JP2002533644A - ぐう角燃焼システムを運転する方法 - Google Patents

ぐう角燃焼システムを運転する方法

Info

Publication number
JP2002533644A
JP2002533644A JP2000589875A JP2000589875A JP2002533644A JP 2002533644 A JP2002533644 A JP 2002533644A JP 2000589875 A JP2000589875 A JP 2000589875A JP 2000589875 A JP2000589875 A JP 2000589875A JP 2002533644 A JP2002533644 A JP 2002533644A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
furnace
fuel
offset
overfire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000589875A
Other languages
English (en)
Inventor
レベッカ エル トビアス
ダグラス ジェー ハート
ロバート ディー ルイス
ジェームス ピー サード サットン
ブルース エフ グリフィス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alstom Power Inc
Original Assignee
Alstom Power Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alstom Power Inc filed Critical Alstom Power Inc
Publication of JP2002533644A publication Critical patent/JP2002533644A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23CMETHODS OR APPARATUS FOR COMBUSTION USING FLUID FUEL OR SOLID FUEL SUSPENDED IN  A CARRIER GAS OR AIR 
    • F23C5/00Disposition of burners with respect to the combustion chamber or to one another; Mounting of burners in combustion apparatus
    • F23C5/08Disposition of burners
    • F23C5/32Disposition of burners to obtain rotating flames, i.e. flames moving helically or spirally
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23CMETHODS OR APPARATUS FOR COMBUSTION USING FLUID FUEL OR SOLID FUEL SUSPENDED IN  A CARRIER GAS OR AIR 
    • F23C7/00Combustion apparatus characterised by arrangements for air supply
    • F23C7/02Disposition of air supply not passing through burner
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23CMETHODS OR APPARATUS FOR COMBUSTION USING FLUID FUEL OR SOLID FUEL SUSPENDED IN  A CARRIER GAS OR AIR 
    • F23C9/00Combustion apparatus characterised by arrangements for returning combustion products or flue gases to the combustion chamber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23CMETHODS OR APPARATUS FOR COMBUSTION USING FLUID FUEL OR SOLID FUEL SUSPENDED IN  A CARRIER GAS OR AIR 
    • F23C2201/00Staged combustion
    • F23C2201/10Furnace staging
    • F23C2201/101Furnace staging in vertical direction, e.g. alternating lean and rich zones

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Solid-Fuel Combustion (AREA)
  • Combustion Of Fluid Fuel (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 複数の風箱(20)を有すると共に、これらの各風箱が複数のコンパートメント(32,48)を有し、これらのコンパートメントを通して燃料及び空気が炉内に導入される型式の固体燃料燃焼炉(10)を運転する方法である。本方法は、1次空気と燃料用空気とを炉の中央に大体位置している第1の仮想円(92)に対して接線をなす方向から炉内に同一のコンパートメント(32,48)を通して供給して回転火球を生じさせることを包含する。本方法は、また、オーバファイア空気及びオフセット空気を炉(10)内に供給することを包含する。オフセット空気とは、炉(10)内に供給される空気の一部分であって、第1の仮想円(92)と同心でかつこの第1の仮想円よりも大きな直径を有する第2の仮想円(96)を支持するために供給される空気である。好適には、炉内に供給される総空気は、次の関係、すなわち、総空気(100%)=(最大40%までのオフセット空気)+(最大50%までのオーバファイア空気)+(少なくとも20%の組合せ細配分の1次空気と燃料用空気)にしたがって分けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
本発明は、粉末化固体燃料燃焼炉を運転する方法、及びこの方法にしたがって
運転可能である粉末化固体燃料燃焼炉用であって、広い範囲の固体燃料に適用で
き、粉末化固体燃料燃焼炉に用いられた時、有効な排出物制御作用も果すことが
できる燃料及び空気区画装置に関する。
【0002】 粉末化固体燃料は、長い間にわたり、ぐう角燃焼法により炉内で浮遊状態で成
功裡に燃焼させて来ている。このぐう角燃焼技術は、粉末化した固体燃料と空気
とを炉の4つの隅部から、炉の中央における仮想円に対して接線をなす方向から
導入することを必要としている。この型式の燃焼は多くの利点を有する。中でも
、粉末化固体燃料と空気との良好な混合、安定な火炎状態、及び炉内の燃焼ガス
滞留時間が長いことが挙げられる。
【0003】 最近は、空気汚染をできるだけ最小限とすることに、益々関心が向けられて来
ている。NOx制御の問題に特に注目すると、窒素酸化物は、熱NOx及び燃料
NOxと呼ばれるふたつの各別のメカニズムにより化石燃料の燃焼中に生成され
ることが知られている。熱NOxは窒素分子と燃焼用空気中の酸素との熱的な固
定に由来する。この熱NOxの形成率は、局部的な火炎温度に極端に敏感な関係
にあり、他方、酸素の局部的な濃度に対してはそれ程でもない。仮想上、熱NO
xのすべては、最高温度の火炎領域で形成される。次いで、この熱NOxの濃度
は、燃焼ガスの熱的クエンチングにより高温領域におけるレベルに“凍結”され
る。したがって、煙道ガス熱NOx濃度は、ピーク火炎温度の平衡レベル特性と
煙道ガス温度の平衡レベルとの間にある。
【0004】 他方、燃料NOxは、例えば石炭及び重油のような或る種の化石燃料中の有機
的に結合されている窒素の酸化に由来する。この燃料NOxの形成率は、一般に
化石燃料と空気流れとの混合率により、ことに局部的な酸素濃度により大きく影
響される。しかしながら、燃料窒素に由来する煙道ガスNOx濃度は、典型的に
は例えば化石燃料中のすべての窒素の完全酸化から生ずるレベルの20ないし6
0パーセント程度のようにほんの一部分である。このように、上述のことから、
全NOx生成量は局部的酸素レベルとピーク火炎温度との両方の関数となること
がわかる。
【0005】 多年にわたって、数多くの改良が標準的なぐう角燃焼技術に加えられて来てい
る。これらの改良の多く、ことに最近提案された改良では、NOxの排出量をい
くらかでも少なくすることに関心が向けられている。このような改良のひとつが
、本出願人の1991年6月4日の登録の「集合同心式ぐう角燃焼システム」と
題する米国特許第5,020,454号の要旨となっている。この米国特許第5,
020,454号の教示によれば、特に化石燃料燃焼炉における使用に適してい
る集合同心式ぐう角燃焼システムが提供されている。この集合同心式ぐう角燃焼
システムは風箱を包含している。第1の群の燃料ノズルがこの風箱内に装架され
て、炉内に集合化した燃料を噴射し、これによって炉内に第1の富燃料領域を形
成するようにする。また、第2の群の燃料ノズルが風箱内に装架されて、集合化
した燃料を炉内に噴射し、これによって炉内に第2の富燃料領域を形成するよう
にする。更に、オフセット空気ノズルが風箱内に装架されて、オフセット空気を
炉内に噴射し、このオフセット空気が、同じく炉内に噴射された集合化燃料から
離れて指向し、炉の壁に向うようにしている。更に、密結合されたオーバファイ
ア空気ノズルが風箱内に装架されて、密結合オーバファイア空気を炉内へ噴射す
る。更に、この密結合オーバファイア空気ノズルとは分離しているオーバファイ
ア空気ノズルがバーナ領域内に装架されており、密結合オーバファイア空気ノズ
ルから離れて、風箱の長手方向軸線と実質的に整合している。この分離オーバフ
ァイア空気ノズルは、分離オーバファイア空気を炉内へ噴射する。
【0006】 もうひとつの改良としては、1992年9月15日登録の「ボイラ炉燃焼シス
テム」と題する米国特許第5,146,858号の要旨となる燃焼システムが挙げ
られる。この米国特許第5,146,858号の教示によれば、ボイラ炉燃焼シス
テムは、四角胴形状のボイラ炉の隅部の側壁に配設した主バーナを包含し、これ
ら主バーナの軸線が、炉の軸線と共通な軸線を有する仮想円筒の表面に対し接線
方向を指向している型式のものである。さらに、この型式のボイラ炉燃焼システ
ムでは、空気ノズルがボイラ炉内において主バーナの上方のレベルに配設されて
おり、これによって、主バーナ燃焼領域の還元雰囲気又は低酸素濃度雰囲気に残
されている未燃焼燃料が、この空気ノズルを通して流れる付加的な空気によって
完全燃焼される。この米国特許第5,146,858号に教示されるようなボイラ
炉燃焼システムは、ことに高レベル及び低レベルにそれぞれ配設されたふたつの
空気ノズル群を特徴としている。さらに詳しくは、低レベルの空気ノズルは、ボ
イラ炉の隅部に設けられ、それらの軸線は前述の第1の同軸仮想円筒表面よりも
直径の大きい直径を有する第2の同軸仮想円筒表面に対して接線方向を指向して
いる。他方、高レベルの空気ノズルは、ボイラ炉の側壁表面の中心に設けられて
おり、これらの空気ノズルの軸線は、第2の同軸の仮想円筒表面よりも小径の直
径を有する第3の同軸仮想円筒表面に対して接線方向に指向している。
【0007】 更に別の改良が、本願出願人による1993年3月23日登録の「NOx制御
のための新型オーバファイア空気システム」と題する米国特許第5,195,45
0号の要旨となっている。この米国特許第5,195,450号の教示によれば、
化石燃料燃焼炉に用いるのに特に好適な型式の燃焼システムに用いるために設計
されたNOx制御用の新型オーバファイア空気システムが提供される。この新型
NOx制御用オーバファイア空気システムは、複数の密結合オーバファイア空気
コンパートメントと、複数の分離オーバファイア空気コンパートメントとから成
る多段のオーバファイア空気コンパートメントとを包含している。密結合オーバ
ファイア空気コンパートメントは炉内の第1の高さレベルに支持されており、ま
た分離オーバファイア空気コンパートメントは炉内の第2の高さレベルに支持さ
れており、これにより密結合オーバファイア空気コンパートメントと整合はして
いるがこれからは間隔を置かれている。オーバファイア空気は密結合オーバファ
イア空気コンパートメントと分離オーバファイア空気コンパートメントとの両方
から供給されて、これらの間に所定の最も都合のよいオーバファイア空気分布を
形成し、分離オーバファイア空気コンパートメントから出たオーバファイア空気
が炉の平面において水平な噴霧状または扇面状分布を形成すると共に、オーバフ
ァイア空気は、これらの分離オーバファイア空気コンパートメントから、従来の
速度よりも著しく高い速度で出されている。
【0008】 各粉末化固体燃料ノズルで生ずる火炎は、全体的な熱及び質量移転プロセスを
通して安定化される。火炉の中心に生ずる、単一の回転する火炎のエンベローブ
(火球)は、火炉全体にわたって漸進的ではあるが完全かつ均一な粉末化固体燃
料と空気との混合を果させている。
【0009】 上述したようなNOx排出量を制御する努力は、また、しばしば低NOx作用
と関連する化学量論状態で作動する炉の側壁の消耗又は腐食を改善する努力と平
行にして行われている。これらの側壁に沿う化学量論状態を減少することは、炉
のこれらの区域の腐食を開始又は加速せしめる。
【0010】 上述の3つの米国特許の教示に従う燃焼システムは、それらが設計された目的
に対してはうまく機能することが実証されたものの、云うまでもなくこのような
燃焼システムに対して従来から改善の要求があることがわかっている。ことに、
例えば一酸化窒素のような好ましくない排出物の制御においてもっと広い適応性
を可能にする、新規かつ改良されたぐう角燃焼システムに対する要望が従来から
ある。更に、炉の水壁に沿う腐食に対する抵抗を高める、新規かつ改良されたぐ
う角燃焼システムに対する要望も従来からある。
【0011】 総括するに、新規かつ改良されたぐう角燃焼システムに対して従来要望されて
いることは、これを粉末化固体燃料燃焼炉に採用したとき、好ましくない排出物
を最適に減少することにある。
【0012】
【発明の概要】
したがって、本発明の目的は、粉末化固体燃料燃焼炉における使用に特に適し
た新規かつ改良されたぐう角燃焼システムを提供することにある。
【0013】 本発明の他の目的は、新規への適用にも、改装への適用にも等しくよく適合す
ることを特徴とする、粉末化固体燃料燃焼炉用の新規かつ改良された燃料及び空
気区画装置を備えたぐう角燃焼システムを提供することにある。
【0014】 本発明の更に他の目的は、設置するのが比較的容易、また運転するのが比較的
容易、更に製作するのが比較的安価であることを特徴とする、粉末化固体燃料燃
焼炉用の新規かつ改良された燃料及び空気区画装置を備えたぐう角燃焼システム
を提供することにある。
【0015】 本発明の更に他の目的は、炉の側壁に沿う腐食又は消耗に対する抵抗を高める
ことを特徴とする、粉末化固体燃料燃焼炉用の燃料及び空気区画装置を備えたぐ
う角燃焼システムを提供することにある。
【0016】 本発明の一態様によれば、選択した風箱装置を用いて炉の作動を最良に向上又
は最大にするように、炉内に供給される総空気が4つの部分に配分されて作動さ
せられる炉用ぐう角燃焼システムが提供される。一般に、総空気は下記の関係に
したがって供給されるのが好適とされる。 総空気(100%)=(最大40%までのオフセット空気)+(最大5 0%までのオーバファイア空気)+(少なくとも20%の組合せ細配分の 1次空気と燃料用空気) ここにおいて、総空気(100%)=V(オフセット空気)+X(オー バファイア空気)+Y(1次空気)+Z(燃料用空気)であり、これらの V,X,Y及びZは総空気においてそれぞれがパーセント(%)で占める 空気部分であると共に、総空気はその4つの部分である1次空気と、燃料 用空気と、オーバファイア空気と、オフセット空気とから成る。
【0017】
【好適な実施例の説明】 図面、特にその図1を参照し、図1には参照符号10によって総括的に示され
ている粉末化固体燃料燃焼炉が描かれている。この粉末化固体燃料燃焼炉10は
、図面の図2の下方に参照符号12によって総括的に示されている燃料及び空気
区画装置と関連することができ、この燃料及び空気区画装置12は、本発明にし
たがって、粉末化固体燃料燃焼炉10に設置することができ、粉末化固体燃料燃
焼炉10に設置されたときには、一酸化窒素の排出を制限するように作動する。
ここで説明されていない粉末化固体燃料燃焼炉10の他の構成要素の構成及び運
転モードについての詳細な説明については、従来技術、例えばエフ・ジェー・ベ
ルティ氏に対して1988年1月12日に特許が付与されかつ本出願と同じ譲受
人に譲渡された米国特許第4,719,587号の明細書を参照することができ
る。
【0018】 図面の図1を更に参照し、図1に例示された粉末化固体燃料燃焼炉10は、参
照符号14によって総括的に示されているバーナ領域を包含する。燃料及び空気
区画装置12の構成及び運転モードの説明と関連して以下に一層詳細に述べられ
るように、粉末化固体燃料燃焼炉10のバーナ領域14内では、この分野の当業
者にとってよく知られている方法によって、粉末化固体燃料と空気との燃焼が開
始される。この粉末化固体燃料と空気との燃焼から生じた熱ガスは、粉末化固体
燃料燃焼炉10内を上向きに流れる。熱ガスが粉末化固体燃料燃焼炉10内を上
向きに流れる間に、この分野の当業者にとってよく知られている方法により、熱
ガスは管(図面での説明を明瞭にするために図示されていない)を通して流れる
流体に熱を与える。前述した管は、従来の方法によれば、粉末化固体燃料燃焼炉
10の4つの壁のすべてに配置されている。熱ガスは、それから、粉末化固体燃
料燃焼炉10の、参照符号16によって総括的に示されている水平通路を通して
流れ、続いて粉末化固体燃料燃焼炉10の、参照符号18によって総括的に示さ
れている背部ガス通路へ進んで、粉末化固体燃料燃焼炉10を出る。水平通路1
6及び背部ガス通路18の両方は、一般に、この分野の当業者にとってよく知ら
れている方法により、蒸気を発生して過熱するための他の熱交換表面(図示せず
)を収容する。その後、蒸気は、一般に、タービン/発電機システム(図示せず
)の1つの構成要素を構成するタービン(図示せず)に流れるようにされ、これ
によって蒸気は上記タービン及びこのタービンと公知の方法により関連する発電
機(図示せず)を駆動する原動力を提供し、これによって上記発電機から電気が
発生させられる。
【0019】 燃料及び空気区画装置12(この燃料及び空気区画装置は、本発明によれば、
図面の図1に示されている粉末化固体燃料燃焼炉10の形に構成されている炉と
関連するように設計されている)を詳細に説明する目的のために、図面の特に図
1及び図2が次に参照される。特に、燃料及び空気区画装置12は、炉例えば図
面の図1の粉末化固体燃料燃焼炉10に使用されるように設計されている。そし
て、この燃料及び空気区画装置12は、粉末化固体燃料燃焼炉10に使用された
ときには、好ましくない一酸化窒素の排出を最適に減少するように作動する。
【0020】 図面の図1及び図2を参照することにより最も良く理解できるように、燃料及
び空気区画装置12は、複数のハウジング、好適には図面の図1及び図2に参照
符号20によって示されている主風箱の形の複数のハウジングを包含する。各主
風箱20は、この分野の当業者にとってよく知られている方法によって、粉末化
固体燃料燃焼炉10のバーナ領域14の4つの隅部のひとつに従来の適当な支持
手段(図示せず)によって支持され、主風箱20の長手方向軸線が粉末化固体燃
料燃焼炉10の長手方向軸線に関して実質的に平行に延びている。
【0021】 燃料及び空気区画装置12についての説明を続けるに、図面の図2に例示した
本発明の実施例によれば、主風箱20は、それぞれ参照符号22及び24によっ
て総括的に示されている1対の端部空気コンパートメントを包含する。図面の図
2を参照することにより最も良く理解できるように、1対の端部空気コンパート
メントの一方、すなわち参照符号22によって示されている端部空気コンパート
メントは、主風箱20の下方端に設けられている。他方の端部空気コンパートメ
ント、すなわち参照符号24によって示されている端部空気コンパートメントは
、主風箱20の上方部分に設けられている。また、図面の図2に例示した本発明
の実施例によれば、主風箱20には、図2にそれぞれ参照符号26,28及び3
0によって総括的に示されている複数の直通空気コンパートメントと、図2にそ
れぞれ参照符号32,34,36,38,40,42,44及び46によって総
括的に示されている複数のオフセット空気コンパートメントとが設けられている
。直通空気ノズルは、端部空気コンパートメント22,24の各々及び直通空気
コンパートメント26,28,30の各々の内部に、従来公知の形の適当な装架
手段によって装架関係で支持されている。オフセット空気ノズルは、オフセット
空気コンパートメント32,34,36,38,40,42,44及び46の各
々の内部に、従来公知の形の適当な装架手段によって装架関係で支持されている
【0022】 空気供給手段(後で詳細に説明する)は、端部空気コンパートメント22,2
4の各々、直通空気コンパートメント26,28,30の各々及びオフセット空
気コンパートメント32,34,36,38,40,42,44,46の各々に
接続されている。これにより、空気供給手段は、空気を上記の各空気コンパート
メントに供給し、それからこれらの各空気コンパートメントを通して粉末化固体
燃料燃焼炉10のバーナ領域14に空気を供給する。この目的のために、空気供
給手段は、公知の方法であるように、ファン(図示せず)と、一方ではこのファ
ンにまた他方では端部空気コンパートメント22,24、直通空気コンパートメ
ント26,28,30及びオフセット空気コンパートメント32,34,36,
38,40,42,44,46にそれぞれ別の弁及び制御器(図示せず)を通し
て流体流れ関係で接続されているダクト(図示せず)とを包含する。
【0023】 主風箱20を更に参照するに、図面の図2に例示した本発明の実施例によれば
、主風箱20には、また、それぞれ参照符号48,50,52,54及び56に
よって総括的に示されている複数の燃料コンパートメントが設けられている。そ
して、燃料コンパートメント48,50,52,54及び56の各々の内部には
燃料ノズルが装架関係で支持されている。これらの燃料ノズルは、図面の図3に
参照符号58によって総括的に示されている。このような目的のために使用する
のに適当な従来公知の形の装架手段が、燃料ノズル58を燃料コンパートメント
48,50,52,54及び56の各々の内部に装架するのに使用される。燃料
ノズル58は、好適には、火炎付着粉末化固体燃料ノズルチップを包含し、この
ノズルチップは図面の図4に参照符号60によって総括的に示されている。図面
の図2に示されている燃料コンパートメント48,50,52,54及び56の
各々は、粉末化固体燃料コンパートメントとして、例えば石炭コンパートメント
として働き、図面の図2には石炭コンパートメントとして示されている。したが
って、燃料コンパートメント48,50,52,54及び56は他の種類の粉末
化固体燃料、すなわち粉末化固体燃料燃焼炉10のバーナ領域14内で燃焼する
ことができる他の種類の粉末化燃料のために使用するのにも適当なものであるこ
とを理解すべきである。
【0024】 図面の図1に図式的に描かれて参照符号62によって総括的に示されている粉
末化固体燃料供給手段は、燃料コンパートメント48,50,52,54及び5
6内に装架関係で支持されている燃料ノズル58に接続されている。これにより
、粉末化固体燃料供給手段62は粉末化固体燃料を燃料コンパートメント48,
50,52,54及び56に、より詳細にはこれらの燃料コンパートメント内に
装架関係で支持されている燃料ノズル58に供給し、それから、この燃料ノズル
58から粉末化固体燃料燃焼炉10のバーナ領域14に噴射する。この目的のた
めに、粉末化固体燃料供給手段62は、図面の図1に参照符号64によって示さ
れている粉砕機と、参照符号66によって示されている粉末化固体燃料ダクトと
を包含する。粉砕機64は、所定の最小の細かさの粉末化固体燃料を作るように
設計され、したがって、動的分級機として一般的に知られている型式の回転分級
機(図示せず)を包含する。
【0025】 所定の細かさを有する粉末化固体燃料は、粉砕機64から粉末化固体燃料ダク
ト66を通して、燃料コンパートメント48,50,52,54及び56内に装
架関係で支持されている燃料ノズル58へ輸送される。すなわち、粉末化固体燃
料ダクト66は、その一方で粉砕機64に流体流れ関係で接続され、またその他
方で別々の弁及び制御器(図示せず)を通して燃料コンパートメント48,50
,52,54及び56に流体流れ関係で接続されている。前述したように、図面
での説明を明瞭にするために図示されていないが、粉砕機64は空気供給手段の
ファン(図示せず)に接続され、空気がこの空気供給手段のファン(図示せず)
から粉砕機64に供給される。これにより、粉砕機64から燃料コンパートメン
ト48,50,52,54及び56内に装架関係で支持されている燃料ノズル5
8に供給された粉末化固体燃料は、粉砕機の分野の当業者にとってよく知られて
いる方法により、粉末化固体燃料ダクト66を通して空気流れにより輸送される
【0026】 図面の図4に示されている火炎付着粉末化固体燃料ノズルチップ60を更に参
照するに、このノズルチップ60の主たる機能は、ノズルチップ60から粉末化
固体燃料燃焼炉10のバーナ領域14に噴射される粉末化固体燃料の着火を、従
来技術の形の粉末化固体燃料ノズルチップでもって着火することが可能である場
所よりも非常に接近した場所で、すなわちノズルチップから2フィート(61c
m)内で生じさせることにある。この粉末化固体燃料の迅速な着火により、安定
した揮発性成分の火炎を生じさせ、また付随して、富粉末化固体燃料流れ中のN
Ox生成を最小にする。
【0027】 図面の図3及び図4を参照して最も良く理解できるように、火炎付着粉末化固
体燃料ノズルチップ60は、図3に参照符号70によって示されている大略矩形
状の箱の形とされている。この矩形状の箱70は、その両側部に図3に参照符号
72及び74によって示されている開口を有し、これらの開口を通して粉末化固
体燃料/1次空気流れがそれぞれ火炎付着粉末化固体燃料ノズルチップ60に出
入りする。矩形状の箱70から少し距離を離れてこの矩形状の箱70を囲繞する
通路が、図3に参照符号76によって示されている。この通路76は、追加の空
気すなわち燃焼支持用空気のための通路である。
【0028】 主風箱20について更に説明するに、主風箱20内には、図面の図2に例示し
た本発明の実施例にしたがって、図2に参照符号88によって総括的に示されて
いる補助燃料コンパトーメントが設けられている。この補助燃料コンパトーメン
ト88は、その中に適当に設けた補助燃料ノズルの手段によって、補助燃料をこ
のノズルを通して粉末化固体燃料燃焼炉10のバーナ領域14に噴射することを
行うように作動する。このような補助燃料の噴射が所望されたとき、補助燃料は
粉末化固体燃料でない燃料、すなわち油又はガスとされる。例えば、粉末化固体
燃料燃焼炉10の起動中、このような補助燃料の噴射を行うことが所望されると
思われる。図2には主風箱20は1つだけの補助燃料コンパートメント88を有
するものとして示されているけれども、本発明の本質から逸脱することなしに主
風箱22は追加の補助燃料コンパートメント88を備えることができることを理
解すべきである。この目的のために、もし追加の補助燃料コンパートメント88
を設けることが所望されたときには、1つ又はそれ以上の直通空気コンパートメ
ント26,28及び30を補助燃料コンパートメント88に置換することによっ
て達成される。
【0029】 次に、オフセット燃焼の作用の原理について説明する。この目的のために、特
に図面の図5が参照される。この図5を参照して最も良く理解されるように、粉
末化固体燃料コンパートメント48,50,52,54及び56を通して粉末化
固体燃料燃焼炉10のバーナ領域14に噴射される粉末化固体燃料及び1次空気
流れは、図5に参照符号90によって図式的に示されるように、粉末化固体燃料
燃焼炉10のバーナ領域14の中央に位置して図5に参照符号92によって示さ
れている小さな仮想円に対して向けられる。粉末化固体燃料及び1次空気流れと
区別して、オフセット空気コンパートメント32,34,36,38,40,4
2,44及び46を通して粉末化固体燃料燃焼炉10のバーナ領域14に噴射さ
れる燃焼支持用空気、すなわち2次空気は、図5に参照符号94によって図式的
に示されるように、前述した小さな仮想円92と同様に粉末化固体燃料燃焼炉1
0のバーナ領域14の中央に位置することが必要とされると共にこの小さな仮想
円92と同心であって、図5に参照符号96によって図式的に示されている大き
な仮想円に対して向けられる。
【0030】 次に、オフセット空気コンパートメント32,34,36,38,40,42
,44及び46について、更に説明する。これらのオフセット空気コンパートメ
ント32,34,36,38,40,42,44及び46はすべて同一であるの
で、これらオフセット空気コンパートメントのひとつについてのみ以下に説明す
る。すなわち、最上位のオフセット空気コンパートメント46について以下に詳
細に説明し、他のオフセット空気コンパートメント32,34,36,38,4
0,42及び44はこのオフセット空気コンパートメント46と構成及び作用が
同一であることを理解されよう。図2及び図11に見ることができるように、最
上位のオフセット空気コンパートメント46は主風箱20内に適当に装架され、
それから主風箱20が炉10のバーナ領域14内に適当に配設されている。更に
、主風箱20及びこの主風箱20と構成及び作用が同一である他の3つの主風箱
が、炉の10の4つの隅部の各々に適当に配設され、これにより、本質的に2対
の主風箱20が存在し、その各1対の主風箱20の一方はこの1対の主風箱の他
方の主風箱と対角線(そのひとつの対角線が図10に仮想対角線DLとして示さ
れ、炉の10の垂直中心VCを通過している)上に対向して配設される構成を形
成する。
【0031】 特に図11に見ることができるように、最上位のオフセット空気コンパートメ
ント46はその中に装架したオフセット空気ノズルを有し、このオフセット空気
ノズルは参照符号406によって示されている。オフセット空気ノズル406は
、ノズルチップ408を包含する。ノズルチップ48は、各々参照符号410に
よって示されている複数の揺れ制御弁と、オフセット空気ノズル406を通過す
る空気流れの量を変えさせるように作動するダンパ手段412と、傾斜角度を変
えさせるように作動する傾斜駆動手段414とを包含する。ノズルチップ408
は、水平に、すなわち、主風箱20により定められている垂直軸線に対して垂直
をなしてノズルチップ408を通過する水平面において揺動する。また、最上位
のオフセット空気コンパートメント46は、炉10のバーナ領域14内のオフセ
ット空気ノズル406の付近に安定した火炎を確立せしめるように作動する点火
手段416と、オフセット空気ノズル406の付近において炉10のバーナ領域
14内の火炎の不存在を検出するように作動する火炎スキャナ418とを包含す
る。
【0032】 次に、揺れ制御弁410の機能を、図5に示されている小さな円92よりも大
きな直径の仮想円96に向けて最上位のオフセット空気コンパートメント46を
通してオフセット空気を供給することに関連して説明する。燃料コンパートメン
ト48,50,52,54及び56を通して炉10のバーナ領域14に噴射され
る燃料は、炉10の垂直中心VCと同軸である小さな円92(換言すれば、この
小さな円92は炉10のバーナ領域14内の中央に位置している)に向けられる
。そして、燃料とは区別して、オフセット空気コンパートメント32,34,3
6,38,40,42,44及び46を通して炉10のバーナ領域14内に噴射
される空気は、揺れ制御弁410の作用の結果として、大きな直径の仮想円96
(この大きな仮想円96は、小さな円92と同心であることにより、小さな円9
2と同様に、炉10のバーナ領域14内の中央に位置している)に向けられる。
したがって、ノズルチップ408内に組み込まれている揺れ制御弁410の作用
により、オフセット空気コンパートメント32,34,36,40,42,44
及び46を通して炉10のバーナ領域14に噴射される空気は、大きな直径の仮
想円96に向けられ、すなわち、炉10のバーナ領域14内に噴射される燃料か
ら離れて炉10の壁に向けられることを認識できるであろう。また、オフセット
空気コンパートメント32,34,36,38,40,42,44及び46を通
して炉10のバーナ領域14内に噴射される空気は、回転火球と炉10の壁との
間に介入される空気として働いて、これらの壁を覆い隠し、これにより、これら
の壁を作動時に炉10内に存在する還元ふん囲気から保護する。
【0033】 主風箱20を通しての2次空気流れを水平方向において多少オフセットするこ
とにより、燃焼の初期段階中粉末化固体燃料及び1次空気流れに用いられる空気
を少なくすることができる。また、これにより、粉末化固体燃料及び1次空気の
燃焼区域の中及びその上方の粉末化固体燃料燃焼炉10の水壁に接近して、酸化
環境を形成する。そして、これによって、灰付着量及び粘り強さを減少させる効
果があり、その結果粉末化固体燃料燃焼炉10の下方部分でのウォールブロワの
使用回数を減らすことができると共に、熱吸収を増大させることができる。また
、粉末化固体燃料燃焼炉10の水壁に沿う02レベルの増大により、特に、硫黄
、鉄又はアルカリ金属(K,Na)の高い濃度を有する粉末化固体燃料が燃焼さ
れたときにおける腐食電位を減少させることができる。そして、硫化又は他のメ
カニズムによる腐食は、粉末化固体燃料燃焼炉10の水壁に粉末化固体燃料及び
1次空気流れが直接衝突する可能性を最小にすることにより、実際上大きく制限
することができる。この衝突の可能性は、粉末化固体燃料燃焼炉10内で燃焼さ
れる粉末化固体燃料の細かさの制御を改良するに加えて、粉末化固体燃料燃焼炉
10の従来の熱釈放パラメータ及び幾何学的形状によって左右される。
【0034】 燃料及び空気区画装置12についての説明を続けるに、図面の図2に例示した
本発明の実施例によれば、一般に“密結合”オーバファイア空気コンパートメン
トと称されている種類のひとつまたはそれ以上のオーバファイア空気コンパート
メントが設けられて、例えば所定の量及びモーメンタムを有する一定の予め決め
られた特性を有するオーバファイア空気を供給する。このような配置の一例とし
て、図2に見ることができるように、燃料及び空気区画装置には、それぞれ参照
符号98及び100によって総括的に示されている1対の密結合オーバファイア
空気コンパートメントを包含し、これらの密結合オーバファイア空気コンパート
メント98及び100は、主風箱20の上方部分に設けられて、端部空気コンパ
ートメント24と実質的に並んだ関係で配設されている。そして、密結合オーバ
ファイア空気ノズルが、従来公知の形の適当な装架手段(図示せず)によって密
結合オーバファイア空気コンパートメント98及び100の各々の内部に装架関
係で支持されている。密結合オーバファイア空気コンパートメント98及び10
0の各々は、同じ空気供給手段(図示せず)に接続されている。この空気供給手
段(図示せず)には、前述したように、直通空気コンパートメント26,28,
30の各々及びオフセット空気コンパートメント32,34,36,38,40
,42,44,46の各々に加えて、端部空気コンパートメント22,24の各
々が接続されている。これにより、上記空気供給手段(図示せず)は燃焼支持用
空気を密結合オーバファイア空気コンパートメント98及び100の各々に供給
し、それから、これらの密結合オーバファイア空気コンパートメント98及び1
00を通して粉末化固体燃料燃焼炉10のバーナ領域14に燃焼支持用空気が噴
射される。
【0035】 燃料及び空気区画装置12の構成に関して更に説明を続けると、一般に“分離
”オーバファイア空気コンパートメントと称されている種類のひとつ又はそれ以
上のオーバファイア空気コンパートメントが設けられて、例えば所定の量及びモ
ーメンタムを有する一定の予め決められた特性を有するオーバファイア空気を供
給する。このような配置の一例として、図2に見ることができるように、燃料及
び空気区画装置には、粉末化固体燃料燃焼炉10の各隅部に、主風箱20の頂部
と粉末化固体燃料燃焼炉10の、図1に点線102で示されている炉出口面との
間に位置するように組み込まれている分離オーバファイア空気手段を包含する。
図面の図1及び図2に例示した本発明の実施例によれば、燃料及び空気区画装置
12は、典型的に、主風箱20から分離したレベルの分離オーバファイア空気手
段、すなわち図面の図1及び図2に参照符号104によって総括的に示されてい
る分離オーバファイア空気手段を包含する。この分離オーバファイア空気手段1
04は、従来公知の形の適当な支持手段(図示せず)によって粉末化固体燃料燃
焼炉10のバーナ領域14に適当に支持されて、主風箱20の頂部から、より詳
細にはその密結合オーバファイアコンパートメント100から適当に間隔を置か
れていると共に、主風箱20の長手方向軸線に実質的に整列されている。そして
、分離オーバファイア空気手段104は、主風箱20の頂部と炉出口面102と
の間に適当に配設され、粉末化固体燃料の燃焼によって発生したガスが主風箱2
0の頂部から炉10の頂部にまで進む時間、すなわち滞留時間は0.3秒を越え
る。
【0036】 分離オーバファイア空気手段104についての説明を続けると、図面の図1及
び図2に例示した本発明の実施例によれば、分離オーバファイア空気手段104
は、図面の図2に参照符号108,110及び112によって示されている3つ
の分離オーバファイア空気コンパートメントを包含する。そして、分離オーバフ
ァイア空気手段104の各分離オーバファイア空気コンパートメント108,1
10,112内に、それぞれ、分離オーバファイア空気ノズルが従来公知の形の
適当な装架手段(図示せず)によって装架関係で支持されいる。各分離オーバフ
ァイア空気ノズルは、揺動及び傾動することができる。図面の図6を参照して最
も良く理解できるように、揺動は水平面すなわち図6に参照符号120によって
示されている矢印の如く動くものとされている。他方、図面の図7を参照して最
も良く理解できるように、傾動は垂直面すなわち図7に参照符号122によって
示される矢印の如く動くものとされている。
【0037】 分離オーバファイア空気手段104の説明を更に続けると、分離オーバファイ
ア空気コンパートメント108,110,及び112の各々は、同一の空気供給
手段(図示せず)に流体流れ関係で接続されている。これにより、この空気供給
手段(図示せず)は燃焼支持用空気をこれら分離オーバファイア空気コンパート
メント108,110及び112の各々に供給し、それから、これら分離オーバ
ファイア空気コンパートメント108,110及び112の各々を通して粉末化
固体燃料燃焼炉10のバーナ領域14に燃焼支持用空気が噴射される。なお、上
記空気供給手段(図示せず)には、前述したように、端部空気コンパートメント
22,24の各々、直通空気コンパートメント26,28,30の各々、オフセ
ット空気コンパートメント32,34,36,38,40,42,44,46の
各々及び密結合オーバファイア空気コンパートメント98,100の各々が接続
されている。
【0038】 分離オーバファイア空気ノズルが揺動及び傾動することができる分離オーバフ
ァイア空気手段104の分離オーバファイア空気コンパートメント108,11
0,112を使用することにより、燃焼用空気と炉ガスとの混合プロセスを調整
することができる。
【0039】 次に、本発明にしたがって構成された燃料及び空気区画装置12の運転モード
について詳細に説明する。この燃料及び空気区画装置12は、図面の図1に示さ
れた粉末化固体燃料燃焼炉10のような粉末化固体燃料燃焼炉に採用されるよう
に設計されている。そして、燃料及び空気区画装置12の運転モードによれば、
適当な粉末度レベルを有する粉末化固体燃料が粉砕機64から供給される。すな
わち、粉末化固体燃料は、粉砕機64から粉末化固体燃料コンパートメント48
,50,52,54及び56へ燃料ダクト66を通る空気流れで運ばれる。この
粉末化固体燃料は、空気流れにまだ乗せられている間に、火炎付着粉末化固体燃
料ノズルチップ60を通して粉末化固体燃料燃焼炉10のバーナ領域14に噴射
される。このノズルチップ60は、この目的のために、各粉末化固体燃料コンパ
ートメント48,50,52,54及び56に適当に設けられている。
【0040】 燃料及び空気区画装置12の運転モードの説明を続けると、2次空気の形の、
予め確定された量の燃焼支持用空気が、各端部空気コンパートメント22及び2
4、各直通空気コンパートメント26,28及び30、そして各オフセット空気
コンパートメント32,34,36,38,40,42,44及び46を通して
粉末化固体燃料燃焼炉10のバーナ領域14に噴射され、これにより、粉末化固
体燃料燃焼炉10のバーナ領域14内の、いわゆる1次燃焼区域に所定の化学量
論量、すなわち不足当量状態を作る。ここで採用されている化学量論量という用
語は、粉末化固体燃料の完全燃焼に必要な理論的な空気量を意味して定義されて
いる。
【0041】 前述したように、1次燃焼区域へ噴射される燃焼支持用空気に加えて、予め確
定された量の燃焼支持用空気が密結合オーバファイア空気(OFA)の形で、各
密結合オーバファイア空気コンパートメント98,100を通して粉末化固体燃
料燃焼炉10のバーナ領域14へ噴射され、これにより、粉末化固体燃料燃焼炉
10のバーナ領域14内の前記1次燃焼区域より上方の他の燃焼区域に存在する
化学量論量が、所定の値となる。
【0042】 本発明にしたがって構成された燃料及び空気区画装置12の運転モードをさら
に説明すると、予め確定された量の燃焼支持用空気が分離オーバファイア空気の
形で、粉末化固体燃料燃焼炉10のバーナ領域14へ噴射される。さらに詳述す
ると、予め確定された量の燃焼支持用空気が分離オーバファイア空気(OFA)
の形で、分離オーバファイア空気手段104の各分離オーバファイア空気コンパ
ートメント108,110及び112を通して粉末化固体燃料燃焼炉10のバー
ナ領域14へ噴射され、これにより、粉末化固体燃料燃焼炉10のバーナ領域1
4内の前記1次燃焼区域及び前記他の燃焼区域の両方よりも上方の更に他の燃焼
区域内の化学量論量が所定の値となる。
【0043】 本発明のぐう角燃焼システムは、例えば一酸化窒素の減少のようなひとつ又は
それ以上の作動パラメータを向上又は最大にするために、好適な空気分配装置に
したがって空気を供給するように構成されている。本発明のぐう角燃焼システム
の好適な空気分配装置の幾つかの例を示すために、図1及び図10に示されてい
る炉の他の変形例が次に説明される。この他の変形例の風箱装置は、図2に示さ
れている炉の風箱装置とは異なっているが、しかし、炉は図2に示されている炉
と基本的に同じ方法でぐう角燃焼によって回転火球を生じせしめるように作動さ
れる。したがって、次に図12及び図13を参照する。これらの図12及び図1
3は、本発明にしたがって作動して本発明の好適な方法で空気を分配するように
した化石燃料燃焼炉を示している。この化石燃料燃焼炉は、同心ぐう角燃焼シス
テムと複数の壁とを包含し、これらの壁はその中にバーナ領域を包含する。同心
ぐう角燃焼システムは、図12に参照符号200によって総括的に示され、微粉
炭燃焼炉とすることができる化石燃料燃焼炉204のバーナ領域202を形成す
る燃焼室内において作動する。バーナ領域202は、その中心を通して垂直に延
びる長手方向軸線CLを定める。
【0044】 バーナ領域202を形成する燃焼室は4つの隅部を有し、これらの各隅部は隣
接する他の隅部から実質的に等しい距離をおき、したがって燃焼室は実質的に正
方形の横断面を有している。そして、4つの風箱206(206a,206b,
206c及び206d)が各々燃焼室の4つの隅部の関連するひとつに配設され
ている。各風箱206は、複数のコンパートメントを包含し、これらのコンパー
トメントは次に特に図13を参照して一層詳細に説明される。図13は、第1の
風箱206aを表わす風箱206の一部分を示しており、この風箱206(20
6a)は4つの風箱を代表して示す目的のために示されており、他の3つの風箱
206b,206c及び206dはこの代表の風箱206(206a)と構成及
び作用が同一であることを理解されよう。
【0045】 第1の風箱206(206a)は一連のコンパートメント208を包含し、こ
れらの各コンパートメント208はそれを通して燃料、空気又は燃料と空気との
両方を噴射し、これにより、空気と燃料との混合体がこの一連のコンパートメン
ト208を通して燃焼室内に噴射される。一連のコンパートメント208は垂直
の配列でもって炉202の底部半分まで延び、これにより、一連のコンパートメ
ント208は最上位のコンパートメント208TMから最下位のコンパートメン
トまでの範囲において上下に連続して配列されている。
【0046】 第1の風箱206(206a)は、最上位のコンパートメント208TMに密
結合オーバファイア空気ノズル210を包含し、このノズル210は空気を燃焼
室内に噴射する。第1の風箱206(206a)は、更に、図13に見ることが
できるように、複数の燃料ノズル212を包含し、これらの各ノズル212は燃
料を燃焼室内でぐう角燃焼させるためにその関連するひとつのコンパートメント
208内に適当に装架されている。3つの燃料ノズル212(以下、燃料ノズル
212A,212B及び212Cとして示される)が、それらをコンパートメン
ト208内に装架した配置の状態で代表して示されている。これらの燃料ノズル
212A,212B及び212Cは燃料を火球RBに接する燃料燃焼方向に燃焼
せしめ、火球RBはバーナ領域202内を上向きに流れる間中バーナ領域202
の長手方向軸線CLのまわりを回転又は旋回する。ぐう角燃料燃焼方向(以下、
燃料燃焼方向FOとして示される)は、対角線DDからの角度である。対角線D
Dは、燃焼室の対角線上に並んで対向しているそれぞれ一対の隅部を通過する面
214内にある。
【0047】 端部空気ノズル218は、最上位のコンパートメント208TMのすぐ下の、
その関連するコンパートメント208内に配設されている。第1の風箱206(
206a)は、更に、空気を最上位の空気コンパートメント208TMから回転
火球RBに接して燃焼室内に噴射する密結合オーバファイア空気ノズル220を
包含する。この密結合オーバファイア空気ノズル220は、対角線DDから燃料
燃焼方向FOと同じ側へオフセットされている空気オフセット方向AOに沿って
空気を噴射する。(換言すれば、対角線DDから燃料燃焼方向FOへの方向及び
空気オフセット方向AOへの方向は、図13に見ることができるように、同じく
反時計方向である。)また、空気オフセット方向AOは、典型的に、燃料燃焼方
向FOと同じオフセット角度に設定されている。オフセット燃焼燃料は、燃焼室
内に旋回又は回転火球RBを生じさせて維持せしめる。更に、任意の他のコンパ
ートメント208を通して噴射された空気に加えて、密結合オーバファイア空気
ノズル210を通して集合して噴射された空気は、バーナ領域202内で燃料を
完全燃焼させるために必要とされる量よりも少ない量であり、その結果、コンパ
ートメント208に関連するバーナ領域202の部分は不足当量燃焼状態を特徴
とする。
【0048】 次に、本発明の好適な空気分配装置の一例にしたがって図12及び図13に示
されている炉を運転する方法について更に詳細に説明する。なお、もっぱらこの
説明を容易にする目的のために、幾つかの定義された用語が燃焼過程中に提供さ
れる空気の性質を特徴付けるために以下用いられている。これらの用語とは、4
つの空気部分、すなわち、1次空気、燃料用空気、オーバファイア空気及びオフ
セット空気である。1次空気とは、燃料ノズルチップを通して燃料を乗せて輸送
する空気の部分である。例えば、この1次空気は図3及び図4に示されている固
体燃料ノズルチップ60の開放端74を通して粉末化固体燃料を輸送する空気で
ある。燃料用空気とは、燃料ノズルチップが配設されているコンパートメントと
同じコンパートメントを通して供給される空気の部分であって、典型的に、1次
空気と同じ角度方位で供給される追加の燃焼支持用空気から成る。例えば、図3
に示されている固体燃料ノズルチップ60の通路76を通して供給される空気が
、この燃料用空気である。オーバファイア空気とは、最上位の燃料コンパートメ
ントよりも上方、例えば最上位の燃料コンパートメント212Aよりも上方の位
置から供給される空気の部分である。オフセット空気とは、噴射した燃料、1次
空気及び燃料用空気により支持される小さな円と同心の大きな直径の仮想円を支
持するような角度方位で供給される空気の部分である。例えば、図5に示される
大きな直径の仮想円96を生じせしめて支持するように供給される2次空気が、
このオフセット空気である。
【0049】 本発明の幾つかの好適な空気分配装置によれば、炉内に供給される総空気の4
つの部分の各々は総空気の好適なパーセント配分から成る。総空気の4つの部分
の各々の配分は、炉の特定の風箱装置のために適当に決められる。本発明による
好適な空気分配装置の一例は、例えば図12及び図13に示されているような風
箱装置に適当であり、次の2つの特徴、すなわち、(1)オフセット空気が最上
位のコンパートメントの上又は下に比較的隣接して、若しくは最上位のコンパー
トメントを通して供給されること、例えばオフセット空気が最上位のコンパート
メント208TMのオフセットノズル220を通して供給されること、及び(2
)オーバファイア空気(すなわち、最上位の燃料コンパートメントより上方の空
気)が例えば密結合オーバファイア空気のように供給されることを特徴とする。
この一例においては、4つの空気部分のパーセント配分は下記の配分(A)が好
適とされる。 (A) 1次空気 16〜24% 燃料用空気 12〜25% オーバファイア空気 4〜45% オフセット空気 4〜35% ここにおいて、炉内に供給される総空気=100%
【0050】 この好適な空気分配装置は、頂部のコンパートメントに隣接するオフセット空
気及びオーバファイア空気の2つの上述した特徴に加えて、他の特徴を有する風
箱装置にも適当であることを理解されよう。例えば、この好適な空気分配装置は
図2を参照して述べられているような風箱装置に適当であり、この風箱装置にお
いては追加のオフセット空気がすべての燃料(石炭)ノズルに隣接して供給され
る。
【0051】 本発明による好適な空気分配装置の他の例は、次の2つの特徴、すなわち、(
1)オフセット空気が最上位のコンパートメントの上又は下に比較的隣接して、
若しくは最上位のコンパートメントを通して供給されること、例えばオフセット
空気が最上位のコンパートメント208TMのオフセットノズル220を通して
供給されること、及び(2)密結合オーバファイア空気(すなわち、最上位の燃
料コンパートメントに比較的近接する上方のオーバファイア空気)が供給される
ことを特徴とする風箱装置に適当である。この他の例のためには、4つの空気部
分のパーセント配分は下記の配分(B)が好適とされる。 (B) 1次空気 12〜25% 燃料用空気 12〜25% オーバファイア空気 10〜45% オフセット空気 5〜40% ここにおいて、炉内に供給される総空気量=100%
【0052】 したがって、上述した好適な空気分配装置のふたつの例により示されるように
、本発明のぐう角燃焼システムにより炉内に供給される総空気は、選択された風
箱装置を有する炉の作動を最良に向上又は最大にするように4つの空気部分に配
分される。一般に、総空気は下記の関係(C)にしたがって供給されることが好
ましい。 (C) 供給される総空気(100%)=(最大40%のオフセット空気)+(
最大50%のオーバファイア空気)+(少なくとも20%の組合せ細配分の1次
空気と燃料用空気) ここにおいて、総空気(100%)=V(オフセット空気)+X(オーバファ
イア空気)+Y(1次空気)+Z(燃料用空気)であり、これらのV,X,Y及
びZは総空気においてそれぞれがパーセント(%)で占める空気部分である。
【0053】 図14は、図12及び図13を参照して述べられたぐう角燃焼システムの変形
例を示す。この変形例においては、単一の分離オーバファイア空気手段が追加し
て設けられている。この図14に示される変形例において、燃焼システムは、4
つの隅部を有するバーナ領域302を形成する燃焼室内において作動し、4つの
隅部の各々は隣接する他の隅部から実質的に等しい距離をおき、したがって燃焼
室は実質的に正方形の横断面を有している。そして、4つの風箱306が各々燃
焼室の4つの隅部の関連するひとつに配設されている。各風箱306は複数のコ
ンパートメントを包含し、これらのコンパートメントは次に図14を参照して一
層詳細に説明される。図14は、第1の風箱を表わす風箱306の一部分を示し
ており、この風箱は4つの風箱を代表して示す目的のために示されており、他の
3つの風箱はこの代表の風箱と構成及び作用が同一であることを理解されよう。
【0054】 第1の風箱306は一連のコンパートメント308を包含し、これらの各コン
パートメント308はそれを通して燃料、空気又は燃料と空気との両方を噴射し
、これにより、空気と燃料との混合体がこの一連のコンパートメント308を通
して燃焼室内に噴射される。一連のコンパートメント308は垂直の配列でもっ
て炉の底部半分まで延び、これにより、一連のコンパートメント308は最上位
のコンパートメント308TMから最下位のコンパートメントまでの範囲におい
て上下に連続して配列されている。
【0055】 第1の風箱306は、最上位のコンパートメント308TMに密結合オーバフ
ァイア空気ノズル310を包含し、このノズル310は空気を燃焼室内に噴射す
る。第1の風箱306は、更に、図14に見ることができるように、複数の燃料
ノズル312を包含し、これらの各ノズル312は燃料を燃焼室内でぐう角燃焼
させるためにその関連するひとつのコンパートメント308内に適当に装架され
ている。3つの燃料ノズル312(以下、燃料ノズル312A,312B及び3
12Cとして示される)が、それらをコンパートメント308内に装架した配置
の状態で代表して示されている。これらの燃料ノズル312A,312B及び3
12Cは燃料を火球RBに接して燃料燃焼方向に燃焼せしめ、火球RBはバーナ
領域302内を上向きに流れる間中バーナ領域302の長手方向軸線Cのまわり
を回転又は旋回する。ぐう角燃料燃焼方向(以下、燃料燃焼方向FOとして示さ
れる)は、対角線DDからの角度である。対角線DDは、燃焼室の対角線上に並
んで対向しているそれぞれ一対の隅部を通過する面314内にある。
【0056】 端部空気ノズル318は、最上位のコンパートメント308TMのすぐ下の、
その関連するコンパートメント308内に配設されている。第1の風箱306は
、更に、空気を最上位の空気コンパートメント308TMから回転火球RBに接
して燃焼室内に噴射する密結合オーバファイア空気ノズル320を包含する。こ
の密結合オーバファイア空気ノズル320は、対角線DDから燃料燃焼方向FO
と同じ側へオフセットされている空気オフセット方向AOに沿って空気を噴射す
る。(換言すれば、対角線DDから燃料燃焼方向FOへの方向及び空気オフセッ
ト方向AOへの方向は、図14に見ることができるように、同じく反時計方向で
ある。)また、第1の風箱306は単一の分離オーバファイア空気手段を包含し
、その分離オーバファイア空気コンパートメント322内に配設した空気ノズル
を通してオーバファイア空気を供給する。
【0057】 オフセット燃焼燃料は、燃焼室内に旋回又は回転火球RBを生じさせて維持せ
しめる。更に、任意の他のコンパートメント308を通して噴射された空気に加
えて、密結合オーバファイア空気ノズル310を通して集合して噴射された空気
は、バーナ領域302内で燃料を完全燃焼させるために必要とされる量よりも少
ない量であり、その結果コンパートメント308に関連するバーナ領域302の
部分は不足当量燃焼状態を特徴とする。
【0058】 本発明による好適な空気分配装置の上記変形例は、例えば図14に示されてい
るような分離オーバファイア空気手段を有する風箱装置に適当であり、次の3つ
の特徴、すなわち、(1)オフセット空気が最上位のコンパートメントの上又は
下に比較的隣接して、若しくは最上位のコンパートメントを通して供給されるこ
と、例えばオフセット空気が最上位のコンパートメント308TMのオフセット
ノズル320を通して供給されること、(2)オーバファイア空気(すなわち、
最上位の燃料コンパートメントより上方の空気)が供給されること、及び(3)
分離オーバファイア空気が供給されることを特徴とする。この変形例においては
、4つの空気部分のパーセント配分は下記の配分が好適とされる。 (D) 1次空気 14〜22% 燃料用空気 9〜22% オーバファイア空気 30〜46% オフセット空気 5〜37% ここにおいて、炉内に供給される総空気=100%
【0059】 本発明による好適な空気分配装置の更に他の変形例は、例えば図14に示され
ている風箱装置の変形例のような分離オーバファイア空気手段を有する風箱装置
であって、前述した3つのうちの2つと同じ特徴、すなわち、(1)オーバファ
イア空気(すなわち、最上位の燃料コンパートメントより上方の空気)を供給す
ること及び(2)分離オーバファイア空気を供給することと、更に他の特徴(3
)、すなわちオフセット空気を(図14に示されている風箱装置のように最上位
のコンパートメント308TMのオフセットノズル320を通して供給しないで
)オーバファイア空気の最上位のコンパートメントの下方に比較的隣接して供給
することを特徴とする風箱装置に適当である。この更に他の変形例においては、
4つの空気部分のパーセント配分は下記の配分(E)が好適とされる。 (E) 1次空気 17〜26% 燃料用空気 10〜24% オーバファイア空気 15〜40% オフセット空気 5〜40% ここにおいて、炉内に供給される総空気=100%
【0060】 本発明による好適な空気分配装置の更に他の変形例は、次の4つの特徴、すな
わち、図14に示されている風箱装置と同じ2つの特徴、すなわち、(1)オー
バファイア空気(すなわち、最上位の燃料コンパートメントより上方の空気)を
供給すること及び(2)分離オーバファイア空気を供給することと、更に他の追
加の2つの特徴、すなわち(3)オフセット空気を(図14に示されている風箱
装置のように最上位のコンパートメント308TMのオフセットノズル320を
通して供給しないで)オーバファイア空気の最上位のコンパートメントの下方に
比較的隣接して供給すること及び(4)分離オーバファイア空気を高いレベル及
び低いレベルの少なくとも2つのレベルの空気手段を通して供給することを特徴
とする風箱装置に適当である。このような風箱装置の一例が、図10に示されて
いる。この図10に示されている燃料及び空気区画装置12は、図2に示されて
いる主風箱20には単一の分離オーバファイア空気手段が組み込まれているのに
代えて、図10に示されている炉10の主風箱20Aが粉末化固体燃料燃焼炉1
0の各隅部に配設されている2つの分離したレベルの分離オーバファイア空気手
段を包含している点を除いては、図2に示されている主風箱20に関して説明し
た風箱装置のすべての特徴を有している。説明を容易にするために、図2に示さ
れている主風箱20の各構成部分と同一である、図10に示されている主風箱2
0Aの各構成部分は、同一の参照符号によって示されている。
【0061】 図10に示されている主風箱20Aの燃料及び空気区画装置12は、2つの分
離したレベルの分離オーバファイア空気手段、すなわち、参照符号104によっ
て総括的に示されている低レベルの分離オーバファイア空気手段と、参照符号1
06によって総括的に示されている高レベルの分離オーバファイア空気手段とを
用いる。低レベルの分離オーバファイア空気手段104と高レベルの分離オーバ
ファイア空気手段106とは、主風箱20Aの頂部と炉出口面102との間に適
当に配設され、粉末化固体燃料の燃焼によって発生したガスが主風箱20の頂部
から高レベルの分離オーバファイア空気手段106にまで進む時間、すなわち滞
留時間は所定の時間、例えば0.3秒を越える。
【0062】 高レベルの分離オーバファイア空気手段106は、低レベルの分離オーバファ
イア空気手段104と同様に参照符号114,116及び118によって示され
ている3つの分離オーバファイア空気コンパートメントを包含する。そして、高
レベルの分離オーバファイア空気手段106の各分離オーバファイア空気コンパ
ートメント114,116及び118内に、それぞれ、分離オーバファイア空気
ノズルが従来公知の形の適当な装架手段(図示せず)によって装架関係で支持さ
れ、これにより各分離オーバファイア空気ノズルは揺動及び傾動することができ
る。高レベルの分離オーバファイア空気手段106の分離オーバファイア空気コ
ンパートメント114,116及び118の各々は、同一の空気供給手段(図示
せず)に流体流れ関係で接続されている。これにより、この空気供給手段は燃焼
支持用空気をこれら分離オーバファイア空気コンパートメント114,116及
び118の各々に供給し、それから、これら分離オーバファイア空気コンパート
メント114,116及び118の各々を通して粉末化固体燃料燃焼炉10のバ
ーナ領域14に燃焼支持用空気が噴射される。この更に他の変形例においては、
4つの空気部分間のパーセント配分は下記の配分(F)が好適とされる。 (F) 1次空気 21〜25% 燃料用空気 13〜15% オーバファイア空気 30〜50% オフセット空気 7〜20% ここにおいて、炉内に供給される総空気=100%
【0063】 以上述べたように、本発明によれば、粉末化固体燃料燃焼炉における使用に特
に適した新規かつ改良されたぐう角燃焼システムが提供される。また、本発明に
よれば、好適な空気分配装置の使用によって、炉の作動を向上又は最大にするこ
とができることを特徴とする、新規かつ改良された粉末化固体燃料燃焼炉用ぐう
角燃焼システムが提供される。最後に、本発明によれば、設置するのが比較的容
易、また運転するのが比較的簡単、更に製作するのが比較的安価であることを特
徴とする、粉末化固体燃料燃焼炉用の新規かつ改良された燃料及び空気区画装置
を備えたぐう角燃焼システムが提供される。
【0064】 以上本発明の幾つかの実施例を詳述してきたけれども、その変形(その幾つか
はすでに説明されている)がこの分野の当業者にとって容易になし得ることを理
解すべきである。したがって、特許請求の範囲は、前述した変形例に加え、本発
明の精神及び範囲内の他のすべての変形例を含むものとされている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にしたがって構成した低NOxぐう角燃焼システムの燃料及び空気区画
装置を用いる粉末化固体燃料燃焼炉の垂直断面を示す略図である。
【図2】 本発明にしたがって構成し、粉末化固体燃料燃焼炉に用いるのに特に適した低
NOxぐう角燃焼システムの燃料及び空気区画装置の垂直断面を示す略図である
【図3】 本発明にしたがって構成した低NOxぐう角燃焼システムの燃料及び空気区画
装置に用いられている火炎付着チップを包含する粉末化固体燃料ノズルの側面図
である。
【図4】 本発明にしたがって構成した低NOxぐう角燃焼システムの燃料及び空気区画
装置に用いられかつ図3に示した火炎付着チップを包含する粉末化固体燃料ノズ
ルの端面図である。
【図5】 本発明にしたがって構成した低NOxぐう角燃焼システムの燃料及び空気区画
装置に採用されているオフセット燃焼の作動原理を示す燃焼円の平面図である。
【図6】 本発明にしたがって構成した低NOxぐう角燃焼システムの燃焼及び空気区画
装置を包含する粉末化固体燃料燃焼炉の平面図であって、低NOxぐう角燃焼シ
ステムの燃料及び空気区画装置に用いられている分離オーバファイア空気手段の
調節可能な左右方向揺動の作動原理を示す図である。
【図7】 本発明にしたがって構成した低NOxぐう角燃焼システムの燃料及び空気区画
装置を包含する粉末化固体燃料燃焼炉の側面図であって、低NOxぐう角燃焼シ
ステムの燃料及び空気区画装置に用いられている分離オーバファイア空気手段の
調節可能な傾動の作動原理を示す図である。
【図8】 本発明にしたがって構成した低NOxぐう角燃焼システムの燃料及び空気区画
装置を包含する粉末化固体燃料燃焼炉の垂直断面を示す略図であって、0.6よ
りも大きいスワール数を採用した時、主風箱を通して粉末化固体燃料燃焼炉内に
噴射される粉末化固体燃料と空気との流れの方向を示す図である。
【図9】 本発明にしたがって構成した低NOxぐう角燃焼システムの燃料及び空気区画
装置を包含する粉末化固体燃料燃焼炉の平面図であって、0.6のスワール数を
生ずるように主風箱を通して粉末化固体燃料燃焼炉内に噴射される粉末化固体燃
料と空気との噴射角度を示す図である。
【図10】 本発明にしたがって構成し、粉末化固体燃料燃焼炉に用いるのに特に適した低
NOxぐう角燃焼システムの他の燃料及び空気区画装置の垂直断面を示す略図で
ある。
【図11】 図1に示される粉末化固体燃料燃焼炉の風箱の最上位のオフセット空気コンパ
ートメントの拡大平面図である。
【図12】 図1に示した粉末化固体燃料燃焼炉の一変形例であって、選択した風箱装置を
有する変形例の垂直断面を示す概略斜視図である。
【図13】 図12に示される炉の一隅部の風箱の拡大斜視図であって、回転火球を概略的
に示す図である。
【図14】 図1に示した粉末化固体燃料燃焼炉の他の変形例であって、他の選択した風箱
装置を有する変形例における炉の一隅部の風箱の拡大斜視図であって、回転火球
を概略的に示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C Z,DE,DK,DM,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KR,KZ,LC,LK,L R,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU ,ZA,ZW (71)出願人 2000 DAY HILL ROAD, W INDSOR, CONNECTCUT 06095, U.S.A. (72)発明者 ハート ダグラス ジェー アメリカ合衆国 コネチカット 06074 サウス・ウインザー ヘザーウッド・ドラ イブ 51 (72)発明者 ルイス ロバート ディー アメリカ合衆国 コネチカット 06416 クロムウェル ロナルド・ドライブ 5 (72)発明者 サットン ジェームス ピー サード アメリカ合衆国 コネチカット 06074 サウス ウインザー ニューベリー・ロー ド 98 (72)発明者 グリフィス ブルース エフ アメリカ合衆国 コネチカット 06013 バーリントン マウンテン・スプリング・ ロード 134 Fターム(参考) 3K065 QA04 QB08 QB10 QB11 TA01 TA08 TB08 TB13 TC03 TD07 TE02 TE07 TE08 TF02 TH12 TJ02 TJ06 TJ07 3K091 AA01 BB05 CC02 CC13 CC23 DD01 DD08 EC05 EC06 EC09 EC13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の風箱を有すると共に、これらの各風箱が複数のコンパートメントを有し
    、これらのコンパートメントを通して燃料及び空気が炉内に導入される型式の固
    体燃料燃焼炉を運転する方法において、 固体燃料を前記炉内に供給し、 1次空気、すなわち、前記炉内に供給される空気の一部分であって、前記炉の
    風箱のコンパートメント内に配設されている燃料ノズルチップを通して燃料を乗
    せて輸送する空気である1次空気を前記炉内に供給し、 燃料用空気、すなわち、前記炉内に供給される空気の一部分であって、前記燃
    料ノズルチップが配設されているコンパートメントと同じコンパートメントを通
    して前記炉内に供給される空気である燃料用空気を前記炉内に供給し、その際、
    前記1次空気と前記燃料用空気とを前記炉の中央に大体位置している第1の仮想
    円に対して接線をなす方向から前記炉内に供給して、前記炉内に供給されている
    燃料と相互作用させて回転火球を生じさせるようにし、 オーバファイア空気、すなわち、前記炉内に供給される空気の一部分であって
    、前記風箱の最上位の燃料コンパートメントより上方の位置から供給される空気
    であるオーバファイア空気を前記炉内に供給し、 オフセット空気、すなわち、前記炉内に供給される空気の一部分であって、前
    記第1の仮想円と同心でかつ前記第1の仮想円よりも大きい直径を有する第2の
    仮想円を支持するために供給される空気であるオフセット空気を前記炉内に供給
    し、 前記炉内に供給される総空気が下記の関係にしたがって前記1次空気と、前記
    燃料用空気と、前記オーバファイア空気と、前記オフセット空気とから成る方法
    。 総空気(100%)=(最大40%までのオフセット空気)+(最大5 0%までのオーバファイア空気)+(少なくとも20%の組合せ細配分の 1次空気と燃料用空気) ここにおいて、総空気(100%)=V(オフセット空気)+X(オー バファイア空気)+Y(1次空気)+Z(燃料用空気)であり、これらの V,X,Y及びZは総空気においてそれぞれがパーセント(%)で占める 空気部分である。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の固体燃料燃焼炉を運転する方法において、前記オフセット空気
    を前記炉内に供給する段階が、前記オフセット空気を前記風箱の最上位のコンパ
    ートメントの上又は下に比較的隣接して、若しくはこの最上位のコンパートメン
    トを通して供給することから成り、かつ、総空気が下記のパーセント(%)の4
    つの空気部分から成る方法。 1次空気 16〜24% 燃料用空気 12〜25% オーバファイア空気 4〜45% オフセット空気 4〜35%
  3. 【請求項3】 請求項1記載の固体燃料燃焼炉を運転する方法において、前記オフセット空気
    を前記炉内に供給する段階が、前記オフセット空気を前記風箱の最上位のコンパ
    ートメントの上又は下に比較的隣接して、若しくはこの最上位のコンパートメン
    トを通して供給することから成り、かつ、総空気が下記のパーセント(%)の4
    つの空気部分から成る方法。 1次空気 12〜25% 燃料用空気 12〜25% オーバファイア空気 10〜45% オフセット空気 5〜40%
  4. 【請求項4】 請求項1記載の固体燃料燃焼炉を運転する方法において、前記オフセット空気
    を前記炉内に供給する段階が、前記オフセット空気を前記風箱の最上位のコンパ
    ートメントの上又は下に比較的隣接して、若しくはこの最上位のコンパートメン
    トを通して供給することから成り、また、前記オーバファイア空気を前記炉内に
    供給する段階が分離オーバファイア空気を供給することから成り、かつ、総空気
    が下記のパーセント(%)の4つの空気部分から成る方法。 1次空気 14〜22% 燃料用空気 9〜22% オーバファイア空気 30〜46% オフセット空気 5〜37%
  5. 【請求項5】 請求項1記載の固体燃料燃焼炉を運転する方法において、前記オフセット空気
    を前記炉内に供給する段階が、前記オフセット空気を前記風箱の最上位のコンパ
    ートメントの上又は下に比較的隣接して、若しくはこの最上位のコンパートメン
    トを通して供給することから成り、また、前記オーバファイア空気を前記炉内に
    供給する段階が分離オーバファイア空気を供給することから成り、かつ、総空気
    が下記のパーセント(%)の4つの空気部分から成る方法。 1次空気 17〜26% 燃料用空気 10〜24% オーバファイア空気 15〜40% オフセット空気 5〜40%
  6. 【請求項6】 請求項1記載の固体燃料燃焼炉を運転する方法において、前記オフセット空気
    を前記炉内に供給する段階が、前記オフセット空気を前記風箱の最上位のコンパ
    ートメントの上又は下に比較的隣接して、若しくはこの最上位のコンパートメン
    トを通して供給することから成り、また、前記オーバファイア空気を前記炉内に
    供給する段階が分離オーバファイア空気を供給することから成り、かつ、総空気
    が下記のパーセント(%)の4つの空気部分から成る方法。 1次空気 21〜25% 燃料用空気 13〜15% オーバファイア空気 30〜50% オフセット空気 7〜20%
JP2000589875A 1998-12-21 1999-12-20 ぐう角燃焼システムを運転する方法 Pending JP2002533644A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/217,104 US6237513B1 (en) 1998-12-21 1998-12-21 Fuel and air compartment arrangement NOx tangential firing system
US09/217,104 1998-12-21
PCT/US1999/030353 WO2000037853A1 (en) 1998-12-21 1999-12-20 Method of operating a tangential firing system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002533644A true JP2002533644A (ja) 2002-10-08

Family

ID=22809697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000589875A Pending JP2002533644A (ja) 1998-12-21 1999-12-20 ぐう角燃焼システムを運転する方法

Country Status (15)

Country Link
US (1) US6237513B1 (ja)
EP (1) EP1192390B1 (ja)
JP (1) JP2002533644A (ja)
KR (1) KR100417940B1 (ja)
CN (1) CN1331788A (ja)
AT (1) ATE289402T1 (ja)
AU (1) AU762789B2 (ja)
BR (1) BR9916390A (ja)
DE (1) DE69923797T2 (ja)
ES (1) ES2238103T3 (ja)
NO (1) NO20013104L (ja)
PL (1) PL193565B1 (ja)
RO (1) RO120785B1 (ja)
TW (1) TW457351B (ja)
WO (1) WO2000037853A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010139180A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 旋回燃焼ボイラ
JP2013213664A (ja) * 2013-06-17 2013-10-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 旋回燃焼ボイラ
KR101327570B1 (ko) 2009-12-17 2013-11-12 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 고체 연료 연소 버너 및 고체 연료 연소 보일러
JP2015096790A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ボイラ及び燃焼バーナ
JP2015117862A (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ボイラ
JP2016118330A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 三菱日立パワーシステムズ株式会社 燃焼バーナ及びボイラ
US9869469B2 (en) 2009-12-22 2018-01-16 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Combustion burner and boiler including the same

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004022514A1 (de) * 2004-05-05 2005-12-01 Babcock-Hitachi Europe Gmbh Dampferzeuger und Verfahren zum Betreiben eines Dampferzeugers
CN100434797C (zh) * 2004-10-10 2008-11-19 辽宁东电燃烧设备有限公司 一种煤粉锅炉的低氮氧化物的燃烧方法
WO2006086360A1 (en) * 2005-02-07 2006-08-17 The Babcock & Wilcox Company Low nox cyclone furnace steam generator
CN100427824C (zh) * 2005-12-23 2008-10-22 浙江大学 邻角错位直流燃烧器
KR100722528B1 (ko) * 2006-02-02 2007-05-28 한국중부발전(주) 전기집진장치
FI122982B (fi) * 2006-06-21 2012-09-28 Metso Power Oy Menetelmä soodakattilan typpioksidipäästöjen vähentämiseksi ja soodakattila
DE102006031900A1 (de) * 2006-07-07 2008-01-10 Rwe Power Ag Verfahren zur Regelung der Verbrennungsluftzufuhr an einem mit fossilen Brennstoffen befeuerten Dampferzeuger
CN100451447C (zh) * 2006-11-30 2009-01-14 上海交通大学 无烟煤燃烧方法
CN100491821C (zh) * 2007-06-28 2009-05-27 上海交通大学 浓相反吹多重分级NOx燃烧方法
JP5022248B2 (ja) * 2008-01-23 2012-09-12 三菱重工業株式会社 ボイラ構造
US7775791B2 (en) * 2008-02-25 2010-08-17 General Electric Company Method and apparatus for staged combustion of air and fuel
US8701572B2 (en) * 2008-03-07 2014-04-22 Alstom Technology Ltd Low NOx nozzle tip for a pulverized solid fuel furnace
US20170045219A1 (en) * 2010-11-16 2017-02-16 General Electric Technology Gmbh Apparatus and method of controlling the thermal performance of an oxygen-fired boiler
RU2484371C1 (ru) * 2011-10-25 2013-06-10 Государственное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Южно-Уральский государственный университет" Многофункциональная горелка (варианты)
WO2014194855A1 (zh) * 2013-06-08 2014-12-11 国家电网公司 一种适应于贫煤锅炉的低氮氧化物直流煤粉燃烧装置
WO2015005350A1 (ja) * 2013-07-09 2015-01-15 バブコック日立株式会社 燃焼装置
RS60283B1 (sr) * 2014-11-28 2020-06-30 General Electric Technology Gmbh Sistem za sagorevanje za kotao
RU169645U1 (ru) * 2016-05-27 2017-03-28 Общество с ограниченной ответственностью "ЗиО-КОТЭС" Вертикальная призматическая низкоэмиссионная топка

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4294178A (en) * 1979-07-12 1981-10-13 Combustion Engineering, Inc. Tangential firing system
US4672900A (en) * 1983-03-10 1987-06-16 Combustion Engineering, Inc. System for injecting overfire air into a tangentially-fired furnace
US4719587A (en) 1985-04-16 1988-01-12 Combustion Engineering, Inc. Future behavior equipment predictive system
DE3531571A1 (de) * 1985-09-04 1987-03-05 Steinmueller Gmbh L & C Verfahren zum verfeuern von brennstoffen unter reduzierung der stickoxidbelastung und feuerung zur durchfuehrung des verfahrens
JPS62166209A (ja) * 1986-01-17 1987-07-22 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 燃焼装置
JPH0356011U (ja) * 1989-10-03 1991-05-29
US5195450A (en) * 1990-10-31 1993-03-23 Combustion Engineering, Inc. Advanced overfire air system for NOx control
US5020454A (en) * 1990-10-31 1991-06-04 Combustion Engineering, Inc. Clustered concentric tangential firing system
US5343820A (en) * 1992-07-02 1994-09-06 Combustion Engineering, Inc. Advanced overfire air system for NOx control
US5315939A (en) * 1993-05-13 1994-05-31 Combustion Engineering, Inc. Integrated low NOx tangential firing system
DE19514302C2 (de) 1995-04-25 2001-11-29 Alstom Power Boiler Gmbh Verfahren und Feuerungssystem zur stickoxidarmen Wärmeerzeugung
US5715763A (en) 1995-09-11 1998-02-10 The Mead Corporation Combustion system for a black liquor recovery boiler
US5626085A (en) * 1995-12-26 1997-05-06 Combustion Engineering, Inc. Control of staged combustion, low NOx firing systems with single or multiple levels of overfire air
US5809913A (en) * 1996-10-15 1998-09-22 Cinergy Technology, Inc. Corrosion protection for utility boiler side walls

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010139180A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 旋回燃焼ボイラ
KR101327570B1 (ko) 2009-12-17 2013-11-12 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 고체 연료 연소 버너 및 고체 연료 연소 보일러
US10281142B2 (en) 2009-12-17 2019-05-07 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Solid-fuel-fired burner and solid-fuel-fired boiler
US9869469B2 (en) 2009-12-22 2018-01-16 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Combustion burner and boiler including the same
JP2013213664A (ja) * 2013-06-17 2013-10-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 旋回燃焼ボイラ
JP2015096790A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ボイラ及び燃焼バーナ
JP2015117862A (ja) * 2013-12-17 2015-06-25 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ボイラ
JP2016118330A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 三菱日立パワーシステムズ株式会社 燃焼バーナ及びボイラ

Also Published As

Publication number Publication date
AU2372500A (en) 2000-07-12
BR9916390A (pt) 2001-09-18
WO2000037853A1 (en) 2000-06-29
US6237513B1 (en) 2001-05-29
NO20013104D0 (no) 2001-06-21
RO120785B1 (ro) 2006-07-28
DE69923797D1 (de) 2005-03-24
ATE289402T1 (de) 2005-03-15
ES2238103T3 (es) 2005-08-16
CN1331788A (zh) 2002-01-16
DE69923797T2 (de) 2005-07-07
PL193565B1 (pl) 2007-02-28
AU762789B2 (en) 2003-07-03
NO20013104L (no) 2001-06-21
KR100417940B1 (ko) 2004-02-11
EP1192390B1 (en) 2005-02-16
PL348665A1 (en) 2002-06-03
TW457351B (en) 2001-10-01
EP1192390A1 (en) 2002-04-03
KR20020000758A (ko) 2002-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002533644A (ja) ぐう角燃焼システムを運転する方法
JP2782384B2 (ja) 統合低NOxぐう角燃焼システム
US5020454A (en) Clustered concentric tangential firing system
US5195450A (en) Advanced overfire air system for NOx control
US4672900A (en) System for injecting overfire air into a tangentially-fired furnace
JPH07260106A (ja) 微粉炭燃焼バーナ及び微粉炭燃焼装置
US5343820A (en) Advanced overfire air system for NOx control
JPH10213309A (ja) 微粉炭バーナ
US5899172A (en) Separated overfire air injection for dual-chambered furnaces
AU646677B2 (en) Advanced overfire air system for NOx control
JPH0451724B2 (ja)
Marion et al. Advanced overfire air system for NOx control
Rini et al. Integrated low NO x tangential firing system
SI9111419A (sl) IZBOLJŠAN SISTEM ZA URAVNAVANJE NOx Z UVAJANJEM DODATNEGA ZRAKA V PLAMENIH
PL178536B1 (pl) Sposób i urządzenie do niskoemisyjnego spalania paliwa, zwłaszcza pyłu węglowegowkotle energetycznym

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040414