにより生成される(620)。どのRBSスロットがβ−コーデック・スロットであるかの判定時に、順序付きテーブルの対応するレベル間の距離が見出される。1つのスロットから他のスロットへの距離の実質的に半分以上がゼロ距離の閾値より大きいことが見出されるならば、このスロットがβ−コーデック・スロットであると判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、参考のため本文に援用される共同所有の1997年3月4日出願の
米国特許出願第08/801,066号(米国特許第5,822,371号とし
て発行)、1997年3月4日出願の同第08/807,955号、1997年
4月8日出願の同第08/838,367号、同第08/851,597号(米
国特許第5,825,816号として発行)、および同第08/870,684
号(米国特許第5,825,823号として発行)に関連する。
【0002】 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、通信装置に関する。特に、本発明は、PCMモデムに対する変換テ
ーブルおよびコンステレーションの設計およびこれらの生成方法に関する。
【0003】 2.技術水準 データならびに音声の転送のための電気通信のますます増大する重要性にによ
り、電話線路におけるデータ転送レートを増加しようとする強力な努力がなされ
てきた。1994年には、ITU−TがV.34推奨規格(国際電気通信連盟の
電気通信規格分化検討会推奨規格V.34、スイス国ジュネーブ1994年)を
採択した。このV.34規格および以降の変更は、28.8kbpsないし33
.56kbpsのモデム作動速度を規定し、今日販売されている大半のモデムは
当該V.34推奨規格を堅持している。しかし、インターネットの使用に関する
検査により、V.34の転送速度でさえ、インターネットで得られる大きなファ
イルのダウンロードは長い期間を要し得る。このため、V.34規格が採択され
た場合でも、データ転送レートを更に速く増加させる更なる規格の推奨を行う機
運があった。
【0004】 電気通信回路網がアナログ・システムであるデータ・レートにおける更なる増
加が理論的に制限されること(C.E.Shannon著「通信の数学的理論(
A Mathematical Theory of Communicati
on)」(Bell System Technical Journal、2
7:379−423、623−656、1948年)参照)を認識して、電気通
信回路網の多くが現在ディジタルであるという事実を利用する種々の堤案がなさ
れてきた。例えば、Ayanoglue等の米国特許第5,394,437号、
Dagdevirenの同第5,406,583号、およびAyanoglue
等の同第5,528,625号(全てがAT&T/Lucentへ譲渡され、ま
た全てが参考のため本文に援用される)は全て、データ転送レートを56kbp
s以上に増大するために回路網がほとんどディジタルであることの認識を利用す
る技術について論議している。同様に、Kalet等の「PAM音声帯域チャネ
ルの容量(The Capacity of PAM Voiceband C
hannels)」(93年度IEEE国際通信委員会、507−511ページ
、スイス国ジュネーブ1993年)は、中央局において生じるアナログ/ディジ
タル変換が一切の定量的エラーもなく達成されるように送信側が正確なアナログ
・レベルおよびタイミングを選定するようなシステムについて論議している。参
考のため本文に援用されるTownshendのPCT特許出願第US95/1
5924号(WO出願番号第96/18261号)が、同様な技術について論議
している。かかる全ての開示は、V.34推奨規格において現在使用されている
QAM(直角振幅変調)ではなく、PAM(パルス振幅変調)ディジタル・コー
ディング技術の使用を前提としている。AT&T技術とTownshendの文
献との間の主な相違は、AT&T技術が「上流」と「下流」の両方向における電
話回路網のディジタル特性の検討を示唆するのに対し、Townshendは下
流方向のみに関心を有するように思われることである。このため、Townsh
endに基くように見える米国のRoboticsの「x2」技術などのシステ
ムは、上流方向の通信に対するV.34推奨技術の使用について展望している。
【0005】 最近、PCM形式のモデムを標準化する目的のため、新たな規格の推奨がIT
U−Tにより採択された。参考のため本文に援用される「V.90」として知ら
れるこの新たな規格は、主としてPCM形式のモデムの送信機に関するものであ
る。V.90規格は、8.4.1項において、当技術においてディジタル・イン
ペアメント・ラーニング(digital impairment learn
ing)(DIL)としても知られるプロービング信号(probing si
gnal)の提供を要求する。DILの目的は、受信側の(アナログ)モデムの
受信機に回路網の減損を計測する機会を与えることである。受信側のモデムによ
り行われる計測および判定は、データの転送のための適切なコンステレーション
(constellation)の公式化(formulating)において
受信側モデムにより用いられる。受信側モデムにより公式化されるコンステレー
ションは、V.90規格の8.3.1項に記載されるDIL記述子として送信側
モデムに対し返送される。
【0006】 従来技術においてV.90モデムにおける送信機に対して多くの注目がなされ
たが、適切な送信コンステレーションを設計する能力が高品質モデムの製造にお
いて重要な役割を演じることが理解されよう。特に、V.90によれば、送信機
は、128の正および128の負のμ則(μ−law)レベルまたはA則(A−
law)レベルに対応する8ビットの2進数(8ビットバイト、オクテット)を
送信する。これらオクテット(octet)は、ディジタル回路網を進み、最後
に中央局のディジタル/アナログ(D/A)・コンバータにおいてアナログ・レ
ベルへ変換される。回路網の減損が存在する場合にデータ・レートを最大化する
ために、最適な信号コンステレーションが用いられねばならない。このため、送
信されたオクテットをD/A出力で受取られるレベルへ関連付ける(対応させる
)ことが必要である。このような関連付けあるいは対応付けは、変換テーブルへ
の参照によって行われる。ディジタル・チャンネルが不確定なパラメータを持ち
、かつPCM信号がディジタル減衰(PAD)、損耗ビット(robbed b
its)、などを含むディジタルおよびアナログ両様の歪みを受けるから、変換
テーブルの判定は自明なタスクではない。しかし、適切な変換テーブルの用意は
、データ通信の高品質の機能にとって重要となる。更に、変換テーブルは、適切
なコンステレーション設計の生成のため必要である。 本発明の概要 従って、本発明の目的は、PCMモデムの受信機に変換テーブルを生成する方
法および当該方法を用いる装置を提供することである。
【0007】 本発明の別の目的は、ディジタルおよびアナログ減損に対してアカウントが行
われるPCMモデムの受信機に変換テーブルを生成する方法を提供することであ
る。
【0008】 本発明の更なる目的は、変換テーブルの判定に基くコンステレーションの設計
構造を最適化する方法を提供することである。 本発明の更なる目的は、V.90タイプのモデム受信機における変換テーブル
の生成に有効なアルゴリズムを提供することである。
【0009】 本発明の目的によれば、変換テーブルの生成において、本発明の受信機は受信
信号のスロットの各々に関する情報を利用する。特に、各スロットに対して、受
信機は最初に、a)どれかのスロットがあるタイプの損耗ビット信号生成、b)
スケーリング・ファクタの推定、c)セッションに適用可能なPADの推定、お
よびd)使用された(A則あるいはμ則の)コード、を受けるかを判定しなけれ
ばならない。特に、受信機は、DILプロービング信号を受取り、この信号をス
ロット単位で(例えば、値により)順序を与えられて格納される信号レベル・テ
ーブルへ分ける。信号レベル・テーブルから、隣接するレベル間の距離のテーブ
ルが計算されて格納される。本発明の第1の望ましい特質によれば、計算された
ゼロ距離数(すなわち、隣接レベル間の距離=ゼロ)に基いて、各スロットに対
しこのスロットが損耗ビットを蒙ったかどうかの判定がなされる。
【0010】 本発明の第2の望ましい特質によれば、距離テーブルは各スロットに対する候
補スケーリング・ファクタの発見において用いられる。特に、(N+1)のプロ
ービング信号レベル間の距離のシーケンスを表わすNの距離、これらをシーケン
スの最初の3つの非ゼロ成分の関数である上方あるいは下方の境界に比較するこ
とにより用いられることが望ましい。上方および下方の境界により画定される範
囲内に該当する距離差のセットの構成員数が、これらの距離の平均値である第1
の平均値と共に決定される。次に、Nの距離は、前に決定された第1の平均値の
関数である上下の境界に比較されて、第2のセットの距離と第2の平均値を提供
する。望ましい実施の形態においては、このプロセスは、第3、第4および第5
のセットと、第3、第4および第5の平均値とを得るまで反復される。第1から
第5の数の和が3つの非ゼロ成分のそれぞれについて計算され、最大和を用いて
非ゼロ成分を識別し、これからスケーリング・ファクタが計算される。このよう
に、前記成分に対する第1の平均値が最後の平均距離を与える数式において用い
られる。望ましい実施の形態においては、この最後の平均距離は、スケーリング
・ファクタを乗じた最高のセクタで用いられる距離と関連する。
【0011】 本発明の第2の特質の望ましい実施の形態によれば、2つ以上の損耗されない
ビットのスロットがある場合、計算されるNの距離は使用された各レベルの平均
値から生成される。唯一のセットの候補スケーリング・ファクタは、各スロット
に対する別のセットの候補スケーリング・ファクタとは対照的に計算される。
【0012】 本発明の第3の特質によれば、到来信号がA則あるいはμ則のいずれに従って
コード化されるかは、A則/μ則の分離関数の値を計算することにより、次にこ
の関数値を予め定めた閾値に比較することによって決定される。特に、望ましい
分離関数は、
【0013】
【数1】 但し、L(i)はi番目の正のレベル、yは望ましくは1に等しい正の整数であ
る。ノイズのない(かつ何らかのPAD減衰のある)A則レベルの場合、n2>
n1≧33に対して、F1(n1、n2)はゼロとなる。一方、ノイズがなく0
dBのPAD減衰があるμ則のレベルでは、F1(n1,n2)=33(n2−
n1+1)。本発明の望ましい実施の形態によれば、分離関数F1(64、12
8)に対する値は、フレーム内の任意の損耗のないビット信号について、あるい
は損耗のないビット信号の平均値について計算される。次に、分離関数に対する
値が閾値(例えば、500)に比較される。この分離関数の値が閾値を越えるな
らば、信号はμ則信号であると判定される。反対に、分離関数の値が閾値を越え
なければ、信号はA則信号であると判定される。
【0014】 本発明の第4の特質によれば、A則および(または)線形μ則のチャネルに対
する最終スケーリング・ファクタを選定する方法は、PAD推定関数を計算する
こと、および計算されたPAD推定関数の値を一連の閾値に比較してPADが<
6dBであるかどうか判定することを含む。特に、望ましいPAD推定関数は、
【0015】
【数2】 但し、L(i)は、2つ以上の損耗のないビットのスロットがある場合に1つの
損耗のないビットのスロットで受取られるi番目の正のレベル(ここで、n1≧
17およびn2≦128)であり、yは1に等しいことが望ましい正の整数であ
る。本発明の当該特質の望ましい実施の形態によれば、PAD推定関数は、非線
形チャネルのμ則PCM信号のPAD推定のためのレベル64および128につ
いて、またA則PCM信号のPAD推定のレベル33および58について計算さ
れる。次に、PAD推定関数は、μ則とA則の両方のPCM信号について、信号
/雑音比(SNR)が40dBより大きければゼロと見なされるバイアス補正を
差引くことによって補正される。SNRが40dBより小さければ、μ則信号に
ついてはバイアス補正は15(40−SNR(dB))と見なされ、A則信号に
ついてはバイアス接点は5(40−SNR(dB))と見なされる。このバイア
ス補正されたPAD推定関数は次に、例えば、0dBと6dB、1dBと7dB
、3dBと9dB、などの弁別のため一連の閾値に比較され、またPAD判定は
候補スケーリング・ファクタのどれが最終スケーリング・ファクタScfである
かを選択するのに用いられる。
【0016】 本発明の第5の特質によれば、非線形μ則チャネル(および必要ならば、線形
μ則チャネル)の場合、最終スケーリング・ファクタScfが次のように決定さ
れる。非線形チャネルにおけるPAD減衰および最終スケーリング・ファクタを
見出すために、距離関数Ldel(i,Δ)が規定され、Ldel(i,Δ)=
2L(i−Δ)となる。但し、L(i)はイコライザの出力におけるスケールさ
れたDILシーケンスのi番目のレベルの値であり、Δは比較された指数間に生
じたシフトである。距離関数に従って計算された距離には、共通循環距離(Ld
elC)および他の距離が含まれる。この共通循環距離は、LdelC=33・
(10PAD/20)=33/Scfに従って、PAD減衰および最終の所望スケーリ
ング・ファクタScfと強く接続されることが判った。更に、完全DILシーケ
ンスおよびΔ=16においては、LdelC=maxi(Ldel(i,16)
)であることが示される。Ldel(i,Δ)=LdelCを規定しかつimin
で示される最小指数iは、PAD減衰およびΔの関数である。本発明の第5の特
質によれば、予期される共通距離LdelCはLdelC1=33/Scfに従
って計算され、LdelC=66/Sc1、LdelC3=132/Sc1とな
り、ここでSc1は本発明の第4の特質により決定された3つの候補スケーリン
グ・ファクタ、1≦Sc1≦2、スケーリング・ファクタSc2=(Sc1)/
2およびスケーリング・ファクタSc3=(Sc1)/4の最大値である。次い
で、Ldel(i,Δ)を選定し達成するために指数iminが計算される。低す
ぎるLdel(i,Δ)に対する累計距離値を避けるために、予期されるPAD
maxの単調に増加する関数である閾値Thlが選択される。次に、i=imin
ないしi=(imin+Ni)のiに対しては、距離Ldel(i,16)が閾値T
hlに比較され、閾値を越える距離が選択されて平均される。平均値は、D1と
表わされるLdelC推定値と見なされる。LdelC推定値は次に、Ldel
C1、LdelC2およびLdelC3の計算に比較されて最小差を見出す。こ
の最小差は、最終のスケーリング・ファクタScfと見なされる候補のスケーリ
ング・ファクタを指示する。
【0017】 本発明の第6の特質によれば、非線形性の表示および決定は、本発明の第5の
特質に従って得た平均共通距離を、異なる指数範囲に関するも同じ方法で得た第
2の平均共通距離に比較することにより行うことができる。非線形性の表示は、
平均共通距離間の絶対差として規定でき、チャネルを非線形または線形として規
定するように妥当な閾値を設定することができる。更に、デシベル単位における
非線形性の定量的な推定は、平均的な共通距離の情報から、あるいは本発明の別
の特質から得られるような決定からのいずれかで生成することができる。非線形
性の決定は、必要ならば、変換テーブルの設計のために用いることができる。こ
のように、NLが大きければ、スケールされたDILシーケンスを通常の変換テ
ーブルに代えることもできる。
【0018】 本発明の第7の特質によれば、a−コーデック・タイプの損耗のあるビット信
号生成が、各スロットに対する受取り信号レベルを比較し、異なるスロットにお
ける対応値間にゼロ距離数(あるいは逆に、非ゼロ距離数)を見出し、ゼロ距離
(あるいは、非ゼロ距離)の数を閾値に比較することによって、β−コーデック
・タイプの損耗のあるビット信号生成(半損耗ビット信号生成とも呼ばれる)か
ら弁別される。理想的には、損耗のないビットと半損耗のあるビットのスロット
間のゼロ距離数がゼロとなり、損耗のないビットと別の損耗のないビットのスロ
ット間のゼロ距離数は調べたレベル数に等しく(すなわち、全ての比較が結果と
してゼロ距離となり)、損耗のないビット・スロットと損耗のあるビット・スロ
ット間の差がゼロの差の数が(128レベルに対して)64以下となる。このよ
うに、特定のスロットがその受取りレベルと他のスロットにより受取られたレベ
ル間のゼロの差とはほとんどならない場合、このスロットは半損耗ビット・スロ
ットであると宣言される。
【0019】 本発明の第8の特質によれば、A則またはμ則のどちらが用いられるか、a−
コーデック・タイプまたはβ−コーデック・タイプの損耗ビット信号生成のどち
らが用いられるか、最終的なスケーリング・ファクタ決定かに関する情報を用い
ることにより変換テーブルが生成される。各スロットに対し、受取りプロービン
グ信号L(i)の各レベルが、このスロットに対する最終的スケーリング・ファ
クタScfにより乗じられてスケール付きレベル(Ls(i))を生じる。前記
スロットに対するスケール付きレベルLs(i)は、その適切なスロット・タイ
プ(A則、μ則のa−コーデック、あるいはμ則のβ−コーデック)の標準値に
比較される。このスケール付きレベルが隣接する標準値間の中間点のいずれの側
でも予め定めた比率以内にあるならば、この点は捨てられる。1つ以上のスケー
ル付きレベルLs(i)が1つの標準値にマップする場合、唯一のスケール付き
レベルがコンステレーションにおいて用いられ、他は捨てられる。
【0020】 本発明の第9の特質によれば、コンステレーションは本発明の他の特質により
生成される6つの変換テーブル、ならびに電力制限情報、および受信したコンス
テレーション点間の最小距離(d0)情報を用いて設計される。本発明の当該特
質によれば、コンステレーションは、各スロットに対し独立的に、当該スロット
に対して用いられたコンステレーション点間の距離を最適化することにより設計
される。最適化は、第一に、電力制限を越えることなく少なくとも最小距離d0
を持つコンステレーションに対する変換テーブルから最小数の点を選択すること
により、次いで、決定された最大数の点を用いて、電力制限を越えることなくコ
ンステレーションにおける最小距離を増そうと試みることによって行われる。
【0021】 本発明の第10の特質によれば、可能な場合、フレームの総合データ・レート
に影響を及ぼすことなく特定のコンステレーションにおける点数を減じることに
よってコンステレーションが更に最適化される。このような更なる最適化は、最
初に、6つのコンステレーションのそれぞれにある点数が与えられれば潜在的に
最大の達成可能なデータ・レートRmaxを計算し、かつこのレートを基準が許
すデータ・レートDRに比較することにより、次にRmaxがDRを越えるなら
ば、1つ以上のコンステレーションにおける点数における減少が再計算されるR
maxをDRより低下させないことを前提として前記点数を減じることによって
達成される。当該特質の望ましい実施の形態によれば、最大のエラー確率を持つ
スロットはその点数が減じられるスロットであり、このスロットに対する新たな
コンステレーションが先に述べた本発明の第9の特質の方法を用いて生成される
【0022】 本発明の第11の特質によれば、フレームの平均電力が越えられないことを前
提として最大のエラー確率を持つ1つ以上のスロットが電力制限を越えることを
許すことにより、該スロットにおける点間の最小距離を増そうと試みることによ
ってコンステレーションが更に最適化される。このような更なる最適化は、最大
エラー確率を持つスロットを見出し、(見出されたスロットのコンステレーショ
ンにおける点数を維持しながら)該スロットにおける点間の最小距離を増し、こ
れによりこのスロットに対するフレーム電力制限を越え、かつ前記スロットにお
けるコンステレーションに対する変化が平均フレーム電力制限に反するかどうか
を調べることによって達成される。フレームの電力制限に抵触するならば、コン
ステレーションは変更されない。一方、フレームの電力制限を越えなければ、コ
ンステレーションは変更され、この手順が反復される。
【0023】 本発明の第9、第10および第11の特質のコンステレーション最適化法によ
り、6つのスロット・フレームに対してコンステレーションが生成される。これ
と共に、当該方法は、高いデータ・レートを維持しながらモデムのビット・エラ
ー・レートを実質的に減じる(すなわち、信頼性を増す)。
【0024】 本発明の第12の特質によれば、平均コンステレーション電力を調べるための
簡単なシステムが提供される。本発明の当該特質によれば、簡単に計算された推
定平均フレーム電力の上下の境界(PubおよびPlb)の計算およびフレーム
に対する電力制限(Pmax)に対する比較が可能である。PlbがPmaxを
越えるならば、電力違反が宣言され、PubがPmaxより大きければ、電力違
反は存在しない。しかし、PlbがPmaxを越えないがPubがPmaxより
小さかこれに等しければ、指数rが計算され、r=│(Pmax−Pub)/(
Pmax−Plb)│。rが4より大きいかあるいはこれに等しければ、電力違
反が宣言され、さもなければ、電力違反は存在しない。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1aについて述べる前に、変換テーブルに対する必要を生起する電気通信チ
ャネルにおいて遭遇する減損形式に関する背景が役に立とう。チャネル上に送ら
れるデータは、ディジタル減衰、損耗ビット(robbed bit)、損耗ビ
ットの規約(例えば、a−コーデックまたはβ−コーデック)、PCM変換の不
確定性(すなわち、A則またはμ則)、およびチャネルにおける未知のアナログ
減衰を蒙る。特に、G.121推奨規格によれば、ディジタル減衰(PAD)は
、地理的領域に従って0dBないし10.5dBの範囲にわたる。米国における
最も典型的な減衰は3dBおよび6dBである。ヨーロッパにおける最も典型的
なPADは7dBである。PAD減衰は、信号マッピングにおいてかなりの変化
を招来する。例えば、3dBのPADを受けた後の元のμ則レベル8031(コ
ード127)はレベル5727(コード118)として受取られ、6dBのPA
Dを受けた後の同じレベルはレベル3999(コード111)として受取られる
【0026】 μ則回路網(μ−law network)においては、損耗ビット信号生成
は送信されるオクテットにおいて1ビットの変化を生じ得、従って受取られた信
号における変化をもたらす。例えば、損耗ビットを持つものを受けたときレベル
8031(オクテット10000000)がレベル7775(オクテット100
00001)として受取られる。遭遇し得る損耗ビット(RB)減損の3つの変
化、すなわち、PAD前の損耗ビット(RBb)と、PAD後の損耗ビット(R
Ba)と、PAD前後の損耗ビット(RBba)が生じることを理解すべきであ
る。これらの状況はそれぞれ、異なる信号の変化を生じる結果となる。
【0027】 異なるRB変化に加えて、2つの異なる損耗ビットの規約、すなわち、全損耗
ビット(a−コーデック・タイプ)および半損耗ビット(β−コーデック・タイ
プ)が存在する。半損耗ビット規約は、送信されたレベルをレベル間の距離の半
分だけシフトさせ、1つのフレーム内の1スロットしか利用されない。このため
、通常の損耗ビットを用いる先に述べた7775となる値8031のレベルの代
わりに、hRB規約においては、この値は7903(7775と8031間の中
間)となる。
【0028】 ディジタル減衰および損耗ビット信号生成に加えて、最近の受信機はチャネル
におけるアナログ減衰あるいは利得、ならびに利用され得る2つの異なるタイプ
のPCM規約(A則およびμ則)について勘案しなければならない。この2つの
異なるPCM規約は、D/Aコンバータの出力に異なる信号を有する。PCMモ
デムの受信機は、どのタイプの信号を受取るか事前に判らない。
【0029】 次に図1aにおいて、変換テーブルを生成するための本発明の方法が示される
。本発明の全ての方法が1つ以上のハードウエア、ファームウエアあるいはソフ
トウエア(典型的に、1つ以上のマイクロプロセッサ、DSPおよびメモリを含
む)を用いて実施されることが理解されよう。到来信号は、等化され自動利得制
御(AGC)を受けるDILプロービング信号(probing signal
)であると仮定される。DIL信号は、ステップ15において、スロット単位(
典型的に、6スロット)で順序が付されて格納されることが望ましいテーブルへ
分けられる。ステップ20において、レベル間の距離のテーブルが計算され格納
される。このように、128の値全てがステップ15においてテーブルにおける
1つのスロットに対して送られて格納され、127の距離がステップ20におい
てこのスロットに対して計算されてテーブルに格納されることになる。距離に基
き、かつ損耗ビットが多くのゼロ以上の距離を見出させることを認識する図2に
関して以下に詳細に述べる方法に従って、スロットが損耗ビットを受けたかどう
かについて判定がステップ25で行われる。
【0030】 本発明の望ましい実施の形態によれば、ステップ30で、損耗ビット信号生成
(robbed bit signaling)を受けるスロット数について判
定が行われる。損耗ビット・スロットの数が5または6(1つまたはゼロの無損
耗ビットのスロットしかない)ならば、ステップ35において、6セットの候補
スケーリング・ファクタScfが、図3に関して以下に詳細に述べる方法に従っ
て(6つのスロットの各々に対し1セットずつ)計算される。この6セットの候
補スケーリング・ファクタは、以下に述べるように80において、PAD推定お
よび最終的なスケーリング・ファクタの選定に対し1つの入力として与えられる
。更に、ステップ40において、最大数の「典型的な」点(以下に述べる)を持
つスロットが選定される。ステップ20においてこのスロットに対し計算される
距離は、その後ステップ45においてなされるA則またはμ則のどちらが用いら
れるかについての判定(図5において詳細に論じられる)において用いられ、こ
の判定はステップ80においてPADの推定および最終スケーリング・ファクタ
の選定へ与えられる。A則が用いられる場合は、ステップ50においてこの事実
がステップ100bへ送られ、そこで変換テーブルが設計される。μ則が用いら
れるならば、ステップ55において(図6に関して詳細に述べるように)(かつ
、15において格納されたテーブルを用いて)各スロットにおいて損耗ビットま
たは半損耗ビットの信号生成のどちらが用いられるかについて判定が行われる。
その結果は、ステップ15で格納されたレベルの6つのテーブルのように、変換
テーブル設計ステップ100bへ送られる。
【0031】 ステップ40において、典型的距離の最大数を持つとして選定されたスロット
(典型的に、無損耗ビットのスロット)は、ステップ80におけるチャネルのあ
り得るPAD減損の判定および最終スケーリング・ファクタの判定において、P
AD推定アルゴリズム(図4に関して以下に詳細に述べる)において用いられる
。この判定結果は、変換テーブル設計ステップ100b(ならびに変換テーブル
設計ステップ100a)へ与えられる。図1aに示されるように、ステップ10
0bにおいて行われる変換テーブルの設計はまた、15において決定されたテー
ブル、ステップ50のA則/μ則の決定、およびステップ55の損耗ビット/半
損耗ビットの決定も用いる。
【0032】 ステップ30において、5より少ないスロットが損耗ビット信号を受けると判
定されると、候補の平均スケーリング・ファクタがステップ60において図3に
示される方法に従って計算され、候補の平均スケーリング・ファクタがステップ
80へ送られる(図4に関して更に詳細に述べる)。図1aに示されるように、
平均スケーリング・ファクタの計算時に、ある情報が要求される。このため、ス
テップ65において、どのスロットが損耗ビット信号を受けないかについてのス
テップ25からの情報を用いて、かつこれらスロットに対する(ステップ15か
らの)レベルのテーブルを用いて、無損耗ビット・スロットに対する平均レベル
のテーブルが計算される。65において計算された平均レベルを用いて、平均レ
ベル間の距離のテーブルが70において計算される。平均レベル間の距離のテー
ブルは、図3に関して以下に述べるような平均スケーリング・ファクタの計算時
に60において用いられる。65において計算された無損耗ビット・スロットに
対する平均レベルのテーブルはステップ75においても用いられる。特に、ステ
ップ75において、レベルの6テーブルの新たなセットが格納され、ここで各無
損耗ビット・スロットごとに、前記スロットに対しステップ15で格納されたテ
ーブルが用いられ、かつ損耗ビット・スロットごとに、ステップ15で格納され
たテーブルの代わりにステップ65において計算された平均レベルのテーブルが
用いられる。これらのテーブルは、図4に関して以下に更に詳細に述べるPAD
の推定および最終スケーリング・ファクタの選定ステップ80において用いられ
る。
【0033】 ステップ65で計算されステップ75で6つのテーブル・セットの生成時に用
いられる無損耗ビット・スロットに対する平均レベルのテーブルはまた、A則ま
たはμ則のどちらが用いられるかの弁別においてステップ90におけるアルゴリ
ズム(図5に関して更に詳細に述べる)でも用いられる。ステップ90の判定は
、PADの推定および最終スケーリング・ファクタの選定ステップ80へ与えら
れる。更に、A則が用いられる場合、ステップ95において、このことが変換テ
ーブルが設計されるステップ100aへ送られる。μ則が用いられるならば、ス
テップ97において(図6に関して詳細に述べるように)(かつ75で格納され
るテーブルを用いて)損耗ビットまたは半損耗ビットの信号のどちらが各スロッ
トにおいて用いられるかについて判定が行われる。この結果は、ステップ75で
格納されたレベルの6テーブルのように、変換テーブル設計ステップ100aへ
送られる。
【0034】 本発明の望ましい特質によれば、図1bに示されるように、100aまたは1
00bにおいて生成された変換テーブルは、コンステレーションの設計時に用い
られる。特に、6つの変換テーブル、電力制限、および受取られたコンステレー
ション点間の最小距離(d0)がコンステレーションの設計の最初の段階110
へ与えられる。図8aに関して以下に更に詳細に述べる最初の段階110は、各
スロットに対して独立的に、当該スロットに対して用いられるコンステレーショ
ン点間の距離を最適化するように設計される。最初の段階110の出力は、各ス
ロットに対する電力制限下のフレーム全体(6スロットのシーケンス)に対する
距離を独立的に最適化するように設計される第2の段階120へ与えられる。こ
の第2の段階の最適化の詳細については、図8bに関して以下に更に詳細に述べ
る。この第2の段階の出力は、フレーム素材に対する6つのコンステレーション
の電力を最適化するよう設計される第3の段階130へ与えられる。再び、この
第3の段階の最適化については、図8cに関して以下に更に詳細に述べる。
【0035】 次に図2において、図1aのステップ25において要求されたような損耗ビッ
トおよび無損耗ビットのスロットを分離する方法のフローチャートが示される。
図1aにおいて述べたように、(各スロットに対し)受取ったレベル間の距離の
テーブルが入力として与えられる。望ましい実施の形態によれば、210におい
て、各スロットに対する隣接した受取りレベルL(i)間の距離dL(i)が順
序を付される。220において、各スロットに対するdL(i)の値の最大距離
dLmaxが見出される。この最大距離は、ゼロの距離閾値dL_thrを生成
するため225において用いられ、ここでdL_thrはdLmax/16に等
しく設定されることが望ましい。230において、各スロットに対し、ステップ
210で計算された距離がゼロの距離閾値に比較されてスロットにおける「ゼロ
距離」(#0)の数を見出し、ここでゼロ距離はdL(i)<dL_thrとさ
れる。各スロットに対する数#0は、240において、閾値Trbに比較されて
、このスロットが損耗ビット信号を受けるかどうかを判定する。閾値Trbが2
5で選定されることが望ましいが、これは、損耗ビット信号が存在しないがチャ
ネルが0ないし12dBの範囲のPAD減衰を受けるとき、ゼロ距離の数が下表
1に示されるように、(128のレベルから計算される127の距離に対して)
18を越えないと判定されたためである。
【0036】
【表1】 一方、損耗ビット信号は存在してもPAD歪み=0dBである場合は、1つお
きのレベルの最下位ビットが変化させられるので、64のレベルに対して32の
ゼロ距離が存在することになる。PAD歪みが損耗ビット信号に加算される場合
は、ゼロ距離の数は、更に多くのレベルが複製され得るので増加することになる
(すなわち、32以上のゼロ距離が計算されることになる)。このように、閾値
Trbは、無損耗ビット信号が存在するときに遭遇することがあり得る最大数の
ゼロ距離(18)と、損耗ビット信号が存在するときに遭遇することがあり得る
最小数の距離(32)との間の中間である25とされることが望ましい。
【0037】 図3は、図1aのステップ35および60において要求されるようなスケーリ
ング・ファクタを生成する方法のフローチャートである。一般に、本発明のこの
ような特質によれば、典型的な距離のシーケンスが見出され、正規化され、平均
化されて、平均値がスケーリング・ファクタを見出すために対応するμ則(また
はA則)の距離と比較される。特に、μ則の場合は、減衰あるいは損耗ビットが
存在しなければ、1つのセクタにおける隣接するコード値間の距離は2n+1とな
ることが知られる。ここでnはμ則に対するセクタ・レベルである(n=0、1
、2、、、7)。損耗ビットが存在する場合は、典型的な距離は2倍となり得る
。下表2の列2に示される値は「典型的な」距離である。更に、異なるセクタに
該当する隣接するレベル間の距離がこれらセクタにおける隣接する点間の平均値
となるような、ある「非定形の」距離が知られる。これらの隣接セクタの「非定
形の」距離は、下表2の列4に示される。PAD減衰および損耗ビットの形態(
すなわち、PAD前のRB、PAD後のRB、およびPAD前後のRB)に従っ
て、更に別の非定形距離が与えられることが判った。これらの非定形距離は、下
表2の列1、3、5および6に見られる。
【0038】
【表2】 本発明によれば、反復する回数によって「定形」および「非定形」の距離を弁
別することができる。このため、損耗ビット信号(またはPAD)がなければ、
「定形」の各距離は14または15回反復するが、損耗ビット信号が存在すると
、同じ「定形」距離が7回反復する。一方、非定形の距離はほとんど全く反復し
ない。
【0039】 本発明の当該特質の望ましい実施の形態によれば、20(または70)におい
て計算された距離のテーブルが定形距離を見出すのに用いられ、これは更にスケ
ーリング・ファクタの発見において用いられる。特に、明瞭にするため、dL(
i)は2つの受取られたプロービング信号レベルL(i)およびL(i−1)間
の距離に対して用いられる表記である。すなわち、 dL(i)=L(i)−L(i−1) (1) 本発明の望ましい実施の形態によれば、65の最大のプロービング信号レベル間
の距離のシーケンスdLが(64の距離を提供するため)用いられ、このシーケ
ンスの最初の3つの非ゼロ成分(成分M1、M2、M3)が310において見出
され、それぞれ下記のステップを受ける。315において、シーケンスdLにお
ける各距離は、上方の境界(1+Δ)Mxおよび下方の境界(1−Δ)Mxに比較
されて(Mx=M1、M2、M3、Δは定数)、距離が所望の範囲内に該等する
か、および310において得た距離に「等しい」と言えるかを判定する。このよ
うに、前記範囲内の1組(dL0)の距離差が見出される。本発明の望ましい実
施の形態においては、定数Δが0.05<Δ<0.10であり、最も望ましくは
0.07に等しく、これはノイズによる距離の変化を許容する(PADまたは損
耗ビットとは対照的)。320において、前記範囲内に見出された組の距離の平
均値(advL0)が計算される。
【0040】 advL0−sum(dL0)/ndL0) (2) 但し、ndL0は組における距離の数である。 320において計算された平均値advL0は、第2の範囲内の第2の組(d
L1)の距離を見出すのに用いられる。特に、dL1の成分は、325において
シーケンスdLにおける各距離の値を上方境界(1+Δ)advL0と下方の境
界(1−Δ)advL0とに2回比較することにより見出される。330におい
て、第2の組の距離(dL1)の平均値(advL1)は下式に従って見出され
る。
【0041】 advL1=sum(dL1)/ndL1 (ndL1>0ならば) および、advL1=dL0/2 (ndL1=0ならば)(3) 換言すれば、dL0に関して計算された平均距離の略々半分である距離が見出さ
れる場合(A則またはμ則のセクタにおける点間の距離が各セクタごとに2の係
数で減少するゆえに、通常は定形距離に対して生じる)、これら距離の平均値が
第2の平均値advL1を見出すのに用いられる。このような距離がない場合(
通常は、距離が非定形距離を表わすので)、dL0の半値が用いられる。
【0042】 330において決定された平均値advL1は、本発明の方法が335におい
て継続するときに用いられ、ここで第3の範囲内の第3の組(dL2)の距離は
、シーケンスdLにおける距離の各々の値を上方境界(1+Δ)advL1と下
方境界(1−Δ*)advL1とに2回比較することにより見出される。340
において、第3の組の距離(dL2)の平均値(advL2)が下式に従って見
出される。
【0043】 advL2=sum(dL2)/ndL2 (ndL2>0ならば) 及び avdL2=dL1/2 (ndL2=0ならば) (4) ステップ345、350および335、360において、第4および第5の組
の距離(dL3およびdL4)および平均距離(advL3およびadvL4)
が見出される。ステップ310ないし360の結果として、M1、M2、M3の
それぞれに対し、2つのアレイ、すなわち、平均値を規定する第1のアレイ(v
ndL)と平均値を持つ距離数を規定する第2のアレイ(vndL)を得る。特
に、 vdL=[advL0 advL1 advL2 advL3 advL4
advL5] (5) vndL = [ndL0 ndL1 ndL2 ndL3 ndL4 nd
L5] (6) 本発明によれば、アレイvndLにおける項の和が、下式に従って365にお
いて決定される。
【0044】 nMx=sum(vndL) (7) アレイvndLにおける各項の和が第1の閾値より大きく(第1の閾値が10
に設定されることが望ましい)、このアレイと関連する距離(M1、M2または
M3)が定形距離と見なされることに注意すべきである。いずれにしても、値n
xの最大値(すなわち、nM1、nM2、nM3の最大値)が370において
見出され、スケーリング・ファクタが計算されるべき要素を見出すために用いら
れる。特に、最大値nMxを持つMxに対する調整すなわち平均距離avMxが下
式に従って375において決定される。
【0045】 avMx=(avdL0+2avdL2+4avdL3+8avdL3+16avdL4+32avdL5)/sum(vndL) (8) かつ、平均最終距離avDFが当該値へ設定される。このような決定はスケーリ
ング・ファクタの確定のため直接用いることもできるが、平均最終距離avDF
がスケーリング・ファクタにより乗じられる最大セクタで用いられる距離に等し
くなければならないから、本発明の望ましい実施の形態によれば、3つの可能な
スケーリング・ファクタが380において計算される。この3つのスケーリング
・ファクタは、Scl=Scl=512/avDF、Sc2=256/avDF
、およびSc3=128/avDFである。以下に述べるように、レベルL(i
)の各々は、結局は、スケーリング・ファクタSc1、Sc2、Sc3から選定
される最終スケーリング・ファクタScfにより乗じられることになる。
【0046】 (図1aのステップ30において決定されるような)5より少ない無損耗ビッ
ト・スロットがあるとき、無損耗ビット・スロットが図1aのステップ70にお
ける平均距離のテーブルの計算時に用いられ、図3に関して先に述べたような1
組3つの候補スケーリング・ファクタの決定時に用いられる距離が存在すること
を理解すべきである。一方、(図1aのステップ30で決定されるような)5つ
または6つの損耗ビット・スロットが存在する場合は、各スロットに対して3つ
の候補スケーリング・ファクタを見出すために、図3に記載されたアルゴリズム
が(図1aのステップ20から得る)各スロットに対する距離に関して用いられ
る、すなわち、6つのスケーリング・ファクタの各々に対する3つの候補が決定
される。
【0047】 次に図4において、A則およびμ則の信号を弁別するための本発明の望ましい
方法のフローチャートが、図1aのステップ45および90において要求される
如くに示される。A則/μ則の分離関数F1(n1、n2)が、下式に従って規
定することができる。
【0048】
【数3】 但し、yはゼロより大きくかつ1に等しいことが望ましい正の整数である。ノイ
ズのない(かつ何らかのPAD減衰のある)A則レベルの場合、n2>n1≧3
3に対しては、F1(n1、n2)がゼロとなる。一方、ノイズがなくかつ0d
BのPAD減衰があるμ則レベルの場合、F1(n1、n2)=33(n2−n
1+1)である。例えば、関数F1(64、128)が図4aにおいてPAD減
衰に対してプロットされる。A則/μ則の分離関数F1(64、128)がつね
に0ないし11dBにわたるPAD減衰において1000を越えることが判る。
このように、本発明の望ましい実施の形態によれば、410において、分離関数
F1(64、128)に対する値はフレーム内の任意の無損耗ビット信号につい
て、あるいは無損耗ビット信号の平均値について計算される。次に、420にお
いて、分離関数に対する値が閾値(例えば、500)に比較される。分離関数の
値が430において閾値を越えるならば、信号がμ則信号であると判定される。
逆に、分離関数の値が閾値を越えなければ、信号がA則信号であると判定される
【0049】 ゼロの平均関数F1(n1、n2)を持つノイズの存在がバイアスのない推定
値を提供することに注意すべきである。従って、任意の信号/雑音比においてノ
イズが有効である。
【0050】 図5について述べるのに先立ち、PAD減衰に関するある背景が役に立とう。
先に示唆した様に、ディジタルPAD減衰は、V.90タイプのモデムが受ける
最も重要な減損の1つであり、G.121推奨規格によれば、ディジタル減衰は
地理的な場所に従って0dBないし10.5dBにわたる。米国における最も典
型的なPAD減衰の確率は0、3dBおよび6dBであり、ヨーロッパにおける
最も典型的なPAD減衰は7dBである。あるPAD減衰は実際に弁別できない
。例えば、0dBだけディジタル的に減衰したA則PCM信号は、全てのレベル
の75%において6dBのアナログ利得を持つ6dBのディジタル的に減衰した
A則PCM信号と正確に一致する。
【0051】 次に図5において、図1aにおけるステップ80において要求される如きディ
ジタルPAD減損を推定する方法のフローチャートが示される。このため、A則
に関しては、510aにおいて、PAD推定関数F2(n1、n2)が下式に従
って計算される。
【0052】
【数4】 但し、L(i)は、無損耗ビット・スロットにおいて受取られるi番目の正のレ
ベル(i=1、、、128)である。(図1aのステップ30で判定されるよう
に)1つ以上の無損耗ビット・スロットがあるならば、値L(i)が無損耗ビッ
ト・スロットにおける対応するレベルの平均値である。本発明の望ましい実施の
形態では、510aにおいて、PAD推定関数がA則PCM信号のPAD推定の
レベル33および58について計算される。A則PCM信号に対する関数F2(
33、58)とPAD減衰の関係が図5aに示される。
【0053】 ノイズの存在時のPAD推定関数F2(n1、n2)がバイアスされた推定値
であることを理解すべきである。従って、バイアス補正BAlaw(SNR)を用い
るべきである。望ましい実施の形態において、信号/雑音比(SNR)が40d
Bより大きければ、BAlaw(SNR)がA則PCM信号に対するゼロと見なすこ
とができる。SNRが40dBより小さければ、バイアス補正は5(40−SN
R(dB))と見なすことができる。このように、本発明の望ましい実施の形態
によれば、再び図5に関して、520aにおいて、適切なバイアス補正BAlaw
SNR)を決定された関数F2(n1、n2)から差引くことによりバイアス補
正関数F2BAlaw(n1、n2)が得られる。次に、530aにおいて、バイア
ス補正関数F2BAlaw(n1、n2)は、弁別のための一連の閾値、例えば0d
Bと6dB、1dBと7dB、3dBと9dB、などに比較される。特に、表3
に従ってA則PCM信号に対するPAD減衰領域を決定するためA則閾値が用い
られる。
【0054】
【表3】 閾値を越えると、PADは「領域2」に駐在するよう決定されるが、閾値が越
えられなければ、PADは「領域1」に駐在するよう決定される。PAD減衰(
および、図1aのステップ35または60におけるスケーリング・ファクタ候補
の前の決定、また図3のステップ380も参照)について530aにおいてなさ
れた決定を用いて、最終スケーリング・ファクタScfが下記に従って540a
において選定される。すなわち、 Sc1<1.1およびPAD<6dBならば、Scf=Sc1 Sc1<1.1およびPAD≧6dBならば、Scf=Sc2 Sc1>1.1およびPAD<6dBならば、Scf=Sc2 Sc1>1.1およびPAD≧6dBならば、Scf=Sc3 (11) 本発明によれば、チャネルが性質において略々直線的であるとき、μ則信号に
対するPAD推定値および最終スケーリング・ファクタの決定はA則信号に対す
るそれに似た方法において行われる。要約すれば、このような状況においては、
F2(64、128)が計算される。図5bに示されるように、F2(64、1
28)がPAD減衰に対してプロットされて示され、PADの推定関数F2(6
4、128)は単調でなく正確なPADの推定を許さない。しかし、これは6d
Bだけ異なる減衰間の識別を許容する。線形のチャネル状況において、バイアス
補正Bμは、SNR>40dBであるときは0と見なされ、SNR≦40dBな
らば、15(40−SNR(dB))と見なされる。更に、下記のμ則の閾値が
F2Bμに対して確定され、下記の領域を表4に示されるように弁別する。
【0055】
【表4】 PADの決定に基いて、適切な最終スケーリング・ファクタが候補から選定さ
れる。
【0056】 本発明の望ましい実施の形態によれば、μ則信号に対する最終スケーリング・
ファクタの決定は、(線形専用チャネルとは対照的に)線形と非線形の両チャネ
ルに適用する図5のステップ510b、520b、、、により行われることが望
ましい。非線形の歪みを持つチャネルにおいては、望ましい実施の形態によれば
、DILシーケンスの最高レベルは、これらレベルが著しく擾乱されるので、ス
ケーリング・ファクタおよびPAD領域の推定を行うときには用いられない。こ
のため、望ましい実施の形態によれば、PADの減衰および最終スケーリング・
ファクタの見出し時に用いられる最高レベルはレベル番号96である。更に、A
則の状況におけるPAD領域の弁別のため用いられた(かつ、線形のμ則の状況
において用いることができる)関数F2(n1,n2)は、μ則が非線形チャネ
ルで用いられる場合に悪い結果を生じ得る。従って、PADの減衰および最終ス
ケーリング・ファクタを決定するための他のメカニズムが提供される。
【0057】 非線形チャネルにおけるPADの減衰および最終スケーリング・ファクタを見
出すためには、下式従って距離関数Ldel(i,Δ)を規定することが望まし
い。すなわち、 Ldel(i,Δ)=L(i)−2L(i−Δ) (12) 但し、L(i)はイコライザの出力におけるスケールを付したDILシーケンス
のi番目のレベルの値、およびΔは比較された指数間の所与のシフト(すなわち
、レベル番号の差)である。このため、Ldel(48,16)=L(48)−
2L(32)である。式(12)の距離関数に従って計算された距離には、共通
循環距離(LdelCで示される)その他が含まれる。共通循環距離は、下式に
従って、PAD減衰および所望のスケーリング・ファクタScfと強力につなが
りがあることが発見された。すなわち、 LdelC=33(10PAD/20)=33/Scf (13) このように、PAD減衰がゼロであるならば、LdelCは33となる。PAD
減衰が値3を持つならば、共通循環LdelCは約47となり、PAD減衰が値
6を持つならば、共通循環LdelCは約66となる、、、などである。更に、
完全なDILシーケンスおよびΔ=16の場合、下式となることを示すことがで
きる。
【0058】 LdelC=maxi(Ldel(i,16)) (14) 換言すれば、共通距離は全ての指数iに対する最大距離に等しくなる。Ldel
(i,Δ)=LdelCを規定しかつiminで表わされる最小指数iは、PAD
減衰およびΔの関数である。このため、Δ=16の場合は、以下のことが発見さ
れた。
【0059】
【表5】 原則として、Ldel(i,16)≠LdelCならば、Ldel(i,17)
=LdelCとなるが、Ldel(i,17)≠LdelCならば、Ldel(
i,18)=LdelCとなることも判った。
【0060】 上記の特性に基いて、ステップ510bにおいて、予期される共通距離Lde
lCが、下記により計算される。すなわち、 LdelC1=33/Sc1;LdelC2=66/Sc1;LdelC3=132/Sc1 (15) 但し、Sc1は図3のステップ380において決定される3つの候補のスケーリ
ング・ファクタの最大値であり、1≦Sc1≦2、スケーリング・ファクタSc
2=(Sc1)/2、およびスケーリング・ファクタSc3=(Sc1)/4で
ある。520bにおいて、Ldel(i,Δ)の選択および累計のために、指数
minが計算される。典型的には、指数iminは指数レベル79と指数レベル95
の間に見出すことができ、この場合PAD減衰は6dBと12dBの間にある。
指数iminは、下式に従って近似化することができる。
【0061】 imin=floor(63+2.7(PADmax)) (16) 但し、PADmax=20log10(Sc1)/4) (17) 低すぎるLdel(i,Δ)に対する距離の値の累計を避けるため、ステップ5
30bにおいて、予期されるPADmaxの単調に増加する関数である閾値が選
択される。妥当な閾値Th1が、下式に従って設定される。すなわち、 Th1=ceiling(1.76・imin)−113) (18) ステップ540bにおいて、i=iminないしi=(imin+Ni)のiに対して
、距離Ldel(i,16)が閾値Th1に比較され、この閾値を越えるものは
550bにおいて選択され平均化される。平均値は、D1として表わされるLd
elCの推定値と見なされる。すなわち、
【0062】
【数5】 但し、Nsellは、540bにおいて閾値Th1を越えるものと選択された要素の
数である。Nsellが所望の最小数Nsel-minより小さければ、Nsell=Nsel-min となるまで更に多くの要素を選択できるようにN1を減じることができる。Nsel -min に対しては5のような更に高い値が望ましいが、N1およびNsel-minに対す
る妥当な値はN1=6、、、10でありNsel-min=2である。
【0063】 必要に応じて、ステップ540bおよび550bにおいてΔ=16と設定する
代わりに、ΔはΔ=16からΔ=Δmaxまでの範囲にあってもよい。このため
、i=imin乃至i=(imin+N1)およびΔ=16乃至Δ=Δmaxの場合、
距離Ldel(i,Δ)が閾値Th1に比較され、最小値ΔはLdel(i,Δ min )_Th1で表わされる。得られる値m(Ldel(i,Δmin)_Th1)
の平均を計算でき、下記の不等式を満たす値(Ldel(i,Δmin)_Th1
)が選択される。すなわち、 Ldel(i,Δmin)#Th1<(1+e)・m(Ldel(i,Δmin)#Th1) (20) 但し、妥当なe=0.1、、、0.3である。選択された値を平均すると、Ld
elCの推定値が見出されてD1として表わされる。
【0064】 D1がどのように見出されるかに拘わらず、560bにおいて、差dkが下式
により計算され、 dk=|(D1−LdelCk)| k=1、2、3 (21) 更に、570bにおいて、指数k=kmが最小値dkに対して見出される。580
bにおいて、最終スケーリング・ファクタScfが、Scf=Sckmに従って
設定される。
【0065】 再び図6において、本発明の別の特質によれば、チャネルの非線形性が、式(
19)により計算される平均の共通距離D1を異なる指数範囲に関する平均共通
距離D2に比較することによって推定される。特に、D2は、最高レベルからの
データ(92より大きい指数)を用いることを除いて、すなわち、i=(imax
−N1)ないしi=imaxから、先に述べたようにD1と同じ方法で生成される。
但し、imaxは送信されるDILシーケンスの最高レベルに対応する。従って非
線形性の表示は、D2とD1間の絶対差として規定することができる。
【0066】 NL=│D2−D1│ (22) チャネルを非線形あるいは線形として規定するため、妥当な閾値を設定すること
ができる。更に、非線形性のデシベルdBNL単位における定量的推定は、下記の
ように生成することができる。
【0067】 dBNL=(45+20・log10(250/d)) (23) 但し、d=NL・100.075dBPAD (24) 更に、dBNLは、式(24)におけるNLに対する下記関数を置換することによ
りD1の計算なしで推定することができる。
【0068】 NL=│D2−(33・10(dBPAD/20))| (25) 式(23)は、60dBを越える非線形性に対する特に良好な推定値を提供する
【0069】 非線形性の決定は、必要に応じて、変換テーブルの設計に対して用いることが
できる。例えば、NLが大きければ、スケールされたDILシーケンスを通常の
変換テーブルに置換してもよい。
【0070】 次に図6において、損耗ビット信号(a−コーデック・タイプ)を図1aのス
テップ55および97において要求されるような半損耗ビット信号(β−コーデ
ック・タイプ)から弁別する方法のフローチャートが示される。本発明の望まし
い実施の形態によれば、半損耗ビット・スロットの存在は、一般に、各スロット
に対して受取られた信号レベルを比較し、異なるスロットにおいて対応する値間
のゼロ距離の数(あるいは逆に、非ゼロ距離の数)を見出し、ゼロ距離(あるい
は非ゼロ距離)の数を閾値に比較することによって決定される。本発明によれば
、特定のスロットは、そのスロットが受取ったレベルと他のスロットが受け取っ
たレベル間にゼロの差をほとんど示さない(すなわち、ゼロ距離の差(zero
−distance difference)の数が閾値より低いか、あるいは
非ゼロ距離の差の数が別の閾値より高い)場合、このスロットは半損耗ビット・
スロットであると宣言される。実際に、理想的には、無損耗ビットと半損耗ビッ
トのスロット間のゼロ差の距離(zero−diference distan
ce)の数はゼロとなり、無損耗ビットと別の無損耗ビットのスロット間のゼロ
差の距離の数は調べられたレベル数に等しくなり(すなわち、全ての比較はゼロ
の差を生じる結果となり)、無損耗ビット・スロットと損耗ビット・スロット間
のゼロ差の距離の数は(128レベルに対し)64以下となる。
【0071】 特に、図6に示されるように、ステップ610において、図1aのステップ1
5またはステップ75において生じたいずれかのレベル・テーブルを用いて、差
の組dL(i,j,k)が異なるスロットの受取られたレベルL(i,j)およ
びL(i,k)間で計算され、ここで「i」はレベル数であり、「j」および「
k」はスロット数である。望ましい実施の形態においては、決定に対するノイズ
の影響を減じるために、i=70、71、、、128となる。マトリックスを用
いて、ステップ620において、6つの最大距離の6組が、j=1、2、、、6
およびk=1、2、、、6に対して(maxi(dL(i,j,k))=dLm
ax(j,k))であることが判る。ステップ630において、各スロットjと
各スロットk間のゼロの差が見出されて記録され、「ゼロの差」がある閾値より
低いと規定されることが望ましい。本発明の望ましい実施の形態によれば、閾値
は最大距離の関数であり、すなわち、dthr(l,k)=dLmax(l,k
)/20)である。640において、ゼロ距離の数の6つまでの和が下式により
見出される。
【0072】
【数6】 sL1、sL2、、、sL6の最小値sLminが650において得られ、損耗
ビット・スロット数と比較されるレベル数との関数である閾値に比較される。s
Lminが閾値より低ければ、660で示されるように、sLminに対応する
スロットは半損耗ビット・スロットであり、さもなければ、スロットはa−コー
デック・タイプの信号を用いる。
【0073】 図7は、図1aにおけるステップ100aまたは100bで要求されるような
、図4ないし図6に関して述べた方法からすでに決定された情報を用いて変換テ
ーブルを生成する方法のフローチャートである。特に、変換テーブルの生成にお
いては、A則またはμ則のどれが用いられるか(図4)、a−コーデック・タイ
プまたはβ−コーデック・タイプの損耗ビット信号のどちらが用いられるか(図
6)、およびスケーリング・ファクタの決定(図5)に関する情報が要求される
。このため、図7によれば、710において、各スロットに対して、受取られる
プロービング信号L(i)の各レベルがこのスロットに対する最終スケーリング
・ファクタScfにより乗じられて(図5)、スケール付きレベル(Ls(i)
)を提供する。図1aに示されるように、レベルL(i)は5つより多い損耗ビ
ット・スロットの場合におけるレベル15のテーブル、あるいは5つより少ない
損耗ビット・スロットの場合におけるレベル75の代替テーブルのいずれかから
得られる。次に、720において、このスロットに対するスケール付きレベルL
s(i)がその適切なスロット・タイプ(A則、μ則のa−コーデック、または
μ則のβ−コーデック)の標準値に比較される。730において、スケール付き
レベルが隣接する標準値間の中間点のいずれの側でも予め定めた比率(例えば、
5%)内にあるならば、この点は捨てられる(あるいは、コンステレーションに
おける使用には適さないと宣言される)。同様に、740において示されるよう
に、1つ以上のスケール付きレベルLs(i)が1つの標準値にマップするなら
ば、スケール付きレベルの一方のみがコンステレーションにおいて用いられ、他
方は適さないものと宣言されあるいは捨てられる。さもなければ、750におい
て最も近い標準レベルが使用可能として記録される。760において示されるよ
うに、ステップ710−750が受取ったプロービング信号の全てのレベルL(
i)について実施されることが望ましい。
【0074】 本発明の別の特質によれば、図8aないし図8cに関して更に詳細に示される
ように、図1aのステップ100aおよび100bにおいて生成される変換テー
ブルが、チャネルに対する電力制限Pに関し、ならびにモデム受信機により生成
されるコンステレーションを最適化するために最小距離d0に関して用いられる
。当業者には、最小距離d0がチャネルの信号/雑音比(SNR)および許容誤
差の関数であることが判るであろう。換言すれば、d0は、誤差の確率を持つ性
能(Per)を所与の信号/雑音比に提供し得るシンボル間の最小距離である。
最小距離を見出すための異なる方式が知られるが、本発明の望ましい実施の形態
によれば、Y.B.Okunevの「ディジタル通信における位相および位相差
変調(Phase and Phase−Difference Modula
tion in Digital Communication)」(Arte
ch House、264ページ、1997年)に記載されるような下記の関係
が用いられる。すなわち、
【0075】
【数7】 但し、D(n)=Ps/SNRであり、Psは平均信号強度である。Perの典
型例は、10-4、10-5、10-6、、、である。
【0076】 次に図8aにおいて、基本的なコンステレーションがPerスロット・ベース
で生成される。このため、Perスロット・ベースでは、コンステレーションに
対する初期設定レベルL0がステップ802においてL0を−d/2に等しく設
定することにより生成される。ここで、dは最初に最小距離d0に設定される。
ステップ804において、最初の(および以降の)レベル値(Li=L1)が、
当該スロットに対し変換テーブルからコンステレーションに対して、Li−1(
L0)プラスd0に等しいかあるいはこれを僅かに越えるレベル値をとり上げる
ことにより選定される。換言すれば、d0/2を越える変換テーブルにおいて最
も近いレベル値が、コンステレーションの最初の点として選択され、これにより
当該点とその負値との間の距離が性能要件を満たすのに要求される少なくとも最
小距離dとなることを保証する。806において、このレベル値は当該スロット
に対する「その時の」コンステレーション・メモリに入れられ、808において
、「その時の」コンステレーション・メモリにおける全ての点(最初は、唯一つ
の点)の平均電力が電力制限値Plimに比較される。その時のコンステレーシ
ョン・メモリにおける全ての点の平均電力が電力制限値より低ければ、指数iが
810において増分され、この方法は、804において、変換テーブルから選定
される別のレベル値で継続する。806においてレベル値Liが選定されてその
時のコンステレーション・メモリへ追加されると、その時のコンステレーション
における点の平均電力が808において決定される如き電力制限値を越える場合
に、「前の」コンステレーションもまた806において格納される。その時のコ
ンステレーションにおける点の平均電力が電力制限を越えるならば、「前の」コ
ンステレーションが812において基本コンステレーションとして格納される。
更に、コンステレーションにおける負でないレベル(点)N0の数は、コンステ
レーションに対して選定された点間の最小距離d1のように格納される(最終す
なわち最大指数iに等しい)。
【0077】 ステップ802ないし812がコンステレーションの生成において最初の「カ
ット(cut)」を提供するが、ステップ814ないし824は、選定される点
間の距離を増そうと試みることによりコンステレーション(constella
tion)を改善する。このため、ステップ814において、点間の最初の距離
dは、ステップ812において見出される最小距離d1に設定され、初期設定レ
ベルL0は−d/2に設定される(ここで、d=最小距離d1)。816におい
て、当該スロットに対する変換テーブルからのN0レベル値が、Li≧Li-1+d
1に従ってレベル値を逐次拾うことによりコンステレーションに対して選定され
、各レベルは前のレベルより少なくともd1だけ増分するように高く選定される
。最初のコンステレーションは818において格納され、820においてコンス
テレーションの点の平均電力が電力制限に比較される。電力が電力制限より低け
れば、822において、最小距離(d=d1)が増分され(d=d+1)、ステ
ップ814ないし820が反復される。このように、816において新たなコン
ステレーションが、前のコンステレーションよりも大きなレベル間の最小距離で
生成される。820において新たなコンステレーションが電力制限を満たすなら
ば、822において最小距離が再び増分され、ステップ814ないし820が反
復される、、、などである。しかし、新たなコンステレーションが電力制限を満
たさなければ、818において生成された「前の」コンステレーションが824
において新たなコンステレーションとして提供され、最小距離(d2で表わされ
る)、コンステレーションにおけるレベル(点)の数(N0)および僅かに最小
距離d2で隔てられたレベルの数(df)もまた、824において各スロットj
に対して示される。各コンステレーションがコンステレーションにおける点の数
および最小距離に対して最適化されて、6つのコンステレーションに関する情報
がこのように生成されることが理解されよう。
【0078】 本発明の別の特質によれば、図8aにより生成されたコンステレーションは、
データ・レートを下げることなくスロット当たりの点数N0を最小化することに
より、図8bに示されるように更に最適化される。特に、830において、2つ
の値RmaxおよびRrealが決定されあるいは提供される。Rmaxは、6
つのコンステレーションの各々にある点数が与えられると潜在的に達成可能にな
る最大データ・レートである。
【0079】
【数8】 但し、Fsはサンプリング・レート=8kbps、N0(k)はスロットkのコ
ンステレーションにおける負でない点の数、2番目の組のかっこ内の項はNFr
とも呼ばれる。Rrealは、V.90規格により許容されるデータ・レートの
組として規定され、すなわち、Rreal=(28+a(8/6))1000で
あり、ここでa=0、1、、、21である。
【0080】 ステップ832において、Rmaxより小さいかあるいはこれと等しい最大R
realであるデータ・レートDRが見出される。このため、データ・レートD
Rがステップ834において判定されるようにRmaxに等しければ、824に
おいて生成されるコンステレーションは、854において最後のコンステレーシ
ョンと見なされる。一方、データ・レートDRがRmaxより小さければ、83
6において、最大誤差の確率を持つスロットが見出される。最大誤差の確率の判
定は、多くの方法で行うことができる。しかし、本発明の望ましい実施の形態に
よれば、最小距離d2を持つスロットは、最大誤差の確率を持つスロットと見な
される。1つ以上のスロットが同じ最小距離を持つ場合は、この最小距離(すな
わち、最大df)で分離された大半の点を持つスロットは、最大誤差の確率のス
ロットとして選定される。
【0081】 ステップ838において、最大誤差の確率を持つスロットに対するコンステレ
ーションにおける点の数は減じられる、すなわち、N0(k)=N0(k)−1
。次いで、840において、修正されたNFrおよび修正されたRmaxは、式
(28)により計算され、842において、修正されたRmaxが832におい
て初めに計算されたデータ・レートに比較される。840において計算されたR
maxが832において計算されたデータ・レートより小さければ、ステップ8
44において、1だけ少ないN0を持つ新たなコンステレーションがステップ8
14ないし824によるスロットに対して生成される。このスロットに対して結
果として得るコンステレーションの最小距離d2は、次に846において、コン
ステレーションにおける点数が減じられる前の当該スロットに対するコンステレ
ーションの最小距離に比較される。新たなd2が前のd2より大きければ、少な
い点を持つ新たなコンステレーションが848においてセーブされ、854にお
いて格納されたコンステレーションに重ね書きするため用いられ、当該方法はス
テップ836へ戻って、この時最大の誤差確率を持つスロット(すなわち、同じ
か別の)を見出し、ステップ838以降に進む。このように、ステップ830な
いし848の結果として、最大の誤差確率を持つスロットにおける点数が減じら
れる。このような低減の結果は、データ・レートに影響を及ぼすことなくコンス
テレーションにおける点間に更に多くの距離(従って、更に低い誤差率)が得ら
れることである。
【0082】 ステップ846へ戻り、本発明の方法の実施中に、コンステレーションにおけ
る点数を減じてコンステレーションを再生する結果として得られる新たな最小距
離d2は、元の最小距離以外のものではなく、方法はステップ838へ戻り、こ
こで特定のスロットのコンステレーションにおける点数は更に減じられる。当該
方法は、ステップ840以降に続く。また、ステップ842において、特定のス
ロットの点数を減じる結果として計算されるRmaxは、ステップ832におい
て計算されたデータ・レートより低くなり、当該方法はステップ850において
継続する。ステップ850において、最大の誤差確率を持つスロットは、そのコ
ンステレーションにおける点数の低減がデータ・レートに影響を及ぼすので、ル
ープから外される。このループが全てのスロットに対して移動されなければ、ス
テップ852において、当該方法は、ステップ836へ戻ることにより継続し、
このステップで次に高い誤差確率を持つスロット(すなわち、最大の誤差確率を
持つ前に外されたスロット以外のスロットが見出される。当該方法は、各スロッ
トが、全体的なデータ・レートを減じることなく、そのコンステレーションにお
ける点数を減じることができるかどうかを調べるテストされるまで継続する。ス
テップ854において格納される結果として得たコンステレーションは、その後
図8cに示される望ましい方法において用いられる。
【0083】 次に図8cにおいて、本発明の別の特質によれば、6つのスロットにおけるフ
レームの平均電力を越えないことを前提として、スロットの電力が電力制限を越
えることを許すことにより、データ・レートを減じることなく信頼性を増す更な
る最適化が行われる。このため、図8bのステップ854から得るコンステレー
ションの最小距離(d2)を用い、また必要ならば各スロットにおいて前記最小
距離で分離された点数(df)を用いて、最大の誤差確率を持つスロットが86
0において見出される。862において、最小距離d2は、1だけ増大される(
これにより、このスロットに対する電力制限を越える)。ステップ864におい
て初期設定、図7のステップ740の結果として得るスロットに対する変換テー
ブル、および図8bの方法により最終的に決定されるような当該スロット(N0
(k))に対する点数を用いて、最大誤差確率のスロットに対する修正されたコ
ンステレーションが、図8aのステップ816に関して先に実質的に述べたよう
に、866において決定される。修正されたコンステレーションにより、(およ
びコンステレーションの残部に関する情報を用いて)フレーム全体PFrの平均
電力が870において計算され、望ましくは図9に関して以下に述べるように、
872においてフレーム(Plim−fr)に対する許容電力に比較される。フ
レームに対する許容電力を越えなければ、修正されたコンステレーションが87
4においてセーブされ、876において当該スロットに対するコンステレーショ
ンに重ね書きするため用いられ、当該方法は860において継続し、ここでこの
時最大誤差確率を持つ(同じかあるいは別の)スロットが見出される。当該方法
は、先に述べたように、ステップ872において、修正されたコンステレーショ
ンが見出されてフレーム全体の平均電力をして当該フレームに対する許容電力を
越えさせるまで、ステップ862以降を継続する。フレームの平均許容電力が越
されると、当該方法は876で続行し、ここでは(これ以上の)コンステレーシ
ョンの変化が生じない。あるいはまた、必要ならば、次の最大誤差を持つスロッ
トが860において見出されてステップ862以降へ続くように(図8bに関し
て先に述べたように)調べたスロットをループから外すことができる。それにも
拘わらず、最後にステップ876において格納されたコンステレーションが、最
小距離d2、点の数N0(図8bから得ることができる)、およびこのスロット
に対する別の点dfから最小距離にある点の数を見出すために878において各
スロットについて検討される。次に、880において、平均フレーム電力制限を
越えることなくコンステレーションの点を動かすことにより最小距離(すなわち
、減少数df)を持つ前記スロットに対するコンステレーションにおける点の数
を減らそうと試みるために、各スロットに対する「飛越し試行」が周知の方法で
行われる。飛越し試行においては、平均フレームの電力制限を越えることなく、
第1のレベルの電力を増す試み(少なくとも1つの以降のレベルの電力が増大す
る結果をもたらす)がなされる。この飛越し試行の結果、各コンステレーション
の最小距離は同じままであるが、コンステレーションの点を動かせるならば、1
つ以上のコンステレーションの誤差確率を改善することができる。
【0084】 発明人は、図8aないし図8cに関して記載した最適化方法が、ビット・エラ
ー・レートをしばしば係数で100程度だけ減じることによって信頼性を著しく
向上するのに役立つことを発見した。しかし、当業者は、データ・レートを維持
しながら最小距離従ってビット・エラー・レートについてコンステレーションを
最適化する代わりに、所与のビット・エラー・レートを維持しながらデータ・レ
ートを最適化するために、図8aないし図8cに記載された種々の手法を用いる
ことができることが理解されよう。例えば、図8bにおいて述べたようにデータ
・レートに影響を及ぼすことなく距離を増すために最大の誤差確率を持つスロッ
トを見出し点数を減じる代わりに、最小の誤差確率を持つスロットを見出すこと
ができ、また増すことがデータ・レートを増大させるならば、かつ総フレーム電
力制限を越えなければ、このスロットに対するコンステレーションにおける点数
を増すことができる。総フレーム電力制限を避けるために他のスロットから電力
を「借りる」ことに加え、あるいはその代わりに、最終ビット・エラー・レート
が所望量を越えて増えないことを前提として、総フレーム電力制限を越えないこ
とを保証するためにコンステレーションの点が追加された最小誤差確率を持つス
ロットの最小距離を減じることが可能である。更にまた、1つ以上のスロットが
損耗ビットを受けかつ他のスロットが損耗ビットを受けないある状況では、本発
明によって、スロット当たりの点の分布を変更し(例えば、損耗ビット・スロッ
トのコンステレーションから1つ以上の点を差引く)、かつ無損耗ビット・スロ
ットのコンステレーションへ1つ以上の点を追加した後に誤差率またはデータ・
レートについて最適化することが可能である。
【0085】 本発明の別の特質によれば、平均コンステレーション電力を調べる簡単なシス
テムが提供される。先に述べたように、PCMモデム・フレーム(6スロット)
の平均電力はある電力制限を満たさなければならない。V.90規格によれば、
これらの制限は0.5dBmの減分で−0.5dBM0ないし−16dBm0の
範囲にわたる。受信機が送信機に対するコンステレーションを設計するとき、受
信機と送信機の両方が、平均フレーム電力が対応する制限を満たすかどうかを調
べなければならない。不都合なことに、V.90規格で堤案された電力計算のた
めの方式は複雑であり、かなりのメモリと処理資源を必要とする。
【0086】 本発明によれば、平均フレーム低電力境界Plbおよび平均フレーム高電力境
界Pubが下式に従って推定され計算される。すなわち、
【0087】
【数9】 但し、Pは、下式による平均フレーム電力である。
【0088】
【数10】 また、P0=1.6039690・107、Likはk番目のコンステレーショ
ンにおけるi番目のレベル(図8cにおいて用いられる如き)、N0kはk番目
のコンステレーションにおける正のレベル数(図8bから得られる)、およびK
は6信号ビットを除くフレーム内で送られるビット数である。図9に示されるよ
うに、910において、Plbが計算される。920において、Plbが、電力
限度値であるPmaxに比較される。PlbがPmaxを越えると、電力違反が
宣言される。PlbがPmaxを越えなければ、930において、Pubが計算
される。940において、PubがPmaxに比較される。PubがPmaxよ
り大きければ、電力違反はない。しかし、PubがPmaxより小さいかこれと
等しければ、標識rが、950において下式により計算される。すなわち、 r=│(Pmax−Pub)/(Pmax−Plb)│ (32) 960において判定されるようにrが4より大きいかこれに等しければ、電力違
反が宣言される。さもなければ、電力違反はない。
【0089】 本文では、PCMモデム受信機における変換テーブルおよびコンステレーショ
ンの設計のための方法について記載され示された。本発明の特定の実施の形態が
記述されたが、本発明は、当技術が許容する範囲によるものでありかつ当該明細
書も同様に読まれるべきものであるので、前記実施の形態に限定されるべきもの
ではない。このため、特定の順序に従って個々のステップで実施されるように本
発明の方法の色々な特質について記述したが、多くの場合、ステップの順序は必
ずしも厳密でないこと、および色々なステップを必要に応じて組合わせあるいは
分割できることが理解されよう。また、本発明については、特にV.90モデム
に対する6スロット・フレームに関して記述したが、本発明の種々の特質が、異
なる数のスロットを持つ他のディジタル・モデムに対しても適用性を持つことが
理解されよう。更に、コンステレーションの設計および最適化に関する本発明の
色々な特質がモデムの最適化の信頼性に関して記述されたが、データ・レートの
最適化のため、あるいはデータ・レートと信頼性の両方を向上するために、特に
そのいずれに関しても最適化することなく、本発明の同様な特質を利用可能であ
ることが理解されよう。更にまた、本発明については主としてソフトウエアのフ
ローチャートに関して記述したが、本発明が、当技術において周知のように、ハ
ードウエア、ファームウエア、ソフトウエアあるいはその組合わせを含む装置に
おいて実施可能であることが理解されよう。従って、当業者には、頭書の請求の
範囲から逸脱することなく、更に他の修正が本発明に対して可能であることが理
解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 aは、本発明による変換テーブルを生成する方法を示すフローチャートである
。 bは、本発明による図1aの変換テーブルを用いる適切なコンステレーション
の設計方法を示すフローチャートである。
【図2】 図1aにおいて要求される如き損耗ビットおよび損耗のないビットのスロット
を分離する方法を示すフローチャートである。
【図3】 図1aにおいて要求される如きスケーリング・ファクタ候補を生成する方法を
示すフローチャートである。
【図4】 図1aにおいて要求される如きA則信号およびμ則信号を弁別する方法を示す
フローチャートである。 aは、A則/μ則分離関数およびPAD減衰を示すグラフである。
【図5】 ディジタルPAD減損を推定し図1aにおいて要求される如き最終スケーリン
グ・ファクタを選定する方法を示すフローチャートである。 aは、損耗ビットのないA則信号に対するPAD推定関数とPAD減衰の関係
を示すグラフである。 bは、μ則信号に対するPAD推定関数とPAD減衰の関係を示すグラフであ
る。
【図6】 図1aにおいて要求される如き半損耗ビット信号生成から損耗ビット信号生成
を弁別する方法を示すフローチャートである。
【図7】 図1aにおいて要求される如き図4ないし図6の方法から前に決定された情報
から変換テーブルを生成する方法を示すフローチャートである。
【図8】 aないしcは、図1bにおいて示されたステップを示すフローチャートである
【図9】 PCMモデムにおけるコンステレーション電力を調べる方法を示すフローチャ
ートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ワング,チン アメリカ合衆国コネチカット州06810,ブ リストル,コーヴ・ロード 25 (72)発明者 ゴールドスタイン,ユーリ アメリカ合衆国コネチカット州06488,サ ウスバリー,バレット・ヒル・ロード 924 Fターム(参考) 5J064 BA12 BC01 BC02 BC14 BC21 BD02 【要約の続き】 β−コーデック・スロットであると判定される。

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスロットを持つフレームを備えるモデムに対する少な
    くとも1つの変換テーブルを生成する方法であって、 a)別のモデムからDILシーケンス情報を取得するステップと、 b)前記DILシーケンス情報から少なくとも1つの順序付きレベル・テーブ
    ルを生成するステップと、 c)各スロットに対する前記順序付きレベル・テーブルの隣接レベル間の距離
    を見出すステップと、 d)前記距離を用いて、損耗ビット信号(RBS)を受けるスロットと、RB
    Sを受けないスロットとを弁別するステップと、 e)前記少なくとも1つの順序付きレベル・テーブルを用いて、前記DILシ
    ーケンス情報がA則またはμ則の情報であるかについて判定を行うステップと、 f)前記DILシーケンス情報がA則またはμ則の情報であるかについての前
    記判定を用いて、少なくとも1つのスケーリング・ファクタを決定するステップ
    と、 g)前記少なくとも1つのスケーリング・ファクタを用いて、前記少なくとも
    1つの変換テーブルを生成するステップと、 を含む方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つのスケーリング・ファクタを決定する前記ス
    テップが、RBSを受けないスロットの対応レベルを平均化することを含む請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つのスケーリング・ファクタを決定する前記ス
    テップが更に、少なくとも1つのスロットに対するPAD減損を推定することを
    含む請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記平均化されたレベルが、前記DILシーケンス情報がA
    則またはμ則の情報であるかについての前記判定において用いられる請求項2記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 RBSを受ける前記スロットのどれがa−タイプのRBSを
    受けるか、およびどれがβ−タイプのRBSを受けるかを判定し、前記少なくと
    も1つの変換テーブルを生成する前記ステップにおいて前記判定を用いるステッ
    プを更に含む請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 複数のスロットを持つフレームを備えたモデムに対するスケ
    ーリング・ファクタを生成する方法であって、 a)別のモデムからDILシーケンス情報を取得するステップと、 b)前記DILシーケンス情報から少なくとも1つの順序付きレベル・テーブ
    ルを生成するステップと、 c)各スロットに対する前記順序付きレベル・テーブルの隣接レベル間の複数
    の距離を見出すステップと、 d)少なくとも1つのスケーリング・ファクタを見出すため、隣接レベル間の
    前記複数の距離の実質的に唯一の典型的距離を用いるステップと、 を含む方法。
  7. 【請求項7】 前記典型的距離を用いるステップが、前記スロットに対する
    複数の最大距離Mxを選定することと、複数の最大距離の範囲内に当てはまる前
    記複数のスケーリング・ファクタの第1の組を見出すため、前記複数の最大距離
    の各々に対して、前記複数の距離を該複数の最大距離の範囲を比較することを含
    む、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記範囲が、上限境界と下限境界とを含み、該上限境界がM x (1+Δ)に等しく、かつ前記下限境界がMx(1−Δ)に等しく、ここで、0
    .05≦Δ≦0.10である、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記典型的距離を用いるステップが更に、前記複数の距離の
    各々の値の2倍を第2の範囲と比較することにより、該第2の範囲内に当てはま
    る第2の組の距離を見出すことを含む請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記第2の距離が、前記範囲内に当てはまる前記第1の組
    の距離を平均化し、該平均化された第1の組の距離を用いて第2の上限境界と第
    2の下限境界とを見出すことにより決定される、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記典型的距離を用いるステップが更に、少なくとも前記
    第1の組と前記第2の組における距離の数を加算することを含む請求項9記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 前記典型的距離を用いるステップが更に、第3の範囲内に
    当てはまる第3の組の距離と、第4の範囲内に当てはまる第4の組の距離と、第
    5の範囲内に当てはまる第5の組の距離とを見出すことを含み、前記加算ステッ
    プが、前記第1ないし第5の組における距離の数を加算することを含む、請求項
    11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記典型的距離を用いるステップが更に、各距離Mxに対
    する和に関する複数の和の最大値を用いることを含む請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記典型的距離を用いるステップが更に、前記第3、第4
    および第5の組の距離を個々に平均化し、前記第1ないし第5の平均距離の関数
    である調整された平均距離avMxを見出すことを含む、請求項13記載の方法
  15. 【請求項15】 複数のスロットを持つフレームを備えるモデムに対するス
    ケーリング・ファクタを選定する方法であって、 a)別のモデムからDILシーケンス情報を取得するステップと、 b)前記DILシーケンス情報から、少なくとも1つの順序付きレベル・テー
    ブルを生成するステップと、 c)前記複数のスロットの無損耗ビット信号(RBS)を見出すステップと、 d)少なくとも前記RBSスロットに対して、前記順序付きレベル・テーブル
    を用いてPAD推定関数を計算するステップと、 e)前記PAD推定関数の関数を少なくとも1つの閾値に比較して、PAD減
    衰の表示を見出すステップと、 f)PAD減衰の前記表示に基いてスケーリング・ファクタを選定するステッ
    プと、 を含む方法。
  16. 【請求項16】 前記PAD推定関数は、 であり、但し、yはゼロより大きい正の整数、L(i)は前記RBSスロットに
    おいて受取られるi番目の正のレベルである、請求項15記載の方法。。
  17. 【請求項17】 n1が33に等しく、n2が58に等しい請求項16記載
    の方法。
  18. 【請求項18】 前記PAD推定関数の前記関数がバイアス補正関数である
    請求項15記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記バイアス補正関数は、信号/雑音比(SNR)が40
    dBより大きければ、A則信号に対してゼロであるバイアス補正BALaw(SNR
    )を用い、さもなければ、A則信号に対して5(40−SNR(dB))を用い
    る請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記少なくとも1つの閾値が一連の閾値を含む請求項15
    記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記一連の閾値は、34、48、63、84および106
    の値を含む請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記一連の閾値を用いて6dBだけ変化するPAD減衰を
    弁別する請求項20記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記最終スケーリング・ファクタは、前記PAD減衰が6
    dBより小さいかどうかの関数である請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 n1が64に等しく、n2が128に等しい請求項16記
    載の方法。
  25. 【請求項25】 前記バイアス補正関数が、実質的に線形のμ則チャネルに
    対してSNR>40dBであるとき0であり、SNR≦40dBならば15(4
    0−SNR(dB))であるバイアス補正Bμ(SNR)を用いる、請求項18
    記載の方法。
  26. 【請求項26】 複数のスロットを持つフレームを備えるモデムに対するス
    ケーリング・ファクタを選定する方法であって、 a)別のモデムからDILシーケンス情報を取得するステップと、 b)前記DILシーケンス情報から、少なくとも1つの順序付きレベル・テー
    ブルを生成するステップと、 c)距離関数Ldel(i,Δ)=L(i)−2L(i−Δ)を用いて、共通
    循環距離LdelCを見出すステップ(但し、L(i)が前記順序付きレベル・
    テーブルのi番目の値であり、Δは比較された指数間の所与のシフト)と、 d)閾値Thlを決定するステップと、 e)距離Ldel(i,16)を前記閾値Thlに比較し、Thlを越える前
    記距離Ldel(i,16)を平均するステップと、 f)前記平均値を、スケーリング・ファクタの選定時に推定値D1として用い
    るステップと、 を含む方法。
  27. 【請求項27】 前記比較ステップが、指数i=iminないしi=(imim
    1)に対して前記距離Ldel(i,16)を比較することを含む請求項26
    記載の方法。
JP2000596674A 1999-01-28 2000-01-18 Pcmモデムに対する変換テーブルの設計 Withdrawn JP2002536866A (ja)

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