JP2002533822A - 通信ローカライゼーションシステム - Google Patents

通信ローカライゼーションシステム

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JP2002533822A JP2000590453A JP2000590453A JP2002533822A JP 2002533822 A JP2002533822 A JP 2002533822A JP 2000590453 A JP2000590453 A JP 2000590453A JP 2000590453 A JP2000590453 A JP 2000590453A JP 2002533822 A JP2002533822 A JP 2002533822A
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Abstract

(57)【要約】 セルラ電話またはセルラ類似通信システムにおける移動無線通信トランシーバの位置探知方法および装置は、該トランシーバが放出した信号を受動的に監視する簡略化システムを使用する。2つの受信基地局は、遠く離れたトランシーバから信号の到着するタイミングを測定することができる。このタイミング情報は、位置に対する感度のよい付帯情報と組み合わされて、該トランシーバの蓋然的な位置を測定する。本発明は、援助の要請に対しする緊急時サービスおよびロードサイドアシスタンスの強化を促進し、交通量の受動監視を可能とすることから、特に道路輸送に対して適用可能性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景および概要) 本発明は、緊急時サービスの応答、ロードサイドアシスタンス、交通監視、あ
るいは位置情報を応用することができる、または位置情報によって支援すること
ができる他のサービスを容易にする目的で、無線セルラ通信システムの一部であ
る車載無線通信送信機の地理的位置を測定するためのものである。
【0002】 セルラ電話システムによって現在、無線電話通信に即座にアクセスすることが
できるようになっている。セルラ電話は一般に、アナログ方式による周波数分割
多元接続(FDMA)で動作する。例えば時分割多元接続(TDMA)や符号分
割多元接続(CDMA)といったディジタル技術は、より大きな容量を提供し、
これによってより多くの人がセルラ電話サービスに同時にアクセスできるように
なっている。さらに、パーソナル通信システム(PCS)などの「セルラ類似」
通信システムは無線通信ネットワークにアクセスできる人の数をさらに増加させ
るであろう。
【0003】 セルラ電話またはセルラ類似通信システムは、ローカルエリア(すなわち「セ
ル」)にサービスを提供する固定基地局のネットワークにより、例えばセルラ電
話のような大多数の移動送受信機(「トランシーバ」)に統合通信サービスを提
供するシステムである。このような通信ネットワークでは、最適な状態で通信す
ることのできる基地局からそれぞれのトランシーバと通信する。ここで、この最
適な基地局とは、普通、必ずしも常にそうとは限らないものの、移動トランシー
バに最も近い基地局となる。最適な通信を提供するため、こうしたネットワーク
では、移動トランシーバの地理的位置をより正確に測定することよりも、どの基
地局を使用するかを決定する方がより必要となる。
【0004】 セルラ電話またはセルラ類似通信システム用の既存の通信ネットワークは、移
動送信機の位置を正確に測定できないということは、緊急時における重大なデメ
リットである。例えば、米ロサンゼルス市の公安当局では、米国での交通事故死
の60パーセント超が郊外の道路上で起きている今日、セルラ電話から緊急番号
(「9−1−1」)に通報してくる人の1/4は自分がどこにいるのか分かって
いない、とみている。場所が不確かなことにより生じる遅れは、そうでなくとも
時間のかかる郊外への救急サービスの到着時刻を更に遅らせてしまうこととなる
【0005】 この移動無線トランシーバの位置測定の問題は、長年にわたりさまざまな方法
で解決されてきたが、しかしそれはセルラ電話またはセルラ類似通信システム以
外のシステムでのことである。移動電話の大規模な監視に現実的に応用できるよ
うな、簡便で、低コストの解決方法はまだ見つかっていない。移動無線トランシ
ーバの位置測定を何らかの形で実行しようとする際の実質的な問題は、トランシ
ーバまたは通信ネットワーク(インフラストラクチャ)を、移動トランシーバの
位置を測定できるように修正するコストである。どの既存のトランシーバも、緊
急時援助またはロードサイドアシスタンスの要請に使用されることは、まずない
。したがって、トランシーバの供給会社および通信ネットワークの運営会社には
、このような稀にしか使用されないサービスのために、政府の命令もなしに、ト
ランシーバの複雑さ(ひいてはコスト)を高めたり、あるいは広範囲にわたる高
価なインフラストラクチャを整備したりしようとする経済上の動機はほとんど見
当たらない。しかし、短期的には利益にならなくとも、個人および公共の安全を
確保し強化するという緊急時援助サービスおよびロードサイドアシスタンスサー
ビスの価値は、疑う余地がない。増え続けている暴力事件およびこれに類する事
件の発生を抑制するために、移動通信システムを用いて個人の安全の確保を行う
ことへの関心を高めることは、加入者、ネットワーク運営者および一般大衆に等
しく莫大な利益をもたらす可能性を有する価値ある政策目標である。しかし、こ
の目的を実現するためには、いくら重要かつ有益であるとはいっても、援助の要
請をしたり、あるいは援助の必要性を訴えてきた人々を一意的に識別し、そのよ
うな人々と通信し、彼らが望むような援助を行うためには、実用的で安価なイン
フラストラクチャが必要である。
【0006】 緊急時の援助、あるいはロードサイドアシスタンスを行うためのものではない
が、ある人の位置を正確に測定する技術は存在する。例えば、衛星ベースの全地
球測位システム(GPS)は、衛星から送信された無線GPS信号を受信する専
用受信機を用いることによりGPS信号受信地点の位置を測定することができる
。しかし、GPSを使用して通信トランシーバの位置を把握するためには、移動
トランシーバがGPS受信機を備えている必要がある。GPS受信機は高価であ
る。大量生産によってコストが下がるとしても、既存および将来の全ての移動ト
ランシーバにGPS受信機を内蔵しなければならないことには変わりがない。サ
ービスの使用頻度が低いことと、特に米国および海外においてローカライゼーシ
ョン機能が必要とされるであろう移動トランシーバが既に大量に使用されている
ことから、この解決方法にかかるコストは極めて高いものになるであろうと思わ
れる。
【0007】 移動通信トランシーバの電波放出を受動的に監視することによってそれらの位
置を探知する技術も存在する。しかし、こうした技術のうち最も単純な方法では
、多重通路干渉(多重通路伝送)によって生じる見かけの位置のひずみを考慮し
ていない。多重通路伝送は、車両、建物、山腹などの物体からはねかえった無線
信号を含んでしまう。そのため、これらの影響を考慮しないと、トランシーバの
見かけの位置はゆがめられてしまう。多重通路伝搬は、比較的に小さい物体でも
相当な量の送信信号を反射することがあることから、短波長無線通信では共通の
問題であり、信号を反射する建物がある都市においては特に一般的な問題となっ
ている。したがって、電波放出を受動的に用いてローカライゼーションを行おう
とする場合においては、多重通路に起因して移動トランシーバの見かけの位置に
ひずみが生じてしまう可能性は、取り組むべき課題である。
【0008】 見かけの位置の潜在的なひずみを改善するために信号解析および信号源のロー
カライゼーション手順を行なう場合には、多重通路伝搬の状態は、必ずしもトラ
ンシーバ探知の妨げとなるとは限らない。例えば、Maloney他に与えられた米国
特許第4728959号では、信号の到着方向角(DOAまたはAOA)を測定
することができる方向検出手順を、2つ以上の受信基地局を用いる場合にどのよ
うに応用するかが示されている。この特許に記載されているように、通信信号の
受動監視を位置の測定に使用することは、位置の分かっている少なくとも2つの
受信局を有するネットワークのサービスエリア内ならどこにあっても移動トラン
シーバの位置を測定することができる、という点で優れた応用である。この方向
検出法は単純で正確だが、それぞれの受信サイトに指向性アンテナを必要とする
。多重通路効果に同様に注意し、全方向性アンテナを用いて得ることができる到
着時間差(TDOA:time−difference−of−arrival)測定および正確な時間
ベース維持機能を使用することによって指向性アンテナの要件を緩和することが
できる。それぞれの受信サイト対で可能なTDOA測定は1測定だけであり、そ
れぞれのTDOA測定は送信機がそれに沿ってあるはずの1本の双曲線(2次元
)を指定するだけなので、TDOA測定を用いたローカライゼーションには3つ
以上の受信位置が必要である。多重通路の影響を受ける環境であっても、少なく
とも3つの受信サイトを用いたTDOA測定であれば、解析により送信機の位置
を得ることができる。しかし、このTDOA測定法では、時間維持機能を備えた
3つ以上の位置において共通の信号を共同で受信する必要があるため、このTD
OA法の複雑さおよびコストの増大は、セルラ電話会社またはPCS会社が現在
進んで受け入れる、または受け入れる可能性のある範囲を超えている。
【0009】 受信信号の特性から導き出すことができるタイミングおよび方向データに加え
、移動無線トランシーバの位置に関係したその他の情報を入手できることもある
。例えば、緊急時ロードサイドアシスタンスの提供用に設計されたシステムであ
れば、援助を要請している人は、道路上または道路の近くにある車両の中にいる
ことが推定される。このような推定は、例えば通報者にその人が路上にいるのか
どうかを尋ねることによって確かめることができる。本明細書で「付帯情報」と
するこの種の地理的または地勢的追加情報は、援助指令担当者が普通に入手可能
な類の情報である。付帯情報を、2つ(むしろ3つ以上ではなく)の基地局から
得られたタイミング情報と組み合わせることにより、緊急時やロードサイドアシ
スタンスサービスの派遣ができる程度に十分に移動無線トランシーバの位置を特
定することができる。2つのサイトで受信した電波放出の観測特性からトランシ
ーバの位置を導き出せば十分であり、したがって、位置を導き出すために基地局
を追加する必要は無用のものとなる。しかし、このような付帯情報を使用して基
地局を追加する必要性をなくそうとした提案は、これまでされていなかった。
【0010】 車載の移動トランシーバを監視するということは、援助要請に対する応答の支
援以外にも利点が存在する。そうした利点の1つは、交通量の監視を経済的に行
うことができるということである。交通上の予想外の出来事(「交通渋滞」)は
幹線道路を塞ぎ、その結果、安全、環境および経済に有害な影響をもたらすこと
となる。主な大都市圏での通信量というものは一種の付帯情報であり、これを位
置や速度に関係した観測情報および地形情報(例えば道路地図)と組み合わせる
ことにより、どの道路が通行可能であり、どの道路が混雑しているかを指示する
ことができる。しかし、交通量情報や緊急時サービスおよびロードサイドアシス
タンスは通信システム確立のための主な理由ではないため、こうしたサービスは
現在までのところ通信システムによっては提供されていない。交通量情報を提供
するために通信インフラストラクチャに機器を追加するコストを通信会社が正当
だと考えるのは、最も控え目なインフラストラクチャ強化を使用してこれを実施
できる場合だけである。
【0011】 現在、緊急時援助およびロードサイドアシスタンスの要員を支援するために地
理的位置を十分な正確さで提供する、という課題に対しては、部分的でかつ複雑
な解決策を提供するような技術は存在する。しかしこのようなシステムは、2以
上の方向受信および3以上の時間標識された無線電波受信から導き出される観測
情報、または通信トランシーバに無関係の装置から得られたナビゲーション情報
に依存している。一対の通信無線受信だけから導き出される観測タイミング情報
と、例えば道路地図などから得られる付帯情報とを組み合わせて位置情報を得よ
うとするシステムはない。したがって本発明は、パーソナル通信システム(PC
S)、セルラ電話、特定移動無線(SMR)およびパーソナル携帯情報端末(P
DA)といった、既存のもしくは計画中のものを含む何らかの無線通信システム
を用いて移動無線トランシーバを識別し、その位置を探知する、単純で効果的な
方法を提供することを1つの目的とする。また本発明は、受信した電波放出から
導き出した観測情報を、道路地図、使用者の記述およびその他の情報源から導き
出した付帯情報と組み合わせることによって、国内および国際における、郊外お
よび都市地域の緊急時通知および個人の安全保護、ならびに道路監視を容易にす
るような自動位置識別(ALI)方法および自動「番号」識別(ANI)方法を
提供することにある。
【0012】 本発明は、以下のようなものを含むことも目的とする。たとえば、国内的にお
よび国際的に強化された9−1−1(E9−1−1)無線緊急時通知や日常のロ
ードサイドアシスタンス通知のための通信に付随するものとして位置や本人確認
を安価に提供するシステムを提供すること、道路速度を推定し、交通混雑および
交通量の特性などの全般的な輸送情報を提供すること、比較的容易にかつ安価に
構築できるシステムでそうした機能を提供すること、輸送可能な形態を持ち、し
たがって道路工事中の地域や、スポーツ競技や集会またはコンサートなどの特別
なイベントの開催地といった局所的な地域を一時的に監視するために使用するこ
とができるシステムを提供すること、プロセスと属性の組合せを提供することで
ローカライゼーション用および識別用の安価でありながら頑健なシステムを通信
システムに付随するものとして構成すること、である。
【0013】 本発明は、無線通信システムにおける移動無線通信トランシーバの位置測定装
置を提供するものであって、位置がわかっており、移動トランシーバから無線信
号を受け取る受信アンテナをそれぞれが有している2つのセンサ局と、サイト間
での同期時間標準を維持するためのGPSベースの受信機などのクロック機構と
、移動無線トランシーバからあるセンサ局に送信された無線信号の特定の構成か
ら到着時刻(TOA)を測定する信号特性解析処理装置と、他の信号特性または
移動トランシーバの動作環境についての付帯情報の情報源と、TDOAおよび関
連する付帯情報から移動トランシーバの位置を推定する多次元パラメトリック相
関処理装置と、移動トランシーバの蓋然的な位置を示す出力とを備える装置を提
供するものである。
【0014】 本発明は、移動トランシーバが放出した信号を受動的に監視する簡略システム
を使用することにより、セルラ電話またはセルラ類似通信システムの移動無線ト
ランシーバの位置を探知する。この発明では、位置の知られており、サイト間で
同期している2つの受信基地局における処理によって、移動トランシーバ位置の
TDOA軌跡(例えば2次元双曲線)を測定する。このTDOA軌跡は次に付帯
情報と組み合わされて、トランシーバの蓋然的な位置を測定する。本発明は、緊
急時(9−1−1)サービスおよびロードサイドアシスタンスを容易にし、交通
量の受動的な監視を許容するという点において、とりわけ道路輸送に対する適用
可能性を有する。この付帯情報は、無線位置探知方法以外から導き出された位置
情報を含む。そのような情報には、基地局地域の道路地図からの地勢情報、もし
くは、もしあるのであれば導き出されたトランシーバの速度や、通報者自身から
の通信、通報者の所にある機器から得られた情報といった他の情報を含めること
ができる。
【0015】 本発明では、3つ以上の基地局からの2以上の等価双曲線を組み合わせること
によって位置を測定する必要はない。基地局は2つで十分である。この能力は、
動的電力制御を介して容量が高められるため、トランシーバの電波放出を受信す
る基地局の数をより少なくすると思われるCDMA通信ネットワークにおいて、
特に有用となるであろう。とはいえ、位置測定の正確さをさらに高めるため、ま
たは補助情報が得られない移動無線トランシーバの位置測定を可能にするために
、3つ以上の基地局を使用することを妨げるものではない。2つのサイトからT
OA/TDOA手法を使用して位置を測定できることは、2つのサイトでの受信
はより多くの環境に適用でき、インフラストラクチャがより少なくて済み、コス
トが大幅に低減することから、緊急時援助の提供に特に有利である。本発明は、
いくつものセルが近くに位置するような道路が少なく、3つ以上のサイトで信号
を捕捉することができそうもない郊外地域の交通監視に特に有用である。したが
って郊外地域では、道路地勢といった付帯情報が、観測されたTDOA軌跡(双
曲線)に沿った移動トランシーバの位置をよりよく指示する。また本発明は、位
置の分かっている2つ以上のセンサ局と、移動無線通信トランシーバのTDOA
軌跡を測定する方法および手段と、付帯情報をTDOA軌跡と組み合わせて移動
無線トランシーバの位置を測定する方法および手段とを備えた無線通信システム
における移動無線トランシーバの位置を測定する方法および装置をも提供する。
【0016】 本発明は、移動トランシーバにGPS受信機などの専用装置を埋め込んだり内
蔵したりすることなく移動無線トランシーバの位置を測定することができる、と
いう利点を有する。事実、本発明は、あらゆる既存のセルラ電話のローカライゼ
ーションを可能とする。本発明の位置測定システムを配備するコストは低い。こ
の初期費用が低いことは、システムをより速く配備することができることを意味
し、そのため消費者はより早く、そしてより少ない費用で利益を実感することが
できる。
【0017】 (詳細な説明) 図1は、本発明が移動トランシーバの位置を測定する方法を示す図である。図
1には、米ヴァージニア州Annandaleの一部の道路地図という形態における付帯
情報、およびセルラ電話の形態における移動無線トランシーバを示している。セ
ルラ電話を載せた車両は、幹線道路2(ヴァージニア(VA)ルート50)沿い
の1と符号付けられたローカライゼーションエリアの中にある。位置10および
11に位置するセンサ局は、異なる時刻に一連のTDOA軌跡3〜8を測定する
ために使用される。
【0018】 このTDOA軌跡3〜8は、このエリアの道路地図を表す地勢データ20の上
に重ねられる。これらのベクトル化された都市部地域の地図のデータは、例えば
米カリフォルニア州Menlo ParkのETAK社、カリフォルニア州SunnyvaleのNa
vigation Technologies社、メリーランド州TimoniumのRoadnet Technologies
社、もしくはワシントンDCの商務省国勢調査局などから容易に入手可能である
。これらの地図は、移動無線トランシーバが動作するエリアにおける地勢といっ
た形態における付帯情報を表す。本発明は、制御局(やはり図1の符号10にあ
る)が、2つのセンサ局から得たTDOA軌跡をこの補助情報とともに使用して
、エリア1で動作している移動無線トランシーバの位置を測定することを可能と
するためにそうした補助情報を使用しようとするものである。
【0019】 図2は、図1に示したローカライゼーションエリア1の拡大図を示すものであ
る。TDOA軌跡3〜8は、9と符号付けられた通り(Parkwood Terrace)と
11と符号付けられた通り(Marc Drive)とを横切っている。このTDOA軌
跡3〜8のうちのいずれか1つだけからでは、移動トランシーバが2、9、11
のうちのどの通りに位置しているかを測定することはできない。しかし、このT
DOA軌跡のうちのいずれか2つ、例えば3および4を用いれば、TDOAに、
エリア1にある移動トランシーバがカバーするなんらかの地理的距離に対応する
変化jを与える。TDOA軌跡が測定されるそれぞれの時刻を記録することによ
って、制御システム10は、エリア1における移動トランシーバのおおよその移
動速度を測定することができる。通信中のセルラ電話が高速、例えば80km/
hr(50mph)で移動しているということは、その移動トランシーバは、観
測された速度の半分の速さ、すなわち40km/hr(25mph)を制限速度
とする住宅街の通り9または11のいずれかにあるのではなく、主要幹線道路2
(VAルート50)上にあるであろうということを間接的に示すものである。し
たがって、図2の道路2、9および11の相対的な制限速度または平均速度分布
といった付帯情報を用いることによって、制御局10は、どの通りに蓋然的なロ
ーカライゼーションエリア1を設定すべきかを推論することができる。
【0020】 先の例では、そのトランシーバが高速で移動していなければ、制御局10は、
移動トランシーバが主要幹線道路2にあるのか、あるいはその他の通り9もしく
は11にあるのかをTDOA軌跡だけからでは測定することはできないように見
えるかもしれない。静止しているトランシーバのローカライゼーションをするた
めに、緊急時援助(9−1−1)は何らかの他の形の付帯情報を必要とする。例
えば、援助指令担当者は、援助を要請している当事者に主要道路にいるのかどう
か尋ねることによって追加情報を得ることができるであろうし、主要道路にいな
いのであれば、通り名や知られている目印といった、側道9を側道11と区別す
る特徴的な情報といったような他の形の情報を求めることができるであろう。そ
のようにして得られた地理的情報をTDOA測定による位置情報と組み合わせる
ことによってトランシーバの位置を推定することができる。
【0021】 さらに、そのような動きのないことですら、交通量の監視などの他の目的にと
っては重要な意味を持つ。一般的な交通特性に基づけば、制御局10は、エリア
1の領域から発信されるセルラ電話の通話のほとんどは、主要幹線道路2からの
ものであると推定することができる。ほとんどのトランシーバがこの道路の制限
速度に応じた対地速度を示しているはずだからである。もし、このようなトラン
シーバの速度がエリア1付近での通常の道路状況で観測される速度よりずっと遅
いものであれば、このような情報は主要幹線道路2が異常に混雑していることを
間接的に示すものとなる。このような情報をもとに、混雑を指示する交通警報を
発令したり、事故の発生が暗示される場合に緊急車両またはその他のサービス車
両を派遣して混雑の原因を調査したりすることができる。これらの機能はいずれ
も、異なるTDOA軌跡のタイミングおよび通常の道路特性に関する知識の以外
の追加情報を必要としないが、もし追加情報が入手できるのであれば常に機能を
向上させることができる。
【0022】 図3は、本発明を実施するためのシステムのブロック図を示すものである。セ
ンササブシステム30は、信号特性解析処理装置32に接続されたRFアンテナ
31を含む。RFアンテナ31は既存の通信アンテナでよい。信号特性解析処理
装置32は、GPS受信機などのようにサイト間で同期がとられたタイミング標
準に基づいてRF信号測定が得られる時間を識別する。センサシステムは、無線
通信システム32の通常の使用で生じる無線周波信号を受動的に受信し、後述す
る制御システム35用の情報に変換する。この情報には、処理した信号成分の到
着時刻、成分の表現(必要な場合)およびそのトランシーバの識別が含まれる。
この情報にはさらに、TDOAの移動方向または変化率(相対ドップラーシフト
)、信号強度、信号の到着方向またはその変化率、ならびにトランスポンディン
グプロトコルおよび大きな信号帯域幅を用いて非常に厳密に制御されたトランシ
ーバ通信システムにおける双方向信号伝搬時間などの位置に関係した付帯的な特
性の観測を含めることができる。捕捉した信号の解析を実行する時間(すなわち
インテグレーション時間または「ドウェル」時間)を延長することによって、こ
の処理でTDOAの変化率(すなわち相対ドップラーシフト)ならびにTDOA
自体の測定値を作り出すことができる。時間を延長した測定プロセスからこの変
化率を検出することができるということは、測定プロセスのあいだTDOAは一
定であるという標準的な仮定があてはまらないということであり、そのような仮
定のもとでは、知覚できる程度に移動している無線トランシーバから信号を受信
する場合には測定値が劣化してしまうためである。TDOAの変化率は、通信し
ているトランシーバの動きの垂直速度に関係する。この特性解析処理によって、
受信信号電力(すなわちバイアスのない信号レベルの分散または平均平方)をト
ランシーバ位置の追加測定値として測定することができる。信号電力は、(後に
さらに論じる信号伝搬評価を通じて)受信サイトから移動トランシーバまでの範
囲、もしくは距離を指示し、信号電力の変化率、もしくは他の力の変動特性は、
トランシーバの放射状の移動速度だけでなく、既知の地理的領域からの信号伝搬
を伴うことが知られている物理的障害または多重通路干渉の原因をも示す。妨害
されていない双方向信号の伝搬時間は、受信サイトから移動トランシーバの位置
までの距離の2倍に比例する。受信無線信号について測定した全ての物理的特性
は、これらの測定値を仮定したトランシーバの位置および運動に対する既知の関
係と互いに関連付けるローカライゼーション処理の基礎を形成する。
【0023】 測定時間および不確実性の情報を2つのセンサ局から収集し、多次元パラメト
リック相関処理装置36に挿入する。この処理装置36は、タイミング情報を入
力32、37または38から導き出された他の付帯情報と結びつけて車両の位置
を測定する。この「付帯情報」という句はタイミングデータを向上させる観測さ
れた特性に適用され、さらに移動無線トランシーバの電波放出以外の情報源から
導き出される情報を含む。付帯情報は、移動トランシーバが動作していると思わ
れる環境についての情報、例えば道路網の構成や、地形の特徴および境界、信号
伝搬特性などの情報や、天候および天候が信号伝搬に及ぼす影響、ならびに道路
交通の状態などに関する情報を含み、さらに、移動トランシーバから通報された
ルート番号、道路名、速度、近くの目印、またはその他の位置を分かりやすく説
明する情報を言葉やその他の表現方法で表現した記述を含む。道路および地形表
現データは、地図作製データに関して先に挙げた会社などのような、地理情報シ
ステム用のデータベースの配給元から入手可能である。データベースに含まれる
道路区間の制限速度に代表される追加データもまた、地図データ製作会社もしく
は州政府の輸送担当部局から一般に入手することができる。さらに、時刻、気象
条件、曜日および季節と相関のあるさまざまな道路区間における特性交通速度分
布も、州の輸送担当部局が日常的に実施している交通量調査から入手することが
できる。あるいは、交通量の位置依存性を特徴付けるこのようなデータは、明確
なイベントにおいて本発明を用いて収集した交通量統計から蓄積することもでき
、次いでこれを再帰的に更新して、データベースの統計的精度が高まるに伴いよ
り速くより確固たる測定を得られるようにすることができる。信号強度(すなわ
ち電力)と距離との間の関係は、信号伝搬特性に代表される付帯データとしてデ
ータベースから入手可能な支援情報である。信号強度と距離との間の標準的な関
係は、受信信号強度または電力が距離の2乗に反比例するというものである。し
かし、一般に短波長通信(セルラシステムのような)を特徴付ける多重通路環境
では、強度は一般に範囲の2乗から6乗の逆数に比例し、信号の到着方向および
気象条件に強く依存する。したがって、距離の指標として信号強度を用いること
の有用性は、付帯情報データベースが強度−距離変換、すなわち信号伝搬特性を
示す正確度次第である。信号電力の測定値と受信機から移動トランシーバまでの
推定距離とのおおよその相関では、信号伝搬解析をRF伝搬予測の静的または動
的予測に適用することができる。このような信号伝搬予測のためのコンピュータ
ソフトウェア機能は、米コロラド州BoulderのApplied Spectrum Research社、
フロリダ州EdgewaterのC.E.T.社、コロラド州DenverのSoftWright社、または
アイダホ州MoscowのH2a Communications社から入手可能である。伝搬解析では
、天候の影響、地表の地形および構成、建物の高さ、および方向に依存した干渉
またはバックグラウンドノイズを思い通りに考慮に入れることができる。
【0024】 おおよその信号到着経路に沿った地形条件の知識は、これらの条件が信号伝搬
に及ぼす影響を推定するのに使用することができる。さらに、丘または水域境界
などの地理的特徴は、周知の方法でトランシーバがおそらく存在するであろう位
置の候補の範囲を限定する。したがって、このような地形情報を付帯情報として
使用することにより、位置測定の効率および正確さを向上させることができる。
【0025】 郊外地域においては、主要道路に沿った交通量を監視したり、緊急車両やロー
ドサイドアシスタンスの派遣を容易にしたりするほとんどの場合において、TD
OA情報を地勢図マッチング(すなわち位置情報と道路または他の景観的な特徴
といった既知の地理的位置とのマッチング)といった形態の付帯情報と関連付け
るだけで十分であると考えられる。郊外地域では道路が非常にに少ないので、一
本の道路と、2つのセンサ局および移動無線トランシーバに対する1本のTDO
A軌跡との交点だけで十分に移動無線トランシーバの蓋然的な位置を一意的に識
別するであろうと考えられる。
【0026】 一方都市地域では、移動無線トランシーバの位置を一意的に測定するのにタイ
ミング情報と道路地図情報だけあれば十分、ということにはなりそうにない。こ
のような場合には追加情報が必要となる可能性がある。本発明は、知識ベースの
位置情報処理装置38における付帯情報を適用することを考える。処理装置38
は、移動無線トランシーバの見かけの位置または蓋然的な領域に関して、緊急時
援助(9−1−1)センターのオペレータの持つ知識および判断に関する地理的
表現などの追加的情報源から得られた情報を統合する。
【0027】 本発明は、さらに無線通信システムからの支援的な、記述的な情報を受信する
ことを考える。受信したRF信号から抽出された位置依存情報は、図3の無通信
システム34からの付帯情報を用いられることによって質を向上させることがで
きる。RFアンテナ33は、例えば、セルラ電話のようなリモートトランシーバ
に最も近いセルラ電話システムの基地局となる。無線通信システム34は、リモ
ートトランシーバからの通信を復調する。この無線通信システムを介して受信し
た記述的な情報は、送信が道路上の車両からのものであるといったことについて
の音声表現、もしくは、移動トランシーバが移動している道路の名称といった位
置的知識を含むことができる。これらの位置知識は、TDOA測定を用いた相関
ローカライゼーション処理における付帯情報として使用することにより、象徴的
な識別標識に変換することができる。援助の要請(9−1−1番通報など)があ
った場合、応対するオペレータは通常、電話をかけてきた人に本人自身の電話番
号と本人のいる位置をきく。自分がどこにいるか分からない人であっても、電話
を通じて自分の周囲の状況を説明することはできる。したがって、本発明は、オ
ペレータがすばやく正確な位置を引き出すことができるような情報を活用するこ
とによって、援助オペレータを支援するべく設計されている。通報者からのルー
ト番号または通り名といった表現があれば、信号到着に予測される時間差を用い
ることで、その道路の相関する交点によって通報者の蓋然的な位置をすばやく提
供することができる。通報者が自身の移動しているルートを知らない場合、援助
オペレータは移動速度や、信号到着について観測された時間差にのっとって接近
してくる目立った目印についての情報を聞き出すことができる。位置に関係した
このような情報は全て、手動で得たか自動解析によって得たかに関わらず、抽出
した信号特性を用いた相関評価に含めるべく、グラフィック対話または自動的な
地理解釈を介して地理情報に変換されることとなる。
【0028】 オペレータまたは人間の情報源からの地理的知識または理解の入力するという
ことは、自動地点測定用のグラフィカルポインティングデバイスを備えたワーク
ステーション端末と人間との間のグラフィカルインタラクションの援助となりう
る。オペレータは、関連するエリアの道路についてのコンピュータ駆動の地図表
示を見ながら、グラフィカル入力デバイスを使用しておおよその位置、または通
報者の音声によって識別された道路、あるいは通報による説明に基づく蓋然的な
位置のはいった楕円または多角形を選択することができる。地理表示に使用され
る平面射影座標と、ナビゲーションおよび位置参照システムとともに使用される
測地参照座標との間における位置表示を変換するための数学的変換が、John P
.Snyderの「Map Projections−a Working Manual」という表題のU.S.Geol
ogical Survey Professional Paper 1395に記載されているので、ここに参
照する。
【0029】 オペレータは、あるいは通報されたもしくは推論される道路名、速度、目印、
または、おそらくオペレータの問合せに答えるような形で通報されてくるかもし
れない道路交差点を逐語的に入力することもできる。このテキストデータを、Un
ited Parcel Service社の地図の番地指定データベース、もしくはPublic Ser
vice Answering Points社の9−1−1データベースなどに含まれているテキ
スト−位置変換データベースと相関させることで、蓋然的な位置情報に変換する
ことができる。進んだシステムにおいては、関連する情報についての問い合わせ
は、音声合成または車両または使用者の通信装置に内蔵された処理装置とのコン
ピュータ対話による自動制御の下で求められ、それに対する応答は、抽出された
タイミングと関連特性測定との相関処理に入力できるように音声認識処理または
ダイレクトデータインタフェースによって解析されるようになっている。
【0030】 図3の多次元パラメトリック相関処理装置36は、入力32、37および38
からの異種のパラメータ情報を組み合わせて、移動トランシーバの位置および動
きについての見込みの記述を与える。入力情報およびその不確実性の知識表現は
、非常に多くの形態をとる。例えば、ベクトルの各々の要素が、ブールや整数、
浮動小数点もしくは符号といった特定の離散属性の値を表す離散属性ベクトルな
どの形態をとることが考えられる。こうした値についての特定の値選択は、付随
する信頼度、関連統計的誤差を有する連続数値パラメータ、および/またはファ
ジー論理パラメータを有する。この相関プロセスは、最尤法または最小2乗法エ
スティメータ、ジョイントプロバブリスティックデータアソシエーションアルゴ
リズム(joint probablistic data association algorithm)、連続パラメ
ータ用の確率密度関数マルチターゲットトラッキングシステム;多仮説不確実性
管理システム:離散論理アサーションを連続数値情報と結合する多信頼度プロダ
クションルールを用いたルールベースエキスパートシステム;ファジー論理エン
ジン;因果信念ネットワークなどのそれぞれが適当な知識表現に適した多数のエ
ンジンおよび不確実性管理システムを使用することができる。
【0031】 相関処理の一例として、どの道路を通っているのかは分からないが、近くの目
印についてはある程度の知識を有する状態で都市環境の中を移動している移動ト
ランシーバを検出する場合を考える。例えば、多数の道路、目印、川といった対
象をラスタ化し、画素オーバレイの検出をし、これら対象となるものについての
データベースへの問合せを行い、交点の候補、またはTDOA軌跡と他の目的物
との交点に近い目的物の候補、例えばTDOA軌跡と道路との交点にもっとも近
い目印といったようなものを見つけ出すことによって、位置信頼度帯を伴うTD
OA軌跡が多数の道路、目印、川および水域と交差していることが分かる。これ
らの問合せの結果は適当な知識表現の中に取り込まれる。不確実性管理を経由し
て、セルサイトの優先領域ならびにより特定の信号強度から得られた制約条件、
もしくは近くの目印について通報者が行った記述を適用することによって、いく
つかの候補に対する確率または信頼度を低減させ、他の候補の確率または信頼度
を高めることができる。
【0032】 図4は、高速道路41(Interstate highway 495)を下方に向かって移動し
ている移動無線トランシーバ40を例に用いて、信号到着の時間差を連続測定す
ることによって得られた情報を使用して移動無線トランシーバの速度および方向
を計算する方法を示すものである。オペレータまたは処理装置は、TDOA軌跡
と指定された道路との交点を示す(地図マッチング)。処理装置は連続する地点
間での平均速度を計算する。移動無線トランシーバ40からの信号の到着時間差
の変化率は、受信機と移動トランシーバに対するTDOA軌跡に垂直なトランシ
ーバの速度成分に比例する。TDOA軌跡と候補となっている道路との交点にお
けるこの道路の接線にこの成分を射影することで、対応する移動速度および方向
を推定することができる。あるいは、到着時間差の連続観測、および候補となっ
ている道路の軌道との交点から暗示される動きの評価によって、移動パラメータ
をより正確に推定することができる。適当な道路網速度分布の表現との相関を通
して、推定した速度がそれぞれの候補ルートに関して合理的に生起する確率をさ
らに評価することによって、移動トランシーバがたどっている実際のルートをよ
り確実に推定することができる。
【0033】 本発明に用いる装置は、Intel80486、Pentium中央処理装置(CPU)、Motor
ola68040またはPowerPC中央処理装置(CPU)に準拠したマイクロプロセッサ
ワークステーションなどに搭載されているような汎用処理機能を含むことができ
る。相関計算によって、測定したタイミングおよびその他の生じうる特性、通報
された情報、および/または人間による評価と、このようなワークステーション
や類似のデータベースサーバに共通するディスク、CD−ROM、バブルメモリ
、磁気テープドライブなどの大容量記憶機能に記憶された支援付帯情報との最適
な組合せを決定する。さまざまな種類の大量の地理的データに高速にアクセスす
るためには、使い勝手がよく記憶容量の大きい設備は、ダイレクトプロセッサバ
スディスクインタフェースおよびプロセッサ間イーサネット(登録商標)ネット ワークに用いられているような処理能力の高いデータ通信パスを介してデータ処 理設備にインタフェースされていなければならない。
【0034】 図5は、既存のセルラ電話ネットワークを無線通信システムとして使用するこ
とにより交通量を監視する手段として本発明を応用した本発明の一実施態様を示
すものである。この目的は、移動トランシーバ40をプローブとして使用して幹
線道路51の交通量を測定することである。代表セルラ電話40は、センサ局1
0および11の受信機32が傍受するような無線周波信号を放出する。好ましく
は、信号を受信したタイミングおよびその他観測された信号特性に関連する情報
は、次に制御局または交通管理センター53に送信される。送信される情報量を
最小限にするため、受信信号または他の基本データよりも送信タイミングおよび
その他の特性情報が優先して送信されるべきである。TDOAおよび相関情報を
処理した後、これらの情報は、これらの情報から導き出された、幹線道路51上
での車両の移動速度のような他の有用な情報とともにコンピュータモニタ54に
表示することができる。
【0035】 本発明の原理、好ましい実施形態および動作方法は、上述の明細書の記載通り
である。ここで開示した実施形態は、本発明を例示するものとして解釈されるべ
きものであって、本発明を限定するものとして解釈してはならない。上述の開示
は、当業者が何らかの方法で入手することのできる同等の構成物の範囲を制限す
るものではなく、むしろ以前に想像されなかった方法による同等の構成物の範囲
を拡大するものである。以上の例示的な実施形態に対しては、添付の特許請求の
範囲に記載された本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、数多くの変形
および変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 到着時間差(TDOA)情報を道路網地図にもともと含まれている道路位置情
報と相関させることによって、本発明を介して得ることができるセルラ電話トラ
ンシーバの位置を示す図である。
【図2】 図1のTDOA線と対象となる道路との交差の拡大図である。
【図3】 TDOAおよびその他の特性信号情報をその他の情報源から導き出した付帯的
地理情報と統合して、通常の通信動作下にある無線トランシーバの位置を得るこ
とができる本システムの機能構成要素を示す図である。
【図4】 移動速度および移動方向の推定値を計算することができるTDOAデータ測定
値と活動中のセルラ電話が移動している道路との交点の表示を示す図である。
【図5】 図3に示した機能を応用したシステムの構成を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AU ,BA,BB,BG,BR,CA,CN,CU,CZ, EE,GE,HU,IL,IS,JP,KP,KR,L C,LK,LR,LT,LV,MG,MK,MN,MX ,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,SK,SL, TR,TT,UA,UZ,VN,YU (72)発明者 スティーブンソン ジェイムズ オー. アメリカ合衆国 22033 バージニア州 フェアファックス マナー ホール レー ン 4408 Fターム(参考) 5H180 AA01 BB05 BB13 BB15 CC12 DD04 EE08 EE12 FF05 FF12 FF13 FF22 FF32 5J062 AA08 CC07 HH05 5K067 AA21 BB04 EE02 EE10 FF02 FF03 FF23 HH23 KK15

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信システムにおける移動無線通信トランシーバの位置
    探知装置において、 実質的に位置が知られており、共通の時間標準を維持するためのサイト間同期
    機構をそれぞれに備えた2つのセンサ局と、 無線信号から信号到着時刻情報を測定する信号特性解析処理装置と、 前記移動トランシーバに関する付帯情報の情報源と、 前記信号タイミング情報と前記付帯情報とから前記移動トランシーバの蓋然的
    な位置を測定する多次元パラメトリック相関処理装置と、 前記移動トランシーバの蓋然的な位置を示す出力と を備えたことを特徴とする位置探知装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線通信システムにおける移動無線通信ト
    ランシーバの位置探知装置において、前記付帯情報は、データベース化された情
    報を含むことを特徴とする位置探知装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の無線通信システムにおける移動無線通信ト
    ランシーバの位置探知装置において、前記データベース化された情報は、前記移
    動トランシーバの作動している環境の信号伝搬特性を含むことを特徴とする位置
    探知装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の無線通信システムにおける移動無線通信ト
    ランシーバの位置探知装置において、前記データベース化された情報は、交通量
    特性を含むことを特徴とする位置探知装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の無線通信システムにおける移動無線通信ト
    ランシーバの位置探知装置において、前記交通量特性は、速度分布情報を含むこ
    とを特徴とする位置探知装置。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の無線通信システムにおける移動無線通信ト
    ランシーバの位置探知装置において、前記データベース化された情報は、局所的
    なイベント情報を含むことを特徴とする位置探知装置。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載の無線通信システムにおける移動無線通信ト
    ランシーバの位置探知装置において、前記データベース化された情報は、前記無
    線通信システムのユーザの記述を含むことを特徴とする位置探知装置。
  8. 【請求項8】 請求項2に記載の無線通信システムにおける移動無線通信ト
    ランシーバの位置探知装置において、前記データベース化された情報は、地勢情
    報を含むことを特徴とする位置探知装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の無線通信システムにおける移動無線通信ト
    ランシーバの位置探知装置において、前記地勢情報は、地図情報を含むことを特
    徴とする位置探知装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の無線通信システムにおける移動無線通信
    トランシーバの位置探知装置において、前記地勢情報は、道路構成情報を含むこ
    とを特徴とする位置探知装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の無線通信システムにおける移動無線通
    信トランシーバの位置探知装置において、前記道路構成情報は、速度制限情報を
    含むことを特徴とする位置探知装置。
  12. 【請求項12】 請求項8に記載の無線通信システムにおける移動無線通信
    トランシーバの位置探知装置において、前記地勢情報は、目印に関する情報を含
    むことを特徴とする位置探知装置。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の無線通信システムにおける移動無線通信
    トランシーバの位置探知装置において、前記付帯情報は、通報情報を含むことを
    特徴とする位置探知装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の無線通信システムにおける移動無線通
    信トランシーバの位置探知装置において、前記通報情報は、オペレータからの入
    力を含むことを特徴とする位置探知装置。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の無線通信システムにおける移動無線通
    信トランシーバの位置探知装置において、前記通報情報は、交通状態に関する情
    報を含むことを特徴とする位置探知装置。
  16. 【請求項16】 請求項13に記載の無線通信システムにおける移動無線通
    信トランシーバの位置探知装置において、前記通報情報は、道路識別情報を含む
    ことを特徴とする位置探知装置。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載の無線通信システムにおける移動無線通信
    トランシーバの位置探知装置において、前記付帯情報は、前記到着時刻情報に加
    えて、前記無線信号についての測定された物理特性を含むことを特徴とする位置
    探知装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の無線通信システムにおける移動無線通
    信トランシーバの位置探知装置において、前記測定された追加の物理特性は、信
    号強度を含むことを特徴とする位置探知装置。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の無線通信システムにおける移動無線通
    信トランシーバの位置探知装置において、前記測定された追加の物理特性は、双
    方向信号伝搬時間を含むことを特徴とする位置探知装置。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載の無線通信システムにおける移動無線通信
    トランシーバの位置探知装置において、前記サイト間同期機構は、GPS受信機
    を含むことを特徴とする位置探知装置。
  21. 【請求項21】 セルラ通信システムまたはセルラ類似通信システムにおけ
    る移動無線通信トランシーバの位置探知方法において、 位置の知られている2つのセンサ局において前記移動無線トランシーバからの
    無線放出の信号到着タイミングを測定することと、 前記移動トランシーバの位置に関係する付帯情報を入力することと、 前記移動トランシーバの蓋然的な位置を前記タイミング情報および前記付帯情
    報と相関させることと、 前記移動トランシーバの蓋然的な位置を示すこと とを含むことを特徴とする位置探知方法。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記付帯情報は、データベース化さ
    れた情報を含むことを特徴とする位置探知方法。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記データベース化された情報は、
    前記移動トランシーバの作動している環境の信号伝搬特性を含むことを特徴とす
    る位置探知方法。
  24. 【請求項24】 請求項22に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記データベース化された情報は、
    交通量特性を含むことを特徴とする位置探知方法。
  25. 【請求項25】 請求項22に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記交通量特性は、速度分布情報を
    含むことを特徴とする位置探知方法。
  26. 【請求項26】 請求項22に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記データベース化された情報は、
    局所的なイベント情報を含むことを特徴とする位置探知方法。
  27. 【請求項27】 請求項22に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記データベース化された情報は、
    前記無線通信システムのユーザの記述を含むことを特徴とする位置探知方法。
  28. 【請求項28】 請求項22に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記データベース化された情報は、
    地勢情報を入力することを含むことを特徴とする位置探知方法。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置決方法において、前記地勢情報は、地図情報を含むこと
    を特徴とする位置探知方法。
  30. 【請求項30】 請求項28に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記地勢情報は、道路構成情報を含
    むことを特徴とする位置探知方法。
  31. 【請求項31】 請求項28に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記道路構成情報は、速度制限情報
    を含むことを特徴とする位置探知方法。
  32. 【請求項32】 請求項28に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記地勢情報は、目印に関する情報
    を含むことを特徴とする位置探知方法。
  33. 【請求項33】 請求項21に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記付帯情報は、通報情報を含むこ
    とを特徴とする位置探知方法。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記通報情報は、オペレータからの
    入力を含むことを特徴とする位置探知方法。
  35. 【請求項35】 請求項33に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記通報情報は、交通状態に関する
    情報を含むことを特徴とする位置探知方法。
  36. 【請求項36】 請求項21に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記付帯情報は、前記信号タイミン
    グ情報に加えて、前記無線信号についての測定された物理特性を含むことを特徴
    とする位置探知方法。
  37. 【請求項37】 請求項36に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記測定された追加の物理特性は、
    信号強度情報を含むことを特徴とする位置探知方法。
  38. 【請求項38】 請求項36に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記測定された追加の物理特性は、
    双方向信号伝搬時間を含むことを特徴とする位置探知方法。
  39. 【請求項39】 請求項36に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記測定された追加の物理特性は、
    前記移動無線トランシーバからの信号の到着方向を測定することを含むことを特
    徴とする位置探知方法。
  40. 【請求項40】 請求項21に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記付帯情報は、前記無線通信シス
    テムによって供給される情報を含むことを特徴とする位置探知方法。
  41. 【請求項41】 請求項40に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、前記無線通信システムによって供給
    される情報は、信号強度情報を含むことを特徴とする位置探知方法。
  42. 【請求項42】 請求項41に記載のセルラ通信システムにおける移動無線
    通信トランシーバの位置探知方法において、2つのセンサ局から複数の信号タイ
    ミングを測定することと、該複数の信号タイミングから複数の方位線の相対的な
    動きを測定することをさらに含むことを特徴とする位置探知方法。
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JP2016105098A (ja) * 2015-12-28 2016-06-09 株式会社ユピテル 位置軌跡データ処理装置、及び、そのプログラム

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